電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法
【課題】電子カルテの入力を簡便化させることのできる電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法の提供を目的とする。
【解決手段】電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することにより上記課題を解決する。
【解決手段】電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することにより上記課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子化された医療カルテ(電子カルテ)が利用されている。電子カルテを入力する際には、様々な入力ツールを起動して入力する。例えば、薬剤選択ツール、シェーマ入力ツール等である。これらのツールの起動を支援する仕組みとして、例えば、特許文献1.には、予めツールセットを登録しておき、これらを呼び出すことで、複数ツール起動の手間を省く技術が記載されている。また、特許文献2には、病名に対応付けてツールセットを登録しておき、利用者の病名選択操作に基づいてツールセットを自動的に選択して表示する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2000−259740号公報
【特許文献2】特開2006−139389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、電子カルテに入力する情報は多岐にわたっており、様々な入力パターンが発生し得る。そのため、上述の技術を用いたとしても、様々な入力パターンを網羅して入力の支援を行うことは困難である。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、電子カルテの入力を簡便化させることのできる電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする。
【0006】
このような電子カルテ入力プログラムでは、電子カルテの入力を簡便化させることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電子カルテの入力を簡便化させることのできる電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置の機能構成例を示す図である。図1において電子カルテ入力装置10は、電子カルテの入力及び作成等を支援する装置であり、電子カルテを実現するための機能として、入力制御部11、表示制御部12、入力候補判定部13、診療行為マスタ14、診療明細マスタ15、及び診療歴DB16等を有する。
【0009】
入力制御部11は、電子カルテを表現する画面(以下、「電子カルテ入力画面」という。)に対する、診療行為に関する情報(診療行為情報)等の入力を受け付ける。表示制御部12は、電子カルテ入力画面の表示制御を行う。入力候補判定部13は、入力制御部11によって入力された診療行為情報の次の入力候補を自動的に判定する。より詳しくは、入力制御部11は、入力制御部11によって入力された診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて判定し、当該次の診療行為の候補を次の入力候補とする。判定された入力候補は表示制御部12によって電子カルテ入力画面に表示される。
【0010】
診療行為マスタ14は、診療行為ごとに一意に割り当てられたコード(以下「診療行為コード」という。)が予め登録されているマスタテーブルである。
【0011】
図2は、診療行為マスタの構成例を示す図である。図2では、患者主訴、処置、検査、投薬、疑い病名をつけるといったように診療行為が分類され、それぞれに対して割り当てられた診療行為コードが登録されている例が示されている。
【0012】
診療明細マスタ15は、各診療行為の具体的な内容(以下、「診療明細」という。)ごとに一意に割り当てられたコード(以下「明細コード」という。)が予め登録されているマスタテーブルである。
【0013】
図3は、診療明細マスタの構成例を示す図である。例えば、図3では、診療行為コードが「AAAAA」の診療行為(患者主訴)について、「頭が痛い」、「腹痛を訴えている」、「下腹部が痛い」等の診療明細が登録され、各診療明細に対して明細コードが登録されている。なお、図3では、診療明細コードは、当該診療明細が属する診療行為内で一意に割り当てられている。したがって、各診療明細は、診療行為コードと明細コードとの組み合わせによって一意に識別される。
【0014】
診療歴DBは、過去の診療における診療行為の履歴情報が記録されたデータベースである。図4は、診療歴DBの構成例を示す図である。
【0015】
図4において、診療歴DB16には、一つの診療行為に対して一つのレコードが登録される。各レコードは、患者ID、診療ID、シーケンス番号、診療行為コード、及び明細コード等より構成される。
【0016】
患者IDは、患者ごとに一意に割り当てられるID(識別子)である。診療IDは、診療ごとに一意に割り当てられるID(識別子)である。本実施の形態において「診療」とは、一人の患者の或る症状に対する治療における一連の診療行為をいう。すなわち、「診療」とは、「診療行為」の集合として定義され、一つの診療に属する診療行為は、同一の診療IDによって管理される。なお、患者の来院が複数回にわたる場合であっても、同じ症状を治療するための連続した診療行為であれば、同一の診療ID係る診療行為として管理される。
【0017】
シーケンス番号は、診療において当該診療行為が行われた順番を管理するための番号である。したがって、シーケンス番号によって、診療行為の前後関係又は因果関係が管理される。診療行為コードは、当該診療行為の診療行為コードである。明細コードは、当該診療行為の明細コードである。
【0018】
図4において、例えば、患者IDが11111の患者(以下「患者11111」といい、他の患者をいうときも同一の記述形式に従う。)に対する診療IDが9000の診療(以下「診療9000」といい、他の診療をいうときも同一の記述形式に従う。)では、4つの診療行為が行われていることが分かる。シーケンス番号によれば、診療9000では、まず、「頭が痛い」といった患者主訴があり、続いて、触診がおこなわれ、続いて、「下腹部が痛い」といった患者主訴があり、続いて虫垂炎が疑い病名としてつけられたことが分かる。
【0019】
なお、図中からも明らかなように、診療歴DBには他の患者に対する他の診療についても(すなわち、複数の診療について)、診療行為の履歴情報が登録されている。更に、診療DBには、一人の医師だけではなく、複数の医師による診療についても診療行為の履歴情報が登録され得る。
【0020】
図5は、本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置のハードウェア構成例を示す図である。図5の電子カルテ入力装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、演算処理装置104と、表示装置105と、入力装置106とを有するように構成される。
【0021】
電子カルテ入力装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。例えば、補助記憶装置102には、診療行為マスタ14、診療明細マスタ15、及び診療歴DB16が記録される。
【0022】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。演算処理装置104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って電子カルテ入力装置10に係る機能を実現する。表示装置105はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置106はキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0023】
なお、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。
【0024】
以下、図1の電子カルテ入力装置10の処理手順について説明する。図6は、電子カルテ入力装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0025】
操作者(例えば、医師)の指示に応じて電子カルテが起動されると、表示制御部12は、電子カルテ入力画面を表示装置105に表示させる。なお、電子カルテの起動に際し、患者IDが入力される。また、前回の診療の続きの場合は、診療IDも入力される。
【0026】
図7は、電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図7において電子カルテ入力画面500は、診療歴ブラウザ510及びナビメニュー520等より構成される。診療歴ブラウザは、診療行為の履歴(診療歴)が表示される領域である。図7では、診療歴ブラウザ510に診療歴が表示されていない状態(初期状態)が示されている。
【0027】
初期状態において、ナビメニュー520には通常オーダメニュー520が表示される。通常オーダメニュー520は、診療行為に応じて当該診療行為を電子カルテに入力するためのメニューである。図7の例では、処方、病理、検査、病名、主訴、内視鏡、リハビリ、処置、注射、生理、指導料、放射線、及びその他等のメニューが表示されている。
【0028】
続いて、入力候補判定部13は、前回の診療の続きであるか否かを判定する(S102)。この判定は、入力された診療IDと一致する診療IDに係るレコードが診療歴DB16に登録されているか否かによって行えばよい。前回の診療の続きでない場合(S102でNo)、入力候補判定部13は、新たな診療IDを採番し(S103)、電子カルテ入力画面500に対する入力待ち状態となる。
【0029】
患者に対する診療行為に応じて、通常オーダメニュー521を介してオーダの発行(診療行為情報(診療行為名等)の入力)が実行されると(S107)、入力候補判定部13は、入力された診療行為情報に係る診療行為に対応するレコードを診療歴DB16に登録する(S108)。また、表示制御部12は、入力された診療行為情報に係る診療行為を示すブロック(矩形)を診療歴ブラウザ510に表示させる。
【0030】
図8は、オーダが発行されたときの電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図8では、患者が腹痛を訴えた場合の例が示されている。この場合、当該主訴に応じ、操作者は、通常オーダメニュー521の主訴メニューを選択し、当該主訴の内容を入力する。主訴の内容の入力は、例えば、主訴メニューの選択に応じて表示される主訴の内容の一覧メニュー(主訴内容メニュー)の中からの選択によって行われる。主訴内容メニューは、表示制御部12が、診療明細マスタ15より、診療行為コードが患者主訴(AAAAA)に係るレコードを検索することにより表示させればよい。主訴内容メニューの中から一つの項目(ここでは、「腹痛を訴えている」)が選択されると、表示制御部12は、当該主訴を示すブロック511を診療歴ブラウザ510に表示させる。
【0031】
続いて、入力候補判定部13は、診療歴ブラウザ510に表示されている最終の診療行為(以下「最終行為」という。)の次の診療行為の候補を、診療歴DB16に基づいて判定し、表示制御部12は、判定された診療行為の候補に対応するメニュー(以下「候補メニュー」という。)をナビメニュー520に表示させる(S106)。
【0032】
図9は、候補メニューが表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図9の電子カルテ入力画面500には、ブロック511(腹痛を訴えている)に続く入力候補として候補メニュー522が表示されている。図9の例では、「触診」、「血液検査」、「投薬、ガスター」等の項目が候補メニュー522に含まれている。各項目には、最終行為に係る診療行為が行われた次に当該項目に係る診療行為が過去に行われた割合が表示される。
【0033】
すなわち、候補メニュー522は、単なるメニューではなく、過去の診療の実績に基づいて判定された、次に実行すべき診療行為の提示でもある。したがって、医師は、候補メニュー522を、次に実行すべき診療行為の有効な判断材料として用いることができる。例えば、図9の例では、触診が50%であるため、触診を行ってみようという判断をすることもできる。候補メニュー522に提示された診療行為が行われた場合、操作者は、当該診療行為に対応する項目を候補メニュー522から選択するだけでよい(S107)。すなわち、テキストボックスやリスト等を含む新たなダイアログが表示されることなく、選択された項目が、診療行為の具体的な内容として確定する。それに応じ、当該項目に関してステップS108、S109、S106が実行され、次の候補が候補メニュー522に表示される。
【0034】
但し、過去の事例ではなく、当該医師の独自の判断によって候補メニュー522に提示された診療行為と異なる診療行為が行われた場合は、通常オーダメニュー521より、当該診療行為に対する入力が行われる(S107)。
【0035】
このような入力が繰り返されることにより、電子カルテ入力画面500の診療歴ブラウザ510には、診療行為の履歴が追加されていく。
【0036】
図10は、診療行為の履歴が表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図10において、電子カルテ入力画面500の診療歴ブラウザ510には、行われた診療行為の順番でブロック511〜514が表示されている。当該履歴は、診療歴DB16にも登録される(S108)。したがって、今回の診療に関する診療行為の履歴は、次回の入力候補の判定の際に用いられる。
【0037】
なお、ステップS102において、前回の診療の続きであると判定された場合(S102でYes)、入力候補判定部13は、同一の診療IDに係るレコード(診療行為)を診療歴DB16より検索する(S104)。続いて、表示制御部12は、検索された診療行為をシーケンス番号順に並べ、それぞれのブロックを診療歴ブラウザ510に表示させる(S105)。続いて、前回の最終行為についてステップS106が実行され、次の候補が候補メニュー522に表示される。
【0038】
続いて、ステップS106の詳細について説明する。図11は、次の入力候補の判定及び表示処理を説明するためのフローチャートである。
【0039】
ステップS1061において、入力候補判定部13は、最終行為と診療行為コード及び明細コードが一致するレコードを診療歴DBより検索し、検索されたレコードに対してシーケンス番号が次の順番のレコード(以下「次候補レコード」という。)を検索する(S1061)。例えば、電子カルテ入力画面510が図8の状態の場合、最終行為は「腹痛を訴えている」であり、その診療行為コード及び明細コードは、「AAAAA」、「000002」である。当該診療行為コード及び明細コードを有するレコードは、図4において4件有る(1行目、5行目、10行目、12行目)。それぞれについてその次(シーケンス番号が次)のレコード(2行目、6行目、11行目、13行目)のレコードが次候補レコードである。
【0040】
続いて、入力候補判定部13は、次候補レコードを、同一の診療行為コード及び明細コードごとにグループ化し、各グループに属するレコード数の全次候補レコード数に対する割合を算出する(S1062)。
【0041】
例えば、図4において、2行目のレコードは、診療行為コードは「CCCCC」、明細コードは「000001」(触診)である。6行目のレコードは、「CCCCC」、「000001」(触診)である。11行目のレコードは、「CCCCC」、「000002」(血液検査)である。13行目のレコードは、「DDDDD」、「000001」(投薬 ガスター)である。したがって、「触診」、「血液検査」、「投薬 ガスター」のグループに分けられる。ここで、「触診」は4件中2件であるから割合は50%、「血液検査」、「投薬 ガスター」は、それぞれ4件中1件であるから割合は25%となる。
【0042】
続いて、表示制御部12は、グループごとの項目と、それぞれのグループの割合を候補メニュー522に表示させる(1063)。
【0043】
上述したように、本実施の形態における電子カルテ入力装置10によれば、或る診療行為に関する入力が行われた場合に、次の診療行為の候補が候補メニューの項目として表示される。したがって、候補メニューに提示された診療行為が行われた場合は、候補メニューの項目を選択するだけで、診療行為を電子カルテに記録することができる。また、候補メニューによって、過去に行われた診療行為がその割合と共に表示されるため、医師は、次に行うべき診療行為について、客観的な判断材料を得ることができる。
【0044】
更に、各診療行為の順番が記録されるため、どうしてそのような診療行為が行われたか等の因果関係を管理することができる。
【0045】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0046】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力プログラム。
(付記2)
前記判定手順は、前記過去の診療における診療行為の履歴情報において前記診療行為情報に係る診療行為の次に記録されている診療行為を、前記次の診療行為の候補として判定することを特徴とする付記1記載の電子カルテ入力プログラム。
(付記3)
前記判定手順は、過去の複数の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定することを特徴とする付記2記載の電子カルテ入力プログラム。
(付記4)
前記判定手順は、前記過去の複数の診療における診療行為の履歴情報において前記診療行為情報に係る診療行為の次に記録されている複数の診療行為について、同一の診療行為ごとに前記複数の診療行為における割合を算出し、
前記表示手順は、前記入力候補ごとに前記割合を表示させることを特徴とする付記3記載の電子カルテ入力プログラム。
(付記5)
電子カルテの入力の支援を実行する電子カルテ入力装置であって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手段と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手段と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手段とを有することを特徴とする電子カルテ入力装置。
(付記6)
コンピュータが実行する電子カルテ入力方法であって、
電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力方法。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置の機能構成例を示す図である。
【図2】診療行為マスタの構成例を示す図である。
【図3】診療明細マスタの構成例を示す図である。
【図4】診療歴DBの構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図6】電子カルテ入力装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図8】オーダが発行されたときの電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図9】候補メニューが表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図10】診療行為の履歴が表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図11】次の入力候補の判定及び表示処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10 電子カルテ入力装置
11 入力制御部
12 表示制御部
13 入力候補判定部
14 診療行為マスタ
15 診療明細マスタ
16 診療歴DB
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 演算処理装置
105 インタフェース装置
105 表示装置
106 入力装置
B バス
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子化された医療カルテ(電子カルテ)が利用されている。電子カルテを入力する際には、様々な入力ツールを起動して入力する。例えば、薬剤選択ツール、シェーマ入力ツール等である。これらのツールの起動を支援する仕組みとして、例えば、特許文献1.には、予めツールセットを登録しておき、これらを呼び出すことで、複数ツール起動の手間を省く技術が記載されている。また、特許文献2には、病名に対応付けてツールセットを登録しておき、利用者の病名選択操作に基づいてツールセットを自動的に選択して表示する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2000−259740号公報
【特許文献2】特開2006−139389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、電子カルテに入力する情報は多岐にわたっており、様々な入力パターンが発生し得る。そのため、上述の技術を用いたとしても、様々な入力パターンを網羅して入力の支援を行うことは困難である。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、電子カルテの入力を簡便化させることのできる電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする。
【0006】
このような電子カルテ入力プログラムでは、電子カルテの入力を簡便化させることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電子カルテの入力を簡便化させることのできる電子カルテ入力プログラム、電子カルテ入力装置、及び電子カルテ入力方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置の機能構成例を示す図である。図1において電子カルテ入力装置10は、電子カルテの入力及び作成等を支援する装置であり、電子カルテを実現するための機能として、入力制御部11、表示制御部12、入力候補判定部13、診療行為マスタ14、診療明細マスタ15、及び診療歴DB16等を有する。
【0009】
入力制御部11は、電子カルテを表現する画面(以下、「電子カルテ入力画面」という。)に対する、診療行為に関する情報(診療行為情報)等の入力を受け付ける。表示制御部12は、電子カルテ入力画面の表示制御を行う。入力候補判定部13は、入力制御部11によって入力された診療行為情報の次の入力候補を自動的に判定する。より詳しくは、入力制御部11は、入力制御部11によって入力された診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて判定し、当該次の診療行為の候補を次の入力候補とする。判定された入力候補は表示制御部12によって電子カルテ入力画面に表示される。
【0010】
診療行為マスタ14は、診療行為ごとに一意に割り当てられたコード(以下「診療行為コード」という。)が予め登録されているマスタテーブルである。
【0011】
図2は、診療行為マスタの構成例を示す図である。図2では、患者主訴、処置、検査、投薬、疑い病名をつけるといったように診療行為が分類され、それぞれに対して割り当てられた診療行為コードが登録されている例が示されている。
【0012】
診療明細マスタ15は、各診療行為の具体的な内容(以下、「診療明細」という。)ごとに一意に割り当てられたコード(以下「明細コード」という。)が予め登録されているマスタテーブルである。
【0013】
図3は、診療明細マスタの構成例を示す図である。例えば、図3では、診療行為コードが「AAAAA」の診療行為(患者主訴)について、「頭が痛い」、「腹痛を訴えている」、「下腹部が痛い」等の診療明細が登録され、各診療明細に対して明細コードが登録されている。なお、図3では、診療明細コードは、当該診療明細が属する診療行為内で一意に割り当てられている。したがって、各診療明細は、診療行為コードと明細コードとの組み合わせによって一意に識別される。
【0014】
診療歴DBは、過去の診療における診療行為の履歴情報が記録されたデータベースである。図4は、診療歴DBの構成例を示す図である。
【0015】
図4において、診療歴DB16には、一つの診療行為に対して一つのレコードが登録される。各レコードは、患者ID、診療ID、シーケンス番号、診療行為コード、及び明細コード等より構成される。
【0016】
患者IDは、患者ごとに一意に割り当てられるID(識別子)である。診療IDは、診療ごとに一意に割り当てられるID(識別子)である。本実施の形態において「診療」とは、一人の患者の或る症状に対する治療における一連の診療行為をいう。すなわち、「診療」とは、「診療行為」の集合として定義され、一つの診療に属する診療行為は、同一の診療IDによって管理される。なお、患者の来院が複数回にわたる場合であっても、同じ症状を治療するための連続した診療行為であれば、同一の診療ID係る診療行為として管理される。
【0017】
シーケンス番号は、診療において当該診療行為が行われた順番を管理するための番号である。したがって、シーケンス番号によって、診療行為の前後関係又は因果関係が管理される。診療行為コードは、当該診療行為の診療行為コードである。明細コードは、当該診療行為の明細コードである。
【0018】
図4において、例えば、患者IDが11111の患者(以下「患者11111」といい、他の患者をいうときも同一の記述形式に従う。)に対する診療IDが9000の診療(以下「診療9000」といい、他の診療をいうときも同一の記述形式に従う。)では、4つの診療行為が行われていることが分かる。シーケンス番号によれば、診療9000では、まず、「頭が痛い」といった患者主訴があり、続いて、触診がおこなわれ、続いて、「下腹部が痛い」といった患者主訴があり、続いて虫垂炎が疑い病名としてつけられたことが分かる。
【0019】
なお、図中からも明らかなように、診療歴DBには他の患者に対する他の診療についても(すなわち、複数の診療について)、診療行為の履歴情報が登録されている。更に、診療DBには、一人の医師だけではなく、複数の医師による診療についても診療行為の履歴情報が登録され得る。
【0020】
図5は、本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置のハードウェア構成例を示す図である。図5の電子カルテ入力装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、演算処理装置104と、表示装置105と、入力装置106とを有するように構成される。
【0021】
電子カルテ入力装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。例えば、補助記憶装置102には、診療行為マスタ14、診療明細マスタ15、及び診療歴DB16が記録される。
【0022】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。演算処理装置104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って電子カルテ入力装置10に係る機能を実現する。表示装置105はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置106はキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0023】
なお、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。
【0024】
以下、図1の電子カルテ入力装置10の処理手順について説明する。図6は、電子カルテ入力装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0025】
操作者(例えば、医師)の指示に応じて電子カルテが起動されると、表示制御部12は、電子カルテ入力画面を表示装置105に表示させる。なお、電子カルテの起動に際し、患者IDが入力される。また、前回の診療の続きの場合は、診療IDも入力される。
【0026】
図7は、電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図7において電子カルテ入力画面500は、診療歴ブラウザ510及びナビメニュー520等より構成される。診療歴ブラウザは、診療行為の履歴(診療歴)が表示される領域である。図7では、診療歴ブラウザ510に診療歴が表示されていない状態(初期状態)が示されている。
【0027】
初期状態において、ナビメニュー520には通常オーダメニュー520が表示される。通常オーダメニュー520は、診療行為に応じて当該診療行為を電子カルテに入力するためのメニューである。図7の例では、処方、病理、検査、病名、主訴、内視鏡、リハビリ、処置、注射、生理、指導料、放射線、及びその他等のメニューが表示されている。
【0028】
続いて、入力候補判定部13は、前回の診療の続きであるか否かを判定する(S102)。この判定は、入力された診療IDと一致する診療IDに係るレコードが診療歴DB16に登録されているか否かによって行えばよい。前回の診療の続きでない場合(S102でNo)、入力候補判定部13は、新たな診療IDを採番し(S103)、電子カルテ入力画面500に対する入力待ち状態となる。
【0029】
患者に対する診療行為に応じて、通常オーダメニュー521を介してオーダの発行(診療行為情報(診療行為名等)の入力)が実行されると(S107)、入力候補判定部13は、入力された診療行為情報に係る診療行為に対応するレコードを診療歴DB16に登録する(S108)。また、表示制御部12は、入力された診療行為情報に係る診療行為を示すブロック(矩形)を診療歴ブラウザ510に表示させる。
【0030】
図8は、オーダが発行されたときの電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図8では、患者が腹痛を訴えた場合の例が示されている。この場合、当該主訴に応じ、操作者は、通常オーダメニュー521の主訴メニューを選択し、当該主訴の内容を入力する。主訴の内容の入力は、例えば、主訴メニューの選択に応じて表示される主訴の内容の一覧メニュー(主訴内容メニュー)の中からの選択によって行われる。主訴内容メニューは、表示制御部12が、診療明細マスタ15より、診療行為コードが患者主訴(AAAAA)に係るレコードを検索することにより表示させればよい。主訴内容メニューの中から一つの項目(ここでは、「腹痛を訴えている」)が選択されると、表示制御部12は、当該主訴を示すブロック511を診療歴ブラウザ510に表示させる。
【0031】
続いて、入力候補判定部13は、診療歴ブラウザ510に表示されている最終の診療行為(以下「最終行為」という。)の次の診療行為の候補を、診療歴DB16に基づいて判定し、表示制御部12は、判定された診療行為の候補に対応するメニュー(以下「候補メニュー」という。)をナビメニュー520に表示させる(S106)。
【0032】
図9は、候補メニューが表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図9の電子カルテ入力画面500には、ブロック511(腹痛を訴えている)に続く入力候補として候補メニュー522が表示されている。図9の例では、「触診」、「血液検査」、「投薬、ガスター」等の項目が候補メニュー522に含まれている。各項目には、最終行為に係る診療行為が行われた次に当該項目に係る診療行為が過去に行われた割合が表示される。
【0033】
すなわち、候補メニュー522は、単なるメニューではなく、過去の診療の実績に基づいて判定された、次に実行すべき診療行為の提示でもある。したがって、医師は、候補メニュー522を、次に実行すべき診療行為の有効な判断材料として用いることができる。例えば、図9の例では、触診が50%であるため、触診を行ってみようという判断をすることもできる。候補メニュー522に提示された診療行為が行われた場合、操作者は、当該診療行為に対応する項目を候補メニュー522から選択するだけでよい(S107)。すなわち、テキストボックスやリスト等を含む新たなダイアログが表示されることなく、選択された項目が、診療行為の具体的な内容として確定する。それに応じ、当該項目に関してステップS108、S109、S106が実行され、次の候補が候補メニュー522に表示される。
【0034】
但し、過去の事例ではなく、当該医師の独自の判断によって候補メニュー522に提示された診療行為と異なる診療行為が行われた場合は、通常オーダメニュー521より、当該診療行為に対する入力が行われる(S107)。
【0035】
このような入力が繰り返されることにより、電子カルテ入力画面500の診療歴ブラウザ510には、診療行為の履歴が追加されていく。
【0036】
図10は、診療行為の履歴が表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。図10において、電子カルテ入力画面500の診療歴ブラウザ510には、行われた診療行為の順番でブロック511〜514が表示されている。当該履歴は、診療歴DB16にも登録される(S108)。したがって、今回の診療に関する診療行為の履歴は、次回の入力候補の判定の際に用いられる。
【0037】
なお、ステップS102において、前回の診療の続きであると判定された場合(S102でYes)、入力候補判定部13は、同一の診療IDに係るレコード(診療行為)を診療歴DB16より検索する(S104)。続いて、表示制御部12は、検索された診療行為をシーケンス番号順に並べ、それぞれのブロックを診療歴ブラウザ510に表示させる(S105)。続いて、前回の最終行為についてステップS106が実行され、次の候補が候補メニュー522に表示される。
【0038】
続いて、ステップS106の詳細について説明する。図11は、次の入力候補の判定及び表示処理を説明するためのフローチャートである。
【0039】
ステップS1061において、入力候補判定部13は、最終行為と診療行為コード及び明細コードが一致するレコードを診療歴DBより検索し、検索されたレコードに対してシーケンス番号が次の順番のレコード(以下「次候補レコード」という。)を検索する(S1061)。例えば、電子カルテ入力画面510が図8の状態の場合、最終行為は「腹痛を訴えている」であり、その診療行為コード及び明細コードは、「AAAAA」、「000002」である。当該診療行為コード及び明細コードを有するレコードは、図4において4件有る(1行目、5行目、10行目、12行目)。それぞれについてその次(シーケンス番号が次)のレコード(2行目、6行目、11行目、13行目)のレコードが次候補レコードである。
【0040】
続いて、入力候補判定部13は、次候補レコードを、同一の診療行為コード及び明細コードごとにグループ化し、各グループに属するレコード数の全次候補レコード数に対する割合を算出する(S1062)。
【0041】
例えば、図4において、2行目のレコードは、診療行為コードは「CCCCC」、明細コードは「000001」(触診)である。6行目のレコードは、「CCCCC」、「000001」(触診)である。11行目のレコードは、「CCCCC」、「000002」(血液検査)である。13行目のレコードは、「DDDDD」、「000001」(投薬 ガスター)である。したがって、「触診」、「血液検査」、「投薬 ガスター」のグループに分けられる。ここで、「触診」は4件中2件であるから割合は50%、「血液検査」、「投薬 ガスター」は、それぞれ4件中1件であるから割合は25%となる。
【0042】
続いて、表示制御部12は、グループごとの項目と、それぞれのグループの割合を候補メニュー522に表示させる(1063)。
【0043】
上述したように、本実施の形態における電子カルテ入力装置10によれば、或る診療行為に関する入力が行われた場合に、次の診療行為の候補が候補メニューの項目として表示される。したがって、候補メニューに提示された診療行為が行われた場合は、候補メニューの項目を選択するだけで、診療行為を電子カルテに記録することができる。また、候補メニューによって、過去に行われた診療行為がその割合と共に表示されるため、医師は、次に行うべき診療行為について、客観的な判断材料を得ることができる。
【0044】
更に、各診療行為の順番が記録されるため、どうしてそのような診療行為が行われたか等の因果関係を管理することができる。
【0045】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0046】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力プログラム。
(付記2)
前記判定手順は、前記過去の診療における診療行為の履歴情報において前記診療行為情報に係る診療行為の次に記録されている診療行為を、前記次の診療行為の候補として判定することを特徴とする付記1記載の電子カルテ入力プログラム。
(付記3)
前記判定手順は、過去の複数の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定することを特徴とする付記2記載の電子カルテ入力プログラム。
(付記4)
前記判定手順は、前記過去の複数の診療における診療行為の履歴情報において前記診療行為情報に係る診療行為の次に記録されている複数の診療行為について、同一の診療行為ごとに前記複数の診療行為における割合を算出し、
前記表示手順は、前記入力候補ごとに前記割合を表示させることを特徴とする付記3記載の電子カルテ入力プログラム。
(付記5)
電子カルテの入力の支援を実行する電子カルテ入力装置であって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手段と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手段と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手段とを有することを特徴とする電子カルテ入力装置。
(付記6)
コンピュータが実行する電子カルテ入力方法であって、
電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力方法。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置の機能構成例を示す図である。
【図2】診療行為マスタの構成例を示す図である。
【図3】診療明細マスタの構成例を示す図である。
【図4】診療歴DBの構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における電子カルテ入力装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図6】電子カルテ入力装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図8】オーダが発行されたときの電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図9】候補メニューが表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図10】診療行為の履歴が表示された電子カルテ入力画面の表示例を示す図である。
【図11】次の入力候補の判定及び表示処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10 電子カルテ入力装置
11 入力制御部
12 表示制御部
13 入力候補判定部
14 診療行為マスタ
15 診療明細マスタ
16 診療歴DB
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 演算処理装置
105 インタフェース装置
105 表示装置
106 入力装置
B バス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力プログラム。
【請求項2】
前記判定手順は、前記過去の診療における診療行為の履歴情報において前記診療行為情報に係る診療行為の次に記録されている診療行為を、前記次の診療行為の候補として判定することを特徴とする請求項1記載の電子カルテ入力プログラム。
【請求項3】
前記判定手順は、過去の複数の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定することを特徴とする請求項2記載の電子カルテ入力プログラム。
【請求項4】
電子カルテの入力の支援を実行する電子カルテ入力装置であって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手段と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手段と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手段とを有することを特徴とする電子カルテ入力装置。
【請求項5】
コンピュータが実行する電子カルテ入力方法であって、
電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力方法。
【請求項1】
電子カルテの入力の支援をコンピュータに実行させる電子カルテ入力プログラムであって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力プログラム。
【請求項2】
前記判定手順は、前記過去の診療における診療行為の履歴情報において前記診療行為情報に係る診療行為の次に記録されている診療行為を、前記次の診療行為の候補として判定することを特徴とする請求項1記載の電子カルテ入力プログラム。
【請求項3】
前記判定手順は、過去の複数の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定することを特徴とする請求項2記載の電子カルテ入力プログラム。
【請求項4】
電子カルテの入力の支援を実行する電子カルテ入力装置であって、
前記電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手段と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手段と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手段とを有することを特徴とする電子カルテ入力装置。
【請求項5】
コンピュータが実行する電子カルテ入力方法であって、
電子カルテに対する診療行為情報の入力を受け付ける入力手順と、
記憶装置に記録されている、過去の診療における診療行為の履歴情報に基づいて前記診療行為情報に係る診療行為の次の診療行為の候補を判定する判定手順と、
前記次の診療行為の候補を前記電子カルテに対する入力候補として表示装置に表示させる入力候補表示手順とを有することを特徴とする電子カルテ入力方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−225548(P2008−225548A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58666(P2007−58666)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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