説明

集塵装置及びそれを備えた投写型表示装置

【課題】高い集塵性能を長時間に渡って維持するためにプリーツ(ジグザク折り)形状の静電フィルターが使用されているが、清掃が出来ず、使い捨てになっていた。
【解決手段】長方形形状の静電フィルター105と、静電フィルター105短辺方向端部を内包あるいはその表面に固着支持し、静電フィルター105の長手方向について周期的に屈曲容易な部分、屈曲困難な部分を備えてなるフィルター枠106とからなり、フィルター枠106を折り曲げた場合、折り曲げ方向は交互逆方向に形成可能であることを特徴とする。これにより使用時はプリーツ形態とし、清掃時には展開可能とすることで清掃あるいは洗浄までも可能とし、再使用を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は静電フィルターを用いた集塵装置およびそれを備えた投写型画像表示装置、特に再使用可能な静電フィルターの開口を大きく取るためのプリーツ型(蛇腹状に折り曲げた形)フィルターを備えた装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、投写型画像表示装置は光源からの強力光を液晶パネルやデジタルミラーデバイス(DMD)などの画像表示素子に集光し、この光を画像信号にあわせて変調し、この画像表示素子上の画像を拡大投射して大画面を得るものである。
【0003】
ここで強力な光にさらされる画像表示装置、光源、装置電源は発熱が大きく、適当な冷却がなされないと熱的に破壊されてしまう。したがって投写型画像表示装置はファンにより外気を装置内に導入し装置内を冷却する構成を取っている。
【0004】
ただし、外気と一緒に粉塵を装置外部から導いてしまい、それが画像表示装置や光源周辺に付着することで明るさ低下や色むらの発生源になっている。このため吸気口に粉塵防止のフィルターを配置する構成が一般的だが、この場合、一般環境において数百時間毎でのフィルター洗浄が必要である。特に微小粉塵を集塵可能な静電フィルターは目詰まりが早いのでより短時間毎に新品交換が必要である。
【0005】
この対策に、近年、静電フィルターを山形に折りにして備えることでフィルター面積を増やしてフィルター寿命を伸ばした構成の装置が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−23522号公報
【特許文献2】特許第4448990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記静電フィルターの山折り構成の装置は山が高いほどその効果は高くなるが、フィルター面積が大きくなることでコストが上がる。また、その際フィルターの折り込み角度が小さくなるので吸引した埃が取れなくなり使い捨てとなり、維持費が大きくなってしまっていた。
【0008】
従って、静電フィルターを使って細かい埃までも補足し、山折り構成でも清掃容易な集塵装置が求められる。この状況を鑑み、以下の様な構成が提案されている。
【0009】
特許文献1に記載の発明は、山折りしたフィルターを、フィルターの山に合わせて形成された凸部を備えた案内板で挟み込んで固定する構成である。特許文献2に記載の発明は、プリーツ加工したフィルターをさらにジグザグに山折りし、フィルターの天地部に折り畳み部に対応して切り込みを設けたシートを粘着して、これによりフィルターを伏勢する構成である。
【0010】
ただし、特許文献1に記載の発明は、山折りが浅い場合には使用できるが、今回の提案のように角度が小さく織り込まれているとフィルターと保持部の山が合わない。また、フィルターは案内板に対して滑りやすい材料に限定されるなど問題がある。特許文献2に記載の発明の場合は、一旦形を形成するならば問題ないが、負荷をかける、繰り返し用いる用途では切り込み部において破断する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための集塵装置は、長方形形状のフィルターと、前記フィルターの短辺方向端部を内包あるいは固着し、前記フィルターの長手方向について周期的に屈曲容易な部分と屈曲困難な部分とを有するフィルター枠と、を備え、前記フィルター枠の屈曲容易な部分を折り曲げ前記フィルターをプリーツ状に形成したことを特徴とするものである。
【0012】
また、前記プリーツ状のフィルターと前記フィルター枠とを収納可能で、おおよそ前記フィルターの通気部に対応する部分に開口を備えた収納筐体を備えたものである。
【0013】
また、前記フィルター枠は、樹脂材料からなり、前記フィルターの短辺方向端部を射出成型時に内包するようインサート成形されて形成されることを特徴とするものである。
【0014】
また、前記フィルター枠は、樹脂材料からなり、前記フィルターの短辺方向端部を溶着により固着することを特徴とするものである。
【0015】
また、前記フィルターは、洗浄により、再生可能な素材であることを特徴とするものである。
【0016】
さらに、上記課題を解決するための投写型表示装置は、光源と、前記光源装置からの光を導く照明装置と、前記照明光が入射され映像信号に応じた入射光の変調を行う画像表示素子と、前記画像表示素子で変調された光をスクリーン上に投写する投写レンズと、前記光源を駆動する回路部と、入力信号に応じて前記画像表示素子を駆動する映像処理回路と、前記回路部に電源を供給する電源部と、外部から外気を取り込む吸気装置と、これらを内包する筐体とからなり、前記吸気装置と前記筐体間には前記いずれかの集塵装置を備えたものである。
【0017】
光源と、前記光源装置からの光を導く照明装置と、前記照明光が入射され映像信号に応じた入射光の変調を行う画像表示素子と、前記画像表示素子で変調された光をスクリーン上に投写する投写レンズと、前記光源を駆動する回路部と、入力信号に応じて前記画像表示素子を駆動する映像処理回路と、前記回路部に電源を供給する電源部と、外部から外気を取り込む吸気装置と、これらを内包する筐体とからなり、吸気装置と筐体間には前述の集塵装置を備えたことを特徴とする投写型表示装置を構成することが出来る。
【発明の効果】
【0018】
前記構成によれば、静電フィルターの表面積を増やして長時間に渡って集塵能力を高められるよう静電フィルターをプリーツ型に支持すると共に、このフィルターを展開して略平面状態とすることを可能に支持することで、補足された埃を効率よく清掃することが可能とする集塵装置を提供できる。特に清掃や洗浄可能なフィルターの場合有効となる。さらにこの集塵装置を投写型画像表示装置の集塵装置として用いれば、長時間に渡って清掃作業が不要であることに加え、繰り返しフィルターを用いることが可能になるので維持費用を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態1における空気清浄機の構成図
【図2】実施の形態1におけるフィルターユニットの斜視図
【図3】実施の形態1におけるフィルターの斜視図
【図4】実施の形態1におけるフィルターユニットの断面図
【図5】実施の形態1におけるフィルター枠の展開図
【図6】実施の形態1におけるフィルター構造第2案の斜視図
【図7】実施の形態1におけるフィルターユニット第2案の断面図
【図8】実施の形態1におけるフィルター枠第2案の展開図
【図9】実施の形態2における投写型表示装置を示す構成図
【図10】実施の形態2における投写型表示装置第2案を示す構成図
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空気清浄機の断面を示す図であり、図2はそのうちのフィルターユニットを、図3はフィルター構造を示す図である。筐体101は吸気部102、排気部103を備えており、その内部には外部電源により駆動される軸流ファン104と、その吸気側には静電フィルター105をプリーツ(山谷繰り返し折り)形態として維持するための静電フィルター105の両端部に固定されたフィルター枠106が備えられている。これら静電フィルター105、フィルター枠106を脱着可能に、また自らも筐体101に対して脱着可能なフィルターケース107が装備されている。
【0021】
これによれば軸流ファン104の回転により、筐体101の吸気部102から外気を吸い込み、プリーツ形態の静電フィルター105を透過することで、外気内の埃を捕捉することが出来る。こうして埃除去された空気は筐体101の排気部103から放出することで清浄化された空気を提供することが出来る。前述の通り静電フィルターをプリーツ形態とすることでフィルター面積を拡大することができる。そして、捕捉した埃による目詰まりに至る時間を伸ばすことが可能となる。
【0022】
図2は、フィルターケース107に静電フィルター105、フィルター枠106を備えたフィルターユニットを示している。また、図3は、そのうちの静電フィルター105、フィルター枠106を抜き出した物である。図4は、図2を水平方向に切断したときの図面である。フィルター枠106は静電フィルター105の上下端に設けられている。
【0023】
ここではフィルター枠106が成形される際に、静電フィルター105がフィルター枠106に挿入(内包)され、若しくはフィルター枠106に溶着などで固着され、静電フィルター105の短辺方向端部がフィルター枠106に内包または固着されている。フィルター枠106は同図に示すようにスリット109、薄肉部110が備えられており、薄肉部110が直線状に伸ばされた状態を示すのが図5である。フィルター枠106の側面には凸部111、凹部112が備えられており、図4のように折りたたんだ時に凹部112に凸部111が挿入されることで位置が決まる構成になっている。このような特徴から装置を稼動し、空気中の粉塵を捕捉し続け、圧力損失が増大した場合、フィルターユニットを取り出し、更にフィルター枠106を備えた静電フィルター105をそこから取り出せばフィルター枠106を展開することで折り曲げ量の大きいプリーツ形状のフィルターであっても容易に清掃することが出来る。
【0024】
特に近年では静電フィルターでも水洗い可能なものが提案されている。このフィルターは水洗い、乾燥した後、軽くもむなど刺激を与えて帯電させる必要があるが、この実施の形態ではフィルター枠106を展開可能なように構成することでこの洗浄や再帯電作業を可能にし、この静電フィルターを使用することができる。また洗浄乾燥後も凸部111を凹部112に挿入して折り畳むことで容易に元の収納状態に戻すことを可能に出来る。
【0025】
図6、図7はフィルター枠106の異なる構造を示すものである。フィルター枠106の側面に接着または溶着により静電フィルター105が固定されてなる。この構成においてもフィルター枠106は図7のようにスリット109、薄肉部110a、110bが備えられており、薄肉部110a、110bが直線状に伸ばされた状態を示すのが図8である。フィルター枠106の側面には凸部113、穴部114が備えられており、図4のように折りたたんだ時に穴部114に凸部113が挿入されることで位置が決まる構成になっている。
【0026】
よってこの構成でも、前述の構成と同様な効果を得ることが出来る。
【0027】
このように実施の形態1によれば維持管理容易な空気清浄機を提供することが出来る。
【0028】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における投写型画像表示装置の構造を示す図である。本発明は光学構成についての提案ではないので光学構成については以下に簡単に述べる。
【0029】
光源115から出射された光は反射鏡116により前方に出射せしめられる。光学ユニット117への入射光は、ダイクロイックミラー118、119、全反射ミラー120、121、122を経て赤、緑、青の色光に分離された後、入射側偏光板123R、123G、123B、液晶パネル124R、124G、124B、出射側偏光板125R、125G、125Bによって図にはない外部からの入力信号によって強度変調せしめられる。これらの光はダイクロイック反射膜126R、126Bを備えた合成プリズム127で一光路上に合成され投写レンズに128入射する。この投写レンズ128は液晶パネル124R、124G、124B上の画像を筐体129の開口に装着された防塵ガラス130を通して前方に配置されたスクリーン(図にはない)に拡大投写可能に設計、設置されている。
【0030】
この画像表示は黒表示のためには光源115からの光を入射側、出射側偏光板で吸収する必要があり、このため高温を発することになる。一方でこれら偏光板は主に有機材料からなっているので適当な温度にまで冷却しないと変質し、制御できない画像となり使用不能に陥る。装置内にはこのほかに発光時1000度にもなる光源の管球や、周辺の機構部品、光源や画像表示のための電源131も自己発熱が大きく信頼性を確保するためには冷却手段が必要となる。
【0031】
本実施の形態に於いては送風部である吸気ファン156によって筐体129の側面に設けられた吸気口132、プレフィルター133、プリーツ静電フィルター134を経て外気(比較的温度の低い空気)をセット内に導く。吸気ダクト135に納められた吸気ファン156で押し込まれた空気は吸気ファン156の吹き出し口に密着して配置されている光学ユニットダクト136に導かれる。光学ユニットダクト136には、入射側偏光板123R、123G、123B、液晶パネル124R、124G、124B、出射側偏光板125R、125G、125Bの下部に相当する位置に青用開口137B、緑用開口137G、赤用開口137Rを備えている。これら開口から吹き出された空気は入射側偏光板123R、123G、123B、液晶パネル124R、124G、124B、出射側偏光板125R、125G、125Bの熱を奪った後、排気ファン138によって引き込まれる過程で、光源115やその周辺機構部品、電源131の熱をも奪う。
【0032】
更に言えば図にはない光源駆動回路139、映像信号回路140も発熱を伴うことから同時に冷却出来るよう熱設計が成されている。
【0033】
排気ファン138に至った空気は筐体129に設けられた排気口157を経て吹き出される。
【0034】
本実施の形態においては実施の形態1と同様のフィルターユニットの吸気側にプレフィルター133を備えてなる。プレフィルター133は静電フィルター134の寿命と同様の寿命を持つ必要があることから、目の粗いウレタンフィルターや集塵効果が劣化しても目詰まりしにくい静電フィルターで有ることが望ましい。これにより実施の形態1と同じ風量の場合、長寿命化を測ることが出来る。静電フィルター134を大きく構成出来る余裕が有ればプレフィルター133がなくとも静電フィルター134を大型化(表面積を大きくする)することで同様の寿命が得ることができる。
【0035】
静電フィルター134の支持構造は実施の形態1と同様に2種どちらでもよく、水洗い可能な静電フィルターを使用することも可能である。
【0036】
投射型画像表示装置は天井に取り付けて使用される場合が多い。一方で内部冷却のための外気とともに取り込んだ埃で吸気フィルターが詰まると、都度ユーザーが吸気フィルターを清掃する必要が発生する。本実施の形態によればプリーツ形に形成した静電フィルターにプレフィルターを設けて目詰まりするまでの時間を延ばし、維持管理の手間を省くことができる。また、目詰まりした場合でも水洗い可能なプレフィルター、静電フィルターを用いて洗浄再利用することを可能に出来るので維持費を大幅に削減することを可能にする。
【0037】
図10には集塵部を別構成とした例を示す。
【0038】
この粉塵捕捉部141は、プレフィルター部142とプレフィルター清掃部143と図にはないフィルター送り機構144と、固定フィルター145とから構成される。プレフィルター部142は、ロール形態のプレフィルター146と、プレフィルター146両端に配置される巻き取り軸147a、147bと、フィルター送り機構144との連結部を備える小型筐体148からなり、小型筐体148は、巻き取り軸間において吸気口132からの空気を透過せしめるための開口部149を有している。そして2つの巻き取り軸147a、147bの間には中継回転軸150a、150b、150cが配置されている。
【0039】
プレフィルター清掃部143はフィルター収納部151と空間を仕切る隔壁152a、152bと巻き取り軸147aに連動して回転可能に設けられた回転ブラシ153と、この回転ブラシ153を覆うように設けられた埃よけケース154からなっている。回転ブラシ153は図にはない複数のギヤにより巻き取り軸147aに繋がっている。これによりプレフィルターを巻き上げた場合にフィルターが送られる方向と逆方向に回転ブラシ153が回転し、図にあるように中継回転軸150a、150b間を走行するプレフィルター上の埃をはじく構成になっている(詳細な機構構造は割愛)。埃よけケース154の隔壁152a、152b近傍には開口が設けられており回転ブラシ153によってはじかれた埃がここを通って、埃収納室155に納められる構成になっている。この粉塵捕捉部141の動作を以下に示す。
【0040】
小型筐体148は本体に対して着脱可能に設計されており、図にはない本体に備えられた駆動部分と着脱可能に構成されている。小型筐体148を装置本体に装着し、投写型画像表示装置を使用すると冷却のための外気と共に周囲の粉塵を吸引する。この粉塵のうち主な物は開口部149近傍に備えられたプレフィルター146に捉えられる。ただし粉塵が堆積すると通気を妨げるので、この実施の形態では一定時間ごとに制御回路に設けられたタイマーによりモーターを動作せしめ、巻き取り軸147aに固定されたプレフィルター146は巻き取られることになり、プレフィルター146を引き出す。この一連の動作によりプレフィルター146の埃を吸着した面は送られて新しい面を引き出すことができる。このとき巻き取り軸147aが回転することで回転ブラシ153が回転する。その回転方向はプレフィルター146が送られる方向と逆方向で、フィルター上の埃を掻き取る。掻き取られた埃は埃よけケース154の開口を経て埃収納室155に納められる。
【0041】
一方、プレフィルター146を所定の量だけ巻き上げると、モーターを制止する。その後、モーターを反転動作せしめる。これにより巻き取り軸147bが矢印の方向に回動せしめられる。これによりプレフィルター146は巻き取られることになり、プレフィルター146を引き戻す。
【0042】
以上の動作により通気性を改善することができる。ただし、繰り返し使われるプレフィルター146はこしの強いフィルターは使いにくいため集塵能力を上げにくい。よって比較的大きな埃をここで捕捉するように設定している。プレフィルター146を通過した微粒子は固定フィルター145で捕捉する。そのため固定フィルター145は実施の形態1で説明したプリーツフィルター形態をとっている。
【0043】
このように構成することで埃の多い環境においても、プレフィルターを固定する構成より長時間フィルター掃除の必要を無くすことが出来る。ここでもプレフィルター、プリーツフィルター材料を水洗い可能な物とし、特にプリーツフィルターである固定フィルター145は展開可能な支持枠を備えていることは言うまでもない。この展開可能な支持構造により、プリーツの谷部分に入った埃の除去や水洗後の乾燥を素早く行うことが出来る。また水洗いで除電されてしまった静電気を、再度帯電させるためのフィルターに物理的な刺激も容易に行うことが出来る。また乾燥後は元の収納状態に容易に戻すことが出来る。
【符号の説明】
【0044】
101 筐体
102 吸気部
103 排気部
104 軸流ファン
105 静電フィルター
106 フィルター枠
107 フィルターケース
109 スリット
110 薄肉部
111、113 凸部
112 凹部
114 穴部
115 光源
116 反射鏡
117 光学ユニット
118、119 ダイクロイックミラー
120、121、122 全反射ミラー
123R、123G、123B 入射側偏光板
124R、124G、124B 液晶パネル
125R、125G、125B 出射側偏光板
126R、126B ダイクロイック反射膜
127 合成プリズム
128 投写レンズ
129 筐体
130 防塵ガラス
131 電源
132 吸気口
133 プレフィルター
134 プリーツ静電フィルター
135 吸気ダクト
136 光学ユニットダクト
137B 青用開口
137G 緑用開口
137R 赤用開口
138 排気ファン
139 光源駆動回路
140 映像信号回路
141 粉塵捕捉部
142 プレフィルター部
143 プレフィルター清掃部
144 フィルター送り機構
145 固定フィルター
146 プレフィルター
147a、147b 巻き取り軸
148 小型筐体
149 開口部
150a、150b、150c 中継回転軸
151 フィルター収納部
152a、152b 隔壁
153 回転ブラシ
154 埃よけケース
155 埃収納室
156 吸気ファン
157 排気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形形状のフィルターと、
前記フィルターの短辺方向端部を内包あるいは固着し、前記フィルターの長手方向について周期的に屈曲容易な部分と屈曲困難な部分とを有するフィルター枠と、を備え、
前記フィルター枠の屈曲容易な部分を折り曲げ前記フィルターをプリーツ状に形成したことを特徴とする集塵装置。
【請求項2】
プリーツ状のフィルターとフィルター枠とを収納可能で、おおよそ前記フィルターの通気部に対応する部分に開口を備えた収納筐体を備えた請求項1記載の集塵装置。
【請求項3】
フィルター枠は、樹脂材料からなり、フィルターの短辺方向端部を射出成型時に内包するようインサート成形されて形成されることを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
【請求項4】
フィルター枠は、樹脂材料からなり、フィルターの短辺方向端部を溶着により固着することを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
【請求項5】
フィルターは、洗浄により、再生可能な素材であることを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
【請求項6】
光源と、
前記光源装置からの光を導く照明装置と、
前記照明光が入射され映像信号に応じた入射光の変調を行う画像表示素子と、
前記画像表示素子で変調された光をスクリーン上に投写する投写レンズと、
前記光源を駆動する回路部と、入力信号に応じて前記画像表示素子を駆動する映像処理回路と、
前記回路部に電源を供給する電源部と、
外部から外気を取り込む吸気装置と、
これらを内包する筐体とからなり、
前記吸気装置と前記筐体間には請求項1〜5のいずれか1項に記載の集塵装置を備えたことを特徴とする投写型表示装置。

【図1】
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【図9】
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【図10】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−66178(P2012−66178A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−211769(P2010−211769)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】