説明

電力を切り替えるための方法及び装置

【課題】電力会社が顧客への電力配分を終了又は開始する機構を含めた電気事業メーターを提供すること。
【解決手段】電流制御装置は、第1の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つのラインソケットと、第2の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷ソケットと、少なくとも1つのラインソケットと少なくとも1つの負荷ソケットとの間に結合され、第1の発電システムを第2の発電システムに選択可能に結合するよう構成された少なくとも1つのマイクロ電子機械システム(MEMS)切り替え装置とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、全体的に電気事業メーターに関し、より詳細には、電力を切り替える際に使用するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電力会社は、住宅用顧客と商業用顧客の両方に電力を提供している。電力会社は、顧客の電力使用量を監視するために、顧客の敷地に1つ又はそれ以上の電力メーターを設置することが多い。このような電力メーターは、多くの場合、顧客に提供される電流及び/又は電力の量を測定し、最近になって、顧客への電力配分を必要に応じて終了又は開始できるスイッチ機構を含めることを始めた。電力メーターは、多くの場合、米国規格協会(ANSI)により示されるような1つ又はそれ以上の業界標準に準拠しなければならない。このような標準は、電力メーターハウジングの所要寸法、及び/又は電力メーターが測定し且つ耐えることができなければならない電流及び/又は電圧量など、電力メーター設計を規制する場合がある。
【0003】
ほとんどの電力メーター実施形態は、電力会社が顧客への電力配分を終了又は開始する機構を含めていない。このようなメーターは、技術者が顧客の施設を訪れて、メーターを物理的に取り外し又は接続して、必要に応じて電力配分を終了又は開始する必要がある。このような現地訪問は、費用がかかり、及び/又はかなりの時間量及び/又は金額を必要とする可能性がある。他の公知のメーターは、電力会社が顧客への電力配分を遠隔で終了又は開始することができる機構を含む。このようなメーターは一般に、双方向通信装置と、導通状態から非導通状態に切り替えるための複雑なトリガー機構を必要とする機械式スイッチとを含む。
【0004】
少なくとも一部の公知の住宅用、商業用、及び/又は産業用電力メーターは、電力会社により生成される多相電力で作動する。このような施設の業界標準及び発電要件に起因して、電力メーターは、電力会社が導通状態から非導通状態に切り替えることを可能にする機械式スイッチを筐体内に含めることが可能ではない場合がある。他の公知の電力メーターは、顧客の施設を電力会社の電力配分システム又は配分網に遠隔で接続又は切断するために固体電子スイッチを用いる。しかしながら、「オフ」状態にある間は、従来の固体スイッチは漏れ電流を生じ、その結果生じる電力損失を有する場合がある。「オン」状態にある間、同じスイッチは、固体スイッチ前後のオン状態電圧降下に起因した追加の電力損失を生じる可能性がある。これらの電力損失に起因して、従来の固体スイッチは、公知の電力メーター内で望ましくない熱蓄積を引き起こす可能性がある。更に、少なくとも一部の公知の電力メーターは、メーターを流れる可能性がある漏電を低減又は排除することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,542,250号公報
【発明の概要】
【0006】
1つの実施形態において、電流制御装置が提供される。電流制御装置は、第1の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つのラインソケットと、第2の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷ソケットとを含む。電流制御装置はまた、少なくとも1つのラインソケットと少なくとも1つの負荷ソケットとの間に結合され、第1の発電システムを第2の発電システムに選択可能に結合するよう構成された少なくとも1つのマイクロ電子機械システム(MEMS)切り替え装置を含む。
【0007】
別の実施形態において、電力メーターが提供される。電力メーターは、第1の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つのライン電気バスと、第2の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷電気バスとを含む。電力メーターはまた、ライン電気バスに結合するよう構成された少なくとも1つのラインソケットと、負荷電気バスに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷ソケットとを有する電流制御装置とを含む。電流制御装置はまた、少なくとも1つのラインソケットと少なくとも1つの負荷ソケットとの間に結合され、第1の発電システムを第2の発電システムに選択可能に結合するよう構成された少なくとも1つのマイクロ電子機械システム(MEMS)切り替え装置を含む。
【0008】
別の実施形態において、電流制御装置が提供される。電流制御装置は、電気事業電力配分システムに結合されるよう構成された少なくとも1つのラインソケットと、顧客電力配分システムに結合されるよう構成された少なくとも1つの負荷ソケットとを含む。電流制御装置はまた、少なくとも1つのラインソケットと少なくとも1つの負荷ソケットとの間に結合され、電気事業電力配分システムを顧客電力配分システムに選択可能に結合するよう構成された少なくとも1つのマイクロ電子機械システム(MEMS)切り替え装置を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】例示的な電力メーターのブロック図。
【図2】図1に示すメーターの一部のブロック図。
【図3】例示的な単相電力メーターの一部のブロック図。
【図4】代替の3相電力メーターのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、例示的な電力メーター100のブロック図を示す。電力メーター100は、米国規格協会(ANSI)形式2S要件に準拠した単相2極電力メーターである。電力メーター100は、メーターソケット(図示せず)内に取り外し可能に挿入され、電力会社から単相交流(AC)電力を受け取る。電力メーター100は、上側筐体102と下側筐体104とを含み、共に連結される。連結されると、上側及び下側筐体102、104は、コントローラ回路基板106を内封する。例えば、ディスプレイ108、マイクロプロセッサ110、及びメモリ112がコントローラ回路基板106に結合される。マイクロプロセッサ110は、ディスプレイ108及びメモリ112に通信可能に結合される。コントローラ回路基板106は、回路基板カバー114、電源供給通信回路基板115、及び回路基板装着組立体116間に結合される。回路基板装着組立体116は、コントローラ回路基板106及び電源供給通信回路基板115を下側筐体104に、並びに下側筐体104に結合された複数のメーター構成部品に結合する。
【0011】
図2は、電力メーター100の内部図面を示す。より具体的には、複数のメーター構成部品が下側筐体104内に収容されている。例えば、下側筐体104は、メーターソケットからライン電力接続部(図示せず)を受けるための第1の相ラインソケット接続部120及び第2の相ラインソケット接続部121と、メーターソケットから負荷電力接続部(図示せず)を受けるための第1の相負荷ソケット接続部122及び第2の相負荷ソケット接続部123とを含む。第1の相ラインソケット接続部120及び第2の相ラインソケット接続部121を通じて受け取られる電力は、第1の相ライン変流器124及び第2の相ライン変流器125に伝送される。第1及び第2の相ライン変流器124、125は、負荷電力接続部から受け取った電流量を測定し、1つ又はそれ以上の測定値をマイクロプロセッサ110(図1に示す)に伝送する。2極単相機械式スイッチ126は、ライン電気バス(図2には図示していない)を負荷電気バス(図2には図示していない)に結合する。更に、例示的な実施形態において、スイッチドライバ回路127は、マイクロプロセッサ110、キャパシタ128、及びスイッチ126に結合される。マイクロプロセッサ110は、スイッチドライバ回路127及びキャパシタ128を介してスイッチ126の開閉を制御する。より具体的には、マイクロプロセッサ110は、スイッチドライバ回路127にスイッチ126を開放及び/又は閉鎖するよう指令する。これに応じて、スイッチドライバ回路127は、キャパシタ128内に蓄えたエネルギーを用いてスイッチ126を開放及び/又は閉鎖する。1つ又はそれ以上の金属酸化物バリスタ(MOV)(図示せず)は、過渡電圧サージから電力メーター100を保護することができる。MOVは、スイッチ126及び変流器124、125の下方に位置付けられる。
【0012】
図3は、少なくとも1つの極を含む例示的な電力メーター200の側面ブロック図である。1つの実施形態において、メーター200は、ANSI形式1S要件に準拠した単極単相メーターである。例示的な実施形態において、メーター200は、ANSI形式2S要件に準拠した2極単相メーターである。図3は、明確にするために、メーター200内に単極201だけを示している。例示的な実施形態において、メーター200は、実質的に同じ極のペアを備えた2つの極201を含む。メーター200は、下側筐体204に結合される上側筐体202を含む。連結されると、上側筐体202及び下側筐体204は、実質的にシールされたハウジング205を形成し、ここに複数のメーター構成部品203を収容する。例示的な実施形態において、ハウジング205は、コントローラ206、ディスプレイ208、メモリ210、電力供給モジュール211、通信モジュール212、過渡電圧サプレッサ213、マイクロ電子機械システム(MEMS)スイッチ組立体214、ラインバス216、及び負荷バス220などのメーター構成部品を収容する。下側筐体204は、メーターライン接続部218及びメーター負荷接続部222を含み、これらは、メーターソケット224のソケットライン接続部226及びソケット負荷接続部228にそれぞれ結合される。メーター200がメーターソケット224に動作可能に結合されると、メーター200は、電気事業配分網(図示せず)などの電力供給源から電流を受け取る。電流は、メーターソケット224からソケットライン接続部226を通ってメーターライン接続部218及びラインバス216に流れる。電流は、MEMSスイッチ組立体214を通じて負荷バス220に、並びにメーター負荷接続部222を通じてソケット負荷接続部228に配向される。メーターソケット224は、顧客施設などの負荷に電流を伝送する。
【0013】
例示的な実施形態において、コントローラ206は、ディスプレイ208、メモリ210、電力供給モジュール211、通信モジュール212、及びMEMSスイッチ組立体214に結合される。コントローラ206は、コンピュータシステムなどのあらゆるプロセッサベース又はマイクロプロセッサベースのシステムを含むことができ、該システムは、マイクロコントローラ、縮小命令セット回路(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ロジック回路、及び本明細書で記載される機能を実行可能な他のあらゆる回路又はプロセッサを含む。本明細書で使用される用語「プロセッサ」は、当該技術分野においてプロセッサと呼ばれる集積回路に限定されず、コンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラム可能ロジックコントローラ、特定用途向け集積回路、及び他の何れかのプログラム可能回路を幅広く指すものとする。更に、コントローラ206は、読み出し専用メモリ(ROM)及び/又はランダムアクセスメモリを含むマイクロプロセッサとすることができる。
【0014】
ディスプレイ208は、限定ではないが、電気使用量、需要データ、及び/又はステータス警報を含む、メーター200に関連する情報を表示する。ディスプレイ208は、限定ではないが、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ、冷陰極管(CRT)、又はアナログタイプのディスプレイ技術を含む、種々のディスプレイ技術を利用することができる。例示的な実施形態において、ディスプレイ208はLCDを含む。
【0015】
メモリ210は、限定ではないが、フラッシュメモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、リムーバブルメディア、及び/又は他の揮発性及び不揮発性記憶装置を含む、様々な公知の記憶手段の何れかを含むことができる。例示的な実施形態において、メーター200の作動を制御する際に使用するために1つ又はそれ以上の実行可能命令がメモリ210内に記憶される。代替として、実行可能命令は、電力会社及び/又はメーター200から遠隔に位置付けられる分配システムコントローラ(図示せず)内など、メモリ200から遠隔的に記憶することができる。
【0016】
電力供給モジュール211は、例えば、コントローラ206、ディスプレイ208、メモリ210、及び/又は通信モジュール212などの1つ又はそれ以上のメーター構成部品203に電力を提供する。電力供給モジュール211は、ラインバス216から電力を受け取り、電圧及び/又は電流を調整及び/又は調節し、電力をメーター構成部品203に好適なレベルで提供する。代替として、又はこれに加えて、電力供給モジュール211は、バッテリ(図示せず)などのバックアップ電力供給源からの電力を受けることができる。
【0017】
通信モジュール212は、電力会社への信号の送信、及び/又は電力会社からの信号(例えば、データ要求)の受信を行う。或いは、通信モジュール212は、例えば、自動メーター読取りシステムが選択的に作動されるときなど、自動メーター読取りシステムと通信することができる。1つの実施形態において、通信モジュール212は、外部リーダと通信する際に用いる1つ又はそれ以上の光学ポート、電話モデム、RS−232ライン、単純入出力(I/O)ボード、複合I/Oボードを含むことができ、及び/又は複数の無線、セルラー及び/又は電力ライン通信キャリア技術の何れかを用いて通信することができる。
【0018】
例示的な実施形態において、過渡電圧サプレッサ213は、メーター200の2つの極201間に結合される。より具体的には、過渡電圧サプレッサ213は、各極201のラインバス216間に結合される。過渡電圧サプレッサ213は、極201内の予め定められた電圧レベルよりも高くなる過渡電圧を抑制することによってメーター構成部品203を保護することができる。
【0019】
コントローラ206は、ディスプレイ208、メモリ210、通信モジュール212、MEMSスイッチ組立体214、及び/又はメーター200から遠隔に位置付けられる種々の他の装置と通信する(例えば、信号を受け取り、及び/又は信号を送信する)1つの実施形態において、コントローラ206は、個別部品時間管理装置及び/又はメモリ(例えばメモリ210など)内に格納される時間管理ソフトウェアなど、実時間と同期的又は非同期的に時間を管理するリアルタイムクロックを含むことができ、及び/又はこれと通信することができる。
【0020】
例示的な実施形態では、MEMSスイッチ組立体214は、複数のMEMS構成部品215を内封するハウジング244を含む。より具体的には、例示的な実施形態において、MEMS構成部品215は、例えば、ライン過渡電圧サプレッサ230、スイッチ電圧調整モジュール231、MEMSスイッチアレイ234、電流センサ232、及びスイッチ制御回路240を含む。或いは、MEMSスイッチ組立体214は、ライン過渡電圧サプレッサ230を含まない。
【0021】
例示的な実施形態において、ライン過渡電圧サプレッサ230は、MEMSスイッチアレイ234全体に、より具体的にはラインバス216及び負荷バス220全体に結合され、切り替え作動中に過渡電圧がMEMSスイッチアレイ234を損傷するのを防止する。例示的な実施形態において、ライン過渡電圧サプレッサ230は、少なくとも1つの金属酸化物バリスタを含む。代替の実施形態において、ライン過渡電圧サプレッサ230は、少なくとも1つのアバランシェダイオード、及び/又は本明細書で記載されるようにメーター200を作動させることが可能な他の何れかの過渡電圧サプレッサ装置を含む。
【0022】
例示的な実施形態において、スイッチ電圧調整モジュール231は、ラインバス216、及びスイッチ制御回路240などの1つ又はそれ以上のMEMS構成部品215に結合される。スイッチ電圧調整モジュール231は、ラインバス216から電力を受け取り、電圧及び/又は電流を調整及び/又は調節し、電力をスイッチ制御回路240及び/又は他のMEMS構成部品215に好適なレベルで提供する。更に、例示的な実施形態において、スイッチ電圧調整モジュール231は、ラインバス216から受け取ったエネルギーを蓄える少なくとも1つのキャパシタ(図示せず)を含む。
【0023】
例示的な実施形態において、電流センサ232は、MEMSスイッチアレイ234、負荷バス220、及びコントローラ206に結合される。電流センサ232は、負荷バス220から受け取った電流量を測定し、1つ又はそれ以上の測定値をコントローラ206に伝送する。例示的な実施形態において、電流センサ232は、少なくとも1つのMEMSベース電流センサを含む。代替の実施形態において、電流センサ232は、少なくとも1つのホール効果磁場センサ、変流器、ロゴスキーコイル、及び/又は本明細書で記載されるようにメーター200を作動させることが可能な電流シャントを含む。例示的な実施形態において、電流センサ232からの信号は、コントローラ206に到達する前にアナログデジタルコンバータ(図示せず)を通じて送られる。
【0024】
スイッチ制御回路240は、MEMSスイッチアレイ234、スイッチ電圧調整モジュール231、及びコントローラ206に結合される。スイッチ制御回路240がMEMSスイッチアレイ234を開放及び/又は閉鎖するようコントローラ206から1つ又はそれ以上の信号を受け取ってMEMSスイッチアレイ234を開放及び/又は閉鎖する場合、スイッチ制御回路240は、スイッチ電圧調整モジュール231のキャパシタ内に蓄えられたエネルギーを用いて、MEMSスイッチアレイ234を開放及び/又は閉鎖する。MEMSスイッチは、従来の機械式スイッチに比べて作動させるのに必要な電力をより少なくすることができる。従って、スイッチ制御回路240及び/又はスイッチ電圧調整モジュール231の電力要件を低減することが可能となり、更にこのため、スイッチ制御回路240及び/又はスイッチ電圧調整モジュール231のサイズ及び/又はコストも低減される。
【0025】
例示的な実施形態において、ラインバス216は、負荷バス220に対して、エアギャップ242がラインバス216と負荷バス220との間に定められるように位置付けられる。エアギャップ242は、ラインバス216を負荷バス220から電気的に絶縁することができる。
【0026】
メーターライン接続部218及びメーター負荷接続部222は、ソケットライン接続部226及びソケット負荷接続部228からの交流(AC)電力の受け取り及び/又は伝送を行う。例示的な実施形態において、形式2SメーターのANSI要件に従って、メーター200のライン側に2つのスタブと、メーター200の負荷側に2つのスタブとを備えて、合計で4つのスタブがメーター200内に含められる。図3では、明確にするために、2つだけのスタブ、メーターライン接続部218、及びメーター負荷接続部222が示されている。各ANSI形式は、固有構成のスタブ及びソケット配置を有し、メーター200は、どのような特定の構成にも限定されるものではない。むしろ、メーター200は、あらゆるANSI形式及び/又は構成と共に用いることができる。
【0027】
例示的な実施形態において、MEMSスイッチアレイ234は、スイッチ制御回路240、ラインバス216、及び電流センサ232に結合される。MEMSスイッチアレイ234は、ラインバス216と負荷バス220間の電流の伝導を制御する。具体的には、MEMSスイッチアレイ234が開放又は「オフ」状態にされたときには、電流がラインバス216から負荷バス220に流れるのが実質的に阻止される。逆に、MEMSスイッチアレイ234が閉鎖又は「オン」状態にされると、電流は、ラインバス216と負荷バス220との間で流れることができる。
【0028】
例示的な実施形態において、MEMSスイッチアレイ234は、複数の個々のMEMSスイッチ235を含む。より具体的には、例示的な実施形態において、MEMSスイッチ235は直並列構成で位置付けられ、複数のMEMSスイッチ235が並列で配列され、少なくとも1つのMEMSスイッチ235は、各並列のMEMSスイッチ235と直列に配列されるようになる。従って、MEMSスイッチ235は、例えば、Subramanian他に付与された米国特許出願公開第2007/0139145号に記載されるように構成することができる。別の実施形態において、MEMSスイッチ235は、別の直並列構成で、又は並列構成のみで、或いは直列構成のみで配列してもよい。例示的な実施形態において、MEMSスイッチアレイ234が開放されたときには、全ての直列及び並列MEMSスイッチ235は開放される。MEMSスイッチアレイ234が閉鎖されると、全ての直列及び並列MEMSスイッチ235は閉鎖される。従って、例示的な実施形態において、1つのMEMSスイッチ235の故障は、残りのMEMSスイッチ235の作動又はMEMSスイッチアレイ234の作動に実質的に影響しない可能性がある。代替の実施形態において、MEMSスイッチアレイ234が開放されたときには、少なくとも1つの直列及び/又は並列MEMSスイッチ235が開放され、MEMSスイッチアレイ234が閉鎖されたときには、少なくとも1つの直列及び/又は並列MEMSスイッチ235が閉鎖される。
【0029】
1つの実施形態において、MEMSスイッチ組立体214は、全て非変圧器定格単相ANSI形式及び国際電気標準会議(IEC)形式要件に準拠しながら、320アンペア(A)の288ボルト交流電流(VAC)の単相電力を負荷バス220により負荷(図示せず)に切り替え可能に導通するよう構成される。代替の実施形態において、MEMSスイッチ組立体214は、全て非変圧器定格多相ANSI及びIEC形式要件に準拠しながら、320Aの660VACの3相電力を負荷バス220により負荷(図示せず)に切り替え可能に導通するよう構成される。或いは、MEMSスイッチ組立体214及びメーター200は、必要に応じて何れか好適な電圧及び/又は電流を切り替え可能に導通するよう構成することができる。
【0030】
作動中、メーター200は、例えば、摩擦嵌め、固定カラー、ケーブル組立体、ボルト組立体、及び/又はあらゆる好適な結合機構を用いてメーター200をメーターソケット224に結合することなどにより、メーターソケット224に取り外し可能に結合される。メーター200がメーターソケット224に結合されると、メーターソケット224のソケットライン接続部226及びソケット負荷接続部228は、下側筐体204のメーターライン接続部218及びメーター負荷接続部222にそれぞれ挿入され、該接続部226及び228は、ラインバス216及び負荷バス220にそれぞれ電気的に結合される。例示的な実施形態において、単相AC電力は、電力会社からメーターソケット224に、並びにソケットライン接続部226及びメーターライン接続部218を介してラインバス216に伝送される。MEMSスイッチ組立体214が「オフ」状態の場合、実質的にMEMSスイッチ組立体214を通って電流は流れず、負荷バス220は、MEMSスイッチ組立体214によって実質的に非駆動状態にされる。コントローラ206は、負荷に対して電力使用をターンオンするリクエストを受け取ることができる。このようなリクエストは、例えば、通信モジュール212を介して、又はユーザが操作するユーザ入力機構(図示せず)を介してコントローラ206に送ることができる。ターンオンリクエストを受け取ると、コントローラ206は、スイッチ制御回路240に1つ又はそれ以上の信号を伝送し、MEMSスイッチアレイ234を作動させる。スイッチ制御回路240は、1つ又はそれ以上の信号をMEMSスイッチアレイ234に伝送し、MEMSスイッチ235を閉鎖させる。MEMSスイッチ235が閉鎖されると、電流がMEMSスイッチアレイ234を流れることが可能になり、MEMSスイッチアレイ234は「オン」状態になる。従って、電流は、電力会社からラインバス216を介してMEMSスイッチ組立体214を通って流れ、負荷バス220に出力される。
【0031】
MEMSスイッチ組立体214が作動すると、ライン過渡電圧サプレッサ230は、切り替え作動中に発生する可能性がある過渡電圧及び/又は過渡電流を抑制することができる。電流は、ラインバス216からMEMSスイッチアレイ234を通り、更に複数のMEMSスイッチ235を通って負荷バス220に流れる。電流センサ232は、電力会社から負荷バス220に伝送される電流量を測定し、1つ又はそれ以上の電流測定値をコントローラ206に伝送する。
【0032】
コントローラ206は、電流測定値に1つ又はそれ以上の算術演算を実施することができ、次いで、該測定値をディスプレイ208及び/又はメモリ210に伝送する。ディスプレイ208は、測定値のグラフィカル及び/又はテキスト表現を提示し、メモリ210は、コントローラ206が後で検索するために該測定値を記憶する。或いは、コントローラ206は、測定値を遠隔の場所に伝送するために該測定値を通信モジュール212に伝送する。電流は、負荷バス220及びメーターソケット224のソケット負荷接続部228を通って流れ、負荷に供給される。
【0033】
電力会社又はユーザがMEMSスイッチ組立体214をターンオフすることを望む場合、ターンオフリクエストがコントローラ206に送られる。ターンオフリクエストに応答して、コントローラ206は、1つ又はそれ以上の信号をスイッチ制御回路240に伝送し、MEMSスイッチアレイ234を作動させる。スイッチ制御回路240は、1つ又はそれ以上の信号をMEMSスイッチアレイ234に伝送し、MEMSスイッチ235を開放させる。MEMSスイッチ235が開放されると、電流がMEMSスイッチアレイ234を通って流れるのが実質的に阻止され、MEMSスイッチアレイ234は「オフ」状態にされる。従って、実質的にMEMSスイッチ組立体214を通って負荷バス220及び負荷に電流が流れない。例示的な実施形態において、メーター200は、2つの極201を含み、各極201に別個のMEMSスイッチ組立体214を備える。スイッチ制御回路240は、両方のMEMSスイッチ組立体214を実質的に同時に作動させ、2つの極201のMEMSスイッチアレイ234が実質的に同時に開放及び/又は閉鎖されるようにする。
【0034】
図4は、3相メーターソケット302を介して供給される3相AC電力を切り替え可能に導通するのに用いることができる代替の3相メーター300を示す。3相メーター300は、メーター200(図3に示す)と類似しており、図3で使用した同じ参照符号を用いた図4において同一の構成要素が識別される。別途記載のない限り、3相メーター300は、メーター200と実質的に同様に作動する。代替の実施形態において、3相メーター300は、3つのMEMSスイッチ組立体214を含み、1つのMEMSスイッチ組立体214が3相AC電力の各相に切り替え可能に結合されている。従って、第1のMEMSスイッチ組立体214のメーターライン接続部218及びメーター負荷接続部222は、第1の相ソケットライン接続部304及び第1の相ソケット負荷接続部306にそれぞれ結合される。第2のMEMSスイッチ組立体214のメーターライン接続部218及びメーター負荷接続部222は、第2の相ソケットライン接続部308及び第2の相ソケット負荷接続部310にそれぞれ結合される。第3のMEMSスイッチ組立体214のメーターライン接続部218及びメーター負荷接続部222は、第3の相ソケットライン接続部312及び第3の相ソケット負荷接続部314にそれぞれ結合される。或いは、3相メーター300は、3つのMEMSスイッチアレイ234(図3に示す)を含む1つのMEMSスイッチ組立体214を含み、1つのMEMSスイッチアレイ234が3相AC電力の各相に切り替え可能に結合されている。1つの実施形態において、MEMSスイッチ組立体214は、ANSI形式16S要件に準拠しながら、320Aの600VACを切り替え可能に導通するよう構成される。或いは、MEMSスイッチ組立体214は、何れか好適なANSI形式又は他の要件に準拠しながら、何れか好適な3相電圧、電流、及び電力を切り替え可能に導通するよう構成される。
【0035】
作動中、3相メーター300は、3相メーターソケット302から3相電力を受け取る。コントローラ206は、3つのMEMSスイッチ組立体214の切り替え動作を制御するよう構成される。より具体的には、コントローラ206は、電力を負荷(図示せず)に伝送するために第1、第2、及び/又は第3のMEMSスイッチ組立体214を作動させることができる。従って、コントローラ206は、第1、第2、及び/又は第3のMEMSスイッチ組立体214に対して、電力を負荷に実質的に均一に伝送し且つ配電システムでの不平衡負荷を回避するために、3相全てをほぼ同時に閉鎖するよう命令する。或いは、コントローラ206は、負荷への電力伝送を実質的に停止するために、3つのMEMSスイッチ組立体214全てを非作動にすることができる。対照的に、従来の機械式スイッチを利用して3相電力を切り替える従来のメーターは通常、3相全てをほぼ同時に開放及び閉鎖するのを確保する機械式インターロックシステムを必要とする。MEMSスイッチ組立体214の作動時間は、マイクロ秒以内のような1ミリ秒未満であるので、3相全ての作動を実質的に同時に行うことを確保するために機械式インターロックは必要ではない。
【0036】
MEMSスイッチ組立体214内に電流センサ232が一体化されているので、MEMSスイッチ235の開放は、AC電流の固有ゼロ交差法と協働することができ、従って、MEMSスイッチ235の接点の電気アーク放電の可能性を低減又は排除することができる。更に、電流センサ232は、プログラム可能限度を超えた電流の上昇率を検出することにより、負荷バス220に障害があることを判定することができる。MEMSスイッチ組立体214は、Wright他に付与された米国特許出願公開第2008/013238号に記載されるように構成することができ、例えば、非対称漏電は、MEMSスイッチ235の接点でのアーク放電が皆無かそれに近いことによって遮断することが可能となる。MEMSスイッチ235の迅速な切り替え速度により、MEMSスイッチ235及びMEMSスイッチアレイ234は、電流がメーター200及び/又は下流側負荷に損傷を与える前に漏電を遮断できるようになる。本明細書で記載されるように、MEMSスイッチ235は、漏電検出後1ミリ秒又はそれ未満内で電流フローを遮断することができる。対照的に、機械式サーキットブレーカ技術を用いた従来のメーターは、漏電を遮断することができない場合がある。従って、メーター外部の構成部品により電流が遮断される前に、損傷を及ぼす漏電が最大で117ミリ秒又はそれ以上の間メーター構成部品を流れる可能性がある。従来のメーターは、このような時間期間の間、損傷を及ぼす漏電に耐えることができなければならないので、従来のメーター内の構成部品のコストが高くなる可能性がある。従って、MEMSスイッチ235及びMEMSスイッチアレイ234を使用すると、メーター200内の構成部品のコストを低減することができる。
【0037】
上述の実施形態は、電気使用量を測定し、負荷への電力使用を遠隔で接続又は切断するために、効率的でコスト効果のよい計測システムを提供することができる。MEMSスイッチ組立体は、電力メーター内で使用される従来の計測及び切り替え構成部品よりも物理的に小さくすることができる。MEMSスイッチ組立体は、従来のスイッチよりも使用する電力を少なくすることができ、半導体スイッチ程度の熱量が生成されない場合がある。MEMSスイッチ組立体は、従来のスイッチよりも使用する電力が少ないので、従来のスイッチよりもより効率的で好都合に遠隔作動させることができる。更に、MEMSスイッチ組立体を使用することで、ANSI及びIEC非変成器定格形式などの業界標準の物理的制約に準拠しながら、3相電力を負荷に切り替え可能に伝送できるようにすることができる。従って、本明細書で記載されるMEMSスイッチ組立体を含む電力メーターは、固体半導体スイッチを利用した公知の電力メーターと比べて、電力損失及び温度上昇を低減することができる。加えて、業界標準要件は、切断手段として機械式スイッチの使用を想定している。機械式スイッチは作動が緩慢であり、半導体切断スイッチは、サーキットブレーカとして同様の方式で漏電を遮断する際に使用するには好適ではない可能性がある。対照的に、MEMSスイッチは、機械式スイッチが数十秒であるのと比べ、数マイクロ秒でオン状態からオフ状態及びオフ状態からオン状態に切り替えることができ、実質的にアーク放電なしで漏電を遮断することができる。MEMSスイッチ組立体は、組み込み式電流センサを有するので、MEMSスイッチの作動は、AC電流の固有ゼロ交差法と協働することができ、従って、アーク放電の可能性を低減又は排除することができる。その結果、MEMSスイッチ接点の作動寿命を延ばすことが可能になる。
【0038】
電力を切り替える方法及び装置の例示的な実施形態を上記で詳細に説明した。本方法及び装置は、本明細書で記載される特定の実施形態に限定されず、むしろ、本装置の構成要素及び/又は本方法の段階は、本明細書で記載される他の構成要素及び/又は段階とは独立して別個に利用することができる。例えば、MEMSスイッチ組立体はまた、他の電力測定及び切り替えシステム及び方法と組み合わせて用いることもでき、本明細書で記載される電力メーターを実施することのみに限定されるものではない。むしろ、例示的な実施形態は、他の多くの発電システム用途と組み合わせて実施し利用することができる。
【0039】
本発明の種々の実施形態の特定の特徴は一部の図面で示され、他の図面では示されない場合があるが、これは便宜上のことに過ぎない。本発明の原理によれば、図面の何れかの特徴は、他の何れかの図面のあらゆる特徴と組み合わせて言及し及び/又は特許請求することができる。
【0040】
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本発明を開示し、更に、あらゆる当業者があらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる包含の方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0041】
100 電力メーター
102 上側筐体
104 下側筐体
106 コントローラ回路基板
108 ディスプレイ
110 マイクロプロセッサ
112 メモリ
114 回路基板カバー
115 電源供給通信回路基板
116 回路基板装着組立体
120 相ラインソケット接続部
121 相ラインソケット接続部
122 相負荷ソケット接続部
123 相負荷ソケット接続部
124 相ライン変流器
125 相ライン変流器
126 スイッチ
127 スイッチドライバ回路
128 キャパシタ
200 メーター
201 極
202 上側筐体
203 メーター構成部品
204 下側筐体
205 ハウジング
206 コントローラ
208 ディスプレイ
210 メモリ
211 電力供給モジュール
212 通信モジュール
213 過渡電圧サプレッサ
214 MEMSスイッチ組立体
215 複数のMEMS構成部品
216 ラインバス
218 メーターライン接続部
220 負荷バス
222 メーター負荷接続部
224 メーターソケット
226 ソケットライン接続部
228 ソケット負荷接続部
230 ライン過渡電圧サプレッサ
231 スイッチ電圧調整モジュール
232 電流センサ
234 MEMSスイッチアレイ
235 複数のMEMSスイッチ
240 スイッチ制御回路
242 エアギャップ
244 ハウジング
288 切り替え可能導通
300 3相メーター
302 3相メーターソケット
304 3相ソケットライン接続部
306 相ソケット負荷接続部
308 相ソケットライン接続部
310 相ソケット負荷接続部
312 相ソケットライン接続部
314 相ソケット負荷接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つのラインソケットと、
第2の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷ソケットと、
前記少なくとも1つのラインソケットと前記少なくとも1つの負荷ソケットとの間に結合され、前記第1の発電システムを前記第2の発電システムに選択可能に結合するよう構成された少なくとも1つのマイクロ電子機械システム(MEMS)切り替え装置(214)と、
を備える電流制御装置。
【請求項2】
前記電流制御装置が、前記第1の発電システムから3相電力を受け取り、該3相電力を前記第2の発電システムに伝送するよう構成されている、
請求項1に記載の電流制御装置。
【請求項3】
前記電流制御装置が、少なくとも3つのMEMS切り替え装置(214)を備え、少なくとも1つのMEMS切り替え装置が前記3相電力の各相に結合される、
請求項2に記載の電流制御装置。
【請求項4】
前記電流制御装置が、障害が検出された後に約1ミリ秒未満内に漏電を遮断するよう構成されている、
請求項1に記載の電流制御装置。
【請求項5】
前記電流制御装置が更に、直並列構成で連結された複数のMEMS切り替え装置(214)を備える、
請求項1に記載の電流制御装置。
【請求項6】
前記電流制御装置が更にハウジング(205)を備え、前記少なくとも1つのMEMS切り替え装置(214)が前記ハウジング内に内封される、
請求項1に記載の電流制御装置。
【請求項7】
前記電流制御装置が更に、少なくとも1つの電流測定装置を備え、該少なくとも1つの電流測定装置が前記ハウジング内に内封される、
請求項6に記載の電流制御装置。
【請求項8】
前記電流制御装置が更に、少なくとも1つの過渡電圧サプレッサ(213)を備え、該過渡電圧サプレッサが前記ハウジング内に内封される、
請求項6に記載の電流制御装置。
【請求項9】
電力メーター(200)であって、
第1の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つのライン電気バス(216)と、
第2の発電システムに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷電気バス(220)と、
電流制御装置と、
を備え、
前記電流制御装置が、
前記ライン電気バスに結合するよう構成された少なくとも1つのラインソケット(226)と、
前記負荷電気バスに結合するよう構成された少なくとも1つの負荷ソケット(228)と、
前記少なくとも1つのラインソケットと前記少なくとも1つの負荷ソケットとの間に結合され、前記第1の発電システムを前記第2の発電システムに選択可能に結合するよう構成された少なくとも1つのマイクロ電子機械システム(MEMS)切り替え装置(214)と、
を含む、
電力メーター(200)。
【請求項10】
前記電流制御装置が、前記第1の発電システムから3相電力を受け取り、該3相電力を前記第2の発電システムに伝送するよう構成されている、
請求項9に記載の電力メーター(200)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−120461(P2011−120461A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−268225(P2010−268225)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】