電子カメラ
【構成】イメージセンサ16はシーンを捉える。GPS装置52およびサブCPU44は現在の位置を測定する。メインCPU26は、イメージセンサ16によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成し、GPS装置52およびサブCPU44によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する。メインCPU26はまた、GPS装置52およびサブCPU44によって測定された位置を示す位置情報を第1画像および第2画像の各々に割り当てる。
【効果】画像再生性能の向上が図られる。
【効果】画像再生性能の向上が図られる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子カメラに関し、特に位置情報を画像に割り当てる、電子カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、カメラにおいて思い出再生要求がなされると、カメラからサーバに複数の撮影画像が送信される。この複数の撮影画像の撮影日時と撮影位置とに基づいて年代別地図DBから2D地図画像が選択される。この2D地図画像からルート探索部によって撮影当時のユーザの移動ルート及び移動手段が探索される。この探索された移動ルートの特定位置の画像が仮想風景作成部によって作成される。仮想風景作成部によって作成された一連の画像から1つの画像ファイルが生成されてカメラの表示部に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−187210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、撮影がなされなかった位置は考慮されず、ユーザの移動ルートが誤って探索される可能性がある。これによって画像再生性能が低下する恐れがある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、画像再生性能の向上を図ることができる、電子カメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、シーンを捉える撮像手段(16)、現在の位置を測定する測位手段(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成手段(S61, S75)、測位手段によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成手段(S103)、および測位手段によって測定された位置を示す位置情報を第1作成手段によって作成された第1画像および第2作成手段によって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当て手段(S81~S83, S105~S107)を備える。
【0007】
好ましくは、第1指示をユーザ操作に応答して発行する第1指示発行手段(S71)、および第2指示を定期的に発行する第2指示発行手段(S5, S19, S25)をさらに備え、測位手段は、第1指示に応答して測位処理を実行する第1測位処理手段、および第2指示に応答して測位処理を実行する第2測位処理手段を含む。
【0008】
好ましくは、現在の日時を取得する取得手段(54, S79, S101)をさらに備え、第2画像は取得手段によって取得された日時に関連した第2部分画像をさらに含む。
【0009】
さらに好ましくは、第1部分画像は測位手段によって測定された位置を示す情報が描かれた画像に相当し、第2部分画像は取得手段によって取得された日時を示す情報が描かれた画像に相当する。
【0010】
好ましくは、割り当て手段によって割り当てられた位置情報を画像から検出する検出手段(S95)、および検出手段によって検出された位置情報が示す位置と測定手段によって測定された位置との差分が既定値以下のとき第2作成手段の作成処理を制限する制限手段(S97~S99)をさらに備える。
【0011】
この発明に従う画像作成プログラムは、シーンを捉える撮像手段(16)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(26, 44)に、現在の位置を測定する測位ステップ(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ(S61, S75)、測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ(S103)、および測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を第1作成ステップによって作成された第1画像および第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップ(S81~S83, S105~S107)を実行させるための、画像作成プログラムである。
【0012】
この発明に従う外部制御プログラムは、シーンを捉える撮像手段(16)、およびメモリ(42)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(26, 44)を備える電子カメラ(10)に供給される外部制御プログラムであって、現在の位置を測定する測位ステップ(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ(S61, S75)、測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ(S103)、および測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を第1作成ステップによって作成された第1画像および第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップ(S81~S83, S105~S107)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
【0013】
この発明に従う電子カメラ(10)は、シーンを捉える撮像手段(16)、外部制御プログラムを受信する受信手段(56)、および受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリ(42)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(26, 44)を備える電子カメラ(10)であって、外部制御プログラムは、現在の位置を測定する測位ステップ(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ(S61, S75)、測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ(S103)、および測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を第1作成ステップによって作成された第1画像および第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップ(S81~S83, S105~S107)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
【発明の効果】
【0014】
第1指示を受け付けたときは、シーンを表す第1画像とこれに割り当てられた位置情報が取得される。また、第2指示を受け付けたときは、現在位置に関連した第1部分画像を含む第2画像とこれに割り当てられた位置情報とが取得される。これによって、位置情報を参照した共通の画像再生処理を第1画像および第2画像に対して実行できる。こうして、画像再生性能の向上が図られる。
【0015】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の一実施例の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2実施例によって参照されるレジスタの構成の一例を示す図解図である。
【図4】撮像面における評価エリアの割り当て状態の一例を示す図解図である。
【図5】撮像面によって捉えられた被写界像の一例を示す図解図である。
【図6】位置情報画像の一例を示す図解図である。
【図7】位置情報画像の他の一例を示す図解図である。
【図8】図2実施例によって参照されるテーブルの構成の一例を示す図解図である。
【図9】合成処理後の位置情報画像の一例を示す図解図である。
【図10】取り込み画像および位置情報画像が電子地図上にサムネイル表示された状態の一例を示す図解図である。
【図11】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図12】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図13】図2実施例に適用される他のCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図14】図2実施例に適用される他のCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図15】図2実施例に適用される他のCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図16】図2実施例に適用される他のCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図17】図2実施例に適用される他のCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図18】この発明の他の実施例の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0018】
図1を参照して、この実施例の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段1はシーンを捉える。測位手段2は現在の位置を測定する。第1作成手段3は、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する。第2作成手段4は、測位手段によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する。割り当て手段5は、測位手段によって測定された位置を示す位置情報を第1作成手段によって作成された第1画像および第2作成手段によって作成された第2画像の各々に割り当てる。
【0019】
第1指示を受け付けたときは、シーンを表す第1画像とこれに割り当てられた位置情報が取得される。また、第2指示を受け付けたときは、現在位置に関連した第1部分画像を含む第2画像とこれに割り当てられた位置情報とが取得される。これによって、位置情報を参照した共通の画像再生処理を第1画像および第2画像に対して実行できる。こうして、画像再生性能の向上が図られる。
[実施例]
【0020】
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、電源回路46を含む。電源回路46は、互いに異なる電圧値を各々が示す複数の直流電源をバッテリ48に基づいて生成する。生成された複数の直流電源の一部はサブCPU44に直接的に与えられ、生成された複数の直流電源の他の一部は主電源スイッチ50を介してシステム全体に与えられる。したがって、サブCPU44は常時起動されるのに対して、システム全体を構成する要素は主電源スイッチ50のオン/オフに応答して起動/停止される。
【0021】
サブCPU44は、タイマ値を15分としてタイマ44tのリセット&スタートを繰り返し実行し、タイマ44tにタイムアウトが発生したときに次の要領でディジタルカメラ10の現在位置を測定する。なお、タイマ値に設定した15分という期間は例示であり、15分と異なる期間を設定するようにしてもよい。
【0022】
サブCPU44はまず、GPS装置52に向けて測定命令を発行する。測定命令を受けたGPS装置52は、上空にある複数のGPS衛星から送信された信号を参照して現在位置を測定し、測定結果をサブCPU44に返送する。サブCPU44は、返送された測定結果に基づいて、ディジタルカメラ10の現在位置を示す緯度および経度を取得する。取得された緯度および経度は、図3に示すレジスタRGSTposiに登録される。
【0023】
キー入力装置28上の電源ボタン28pwによって電源オン操作が行われると、サブCPU44は、主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動する。サブCPU44はまた、上述の現在位置の測定および登録ならびにタイマ44tのリセット&スタートをシステム全体の起動時にも実行する。
【0024】
システム全体が起動されるとメインCPU26は、キー入力装置28に設けられたモード変更ボタン28mdの状態(つまり現時点の動作モード)をメインタスクの下で判別し、撮像モードに対応して撮像タスクを起動する一方、再生モードに対応して再生タスクを起動する。
【0025】
撮像タスクが起動されるとメインCPU26は、動画取り込み処理を実行するべく、撮像タスクの下で露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しをドライバ18cに命令する。ドライバ18cは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージセンサ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0026】
信号処理回路20は、イメージセンサ16から出力された生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御などの処理を施す。これらの処理を施された生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32に書き込まれる。信号処理回路20はさらに、SDRAM32に格納された生画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された生画像データに色分離処理,白バランス調整処理,YUV変換処理などの処理を施し、YUV形式に従う表示画像データを作成する。表示画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM24に書き込まれる。
【0027】
LCDドライバ34は、SDRAM32に格納された表示画像データをメモリ制御回路30を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ36を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がLCDモニタ36に表示される。
【0028】
図4を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、256個の分割エリアが評価エリアEVAを形成する。また、信号処理回路20は、上述した処理に加えて、生画像データを簡易的にRGBデータに変換する簡易RGB変換処理を実行する。
【0029】
AE評価回路22は、信号処理回路20によって生成されたRGBデータのうち評価エリアEVAに属するRGBデータを、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAE評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAE評価回路22から出力される。AF評価回路24は、信号処理回路20によって生成されたRGBデータのうち評価エリアEVAに属するRGBデータの高周波成分を、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAF評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAF評価回路24から出力される。
【0030】
シャッタボタン28shが非操作状態のときメインCPU26は、AE評価回路22からの出力に基づく簡易AE処理を実行し、適正EV値を算出する。簡易AE処理は動画取り込み処理と並列して実行され、算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間はドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。
【0031】
シャッタボタン28shが半押しされると、メインCPU26は、AE評価回路22からの出力に基づく厳格AE処理を実行する。厳格AE処理によって算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳密に調整される。
【0032】
厳格AE処理が完了すると、メインCPU26は、AF評価回路24からの出力に基づくAF処理を実行する。この結果、フォーカスレンズ12が合焦点に配置され、スルー画像の鮮鋭度が向上する。
【0033】
AF処理の完了後にシャッタボタン28shが全押しされると、メインCPU26は、は、撮像タスクの下で静止画取り込み処理および記録処理を実行する。図5を参照して、シャッタボタン28shが全押しされた時点の1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によってSDRAM32に取り込まれる。
【0034】
メインCPU26は次に、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度ならびに時計回路54が示す現在の年月日および時刻を、サブCPU44を通じて取得する。メインCPU26はまた、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExif(=Exchangeable Image File Format)タグに記述される。
【0035】
このようにして作成されたヘッダを用いて、メインCPU26は、記録媒体40内に静止画ファイルを作成する。静止画取り込み処理によって取り込まれた1フレームの画像データは、記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。
【0036】
電源ボタン28pwによって電源オフ操作が行われたときは、メインCPU26は撮像タスクを終了し、サブCPU44は主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止する。
【0037】
現在位置を示す緯度および経度が取得されたときにシステム全体が停止状態であった場合、サブCPU44は、フラグFLGendを“0”に設定し、主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動する。この場合メインCPU26は、キー入力装置28に設けられたモード設定スイッチ28mdの選択状態にかかわらず、次の要領で位置記録処理を実行する。
【0038】
メインCPU26はまず、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度ならびに時計回路54が示す現在の年月日および時刻を、サブCPU44を通じて取得する。
【0039】
メインCPU26は次に、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて、位置情報画像を作成する。また、位置情報画像の作成に際して、フラッシュメモリ42に保存されたテーブルTBLicnおよびテーブルTBLbgが参照される。
【0040】
テーブルTBLicnにおいては、緯度の範囲および経度の範囲の組み合わせによって各々が表された複数の地域に対して複数の画像がそれぞれ割り当てられている。複数の画像の各々は、対応する地域を象徴する画像がアイコン化されたものであり、フラッシュメモリ42に保存される。テーブルTBLbgにおいては、月日の範囲によって各々が表された複数の時期に対して複数の画像がそれぞれ割り当てられている。複数の画像の各々は、対応する時期を象徴する背景用の画像であり、フラッシュメモリ42に保存される。
【0041】
メインCPU26は、テーブルTBLicnを参照して、取得された緯度および経度に対応するアイコン画像ICを特定する。メインCPU26はまた、テーブルTBLbgを参照して、取得された月日に対応する背景BGを特定する。メインCPU26はさらに、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を示す文字列を画像化する。
【0042】
このようにして特定されたアイコンICおよび背景BGならびに画像化された文字列を組み合わせて、メインCPU26は位置情報画像を作成する。図6に示す例によると、取得された緯度および経度によって示される地域が山岳地帯であったので、山並みを表したアイコンIC1が特定される。また、取得された月日によって示される時期が紅葉の季節であったので、もみじを表した背景BG1が特定される。図7に示す例によると、取得された緯度および経度によって示される地域が富士山の近傍であったので、富士山を表したアイコンIC2が特定される。また、取得された月日によって示される時期が真冬であったので、雪が降っている様子を表した背景BG2が特定される。
【0043】
このようにして作成された位置情報画像を示す画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32に書き込まれる。
【0044】
メインCPU26はまた、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExifタグに記述される。
【0045】
このようにして作成されたヘッダを用いて、メインCPU26は、記録媒体40内に静止画ファイルを作成する。作成された位置情報画像を示す画像データは、位置記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。静止画ファイルへの書き込みが完了すると、メインCPU26はフラグFLGendに“1”を設定し、サブCPU44は主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止する。
【0046】
なお、レジスタRGSTposiから取得された現在位置と取り込み画像または位置情報画像を示す最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度が示す位置との間の距離は、ディジタルカメラ10の移動距離を示す。この移動距離が閾値THdを超えなかった場合、新たに位置情報画像が作成されることなく位置情報記録処理は終了する。閾値THdは、例えば300メートルとする。
【0047】
また、メインCPU26は、レジスタRGSTposiから取得された現在位置と最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度が示す位置とを参照することによって、ディジタルカメラ10の移動方向を算出する。メインCPU26は、位置記録処理において新たな位置情報画像の作成処理の前に、算出された移動方向を示す矢印画像と最新の静止画ファイルに格納された静止画像とを合成する。また、合成処理に際して、テーブルTBLarwが参照される。
【0048】
図8を参照して、テーブルTBLarwには、0度から337.5度までの22.5度毎の角度に対応する方向を各々が示す16個の矢印画像が格納される。なお、0度に対応する矢印画像は真北を示す。
【0049】
メインCPU26は、テーブルTBLarwを参照して、算出された移動方向に最も近い方向を示す矢印画像ARを特定する。図9を参照して、メインCPU26は、このようにして特定された矢印画像ARと最新の静止画ファイルに格納された静止画像とを合成する。合成後の画像は最新の静止画ファイルに上書きされる。このような合成処理および上書き処理は、メインタスクにおいても取り込み画像の記録処理の完了後に実行される。
【0050】
なお、最新の静止画ファイルに格納された静止画像が取り込み画像であった場合は、最新の静止画ファイルを複製した上で一方の静止画ファイルにのみ上述の合成処理および上書き処理を施して、取り込み画像を保護するようにしてもよい。または、この場合、上述の合成処理および上書き処理を回避して、取り込み画像を保護するようにしてもよい。
【0051】
図10を参照して、Exifタグに記述された緯度および経度と電子地図の緯度情報および経度情報とをそれぞれ関連付けるアプリケーションソフトウェアにおいて、取り込み画像を示す静止画ファイルおよび位置情報画像を示す静止画ファイルを用いると、取り込み画像および位置情報画像の各々が地図上にサムネイル表示される。
【0052】
図10に示す例によると、2010年11月23日の12時10分に位置情報画像を示す静止画ファイルが作成された。その後操作者は移動し、タイマ44tのタイムアウト発生の12時25分までの間に電源オン操作に従ってシステム全体が起動され、シャッタボタン28shの全押し操作に従って取り込み画像を示す静止画ファイルが作成された。
【0053】
さらに、システム全体の起動時に、現在位置の測定および登録ならびにタイマ44tのリセット&スタートがなされた。しかし、電源オン操作を行った位置から操作者がしばらくの間ほとんど移動しなかったので、その間タイマ44tのタイムアウト発生時に測定された位置とシステム全体の起動時に測定された位置との間の距離が閾値THdを超えなかった。このため、位置情報画像が作成されることなく位置情報記録処理が終了した。その後、操作者が移動を再開したことによって、同日12時50分および同日13時5分に位置情報画像を示す静止画ファイルが作成された。
【0054】
このように、位置情報画像を示す静止画ファイルは、撮影された画像と操作者の移動の軌跡とを同時に表示する用途に用いることができる。
【0055】
サブCPU44は、図11〜図12に示すフロー図に従う処理を実行する。また、メインCPU26は、図13に示すメインタスクおよび図14〜図15に示す撮像タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ42に記憶される。
【0056】
図11を参照して、ステップS1ではタイマ44tの値を“15分”に初期化し、ステップS3ではフラグFLGpwに“0”を設定する。ステップS5ではタイマ44tのリセット&スタートを実行する。
【0057】
ステップS7ではキー入力装置28上の電源ボタン28pwによって電源オン操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS13に進む一方、判別結果がYESであればステップS9に進む。ステップS9では主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動し、ステップS11ではフラグFLGpwに“1”を設定する。ステップS11の処理が完了すると、その後にステップS21に進む。
【0058】
ステップS13では電源ボタン28pwによって電源オフ操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS19に進む一方、判別結果がYESであればステップS15に進む。ステップS15では主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止し、ステップS17ではフラグFLGpwに“0”を設定する。
【0059】
ステップS19ではタイマ44tにタイムアウトが発生したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS7に戻る一方、判別結果がYESであればステップS21に進む。ステップS21では、GPS装置52に向けて測定命令を発行し、GPS装置52から返送された測定結果に基づいてディジタルカメラ10の現在位置を取得する。取得された緯度および経度は、ステップS23でレジスタRGSTposiに登録される。ステップS25ではタイマ44tのリセット&スタートを実行する。
【0060】
ステップS27ではフラグFLGpwに“0”が設定されているか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS7に戻る一方、判別結果がYESであればステップS29に進む。ステップS29ではフラグFLGendに“0”を設定し、ステップS31では主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動する。
【0061】
ステップS33ではフラグFLGendに“1”が設定されたか否かを繰り返し判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS35で主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止する。ステップS35の処理が完了すると、その後にステップS7に戻る。
【0062】
図13を参照して、ステップS41ではフラグFLGendに“1”が設定されているか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS47に進む一方、判別結果がNOであればステップS43で位置記録処理を実行する。ステップS45ではフラグFLGendに“1”を設定し、その後に処理は終了する。
【0063】
ステップS47では現時点の動作モードが撮像モードであるか否かを判別し、ステップS51では現時点の動作モードが再生モードであるか否かを判別する。ステップS47の判別結果がYESであれば、ステップS49で撮像タスクを起動する。ステップS51の判別結果がYESであれば、ステップS53で再生タスクを起動する。ステップS47の判別結果およびステップS51の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS55でその他の処理を実行する。
【0064】
ステップS49,S53またはS55の処理が完了すると、モード変更ボタン28mdが操作されたか否かをステップS57で繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、起動中のタスクをステップS59で停止し、その後にステップS47に戻る。
【0065】
図14を参照して、ステップS61では動画取り込み処理を実行するべく、撮像タスクの下で露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しをドライバ18cに命令する。この結果、イメージセンサ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0066】
ステップS63ではシャッタボタン28shが半押しされたか否かを判別し、判別結果がNOであれば、レジスタRGST1に登録されたAE基準に沿ってステップS65で簡易AE処理を実行する。この結果、スルー画像の明るさが、適度に調整される。
【0067】
ステップS63の判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS67で厳格AE処理を実行する。この結果、スルー画像の明るさが厳密に調整される。
【0068】
ステップS69ではAF処理を実行する。この結果、合焦点にフォーカスレンズ12が配置され、スルー画像の鮮鋭度が向上する。
【0069】
ステップS71ではシャッタボタン28shが全押しされたか否かを繰り返し判別し、判別結果がNOであれば、ステップS73でシャッタボタン28shが解除されたか否かを判別する。ステップS73の判別結果がNOであればステップS71に戻る一方、ステップS73の判別結果がYESであればステップS63に戻る。
【0070】
ステップS71の判別結果がYESであれば、ステップS75で静止画取り込み処理を実行する。これによって、シャッタボタン28shが全押しされた直後の1フレームの画像データがSDRAM32に取り込まれる。
【0071】
ステップS77では、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度を、サブCPU44を通じて読み出す。ステップS79では、時計回路54が示す現在の年月日および時刻を、サブCPU44を通じて取得する。ステップS81では、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExifタグに記述される。
【0072】
このようにして作成されたヘッダを用いて、ステップS83では記録処理を実行する。記録処理においては、記録媒体40内に静止画ファイルが作成される。静止画取り込み処理によって取り込まれた1フレームの画像データは、記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。
【0073】
ステップS85では記録媒体40に複数の静止画ファイルが格納されているか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS63に戻る一方、判別結果がYESであればステップS87〜ステップS97の処理を経てステップS63に戻る。
【0074】
ステップS87では、記録媒体40に格納された最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度を、I/F38を通じて読み出す。ステップS89では、ステップS77で読み出された現在位置とステップS87で静止画ファイルから読み出された位置とを参照することによって、ディジタルカメラ10の移動方向を算出する。
【0075】
ステップS91ではステップS89で算出された移動方向に最も近い方向を示す矢印画像ARをテーブルTBLarwを参照して特定し、ステップS93では2番目に新しい静止画ファイルに格納された静止画像を読み出す。ステップS95では、ステップS91で特定された矢印画像ARとステップS93で読み出された静止画像とを合成する。合成後の画像は、2番目に新しい静止画ファイルにステップS97で上書きされる。ステップS97の処理が完了すると、その後にステップS63に戻る。
【0076】
ステップS43の位置記録処理は、図16に示すサブルーチンに従って実行される。ステップS101では、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度を、サブCPU44を通じて読み出す。ステップS103では記録媒体40に静止画ファイルが格納されているか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS121に進む一方、判別結果がYESであればステップS105に進む。
【0077】
ステップS105では、記録媒体40に格納された取り込み画像または位置情報画像を示す最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度を、I/F38を通じて読み出す。ステップS107では、ステップS101で読み出された現在位置とステップS105で静止画ファイルから読み出された位置との間の距離を算出し、算出された距離が閾値THdを超えるか否かをステップS109で判別する。判別結果がYESであればステップS111に進む一方、判別結果がNOであれば上階層のルーチンに復帰する。
【0078】
ステップS111では、ステップS101で読み出された現在位置とステップS105で静止画ファイルから読み出された位置とを参照することによって、ディジタルカメラ10の移動方向を算出する。
【0079】
ステップS113ではステップS111で算出された移動方向に最も近い方向を示す矢印画像ARをテーブルTBLarwを参照して特定し、ステップS115では最新の静止画ファイルに格納された静止画像を読み出す。ステップS117では、ステップS113で特定された矢印画像ARとステップS115で読み出された静止画像とを合成する。合成後の画像は、最新の静止画ファイルにステップS119で上書きされる。
【0080】
ステップS121では、テーブルTBLicnを参照して、ステップS101で読み出された緯度および経度に対応するアイコン画像ICを特定する。ステップS123では、時計回路54が示す現在の年月日および時刻をサブCPU44を通じて取得する。
【0081】
ステップS125では、テーブルTBLbgを参照して、ステップS123で取得された月日に対応する背景BGを特定する。ステップS127では、ステップS101で読み出された緯度および経度ならびにステップS123で取得された年月日および時刻を示す文字列を画像化する。
【0082】
ステップS129では、ステップS121で特定されたアイコンIC,ステップS125で特定された背景BG,およびステップS127で画像化された文字列を組み合わせて、位置情報画像を作成する。作成された位置情報画像を示す画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32に書き込まれる。
【0083】
ステップS131では、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExifタグに記述される。
【0084】
このようにして作成されたヘッダを用いて、ステップS133では記録処理を実行する。記録処理においては、記録媒体40内に静止画ファイルが作成される。作成された位置情報画像を示す画像データは、位置記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。ステップS133の処理が完了すると、その後に上階層のルーチンに復帰する。
【0085】
以上の説明から分かるように、イメージセンサ16はシーンを捉える。GPS装置52およびサブCPU44は現在の位置を測定する。メインCPU26は、イメージセンサ16によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成し、GPS装置52およびサブCPU44によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する。メインCPU26はまた、GPS装置52およびサブCPU44によって測定された位置を示す位置情報を第1画像および第2画像の各々に割り当てる。
【0086】
第1指示を受け付けたときは、シーンを表す第1画像とこれに割り当てられた位置情報が取得される。また、第2指示を受け付けたときは、現在位置に関連した第1部分画像を含む第2画像とこれに割り当てられた位置情報とが取得される。これによって、位置情報を参照した共通の画像再生処理を第1画像および第2画像に対して実行できる。こうして、画像再生性能の向上が図られる。
【0087】
なお、この実施例では、GPS装置52を用いて現在位置を測定するようにした。しかし、ジャイロセンサをディジタルカメラ10に設けて、GPS装置52によって測定された現在位置をジャイロセンサの検出結果を用いて補正するようにしてもよい。
【0088】
また、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ42に予め記憶される。しかし、外部サーバに接続するための通信I/F56を図18に示す要領でディジタルカメラ10に設け、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ42に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとして外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
【0089】
また、この実施例では、サブCPU44が図11〜図12に示すフロー図に従うタスクを実行するようにし、メインCPU26によって実行される処理を、図13に示すメインタスクおよび図14〜図15に示す撮像タスクを含む複数のタスクに区分するようにした。しかし、これらのタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を統合するようにしてもよい。また、転送タスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部を外部サーバから取得するようにしてもよい。
【0090】
また、この実施例では、ディジタルカメラを用いて説明したが、本発明は、ディジタルビデオカメラ,パーソナルコンピュータ,携帯電話端末またはスマートフォンなどにも適用することができる。
【符号の説明】
【0091】
10 … ディジタルカメラ
26 … メインCPU
44 … サブCPU44
40 … 記録媒体
50 … 主電源スイッチ
52 … GPS装置
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子カメラに関し、特に位置情報を画像に割り当てる、電子カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、カメラにおいて思い出再生要求がなされると、カメラからサーバに複数の撮影画像が送信される。この複数の撮影画像の撮影日時と撮影位置とに基づいて年代別地図DBから2D地図画像が選択される。この2D地図画像からルート探索部によって撮影当時のユーザの移動ルート及び移動手段が探索される。この探索された移動ルートの特定位置の画像が仮想風景作成部によって作成される。仮想風景作成部によって作成された一連の画像から1つの画像ファイルが生成されてカメラの表示部に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−187210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、撮影がなされなかった位置は考慮されず、ユーザの移動ルートが誤って探索される可能性がある。これによって画像再生性能が低下する恐れがある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、画像再生性能の向上を図ることができる、電子カメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、シーンを捉える撮像手段(16)、現在の位置を測定する測位手段(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成手段(S61, S75)、測位手段によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成手段(S103)、および測位手段によって測定された位置を示す位置情報を第1作成手段によって作成された第1画像および第2作成手段によって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当て手段(S81~S83, S105~S107)を備える。
【0007】
好ましくは、第1指示をユーザ操作に応答して発行する第1指示発行手段(S71)、および第2指示を定期的に発行する第2指示発行手段(S5, S19, S25)をさらに備え、測位手段は、第1指示に応答して測位処理を実行する第1測位処理手段、および第2指示に応答して測位処理を実行する第2測位処理手段を含む。
【0008】
好ましくは、現在の日時を取得する取得手段(54, S79, S101)をさらに備え、第2画像は取得手段によって取得された日時に関連した第2部分画像をさらに含む。
【0009】
さらに好ましくは、第1部分画像は測位手段によって測定された位置を示す情報が描かれた画像に相当し、第2部分画像は取得手段によって取得された日時を示す情報が描かれた画像に相当する。
【0010】
好ましくは、割り当て手段によって割り当てられた位置情報を画像から検出する検出手段(S95)、および検出手段によって検出された位置情報が示す位置と測定手段によって測定された位置との差分が既定値以下のとき第2作成手段の作成処理を制限する制限手段(S97~S99)をさらに備える。
【0011】
この発明に従う画像作成プログラムは、シーンを捉える撮像手段(16)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(26, 44)に、現在の位置を測定する測位ステップ(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ(S61, S75)、測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ(S103)、および測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を第1作成ステップによって作成された第1画像および第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップ(S81~S83, S105~S107)を実行させるための、画像作成プログラムである。
【0012】
この発明に従う外部制御プログラムは、シーンを捉える撮像手段(16)、およびメモリ(42)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(26, 44)を備える電子カメラ(10)に供給される外部制御プログラムであって、現在の位置を測定する測位ステップ(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ(S61, S75)、測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ(S103)、および測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を第1作成ステップによって作成された第1画像および第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップ(S81~S83, S105~S107)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
【0013】
この発明に従う電子カメラ(10)は、シーンを捉える撮像手段(16)、外部制御プログラムを受信する受信手段(56)、および受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリ(42)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(26, 44)を備える電子カメラ(10)であって、外部制御プログラムは、現在の位置を測定する測位ステップ(52, S21~S23, S77, S91)、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ(S61, S75)、測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ(S103)、および測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を第1作成ステップによって作成された第1画像および第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップ(S81~S83, S105~S107)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
【発明の効果】
【0014】
第1指示を受け付けたときは、シーンを表す第1画像とこれに割り当てられた位置情報が取得される。また、第2指示を受け付けたときは、現在位置に関連した第1部分画像を含む第2画像とこれに割り当てられた位置情報とが取得される。これによって、位置情報を参照した共通の画像再生処理を第1画像および第2画像に対して実行できる。こうして、画像再生性能の向上が図られる。
【0015】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の一実施例の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2実施例によって参照されるレジスタの構成の一例を示す図解図である。
【図4】撮像面における評価エリアの割り当て状態の一例を示す図解図である。
【図5】撮像面によって捉えられた被写界像の一例を示す図解図である。
【図6】位置情報画像の一例を示す図解図である。
【図7】位置情報画像の他の一例を示す図解図である。
【図8】図2実施例によって参照されるテーブルの構成の一例を示す図解図である。
【図9】合成処理後の位置情報画像の一例を示す図解図である。
【図10】取り込み画像および位置情報画像が電子地図上にサムネイル表示された状態の一例を示す図解図である。
【図11】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図12】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図13】図2実施例に適用される他のCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図14】図2実施例に適用される他のCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図15】図2実施例に適用される他のCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図16】図2実施例に適用される他のCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図17】図2実施例に適用される他のCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図18】この発明の他の実施例の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0018】
図1を参照して、この実施例の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段1はシーンを捉える。測位手段2は現在の位置を測定する。第1作成手段3は、撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する。第2作成手段4は、測位手段によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する。割り当て手段5は、測位手段によって測定された位置を示す位置情報を第1作成手段によって作成された第1画像および第2作成手段によって作成された第2画像の各々に割り当てる。
【0019】
第1指示を受け付けたときは、シーンを表す第1画像とこれに割り当てられた位置情報が取得される。また、第2指示を受け付けたときは、現在位置に関連した第1部分画像を含む第2画像とこれに割り当てられた位置情報とが取得される。これによって、位置情報を参照した共通の画像再生処理を第1画像および第2画像に対して実行できる。こうして、画像再生性能の向上が図られる。
[実施例]
【0020】
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、電源回路46を含む。電源回路46は、互いに異なる電圧値を各々が示す複数の直流電源をバッテリ48に基づいて生成する。生成された複数の直流電源の一部はサブCPU44に直接的に与えられ、生成された複数の直流電源の他の一部は主電源スイッチ50を介してシステム全体に与えられる。したがって、サブCPU44は常時起動されるのに対して、システム全体を構成する要素は主電源スイッチ50のオン/オフに応答して起動/停止される。
【0021】
サブCPU44は、タイマ値を15分としてタイマ44tのリセット&スタートを繰り返し実行し、タイマ44tにタイムアウトが発生したときに次の要領でディジタルカメラ10の現在位置を測定する。なお、タイマ値に設定した15分という期間は例示であり、15分と異なる期間を設定するようにしてもよい。
【0022】
サブCPU44はまず、GPS装置52に向けて測定命令を発行する。測定命令を受けたGPS装置52は、上空にある複数のGPS衛星から送信された信号を参照して現在位置を測定し、測定結果をサブCPU44に返送する。サブCPU44は、返送された測定結果に基づいて、ディジタルカメラ10の現在位置を示す緯度および経度を取得する。取得された緯度および経度は、図3に示すレジスタRGSTposiに登録される。
【0023】
キー入力装置28上の電源ボタン28pwによって電源オン操作が行われると、サブCPU44は、主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動する。サブCPU44はまた、上述の現在位置の測定および登録ならびにタイマ44tのリセット&スタートをシステム全体の起動時にも実行する。
【0024】
システム全体が起動されるとメインCPU26は、キー入力装置28に設けられたモード変更ボタン28mdの状態(つまり現時点の動作モード)をメインタスクの下で判別し、撮像モードに対応して撮像タスクを起動する一方、再生モードに対応して再生タスクを起動する。
【0025】
撮像タスクが起動されるとメインCPU26は、動画取り込み処理を実行するべく、撮像タスクの下で露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しをドライバ18cに命令する。ドライバ18cは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージセンサ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0026】
信号処理回路20は、イメージセンサ16から出力された生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御などの処理を施す。これらの処理を施された生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32に書き込まれる。信号処理回路20はさらに、SDRAM32に格納された生画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された生画像データに色分離処理,白バランス調整処理,YUV変換処理などの処理を施し、YUV形式に従う表示画像データを作成する。表示画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM24に書き込まれる。
【0027】
LCDドライバ34は、SDRAM32に格納された表示画像データをメモリ制御回路30を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ36を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がLCDモニタ36に表示される。
【0028】
図4を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、256個の分割エリアが評価エリアEVAを形成する。また、信号処理回路20は、上述した処理に加えて、生画像データを簡易的にRGBデータに変換する簡易RGB変換処理を実行する。
【0029】
AE評価回路22は、信号処理回路20によって生成されたRGBデータのうち評価エリアEVAに属するRGBデータを、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAE評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAE評価回路22から出力される。AF評価回路24は、信号処理回路20によって生成されたRGBデータのうち評価エリアEVAに属するRGBデータの高周波成分を、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAF評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAF評価回路24から出力される。
【0030】
シャッタボタン28shが非操作状態のときメインCPU26は、AE評価回路22からの出力に基づく簡易AE処理を実行し、適正EV値を算出する。簡易AE処理は動画取り込み処理と並列して実行され、算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間はドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。
【0031】
シャッタボタン28shが半押しされると、メインCPU26は、AE評価回路22からの出力に基づく厳格AE処理を実行する。厳格AE処理によって算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳密に調整される。
【0032】
厳格AE処理が完了すると、メインCPU26は、AF評価回路24からの出力に基づくAF処理を実行する。この結果、フォーカスレンズ12が合焦点に配置され、スルー画像の鮮鋭度が向上する。
【0033】
AF処理の完了後にシャッタボタン28shが全押しされると、メインCPU26は、は、撮像タスクの下で静止画取り込み処理および記録処理を実行する。図5を参照して、シャッタボタン28shが全押しされた時点の1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によってSDRAM32に取り込まれる。
【0034】
メインCPU26は次に、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度ならびに時計回路54が示す現在の年月日および時刻を、サブCPU44を通じて取得する。メインCPU26はまた、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExif(=Exchangeable Image File Format)タグに記述される。
【0035】
このようにして作成されたヘッダを用いて、メインCPU26は、記録媒体40内に静止画ファイルを作成する。静止画取り込み処理によって取り込まれた1フレームの画像データは、記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。
【0036】
電源ボタン28pwによって電源オフ操作が行われたときは、メインCPU26は撮像タスクを終了し、サブCPU44は主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止する。
【0037】
現在位置を示す緯度および経度が取得されたときにシステム全体が停止状態であった場合、サブCPU44は、フラグFLGendを“0”に設定し、主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動する。この場合メインCPU26は、キー入力装置28に設けられたモード設定スイッチ28mdの選択状態にかかわらず、次の要領で位置記録処理を実行する。
【0038】
メインCPU26はまず、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度ならびに時計回路54が示す現在の年月日および時刻を、サブCPU44を通じて取得する。
【0039】
メインCPU26は次に、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて、位置情報画像を作成する。また、位置情報画像の作成に際して、フラッシュメモリ42に保存されたテーブルTBLicnおよびテーブルTBLbgが参照される。
【0040】
テーブルTBLicnにおいては、緯度の範囲および経度の範囲の組み合わせによって各々が表された複数の地域に対して複数の画像がそれぞれ割り当てられている。複数の画像の各々は、対応する地域を象徴する画像がアイコン化されたものであり、フラッシュメモリ42に保存される。テーブルTBLbgにおいては、月日の範囲によって各々が表された複数の時期に対して複数の画像がそれぞれ割り当てられている。複数の画像の各々は、対応する時期を象徴する背景用の画像であり、フラッシュメモリ42に保存される。
【0041】
メインCPU26は、テーブルTBLicnを参照して、取得された緯度および経度に対応するアイコン画像ICを特定する。メインCPU26はまた、テーブルTBLbgを参照して、取得された月日に対応する背景BGを特定する。メインCPU26はさらに、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を示す文字列を画像化する。
【0042】
このようにして特定されたアイコンICおよび背景BGならびに画像化された文字列を組み合わせて、メインCPU26は位置情報画像を作成する。図6に示す例によると、取得された緯度および経度によって示される地域が山岳地帯であったので、山並みを表したアイコンIC1が特定される。また、取得された月日によって示される時期が紅葉の季節であったので、もみじを表した背景BG1が特定される。図7に示す例によると、取得された緯度および経度によって示される地域が富士山の近傍であったので、富士山を表したアイコンIC2が特定される。また、取得された月日によって示される時期が真冬であったので、雪が降っている様子を表した背景BG2が特定される。
【0043】
このようにして作成された位置情報画像を示す画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32に書き込まれる。
【0044】
メインCPU26はまた、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExifタグに記述される。
【0045】
このようにして作成されたヘッダを用いて、メインCPU26は、記録媒体40内に静止画ファイルを作成する。作成された位置情報画像を示す画像データは、位置記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。静止画ファイルへの書き込みが完了すると、メインCPU26はフラグFLGendに“1”を設定し、サブCPU44は主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止する。
【0046】
なお、レジスタRGSTposiから取得された現在位置と取り込み画像または位置情報画像を示す最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度が示す位置との間の距離は、ディジタルカメラ10の移動距離を示す。この移動距離が閾値THdを超えなかった場合、新たに位置情報画像が作成されることなく位置情報記録処理は終了する。閾値THdは、例えば300メートルとする。
【0047】
また、メインCPU26は、レジスタRGSTposiから取得された現在位置と最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度が示す位置とを参照することによって、ディジタルカメラ10の移動方向を算出する。メインCPU26は、位置記録処理において新たな位置情報画像の作成処理の前に、算出された移動方向を示す矢印画像と最新の静止画ファイルに格納された静止画像とを合成する。また、合成処理に際して、テーブルTBLarwが参照される。
【0048】
図8を参照して、テーブルTBLarwには、0度から337.5度までの22.5度毎の角度に対応する方向を各々が示す16個の矢印画像が格納される。なお、0度に対応する矢印画像は真北を示す。
【0049】
メインCPU26は、テーブルTBLarwを参照して、算出された移動方向に最も近い方向を示す矢印画像ARを特定する。図9を参照して、メインCPU26は、このようにして特定された矢印画像ARと最新の静止画ファイルに格納された静止画像とを合成する。合成後の画像は最新の静止画ファイルに上書きされる。このような合成処理および上書き処理は、メインタスクにおいても取り込み画像の記録処理の完了後に実行される。
【0050】
なお、最新の静止画ファイルに格納された静止画像が取り込み画像であった場合は、最新の静止画ファイルを複製した上で一方の静止画ファイルにのみ上述の合成処理および上書き処理を施して、取り込み画像を保護するようにしてもよい。または、この場合、上述の合成処理および上書き処理を回避して、取り込み画像を保護するようにしてもよい。
【0051】
図10を参照して、Exifタグに記述された緯度および経度と電子地図の緯度情報および経度情報とをそれぞれ関連付けるアプリケーションソフトウェアにおいて、取り込み画像を示す静止画ファイルおよび位置情報画像を示す静止画ファイルを用いると、取り込み画像および位置情報画像の各々が地図上にサムネイル表示される。
【0052】
図10に示す例によると、2010年11月23日の12時10分に位置情報画像を示す静止画ファイルが作成された。その後操作者は移動し、タイマ44tのタイムアウト発生の12時25分までの間に電源オン操作に従ってシステム全体が起動され、シャッタボタン28shの全押し操作に従って取り込み画像を示す静止画ファイルが作成された。
【0053】
さらに、システム全体の起動時に、現在位置の測定および登録ならびにタイマ44tのリセット&スタートがなされた。しかし、電源オン操作を行った位置から操作者がしばらくの間ほとんど移動しなかったので、その間タイマ44tのタイムアウト発生時に測定された位置とシステム全体の起動時に測定された位置との間の距離が閾値THdを超えなかった。このため、位置情報画像が作成されることなく位置情報記録処理が終了した。その後、操作者が移動を再開したことによって、同日12時50分および同日13時5分に位置情報画像を示す静止画ファイルが作成された。
【0054】
このように、位置情報画像を示す静止画ファイルは、撮影された画像と操作者の移動の軌跡とを同時に表示する用途に用いることができる。
【0055】
サブCPU44は、図11〜図12に示すフロー図に従う処理を実行する。また、メインCPU26は、図13に示すメインタスクおよび図14〜図15に示す撮像タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ42に記憶される。
【0056】
図11を参照して、ステップS1ではタイマ44tの値を“15分”に初期化し、ステップS3ではフラグFLGpwに“0”を設定する。ステップS5ではタイマ44tのリセット&スタートを実行する。
【0057】
ステップS7ではキー入力装置28上の電源ボタン28pwによって電源オン操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS13に進む一方、判別結果がYESであればステップS9に進む。ステップS9では主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動し、ステップS11ではフラグFLGpwに“1”を設定する。ステップS11の処理が完了すると、その後にステップS21に進む。
【0058】
ステップS13では電源ボタン28pwによって電源オフ操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS19に進む一方、判別結果がYESであればステップS15に進む。ステップS15では主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止し、ステップS17ではフラグFLGpwに“0”を設定する。
【0059】
ステップS19ではタイマ44tにタイムアウトが発生したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS7に戻る一方、判別結果がYESであればステップS21に進む。ステップS21では、GPS装置52に向けて測定命令を発行し、GPS装置52から返送された測定結果に基づいてディジタルカメラ10の現在位置を取得する。取得された緯度および経度は、ステップS23でレジスタRGSTposiに登録される。ステップS25ではタイマ44tのリセット&スタートを実行する。
【0060】
ステップS27ではフラグFLGpwに“0”が設定されているか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS7に戻る一方、判別結果がYESであればステップS29に進む。ステップS29ではフラグFLGendに“0”を設定し、ステップS31では主電源スイッチ50を制御してメインCPU26を含むシステム全体を起動する。
【0061】
ステップS33ではフラグFLGendに“1”が設定されたか否かを繰り返し判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS35で主電源スイッチ50を制御してシステム全体を停止する。ステップS35の処理が完了すると、その後にステップS7に戻る。
【0062】
図13を参照して、ステップS41ではフラグFLGendに“1”が設定されているか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS47に進む一方、判別結果がNOであればステップS43で位置記録処理を実行する。ステップS45ではフラグFLGendに“1”を設定し、その後に処理は終了する。
【0063】
ステップS47では現時点の動作モードが撮像モードであるか否かを判別し、ステップS51では現時点の動作モードが再生モードであるか否かを判別する。ステップS47の判別結果がYESであれば、ステップS49で撮像タスクを起動する。ステップS51の判別結果がYESであれば、ステップS53で再生タスクを起動する。ステップS47の判別結果およびステップS51の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS55でその他の処理を実行する。
【0064】
ステップS49,S53またはS55の処理が完了すると、モード変更ボタン28mdが操作されたか否かをステップS57で繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、起動中のタスクをステップS59で停止し、その後にステップS47に戻る。
【0065】
図14を参照して、ステップS61では動画取り込み処理を実行するべく、撮像タスクの下で露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しをドライバ18cに命令する。この結果、イメージセンサ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0066】
ステップS63ではシャッタボタン28shが半押しされたか否かを判別し、判別結果がNOであれば、レジスタRGST1に登録されたAE基準に沿ってステップS65で簡易AE処理を実行する。この結果、スルー画像の明るさが、適度に調整される。
【0067】
ステップS63の判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS67で厳格AE処理を実行する。この結果、スルー画像の明るさが厳密に調整される。
【0068】
ステップS69ではAF処理を実行する。この結果、合焦点にフォーカスレンズ12が配置され、スルー画像の鮮鋭度が向上する。
【0069】
ステップS71ではシャッタボタン28shが全押しされたか否かを繰り返し判別し、判別結果がNOであれば、ステップS73でシャッタボタン28shが解除されたか否かを判別する。ステップS73の判別結果がNOであればステップS71に戻る一方、ステップS73の判別結果がYESであればステップS63に戻る。
【0070】
ステップS71の判別結果がYESであれば、ステップS75で静止画取り込み処理を実行する。これによって、シャッタボタン28shが全押しされた直後の1フレームの画像データがSDRAM32に取り込まれる。
【0071】
ステップS77では、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度を、サブCPU44を通じて読み出す。ステップS79では、時計回路54が示す現在の年月日および時刻を、サブCPU44を通じて取得する。ステップS81では、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExifタグに記述される。
【0072】
このようにして作成されたヘッダを用いて、ステップS83では記録処理を実行する。記録処理においては、記録媒体40内に静止画ファイルが作成される。静止画取り込み処理によって取り込まれた1フレームの画像データは、記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。
【0073】
ステップS85では記録媒体40に複数の静止画ファイルが格納されているか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS63に戻る一方、判別結果がYESであればステップS87〜ステップS97の処理を経てステップS63に戻る。
【0074】
ステップS87では、記録媒体40に格納された最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度を、I/F38を通じて読み出す。ステップS89では、ステップS77で読み出された現在位置とステップS87で静止画ファイルから読み出された位置とを参照することによって、ディジタルカメラ10の移動方向を算出する。
【0075】
ステップS91ではステップS89で算出された移動方向に最も近い方向を示す矢印画像ARをテーブルTBLarwを参照して特定し、ステップS93では2番目に新しい静止画ファイルに格納された静止画像を読み出す。ステップS95では、ステップS91で特定された矢印画像ARとステップS93で読み出された静止画像とを合成する。合成後の画像は、2番目に新しい静止画ファイルにステップS97で上書きされる。ステップS97の処理が完了すると、その後にステップS63に戻る。
【0076】
ステップS43の位置記録処理は、図16に示すサブルーチンに従って実行される。ステップS101では、レジスタRGSTposiに登録された現在位置を示す緯度および経度を、サブCPU44を通じて読み出す。ステップS103では記録媒体40に静止画ファイルが格納されているか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS121に進む一方、判別結果がYESであればステップS105に進む。
【0077】
ステップS105では、記録媒体40に格納された取り込み画像または位置情報画像を示す最新の静止画ファイルのExifタグに記述された緯度および経度を、I/F38を通じて読み出す。ステップS107では、ステップS101で読み出された現在位置とステップS105で静止画ファイルから読み出された位置との間の距離を算出し、算出された距離が閾値THdを超えるか否かをステップS109で判別する。判別結果がYESであればステップS111に進む一方、判別結果がNOであれば上階層のルーチンに復帰する。
【0078】
ステップS111では、ステップS101で読み出された現在位置とステップS105で静止画ファイルから読み出された位置とを参照することによって、ディジタルカメラ10の移動方向を算出する。
【0079】
ステップS113ではステップS111で算出された移動方向に最も近い方向を示す矢印画像ARをテーブルTBLarwを参照して特定し、ステップS115では最新の静止画ファイルに格納された静止画像を読み出す。ステップS117では、ステップS113で特定された矢印画像ARとステップS115で読み出された静止画像とを合成する。合成後の画像は、最新の静止画ファイルにステップS119で上書きされる。
【0080】
ステップS121では、テーブルTBLicnを参照して、ステップS101で読み出された緯度および経度に対応するアイコン画像ICを特定する。ステップS123では、時計回路54が示す現在の年月日および時刻をサブCPU44を通じて取得する。
【0081】
ステップS125では、テーブルTBLbgを参照して、ステップS123で取得された月日に対応する背景BGを特定する。ステップS127では、ステップS101で読み出された緯度および経度ならびにステップS123で取得された年月日および時刻を示す文字列を画像化する。
【0082】
ステップS129では、ステップS121で特定されたアイコンIC,ステップS125で特定された背景BG,およびステップS127で画像化された文字列を組み合わせて、位置情報画像を作成する。作成された位置情報画像を示す画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32に書き込まれる。
【0083】
ステップS131では、取得された緯度,経度,年月日,および時刻を用いて静止画ファイルのヘッダを作成する。緯度,経度,年月日,および時刻は、ヘッダ内におけるExifタグに記述される。
【0084】
このようにして作成されたヘッダを用いて、ステップS133では記録処理を実行する。記録処理においては、記録媒体40内に静止画ファイルが作成される。作成された位置情報画像を示す画像データは、位置記録処理に関連して起動したI/F38によってSDRAM32から読み出され、作成された静止画ファイルに書き込まれる。ステップS133の処理が完了すると、その後に上階層のルーチンに復帰する。
【0085】
以上の説明から分かるように、イメージセンサ16はシーンを捉える。GPS装置52およびサブCPU44は現在の位置を測定する。メインCPU26は、イメージセンサ16によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成し、GPS装置52およびサブCPU44によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する。メインCPU26はまた、GPS装置52およびサブCPU44によって測定された位置を示す位置情報を第1画像および第2画像の各々に割り当てる。
【0086】
第1指示を受け付けたときは、シーンを表す第1画像とこれに割り当てられた位置情報が取得される。また、第2指示を受け付けたときは、現在位置に関連した第1部分画像を含む第2画像とこれに割り当てられた位置情報とが取得される。これによって、位置情報を参照した共通の画像再生処理を第1画像および第2画像に対して実行できる。こうして、画像再生性能の向上が図られる。
【0087】
なお、この実施例では、GPS装置52を用いて現在位置を測定するようにした。しかし、ジャイロセンサをディジタルカメラ10に設けて、GPS装置52によって測定された現在位置をジャイロセンサの検出結果を用いて補正するようにしてもよい。
【0088】
また、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ42に予め記憶される。しかし、外部サーバに接続するための通信I/F56を図18に示す要領でディジタルカメラ10に設け、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ42に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとして外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
【0089】
また、この実施例では、サブCPU44が図11〜図12に示すフロー図に従うタスクを実行するようにし、メインCPU26によって実行される処理を、図13に示すメインタスクおよび図14〜図15に示す撮像タスクを含む複数のタスクに区分するようにした。しかし、これらのタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を統合するようにしてもよい。また、転送タスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部を外部サーバから取得するようにしてもよい。
【0090】
また、この実施例では、ディジタルカメラを用いて説明したが、本発明は、ディジタルビデオカメラ,パーソナルコンピュータ,携帯電話端末またはスマートフォンなどにも適用することができる。
【符号の説明】
【0091】
10 … ディジタルカメラ
26 … メインCPU
44 … サブCPU44
40 … 記録媒体
50 … 主電源スイッチ
52 … GPS装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シーンを捉える撮像手段、
現在の位置を測定する測位手段、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成手段、
前記測位手段によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成手段、および
前記測位手段によって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成手段によって作成された第1画像および前記第2作成手段によって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当て手段を備える、電子カメラ。
【請求項2】
前記第1指示をユーザ操作に応答して発行する第1指示発行手段、および
前記第2指示を定期的に発行する第2指示発行手段をさらに備え、
前記測位手段は、前記第1指示に応答して測位処理を実行する第1測位処理手段、および前記第2指示に応答して前記測位処理を実行する第2測位処理手段を含む、請求項1記載の電子カメラ。
【請求項3】
現在の日時を取得する取得手段をさらに備え、
前記第2画像は前記取得手段によって取得された日時に関連した第2部分画像をさらに含む、請求項1または2記載の電子カメラ。
【請求項4】
前記第1部分画像は前記測位手段によって測定された位置を示す情報が描かれた画像に相当し、
前記第2部分画像は前記取得手段によって取得された日時を示す情報が描かれた画像に相当する、請求項3記載の電子カメラ。
【請求項5】
前記割り当て手段によって割り当てられた位置情報を画像から検出する検出手段、および
前記検出手段によって検出された位置情報が示す位置と前記測定手段によって測定された位置との差分が既定値以下のとき前記第2作成手段の作成処理を制限する制限手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項6】
シーンを捉える撮像手段を備える電子カメラのプロセッサに、
現在の位置を測定する測位ステップ、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ、
前記測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ、および
前記測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成ステップによって作成された第1画像および前記第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップを実行させるための、画像作成プログラム。
【請求項7】
シーンを捉える撮像手段、および
メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラに供給される外部制御プログラムであって、
現在の位置を測定する測位ステップ、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ、
前記測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ、および
前記測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成ステップによって作成された第1画像および前記第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。
【請求項8】
シーンを捉える撮像手段、
外部制御プログラムを受信する受信手段、および
前記受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラであって、
前記外部制御プログラムは、
現在の位置を測定する測位ステップ、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ、
前記測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ、および
前記測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成ステップによって作成された第1画像および前記第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、電子カメラ。
【請求項1】
シーンを捉える撮像手段、
現在の位置を測定する測位手段、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成手段、
前記測位手段によって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成手段、および
前記測位手段によって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成手段によって作成された第1画像および前記第2作成手段によって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当て手段を備える、電子カメラ。
【請求項2】
前記第1指示をユーザ操作に応答して発行する第1指示発行手段、および
前記第2指示を定期的に発行する第2指示発行手段をさらに備え、
前記測位手段は、前記第1指示に応答して測位処理を実行する第1測位処理手段、および前記第2指示に応答して前記測位処理を実行する第2測位処理手段を含む、請求項1記載の電子カメラ。
【請求項3】
現在の日時を取得する取得手段をさらに備え、
前記第2画像は前記取得手段によって取得された日時に関連した第2部分画像をさらに含む、請求項1または2記載の電子カメラ。
【請求項4】
前記第1部分画像は前記測位手段によって測定された位置を示す情報が描かれた画像に相当し、
前記第2部分画像は前記取得手段によって取得された日時を示す情報が描かれた画像に相当する、請求項3記載の電子カメラ。
【請求項5】
前記割り当て手段によって割り当てられた位置情報を画像から検出する検出手段、および
前記検出手段によって検出された位置情報が示す位置と前記測定手段によって測定された位置との差分が既定値以下のとき前記第2作成手段の作成処理を制限する制限手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項6】
シーンを捉える撮像手段を備える電子カメラのプロセッサに、
現在の位置を測定する測位ステップ、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ、
前記測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ、および
前記測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成ステップによって作成された第1画像および前記第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップを実行させるための、画像作成プログラム。
【請求項7】
シーンを捉える撮像手段、および
メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラに供給される外部制御プログラムであって、
現在の位置を測定する測位ステップ、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ、
前記測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ、および
前記測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成ステップによって作成された第1画像および前記第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。
【請求項8】
シーンを捉える撮像手段、
外部制御プログラムを受信する受信手段、および
前記受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラであって、
前記外部制御プログラムは、
現在の位置を測定する測位ステップ、
前記撮像手段によって捉えられたシーンを表す第1画像を第1指示に応答して作成する第1作成ステップ、
前記測位ステップによって測定された位置に関連した第1部分画像を含む第2画像を第2指示に応答して作成する第2作成ステップ、および
前記測位ステップによって測定された位置を示す位置情報を前記第1作成ステップによって作成された第1画像および前記第2作成ステップによって作成された第2画像の各々に割り当てる割り当てステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、電子カメラ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−216881(P2012−216881A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78782(P2011−78782)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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