説明

雨具収納携帯袋

【課題】従来の雨具入れは、ベルトに収納容器を設けたベルトで首に収納容器を配設するものであった。これは、肢体不自由者を対象としていたためである。
【解決手段】雨具の背面に雨具収納携帯袋を設けて構成した。これにより、使用者が雨具を着用して行動するのに、雨具収納袋を手に持って行動しなければならないことを解消でき、雨具の背面に雨具収納袋を設けることで雨具を忘れることのない雨具収納携帯袋を提供することができるとともに、雨具収納携帯袋を無くすことを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨具を収納する雨具収納袋を雨具の背面に設けた雨具収納携帯袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の雨具入れには、ベルトに収納容器を設けた収納容器を首に留めるなどした収納容器に雨具を入れるなどして対策を施したものがある(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
以下、図4、図5、により従来の雨具入れについて説明する。図において、6は収納容器本体で、丈夫な素材で出来た収納容器6(雨具入れ)に雨具が収納されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2006−299495
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた従来の雨具入れでは、ベルトにある程度丈夫な素材で出来ている収納容器を設けた収納容器をベルトで首に収納容器を留めるようにされ、使用者は肢体不自由者を対象にしたものであった。
【0006】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、雨具を着用して雨降りの中や水滴が降る中を移動するのに雨具を手に持つ必要が無く、雨具収納袋の紛失を防止し、屋内や公共交通機関などの乗り物の中に、水で濡れた雨具の水を撒き散らすことを防止することを実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は上記目的を達成するために雨具の背面に雨具収納携帯袋を固定して設けた雨具収納携帯袋と、雨具の背面に雨具収納携帯袋を脱着可能にして設けたものである。
【0008】
また、第2の課題解決手段は、雨具収納携帯袋の中に収納する雨具に付着している水分を吸収する水分吸収素材を配置する構成としたものである。
【0009】
また、第3の課題解決手段は、雨具収納携帯袋を裏返しに配置する構成としたものである。
【0010】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、雨具の背面に雨具収納携帯袋を合体固定化したものと、雨具の背面と雨具収納携帯袋にマジックテープやボタンを設けることで、雨具本体と雨具の背面に備えた雨具収納携帯袋が脱着可能にすることができる。
【0011】
また、第2の課題解決手段による作用は、雨具を雨具収納携帯袋に収納することで雨具に付いている水分が雨具収納携帯袋の中に溜まる水分を、水分吸収素材を雨具収納携帯袋の中に収納することで、水が雨具収納袋の中に拡散し溜まるのを防ぎ、水分が雨具に付着するのを軽減する効果を発揮する。
【0012】
また、第3の課題解決手段による作用は、雨具収納携帯袋を裏返しにした状態することで、水に濡れた雨具収納携帯袋の外面が雨具収納携帯袋の内面となり、さらに裏返しにした雨具収納携帯袋の内面が雨具収納袋の外面となることで乾いている状態の雨具収納携帯袋を持てるという効果を発揮する。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明の雨具収納携帯袋は、雨具を着用して行動するのに雨具収納袋を手に持って行動する必要が無く、柔らかい素材で出来ているため、雨具の背面に設けた雨具収納携帯袋の上からリックサックやカバンなどを背負え、雨具収納携帯袋を忘れたり無くすことをを防止するとともに、使用者の行動を妨げることのない雨具収納携帯袋を提供できる。
【0014】
また、雨具の背面に設けた雨具収納携帯袋を裏返しにした状態の雨具収納携帯袋の中に水分が付着した雨具を収納できるため、さらに屋内や乗り物に乗り降りする直前などに雨具の収納や取り出しが容易にできるという効果を発揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態を示す雨具の背面に雨具収納袋を設けた斜視図
【図2】雨具の背面と、雨具収納携帯袋の断面図
【図3】雨具収納袋の断面図
【図4】雨具収納携帯袋を裏返しにした状態の雨具収納携帯袋の断面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を説明する。
全体の構成は、雨具の背面に雨具収納携帯袋を設けるための、マジックテープやボタンのオス、メスの何れか片方を設け、雨具収納携帯袋にもマジックテープやボタンのオス、メス何れか片方を設け、設けたマジックテープやボタンなどで、雨具の背面と雨具収納携帯袋を結合し設ける。
【0017】
以下、上記構成の動作を説明する。
(イ)雨具収納携帯袋の外面の側面片側にマジックテープやボタンのオス、メスの何れかを設ける。
(ロ)雨具収納袋携帯袋の内面に、水分吸収素材を収納するためのポケットを設ける。
(ハ)雨具収納携帯袋を裏返しの状態にした雨具収納携帯袋の中に雨具を入れ、裏返しの状態になった雨具収納携帯袋を手に持つための吊り下げ紐を設ける。
(ニ)雨具収納携帯袋を雨具の背面に設けるには、雨具の背面にマジックテープやボタンの何れかが設けられているマジックテープやボタンと結合させる。
(ホ)雨具収納携帯袋を雨具の背面に設けるには、雨や水滴などで濡れている雨具収納袋携帯袋の外面の側面片側に設けたマジックテープやボタンに、雨具を入れる雨具収納携帯袋の挿入口を下方に向け、雨具を入れる雨具収納携帯袋の底となる底部を上向きにした状態で雨具の背面に設けたマジックテープやボタンと結合することで、雨や水滴が雨具収納携帯袋の内面に入ることがなく、雨具収納携帯袋を裏返しの状態にすることで、雨具収納携帯袋の内面が雨具収納携帯袋の外面となり、内面となった雨具収納携帯袋の外面状態の雨具収納携帯袋の中に雨や水滴で濡れている雨具を収納することで、雨や水滴に濡れていない乾いた状態の雨具収納携帯袋を手に持つことができる。
【0018】
【符号の説明】
【0019】
1 雨具本体
2 雨具収納携帯袋
3 マジックテープ
4 ボタン
5 水分吸収素材収納ポケット
6 雨具収納携帯袋吊り下げ紐

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雨具収納携帯袋を配設する雨具収納携帯袋を備えた雨具本体と、前記雨具の背面に前記雨具収納携帯袋を形成した雨具収納携帯袋を設け、前記雨具収納携帯袋は、その雨具収納携帯袋挿入口を下向きに、その下向きの方向を雨具の背面に配設するようにした雨具収納携帯袋を設けた雨具。
【請求項2】
雨具収納携帯袋に水分を吸収する水分吸収素材を収納するポケットを形成し、水分吸収素材を前記ポケットの中に設けた請求項1記載の雨具収納携帯袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−7147(P2013−7147A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153313(P2011−153313)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(301042228)
【Fターム(参考)】