説明

雨具用フルフェイスフード

【課題】頭部の動きと共に動き、左右の安全確認が出来る雨合羽を提供する。
【解決手段】頭頂部からあご先までと両耳元までを、厚手で強い透明なビニールまたは透明プラスチックで覆い顔面カバーaとし、頭部の防水撥水加工の生地bと接合する。それに立ち襟dをつけ立ち襟dの裾にケープ状のものeをつけ雨合羽の上着とフードの隙間をなくす。通気を確保するため顔面カバーaの後ろ側と防水撥水加工の生地bとの間をメッシュ生地で作成し後頭部のメッシュ生地の上の防水撥水加工の生地bは、立ち襟dに接合せずに開口しておく。フードの中に開口部を設けることにより、装着が快適になり、安全確認も容易にできるようになる。また、夏などの暑い日の着用にも耐えられるよう立ち襟dの内側にタオルとか冷却用品をセットできるメッシュ布のポケットを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
雨天の時、自転車に乗るまたは外での作業をするのに着用する雨合羽で、合羽の上着から頭に被るフードを切り離し、頭の部分だけ単独にして顔面及び頭部全体を覆いカバーする、フルフェイスヘルメットを応用したフードを発明した。
【背景技術】
【0002】
このフルフェイスフードは、雨合羽本体上着からフード部分を切り離し、顔面・頭部全体を覆いカバーし首に固定することにより頭部の動きに密着するので、左右確認や作業等で頭を動かすとフードもいっしょに動き、フードの一部が視界を妨げることもなく、安全確認・作業が容易になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
自転車の片手運転は危険行為とみなし条例により禁止されたので、雨天の時に傘がさせなくなった。雨合羽を着用しても合羽に付いているフードは、左右確認の時フードの中で頭だけ動いて、フードが視界を遮り安全確認が充分できないので、安全面で問題がある。また、雨や雪が眼に入ると痛くて眼を開けていることが困難で、これも安全面で問題である。そして、雨天の時の外での作業も同じく、安全確認・作業の能率が低下する等の問題がある。雨天時、自転車走行が安全安心にできるよう、また作業も能率よくできるよう、顔面が濡れず視界を確保できるものを発明した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
まず雨や雪から顔面を護るためと視界を確保するため、頭頂部からあご先までと両耳元までを、少々の風にも煽られない厚手で強い透明なビニールまたは透明プラスチックで覆い、その顔面カバーに頭頂部から後首・側頭部から首ラインまでを防水撥水加工した布で覆い、顔面カバーと接合する。それに首の高さの立ち襟を付け、その立ち襟を前面のあご下の位置で、面ファスナーで閉じてフードカバーを首に固定できるようにする。
その立ち襟の裾に雨避けのケープ状のものを付け、雨合羽の上着とフードの隙間をなくし雨の浸入を防ぐ。すると頭を動かすとフードもいっしょに動くので、視界が広く安全確認が充分できる安全安心なフードとなる。また、装着快適度の点から、フードの中の通気性が悪く外の音が聞き取りにくいので、それを解決するために下記のように開口部を設け装着環境をよくする。
(イ)頭頂部から後首までの部分をメッシュ布の下地にして、顔面カバーと後首位置の立ち襟に縫合接着し、その上に防水撥水加工した布を顔面カバーの上に被せ額に向かい庇のように取り付け、雨の浸入を防ぐと同時に顔面側から風が入るよう、額部分・頭頂部の顔面カバーとの接合部は開口にして縫製する。
(ロ)後頭部のメッシュ布の上に縫いつけた防水撥水加工した布は、後首の位置で立ち襟には縫い付けず開口にして、(イ)の前面の開口部から入った風が、頭頂部を通り後頭部から後首の襟付け位置開口部から出るよう空気・風の通路とする。
(ハ)顔面カバーのあご側の開口部から入った風が、(ロ)の後首の開口部から出るのと同時に、側頭部の切り替え布の耳の位置を、上下に分け開口部を設け、上布を下布の上に被せるように重ねて縫製し、風の出口にする。また、開口することにより外部の音が聞き取りやすくなるので、安全面でも良好である。
以上のようにフードの中に開口部を設けることにより、装着が快適になり、安全確認も容易にできるようになる。また、夏などの暑い日にも長時間の着用にも耐えられるよう立ち襟の内側にタオルとか冷却用品をセットできるメッシュ布のポケットを設ける。
【発明の効果】
【0005】
自転車での通学・通勤は、常にその日の天気予報が気になる。雨天の場合、自転車での通勤・通学をあきらめ、バス・電車に乗り換える算段をする。しかし、駅まで距離があり不便だったり、途中突然に降り始めると憂鬱になってしまう。そこでこのフルフェイスフードがあれば、少々の雨でも顔や頭が濡れる心配がなく、雨や雪で眼を充血させることもなくなり、雨天ストレスを解消できる。また、これはフルフェイスヘルメットと違い柔らかいので、顔面カバーの部分にその他の部分を折りたたみ入れ、それを袋に入れて携帯できるので、軽量で便利な雨具である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明品は、雨天時の安全安心を確保するためのものなので、通常の頭のサイズ以外に、自転車通学でヘルメットを着用している学生用、また、雨天時にも外で作業をする時着用するための、フルフェイスフードの下にヘルメットを着用しての装着が可能な、ヘルメットサイズを設ける。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】1、全体図 2、開口部からの空気の流通経路
【図2】フルフェイスフードのポンチョ版
【図面の符号の説明】
【0008】
a 顔面カバー
b 防水撥水加工された布で額から後頭部後首までカバーする部分
c 防水撥水加工された布で側頭部・首ラインまでカバーする部分
d 防水撥水加工された布での首の高さの立ち襟
e 合羽とフードの隙間の雨避けケープ
f 頭頂部の空気流通開口部
g 後首の空気流通開口部
h 側頭部耳の位置の空気流通開口部
i 顔面カバーのあご側の空気流通開口部
j フードの立ち襟を首に固定する面ファスナー
k ケープを接着する面ファスナー
l ポンチョ版の裾ひざ下位置
m ポンチョ版の手を出す位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雨合羽のフード部分を上着から離し単独にして、顔面の頭頂部からあごまでと横へは両耳元までの顔全体を透明なビニールまたはプラスチックで覆う顔面カバーに、防水撥水加工を施した布で頭頂部・側頭部から首のラインまで覆うものを接合し、首の高さの立ち襟を付け喉元で面ファスナーで閉じるようにして、その立ち襟の裾にケープ状のものを付け雨の浸入を防ぎ、頭頂部・後首部・耳の位置に空気流通のための開口部を設け、顔面カバーあご側からの空気流通経路を作った、フルフェイスヘルメット型を特徴とする雨具フード。
【請求項2】
雨合羽のフード部分を上着から離し単独にして、顔面の頭頂部からあごまでと横へは両耳元までの顔全体を透明なビニールまたはプラスチックで覆う顔面カバーに、防水撥水加工を施した布で頭頂部・側頭部から首のラインまで覆うものを接合し、首の高さの立ち襟を付け喉元で面ファスナーで閉じるようにして、その立ち襟の裾にケープ状のものを付け雨の浸入を防ぎ、頭頂部・後首部・耳の位置に空気流通のための開口部を設け、顔面カバーあご側からの空気流通経路を作った、フルフェイスヘルメット型を特徴とする雨具のケープ状の部分の裾をひざ下まで伸ばし、手を出す切込みを入れたポンチョ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−1872(P2012−1872A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−155222(P2010−155222)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【出願人】(509163466)
【Fターム(参考)】