説明

集合支援装置、集合支援方法及びプログラム

【課題】偶発的なコミュニケーションを促進する。
【解決手段】各メンバーの通信端末は、位置情報を繰り返し送信する(Sa1)。サーバは、あらかじめ設定されたエリア内にあらかじめ設定された人数のメンバーがいるか判断し(Sa2)、当該エリア内のメンバーの通信端末に対して、集合できるか否かを問い合わせる確認情報を送信し、その回答を受信する(Sa3、Sa4)。サーバは、集合の旨を回答したメンバーの通信端末に対して、集合場所等を報知するための情報を送信する(Sa5)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の集合を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の人が集まることを容易にさせる技術として、例えば特許文献1には、複数の集合場所の候補の中から、参加者全員が集合するまでに要する時間が最短になるような集合場所を決定する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−097998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術は、集合すること自体があらかじめ予定されている場合に適用可能なものであり、かつ、参加者もあらかじめ決められている必要があるものである。一方、人のコミュニケーションには、偶然の結果として生じるものもある。例えば、たまたま近くにいた友人同士で飲食や娯楽を共にしたりすることは、往々にしてあることである。
本発明は、このような偶発的なコミュニケーションを促進するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る集合支援装置は、あるグループに属する複数のメンバーの位置を特定する特定部と、所定のエリアと、前記メンバーの総数以下である2以上の人数とを示す設定情報を取得する取得部と、前記特定部により前記複数のメンバーの位置が特定された結果、前記取得部により取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれる場合に、当該エリア内のメンバーの集合に関連する報知情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0006】
好ましい態様において、前記集合支援装置は、前記メンバーの位置を特定する要求を受け付ける受付部を備え、前記特定部は、前記受付部により前記要求が受け付けられると、前記メンバーの位置を特定する。
別の好ましい態様において、前記集合支援装置は、前記取得部により前記設定情報が取得されたエリアを含み当該エリアよりも広い拡張エリアを設定する再設定部を備え、前記出力部は、前記設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数のメンバーの位置が含まれない場合において、前記再設定部により設定された拡張エリア内に当該人数のメンバーの位置が含まれるときに、前記報知情報を出力する。
さらに別の好ましい態様において、前記設定情報は、前記エリアの大きさを、当該エリアの地理上の位置を特定せずに示し、前記出力部は、前記取得部により取得された設定情報が示すエリアを地理上の位置に対応付け、当該エリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれるか否かを判断する判断部を備える。
さらに別の好ましい態様において、前記出力部は、前記エリア内のメンバーの集合場所を示す情報を前記報知情報として出力する。
この態様において、前記集合支援装置は、前記特定部により特定された前記エリア内のメンバーの位置に応じて前記集合場所を決定する決定部を備えると、より望ましい。
【0007】
本発明の他の態様に係る集合支援方法は、集合支援システムが、集合支援システムが、所定のエリアと、あるグループに属するメンバーの総数以下である2以上の人数とを示す設定情報を取得する第1のステップと、前記グループに属する複数のメンバーの位置を特定する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記複数のメンバーの位置が特定された結果、前記第1のステップにおいて取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれる場合に、当該エリア内のメンバーの集合に関連する報知情報を出力する第3のステップとを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、所定のエリアと、あるグループに属するメンバーの総数以下である2以上の人数とを示す設定情報を取得する第1のステップと、前記グループに属する複数のメンバーの位置を特定する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記複数のメンバーの位置が特定された結果、前記第1のステップにおいて取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれる場合に、当該エリア内のメンバーの集合に関連する報知情報を出力する第3のステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、偶発的なコミュニケーションを促進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】集合支援システムの全体構成を示すブロック図
【図2】通信端末のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】サーバのハードウェア構成を示すブロック図
【図4】サーバの制御部の機能的構成を示す機能ブロック図
【図5】通信端末において設定情報を入力するための画面を例示する図
【図6】集合支援システムにおける動作例を示すシーケンスチャート
【図7】報知情報(確認情報)の一例を示す図
【図8】報知情報の一例を示す図
【図9】集合支援システムにおける動作例を示すシーケンスチャート
【図10】サーバの制御部の機能的構成を示す機能ブロック図
【図11】集合支援システムにおける動作例を示すシーケンスチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である集合支援システムの全体構成を示すブロック図である。本実施形態の集合支援システム10は、図1に示すように、サーバ100と、複数の通信端末200とを備え、これらをネットワーク300によって通信可能に接続した構成である。サーバ100は、通信端末200のユーザの集合を支援するサービス(以下「集合支援サービス」という。)を提供するためのコンピュータ装置である。通信端末200は、携帯電話機、スマートフォン等の無線通信端末であり、ユーザがこれを所持しながら移動することができる携帯端末である。ネットワーク300は、移動体通信網等の無線ネットワークを含む通信ネットワークである。なお、ネットワーク300は、インターネット等の他の通信ネットワークを含んでもよい。
【0012】
通信端末200のユーザは、それぞれ、1又は複数のグループに属している。ここでいうグループは、例えば、SNS(Social Network Service)等のサービスを利用して組織された特定の趣味や嗜好を有する者同士のコミュニティであり、また、友人又は知人であるユーザ同士の集まりであってもよい。以下においては、あるグループに属するユーザのことを、そのグループの「メンバー」という。サーバ100には、通信端末200の各ユーザがどのグループのメンバーであるかが記憶されている。各グループのメンバーは、自身がどのグループに属しているのかを、集合支援サービスの提供者にあらかじめ登録している。なお、このような登録作業は、グループの特定のメンバーが代表してまとめて行ってもよい。
【0013】
図2は、通信端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。通信端末200は、図2に示すように、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、表示部240と、音声入出力部250と、操作部260と、測位部270とを少なくとも備える。
【0014】
制御部210は、通信端末200の各部の動作を制御する手段である。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置や主記憶装置に相当する記憶手段(メインメモリ)を備え、プログラムを実行することによって通信、表示、測位(位置の計測)などを制御する。
【0015】
記憶部220は、補助記憶装置に相当する記憶手段であり、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリである。記憶部220は、上述したプログラムをはじめ、制御部210に用いられるデータを記憶する。例えば、記憶部220は、他のユーザの電話番号やメールアドレスを記述したデータをいわゆるアドレス帳として記憶していてもよい。なお、記憶部220は、リムーバブルメディア、すなわち着脱可能な記憶手段(いわゆるメモリカード等)を含んでもよい。
【0016】
通信部230は、ネットワーク300に接続し、サーバ100や他の通信端末200と通信するための手段である。すなわち、通信部230は、ネットワーク300を介してサーバ100や他の通信端末200とデータの送受信を行う。なお、通信部230が準拠する通信方式や通信規格は、特に限定されず、本発明の適用を妨げないあらゆるものを用いることができる。
【0017】
表示部240は、文字や画像によって情報を表示する手段である。表示部240は、例えば、液晶パネル等の表示手段やその駆動手段を備え、ユーザに報知すべき情報を表示する。表示部240は、情報を視覚的に報知する手段である。
音声入出力部250は、音声を入力及び出力するための手段である。音声入出力部250は、例えば、マイクロホンやスピーカを備える。音声入出力部250は、情報を聴覚的に報知する手段である。
【0018】
操作部260は、ユーザの操作を受け付ける手段である。操作部260は、キーパッド、ボタン、スイッチなどを備え、ユーザから受け付けた操作に応じた操作信号を制御部210に供給する。なお、操作部260は、表示手段に重ねて設けられたタッチスクリーンであってもよい。また、操作部260は、ボタン(あるいはタッチスクリーン上の画像)が点滅したりするように構成されてもよい。本発明における情報の報知は、このような操作部260の表示態様の変化によっても実現可能である。
【0019】
測位部270は、通信端末200の位置を計測するための手段である。測位部270は、制御部210からの指示に応じたタイミングで測位を行う。本実施形態の測位部270は、GPS(Global Positioning System)を用いて測位を行うものである。測位部270による測位の結果得られる情報のことを、以下においては「位置情報」という。位置情報は、通信端末200の位置、すなわち、通信端末200を所持しているユーザの位置を表す情報であり、例えば、緯度と経度によって位置を特定する情報である。
【0020】
図3は、サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ100は、図3に示すように、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。制御部110は、CPU等の演算処理装置や主記憶装置に相当する記憶手段(メインメモリ)を備え、プログラムを実行することによってサーバ100の各部の動作を制御する手段である。記憶部120は、補助記憶装置に相当する記憶手段であり、制御部110が用いるデータ(プログラム等)を記憶する。通信部130は、ネットワーク300に接続し、通信端末200と通信するための手段である。
【0021】
図4は、制御部110の機能的構成を示す機能ブロック図である。制御部110は、所定のプログラムを実行することによって、図4に示す取得部111、特定部112、出力部113、再設定部115及び決定部116に相当する機能を実現する。これらの機能は、単一のプログラムによって実現されてもよいし、複数のプログラムを組み合わせて実現されてもよい。制御部110は、このような機能を実現することにより、本発明に係る集合支援装置として機能する。
【0022】
取得部111は、あるグループの集合に関する設定を示す情報(以下「設定情報」という。)を取得する。取得部111が取得する設定情報は、人数の設定とエリアの設定とを少なくとも含む。設定情報によって設定される人数は、そのグループが何人で集合するかを表すものであり、メンバーが集合する目的や理由に応じて決められる。例えば、あるグループがプレイ人数の決められているゲームを行うために集合する場合には、そのプレイ人数が設定される。一例として、あるグループが麻雀を行うために集合する場合には、4人(又はその倍数)のメンバーが集まるように設定が行われる。また、ここで設定されるエリアは、基準点と広さとを表すものである。かかるエリアは、典型的には、円の中心点(基準点の一例)と半径(広さの一例)によって特定される。
【0023】
特定部112は、あるグループに属する複数のメンバーの位置をそれぞれ特定する。特定部112は、通信端末200から位置情報を取得することによってメンバーの位置を特定する。つまり、ここでは、通信端末200の位置とそのユーザたるメンバーの位置とが同一であるとみなしている。
【0024】
出力部113は、特定部112によりグループのメンバーの位置が特定され、その位置が取得部111により取得された設定情報によって定まる条件を満たす場合に、メンバーの集合に関連する情報(以下「報知情報」という。)を出力する。報知情報は、例えば、メンバーの集合を促すための情報を含んでいる。制御部110は、報知情報を通信部130に供給し、これを通信部130を介して通信端末200に送信することにより、メンバーへの情報の報知を実現することができる。
【0025】
出力部113は、より詳細には、判断部114を含む。判断部114は、特定部112により特定されたメンバーの位置が取得部111により取得された設定情報によって定まる条件を満たすか否かを判断する。換言すれば、判断部114は、取得部111により取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数のメンバーの位置が含まれるか否かを判断する。判断部114は、メンバーの集合を促す旨の報知情報を送信できるか否かを判断するものであるともいえる。
【0026】
再設定部115は、グループのあるメンバーからの要求に従い、必要に応じて、エリアの再設定を行う。再設定部115は、取得部111により取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の(同一グループの)メンバーが位置していないと特定部112により特定された場合に、エリアを拡張して再設定する。
【0027】
決定部116は、あるグループのメンバーが集合する場合に、集合する各メンバーの位置に応じて、その集合場所を決定する。決定部116は、例えば、集合する各メンバーの移動時間や交通費が均等になるような場所を集合場所に決定する。集合場所を決定するアルゴリズムには、周知の適当なアルゴリズムを用いることも可能である。なお、決定部116は、集合場所があらかじめ決められている場合や、グループのメンバーによって集合場所が自主的に決められる場合には、集合場所の決定を行わなくてもよい。
【0028】
集合支援システム10の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、サーバ100は、設定情報による設定を受け付けたグループに関し、メンバーの集合を管理する制御を行う。サーバ100は、設定情報を受信したグループのメンバーが当該設定情報によって定まる条件を満たすように位置する場合に、所定のメンバーの通信端末200に報知情報を送信し、メンバーの集合を促す。通信端末200は、集合支援サービスのために用意されたアプリケーション(あるいは、一般的なWebブラウザや電子メールクライアントなど)を用いて、設定情報の送信や報知情報の受信を行う。
【0029】
図5は、通信端末200において設定情報を入力するための画面を例示する図である。通信端末200の制御部210は、あるグループのメンバーたるユーザの操作に応じて、表示部240に図5に示すような画面を表示させるとともに、入力されたデータを通信部230を介してサーバ100に送信する。なお、設定情報を入力するメンバーは、1グループにつき1名いれば十分である。
【0030】
テキストボックスT11は、人数を設定するためのGUI(Graphical User Interface)ウィジェットである。ユーザは、操作部260を用いて、設定すべき人数をテキストボックスT11に入力する。なお、設定される人数は、特定の人数に限定されず、例えば「4人以上8人以下」というように、上限値と下限値であってもよい。また、設定される人数に幅(すなわち上限と下限)がある場合には、集まりの性質を考慮して、その人数を偶数名又は奇数名のいずれかに限定できるようにしてもよい。
ただし、ここで設定される人数は、少なくとも2以上であり、かつ、グループのメンバーの総数以下である。例えば、テキストボックスT11にグループのメンバーの総数よりも大きい値が入力された場合、その値は有効でなく、メンバーの総数以下の適当な値に変換される。
【0031】
マップ画像M11は、エリアの中心地を設定するための画像である。ユーザは、操作部260を用いて、マップ画像M11に表示されている地図の特定の位置を中心地に設定する。図5においては、星印の画像P11が中心地を表している。ここでいう中心地は、本発明における基準点の一例である。なお、通信端末200は、マップ画像M11に代えて、住所等の文字列をテキストボックスに入力させるようにしてもよいし、マップ画像M11とテキストボックスを併用し、テキストボックスに入力された文字列に相当する場所の地図をマップ画像M11として表示させるようにしてもよい。
テキストボックスT12は、エリアの半径を設定するためのGUIウィジェットである。エリアの中心地と半径とが特定されることによって、メンバーが集合するためにいなければならない位置が特定されるようになる。
【0032】
ラジオボタンB11、B12は、エリア拡張(エリアの再設定)の有無を設定するためのGUIウィジェットである。ユーザは、設定したエリア内に設定した人数が集まっていない場合において、エリアの拡張を許容するときには、ラジオボタンB11を選択する一方、エリアの拡張を許容しないときには、ラジオボタンB12を選択する。なお、エリアの拡張範囲は、ここではユーザにより設定されたエリアに対して所定の範囲(例えば、上述した半径の3割増)で行われるとするが、ユーザにより所望の範囲が入力されるようになっていてもよい。
【0033】
送信ボタンB13は、入力されたデータを送信するときに選択されるGUIウィジェットである。ユーザは、操作部260を用いて送信ボタンB13を選択すると、設定情報を送信させることができる。
【0034】
なお、設定情報の入力方法は、図5に例示したものに限定されない。例えば、エリアは、円形である必要はなく、例えば、特定の自治体(市区町村)やその一部を指定できるようにしてもよい。また、エリア拡張の設定は、本発明に必須の設定項目ではない。すなわち、エリア拡張を行うか否かは、グループ(又はそのメンバー)が決めるのではなく、集合支援サービスの提供者が決めるものであってもよい。
また、設定情報による設定を行うための装置は、通信端末200でなくてもよい。設定を行うための装置は、例えば、メンバーが所有している他のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ等)であってもよいし、集合支援サービスの提供者が設けた専用の窓口の端末装置であってもよい。
【0035】
本実施形態において、集合の対象となるメンバーの通信端末200は、位置情報を繰り返しサーバ100に送信する。通信端末200は、望ましくは、定期的(例えば、10分毎)に位置情報を送信する。なお、各メンバーが集合の対象となるか否かは、メンバー自身が決めてもよいし、他のメンバーが決めてもよい。通信端末200は、そのユーザが集合の対象になることを望まないときや、位置情報の送信を望まないときなどには、ユーザの許可なしに位置情報を送信しないように動作することが可能である。
【0036】
図6は、集合支援システム10における動作例を示すシーケンスチャートである。図6に示す動作例は、上述したエリア拡張(すなわちエリアの再設定)を行わない場合の例である。なお、以下においては、あるグループ内のメンバーとその通信端末200を区別するために、各メンバーを「メンバーA」、「メンバーB」、…、「メンバーX」と表記し、各メンバーの通信端末200を「通信端末A」、「通信端末B」、…、「通信端末X」と表記する。例えば、通信端末Aは、通信端末200のうちのメンバーAが所持しているものを意味する。また、ここでは、集合の対象であるメンバーの人数は限定されないが、集合するために必要な人数は「3」であるとする。
【0037】
この動作例において、集合の対象であるメンバーの通信端末200は、それぞれ、位置情報を繰り返し送信する(ステップSa1)。サーバ100は、位置情報を複数受信し、位置情報が表す位置を特定することにより、あらかじめ設定されたエリア内にあらかじめ設定された人数のメンバーの位置が含まれるか否かを判断する(ステップSa2)。サーバ100は、あらかじめ設定された人数のメンバーがあらかじめ設定されたエリア内にいると特定されなければ、位置情報を再度受信する。
【0038】
サーバ100は、あらかじめ設定された人数のメンバーがあらかじめ設定されたエリア内にいると特定した場合には、当該エリア内のメンバーの通信端末200に対して、集合できるか否かを確認するための情報(以下「確認情報」という。)を順次送信する(ステップSa3)。確認情報は、報知情報の一例に相当するものである。通信端末200は、確認情報を受信すると、これをメンバーに報知して回答を促し、回答があればこれを返信する(ステップSa4)。ここでは、メンバーA、B及びCがエリア内におり、その全員が集合できると回答した場合の例が示されている。
【0039】
図7は、各メンバーに報知される確認情報の一例を示す図である。下線部U21は、あらかじめ登録されたグループの名称を表し、グループ毎に可変である。また、下線部U22には、エリア内にいると特定されたメンバーの人数が表示される。確認情報を受信した通信端末200は、このような画面を表示部240に表示させ、メンバーの回答を待つ。メンバーは、この画面を確認し、集まりに参加する旨を回答する場合には、YESボタンB21を選択する一方、集まりに参加しない旨を回答する場合には、NOボタンB22を選択する。通信端末200は、メンバーから回答を受け付けると、これをサーバ100に送信する(ステップSa4)。
【0040】
サーバ100は、エリア内の通信端末200から回答を受信すると、受信した回答に応じた情報を送信する(ステップSa5)。通信端末200は、かかる情報を受信すると、受信した情報をメンバーに報知する(ステップSa6)。例えば、サーバ100は、参加の旨の回答があらかじめ設定された人数に合致しなければ、「必要な人数が集まりませんでした」といったメッセージを通信端末200に送信する。また、サーバ100は、参加の旨の回答があらかじめ設定された人数に合致すれば、具体的な集合場所などを記述した情報を通信端末200に送信する。なお、サーバ100は、参加の旨を回答したメンバーと不参加の旨を回答したメンバーとに相異なる情報を送信してもよいし、不参加の旨を回答したメンバーの通信端末200には情報を送信しなくてもよい。ステップSa5において送信される情報は、いずれも、報知情報の一例に相当するものである。
【0041】
図8は、ステップSa5において送信される報知情報の一例を示す図である。図8に示す画面は、メンバーに集合場所を報知提示する場合の例である。この例において、集合場所は、図5において設定された中心地に一致している。つまり、図8に示すマップ画像M31は、図5に示したマップ画像M11と同じものである。しかしながら、集合場所は、この例に限らず、例えば、決定部116により決定されたものであってもよい。また、集合場所は、設定情報により、グループのメンバーによって中心地とは別に設定されてもよい。
【0042】
また、サーバ100は、集合場所に加え、集合する予定の各メンバーの位置を報知情報に含み、これを集合場所とともに地図上に表示可能にしてもよい。この場合、通信端末200は、位置情報を繰り返し送信し、サーバ100は、位置情報を受信する毎に各メンバーの位置を更新するようにしてもよい。このようにすれば、他のメンバーが集合する様子を各メンバーに報知することができる。
【0043】
あるいは、サーバ100は、あらかじめ設定された人数のメンバーがあらかじめ設定されたエリア内にいると特定した場合には、これ以降は位置情報の送信を行わなくてもよいことを通信端末200に通知してもよい。このようにすることで、通信端末200は、無用の位置情報を送信し続けないようにすることができる。
【0044】
なお、サーバ100は、集合する予定の各メンバーが連絡を取り合えるように、チャットなどによって各メンバーがメッセージをやりとりできるようにしてもよい。このようにすれば、例えば、各メンバーがお互いの連絡先などを事前に知らない場合であっても、連絡先を教え合ったりすることができる。また、各メンバーは、かかるメッセージを交換することで集合場所や集合時間を協議することも可能である。このようなメッセージも、本発明に係る報知情報の一例に相当するものである。
【0045】
図9は、集合支援システム10における他の動作例を示すシーケンスチャートである。図9に示す動作例は、エリア拡張を行う点が図6の動作例と異なる。なお、この動作例においては、メンバーA、B及びCがエリア内にいるが、メンバーCが集合できない点が上述した動作例と異なる。また、ここでは、メンバーDは、設定情報によってあらかじめ設定されたエリア内にはいないが、再設定後の拡張したエリア(以下「拡張エリア」という。)には含まれる位置にいるものとする。
【0046】
この動作例において、ステップSb1、Sb2の動作は、それぞれ、上述したステップSa1、Sa2の動作と同様である。すなわち、通信端末200は、位置情報を繰り返し送信し、サーバ100は、あらかじめ設定された人数のメンバーの位置があらかじめ設定されたエリア内に含まれているか否かの判断を繰り返す。また、サーバ100は、あらかじめ設定された人数のメンバーがあらかじめ設定されたエリア内にいると特定した場合には、当該エリア内のメンバーの通信端末200に対して、確認情報を順次送信する(ステップSb3)。この動作例においては、ステップSb4において、メンバーA及びBが集まりに参加する旨を回答する一方で、メンバーCが集まりに参加しない旨を回答すると仮定している。
【0047】
このとき、サーバ100は、参加の旨を回答したメンバーの人数が所定の人数(ここでは、3名)に満たない場合には、再設定により拡張された拡張エリア内に所定の人数のメンバーの位置が含まれるか否かを判断する(ステップSb5)。つまり、サーバ100は、拡張エリア内に、ステップSb4において参加の旨の回答があったメンバーに加え、他のメンバーがいるか否かを判断する。サーバ100は、ステップSb1において受信した位置情報をこの判断に用いることができる。例えば、サーバ100は、あらかじめ設定されたエリアに含まれず、かつ、拡張エリアに含まれる位置を表す位置情報がステップSb1において受信されたか否かを判断することで、上述した他のメンバーがいるか否かを判断することができる。
【0048】
エリア拡張によってメンバーが追加された場合、サーバ100は、その追加されたメンバーの通信端末200に対して確認情報を送信し(ステップSb6)、その回答を受信する(ステップSb7)。なお、エリア拡張によって追加されるメンバーが複数いる場合、サーバ100は、確認情報の送信及び回答の受信を1名ずつ行い、所定の人数に達した時点でこの動作を終了する。サーバ100は、エリア内の通信端末200から回答を受信すると、受信した回答に応じた情報を送信する(ステップSb8)。通信端末200は、かかる情報を受信すると、受信した情報をメンバーに報知する(ステップSb9)。
【0049】
なお、エリア拡張を行ってもメンバーが所定の人数に達しない場合、サーバ100は、所定の終了処理を実行する(ステップSb10)。終了処理は、例えば、参加の旨を回答したメンバーの通信端末200に対して、必要な人数を集めることができないことを報知し、集合を取り消す処理である。また、サーバ100は、終了処理に代えて、ステップSb1以降の処理を再度やり直すようにしてもよい。
【0050】
以上のとおり、本実施形態の集合支援システム10によれば、グループ内のメンバーがある時にたまたま近くに集まっていた場合に、近くにいるメンバー同士を集合させるように促すことが可能である。よって、集合支援システム10は、偶発的なコミュニケーションを促進することを可能にするものであるといえる。
ただし、集合支援システム10は、偶発的なコミュニケーションを図る場合のみに適用されるものではない。例えば、集合支援システム10は、あらかじめ設定された人数よりも多いメンバーでの集まりがもともと予定されているが、所定の人数のメンバーが近くに集まったら、とりあえずそのメンバーは集合場所に移動する、というような場合にも利用可能である。
【0051】
[第2実施形態]
以下に説明する実施形態は、上述した第1実施形態の一部を変更したものである。本実施形態は、集合の取りまとめを行う者(例えば、集合の主催者)がメンバー内にいる点において、第1実施形態と相違する。このような特定のメンバーのことを、以下においては「幹事」という。また、本実施形態は、幹事からの要求によって集合の管理が開始されるものである。本実施形態においては、幹事による集合の要求があるまでは、位置情報の送受信が不要である。
本実施形態の説明は、第1実施形態との相違点を中心に行われる。つまり、本実施形態の構成や動作のうち、第1実施形態と共通するものについては、その説明が適宜省略される。また、第1実施形態と共通する構成要素は、同一の符号を付して表される。
【0052】
図10は、制御部110の機能的構成を示す機能ブロック図である。本実施形態において、制御部110は、図4に示す各機能に加え、受付部117に相当する機能を実現する。受付部117は、あるグループのメンバーの位置を特定する要求を受け付ける。この要求は、メンバーが集合する契機となる要求である。以下においては、この要求のことを「集合要求」という。受付部117が集合要求を受け付けると、特定部112は、各メンバーの通信端末200に位置情報を送信するよう要求し、位置を特定することができるようになる。なお、集合要求の送信元は、ここでは幹事の通信端末200であるとするが、他のメンバーの通信端末200であっても差し支えはない。
【0053】
図11は、本実施形態における動作例を示すシーケンスチャートである。図11に示す動作例は、エリア拡張を行わない場合のものである。また、ここでは、メンバーA、すなわち通信端末Aのユーザが幹事であるとする。さらに、ここでは、集合するために必要な人数が「3」であり、設定されたエリア内に位置するメンバーが幹事(すなわちメンバーA)、メンバーB、メンバーCの3名であるとする。
【0054】
この動作例においては、まず、幹事の通信端末200が、集合要求を表すデータを自端末の位置情報とともに送信する(ステップSc1)。ステップSc1の動作は、例えば、幹事の操作を契機に行われるが、所定の時刻になったら通信端末200が自動的に(すなわち、幹事の操作によらずに)行うものであってもよい。なお、ここにおいて、幹事の通信端末200により送信される位置情報が示す位置は、あらかじめ設定されたエリア内に含まれている。つまり、幹事は、集合するメンバーの一員である。
【0055】
本実施形態においては、幹事は、人数やエリアの設定をステップSc1の処理とともに行ってもよい。また、集合の対象とするメンバーも、あらかじめ登録するのではなく、ステップSc1の処理を実行するタイミングで登録されてもよい。この場合、幹事は、アドレス帳等のデータを用いてメンバーを登録することも可能である。
【0056】
サーバ100は、幹事の通信端末200から集合要求を受け付けると、幹事の通信端末200を除く複数の通信端末200に対して、位置情報の送信を要求する(ステップSc2)。通信端末200は、この要求に応じて、自端末の位置情報をサーバ100に送信する(ステップSc3)。本実施形態においては、通信端末200は、位置情報を1回送信するだけでも十分であり、位置情報を繰り返し送信する必要がない。なお、通信端末200は、ユーザが位置情報の送信を望まない場合には、位置情報を送信しなくてもよい。
【0057】
サーバ100は、位置情報を複数受信し、位置情報が表す位置を特定することにより、あらかじめ設定されたエリア内にあらかじめ設定された人数のメンバーの位置が含まれているか否かを判断する(ステップSc4)。サーバ100は、あらかじめ設定された人数のメンバーがあらかじめ設定されたエリア内にいると特定されなければ、所定の終了処理を実行する(ステップSc9)。終了処理は、例えば、必要な人数が集まらないことを幹事の通信端末200や位置情報を送信した通信端末200に報知する処理である。
【0058】
一方、あらかじめ設定された人数のメンバーがあらかじめ設定されたエリア内にいると特定された場合、サーバ100は、当該エリア内のメンバーの通信端末200に対して確認情報を順次送信する(ステップSc5)。確認情報は、第1実施形態と同様のものであってもよいが、幹事の名前や位置情報が含まれていてもよい。通信端末200は、確認情報を受信すると、これをメンバーに報知して回答を促し、回答があればこれを返信する(ステップSc6)。ここでは、携帯端末B及びCに確認情報が送信され、その双方から参加の旨の回答が得られたとする。つまり、このグループのメンバーは、エリア内に3名(幹事、メンバーB、C)いることになる。
【0059】
サーバ100は、エリア内の通信端末200から回答を受信すると、受信した回答に応じた情報を送信する(ステップSc7)。通信端末200は、かかる情報を受信すると、受信した情報をメンバーに報知する(ステップSc8)。これらの動作は、基本的には、第1実施形態のステップSa5及びSa6の動作と同様のものである。ただし、本実施形態においては、幹事の位置(幹事の通信端末200により送信された位置情報が示す位置)がそのまま集合場所になってもよい。
【0060】
また、本実施形態において、サーバ100は、情報の送信(ステップSc7)を幹事の通信端末200のみに行ってもよい。つまり、報知情報の送信は、エリア内のメンバー(集合するメンバー)の少なくともいずれかであれば足りる。報知情報が幹事の通信端末200のみに送信される場合には、幹事は、集合する予定のメンバーに電子メールや電話を用いて連絡すればよい。よって、かかる場合の報知情報には、集合場所のほか、集合する予定のメンバーの名称や連絡先(メールアドレス、電話番号など)が含まれていると望ましい。
【0061】
なお、図11に示した動作例は、幹事も集合するメンバーの一員であり、設定されたエリア内にいることが前提となる例である。しかし、本実施形態の動作は、幹事が集合するメンバーの一員であることを必要とするものではなく、また、幹事があらかじめ設定されたエリア外にいてもよいものである。
【0062】
また、本実施形態においても、エリア拡張を行うことが可能である。エリア拡張を行うには、図11に示すステップSc6とステップSc7の間に、図9に示したステップSb5〜Sb7の処理が行われるようにすればよい。
【0063】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限らず、他の態様でも実施可能である。本発明は、例えば、以下に示す変形例の態様でも実施可能である。なお、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよいものである。
【0064】
(変形例1)
メンバーの位置(通信端末の位置)を特定する方法は、GPSによる測位に限定されない。メンバーの位置を特定する方法は、GPS以外の測位方式を用いたものであってもよい。また、通信端末200が移動体通信網に接続するものである場合には、いわゆる位置登録によって得られる在圏情報を位置情報として用いることも可能である。ここにおいて、在圏情報とは、通信端末200が在圏している通信エリアを表す情報をいうものである。移動体通信網は、基地局毎に通信エリアがおおよそ決まっており、通信端末200は、自端末が在圏している通信エリアに対応する基地局(典型的には、最寄りの基地局)と通信する。サーバ100は、移動体通信網から在圏情報を受信することにより、通信端末200がどの通信エリアに在圏しているか(あるいは、在圏していたか)を特定することが可能である。なお、この場合において、移動体通信網の一部にフェムトセル(半径数十m程度の通信エリア)を用いれば、通常の基地局の通信エリア(半径数百mないしそれ以上)に比べ、ユーザの位置をより詳細に特定することが可能である。
【0065】
また、通信端末200が無線LAN(Local Area Network)に接続するものである場合には、無線LANのアクセスポイントの識別情報を位置情報として用いたり、かかる識別情報を緯度・経度等の位置情報に変換して用いたりすることも可能である。アクセスポイントの識別情報を位置情報に変換する機能は、サーバ100又は通信端末200のいずれが有していてもよい。また、無線LANに接続された他の装置がかかる機能を有し、当該他の装置がサーバ100又は通信端末200のいずれに位置情報を送信するようにしてもよい。
【0066】
(変形例2)
エリアの設定は、エリアの地理上の位置を特定することなく行われてもよい。この場合、あるグループのメンバーが集合するための条件は、“ある基準点から所定の広さの範囲のエリア内に所定の人数のメンバーがいること”ではなく、“所定の人数のメンバーが所定の広さの範囲のエリア内に(集まって)いること”になる。つまり、この場合には、基準点の地理上の位置が特に限定されない。この場合、サーバ100は、あらかじめ設定されたエリアを地理上のさまざまな位置に対応付け、かかる条件を満たすような位置にメンバーがいるか否かを判断する。
【0067】
(変形例3)
サーバ100は、メンバーの集合を制御する場合に、各メンバーの属性を参照してメンバーが集められるようにすることも可能である。ここにおいて、属性とは、メンバーの性質や特性を表すものをいい、例えば、性別、年齢(年代)、住所、趣味・嗜好などである。例えば、サーバ100は、男女比が半々になるようにメンバーが集まるように制御したり、なるべく同世代のメンバー同士が集まるように制御したり、あるいは、さまざまな属性のメンバーが集まるように制御したりすることができる。また、サーバ100は、集合するメンバーの中に特定のメンバーが含まれる場合には、他の特定のメンバーがその集合に含まれないように制御することも可能である。なお、各メンバーの属性は、サーバ100にあらかじめ記憶されているか、あるいは、通信端末200からサーバ100に送信される。
【0068】
(変形例4)
サーバ100は、エリア拡張を、グループのメンバーによる事前の設定に基づいて行うのではなく、例えば、あらかじめ設定されたエリア内のメンバーが不足しているときなどに、事前の設定によらずに行うことも可能である。このような場合、サーバ100は、幹事等の所定のメンバーにエリア拡張を行うか否かを確認するようにしてもよい。なお、エリア拡張は、1回だけでなく、必要な数のメンバーが揃うまで複数回に渡って段階的に行われてもよい。
【0069】
(変形例5)
本発明における位置は、実空間(実在する空間)上の位置に限らず、仮想空間上の位置であってもよい。本発明を仮想空間に適用する場合、メンバーの位置とは、アバターのようなメンバーの仮想空間における化身となるキャラクター(2次元又は3次元の画像)の位置に相当するものである。
【0070】
(変形例6)
報知情報は、メンバーの集合に関連する情報以外の情報を含むことが可能である。報知情報は、例えば、グループに応じた広告や電子クーポン(割引券等)などを含んでもよい。例えば、あるグループが麻雀を行うことを目的に集合する場合であれば、報知情報には、集合場所周辺にある雀荘の広告や空き状況が含まれ、これが通信端末200に表示されるようになっていてもよい。また、このような広告が表示されるときには、あわせてBGM(Background music)等の音楽が報知情報として再生されてもよい。
【0071】
(変形例7)
本発明は、集合支援装置だけでなく、集合支援装置を含むサーバや、かかるサーバを含む集合支援システムのいずれにも特定され得るものである。また、本発明は、メンバーの集合を管理(制御)するための方法や、コンピュータを集合支援装置として機能させるためのプログラムとしても特定され得るものである。かかるプログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されたりすることも可能である。
【符号の説明】
【0072】
10…集合支援システム、100…サーバ、110…制御部、111…取得部、112…特定部、113…出力部、114…判断部、115…再設定部、116…決定部、117…受付部、120…記憶部、130…通信部、200…通信端末、210…制御部、220…記憶部、230…通信部、240…表示部、250…音声入出力部、260…操作部、270…測位部、300…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あるグループに属する複数のメンバーの位置を特定する特定部と、
所定のエリアと、前記メンバーの総数以下である2以上の人数とを示す設定情報を取得する取得部と、
前記特定部により前記複数のメンバーの位置が特定された結果、前記取得部により取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれる場合に、当該エリア内のメンバーの集合に関連する報知情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする集合支援装置。
【請求項2】
前記メンバーの位置を特定する要求を受け付ける受付部を備え、
前記特定部は、前記受付部により前記要求が受け付けられると、前記メンバーの位置を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の集合支援装置。
【請求項3】
前記取得部により前記設定情報が取得されたエリアを含み当該エリアよりも広い拡張エリアを設定する再設定部を備え、
前記出力部は、前記設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数のメンバーの位置が含まれない場合において、前記再設定部により設定された拡張エリア内に当該人数のメンバーの位置が含まれるときに、前記報知情報を出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の集合支援装置。
【請求項4】
前記設定情報は、前記エリアの大きさを、当該エリアの地理上の位置を特定せずに示し、
前記出力部は、前記取得部により取得された設定情報が示すエリアを地理上の位置に対応付け、当該エリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれるか否かを判断する判断部を備える
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の集合支援装置。
【請求項5】
前記出力部は、前記エリア内のメンバーの集合場所を示す情報を前記報知情報として出力する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の集合支援装置。
【請求項6】
前記特定部により特定された前記エリア内のメンバーの位置に応じて前記集合場所を決定する決定部を備えることを特徴とする請求項5に記載の集合支援装置。
【請求項7】
集合支援システムが、
所定のエリアと、あるグループに属するメンバーの総数以下である2以上の人数とを示す設定情報を取得する第1のステップと、
前記グループに属する複数のメンバーの位置を特定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記複数のメンバーの位置が特定された結果、前記第1のステップにおいて取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれる場合に、当該エリア内のメンバーの集合に関連する報知情報を出力する第3のステップと
を実行することを特徴とする集合支援方法。
【請求項8】
コンピュータに、
所定のエリアと、あるグループに属するメンバーの総数以下である2以上の人数とを示す設定情報を取得する第1のステップと、
前記グループに属する複数のメンバーの位置を特定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいて前記複数のメンバーの位置が特定された結果、前記第1のステップにおいて取得された設定情報が示すエリア内に当該設定情報が示す人数の前記メンバーの位置が含まれる場合に、当該エリア内のメンバーの集合に関連する報知情報を出力する第3のステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−105095(P2012−105095A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252244(P2010−252244)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】