説明

電子機器、その表示制御方法及び表示制御プログラム

【課題】検索文字表示領域を利用して入力された文字に基づくデータを容易に検索することが可能な電子機器、その表示制御方法及び表示制御プログラムを提供すること。
【解決手段】データを記憶する記憶部34と、複数の文字が一の操作部11にそれぞれ割り当てられる複数の操作部11と、データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域13Aを表示する表示部13と、前記複数の操作部11のうちいずれかの操作部11が操作された場合に、操作された操作部11に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが前記記憶部34に記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域13Aに表示させる制御部21と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索文字表示領域を利用して入力された文字に基づくデータを容易に検索することが可能な携帯電話機、PDA等の電子機器、その表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の電子機器は、表示部に待受画面が表示された状態で、テンキーのうちいずれかのキーが長押しされると、操作されたキーに割り当てられる文字を頭文字とする名称(例えば、アドレス帳に登録された名前)を表示させることで容易に所望のアドレスデータを検索することができるという時短検索機能が存在する。そして、表示された名称を選択すると選択された名称に対応付けられるアドレスデータが表示される(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−330609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、従来技術においては、操作されたキーに割り当てられる文字を頭文字とする名称が表示された場合に、併せて検索文字表示領域(例えば、検索窓)を表示して更なるアドレスデータの検索に利用できると便利であるが、時短検索機能において検索文字表示領域を利用するものはなかった。また、アドレスデータの検索を一例としてあげたが、Eメールや辞書等の電子機器の内部に記憶されているデータの検索に利用できても便利である。
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、検索文字表示領域を利用して入力された文字に基づくデータを容易に検索することが可能な電子機器、その表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、データを記憶する記憶部と、複数の文字が一の操作部にそれぞれ割り当てられる複数の操作部と、データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域を表示する表示部と、前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が操作された場合に、操作された操作部に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが前記記憶部に記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる制御部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、上記電子機器では、前記制御部は、前記第1の文字が割り当てられた操作部が操作された場合に、前記第1の文字を含むデータが前記記憶部に記憶されていないと、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに含まれる文字であって、前記第1の文字とは異なる第2の文字を前記検索文字表示領域に表示させてもよい。
【0008】
また、上記電子機器では、前記操作部は、前記複数の文字として子音が同一の仮名文字がそれぞれ割り当てられており、前記第1の文字と前記第2の文字とは、母音が異なる仮名文字であってもよい。
【0009】
また、上記電子機器では、前記操作部は、前記複数の文字として異なる文字種の文字がそれぞれ割り当てられており、前記第1の文字と前記第2の文字とは、異なる文字種の文字であってもよい。
【0010】
また、上記電子機器では、前記制御部は、前記表示部に標準画面が表示されている状態で、前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が所定時間以上操作された場合に、前記第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させてもよい。
【0011】
また、上記電子機器では、前記制御部は、前記第1の文字が前記検索文字表示領域に表示された状態において、前記複数の操作部のうち、前記第1の文字を表示させる際に操作された第1の操作部とは異なる第2の操作部が操作された場合に、操作された前記第2の操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに前記第1の文字に続いて含まれる文字である第3の文字を前記第1の文字に続けて前記検索文字表示領域に表示させてもよい。
【0012】
また、上記電子機器では、前記制御部は、前記第1の文字が前記検索文字表示領域に表示された状態において、前記複数の操作部のうち、前記第1の文字を表示させる際に操作された第1の操作部とは異なる第2の操作部が操作された場合に、操作された前記第2の操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに含まれる文字である第4の文字を前記第1の文字に替えて前記検索文字表示領域に表示させてもよい。
【0013】
また、上記電子機器では、前記制御部は、前記第1の文字が前記検索文字表示領域に表示された状態において、前記複数の操作部のうち、前記第1の文字を表示させる際に操作された操作部と同一の操作部が操作された場合に、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに含まれる文字であって、前記第1の文字とは異なる第5の文字を前記第1の文字に替えて前記検索文字表示領域に表示させてもよい。
【0014】
また、上記電子機器では、前記記憶部は、名称とアドレスデータを対応付けて記憶し、
前記制御部は、前記第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる際に、当該第1の文字を頭文字とする名称又はアドレスデータの少なくともいずれか一方を前記表示部に表示させてもよい。
【0015】
また、上記電子機器では、前記記憶部は、名称とメールアドレス又は電話番号を対応付けて記憶し、前記制御部は、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち前記第1の文字を頭文字とする名称が前記記憶部に記憶されていない場合に、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたメールアドレス又は電話番号の頭文字であって、前記第1の文字とは異なる第2の文字を前記検索文字表示領域に表示させると共に、当該第2の文字を頭文字とするメールアドレス又は電話番号或いは当該メールアドレス又は当該電話番号に対応付けられた名称を前記表示部に表示させてもよい。
【0016】
また、本発明に係る電子機器の表示制御方法は、上記課題を解決するために、複数の文字が一の操作部にそれぞれ割り当てられる複数の操作部と、データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域を表示する表示部とを有する電子機器の制御方法であって、データを記憶する記憶工程と、前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が操作された場合に、操作された操作部に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る電子機器の表示制御プログラムは、上記課題を解決するために、複数の文字が一の操作部にそれぞれ割り当てられる複数の操作部と、データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域を表示する表示部とを有する電子機器をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、データを記憶する記憶工程と、前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が操作された場合に、操作された操作部に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる制御工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、検索文字表示領域を利用して入力された文字に基づくデータを容易に検索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明における電子機器の一例である携帯電話機1の外観正面図である。
【図2】図2は、携帯電話機1の操作部11を構成する入力キー11Aに割り当てられる複数の文字の例である。
【図3】図3は、携帯電話機1の機能の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図4は、携帯電話機1に記憶されている名称と名称に対応付けられたアドレスデータ(メールアドレス、電話番号)の例である。
【図5】図5は、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の動作を説明するための説明図である。
【図6】図6は、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の動作を説明するための説明図である。
【図7】図7は、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の動作を説明するための説明図である。
【図8】図8は、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の動作を説明するための説明図である。
【図9】図9は、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係る電子機器の一例である携帯電話機1の外観正面図である。なお、図1は、操作部11を有する操作部側筐体2と表示部13を有する表示部側筐体3の2つの筐体が連結部4により連結されたいわゆる折り畳み型の携帯電話機1の形態を示しているが、本発明に係る電子機器の形態としては特にこれに限られない。
例えば、操作部側筐体2と表示部側筐体3の両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合わせ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部11と表示部13とが1つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレープタイプ、フリップタイプ)でも良い。
【0021】
また、図1は、操作部11が物理的な複数の操作キー(入力キー11A、機能実行キー11B、決定操作キー11C)から構成された携帯電話機1を示しているが、特にこれに限られない。例えば、表示部13に対するユーザの指やタッチペン等の物体による接触を操作部11の操作として検出する、いわゆるタッチパネルを備えた携帯電話機であっても良い。タッチパネルを備えた携帯電話機の場合、タッチパネル上に表示されたキー、いわゆるタッチキーが本発明にいう操作部11(入力キー11A、機能実行キー11B、決定操作キー11C)となる。
【0022】
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3とを備え、操作部側筐体2と表示部側筐体3とはヒンジ機構を備える連結部4を介して連結される。ユーザは連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを、相対的に動かすことにより操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(閉状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態(開状態)にしたりすることが可能となる。
【0023】
操作部側筐体2は、操作部11と、マイク12と、を有する。
【0024】
操作部11は、仮名文字、カナ文字、漢字、英字、数字、記号等を含む文字を入力するための入力キー11Aと、電話帳機能、メール機能、Web機能等の各機能を実行させるための機能実行キー11Bと、各種操作における決定や上下左右への方向指定を行わせるための決定操作キー11Cと、を含んで構成される。
各キーは起動している機能の種類に応じて所定の機能が割り当てられており、ユーザが各キーを操作、すなわち押圧することにより、当該操作されたキーに割り当てられる機能に応じた動作が実行される。
【0025】
ここで、図2に示すように、入力キー11Aの一のキーには、それぞれ複数の文字が割り当てられる。例えば、「1」キーには、仮名文字「あ」「い」「う」「え」「お」、数字「1」、記号「.」「@」が割り当てられ、「2」キーには、仮名文字「か」「き」「く」「け」「こ」、英字「A」「B」「C」、数字「2」が割り当てられる。同様にして、「3」キーには、仮名文字「さ」「し」「す」「せ」「そ」、英字「D」「E」「F」、数字「3」が割り当てられ、「4」キーには、仮名文字「た」「ち」「つ」「て」「と」、英字「G」「H」「I」、数字「4」が割り当てられ、「5」キーには、仮名文字「な」「に」「ぬ」「ね」「の」、英字「J」「K」「L」、数字「5」が割り当てられる。
【0026】
マイク12は、ユーザが通話時に発した音声が入力されるマイクの機能を有する。
【0027】
なお、操作部側筐体2の側面には外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェースと、所定の機能が割り当てられているサイドキーと、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェースとが、設けられている(図示せず)。
【0028】
表示部側筐体3は表示部13とスピーカ14とを有する。
【0029】
表示部13は、各種情報を表示するためのものであり、LCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic Light Emitting Diode)が採用される。表示部13には、通信の待受け状態であって所定の機能が起動していない状態には標準画面(他に待受画面、初期画面、壁紙、デスクトップともいう。)が表示され、所定の機能が起動している場合には、当該所定の機能の動作に基づく画面が表示される。
また、表示部13はデータを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域13Aを表示する。具体的には、後述する記憶部34に記憶されたデータ(電話帳機能において利用されるアドレスデータ(例えば、電話番号やメールアドレス)や当該アドレスデータに対応付けられた名称(例えば、名前)等のデータ、メール機能において送受信されたメールの内容データ(例えば、件名や本文)や当該内容データに対応付けられた名称(例えば、日時、相手先の名前)等のデータ、辞書機能において利用される辞書データ等)を検索するために、操作部11のうち、入力キー11Aが操作された場合に、操作された入力キー11Aに割り当てられる文字を検索文字表示領域13Aに表示する。
【0030】
スピーカ14は、通話時の相手側の音声を出力するレシーバの機能を有する。
【0031】
図3は、携帯電話機1の機能の概略構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機1は、図3に示すように、操作部11(入力キー11A、機能実行キー11B、決定操作キー11Cを含む。)と、マイク12と、表示部13と、スピーカ14とが備えられ、内部には制御部21と、LCD制御部22と、メインアンテナ31と、RF回路部32と、音声処理部33と、記憶部34と、を備えている。
【0032】
制御部21は、携帯電話機1の全体を制御しており、中央処理装置(CPU)等を用いて構成される。そして、LCD制御部22、音声処理部33、記憶部34に対して所定の制御を行う。制御部21の具体的な処理については後述する。
【0033】
LCD制御部22は、制御部21の制御に従って、所定の画像処理を行い、処理後の画像データを不図示のドライバICに出力する。ドライバICは、LCD制御部22から供給された画像データを不図示のフレームメモリに蓄え、所定のタイミングで表示部13に出力する。
【0034】
メインアンテナ31は、第1の使用周波数帯(例えば、800MHz)で基地局等と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯(例えば、1.5GHz)に対応できるデュアルバンド構成である。なお、本発明に係る実施形態においては、第1の使用周波数帯として、800MHzとしているが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ31は第1の使用周波数帯で外部装置(基地局)と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯に対応できるアンテナを別途設けても良い。
【0035】
RF回路部32は、メインアンテナ31によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部21に供給する。そして、制御部21から供給された信号を復調処理し、メインアンテナ31を介して外部装置に送信する。また、その一方で、メインアンテナ31によって受信している信号の強度を制御部21に通知する。
【0036】
音声処理部33は、制御部21の制御に従って、RF回路部32から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ14に出力する。スピーカ14は、音声処理部33から供給された信号を外部に出力する。
【0037】
また、音声処理部33は、制御部21の制御に従って、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部32に出力する。RF回路部32は、音声処理部33から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ31に供給し、メインアンテナ31により電波として外部に出力させる。
【0038】
記憶部34は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部21による演算処理に利用される。また、記憶部34には、携帯電話機1上で動作する複数の機能において利用されるデータやテーブル等が記憶されている。なお、記憶部34は、着脱可能な外部メモリであってもよい。
【0039】
具体的に、記憶部34には、例えば、図4に示すように、電話帳機能において利用されるアドレスデータ(例えば、電話番号やメールアドレス)や当該アドレスデータに対応付けられた名称(例えば、名前)等のデータが記憶されている。他にも、メール機能において送受信されたメールの内容データ(例えば、件名や本文)や当該内容データに対応付けられた名称(例えば、日時、相手先の名前)等のデータ、辞書機能において利用される辞書データ等の様々なデータが記憶される。
【0040】
表示部13に標準画面が表示されている状態において、入力キー11Aのうちいずれかのキーが短押下(所定時間未満の押下)されると、操作されたキーに割り当てられる数字が入力され、表示部13に表示される。そして、入力された数字を用いて発信を行うことや、電話帳に登録することが可能となる。
同様に、表示部13に標準画面が表示されている状態において、入力キー11Aのうちいずれかのキーが長押下(所定時間以上の押下)されると、操作されたキーに割り当てられる文字を頭文字とする名称が表示部13に表示される。そして、表示された名称を選択すると選択された名称に対応付けられるアドレスデータが表示される。
これにより、ユーザは表示部13に標準画面が表示されている状態において、入力された数字を用いた発信や電話帳への登録だけでなく、所望のアドレスデータを検索することも可能となる(いわゆる時短検索機能)。
【0041】
ここで、入力キー11Aのうち操作されたキーに割り当てられる文字を頭文字とする名称が表示部13に表示された場合に、併せて検索文字表示領域13Aを表示して更なるアドレスデータの検索に利用できると便利であるが、時短検索機能において検索文字表示領域13Aを利用するものはなかった。また、アドレスデータの検索だけでなく、メールや辞書等の記憶部34に記憶されているデータの検索に利用できても便利である。
検索文字表示領域13Aとは、データを検索するために入力された文字を表示させるための文字表示領域であり、検索窓や検索フォームともいう。
【0042】
図5を用いて本発明に係る実施形態について説明する。本実施形態においては、前提として名称「片山」「川村」「北川」「久野」「Andy」及び当該名称に対応付けられたアドレスデータが電話帳として記憶部34に記憶されているとする。
そして、表示部13に標準画面が表示されている状態において(図5(a)参照)、入力キー11Aのうち「2」キーが長押下された場合に、操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「か」「き」「く」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」)のうち第1の文字「か」を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータが記憶部34に記憶されていると、第1の文字「か」を検索文字表示領域13Aに表示させる(図5(b)参照)。
そして、第1の文字「か」を頭文字とする名称の一覧が表示部13に表示される。また、かかる場合に、第1の文字「か」を頭文字とする名称のみ(例えば、「片山」)を表示しても良いし、「2」キーに割り当てられる複数の文字を頭文字とする一部の名称(例えば、「片山」「川村」「北川」「久野」)或いは全ての名称(例えば、「片山」「川村」「北川」「久野」「Andy」を表示しても良い(図5(b)参照)。そして、表示された名称のうち、選択された名称に対応付けられたアドレスデータ等が表示される(図5(c)参照)。
【0043】
ここで、第1の文字は「2」キーに割り当てられる文字であれば良く、「か」に限られることなく、「き」「く」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」のいずれであっても良い。
このようにして、検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字「か」に基づくアドレスデータを容易に検索することが可能となる。
【0044】
なお、表示部13に標準画面が表示されている状態を例に挙げているがこれに限られない。例えば、メール機能やメモ帳機能、テレビ機能等の各種機能が起動している状態において、キーが長押下された場合であっても良い。
また、キーが長押下される場合に限られず、短押下された場合であっても良い。
さらに、一例として第1の文字を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータを検索することを示したが、これに限られず、メールの内容データや辞書のデータであってもよく、記憶部34に記憶されているデータであれば良い。
【0045】
本実施形態において、図5(b)においては、第1の文字「か」を検索文字表示領域13Aに表示させる際に、当該第1の文字「か」を頭文字とする名称を表示しているがこれに限られず、第1の文字「か」を検索文字表示領域13Aに表示させる際に、当該第1の文字「か」を頭文字とする名称又はアドレスデータの少なくともいずれか一方を表示部13に表示させても良い。また、第1の文字「か」を頭文字とする名称に対応付けられるアドレスデータを表示部13に表示させても良い。
【0046】
次に、図6を用いて本発明に係る実施形態について説明する。本実施形態においては、前提として名称「久野」「Andy」及び当該名称に対応付けられたアドレスデータが電話帳として記憶部34に記憶されているとする。
そして、表示部13に標準画面が表示されている状態において(図6(a)参照)、入力キー11Aのうち「2」キーが長押下された場合に、操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「か」「き」「く」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」)のうち第1の文字「か」を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータが記憶されていないと、操作されたキーに割り当てられる複数の文字のうち、記憶されているアドレスデータに対応付けられる名称を頭文字とする文字であって、第1の文字「か」とは異なる第2の文字「く」を検索文字表示領域13Aに表示させる(図6(b)参照)。
すなわち、「2」キーが長押下された場合に、本実施形態においては、第1の文字「か」を頭文字とするアドレスデータに対応付けられた名称が記憶されていないため、「2」キーに割り当てられる複数の文字のうち第1の文字とは異なる文字を頭文字とするアドレスデータに対応付けられた名称がないか否かを判断する。そして、本実施形態においては、「く」を頭文字とするアドレスデータに対応付けられた名称「久野」が記憶されているため、第2の文字として「く」を検索文字表示領域13Aに表示させる。
そして、第2の文字「く」を頭文字とする名称の一覧が表示部13に表示される。また、かかる場合に、第2の文字「く」を頭文字とする名称のみ(例えば、「久野」)を表示しても良いし(図6(b)参照)、「2」キーに割り当てられる複数の文字を頭文字とする一部の名称或いは全ての名称(例えば、「久野」「Andy」)を表示しても良い。
そして、表示された名称のうち、選択された名称に対応付けられたアドレスデータ等が表示される(図6(c)参照)。
具体的には、記憶部34には名称「久野」「Andy」が電話帳として記憶されているため、はじめに名称「久野」の頭文字「く」を第2の文字として検索文字表示領域13Aに表示する。
【0047】
ここで、第2の文字は、「2」キーに割り当てられる文字であって、記憶されたアドレスデータに対応付けられた名称の頭文字であることを前提として、第1の文字「か」と異なる文字あれば良く、「く」に限られず、「き」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」のいずれであっても良い。
このようにして、検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字「か」に基づくアドレスデータが記憶されていない場合に、操作されたキーと同一のキーに「か」と共に割り当てられる他の文字に基づくアドレスデータを容易に検索することが可能となる。
【0048】
なお、表示部13に標準画面が表示されている状態を例に挙げているがこれに限られない。例えば、メール機能やメモ帳機能、テレビ機能等の各種機能が起動している状態において、キーが長押下された場合であっても良い。
また、キーが長押下される場合に限られず、短押下された場合であっても良い。
さらに、一例として第2の文字を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータを検索すること示したが、これに限られず、メールの内容データや辞書のデータであってもよく、記憶部34に記憶されているデータであれば良い。
【0049】
ここで、操作部11を構成する複数の入力キー11Aの一のキーには複数の文字として子音が同一の仮名文字がそれぞれ割り当てられており(例えば、仮名文字「か」「き」「く」「け」「こ」)、第1の文字と第2の文字とは母音が異なる仮名文字であっても良い。上述の実施形態において、第1の文字は「か」であり、第2の文字は「く」であるため、第1の文字と第2の文字は子音が同一であり母音が異なる仮名文字である。
【0050】
また、操作部11を構成する複数の入力キー11Aの一のキーには複数の文字として異なる文字種の文字がそれぞれ割り当てられており(例えば、仮名文字「か」「き」「く」「け」「こ」、英字「A」「B」「C」、数字「2」)、第1の文字と第2の文字とは異なる文字種の文字であっても良い。例えば、「2」キーを例にあげた場合に、第1の文字は仮名文字「か」であり、第2の文字は英字「A」「B」「C」や数字「2」である。
【0051】
次に、図7を用いて本発明に係る実施形態について説明する。本実施形態においては、前提として名称「片山」「川村」「北川」「久野」「田上」「筒井」「戸村」「Andy」及び当該名称に対応付けられたアドレスデータが電話帳として記憶部34に記憶されているとする。
そして、表示部13に標準画面が表示されている状態において(図7(a)参照)、入力キー11Aのうち「2」キーが長押下された場合に、操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「か」「き」「く」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」)のうち第1の文字「か」を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータが記憶部34に記憶されていると、第1の文字「か」を検索文字表示領域に表示させる。
そして、第1の文字「か」が検索文字表示領域に表示された状態において、複数の入力キー11Aのうち、第1の文字「か」を表示させる際に操作された「2」キー(第1の操作部)とは異なる「4」キー(第2の操作部)が操作された場合に、操作された「4」キーに割り当てられる複数の文字のうち、記憶部34に記憶されたデータに第1の文字「か」に続いて含まれる文字である第3の文字「た」を第1の文字「か」に続けて検索文字表示領域13Aに表示させる(図7(c)参照)。
具体的には、記憶部34には名称「片山」が記憶されているため、第1の文字「か」に続けて第3の文字「た」を検索文字表示領域13Aに表示させる。かかる場合に、名称「片山」を共に表示させても良い(図7(c)参照)。そして、「片山」を選択すると名称「片山」に対応付けられたアドレスデータが表示される。
ここで、記憶部34には名称「片山」ではなく「勝田」「加藤」が記憶されている場合には、第1の文字「か」が検索文字表示領域13Aに表示されている状態において、「4」キーが操作されると、第1の文字「か」に続く第3の文字として「つ」を検索文字表示領域13Aに表示させると共に、名称「勝田」を表示させる。
そして、「かつ」が検索文字表示領域13Aに表示された状態において続けて再度「4」キーが操作された場合には、名称「勝田」の次は「加藤」が記憶されているため、第1の文字「か」に続く第3の文字として「つ」に替わって「と」が検索文字表示領域13Aに表示させると共に、名称「加藤」を表示させる。
このようにして、検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字「か」を表示させる際に操作されたキーとは異なるキーが操作された場合に、第1の文字に続いて操作されたキーに割り当てられる第3の文字に基づくアドレスデータを容易に検索することが可能となる。
【0052】
また、表示部13に標準画面が表示されている状態において(図7(a)参照)、入力キー11Aのうち「2」キーが長押下された場合に、操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「か」「き」「く」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」)のうち第1の文字「か」を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータが記憶部34に記憶されていると、第1の文字「か」を検索文字表示領域Aに表示させる。第1の文字「か」が検索文字表示領域13Aに表示された状態において、複数の入力キー11Aのうち、第1の文字「か」を表示させる際に操作された「2」キー(第1の操作部)とは異なる「4」キー(第2の操作部)が操作された場合に、操作された「4」キーに割り当てられる複数の文字のうち、記憶部34に記憶されたデータに含まれる文字である第4の文字「た」を第1の文字「か」に替えて検索文字表示領域13Aに表示させる(図7(d)参照)。
具体的には、記憶部34には名称「田上」が記憶されているため、第1の文字「か」に替えて第4の文字「た」を検索文字表示領域13Aに表示させる。かかる場合に、名称「田上」を共に表示させても良い。また、「田上」だけでなく、第4の文字「た」行を頭文字とする名称(例えば、「筒井」「戸村」)を全て表示させても良い(図7(d)参照)。そして、「田上」を選択すると名称「田上」に対応付けられたアドレスデータが表示される。
ここで、記憶部34には名称「田上」ではなく「筒井」が記憶されている場合には、第1の文字「か」が検索文字表示領域13Aに表示されている状態において、「4」キーが操作されると、第4の文字「つ」を第1の文字「か」に替えて検索文字表示領域13Aに表示させると共に、名称「筒井」を表示させる。
そして、「つ」が検索文字表示領域13Aに表示された状態において、続けて再度「4」キーが操作された場合には、名称「筒井」の次は「戸村」が記憶されているため、第4の文字として「つ」に替わって「と」を検索文字表示領域13Aに表示させると共に、名称「戸村」を表示させる。
このようにして、検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字「か」を表示させる際に操作されたキーとは異なるキーが操作された場合に、当該キーに割り当てられる第4の文字に基づくアドレスデータを容易に検索することが可能となる。
【0053】
ここで、第1の文字が検索文字表示領域13Aに表示されている状態において、第1の操作部とは異なる第2の操作部が操作された場合に、第1の文字に続いて第3の文字を表示させるか第1の文字に替えて第4の文字を表示させるかは、例えば、操作部11を長押下したか短押下したかによって切替えても良い。
【0054】
また、表示部13に標準画面が表示されている状態において(図7(a)参照)、入力キー11Aのうち「2」キーが操作された場合に、操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「か」「き」「く」「け」「こ」、「A」「B」「C」、「2」)のうち第1の文字「か」を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータが記憶部34に記憶されていると、第1の文字「か」を検索文字表示領域13Aに表示させる。第1の文字「か」が検索文字表示領域13Aに表示された状態において、複数の入力キー11Aのうち、第1の文字「か」を表示させる際に操作された「2」キーと同一の操作部である「2」キーが操作された場合に、操作された「2」キーに割り当てられる複数の文字のうち、記憶部34に記憶されたデータに含まれる文字であって、第1の文字「か」とは異なる第5の文字「き」を第1の文字「か」に替えて検索文字表示領域13Aに表示させる(図7(e)参照)。ここで、「2」キーの操作は長押下であっても短押下であっても良い。
具体的には、記憶部34には名称「北川」が記憶されているため、第1の文字「か」に替えて第5の文字「き」を検索文字表示領域13Aに表示させる。かかる場合に、名称「北川」を共に表示させても良い。また、「北川」だけでなく、「2」キーに割り当てられる第1の文字「か」以外の文字を頭文字とする一部の名称(例えば、「北川」「久野」)或いは出全ての名称(例えば、「北川」「久野」「Andy」)を全て表示させても良い(図7(e)参照)。そして、「北川」を選択すると名称「北川」に対応付けられたアドレスデータが表示される。
ここで、記憶部34には名称「北川」ではなく「工藤」が記憶されている場合には、第1の文字「か」が検索文字表示領域13Aに表示されている状態において、「4」キーが操作されると、第5の文字「く」を第1の文字「か」に替えて検索文字表示領域13Aに表示させる。
このようにして、検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字「か」を表示させる際に操作されたキーとは同一のキーが操作された場合に、当該キーに割り当てられる第5の文字に基づくアドレスデータを容易に検索することが可能となる。
【0055】
次に図8を用いて本発明に係る実施形態について説明する。本実施形態においては、前提として名称「葛西」及び当該名称に対応付けられた電話番号「090-1234-5678」、メールアドレス「kasai@kyocera/com」、名称「時報」及び当該名称に対応付けられた電話番号「117」、メールアドレス「jihou@kyocera.com」が電話帳として記憶部34に記憶されているとする。
そして、表示部13に標準画面が表示されている状態において(図8(a)参照)、入力キー11Aのうち「1」キーが長押下された場合に、操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「あ」「い」「う」「え」「お」、「.」「@」、「1」)のうち第1の文字「あ」を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータが記憶されていないと、記憶されているアドレスデータに対応付けられる名称を頭文字とする文字であって、操作されたキーに割り当てられる複数の文字のいずれかの文字(「い」「う」「え」「お」、「.」「@」、「1」)を頭文字とする名称が記憶されていないかを判定する。しかし、本実施形態において、名称は「葛西」及び「時報」しか記憶されていない。
そして、次に操作されたキーに割り当てられる複数の文字(「あ」「い」「う」「え」「お」、「.」「@」、「1」)を頭文字とするメールアドレス又は電話番号が記憶されていないか判定する。そして、複数の文字のうち「1」を頭文字とする電話番号「117」が記憶されているため、「1」を第2の文字として検索文字表示領域13Aに表示させる(図8(b)参照)。そして、第2の文字「1」を頭文字とする電話番号が表示部13に表示される。また、かかる場合に、「1」キーに割り当てられる複数の文字を頭文字とする一部の名称或いは全ての名称、メールアドレス、電話番号を表示しても良い。
そして、表示された名称、メールアドレス、電話番号のうち、選択された名称、メールアドレス、電話番号に対応付けられた名称やアドレスデータ等が表示される(図8(c)参照)。
【0056】
ここで、第1の文字は「1」キーに割り当てられる文字であれば良く、「1」に限られることなく、「あ」「い」「う」「え」「お」、「.」「@」のいずれであっても良い。
このようにして、検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字「1」に基づくメールアドレスや電話番号を容易に検索することが可能となる。
【0057】
なお、表示部13に標準画面が表示されている状態を例に挙げているがこれに限られない。例えば、メール機能やメモ帳機能、テレビ機能等の各種機能が起動している状態において、キーが長押下された場合であっても良い。
また、キーが長押下される場合に限られず、短押下された場合であっても良い。
さらに、一例として第2の文字を頭文字とする名称が対応付けられたアドレスデータを検索することを示したが、これに限られず、メールの内容データや辞書のデータであってもよく、記憶部34に記憶されているデータであれば良い。
【0058】
本実施形態において、図8(b)においては、第2の文字「1」を検索文字表示領域13Aに表示させる際に、当該第2の文字「1」を頭文字とする電話番号を表示しているがこれに限られず、第2の文字「1」を検索文字表示領域13Aに表示させる際に、当該第2の文字「1」を頭文字とする電話番号又は当該電話番号に対応付けられた名称やアドレスデータの少なくともいずれか一方を表示部13に表示させても良い。
また、第2の文字「1」を頭文字とするメールアドレスが記憶されている場合には、メールアドレスを表示しても良いし、当該メールアドレスに対応付けられる名称又は電話番号を表示しても良い。
【0059】
次に、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の処理動作について図9のフローチャートを用いて説明する。本フローチャートは、表示部13に標準画面が表示されている状態から始まる。表示部13に標準画面が表示されている状態において、ユーザが操作部11の入力キー11Aのいずれかのキーを操作すると、当該キーを所定時間以上操作したか否かを判断する(ステップに表示される(ステップS11)。所定時間以上操作したと判断されると(ステップS11:Yes)、操作されたキーに割り当てられた第1の文字を頭文字とする名称が記憶部34に記憶されているかを判断する(ステップS12)。一方、所定時間以上操作したと判断されないと(ステップS11:No)、操作されたキーに割り当てられた数字を表示部13に表示する(ステップS13)。表示された数字は発信や電話帳の登録に利用することが可能となる。
【0060】
そして、操作されたキーに割り当てられる第1の文字を頭文字とする名称が記憶部34に記憶されていると判断された場合に(ステップS12:YES)、第1の文字を検索文字表示領域13Aに表示すると共に、第1の文字を頭文字とする名称を表示部13に表示する(ステップS14)。また、操作されたキーに割り当てられる第1の文字を頭文字とする名称が記憶部34に記憶されていないと判断された場合に(ステップS12:No)、操作されたキーに割り当てられる第1の文字を頭文字とするメールアドレス又は電話番号が記憶部34に記憶されていないか判断する(ステップS15)。
【0061】
そして、操作されたキーに割り当てられる第1の文字を頭文字とするメールアドレス又は電話番号が記憶部34に記憶されていると判断された場合に(ステップS15:Yes)、操作されたキーに割り当てられた第1の文字を検索文字表示領域13Aに表示すると共に、第1の文字を頭文字とするメールアドレス又は電話番号を表示部13に表示する(ステップS16)。また、操作されたキーに割り当てられる第1の文字を頭文字とするメールアドレス又は電話番号が記憶部34に記憶されていないと判断された場合に(ステップS15:No)、該当する名称、メールアドレス及び電話番号が記憶されていない旨を表示部13に表示する(ステップS17)。
このようにして、ユーザは検索文字表示領域13Aを利用して入力された文字に基づく所望のアドレスデータを容易に検索することが可能となる。
【0062】
以上により、本フローチャートは終了する。
【0063】
これまで、一実施形態としての携帯電話機等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0064】
また、上述の実施形態において、携帯電話機を例に用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、PHS(登録商標:Personal Handy phone System)やPDA(Personal Digital Assistant)の他、パーソナルコンピュータやゲーム機等、様々な電子機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0065】

1 携帯電話機
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
4 連結部
11 操作部
11A 入力キー
11B 機能実行キー
11C 決定操作キー
12 マイク
13 表示部
13A 検索文字表示領域
14 スピーカ
21 制御部
22 LCD制御部
31 メインアンテナ
32 RF回路部
33 音声処理部
34 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記憶する記憶部と、
複数の文字が一の操作部にそれぞれ割り当てられる複数の操作部と、
データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域を表示する表示部と、
前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が操作された場合に、操作された操作部に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが前記記憶部に記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる制御部と、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の文字が割り当てられた操作部が操作された場合に、前記第1の文字を含むデータが前記記憶部に記憶されていないと、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに含まれる文字であって、前記第1の文字とは異なる第2の文字を前記検索文字表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記操作部は、前記複数の文字として子音が同一の仮名文字がそれぞれ割り当てられており、
前記第1の文字と前記第2の文字とは、母音が異なる仮名文字である
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記操作部は、前記複数の文字として異なる文字種の文字がそれぞれ割り当てられており、
前記第1の文字と前記第2の文字とは、異なる文字種の文字である
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記表示部に標準画面が表示されている状態で、前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が所定時間以上操作された場合に、前記第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の文字が前記検索文字表示領域に表示された状態において、前記複数の操作部のうち、前記第1の文字を表示させる際に操作された第1の操作部とは異なる第2の操作部が操作された場合に、操作された前記第2の操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに前記第1の文字に続いて含まれる文字である第3の文字を前記第1の文字に続けて前記検索文字表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の文字が前記検索文字表示領域に表示された状態において、前記複数の操作部のうち、前記第1の文字を表示させる際に操作された第1の操作部とは異なる第2の操作部が操作された場合に、操作された前記第2の操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに含まれる文字である第4の文字を前記第1の文字に替えて前記検索文字表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1の文字が前記検索文字表示領域に表示された状態において、前記複数の操作部のうち、前記第1の文字を表示させる際に操作された操作部と同一の操作部が操作された場合に、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたデータに含まれる文字であって、前記第1の文字とは異なる第5の文字を前記第1の文字に替えて前記検索文字表示領域に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記記憶部は、名称とアドレスデータを対応付けて記憶し、
前記制御部は、前記第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる際に、当該第1の文字を頭文字とする名称又はアドレスデータの少なくともいずれか一方を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
前記記憶部は、名称とメールアドレス又は電話番号を対応付けて記憶し、
前記制御部は、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち前記第1の文字を頭文字とする名称が前記記憶部に記憶されていない場合に、操作された前記操作部に割り当てられる複数の文字のうち、前記記憶部に記憶されたメールアドレス又は電話番号の頭文字であって、前記第1の文字とは異なる第2の文字を前記検索文字表示領域に表示させると共に、当該第2の文字を頭文字とするメールアドレス又は電話番号或いは当該メールアドレス又は当該電話番号に対応付けられた名称を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項11】
複数の文字が一の操作部にそれぞれ割り当てられる複数の操作部と、データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域を表示する表示部とを有する電子機器の制御方法であって、
データを記憶する記憶工程と、
前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が操作された場合に、操作された操作部に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる制御工程と、
を備える電子機器の制御方法。
【請求項12】
複数の文字が一の操作部にそれぞれ割り当てられる複数の操作部と、データを検索するために入力された文字を表示するための検索文字表示領域を表示する表示部とを有する電子機器をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、
データを記憶する記憶工程と、
前記複数の操作部のうちいずれかの操作部が操作された場合に、操作された操作部に割り当てられる複数の文字のうち第1の文字を含むデータが記憶されていると、当該第1の文字を前記検索文字表示領域に表示させる制御工程と、を含む制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−247904(P2012−247904A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117837(P2011−117837)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】