電子書籍の代替的配送システム
【課題】電子書籍の選択及び配送システムであるが、テキストを加入者へ配分する。
【解決手段】オペレーション・センタ250、ビデオ配分システム又は様々なそれ以外の配分システム、ホーム・サブシステム258、並びに課金及び集金システム278を含む。オペレーション・センタ及び/又は配分点は、テキスト・データの操作、テキストのセキュリティ及びコーディング、書籍のカタログ化、メッセージ・センタ、並びにアップリンクなどの機能を実行する。ホーム・サブシステムは、ビデオ配分システム又は様々なそれ以外の配分システムに接続し、メニュを発生してテキストを記憶し、通信機構を介して取引を行う。携帯用の書籍型ビューワが、テキストを読むのに用いられる。課金システムは、取引、管理、認証、集金及び支払いを、電話システム又は様々なそれ以外の通信システムを用いて実行する。
【解決手段】オペレーション・センタ250、ビデオ配分システム又は様々なそれ以外の配分システム、ホーム・サブシステム258、並びに課金及び集金システム278を含む。オペレーション・センタ及び/又は配分点は、テキスト・データの操作、テキストのセキュリティ及びコーディング、書籍のカタログ化、メッセージ・センタ、並びにアップリンクなどの機能を実行する。ホーム・サブシステムは、ビデオ配分システム又は様々なそれ以外の配分システムに接続し、メニュを発生してテキストを記憶し、通信機構を介して取引を行う。携帯用の書籍型ビューワが、テキストを読むのに用いられる。課金システムは、取引、管理、認証、集金及び支払いを、電話システム又は様々なそれ以外の通信システムを用いて実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、1992年12月9日に出願された米国特許出願第07/991,074号である“Television Program Packaging and Delivery System with Menu Driven Subscriber
Access”と、1994年11月7日に出願された米国特許出願第08/336,247号である“Electronic Book Selection and Delivery System”と、1993年12月2日に出願された米国特許出願第08/160,194号及びPCT/US93/11060号である“Advanced Set−top Terminal for Cable Television Delivery Systems”と、1997年8月5日に出願された米国特許出願第08/906,469号である“Reprogrammable Terminal for Suggesting Programs Offered on a Television Program Delivery System”と、1998年11月13日に出願された米国特許出願第09/191,520号である“Digital Broadcast Program Ordering”との一部継続出願である。これらの出願を本出願において援用する。更に、同時継続の、1999年1月27日に出願された米国特許出願第09/237,827号である“Electronic Book Having Library Catalog Menu and Searching Features”と、1999年1月27日に出願された米国特許出願第09/237,828号である“Electronic Book Electronic Links”と、1999年4月13日に出願された米国特許出願第09/289,957号である“Electronic Book Alternative Delivery
Methods”とを援用する。
【背景技術】
【0002】
情報スーパーハイウェイの構想に示唆を受け、書籍の配布に革命が生じる。グーテンベルグによる可動なタイプセット印刷の発明以来、世界は、テキスト・マテリアルの配布においてこのような革命のきわに立ったことはない。「書籍」(book)という語の定義は、近い将来、劇的に変化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
セキュリティ、便利さ、コスト、そしてそれ以外の技術的な問題などの理由により、書籍及び雑誌出版社は、現在、紙の形式でしか、その製品を配布することができない。しかし、本発明は、出版社が直面している問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
電子書籍選択及び搬送システムは、書籍を書店、図書館、学校そして消費者に配布する新たな方法である。本発明の技術的なブレークスルーにより、選択された電子書籍を配送し支払いを受け取る信頼性の高い電子的なシステムが提供される。このシステムは、消費者に、高度な技術的魅力を備えていながら同時に非常に実用的であって携帯可能で使用が容易な日常的で身近な装置を提供する。
【0005】
このシステムの効果は、紙の書籍やコンピュータ・メモリ装置などの物理的な物体の配布を、書籍又はテキスト配布システムから取り除いたことである。書籍の購入は、ペイパーリード(pay−per−read TM)な事柄となり、現在の書籍配布システムに
関連したオーバヘッド、「中間の人間」、印刷コスト、そして、時間的遅延を回避する。大統領のスピーチ、新たな立法、堕胎に関する裁判所の判決、OJシンプソンの証言などの出版されたマテリアル及びテキストを、最小の費用で、消費者が直ちに入手可能なようにすることができる。また、書籍のスポンサーとなり書籍の中に広告を埋め込む広告業者が資金を負担することにより、書籍が無料で末端の消費者が利用できるようになる。
【0006】
このシステムは、テレビジョン、ケーブル、電話、そしてコンピュータ産業に関係する新たな技術の新規な組合せである。高帯域幅のデータ伝送、強力なセキュリティ保護方法、高度なデジタル・スイッチング、高解像度の視覚的表示、新規なコントロールズ、そして、ユーザ・フレンドリなインターフェース・ソフトウェアを用いる。
【0007】
このテキスト配送システムの基本コンポーネントは、配送のためにテキストを準備するサブシステムと、配送されたテキストを受け取り選択するサブシステムとである。このシステムのある実施例には、システムを強化する追加的なコンポーネントやオプションの機能が含まれる。このシステムは、書店、公共図書館、学校、そして消費者による使用に向くように構成することができる。ある実施例では、この消費者向けのシステムは、4つのサブシステムで構成される。すなわち、(1)オペレーション・センタ、(2)配布システム、(3)受信、選択、見る、取引及び伝送の能力を含むホーム・サブシステム、そして、(4)課金及び集金システム、である。このシステムの代替の構成は、様々な伝統的な及び非伝統的な配送方法を可能とするように規定されている。
【0008】
オペレーション・センタは、いくつかの基本機能、テキスト・データの操作(テキスト・データの受信、フォーマット化及び記憶を含む)、テキストのセキュリティ符号化、書籍のカタログ化、メッセージング・センタ能力の提供、そして、アップリンク機能、を実行である。ある実施例では、このシステムは、オペレーション・センタからのテキストを、アナログ・ビデオ信号の中にテキスト・データを挿入することによって、消費者の自宅に配送する。テキストの挿入は、一般に、オペレーション・センタ内にある又はその近くにあるアップリンク・サイトでエンコーダと共に実行される。このシステムは、垂直ブランキング期間(VBI)のいくつかのライン、アナログ・ビデオ信号のすべてのライン、デジタル・ビデオ信号又は帯域幅の中の未使用部分を用いてテキスト・データを送ることができる。VBI配送方法を用いると、トップの10又は20の書籍タイトルを、加入者のビデオ受信を妨げることなく、既存のケーブル又はブロードキャスト伝送能力を用いて、通常のプログラミングの間にビデオと共に送信することができる。ビデオ信号全体を用いると、数千冊の書籍を僅かに1時間の放送時間内に伝送できる。ほぼどのようなアナログ又はデジタルのビデオ又はデータの配送システムでも、テキスト・データを配送するために用いることができる。またテキスト・データは、例えば、ADSL接続など高速な接続を有する電話ネットワーク(例えば、公共交換型電話ネットワーク)及びインターネット等を含む、それ以外の低速及び高速の信号経路を介して伝送することができる。
【0009】
ホーム・サブシステムは、少なくとも4つの機能、配布システムへの接続、テキストの選択、テキストの記憶、そして、通信機構を通じた取引、を実行する。ホーム・サブシステムのコンポーネントは、様々なハードウェア構成において構成することができる。それぞれの機能は、別個のコンポーネントによって実行することができ、コンポーネントは統合することもでき、又は、既存のケーブル・セットトップ・コンバータ・ボックス、コンピュータ、及びテレビジョンの能力を用いることができる。コネクタ、ライブラリ・ユニット、そしてビューワ・ユニットを用いることができる。ある実施例では、ホーム・サブシステムのコネクタ部分は、アナログ・ビデオ信号を受け取り、テキストをビデオから引き離すか又は抽出する。ホーム・ライブラリは、テキスト信号を記憶し、システムへのユーザ・フレンドリなソフトウェア・インターフェースを提供し、消費者の自宅で取引(トランザクション)を処理する。ビューワは、テキスト又はメニュを見るためのスクリーン
と、新規なユーザ・フレンドリなコントロールズ(操作装置)とを提供する。様々な通信機構を用いてテキストの配送をサポートする代替の実施例が示される。
【0010】
見るための装置は、好ましくは、1冊又は複数冊の電子書籍を読むために記憶しホーム・ライブラリ・ユニットと相互作用するスクリーンを提供する携帯型の書籍状のビューワである。高解像度のLCDディスプレイが、書籍を読むのとホーム・ライブラリ・ユニットとの相互作用との両方に用いられる。オプションの電話コネクタ又はリターン・パス・ケーブル接続が、電話コールを開始し、ライブラリの補助を得て必要なデータを伝送し、注文と消費者の商取引の課金部分とを終了する。ユーザ・フレンドリなコントロールズには、ブックマーク、現在の書籍、そしてページ繰りボタンが含まれる。課金及び集金システムは、トランザクションの管理、認証、集金、そして出版社への支払いを、自動的に実行する。
【0011】
消費者向けのシステムと類似するシステムを、書店、学校及び公共図書館で用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1a】電子書籍選択及び配送システムの基本コンポーネントのブロック図である。
【図1b】複合ビデオ信号を使用する電子書籍選択及び配送システムのブロック図である。
【図2】電子書籍選択及び配送システムの全体像を示す概観図である。
【図3】電子書籍選択及び配送システムのための配送プランの概観図である。
【図4】オペレーション・センタのブロック図である。
【図5】図5aは、オペレーション・センタとアップリンクとにおける処理の流れ図である。図5bは、アップリンク・サイトのためのハードウェア構成に関するブロック図である。
【図6a】4つの構成要素からなるホーム・サブシステムのためのハードウェア構成のブロック図である。
【図6b】2つのユニットからなるホーム・サブシステムの概観図である。
【図7】ビデオ・コネクタによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図8】一例であるライブラリ・ユニットのためのブロック図である。
【図9】受信されたデータ・ストリームに対してライブラリによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図10】ビューワからの情報リクエストに対してライブラリ・ユニットによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図11】一例であるビューワのための構成要素を示すブロック図である。
【図12】加入者からの情報リクエストに対してビューワによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図13】メニュ構造とメニュ・システムにおけるメニュの進行(シーケンシング)とを示す図である。
【図14a】導入メニュの概観図である。
【図14b】一例であるメイン・メニュを示す概観図である。
【図14c】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14d】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14e】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14f】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14g】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14h】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14i】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14j】サブメニュの例を示す概観図である。
【図15】書店又は公共図書館のための電子書籍システムの概観図である。
【図16a】セットトップ・コンバータに対するハードウェア上の修正又は更新の概観図である。
【図16b】セットトップ・コンバータに対するハードウェア上の修正又は更新の概観図である。
【図17】データ受信機及びデータ送信機を含むセットトップ端末を示す概観図である。
【図18a】ブック・オン・デマンド・システムの概観図である。
【図18b】ブック・オン・デマンド・システムをサポートするオペレーション・センタの概観図である。
【図19】デジタル・テレビ・プログラム環境の図である。
【図20】オペレーション・センタにおけるテキストの処理に関するステップの流れ図である。
【図21a】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21b】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21c】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21d】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21e】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21f】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21g】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図22】プログラム・ブロードキャストを受信するのに用いられるホーム・サブシステムのハードウェア構成を示している。
【図23】デジタル・テレビジョン・プログラム・コネクタによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図24】図24a〜24cは、図19のブロードキャスト環境において用いられる注文システムの例である。
【図25】インターネットを介した注文と関連するステップを示す流れ図である。
【図26】インターネットを介して電子書籍を配送するのに用いられる構成要素を示す図である。
【図27】ケーブル・システムを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図28】無線ブロードキャスト・システムを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図29】衛星ブロードキャスト・システムを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図30】ワイヤード接続データ・ネットワークを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図31】PSTNを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図32】無線PCSネットワークを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図33】電子書籍を含む携帯型記憶媒体を記憶する記憶装置を示している。
【図34】電子書籍をリクエストして配送するための別のシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1aは、電子書籍を配布するのに使用可能な電子書籍配布システム100を示している。コンテンツ・プロバイダ110は、例えば新聞や雑誌や製品カタログを含む書籍又は他の印刷媒体のハードコピー版を出版することができる。コンテンツ・プロバイダ110は、印刷されたマテリアルを電子フォーマットに変換し、電子フォーマットになったマテ
リアルをアップリンク経路115経由で配布点、即ちセンタ120に提供することができる。アップリンク経路115は、有線(ワイアード)又は無線(ワイアレス)の経路でありうる。アップリンク経路115は、例えば、通信ネットワークである。アップリンク経路115は、衛星中継経路や無線電話経路でありうる。アップリンク経路115は、例えばCD−ROMなどの固定媒体を用いて電子書籍を配布センタに提供することもある。
【0014】
図1aでは、コンテンツ・プロバイダ110と配布センタ120とが、電子書籍配布システム100の別個の構成要素として示されている。しかし、コンテンツ・プロバイダ110と配布センタ120とが同じ場所に位置することもある。
【0015】
配布センタ120は、印刷物を電子フォーマットに変換することができる。あるいは、配布センタ120は、コンテンツ・プロバイダ110などの外部ソースから電子ファイルを受け取ることもある。配布センタ120は、電子書籍を処理し記憶することもある。
【0016】
配布センタ120は、電子書籍を配布する。この配布は、例えば、配布経路125、配布ネットワーク130、及び配布経路135を経由して、電子書籍ビューワ(図示せず)を含むことがある電子書籍サブシステム又は端末140に至ることができる。また端末は、テレビジョン、セットトップ端末、パーソナル・コンピュータ又は同様のデバイスであることができる。以下では、電子書籍を配布する装置及び方法の詳細を説明する。配布ネットワーク130は、電子書籍店、インターネット・ウェブ・サイト、ワイアード又はワイアレスの通信ネットワーク、イントラネット、ラジオ番組配送システム、テレビ番組配送システムであることができ、ケーブルテレビ、衛星テレビ放送(ブロードキャスト)、空中経由の放送などを含む。電子書籍配布ネットワーク130は、例えばCD−ROMなどの固定媒体を用いた、電子書籍のメール・デリバリ・システムを介した直接配送を含むことが可能である。
【0017】
図1bは、テレビ・プログラム(番組)配送システムを用いて電子書籍を配布(配信)する電子書籍配布システム170の構成要素を示している。
【0018】
図1bに示されている実施例では、電子書籍選択及び配送システム170の構成要素は、エンコーダ174と、ビデオ分配システム178と、コネクタ182と、テキスト・セレクタ186とである。エンコーダ174は、テキスト・データをビデオ信号上に配置して複合ビデオ信号(composite video signal)を形成する。複合信号はテキスト・データだけを含むこともあるが、通常は、ビデオ・データとテキスト・データとの両方を運ぶ。様々な機器及び方法を用いてテキスト・データをビデオ信号上に符号化することができる。ビデオ分配システム178は、エンコーダ174のシングル・ポイントからの複合ビデオ信号を、コネクタ182を有する複数の場所に分配する。コネクタ182は、デジタル又はアナログ・ビデオ信号をビデオ分配システム178から受け取り、複合ビデオ信号からテキスト・データを分離、引き離し、又は抽出する。必要であれば、抽出されたテキスト・データは、デジタル・ビット・ストリームに変換される。テキスト・セレクタ186は、コネクタ182と共に機能して、テキストを選択する。
【0019】
コネクタ182とテキスト・セレクタ186との組合せを用いると、複合又はビデオ信号から希望するテキストを選択し検索する様々な方法が可能である。テキストは、予め選択する、受信時に選択する、又は、受信され記憶された後で選択することが可能である。1つの方法は、コネクタ182がビデオ信号からすべてのテキストを引き離すか又は抽出し、テキスト・セレクタ186に、コネクタ182から受け取られたすべてのテキストをスクリーニングさせることである。テキスト・セレクタ186は、テキストが後述するスクリーニング・プロセスにパスした場合にだけ、そのテキストを長期又は恒久的なメモリに記憶する。
【0020】
図2は、電子書籍選択及び配送システム200の別の実施例を示している。配送システム200には、アップリンク・サイト254を含むオペレーション・センタ250と、ビデオ分配システム208と、ビデオ・コネクタ212を含む電子書籍デバイス、即ちホーム・システム258と、ライブラリ262と、ビューワ266と、電話コネクタ270と、電話システム274と、インターネット・ウェブ・サイト279と、課金及び集金サブシステム278とが含まれる。やはり図2に示されているように、ホーム・システム258はテレビジョン259への接続を含むことができ、パーソナル・コンピュータ261を用いて、メニュ・スクリーン、電子書籍、電子ファイル、又は、電子書籍配送システム200と関連する他の任意の情報を表示することができる。更に、テレビジョン259とパーソナル・コンピュータ261とは、ビューワ266の機能を複写し補完する制御機能を提供する。
【0021】
オペレーション・センタ250は、出版社、新聞及びオンライン・サービスなどの外部ソース282からテキスト・マテリアルを受け取る。あるいは、外部ソースは、電子書籍をインターネット・ウェブ・サイト279に維持することもできる。外部ソース282は、テキスト及びグラフィクス・マテリアルを、デジタル・フォーマットに変換するか、又は、別のベンダにコンタクトしてこのサービスを提供することもできる。オペレーション・センタ250は、このテキスト及びグラフィクス・マテリアルを様々なデジタル・フォーマットで受け取り、記憶のために、それを標準的な圧縮されたフォーマットに変換する。そうする際に、オペレーション・センタ250は、ホーム・システム258に配送できるテキスト・マテリアルのプールを作成する。テキスト・マテリアルは、アクセスを容易にするために、書籍又はタイトル別にグループ分けされている。
【0022】
ここでは、「書籍」とは、任意の小説、百科事典、記事、雑誌、新聞、カタログ、定期刊行物、又はマニュアルなどに含まれているテキスト又はグラフィクス情報を意味する。「タイトル」という語は、著者によって書籍に割り当てられた実際のタイトルや、特定のグループ、部分、又はテキスト情報のカテゴリを指示する任意のそれ以外の指定を表す。タイトルは、一連の関係のあるテキスト情報、一群のテキスト情報、又はテキスト・データの一部を指しうる。例えば、「最新のハーレクインロマンス」、「(10歳から12歳向けの)フォー・チャイルド・リーディング・ブックス(Four Child Reading Books)」、「ブリタニカ百科事典」、「大統領のスピーチ」、「インストラクション・マニュアル」、「7月4日のイベントの予定」、「ペット・ハンドブック」、「ロー対ウェード」、そして、「ジョイオブクッキング」などは、適切なタイトルである。また、タイトルは、グラフィカルなシンボル又はアイコンでもよい。従って、レンチの絵は修理本のタイトルになりうるし、コンピュータの絵はコンピュータ本のタイトルになりうるし、電話のグラフィカルなシンボルは電話帳のタイトルになりうるし、ダガーの絵はミステリ本のタイトルになりうるし、バットとボールの絵はスポーツ本のタイトルになりうるし、チッカーテープの絵はビジネス本のタイトルになりうる。
【0023】
オペレーション・センタ250は、テキストを通信信号上に配置しその通信信号を分配システムに送るアップリンク・サイト254を含む。アップリンク・サイト254は、一般に、テキストを通信信号上に符号化するエンコーダ204(図2には示されていない)を含む。
【0024】
多くのアナログ及びデジタル・ビデオ分配システム、例えば、ケーブル・テレビジョン分配システム、ブロードキャスト・テレビジョン分配システム、電話システムを介して分配されるビデオ、直接衛星ブロードキャスト配布システム、そして、それ以外の有線及び無線の配布システムを、電子書籍配送システム200と共に用いることができる。ビデオ信号を含む通信信号を配送することができるほとんどすべての配布システムは、電子書籍
配送システム200と共に機能することができる。また、セクションVIIで提示する実施例において述べるように、通信信号を用いることなく電子書籍を配布することも可能である。
【0025】
ホーム・システム258は、5つの基本機能、(1)ビデオ配送システムとの接続、(2)データの選択、(3)データの記憶、(4)データの表示、そして、(5)取引(トランザクション)を扱うこと、を実行する。ホーム・システム258の重要なオプションの機能は、ある実施例において、電話通信システム274を用いた通信である。ホーム・システム258は、4つの部分、配布システム208と接続するためのビデオ・コネクタ212又は類似のタイプのコネクタと、記憶及び処理のためのライブラリ262と、メニュ及びテキストを見るためのビューワ266と、電話通信システム274と接続するための電話コネクタ270とで構成されている。セクションVIIでは、代替の通信機構に向けられた追加の実施例を提示する。
【0026】
課金及び集金システム278は、オペレーション・センタ250と同じ場所に配置されてもよいし、オペレーション・センタ250とは離れて配置されてもよい。課金及び集金システム278は、電話タイプの通信システム(例えば、274)を使用して、ホーム・システム258と通信することができる。セルラ・システムやインターネットなどセクションVIIにおいて述べる任意の数の通信システムが、課金及び集金システム278と共に動作する。課金及び集金システム278は、加入者によって選択され注文された電子書籍又はテキストの一部を記録する。集金システムは、加入者のクレジット口座に請求するか、加入者に課金する。更に、課金及び集金システム278は、テキスト・データ、又は、テキスト配送システム200を動作させるためのエア時間などそれ以外のサービスを提供した出版社又はそれ以外の外部ソース282が権利を有している金額をモニタすることができる。
【0027】
図2にはイントラネット279’も示されている。イントラネット279’は、電子書籍を配布し回覧するための私的な配布ネットワークの一部として用いることができる。例えば、大学の図書館がイントラネット279’を用いて大学の学生や教授に電子書籍を回覧することがある。
【0028】
図3は、配送システム200のための好ましい配送プラン301の拡張された概観である。これは、様々なタイプの加入者と様々なタイプの課金システムとをサポートする配送プランである。図3には、出版社282がオペレーション・センタ250’へのテキスト転送302を提供し、課金及び集金システム278’から支払い306を受け取る様子が示されている。別個のチャネル・アップリンク・サイト254’がこの構成には示されており、オペレーション・センタ250’からデータ310を受け取っている。オペレーション・センタ250’は、3つの独立の部分(318、322、326)を有する。すなわち、テキストの受信、フォーマット化及び再エントリのための第1の部分318と、セキュリティ符号化のための第2の部分322と、カタログ及びメッセージ・センタ機能のための第3の部分326とである。
【0029】
示されている集金及び課金システム278’は、2つの部分(330及び334)を有する。第1に、商取引の管理、認証そして出版社への支払いを担当する部分330であり、第2に、顧客サービスを担当する部分334である。顧客サービス部分334は、データ・エントリと顧客の口座情報へのアクセスとを与える。商取引口座情報338は、クレジット・カード会社342に、課金及び集金システム278’の商取引管理部分330によって供給される。クレジット・カード会社342は、電子的に又は郵便で顧客に請求346を行う。
【0030】
加入者ベース348と課金及び集金システム278’との間の通信のための方法は、電話スイッチング350だけによるものと、セルラ・スイッチング354及び電話スイッチング350の組合せと、ケーブル・システム358及び電話スイッチング350の使用によるものとを含む。示されているシステムは、加入者との一方向ケーブル通信362及び双方向ケーブル通信366をサポートする。追加的な通信方法を、セクションVIIにおいて述べる。書店374に加えて公共図書館及び学校370も、この配送システム301を用いることができる。
【0031】
公共図書館及び学校370は、ビューワをチェックアウト又は貸し出し、一方、書店374がビューワを賃貸するか又は販売し、電子書籍データを販売することを可能にする修正されたシステムを有することができる。公共図書館及び学校370だけでなく書店374も、ケーブル378のサービスを受けられる。オプションの直接ブロードキャスト・システム(DBS)382は、セクションVIIにおいて詳述するように、システム200と共に用いることもできる。
【0032】
I.オペレーション・センタ
図4は、アップリンク254を含むオペレーション・センタ250の概要である。オペレーション・センタ250は、受信し、フォーマット化し、記憶し、そして、符号化することによって、テキスト又は書籍を収集する。テキストを含むデータ・ストリーム302は、オペレーション・センタにおいて、データ受信機402によって受信される。データ受信機402は、プロセッサ404の制御の下にある。受信されると、データ・ストリームは、やはりプロセッサ404に制御されているフォーマット用のデジタル・ロジック406を用いてフォーマット化される。分配される信号にローカルに挿入するために、どのようなものであっても追加的なテキストがオペレーション・センタ250で発生される場合には、このテキスト発生は、データ受信機とキーボード(図示せず)とを含むテキスト発生器ハードウェア410を通じて扱われる。テキスト発生器410による処理の後では、追加的なテキストが、デジタル・ロジック回路(図示せず)を含む合成用のハードウェア414によって、受信されたテキストに更なるテキストを追加することができる。
【0033】
オペレーション・センタ250での処理は、命令メモリ416を用いるプロセッサ404によって制御される。プロセッサ404と命令メモリ416とは、パーソナル・コンピュータ又はミニコンピュータによって与えられる。カタログ及びメッセージング機能を実行するに、オペレーション・センタ250は、カタログ及びメッセージ・メモリ420と、必要であればテキスト発生器410とを用いる。
【0034】
テキスト、カタログ及びメッセージのデータ・ストリームは、アップリンク・モジュール254に送られる前に、セキュリティ符号化モジュール424によって符号化することができる。セキュリティ符号化モジュール424は、NSAの暗号化アルゴリズムの商業的なデリバティブ(データ暗号化システム(DES))、及びゼネラル・インスツルメンツ社のデジサイファ(DigiCipher)IIなどの様々な符号化技術を用いることができる。符号化の後では、符号化されたテキストは、アップリンク254に送られる前に、テキスト・メモリ428に記憶されうる。先入れ先出しテキスト・メモリ構成をプロセッサ404の制御の下で用いることができる。RAMを含む様々なタイプのメモリを、テキスト・メモリ428に用いることができる。オペレーション・センタ250は、テキスト・メモリ428のためにファイル・サーバ技術を用いて、以下で説明するように、伝送する書籍をカタログ化しスプールすることができる。またオペレーション・センタ250は、圧縮されたデータ・ファイルとして電子書籍を記憶することができる。
【0035】
ある実施例において、テキスト・データを伝送するために、配布システム208(図2を参照)は、北米ブロードキャスト・テレテキスト・スタンダード(NABTS)や世界
システム・テレテキスト(WST)標準が定義したような高帯域幅の伝送技術を用いることができる。WSTフォーマット(垂直ブランキング期間のそれぞれのラインが266データ・ビットを含む)を用いると、垂直ブランキング期間の4つのラインを用いて、例えば、400ページの書籍を、1.6分でほぼ1冊の書籍の割合(毎秒63840ビットで、通常のテレビジョン・プログラミングの間に伝送することができる)。あるいは、専用チャネルを介して書籍を伝送することができ、この場合には、プログラミングには割り込みがなされ、246ラインのビデオを用いて、1時間当たり約2250冊の書籍(毎秒3.9メガビット)を伝送することができる。テレテキスト・タイプのフォーマットは、この電子書籍配送システム200と共に用いるための、最も単純ではあるがおそらく最も低速のテキスト・フォーマットである。いずれの場合にも、アップリンク・サイト254で、エンコーダ204を用いて、テキスト・データをアナログ・ビデオ信号の中に挿入する。多くの他の点では、テキスト情報の配送は、既存のケーブル・テレビジョン・プラント及び設備を用いてなすことができる。代替の送信フォーマット及び配送システムを、セクションVIIにおいて提示する。
【0036】
図5aは、出版社又はプロバイダ282からのテキストを処理することに関係する、オペレーション・センタ250で生じるステップの流れ図である。ブロック500に示されているように、出版社282は、書籍のテキストのデータ・ファイルを処理し、そのデータ・ファイルを圧縮し、暗号化し、オペレーション・センタ250又はアップリンク254に送る。一度に1つの書籍であるように書籍のテキスト・ファイルを送ることができる。ブロック504に示されているように、アップリンク254又はオペレーション・センタ250が、出版社282からのデータ・ストリームを受け取り、それを処理する。一般に、この処理の一部には、暗号化と誤り訂正とが含まれる。テキスト・ファイルは、複数のホーム・サブシステムによって同時に受信されるように配送するか、又は特定の個別のホーム・サブシステムに配送することができる。
【0037】
図5aにおいて、電子書籍はケーブル・テレビジョン・システム等のビデオ分配システムを使用して消費者に配布される。しかし、電子書籍をデータ・パケットとしてパッケージし、例えばデジタル・ワイヤレス電話ネットワーク等の他の通信ネットワークを介して配布することもできる。
【0038】
ある実施例においては、ブロック508に示されているように、ファイルは、より小さな情報のパケットに分割される。ヘッダ情報が、パケットに追加される。ビット・ストリームは、シリアルなデジタル・ビット・ストリームから、NTSCビデオ信号と互換性のあるアナログ・ビット・ストリームに変換される。ブロック512には、アナログ・データのビデオ信号のビデオ・ラインへのスイッチングが示されている。アナログ・データは、VBI又はアクティブなビデオ・ラインのいずれかに配置することができる。場合によっては、ビデオ・ラインの代わりに、帯域幅の未使用部分(5ないし40MHZ、70−75MHZ、100−109MHZ又は他のガード帯域など)を用いることができる。代替の送信方法をセクションVIIにおいて提示する。
【0039】
図5bは、ブロック508及び512に対する機能のいくつかを実行するハードウェア構成の例である。ビデオ・フィード516が、同期ストリッパ520を介して受信されて処理される。ストリップされた同期信号532は、デジタル・ロジック制御524によって用いられる。デジタル・ロジック制御524は、同期信号532とシリアル・デジタル・ビット・ストリーム528とを処理のために受け取る。デジタル・ロジック制御524は、シリアル・デジタル・ビット・ストリームをデジタル・アナログ・コンバータ536に送り、ビデオ・スイッチ544のための制御信号540を出力する。ビデオ・スイッチ544は、ビデオ・フィード516とアナログ・データ・ストリーム548とをアナログ・データ信号が挿入されたビデオ・フィード552に統合する。
【0040】
ケーブル、衛星、ブロードキャスト、又はテレビジョン配送方法の代わりに、公共電話システムを用いて書籍を加入者に伝送することもできる。公共電話システムを介すると、平均的な書籍は1冊で約7分で伝送される。電話システムを用いると、ビデオとテキストとを複合信号に合成することが不要である。ほとんどのそれ以外の点で、オペレーション・センタは、テキストの配送が電話によるかケーブルによるかと問わず同様なままである。(米国特許番号第5,262,875号のMincer et al.に与えられた“Audio/Video File Server Including Decompression/Playback Means”と、米国特許番号第5,218,695号のNoveck et al.に与えられた“File Server System Having High−Speed Write Execution”とに記載されているような)ファイル・サーバ技術(これらは共に本出願で援用する)が、電話システムによるテキスト配送方法と共にオペレーション・センタ250で用いられることが好ましい。
【0041】
ケーブル、テレビジョン、電話システムによる配送の代わりに、公共電話システムを用いて、インターネットにアクセスし、インターネット・ウェブ・サイト279にアクセスすることができる。電話システムを用いて、電子書籍を注文し、支払いを行い、インターネット・ウェブ・サイトから直接に配送することができる。
【0042】
ワイヤレス・電話ネットワークを使用して電子書籍を配布するか又はそうではなくホーム・システム258と通信するとき、このホーム・システムは任意の1以上の標準プロトコルを使用してデータを受けることができ、この任意の1以上の標準プロトコルは、時分割多重アクセス(TDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、グローバル・システムズ・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)(登録商標)、及びアドバンスド・モバイル電話システム(AMPS)のプロトコルを含んでいる。
【0043】
電話システムを用いているどのような配送システムでも、高速のモデムや、総合デジタル通信網(ISDN)コネクタ等の他の通信デバイスを組み込むことによって、又は、非対称デジタル加入者回線(ADSL)を用いることによって、個別の加入者は電子書籍の配送速度を増加させることが可能である。これら代替の配送方法をセクションVIIにおいて提示する。
【0044】
II.ホーム・サブシステム
4コンポーネントのホーム・サブシステム258のためのハードウェア構成が、図6aに示されている。図6bは、2コンポーネントのホーム・サブシステムのハードウェア構成を示している。ホーム・システム258は、データ及びビデオ伝送を受信する、データをビデオ信号からストリップ(又は、抽出)する、データをスクリーニングし記憶する、ユーザ・フレンドリなインターフェースのコントロールズ及びソフトウェアを提供する、メニュ及びテキストを表示する、取引(トランザクション)を処理する、電話コールを開始する、課金データを伝送するなど、いくつかの機能を実行する。様々なハードウェア構成を用いて、ホーム・サブシステム258の希望する機能を達成することができる。例えば、図6bに示されているように、ホーム・サブシステム258は、ケーブル・コンバータ・ボックス及びテレビジョン601の現在インストールされている加入者ベース並びにネットワークのコンピュータの受信及びチャネル・チューニング能力を利用するように構成することができる。ホーム・サブシステム258は、また、メニュ発生能力、電子メモリ、及び電話モデムを備えたセクションVにおいて後述する進歩型のセットトップ端末コンバータ・ボックスとして設計することもできる。代替として、ホーム・システム258は、セクションVIIで説明するような代替の配送及び注文の方法をサポートするように構成可能である。
【0045】
ホーム・サブシステム258を構成する電子コンポーネントは、様々な方法で構成することができる。図6aの4ユニット型システムでは、ビューワ266とライブラリ262とを相互にワイヤで接続し、他方で、残りのコンポーネントは、RFトランシーバ604を介して通信する。ホーム・サブシステム258の単純なバージョンでは、ライブラリ262とビューワ266という2つのユニットだけが存在する。図6bは、あるオプションの機能を備えた2ユニットのホーム・システム258を示している。
【0046】
ビューワ266は、高解像度のビューイング領域602と、デジタル・ロジック(鍵605と、セキュリティ606と、マイクロプロセッサ621とを含む)と、ビデオ・グラフィクス制御及びメモリ607と、電源回路602(図示せず)と、オプションのバッテリ603と、オプションのRFトランシーバ604とを備えている。2ユニット型の構成では、ライブラリ・ユニット262は、ビデオ配送システム208へのコネクタ機能と、公共電話通信システムへのコネクタ機能と、メモリ600(取り外し可能な携帯型600’でもよい)とを含む。更に詳しくは、ライブラリ・ユニット262は、データ・ストリップ機能617と、デジタル・ロジック609と、メモリ・ストレージ600と、電源回路610と、オプションの電話接続部611(セルラ又はPCN611’を含む)と、オプションのバッテリ(図示せず)と、オプションのチューナ・モジュール613と、オプションのRFトランシーバ604とを含む。ビデオ・コネクタ212と公共電話システム接続部270とは、ライブラリ・ユニット262の取り外し可能な携帯型のメモリ・ユニット600と同じように、別個のコンポーネントに分けることもできる。(図6bには、取り外し可能なカートリッジ614を備えた取り外し可能な携帯型のハードディスク・メモリ600’が示されている。)最後に、ホーム・サブシステム258は、付属のキーボード267又は無線のキーボード268を含む。付属したキーボード267と無線式のキーボード268とは、共に、ビューワ266又はライブラリ・ユニット262と通信するのに用いられる。無線式のキーボード268は、例えば、無線周波数(RF)シグナリングを介して通信することができる。
【0047】
代替の配置において、単一型のユニットにホーム・システム258のすべての機能を組み込むことができる。例えば、ライブラリ262の機能は、ビューア266内のカード又はチップセットによって実行することができる。ホーム・システム258を様々な通信ネットワークに結合するために必要な全ての通信デバイスもまた、このビューアに組み込むことができる。ホーム・システム258と加入者との間の全てのインターフェースは、ビューア266に含めることができる。この実施例において、ビューア266は、別個のキーボードからの入力を受けるための通信デバイスを含むことができる。またビューア266は、加入者に画像を送るために使用可能な組み込みビデオ・カメラ608”を含むことができる。トランシーバ608、カメラ608”、及びスピーカ/マイクロフォン608’を使用して、加入者は、例えばビデオ会議のためにビューア266を使用することができる。
【0048】
従って、ホーム・サブシステム258は、相互に通信する別個のコンポーネントを5つも有することができる。ホーム・サブシステムを構成する2つ、3つ、4つ、又は5つの別個のコンポーネントは、様々な方法で相互に通信することができる。これには、ハードワイアード接続615、RFトランシーバ604、そしてそれ以外の無線での方法が含まれる。
【0049】
自宅(家庭、ホーム)ではRF通信を使用することができ、別々のコンポーネントを家庭の全体において制限なく配置することができる。ユニットの間で通信されるデータは、セキュリティが保証されたデータであることが好ましい。更に、ライブラリ262は、ハードワイア接続リンク615を介してビューワ266に電力を供給することができる。
【0050】
消費者の自宅でデータを受信しビデオ信号から切り離す(ストリップする)には、ケーブル・インターフェース・デバイス又はケーブル・コネクタ212のいずれかが用いられる。ケーブル・コネクタ・デバイスはチューナ613を含み、それに対して、ケーブル・インターフェース・デバイスは、家庭にある既存の同調装置を利用する。どちらの構成でも、データは、ビデオ信号から切り離されてライブラリ・ユニット262における加入者の位置に記憶される。電話コネクタ270とモデム611とが電話コールを開始し、注文及び課金情報をオペレーション・センタ250又は課金及び集金システム278に伝送する。あるいは、電話コネクタ270とモデム611とを用いて、インターネットへのアクセスを提供し、電子書籍をインターネット・ウェブ・サイトに注文し受け取ることができる。ライブラリ262は、ホーム・サブシステムのインテリジェントなコンポーネントであり、テキスト・データを記憶し、メニュを発生し、購入の商取引を実現するのに必要なハードウェア及びソフトウェアを内蔵している。RFトランシーバ604に加えて、ライブラリ262は、システムがビューワ266に接続されることを可能にするのに必要なジャック及び接続部を含む。図6bに示されているように、ライブラリ262は、テキスト・データをビューワ266まで、復号化に鍵605を要する安全なフォーマットで通信する。テキストは、読まれる直前に、ページごとにだけ復号化されるのが一般的である。
【0051】
a.ビデオ・コネクタ
図7には、ビデオ・コネクタ212によって実行されるプロセスの流れが示されている。ビデオ・コネクタは、ビデオ信号608を受け取り、テキスト・データ612を含むチャネルに同調し、テキスト・データをビデオ信号616から引き離し、テキスト・データ・ストリームをライブラリ620におけるロジック・コンポーネントに通信する。
【0052】
ビデオ分配システムへの接続は、好ましくは、図6bに示されているように、ケーブル・テレビジョン配送システムへのケーブル・コネクタである。このケーブル・コネクタにはデータ・ストリッパ回路617が含まれており、これが、セットトップ・コンバータ、TV若しくはVCR601、又は、ケーブル・コネクタ212’を介してCATV信号を受け取るオプションのチューナ・ブロック613のいずれかからビデオ入力を受け取る。データ・ストリッパ回路617は、データをビデオから引き離し、デジタル・ビット・ストリームをライブラリ・ユニット262のデジタル・ロジック部分609に出力する。データは、ビデオ信号の垂直ブランキング期間又はアクティブ・ビデオ部分に暗号化され圧縮されたフォーマットで埋め込まれている。データ・ストリッパ回路617は、セットトップ・コンバータ・ボックス601、TV又はライブラリ・ユニットの内部に配置することができる。データ・ストリッパ回路617は、ライブラリのデジタル・ロジック609において用いられるデジタル・ビット・ストリームを出力する。
【0053】
またビデオ・コネクタ212はチャネル・チューナ・モジュール613を含むことができ、このチャネル・チューナ・モジュール613は、ビデオ・チャネルに同調して引き離されるデータを含むビデオへのアクセスを提供することができる。オプションのチューナ・モジュール613を用いると、セットトップ・コンバータ、VCR、又はTVチューナは、ホーム・サブシステムでは不要である。オプションのチューナ・モジュール613は、代わりに、ケーブル・コネクタ212を介して直接にCATV信号を受信することになる。代替の配布方法を使用してテキスト・ファイルの受信を可能にする追加のコネクタ・オプションをセクションVIIにおいて述べる。このユビキタス・アクセスは、図6bで描写したようなモジュール型コネクタ700を使用して提供される。
【0054】
b.ライブラリ
2ユニット型のホーム・サブシステムのためのライブラリ・ユニット262の実施例が、図6bと図8との両方に示されている。ここで示されている実施例には、次のようなオ
プションのパーツが含まれている。すなわち、取り外し可能な携帯型メモリ600’、マイクロプロセッサ628、命令メモリ・ユニット632、デジタル・ロジック636、そして、電源ユニット640に加えて、ビデオ・コネクタ212、電話コネクタ270、RFトランシーバ604、そして、バッテリ・パックである。
【0055】
ライブラリ262は、マイクロプロセッサ628とデジタル・ロジック636と命令メモリ・ユニット632とを含むデジタル・ロジック部609(図8には示されていない)を含んでいる。マイクロプロセッサ628は、好ましくは、モトローラ社から販売されているMotSC21などの信頼性の高いマイクロプロセッサである。デジタル・ロジック部609は、シリアル・デジタル・ビット・ストリームをデータ・ストリッパ回路617から受け取り、データを処理する。誤り訂正もデジタル・ロジック部609によって実行され、データは、適切なアドレスに関してチェックされる。データのアドレスが正しく、ライブラリ・ユニット262がそのデータを受け取ることが承認されている場合には、そのデータは、メモリ・ストレージ・ユニット600及び600’に転送される。データを受け取る承認は、ケーブル・ヘッドエンド又はそれ以外の配布点によって提供される。承認コードをシリアルなデジタル・ビット・ストリームにおいて送ることも可能である。デジタル・ロジック部609は、適切なテキスト及びグラフィクス・データをメモリ・ストレージ・ユニット600及び600’に送る。このデータは、圧縮され暗号化されたフォーマットで転送され、圧縮され暗号化されたフォーマットのままで記憶される。
【0056】
i.メモリ・ストレージ・ユニット
ライブラリ・ユニット262のメモリ・ストレージ・ユニットは、取り外し可能な携帯型のメモリ・ユニット(図6a、図6b及び図8に示されている)でありうる。メモリ・ストレージには、様々なオプションを利用できる。すなわち、ハードディスク・ドライブ、取り外し可能なプラッタを有するハードディスク、CD−ROMなどである。図6bを参照すると、取り外し可能なプラッタを含むハードディスク・ドライブ・ユニット600’も利用できる。これによって、ライブラリは、ほぼ無制限な記憶容量を得ることになる。データ(すなわち、電子書籍ファイル)は、メモリ・ストレージ・ユニットに圧縮され暗号化されたフォーマットで記憶される。図6bに示されているように、データは、ビューワ266のID又は鍵と一致する鍵又は一意的なID番号を有している。一意的な鍵又はID番号のこのような一致により、メモリ・ストレージ・ユニットから未承認のビューワへ、テキスト・データが転送されることが防止される。スマート・カード、電子メモリ・カード又はPCMCIA(パーソナル・コンピュータ・メモリ・カード・インダストリ・アソシエーション)カードなどの小型のメモリ・デバイスを用いてデータを記憶することもできる。
【0057】
ii.電源回路
図6b及び図8に示されているように、ライブラリ・ユニット262は、ACの壁電源、DC電源640又はオプションのバッテリ電源624のいずれかから電力を提供される。電源回路610及び640は、ライブラリにおける様々な回路に対してバッテリ624又はACユニットのいずれかからすべての必要な電圧を供給することが好ましい。好ましくは、電源回路610及び640は、ビューワ266に接続されると、単一のデータ・ケーブルを介してビューワに電力を提供する。電源回路610及び640は、動作中に、AC電源を用いてバッテリを再充電することもできる。オプションのバッテリ・ユニット624がインストールされると、ライブラリ・ユニット262は、携帯型のユニットとなり、電力をビューワ266に提供することができる。バッテリの寿命を長くするために、使用されないときにはメモリ・システムをシャットダウンするなど、電力節約策が講じられる。ビューワ266が用いられているときにはライブラリ回路は用いられず、ほぼすべての電力が、ライブラリ262に対して遮断される。
【0058】
iii.公共電話システムへの接続
ある実施例において、電話システムへの接続は、モデムで構成されるコネクタ・デバイス611によって提供される。様々な入手可能なモデムを用いて、この機能を実行することができる。図6bに示されているように、セルラ電話又はPCN電話接続611’も提供されうる。ホーム・サブシステム258が最初に始動されるときに、モデムを用いて、消費者の氏名とクレジット・カード情報とが課金及び集金システム278に転送することができる。電話接続270は、書籍が消費者に購入されるたびに用いて、取引を完了し記録することができる。電話接続270は、テキスト・データをオペレーション・センタ250から受け取り、ビデオ分配システム208をバイパスするためにも用いられ得る。電話接続270は、図6bに示されているように、別個のユニットであってもよい。しかし、ホーム・システム258を課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250に接続するための代替の手段が存在する。モジュール型コネクタ701(図6b及び8において示す)は、各通信ネットワークへのアクセスを提供して、ホーム・システム258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への経路を提供する。これらの代替を、セクションVIIにて詳細に提示する。
【0059】
iv.ライブラリ処理
図9は、ライブラリ262のデジタル・ロジック・セクション609によって実行されるビデオ・コネクタ212又はストリッパ回路617から受け取られたデータ・ストリーム651に関するプロセスの、ある実施例に対する例である。ステップS650において、デジタル・ロジック・セクション609は誤り訂正に関してデータ・ストリーム651をチェックする。誤りが検出された場合には、デジタル・ロジック・セクション609は、ステップS654においてデータをデインターリーブし、ステップS658においてFEC(フォワード・エラー訂正)アルゴリズムを走らせる。ステップS650、S654及びS658において、デジタル・ロジック・セクション609はデータ・ストリームで必要な誤り訂正を実行する。誤り訂正が必要ない場合には、デジタル・ロジック・セクション609はステップS662に進み、データ・パケットをパケット・アドレスに関して個別的にチェックする。
【0060】
アドレスが一意的なアドレスである場合には、このプロセスはステップS666に移動し、デジタル・ロジック・セクション609はパケットのアドレスがライブラリ・ボックスのID番号と一致するかどうかをチェックする。ライブラリ・ボックスのID番号は、そのライブラリ262と関連する一意的な番号であり、データのセキュリティを確認するために用いられる。次にこのプロセスはステップS670に移動し、デジタル・ロジック・セクション609は電子ファイルが既に開かれその中にデータ・パケットがセーブ可能かどうかを判断する。データ・ファイルが開かれていない場合には、デジタル・ロジック・セクション609は、そのパケットのために新たなデータ・ファイルを開く。電子ファイルが開かれている場合には、このプロセスはステップS678に移動し、デジタル・ロジック・セクション609はパケットをディスク上のその電子ファイルにセーブする。このプロセスはステップ682に移動し、デジタル・ロジック・セクション609は、このパケットが受信されている特定のテキスト・データ・ブロックに対する特定の書籍の最後のパケットであるかどうかを見るためにチェックする。それが情報の最後のパケットである場合には、このプロセスはステップ686に移動し、デジタル・ロジック・セクション609は電子ファイルを閉じ、利用可能な電子ファイルのディレクトリを更新する。ステップS682又はS686のどちらかに続いて、別のデータ・パケットを、データ・ストリッパ・ブロックから受け取られたデータ・ストリームから受け取るために、このプロセスは戻る(リターンする)。
【0061】
パケット・アドレスがチェックされ、アドレスがブロードキャストされたアドレスであると判断されると、このプロセスはステップS690に移動し、デジタル・ロジック・セ
クション609は送られているメッセージのタイプを判断する。このメッセージは、例えば、書籍のタイトルのインデクス、メニュ(及びメニュのグラフィック)の情報、告知、特別な申し出、割引、公報宣伝、及びプレビューであることができる。次に、このプロセスはステップS694に移動し、デジタル・ロジック・セクション609はメッセージを適切な電子メッセージ・ファイル694に記憶する。次に、このプロセスはステップS650に戻って別のデータ・パケットを受け取り、別のエラー・チェックを実行する。
【0062】
図9のプロセスを用いると、ライブラリ262は、(与えられた書籍における画像を示すか、又はメニュを生成するのに用いることができる)テキスト・データ及びグラフィクス・データに関連するディレクトリを受け取り、記憶し、更新することができる。データのフォーマットとライブラリ262のオペレーティング・システムとに応じて、プロセスの変形が可能である。
【0063】
図10は、ライブラリ262においてビューワ266からの情報リクエストを処理する例を示している。ビューワ266からの情報リクエストは、ビューワ266をライブラリ262に接続するケーブルを介して、又は、RFなどの無線伝送を介して、受け取られる。ある実施例では、加入者のリクエストが、セットトップ・コンバータ・ボックス602から来ることもありうる(セクションVを参照)。
【0064】
ビューワ266から受け取られる情報リクエストは、一般に3つのカテゴリに属する。すなわち、(1)ライブラリ262に記憶されている書籍のディレクトリ・データ、(2)システムにおいて利用可能なすべての書籍のインデクス、そして、(3)特定の書籍のリクエスト(ステップS700)である。ステップS704において、デジタル・ロジック・セクション609は、ビューワ266に記憶されている書籍を示すデータのディレクトリに対するビューワ266からのリクエストに回答する。データのディレクトリはビューワ266に送られ、それによって、加入者に表示される。ステップS708において、デジタル・ロジック・セクション609はシステムで利用可能なすべての書籍のインデクスに対するビューワ266からのリクエストを処理する。ライブラリ262は、システムで利用可能なすべての書籍のインデクスを取得し、そのインデクスをステップS712においてメニュ情報と共にビューワ266に伝送する。ステップS716において、デジタル・ロジック・セクション609は特定の電子書籍に関するビューワ266からのリクエストに応答する。ステップS720において、デジタル・ロジック・セクション609は、ビューワ266によってリクエストされた特定の書籍の電子ファイルを開き、レコード又は情報をパケットごとにビューワ266に伝送する。特定の書籍、レコード、又はパケットをビューワ266に伝送するというこのプロセスは、最後のレコード又はパケットがステップS724において送られるまで継続する。
【0065】
特定の書籍に対するリクエストを処理する際の図10に示されたプロセスに加えて、ライブラリ262は、また、ステップS716に記載されているプロセスを用いて、特定の書籍を注文しオペレーション・センタ250から受け取る。ライブラリ262に記憶されていない特定の書籍に対するリクエストに続いて、ライブラリ262は、当該書籍がビデオ分配システム208か又は代替の配送システム上にあるであろう次の利用可能な時間を判断し、その書籍の受信及び記憶を確実にするように進むことになる(このプロセスは、図示されていない)。このプロセスを実行する際には、ライブラリ262は、ビューワに、その書籍のテキスト・データをいつ取得するかに関する情報を伝送し、それによって、加入者が電子書籍を見ることができるようにする。タイミング情報に加えて、価格及びそれ以外の注文情報を、ライブラリ・ユニット262によって加入者に送ることもできる。
【0066】
c.ビューワ(The viewer)
図11は、ビューワ266のブロック図であり、その内部コンポーネントが示されてい
る。図11のビューワ266は、図6bに示されているビューワ266と同じである。ビューワ266は、製本された書籍と物理的に類似するように設計されている。ビューワ266は、5つの基本コンポーネントと7つのオプショナルなコンポーネントとで構成されている。すなわち、(1)LCDディスプレイ602、(2)デジタル回路(図示せず)、(3)ビデオ・グラフィクス・コントローラ607’、(4)コントロールズ740、(5)書籍メモリ728、(6)オプショナルな電源回路736、(7)オプショナルなバッテリ603’、(8)オプショナルなRFトランシーバ604、(9)オプショナルなセルラ又はモバイル・コネクタ(611’等)、(10)オプショナルなキーボード267及び268、そして、(11)オプショナルなスピーカ/マイクロフォン608’、(12)オプショナルな代替の通信インターフェース・デバイスである。
【0067】
(1)VGAクオリティである高解像度のLCDスクリーン602を、テキスト及びグラフィクス・イメージを表示するのにビューワ266で用いることができる。このスクリーンは、書籍の1ページのサイズであることができる。2ページ型のスクリーンや2つのスクリーンをビューワ266において用いることも可能である。
【0068】
(2)信頼性の高いマイクロプロセッサ621、命令メモリ732、及びデジタル・ロジックを含むデジタル回路である。データがビューワ266に転送される際は、圧縮され暗号化されたフォーマットを有する。信頼性の高いマイクロプロセッサ621は、ビューワ266のID番号を入ってくるデータ・ストリームと比較し、ビューワ266のID番号が入ってくるデータ・ストリーム内部のID番号と一致する場合にのみ、テキスト・データを記憶する。ビューワ266は、テキスト・データ又はそれ以外のデータを出力せず、見るときにだけそして現に見られているページについてだけデータを解凍し復号化するように構成することができる。これらの対策は、データへの認証のないアクセスに対する追加的なセキュリティを提供する。
【0069】
(3)VGAクオリティのテキスト及びグラフィクス・イメージを補助し表示することができるビデオ・グラフィクス・コントローラ607’が、ビューワ266に含まれている。グラフィクス・コントローラ607’は、上述のデジタル回路によって制御される。テキストは、複数のフォント・サイズで表示することができる。
【0070】
(4)図11のビューワ266は、タッチパネル式のコントロールズ(操作装置)740を有する。これらのユニークで新規なコントロールズ740を用いて、消費者は、記憶されている電子書籍とカタログにある電子書籍とを選択し、カーソルを移動させ、書籍の中のページをめくることが可能になる。典型的には、好ましいコントロールズ740は、次項及び前項ボタン742及び741と、カーソル移動のためのボール743と、1つ又は複数の選択ボタン745と、現在の書籍ボタン747と、ブックマーク・ボタン749(図14aを参照のこと)とを含む。
【0071】
コントロールズ740は、使用が容易であり便利な位置に配置されなければならない。図14aを参照すると、ビューワ266のためのコントロールズは、ビューワ266の下部のスクリーン602の下側に配置することができる。次頁ボタン742は最も用いられるボタン740であり、ページの右側エッジに近い位置に配置することができる。加入者は、コントロールズ、特に次頁ボタン741及び742を操作するのに右手の親指を用いる可能性が高い。従って、これらのボタンは、加入者の右手親指によって容易に操作できるように配置されるのが好ましい。一般的に、これは、図に向かって、ビューワ266の下側か、又は、ビューワ266の右側のマージンに沿って与えられる。現在の書籍のボタン747とブックマーク・ボタン749は、通常、コントロールズ740の中で最も使用頻度が低いボタンである。従って、示されている例では、これらのボタン747及び749は、ビューワ266のバインダに近い内部の領域に配置されている。ビューワ266の
下側中央に位置するボール743又はそれ以外のカーソル移動デバイス(4つのポインタ矢印などであるが、図示されていない)は、加入者による使用が容易であり、ビューワ266の操作も容易である。カーソル745のための選択ボタンは、好ましくは、示されているように、ボールの左右の側にカーソル・ボール743の直径の半分だけ下側に配置されるのが好ましい。ポインタ矢印がカーソル移動のために用いられる場合には、選択ボタン745は、4つの矢印ボタン(図示せず)の中心に配置することができる。再び、最も頻繁に用いられるコントロールズ740は、加入者の右手親指が通常おかれる位置に配置されるべきである。
【0072】
(5)少なくとも1冊の書籍又はより多くのテキストのための書籍メモリ728が、ビューワ266に含まれている。メモリ728は、テキストと、書籍中の写真を表す任意のグラフィクスとを記憶する。また、メモリ728は、メニュ・グラフィクス・データを記憶することもできる。ビューワ266では、2つの異なるメモリ・デバイス728を用いることができる。第1は、デジタル回路の中のマイクロプロセッサ621に対する命令用のものであり、第2は、書籍メモリ728(及び、グラフィクス)のために用いられ得るものである。ROM、RAM又は小型のハードディスクなど、市販されている様々なメモリ装置を用いることができる。1冊の書籍は約0.6メガバイトのストレージを必要とするので、約60メガバイトのストレージを提供する小型のハードディスクは、約100冊分の電子書籍のメモリを提供することができる。
【0073】
書籍のテキストは様々なフォント・サイズで記憶することができる。表示のために様々なフォントを与えるために、様々なフォントが命令又は書籍メモリ728に記憶されている。従って、より大きな又はより小さなフォントをメモリ621及び728から呼び出して、加入者の希望する表示を行うことができる。
【0074】
(6)ビューワ266における電源回路736は、AC電源、オプショナルなバッテリ603’又はライブラリ・ユニット262のいずれかから電力を受け取る。電源回路736は、ビューワ266内部の様々なシステムに必要な電圧を提供する。
【0075】
(7)オプショナルなバッテリ603’が、好適実施例では提供される。バッテリ603’は、AC電源が利用可能なときには自動的に再充電される。
【0076】
(8)ビューワ266とホーム・サブシステムの他のコンポーネントとの間の双方向のデータ・リンクを提供するオプショナルなRFトランシーバ604を、ビューワ266に含めることもできる。
【0077】
(9)また、ビューワ266は、移動通信のためのセルラ・トランシーバ(図示せず)を含むこともありうる。
【0078】
(10)オプショナルな有線(付属型)キーボード267と無線(例えば、RF)キーボード268(図6aを参照のこと)を、ビューワ266とともに用いて、加入者とビューワ266との間の通信を行うことができる。
【0079】
(11)スピーカ及びマイクロフォン608’によって、ビューワ266は、オーディオ信号を加入者に提供することが可能になり、また、加入者がオーディオ(音声)入力を行うことが可能になる。スピーカ及びマイクロフォン608’は、セルラ・トランシーバ608又はそれ以外の通信装置と共に用いることによって、テレフォニ及びデータの送受信が得られる。
【0080】
(12)オプショナルな別の通信インターフェース・デバイスにより、ビューワ266
が様々な通信経路を利用することが可能になる。
【0081】
図11のビューワ266は、ライブラリ接続744、電子カード・メモリ748、CD−ROM装置752、及び携帯用メモリ装置756(図6bに示されている600’など)への接続を提供するために利用可能なパーツを有する。PCMCIAなど、様々な電子メモリ・カードを、このビューワ266と共に用いて電子書籍を供給し記憶することができる。
【0082】
セキュリティと、低い電力消費と、優れた表示技術とが、ビューワ266の設計に求められている特徴である。ビューワ266は、軽量かつ携帯可能でなければならない。ビューワ266は、電子書籍を記憶し、読み、消去することを可能し、更に、書籍を注文し、それをシステム・オペレータが決めた所定の時間メモリに保持しておくという機能を含むソフトウェアであるオペレーティング・システムを含む。このソフトウェアは、ある期間(例えば、2週間)の間はその書籍を読むことが可能でその後には自動的に消去される、1回読めば消去される、又は、恒久的にメモリに保持できる、などのように構成することが可能である。各ビューワ266は、一意的な鍵605を有している。すべてのデータ・ストレージは個別のビューワ266のための鍵605を用いて暗号化され、複数のビューワ266が、テキスト・ファイル又は書籍ファイルにアクセスすることを防止している。
【0083】
図12は、ビューワ266の中のマイクロプロセッサ621によって実行されるプロセスの中のいくつかの流れ図である。ビューワ266は、タッチパネル式のコントロールズ740を介して、加入者からの入力を受け取る。そして、ステップS800において、加入者の情報リクエストは、マイクロプロセッサ621によって処理される(800)。
【0084】
ステップS804では、加入者が利用可能な電子書籍のメニュをリクエストする場合に、マイクロプロセッサ621が電子書籍メニュを選択することになる。ステップ808では、マイクロプロセッサ621が利用可能な電子書籍をリスト化する電子ファイル(メニュにおけるトピックのカテゴリに関係する)を開き、利用可能な電子書籍の名前を備えたメニュを表示する。
【0085】
加入者が特定の読みたい書籍を選択すると、ステップ812で、マイクロプロセッサ621がその選択を処理して、その特定の電子書籍を含む電子ファイルを決定する。ステップS816において、マイクロプロセッサ621はその特定の電子書籍のファイルを開き、通常はその最初のページにアクセスする。(ポインタがその書籍の電子ファイルの中に既にセットされている場合には、この処理によってデフォルトでそのページに到達する。)ステップS820において、マイクロプロセッサ621は、次に、どのページが表示される必要があるかを決定する。すなわちマイクロプロセッサ621は、次ページか、前ページか、それともブックマークされたページのどれを表示すべきかを判断する。この電子ファイルへのポインタが正しい位置にない場合には、ステップS828において、マイクロプロセッサ621はポインタを移動させ、記憶されているファイルからデータの前ページを取得する。そうでない場合には、ステップS824において、マイクロプロセッサ621は記憶されている電子ファイルからテキストの次のページを取得するのが通常である。ステップS832において、マイクロプロセッサ621はテキスト・データを復号化及び解凍し、そのデータをビデオ・ディスプレイに送る。ビデオ・ディスプレイは、一般に、それに関連したビデオ・ディスプレイ・メモリを有する。ステップS832において、マイクロプロセッサ621はデータをこのビデオ・ディスプレイ・メモリに直接に送る。次に、ディスプレイ用の回路によって、テキストのページを表示するというプロセスが完了する。
【0086】
加入者がコントロールズ740を介して電源をオフにするというリクエストを(ステッ
プS800から)すると、ステップS836において、マイクロプロセッサ621は電源オフを開始する。ステップS840において、マイクロプロセッサ621はビューワ266が現に読んでいるその書籍におけるページ数へのポインタをメモリにセーブする。ステップS844において、マイクロプロセッサ621はすべての電子ファイルを閉じ、電源回路にビューワ266の様々な回路への電力供給を遮断するように信号を送る。これらの基本プロセスの例と共に、ビューワ266は、書籍の選択を表示し、それらの書籍からのテキストを表示することができる。
【0087】
d.メニュ・システム
図13を参照すると、配送システム200は、この配送システム200から機能及び電子書籍を選択するメニュ・システムを有している。メニュ・システム851に要求されるオペレーティング・ソフトウェアとメモリとは、ビューワ266に配置されている(例えば、命令メモリ732及び/又は書籍メモリ728)。しかし、ライブラリ・ユニット262(例えば、命令メモリ632)に配置されてもよいし、ライブラリ・ユニット262とビューワ266とがメニュ・システム851の動作に必要なソフトウェア及びメモリを共有することもできる。メニュはビューワ266上に表示されるのが通常であり、ビューワ266はライブラリ262が存在しない場合でも動作が可能であることから、メニュを作成するための基本ソフトウェア及びメモリは、ビューワ266に配置されている方が便利である。
【0088】
メニュ・システム851は、複数のメニュの間でのシーケンシングを可能とし、ビューワ266のLCDディスプレイ602の上などでのグラフィカル表示のためのメニュ・グラフィクスを提供する。セットトップ・コンバータを用いる電子書籍システムでは、これらのメニュは、テレビジョン・スクリーン上にも表示できる。コンピュータを用いる電子書籍システムでは、これらメニュはコンピュータのモニタ上にも表示できる。ある実施例では、メニュは、加入者がそこから選択ができる基本的なテキスト情報だけを提供する。他の実施例では、メニュは、加入者を補助するためのグラフィクス及びアイコンをともなう視覚的な表示を提供し、加入者の相互作用、電子書籍又は加入者に対して利用可能な他のコンテンツのリアルタイム注文を可能とする。
【0089】
図13には、シーケンシングを備えたメニュ・システム851が示されている。このシステムにおける基本メニュは、導入メニュ850と、メイン・メニュ854と、複数のサブメニュ858とである。示されている実施例では、3つのレベルのサブメニュが存在する。場合によっては、加入者を選択又はリクエストされた情報に容易に導くのに、1又は2のサブメニュ858で十分な場合がある。しかし、3つ以上のサブメニュ858があれば加入者にとってより使いやすいユーザ・インターフェースが得られるような機能も存在する。サブメニュ858の各レベルは、表示のための様々なメニュによって構成されうる。表示される特定のメニュは、先に示されているメニュに関する加入者による選択に依存する。1つないし多くのメニュのこのツリー・シーケンスの例は、ヘルプ・サブメニュ887及び888である。リクエストされた特定のヘルプに応じて、加入者に、異なるレベルの2つのヘルプ・メニュが表示される。
【0090】
導入メニュ850の例が、図14aに示されている。一般に、導入メニュ850は、ビューワ266をシステムに導き、初期ガイダンス、告知(アナウンスメント)及び命令を提供する。導入メニュ850の次には、メイン・メニュ854が続くが、その例は図14bに示されている。メイン・メニュは、ビューワ266に、このシステムにおいて利用可能な基本的な選択又は機能を提供する。図14bは、メイン・メニュ854が多くの追加的な機能及びサブメニュ858を加入者に提供している例である。例えば、図14bには、ビューワ266が、ポイント・アンド・クリック法によって、以下の例を含む複数のオプションを選べることが示されている。すなわち、(1)無料(フリー)プレビュー、(
2)注文できる書籍、(3)あなたのライブラリの書籍、(4)あなたの現在の書籍、(5)ヘルプ、(6)オンライン・サービス、そして(7)それ以外のシステム機能、である。メイン・メニュ854での選択の後には、対応するサブメニュ858が示される。
【0091】
図13には、14の利用可能な基本的なすなわち第1レベルのサブメニュが示されている。それらは、(1)口座設定862、(2)無料のプレビュー866、(3)書籍推薦エントリ855、(4)あなたのライブラリの書籍872、(5)あなたが注文できる書籍878、(6)あなたの現在の書籍884、(7)ヘルプ887、(8)利用可能な機能890、(9)メッセージ893、(10)口座情報896、(11)出ていく(outgoing)メッセージのサブメニュ898、(12)リンク表示サブメニュ970、(13)リンクの作成サブメニュ980、および(14)対話型ファイル表示サブメニュ990である。図14cは、あなたのライブラリの書籍872という第1レベルのサブメニュの例である。この「あなたのライブラリの書籍」という例示的なサブメニュ872は、タイトルと著者別の6冊の利用可能な書籍を示しており、加入者が、異なる書棚874をチェックしたり、メイン・メニュ854に戻るための能力を提供している。図14d及び図14eは、「あなたが注文できる書籍」サブメニュ878を用いて注文できる電子書籍のための例示のサブメニュ878を示している。
【0092】
図14fは、注文選択及び確認メニュ880’の例であり、電子書籍の注文をするのに加入者が用い、その加入者の注文を確認するための「ソフト・キーボード」975を提供している。この特定の例では、加入者は、その注文を完了するのにPIN番号を入力することを求められる。「ソフト・キーボード」975は、完全な英数字キーボードとして構成でき、また、加入者が書籍の注文に関係する追加的な情報を追加するのにも用いることができる。英数字又はそれと類似のパスワードを用いて、その加入者が承認されている加入者であることが確認される。ある実施例では、加入者は、PIN又はパスワードを用いて注文を確認し、最終的な確認スクリーンを受け取る。最終的な確認スクリーンは、基本的にはテキストであり、次のように(又は、類似の内容が)書かれている。
【0093】
『あなたの書籍注文はCABLEを介して処理されています。
【0094】
あなたの書籍は翌日までに配送され、あなたのVISAの口座に2ドル95セントの請求がなされます。
【0095】
あなたの書籍は、あしたの東部標準時間で午前6時から読むことができます。次の点にご注意下さい。
【0096】
1.あなたのライブラリ・ユニット及びケーブル接続ユニットが、今夜、アンテナを立てた状態でプラグ・インに差し込まれていること。そして、
2.あなたのケーブル・コンバータを「THE BOOK」チャネルにチューニングすること。TVセットは、オンである必要はありません。』
「口座設定メニュ」862と口座の設定に関係する更なるサブメニュ858(指示と口座入力864とを与える)との例が、図14g及び図14hに示されている。これらのサブメニュ858は、オペレーション・センタ250における口座の初期化や注文してクレジット・カードに課金することが可能とする。サブメニュ858には、あなたが希望するPIN番号又はパスワード、クレジットカード、及び電話番号などに関係するデータを入力できる能力が含まれている。ある実施例において、アカウント設定は電話システムを使用して実行される。確認メニュは、所望のPIN又はパスワードとクレジット・カードとを用いて口座(勘定)が適切に設定されたことを検証する。しかし、追加の設定方法をセクションVIIにおいて述べる。
【0097】
書籍の無料プレビュー866も、サブメニュ(868及び870)によって提供される。無料プレビュー・メニュの例は、図14i及び図14jに示されている。図14iは、見るためにプレビューができる様々な電子書籍を表示しているメニュを示している。電子書籍の選択に続いて、選択された書籍の表紙からの抜粋を示すスクリーン・サブメニュが、その選択された書籍に関する批評家の書評からの抜粋と共に提供される。ある実施例では、特定の書籍に対するこのプレビュー・スクリーンによって、加入者はまた、著者に関する情報を与えてくれるサブメニュを選択することができる。この書籍プレビュー・サブメニュには、書籍の表紙やその書籍のシーンが表現された静止ビデオ画像やグラフィクスも含まれる。そのような静止ビデオ画像又はグラフィクスの例が図14jに示されており、そこには、著者に関するプレビュー・スクリーン870が示されている。著者のプレビュー・スクリーン870では、著者の写真が示され、短い伝記が与えられ、加入者がその著者の書籍を注文できるようになっている。その著者の様々な電子書籍を注文する価格も、メニュ上に示すことができる。
【0098】
無料プレビューに加えて、より高度な実施例では、配送システム200は、加入者に、電子書籍推薦機能(855を参照)を提供する。これは、メニュ・システム851と、ビューワ266、ライブラリ・ユニット262又は配布点(1020又は250)に位置する関連のメモリを備えているプロセッサとを用いて達成される。必要なときに、プログラム推薦機能のための情報が、複合又はビデオ信号のテキスト・データとしてホーム・サブシステム258に送られる。この機能によると、書籍又は著者が、その加入者の先の注文に関する履歴データ、人口学的データ又は傾向、それ以外のインジケータ、及び/又はテキスト・ワード・サーチに基づいて、加入者に提案される。
【0099】
書籍推薦に関する実施例では、プレビュー情報(本の表紙の説明、批評家の書評、著者の伝記など)、及び/又は、書籍のテキスト又はそれ以外のタイトルのテキスト・ワード・サーチが、ライブラリ・ユニット262によって、ライブラリ・メモリ600に記憶されているデータベースを用いて、実行される。個別化された書籍又は著者の推薦は、その加入者の興味を示す加入者から得られた情報を得ることによって、加入者に対してなされる。加入者からのエントリは、好ましくは、電子書籍推薦エントリ・サブメニュ855を用いて整理される。このシステムは、これらの加入者からのエントリを直接又は間接に用いて、加入者に推薦すべき書籍又は著者をサーチする。
【0100】
一般的には、書籍推薦方法は、2つのカテゴリに分けられる。すなわち、応答性(responsive)の方法と、インテリジェントな方法(データを分析して電子書籍を推薦する)とである。応答的又はインテリジェントな方法を用いて、配送システム200は、推薦されるタイトル又は著者のリストを決定し、第2又は第3のレベルのサブメニュ856及び857を作成し、それらのタイトルを加入者が選択するように提案する。
【0101】
タイトルを提案する応答性の方法には、例えば、傾向(ムード)に関する質問の利用、著者のサーチ、キーワード・サーチが含まれる。ビューワ266の命令メモリ732とメニュ発生ハードウェア(例えば、607)とを用いて、一連の傾向に関する質問をメニュ上に与え、特定の時期における加入者の興味を判断することができる。この方法では、オペレーション・センタ250のプロセッサ404と命令メモリ416とは、それぞれのタイトルに、軽い、深刻、乱暴、短い、長い、退屈、わくわくさせる、複雑、読みやすい、若者向けのテーマ、老人向けテーマ、冒険、ロマンス、ドラマ、フィクション、サイエンス・フィクションなどのグループの中から、傾向インジケータ(及び、サブインジケータ)を割り当てる。これらのインジケータは、テキスト・データと共にホーム・サブシステム258に送られ、ライブラリ・メモリ600に記憶される。加入者のエントリに基づいて、プロセッサ404は、インジケータの組を加入者のリクエストを関連付け、インジケータが一致する電子書籍の組を見つけて、加入者に提案する。
【0102】
著者又はキーワード(加入者から提供されたサーチ・ワード)の応答性サーチは、一般的にライブラリ・メモリ600に記憶されているデータに関して、ライブラリ・プロセッサ628と命令メモリ632とによって実行される。例えば、加入者によって与えられたキーワードを、書評、批評家、及びプレビュー・データベースを記憶しているライブラリ・メモリ600において一致を求めてサーチすることができる。このようにして、加入者が適切なサブメニュ上で「潜水艦」という語のエントリを提供している場合には、マイクロプロセッサ628は、命令メモリ632の中のルーチンからの命令を用いて、「レッド・オクトーバをさがせ」(“Hunt for Red October”)というタイトルを配置することができる。
【0103】
プログラムを提案するインテリジェントな方法には、加入者に関する個人的プロフィール・データ、及び/又は、その加入者が以前に注文した書籍(又は、購入データ)など加入者に関する履歴データを分析することが含まれる。この方法は、書籍オンデマンド・システムでは好ましく、メモリ428に記憶されている加入者データベースを用いてオンサイト・プロセッサ404によって配布点又はオペレーション・センタ250で実行することができる。ホーム・サブシステム258は、配布点やオペレーション・センタ250からのプログラム提案情報を含むテキスト・データを受け取り、同じテキスト・データの受信212と上述したビューワのメニュ発生ハードウェア(例えば、607、621)とを用いて、プログラム提案サブメニュ855及び856を発生する。命令メモリ(例えば、632、732)に記憶されているソフトウェア・ルーチン及びアルゴリズムは、履歴データと書籍注文データとを分析して当該加入者に提案する書籍の線を決定するのに用いられる。
【0104】
書籍や著者を加入者に推薦するというこの強力な機能のためのアルゴリズムは、1993年12月2日付けの米国特許第5,798,785号である“Terminal for Suggesting Programs Offered on a Television Program Delivery System”に詳細に開示されている。この米国特許は、本出願において援用する。
【0105】
図13を参照すると、「あなたのライブラリの書籍」というサブメニュ872の上に複数のサブメニュ858が示されて、好ましくは、各本棚874及び876に対するサブメニュを備えた書棚番号に分割されている。「あなたが注文できる書籍」というサブメニュ858の上のサブメニュも、同じように、書棚880及び882によってサブメニュに分割されている。これらの書棚は、それぞれが、書籍のカテゴリ又はジャンルでありうる。電子書籍は、ベストセラー、小説、フィクション、ロマンスなどのカテゴリにグループ分けすることができる。図14dを参照のこと。
【0106】
図13を参照すると、「あなたの現在の書籍」884というサブメニュ858によって、加入者は、現在の書籍884を選択することができ、次にどのページを読むのかを決めることができる。この選択は、レベル2のサブメニュ885を用いて確認することができる。ヘルプ・サブメニュ887は、加入者に、追加的なヘルプ・スクリーン888を提供することができる。利用可能な機能890に対するサブメニュ858は、それぞれの機能891及び892に対する別個のサブメニュのシーケンスに分割することができる。
【0107】
図13を参照すると、この配送システム200を用いて、メッセージを送ることもできる。レベル1のメッセージ・スクリーンは、加入者に、その加入者が有している様々なメッセージ893の中から選択することを可能にしている。次に、各メッセージが、別個のサブメニュ・スクリーン894及び895の上に示される。メッセージには、テキストとグラフィクスとを含めることができる。
【0108】
図13を参照すると、口座情報が、レベル1のサブメニュ896の上に示されており、それに続くサブメニュ858には、最近の注文とあなたの口座の差引勘定897とが示されている。入力スクリーン899として用いられる続きのサブメニュを有する出ていくメッセージ898に対するレベル1のサブメニュも存在している。
【0109】
図13と図14aないし図14jとに示されている特定の機能及びサブメニュに加えて、これ以外の多くの変形例や機能が可能である。書籍が最終的に読むために選択されると、タイトル・ページ886がスクリーン上に現れ、次にテキストのページが続く。
【0110】
III.課金及び集金システム
課金及び集金システム278(図2及び図3に示されている)は、電子商取引と電話交換における最新技術を用い、注文をトラッキングし、配送を認証し、消費者に課金して、出版社に自動的に代金を払い込む。電話コネクタ270によって開始された電話コールは課金及び集金システム278によって受信され、このシステムは、注文を受けて消費者のクレジット・カード口座に請求することによって、人間の介入なしに直ちにこれに応答する。データは周期的にコンパイルされ、出版社282は書籍の売り上げに応じて代金を受け取る。この課金及び集金システム278は、また、双方向のケーブル接続、セルラ又はそれ以外の通信手段を介して加入者と接続することもできる。
【0111】
課金及び集金システム278は、オペレーション・センタ250と通信して入手可能な書籍に関する変更をトラッキングし、オペレーション・センタ250に統計データを提供することが好ましい。
【0112】
IV.公共図書館、学校及び書店システム
本発明による電子書籍システムは、公共図書館、学校及び書店で用いられるように修正することが可能である。図15は、公共図書館、学校又は書店の位置に対するコンポーネントの可能性のある構成を示している。公共図書館、学校又は図書館におけるメイン・ユニットは、ファイル・サーバ900である。ファイル・サーバ900は、数千冊の書籍を記憶することができる大型の電子メモリ・ユニットである。ファイル・サーバには、ハードディスク、読み取り書き込み型のCD−ROM、読み取り専用のCD−ROMなど、様々な電子記憶手段を用いることができる。
【0113】
このシステムは、5つのコンポーネントで構成されている。すなわち、コンバータ又はビデオ・コネクタ904と、コントローラ908と、ビューワ912と、カタログ・プリンタ916と、である。システムを制御するソフトウェアは、基本的に、コントローラ908に配置されている。コンバータ又はビデオ・コネクタ904は、上述したものと類似している。この構成では、コントローラ・ユニット908は、コンバータ904によってファイル・サーバ900に転送されつつあるデータをモニタする。コントローラ908には、好ましくは、見るためのスクリーンと複数の制御ボタンとが備わっている。システムのより高度な制御を実行するためにより大きなスクリーンを有することが必要である場合には、ビューワ266をコントローラ908に接続して、ビューワ・スクリーンとコントロールズ(操作装置)740とを用いることができる。
【0114】
セキュリティ上の理由から、コントローラ908は、特定のファイル・サーバ900から書籍を受け取ることを承認された公共的なビューワ912にだけ書籍をダウンロードすることができる。セキュリティ上の理由で、公共的なビューワ912が複数のファイル・サーバ900にアクセスすることは好ましくない。このようにして、書籍のテキスト・データに関するセキュリティを維持することができる。公共的なビューワ912は、コントローラ908から一度に1冊又は2冊の書籍を受信できるというように制限することがで
きる。公共的なビューワ912のユーザは、新たな又は追加的な書籍を必要とするときには、ビューワ912を学校又は図書館に返還し、そこでコントローラ908から新たな書籍を受け取ることができる。
【0115】
ファイル・サーバ900で利用可能な書籍をトラッキングするために、利用可能な書籍のタイトルをカタログ・プリンタ916で印刷することが可能である。カタログ・プリンタ916はライブラリ・コントローラ908に接続されており、書籍のタイトルはカタログ・プリンタ916にダウンロードされる。どの書籍のコーディングされたテキストも、このシステムのコントローラ908とカタログ・プリンタ916とを用いて印刷することはできない。データに関するセキュリティを維持するためには、どのような書籍データも、プリンタ916にダウンロードすることは許されていない。利用可能な電子書籍タイトル、雑誌又はそれ以外のテキスト・マテリアルの完全なプリントアウトが完了すると、カタログ920のハードコピーを、ファイル・サーバ900に維持しておくことが可能である。
【0116】
示されているシステムは、書店で用いることもできる。書店は、公共的なビューワ912を顧客に賃貸して、1冊又は2冊の書籍のテキストをその公共的なビューワ912にロードすることができる。公共的なビューワ912には、自動タイムアウト・シーケンスを備えておくことができる。このタイムアウト・シーケンスは、例えば2週間程度のある期間が経過すると、書籍のテキスト・データを消去してしまう。2週間程度の期間が経過した時点でこの借りている者は公共ビューワ912を書店に返却し、読むための追加的な書籍を受け取ることが期待されている。このような構成を用いると、書店が常連客にビューワ912を(恒久的に)販売することも可能である。その場合には、常連客は、ときどき書店に立ち寄って書籍のテキスト・データを受け取り、それを彼自身のビューワ912上に恒久的に記憶できるのである。書店、学校及び図書館については、上述のファイル・サーバ900とビューワ912とを用いるこれ以外の様々な構成も可能である。
【0117】
V.セットトップ・コンバータの使用
サイエンティフィック・アトランタ(Scientific Atlanta)社やゼネラル・インスツルメンツ(General Instruments)社によって作られているような既存のセットトップ・コンバータ・ボックスは、現時点では、本発明の書籍選択システムを扱えるようにはなっていない。ライブラリ機能を含むセットトップ・コンバータを作ることはできるのはあるが、既存のセットトップ・コンバータ技術と共に本発明の書籍選択システムを用いるためには、ハードウェアの修正が必要である。
【0118】
図16a及び図16bは、ハードウェアの修正又はアップグレードの例である。ポートを用いて、後述するハードウェア・アップグレードをセットトップ端末に取り付けている。セットトップ・コンバータ601に対して、電子書籍を受け取り選択することの補助するために2つのアップグレード、メニュ発生カードのアップグレード(図16a)と情報ダウンロード・ユニット(図16b)と、が可能である。これらのアップグレードは、それぞれ、アップグレード・ポートを介してセットトップ端末ユニットに接続することができる。4ワイヤ・ケーブル、リボン・ケーブル、FireWire(IEEE1394B)インターフェース・コネクタ、USBコネクタ、又は類似のものを用いて、アップグレードをセットトップ・コンバータ601に接続することができる。
【0119】
セットトップ・コンバータ601へのカードの追加950は、図16aに示されている。示されているカード950は、既存のセットトップ・コンバータ601技術を備えた書籍選択システムを用いるのに必要な追加的機能を提供する。カード950は、セットトップ端末のフレームの内側に差し込まれ、セットトップ端末の一部、進歩型のセットトップ端末になるように構成することができる。カード950がセットトップ・コンバータ60
1に追加する基本的な機能は、データ信号の解釈、メニュの発生、メニュのシーケンシング、そして、究極的なものとして、テレビジョン又はビューワ912のいずれかを用いて加入者が書籍を選択する能力である。更に、カード950は、ケーブル・ヘッドエンドなどの遠隔位置が注文された書籍に関する情報を受け取る方法を提供する。書籍注文情報と制御コマンドとは、ケーブル・ヘッドエンドからカード950まで電話回線又はセクションVIIで述べる代替の注文方法を用いて渡すことができる。
【0120】
カード950の基本コンポーネントは、PCチップCPU952と、VGAグラフィクス・コントローラ954と、ビデオ・コンバイナ956と、論理回路958と、NTSCエンコーダ960と、受信機962と、復調器(図示せず)と、ダイアラで構成されるコネクタ611’とである。カード950は、同軸ケーブルを介してケーブル・ヘッドエンドからデータ・テキスト信号を受け取ることによって動作する。カード950の論理回路958は、セットトップ・コンバータ601から、データ964と、赤外線コマンド966と、同期信号(図示せず)とを受け取る。リモコン上のビューワ266によってなされるメニュの選択は、セットトップ・コンバータ601のIR装置によって受信され、カード950に渡される。カード950は、IR信号を解釈し、加入者が選択した書籍(又はメニュ)を決定する。カード950は、IRコマンドを修正して、情報をセットトップ・コンバータ601に送る。修正されたIRコマンドは、セットトップ・コンバータ601が必要とするチャネル情報を含む。電話回線968とダイアラ611’とを用いると、カード950は、電子書籍注文情報をケーブル・ヘッドエンドに送ることができる。また、電話回線又はワイヤレス・ネットワークを含む他の通信ネットワークを介して電子書籍を受信し、ビデオ分配システムをバイパスすることも可能である。
【0121】
これらのコマンドは、セットトップ端末のマイクロプロセッサをハードウェア・アップグレードのマイクロプロセッサとリンクするインターフェースを介して送ることができる。このようにして、加入者の入力は、セットトップ端末のキーパッド又はリモコンを介して入力されるのであるが、任意のハードウェア・アップグレードに処理のために転送されることができ、そこで発生された応答は、表示のためにセットトップ端末に返送されることが可能になる。好適実施例では、IRコマンド966は、セットトップ端末601からハードウェア・アップグレードに転送される。
【0122】
ハードウェア・アップグレードは、マイクロプロセッサと、対話型ソフトウェアと、処理回路と、バブル・メモリと、長期メモリ・デバイスとを含む。これらの基本コンポーネントに加えて、ハードウェア・アップグレードは、追加的な電話モデム又はCD−ROMデバイスを利用することもある。
【0123】
情報ダウンロード・ハードウェア・アップグレード1001(図16b)により、加入者は、セットトップ・コンバータ601を用いて、大量の情報を、オペレーション・センタ又はケーブル・ヘッドエンドからダウンロードすることが可能になる。ハードウェア・アップグレード1001は、加入者が、書籍や雑誌などのデータをローカルなストレージにダウンロードすることを可能にする。基本的には、ハードウェア・アップグレード1001は、追加的なローカル・ストレージ・ユニット(例えば、ハードディスク、フロッピ、光ディスク又は磁気カートリッジであり、図16bに示されているように、マイクロプロセッサ1005、命令メモリ1007、そしてRAMを含む場合もある)である。好ましくは、小型の携帯用ビューワ266にもアップグレード1001が提供され、TVを用いなくともダウンロードしたテキストを読むことを可能となる。
【0124】
ダウンロード可能な情報は、オペレーション・センタ250又はケーブル・ヘッドエンドによって供給されるテキストやグラフィクスである。このアップグレードを用いると、書籍をダウンロードして、携帯型リーダ266を用いれば、どこででも読むことができる
。このアップグレードを用いると、書籍をダウンロードして、圧縮形式で記憶し、後で解凍することもできる。書籍は、見るときにだけ解凍する。公衆が直ちにアクセスすることを希望するような重要なテキストは、このシステムを用いれば利用可能になる。大統領のスピーチ、新たな法律、最高裁によってなされた最新の堕胎に関する判断などを、直ちに入手可能とすることができる。
【0125】
ある実施例では、書籍注文情報は、ポーリング・リクエスト・メッセージ・フォーマットを用いてケーブル・ヘッドエンドによってポーリングされるまで、それぞれのセットトップ端末に記憶される。ポーリング・リクエスト・メッセージ・フォーマットの例は、6つのフィールドで構成される。すなわち、(1)メッセージの開始における立上りフラグ、(2)アドレス・フィールド、(3)加入者領域指定、(4)ポーリング・コマンド/応答(すなわち、P/F)ビットを含むセットトップ端末の識別子、(5)情報フィールド、そして、(6)メッセージの最後の立下りフラグである。ポーリング・リクエストに応答してセットトップ端末によってケーブル・ヘッドエンドまで通信される情報に対する同様の応答フレーム・フォーマットも用いることができる。
【0126】
図17には、データ受信機617’とデータ送信機1011とを含む好ましいセットトップ端末が示されている。データ送信機は、セットトップ端末601とケーブル・ヘッドエンドとの間の登り(アップストリーム)のデータ通信能力を提供する。アップストリーム・データ伝送は、上述したポーリング・システムを用いて、そして更に、データ送信機1011を用いて達成される。受信機617’と送信機1011との両方を、セットトップ端末601自体に組み入れることもできるし、又は、アップグレード・モジュールを介して追加することもできる。特定のハードウェア構成とは関係なく、セットトップ端末のデータ伝送能力は、図17に示されているハードウェアを用いて達成されうる。
【0127】
図17には、データ受信機617’とチューナとが共同して機能することによって受信されるRF信号が示されている。これらの装置は、共に、マイクロプロセッサ1013とのインターフェースを有し、このマイクロプロセッサ1013は、セットトップ端末のキーパッド、リモコン又はビューワ912のいずれかを介して、加入者から入力1015を受け取る。加入者のTVで受信されることが意図されているすべてのケーブル信号は、チューナ613によってアクセスされ、その後で、処理回路1017によって処理される。この処理回路1017は、典型的には、スクランブル解除、復調、ボリューム制御、そして、チャネル3又は4のTVキャリア上への再変調のための追加的コンポーネント(図示せず)を含む。
【0128】
個々のセットトップ端末に向けられたデータは、各セットトップ端末の特定のアドレス又はIDに従って、データ受信機617’によって受信される。このようにして、それぞれのアドレス指定可能なセットトップ・コンバータは、それ自身のデータだけを受信する。データ受信機617’は、セットトップ・コンバータ601に特有のデータを、既に述べた信号フレームの情報フィールドにおいて、又は、入来スペクトルにおける適宜の周波数に配置された別個のデータ・キャリアの上で受信する。
【0129】
受信されたどのデータも、書籍に関する情報と、選択のために利用可能なメニュとを含む。加入者は、キーパッド又はリモコンを用いて一連のコマンド1015を入力し、チャネル又はプログラムを選ぶ。そのようなコマンドを受け取ると、マイクロプロセッサ1013は、チューナに、データを搬送しているチャネルの適切な周波数に同調するように命令し、次に、処理回路1017にこのデータのスクランブル解除を開始するように命令する。
【0130】
書籍を選択すると、マイクロプロセッサ1013は、ローカル・メモリ(図示せず)に
すべての選択情報を記憶し、後で、ケーブル・ヘッドエンドに向けてデータを返送する。マイクロプロセッサ1013は、すべてのCATV信号受信を調整し、更に、様々なアップストリーム・データ伝送コンポーネントと相互作用する。典型的には、データ送信機1011は、5から30MHZの帰還周波数帯域で動作する。別の実施例では、10から15MHZの周波数帯域が用いられる。しかし、用いられる周波数帯域とは関係なく、データ送信機1011は、情報を、既に述べた応答フレームの情報フィールドにおけるケーブル・ヘッドエンドに送る。当業者であれば、多数の変形例を考慮することが可能であり、上述したセットトップ端末のハードウェア・コンポーネントの組合せを用いて、アップストリームのデータ伝送を達成することができる。
【0131】
VI.書籍オンデマンド・システム(Book−On−Demand System)
この出願で説明している電子書籍システム200は、書籍オンデマンド・スタイルに構成することもできる。図18aは、書籍オンデマンド・システムのための構成の一例を示している。書籍オンデマンド・システムは、消費者の家庭、書店、学校、又は公共図書館と、オペレーション・センタ250又はケーブル・ヘッドエンドなどの配布サイト1020のいずれかとの間に、より強力な双方向の通信を必要とする。ある実施形態において、このタイプの双方向通信は、図17に示されてており上述したハードウェアによって提供されうる。別の通信経路に関係する追加的な方法は、セクションVIIにおいて述べる。
【0132】
図18aを参照すると、書籍オンデマンド・システムでは、加入者は、書籍に関する入手可能なメニュからダウンロードする書籍を選択する。入手可能なメニュは、通常、配布サイト1020によって加入者の位置まで送られる。彼が選択した後で、彼の選択(又はリクエスト)に関する情報は、配布点1020(ケーブル・ヘッドエンドなど)又はオペレーション・センタのいずれかに通信される。このリクエストを受け取ると、書籍のために必要とされるテキスト及びグラフィクス情報は、スプールされ、加入者に送られる。このようにして、書籍は、加入者からのリクエストがあったときにだけ送られ、かつ、書籍(又は、テキスト)に対する要求があると直ちに送られる。
【0133】
このようなデマンド・システムをサポートするためには、テキストの搬送及び配布は、ビデオ・オンデマンド・ケーブルや電話テレビジョン・システム等の強力なノード・アーキテクチャ(nodal architecture)の配布システム上で、公共電話システム又はセルラー電話システム上で個別の電話呼の使用を通じて、インターネットの使用を通じて、又は複数の他のデータ・ネットワーク・オプションで、なされなければならない。
【0134】
書籍オンデマンド・システムによると、加入者にとっては書籍のより強力な選択が可能になり、不要である又は不必要な書籍データの通信量を制限することができる。また、電子書籍を加入者にはるかに迅速に提供する。
【0135】
より強力な配布システムに加えて、書籍オンデマンド・システムは、配布点1020が、テキスト情報をスプールアウトするためのより高度な装置を備えていることを要求する。これは、書籍を記憶するファイル・サーバ技術1024、又は、テキスト情報を配布する電話タイプのスイッチング(図示せず)を用いると、達成できる。このような書籍オンデマンド・システムを構成するのに用いることができるファイル・サーバ1024と配布技術とは、既に引用した米国特許第5,262,875号及び第5,218,695号とに記載されている。
【0136】
図18aは、ファイル・サーバ技術を用いる書籍オンデマンド・システムの実施例を示している。電子書籍に加えて、図18aの実施例は、ほとんどどのようなデジタル・デー
タの配布でもサポートしている。電子書籍又はテキスト・ファイルは、出版社282及びそれ以外のソースから、ローカル・フィード1032やATM1028を通じて、又は、衛星ディッシュ1036によって受信される。好ましくは、配布点1020は、加入者からのリクエストを受け取りテキストを双方向の通信システム(ビデオ・オンデマンド(VOD)1044など)を介して配送するケーブル・ヘッドエンドである。
【0137】
ライブラリ・ユニット262は、基本的なプレミアム・タイプのサービス・ケーブル・システム1048、ニア・ビデオ・オンデマンド・タイプのケーブル・システム(又は、ペイパービュー(PPV)1052)、又は、ビデオ・オンデマンド・ケーブル・システム1044のいずれかに接続することができる。これら3つのシステムのいずれかと接続する際には、ライブラリ262は、ケーブルに直接にアクセスすることができるし、又は、セットトップ端末601’、601’’、601’’’を介してシステムにアクセスすることもできる。
【0138】
双方向のビデオ・オンデマンド・システム1044を用いると、加入者は、特定の書籍タイトルをリクエストすると、リクエストの直後にそのテキストを受け取ることができる。これを達成するには、配布点1020が、入手可能な書籍のリストをケーブル配送システムを介して、ライブラリ・ユニット262まで伝送する。ライブラリ・ユニット262は、入手可能な書籍のリストをメニュ又は類似のフォーマット上に表示する。先に述べたように、ライブラリ・ユニット262は入手可能な書籍のカテゴリをリスト化し配布点1020からのリクエストを形成するメニュを用いるのが好ましい。電子書籍を選択した後では、ライブラリ・ユニット262は、リクエスト信号を双方向の通信システム1044上を配布点1020まで送る。このリクエスト信号は、2つの方法で処理することができる。ライブラリ・ユニット262がリクエストを始動するか、又は、配布点1020が様々なライブラリを双方向システム1044上へポーリングするかのいずれかである。書籍タイトルに対するリクエストを受け取ると、その書籍タイトルと関連するテキストは、双方向のケーブル・システム1044を用いて伝送される。
【0139】
図18bは、地域的な又は全国的な書籍オンデマンド・システムをサポートするオペレーション・センタ250の拡大図である。実際、示されているオペレーション・センタ250は、ほとんどすべての任意のデジタル・データの配布をサポートしている。オペレーション・センタ250は、テープ1060、1060’、ATM1028又は衛星1036によってデジタル情報を受け取る複数のフィードをサポートしている。情報は、入力MUX1064と小型のファイル・サーバ1068とを介して処理された後で、マスタ・ファイル・サーバ1072に到達する。出版社282から受け取った書籍などのデジタル・データは、マスタ・ファイル・サーバ1072に記憶される。デジタル・データは、MPEG2などの標準的なフォーマットで圧縮されて記憶されるのが好ましい。
【0140】
システム・コントローラ1076は、地域的又は全国的な書籍オンデマンド・システムに対する制御を行う。電子書籍はグループごとにパッケージングがなされ、様々なケーブル・ヘッドエンドへのフィードを提供する。更に、スケジューリングやマーケット・リサーチがオペレーション・センタ250で行われる。スケジューリングやマーケット・リサーチを処理するためには、電子書籍購入データが、マルチプレクサ1082を介してオペレーション・センタ250で受信される。電子書籍購入情報は、オペレーション・センタ250から課金及び集金サブシステムに提供することができる。
【0141】
オペレーション・センタ250は、また、ファイル・サーバにメッセージや広告を挿入する機能も有している。これらのメッセージや広告は、最終的には、加入者によって受け取られる。
【0142】
マスタ・ファイル・サーバ1072は、出力マルチプレクサ1080とATM1028とを、デジタル・データを配布するための衛星接続点に加えて、用いる。好適実施例では、ケーブル・ヘッドエンドは、書籍に関するテキスト・データを、出力マルチプレクサ1028とATMシステム1028とを介してマスタ・ファイル・サーバ1080から受け取る。デジタル書籍データを受け取ると、ケーブル・ヘッドエンドは、その書籍をローカル・ファイル・サーバ1024に記憶する。図18Aの配布点1020は、ATMフックアップ1088又は衛星フックアップを介して図18bのオペレーション・センタ250からデータを受け取るケーブル・ヘッドエンドの一例である。
【0143】
VII.代替的な配送及び注文方法
電子書籍メニュ・データを含む電子書籍及び関連データを、オンデマンド配送システムを用いることによって、加入者に提供することができる。ここで、電子書籍は、注文が配送システムによって受け取られた後で配送される。配送システムは、電子書籍をリアルタイム又はニア・リアルタイム(すなわち、ニア・オンデマンド)で、又は、配送システムが電子書籍を処理しパッケージングを行い送信することを可能にする遅延期間の後で、提供することができる。あるいは、配送システムは、連続的な態様で、1つ又は複数の電子書籍をブロードキャストすることができる。この実施例の場合には、加入者は、ブロードキャストされた電子書籍のリストから、希望する電子書籍を指定する。この配送システムは、電子書籍が配送されるときに、例えば、加入者の口座又はクレジットカードから引き落としを行う課金システムを含むことがある。この配送システム、又は、関連する認証システムは、加入者が希望する電子書籍を復号化し記憶し見ることを可能にするローカルな認証コードを提供することができる。
【0144】
a.電子書籍の配送にTVプログラム・ブロードキャスト配送システムを用いる場合
i.配送システムの説明
テレビ・ブロードキャスト技術における進歩に加えて、政府の規制機関が、ブロードキャスト・テレビ産業に要件を課している。特に、空中を介してのブロードキャスト・テレビ・ネットワークは、近い将来に、高品位テレビ(HDTV)すなわちデジタル・ブロードキャスト・テレビ標準に移行する。これらの放送業者は、割り当てられた帯域幅において単一のHDTVデジタル信号を提供することを選択できる。この場合に、残りの帯域幅は、標準品位テレビ(SDTV)デジタル・プログラミングに用いられる。あるいは、放送業者は、自らの帯域幅を、電子書籍の配送などデータに関連するサービスに用いることを選択することもできる。
【0145】
この実施例は、デジタル・テレビ・プログラム・配送システムを用いた電子書籍配送システムに関係する。この実施例は、少なくとも2つの領域で用いることができる。すなわち、地上の空気媒体を用いブロードキャスト・デジタル・マルチプレクス信号の中に埋め込まれた電子書籍の配送と、既存のケーブル・テレビ・システムを介してブロードキャスト・デジタル・マルチメディア信号の中に埋め込まれた電子書籍の配送と、である。空気を介しての配送は、標準的な地上局によるテレビ・ブロードキャストを含む。ケーブル配送システムは、同軸ケーブル・システム、光ファイバ配送システム、及び電話配送システムを含む。最後の電話配送システムには、T1及びT3回線、ISDN回線及びADSL回線を含む。更に、電子書籍は、直接的な衛星ブロードキャスト、無線ブロードキャスト、及びLANを含むそれ以外のワイヤード接続手段によって、放送業者の信号の内部で配送することもできる。
【0146】
図19には、ブロードキャスト・テレビ環境1100が示されており、ここでは、全国放送業者1110などのブロードキャスト・プログラム提供者は、電子書籍データ1111が埋め込まれたデジタル・マルチプレクス・テレビ・プログラミングを、ブロードキャ
スト支局(affiliate)1112に提供している。電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングは、任意の適切な手段によって、ブロードキャスト支局1112に提供されうる。例えば、全国的な放送業者1110は、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを、衛星ブロードキャスト・システム1120を用いた衛星伝送によって提供することができる。衛星ブロードキャスト・システム1120は、アップリンク・サイト1121と、衛星1122と、ダウンリンク・サイト1123とを含みうる。衛星ブロードキャスト・システム1120は、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを、ブロードキャスト支局1112に、そして、例えば、加入者の家庭など遠隔場所にあるホーム・システム258’、258’’及び258’’’に直接に伝送することができる。
【0147】
ブロードキャスト支局1112は、電子書籍データ1115が埋め込まれたデジタル・マルチプレクス・テレビ・プログラミングを、ローカル・ケーブル・システム1114などの中間的な場所に提供することができる。あるいは、ブロードキャスト支局1112は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、加入者のホーム・システム258’、258’’及び258’’’に直接に伝送することができる。ローカルなケーブル・システム1114は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取ると、次には、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、加入者のホーム・システム258’、258’’及び258’’’に直接に伝送することができる。
【0148】
ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、デジタルTV信号を受信することができる任意の装置からデジタル・テレビ信号を受信することができる。この装置には、デジタル・テレビ、デジタル・セットトップ・ボックス、パーソナル・コンピュータ、又はこれらの任意の組合せなどが含まれる。あるいは、ホーム・サブシステムがビルトインされたテレビ受信機を有している場合もある。ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、同軸ケーブル・システム、光ファイバ配送システム、及び電話配送システムを含むケーブルによって、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。ここで、電話配送システムには、T1及びT3回線、ISDN回線及びADSL回線が含まれる。あるいは、ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、衛星ブロードキャスト・システム1120を用いている全国的な放送業者1110から直接に電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを受信することもできる。例えば、ホーム・システム258’’’は、バックヤード衛星アンテナ1143を用いて電子書籍データ1111が埋め込まれた直接的なブロードキャスト衛星プログラミングを受信する。
【0149】
ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、インターネット1105に接続されていることもありうる。インターネット1105は、ウェブ・サイト279などのウェブ・サイトへのアクセスを提供する。インターネット1105は、また、課金及び集金システム278やオペレーション・センタ250にも接続しうる。オペレーション・センタ250は、電子書籍データをフォーマットして、ブロードキャスト支局1112及び全国放送業者1110に配送する役割を有している。その際に、電子書籍データは、それぞれのプログラム信号の中に埋め込まれて配送される。オペレーション・センタ250は、インターネット1105を用いて、電子書籍注文メニュをポストすることができる。これは、図13に示されているメニュ・システム851において提供されている。課金及び集金システム278は、インターネット1105を用いて電子書籍の購入に対する注文及び支払いを受け取ることができる。電子書籍注文メニュ851は、全国放送業者1110、ブロードキャスト支局1112、又はローカルなケーブル・システム1114からのブロードキャストの一部として提供することができる。あるいは、電子書籍注文メニュ851は、インターネット・ウェブ・サイトからダウンロードすることができるし、イン
ターネット・ウェブ・サイト上で直接に見ることができる。インターネット1105をこのような目的に用いることについては、後で詳述する。
【0150】
図19では、全国放送業者1110は、テレビ・プログラム放送業者である。あるいは、全国放送業者1110は、ラジオ・プログラム放送業者であるか、テレビとラジオとの混合放送業者でありうる。全国放送業者1110は、別個に又は組み合わせて、他の任意のタイプのデータ又は通信をブロードキャストすることができる。同様にして、ブロードキャスト支局1112は、テレビ若しくは音声、又は、その両方をブロードキャストすることができ、また、別個に又は組み合わせて、他の任意のタイプのデータ又は通信をブロードキャストすることができる。全国放送業者1110とブロードキャスト支局1112とは、アナログ信号と、パケット・データを含む任意のタイプのデジタル信号とをブロードキャストすることができる。全国放送業者1110とブロードキャスト支局1112とによってブロードキャストされたデジタル・データは、高品位テレビ及び標準品位テレビ信号を含みうる。
【0151】
図20は、オペレーション・センタ250で生じる出版業者又はプロバイダ282からのテキスト処理に関係するステップの流れ図である。ステップS500に示されているように、出版業者282は、書籍用のテキストのデータ・ファイルを処理し、圧縮し、暗号化した上で、オペレーション・センタ250に送る。書籍用のテキスト・ファイルは1冊分を一度に送ることができる。ステップS504に示されているように、オペレーション・センタ250は、出版業者282からのデータ・ストリームを受け取り処理する。この処理の一部には、将来の配送目的での、暗号化、誤り訂正及び記憶が含まれる。テキスト・ファイルは、複数のホーム・システムに同時に受け取られるように、又は、特定の個別のホーム・システムに向けて配送することができる。
【0152】
ある実施例では、ステップS509に示されているように、ファイルは、より小さな情報パケットに分割される。ヘッダ情報は、パケットに追加される。ビット・ストリームは、シリアル・デジタル・ビット・ストリームから、放送業者のビデオ/オーディオ・プログラム・マルチプレクス信号への挿入されうるデジタル・ストリームに変換される。ステップS513は、ビデオ/オーディオ・プログラム・マルチプレクスの中の適切なデータ・フィールドにデジタル・データが多重化(マルチプレクス)される様子を示している。デジタル・データは、付属的なMPEG2サービスとして扱うことができ、私的なデータとしてマルチプレクスの中に配置され、MPEG2のトランスポート・パケットの適用ヘッダか別個のトランスポート・ストリームの中のいずれかで搬送される。ステップS513は、また、オペレーション・センタ250が、産業標準のMPEGプログラム・マップ・テーブル及びプログラムに特有の情報とへの必要な修正を実行している様子が示されている。
【0153】
ii.ブロードキャスト配送システムのための家庭内での受信オプション
図21aないし図21gは、加入者の家庭などの遠隔場所での受信オプションを示している。図21aでは、ホーム・システム258は、デジタルセットトップ端末1220に結合されている。セットトップ端末1220は、ブロードキャスト支局1112又はローカル・ケーブル・システム1114から、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信する。あるいは、全国放送業者1110は、衛星ブロードキャスト・システム1120を用いて、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを提供する。後者の例では、セットトップ端末1220は、ローカルの又はバックヤードの衛星ディッシュ・アンテナ又はそれと類似の装置に結合される。更に別の例では、セットトップ端末1220は、衛星ブロードキャスト・システム1120とローカル・ケーブル・システム1114との両方から、そして更には、地上ブロードキャストを用いているブロードキャスト支局1112から直接にプログラミングを受信する。
【0154】
図21aには、更に、課金及び集金システム278と通信するために使用できる電話1178、パーソナル・コンピュータ(PC)1172、及びインターネット1105との通信に使用できるモデム1173との通信に用いることができるモデム1173が示されている。パーソナル・コンピュータ1172は、信号経路1174を用いてセットトップ端末1220に結合することができる。信号経路1174は、RS−232ケーブル、USBフォーマット・インターフェース、ファイヤワイヤ・インターフェース、コネクタなどのケーブル接続、又は、例えば赤外線シグナリング、無線周波数シグナリングなどの無線手段を含むことができる。
【0155】
セットトップ端末1220は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングをホーム・システム258に送るのに必要な処理を実行する。セットトップ端末1220は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングをデマルチプレクスし、デマルチプレクスされた信号をホーム・システム258に与える。これを行うためには、セットトップ端末1220は、電子書籍と関係するデータを、デジタル・プログラム・マルチプレクス信号から抽出する。
【0156】
セットトップ端末1220は、リモコン装置(以下では、単にリモコンとも称する)1900からコマンドを受け取ることができる。セットトップ端末1220は、インターネット1105などの外部ソースを用いてデータの受信及び転送を可能にする通信装置1221を含む。例えば、セットトップ端末1220は、電話モデム、ケーブル・モデム、無線モデム、光ファイバ・コネクタ、LANコネクタ、そしてこれらの装置の任意の組合せを含みうる。インターネット1105へのこの接続を用いて、セットトップ端末1220とPC1172とは、課金及び集金システム278にアクセスし、又は、インターネット1105に接続してインターネット・ウェブ・サイト279にアクセスし、オペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0157】
セットトップ端末1220は、他のローカル及びリモート装置との通信のための入力及び出力ポートを有している。ローカルなケーブル・システム1114又は地上ブロードキャスト方法は電子書籍データが埋め込まれたプログラミングを家庭まで配送する最も普及した伝送媒体であるが、電話回線(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、セルラ・ネットワーク、光ファイバ、ローカル・エリア・ネットワーク、パーソナル通信ネットワーク、アナログ及びデジタル衛星、家庭への伝送に用いられるそれ以外の類似の技術などを、相互に交換可能な態様で用いることができる。セットトップ端末1220は、セットトップ端末1220からホーム・システム258やテレビへの通信を提供する出力ポートを有しうる。また、セットトップ端末1220は、メンテナンス、トラブルシューティング、再プログラミング、追加的な顧客対応機能などのために用いることができる電話ジャックを含むこともできる。電話ジャックは、セットトップ端末1220をインターネット1105を接続して、電子書籍を注文するのに用いることができる。あるいは、セットトップ端末1220は、適切なインターフェース装置コネクタを用いて他の通信インターフェースをサポートすることもある。プログラミング1115に埋め込まれている電子書籍データは、電子書籍注文メニュ851などのデータを含み、加入者にどちらの電子書籍の購入が可能であるかについてアドバイスを行うことができる。電子書籍注文メニュ851がいったんホーム・システム258に受信されると、ホーム・システム258は、適切なメニュを発生することができる。あるいは、メニュ検索及び参照、あるいは、電子書籍の選択や注文は、インターネット1105上のインターネット・ウェブ・サイト279を用いて達成することができる。インターネット1105へは、提供されているモデム・インターフェースを用いてアクセスできる。
【0158】
図21bは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プ
ログラミングを受け取り、それをホーム・システム258に提供する構成要素の別の配列が示されている。図21bでは、デジタル・テレビ1171は、ブロードキャスト支局1112に結合されて、プログラミング1115を受け取るようになっている。デジタル・テレビ1171は、また、ローカルなケーブル・システム1114又は衛星ブロードキャスト・システム1120から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取ることができる。
【0159】
デジタル・テレビ1171は、セットトップ端末1220に関して既に説明した機能を実行するオプションのスマート・カード1180を含みうる。例えば、スマート・カード1180は、ケーブル・モデム、電話モデム、無線モデム、光ファイバ・コネクタ、又はLANコネクタを含む。図21bには、パーソナル・コンピュータ1172とモデム1173とが示されているが、これらは、従前の例と同じように、インターネット1105に接続する機能を有している。デジタル・テレビ1171の機能は、例えば、赤外線信号又は無線周波数信号を用いて、リモコン1900によって制御することができる。インターネット1105へのこの接続を用いて、テレビ1171とPC1172とは、課金及び集金システム278にアクセスすることができるし、インターネット1105に接続してウェブ・サイト279にアクセスし、オペレーション・センタ250によって提供されている電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0160】
図21cには、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信する構成要素の別の配列が示されている。図21cでは、スマート・カード1180を組み入れたデジタル・テレビ1171’が、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングをローカルなケーブル・システム1115から受け取り、既に述べた図書館262のすべての機能を実行する。これには、ビューワ266への接続も含まれる。テレビ1171’は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネット(登録商標)などのLAN、プレーン・オールド電話サービス(POTS)、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。テレビ1171’は、スマート・カード1180を組み入れており、例えば、図21bに示されているパーソナル・コンピュータ1172の機能のいくつか又は全部を含む。テレビ1171’は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。リモコン1900は、テレビ1171’と図書館262とを制御するのに用いられる。テレビ1171’は、また、そのプログラミングの中に、テレビ1171’のディスプレイ上に表示されるソフト・キーボード1174を含むことがある。リモコン1900は、次に、ソフト・キーボード1174上の「ソフト・キー」を操作するのに用いられる。テレビ1171’は、また、テレビ1171’と図書館262とを制御しテレビ1171’をそのパーソナル・コンピュータの役割において操作するのに用いられる独立のキーボードを組み入れている場合もある。キーボード1174’は、ワイヤード接続によってテレビ1171’に接続することができる。あるいは、キーボード1174’は、テレビ1171’及び図書館262と、赤外線通信、無線周波数通信及びレーザを含むそれ以外の光学的手段を用いて、通信することができる。テレビ1171’と図書館262とは、信号経路1154を用いて、電話システムに接続することができる。
【0161】
図21dは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21dでは、完全な電子書籍ホーム・システム258として機能するスマート・カードを組み入れたデジタル・テレビ1171’が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ
1115が埋め込まれたプログラミングを受け取り、既に説明したホーム・システム258のすべての機能を実行し、テレビのディスプレイ上に電子書籍データを表示する。テレビ1171’は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネットなどのLAN、POTS、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。テレビ1171’は、スマート・カード1180を組み入れており、例えば、図21bに示されているパーソナル・コンピュータ1172の機能のいくつか又は全部を含む。テレビ1171’は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。リモコン1900は、テレビ1171’とホーム・システム258とを制御するのに用いられる。テレビ1171’は、また、そのプログラミングの中に、テレビ1171’のディスプレイ上に表示されるソフト・キーボード1174を含むことがある。リモコン1900は、次に、ソフト・キーボード1174上の「ソフト・キー」を操作するのに用いられる。テレビ1171’は、また、テレビ1171’とホーム・システム258とを制御しテレビ1171’をそのパーソナル・コンピュータの役割において操作するのに用いられる独立のキーボードを組み入れている場合もある。キーボード1174’は、ワイヤード接続によってテレビ1171’に接続することができる。あるいは、キーボード1174’は、テレビ1171’及びホーム・システム258と、赤外線通信、無線周波数通信及びレーザを含むそれ以外の光学的手段を用いて、通信することができる。テレビ1171’とホーム・システム258とは、信号経路1154を用いて、電話システムに接続することができる。
【0162】
図21eは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21eでは、スマート・カード1180を組み入れたデジタル・テレビ受信機を備えたPC1172が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取り、既に説明した図書館262のすべての機能を実行する。この機能には、ビューワ266への接続も含まれる。PC1172は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネットなどのLAN、POTS、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。PC1172は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0163】
図21fは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21fでは、完全な電子書籍ホーム・システム258として機能するスマート・カード1180を組み入れたデジタル・テレビ受信機を備えたPC1172が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取り、既に説明したホーム・システム258のすべての機能を実行する。PC1172は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネットなどのLAN、POTS、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。PC1172は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0164】
図21gは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21gでは、ホーム・システム258が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取るデジタルTV受信機1613を含む。ホーム・システム258は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0165】
図22は、TVプログラム・ブロードキャスト配送システムを用いた電子書籍の配送をサポートするホーム・システム258のハードウェア構成が示されている。図22におけるホーム・システム258は、ホーム・システム・フロントエンド259と、ホーム・システム・バックエンド259’とを含む。ホーム・システム・フロントエンド259は、電子書籍データを受け取る配送システムに基づいて変動する。ホーム・システム・バックエンド259’及びそれに関連する構成要素と機能とは、セクションIIで既に述べたように、配送システムとは無関係であって、一貫している。ホーム・システム・フロントエンド259は、デジタル・データの直接的な受信、TVプログラム・ブロードキャスト信号の受信、データの信号からのストリップ(抽出)など、複数の機能を実行する。ホーム・システム・フロントエンド259の希望する機能を達成するには、様々なハードウェア構成を用いることができる。例えば、図22に示されているように、ホーム・システム258は、セットトップ端末1220、TV1171、又はコネクタ1617を用いてコンピュータ1172からデジタル・プログラム・マルチプレクスを受信するように構成することができる。あるいは、ホーム・システム258は、RFチャネルを受け取ることもできる。この場合は、デジタル・プログラム・マルチプレクス信号がデジタルTV受信機1613を用いて含まれており、信号をデジタル・プログラム・ブロードキャスト・コネクタ1617に提供して、電子書籍データを信号から抽出する。最後に、ホーム・システム258は、デジタル・データ・ストリームを受け取ることができ、このストリームは、コネクタ1619を用いてデジタル・プログラム・マルチプレクスから抽出されたものである。電子書籍システムと関係するデジタル・データがTVプログラム・ブロードキャスト信号から抽出されると、このデジタル・データは、ホーム・システム258内のデジタル・ロジック609に、セクションIIで説明したように、それ以後の処理のために提供される。
【0166】
消費者の家庭において、デジタルTVプログラム信号を受け取りその信号からデータをストリップするためには、コネクタ1617が用いられる。図23は、コネクタ1617によって実行されるプロセスの流れ図である。コネクタ1617は、ステップS1607においてデジタル・プログラム・マルチプレクス信号を受け取り、ステップ1608において信号からMPEG制御情報を取り除き、ステップS1612においてストリームがその中に埋め込まれた任意の電子書籍データを含むかどうかを判断し、ステップS1616において電子書籍データを信号から抽出し、ステップS1620において抽出された電子書籍データ・ストリームをデジタル論理要素に通信する。
【0167】
iii.TVプログラム・ブロードキャスト配送のための電子書籍注文プロセス
セクションIIにおいて既に述べたように、加入者は、メニュ・システムから自らが希望する電子書籍を選択する。このメニュ・システムとそのコンテンツとは、TVプログラム・ブロードキャスト配送システムを介して周期的にホーム・システム258に配布されるか、新たな電子書籍を注文する際に課金及び集金システム278によってホーム・システム258まで配送される情報を用いて、オペレーション・センタ250が更新する。このメニュからなされた電子書籍の注文リクエストは、処理のために、課金及び集金システム278に送られる。
【0168】
配送が双方向のケーブル・システムを用いて行われる場合には、セットトップ端末1220は、注文リクエスト情報をローカルなケーブル・システム1114に送るのに用いることができる。ローカルなケーブル・システム1114は、課金及び集金システム278、又は、電子書籍注文又は課金目的でセットトップ端末1220からのリクエストを処理するオペレーション・センタ250と通信状態にある。更に、モデムを備えている電話回線を用いて、情報をセットトップ端末1220から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250に転送することができる。あるいは、セットトップ端末1220は、ケーブル・モデム、無線モデム、LANコネクタ、T1及びT3コネクタ、ADSLコネクタ、ISDNコネクタ、又は、情報をケーブル・システム1114に伝送する、若しくは、別の通信経路を介して課金及び集金システム278かオペレーション・センタ250に直接に伝送するためのそれ以外の改良型通信インターフェースを組み入れている。あるいは、ホーム・システム258は、これらの通信経路の任意のものを介して直接に、課金及び集金システム278に接続することができる。
【0169】
図24aないし図24cは、電子書籍データ1115又は1111が埋め込まれたプログラミングと共に用いることができる注文プロセスの別の配列を示している。以下の議論では、加入者は、ローカル・ケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取る。しかし、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングが、ブロードキャスト支局1112若しくは衛星ブロードキャスト・システム1120によって、又は、電子書籍データが埋め込まれたデジタル・ブロードキャスト・プログラミングを提供することができる任意の実体から提供されるときには、注文プロセスを用いることもできる。
【0170】
図24aないし図24cでは、電子書籍注文リクエストは、課金及び集金システム278へのケーブル・モデムを用いる、課金及び集金システム278への専用双方向伝送システムを介する、課金及び集金システム278への電話モデムを用いる、既存の電話回線を用いる、無線通信システムを介したセルラ・モデムを用いる、T1及びT3回線、ADSL回線、ISDN回線、並びに電話及びPOTSを用いるなど、様々な通信媒体を介して提供することができる。あるいは、電子書籍注文リクエストは、イーサネットなどのLANを介して提供することもできる。
【0171】
図24aでは、全国放送業者1110が、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを、ブロードキャスト支局1112に提供している。ブロードキャスト支局1112は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、ローカルなケーブル・システム1114に送る。ローカルなケーブル・システム1114は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、ホーム・システム258に送る。リクエストされた電子書籍を、ホーム・システム258において、電子書籍データが埋め込まれたプログラミングから受け取るには、加入者は、注文リクエストを始動しなければならない。図24aに示されている実施例では、加入者は、注文リクエスト1190を、課金及び集金システム278に送り、この課金及び集金システム278は、オペレーション・センタ250からのリクエストされた電子書籍データの配送をプログラミングに含ませるために開始する。
【0172】
電子書籍は、加入者が注文リクエストを提供することなく、ホーム・システム258において受け取ることができる。他の加入者が、例えば贈り物として、電子書籍をホーム・システム258に配送させることも可能である。電子書籍は、また、試験的に又は承認に基づいてホーム・システム258に送ることもできる。例えば、試験的な電子書籍を試験的にホーム・システム258に送ることができ、その場合には、この試験的な電子書籍は、ホーム・システム258での受領から一定の時間が経過した後では見ることができない
ようにするコードを含めることもできる。試験的な電子書籍を見るという特権をとっておくためには、加入者は、この試験的な電子書籍を購入するという意思を示せばよい。そうすると、オペレーション・センタ250は、認証コードを送り、それによって、加入者は、恒久的にその試験的な電子書籍を保持することが可能になる。あるいは、配送システム200は、第1章だけなど電子書籍の一部分を暗号化されていない状態で提供することもでき、その場合には、加入者は、残りの部分を復号化するには、その電子書籍を購入して認証コードを受け取らなければならない。
【0173】
図24bには、注文プロセスの別の構成が示されている。図24bに示されている注文プロセスは、注文リクエスト1190’が課金及び集金システム278に送られ、次に課金及び集金システム278は、ブロードキャスト支局1112よる挿入のために電子書籍データの配送を開始するという点で、図24aに示されているものとは異なっている。
【0174】
図24cは、注文プロセスの更に別の構成を示している。図24cでは、注文リクエスト1190’’は、課金及び集金システム278に送られ、次に課金及び集金システム278は、全国放送業者1110による挿入のために電子書籍データの配送を開始する。
【0175】
b.インターネットを用いた注文システムの動作
TVプログラム・ブロードキャスト配送環境に典型的である一方向の配送環境では、インターネットを用いることにより、電子書籍を注文する加入者に場所を問わずにアクセスすることが可能である。加入者は、インターネット・ウェブ・サイト279に、図21a、図21b、図21e、図21fのPC1172や、図21c又は図21dのテレビ1171’や、図21gのホーム・システム258を用いて、ログオンする。加入者は、次に、加入者IDを入力する。それにより、インターネット・ウェブ・サイト279は、個別化されたメニュをこの加入者に提供する。加入者は、例えば、PC1172、テレビ1171’又はホーム・システム258上で個別化されたメニュを見ることができる。個別化されたメニュは、例えば、過去に注文のあった電子書籍など、加入者に特有のデータに基づいている。電子書籍の注文がインターネット・ウェブ・サイト279上でなされるときには、インターネット・ウェブ・サイト279は、例えば、加入者の自動番号識別(ANI)、ユーザ名、ユーザID、インターネット・アドレス(すなわち、REMOTE_HOST、REMOTE_ADDR及びHTTP_NAME)に基づいて、加入者285を識別する。加入者は、ブロードキャスト・テレビ・サービスに加入したときに加入者に与えられた一意的な加入者識別子によっても識別されうる。加入者を識別するこれ以外の手段としては、ブラウザのクッキーなど、特別なものもある。ブラウザのクッキーは、ウェブ・サイト・サーバがブラウザ上の限られた量の情報を記憶することを可能にするものである。この情報は、典型的には、セット・クッキーHTTP応答フィールド・ヘッダを用いて、加入者の端末に送られる。セット・クッキー・フィールドは、名前/値のペアであるクッキー・コンテンツを含み、また、このクッキーがいつ有効でなくなるか、クッキーが有効なインターネット・ドメイン、クッキーが有効なドメインの中のURLの経路部分を説明する情報も含む。クッキーを理解するブラウザは、例えば、このデータをセットトップ端末のハードディスク上に記憶し、このクッキーがクッキー・リクエスト・ヘッダ・フィールド内で生じた元のウェブ・サイト・サーバに、これらのデータを戻す。クッキーは、ブラウザに関する状態情報(加入者がこのウェブ・サイトを最後に訪問したのはいつか、どのリソースを加入者は最後に用いたか、など)を記憶するのに有用であり、この情報は、加入者がウェブ・サイトを立ち去ったりブラウザをシャットダウンしても失われない。
【0176】
ウェブ・サイト279のようなウェブ・サイトは、加入者に対する電子書籍注文をカスタマイズするのにクッキーを用いることができる。例えば、ウェブ・サイト279は、クッキー内の情報に基づいて、加入者をウェブ・サイト279に歓迎することができるし、
加入者によって提供されたそれまでの注文に基づいて、加入者をメニュ又は個別化されたメニュに導くことができる。加入者が識別されると、ウェブ・サイト279は、個別化された注文メニュを作成することができ、これを、加入者は、ホーム・システム258にダウンロードすることができる。
【0177】
電子書籍の注文がいったんなされると、課金及び集金システム278は、この注文を処理して、リクエストされた電子書籍をTVブロードキャスト配送システムを介して配送するようにオペレーション・センタ250へのリクエストを始動することができる。
【0178】
図25は、インターネットを用いた電子書籍の注文と関連する主なステップの流れ図である。流れ図は、図19のブロードキャスト環境を前提にしている。
【0179】
プロセスは、ステップS100から始まる。ステップS110では、図21a、21b、21e若しくは21fのPC1172か、図21c若しくは21dのテレビ1171’か、又は、ホーム・システム258が、ウェブ・サイト279にアクセスする。ウェブ・サイト279には、ウェブ・サイト279のアドレスをウェブ・ブラウザの位置ウィンドウに入力するか、ホーム・システム258メニュ上若しくはビューワ266で見ている実際の電子書籍の中に提供されたハイパーテキスト・リンクを付勢するか、異なるウェブ・サイトから受け取ったハイパーテキスト・リンクを付勢することによって、アクセスできる。次にプロセスは、ステップS120に移動する。
【0180】
ステップS120では、ウェブ・サイト279を示しているデータ信号がセットトップ端末220に送信され、ウェブ・サイト279がリクエスト側の装置上に表示される。次にプロセスは、ステップS130に移動する。ステップS130では、ウェブ・サイト279は、加入者によって選択された電子書籍に対する注文信号1190を受け取る。注文信号1190は、電子書籍識別子と、リクエスト側のホーム・システム258のアドレス及びIDとを含む。プロセスは、次に、ステップS140に進む。
【0181】
ステップS140では、ウェブ・サイト279は、認証リクエスト1196を課金及び集金システム278に送信する。プロセスは、ステップS150に移動する。ステップS150では、課金及び集金システム278は、注文信号1190が発せられたホーム・システム258が選択された電子書籍を受け取ることが認証されるかどうかが判断される。課金及び集金システム278は、リクエストしている加入者の過去のクレジットカード履歴を評価することができる。課金及び集金システム278は、加入者の口座が支払い不能であるかどうかを判断することができる。ホーム・システム258が選択された電子書籍を受け取る権限を有していないときには、プロセスは、ステップS160に移動する。有している場合には、プロセスは、ステップS170に進む。
【0182】
ステップS160では、課金及び集金システム278はメッセージをリクエストしているホーム・システム258に送り、選択されたプログラムにはアクセス不可能であるということをアクセス不能の理由と共に述べる。そして、プロセスはステップS190に移動して停止する。
【0183】
ステップS170では、課金及び集金システム278は、認証信号1191をオペレーション・センタ250に送る。次に、プロセスは、ステップS180に移動する。ステップS180では、オペレーション・センタ250は、リクエストされた電子書籍のデータを検索しプログラミングに埋め込む。プロセスは、ステップS190に進み、終了する。
【0184】
インターネットを用いた電子書籍の注文方法は、テレビ・プログラムブロードキャスト配送の実施例に限定されない。この注文方法は、一般的な性質を有し、本出願で述べられ
ている任意の配送方法を用いて配送される電子書籍を注文するのに用いることができる。
【0185】
c.インターネット配送方法
図26は、インターネットを用いて電子書籍を配送する別の配送計画301’である。図26では、出版社26がインターネット・ウェブ・サイト279に電子書籍を掲示している。この出版社は、テキスト及びグラフィクス・データをデジタル・フォーマットに変換し、デジタル・データを圧縮し、圧縮されたデジタル・データをインターネット・ウェブ・サイト279にアップロードすることができる。あるいは、出版社282は、外部の変換機能283を用いて、テキスト及びグラフィクス・データをデジタル・フォーマットに変換することもできる。この場合には、変換機能283が、デジタル・データをインターネット・ウェブ・サイト279に提供することができる。例えば、大きなオンライン書店は、様々な出版社から出版物を電子形式で集めたり、ハードコピーの書籍を電子形式に変換したり、電子書籍を、インターネット・ウェブ・サイト279などインターネット上に掲示することができる。
【0186】
電子書籍は、次に、例えば、公共交換型電話ネットワーク(PSTN)を用いて、又は、それ以外の通信システムを用いて、加入者285、図書館286及び書店287に転送することができる。図書館286と書店287とは、電子書籍を加入者285に提供することができる。
【0187】
電子書籍がインターネット・ウェブ・サイト279上に提供されると、課金及び集金機能がインターネット・ウェブ・サイト279に組み入れられる。例えば、加入者は、クレジットカード番号を、インターネット・ウェブ・サイト279のページのデータ・フィールドのの中に入力することによって、電子書籍の選択に対する支払いを行うことができる。この構成では、別個の課金及び集金システムは必要でない。あるいは、インターネット・ウェブ・サイト279が情報を課金及び集金システム278に伝えることもできる。
【0188】
インターネットを介しての電子書籍の配送は、多くの方法を用いて処理できる。ある方法では、電子書籍は、注文が処理されると直ぐに、リクエスト側のホーム・システム258にダウンロードされる。あるいは、電子書籍を、注文プロセスの一部として入力されている電子メール・アドレスに電子メールとして送ることもできる。別の実施例では、注文処理プロセスの一部として、加入者に、加入者が注文した電子書籍を加入者の都合のいいときに検索できる場所及び認証情報を与えることもできる。電子書籍製品、新聞、雑誌、又はそれ以外の定期刊行物を購読するために、インターネット・ウェブ・サイト279は、加入者がインターネット・ウェブ・サイト279にログオンしたときに直ちに自動的に、加入者に最新の製品を配送することもできる。電子書籍データは、連続的でマルチキャストされたストリーミング・ビデオ、オーディオ又はデータ・フィールドの中に埋め込むことができる。
【0189】
d.他の配送方法
電子書籍の配送のための実施例を以上でいくつか説明した。ここでは、これらの特定の配送のための実施例について再説すると共に、本発明によってサポートされる他の配送実施例についても述べることにする。セクションIでは、エンコーダ204を用いて、電子書籍データをビデオ配分システム208を介して送信するのに用いられるオペレーション・センタ250とアップリンク254について述べた。次に述べる実施例では、モジュール型のエンコーダ2541を用いる。このモジュール型エンコーダは、電子書籍のテキストを配送される信号とモジュール型の送信サブシステム2542との中に挿入する。後者の送信サブシステムが、実際の信号を送信する。モジュール型のエンコーダ2541とモジュール型の送信サブシステム2542とは、共に、それぞれユニークな配送方法の実施例のための送信機能をサポートしている。セクションIIでは、ビデオ信号の中に埋め込
まれた電子書籍データをホーム・システムで利用できるフォーマットに変換するのに、ビデオ・コネクタ212が用いられた。次の実施例は、配送された信号を埋め込まれた電子書籍データと共に受け取り、電子書籍データを抽出し、電子書籍データを更なる処理のためにデジタル・ロジック609に提供するモジュール型のコネクタ700を用いる。モジュール型コネクタ700は、それぞれのユニークな配送方法実施例に対する受信機能をサポートしている。
【0190】
図27は、同軸又はファイバ・ケーブル・システム2701を介して電子書籍をホーム・システム1258に配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化される。ここで、エンコーダ2541は、図1bにおけるエンコーダ174と同一であり、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマットされ送信される。サブシステム2542は、図4のアップリンク254と同一である。この信号は、ケーブル・システム2701を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。ケーブル・システム2701は、同軸ケーブル・ネットワーク、全体的にファイバであるネットワーク、ファイバと同軸とのハイブリッド・ネットワーク、ファイバからカーブ(curb)へのネットワーク、又は、それ以外の任意の配分技術である。ケーブル・システム上の信号は、ケーブル・モデムによって発生されるが、この場合には、外部ケーブル・モデム2702を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム258のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1258は、内部ケーブル・モデム2705を含み、このモデムが信号を受け取り電子書籍データをモジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例で、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0191】
別の実施例では、ケーブル・システムを介して配送される信号はビデオ信号である。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号である。別の実施例では、ビデオ信号は、デジタル・ビデオ信号である。ホーム・システム1258は、内部ケーブル受信機/チューナ/復調器2706を含み信号を処理し、埋め込まれた電子書籍データをモジュール型コネクタ700に提供する。コネクタ700は、図2のビデオ・コネクタと同一である。セットトップ端末2703、又は、ケーブル対応TV、ケーブル・チューナ(図示せず)付きのPCなど、ケーブル・ビデオ信号を受け取ることができるそれ以外の装置が、ビデオ信号を処理し、それをホーム・システム1258の中のコネクタ700に配送する。ホーム・システム1258は、埋め込まれた電子書籍データを抽出する。あるいは、セットトップ端末2703又はそれ以外のそのような装置は、ビデオ信号から埋め込まれた電子書籍データを抽出し、その電子書籍データをホーム・システム1258におけるモジュール型コネクタ700に提供する。
【0192】
別の実施例では、電子書籍データは、オーディオ信号の中に埋め込まれており、ホーム・システム1258の中の適当なオーディオ能力のあるモジュール型コネクタ700が電子書籍データをオーディオ信号からデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0193】
更に別の実施例では、信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、ホーム・システム1258の中の適当なスプレッド・スペクトル受信
機及び復調器コネクタ700が電子書籍データをデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で伝送される。しかし、ノイズ・レベルよりは下である。
【0194】
図28は、無線ブロードキャスト・システム2801を介してホーム・システム1260まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、無線ブロードキャスト・システム2801を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。この無線ブロードキャスト・システムは、マイクロ波マルチポイント配送システム(MMDS)、ローカル・マルチポイント配送システム(LMDS)、指示テレビ固定サービス(ITFS)システム、又は、任意のそれ以外の無線データ、ビデオ、又はテレフォニ・ブロードキャスト・システムでありうる。これには、テリジェント(Teligent)によって提供されているようなポイント・ツー・ポイント及びポイント・ツー・マルチポイントのマイクロ波ブロードキャストシステム、ウィンスター(winstar)デジタル無線ネットワーク、及びATTの無線システムが含まれる。無線ブロードキャストシステム上の信号は、無線モデムによって発生されるが、この場合には、外部無線モデム2802を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1260のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1260は、内部無線モデム2705を含み、このモデムが信号を受け取り電子書籍データをホーム・システム1260モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0195】
別の実施例では、無線ブロードキャスト・システムを介して配送される信号はビデオ信号である。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号である。別の実施例では、ビデオ信号は、デジタル・ビデオ信号である。ホーム・システム1260は、内部無線受信機/チューナ/復調器2806を含み信号を処理し、埋め込まれた電子書籍データをモジュール型コネクタ700に提供する。無線セットトップ端末2803、又は、TV、無線受信機及びチューナ(図示せず)付きのPCなど、無線ビデオ信号を受け取ることができるそれ以外の装置が、ビデオ信号を処理し、それをホーム・システム1260の中のコネクタ700に配送する。ホーム・システム1260は、埋め込まれた電子書籍データを抽出する。あるいは、セットトップ端末2803又はそれ以外のそのような装置は、ビデオ信号から埋め込まれた電子書籍データを抽出し、その電子書籍データをホーム・システム1260におけるモジュール型コネクタ700に提供する。
【0196】
別の実施例では、電子書籍データは、オーディオ信号の中に埋め込まれており、ホーム・システム1260の中の適当なオーディオ能力のあるモジュール型コネクタ700が電子書籍データをオーディオ信号からデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0197】
更に別の実施例では、信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、ホーム・システム1260の中の適当なスプレッド・スペクトル受信機及び復調器コネクタ700が電子書籍データをデジタル・ロジック609による処理の
ために抽出することが必要となる。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で伝送される。しかし、ノイズ・レベルよりは下である。
【0198】
図29は、衛星ブロードキャスト・システム2901を介してホーム・システム1280まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、衛星ブロードキャスト・システム2901を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。この衛星ブロードキャスト・システム2901は、ディレクTV(DirecTV)及びエコスター(EchoStar)、ダイレクト・ツー・ホーム(direct to home)衛星ブロードキャスト・システム、ビデオ・ネットワーク配分ブロードキャスト・システム、ポイント・ツー・ポイント又はポイント・ツー・マルチポイントのVSATシステム、ワールドスペース、CDラジオ又はXMなどのデジタル・オーディオ・ブロードキャスト・システム、又は、イリジウム、テレデシック又はグローバルスターなどのモバイル・データ及びテレフォニ衛星ブロードキャスト・システムなどでありうる。あるいは、衛星ブロードキャスト・システムは、地域化されたブロードキャスト・サービスで構成されることができるし、又は、通信リピータ・サービスを小さな地理的領域に提供する気球や航空機に搭載された通信サービスを記憶し送ることができる。衛星ブロードキャストシステム上の信号は、衛星モデムによって発生されるが、この場合には、外部衛星モデム2902を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1280のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1280は、内部衛星モデム2905を含み、このモデムが信号を受け取り電子書籍データをホーム・システム1280モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0199】
別の実施例では、衛星ブロードキャスト・システムを介して配送される信号はビデオ信号である。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号である。別の実施例では、ビデオ信号は、デジタル・ビデオ信号である。ホーム・システム1280は、内部衛星受信機/チューナ/復調器2806を含み信号を処理し、埋め込まれた電子書籍データをモジュール型コネクタ700に提供する。衛星受信機2903、又は、TV、衛星受信機及びチューナ付きのPCなど、衛星ビデオ信号を受け取ることができるそれ以外の装置が、ビデオ信号を処理し、それをホーム・システム1280の中のコネクタ700に配送する。ホーム・システム1280は、埋め込まれた電子書籍データを抽出する。あるいは、衛星受信機2903又はそれ以外のそのような装置は、ビデオ信号から埋め込まれた電子書籍データを抽出し、その電子書籍データをホーム・システム1280におけるモジュール型コネクタ700に提供する。
【0200】
別の実施例では、電子書籍データは、オーディオ信号の中に埋め込まれており、ホーム・システム1280の中の適当なオーディオ能力のあるモジュール型コネクタ700が電子書籍データをオーディオ信号からデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0201】
更に別の実施例では、信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペ
クトル信号であり、ホーム・システム1280の中の適当なスプレッド・スペクトル受信機及び復調器コネクタ700が電子書籍データをデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で伝送される。しかし、ノイズ・レベルよりは下である。
【0202】
図30は、ワイヤード接続データ・ネットワーク3001を介してホーム・システム1290まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、ワイヤード接続データ・ネットワーク3001を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1290から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。このワイヤード接続データ・ネットワーク3001は、メタリック・ワイヤ又はファイバであり、HDSL、ADSL、DSL、ISDN、T1、T3、SONET、ATM、X.25、フレーム・リレー、交換式マルチメガビット・データ・サービス(SMDS)などを含む多数の通信標準の任意のものをサポートしている。ワイヤード接続ブロードキャスト・システム上の信号は、データ・モデム又は送信装置によって発生されるが、この場合には、適切なモデム、インターフェース装置、又はデータ終端装置(DTE)を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1290のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。このような受信装置の実施例については、図30において、HDSLモデム、ADSLモデム3003、DSLモデム3003、ISDNターミナル装置(TE)3005、T1デジタル・サービス・ユニット(DSU)3006、T3DSU3007、ファイバ・ユーザ・ネットワーク・インターフェース装置(UNI)3008、ATMUNI3009、X.25DTE3010、フレーム・リレー・アセンブラ/デアセンブラ(FRAD)3011、及びSMDS加入者ネットワーク・インターフェース装置(SNI)3012などが示されている。あるいは、ホーム・システム1290は、内部モデム又はDTE3013を含み、これが1つ又は複数の信号タイプを受け取り、電子書籍データが埋め込まれた受け取った信号を、ホーム・システム1290モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。最後に、ホーム・システム1290は、トランシーバを用いて、ワイヤード接続LANに接続されることもある。この実施例では、電子書籍データは、任意の時刻に、LANを介して配送される。この実施例がどのように用いられるかに関する一例は、それぞれの学生がLANに接続された電子書籍ホーム・サブシステムを有しているような大学における環境である。教授は、教科書や課題を選択された学生に配送することができる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0203】
図31は、PSTN3101を介してホーム・システム1310まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、PSTN3101を介して配送される。この信号は、ホーム・システム1310から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。PSTN上の信号は、データ・モデム又は送信装置によって発生されるが、この場合には、適切なモデム3102を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1310のモジュール型コネクタ700にそれ以降
の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1310は、内部モデム3103を含み、これが信号を受け取り、電子書籍データが埋め込まれた受け取った信号を、ホーム・システム1310モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0204】
図32は、無線パーソナル通信システム(PCS)3201を介してホーム・システム1310まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、PCSネットワーク3201を介して配送される。無線PCSシステムは、例えば、無線LAN、デジタル・セルラ・テレフォニ・ネットワーク、アナログ・セルラ・テレフォニ・ネットワーク、デジタル・セルラ・ラジオ・システム、アナログ・セルラ・ラジオ・システム、デジタル・ページャ・ネットワーク、アナログ・ページャ・ネットワーク、パーソナル通信ネットワーク(PCN)などでありうる。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1320から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。無線PCS受信機3202は、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1320のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1320は、内部モデムPCS受信機3203を含み、これが信号を受け取り、電子書籍データが埋め込まれた受け取った信号を、ホーム・システム1320モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0205】
図19を再度参照すると、全国又はローカルなテレビ放送業者の信号を用いた電子書籍の配送に関係する複数の実施例が示されている。全国放送業者1110からの信号は、衛星システム1122を用いて、地上のローカル・テレビ支社1112を用いて、又は、ローカル・ケーブル・システム1114を用いて、ホーム・サブシステム258’、258’’、又は258’’’に配送することができる。あるいは、ローカル・テレビ・ブロードキャスト支社1112が、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’まで地上を配送するか、又はローカル・ケーブル・システム1114を用いて配送することができる信号を生成する。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号であり、電子書籍データはビデオ信号の中に埋め込まれている。別の実施例では、ビデオ信号はデジタル・ビデオ信号であり、電子書籍データは独立のデータ・ストリームとして搬送される。別の実施例では、電子書籍データはオーディオ信号の中に埋め込まれている。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0206】
更に別の実施例では、この信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、デジタル・ロジック609による処理のために電子書籍データを抽出するため、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’の中に図32のコネクタ700のような適切なスプレッド・スペクトル受信機のモジュール型コネクタを必要とする。この実施例では、スペクトル・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で、しかし、ノイズ・レベルよりも下で送信される。
【0207】
あるいは、複数の実施例が、全国又はローカルなラジオ放送業者の信号を用いる電子書籍の配送と関係している。全国的なラジオ放送業者からの信号は、衛星システム1122
又はブロードキャスト支局(支社)1122を用いて、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’に配送することができる。あるいは、ラジオ・ブロードキャスト支局1122は、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’に地上で配送することが可能な信号を生成することができる。ある実施例ではオーディオ信号はアナログ・オーディオ信号であり、電子書籍データはオーディオ信号の中に埋め込まれている。別の実施例ではオーディオ信号はデジタル・オーディオ信号であり、電子書籍データは独立のデータ・ストリームとして搬送される。更に別の実施例では、電子書籍データは、アナログ・オーディオ・ブロードキャストのサブキャリアの中に埋め込まれている。最後の実施例では、信号はデジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、デジタル・ロジック609による処理のために電子書籍データを抽出するために、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’の中に適切なスプレッド・スペクトル受信機のモジュール型コネクタ700を必要とする。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、オーディオ信号と同じ帯域幅で、しかしノイズ・レベルよりも下で送信される。
【0208】
上述したどの搬送方法でも、搬送経路を用いてインターネットへの接続を確立することで、このセクションで上述したような電子書籍データのインターネット経由での配送が可能となる。
【0209】
別の配送に関する実施例では、電子書籍システムは、図15において示されているように、そして上述したように、例えば、公共図書館、学校、書店、新聞スタンド又はスタンドアロンのキオスクにおいて用いられるように修正することが可能である。電子書籍及び定期刊行物のための公共的なニューススタンドは、ニューヨーク市の通りの角にある街角の店や、空港や、更には航空機などにも便利に配置することが可能である。公共図書館、学校、書店、ニューススタンド又はキオスクのメイン・ユニットは、図15に示されているようなファイル・サーバ900でありうる。このファイル・サーバ900は、数千もの書籍、新聞又は定期刊行物を記憶することができる大容量の電子的メモリである。ファイル・サーバでは、様々な電子記憶手段を用いることができる。例えば、ハードディスク、リード・ライト式のCD−ROM、リード・オンリのCD−ROMなどである。図15のコントローラ908は、書籍を公共ビューワ912にダウンロードすることができる。書店又は図書館は、1冊か2冊の書籍のテキストをその中にロードした公共ビューワ912を、顧客に貸すことができる。あるいは、顧客がビューワを所有する場合もある。顧客は、ファイル・サーバ900にときどき戻り、書籍のためのテキスト・データを受け取り、この書籍のためのテキスト・データは、顧客が読んだり消去したりすることができるし、又は、顧客自身のホーム・システム258に永久的に記憶することも可能である。顧客に関してわかっている特定の情報に基づいて、電子書籍の中に含まれる広告のカスタマイズが可能であり、それぞれの顧客のためにダウンロードされた新聞、雑誌又は書籍をユニークなバージョンを作成することが可能となる。
【0210】
また、電子書籍データは、フロッピー・ディスク、磁気テープ、スマート・カード・デバイス、メモリ・スティック・デバイス又は任意の他の携帯型メモリ記憶装置などの物理的なデバイスに記憶されホーム・システム258に転送されるために加入者に提供されるコンテンツとして配送することも可能である。それぞれの電子書籍メモリ記憶デバイスは、一意的な識別子と、1又は複数の電子書籍ファイルと、関連した見ることの認証情報とを含んでいる。メモリ・デバイスから電子書籍ファイルを見ることを制限なしでサポートすることも可能である。あるいは、メモリ・デバイスの上の電子書籍ファイルの一部又は全部は、制限付きで見るために利用可能であるか、又は、見る前に課金及び集金システム278からの認証を要求することができる。この場合には、ホーム・システム258は、見る前の認証のために課金及び集金システム278にコンタクトすることができる。
【0211】
電子書籍がスマート・カード装置やメモリ・スティック装置など携帯用記憶媒体上に配送されるときには、電子書籍及びその記憶媒体は、その記憶装置を保護するような態様にパッケージングがなされ、実際の書籍の刺激を提供する。図33は、電子書籍携帯用記憶媒体を記憶する記憶装置2600の例である。スマート・カード2601は、記憶装置2600のバックパネル2603の凹部2602に配置されている。フロント・パネル2604は、ヒンジ2605によってバック・パネル2603に接続されており、ヒンジ2605は、記憶装置2600の背面2606に配置されている。フロント・パネル2604は、バック・パネル2603の上に閉じるように動作して、記憶媒体2601を完全にカバーするすることができる。フロント・パネル2604は、クラスプ又は類似するロック装置を有しており、これにより、バック・パネル2603の対応する移動止め2608と係合し、記憶媒体2600を確実に閉じるようになっている。
【0212】
記憶装置2600のフロント・パネル2604は、当該電子書籍に対応するハードコピーの書籍のフロント・カバー又はダスト・ジャケットの複製となるようなカバー2609を含むことがある。同様に、バック・パネル2603は、対応するハードコピーの書籍のバック・カバー又はダスト・ジャケットの上に存在するものに類似するディスプレイを含むことがある。カバー2609のようなカバーは、例えば、フロント・パネル2604の中に挿入された紙片又は類似の材料でありうる。あるいは、カバー2609は、対応するハードコピーの書籍のフロントカバーの恒久的に固定された複製でもありうる。結果的に得られる記憶装置2600は、このようにして、対応するハードコピーの書籍をエミュレートし、対応するハードコピーの書籍と同じ態様で、実際の書棚又は他の記憶エリアに記憶することが可能である。
【0213】
電子書籍データは、マシン又は他の装置からホーム・システム258に配送される。図34は、通信ネットワーク2702によって結合されたマシン2701のシステム2700を示している。通信ネットワーク2702は、既に述べた任意のワイヤード接続又は無線システムである。通信ネットワーク2702は、定格が例えば110及び220ボルトのホーム・ワイヤ・システムなどの配電システムである。このシステム2700は、ビューワ266がこれを介してマシン2701と通信するインターフェース2703を含む。例えば、インターフェース2703は、110ボルトのソケットに挿入できるプラグイン装置でありうる。このような装置2703は、ビューワ266へのワイヤード接続又は無線インターフェースを含む。
【0214】
マシン2701は、マイクロプロセッサ2710、メモリ2711及びトランシーバ2712を含むことがあり、これらは例えばVLSIの中に組み込まれている場合がある。メモリ2711の中に、ビューワ266にダウンロード可能である又はそうではなくインターフェース2703を用いてビューワ266によって見ることができる電子書籍が1又は複数含まれていることがありうる。例えば、家電はそのメモリ内に、この家電に関する電子的な技術マニュアルを含むことができる。この電子的な技術マニュアルにアクセスするためには、ビューワ266は、インターフェース2703を介して、コード又は同様な「ハンドシェーク」を送信し、マイクロプロセッサ2710にトランシーバ2712を用いてその電子的な技術マニュアルをビューワ266に送信させることが可能である。
【0215】
電子書籍システム200は、書籍プレビュー機能を備えている。このようなプレビュー機能は、書店で書籍や雑誌を選択する際にいろいろと手に取るときのようなルック・アンド・フィールを与えてくれる。従って加入者は、電子書籍、電子雑誌、電子新聞などを、電子書籍、電子雑誌、又は電子新聞を購入する前にいろいろと見ることができる。電子書籍のプレビューについては、先に、図14i及び14jとの関係で説明した。このような電子書籍プレビューは、オンライン・サービス、オフライン・サービス、又はその双方によって、提供されうる。
【0216】
オンラインの電子書籍プレビュー機能では、ウェブ・サイト279などのようなインターネット・ウェブ・サイトを用いて、電子書籍のプレビューを表示することができる。電子書籍のプレビューを得るためには、加入者は、ビューワ266や図21aないし21gに示されているそれ以外の装置を用いて、ウェブ・サイト279にアクセスする。いったんインターネット・ウェブ・サイト279と通信状態に入れば、加入者は、電子書籍プレビューを選択して、利用できる電子書籍のプレビューのリスト又はメニュから見ることができる。選択された電子書籍のプレビューは、インターネット・ウェブ・サイト279のウェブ・ページ上に表示され、また、ビューワ266、テレビ1171又はパーソナル・コンピュータ1172の上に表示できる。
【0217】
他のオンライン・サイトを用いて電子書籍プレビューを表示することも可能である。一般に、例えば通信ネットワークにおける電子メール・アドレスなどアドレス指定可能などのようなノードも、電子書籍プレビューのための表示サイトとして用いることができる。
【0218】
電子書籍プレビューは、また、オフラインで例えばホーム・システム258にダウンロードすることも可能である。加入者は、インターネット・ウェブ・サイト279にアクセスして、電子書籍プレビューを含む電子ファイルをダウンロードすることができる。電子書籍プレビューは、例えば、ライブラリ又はビューワに記憶することができる。次に加入者は、例えば、ビューワ266、テレビ1171又はパーソナル・コンピュータ1172を用いて、電子書籍プレビューを見ることができる。
【0219】
電子書籍プレビューがホーム・システム258へダウンロードされるものとして提供されるときには、電子書籍プレビューは、暗号化されたフォーマットで又は暗号化されていないフォーマットで提供することができる。
【0220】
専用でフルタイムの配送を可能にする上述した配送方法を用いて、加入者からリクエストされた電子書籍、すべての加入者にブロードキャストされる電子書籍、更新されたメニュ・コンテンツ及び更新された広告を含む電子書籍データの連続的な配布を行うことができる。専用でないすなわちユーザの設定による接続を可能にする上述した配送方法に関しては、オペレーション・センター250は、リクエストがなされたときだけ又は周期的に電子書籍を配送することによってコンテンツのタイミング及び配送を管理して、配送を受け取れないことがあるホーム・システムへの配送を確実にすることができる。最後に、双方向の通信が可能である上述した配送方法を用いて、更新された電子書籍情報を注文する又はリクエストする目的で、オペレーション・センタ250又は課金及び集金システム278への返信経路を提供することができる。
【0221】
更に、ホーム・システム258は、配送システム200と直接的なインターフェースを有する独立な装置として説明されているが、ホーム・システム258は、セットトップ端末、テレビ、PC、又は配送システム200によって提供される信号を受け取ることができる任意の他の装置を経由して配送システム200に接続することも可能である。また、ホーム・システム258は、セットトップ端末、テレビ、PC、ラジオ、又は配送システムによって提供される信号を受け取ることができる任意の他の装置の内部でサポートされる機能の一部又は全部を有する独立の装置ではない場合もある。
【0222】
e.別の注文方法
以上で説明した配送方法は、どれも、ホーム・システム258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250へのアクセスを提供する実行可能な実施例である。ある実施例では、モジュール型(モジュラ)コネクタ701を、図6a及び8で示されているように、特定のプロトコル・フォーマット化及び送信プロセスを提供して、ホ
ーム・システム258が通信経路を用いることを可能にするために用いられる。アクセスを提供するためにPSTNが用いられる実施例では、モジュール型のコネクタ701は、図6bに示されているように、電話コネクタ270とモデム611とを含む。セルラ電話システムが用いられてアクセスが与えられる実施例では、モジュール型のコネクタ701は、図6bに示されているように、セルラ電話又はPCN電話611’を含む。
【0223】
f.モバイル環境
無線ブロードキャスト・システム2801、衛星ブロードキャスト・システム2901、無線パーソナル通信システム3201、又は地上テレビ・ブロードキャスト・システムを用いる配送方法によって提供される特徴は、電子書籍ホーム・システム又はビューワ266の可動性である。この可動性により、電子書籍データをいつでもどこでも、フロリダの海岸で座っているときからニューヨーク市のバスに座っているときまで、注文し受信することが可能になる。この可動性により、日刊新聞、月刊雑誌、ブックオブザマンス・クラブからの書籍などの電子書籍データ購読製品を配送することが可能になる。これらの購読製品は、適当なホーム・システム258又は電子書籍ビューワ266に自動的に配送することができる。強化されているエンド・ツー・エンドの誤り訂正技術を送信システムに追加すれば、これらのモバイル環境でも受信する確率を高く保証することができる。更に、電子書籍データのパケットを再送信する送信方法を実現することができ、それぞれの再送信のときに配送された注文を変更して、受信の蓋然性を向上させることができる。低帯域幅のモバイル環境では、電子書籍ファイルをパケットに分割して、パケットを限定された回数だけ送信することができる。電子書籍ファイルが完全に受信されない場合には、電子書籍ビューワ266はオペレーション・センタ250にリクエストを開始して、電子書籍ファイルの中でまだ受信されていない部分だけを再送信することができる。
【0224】
本発明を、上述の概略的に示した特定の実施形態と関連して説明したが、多くの変更、改造、変形が当業者には明白であることが、明らかである。従って、上述の本発明の好適な実施形態は、例示を意図したものであり、限定のためのものではない。特許請求の範囲に定義された本発明の精神および範囲を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、1992年12月9日に出願された米国特許出願第07/991,074号である“Television Program Packaging and Delivery System with Menu Driven Subscriber
Access”と、1994年11月7日に出願された米国特許出願第08/336,247号である“Electronic Book Selection and Delivery System”と、1993年12月2日に出願された米国特許出願第08/160,194号及びPCT/US93/11060号である“Advanced Set−top Terminal for Cable Television Delivery Systems”と、1997年8月5日に出願された米国特許出願第08/906,469号である“Reprogrammable Terminal for Suggesting Programs Offered on a Television Program Delivery System”と、1998年11月13日に出願された米国特許出願第09/191,520号である“Digital Broadcast Program Ordering”との一部継続出願である。これらの出願を本出願において援用する。更に、同時継続の、1999年1月27日に出願された米国特許出願第09/237,827号である“Electronic Book Having Library Catalog Menu and Searching Features”と、1999年1月27日に出願された米国特許出願第09/237,828号である“Electronic Book Electronic Links”と、1999年4月13日に出願された米国特許出願第09/289,957号である“Electronic Book Alternative Delivery
Methods”とを援用する。
【背景技術】
【0002】
情報スーパーハイウェイの構想に示唆を受け、書籍の配布に革命が生じる。グーテンベルグによる可動なタイプセット印刷の発明以来、世界は、テキスト・マテリアルの配布においてこのような革命のきわに立ったことはない。「書籍」(book)という語の定義は、近い将来、劇的に変化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
セキュリティ、便利さ、コスト、そしてそれ以外の技術的な問題などの理由により、書籍及び雑誌出版社は、現在、紙の形式でしか、その製品を配布することができない。しかし、本発明は、出版社が直面している問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
電子書籍選択及び搬送システムは、書籍を書店、図書館、学校そして消費者に配布する新たな方法である。本発明の技術的なブレークスルーにより、選択された電子書籍を配送し支払いを受け取る信頼性の高い電子的なシステムが提供される。このシステムは、消費者に、高度な技術的魅力を備えていながら同時に非常に実用的であって携帯可能で使用が容易な日常的で身近な装置を提供する。
【0005】
このシステムの効果は、紙の書籍やコンピュータ・メモリ装置などの物理的な物体の配布を、書籍又はテキスト配布システムから取り除いたことである。書籍の購入は、ペイパーリード(pay−per−read TM)な事柄となり、現在の書籍配布システムに
関連したオーバヘッド、「中間の人間」、印刷コスト、そして、時間的遅延を回避する。大統領のスピーチ、新たな立法、堕胎に関する裁判所の判決、OJシンプソンの証言などの出版されたマテリアル及びテキストを、最小の費用で、消費者が直ちに入手可能なようにすることができる。また、書籍のスポンサーとなり書籍の中に広告を埋め込む広告業者が資金を負担することにより、書籍が無料で末端の消費者が利用できるようになる。
【0006】
このシステムは、テレビジョン、ケーブル、電話、そしてコンピュータ産業に関係する新たな技術の新規な組合せである。高帯域幅のデータ伝送、強力なセキュリティ保護方法、高度なデジタル・スイッチング、高解像度の視覚的表示、新規なコントロールズ、そして、ユーザ・フレンドリなインターフェース・ソフトウェアを用いる。
【0007】
このテキスト配送システムの基本コンポーネントは、配送のためにテキストを準備するサブシステムと、配送されたテキストを受け取り選択するサブシステムとである。このシステムのある実施例には、システムを強化する追加的なコンポーネントやオプションの機能が含まれる。このシステムは、書店、公共図書館、学校、そして消費者による使用に向くように構成することができる。ある実施例では、この消費者向けのシステムは、4つのサブシステムで構成される。すなわち、(1)オペレーション・センタ、(2)配布システム、(3)受信、選択、見る、取引及び伝送の能力を含むホーム・サブシステム、そして、(4)課金及び集金システム、である。このシステムの代替の構成は、様々な伝統的な及び非伝統的な配送方法を可能とするように規定されている。
【0008】
オペレーション・センタは、いくつかの基本機能、テキスト・データの操作(テキスト・データの受信、フォーマット化及び記憶を含む)、テキストのセキュリティ符号化、書籍のカタログ化、メッセージング・センタ能力の提供、そして、アップリンク機能、を実行である。ある実施例では、このシステムは、オペレーション・センタからのテキストを、アナログ・ビデオ信号の中にテキスト・データを挿入することによって、消費者の自宅に配送する。テキストの挿入は、一般に、オペレーション・センタ内にある又はその近くにあるアップリンク・サイトでエンコーダと共に実行される。このシステムは、垂直ブランキング期間(VBI)のいくつかのライン、アナログ・ビデオ信号のすべてのライン、デジタル・ビデオ信号又は帯域幅の中の未使用部分を用いてテキスト・データを送ることができる。VBI配送方法を用いると、トップの10又は20の書籍タイトルを、加入者のビデオ受信を妨げることなく、既存のケーブル又はブロードキャスト伝送能力を用いて、通常のプログラミングの間にビデオと共に送信することができる。ビデオ信号全体を用いると、数千冊の書籍を僅かに1時間の放送時間内に伝送できる。ほぼどのようなアナログ又はデジタルのビデオ又はデータの配送システムでも、テキスト・データを配送するために用いることができる。またテキスト・データは、例えば、ADSL接続など高速な接続を有する電話ネットワーク(例えば、公共交換型電話ネットワーク)及びインターネット等を含む、それ以外の低速及び高速の信号経路を介して伝送することができる。
【0009】
ホーム・サブシステムは、少なくとも4つの機能、配布システムへの接続、テキストの選択、テキストの記憶、そして、通信機構を通じた取引、を実行する。ホーム・サブシステムのコンポーネントは、様々なハードウェア構成において構成することができる。それぞれの機能は、別個のコンポーネントによって実行することができ、コンポーネントは統合することもでき、又は、既存のケーブル・セットトップ・コンバータ・ボックス、コンピュータ、及びテレビジョンの能力を用いることができる。コネクタ、ライブラリ・ユニット、そしてビューワ・ユニットを用いることができる。ある実施例では、ホーム・サブシステムのコネクタ部分は、アナログ・ビデオ信号を受け取り、テキストをビデオから引き離すか又は抽出する。ホーム・ライブラリは、テキスト信号を記憶し、システムへのユーザ・フレンドリなソフトウェア・インターフェースを提供し、消費者の自宅で取引(トランザクション)を処理する。ビューワは、テキスト又はメニュを見るためのスクリーン
と、新規なユーザ・フレンドリなコントロールズ(操作装置)とを提供する。様々な通信機構を用いてテキストの配送をサポートする代替の実施例が示される。
【0010】
見るための装置は、好ましくは、1冊又は複数冊の電子書籍を読むために記憶しホーム・ライブラリ・ユニットと相互作用するスクリーンを提供する携帯型の書籍状のビューワである。高解像度のLCDディスプレイが、書籍を読むのとホーム・ライブラリ・ユニットとの相互作用との両方に用いられる。オプションの電話コネクタ又はリターン・パス・ケーブル接続が、電話コールを開始し、ライブラリの補助を得て必要なデータを伝送し、注文と消費者の商取引の課金部分とを終了する。ユーザ・フレンドリなコントロールズには、ブックマーク、現在の書籍、そしてページ繰りボタンが含まれる。課金及び集金システムは、トランザクションの管理、認証、集金、そして出版社への支払いを、自動的に実行する。
【0011】
消費者向けのシステムと類似するシステムを、書店、学校及び公共図書館で用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1a】電子書籍選択及び配送システムの基本コンポーネントのブロック図である。
【図1b】複合ビデオ信号を使用する電子書籍選択及び配送システムのブロック図である。
【図2】電子書籍選択及び配送システムの全体像を示す概観図である。
【図3】電子書籍選択及び配送システムのための配送プランの概観図である。
【図4】オペレーション・センタのブロック図である。
【図5】図5aは、オペレーション・センタとアップリンクとにおける処理の流れ図である。図5bは、アップリンク・サイトのためのハードウェア構成に関するブロック図である。
【図6a】4つの構成要素からなるホーム・サブシステムのためのハードウェア構成のブロック図である。
【図6b】2つのユニットからなるホーム・サブシステムの概観図である。
【図7】ビデオ・コネクタによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図8】一例であるライブラリ・ユニットのためのブロック図である。
【図9】受信されたデータ・ストリームに対してライブラリによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図10】ビューワからの情報リクエストに対してライブラリ・ユニットによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図11】一例であるビューワのための構成要素を示すブロック図である。
【図12】加入者からの情報リクエストに対してビューワによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図13】メニュ構造とメニュ・システムにおけるメニュの進行(シーケンシング)とを示す図である。
【図14a】導入メニュの概観図である。
【図14b】一例であるメイン・メニュを示す概観図である。
【図14c】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14d】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14e】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14f】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14g】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14h】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14i】サブメニュの例を示す概観図である。
【図14j】サブメニュの例を示す概観図である。
【図15】書店又は公共図書館のための電子書籍システムの概観図である。
【図16a】セットトップ・コンバータに対するハードウェア上の修正又は更新の概観図である。
【図16b】セットトップ・コンバータに対するハードウェア上の修正又は更新の概観図である。
【図17】データ受信機及びデータ送信機を含むセットトップ端末を示す概観図である。
【図18a】ブック・オン・デマンド・システムの概観図である。
【図18b】ブック・オン・デマンド・システムをサポートするオペレーション・センタの概観図である。
【図19】デジタル・テレビ・プログラム環境の図である。
【図20】オペレーション・センタにおけるテキストの処理に関するステップの流れ図である。
【図21a】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21b】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21c】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21d】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21e】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21f】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図21g】遠隔位置での受信オプションの図である。
【図22】プログラム・ブロードキャストを受信するのに用いられるホーム・サブシステムのハードウェア構成を示している。
【図23】デジタル・テレビジョン・プログラム・コネクタによって実行されるプロセスの流れ図である。
【図24】図24a〜24cは、図19のブロードキャスト環境において用いられる注文システムの例である。
【図25】インターネットを介した注文と関連するステップを示す流れ図である。
【図26】インターネットを介して電子書籍を配送するのに用いられる構成要素を示す図である。
【図27】ケーブル・システムを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図28】無線ブロードキャスト・システムを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図29】衛星ブロードキャスト・システムを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図30】ワイヤード接続データ・ネットワークを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図31】PSTNを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図32】無線PCSネットワークを用いて電子書籍を配送するための実施例を示している。
【図33】電子書籍を含む携帯型記憶媒体を記憶する記憶装置を示している。
【図34】電子書籍をリクエストして配送するための別のシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1aは、電子書籍を配布するのに使用可能な電子書籍配布システム100を示している。コンテンツ・プロバイダ110は、例えば新聞や雑誌や製品カタログを含む書籍又は他の印刷媒体のハードコピー版を出版することができる。コンテンツ・プロバイダ110は、印刷されたマテリアルを電子フォーマットに変換し、電子フォーマットになったマテ
リアルをアップリンク経路115経由で配布点、即ちセンタ120に提供することができる。アップリンク経路115は、有線(ワイアード)又は無線(ワイアレス)の経路でありうる。アップリンク経路115は、例えば、通信ネットワークである。アップリンク経路115は、衛星中継経路や無線電話経路でありうる。アップリンク経路115は、例えばCD−ROMなどの固定媒体を用いて電子書籍を配布センタに提供することもある。
【0014】
図1aでは、コンテンツ・プロバイダ110と配布センタ120とが、電子書籍配布システム100の別個の構成要素として示されている。しかし、コンテンツ・プロバイダ110と配布センタ120とが同じ場所に位置することもある。
【0015】
配布センタ120は、印刷物を電子フォーマットに変換することができる。あるいは、配布センタ120は、コンテンツ・プロバイダ110などの外部ソースから電子ファイルを受け取ることもある。配布センタ120は、電子書籍を処理し記憶することもある。
【0016】
配布センタ120は、電子書籍を配布する。この配布は、例えば、配布経路125、配布ネットワーク130、及び配布経路135を経由して、電子書籍ビューワ(図示せず)を含むことがある電子書籍サブシステム又は端末140に至ることができる。また端末は、テレビジョン、セットトップ端末、パーソナル・コンピュータ又は同様のデバイスであることができる。以下では、電子書籍を配布する装置及び方法の詳細を説明する。配布ネットワーク130は、電子書籍店、インターネット・ウェブ・サイト、ワイアード又はワイアレスの通信ネットワーク、イントラネット、ラジオ番組配送システム、テレビ番組配送システムであることができ、ケーブルテレビ、衛星テレビ放送(ブロードキャスト)、空中経由の放送などを含む。電子書籍配布ネットワーク130は、例えばCD−ROMなどの固定媒体を用いた、電子書籍のメール・デリバリ・システムを介した直接配送を含むことが可能である。
【0017】
図1bは、テレビ・プログラム(番組)配送システムを用いて電子書籍を配布(配信)する電子書籍配布システム170の構成要素を示している。
【0018】
図1bに示されている実施例では、電子書籍選択及び配送システム170の構成要素は、エンコーダ174と、ビデオ分配システム178と、コネクタ182と、テキスト・セレクタ186とである。エンコーダ174は、テキスト・データをビデオ信号上に配置して複合ビデオ信号(composite video signal)を形成する。複合信号はテキスト・データだけを含むこともあるが、通常は、ビデオ・データとテキスト・データとの両方を運ぶ。様々な機器及び方法を用いてテキスト・データをビデオ信号上に符号化することができる。ビデオ分配システム178は、エンコーダ174のシングル・ポイントからの複合ビデオ信号を、コネクタ182を有する複数の場所に分配する。コネクタ182は、デジタル又はアナログ・ビデオ信号をビデオ分配システム178から受け取り、複合ビデオ信号からテキスト・データを分離、引き離し、又は抽出する。必要であれば、抽出されたテキスト・データは、デジタル・ビット・ストリームに変換される。テキスト・セレクタ186は、コネクタ182と共に機能して、テキストを選択する。
【0019】
コネクタ182とテキスト・セレクタ186との組合せを用いると、複合又はビデオ信号から希望するテキストを選択し検索する様々な方法が可能である。テキストは、予め選択する、受信時に選択する、又は、受信され記憶された後で選択することが可能である。1つの方法は、コネクタ182がビデオ信号からすべてのテキストを引き離すか又は抽出し、テキスト・セレクタ186に、コネクタ182から受け取られたすべてのテキストをスクリーニングさせることである。テキスト・セレクタ186は、テキストが後述するスクリーニング・プロセスにパスした場合にだけ、そのテキストを長期又は恒久的なメモリに記憶する。
【0020】
図2は、電子書籍選択及び配送システム200の別の実施例を示している。配送システム200には、アップリンク・サイト254を含むオペレーション・センタ250と、ビデオ分配システム208と、ビデオ・コネクタ212を含む電子書籍デバイス、即ちホーム・システム258と、ライブラリ262と、ビューワ266と、電話コネクタ270と、電話システム274と、インターネット・ウェブ・サイト279と、課金及び集金サブシステム278とが含まれる。やはり図2に示されているように、ホーム・システム258はテレビジョン259への接続を含むことができ、パーソナル・コンピュータ261を用いて、メニュ・スクリーン、電子書籍、電子ファイル、又は、電子書籍配送システム200と関連する他の任意の情報を表示することができる。更に、テレビジョン259とパーソナル・コンピュータ261とは、ビューワ266の機能を複写し補完する制御機能を提供する。
【0021】
オペレーション・センタ250は、出版社、新聞及びオンライン・サービスなどの外部ソース282からテキスト・マテリアルを受け取る。あるいは、外部ソースは、電子書籍をインターネット・ウェブ・サイト279に維持することもできる。外部ソース282は、テキスト及びグラフィクス・マテリアルを、デジタル・フォーマットに変換するか、又は、別のベンダにコンタクトしてこのサービスを提供することもできる。オペレーション・センタ250は、このテキスト及びグラフィクス・マテリアルを様々なデジタル・フォーマットで受け取り、記憶のために、それを標準的な圧縮されたフォーマットに変換する。そうする際に、オペレーション・センタ250は、ホーム・システム258に配送できるテキスト・マテリアルのプールを作成する。テキスト・マテリアルは、アクセスを容易にするために、書籍又はタイトル別にグループ分けされている。
【0022】
ここでは、「書籍」とは、任意の小説、百科事典、記事、雑誌、新聞、カタログ、定期刊行物、又はマニュアルなどに含まれているテキスト又はグラフィクス情報を意味する。「タイトル」という語は、著者によって書籍に割り当てられた実際のタイトルや、特定のグループ、部分、又はテキスト情報のカテゴリを指示する任意のそれ以外の指定を表す。タイトルは、一連の関係のあるテキスト情報、一群のテキスト情報、又はテキスト・データの一部を指しうる。例えば、「最新のハーレクインロマンス」、「(10歳から12歳向けの)フォー・チャイルド・リーディング・ブックス(Four Child Reading Books)」、「ブリタニカ百科事典」、「大統領のスピーチ」、「インストラクション・マニュアル」、「7月4日のイベントの予定」、「ペット・ハンドブック」、「ロー対ウェード」、そして、「ジョイオブクッキング」などは、適切なタイトルである。また、タイトルは、グラフィカルなシンボル又はアイコンでもよい。従って、レンチの絵は修理本のタイトルになりうるし、コンピュータの絵はコンピュータ本のタイトルになりうるし、電話のグラフィカルなシンボルは電話帳のタイトルになりうるし、ダガーの絵はミステリ本のタイトルになりうるし、バットとボールの絵はスポーツ本のタイトルになりうるし、チッカーテープの絵はビジネス本のタイトルになりうる。
【0023】
オペレーション・センタ250は、テキストを通信信号上に配置しその通信信号を分配システムに送るアップリンク・サイト254を含む。アップリンク・サイト254は、一般に、テキストを通信信号上に符号化するエンコーダ204(図2には示されていない)を含む。
【0024】
多くのアナログ及びデジタル・ビデオ分配システム、例えば、ケーブル・テレビジョン分配システム、ブロードキャスト・テレビジョン分配システム、電話システムを介して分配されるビデオ、直接衛星ブロードキャスト配布システム、そして、それ以外の有線及び無線の配布システムを、電子書籍配送システム200と共に用いることができる。ビデオ信号を含む通信信号を配送することができるほとんどすべての配布システムは、電子書籍
配送システム200と共に機能することができる。また、セクションVIIで提示する実施例において述べるように、通信信号を用いることなく電子書籍を配布することも可能である。
【0025】
ホーム・システム258は、5つの基本機能、(1)ビデオ配送システムとの接続、(2)データの選択、(3)データの記憶、(4)データの表示、そして、(5)取引(トランザクション)を扱うこと、を実行する。ホーム・システム258の重要なオプションの機能は、ある実施例において、電話通信システム274を用いた通信である。ホーム・システム258は、4つの部分、配布システム208と接続するためのビデオ・コネクタ212又は類似のタイプのコネクタと、記憶及び処理のためのライブラリ262と、メニュ及びテキストを見るためのビューワ266と、電話通信システム274と接続するための電話コネクタ270とで構成されている。セクションVIIでは、代替の通信機構に向けられた追加の実施例を提示する。
【0026】
課金及び集金システム278は、オペレーション・センタ250と同じ場所に配置されてもよいし、オペレーション・センタ250とは離れて配置されてもよい。課金及び集金システム278は、電話タイプの通信システム(例えば、274)を使用して、ホーム・システム258と通信することができる。セルラ・システムやインターネットなどセクションVIIにおいて述べる任意の数の通信システムが、課金及び集金システム278と共に動作する。課金及び集金システム278は、加入者によって選択され注文された電子書籍又はテキストの一部を記録する。集金システムは、加入者のクレジット口座に請求するか、加入者に課金する。更に、課金及び集金システム278は、テキスト・データ、又は、テキスト配送システム200を動作させるためのエア時間などそれ以外のサービスを提供した出版社又はそれ以外の外部ソース282が権利を有している金額をモニタすることができる。
【0027】
図2にはイントラネット279’も示されている。イントラネット279’は、電子書籍を配布し回覧するための私的な配布ネットワークの一部として用いることができる。例えば、大学の図書館がイントラネット279’を用いて大学の学生や教授に電子書籍を回覧することがある。
【0028】
図3は、配送システム200のための好ましい配送プラン301の拡張された概観である。これは、様々なタイプの加入者と様々なタイプの課金システムとをサポートする配送プランである。図3には、出版社282がオペレーション・センタ250’へのテキスト転送302を提供し、課金及び集金システム278’から支払い306を受け取る様子が示されている。別個のチャネル・アップリンク・サイト254’がこの構成には示されており、オペレーション・センタ250’からデータ310を受け取っている。オペレーション・センタ250’は、3つの独立の部分(318、322、326)を有する。すなわち、テキストの受信、フォーマット化及び再エントリのための第1の部分318と、セキュリティ符号化のための第2の部分322と、カタログ及びメッセージ・センタ機能のための第3の部分326とである。
【0029】
示されている集金及び課金システム278’は、2つの部分(330及び334)を有する。第1に、商取引の管理、認証そして出版社への支払いを担当する部分330であり、第2に、顧客サービスを担当する部分334である。顧客サービス部分334は、データ・エントリと顧客の口座情報へのアクセスとを与える。商取引口座情報338は、クレジット・カード会社342に、課金及び集金システム278’の商取引管理部分330によって供給される。クレジット・カード会社342は、電子的に又は郵便で顧客に請求346を行う。
【0030】
加入者ベース348と課金及び集金システム278’との間の通信のための方法は、電話スイッチング350だけによるものと、セルラ・スイッチング354及び電話スイッチング350の組合せと、ケーブル・システム358及び電話スイッチング350の使用によるものとを含む。示されているシステムは、加入者との一方向ケーブル通信362及び双方向ケーブル通信366をサポートする。追加的な通信方法を、セクションVIIにおいて述べる。書店374に加えて公共図書館及び学校370も、この配送システム301を用いることができる。
【0031】
公共図書館及び学校370は、ビューワをチェックアウト又は貸し出し、一方、書店374がビューワを賃貸するか又は販売し、電子書籍データを販売することを可能にする修正されたシステムを有することができる。公共図書館及び学校370だけでなく書店374も、ケーブル378のサービスを受けられる。オプションの直接ブロードキャスト・システム(DBS)382は、セクションVIIにおいて詳述するように、システム200と共に用いることもできる。
【0032】
I.オペレーション・センタ
図4は、アップリンク254を含むオペレーション・センタ250の概要である。オペレーション・センタ250は、受信し、フォーマット化し、記憶し、そして、符号化することによって、テキスト又は書籍を収集する。テキストを含むデータ・ストリーム302は、オペレーション・センタにおいて、データ受信機402によって受信される。データ受信機402は、プロセッサ404の制御の下にある。受信されると、データ・ストリームは、やはりプロセッサ404に制御されているフォーマット用のデジタル・ロジック406を用いてフォーマット化される。分配される信号にローカルに挿入するために、どのようなものであっても追加的なテキストがオペレーション・センタ250で発生される場合には、このテキスト発生は、データ受信機とキーボード(図示せず)とを含むテキスト発生器ハードウェア410を通じて扱われる。テキスト発生器410による処理の後では、追加的なテキストが、デジタル・ロジック回路(図示せず)を含む合成用のハードウェア414によって、受信されたテキストに更なるテキストを追加することができる。
【0033】
オペレーション・センタ250での処理は、命令メモリ416を用いるプロセッサ404によって制御される。プロセッサ404と命令メモリ416とは、パーソナル・コンピュータ又はミニコンピュータによって与えられる。カタログ及びメッセージング機能を実行するに、オペレーション・センタ250は、カタログ及びメッセージ・メモリ420と、必要であればテキスト発生器410とを用いる。
【0034】
テキスト、カタログ及びメッセージのデータ・ストリームは、アップリンク・モジュール254に送られる前に、セキュリティ符号化モジュール424によって符号化することができる。セキュリティ符号化モジュール424は、NSAの暗号化アルゴリズムの商業的なデリバティブ(データ暗号化システム(DES))、及びゼネラル・インスツルメンツ社のデジサイファ(DigiCipher)IIなどの様々な符号化技術を用いることができる。符号化の後では、符号化されたテキストは、アップリンク254に送られる前に、テキスト・メモリ428に記憶されうる。先入れ先出しテキスト・メモリ構成をプロセッサ404の制御の下で用いることができる。RAMを含む様々なタイプのメモリを、テキスト・メモリ428に用いることができる。オペレーション・センタ250は、テキスト・メモリ428のためにファイル・サーバ技術を用いて、以下で説明するように、伝送する書籍をカタログ化しスプールすることができる。またオペレーション・センタ250は、圧縮されたデータ・ファイルとして電子書籍を記憶することができる。
【0035】
ある実施例において、テキスト・データを伝送するために、配布システム208(図2を参照)は、北米ブロードキャスト・テレテキスト・スタンダード(NABTS)や世界
システム・テレテキスト(WST)標準が定義したような高帯域幅の伝送技術を用いることができる。WSTフォーマット(垂直ブランキング期間のそれぞれのラインが266データ・ビットを含む)を用いると、垂直ブランキング期間の4つのラインを用いて、例えば、400ページの書籍を、1.6分でほぼ1冊の書籍の割合(毎秒63840ビットで、通常のテレビジョン・プログラミングの間に伝送することができる)。あるいは、専用チャネルを介して書籍を伝送することができ、この場合には、プログラミングには割り込みがなされ、246ラインのビデオを用いて、1時間当たり約2250冊の書籍(毎秒3.9メガビット)を伝送することができる。テレテキスト・タイプのフォーマットは、この電子書籍配送システム200と共に用いるための、最も単純ではあるがおそらく最も低速のテキスト・フォーマットである。いずれの場合にも、アップリンク・サイト254で、エンコーダ204を用いて、テキスト・データをアナログ・ビデオ信号の中に挿入する。多くの他の点では、テキスト情報の配送は、既存のケーブル・テレビジョン・プラント及び設備を用いてなすことができる。代替の送信フォーマット及び配送システムを、セクションVIIにおいて提示する。
【0036】
図5aは、出版社又はプロバイダ282からのテキストを処理することに関係する、オペレーション・センタ250で生じるステップの流れ図である。ブロック500に示されているように、出版社282は、書籍のテキストのデータ・ファイルを処理し、そのデータ・ファイルを圧縮し、暗号化し、オペレーション・センタ250又はアップリンク254に送る。一度に1つの書籍であるように書籍のテキスト・ファイルを送ることができる。ブロック504に示されているように、アップリンク254又はオペレーション・センタ250が、出版社282からのデータ・ストリームを受け取り、それを処理する。一般に、この処理の一部には、暗号化と誤り訂正とが含まれる。テキスト・ファイルは、複数のホーム・サブシステムによって同時に受信されるように配送するか、又は特定の個別のホーム・サブシステムに配送することができる。
【0037】
図5aにおいて、電子書籍はケーブル・テレビジョン・システム等のビデオ分配システムを使用して消費者に配布される。しかし、電子書籍をデータ・パケットとしてパッケージし、例えばデジタル・ワイヤレス電話ネットワーク等の他の通信ネットワークを介して配布することもできる。
【0038】
ある実施例においては、ブロック508に示されているように、ファイルは、より小さな情報のパケットに分割される。ヘッダ情報が、パケットに追加される。ビット・ストリームは、シリアルなデジタル・ビット・ストリームから、NTSCビデオ信号と互換性のあるアナログ・ビット・ストリームに変換される。ブロック512には、アナログ・データのビデオ信号のビデオ・ラインへのスイッチングが示されている。アナログ・データは、VBI又はアクティブなビデオ・ラインのいずれかに配置することができる。場合によっては、ビデオ・ラインの代わりに、帯域幅の未使用部分(5ないし40MHZ、70−75MHZ、100−109MHZ又は他のガード帯域など)を用いることができる。代替の送信方法をセクションVIIにおいて提示する。
【0039】
図5bは、ブロック508及び512に対する機能のいくつかを実行するハードウェア構成の例である。ビデオ・フィード516が、同期ストリッパ520を介して受信されて処理される。ストリップされた同期信号532は、デジタル・ロジック制御524によって用いられる。デジタル・ロジック制御524は、同期信号532とシリアル・デジタル・ビット・ストリーム528とを処理のために受け取る。デジタル・ロジック制御524は、シリアル・デジタル・ビット・ストリームをデジタル・アナログ・コンバータ536に送り、ビデオ・スイッチ544のための制御信号540を出力する。ビデオ・スイッチ544は、ビデオ・フィード516とアナログ・データ・ストリーム548とをアナログ・データ信号が挿入されたビデオ・フィード552に統合する。
【0040】
ケーブル、衛星、ブロードキャスト、又はテレビジョン配送方法の代わりに、公共電話システムを用いて書籍を加入者に伝送することもできる。公共電話システムを介すると、平均的な書籍は1冊で約7分で伝送される。電話システムを用いると、ビデオとテキストとを複合信号に合成することが不要である。ほとんどのそれ以外の点で、オペレーション・センタは、テキストの配送が電話によるかケーブルによるかと問わず同様なままである。(米国特許番号第5,262,875号のMincer et al.に与えられた“Audio/Video File Server Including Decompression/Playback Means”と、米国特許番号第5,218,695号のNoveck et al.に与えられた“File Server System Having High−Speed Write Execution”とに記載されているような)ファイル・サーバ技術(これらは共に本出願で援用する)が、電話システムによるテキスト配送方法と共にオペレーション・センタ250で用いられることが好ましい。
【0041】
ケーブル、テレビジョン、電話システムによる配送の代わりに、公共電話システムを用いて、インターネットにアクセスし、インターネット・ウェブ・サイト279にアクセスすることができる。電話システムを用いて、電子書籍を注文し、支払いを行い、インターネット・ウェブ・サイトから直接に配送することができる。
【0042】
ワイヤレス・電話ネットワークを使用して電子書籍を配布するか又はそうではなくホーム・システム258と通信するとき、このホーム・システムは任意の1以上の標準プロトコルを使用してデータを受けることができ、この任意の1以上の標準プロトコルは、時分割多重アクセス(TDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、グローバル・システムズ・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)(登録商標)、及びアドバンスド・モバイル電話システム(AMPS)のプロトコルを含んでいる。
【0043】
電話システムを用いているどのような配送システムでも、高速のモデムや、総合デジタル通信網(ISDN)コネクタ等の他の通信デバイスを組み込むことによって、又は、非対称デジタル加入者回線(ADSL)を用いることによって、個別の加入者は電子書籍の配送速度を増加させることが可能である。これら代替の配送方法をセクションVIIにおいて提示する。
【0044】
II.ホーム・サブシステム
4コンポーネントのホーム・サブシステム258のためのハードウェア構成が、図6aに示されている。図6bは、2コンポーネントのホーム・サブシステムのハードウェア構成を示している。ホーム・システム258は、データ及びビデオ伝送を受信する、データをビデオ信号からストリップ(又は、抽出)する、データをスクリーニングし記憶する、ユーザ・フレンドリなインターフェースのコントロールズ及びソフトウェアを提供する、メニュ及びテキストを表示する、取引(トランザクション)を処理する、電話コールを開始する、課金データを伝送するなど、いくつかの機能を実行する。様々なハードウェア構成を用いて、ホーム・サブシステム258の希望する機能を達成することができる。例えば、図6bに示されているように、ホーム・サブシステム258は、ケーブル・コンバータ・ボックス及びテレビジョン601の現在インストールされている加入者ベース並びにネットワークのコンピュータの受信及びチャネル・チューニング能力を利用するように構成することができる。ホーム・サブシステム258は、また、メニュ発生能力、電子メモリ、及び電話モデムを備えたセクションVにおいて後述する進歩型のセットトップ端末コンバータ・ボックスとして設計することもできる。代替として、ホーム・システム258は、セクションVIIで説明するような代替の配送及び注文の方法をサポートするように構成可能である。
【0045】
ホーム・サブシステム258を構成する電子コンポーネントは、様々な方法で構成することができる。図6aの4ユニット型システムでは、ビューワ266とライブラリ262とを相互にワイヤで接続し、他方で、残りのコンポーネントは、RFトランシーバ604を介して通信する。ホーム・サブシステム258の単純なバージョンでは、ライブラリ262とビューワ266という2つのユニットだけが存在する。図6bは、あるオプションの機能を備えた2ユニットのホーム・システム258を示している。
【0046】
ビューワ266は、高解像度のビューイング領域602と、デジタル・ロジック(鍵605と、セキュリティ606と、マイクロプロセッサ621とを含む)と、ビデオ・グラフィクス制御及びメモリ607と、電源回路602(図示せず)と、オプションのバッテリ603と、オプションのRFトランシーバ604とを備えている。2ユニット型の構成では、ライブラリ・ユニット262は、ビデオ配送システム208へのコネクタ機能と、公共電話通信システムへのコネクタ機能と、メモリ600(取り外し可能な携帯型600’でもよい)とを含む。更に詳しくは、ライブラリ・ユニット262は、データ・ストリップ機能617と、デジタル・ロジック609と、メモリ・ストレージ600と、電源回路610と、オプションの電話接続部611(セルラ又はPCN611’を含む)と、オプションのバッテリ(図示せず)と、オプションのチューナ・モジュール613と、オプションのRFトランシーバ604とを含む。ビデオ・コネクタ212と公共電話システム接続部270とは、ライブラリ・ユニット262の取り外し可能な携帯型のメモリ・ユニット600と同じように、別個のコンポーネントに分けることもできる。(図6bには、取り外し可能なカートリッジ614を備えた取り外し可能な携帯型のハードディスク・メモリ600’が示されている。)最後に、ホーム・サブシステム258は、付属のキーボード267又は無線のキーボード268を含む。付属したキーボード267と無線式のキーボード268とは、共に、ビューワ266又はライブラリ・ユニット262と通信するのに用いられる。無線式のキーボード268は、例えば、無線周波数(RF)シグナリングを介して通信することができる。
【0047】
代替の配置において、単一型のユニットにホーム・システム258のすべての機能を組み込むことができる。例えば、ライブラリ262の機能は、ビューア266内のカード又はチップセットによって実行することができる。ホーム・システム258を様々な通信ネットワークに結合するために必要な全ての通信デバイスもまた、このビューアに組み込むことができる。ホーム・システム258と加入者との間の全てのインターフェースは、ビューア266に含めることができる。この実施例において、ビューア266は、別個のキーボードからの入力を受けるための通信デバイスを含むことができる。またビューア266は、加入者に画像を送るために使用可能な組み込みビデオ・カメラ608”を含むことができる。トランシーバ608、カメラ608”、及びスピーカ/マイクロフォン608’を使用して、加入者は、例えばビデオ会議のためにビューア266を使用することができる。
【0048】
従って、ホーム・サブシステム258は、相互に通信する別個のコンポーネントを5つも有することができる。ホーム・サブシステムを構成する2つ、3つ、4つ、又は5つの別個のコンポーネントは、様々な方法で相互に通信することができる。これには、ハードワイアード接続615、RFトランシーバ604、そしてそれ以外の無線での方法が含まれる。
【0049】
自宅(家庭、ホーム)ではRF通信を使用することができ、別々のコンポーネントを家庭の全体において制限なく配置することができる。ユニットの間で通信されるデータは、セキュリティが保証されたデータであることが好ましい。更に、ライブラリ262は、ハードワイア接続リンク615を介してビューワ266に電力を供給することができる。
【0050】
消費者の自宅でデータを受信しビデオ信号から切り離す(ストリップする)には、ケーブル・インターフェース・デバイス又はケーブル・コネクタ212のいずれかが用いられる。ケーブル・コネクタ・デバイスはチューナ613を含み、それに対して、ケーブル・インターフェース・デバイスは、家庭にある既存の同調装置を利用する。どちらの構成でも、データは、ビデオ信号から切り離されてライブラリ・ユニット262における加入者の位置に記憶される。電話コネクタ270とモデム611とが電話コールを開始し、注文及び課金情報をオペレーション・センタ250又は課金及び集金システム278に伝送する。あるいは、電話コネクタ270とモデム611とを用いて、インターネットへのアクセスを提供し、電子書籍をインターネット・ウェブ・サイトに注文し受け取ることができる。ライブラリ262は、ホーム・サブシステムのインテリジェントなコンポーネントであり、テキスト・データを記憶し、メニュを発生し、購入の商取引を実現するのに必要なハードウェア及びソフトウェアを内蔵している。RFトランシーバ604に加えて、ライブラリ262は、システムがビューワ266に接続されることを可能にするのに必要なジャック及び接続部を含む。図6bに示されているように、ライブラリ262は、テキスト・データをビューワ266まで、復号化に鍵605を要する安全なフォーマットで通信する。テキストは、読まれる直前に、ページごとにだけ復号化されるのが一般的である。
【0051】
a.ビデオ・コネクタ
図7には、ビデオ・コネクタ212によって実行されるプロセスの流れが示されている。ビデオ・コネクタは、ビデオ信号608を受け取り、テキスト・データ612を含むチャネルに同調し、テキスト・データをビデオ信号616から引き離し、テキスト・データ・ストリームをライブラリ620におけるロジック・コンポーネントに通信する。
【0052】
ビデオ分配システムへの接続は、好ましくは、図6bに示されているように、ケーブル・テレビジョン配送システムへのケーブル・コネクタである。このケーブル・コネクタにはデータ・ストリッパ回路617が含まれており、これが、セットトップ・コンバータ、TV若しくはVCR601、又は、ケーブル・コネクタ212’を介してCATV信号を受け取るオプションのチューナ・ブロック613のいずれかからビデオ入力を受け取る。データ・ストリッパ回路617は、データをビデオから引き離し、デジタル・ビット・ストリームをライブラリ・ユニット262のデジタル・ロジック部分609に出力する。データは、ビデオ信号の垂直ブランキング期間又はアクティブ・ビデオ部分に暗号化され圧縮されたフォーマットで埋め込まれている。データ・ストリッパ回路617は、セットトップ・コンバータ・ボックス601、TV又はライブラリ・ユニットの内部に配置することができる。データ・ストリッパ回路617は、ライブラリのデジタル・ロジック609において用いられるデジタル・ビット・ストリームを出力する。
【0053】
またビデオ・コネクタ212はチャネル・チューナ・モジュール613を含むことができ、このチャネル・チューナ・モジュール613は、ビデオ・チャネルに同調して引き離されるデータを含むビデオへのアクセスを提供することができる。オプションのチューナ・モジュール613を用いると、セットトップ・コンバータ、VCR、又はTVチューナは、ホーム・サブシステムでは不要である。オプションのチューナ・モジュール613は、代わりに、ケーブル・コネクタ212を介して直接にCATV信号を受信することになる。代替の配布方法を使用してテキスト・ファイルの受信を可能にする追加のコネクタ・オプションをセクションVIIにおいて述べる。このユビキタス・アクセスは、図6bで描写したようなモジュール型コネクタ700を使用して提供される。
【0054】
b.ライブラリ
2ユニット型のホーム・サブシステムのためのライブラリ・ユニット262の実施例が、図6bと図8との両方に示されている。ここで示されている実施例には、次のようなオ
プションのパーツが含まれている。すなわち、取り外し可能な携帯型メモリ600’、マイクロプロセッサ628、命令メモリ・ユニット632、デジタル・ロジック636、そして、電源ユニット640に加えて、ビデオ・コネクタ212、電話コネクタ270、RFトランシーバ604、そして、バッテリ・パックである。
【0055】
ライブラリ262は、マイクロプロセッサ628とデジタル・ロジック636と命令メモリ・ユニット632とを含むデジタル・ロジック部609(図8には示されていない)を含んでいる。マイクロプロセッサ628は、好ましくは、モトローラ社から販売されているMotSC21などの信頼性の高いマイクロプロセッサである。デジタル・ロジック部609は、シリアル・デジタル・ビット・ストリームをデータ・ストリッパ回路617から受け取り、データを処理する。誤り訂正もデジタル・ロジック部609によって実行され、データは、適切なアドレスに関してチェックされる。データのアドレスが正しく、ライブラリ・ユニット262がそのデータを受け取ることが承認されている場合には、そのデータは、メモリ・ストレージ・ユニット600及び600’に転送される。データを受け取る承認は、ケーブル・ヘッドエンド又はそれ以外の配布点によって提供される。承認コードをシリアルなデジタル・ビット・ストリームにおいて送ることも可能である。デジタル・ロジック部609は、適切なテキスト及びグラフィクス・データをメモリ・ストレージ・ユニット600及び600’に送る。このデータは、圧縮され暗号化されたフォーマットで転送され、圧縮され暗号化されたフォーマットのままで記憶される。
【0056】
i.メモリ・ストレージ・ユニット
ライブラリ・ユニット262のメモリ・ストレージ・ユニットは、取り外し可能な携帯型のメモリ・ユニット(図6a、図6b及び図8に示されている)でありうる。メモリ・ストレージには、様々なオプションを利用できる。すなわち、ハードディスク・ドライブ、取り外し可能なプラッタを有するハードディスク、CD−ROMなどである。図6bを参照すると、取り外し可能なプラッタを含むハードディスク・ドライブ・ユニット600’も利用できる。これによって、ライブラリは、ほぼ無制限な記憶容量を得ることになる。データ(すなわち、電子書籍ファイル)は、メモリ・ストレージ・ユニットに圧縮され暗号化されたフォーマットで記憶される。図6bに示されているように、データは、ビューワ266のID又は鍵と一致する鍵又は一意的なID番号を有している。一意的な鍵又はID番号のこのような一致により、メモリ・ストレージ・ユニットから未承認のビューワへ、テキスト・データが転送されることが防止される。スマート・カード、電子メモリ・カード又はPCMCIA(パーソナル・コンピュータ・メモリ・カード・インダストリ・アソシエーション)カードなどの小型のメモリ・デバイスを用いてデータを記憶することもできる。
【0057】
ii.電源回路
図6b及び図8に示されているように、ライブラリ・ユニット262は、ACの壁電源、DC電源640又はオプションのバッテリ電源624のいずれかから電力を提供される。電源回路610及び640は、ライブラリにおける様々な回路に対してバッテリ624又はACユニットのいずれかからすべての必要な電圧を供給することが好ましい。好ましくは、電源回路610及び640は、ビューワ266に接続されると、単一のデータ・ケーブルを介してビューワに電力を提供する。電源回路610及び640は、動作中に、AC電源を用いてバッテリを再充電することもできる。オプションのバッテリ・ユニット624がインストールされると、ライブラリ・ユニット262は、携帯型のユニットとなり、電力をビューワ266に提供することができる。バッテリの寿命を長くするために、使用されないときにはメモリ・システムをシャットダウンするなど、電力節約策が講じられる。ビューワ266が用いられているときにはライブラリ回路は用いられず、ほぼすべての電力が、ライブラリ262に対して遮断される。
【0058】
iii.公共電話システムへの接続
ある実施例において、電話システムへの接続は、モデムで構成されるコネクタ・デバイス611によって提供される。様々な入手可能なモデムを用いて、この機能を実行することができる。図6bに示されているように、セルラ電話又はPCN電話接続611’も提供されうる。ホーム・サブシステム258が最初に始動されるときに、モデムを用いて、消費者の氏名とクレジット・カード情報とが課金及び集金システム278に転送することができる。電話接続270は、書籍が消費者に購入されるたびに用いて、取引を完了し記録することができる。電話接続270は、テキスト・データをオペレーション・センタ250から受け取り、ビデオ分配システム208をバイパスするためにも用いられ得る。電話接続270は、図6bに示されているように、別個のユニットであってもよい。しかし、ホーム・システム258を課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250に接続するための代替の手段が存在する。モジュール型コネクタ701(図6b及び8において示す)は、各通信ネットワークへのアクセスを提供して、ホーム・システム258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への経路を提供する。これらの代替を、セクションVIIにて詳細に提示する。
【0059】
iv.ライブラリ処理
図9は、ライブラリ262のデジタル・ロジック・セクション609によって実行されるビデオ・コネクタ212又はストリッパ回路617から受け取られたデータ・ストリーム651に関するプロセスの、ある実施例に対する例である。ステップS650において、デジタル・ロジック・セクション609は誤り訂正に関してデータ・ストリーム651をチェックする。誤りが検出された場合には、デジタル・ロジック・セクション609は、ステップS654においてデータをデインターリーブし、ステップS658においてFEC(フォワード・エラー訂正)アルゴリズムを走らせる。ステップS650、S654及びS658において、デジタル・ロジック・セクション609はデータ・ストリームで必要な誤り訂正を実行する。誤り訂正が必要ない場合には、デジタル・ロジック・セクション609はステップS662に進み、データ・パケットをパケット・アドレスに関して個別的にチェックする。
【0060】
アドレスが一意的なアドレスである場合には、このプロセスはステップS666に移動し、デジタル・ロジック・セクション609はパケットのアドレスがライブラリ・ボックスのID番号と一致するかどうかをチェックする。ライブラリ・ボックスのID番号は、そのライブラリ262と関連する一意的な番号であり、データのセキュリティを確認するために用いられる。次にこのプロセスはステップS670に移動し、デジタル・ロジック・セクション609は電子ファイルが既に開かれその中にデータ・パケットがセーブ可能かどうかを判断する。データ・ファイルが開かれていない場合には、デジタル・ロジック・セクション609は、そのパケットのために新たなデータ・ファイルを開く。電子ファイルが開かれている場合には、このプロセスはステップS678に移動し、デジタル・ロジック・セクション609はパケットをディスク上のその電子ファイルにセーブする。このプロセスはステップ682に移動し、デジタル・ロジック・セクション609は、このパケットが受信されている特定のテキスト・データ・ブロックに対する特定の書籍の最後のパケットであるかどうかを見るためにチェックする。それが情報の最後のパケットである場合には、このプロセスはステップ686に移動し、デジタル・ロジック・セクション609は電子ファイルを閉じ、利用可能な電子ファイルのディレクトリを更新する。ステップS682又はS686のどちらかに続いて、別のデータ・パケットを、データ・ストリッパ・ブロックから受け取られたデータ・ストリームから受け取るために、このプロセスは戻る(リターンする)。
【0061】
パケット・アドレスがチェックされ、アドレスがブロードキャストされたアドレスであると判断されると、このプロセスはステップS690に移動し、デジタル・ロジック・セ
クション609は送られているメッセージのタイプを判断する。このメッセージは、例えば、書籍のタイトルのインデクス、メニュ(及びメニュのグラフィック)の情報、告知、特別な申し出、割引、公報宣伝、及びプレビューであることができる。次に、このプロセスはステップS694に移動し、デジタル・ロジック・セクション609はメッセージを適切な電子メッセージ・ファイル694に記憶する。次に、このプロセスはステップS650に戻って別のデータ・パケットを受け取り、別のエラー・チェックを実行する。
【0062】
図9のプロセスを用いると、ライブラリ262は、(与えられた書籍における画像を示すか、又はメニュを生成するのに用いることができる)テキスト・データ及びグラフィクス・データに関連するディレクトリを受け取り、記憶し、更新することができる。データのフォーマットとライブラリ262のオペレーティング・システムとに応じて、プロセスの変形が可能である。
【0063】
図10は、ライブラリ262においてビューワ266からの情報リクエストを処理する例を示している。ビューワ266からの情報リクエストは、ビューワ266をライブラリ262に接続するケーブルを介して、又は、RFなどの無線伝送を介して、受け取られる。ある実施例では、加入者のリクエストが、セットトップ・コンバータ・ボックス602から来ることもありうる(セクションVを参照)。
【0064】
ビューワ266から受け取られる情報リクエストは、一般に3つのカテゴリに属する。すなわち、(1)ライブラリ262に記憶されている書籍のディレクトリ・データ、(2)システムにおいて利用可能なすべての書籍のインデクス、そして、(3)特定の書籍のリクエスト(ステップS700)である。ステップS704において、デジタル・ロジック・セクション609は、ビューワ266に記憶されている書籍を示すデータのディレクトリに対するビューワ266からのリクエストに回答する。データのディレクトリはビューワ266に送られ、それによって、加入者に表示される。ステップS708において、デジタル・ロジック・セクション609はシステムで利用可能なすべての書籍のインデクスに対するビューワ266からのリクエストを処理する。ライブラリ262は、システムで利用可能なすべての書籍のインデクスを取得し、そのインデクスをステップS712においてメニュ情報と共にビューワ266に伝送する。ステップS716において、デジタル・ロジック・セクション609は特定の電子書籍に関するビューワ266からのリクエストに応答する。ステップS720において、デジタル・ロジック・セクション609は、ビューワ266によってリクエストされた特定の書籍の電子ファイルを開き、レコード又は情報をパケットごとにビューワ266に伝送する。特定の書籍、レコード、又はパケットをビューワ266に伝送するというこのプロセスは、最後のレコード又はパケットがステップS724において送られるまで継続する。
【0065】
特定の書籍に対するリクエストを処理する際の図10に示されたプロセスに加えて、ライブラリ262は、また、ステップS716に記載されているプロセスを用いて、特定の書籍を注文しオペレーション・センタ250から受け取る。ライブラリ262に記憶されていない特定の書籍に対するリクエストに続いて、ライブラリ262は、当該書籍がビデオ分配システム208か又は代替の配送システム上にあるであろう次の利用可能な時間を判断し、その書籍の受信及び記憶を確実にするように進むことになる(このプロセスは、図示されていない)。このプロセスを実行する際には、ライブラリ262は、ビューワに、その書籍のテキスト・データをいつ取得するかに関する情報を伝送し、それによって、加入者が電子書籍を見ることができるようにする。タイミング情報に加えて、価格及びそれ以外の注文情報を、ライブラリ・ユニット262によって加入者に送ることもできる。
【0066】
c.ビューワ(The viewer)
図11は、ビューワ266のブロック図であり、その内部コンポーネントが示されてい
る。図11のビューワ266は、図6bに示されているビューワ266と同じである。ビューワ266は、製本された書籍と物理的に類似するように設計されている。ビューワ266は、5つの基本コンポーネントと7つのオプショナルなコンポーネントとで構成されている。すなわち、(1)LCDディスプレイ602、(2)デジタル回路(図示せず)、(3)ビデオ・グラフィクス・コントローラ607’、(4)コントロールズ740、(5)書籍メモリ728、(6)オプショナルな電源回路736、(7)オプショナルなバッテリ603’、(8)オプショナルなRFトランシーバ604、(9)オプショナルなセルラ又はモバイル・コネクタ(611’等)、(10)オプショナルなキーボード267及び268、そして、(11)オプショナルなスピーカ/マイクロフォン608’、(12)オプショナルな代替の通信インターフェース・デバイスである。
【0067】
(1)VGAクオリティである高解像度のLCDスクリーン602を、テキスト及びグラフィクス・イメージを表示するのにビューワ266で用いることができる。このスクリーンは、書籍の1ページのサイズであることができる。2ページ型のスクリーンや2つのスクリーンをビューワ266において用いることも可能である。
【0068】
(2)信頼性の高いマイクロプロセッサ621、命令メモリ732、及びデジタル・ロジックを含むデジタル回路である。データがビューワ266に転送される際は、圧縮され暗号化されたフォーマットを有する。信頼性の高いマイクロプロセッサ621は、ビューワ266のID番号を入ってくるデータ・ストリームと比較し、ビューワ266のID番号が入ってくるデータ・ストリーム内部のID番号と一致する場合にのみ、テキスト・データを記憶する。ビューワ266は、テキスト・データ又はそれ以外のデータを出力せず、見るときにだけそして現に見られているページについてだけデータを解凍し復号化するように構成することができる。これらの対策は、データへの認証のないアクセスに対する追加的なセキュリティを提供する。
【0069】
(3)VGAクオリティのテキスト及びグラフィクス・イメージを補助し表示することができるビデオ・グラフィクス・コントローラ607’が、ビューワ266に含まれている。グラフィクス・コントローラ607’は、上述のデジタル回路によって制御される。テキストは、複数のフォント・サイズで表示することができる。
【0070】
(4)図11のビューワ266は、タッチパネル式のコントロールズ(操作装置)740を有する。これらのユニークで新規なコントロールズ740を用いて、消費者は、記憶されている電子書籍とカタログにある電子書籍とを選択し、カーソルを移動させ、書籍の中のページをめくることが可能になる。典型的には、好ましいコントロールズ740は、次項及び前項ボタン742及び741と、カーソル移動のためのボール743と、1つ又は複数の選択ボタン745と、現在の書籍ボタン747と、ブックマーク・ボタン749(図14aを参照のこと)とを含む。
【0071】
コントロールズ740は、使用が容易であり便利な位置に配置されなければならない。図14aを参照すると、ビューワ266のためのコントロールズは、ビューワ266の下部のスクリーン602の下側に配置することができる。次頁ボタン742は最も用いられるボタン740であり、ページの右側エッジに近い位置に配置することができる。加入者は、コントロールズ、特に次頁ボタン741及び742を操作するのに右手の親指を用いる可能性が高い。従って、これらのボタンは、加入者の右手親指によって容易に操作できるように配置されるのが好ましい。一般的に、これは、図に向かって、ビューワ266の下側か、又は、ビューワ266の右側のマージンに沿って与えられる。現在の書籍のボタン747とブックマーク・ボタン749は、通常、コントロールズ740の中で最も使用頻度が低いボタンである。従って、示されている例では、これらのボタン747及び749は、ビューワ266のバインダに近い内部の領域に配置されている。ビューワ266の
下側中央に位置するボール743又はそれ以外のカーソル移動デバイス(4つのポインタ矢印などであるが、図示されていない)は、加入者による使用が容易であり、ビューワ266の操作も容易である。カーソル745のための選択ボタンは、好ましくは、示されているように、ボールの左右の側にカーソル・ボール743の直径の半分だけ下側に配置されるのが好ましい。ポインタ矢印がカーソル移動のために用いられる場合には、選択ボタン745は、4つの矢印ボタン(図示せず)の中心に配置することができる。再び、最も頻繁に用いられるコントロールズ740は、加入者の右手親指が通常おかれる位置に配置されるべきである。
【0072】
(5)少なくとも1冊の書籍又はより多くのテキストのための書籍メモリ728が、ビューワ266に含まれている。メモリ728は、テキストと、書籍中の写真を表す任意のグラフィクスとを記憶する。また、メモリ728は、メニュ・グラフィクス・データを記憶することもできる。ビューワ266では、2つの異なるメモリ・デバイス728を用いることができる。第1は、デジタル回路の中のマイクロプロセッサ621に対する命令用のものであり、第2は、書籍メモリ728(及び、グラフィクス)のために用いられ得るものである。ROM、RAM又は小型のハードディスクなど、市販されている様々なメモリ装置を用いることができる。1冊の書籍は約0.6メガバイトのストレージを必要とするので、約60メガバイトのストレージを提供する小型のハードディスクは、約100冊分の電子書籍のメモリを提供することができる。
【0073】
書籍のテキストは様々なフォント・サイズで記憶することができる。表示のために様々なフォントを与えるために、様々なフォントが命令又は書籍メモリ728に記憶されている。従って、より大きな又はより小さなフォントをメモリ621及び728から呼び出して、加入者の希望する表示を行うことができる。
【0074】
(6)ビューワ266における電源回路736は、AC電源、オプショナルなバッテリ603’又はライブラリ・ユニット262のいずれかから電力を受け取る。電源回路736は、ビューワ266内部の様々なシステムに必要な電圧を提供する。
【0075】
(7)オプショナルなバッテリ603’が、好適実施例では提供される。バッテリ603’は、AC電源が利用可能なときには自動的に再充電される。
【0076】
(8)ビューワ266とホーム・サブシステムの他のコンポーネントとの間の双方向のデータ・リンクを提供するオプショナルなRFトランシーバ604を、ビューワ266に含めることもできる。
【0077】
(9)また、ビューワ266は、移動通信のためのセルラ・トランシーバ(図示せず)を含むこともありうる。
【0078】
(10)オプショナルな有線(付属型)キーボード267と無線(例えば、RF)キーボード268(図6aを参照のこと)を、ビューワ266とともに用いて、加入者とビューワ266との間の通信を行うことができる。
【0079】
(11)スピーカ及びマイクロフォン608’によって、ビューワ266は、オーディオ信号を加入者に提供することが可能になり、また、加入者がオーディオ(音声)入力を行うことが可能になる。スピーカ及びマイクロフォン608’は、セルラ・トランシーバ608又はそれ以外の通信装置と共に用いることによって、テレフォニ及びデータの送受信が得られる。
【0080】
(12)オプショナルな別の通信インターフェース・デバイスにより、ビューワ266
が様々な通信経路を利用することが可能になる。
【0081】
図11のビューワ266は、ライブラリ接続744、電子カード・メモリ748、CD−ROM装置752、及び携帯用メモリ装置756(図6bに示されている600’など)への接続を提供するために利用可能なパーツを有する。PCMCIAなど、様々な電子メモリ・カードを、このビューワ266と共に用いて電子書籍を供給し記憶することができる。
【0082】
セキュリティと、低い電力消費と、優れた表示技術とが、ビューワ266の設計に求められている特徴である。ビューワ266は、軽量かつ携帯可能でなければならない。ビューワ266は、電子書籍を記憶し、読み、消去することを可能し、更に、書籍を注文し、それをシステム・オペレータが決めた所定の時間メモリに保持しておくという機能を含むソフトウェアであるオペレーティング・システムを含む。このソフトウェアは、ある期間(例えば、2週間)の間はその書籍を読むことが可能でその後には自動的に消去される、1回読めば消去される、又は、恒久的にメモリに保持できる、などのように構成することが可能である。各ビューワ266は、一意的な鍵605を有している。すべてのデータ・ストレージは個別のビューワ266のための鍵605を用いて暗号化され、複数のビューワ266が、テキスト・ファイル又は書籍ファイルにアクセスすることを防止している。
【0083】
図12は、ビューワ266の中のマイクロプロセッサ621によって実行されるプロセスの中のいくつかの流れ図である。ビューワ266は、タッチパネル式のコントロールズ740を介して、加入者からの入力を受け取る。そして、ステップS800において、加入者の情報リクエストは、マイクロプロセッサ621によって処理される(800)。
【0084】
ステップS804では、加入者が利用可能な電子書籍のメニュをリクエストする場合に、マイクロプロセッサ621が電子書籍メニュを選択することになる。ステップ808では、マイクロプロセッサ621が利用可能な電子書籍をリスト化する電子ファイル(メニュにおけるトピックのカテゴリに関係する)を開き、利用可能な電子書籍の名前を備えたメニュを表示する。
【0085】
加入者が特定の読みたい書籍を選択すると、ステップ812で、マイクロプロセッサ621がその選択を処理して、その特定の電子書籍を含む電子ファイルを決定する。ステップS816において、マイクロプロセッサ621はその特定の電子書籍のファイルを開き、通常はその最初のページにアクセスする。(ポインタがその書籍の電子ファイルの中に既にセットされている場合には、この処理によってデフォルトでそのページに到達する。)ステップS820において、マイクロプロセッサ621は、次に、どのページが表示される必要があるかを決定する。すなわちマイクロプロセッサ621は、次ページか、前ページか、それともブックマークされたページのどれを表示すべきかを判断する。この電子ファイルへのポインタが正しい位置にない場合には、ステップS828において、マイクロプロセッサ621はポインタを移動させ、記憶されているファイルからデータの前ページを取得する。そうでない場合には、ステップS824において、マイクロプロセッサ621は記憶されている電子ファイルからテキストの次のページを取得するのが通常である。ステップS832において、マイクロプロセッサ621はテキスト・データを復号化及び解凍し、そのデータをビデオ・ディスプレイに送る。ビデオ・ディスプレイは、一般に、それに関連したビデオ・ディスプレイ・メモリを有する。ステップS832において、マイクロプロセッサ621はデータをこのビデオ・ディスプレイ・メモリに直接に送る。次に、ディスプレイ用の回路によって、テキストのページを表示するというプロセスが完了する。
【0086】
加入者がコントロールズ740を介して電源をオフにするというリクエストを(ステッ
プS800から)すると、ステップS836において、マイクロプロセッサ621は電源オフを開始する。ステップS840において、マイクロプロセッサ621はビューワ266が現に読んでいるその書籍におけるページ数へのポインタをメモリにセーブする。ステップS844において、マイクロプロセッサ621はすべての電子ファイルを閉じ、電源回路にビューワ266の様々な回路への電力供給を遮断するように信号を送る。これらの基本プロセスの例と共に、ビューワ266は、書籍の選択を表示し、それらの書籍からのテキストを表示することができる。
【0087】
d.メニュ・システム
図13を参照すると、配送システム200は、この配送システム200から機能及び電子書籍を選択するメニュ・システムを有している。メニュ・システム851に要求されるオペレーティング・ソフトウェアとメモリとは、ビューワ266に配置されている(例えば、命令メモリ732及び/又は書籍メモリ728)。しかし、ライブラリ・ユニット262(例えば、命令メモリ632)に配置されてもよいし、ライブラリ・ユニット262とビューワ266とがメニュ・システム851の動作に必要なソフトウェア及びメモリを共有することもできる。メニュはビューワ266上に表示されるのが通常であり、ビューワ266はライブラリ262が存在しない場合でも動作が可能であることから、メニュを作成するための基本ソフトウェア及びメモリは、ビューワ266に配置されている方が便利である。
【0088】
メニュ・システム851は、複数のメニュの間でのシーケンシングを可能とし、ビューワ266のLCDディスプレイ602の上などでのグラフィカル表示のためのメニュ・グラフィクスを提供する。セットトップ・コンバータを用いる電子書籍システムでは、これらのメニュは、テレビジョン・スクリーン上にも表示できる。コンピュータを用いる電子書籍システムでは、これらメニュはコンピュータのモニタ上にも表示できる。ある実施例では、メニュは、加入者がそこから選択ができる基本的なテキスト情報だけを提供する。他の実施例では、メニュは、加入者を補助するためのグラフィクス及びアイコンをともなう視覚的な表示を提供し、加入者の相互作用、電子書籍又は加入者に対して利用可能な他のコンテンツのリアルタイム注文を可能とする。
【0089】
図13には、シーケンシングを備えたメニュ・システム851が示されている。このシステムにおける基本メニュは、導入メニュ850と、メイン・メニュ854と、複数のサブメニュ858とである。示されている実施例では、3つのレベルのサブメニュが存在する。場合によっては、加入者を選択又はリクエストされた情報に容易に導くのに、1又は2のサブメニュ858で十分な場合がある。しかし、3つ以上のサブメニュ858があれば加入者にとってより使いやすいユーザ・インターフェースが得られるような機能も存在する。サブメニュ858の各レベルは、表示のための様々なメニュによって構成されうる。表示される特定のメニュは、先に示されているメニュに関する加入者による選択に依存する。1つないし多くのメニュのこのツリー・シーケンスの例は、ヘルプ・サブメニュ887及び888である。リクエストされた特定のヘルプに応じて、加入者に、異なるレベルの2つのヘルプ・メニュが表示される。
【0090】
導入メニュ850の例が、図14aに示されている。一般に、導入メニュ850は、ビューワ266をシステムに導き、初期ガイダンス、告知(アナウンスメント)及び命令を提供する。導入メニュ850の次には、メイン・メニュ854が続くが、その例は図14bに示されている。メイン・メニュは、ビューワ266に、このシステムにおいて利用可能な基本的な選択又は機能を提供する。図14bは、メイン・メニュ854が多くの追加的な機能及びサブメニュ858を加入者に提供している例である。例えば、図14bには、ビューワ266が、ポイント・アンド・クリック法によって、以下の例を含む複数のオプションを選べることが示されている。すなわち、(1)無料(フリー)プレビュー、(
2)注文できる書籍、(3)あなたのライブラリの書籍、(4)あなたの現在の書籍、(5)ヘルプ、(6)オンライン・サービス、そして(7)それ以外のシステム機能、である。メイン・メニュ854での選択の後には、対応するサブメニュ858が示される。
【0091】
図13には、14の利用可能な基本的なすなわち第1レベルのサブメニュが示されている。それらは、(1)口座設定862、(2)無料のプレビュー866、(3)書籍推薦エントリ855、(4)あなたのライブラリの書籍872、(5)あなたが注文できる書籍878、(6)あなたの現在の書籍884、(7)ヘルプ887、(8)利用可能な機能890、(9)メッセージ893、(10)口座情報896、(11)出ていく(outgoing)メッセージのサブメニュ898、(12)リンク表示サブメニュ970、(13)リンクの作成サブメニュ980、および(14)対話型ファイル表示サブメニュ990である。図14cは、あなたのライブラリの書籍872という第1レベルのサブメニュの例である。この「あなたのライブラリの書籍」という例示的なサブメニュ872は、タイトルと著者別の6冊の利用可能な書籍を示しており、加入者が、異なる書棚874をチェックしたり、メイン・メニュ854に戻るための能力を提供している。図14d及び図14eは、「あなたが注文できる書籍」サブメニュ878を用いて注文できる電子書籍のための例示のサブメニュ878を示している。
【0092】
図14fは、注文選択及び確認メニュ880’の例であり、電子書籍の注文をするのに加入者が用い、その加入者の注文を確認するための「ソフト・キーボード」975を提供している。この特定の例では、加入者は、その注文を完了するのにPIN番号を入力することを求められる。「ソフト・キーボード」975は、完全な英数字キーボードとして構成でき、また、加入者が書籍の注文に関係する追加的な情報を追加するのにも用いることができる。英数字又はそれと類似のパスワードを用いて、その加入者が承認されている加入者であることが確認される。ある実施例では、加入者は、PIN又はパスワードを用いて注文を確認し、最終的な確認スクリーンを受け取る。最終的な確認スクリーンは、基本的にはテキストであり、次のように(又は、類似の内容が)書かれている。
【0093】
『あなたの書籍注文はCABLEを介して処理されています。
【0094】
あなたの書籍は翌日までに配送され、あなたのVISAの口座に2ドル95セントの請求がなされます。
【0095】
あなたの書籍は、あしたの東部標準時間で午前6時から読むことができます。次の点にご注意下さい。
【0096】
1.あなたのライブラリ・ユニット及びケーブル接続ユニットが、今夜、アンテナを立てた状態でプラグ・インに差し込まれていること。そして、
2.あなたのケーブル・コンバータを「THE BOOK」チャネルにチューニングすること。TVセットは、オンである必要はありません。』
「口座設定メニュ」862と口座の設定に関係する更なるサブメニュ858(指示と口座入力864とを与える)との例が、図14g及び図14hに示されている。これらのサブメニュ858は、オペレーション・センタ250における口座の初期化や注文してクレジット・カードに課金することが可能とする。サブメニュ858には、あなたが希望するPIN番号又はパスワード、クレジットカード、及び電話番号などに関係するデータを入力できる能力が含まれている。ある実施例において、アカウント設定は電話システムを使用して実行される。確認メニュは、所望のPIN又はパスワードとクレジット・カードとを用いて口座(勘定)が適切に設定されたことを検証する。しかし、追加の設定方法をセクションVIIにおいて述べる。
【0097】
書籍の無料プレビュー866も、サブメニュ(868及び870)によって提供される。無料プレビュー・メニュの例は、図14i及び図14jに示されている。図14iは、見るためにプレビューができる様々な電子書籍を表示しているメニュを示している。電子書籍の選択に続いて、選択された書籍の表紙からの抜粋を示すスクリーン・サブメニュが、その選択された書籍に関する批評家の書評からの抜粋と共に提供される。ある実施例では、特定の書籍に対するこのプレビュー・スクリーンによって、加入者はまた、著者に関する情報を与えてくれるサブメニュを選択することができる。この書籍プレビュー・サブメニュには、書籍の表紙やその書籍のシーンが表現された静止ビデオ画像やグラフィクスも含まれる。そのような静止ビデオ画像又はグラフィクスの例が図14jに示されており、そこには、著者に関するプレビュー・スクリーン870が示されている。著者のプレビュー・スクリーン870では、著者の写真が示され、短い伝記が与えられ、加入者がその著者の書籍を注文できるようになっている。その著者の様々な電子書籍を注文する価格も、メニュ上に示すことができる。
【0098】
無料プレビューに加えて、より高度な実施例では、配送システム200は、加入者に、電子書籍推薦機能(855を参照)を提供する。これは、メニュ・システム851と、ビューワ266、ライブラリ・ユニット262又は配布点(1020又は250)に位置する関連のメモリを備えているプロセッサとを用いて達成される。必要なときに、プログラム推薦機能のための情報が、複合又はビデオ信号のテキスト・データとしてホーム・サブシステム258に送られる。この機能によると、書籍又は著者が、その加入者の先の注文に関する履歴データ、人口学的データ又は傾向、それ以外のインジケータ、及び/又はテキスト・ワード・サーチに基づいて、加入者に提案される。
【0099】
書籍推薦に関する実施例では、プレビュー情報(本の表紙の説明、批評家の書評、著者の伝記など)、及び/又は、書籍のテキスト又はそれ以外のタイトルのテキスト・ワード・サーチが、ライブラリ・ユニット262によって、ライブラリ・メモリ600に記憶されているデータベースを用いて、実行される。個別化された書籍又は著者の推薦は、その加入者の興味を示す加入者から得られた情報を得ることによって、加入者に対してなされる。加入者からのエントリは、好ましくは、電子書籍推薦エントリ・サブメニュ855を用いて整理される。このシステムは、これらの加入者からのエントリを直接又は間接に用いて、加入者に推薦すべき書籍又は著者をサーチする。
【0100】
一般的には、書籍推薦方法は、2つのカテゴリに分けられる。すなわち、応答性(responsive)の方法と、インテリジェントな方法(データを分析して電子書籍を推薦する)とである。応答的又はインテリジェントな方法を用いて、配送システム200は、推薦されるタイトル又は著者のリストを決定し、第2又は第3のレベルのサブメニュ856及び857を作成し、それらのタイトルを加入者が選択するように提案する。
【0101】
タイトルを提案する応答性の方法には、例えば、傾向(ムード)に関する質問の利用、著者のサーチ、キーワード・サーチが含まれる。ビューワ266の命令メモリ732とメニュ発生ハードウェア(例えば、607)とを用いて、一連の傾向に関する質問をメニュ上に与え、特定の時期における加入者の興味を判断することができる。この方法では、オペレーション・センタ250のプロセッサ404と命令メモリ416とは、それぞれのタイトルに、軽い、深刻、乱暴、短い、長い、退屈、わくわくさせる、複雑、読みやすい、若者向けのテーマ、老人向けテーマ、冒険、ロマンス、ドラマ、フィクション、サイエンス・フィクションなどのグループの中から、傾向インジケータ(及び、サブインジケータ)を割り当てる。これらのインジケータは、テキスト・データと共にホーム・サブシステム258に送られ、ライブラリ・メモリ600に記憶される。加入者のエントリに基づいて、プロセッサ404は、インジケータの組を加入者のリクエストを関連付け、インジケータが一致する電子書籍の組を見つけて、加入者に提案する。
【0102】
著者又はキーワード(加入者から提供されたサーチ・ワード)の応答性サーチは、一般的にライブラリ・メモリ600に記憶されているデータに関して、ライブラリ・プロセッサ628と命令メモリ632とによって実行される。例えば、加入者によって与えられたキーワードを、書評、批評家、及びプレビュー・データベースを記憶しているライブラリ・メモリ600において一致を求めてサーチすることができる。このようにして、加入者が適切なサブメニュ上で「潜水艦」という語のエントリを提供している場合には、マイクロプロセッサ628は、命令メモリ632の中のルーチンからの命令を用いて、「レッド・オクトーバをさがせ」(“Hunt for Red October”)というタイトルを配置することができる。
【0103】
プログラムを提案するインテリジェントな方法には、加入者に関する個人的プロフィール・データ、及び/又は、その加入者が以前に注文した書籍(又は、購入データ)など加入者に関する履歴データを分析することが含まれる。この方法は、書籍オンデマンド・システムでは好ましく、メモリ428に記憶されている加入者データベースを用いてオンサイト・プロセッサ404によって配布点又はオペレーション・センタ250で実行することができる。ホーム・サブシステム258は、配布点やオペレーション・センタ250からのプログラム提案情報を含むテキスト・データを受け取り、同じテキスト・データの受信212と上述したビューワのメニュ発生ハードウェア(例えば、607、621)とを用いて、プログラム提案サブメニュ855及び856を発生する。命令メモリ(例えば、632、732)に記憶されているソフトウェア・ルーチン及びアルゴリズムは、履歴データと書籍注文データとを分析して当該加入者に提案する書籍の線を決定するのに用いられる。
【0104】
書籍や著者を加入者に推薦するというこの強力な機能のためのアルゴリズムは、1993年12月2日付けの米国特許第5,798,785号である“Terminal for Suggesting Programs Offered on a Television Program Delivery System”に詳細に開示されている。この米国特許は、本出願において援用する。
【0105】
図13を参照すると、「あなたのライブラリの書籍」というサブメニュ872の上に複数のサブメニュ858が示されて、好ましくは、各本棚874及び876に対するサブメニュを備えた書棚番号に分割されている。「あなたが注文できる書籍」というサブメニュ858の上のサブメニュも、同じように、書棚880及び882によってサブメニュに分割されている。これらの書棚は、それぞれが、書籍のカテゴリ又はジャンルでありうる。電子書籍は、ベストセラー、小説、フィクション、ロマンスなどのカテゴリにグループ分けすることができる。図14dを参照のこと。
【0106】
図13を参照すると、「あなたの現在の書籍」884というサブメニュ858によって、加入者は、現在の書籍884を選択することができ、次にどのページを読むのかを決めることができる。この選択は、レベル2のサブメニュ885を用いて確認することができる。ヘルプ・サブメニュ887は、加入者に、追加的なヘルプ・スクリーン888を提供することができる。利用可能な機能890に対するサブメニュ858は、それぞれの機能891及び892に対する別個のサブメニュのシーケンスに分割することができる。
【0107】
図13を参照すると、この配送システム200を用いて、メッセージを送ることもできる。レベル1のメッセージ・スクリーンは、加入者に、その加入者が有している様々なメッセージ893の中から選択することを可能にしている。次に、各メッセージが、別個のサブメニュ・スクリーン894及び895の上に示される。メッセージには、テキストとグラフィクスとを含めることができる。
【0108】
図13を参照すると、口座情報が、レベル1のサブメニュ896の上に示されており、それに続くサブメニュ858には、最近の注文とあなたの口座の差引勘定897とが示されている。入力スクリーン899として用いられる続きのサブメニュを有する出ていくメッセージ898に対するレベル1のサブメニュも存在している。
【0109】
図13と図14aないし図14jとに示されている特定の機能及びサブメニュに加えて、これ以外の多くの変形例や機能が可能である。書籍が最終的に読むために選択されると、タイトル・ページ886がスクリーン上に現れ、次にテキストのページが続く。
【0110】
III.課金及び集金システム
課金及び集金システム278(図2及び図3に示されている)は、電子商取引と電話交換における最新技術を用い、注文をトラッキングし、配送を認証し、消費者に課金して、出版社に自動的に代金を払い込む。電話コネクタ270によって開始された電話コールは課金及び集金システム278によって受信され、このシステムは、注文を受けて消費者のクレジット・カード口座に請求することによって、人間の介入なしに直ちにこれに応答する。データは周期的にコンパイルされ、出版社282は書籍の売り上げに応じて代金を受け取る。この課金及び集金システム278は、また、双方向のケーブル接続、セルラ又はそれ以外の通信手段を介して加入者と接続することもできる。
【0111】
課金及び集金システム278は、オペレーション・センタ250と通信して入手可能な書籍に関する変更をトラッキングし、オペレーション・センタ250に統計データを提供することが好ましい。
【0112】
IV.公共図書館、学校及び書店システム
本発明による電子書籍システムは、公共図書館、学校及び書店で用いられるように修正することが可能である。図15は、公共図書館、学校又は書店の位置に対するコンポーネントの可能性のある構成を示している。公共図書館、学校又は図書館におけるメイン・ユニットは、ファイル・サーバ900である。ファイル・サーバ900は、数千冊の書籍を記憶することができる大型の電子メモリ・ユニットである。ファイル・サーバには、ハードディスク、読み取り書き込み型のCD−ROM、読み取り専用のCD−ROMなど、様々な電子記憶手段を用いることができる。
【0113】
このシステムは、5つのコンポーネントで構成されている。すなわち、コンバータ又はビデオ・コネクタ904と、コントローラ908と、ビューワ912と、カタログ・プリンタ916と、である。システムを制御するソフトウェアは、基本的に、コントローラ908に配置されている。コンバータ又はビデオ・コネクタ904は、上述したものと類似している。この構成では、コントローラ・ユニット908は、コンバータ904によってファイル・サーバ900に転送されつつあるデータをモニタする。コントローラ908には、好ましくは、見るためのスクリーンと複数の制御ボタンとが備わっている。システムのより高度な制御を実行するためにより大きなスクリーンを有することが必要である場合には、ビューワ266をコントローラ908に接続して、ビューワ・スクリーンとコントロールズ(操作装置)740とを用いることができる。
【0114】
セキュリティ上の理由から、コントローラ908は、特定のファイル・サーバ900から書籍を受け取ることを承認された公共的なビューワ912にだけ書籍をダウンロードすることができる。セキュリティ上の理由で、公共的なビューワ912が複数のファイル・サーバ900にアクセスすることは好ましくない。このようにして、書籍のテキスト・データに関するセキュリティを維持することができる。公共的なビューワ912は、コントローラ908から一度に1冊又は2冊の書籍を受信できるというように制限することがで
きる。公共的なビューワ912のユーザは、新たな又は追加的な書籍を必要とするときには、ビューワ912を学校又は図書館に返還し、そこでコントローラ908から新たな書籍を受け取ることができる。
【0115】
ファイル・サーバ900で利用可能な書籍をトラッキングするために、利用可能な書籍のタイトルをカタログ・プリンタ916で印刷することが可能である。カタログ・プリンタ916はライブラリ・コントローラ908に接続されており、書籍のタイトルはカタログ・プリンタ916にダウンロードされる。どの書籍のコーディングされたテキストも、このシステムのコントローラ908とカタログ・プリンタ916とを用いて印刷することはできない。データに関するセキュリティを維持するためには、どのような書籍データも、プリンタ916にダウンロードすることは許されていない。利用可能な電子書籍タイトル、雑誌又はそれ以外のテキスト・マテリアルの完全なプリントアウトが完了すると、カタログ920のハードコピーを、ファイル・サーバ900に維持しておくことが可能である。
【0116】
示されているシステムは、書店で用いることもできる。書店は、公共的なビューワ912を顧客に賃貸して、1冊又は2冊の書籍のテキストをその公共的なビューワ912にロードすることができる。公共的なビューワ912には、自動タイムアウト・シーケンスを備えておくことができる。このタイムアウト・シーケンスは、例えば2週間程度のある期間が経過すると、書籍のテキスト・データを消去してしまう。2週間程度の期間が経過した時点でこの借りている者は公共ビューワ912を書店に返却し、読むための追加的な書籍を受け取ることが期待されている。このような構成を用いると、書店が常連客にビューワ912を(恒久的に)販売することも可能である。その場合には、常連客は、ときどき書店に立ち寄って書籍のテキスト・データを受け取り、それを彼自身のビューワ912上に恒久的に記憶できるのである。書店、学校及び図書館については、上述のファイル・サーバ900とビューワ912とを用いるこれ以外の様々な構成も可能である。
【0117】
V.セットトップ・コンバータの使用
サイエンティフィック・アトランタ(Scientific Atlanta)社やゼネラル・インスツルメンツ(General Instruments)社によって作られているような既存のセットトップ・コンバータ・ボックスは、現時点では、本発明の書籍選択システムを扱えるようにはなっていない。ライブラリ機能を含むセットトップ・コンバータを作ることはできるのはあるが、既存のセットトップ・コンバータ技術と共に本発明の書籍選択システムを用いるためには、ハードウェアの修正が必要である。
【0118】
図16a及び図16bは、ハードウェアの修正又はアップグレードの例である。ポートを用いて、後述するハードウェア・アップグレードをセットトップ端末に取り付けている。セットトップ・コンバータ601に対して、電子書籍を受け取り選択することの補助するために2つのアップグレード、メニュ発生カードのアップグレード(図16a)と情報ダウンロード・ユニット(図16b)と、が可能である。これらのアップグレードは、それぞれ、アップグレード・ポートを介してセットトップ端末ユニットに接続することができる。4ワイヤ・ケーブル、リボン・ケーブル、FireWire(IEEE1394B)インターフェース・コネクタ、USBコネクタ、又は類似のものを用いて、アップグレードをセットトップ・コンバータ601に接続することができる。
【0119】
セットトップ・コンバータ601へのカードの追加950は、図16aに示されている。示されているカード950は、既存のセットトップ・コンバータ601技術を備えた書籍選択システムを用いるのに必要な追加的機能を提供する。カード950は、セットトップ端末のフレームの内側に差し込まれ、セットトップ端末の一部、進歩型のセットトップ端末になるように構成することができる。カード950がセットトップ・コンバータ60
1に追加する基本的な機能は、データ信号の解釈、メニュの発生、メニュのシーケンシング、そして、究極的なものとして、テレビジョン又はビューワ912のいずれかを用いて加入者が書籍を選択する能力である。更に、カード950は、ケーブル・ヘッドエンドなどの遠隔位置が注文された書籍に関する情報を受け取る方法を提供する。書籍注文情報と制御コマンドとは、ケーブル・ヘッドエンドからカード950まで電話回線又はセクションVIIで述べる代替の注文方法を用いて渡すことができる。
【0120】
カード950の基本コンポーネントは、PCチップCPU952と、VGAグラフィクス・コントローラ954と、ビデオ・コンバイナ956と、論理回路958と、NTSCエンコーダ960と、受信機962と、復調器(図示せず)と、ダイアラで構成されるコネクタ611’とである。カード950は、同軸ケーブルを介してケーブル・ヘッドエンドからデータ・テキスト信号を受け取ることによって動作する。カード950の論理回路958は、セットトップ・コンバータ601から、データ964と、赤外線コマンド966と、同期信号(図示せず)とを受け取る。リモコン上のビューワ266によってなされるメニュの選択は、セットトップ・コンバータ601のIR装置によって受信され、カード950に渡される。カード950は、IR信号を解釈し、加入者が選択した書籍(又はメニュ)を決定する。カード950は、IRコマンドを修正して、情報をセットトップ・コンバータ601に送る。修正されたIRコマンドは、セットトップ・コンバータ601が必要とするチャネル情報を含む。電話回線968とダイアラ611’とを用いると、カード950は、電子書籍注文情報をケーブル・ヘッドエンドに送ることができる。また、電話回線又はワイヤレス・ネットワークを含む他の通信ネットワークを介して電子書籍を受信し、ビデオ分配システムをバイパスすることも可能である。
【0121】
これらのコマンドは、セットトップ端末のマイクロプロセッサをハードウェア・アップグレードのマイクロプロセッサとリンクするインターフェースを介して送ることができる。このようにして、加入者の入力は、セットトップ端末のキーパッド又はリモコンを介して入力されるのであるが、任意のハードウェア・アップグレードに処理のために転送されることができ、そこで発生された応答は、表示のためにセットトップ端末に返送されることが可能になる。好適実施例では、IRコマンド966は、セットトップ端末601からハードウェア・アップグレードに転送される。
【0122】
ハードウェア・アップグレードは、マイクロプロセッサと、対話型ソフトウェアと、処理回路と、バブル・メモリと、長期メモリ・デバイスとを含む。これらの基本コンポーネントに加えて、ハードウェア・アップグレードは、追加的な電話モデム又はCD−ROMデバイスを利用することもある。
【0123】
情報ダウンロード・ハードウェア・アップグレード1001(図16b)により、加入者は、セットトップ・コンバータ601を用いて、大量の情報を、オペレーション・センタ又はケーブル・ヘッドエンドからダウンロードすることが可能になる。ハードウェア・アップグレード1001は、加入者が、書籍や雑誌などのデータをローカルなストレージにダウンロードすることを可能にする。基本的には、ハードウェア・アップグレード1001は、追加的なローカル・ストレージ・ユニット(例えば、ハードディスク、フロッピ、光ディスク又は磁気カートリッジであり、図16bに示されているように、マイクロプロセッサ1005、命令メモリ1007、そしてRAMを含む場合もある)である。好ましくは、小型の携帯用ビューワ266にもアップグレード1001が提供され、TVを用いなくともダウンロードしたテキストを読むことを可能となる。
【0124】
ダウンロード可能な情報は、オペレーション・センタ250又はケーブル・ヘッドエンドによって供給されるテキストやグラフィクスである。このアップグレードを用いると、書籍をダウンロードして、携帯型リーダ266を用いれば、どこででも読むことができる
。このアップグレードを用いると、書籍をダウンロードして、圧縮形式で記憶し、後で解凍することもできる。書籍は、見るときにだけ解凍する。公衆が直ちにアクセスすることを希望するような重要なテキストは、このシステムを用いれば利用可能になる。大統領のスピーチ、新たな法律、最高裁によってなされた最新の堕胎に関する判断などを、直ちに入手可能とすることができる。
【0125】
ある実施例では、書籍注文情報は、ポーリング・リクエスト・メッセージ・フォーマットを用いてケーブル・ヘッドエンドによってポーリングされるまで、それぞれのセットトップ端末に記憶される。ポーリング・リクエスト・メッセージ・フォーマットの例は、6つのフィールドで構成される。すなわち、(1)メッセージの開始における立上りフラグ、(2)アドレス・フィールド、(3)加入者領域指定、(4)ポーリング・コマンド/応答(すなわち、P/F)ビットを含むセットトップ端末の識別子、(5)情報フィールド、そして、(6)メッセージの最後の立下りフラグである。ポーリング・リクエストに応答してセットトップ端末によってケーブル・ヘッドエンドまで通信される情報に対する同様の応答フレーム・フォーマットも用いることができる。
【0126】
図17には、データ受信機617’とデータ送信機1011とを含む好ましいセットトップ端末が示されている。データ送信機は、セットトップ端末601とケーブル・ヘッドエンドとの間の登り(アップストリーム)のデータ通信能力を提供する。アップストリーム・データ伝送は、上述したポーリング・システムを用いて、そして更に、データ送信機1011を用いて達成される。受信機617’と送信機1011との両方を、セットトップ端末601自体に組み入れることもできるし、又は、アップグレード・モジュールを介して追加することもできる。特定のハードウェア構成とは関係なく、セットトップ端末のデータ伝送能力は、図17に示されているハードウェアを用いて達成されうる。
【0127】
図17には、データ受信機617’とチューナとが共同して機能することによって受信されるRF信号が示されている。これらの装置は、共に、マイクロプロセッサ1013とのインターフェースを有し、このマイクロプロセッサ1013は、セットトップ端末のキーパッド、リモコン又はビューワ912のいずれかを介して、加入者から入力1015を受け取る。加入者のTVで受信されることが意図されているすべてのケーブル信号は、チューナ613によってアクセスされ、その後で、処理回路1017によって処理される。この処理回路1017は、典型的には、スクランブル解除、復調、ボリューム制御、そして、チャネル3又は4のTVキャリア上への再変調のための追加的コンポーネント(図示せず)を含む。
【0128】
個々のセットトップ端末に向けられたデータは、各セットトップ端末の特定のアドレス又はIDに従って、データ受信機617’によって受信される。このようにして、それぞれのアドレス指定可能なセットトップ・コンバータは、それ自身のデータだけを受信する。データ受信機617’は、セットトップ・コンバータ601に特有のデータを、既に述べた信号フレームの情報フィールドにおいて、又は、入来スペクトルにおける適宜の周波数に配置された別個のデータ・キャリアの上で受信する。
【0129】
受信されたどのデータも、書籍に関する情報と、選択のために利用可能なメニュとを含む。加入者は、キーパッド又はリモコンを用いて一連のコマンド1015を入力し、チャネル又はプログラムを選ぶ。そのようなコマンドを受け取ると、マイクロプロセッサ1013は、チューナに、データを搬送しているチャネルの適切な周波数に同調するように命令し、次に、処理回路1017にこのデータのスクランブル解除を開始するように命令する。
【0130】
書籍を選択すると、マイクロプロセッサ1013は、ローカル・メモリ(図示せず)に
すべての選択情報を記憶し、後で、ケーブル・ヘッドエンドに向けてデータを返送する。マイクロプロセッサ1013は、すべてのCATV信号受信を調整し、更に、様々なアップストリーム・データ伝送コンポーネントと相互作用する。典型的には、データ送信機1011は、5から30MHZの帰還周波数帯域で動作する。別の実施例では、10から15MHZの周波数帯域が用いられる。しかし、用いられる周波数帯域とは関係なく、データ送信機1011は、情報を、既に述べた応答フレームの情報フィールドにおけるケーブル・ヘッドエンドに送る。当業者であれば、多数の変形例を考慮することが可能であり、上述したセットトップ端末のハードウェア・コンポーネントの組合せを用いて、アップストリームのデータ伝送を達成することができる。
【0131】
VI.書籍オンデマンド・システム(Book−On−Demand System)
この出願で説明している電子書籍システム200は、書籍オンデマンド・スタイルに構成することもできる。図18aは、書籍オンデマンド・システムのための構成の一例を示している。書籍オンデマンド・システムは、消費者の家庭、書店、学校、又は公共図書館と、オペレーション・センタ250又はケーブル・ヘッドエンドなどの配布サイト1020のいずれかとの間に、より強力な双方向の通信を必要とする。ある実施形態において、このタイプの双方向通信は、図17に示されてており上述したハードウェアによって提供されうる。別の通信経路に関係する追加的な方法は、セクションVIIにおいて述べる。
【0132】
図18aを参照すると、書籍オンデマンド・システムでは、加入者は、書籍に関する入手可能なメニュからダウンロードする書籍を選択する。入手可能なメニュは、通常、配布サイト1020によって加入者の位置まで送られる。彼が選択した後で、彼の選択(又はリクエスト)に関する情報は、配布点1020(ケーブル・ヘッドエンドなど)又はオペレーション・センタのいずれかに通信される。このリクエストを受け取ると、書籍のために必要とされるテキスト及びグラフィクス情報は、スプールされ、加入者に送られる。このようにして、書籍は、加入者からのリクエストがあったときにだけ送られ、かつ、書籍(又は、テキスト)に対する要求があると直ちに送られる。
【0133】
このようなデマンド・システムをサポートするためには、テキストの搬送及び配布は、ビデオ・オンデマンド・ケーブルや電話テレビジョン・システム等の強力なノード・アーキテクチャ(nodal architecture)の配布システム上で、公共電話システム又はセルラー電話システム上で個別の電話呼の使用を通じて、インターネットの使用を通じて、又は複数の他のデータ・ネットワーク・オプションで、なされなければならない。
【0134】
書籍オンデマンド・システムによると、加入者にとっては書籍のより強力な選択が可能になり、不要である又は不必要な書籍データの通信量を制限することができる。また、電子書籍を加入者にはるかに迅速に提供する。
【0135】
より強力な配布システムに加えて、書籍オンデマンド・システムは、配布点1020が、テキスト情報をスプールアウトするためのより高度な装置を備えていることを要求する。これは、書籍を記憶するファイル・サーバ技術1024、又は、テキスト情報を配布する電話タイプのスイッチング(図示せず)を用いると、達成できる。このような書籍オンデマンド・システムを構成するのに用いることができるファイル・サーバ1024と配布技術とは、既に引用した米国特許第5,262,875号及び第5,218,695号とに記載されている。
【0136】
図18aは、ファイル・サーバ技術を用いる書籍オンデマンド・システムの実施例を示している。電子書籍に加えて、図18aの実施例は、ほとんどどのようなデジタル・デー
タの配布でもサポートしている。電子書籍又はテキスト・ファイルは、出版社282及びそれ以外のソースから、ローカル・フィード1032やATM1028を通じて、又は、衛星ディッシュ1036によって受信される。好ましくは、配布点1020は、加入者からのリクエストを受け取りテキストを双方向の通信システム(ビデオ・オンデマンド(VOD)1044など)を介して配送するケーブル・ヘッドエンドである。
【0137】
ライブラリ・ユニット262は、基本的なプレミアム・タイプのサービス・ケーブル・システム1048、ニア・ビデオ・オンデマンド・タイプのケーブル・システム(又は、ペイパービュー(PPV)1052)、又は、ビデオ・オンデマンド・ケーブル・システム1044のいずれかに接続することができる。これら3つのシステムのいずれかと接続する際には、ライブラリ262は、ケーブルに直接にアクセスすることができるし、又は、セットトップ端末601’、601’’、601’’’を介してシステムにアクセスすることもできる。
【0138】
双方向のビデオ・オンデマンド・システム1044を用いると、加入者は、特定の書籍タイトルをリクエストすると、リクエストの直後にそのテキストを受け取ることができる。これを達成するには、配布点1020が、入手可能な書籍のリストをケーブル配送システムを介して、ライブラリ・ユニット262まで伝送する。ライブラリ・ユニット262は、入手可能な書籍のリストをメニュ又は類似のフォーマット上に表示する。先に述べたように、ライブラリ・ユニット262は入手可能な書籍のカテゴリをリスト化し配布点1020からのリクエストを形成するメニュを用いるのが好ましい。電子書籍を選択した後では、ライブラリ・ユニット262は、リクエスト信号を双方向の通信システム1044上を配布点1020まで送る。このリクエスト信号は、2つの方法で処理することができる。ライブラリ・ユニット262がリクエストを始動するか、又は、配布点1020が様々なライブラリを双方向システム1044上へポーリングするかのいずれかである。書籍タイトルに対するリクエストを受け取ると、その書籍タイトルと関連するテキストは、双方向のケーブル・システム1044を用いて伝送される。
【0139】
図18bは、地域的な又は全国的な書籍オンデマンド・システムをサポートするオペレーション・センタ250の拡大図である。実際、示されているオペレーション・センタ250は、ほとんどすべての任意のデジタル・データの配布をサポートしている。オペレーション・センタ250は、テープ1060、1060’、ATM1028又は衛星1036によってデジタル情報を受け取る複数のフィードをサポートしている。情報は、入力MUX1064と小型のファイル・サーバ1068とを介して処理された後で、マスタ・ファイル・サーバ1072に到達する。出版社282から受け取った書籍などのデジタル・データは、マスタ・ファイル・サーバ1072に記憶される。デジタル・データは、MPEG2などの標準的なフォーマットで圧縮されて記憶されるのが好ましい。
【0140】
システム・コントローラ1076は、地域的又は全国的な書籍オンデマンド・システムに対する制御を行う。電子書籍はグループごとにパッケージングがなされ、様々なケーブル・ヘッドエンドへのフィードを提供する。更に、スケジューリングやマーケット・リサーチがオペレーション・センタ250で行われる。スケジューリングやマーケット・リサーチを処理するためには、電子書籍購入データが、マルチプレクサ1082を介してオペレーション・センタ250で受信される。電子書籍購入情報は、オペレーション・センタ250から課金及び集金サブシステムに提供することができる。
【0141】
オペレーション・センタ250は、また、ファイル・サーバにメッセージや広告を挿入する機能も有している。これらのメッセージや広告は、最終的には、加入者によって受け取られる。
【0142】
マスタ・ファイル・サーバ1072は、出力マルチプレクサ1080とATM1028とを、デジタル・データを配布するための衛星接続点に加えて、用いる。好適実施例では、ケーブル・ヘッドエンドは、書籍に関するテキスト・データを、出力マルチプレクサ1028とATMシステム1028とを介してマスタ・ファイル・サーバ1080から受け取る。デジタル書籍データを受け取ると、ケーブル・ヘッドエンドは、その書籍をローカル・ファイル・サーバ1024に記憶する。図18Aの配布点1020は、ATMフックアップ1088又は衛星フックアップを介して図18bのオペレーション・センタ250からデータを受け取るケーブル・ヘッドエンドの一例である。
【0143】
VII.代替的な配送及び注文方法
電子書籍メニュ・データを含む電子書籍及び関連データを、オンデマンド配送システムを用いることによって、加入者に提供することができる。ここで、電子書籍は、注文が配送システムによって受け取られた後で配送される。配送システムは、電子書籍をリアルタイム又はニア・リアルタイム(すなわち、ニア・オンデマンド)で、又は、配送システムが電子書籍を処理しパッケージングを行い送信することを可能にする遅延期間の後で、提供することができる。あるいは、配送システムは、連続的な態様で、1つ又は複数の電子書籍をブロードキャストすることができる。この実施例の場合には、加入者は、ブロードキャストされた電子書籍のリストから、希望する電子書籍を指定する。この配送システムは、電子書籍が配送されるときに、例えば、加入者の口座又はクレジットカードから引き落としを行う課金システムを含むことがある。この配送システム、又は、関連する認証システムは、加入者が希望する電子書籍を復号化し記憶し見ることを可能にするローカルな認証コードを提供することができる。
【0144】
a.電子書籍の配送にTVプログラム・ブロードキャスト配送システムを用いる場合
i.配送システムの説明
テレビ・ブロードキャスト技術における進歩に加えて、政府の規制機関が、ブロードキャスト・テレビ産業に要件を課している。特に、空中を介してのブロードキャスト・テレビ・ネットワークは、近い将来に、高品位テレビ(HDTV)すなわちデジタル・ブロードキャスト・テレビ標準に移行する。これらの放送業者は、割り当てられた帯域幅において単一のHDTVデジタル信号を提供することを選択できる。この場合に、残りの帯域幅は、標準品位テレビ(SDTV)デジタル・プログラミングに用いられる。あるいは、放送業者は、自らの帯域幅を、電子書籍の配送などデータに関連するサービスに用いることを選択することもできる。
【0145】
この実施例は、デジタル・テレビ・プログラム・配送システムを用いた電子書籍配送システムに関係する。この実施例は、少なくとも2つの領域で用いることができる。すなわち、地上の空気媒体を用いブロードキャスト・デジタル・マルチプレクス信号の中に埋め込まれた電子書籍の配送と、既存のケーブル・テレビ・システムを介してブロードキャスト・デジタル・マルチメディア信号の中に埋め込まれた電子書籍の配送と、である。空気を介しての配送は、標準的な地上局によるテレビ・ブロードキャストを含む。ケーブル配送システムは、同軸ケーブル・システム、光ファイバ配送システム、及び電話配送システムを含む。最後の電話配送システムには、T1及びT3回線、ISDN回線及びADSL回線を含む。更に、電子書籍は、直接的な衛星ブロードキャスト、無線ブロードキャスト、及びLANを含むそれ以外のワイヤード接続手段によって、放送業者の信号の内部で配送することもできる。
【0146】
図19には、ブロードキャスト・テレビ環境1100が示されており、ここでは、全国放送業者1110などのブロードキャスト・プログラム提供者は、電子書籍データ1111が埋め込まれたデジタル・マルチプレクス・テレビ・プログラミングを、ブロードキャ
スト支局(affiliate)1112に提供している。電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングは、任意の適切な手段によって、ブロードキャスト支局1112に提供されうる。例えば、全国的な放送業者1110は、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを、衛星ブロードキャスト・システム1120を用いた衛星伝送によって提供することができる。衛星ブロードキャスト・システム1120は、アップリンク・サイト1121と、衛星1122と、ダウンリンク・サイト1123とを含みうる。衛星ブロードキャスト・システム1120は、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを、ブロードキャスト支局1112に、そして、例えば、加入者の家庭など遠隔場所にあるホーム・システム258’、258’’及び258’’’に直接に伝送することができる。
【0147】
ブロードキャスト支局1112は、電子書籍データ1115が埋め込まれたデジタル・マルチプレクス・テレビ・プログラミングを、ローカル・ケーブル・システム1114などの中間的な場所に提供することができる。あるいは、ブロードキャスト支局1112は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、加入者のホーム・システム258’、258’’及び258’’’に直接に伝送することができる。ローカルなケーブル・システム1114は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取ると、次には、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、加入者のホーム・システム258’、258’’及び258’’’に直接に伝送することができる。
【0148】
ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、デジタルTV信号を受信することができる任意の装置からデジタル・テレビ信号を受信することができる。この装置には、デジタル・テレビ、デジタル・セットトップ・ボックス、パーソナル・コンピュータ、又はこれらの任意の組合せなどが含まれる。あるいは、ホーム・サブシステムがビルトインされたテレビ受信機を有している場合もある。ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、同軸ケーブル・システム、光ファイバ配送システム、及び電話配送システムを含むケーブルによって、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。ここで、電話配送システムには、T1及びT3回線、ISDN回線及びADSL回線が含まれる。あるいは、ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、衛星ブロードキャスト・システム1120を用いている全国的な放送業者1110から直接に電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを受信することもできる。例えば、ホーム・システム258’’’は、バックヤード衛星アンテナ1143を用いて電子書籍データ1111が埋め込まれた直接的なブロードキャスト衛星プログラミングを受信する。
【0149】
ホーム・システム258’、258’’及び258’’’は、インターネット1105に接続されていることもありうる。インターネット1105は、ウェブ・サイト279などのウェブ・サイトへのアクセスを提供する。インターネット1105は、また、課金及び集金システム278やオペレーション・センタ250にも接続しうる。オペレーション・センタ250は、電子書籍データをフォーマットして、ブロードキャスト支局1112及び全国放送業者1110に配送する役割を有している。その際に、電子書籍データは、それぞれのプログラム信号の中に埋め込まれて配送される。オペレーション・センタ250は、インターネット1105を用いて、電子書籍注文メニュをポストすることができる。これは、図13に示されているメニュ・システム851において提供されている。課金及び集金システム278は、インターネット1105を用いて電子書籍の購入に対する注文及び支払いを受け取ることができる。電子書籍注文メニュ851は、全国放送業者1110、ブロードキャスト支局1112、又はローカルなケーブル・システム1114からのブロードキャストの一部として提供することができる。あるいは、電子書籍注文メニュ851は、インターネット・ウェブ・サイトからダウンロードすることができるし、イン
ターネット・ウェブ・サイト上で直接に見ることができる。インターネット1105をこのような目的に用いることについては、後で詳述する。
【0150】
図19では、全国放送業者1110は、テレビ・プログラム放送業者である。あるいは、全国放送業者1110は、ラジオ・プログラム放送業者であるか、テレビとラジオとの混合放送業者でありうる。全国放送業者1110は、別個に又は組み合わせて、他の任意のタイプのデータ又は通信をブロードキャストすることができる。同様にして、ブロードキャスト支局1112は、テレビ若しくは音声、又は、その両方をブロードキャストすることができ、また、別個に又は組み合わせて、他の任意のタイプのデータ又は通信をブロードキャストすることができる。全国放送業者1110とブロードキャスト支局1112とは、アナログ信号と、パケット・データを含む任意のタイプのデジタル信号とをブロードキャストすることができる。全国放送業者1110とブロードキャスト支局1112とによってブロードキャストされたデジタル・データは、高品位テレビ及び標準品位テレビ信号を含みうる。
【0151】
図20は、オペレーション・センタ250で生じる出版業者又はプロバイダ282からのテキスト処理に関係するステップの流れ図である。ステップS500に示されているように、出版業者282は、書籍用のテキストのデータ・ファイルを処理し、圧縮し、暗号化した上で、オペレーション・センタ250に送る。書籍用のテキスト・ファイルは1冊分を一度に送ることができる。ステップS504に示されているように、オペレーション・センタ250は、出版業者282からのデータ・ストリームを受け取り処理する。この処理の一部には、将来の配送目的での、暗号化、誤り訂正及び記憶が含まれる。テキスト・ファイルは、複数のホーム・システムに同時に受け取られるように、又は、特定の個別のホーム・システムに向けて配送することができる。
【0152】
ある実施例では、ステップS509に示されているように、ファイルは、より小さな情報パケットに分割される。ヘッダ情報は、パケットに追加される。ビット・ストリームは、シリアル・デジタル・ビット・ストリームから、放送業者のビデオ/オーディオ・プログラム・マルチプレクス信号への挿入されうるデジタル・ストリームに変換される。ステップS513は、ビデオ/オーディオ・プログラム・マルチプレクスの中の適切なデータ・フィールドにデジタル・データが多重化(マルチプレクス)される様子を示している。デジタル・データは、付属的なMPEG2サービスとして扱うことができ、私的なデータとしてマルチプレクスの中に配置され、MPEG2のトランスポート・パケットの適用ヘッダか別個のトランスポート・ストリームの中のいずれかで搬送される。ステップS513は、また、オペレーション・センタ250が、産業標準のMPEGプログラム・マップ・テーブル及びプログラムに特有の情報とへの必要な修正を実行している様子が示されている。
【0153】
ii.ブロードキャスト配送システムのための家庭内での受信オプション
図21aないし図21gは、加入者の家庭などの遠隔場所での受信オプションを示している。図21aでは、ホーム・システム258は、デジタルセットトップ端末1220に結合されている。セットトップ端末1220は、ブロードキャスト支局1112又はローカル・ケーブル・システム1114から、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信する。あるいは、全国放送業者1110は、衛星ブロードキャスト・システム1120を用いて、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを提供する。後者の例では、セットトップ端末1220は、ローカルの又はバックヤードの衛星ディッシュ・アンテナ又はそれと類似の装置に結合される。更に別の例では、セットトップ端末1220は、衛星ブロードキャスト・システム1120とローカル・ケーブル・システム1114との両方から、そして更には、地上ブロードキャストを用いているブロードキャスト支局1112から直接にプログラミングを受信する。
【0154】
図21aには、更に、課金及び集金システム278と通信するために使用できる電話1178、パーソナル・コンピュータ(PC)1172、及びインターネット1105との通信に使用できるモデム1173との通信に用いることができるモデム1173が示されている。パーソナル・コンピュータ1172は、信号経路1174を用いてセットトップ端末1220に結合することができる。信号経路1174は、RS−232ケーブル、USBフォーマット・インターフェース、ファイヤワイヤ・インターフェース、コネクタなどのケーブル接続、又は、例えば赤外線シグナリング、無線周波数シグナリングなどの無線手段を含むことができる。
【0155】
セットトップ端末1220は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングをホーム・システム258に送るのに必要な処理を実行する。セットトップ端末1220は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングをデマルチプレクスし、デマルチプレクスされた信号をホーム・システム258に与える。これを行うためには、セットトップ端末1220は、電子書籍と関係するデータを、デジタル・プログラム・マルチプレクス信号から抽出する。
【0156】
セットトップ端末1220は、リモコン装置(以下では、単にリモコンとも称する)1900からコマンドを受け取ることができる。セットトップ端末1220は、インターネット1105などの外部ソースを用いてデータの受信及び転送を可能にする通信装置1221を含む。例えば、セットトップ端末1220は、電話モデム、ケーブル・モデム、無線モデム、光ファイバ・コネクタ、LANコネクタ、そしてこれらの装置の任意の組合せを含みうる。インターネット1105へのこの接続を用いて、セットトップ端末1220とPC1172とは、課金及び集金システム278にアクセスし、又は、インターネット1105に接続してインターネット・ウェブ・サイト279にアクセスし、オペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0157】
セットトップ端末1220は、他のローカル及びリモート装置との通信のための入力及び出力ポートを有している。ローカルなケーブル・システム1114又は地上ブロードキャスト方法は電子書籍データが埋め込まれたプログラミングを家庭まで配送する最も普及した伝送媒体であるが、電話回線(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、セルラ・ネットワーク、光ファイバ、ローカル・エリア・ネットワーク、パーソナル通信ネットワーク、アナログ及びデジタル衛星、家庭への伝送に用いられるそれ以外の類似の技術などを、相互に交換可能な態様で用いることができる。セットトップ端末1220は、セットトップ端末1220からホーム・システム258やテレビへの通信を提供する出力ポートを有しうる。また、セットトップ端末1220は、メンテナンス、トラブルシューティング、再プログラミング、追加的な顧客対応機能などのために用いることができる電話ジャックを含むこともできる。電話ジャックは、セットトップ端末1220をインターネット1105を接続して、電子書籍を注文するのに用いることができる。あるいは、セットトップ端末1220は、適切なインターフェース装置コネクタを用いて他の通信インターフェースをサポートすることもある。プログラミング1115に埋め込まれている電子書籍データは、電子書籍注文メニュ851などのデータを含み、加入者にどちらの電子書籍の購入が可能であるかについてアドバイスを行うことができる。電子書籍注文メニュ851がいったんホーム・システム258に受信されると、ホーム・システム258は、適切なメニュを発生することができる。あるいは、メニュ検索及び参照、あるいは、電子書籍の選択や注文は、インターネット1105上のインターネット・ウェブ・サイト279を用いて達成することができる。インターネット1105へは、提供されているモデム・インターフェースを用いてアクセスできる。
【0158】
図21bは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プ
ログラミングを受け取り、それをホーム・システム258に提供する構成要素の別の配列が示されている。図21bでは、デジタル・テレビ1171は、ブロードキャスト支局1112に結合されて、プログラミング1115を受け取るようになっている。デジタル・テレビ1171は、また、ローカルなケーブル・システム1114又は衛星ブロードキャスト・システム1120から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取ることができる。
【0159】
デジタル・テレビ1171は、セットトップ端末1220に関して既に説明した機能を実行するオプションのスマート・カード1180を含みうる。例えば、スマート・カード1180は、ケーブル・モデム、電話モデム、無線モデム、光ファイバ・コネクタ、又はLANコネクタを含む。図21bには、パーソナル・コンピュータ1172とモデム1173とが示されているが、これらは、従前の例と同じように、インターネット1105に接続する機能を有している。デジタル・テレビ1171の機能は、例えば、赤外線信号又は無線周波数信号を用いて、リモコン1900によって制御することができる。インターネット1105へのこの接続を用いて、テレビ1171とPC1172とは、課金及び集金システム278にアクセスすることができるし、インターネット1105に接続してウェブ・サイト279にアクセスし、オペレーション・センタ250によって提供されている電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0160】
図21cには、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信する構成要素の別の配列が示されている。図21cでは、スマート・カード1180を組み入れたデジタル・テレビ1171’が、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングをローカルなケーブル・システム1115から受け取り、既に述べた図書館262のすべての機能を実行する。これには、ビューワ266への接続も含まれる。テレビ1171’は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネット(登録商標)などのLAN、プレーン・オールド電話サービス(POTS)、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。テレビ1171’は、スマート・カード1180を組み入れており、例えば、図21bに示されているパーソナル・コンピュータ1172の機能のいくつか又は全部を含む。テレビ1171’は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。リモコン1900は、テレビ1171’と図書館262とを制御するのに用いられる。テレビ1171’は、また、そのプログラミングの中に、テレビ1171’のディスプレイ上に表示されるソフト・キーボード1174を含むことがある。リモコン1900は、次に、ソフト・キーボード1174上の「ソフト・キー」を操作するのに用いられる。テレビ1171’は、また、テレビ1171’と図書館262とを制御しテレビ1171’をそのパーソナル・コンピュータの役割において操作するのに用いられる独立のキーボードを組み入れている場合もある。キーボード1174’は、ワイヤード接続によってテレビ1171’に接続することができる。あるいは、キーボード1174’は、テレビ1171’及び図書館262と、赤外線通信、無線周波数通信及びレーザを含むそれ以外の光学的手段を用いて、通信することができる。テレビ1171’と図書館262とは、信号経路1154を用いて、電話システムに接続することができる。
【0161】
図21dは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21dでは、完全な電子書籍ホーム・システム258として機能するスマート・カードを組み入れたデジタル・テレビ1171’が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ
1115が埋め込まれたプログラミングを受け取り、既に説明したホーム・システム258のすべての機能を実行し、テレビのディスプレイ上に電子書籍データを表示する。テレビ1171’は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネットなどのLAN、POTS、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。テレビ1171’は、スマート・カード1180を組み入れており、例えば、図21bに示されているパーソナル・コンピュータ1172の機能のいくつか又は全部を含む。テレビ1171’は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。リモコン1900は、テレビ1171’とホーム・システム258とを制御するのに用いられる。テレビ1171’は、また、そのプログラミングの中に、テレビ1171’のディスプレイ上に表示されるソフト・キーボード1174を含むことがある。リモコン1900は、次に、ソフト・キーボード1174上の「ソフト・キー」を操作するのに用いられる。テレビ1171’は、また、テレビ1171’とホーム・システム258とを制御しテレビ1171’をそのパーソナル・コンピュータの役割において操作するのに用いられる独立のキーボードを組み入れている場合もある。キーボード1174’は、ワイヤード接続によってテレビ1171’に接続することができる。あるいは、キーボード1174’は、テレビ1171’及びホーム・システム258と、赤外線通信、無線周波数通信及びレーザを含むそれ以外の光学的手段を用いて、通信することができる。テレビ1171’とホーム・システム258とは、信号経路1154を用いて、電話システムに接続することができる。
【0162】
図21eは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21eでは、スマート・カード1180を組み入れたデジタル・テレビ受信機を備えたPC1172が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取り、既に説明した図書館262のすべての機能を実行する。この機能には、ビューワ266への接続も含まれる。PC1172は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネットなどのLAN、POTS、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。PC1172は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0163】
図21fは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21fでは、完全な電子書籍ホーム・システム258として機能するスマート・カード1180を組み入れたデジタル・テレビ受信機を備えたPC1172が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取り、既に説明したホーム・システム258のすべての機能を実行する。PC1172は、また、直接的な衛星ブロードキャスト、光ファイバ接続、イーサネットなどのLAN、POTS、それ以外の電話配送システム(T1及びT3回線、ISDN回線、ADSL回線を含む)、及びブロードキャスト支局1112からの空気を介してのブロードキャストを含むそれ以外の媒体を用いた、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受信することができる。PC1172は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0164】
図21gは、電子書籍データ1115が埋め込まれたブロードキャスト・デジタル・プログラミングを受信するための構成要素の更に別の配列を示している。図21gでは、ホーム・システム258が、ローカルなケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取るデジタルTV受信機1613を含む。ホーム・システム258は、インターネット1105に接続し、ウェブ・サイト279にアクセスしてオペレーション・センタ250によって提供される電子書籍注文メニュ851を見ることができる。
【0165】
図22は、TVプログラム・ブロードキャスト配送システムを用いた電子書籍の配送をサポートするホーム・システム258のハードウェア構成が示されている。図22におけるホーム・システム258は、ホーム・システム・フロントエンド259と、ホーム・システム・バックエンド259’とを含む。ホーム・システム・フロントエンド259は、電子書籍データを受け取る配送システムに基づいて変動する。ホーム・システム・バックエンド259’及びそれに関連する構成要素と機能とは、セクションIIで既に述べたように、配送システムとは無関係であって、一貫している。ホーム・システム・フロントエンド259は、デジタル・データの直接的な受信、TVプログラム・ブロードキャスト信号の受信、データの信号からのストリップ(抽出)など、複数の機能を実行する。ホーム・システム・フロントエンド259の希望する機能を達成するには、様々なハードウェア構成を用いることができる。例えば、図22に示されているように、ホーム・システム258は、セットトップ端末1220、TV1171、又はコネクタ1617を用いてコンピュータ1172からデジタル・プログラム・マルチプレクスを受信するように構成することができる。あるいは、ホーム・システム258は、RFチャネルを受け取ることもできる。この場合は、デジタル・プログラム・マルチプレクス信号がデジタルTV受信機1613を用いて含まれており、信号をデジタル・プログラム・ブロードキャスト・コネクタ1617に提供して、電子書籍データを信号から抽出する。最後に、ホーム・システム258は、デジタル・データ・ストリームを受け取ることができ、このストリームは、コネクタ1619を用いてデジタル・プログラム・マルチプレクスから抽出されたものである。電子書籍システムと関係するデジタル・データがTVプログラム・ブロードキャスト信号から抽出されると、このデジタル・データは、ホーム・システム258内のデジタル・ロジック609に、セクションIIで説明したように、それ以後の処理のために提供される。
【0166】
消費者の家庭において、デジタルTVプログラム信号を受け取りその信号からデータをストリップするためには、コネクタ1617が用いられる。図23は、コネクタ1617によって実行されるプロセスの流れ図である。コネクタ1617は、ステップS1607においてデジタル・プログラム・マルチプレクス信号を受け取り、ステップ1608において信号からMPEG制御情報を取り除き、ステップS1612においてストリームがその中に埋め込まれた任意の電子書籍データを含むかどうかを判断し、ステップS1616において電子書籍データを信号から抽出し、ステップS1620において抽出された電子書籍データ・ストリームをデジタル論理要素に通信する。
【0167】
iii.TVプログラム・ブロードキャスト配送のための電子書籍注文プロセス
セクションIIにおいて既に述べたように、加入者は、メニュ・システムから自らが希望する電子書籍を選択する。このメニュ・システムとそのコンテンツとは、TVプログラム・ブロードキャスト配送システムを介して周期的にホーム・システム258に配布されるか、新たな電子書籍を注文する際に課金及び集金システム278によってホーム・システム258まで配送される情報を用いて、オペレーション・センタ250が更新する。このメニュからなされた電子書籍の注文リクエストは、処理のために、課金及び集金システム278に送られる。
【0168】
配送が双方向のケーブル・システムを用いて行われる場合には、セットトップ端末1220は、注文リクエスト情報をローカルなケーブル・システム1114に送るのに用いることができる。ローカルなケーブル・システム1114は、課金及び集金システム278、又は、電子書籍注文又は課金目的でセットトップ端末1220からのリクエストを処理するオペレーション・センタ250と通信状態にある。更に、モデムを備えている電話回線を用いて、情報をセットトップ端末1220から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250に転送することができる。あるいは、セットトップ端末1220は、ケーブル・モデム、無線モデム、LANコネクタ、T1及びT3コネクタ、ADSLコネクタ、ISDNコネクタ、又は、情報をケーブル・システム1114に伝送する、若しくは、別の通信経路を介して課金及び集金システム278かオペレーション・センタ250に直接に伝送するためのそれ以外の改良型通信インターフェースを組み入れている。あるいは、ホーム・システム258は、これらの通信経路の任意のものを介して直接に、課金及び集金システム278に接続することができる。
【0169】
図24aないし図24cは、電子書籍データ1115又は1111が埋め込まれたプログラミングと共に用いることができる注文プロセスの別の配列を示している。以下の議論では、加入者は、ローカル・ケーブル・システム1114から電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを受け取る。しかし、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングが、ブロードキャスト支局1112若しくは衛星ブロードキャスト・システム1120によって、又は、電子書籍データが埋め込まれたデジタル・ブロードキャスト・プログラミングを提供することができる任意の実体から提供されるときには、注文プロセスを用いることもできる。
【0170】
図24aないし図24cでは、電子書籍注文リクエストは、課金及び集金システム278へのケーブル・モデムを用いる、課金及び集金システム278への専用双方向伝送システムを介する、課金及び集金システム278への電話モデムを用いる、既存の電話回線を用いる、無線通信システムを介したセルラ・モデムを用いる、T1及びT3回線、ADSL回線、ISDN回線、並びに電話及びPOTSを用いるなど、様々な通信媒体を介して提供することができる。あるいは、電子書籍注文リクエストは、イーサネットなどのLANを介して提供することもできる。
【0171】
図24aでは、全国放送業者1110が、電子書籍データ1111が埋め込まれたプログラミングを、ブロードキャスト支局1112に提供している。ブロードキャスト支局1112は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、ローカルなケーブル・システム1114に送る。ローカルなケーブル・システム1114は、電子書籍データ1115が埋め込まれたプログラミングを、ホーム・システム258に送る。リクエストされた電子書籍を、ホーム・システム258において、電子書籍データが埋め込まれたプログラミングから受け取るには、加入者は、注文リクエストを始動しなければならない。図24aに示されている実施例では、加入者は、注文リクエスト1190を、課金及び集金システム278に送り、この課金及び集金システム278は、オペレーション・センタ250からのリクエストされた電子書籍データの配送をプログラミングに含ませるために開始する。
【0172】
電子書籍は、加入者が注文リクエストを提供することなく、ホーム・システム258において受け取ることができる。他の加入者が、例えば贈り物として、電子書籍をホーム・システム258に配送させることも可能である。電子書籍は、また、試験的に又は承認に基づいてホーム・システム258に送ることもできる。例えば、試験的な電子書籍を試験的にホーム・システム258に送ることができ、その場合には、この試験的な電子書籍は、ホーム・システム258での受領から一定の時間が経過した後では見ることができない
ようにするコードを含めることもできる。試験的な電子書籍を見るという特権をとっておくためには、加入者は、この試験的な電子書籍を購入するという意思を示せばよい。そうすると、オペレーション・センタ250は、認証コードを送り、それによって、加入者は、恒久的にその試験的な電子書籍を保持することが可能になる。あるいは、配送システム200は、第1章だけなど電子書籍の一部分を暗号化されていない状態で提供することもでき、その場合には、加入者は、残りの部分を復号化するには、その電子書籍を購入して認証コードを受け取らなければならない。
【0173】
図24bには、注文プロセスの別の構成が示されている。図24bに示されている注文プロセスは、注文リクエスト1190’が課金及び集金システム278に送られ、次に課金及び集金システム278は、ブロードキャスト支局1112よる挿入のために電子書籍データの配送を開始するという点で、図24aに示されているものとは異なっている。
【0174】
図24cは、注文プロセスの更に別の構成を示している。図24cでは、注文リクエスト1190’’は、課金及び集金システム278に送られ、次に課金及び集金システム278は、全国放送業者1110による挿入のために電子書籍データの配送を開始する。
【0175】
b.インターネットを用いた注文システムの動作
TVプログラム・ブロードキャスト配送環境に典型的である一方向の配送環境では、インターネットを用いることにより、電子書籍を注文する加入者に場所を問わずにアクセスすることが可能である。加入者は、インターネット・ウェブ・サイト279に、図21a、図21b、図21e、図21fのPC1172や、図21c又は図21dのテレビ1171’や、図21gのホーム・システム258を用いて、ログオンする。加入者は、次に、加入者IDを入力する。それにより、インターネット・ウェブ・サイト279は、個別化されたメニュをこの加入者に提供する。加入者は、例えば、PC1172、テレビ1171’又はホーム・システム258上で個別化されたメニュを見ることができる。個別化されたメニュは、例えば、過去に注文のあった電子書籍など、加入者に特有のデータに基づいている。電子書籍の注文がインターネット・ウェブ・サイト279上でなされるときには、インターネット・ウェブ・サイト279は、例えば、加入者の自動番号識別(ANI)、ユーザ名、ユーザID、インターネット・アドレス(すなわち、REMOTE_HOST、REMOTE_ADDR及びHTTP_NAME)に基づいて、加入者285を識別する。加入者は、ブロードキャスト・テレビ・サービスに加入したときに加入者に与えられた一意的な加入者識別子によっても識別されうる。加入者を識別するこれ以外の手段としては、ブラウザのクッキーなど、特別なものもある。ブラウザのクッキーは、ウェブ・サイト・サーバがブラウザ上の限られた量の情報を記憶することを可能にするものである。この情報は、典型的には、セット・クッキーHTTP応答フィールド・ヘッダを用いて、加入者の端末に送られる。セット・クッキー・フィールドは、名前/値のペアであるクッキー・コンテンツを含み、また、このクッキーがいつ有効でなくなるか、クッキーが有効なインターネット・ドメイン、クッキーが有効なドメインの中のURLの経路部分を説明する情報も含む。クッキーを理解するブラウザは、例えば、このデータをセットトップ端末のハードディスク上に記憶し、このクッキーがクッキー・リクエスト・ヘッダ・フィールド内で生じた元のウェブ・サイト・サーバに、これらのデータを戻す。クッキーは、ブラウザに関する状態情報(加入者がこのウェブ・サイトを最後に訪問したのはいつか、どのリソースを加入者は最後に用いたか、など)を記憶するのに有用であり、この情報は、加入者がウェブ・サイトを立ち去ったりブラウザをシャットダウンしても失われない。
【0176】
ウェブ・サイト279のようなウェブ・サイトは、加入者に対する電子書籍注文をカスタマイズするのにクッキーを用いることができる。例えば、ウェブ・サイト279は、クッキー内の情報に基づいて、加入者をウェブ・サイト279に歓迎することができるし、
加入者によって提供されたそれまでの注文に基づいて、加入者をメニュ又は個別化されたメニュに導くことができる。加入者が識別されると、ウェブ・サイト279は、個別化された注文メニュを作成することができ、これを、加入者は、ホーム・システム258にダウンロードすることができる。
【0177】
電子書籍の注文がいったんなされると、課金及び集金システム278は、この注文を処理して、リクエストされた電子書籍をTVブロードキャスト配送システムを介して配送するようにオペレーション・センタ250へのリクエストを始動することができる。
【0178】
図25は、インターネットを用いた電子書籍の注文と関連する主なステップの流れ図である。流れ図は、図19のブロードキャスト環境を前提にしている。
【0179】
プロセスは、ステップS100から始まる。ステップS110では、図21a、21b、21e若しくは21fのPC1172か、図21c若しくは21dのテレビ1171’か、又は、ホーム・システム258が、ウェブ・サイト279にアクセスする。ウェブ・サイト279には、ウェブ・サイト279のアドレスをウェブ・ブラウザの位置ウィンドウに入力するか、ホーム・システム258メニュ上若しくはビューワ266で見ている実際の電子書籍の中に提供されたハイパーテキスト・リンクを付勢するか、異なるウェブ・サイトから受け取ったハイパーテキスト・リンクを付勢することによって、アクセスできる。次にプロセスは、ステップS120に移動する。
【0180】
ステップS120では、ウェブ・サイト279を示しているデータ信号がセットトップ端末220に送信され、ウェブ・サイト279がリクエスト側の装置上に表示される。次にプロセスは、ステップS130に移動する。ステップS130では、ウェブ・サイト279は、加入者によって選択された電子書籍に対する注文信号1190を受け取る。注文信号1190は、電子書籍識別子と、リクエスト側のホーム・システム258のアドレス及びIDとを含む。プロセスは、次に、ステップS140に進む。
【0181】
ステップS140では、ウェブ・サイト279は、認証リクエスト1196を課金及び集金システム278に送信する。プロセスは、ステップS150に移動する。ステップS150では、課金及び集金システム278は、注文信号1190が発せられたホーム・システム258が選択された電子書籍を受け取ることが認証されるかどうかが判断される。課金及び集金システム278は、リクエストしている加入者の過去のクレジットカード履歴を評価することができる。課金及び集金システム278は、加入者の口座が支払い不能であるかどうかを判断することができる。ホーム・システム258が選択された電子書籍を受け取る権限を有していないときには、プロセスは、ステップS160に移動する。有している場合には、プロセスは、ステップS170に進む。
【0182】
ステップS160では、課金及び集金システム278はメッセージをリクエストしているホーム・システム258に送り、選択されたプログラムにはアクセス不可能であるということをアクセス不能の理由と共に述べる。そして、プロセスはステップS190に移動して停止する。
【0183】
ステップS170では、課金及び集金システム278は、認証信号1191をオペレーション・センタ250に送る。次に、プロセスは、ステップS180に移動する。ステップS180では、オペレーション・センタ250は、リクエストされた電子書籍のデータを検索しプログラミングに埋め込む。プロセスは、ステップS190に進み、終了する。
【0184】
インターネットを用いた電子書籍の注文方法は、テレビ・プログラムブロードキャスト配送の実施例に限定されない。この注文方法は、一般的な性質を有し、本出願で述べられ
ている任意の配送方法を用いて配送される電子書籍を注文するのに用いることができる。
【0185】
c.インターネット配送方法
図26は、インターネットを用いて電子書籍を配送する別の配送計画301’である。図26では、出版社26がインターネット・ウェブ・サイト279に電子書籍を掲示している。この出版社は、テキスト及びグラフィクス・データをデジタル・フォーマットに変換し、デジタル・データを圧縮し、圧縮されたデジタル・データをインターネット・ウェブ・サイト279にアップロードすることができる。あるいは、出版社282は、外部の変換機能283を用いて、テキスト及びグラフィクス・データをデジタル・フォーマットに変換することもできる。この場合には、変換機能283が、デジタル・データをインターネット・ウェブ・サイト279に提供することができる。例えば、大きなオンライン書店は、様々な出版社から出版物を電子形式で集めたり、ハードコピーの書籍を電子形式に変換したり、電子書籍を、インターネット・ウェブ・サイト279などインターネット上に掲示することができる。
【0186】
電子書籍は、次に、例えば、公共交換型電話ネットワーク(PSTN)を用いて、又は、それ以外の通信システムを用いて、加入者285、図書館286及び書店287に転送することができる。図書館286と書店287とは、電子書籍を加入者285に提供することができる。
【0187】
電子書籍がインターネット・ウェブ・サイト279上に提供されると、課金及び集金機能がインターネット・ウェブ・サイト279に組み入れられる。例えば、加入者は、クレジットカード番号を、インターネット・ウェブ・サイト279のページのデータ・フィールドのの中に入力することによって、電子書籍の選択に対する支払いを行うことができる。この構成では、別個の課金及び集金システムは必要でない。あるいは、インターネット・ウェブ・サイト279が情報を課金及び集金システム278に伝えることもできる。
【0188】
インターネットを介しての電子書籍の配送は、多くの方法を用いて処理できる。ある方法では、電子書籍は、注文が処理されると直ぐに、リクエスト側のホーム・システム258にダウンロードされる。あるいは、電子書籍を、注文プロセスの一部として入力されている電子メール・アドレスに電子メールとして送ることもできる。別の実施例では、注文処理プロセスの一部として、加入者に、加入者が注文した電子書籍を加入者の都合のいいときに検索できる場所及び認証情報を与えることもできる。電子書籍製品、新聞、雑誌、又はそれ以外の定期刊行物を購読するために、インターネット・ウェブ・サイト279は、加入者がインターネット・ウェブ・サイト279にログオンしたときに直ちに自動的に、加入者に最新の製品を配送することもできる。電子書籍データは、連続的でマルチキャストされたストリーミング・ビデオ、オーディオ又はデータ・フィールドの中に埋め込むことができる。
【0189】
d.他の配送方法
電子書籍の配送のための実施例を以上でいくつか説明した。ここでは、これらの特定の配送のための実施例について再説すると共に、本発明によってサポートされる他の配送実施例についても述べることにする。セクションIでは、エンコーダ204を用いて、電子書籍データをビデオ配分システム208を介して送信するのに用いられるオペレーション・センタ250とアップリンク254について述べた。次に述べる実施例では、モジュール型のエンコーダ2541を用いる。このモジュール型エンコーダは、電子書籍のテキストを配送される信号とモジュール型の送信サブシステム2542との中に挿入する。後者の送信サブシステムが、実際の信号を送信する。モジュール型のエンコーダ2541とモジュール型の送信サブシステム2542とは、共に、それぞれユニークな配送方法の実施例のための送信機能をサポートしている。セクションIIでは、ビデオ信号の中に埋め込
まれた電子書籍データをホーム・システムで利用できるフォーマットに変換するのに、ビデオ・コネクタ212が用いられた。次の実施例は、配送された信号を埋め込まれた電子書籍データと共に受け取り、電子書籍データを抽出し、電子書籍データを更なる処理のためにデジタル・ロジック609に提供するモジュール型のコネクタ700を用いる。モジュール型コネクタ700は、それぞれのユニークな配送方法実施例に対する受信機能をサポートしている。
【0190】
図27は、同軸又はファイバ・ケーブル・システム2701を介して電子書籍をホーム・システム1258に配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化される。ここで、エンコーダ2541は、図1bにおけるエンコーダ174と同一であり、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマットされ送信される。サブシステム2542は、図4のアップリンク254と同一である。この信号は、ケーブル・システム2701を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。ケーブル・システム2701は、同軸ケーブル・ネットワーク、全体的にファイバであるネットワーク、ファイバと同軸とのハイブリッド・ネットワーク、ファイバからカーブ(curb)へのネットワーク、又は、それ以外の任意の配分技術である。ケーブル・システム上の信号は、ケーブル・モデムによって発生されるが、この場合には、外部ケーブル・モデム2702を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム258のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1258は、内部ケーブル・モデム2705を含み、このモデムが信号を受け取り電子書籍データをモジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例で、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0191】
別の実施例では、ケーブル・システムを介して配送される信号はビデオ信号である。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号である。別の実施例では、ビデオ信号は、デジタル・ビデオ信号である。ホーム・システム1258は、内部ケーブル受信機/チューナ/復調器2706を含み信号を処理し、埋め込まれた電子書籍データをモジュール型コネクタ700に提供する。コネクタ700は、図2のビデオ・コネクタと同一である。セットトップ端末2703、又は、ケーブル対応TV、ケーブル・チューナ(図示せず)付きのPCなど、ケーブル・ビデオ信号を受け取ることができるそれ以外の装置が、ビデオ信号を処理し、それをホーム・システム1258の中のコネクタ700に配送する。ホーム・システム1258は、埋め込まれた電子書籍データを抽出する。あるいは、セットトップ端末2703又はそれ以外のそのような装置は、ビデオ信号から埋め込まれた電子書籍データを抽出し、その電子書籍データをホーム・システム1258におけるモジュール型コネクタ700に提供する。
【0192】
別の実施例では、電子書籍データは、オーディオ信号の中に埋め込まれており、ホーム・システム1258の中の適当なオーディオ能力のあるモジュール型コネクタ700が電子書籍データをオーディオ信号からデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0193】
更に別の実施例では、信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、ホーム・システム1258の中の適当なスプレッド・スペクトル受信
機及び復調器コネクタ700が電子書籍データをデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で伝送される。しかし、ノイズ・レベルよりは下である。
【0194】
図28は、無線ブロードキャスト・システム2801を介してホーム・システム1260まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、無線ブロードキャスト・システム2801を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。この無線ブロードキャスト・システムは、マイクロ波マルチポイント配送システム(MMDS)、ローカル・マルチポイント配送システム(LMDS)、指示テレビ固定サービス(ITFS)システム、又は、任意のそれ以外の無線データ、ビデオ、又はテレフォニ・ブロードキャスト・システムでありうる。これには、テリジェント(Teligent)によって提供されているようなポイント・ツー・ポイント及びポイント・ツー・マルチポイントのマイクロ波ブロードキャストシステム、ウィンスター(winstar)デジタル無線ネットワーク、及びATTの無線システムが含まれる。無線ブロードキャストシステム上の信号は、無線モデムによって発生されるが、この場合には、外部無線モデム2802を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1260のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1260は、内部無線モデム2705を含み、このモデムが信号を受け取り電子書籍データをホーム・システム1260モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0195】
別の実施例では、無線ブロードキャスト・システムを介して配送される信号はビデオ信号である。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号である。別の実施例では、ビデオ信号は、デジタル・ビデオ信号である。ホーム・システム1260は、内部無線受信機/チューナ/復調器2806を含み信号を処理し、埋め込まれた電子書籍データをモジュール型コネクタ700に提供する。無線セットトップ端末2803、又は、TV、無線受信機及びチューナ(図示せず)付きのPCなど、無線ビデオ信号を受け取ることができるそれ以外の装置が、ビデオ信号を処理し、それをホーム・システム1260の中のコネクタ700に配送する。ホーム・システム1260は、埋め込まれた電子書籍データを抽出する。あるいは、セットトップ端末2803又はそれ以外のそのような装置は、ビデオ信号から埋め込まれた電子書籍データを抽出し、その電子書籍データをホーム・システム1260におけるモジュール型コネクタ700に提供する。
【0196】
別の実施例では、電子書籍データは、オーディオ信号の中に埋め込まれており、ホーム・システム1260の中の適当なオーディオ能力のあるモジュール型コネクタ700が電子書籍データをオーディオ信号からデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0197】
更に別の実施例では、信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、ホーム・システム1260の中の適当なスプレッド・スペクトル受信機及び復調器コネクタ700が電子書籍データをデジタル・ロジック609による処理の
ために抽出することが必要となる。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で伝送される。しかし、ノイズ・レベルよりは下である。
【0198】
図29は、衛星ブロードキャスト・システム2901を介してホーム・システム1280まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、衛星ブロードキャスト・システム2901を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。この衛星ブロードキャスト・システム2901は、ディレクTV(DirecTV)及びエコスター(EchoStar)、ダイレクト・ツー・ホーム(direct to home)衛星ブロードキャスト・システム、ビデオ・ネットワーク配分ブロードキャスト・システム、ポイント・ツー・ポイント又はポイント・ツー・マルチポイントのVSATシステム、ワールドスペース、CDラジオ又はXMなどのデジタル・オーディオ・ブロードキャスト・システム、又は、イリジウム、テレデシック又はグローバルスターなどのモバイル・データ及びテレフォニ衛星ブロードキャスト・システムなどでありうる。あるいは、衛星ブロードキャスト・システムは、地域化されたブロードキャスト・サービスで構成されることができるし、又は、通信リピータ・サービスを小さな地理的領域に提供する気球や航空機に搭載された通信サービスを記憶し送ることができる。衛星ブロードキャストシステム上の信号は、衛星モデムによって発生されるが、この場合には、外部衛星モデム2902を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1280のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1280は、内部衛星モデム2905を含み、このモデムが信号を受け取り電子書籍データをホーム・システム1280モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0199】
別の実施例では、衛星ブロードキャスト・システムを介して配送される信号はビデオ信号である。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号である。別の実施例では、ビデオ信号は、デジタル・ビデオ信号である。ホーム・システム1280は、内部衛星受信機/チューナ/復調器2806を含み信号を処理し、埋め込まれた電子書籍データをモジュール型コネクタ700に提供する。衛星受信機2903、又は、TV、衛星受信機及びチューナ付きのPCなど、衛星ビデオ信号を受け取ることができるそれ以外の装置が、ビデオ信号を処理し、それをホーム・システム1280の中のコネクタ700に配送する。ホーム・システム1280は、埋め込まれた電子書籍データを抽出する。あるいは、衛星受信機2903又はそれ以外のそのような装置は、ビデオ信号から埋め込まれた電子書籍データを抽出し、その電子書籍データをホーム・システム1280におけるモジュール型コネクタ700に提供する。
【0200】
別の実施例では、電子書籍データは、オーディオ信号の中に埋め込まれており、ホーム・システム1280の中の適当なオーディオ能力のあるモジュール型コネクタ700が電子書籍データをオーディオ信号からデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0201】
更に別の実施例では、信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペ
クトル信号であり、ホーム・システム1280の中の適当なスプレッド・スペクトル受信機及び復調器コネクタ700が電子書籍データをデジタル・ロジック609による処理のために抽出することが必要となる。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で伝送される。しかし、ノイズ・レベルよりは下である。
【0202】
図30は、ワイヤード接続データ・ネットワーク3001を介してホーム・システム1290まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、ワイヤード接続データ・ネットワーク3001を介して配送される。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1290から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。このワイヤード接続データ・ネットワーク3001は、メタリック・ワイヤ又はファイバであり、HDSL、ADSL、DSL、ISDN、T1、T3、SONET、ATM、X.25、フレーム・リレー、交換式マルチメガビット・データ・サービス(SMDS)などを含む多数の通信標準の任意のものをサポートしている。ワイヤード接続ブロードキャスト・システム上の信号は、データ・モデム又は送信装置によって発生されるが、この場合には、適切なモデム、インターフェース装置、又はデータ終端装置(DTE)を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1290のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。このような受信装置の実施例については、図30において、HDSLモデム、ADSLモデム3003、DSLモデム3003、ISDNターミナル装置(TE)3005、T1デジタル・サービス・ユニット(DSU)3006、T3DSU3007、ファイバ・ユーザ・ネットワーク・インターフェース装置(UNI)3008、ATMUNI3009、X.25DTE3010、フレーム・リレー・アセンブラ/デアセンブラ(FRAD)3011、及びSMDS加入者ネットワーク・インターフェース装置(SNI)3012などが示されている。あるいは、ホーム・システム1290は、内部モデム又はDTE3013を含み、これが1つ又は複数の信号タイプを受け取り、電子書籍データが埋め込まれた受け取った信号を、ホーム・システム1290モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。最後に、ホーム・システム1290は、トランシーバを用いて、ワイヤード接続LANに接続されることもある。この実施例では、電子書籍データは、任意の時刻に、LANを介して配送される。この実施例がどのように用いられるかに関する一例は、それぞれの学生がLANに接続された電子書籍ホーム・サブシステムを有しているような大学における環境である。教授は、教科書や課題を選択された学生に配送することができる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0203】
図31は、PSTN3101を介してホーム・システム1310まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、PSTN3101を介して配送される。この信号は、ホーム・システム1310から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。PSTN上の信号は、データ・モデム又は送信装置によって発生されるが、この場合には、適切なモデム3102を用いて、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1310のモジュール型コネクタ700にそれ以降
の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1310は、内部モデム3103を含み、これが信号を受け取り、電子書籍データが埋め込まれた受け取った信号を、ホーム・システム1310モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0204】
図32は、無線パーソナル通信システム(PCS)3201を介してホーム・システム1310まで電子書籍を配送することに関連する実施例を示している。電子書籍データは、モジュール型エンコーダ2541による配送のために符号化され、モジュール型送信サブシステム2542によってフォーマット化され、送信される。信号は、PCSネットワーク3201を介して配送される。無線PCSシステムは、例えば、無線LAN、デジタル・セルラ・テレフォニ・ネットワーク、アナログ・セルラ・テレフォニ・ネットワーク、デジタル・セルラ・ラジオ・システム、アナログ・セルラ・ラジオ・システム、デジタル・ページャ・ネットワーク、アナログ・ページャ・ネットワーク、パーソナル通信ネットワーク(PCN)などでありうる。この信号は、電子書籍データの専用又は非専用配送のために提供される。この信号はまた、ホーム・システム1320から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250への注文のためのアクセスを提供するし、又は、この信号は、電子書籍がこれを介して注文され配送されるインターネットやそれ以外の公共ネットワークへのアクセスを提供する手段である。無線PCS受信機3202は、信号を受信し、埋め込まれた電子書籍データをホーム・システム1320のモジュール型コネクタ700にそれ以降の処理のために提供する。あるいは、ホーム・システム1320は、内部モデムPCS受信機3203を含み、これが信号を受け取り、電子書籍データが埋め込まれた受け取った信号を、ホーム・システム1320モジュール型コネクタ700に処理のために提供することもできる。それぞれの実施例において、モジュール型コネクタ700は、埋め込まれた電子書籍データを、更なる処理のために、デジタル・ロジック609に提供する。
【0205】
図19を再度参照すると、全国又はローカルなテレビ放送業者の信号を用いた電子書籍の配送に関係する複数の実施例が示されている。全国放送業者1110からの信号は、衛星システム1122を用いて、地上のローカル・テレビ支社1112を用いて、又は、ローカル・ケーブル・システム1114を用いて、ホーム・サブシステム258’、258’’、又は258’’’に配送することができる。あるいは、ローカル・テレビ・ブロードキャスト支社1112が、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’まで地上を配送するか、又はローカル・ケーブル・システム1114を用いて配送することができる信号を生成する。ある実施例では、ビデオ信号はアナログ・ビデオ信号であり、電子書籍データはビデオ信号の中に埋め込まれている。別の実施例では、ビデオ信号はデジタル・ビデオ信号であり、電子書籍データは独立のデータ・ストリームとして搬送される。別の実施例では、電子書籍データはオーディオ信号の中に埋め込まれている。ある実施例では、オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である。別の実施例では、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である。
【0206】
更に別の実施例では、この信号は、デジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、デジタル・ロジック609による処理のために電子書籍データを抽出するため、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’の中に図32のコネクタ700のような適切なスプレッド・スペクトル受信機のモジュール型コネクタを必要とする。この実施例では、スペクトル・スペクトル信号は、ビデオ又はオーディオ信号と同じ帯域幅で、しかし、ノイズ・レベルよりも下で送信される。
【0207】
あるいは、複数の実施例が、全国又はローカルなラジオ放送業者の信号を用いる電子書籍の配送と関係している。全国的なラジオ放送業者からの信号は、衛星システム1122
又はブロードキャスト支局(支社)1122を用いて、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’に配送することができる。あるいは、ラジオ・ブロードキャスト支局1122は、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’に地上で配送することが可能な信号を生成することができる。ある実施例ではオーディオ信号はアナログ・オーディオ信号であり、電子書籍データはオーディオ信号の中に埋め込まれている。別の実施例ではオーディオ信号はデジタル・オーディオ信号であり、電子書籍データは独立のデータ・ストリームとして搬送される。更に別の実施例では、電子書籍データは、アナログ・オーディオ・ブロードキャストのサブキャリアの中に埋め込まれている。最後の実施例では、信号はデジタル・データ・ストリームを含むスプレッド・スペクトル信号であり、デジタル・ロジック609による処理のために電子書籍データを抽出するために、ホーム・システム258’、258’’、又は258’’’の中に適切なスプレッド・スペクトル受信機のモジュール型コネクタ700を必要とする。この実施例では、スプレッド・スペクトル信号は、オーディオ信号と同じ帯域幅で、しかしノイズ・レベルよりも下で送信される。
【0208】
上述したどの搬送方法でも、搬送経路を用いてインターネットへの接続を確立することで、このセクションで上述したような電子書籍データのインターネット経由での配送が可能となる。
【0209】
別の配送に関する実施例では、電子書籍システムは、図15において示されているように、そして上述したように、例えば、公共図書館、学校、書店、新聞スタンド又はスタンドアロンのキオスクにおいて用いられるように修正することが可能である。電子書籍及び定期刊行物のための公共的なニューススタンドは、ニューヨーク市の通りの角にある街角の店や、空港や、更には航空機などにも便利に配置することが可能である。公共図書館、学校、書店、ニューススタンド又はキオスクのメイン・ユニットは、図15に示されているようなファイル・サーバ900でありうる。このファイル・サーバ900は、数千もの書籍、新聞又は定期刊行物を記憶することができる大容量の電子的メモリである。ファイル・サーバでは、様々な電子記憶手段を用いることができる。例えば、ハードディスク、リード・ライト式のCD−ROM、リード・オンリのCD−ROMなどである。図15のコントローラ908は、書籍を公共ビューワ912にダウンロードすることができる。書店又は図書館は、1冊か2冊の書籍のテキストをその中にロードした公共ビューワ912を、顧客に貸すことができる。あるいは、顧客がビューワを所有する場合もある。顧客は、ファイル・サーバ900にときどき戻り、書籍のためのテキスト・データを受け取り、この書籍のためのテキスト・データは、顧客が読んだり消去したりすることができるし、又は、顧客自身のホーム・システム258に永久的に記憶することも可能である。顧客に関してわかっている特定の情報に基づいて、電子書籍の中に含まれる広告のカスタマイズが可能であり、それぞれの顧客のためにダウンロードされた新聞、雑誌又は書籍をユニークなバージョンを作成することが可能となる。
【0210】
また、電子書籍データは、フロッピー・ディスク、磁気テープ、スマート・カード・デバイス、メモリ・スティック・デバイス又は任意の他の携帯型メモリ記憶装置などの物理的なデバイスに記憶されホーム・システム258に転送されるために加入者に提供されるコンテンツとして配送することも可能である。それぞれの電子書籍メモリ記憶デバイスは、一意的な識別子と、1又は複数の電子書籍ファイルと、関連した見ることの認証情報とを含んでいる。メモリ・デバイスから電子書籍ファイルを見ることを制限なしでサポートすることも可能である。あるいは、メモリ・デバイスの上の電子書籍ファイルの一部又は全部は、制限付きで見るために利用可能であるか、又は、見る前に課金及び集金システム278からの認証を要求することができる。この場合には、ホーム・システム258は、見る前の認証のために課金及び集金システム278にコンタクトすることができる。
【0211】
電子書籍がスマート・カード装置やメモリ・スティック装置など携帯用記憶媒体上に配送されるときには、電子書籍及びその記憶媒体は、その記憶装置を保護するような態様にパッケージングがなされ、実際の書籍の刺激を提供する。図33は、電子書籍携帯用記憶媒体を記憶する記憶装置2600の例である。スマート・カード2601は、記憶装置2600のバックパネル2603の凹部2602に配置されている。フロント・パネル2604は、ヒンジ2605によってバック・パネル2603に接続されており、ヒンジ2605は、記憶装置2600の背面2606に配置されている。フロント・パネル2604は、バック・パネル2603の上に閉じるように動作して、記憶媒体2601を完全にカバーするすることができる。フロント・パネル2604は、クラスプ又は類似するロック装置を有しており、これにより、バック・パネル2603の対応する移動止め2608と係合し、記憶媒体2600を確実に閉じるようになっている。
【0212】
記憶装置2600のフロント・パネル2604は、当該電子書籍に対応するハードコピーの書籍のフロント・カバー又はダスト・ジャケットの複製となるようなカバー2609を含むことがある。同様に、バック・パネル2603は、対応するハードコピーの書籍のバック・カバー又はダスト・ジャケットの上に存在するものに類似するディスプレイを含むことがある。カバー2609のようなカバーは、例えば、フロント・パネル2604の中に挿入された紙片又は類似の材料でありうる。あるいは、カバー2609は、対応するハードコピーの書籍のフロントカバーの恒久的に固定された複製でもありうる。結果的に得られる記憶装置2600は、このようにして、対応するハードコピーの書籍をエミュレートし、対応するハードコピーの書籍と同じ態様で、実際の書棚又は他の記憶エリアに記憶することが可能である。
【0213】
電子書籍データは、マシン又は他の装置からホーム・システム258に配送される。図34は、通信ネットワーク2702によって結合されたマシン2701のシステム2700を示している。通信ネットワーク2702は、既に述べた任意のワイヤード接続又は無線システムである。通信ネットワーク2702は、定格が例えば110及び220ボルトのホーム・ワイヤ・システムなどの配電システムである。このシステム2700は、ビューワ266がこれを介してマシン2701と通信するインターフェース2703を含む。例えば、インターフェース2703は、110ボルトのソケットに挿入できるプラグイン装置でありうる。このような装置2703は、ビューワ266へのワイヤード接続又は無線インターフェースを含む。
【0214】
マシン2701は、マイクロプロセッサ2710、メモリ2711及びトランシーバ2712を含むことがあり、これらは例えばVLSIの中に組み込まれている場合がある。メモリ2711の中に、ビューワ266にダウンロード可能である又はそうではなくインターフェース2703を用いてビューワ266によって見ることができる電子書籍が1又は複数含まれていることがありうる。例えば、家電はそのメモリ内に、この家電に関する電子的な技術マニュアルを含むことができる。この電子的な技術マニュアルにアクセスするためには、ビューワ266は、インターフェース2703を介して、コード又は同様な「ハンドシェーク」を送信し、マイクロプロセッサ2710にトランシーバ2712を用いてその電子的な技術マニュアルをビューワ266に送信させることが可能である。
【0215】
電子書籍システム200は、書籍プレビュー機能を備えている。このようなプレビュー機能は、書店で書籍や雑誌を選択する際にいろいろと手に取るときのようなルック・アンド・フィールを与えてくれる。従って加入者は、電子書籍、電子雑誌、電子新聞などを、電子書籍、電子雑誌、又は電子新聞を購入する前にいろいろと見ることができる。電子書籍のプレビューについては、先に、図14i及び14jとの関係で説明した。このような電子書籍プレビューは、オンライン・サービス、オフライン・サービス、又はその双方によって、提供されうる。
【0216】
オンラインの電子書籍プレビュー機能では、ウェブ・サイト279などのようなインターネット・ウェブ・サイトを用いて、電子書籍のプレビューを表示することができる。電子書籍のプレビューを得るためには、加入者は、ビューワ266や図21aないし21gに示されているそれ以外の装置を用いて、ウェブ・サイト279にアクセスする。いったんインターネット・ウェブ・サイト279と通信状態に入れば、加入者は、電子書籍プレビューを選択して、利用できる電子書籍のプレビューのリスト又はメニュから見ることができる。選択された電子書籍のプレビューは、インターネット・ウェブ・サイト279のウェブ・ページ上に表示され、また、ビューワ266、テレビ1171又はパーソナル・コンピュータ1172の上に表示できる。
【0217】
他のオンライン・サイトを用いて電子書籍プレビューを表示することも可能である。一般に、例えば通信ネットワークにおける電子メール・アドレスなどアドレス指定可能などのようなノードも、電子書籍プレビューのための表示サイトとして用いることができる。
【0218】
電子書籍プレビューは、また、オフラインで例えばホーム・システム258にダウンロードすることも可能である。加入者は、インターネット・ウェブ・サイト279にアクセスして、電子書籍プレビューを含む電子ファイルをダウンロードすることができる。電子書籍プレビューは、例えば、ライブラリ又はビューワに記憶することができる。次に加入者は、例えば、ビューワ266、テレビ1171又はパーソナル・コンピュータ1172を用いて、電子書籍プレビューを見ることができる。
【0219】
電子書籍プレビューがホーム・システム258へダウンロードされるものとして提供されるときには、電子書籍プレビューは、暗号化されたフォーマットで又は暗号化されていないフォーマットで提供することができる。
【0220】
専用でフルタイムの配送を可能にする上述した配送方法を用いて、加入者からリクエストされた電子書籍、すべての加入者にブロードキャストされる電子書籍、更新されたメニュ・コンテンツ及び更新された広告を含む電子書籍データの連続的な配布を行うことができる。専用でないすなわちユーザの設定による接続を可能にする上述した配送方法に関しては、オペレーション・センター250は、リクエストがなされたときだけ又は周期的に電子書籍を配送することによってコンテンツのタイミング及び配送を管理して、配送を受け取れないことがあるホーム・システムへの配送を確実にすることができる。最後に、双方向の通信が可能である上述した配送方法を用いて、更新された電子書籍情報を注文する又はリクエストする目的で、オペレーション・センタ250又は課金及び集金システム278への返信経路を提供することができる。
【0221】
更に、ホーム・システム258は、配送システム200と直接的なインターフェースを有する独立な装置として説明されているが、ホーム・システム258は、セットトップ端末、テレビ、PC、又は配送システム200によって提供される信号を受け取ることができる任意の他の装置を経由して配送システム200に接続することも可能である。また、ホーム・システム258は、セットトップ端末、テレビ、PC、ラジオ、又は配送システムによって提供される信号を受け取ることができる任意の他の装置の内部でサポートされる機能の一部又は全部を有する独立の装置ではない場合もある。
【0222】
e.別の注文方法
以上で説明した配送方法は、どれも、ホーム・システム258から課金及び集金システム278又はオペレーション・センタ250へのアクセスを提供する実行可能な実施例である。ある実施例では、モジュール型(モジュラ)コネクタ701を、図6a及び8で示されているように、特定のプロトコル・フォーマット化及び送信プロセスを提供して、ホ
ーム・システム258が通信経路を用いることを可能にするために用いられる。アクセスを提供するためにPSTNが用いられる実施例では、モジュール型のコネクタ701は、図6bに示されているように、電話コネクタ270とモデム611とを含む。セルラ電話システムが用いられてアクセスが与えられる実施例では、モジュール型のコネクタ701は、図6bに示されているように、セルラ電話又はPCN電話611’を含む。
【0223】
f.モバイル環境
無線ブロードキャスト・システム2801、衛星ブロードキャスト・システム2901、無線パーソナル通信システム3201、又は地上テレビ・ブロードキャスト・システムを用いる配送方法によって提供される特徴は、電子書籍ホーム・システム又はビューワ266の可動性である。この可動性により、電子書籍データをいつでもどこでも、フロリダの海岸で座っているときからニューヨーク市のバスに座っているときまで、注文し受信することが可能になる。この可動性により、日刊新聞、月刊雑誌、ブックオブザマンス・クラブからの書籍などの電子書籍データ購読製品を配送することが可能になる。これらの購読製品は、適当なホーム・システム258又は電子書籍ビューワ266に自動的に配送することができる。強化されているエンド・ツー・エンドの誤り訂正技術を送信システムに追加すれば、これらのモバイル環境でも受信する確率を高く保証することができる。更に、電子書籍データのパケットを再送信する送信方法を実現することができ、それぞれの再送信のときに配送された注文を変更して、受信の蓋然性を向上させることができる。低帯域幅のモバイル環境では、電子書籍ファイルをパケットに分割して、パケットを限定された回数だけ送信することができる。電子書籍ファイルが完全に受信されない場合には、電子書籍ビューワ266はオペレーション・センタ250にリクエストを開始して、電子書籍ファイルの中でまだ受信されていない部分だけを再送信することができる。
【0224】
本発明を、上述の概略的に示した特定の実施形態と関連して説明したが、多くの変更、改造、変形が当業者には明白であることが、明らかである。従って、上述の本発明の好適な実施形態は、例示を意図したものであり、限定のためのものではない。特許請求の範囲に定義された本発明の精神および範囲を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子書籍を加入者に提供する装置であって、
電子書籍注文サイトと通信し、電子書籍選択とプロセッサIDとを提供するプロセッサと、
前記プロセッサに結合されており、前記電子書籍選択と前記プロセッサIDとを前記注文サイトに送る送信機と、
データ信号とローカル認証コードとを受け取る受信機モジュールであって、前記データ信号は暗号化された電子書籍選択を含み、前記ローカル認証コードにより前記データ信号が見るために復号化されることが可能になる、受信機モジュールと、
前記受信機モジュールに結合されており、前記データ信号を復号化するのに必要となるまで前記受信された認証コードを記憶するメモリと
を備えた装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置であって、データを受け取ることができるビューワを更に備えており、前記ビューワは、
前記データ信号を復号化する復号器と、
前記電子書籍のページを表示するディスプレイと、
前記電子書籍を記憶する書籍メモリと、
前記電子書籍を見ることを制御する制御モジュールと
を備えた、装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、図書館ユニットの中に含まれ、この装置は、前記図書館ユニットと前記ビューワとの間のインターフェースを更に備えた、装置。
【請求項4】
請求項3記載の装置であって、前記図書館ユニットは外部受信機への外部インターフェースを更に備えており、前記外部受信機は前記データ信号を受け取り、前記外部インターフェースは前記データ信号を前記図書館ユニットに伝送する、装置。
【請求項5】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はテレビ受信機である、装置。
【請求項6】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はラジオ受信機である、装置。
【請求項7】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はスプレッド・スペクトル受信機である、装置。
【請求項8】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はモデムである、装置。
【請求項9】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、テレビに操作可能に接続されたセットトップ端末に含まれており、前記受信機モジュールはブロードキャスト・テレビ番組信号を受信し、前記データ信号は前記テレビ番組信号と多重化されており、この装置は、前記データ信号と前記テレビ番組信号とを逆多重化するデマルチプレクサを更に備えた、装置。
【請求項10】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記送信機、前記メモリ及び前記プロセッサは、デジタル・テレビに組み込まれたスマート・カード上に含まれており、前記受信機モジュールはブロードキャスト・テレビ番組信号を受信し、前記データ信号は前記テレビ番組信号と多重化されており、この装置は、前記データ信号と前記テレビ番組信号とを逆多重化するデマルチプレクサを更に備えた、装置。
【請求項11】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、デジタル・テレビに組み込まれたスマート・カード上に含まれており、前記デジタル・テレビは、ブロードキャスト・テレビ番組信号を受信する受信機を備えた、装置。
【請求項12】
請求項2記載の装置であって、前記デジタル・テレビは、受信した前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と前記データ信号とを逆多重化するデマルチプレクサを更に備えた、装置。
【請求項13】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、パーソナル・コンピュータに組み込まれた、装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置であって、前記パーソナル・コンピュータは、該パーソナル・コンピュータをデジタル・テレビに結合するコネクタを更に備え、前記デジタル・テレビは、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と前記データ信号とを受信する第2の受信機を備え、前記受信機モジュールは、前記ローカル認証コードと前記デジタル信号とを受け、前記パーソナル・コンピュータは前記データ信号と前記ローカル認証コードとを送り前記データ信号を復号化する、装置。
【請求項15】
請求項14記載の装置であって、前記コネクタは、無線周波数コネクタ、赤外線コネクタ及び有線コネクタのうちの1つである、装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置であって、前記有線コネクタは、RS−232接続及びRS−232ケーブルを備えた、装置。
【請求項17】
請求項1記載の装置であって、前記送信機は、電話モデム、ケーブル・モデム、ワイヤレス・モデム、非対称デジタル加入者線(ADSL)コネクタ、サービス総合デジタル網(ISDN)コネクタ、T1及びT3の回線、光ファイバ・コネクタ、ローカル・エリア・ネット(LAN)コネクタ並びに衛星アンテナ・コネクタのうちの1つを備えた、装置。
【請求項18】
請求項1記載の装置であって、この装置は前記デジタル信号及び前記認証コードを受けるインターフェースを更に備え、該インターフェースは、無線周波数コネクタ、電話モデム、ケーブル・モデム、ワイヤレス・モデム、非対称デジタル加入者線コネクタ、サービス総合デジタル網コネクタ、T1及びT3の回線、光ファイバ・コネクタ、ローカル・エリア・ネット・コネクタ並びに衛星アンテナ・コネクタのうちの1つを備えた、装置。
【請求項19】
請求項1記載の装置であって、前記データ信号は電子書籍データを含み、前記プロセッサは、受けた前記電子書籍データに基づいて電子書籍メニュを生成し、この装置はリモート・コントロールを更に備え、該リモート・コントロールは、コマンドを送り、前記電子書籍メニュをスクロールし所望の電子書籍を注文のために選択する、装置。
【請求項20】
請求項19記載の装置であって、前記リモート・コントロールは、有線コントロール、赤外線コントロール、無線周波数コントロール及びレーザー・コントロールのうちの1つである、装置。
【請求項21】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍はケーブル・テレビ・ネットワークを用いて提供される、装置。
【請求項22】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍は、オーバー・ザ・エア・ブロードキャストを用いて提供される、装置。
【請求項23】
請求項22記載の装置であって、前記オーバー・ザ・エア・ブロードキャストは、全国放送局から提供される、装置。
【請求項24】
請求項22記載の装置であって、前記オーバー・ザ・エア・ブロードキャストは、放送支局から提供される、装置。
【請求項25】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍は、衛星ブロードキャストを用いて提供され、該衛星ブロードキャストは、ダイレクト・ツー・ホーム・ブロードキャスト、ビデオ・ネットワーク配布ブロードキャスト、ポイント・ツー・ポイント・ブロードキャスト、ポイント・ツー・マルチポイント・ブロードキャスト、地域ブロードキャスト及び転送通信サービス・ブロードキャストのうちの1以上を含む、装置。
【請求項26】
請求項1記載の装置であって、前記注文サイトは、ローカル・ケーブル・システム、放送支局、全国放送局、インターネット・ウェブ・サイト、イントラネット・サイト、電子書籍ストア及び電子図書館のうちの1つを含む、装置。
【請求項27】
請求項26記載の装置であって、前記送信機は前記電子書籍選択を前記ローカル・ケーブル・システムに送り、該ローカル・ケーブル・システムは前記ローカル認証コードを返す、装置。
【請求項28】
請求項27記載の装置であって、前記ローカル認証コードはデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と多重化された、装置。
【請求項29】
請求項26記載の装置であって、前記送信機は前記電子書籍選択を前記放送支局に送り、該放送支局は前記ローカル認証コードを返す、装置。
【請求項30】
請求項29記載の装置であって、前記ローカル認証コードはデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と多重化された、装置。
【請求項31】
請求項26記載の装置であって、前記送信機は前記番組選択を前記全国放送局に送り、該全国放送局は前記ローカル認証コードを返す、装置。
【請求項32】
請求項31記載の装置であって、前記ローカル認証コードはデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と多重化された、装置。
【請求項33】
請求項26記載の装置であって、前記注文サイトは認証システムを備え、該認証システムは前記電子書籍選択を受け認証信号を生成し、該認証信号は前記ローカル認証コードを提供する、装置。
【請求項34】
請求項33記載の装置であって、前記注文サイトは、前記ローカル・ケーブルの会社、前記放送支局及び前記全国放送局のうちの1つと同一場所に配置された、装置。
【請求項35】
請求項33記載の装置であって、前記注文サイトのシステムは課金システムを備え、該課金システムは前記認証信号を受信し課金記録を生成する、装置。
【請求項36】
請求項35記載の装置であって、前記課金記録は加入者の口座を引き落とす、装置。
【請求項37】
請求項35記載の装置であって、前記課金システムは前記課金記録を加入者に支払いのために送る、装置。
【請求項38】
請求項35記載の装置であって、前記課金システムは加入者のクレジット・カード口座に請求する、装置。
【請求項39】
請求項1記載の装置であって、前記注文サイトはインターネット・ウェブ・サイトを含み、該ウェブ・サイトは電子書籍メニュを含み、該ウェブ・サイトは前記電子書籍選択を受け前記ローカル認証コードを生成する、装置。
【請求項40】
請求項39記載の装置であって、前記注文サイトは課金システムを含み、該課金システムは前記ローカル認証コードを受け課金記録を生成する、装置。
【請求項41】
請求項1記載の装置であって、前記ローカル認証コードは、
識別コードと、
アドレスと、
1以上の電子書籍の識別子と
を含み、前記識別コードは、電子書籍アクセス認証を受ける前記装置を一意に識別し、前記アドレスは前記装置の位置及びルーティング命令を識別し、前記1以上の電子書籍の識別子は、復号化のために認証された前記電子書籍を特定する、装置。
【請求項42】
請求項1記載の装置であって、前記ローカル認証コードは満了を含み、満了すると、選択された前記電子書籍は前記ローカル認証コードを用いて復号化できない、装置。
【請求項43】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍選択は購読を含む、装置。
【請求項44】
請求項43記載の装置であって、前記購読は電子新聞に対するものである、装置。
【請求項45】
請求項43記載の装置であって、前記購読は電子雑誌に対するものである、装置。
【請求項46】
請求項43記載の装置であって、前記購読は、前記装置にログオンすると、定期的に前記装置で受ける、装置。
【請求項47】
請求項1記載の装置であって、前記データ信号は、利用可能な電子書籍のメニュを更に含む、装置。
【請求項48】
請求項47記載の装置であって、前記メニュは電子書籍の要約、著者、値段及びオリジナルのハード・コピーのテキストの発行年を含む、装置。
【請求項49】
請求項47記載の装置であって、前記メニュは前記電子書籍のレビューを含む、装置。
【請求項50】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはインターネット上のウェブ・サイトへのハイパーテキスト・リンクを含む、装置。
【請求項51】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはサブメニュを含む、装置。
【請求項52】
請求項51記載の装置であって、前記サブメニュは、電子書籍選択の確認サブメニュを含む、装置。
【請求項53】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはインターネットのウェブ・ページ上で表示され、該ウェブ・ページはホーム・ページ及び追加ページを含み、該ホーム・ページ及
び該追加ページは、進むボタン、戻るボタン及びホーム・ボタンの操作によりアクセス可能である、装置。
【請求項54】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはハードコピー・フォーマットで提供され、該ハードコピー・フォーマットは電子書籍の識別子を含む、装置。
【請求項55】
請求項54記載の装置であって、1以上の前記電子書籍の識別子は、前記電子書籍選択を送るためにこの装置に入力される、装置。
【請求項56】
請求項55記載の装置であって、前記電子書籍の識別子は、前記装置に結合したリモート・コントロールの操作によって該装置に入力される、装置。
【請求項57】
請求項55記載の装置であって、前記電子書籍の識別子は、ビューアに表示されたソフト・キーボードの操作により前記装置に入力される、装置。
【請求項58】
請求項55記載の装置であって、前記電子書籍の識別子は、パーソナル・コンピュータに結合したキーボードの操作により前記装置に入力される、装置。
【請求項59】
電子書籍を遠隔サイトから前記電子書籍を見ることができる装置まで配布するシステムであって、
電子書籍配布点と、
前記配布点に結合されたネットワークと、
前記ネットワークに結合された電子書籍デバイスと
を備え、該電子書籍デバイスは、
電子書籍ビューワと、
電子書籍ホーム・サブシステムと
を備え、該電子書籍ホーム・サブシステムは、
前記ネットワークへのインターフェースと、
前記電子書籍を記憶するメモリと
を備えた、システム。
【請求項60】
請求項59記載のシステムであって、前記電子書籍デバイスは、
暗号化された電子書籍を受ける受信機と、
前記暗号化された電子書籍を見るために復号化する復号化器と、
電子書籍に関係したデータを前記システムに送る送信機と
を更に備え、前記データは、電子書籍の注文データと、加入者の好みと、加入者のデータとのうちの1以上を含む、システム。
【請求項61】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は全国放送局である、システム。
【請求項62】
請求項61記載のシステムであって、前記全国放送局はテレビ番組放送局である、システム。
【請求項63】
請求項62記載のシステムであって、電子書籍データはテレビ番組信号と多重化され、前記電子書籍データは前記電子書籍を含む、システム。
【請求項64】
請求項62記載のシステムであって、前記テレビ番組放送局は、ケーブル・テレビ放送局と、衛星テレビ放送局と、オーバー・ザ・エア・テレビ放送局と、ワイヤレス・テレビ放送局とのうちの1つである、システム。
【請求項65】
請求項64記載のシステムであって、前記ケーブル・テレビ放送局は、同軸ケーブル・ネットワークと、全体的にファイバのネットワークと、ファイバと動軸のハイブリッドのネットワークと、ファイバー・ツー・ザ・カーブ・ネットワークとのうちの1つを用いてテレビ番組をブロードキャストする、システム。
【請求項66】
請求項65記載のシステムであって、このシステムはローカル・ケーブル・システムを含み、該ローカル・ケーブル・システムは多重化された前記テレビ番組及び電子書籍のデータを前記全国放送局から受け、多重化された前記テレビ番組及び電子書籍のデータを前記電子書籍サブシステムに送る、システム。
【請求項67】
請求項61記載のシステムであって、前記全国放送局はラジオ番組放送局であり、前記電子書籍データ及びラジオ番組の信号は単一のラジオ・ブロードキャストに組み合わされた、システム。
【請求項68】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点はインターネット・ウェブ・サイトである、システム。
【請求項69】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点はイントラネット・サイトである、システム。
【請求項70】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は電子書籍ストアである、システム。
【請求項71】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は電子図書館である、システム。
【請求項72】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は、
前記電子書籍を可搬の固定メモリ・デバイスに書き込むプロセッサ
を備え、該メモリ・デバイスは前記電子書籍システムに結合可能である、システム。
【請求項73】
請求項59記載のシステムであって、このシステムは、
前記ネットワーク及び前記電子書籍システムに結合したブロードキャスト・テレビ受信デバイスであって、該ブロードキャスト・テレビ・デバイスはブロードキャスト・テレビ信号を受信し、該ブロードキャスト・テレビ信号はデジタル・マルチプレクス信号であり、電子書籍データは、テレビ番組信号と前記ブロードキャスト・テレビ信号において多重化され、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは、外部ソースからデータを受け外部ソースにデータを転送する通信デバイスを備えた、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスと、
前記ブロードキャストテレビ受信デバイスおよび前記外部ソースに結合したコンピュータであって、該コンピュータは前記デジタル・マルチプレクス信号を処理して逆多重化された電子書籍データを提供する、前記コンピュータと
を更に備えた、システム。
【請求項74】
請求項73記載のシステムであって、前記電子書籍データは前記電子書籍及び電子書籍メニュのデータを含み、前記電子書籍メニュのデータは前記電子書籍デバイスに配送可能な電子書籍に関係した情報を含む、システム。
【請求項75】
請求項73記載のシステムであって、前記電子書籍データは電子書籍を含み、前記外部ソースは電子書籍メニュのデータを生成する、システム。
【請求項76】
請求項75記載のシステムであって、前記電子書籍メニュのデータは電子書籍メニュとして前記コンピュータ上で表示され、所望の電子書籍が、表示された前記電子書籍メニュ
から該所望の電子書籍を選択することによって、前記電子書籍デバイスへの配送のために注文され、前記コンピュータは電子書籍注文リクエストを前記外部ソースに送り前記配送を開始する、システム。
【請求項77】
請求項75記載のシステムであって、前記電子書籍メニュのデータは前記ビューア上で電子書籍メニュとして表示され、所望の電子書籍が、表示された前記電子書籍メニュから該所望の電子書籍を選択することによって、前記電子書籍デバイスへの配送のために注文され、前記ビューアは電子書籍注文リクエストを送り前記配送を開始する、システム。
【請求項78】
請求項77記載のシステムであって、前記注文リクエストは前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスに送られ、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは前記注文リクエストを前記電子書籍の配布点に送る、システム。
【請求項79】
請求項77記載のシステムであって、前記注文リクエストは前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスに送られ、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは前記注文リクエストを前記外部ソースに送る、システム。
【請求項80】
請求項79記載のシステムであって、前記外部ソースはインターネット・ウェブ・サイトである、システム。
【請求項81】
請求項79記載のシステムであって、前記外部ソースは電子書籍の書店である、システム。
【請求項82】
請求項79記載のシステムであって、前記外部ソースは電子図書館である、システム。
【請求項83】
請求項77記載のシステムであって、前記ビューアは、
前記メニュのデータを記憶するメモリと、
前記メニュのデータを用いて前記電子書籍メニュを生成するプロセッサと、
前記電子書籍メニュを表示するディスプレイと
を備えた、システム。
【請求項84】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはデジタル・セットトップ・ターミナルである、システム。
【請求項85】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはデジタル・テレビであり、該デジタル・テレビはスマート・カードを備え、該スマート・カードは、多重化された前記テレビ番組信号を受信し前記電子書籍データを提供する、システム。
【請求項86】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはデジタル・テレビであり、該デジタル・テレビはスマート・カードを備え、該スマート・カードは多重化された前記テレビ番組信号を受信し前記電子書籍データを提供し、前記デジタル・テレビは前記コンピュータを備え、前記デジタル・テレビは加入者からコマンドを受けるインターフェースを更に備え、該コマンドは前記電子書籍をプレビューし注文するためのコマンドを含む、システム。
【請求項87】
請求項86記載のシステムであって、前記インターフェースは、リモート・コントロール、ワイヤレス・キーボード、有線キーボード及びソフト・キーボードのうちの1つである、システム。
【請求項88】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャストテレビ受信デバイスはデジタル・テレビであり、該デジタル・テレビは、
多重化された前記テレビ番組信号を受信し前記電子書籍データを提供するスマート・カードと、
前記電子書籍ホーム・サブシステムと
を備えた、システム。
【請求項89】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信機デバイスはコンピュータを備え、該コンピュータは、
テレビ受信機と、
前記電子書籍ホーム・サブシステムと
を備えた、システム。
【請求項90】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはコンピュータを備え、該コンピュータは、
テレビ受信機と、
前記電子書籍デバイスと
を備えた、システム。
【請求項91】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは代替通信ネットワークへの接続を備え、前記代替通信ネットワークは前記電子書籍データを提供し、前記接続は、有線データ接続、ワイヤレス・データ接続、有線電話接続、ワイヤレス電話接続及び無線接続のうちの1以上を備えた、システム。
【請求項92】
請求項59記載のシステムであって、前記電子書籍デバイスは、
前記ネットワークに結合したデジタル・テレビ受信機と、
代替ネットワークに結合した接続であって、該代替ネットワークは前記電子書籍データを提供することが可能であり、該接続は、有線データ接続、ワイヤレス・データ接続、有線電話接続、ワイヤレス電話接続及び無線接続のうちの1以上を備えた、前記接続と
を備えた、システム。
【請求項93】
電子書籍の注文及び配布を提供する装置であって、
電子書籍を表示して電子書籍の注文を生成する端末と、
前記端末からの電子書籍の注文を受け電子書籍へのアクセスを認証する認証信号を生成する注文及び認証システムと、
前記注文及び認証システムに結合され前記電子書籍を前記端末に送る放送局と
を備え、前記電子書籍はデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組と多重化されており、前記放送局は前記認証信号を受信し、前記認証信号は前記端末に向けてアドレス指定されたローカル認証コードを提供し、前記ローカル認証コードは前記端末が前記電子書籍を復号化し表示することを可能にする、装置。
【請求項94】
請求項93記載の装置であって、前記認証信号は、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組と多重化され、前記端末は前記認証信号を逆多重化して前記番組にアクセスする、装置。
【請求項95】
請求項93記載の装置であって、前記認証信号は前記注文及び認証システムによって前記端末に送られる、装置。
【請求項96】
請求項93記載の装置であって、前記電子書籍は前記電子書籍のガイドにおいてリスト化される、装置。
【請求項97】
請求項96記載の装置であって、前記電子書籍のガイドは電子ガイドである、装置。
【請求項98】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドはインターネット・ウェブ・サイト上に提供され、前記端末は該ウェブ・サイトにアクセスして前記電子ガイドを受ける、装置。
【請求項99】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドはインターネット・ウェブ・サイト上に提供され、前記端末は該ウェブ・サイトにアクセスして前記電子ガイドを見る、装置。
【請求項100】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドは前記放送局によって前記端末にブロードキャストされる、装置。
【請求項101】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドは利用可能な電子書籍のリストであり、該リストをスクロールして全ての利用可能な電子書籍を示すことが可能である、装置。
【請求項102】
請求項97記載の装置であって、前記電子書籍は、単一の電子書籍、複数の電子書籍及び電子購読のうちの1つである、装置。
【請求項103】
請求項102記載の装置であって、前記電子購読は電子雑誌である、装置。
【請求項104】
請求項102記載の装置であって、前記電子購読は電子新聞である、装置。
【請求項105】
請求項102記載の装置であって、前記電子購読は定期的にブロードキャストにより前記端末に提供され、該端末は電源が入ったとき又はログオンしたときに前記電子購読を受ける、装置。
【請求項106】
請求項93記載の装置であって、この装置は前記注文及び認証システムに結合した課金システムを更に含み、該課金システムは前記電子書籍の注文を受け課金記録を生成する、装置。
【請求項107】
請求項93記載の装置であって、前記課金記録は前記端末が含むキャッシュ・カードを引き落とすために使用され、前記課金システムは該課金記録に対応するデビット信号を前記端末に送る、装置。
【請求項108】
請求項93記載の装置であって、前記放送局は全国放送局である、装置。
【請求項109】
請求項93記載の装置であって、前記放送局は放送支局である、装置。
【請求項110】
請求項93記載の装置であって、前記放送局はローカル・ケーブル会社である、装置。
【請求項111】
請求項93記載の装置であって、前記放送局はデジタル衛星放送局である、装置。
【請求項112】
請求項93記載の装置であって、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組はオーバー・ザ・エアで提供される、装置。
【請求項113】
請求項93記載の装置であって、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組はケーブル・テレビ・システムを介して提供される、装置。
【請求項114】
請求項93記載の装置であって、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組は衛星
システムを介してい提供される、装置。
【請求項115】
請求項93記載の装置であって、前記注文及び認証システムと前記放送局とは同一場所に配置された、装置。
【請求項116】
請求項93記載の装置であって、前記注文及び認証システムと前記放送局とは、課金システムと同一場所に配置された、装置。
【請求項117】
請求項93記載の装置であって、前記ローカル認証コードは、端末のアドレスと、ルーティング・インジケータと、端末の識別子とを含む、装置。
【請求項118】
請求項117記載の装置であって、前記ローカル認証コードは電子書籍の識別子を更に含み、前記放送局は複数の電子書籍をブロードキャストし、前記端末は前記電子書籍の識別子によって識別された電子書籍のみを復号化し表示する、装置。
【請求項119】
ブロードキャストされた電子書籍の注文及び配送を提供するシステムであって、
通信ネットワークにおける端末と、
前記通信ネットワークの前記端末までの配送のために電子書籍の注文を受け、電子書籍へのアクセスを認証する認証信号を生成するプロセッサ・システムと、
前記プロセッサ・システムに結合した配送システムであって、前記認証信号を受け前記電子書籍を前記端末まで送る前記配送システムと
を備え、前記電子書籍は他のブロードキャスト番組とマルチプレクス・ブロードキャストとして多重化され、前記認証信号は前記端末に向けてアドレス指定されたローカル認証コードを提供し、前記ローカル認証コードは前記端末が前記電子書籍を逆多重化し復号化し表示することを可能にする、システム。
【請求項120】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組はデジタル・ブロードキャスト番組であり、前記ローカル認証コードは前記デジタル・ブロードキャスト番組と多重化され、前記端末は前記ローカル認証コードを逆多重化して前記電子書籍にアクセスする、システム。
【請求項121】
請求項119記載のシステムであって、前記ローカル認証コードは前記プロセッサ・システムによって前記端末に送られる、システム。
【請求項122】
請求項119記載のシステムであって、利用可能な電子書籍は電子書籍のガイドにおいてリスト化される、システム。
【請求項123】
請求項122記載のシステムであって、前記電子書籍のガイドはハード・コピーのガイドである、システム。
【請求項124】
請求項122記載のシステムであって、前記電子書籍のガイドは電子ガイドである、システム。
【請求項125】
請求項124記載のシステムであって、前記電子ガイドはインターネット・ウェブ・サイト上に提供され、前記端末は該ウェブ・サイトにアクセスして前記電子ガイドを受ける、システム。
【請求項126】
請求項124記載のシステムであって、前記電子ガイドは前記端末まで前記配送システムによってブロードキャストされる、システム。
【請求項127】
請求項124記載のシステムであって、前記電子ガイドは利用可能な電子書籍のリストであり、該リストをスクロールして利用可能な電子書籍を示すことが可能である、システム。
【請求項128】
請求項119記載のシステムであって、前記プロセッサ・システムある加入者の加入者特定データを集め、該加入者特定データに基づいて加入者特定メニュ・データを生成し、該加入者特定メニュ・データに基づいて加入者特定メニュを見るために提供する、システム。
【請求項129】
請求項128記載のシステムであって、前記加入者特定データは、注文した電子書籍、人口学的データ及び加入者のクエリのうちの1つを含む、システム。
【請求項130】
請求項129記載のシステムであって、前記注文した電子書籍のデータは前記端末に配送された電子書籍に基づく、システム。
【請求項131】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組は電子書籍である、システム。
【請求項132】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組はテレビ番組である、システム。
【請求項133】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組はラジオ番組である、システム。
【請求項134】
請求項133記載のシステムであって、前記ラジオ番組はアナログ・ラジオ番組である、システム。
【請求項135】
請求項134記載のシステムであって、前記電子書籍はアナログ・ラジオ番組ブロードキャストのサブキャリアにおいて搬送される、システム。
【請求項136】
請求項133記載のシステムであって、前記ラジオ番組はデジタル・ラジオ番組である、システム。
【請求項137】
請求項136記載のシステムであって、ラジオ・ブロードキャストはスペクトラム拡散ブロードキャストである、システム。
【請求項138】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組は電話信号である、システム。
【請求項139】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストは衛星ブロードキャストである、システム。
【請求項140】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはダイレクト・ブロードキャストである、システム。
【請求項141】
請求項134記載のシステムであって、前記衛星はデジタル・オーディオ・ブロードキャストである、システム。
【請求項142】
請求項134記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはダイレクト・ツー・ホーム衛星ブロードキャストである、システム。
【請求項143】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはビデオ・ネットワーク配布ブロードキャストである、システム。
【請求項144】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはポイント・ツー・ポイント・ブロードキャストである、システム。
【請求項145】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはポイント・ツー・マルチポイント・ブロードキャストである、システム。
【請求項146】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはモバイルのデータ及び電話ブロードキャストである、システム。
【請求項147】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはアナログ・ビデオ・ブロードキャストである、システム。
【請求項148】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストは地域ブロードキャストである、システム。
【請求項149】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストは通信のリピータ上でホストされた転送通信サービスである、システム。
【請求項150】
請求項144記載のシステムであって、前記通信のリピータは気球に配置された、システム。
【請求項151】
請求項144記載のシステムであって、前記通信のリピータは航空機に配置された、システム。
【請求項152】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはデジタル・ビデオ・ブロードキャストを含む、システム。
【請求項153】
請求項119記載のシステムであって、前記配送システムは有線データ・ネットワークを含む、システム。
【請求項154】
請求項153記載のシステムであって、前記有線データ・ネットワークは、金属線ネットワーク及びファイバの有線ネットワークのうちの一方であり、前記有線データ・ネットワークは、HDSL、ADSL、DSL、ISDN、T1、T3、SONET、ATM、X.25、フレーム・リレー及び交換式マルチメガビット・データ・サービス(SMDS)のプロトコルのうちの1以上をサポートした、システム。
【請求項155】
請求項119記載のシステムであって、前記配送システムはワイヤレス通信ネットワークを含む、システム。
【請求項156】
請求項155記載のシステムであって、前記ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク、デジタル・セルラー・ネットワーク、アナログ・セルラー・ネットワーク、デジタル・ページャ・ネットワーク及びパーソナル通信ネットワークのうちの1つである、システム。
【請求項157】
請求項155記載のシステムであって、前記ワイヤレス通信ネットワークは、グローバル・システムズ・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)規格、時分割多重
アクセス(TDMA)、符号分割多重(CDMA)及びアドバンスド・モバイル電話システム(AMPS)のうちの1以上をサポートした、システム。
【請求項158】
請求項155記載のシステムであって、前記ワイヤレス通信ネットワークは、マイクロ波マルチポイント配送システム(MMDS)、ローカル・マルチポイント配送システム(LMDS)、インストラクショナル・テレビジョン・フィクスド・サービス(ITFS)、ポイント・ツー・ポイント・マイクロ波ブロードキャスト・システム、ポイント・ツー・マルチポイント・マイクロ波ブロードキャスト・システム、ワイヤレス・ビデオ・システム及びワイヤレスATMネットワークのうちの1以上を含む、システム。
【請求項159】
請求項119記載のシステムであって、前記端末は、
ライブラリ・モジュールであって、
デジタル・ロジックと、
該デジタル・ロジックに結合したリムーバブル・ストレージ・デバイスであって、該リムーバブル・ストレージ・デバイスは1以上の電子書籍を含む電子書籍のデータを記憶した、前記リムーバブル・ストレージ・デバイスと、
該デジタル・ロジック及び該リムーバブル・ストレージ・デバイスに結合したモジュラ・コネクタであって、該モジュラ・コネクタは、入来データ信号を受信し、該入来データ信号から電子書籍のデータをストリップし、該電子書籍のデータを前記デジタル・ロジックに転送し、該デジタル・ロジックはエラー・チェックを実行し前記電子書籍のデータのアドレスを読む、前記モジュラ・コネクタと、
前記デジタル・ロジック及び前記リムーバブル・ストレージ・デバイスに結合した受信デバイスであって、該受信デバイスは、電子書籍のデータを含むデータを受け、情報を前記配送システムに転送する、前記受信デバイスと
を備えた、前記ライブラリ・モジュールと、
ビューア・モジュールであって、
前記電子書籍のデータを前記ライブラリ・モジュールから受けるインターフェース・モジュールと、
注文された前記電子書籍を表示するディスプレイと
を備えた、前記ビューア・モジュールと
を備えた、システム。
【請求項160】
請求項159記載のシステムであって、前記受信デバイスは、モデム、インターフェース・デバイス及びデジタル・ターミネーティング・エクイップメント(DTE)デバイスのうちの1つである、システム。
【請求項161】
請求項160記載のシステムであって、前記モデムは、ケーブル・モデム、衛星モデム、有線電話モデム、ワイヤレス電話モデム、有線データ・モデム及びワイヤレス・データ・モデムのうちの1以上である、システム。
【請求項162】
請求項159記載のシステムであって、前記受信デバイスは、HDSLモデム、ADSLモデム、DSLモデム、ISDNターミナル・エクイップメント・デバイス、T1のデジタル・サービス・ユニット(DSU)、T3のDSU、ファイバのユーザ網インターフェース(UNI)デバイス、ATMのUNI、X.25のDTE、フレーム・アセンブラ/デアセンブラ、ローカル・エリア・ネットワーク・インターフェース・デバイス及びSMDS加入者ネットワーク・インターフェース・デバイスのうちの1以上である、システム。
【請求項163】
請求項159記載のシステムであって、前記ビューア・モジュール及び前記ライブラリ・モジュールは単一のハウジングに含まれた、システム。
【請求項164】
請求項159記載のシステムであって、前記ビューア・モジュールは第1の可搬ハウジングに含まれ、前記ライブラリ・モジュールは第2の可搬ハウジングに含まれた、システム。
【請求項165】
請求項159記載のシステムであって、前記ライブラリ・モジュールはセットトップ端末に含まれた、システム。
【請求項166】
請求項159記載のシステムであって、前記ライブラリ・モジュールはテレビに含まれた、システム。
【請求項167】
請求項159記載のシステムであって、前記ライブラリ・モジュールはコンピュータに含まれた、システム。
【請求項168】
請求項159記載のシステムであって、前記端末はコネクタを備え、該コネクタは、テレビ、セットトップ端末、コンピュータ及びラジオのうちの1以上から前記マルチプレクス・ブロードキャストを受けるように構成された、システム。
【請求項169】
請求項159記載のシステムであって、前記端末は、
内部ケーブル・モデムと、
該モデムに結合したチューナであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストを搬送するチャネルに同調することが可能な前記チューナと、
前記マルチプレクス・ブロードキャストを復調する復調器と、
前記端末及び前記配送システムに接続したモジュラ・コネクタと
を備えた、システム。
【請求項170】
請求項159記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはオーディオ信号を含み、前記端末は該オーディオ信号から電子書籍のデータを抽出するオーディオ対応コネクタを備えた、システム。
【請求項171】
請求項170記載のシステムであって、前記オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である、システム。
【請求項172】
請求項170記載のシステムであって、前記オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である、システム。
【請求項173】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはスペクトラム拡散信号であり、該スペクトラム拡散信号はデジタル・データ・ストリームを含み、該デジタル・データ・ストリームは電子書籍を含み、前記端末はスペクトラム拡散受信機を備えた、システム。
【請求項174】
請求項173記載のシステムであって、前記スペクトラム拡散信号は、ビデオ信号と同じ帯域幅であるが該ビデオ信号のノイズ・レベルより下である、システム。
【請求項175】
請求項119記載のシステムであって、前記端末は、
衛星アンテナと、
衛星受信機と
を備えた、システム。
【請求項176】
請求項175記載のシステムであって、前記衛星アンテナ及び前記衛星受信機はアナロ
グである、システム。
【請求項177】
請求項175記載のシステムであって、前記衛星アンテナ及び前記衛星受信機はデジタルである、システム。
【請求項178】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはライブラリに提供され、該ライブラリは前記電子書籍を前記端末に送るためのインターフェースを備えた、システム。
【請求項179】
請求項178記載のシステムであって、前記インターフェースはイントラネットを含む、システム。
【請求項180】
請求項178記載のシステムであって、前記インターフェースはローカル・エリア・ネットワークを含む、システム。
【請求項181】
請求項180記載のシステムであって、前記インターフェースはインターネット・ウェブ・サイトを含む、システム。
【請求項182】
請求項180記載のシステムであって、前記インターフェースはリムーバブル・メモリ・デバイスを含む、システム。
【請求項183】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス番組は書店に提供され、該書店は前記電子書籍を前記端末に送るためのインターフェースを含む、システム。
【請求項184】
請求項183記載のシステムであって、前記インターフェースはリムーバブル・メモリ・デバイスを含む、システム。
【請求項185】
請求項183記載のシステムであって、前記インターフェースはインターネット・ウェブ・サイトを含む、システム。
【請求項186】
請求項183記載のシステムであって、前記インターフェースは有線接続を含む、システム。
【請求項187】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス番組はキオクスにて提供される、システム。
【請求項188】
請求項187記載のシステムであって、前記電子書籍は電子新聞及び電子雑誌のうちの一方を含み、前記キオスクは前記電子書籍を前記端末に送るためのインターフェースを含む、システム。
【請求項189】
請求項188記載のシステムであって、前記インターフェースは有線接続を含む、システム。
【請求項190】
請求項188記載のシステムであって、前記インターフェースはリムーバブル・メモリ・デバイスを含む、システム。
【請求項191】
請求項119記載のシステムであって、前記配送システムは専用の電子書籍配送システムである、システム。
【請求項192】
請求項119記載のシステムであって、選択された利用可能な電子書籍が継続的にブロ
ードキャストされる、システム。
【請求項193】
請求項119記載のシステムであって、選択された利用可能な電子書籍の組は定期的に変わる、システム。
【請求項194】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は試験的に提供される、システム。
【請求項195】
請求項194記載のシステムであって、試験的な前記電子書籍へのアクセスは設定時刻の後に無効にすることができる、システム。
【請求項196】
請求項195記載のシステムであって、前記の無効は試験的な前記電子書籍の購入により防ぐことができる、システム。
【請求項197】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の一部は前記端末に暗号化されていないフォーマットで提供される、システム。
【請求項198】
請求項197記載のシステムであって、前記電子書籍の残りに対する前記認証コードは、前記電子書籍を購入したときに前記端末に提供される、システム。
【請求項199】
請求項119記載のシステムであって、前記プロセッサ・システムは前記電子書籍に対応するデータ・パケットを生成し、前記配送システムは前記電子書籍の注文に応答して該データ・パケットを配送する、システム。
【請求項200】
請求項199記載のシステムであって、前記端末は失敗したデータ・パケットの再送を要求する、システム。
【請求項201】
請求項119記載のシステムであって、前記プロセッサ・システムは、
前記電子書籍を暗号化する暗号化モジュールと、
電子書籍のデータにおけるエラーを訂正するエラー訂正モジュールと、
配送のために電子書籍を記憶するメモリと
を備えた、システム。
【請求項202】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は複数回前記端末に送られる、システム。
【請求項203】
請求項202記載のシステムであって、前記端末は、前記電子書籍を受けたときに受信の指示を前記配送システムに提供し、該配送システムは前記受信の指示を受けたときに前記電子書籍の配送を止める、システム。
【請求項204】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は前記端末への配送のために事前認証される、システム。
【請求項205】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまで電話ネットワークを用いて送られる、システム。
【請求項206】
請求項205記載のシステムであって、前記電話ネットワークは、旧来の電話ネットワーク及び公衆交換電話網のうちの一方である、システム。
【請求項207】
請求項205記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は、T1回線、T3回線、
サービス総合デジタル網の回線、非対称デジタル加入者線及び光ファイバ回線のうちの1つを用いて送られる、システム。
【請求項208】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまでインターネット・ウェブ・サイトを用いて送られる、システム。
【請求項209】
請求項208記載のシステムであって、前記インターネット・ウェブ・サイトは、自動番号識別、ユーザ名、ユーザ識別、インターネット・アドレス及びブラウザのクッキーのうちの1つに基づいて、電子書籍の注文を配置した端末を認識する、システム。
【請求項210】
請求項209記載のシステムであって、前記インターネット・ウェブ・サイトは、前記ブラウザのクッキーを用いて前記端末に対してカスタムされた電子書籍の注文を生成し、カスタムされた前記電子書籍の注文は、個別化メニュ、個別化メニュ・ナビゲーション、個別化電子書籍注文のうちの1以上を含む、システム。
【請求項211】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまでケーブル・テレビ・システムを用いて送られる、システム。
【請求項212】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまでワイヤレス・モデム及びワイヤレス・ネットワークを用いて送られる、システム。
【請求項213】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は電子メール・アドレスに配送される、システム。
【請求項214】
請求項213記載のシステムであって、前記認証信号は前記電子メール・アドレスに配送される、システム。
【請求項215】
請求項213記載のシステムであって、前記認証信号は前記端末に配送される、システム。
【請求項216】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記プロセッサ・システムまでローカル・エリア・ネットワークを介して送られる、システム。
【請求項217】
電子書籍を配送するシステムであって、
複数のマシンを備え、該複数のマシンのうちの1つのマシンは、
マイクロプロセッサと、
該マイクロプロセッサに結合したトランシーバと、
該マイクロプロセッサに結合し前記マシンに関係する1以上の電子書籍を記憶するメモリと、
前記複数のマシンに結合したネットワークと、
該ネットワークに結合したインターフェースと、
該インターフェースに操作可能に結合可能な電子書籍ビューワであって、該電子書籍ビューワからのコマンドにより、前記マシンは前記メモリから前記電子書籍ビューワに電子書籍を送る、前記電子書籍ビューワと
を備えた、システム。
【請求項218】
請求項217記載のシステムであって、前記ネットワークは120ボルトの配布システムである、システム。
【請求項219】
請求項217記載のシステムであって、前記ネットワークはワイヤレス・ホーム・ネットワークである、システム。
【請求項220】
請求項217記載のシステムであって、前記ネットワークは有線ホーム・ネットワークである、システム。
【請求項1】
電子書籍を加入者に提供する装置であって、
電子書籍注文サイトと通信し、電子書籍選択とプロセッサIDとを提供するプロセッサと、
前記プロセッサに結合されており、前記電子書籍選択と前記プロセッサIDとを前記注文サイトに送る送信機と、
データ信号とローカル認証コードとを受け取る受信機モジュールであって、前記データ信号は暗号化された電子書籍選択を含み、前記ローカル認証コードにより前記データ信号が見るために復号化されることが可能になる、受信機モジュールと、
前記受信機モジュールに結合されており、前記データ信号を復号化するのに必要となるまで前記受信された認証コードを記憶するメモリと
を備えた装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置であって、データを受け取ることができるビューワを更に備えており、前記ビューワは、
前記データ信号を復号化する復号器と、
前記電子書籍のページを表示するディスプレイと、
前記電子書籍を記憶する書籍メモリと、
前記電子書籍を見ることを制御する制御モジュールと
を備えた、装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、図書館ユニットの中に含まれ、この装置は、前記図書館ユニットと前記ビューワとの間のインターフェースを更に備えた、装置。
【請求項4】
請求項3記載の装置であって、前記図書館ユニットは外部受信機への外部インターフェースを更に備えており、前記外部受信機は前記データ信号を受け取り、前記外部インターフェースは前記データ信号を前記図書館ユニットに伝送する、装置。
【請求項5】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はテレビ受信機である、装置。
【請求項6】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はラジオ受信機である、装置。
【請求項7】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はスプレッド・スペクトル受信機である、装置。
【請求項8】
請求項4記載の装置であって、前記外部受信機はモデムである、装置。
【請求項9】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、テレビに操作可能に接続されたセットトップ端末に含まれており、前記受信機モジュールはブロードキャスト・テレビ番組信号を受信し、前記データ信号は前記テレビ番組信号と多重化されており、この装置は、前記データ信号と前記テレビ番組信号とを逆多重化するデマルチプレクサを更に備えた、装置。
【請求項10】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記送信機、前記メモリ及び前記プロセッサは、デジタル・テレビに組み込まれたスマート・カード上に含まれており、前記受信機モジュールはブロードキャスト・テレビ番組信号を受信し、前記データ信号は前記テレビ番組信号と多重化されており、この装置は、前記データ信号と前記テレビ番組信号とを逆多重化するデマルチプレクサを更に備えた、装置。
【請求項11】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、デジタル・テレビに組み込まれたスマート・カード上に含まれており、前記デジタル・テレビは、ブロードキャスト・テレビ番組信号を受信する受信機を備えた、装置。
【請求項12】
請求項2記載の装置であって、前記デジタル・テレビは、受信した前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と前記データ信号とを逆多重化するデマルチプレクサを更に備えた、装置。
【請求項13】
請求項2記載の装置であって、前記受信機モジュール、前記プロセッサ、前記送信機及び前記メモリは、パーソナル・コンピュータに組み込まれた、装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置であって、前記パーソナル・コンピュータは、該パーソナル・コンピュータをデジタル・テレビに結合するコネクタを更に備え、前記デジタル・テレビは、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と前記データ信号とを受信する第2の受信機を備え、前記受信機モジュールは、前記ローカル認証コードと前記デジタル信号とを受け、前記パーソナル・コンピュータは前記データ信号と前記ローカル認証コードとを送り前記データ信号を復号化する、装置。
【請求項15】
請求項14記載の装置であって、前記コネクタは、無線周波数コネクタ、赤外線コネクタ及び有線コネクタのうちの1つである、装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置であって、前記有線コネクタは、RS−232接続及びRS−232ケーブルを備えた、装置。
【請求項17】
請求項1記載の装置であって、前記送信機は、電話モデム、ケーブル・モデム、ワイヤレス・モデム、非対称デジタル加入者線(ADSL)コネクタ、サービス総合デジタル網(ISDN)コネクタ、T1及びT3の回線、光ファイバ・コネクタ、ローカル・エリア・ネット(LAN)コネクタ並びに衛星アンテナ・コネクタのうちの1つを備えた、装置。
【請求項18】
請求項1記載の装置であって、この装置は前記デジタル信号及び前記認証コードを受けるインターフェースを更に備え、該インターフェースは、無線周波数コネクタ、電話モデム、ケーブル・モデム、ワイヤレス・モデム、非対称デジタル加入者線コネクタ、サービス総合デジタル網コネクタ、T1及びT3の回線、光ファイバ・コネクタ、ローカル・エリア・ネット・コネクタ並びに衛星アンテナ・コネクタのうちの1つを備えた、装置。
【請求項19】
請求項1記載の装置であって、前記データ信号は電子書籍データを含み、前記プロセッサは、受けた前記電子書籍データに基づいて電子書籍メニュを生成し、この装置はリモート・コントロールを更に備え、該リモート・コントロールは、コマンドを送り、前記電子書籍メニュをスクロールし所望の電子書籍を注文のために選択する、装置。
【請求項20】
請求項19記載の装置であって、前記リモート・コントロールは、有線コントロール、赤外線コントロール、無線周波数コントロール及びレーザー・コントロールのうちの1つである、装置。
【請求項21】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍はケーブル・テレビ・ネットワークを用いて提供される、装置。
【請求項22】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍は、オーバー・ザ・エア・ブロードキャストを用いて提供される、装置。
【請求項23】
請求項22記載の装置であって、前記オーバー・ザ・エア・ブロードキャストは、全国放送局から提供される、装置。
【請求項24】
請求項22記載の装置であって、前記オーバー・ザ・エア・ブロードキャストは、放送支局から提供される、装置。
【請求項25】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍は、衛星ブロードキャストを用いて提供され、該衛星ブロードキャストは、ダイレクト・ツー・ホーム・ブロードキャスト、ビデオ・ネットワーク配布ブロードキャスト、ポイント・ツー・ポイント・ブロードキャスト、ポイント・ツー・マルチポイント・ブロードキャスト、地域ブロードキャスト及び転送通信サービス・ブロードキャストのうちの1以上を含む、装置。
【請求項26】
請求項1記載の装置であって、前記注文サイトは、ローカル・ケーブル・システム、放送支局、全国放送局、インターネット・ウェブ・サイト、イントラネット・サイト、電子書籍ストア及び電子図書館のうちの1つを含む、装置。
【請求項27】
請求項26記載の装置であって、前記送信機は前記電子書籍選択を前記ローカル・ケーブル・システムに送り、該ローカル・ケーブル・システムは前記ローカル認証コードを返す、装置。
【請求項28】
請求項27記載の装置であって、前記ローカル認証コードはデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と多重化された、装置。
【請求項29】
請求項26記載の装置であって、前記送信機は前記電子書籍選択を前記放送支局に送り、該放送支局は前記ローカル認証コードを返す、装置。
【請求項30】
請求項29記載の装置であって、前記ローカル認証コードはデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と多重化された、装置。
【請求項31】
請求項26記載の装置であって、前記送信機は前記番組選択を前記全国放送局に送り、該全国放送局は前記ローカル認証コードを返す、装置。
【請求項32】
請求項31記載の装置であって、前記ローカル認証コードはデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組信号と多重化された、装置。
【請求項33】
請求項26記載の装置であって、前記注文サイトは認証システムを備え、該認証システムは前記電子書籍選択を受け認証信号を生成し、該認証信号は前記ローカル認証コードを提供する、装置。
【請求項34】
請求項33記載の装置であって、前記注文サイトは、前記ローカル・ケーブルの会社、前記放送支局及び前記全国放送局のうちの1つと同一場所に配置された、装置。
【請求項35】
請求項33記載の装置であって、前記注文サイトのシステムは課金システムを備え、該課金システムは前記認証信号を受信し課金記録を生成する、装置。
【請求項36】
請求項35記載の装置であって、前記課金記録は加入者の口座を引き落とす、装置。
【請求項37】
請求項35記載の装置であって、前記課金システムは前記課金記録を加入者に支払いのために送る、装置。
【請求項38】
請求項35記載の装置であって、前記課金システムは加入者のクレジット・カード口座に請求する、装置。
【請求項39】
請求項1記載の装置であって、前記注文サイトはインターネット・ウェブ・サイトを含み、該ウェブ・サイトは電子書籍メニュを含み、該ウェブ・サイトは前記電子書籍選択を受け前記ローカル認証コードを生成する、装置。
【請求項40】
請求項39記載の装置であって、前記注文サイトは課金システムを含み、該課金システムは前記ローカル認証コードを受け課金記録を生成する、装置。
【請求項41】
請求項1記載の装置であって、前記ローカル認証コードは、
識別コードと、
アドレスと、
1以上の電子書籍の識別子と
を含み、前記識別コードは、電子書籍アクセス認証を受ける前記装置を一意に識別し、前記アドレスは前記装置の位置及びルーティング命令を識別し、前記1以上の電子書籍の識別子は、復号化のために認証された前記電子書籍を特定する、装置。
【請求項42】
請求項1記載の装置であって、前記ローカル認証コードは満了を含み、満了すると、選択された前記電子書籍は前記ローカル認証コードを用いて復号化できない、装置。
【請求項43】
請求項1記載の装置であって、前記電子書籍選択は購読を含む、装置。
【請求項44】
請求項43記載の装置であって、前記購読は電子新聞に対するものである、装置。
【請求項45】
請求項43記載の装置であって、前記購読は電子雑誌に対するものである、装置。
【請求項46】
請求項43記載の装置であって、前記購読は、前記装置にログオンすると、定期的に前記装置で受ける、装置。
【請求項47】
請求項1記載の装置であって、前記データ信号は、利用可能な電子書籍のメニュを更に含む、装置。
【請求項48】
請求項47記載の装置であって、前記メニュは電子書籍の要約、著者、値段及びオリジナルのハード・コピーのテキストの発行年を含む、装置。
【請求項49】
請求項47記載の装置であって、前記メニュは前記電子書籍のレビューを含む、装置。
【請求項50】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはインターネット上のウェブ・サイトへのハイパーテキスト・リンクを含む、装置。
【請求項51】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはサブメニュを含む、装置。
【請求項52】
請求項51記載の装置であって、前記サブメニュは、電子書籍選択の確認サブメニュを含む、装置。
【請求項53】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはインターネットのウェブ・ページ上で表示され、該ウェブ・ページはホーム・ページ及び追加ページを含み、該ホーム・ページ及
び該追加ページは、進むボタン、戻るボタン及びホーム・ボタンの操作によりアクセス可能である、装置。
【請求項54】
請求項47記載の装置であって、前記メニュはハードコピー・フォーマットで提供され、該ハードコピー・フォーマットは電子書籍の識別子を含む、装置。
【請求項55】
請求項54記載の装置であって、1以上の前記電子書籍の識別子は、前記電子書籍選択を送るためにこの装置に入力される、装置。
【請求項56】
請求項55記載の装置であって、前記電子書籍の識別子は、前記装置に結合したリモート・コントロールの操作によって該装置に入力される、装置。
【請求項57】
請求項55記載の装置であって、前記電子書籍の識別子は、ビューアに表示されたソフト・キーボードの操作により前記装置に入力される、装置。
【請求項58】
請求項55記載の装置であって、前記電子書籍の識別子は、パーソナル・コンピュータに結合したキーボードの操作により前記装置に入力される、装置。
【請求項59】
電子書籍を遠隔サイトから前記電子書籍を見ることができる装置まで配布するシステムであって、
電子書籍配布点と、
前記配布点に結合されたネットワークと、
前記ネットワークに結合された電子書籍デバイスと
を備え、該電子書籍デバイスは、
電子書籍ビューワと、
電子書籍ホーム・サブシステムと
を備え、該電子書籍ホーム・サブシステムは、
前記ネットワークへのインターフェースと、
前記電子書籍を記憶するメモリと
を備えた、システム。
【請求項60】
請求項59記載のシステムであって、前記電子書籍デバイスは、
暗号化された電子書籍を受ける受信機と、
前記暗号化された電子書籍を見るために復号化する復号化器と、
電子書籍に関係したデータを前記システムに送る送信機と
を更に備え、前記データは、電子書籍の注文データと、加入者の好みと、加入者のデータとのうちの1以上を含む、システム。
【請求項61】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は全国放送局である、システム。
【請求項62】
請求項61記載のシステムであって、前記全国放送局はテレビ番組放送局である、システム。
【請求項63】
請求項62記載のシステムであって、電子書籍データはテレビ番組信号と多重化され、前記電子書籍データは前記電子書籍を含む、システム。
【請求項64】
請求項62記載のシステムであって、前記テレビ番組放送局は、ケーブル・テレビ放送局と、衛星テレビ放送局と、オーバー・ザ・エア・テレビ放送局と、ワイヤレス・テレビ放送局とのうちの1つである、システム。
【請求項65】
請求項64記載のシステムであって、前記ケーブル・テレビ放送局は、同軸ケーブル・ネットワークと、全体的にファイバのネットワークと、ファイバと動軸のハイブリッドのネットワークと、ファイバー・ツー・ザ・カーブ・ネットワークとのうちの1つを用いてテレビ番組をブロードキャストする、システム。
【請求項66】
請求項65記載のシステムであって、このシステムはローカル・ケーブル・システムを含み、該ローカル・ケーブル・システムは多重化された前記テレビ番組及び電子書籍のデータを前記全国放送局から受け、多重化された前記テレビ番組及び電子書籍のデータを前記電子書籍サブシステムに送る、システム。
【請求項67】
請求項61記載のシステムであって、前記全国放送局はラジオ番組放送局であり、前記電子書籍データ及びラジオ番組の信号は単一のラジオ・ブロードキャストに組み合わされた、システム。
【請求項68】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点はインターネット・ウェブ・サイトである、システム。
【請求項69】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点はイントラネット・サイトである、システム。
【請求項70】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は電子書籍ストアである、システム。
【請求項71】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は電子図書館である、システム。
【請求項72】
請求項59記載のシステムであって、前記配布点は、
前記電子書籍を可搬の固定メモリ・デバイスに書き込むプロセッサ
を備え、該メモリ・デバイスは前記電子書籍システムに結合可能である、システム。
【請求項73】
請求項59記載のシステムであって、このシステムは、
前記ネットワーク及び前記電子書籍システムに結合したブロードキャスト・テレビ受信デバイスであって、該ブロードキャスト・テレビ・デバイスはブロードキャスト・テレビ信号を受信し、該ブロードキャスト・テレビ信号はデジタル・マルチプレクス信号であり、電子書籍データは、テレビ番組信号と前記ブロードキャスト・テレビ信号において多重化され、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは、外部ソースからデータを受け外部ソースにデータを転送する通信デバイスを備えた、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスと、
前記ブロードキャストテレビ受信デバイスおよび前記外部ソースに結合したコンピュータであって、該コンピュータは前記デジタル・マルチプレクス信号を処理して逆多重化された電子書籍データを提供する、前記コンピュータと
を更に備えた、システム。
【請求項74】
請求項73記載のシステムであって、前記電子書籍データは前記電子書籍及び電子書籍メニュのデータを含み、前記電子書籍メニュのデータは前記電子書籍デバイスに配送可能な電子書籍に関係した情報を含む、システム。
【請求項75】
請求項73記載のシステムであって、前記電子書籍データは電子書籍を含み、前記外部ソースは電子書籍メニュのデータを生成する、システム。
【請求項76】
請求項75記載のシステムであって、前記電子書籍メニュのデータは電子書籍メニュとして前記コンピュータ上で表示され、所望の電子書籍が、表示された前記電子書籍メニュ
から該所望の電子書籍を選択することによって、前記電子書籍デバイスへの配送のために注文され、前記コンピュータは電子書籍注文リクエストを前記外部ソースに送り前記配送を開始する、システム。
【請求項77】
請求項75記載のシステムであって、前記電子書籍メニュのデータは前記ビューア上で電子書籍メニュとして表示され、所望の電子書籍が、表示された前記電子書籍メニュから該所望の電子書籍を選択することによって、前記電子書籍デバイスへの配送のために注文され、前記ビューアは電子書籍注文リクエストを送り前記配送を開始する、システム。
【請求項78】
請求項77記載のシステムであって、前記注文リクエストは前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスに送られ、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは前記注文リクエストを前記電子書籍の配布点に送る、システム。
【請求項79】
請求項77記載のシステムであって、前記注文リクエストは前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスに送られ、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは前記注文リクエストを前記外部ソースに送る、システム。
【請求項80】
請求項79記載のシステムであって、前記外部ソースはインターネット・ウェブ・サイトである、システム。
【請求項81】
請求項79記載のシステムであって、前記外部ソースは電子書籍の書店である、システム。
【請求項82】
請求項79記載のシステムであって、前記外部ソースは電子図書館である、システム。
【請求項83】
請求項77記載のシステムであって、前記ビューアは、
前記メニュのデータを記憶するメモリと、
前記メニュのデータを用いて前記電子書籍メニュを生成するプロセッサと、
前記電子書籍メニュを表示するディスプレイと
を備えた、システム。
【請求項84】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはデジタル・セットトップ・ターミナルである、システム。
【請求項85】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはデジタル・テレビであり、該デジタル・テレビはスマート・カードを備え、該スマート・カードは、多重化された前記テレビ番組信号を受信し前記電子書籍データを提供する、システム。
【請求項86】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはデジタル・テレビであり、該デジタル・テレビはスマート・カードを備え、該スマート・カードは多重化された前記テレビ番組信号を受信し前記電子書籍データを提供し、前記デジタル・テレビは前記コンピュータを備え、前記デジタル・テレビは加入者からコマンドを受けるインターフェースを更に備え、該コマンドは前記電子書籍をプレビューし注文するためのコマンドを含む、システム。
【請求項87】
請求項86記載のシステムであって、前記インターフェースは、リモート・コントロール、ワイヤレス・キーボード、有線キーボード及びソフト・キーボードのうちの1つである、システム。
【請求項88】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャストテレビ受信デバイスはデジタル・テレビであり、該デジタル・テレビは、
多重化された前記テレビ番組信号を受信し前記電子書籍データを提供するスマート・カードと、
前記電子書籍ホーム・サブシステムと
を備えた、システム。
【請求項89】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信機デバイスはコンピュータを備え、該コンピュータは、
テレビ受信機と、
前記電子書籍ホーム・サブシステムと
を備えた、システム。
【請求項90】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスはコンピュータを備え、該コンピュータは、
テレビ受信機と、
前記電子書籍デバイスと
を備えた、システム。
【請求項91】
請求項73記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・テレビ受信デバイスは代替通信ネットワークへの接続を備え、前記代替通信ネットワークは前記電子書籍データを提供し、前記接続は、有線データ接続、ワイヤレス・データ接続、有線電話接続、ワイヤレス電話接続及び無線接続のうちの1以上を備えた、システム。
【請求項92】
請求項59記載のシステムであって、前記電子書籍デバイスは、
前記ネットワークに結合したデジタル・テレビ受信機と、
代替ネットワークに結合した接続であって、該代替ネットワークは前記電子書籍データを提供することが可能であり、該接続は、有線データ接続、ワイヤレス・データ接続、有線電話接続、ワイヤレス電話接続及び無線接続のうちの1以上を備えた、前記接続と
を備えた、システム。
【請求項93】
電子書籍の注文及び配布を提供する装置であって、
電子書籍を表示して電子書籍の注文を生成する端末と、
前記端末からの電子書籍の注文を受け電子書籍へのアクセスを認証する認証信号を生成する注文及び認証システムと、
前記注文及び認証システムに結合され前記電子書籍を前記端末に送る放送局と
を備え、前記電子書籍はデジタル・ブロードキャスト・テレビ番組と多重化されており、前記放送局は前記認証信号を受信し、前記認証信号は前記端末に向けてアドレス指定されたローカル認証コードを提供し、前記ローカル認証コードは前記端末が前記電子書籍を復号化し表示することを可能にする、装置。
【請求項94】
請求項93記載の装置であって、前記認証信号は、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組と多重化され、前記端末は前記認証信号を逆多重化して前記番組にアクセスする、装置。
【請求項95】
請求項93記載の装置であって、前記認証信号は前記注文及び認証システムによって前記端末に送られる、装置。
【請求項96】
請求項93記載の装置であって、前記電子書籍は前記電子書籍のガイドにおいてリスト化される、装置。
【請求項97】
請求項96記載の装置であって、前記電子書籍のガイドは電子ガイドである、装置。
【請求項98】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドはインターネット・ウェブ・サイト上に提供され、前記端末は該ウェブ・サイトにアクセスして前記電子ガイドを受ける、装置。
【請求項99】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドはインターネット・ウェブ・サイト上に提供され、前記端末は該ウェブ・サイトにアクセスして前記電子ガイドを見る、装置。
【請求項100】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドは前記放送局によって前記端末にブロードキャストされる、装置。
【請求項101】
請求項97記載の装置であって、前記電子ガイドは利用可能な電子書籍のリストであり、該リストをスクロールして全ての利用可能な電子書籍を示すことが可能である、装置。
【請求項102】
請求項97記載の装置であって、前記電子書籍は、単一の電子書籍、複数の電子書籍及び電子購読のうちの1つである、装置。
【請求項103】
請求項102記載の装置であって、前記電子購読は電子雑誌である、装置。
【請求項104】
請求項102記載の装置であって、前記電子購読は電子新聞である、装置。
【請求項105】
請求項102記載の装置であって、前記電子購読は定期的にブロードキャストにより前記端末に提供され、該端末は電源が入ったとき又はログオンしたときに前記電子購読を受ける、装置。
【請求項106】
請求項93記載の装置であって、この装置は前記注文及び認証システムに結合した課金システムを更に含み、該課金システムは前記電子書籍の注文を受け課金記録を生成する、装置。
【請求項107】
請求項93記載の装置であって、前記課金記録は前記端末が含むキャッシュ・カードを引き落とすために使用され、前記課金システムは該課金記録に対応するデビット信号を前記端末に送る、装置。
【請求項108】
請求項93記載の装置であって、前記放送局は全国放送局である、装置。
【請求項109】
請求項93記載の装置であって、前記放送局は放送支局である、装置。
【請求項110】
請求項93記載の装置であって、前記放送局はローカル・ケーブル会社である、装置。
【請求項111】
請求項93記載の装置であって、前記放送局はデジタル衛星放送局である、装置。
【請求項112】
請求項93記載の装置であって、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組はオーバー・ザ・エアで提供される、装置。
【請求項113】
請求項93記載の装置であって、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組はケーブル・テレビ・システムを介して提供される、装置。
【請求項114】
請求項93記載の装置であって、前記デジタル・ブロードキャスト・テレビ番組は衛星
システムを介してい提供される、装置。
【請求項115】
請求項93記載の装置であって、前記注文及び認証システムと前記放送局とは同一場所に配置された、装置。
【請求項116】
請求項93記載の装置であって、前記注文及び認証システムと前記放送局とは、課金システムと同一場所に配置された、装置。
【請求項117】
請求項93記載の装置であって、前記ローカル認証コードは、端末のアドレスと、ルーティング・インジケータと、端末の識別子とを含む、装置。
【請求項118】
請求項117記載の装置であって、前記ローカル認証コードは電子書籍の識別子を更に含み、前記放送局は複数の電子書籍をブロードキャストし、前記端末は前記電子書籍の識別子によって識別された電子書籍のみを復号化し表示する、装置。
【請求項119】
ブロードキャストされた電子書籍の注文及び配送を提供するシステムであって、
通信ネットワークにおける端末と、
前記通信ネットワークの前記端末までの配送のために電子書籍の注文を受け、電子書籍へのアクセスを認証する認証信号を生成するプロセッサ・システムと、
前記プロセッサ・システムに結合した配送システムであって、前記認証信号を受け前記電子書籍を前記端末まで送る前記配送システムと
を備え、前記電子書籍は他のブロードキャスト番組とマルチプレクス・ブロードキャストとして多重化され、前記認証信号は前記端末に向けてアドレス指定されたローカル認証コードを提供し、前記ローカル認証コードは前記端末が前記電子書籍を逆多重化し復号化し表示することを可能にする、システム。
【請求項120】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組はデジタル・ブロードキャスト番組であり、前記ローカル認証コードは前記デジタル・ブロードキャスト番組と多重化され、前記端末は前記ローカル認証コードを逆多重化して前記電子書籍にアクセスする、システム。
【請求項121】
請求項119記載のシステムであって、前記ローカル認証コードは前記プロセッサ・システムによって前記端末に送られる、システム。
【請求項122】
請求項119記載のシステムであって、利用可能な電子書籍は電子書籍のガイドにおいてリスト化される、システム。
【請求項123】
請求項122記載のシステムであって、前記電子書籍のガイドはハード・コピーのガイドである、システム。
【請求項124】
請求項122記載のシステムであって、前記電子書籍のガイドは電子ガイドである、システム。
【請求項125】
請求項124記載のシステムであって、前記電子ガイドはインターネット・ウェブ・サイト上に提供され、前記端末は該ウェブ・サイトにアクセスして前記電子ガイドを受ける、システム。
【請求項126】
請求項124記載のシステムであって、前記電子ガイドは前記端末まで前記配送システムによってブロードキャストされる、システム。
【請求項127】
請求項124記載のシステムであって、前記電子ガイドは利用可能な電子書籍のリストであり、該リストをスクロールして利用可能な電子書籍を示すことが可能である、システム。
【請求項128】
請求項119記載のシステムであって、前記プロセッサ・システムある加入者の加入者特定データを集め、該加入者特定データに基づいて加入者特定メニュ・データを生成し、該加入者特定メニュ・データに基づいて加入者特定メニュを見るために提供する、システム。
【請求項129】
請求項128記載のシステムであって、前記加入者特定データは、注文した電子書籍、人口学的データ及び加入者のクエリのうちの1つを含む、システム。
【請求項130】
請求項129記載のシステムであって、前記注文した電子書籍のデータは前記端末に配送された電子書籍に基づく、システム。
【請求項131】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組は電子書籍である、システム。
【請求項132】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組はテレビ番組である、システム。
【請求項133】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組はラジオ番組である、システム。
【請求項134】
請求項133記載のシステムであって、前記ラジオ番組はアナログ・ラジオ番組である、システム。
【請求項135】
請求項134記載のシステムであって、前記電子書籍はアナログ・ラジオ番組ブロードキャストのサブキャリアにおいて搬送される、システム。
【請求項136】
請求項133記載のシステムであって、前記ラジオ番組はデジタル・ラジオ番組である、システム。
【請求項137】
請求項136記載のシステムであって、ラジオ・ブロードキャストはスペクトラム拡散ブロードキャストである、システム。
【請求項138】
請求項119記載のシステムであって、前記他のブロードキャスト番組は電話信号である、システム。
【請求項139】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストは衛星ブロードキャストである、システム。
【請求項140】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはダイレクト・ブロードキャストである、システム。
【請求項141】
請求項134記載のシステムであって、前記衛星はデジタル・オーディオ・ブロードキャストである、システム。
【請求項142】
請求項134記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはダイレクト・ツー・ホーム衛星ブロードキャストである、システム。
【請求項143】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはビデオ・ネットワーク配布ブロードキャストである、システム。
【請求項144】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはポイント・ツー・ポイント・ブロードキャストである、システム。
【請求項145】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはポイント・ツー・マルチポイント・ブロードキャストである、システム。
【請求項146】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはモバイルのデータ及び電話ブロードキャストである、システム。
【請求項147】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストはアナログ・ビデオ・ブロードキャストである、システム。
【請求項148】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストは地域ブロードキャストである、システム。
【請求項149】
請求項139記載のシステムであって、前記衛星ブロードキャストは通信のリピータ上でホストされた転送通信サービスである、システム。
【請求項150】
請求項144記載のシステムであって、前記通信のリピータは気球に配置された、システム。
【請求項151】
請求項144記載のシステムであって、前記通信のリピータは航空機に配置された、システム。
【請求項152】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはデジタル・ビデオ・ブロードキャストを含む、システム。
【請求項153】
請求項119記載のシステムであって、前記配送システムは有線データ・ネットワークを含む、システム。
【請求項154】
請求項153記載のシステムであって、前記有線データ・ネットワークは、金属線ネットワーク及びファイバの有線ネットワークのうちの一方であり、前記有線データ・ネットワークは、HDSL、ADSL、DSL、ISDN、T1、T3、SONET、ATM、X.25、フレーム・リレー及び交換式マルチメガビット・データ・サービス(SMDS)のプロトコルのうちの1以上をサポートした、システム。
【請求項155】
請求項119記載のシステムであって、前記配送システムはワイヤレス通信ネットワークを含む、システム。
【請求項156】
請求項155記載のシステムであって、前記ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク、デジタル・セルラー・ネットワーク、アナログ・セルラー・ネットワーク、デジタル・ページャ・ネットワーク及びパーソナル通信ネットワークのうちの1つである、システム。
【請求項157】
請求項155記載のシステムであって、前記ワイヤレス通信ネットワークは、グローバル・システムズ・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)規格、時分割多重
アクセス(TDMA)、符号分割多重(CDMA)及びアドバンスド・モバイル電話システム(AMPS)のうちの1以上をサポートした、システム。
【請求項158】
請求項155記載のシステムであって、前記ワイヤレス通信ネットワークは、マイクロ波マルチポイント配送システム(MMDS)、ローカル・マルチポイント配送システム(LMDS)、インストラクショナル・テレビジョン・フィクスド・サービス(ITFS)、ポイント・ツー・ポイント・マイクロ波ブロードキャスト・システム、ポイント・ツー・マルチポイント・マイクロ波ブロードキャスト・システム、ワイヤレス・ビデオ・システム及びワイヤレスATMネットワークのうちの1以上を含む、システム。
【請求項159】
請求項119記載のシステムであって、前記端末は、
ライブラリ・モジュールであって、
デジタル・ロジックと、
該デジタル・ロジックに結合したリムーバブル・ストレージ・デバイスであって、該リムーバブル・ストレージ・デバイスは1以上の電子書籍を含む電子書籍のデータを記憶した、前記リムーバブル・ストレージ・デバイスと、
該デジタル・ロジック及び該リムーバブル・ストレージ・デバイスに結合したモジュラ・コネクタであって、該モジュラ・コネクタは、入来データ信号を受信し、該入来データ信号から電子書籍のデータをストリップし、該電子書籍のデータを前記デジタル・ロジックに転送し、該デジタル・ロジックはエラー・チェックを実行し前記電子書籍のデータのアドレスを読む、前記モジュラ・コネクタと、
前記デジタル・ロジック及び前記リムーバブル・ストレージ・デバイスに結合した受信デバイスであって、該受信デバイスは、電子書籍のデータを含むデータを受け、情報を前記配送システムに転送する、前記受信デバイスと
を備えた、前記ライブラリ・モジュールと、
ビューア・モジュールであって、
前記電子書籍のデータを前記ライブラリ・モジュールから受けるインターフェース・モジュールと、
注文された前記電子書籍を表示するディスプレイと
を備えた、前記ビューア・モジュールと
を備えた、システム。
【請求項160】
請求項159記載のシステムであって、前記受信デバイスは、モデム、インターフェース・デバイス及びデジタル・ターミネーティング・エクイップメント(DTE)デバイスのうちの1つである、システム。
【請求項161】
請求項160記載のシステムであって、前記モデムは、ケーブル・モデム、衛星モデム、有線電話モデム、ワイヤレス電話モデム、有線データ・モデム及びワイヤレス・データ・モデムのうちの1以上である、システム。
【請求項162】
請求項159記載のシステムであって、前記受信デバイスは、HDSLモデム、ADSLモデム、DSLモデム、ISDNターミナル・エクイップメント・デバイス、T1のデジタル・サービス・ユニット(DSU)、T3のDSU、ファイバのユーザ網インターフェース(UNI)デバイス、ATMのUNI、X.25のDTE、フレーム・アセンブラ/デアセンブラ、ローカル・エリア・ネットワーク・インターフェース・デバイス及びSMDS加入者ネットワーク・インターフェース・デバイスのうちの1以上である、システム。
【請求項163】
請求項159記載のシステムであって、前記ビューア・モジュール及び前記ライブラリ・モジュールは単一のハウジングに含まれた、システム。
【請求項164】
請求項159記載のシステムであって、前記ビューア・モジュールは第1の可搬ハウジングに含まれ、前記ライブラリ・モジュールは第2の可搬ハウジングに含まれた、システム。
【請求項165】
請求項159記載のシステムであって、前記ライブラリ・モジュールはセットトップ端末に含まれた、システム。
【請求項166】
請求項159記載のシステムであって、前記ライブラリ・モジュールはテレビに含まれた、システム。
【請求項167】
請求項159記載のシステムであって、前記ライブラリ・モジュールはコンピュータに含まれた、システム。
【請求項168】
請求項159記載のシステムであって、前記端末はコネクタを備え、該コネクタは、テレビ、セットトップ端末、コンピュータ及びラジオのうちの1以上から前記マルチプレクス・ブロードキャストを受けるように構成された、システム。
【請求項169】
請求項159記載のシステムであって、前記端末は、
内部ケーブル・モデムと、
該モデムに結合したチューナであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストを搬送するチャネルに同調することが可能な前記チューナと、
前記マルチプレクス・ブロードキャストを復調する復調器と、
前記端末及び前記配送システムに接続したモジュラ・コネクタと
を備えた、システム。
【請求項170】
請求項159記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはオーディオ信号を含み、前記端末は該オーディオ信号から電子書籍のデータを抽出するオーディオ対応コネクタを備えた、システム。
【請求項171】
請求項170記載のシステムであって、前記オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号である、システム。
【請求項172】
請求項170記載のシステムであって、前記オーディオ信号はアナログ・オーディオ信号である、システム。
【請求項173】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはスペクトラム拡散信号であり、該スペクトラム拡散信号はデジタル・データ・ストリームを含み、該デジタル・データ・ストリームは電子書籍を含み、前記端末はスペクトラム拡散受信機を備えた、システム。
【請求項174】
請求項173記載のシステムであって、前記スペクトラム拡散信号は、ビデオ信号と同じ帯域幅であるが該ビデオ信号のノイズ・レベルより下である、システム。
【請求項175】
請求項119記載のシステムであって、前記端末は、
衛星アンテナと、
衛星受信機と
を備えた、システム。
【請求項176】
請求項175記載のシステムであって、前記衛星アンテナ及び前記衛星受信機はアナロ
グである、システム。
【請求項177】
請求項175記載のシステムであって、前記衛星アンテナ及び前記衛星受信機はデジタルである、システム。
【請求項178】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス・ブロードキャストはライブラリに提供され、該ライブラリは前記電子書籍を前記端末に送るためのインターフェースを備えた、システム。
【請求項179】
請求項178記載のシステムであって、前記インターフェースはイントラネットを含む、システム。
【請求項180】
請求項178記載のシステムであって、前記インターフェースはローカル・エリア・ネットワークを含む、システム。
【請求項181】
請求項180記載のシステムであって、前記インターフェースはインターネット・ウェブ・サイトを含む、システム。
【請求項182】
請求項180記載のシステムであって、前記インターフェースはリムーバブル・メモリ・デバイスを含む、システム。
【請求項183】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス番組は書店に提供され、該書店は前記電子書籍を前記端末に送るためのインターフェースを含む、システム。
【請求項184】
請求項183記載のシステムであって、前記インターフェースはリムーバブル・メモリ・デバイスを含む、システム。
【請求項185】
請求項183記載のシステムであって、前記インターフェースはインターネット・ウェブ・サイトを含む、システム。
【請求項186】
請求項183記載のシステムであって、前記インターフェースは有線接続を含む、システム。
【請求項187】
請求項119記載のシステムであって、前記マルチプレクス番組はキオクスにて提供される、システム。
【請求項188】
請求項187記載のシステムであって、前記電子書籍は電子新聞及び電子雑誌のうちの一方を含み、前記キオスクは前記電子書籍を前記端末に送るためのインターフェースを含む、システム。
【請求項189】
請求項188記載のシステムであって、前記インターフェースは有線接続を含む、システム。
【請求項190】
請求項188記載のシステムであって、前記インターフェースはリムーバブル・メモリ・デバイスを含む、システム。
【請求項191】
請求項119記載のシステムであって、前記配送システムは専用の電子書籍配送システムである、システム。
【請求項192】
請求項119記載のシステムであって、選択された利用可能な電子書籍が継続的にブロ
ードキャストされる、システム。
【請求項193】
請求項119記載のシステムであって、選択された利用可能な電子書籍の組は定期的に変わる、システム。
【請求項194】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は試験的に提供される、システム。
【請求項195】
請求項194記載のシステムであって、試験的な前記電子書籍へのアクセスは設定時刻の後に無効にすることができる、システム。
【請求項196】
請求項195記載のシステムであって、前記の無効は試験的な前記電子書籍の購入により防ぐことができる、システム。
【請求項197】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の一部は前記端末に暗号化されていないフォーマットで提供される、システム。
【請求項198】
請求項197記載のシステムであって、前記電子書籍の残りに対する前記認証コードは、前記電子書籍を購入したときに前記端末に提供される、システム。
【請求項199】
請求項119記載のシステムであって、前記プロセッサ・システムは前記電子書籍に対応するデータ・パケットを生成し、前記配送システムは前記電子書籍の注文に応答して該データ・パケットを配送する、システム。
【請求項200】
請求項199記載のシステムであって、前記端末は失敗したデータ・パケットの再送を要求する、システム。
【請求項201】
請求項119記載のシステムであって、前記プロセッサ・システムは、
前記電子書籍を暗号化する暗号化モジュールと、
電子書籍のデータにおけるエラーを訂正するエラー訂正モジュールと、
配送のために電子書籍を記憶するメモリと
を備えた、システム。
【請求項202】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は複数回前記端末に送られる、システム。
【請求項203】
請求項202記載のシステムであって、前記端末は、前記電子書籍を受けたときに受信の指示を前記配送システムに提供し、該配送システムは前記受信の指示を受けたときに前記電子書籍の配送を止める、システム。
【請求項204】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は前記端末への配送のために事前認証される、システム。
【請求項205】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまで電話ネットワークを用いて送られる、システム。
【請求項206】
請求項205記載のシステムであって、前記電話ネットワークは、旧来の電話ネットワーク及び公衆交換電話網のうちの一方である、システム。
【請求項207】
請求項205記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は、T1回線、T3回線、
サービス総合デジタル網の回線、非対称デジタル加入者線及び光ファイバ回線のうちの1つを用いて送られる、システム。
【請求項208】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまでインターネット・ウェブ・サイトを用いて送られる、システム。
【請求項209】
請求項208記載のシステムであって、前記インターネット・ウェブ・サイトは、自動番号識別、ユーザ名、ユーザ識別、インターネット・アドレス及びブラウザのクッキーのうちの1つに基づいて、電子書籍の注文を配置した端末を認識する、システム。
【請求項210】
請求項209記載のシステムであって、前記インターネット・ウェブ・サイトは、前記ブラウザのクッキーを用いて前記端末に対してカスタムされた電子書籍の注文を生成し、カスタムされた前記電子書籍の注文は、個別化メニュ、個別化メニュ・ナビゲーション、個別化電子書籍注文のうちの1以上を含む、システム。
【請求項211】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまでケーブル・テレビ・システムを用いて送られる、システム。
【請求項212】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記端末から前記プロセッサ・システムまでワイヤレス・モデム及びワイヤレス・ネットワークを用いて送られる、システム。
【請求項213】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍は電子メール・アドレスに配送される、システム。
【請求項214】
請求項213記載のシステムであって、前記認証信号は前記電子メール・アドレスに配送される、システム。
【請求項215】
請求項213記載のシステムであって、前記認証信号は前記端末に配送される、システム。
【請求項216】
請求項119記載のシステムであって、前記電子書籍の注文は前記プロセッサ・システムまでローカル・エリア・ネットワークを介して送られる、システム。
【請求項217】
電子書籍を配送するシステムであって、
複数のマシンを備え、該複数のマシンのうちの1つのマシンは、
マイクロプロセッサと、
該マイクロプロセッサに結合したトランシーバと、
該マイクロプロセッサに結合し前記マシンに関係する1以上の電子書籍を記憶するメモリと、
前記複数のマシンに結合したネットワークと、
該ネットワークに結合したインターフェースと、
該インターフェースに操作可能に結合可能な電子書籍ビューワであって、該電子書籍ビューワからのコマンドにより、前記マシンは前記メモリから前記電子書籍ビューワに電子書籍を送る、前記電子書籍ビューワと
を備えた、システム。
【請求項218】
請求項217記載のシステムであって、前記ネットワークは120ボルトの配布システムである、システム。
【請求項219】
請求項217記載のシステムであって、前記ネットワークはワイヤレス・ホーム・ネットワークである、システム。
【請求項220】
請求項217記載のシステムであって、前記ネットワークは有線ホーム・ネットワークである、システム。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図14c】
【図14d】
【図14e】
【図14f】
【図14g】
【図14h】
【図14i】
【図14j】
【図15】
【図16a】
【図16b】
【図17】
【図18a】
【図18b】
【図19】
【図20】
【図21a】
【図21b】
【図21c】
【図21d】
【図21e】
【図21f】
【図21g】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
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【図8】
【図9】
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【図14f】
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【図14i】
【図14j】
【図15】
【図16a】
【図16b】
【図17】
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【図18b】
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【図20】
【図21a】
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【図21c】
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【図22】
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【図25】
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【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【公開番号】特開2012−54964(P2012−54964A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−221264(P2011−221264)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【分割の表示】特願2000−611222(P2000−611222)の分割
【原出願日】平成12年4月11日(2000.4.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(511090431)アドレア エルエルシー (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221264(P2011−221264)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【分割の表示】特願2000−611222(P2000−611222)の分割
【原出願日】平成12年4月11日(2000.4.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(511090431)アドレア エルエルシー (6)
【Fターム(参考)】
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