説明

電子タグ回収装置

【課題】電子タグ回収システムの店舗への導入を簡略化する。
【解決手段】電子タグ回収システムを構成する電子タグ回収装置301は、内部に電子タグTGを収納保持する収納部が形成され、また、電子タグTGとのデータ通信を実行する第1のリーダライタ306を備える。電子タグTGは、「商品販売前」と「商品販売後タグ回収前」とのいずれかの状態を示す状態情報を記憶する。電子タグ回収装置301では、第1のリーダライタ306を介して、投入された電子タグTGの状態情報が取得され、この取得した状態情報が「商品販売後タグ回収前」を示すものである場合には、所定の特典処理が実行され、「商品販売前」を示すものである場合には、エラー報知処理が実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗において商品に貼付される電子タグを回収するための電子タグ回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衣料品店やCDショップなどの店舗において、顧客に販売する商品に電子タグを貼付し、この電子タグを用いて商品を管理することが行われている。電子タグにはICチップなどの記憶部とこの記憶部に接続するアンテナを備えてリーダライタとのデータ通信を行う通信部とを備えて構成され、リーダライタによって記憶部に記憶されているデータを書き換えることが可能である。そのため、店舗では、商品販売時に店員が商品から電子タグを取り外して回収し、回収した電子タグに記憶されている各種データをリーダライタによって書き換えて別の商品に貼付するという電子タグの再利用が行われている。
【0003】
この電子タグの再利用において、店員が商品から電子タグを取り外して回収する作業は時間を要し、店員がその作業を行っている間、レジカウンタで顧客と店員との会計取引が中断してしまう。そこで、商品から電子タグを取り外して回収する作業を店員が行わずに顧客が行うことで、レジカウンタでの会計取引の効率化を図ることが提案されている。例えば、特許文献1には、レジカウンタでは特典ポイントを顧客に付与せずに、商品から取り外した電子タグ(特許文献1ではRFIDタグ)を回収ボックスに投入する際に初めて顧客に特典ポイントを付与することで、顧客に電子タグの回収を促す電子タグ回収システムの発明が開示されている(特に、特許文献1の段落番号0030)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−284746公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている電子タグ回収システムを店舗に導入しようとする場合、特典ポイントを管理する店内端末と回収ボックスとをデータ通信自在に接続して、店内端末を用いて電子タグの回収に伴う顧客への特典ポイントの付与の有無を管理する必要がある。
【0006】
しかし、顧客に対して電子タグの回収を積極的に促すためには、回収ボックスを店舗内で顧客の目につきやすい場所に設置したり、複数箇所に設置したりする必要がある。このように設置される全ての回収ボックスを上位装置と接続するためには、店舗内で新たな通信ネットワークを構築しなければならず、その構築の手間や設備投資に関する店舗側の負担が大きくなってしまう。
【0007】
本発明の目的は、電子タグ回収システムの店舗への導入を簡略化することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電子タグ回収装置は、商品販売前と商品販売後タグ回収前の状態を示す状態情報を記憶する電子タグを商品から取り外された状態で投入可能に開口する投入口と、前記投入口に投入された電子タグを収納保持する収納部と、前記投入口に投入された電子タグと、前記収納部への搬送経路上でデータ通信を実行する第1のリーダライタと、情報処理を実行する第1の情報処理部と、を備え、(a)前記第1の情報処理部が、前記第1のリーダライタに前記投入口に投入された電子タグから当該電子タグに記憶されている状態情報を取得させる処理を実行し、(b)前記第1の情報処理部が、前記取得した状態情報が商品販売後タグ回収前を示すものであると判定した場合に、所定の特典処理を実行し、(c)前記第1の情報処理部が、前記取得した状態情報が商品販売前を示すものであると判定した場合に、エラー報知処理を実行する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子タグは商品販売前と商品販売後タグ回収前と商品販売後タグ回収済とのいずれかの状態を示す状態情報を記憶し、電子タグ回収装置に電子タグを投入した顧客に特典を付与したか否かは電子タグが記憶する状態情報によって判別可能になるため、電子タグ回収システムの店舗への導入を簡略化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施の一形態を図1ないし図16に基づいて説明する。
【0011】
図1は、電子タグ回収システム11を示すシステム構成図である。店舗T0は、売場T1とレジカウンタT2とタグ回収場T3とバックヤードT4とに区画分けされている。売場T1は、商品ARが陳列されている場所である。レジカウンタT2は、顧客が購入したい商品ARを持ち寄って、購入したい商品ARについての会計取引を行う場所である。タグ回収場T3は、顧客が会計取引済の商品ARに貼付されている電子タグTGを取り外し、取り外した電子タグTGを店舗T0に返却する場所である。バックヤードT4は、返却された電子タグTGを店員が別の商品AR2に貼付する場所である。
【0012】
店舗T0には、電子タグ回収システム11が導入されている。電子タグ回収システム11は、会計装置としてのPOS端末101と電子タグ回収装置301とタグ準備装置401と上位装置としてのサーバ51とを備える。このうち、POS端末101とタグ準備装置401とサーバ51とは、LANネットワーク31を介して互いにデータ通信自在に接続されている。POS端末101は、第2のリーダライタ113を備えてレジカウンタT2に設置される。電子タグ回収装置301は、第1のリーダライタ306を備えてタグ回収場T3に設置される。タグ準備装置401は、第3のリーダライタ408を備えてバックヤードT4に設置されている。バックヤードT4には、サーバ51も設置されている。
店舗T0では、電子タグ回収システム11によって、商品ARに貼付される電子タグTGの状態を認識することが可能になる。
【0013】
図2は、電子タグ回収システム11の概要を示す説明図である。商品ARに貼付される電子タグTGには、電子タグ識別情報と状態情報とが記憶されている。電子タグ識別情報は、個々の電子タグTGを識別するための情報である。状態情報は、電子タグTGが「商品販売前」、「商品販売後タグ回収前」および「商品販売後タグ回収済」のいずれかの状態にあることを示す情報である。
【0014】
売場T1に陳列されている商品ARには、「商品販売前」を示す状態情報が記憶されている電子タグTGが貼付されている。顧客は、売場T1で購入したい商品ARを手に取りレジカウンタT2に持ち寄って、店員とその商品ARについての会計取引を行う。店員は、POS端末101に接続されている第2のリーダライタ113を用いて、電子タグTGをPOS端末101に通信させる。POS端末101のCPU201(図5参照)は、第2のリーダライタ113が電子タグTGとデータ通信を確立したと判定すると、第2のリーダライタ113を通じて電子タグ識別情報を取得し、電子タグTGに「商品販売後タグ回収前」を示す状態情報を記憶する処理を含む第1の電子タグ書換処理を実行する。そのため、電子タグTGに記憶されている状態情報は「商品販売前」を示すものから「商品販売後タグ回収前」を示すものへと状態変化する。また、POS端末101のCPU201は、サーバ51に対してデータ通信を確立した電子タグTGの電子タグ識別情報に対応付けて「商品販売後タグ回収前」を示す状態情報を送信する。
【0015】
顧客は会計取引を行った商品ARをタグ回収場T3に持ち寄り、タグ回収場T3において商品ARに貼付されている電子タグTGを取り外し、取り外した電子タグTGを電子タグ回収装置301に投入する。電子タグ回収装置301のCPU313(図7参照)は、第1のリーダライタ306が電子タグ回収装置301に投入された電子タグTGとの通信を確立したと判定すると、第1のリーダライタ306を通じて電子タグ識別情報を取得し、電子タグTGに「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶する処理を含む第2の電子タグ書換処理を実行する。そのため、電子タグTGに記憶されている状態情報は「商品販売後タグ回収前」を示すものから「商品販売後タグ回収済」を示すものへと状態変化する。なお、顧客は、電子タグ回収装置301に電子タグTGを投入した際に特典が付与される。この特典に関する詳細は、図13ないし図14に基づいて説明する。
【0016】
電子タグ回収装置301に回収された電子タグTGは、店員によって取り出され、バックヤードT4に持ち込まれる。店員は、タグ準備装置401に接続されている第3のリーダライタ408を用いて、回収された電子タグTGをタグ準備装置401に通信させる。
タグ準備装置401のCPU412(図9参照)は、第3のリーダライタ408が電子タグTGとのデータ通信との通信を確立したと判定すると、第3のリーダライタ408を通じて電子タグ識別情報を取得し、電子タグTGに「商品販売前」を示す状態情報を記憶する処理を含む第3の電子タグ書換処理を実行する。そのため、電子タグTGに記憶されている状態情報は「商品販売後タグ回収済」を示すものから「商品販売前」を示すものへと状態変化する。また、タグ準備装置401のCPU412は、サーバ51に対してデータ通信を確立した電子タグTGの電子タグ識別情報に対応付けて「商品販売前」を示す状態情報を送信する。
【0017】
サーバ51のCPU56(図10参照)は、POS端末101およびタグ準備装置401から送信される電子タグ識別情報と状態情報の書換結果とを受信し、電子タグ管理ファイル61(図10参照)に受信した電子タグ識別情報と状態情報とを記憶する。
【0018】
店員は、バックヤードT4においてタグ準備装置401によって状態情報を「商品販売前」に更新された電子タグTGを新たな商品AR2に貼付し、商品AR2を売場T1に陳列する。
【0019】
図3は、電子タグのタグ記憶部TGMに記憶されるデータのデータ構成を示す模式図である。電子タグ回収システム11に用いられる電子タグTGは、データを記憶するタグ記憶部TGMと、このタグ記憶部TGMに接続するアンテナを備えてリーダライタとのデータ通信を行う図示しない通信部とを備える。このような電子タグTGは、一例として、プラスチックで形成されたホルダにRFIDタグや無線ICタグを埋設して生成される。
【0020】
タグ記憶部TGMには、電子タグ識別情報と状態情報とを記憶することが可能な形式に構成されている。電子タグ識別情報は個々の電子タグTGに割り当てられた固有の情報であり、タグ記憶部TGMに固定的に記憶されている。また、状態情報は前述したように「商品販売前」、「商品販売後タグ回収前」および「商品販売後タグ回収済」のいずれか一の状態を示す情報であり、タグ記憶部TGMに書換可能に記憶されている。
【0021】
図4は、POS端末101を示す斜視図である。POS端末101は、ドロワ102の上に載置されており、ドロワ102の抽斗103の開放動作を制御することができる。POS端末101の上面右側にはキーボード104とオペレータ用表示器105とが配列され、上面左側にはレシートプリンタ106が配列されている。POS端末101の上面後方には、客用表示器107が立設されている。オペレータ用表示器105には、タッチパネル108が積層配置されている。図4中、POS端末101の右側面近傍に設けられている溝は、カードリーダライタ109(図5参照)によるカード情報の読み取り等をするためにカードをスキャンするためのカード読取溝110である。POS端末101には、データコードとしてのバーコードを読み取るためのコードリーダとしてのバーコードリーダ111が接続されている。また、POS端末101には、電子タグTGとのデータ通信を実行する第2のリーダライタ113が接続されている。電子タグTGにRFID通信技術が採用されている場合、第2のリーダライタ113としてはRFIDリーダライタが用いられる。また、電子タグTGに無線ICタグ技術が採用されている場合、第2のリーダライタ113としては電磁誘導方式のリーダライタが用いられる。
【0022】
図5は、POS端末101のハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末101は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU201を備えている。CPU201には、固定データを固定的に記憶保存するROM202と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM203と、HDD204と、CD−ROMドライブ205とがバスラインBLを介して接続されている。CPU201とROM202とRAM203とは、情報処理を実行する第2の情報処理部としてのマイクロコンピュータ206を構成する。
【0023】
前述したドロワ102、キーボード104、オペレータ用表示器105、レシートプリンタ106、客用表示器107、タッチパネル108、カードリーダライタ109、バーコードリーダ111は、いずれも各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介してCPU201に接続され、CPU201によって動作制御される。
【0024】
また、CPU201は、図示しない入出力回路を介して通信インターフェース112と接続している。通信インターフェース112は、LANネットワーク31を介してPOS端末101と外部機器とのデータ通信を実現する。
【0025】
HDD204には、オペレーティングシステム、POS端末101で実行される商品販売データ処理を実行するための商品販売データ処理用のコンピュータプログラム、商品データファイル等がインストールされている。コンピュータプログラムには、追加料金テーブルや顧客管理テーブル等が含まれている(いずれも図示せず)。HDD204にインストールされているこれらの各種データおよびプログラムは、一例として、CD−ROM205aに記録され、CD−ROMドライブ205によって読み取られてHDD204にインストールされる。別の一例として、CPU201に接続されている通信インターフェース112を介して、サーバ51からダウンロードしたコンピュータプログラム等をHDD204にインストールすることも可能である。
【0026】
図6は、電子タグ回収装置301の外観斜視図である。電子タグ回収装置301は、幅と奥行きとが略同寸に形成されたハウジング302を有している。このハウジング302は、上面がやや前方に向けて傾斜している。この傾斜した上面には、商品ARから取り外された状態の電子タグTGを投入可能に開口する投入口303と、液晶表示パネルを有するLCD304と、カード読取領域308とが配置されている。
【0027】
投入口303は、ハウジング302の下方に設けられた図示しない収納部に通じている。投入口303と図示しない収納部との間には図示しない搬送経路が形成されている。そして、投入口303から投入された電子タグTGは、搬送経路に配置されている搬送機構305(図7参照)によって搬送され、図示しない収納部に収納保持される。搬送機構305は、一例として、投入口303に投入された電子タグTGを受け止めるテーブルと、このテーブル上に保持されている電子タグTGを図示しない収納部に向けて払い落とすアームとを主要な構成要素として構成されている(いずれも図示せず)。つまり、搬送機構305は、投入口303に投入された電子タグTGを一時保持し、これを収納部まで位置移動させ得る機構であればどのような機構によって構成されていても良い。搬送機構305として、品物を位置移動させる公知あるいは周知のあらゆる機構を採用することが可能である。第1のリーダライタ306(図7参照)を構成する図示しないアンテナは、当該一時保持位置の近傍に配置される。第1のリーダライタ306には、電子タグTGとデータ通信が可能であるものを採用し、望ましくはPOS端末101に備わる第2のリーダライタ113と同様のものを採用する。第1のリーダライタ306は、投入口303に投入
されて一時保持された電子タグTGとの間で通信を実行する。
【0028】
LCD304は、ハウジング302の上面と対面する顧客に向けて情報を表示する。つまり、LCD304は、電子タグ回収装置301における表示部としての役割を果たす。
LCD304の表示面にはタッチパネル311が積層配置されている。つまり、タッチパネル311は、電子タグ回収装置301における入力部としての役割を果たす。
【0029】
カード読取領域308の下方には、記憶媒体リーダライタとしてのカードリーダライタ307(図7参照)に備わる図示しないアンテナが配置される。カードリーダライタ307は、一例として、顧客に付与されている会員カードPTに埋設されているサービスポイント記憶媒体としての図示しないRFIDタグとRFID技術によって通信可能なRFIDリーダライタである。
【0030】
電子タグ回収装置301のハウジング302の正面右側には、ハウジング302に内蔵された返金装置309(図7参照)から排出される貨幣を取り出すための貨幣払出口310が設けられている。
【0031】
さらに、電子タグ回収装置301のハウジング302には、正面略中央部分に位置させて、前方に突出する荷物置き場312を有している。
【0032】
図7は、電子タグ回収装置301のハードウェア構成を示すブロック図である。電子タグ回収装置301は、CPU313と、ROM314と、RAM315と、LCD304に表示する表示画像を生成するVRAM316と、HDD317とがバスラインBL2を介して接続されている。CPU313とROM314とRAM315とは、第1の情報処理部320を構成する。一例として、HDD317にはコンピュータプログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等(いずれも図示せず)が記憶保存されており、これらのコンピュータプログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等は、その全部又は一部が電子タグ回収装置301の起動時にRAM315に移されて使用される。
【0033】
前述したLCD304、搬送機構305、第1のリーダライタ306、カードリーダライタ307、返金装置309及びタッチパネル311は、バスラインBL2を介してCPU313に接続され、CPU313による制御を受ける。
【0034】
図8は、タグ準備装置401の外観斜視図である。タグ準備装置401は、電子タグ回収装置301と略同寸に形成されたハウジング402を有しているが、正面略中央部分から前方に突出する荷物置き場312は設けられていない。このハウジング402は、上面がやや前方に向けて傾斜している。この傾斜した上面には、カード読取領域405とLCD406とキーボード407とが配置されている。
【0035】
カード読取領域405の下方には、第3のリーダライタ408(図9参照)に備わる図示しないアンテナが配置される。第3のリーダライタ408には、電子タグTGとデータ通信が可能であるものを採用し、望ましくはPOS端末101に備わる第2のリーダライタ113と同様のものを採用する。
【0036】
LCD406は、ハウジング402の上面と対面する店員に向けて情報を表示する。つまり、LCD406は、タグ準備装置401における表示部としての役割を果たす。
【0037】
また、キーボード407は、タグ準備装置401における入力部としての役割を果たす。
【0038】
図9は、タグ準備装置401のハードウェア構成を示すブロック図である。タグ準備装置401は、CPU412と、ROM413と、RAM414と、LCD406に表示する表示画像を生成するVRAM415と、HDD409とがバスラインBL3を介して接続されている。CPU412とROM413とRAM414とは、第3の情報処理部420を構成する。一例として、HDD409にはコンピュータプログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等(いずれも図示せず)が記憶保存されており、これらのコンピュータプログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等は、その全部又は一部がタグ準備装置401の起動時にRAM414に移されて使用される。
【0039】
前述したLCD406、キーボード407および第3のリーダライタ408は、通信インターフェース410と共に、バスラインBL3を介してCPU412に接続され、CPU412による制御を受ける。通信インターフェース410は、LANネットワーク31に接続され、401とサーバ51との間のデータ通信を実現させる。
【0040】
図10は、サーバ51のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ51は、CPU56と、ROM57と、RAM58と、ディスプレイ53に表示する表示画像を生成するVRAM59と、HDD60とがバスラインBL4を介して接続されて構成されている。CPU56とROM57とRAM58とは、上位情報処理部65を構成する。一例として、HDD60にはコンピュータプログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等(いずれも図示せず)が記憶保存されており、電子タグ回収システム11における各種データを記憶する記憶部としての機能を果たす。HDD60に記憶保存されているこれらのコンピュータプログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等は、その全部又は一部がサーバ51の起動時にRAM58に移されて使用される。HDD60に記憶保存されている
ファイルには、電子タグ管理ファイル61が含まれている。
【0041】
ディスプレイ53、キーボード54及びポインティングデバイス55は、インターフェース62及び通信インターフェース63と共に、バスラインBL4を介してCPU56に接続され、CPU56による制御を受ける。通信インターフェース63は、LANネットワーク31に接続され、サーバ51とPOS端末101、および、サーバ51とタグ準備装置401との間のデータ通信を実現させる。
【0042】
図11は、電子タグ管理ファイル61のデータ構成を示す模式図である。電子タグ管理ファイル61は、電子タグ識別情報に対応付けて状態情報を記憶している。電子タグ識別情報は、店舗T0で使用されている電子タグTGに記憶されている電子タグ識別情報に対応している。図11に例示する電子タグ管理ファイル61の一例では、電子タグ識別情報=「0001」に対応付けて、商品販売前であることを示す状態情報としてのフラグ「0:商品販売前」を記憶している。この情報は、電子タグ識別情報として「0001」が割り当てられている電子タグTGは、まだ商品ARに貼付された状態であることを示している。
【0043】
同様に、この電子タグ管理ファイル61の一例では、電子タグ識別情報=「0003」に対応付けて商品販売後タグ回収前であることを示す状態情報としてのフラグ「1:商品販売後タグ回収前」を記憶している。この情報は、電子タグ識別情報として「0003」が割り当てられている電子タグTGについて、その電子タグTGが貼付されている商品ARは顧客に購入された状態にあるものの、電子タグTGは電子タグ回収装置301に投入されておらず、店舗T0に回収されていない状態であることを示している。
【0044】
図12は、POS端末101のCPU201が実行する第1の電子タグ書換処理の流れを示すフローチャートである。
【0045】
POS端末101のCPU201は、起動中第1の電子タグ書換処理を実行している。
POS端末101のCPU201は、第2のリーダライタ113が電子タグTGとのデータ通信を確立するまで処理を待機している(ステップS11)。POS端末101のCPU201は、第2のリーダライタ113が電子タグTGとのデータ通信を確立したと判定すると(ステップS11のY)、第2のリーダライタ113を介してデータ通信を確立した電子タグTGから電子タグ識別情報と状態情報とを取得させる処理を実行する(ステップS12)。
【0046】
続く処理として、POS端末101のCPU201は、電子タグTGから取得した状態情報が示す内容を判定する(ステップS13〜S14)。POS端末101のCPU201は、取得した状態情報が「商品販売前」を示すものであると判定すると(ステップS13のY)、第2のリーダライタ113を介してデータ通信を確立した電子タグTGに状態情報として「商品販売後タグ回収前」を示す情報を書き込み(ステップS15)、サーバ51に向けて電子タグ識別情報に対応付けて「商品販売後タグ回収前」を示す状態情報を送信して(ステップS16)、第1の電子タグ書換処理を終了する。サーバ51のCPU56は、POS端末101から送信された電子タグ識別情報と状態情報を受信すると、電子タグ管理処理(図16参照)を実行して、第1の電子タグ書換処理において状態情報が書き換えられた電子タグTGの状態情報を電子タグ管理ファイル61に記憶する。
【0047】
これに対し、POS端末101のCPU201は、電子タグTGから取得した状態情報が「商品販売後タグ回収前」を示すものであると判定すると(ステップS13のN、S14のY)、回収前エラー報知処理を実行し(ステップS17)、その後に第1の電子タグ書換処理を終了する。POS端末101に備わる第2のリーダライタ113が「商品販売後タグ回収前」を示す状態情報を記憶する電子タグTGとのデータ通信を確立する場合として、レジカウンタT2において店員が商品ARを販売し、第2のリーダライタ113を用いてその商品ARに貼付された電子タグTGの状態情報を「商品販売後タグ回収前」に書換更新したにもかかわらず、再びその電子タグTGを第2のリーダライタ113に認識させた場合が想定される。そこで、POS端末101のCPU201は、一例として、回収前エラー報知処理として、オペレータ用表示器105に、電子タグTGに記憶されている状態情報が「商品販売後タグ回収前」を示すものであることを表示して、店員に注意を促す。
【0048】
これに対し、POS端末101のCPU201は、電子タグTGから取得した状態情報が「商品販売前」および「商品販売後タグ回収前」のいずれをも示しておらず「商品販売後タグ回収済」を示すものであると判定すると(ステップS13のN、S14のN)、回収済エラー報知処理を実行し(ステップS18)、その後に第1の電子タグ書換処理を終了する。POS端末101に備わる第2のリーダライタ113が「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶する電子タグTGとのデータ通信を確立する場合として、電子タグ回収装置301に回収された電子タグTGが、タグ準備装置401によって状態情報を書き換えられることなく新たな商品AR2に貼付された場合が想定される。つまり、この電子タグTGは、電子タグ回収システム11においてはまだ新たな商品AR2に貼付されるための準備ができていないものである。そこで、POS端末101のCPU201は、一例として、回収済エラー報知処理として、オペレータ用表示器105に、電子タグTGに記憶されている状態情報が「商品販売後タグ回収済」を示すものであることを表示して、店員に注意を促す。
【0049】
図13は、電子タグ回収装置301のCPU313が実行する第2の電子タグ書換処理の流れを示すフローチャートである。
【0050】
電子タグ回収装置301のCPU313は、起動中第2の電子タグ書換処理を実行している。電子タグ回収装置301のCPU313は、第1のリーダライタ306が電子タグTGとのデータ通信を確立するまで処理を待機している(ステップS31)。電子タグ回収装置301のCPU313は、第1のリーダライタ306が電子タグTGとのデータ通信を確立したと判定すると(ステップS31のY)、第1のリーダライタ306を介してデータ通信を確立した電子タグTGから電子タグ識別情報と状態情報とを取得させる処理を実行する(ステップS32)。
【0051】
続く処理として、電子タグ回収装置301のCPU313は、電子タグTGから取得した状態情報が示す内容を判定する(ステップS33〜S34)。電子タグ回収装置301のCPU313は、取得した状態情報が「商品販売後タグ回収前」を示すものであると判定すると(ステップS33のY)、第1のリーダライタ306を介してデータ通信を確立した電子タグTGに状態情報として「商品販売後タグ回収済」を示す情報を書き込み(ステップS35)、第2の電子タグ書換処理を終了する。
【0052】
続く処理として、電子タグ回収装置301のCPU313は、顧客に電子タグTGの回収に伴う特典の種類を選択させる選択画面(図14(a)参照)をLCD304に表示し(ステップS37)、タッチパネル311からのタッチ指定入力を待機する(ステップS38)。
【0053】
図14(a)は、LCD304に表示される選択画面の一例を示す模式図である。電子タグ回収装置301のCPU313は、第2の電子タグ書換処理におけるステップS37において、LCD304に選択画面として「電子タグの回収にご協力頂きましてありがとうございます。/返却特典を以下からお選びください。」というメッセージと、顧客に特典として「特典ポイントの贈呈」を指定させるためのポイント贈呈ボタン304aと、顧客に特典として「預り金の返却」を指定させるための預り金返却ボタン304bとを表示する。
【0054】
図13に基づく説明に戻る。電子タグ回収装置301のCPU313は、ステップS38において入力されたタッチパネル311でのタッチ指定がポイント贈呈ボタン304aではなく預り金返却ボタン304bを指定するものであると判定すると(ステップS39のN)、貨幣払出口310から所定の金額分の貨幣を排出させるために返金装置309を駆動し(ステップS40)、第2の電子タグ書換処理を終了する。これに対し、電子タグ回収装置301のCPU313は、ステップS38において入力されたタッチパネル311でのタッチ指定がポイント贈呈ボタン304aを指定するものであると判定すると(ステップS39のY)、顧客に付与されるサービスポイント記憶媒体としての会員カードPTをカード読取領域308にかざすよう顧客に促す指示画面(図14(b)参照)をLCD304に表示し(ステップS41)、カードリーダライタ307が会員カードPTとのデータ通信を確立するまで処理を待機する(ステップS42〜S43)。
【0055】
図14(b)は、LCD304に表示される指示画面の一例を示す模式図である。電子タグ回収装置301のCPU313は、第2の電子タグ書換処理におけるステップS41において、LCD304に指示画面として、「お客様の会員カードを読取部にかざしてください。」というメッセージと、このメッセージの示す操作内容を示すイラストと、「前の画面に戻る」というメッセージを含む取消ボタン304cとを表示する。
【0056】
図13に基づく説明に戻る。電子タグ回収装置301のCPU313は、第2の電子タグ書換処理におけるステップS42〜S43において、カードリーダライタ307が会員カードPTと通信を確立したと判定すると(ステップS42のY)、カードリーダライタ307に会員カードPTに対して所定の特典ポイントを加算させる処理を実行して(ステップS44)、第2の電子タグ書換処理を終了する。これに対し、電子タグ回収装置301のCPU313は、ステップS42〜S43において、タッチパネル311から取消ボタン304cをタッチ指定する入力がなされたと判定すると(ステップS42のN、S43のY)、処理をステップS37に戻す。
【0057】
一方、ステップS33〜34における判定において、電子タグ回収装置301のCPU313は、データ通信を確立した電子タグTGから取得した状態情報が「商品販売前」を示すものであると判定すると(ステップS33のN、S34のY)、販売前エラー報知処理を実行し(ステップS45)、その後に第2の電子タグ書換処理を終了する。電子タグ回収装置301に備わる第1のリーダライタ306が「商品販売前」を示す状態情報を記憶する電子タグTGとのデータ通信を確立する場合として、商品ARが販売前であるにもかかわらずその商品ARに貼付された電子タグTGが取り外されて電子タグ回収装置301に投入された場合が想定される。そこで、電子タグ回収装置301のCPU313は、一例として、回収前エラー報知処理として、LCD304に、電子タグTGに記憶されている状態情報が「商品販売前」を示すものであることを表示する。
【0058】
また、電子タグ回収装置301のCPU313は、電子タグTGから取得した状態情報が「商品販売後タグ回収前」および「商品販売前」のいずれをも示していないと判定すると(ステップS33のN、S34のN)、状態情報は「商品販売後タグ回収済」を示すものであるため、回収済エラー報知処理を実行し(ステップS46)、その後に第2の電子タグ書換処理を終了する。電子タグ回収装置301に備わる第1のリーダライタ306が「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶する電子タグTGとのデータ通信を確立する場合として、顧客が電子タグ回収装置301に回収された電子タグTGを取り出して再び電子タグ回収装置301にその電子タグTGを投入した場合が想定される。そこで、電子タグ回収装置301のCPU313は、一例として、回収済エラー報知処理として、LCD304に、電子タグTGに記憶されている状態情報が「商品販売後タグ回収済」を示すものであることを表示する。
【0059】
なお、電子タグ回収装置301がブザーを備える場合、電子タグ回収装置301のCPU313は、回収前エラー報知処理や回収済エラー報知処理として、このブザーからブザー音を発生させるようにして、店員を呼び出すようにしてもよい。また、電子タグ回収装置301が投入口303から投入された電子タグTGを選別して排出されるタグ排出機構を備える場合、電子タグ回収装置301のCPU313は、回収前エラー報知処理や回収済エラー報知処理として、このタグ排出機構を駆動して、「商品販売前」を示す状態情報を記憶する電子タグTGや「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶する電子タグTGを電子タグ回収装置301の外部に排出させるようにしてもよい。
【0060】
図15は、タグ準備装置401のCPU412が実行する第3の電子タグ書換処理の流れを示すフローチャートである。タグ準備装置401のCPU412は、起動中第3の電子タグ書換処理を実行している。タグ準備装置401のCPU412は、第3のリーダライタ408が電子タグTGとのデータ通信を確立するまで処理を待機している(ステップS51)。タグ準備装置401のCPU412は、第3のリーダライタ408が電子タグTGとのデータ通信を確立したと判定すると(ステップS51のY)、第3のリーダライタ408を介してデータ通信を確立した電子タグTGから電子タグ識別情報と状態情報とを取得させる処理を実行する(ステップS52)。続く処理として、タグ準備装置401のCPU412は、第3のリーダライタ408を介してデータ通信を確立した電子タグTGに状態情報として「商品販売前」を示す情報を書き込み(ステップS55)、サーバ51に向けて電子タグ識別情報に対応付けて「商品販売前」を示す状態情報を送信して(ステップS56)、第3の電子タグ書換処理を終了する。サーバ51のCPU56は、POS端末101から送信された電子タグ識別情報と状態情報を受信すると、電子タグ管理処理(図16参照)を実行して、第3の電子タグ書換処理において状態情報が書き換えられた電子タグTGの状態情報を電子タグ管理ファイル61に記憶する。
【0061】
図16は、サーバ51のCPU56が実行する電子タグ管理処理の流れを示すフローチャートである。
【0062】
サーバ51のCPU56は、起動中電子タグ管理処理を実行している。サーバ51のCPU56は、POS端末101とタグ準備装置401とのいずれか一から送信される電子タグ識別情報および状態情報の受信を待機している(ステップS71)。サーバ51のCPU56は、電子タグ識別情報および状態情報を受信したと判定すると(ステップS71のY)、HDD60の電子タグ管理ファイル61から、受信した電子タグ識別情報に対応するデータレコードを検索し(ステップS72)、検索したデータレコードのうち状態情報を受信した状態情報に書き換える処理を実行し(ステップS73)、電子タグ管理処理を終了する。
【0063】
このように、本実施の形態の電子タグ回収システム11によれば、電子タグTGは商品販売前と商品販売後タグ回収前と商品販売後タグ回収済とのいずれかの状態を示す状態情報を記憶することにより、電子タグ回収装置301に電子タグTGを投入した顧客に特典を付与したか否かは電子タグTGが記憶する状態情報によって判別可能になる。すなわち、電子タグ回収装置301は、「商品販売後タグ回収前」を示す状態情報を記憶した電子タグTGが投入された場合には、投入された電子タグTGの受け入れを許容して顧客に対し特典を付与する処理を行い、さらに、電子タグTGに「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶する。一方、電子タグ回収装置301は、「商品販売前」を示す状態情報を記憶した電子タグTGが投入された場合には販売前の商品ARに貼付された電子タグTGが投入されたとして前述した回収前エラー報知処理を実行し、また、「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶した電子タグTGが投入された場合には一旦電子タグ回収装置301に回収された電子タグTGが取り出されて再びその電子タグTGが電子タグ回収装置301に投入されたとして前述した回収済エラー報知処理を実行する。以上のように、電子タグ回収装置301は、「商品販売後タグ回収前」を示す状態情報を記憶した電子タグTGのみ受け入れを許容し、その投入された電子タグTGに対して「商品販売後タグ回収済」を示す状態情報を記憶して、その電子タグTGについて特典が付与されたか否かを識別することを可能とする。そのために、本実施の形態の電子タグ回収システム11によれば、電子タグ回収装置を通信ネットワークに接続することなく電子タグの回収に伴う顧客への特典ポイントの付与の有無を管理することが可能になり、電子タグ回収装置3
01をLANネットワーク31に接続する必要がなく、電子タグ回収システムの店舗T0への導入を簡略化することができる。そして、電子タグ回収装置301は、店舗T0内に配設されているLANネットワーク31に制約を受けることなく自由な箇所に複数設置することも可能になる。
【0064】
また、本実施の形態の電子タグ回収システム11によれば、電子タグ回収装置301に投入された電子タグTGに記憶されている状態情報が「商品販売後タグ回収前」を示すものである場合にのみ電子タグTGに記憶されている状態情報が書き換えられ、投入された電子タグTGに記憶されている状態情報が「商品販売後タグ回収前」を示すものでない場合には各種のエラー報知がなされるため、店舗T0における電子タグTGの回収に関する不正を防ぐことも可能になる。
【0065】
また、本実施の形態の電子タグ回収システム11においては、電子タグTGに記憶されている状態情報が上位装置であるサーバ51に格納されている電子タグ管理ファイル61に記憶されて管理されるため、電子タグTGが店舗T0にどの程度回収されたかという割合だけでなく、各電子タグTGの現在の状態を把握することができ、店舗T0における電子タグTGの管理が容易になる。
【0066】
なお、本実施の形態の電子タグ回収システム11では、電子タグTGに記憶されている状態情報は、POS端末101のCPU201が実行する第1の電子タグ書換処理によって、「商品販売前」を示すものから「商品販売後タグ回収前」を示すものに書き換えられている。そこで、別の実施の形態として、POS端末101のCPU201が実行する第1の電子タグ書換処理のステップS16では、電子タグ識別番号のみをサーバ51に出力するようにし、サーバ51のCPU56が実行する電子タグ管理処理のステップS73において、受信した電子タグ識別番号の送信元がPOS端末101であることを条件に、受信した電子タグ識別情報に対応付けて状態情報として「商品販売後タグ回収前」を示す情報を電子タグ管理ファイル61に記憶するようにしてもよい。この場合、タグ準備装置401についても同様に電子タグ識別情報のみをサーバ51に送信するようにして、サーバ51のCPU56は、受信した電子タグ識別番号の送信元がタグ準備装置401であることを条件に受信した電子タグ識別情報に対応付けて状態情報として「商品販売前」を示す情報を電子タグ管理ファイル61に記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】電子タグ回収システムを示すシステム構成図である。
【図2】電子タグ回収システムの概要を示す説明図である。
【図3】電子タグのタグ記憶部に記憶されるデータのデータ構成を示す模式図である。
【図4】POS端末(会計装置)を示す斜視図である。
【図5】POS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】電子タグ回収装置の外観斜視図である。
【図7】電子タグ回収装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図8】タグ準備装置の外観斜視図である。
【図9】タグ準備装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図10】サーバ(上位装置)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】電子タグ管理ファイルのデータ構成を示す模式図である。
【図12】POS端末のCPUが実行する第1の電子タグ書換処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】電子タグ回収装置のCPUが実行する第2の電子タグ書換処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】(a)はLCDに表示される選択画面の一例を示す模式図であり、(b)はLCDに表示される指示画面の一例を示す模式図である。
【図15】タグ準備装置のCPUが実行する第3の電子タグ書換処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】サーバのCPUが実行する電子タグ管理処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
31…LANネットワーク(通信ネットワーク)、51…サーバ(上位装置)、60…HDD(記憶部)、65…上位情報処理部、101…POS端末、113…第2のリーダライタ、206…マイクロコンピュータ(第2の情報処理部)、301…電子タグ回収装置、303…投入口、306…第1のリーダライタ、307…カードリーダライタ(記憶媒体リーダライタ)、309…返金装置、320…第1の情報処理部、401…タグ準備装置、408…第3のリーダライタ、420…第3の情報処理部、TG…電子タグ、PT…会員カード(サービスポイント記憶媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品販売前と商品販売後タグ回収前の状態を示す状態情報を記憶する電子タグを商品から取り外された状態で投入可能に開口する投入口と、
前記投入口に投入された電子タグを収納保持する収納部と、
前記投入口に投入された電子タグと、前記収納部への搬送経路上でデータ通信を実行する第1のリーダライタと、
情報処理を実行する第1の情報処理部と、
前記第1の情報処理部が、前記第1のリーダライタに前記投入口に投入された電子タグから当該電子タグに記憶されている状態情報を取得させる処理を実行する手段と、
前記第1の情報処理部が、前記取得した状態情報が商品販売後タグ回収前を示すものであると判定した場合に、所定の特典処理を実行する手段と、
前記第1の情報処理部が、前記取得した状態情報が商品販売前を示すものであると判定した場合に、エラー報知処理を実行する手段と、
を備える電子タグ回収装置。
【請求項2】
前記第1の情報処理部は、前記特典処理において、顧客に前記電子タグの回収に伴う特典の種類を選択させる選択画面を表示させ、
前記顧客により選択された種類に対応する特典処理を実行する、請求項1記載の電子タグ回収装置。
【請求項3】
前記投入口から投入された電子タグを選別して排出するタグ排出機構を備え、
前記第1の情報処理部は、前記エラー報知処理として、店員の呼び出しを実行するとともに前記タグ排出機構に電子タグを排出させる、請求項1記載の電子タグ回収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−238241(P2011−238241A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116115(P2011−116115)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【分割の表示】特願2007−200631(P2007−200631)の分割
【原出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】