説明

電子機器、電子時計、表示制御方法および表示制御プログラム

【課題】ユーザに予め決められた動作モードにあることを認識させる。
【解決手段】点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部42と、点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう表示部42を制御する制御部30と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子時計、表示制御方法および表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通常モードと低消費電力モードを備える液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、以下、LCDと称する)を用いたデジタル表示式の電子時計が知られている。このような、デジタル表示の時計において、LCDによる電力消費は、無視できない。
【0003】
そこで、従来の電子時計は、低消費電力モードにおいてLCDによる表示を消し、またLCD駆動回路の電源をOFFとし、消費電力を削減している。但し、LCDの表示を全て消してしまうと、使用者に対し時計が壊れたと誤解を与えてしまう可能性があるため、従来の電子時計は、LCDの一部分に、マークやドット表示でLCDを消している旨の告知表示を行っていた。
【0004】
例えば、特許文献1では、電子時計が指定領域のみ、LCD駆動信号を出力させる駆動方式を行えば、告知マーク部分のLCDの消費電力のみですむために低消費化には非常に有効となる。また、告知マークの面積を小さくすればするほど、低消費化が図れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−94158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、告知マークを小さくしてしまった場合、ユーザが告知マークを認識しにくいため、ユーザが低消費電力モードにあることが分からず、故障していると誤解してしまうという問題がある
【0007】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ユーザに予め決められた動作モードにあることを認識させることを可能とする電子機器、電子時計、表示制御方法および表示制御プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、本発明の一態様は、点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部と、点灯させる前記モード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
【0009】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記モード報知用画素は、前記表示部の外周部に位置することを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記モード報知用画素は、前記表示部の外周部および中央部に位置することを特徴とする。
【0011】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、外周部に位置するモード報知用画素と中央部に位置するモード報知用画素とを順次切り替えて点灯させることを特徴とする。
【0012】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、前記予め決められたモードの場合、前記表示部に表示されている情報を消し、点灯する前記モード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御することを特徴とする。
【0013】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記予め決められたモードとは、低消費電力モードであることを特徴とする。
【0014】
本発明の一態様は、上記電子機器において、照射された光のエネルギーを電力に変換する太陽電池と、前記太陽電池により発電された発電量を検出する検出部と、を備え、前記制御部は、前記発電量または該発電量が予め定められた第1の所定値未満となってからの経過時間に基づいて、前記低消費電力モードと判定し、前記表示部の予め決められた領域の画素を消灯状態にすることを特徴とする。
【0015】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、前記検出された発電量に応じて、同時に点灯させる前記モード報知用画素の数を変更することを特徴とする。
【0016】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、前記検出された発電量が予め決められた第2の所定値未満となった場合、発電量が該第2の所定値以上の場合に同時に点灯するモード報知用画素の数より、同時に点灯させるモード報知用画素の数を減らすことを特徴とする。
【0017】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、前記検出された発電量に応じて、点灯させる前記モード報知用画素の切り替え時間間隔を変更することを特徴とする。
【0018】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、前記検出された発電量が予め決められた第2の所定値未満となった場合、発電量が第2の所定値以上の場合の切り替え時間間隔より、点灯させるモード報知用画素の切り替え時間間隔を長くすることを特徴とする。
【0019】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、前記検出された発電量が予め定められた第3の所定値未満の場合、前記モード報知用画素を点灯していない状態にすることを特徴とする。
【0020】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、現在の時刻を計測し、該計測した時刻に応じて、同時に点灯させる前記モード報知用画素の数を変更することを特徴とする。
【0021】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、予め決められた第2の時間帯になった場合、該第2の時間帯とは異なる第1の時間帯の場合における前記モード報知用画素の数より、前記第2の時間帯の場合における前記モード報知用画素を少なくすることを特徴とする。
【0022】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、現在の時刻を計測し、該計測した時刻に応じて、点灯させる前記モード報知用画素の切り替え間隔を変更することを特徴とする。
【0023】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記制御部は、予め決められた第2の時間帯になった場合、該第2の時間帯とは異なる第1の時間帯の場合における前記切り替え時間間隔より、前記第2の時間帯の場合における前記切り替え時間間隔を長くすることを特徴とする。
【0024】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記点灯させるモード報知用画素の切替順序の入力を受け付ける入力部と、前記制御部は、前記受け付けた点灯画素の切替順序に基づいて、前記点灯させるモード報知用画素を順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御することを特徴とする。
【0025】
本発明の一態様は、上記電子機器において、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との入力を受け付ける入力部と、前記制御部は、前記入力された第1の時間帯と第2の時間帯とに基づいて、前記点灯させる前記モード報知用画素の切り替え時間間隔を変更することを特徴とする。
【0026】
本発明の一態様は、上記電子機器を備えることを特徴とする電子時計である。
【0027】
本発明の一態様は、点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部を備える電子機器が実行する表示制御方法であって、点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御する制御手順を有することを特徴とする表示制御方法である。
【0028】
本発明の一態様は、点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部を備える電子機器のコンピュータに、点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御する制御ステップを実行させるための表示制御プログラムである。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ユーザに予め決められた動作モードにあることを認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の実施形態における電子時計のハードウェアの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】表示部に表示される通常の表示形態D21の一例を示した図である。
【図3】低消費電力モード下で発電量が第2の閾値以上で、かつ第1の閾値未満の場合における表示部の表示の遷移を示した図である。
【図4】低消費電力モード下で発電量が第3の閾値以上で、かつ第2の閾値未満の場合における表示部の表示の遷移を示した図である。
【図5】第1の実施形態における電子時計の制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における電子時計のハードウェアの構成を示す概略ブロック図である。
【図7】第2の実施形態における電子時計の制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】表示部に表示される通常の表示形態D81の他の例を示した図である。
【図9】低消費電力モードにおける表示部の表示の遷移の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態における電子時計1のハードウェアの構成を示す概略ブロック図である。電子時計1は、太陽電池10と、充電回路11と、二次電池12と、検出部13と、入力部21と、発振部22と、記憶部23と、制御部30と、表示部42とを備える。
【0032】
太陽電池10は、自装置の外部から照射された光のエネルギーを電力に変換し、変換した電力を充電回路11に供給する。
充電回路11は、太陽電池10から供給された電力を二次電池12に蓄える。
二次電池12は、充電回路11により蓄えられた電力を制御部30に供給する。
【0033】
検出部13は、太陽電池10の発電量を検出し、検出した発電量を示す発電量情報を制御部30に出力する。
また、入力部21は、自時計の外部(例えば、自装置を操作するユーザ)から、点灯画素の切替順序の入力を受け付け、受け付けた点灯画素の切替順序が示す切替順序情報を制御部30に出力する。
【0034】
発振部22は、予め決められた振動数で発振し、その振動数で振動する振動信号を制御部30に供給する。
記憶部23には、制御部30が実行するためのプログラムが記憶されている。
【0035】
続いて、制御部30の処理の概要について説明する。制御部30は、記憶部23からプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行することにより、下記処理を実行する。制御部30は、入力部21から入力された切替順序情報に基づいて、点灯させるモード報知用画素を順次切り替えて表示するよう表示部42を制御する。
また、制御部30は、発振部22から供給された振動信号に基づいて時刻を計測し、計測した時刻を示す時刻情報を表示部42に出力し、表示部42に時刻情報が示す時刻を表示させる。
【0036】
表示部42は、時計の表示に用いられる画素を有する。表示部42は、時計の表示に用いられる画素を点灯することにより、制御部30から入力された時刻情報が示す時刻を表示する。
また、表示部42は、点灯可能なモード報知用画素を複数有する。これらのモード報知用画素は、予め決められたモード(例えば、低消費電力モード)であることを報知するために設けられているが、本発明はこれに限らず、時計の表示に用いられる画素をモード報知に用いてもよい。本実施形態では、表示部42において、点灯可能な画素は、表示部42の下側の外周部と表示部42に向かって左上の外周部に位置する。
【0037】
図2は、表示部42に表示される通常の表示形態D21の一例を示した図である。同図において、X軸方向を横方向、Y軸方向を縦方向とする。また、X軸の正方向を右、X軸の負方向を左、Y軸の正方向を上、Y軸の負方向を下とする。また、図3、図4、図8および図9についても、座標と上下左右は同様とし、以下の図面での説明を省略する。
【0038】
同図において、時刻を表示する画素領域R21と、低消費電力モードを示す画素領域R22と、低消費電力モードであることを報知するために設けられた低消費電力モード報知画素領域R23とが示されている。ここで、低消費電力モードを示す画素領域R22と、低消費電力モード報知画素領域R23とを合わせて、告知マーク表示領域と称す。
【0039】
同図において、黒色で塗りつぶされた画素が点灯している画素で、輪郭が黒で白抜きの画素が点灯していない画素である。
時刻を表示する画素領域R21には、複数の時計表示用の画素が示されている。時刻を表示する画素領域R21中では、この時計表示用の画素が点灯することにより、土曜日を示す「SAT」と、時刻(午後10時13分43秒)を示す「P10:1343」と、日付(2011年12月24日)を示す「201112−24」とが表示されていることが示されている。
【0040】
低消費電力モードを示す画素領域R22には、「PowerSave」という文字が輪郭が黒で白抜きの文字として表されている。これは、「PowerSave」という文字に相当する画素が点灯していないことを示している。
低消費電力モード報知画素領域R23には、輪郭が黒で白抜きの正方形が横方向に並んでいる。これらの正方形のそれぞれは、低消費電力モードを報知するモード報知用画素を示している。同図において、モード報知用画素の全てが点灯していないことが示されている。
【0041】
制御部30は、検出部13に太陽電池10の発電量を予め決められた時間間隔(例えば、1秒間隔)で検出させる。制御部30は、検出部13から供給された発電量情報が示す発電量が予め定められた第1の閾値より大きい場合、表示部42を通常の表示形態(例えば、図2の通常の表示形態D2)で表示させる。
具体的には、例えば、制御部30は、時刻を表示する画素領域R21において、時刻を表示するように画素を点灯し、告知マーク表示領域において画素を点灯しないように表示部42を制御する。
【0042】
図3は、低消費電力モード下で発電量が第2の閾値以上で、かつ第1の閾値未満の場合における表示部42の表示の遷移を示した図である。同図において、ある時刻T1の表示部42の表示例P31と、ある時刻T1から1秒後の表示部42の表示例P32と、ある時刻T1から2秒後の表示部42の表示例P33と、ある時刻T1から3秒後の表示部42の表示例P34とが示されている。同図において、黒色で塗りつぶされた画素が点灯している画素である。
【0043】
表示例P31〜P34に共通して、低消費電力モードを示す画素領域R22では、「PowerSave」という文字に相当する画素が点灯していることが示されている。
また、表示例P31において、画素領域R31内の4つの画素が点灯していることが示されている。また、表示例P32において、画素領域R32内の4つの画素が点灯していることが示されている。表示例P32において、点灯している4つの画素の左端の位置は、表示例P31において点灯している4つの画素の左端の位置よりも右に1画素分ずれていることが示されている。
【0044】
また、表示例P33において、画素領域R33内の4つの画素が点灯していることが示されている。表示例P33において、点灯している4つの画素の左端の位置は、表示例P32において点灯している4つの画素の左端の位置よりも更に右に1画素分ずれていることが示されている。
【0045】
同様に、表示例P34において、画素領域R34内の4つの画素が点灯していることが示されている。表示例P34において、点灯している4つの画素の左端の位置は、表示例P33において点灯している4つの画素の左端の位置よりも更に右に1画素分ずれていることが示されている。
【0046】
検出部13から供給された電源電圧が予め定められた第2の閾値以上で第1の閾値未満の場合、図3の例では、制御部30は、1秒毎に、点灯する4つの画素の位置を1画素ずつ表示部42に向かって右にずらすよう表示部42を制御する。
【0047】
図4は、低消費電力モード下で発電量が第3の閾値以上で、かつ第2の閾値未満の場合における表示部42の表示の遷移を示した図である。同図において、ある時刻T2の表示部42の表示例P41と、ある時刻T2から2秒後の表示部42の表示例P42と、ある時刻T2から4秒後の表示部42の表示例P43と、ある時刻T2から6秒後の表示部42の表示例P44とが示されている。同図において、黒色で塗りつぶされた画素が点灯している画素である。
【0048】
表示例P41〜P44に共通して、低消費電力モードを示す画素領域R22では、「PowerSave」という文字に相当する画素が点灯していることが示されている。
表示例P41において、画素D41が点灯していることが示されている。また、表示例P42において、画素D42が点灯していることが示されている。表示例P42において点灯している画素D42の位置は、表示例P41において点灯している画素D41の位置よりも右に1画素分ずれていることが示されている。
【0049】
また、表示例P43において、画素D43が点灯していることが示されている。表示例P43において、点灯している画素D43の位置は、表示例P42において点灯している画素D42の位置よりも右に1画素分ずれていることが示されている。
更に、表示例P44において、画素D44が点灯していることが示されている。表示例P44において点灯している画素D44の位置は、表示例P43において点灯している画素D43の位置よりも右に1画素分ずれていることが示されている。
【0050】
続いて、図3、図4を例にして、制御部30の処理の詳細について説明する。
制御部30は、低消費電力モードの場合、表示部42に表示されている情報を消し、点灯するモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう表示部42を制御する。
【0051】
より詳細には、制御部30は、検出部13により検出された太陽電池10の発電量に基づいて、低消費電力モードであるか否かを判定する。具体的には、例えば、制御部30は、検出部13により検出された太陽電池10の発電量が予め決められた第1の閾値(例えば、照度200ルクスに相当する発電量)未満の場合、低消費電力モードと判定する。
制御部30は、低消費電力モードであると判定した場合、表示部42の予め決められた領域(例えば、図2の時刻を表示する画素領域R21)の画素を消灯状態にする。
【0052】
低消費電力モードに移行した際に、制御部30は、低消費電力モードであることを報知するための告知マーク表示領域(例えば、図3の低消費電力モードを示す画素領域R22と、低消費電力モード報知画素領域R23)以外の表示画素を消灯し、モード報知用画素の一部の画素(例えば、図3の画素領域R31の画素)を点灯させる。
【0053】
低消費電力モード中は、制御部30は、低消費電力モードであることを報知するために設けられたモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう表示部42を制御する。
【0054】
また、制御部30は、検出部13により検出された発電量が予め決められ第2の所定値未満の場合には、発電量がその第2の所定値以上の場合に同時に点灯するモード報知用画素の数より、同時に点灯させるモード報知用画素の数を減らす。
具体的には、例えば、第2の所定値を第2の閾値とすると、制御部30は、検出部13から供給された発電量が予め決められた第2の閾値未満(但し、第3の閾値以上で、第3の閾値は第2の閾値より小さい)となった場合、同時に点灯させるモード報知用画素の数を4画素から1画素に減らす。これにより、制御部30は、表示部42における消費電力を削減することができる。
【0055】
一方、制御部30は、検出部13により検出された発電量が第2の所定値以上の場合には、発電量が第2の所定値未満の場合に同時に点灯するモード報知用画素の数より、同時に点灯させるモード報知用画素の数を増やす。
具体的には、例えば、第2の所定値を第2の閾値とすると、制御部30は、検出部13から供給された発電量が予め定められた第2の閾値以上(但し、第1の閾値未満で、第1の閾値は第2の閾値より大きい)となった場合、同時に点灯させるモード報知用画素の数を1画素から4画素に増やす。
【0056】
制御部30は、検出部13により検出された発電量に応じて、点灯させるモード報知用画素の切り替え時間間隔(以下、切替時間間隔と称する)を変更する。
より詳細には、制御部30は、検出部13により検出された発電量が予め決められた第2の所定値未満となった場合、発電量が第2の所定値以上の場合の切替時間間隔より、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を長くする。
【0057】
具体的には、例えば、制御部30は、検出部13から供給された発電量が予め決められた第2の閾値未満(但し、第3の閾値以上で、第3の閾値は第2の閾値より小さい)となった場合、点灯させる画素の切替時間間隔を1秒から2秒に長くする。これにより、制御部30は、表示部42における消費電力を削減することができる。
【0058】
一方、制御部30は、検出部13により検出された発電量が第2の所定値以上になった場合、発電量が第2の所定値未満の場合の切替時間間隔より、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を短くする。
具体的には、例えば、制御部30は、検出部13から供給された発電量が予め決められた第2の閾値以上(但し、第1の閾値未満で、第1の閾値は第2の閾値より大きい)となった場合、点灯させる画素の切替時間間隔を2秒から1秒に短くする。
【0059】
制御部30は、検出部13により検出された発電量が予め定められた第3の所定値未満の場合、モード報知用画素を点灯していない状態にする。具体的には、例えば、制御部30は、検出部13から供給された発電量が予め定められた第3の閾値未満の場合、モード報知用画素を点灯していない状態にする。
【0060】
すなわち、電子時計1は、周囲の照度を計測するために太陽電池10を用いている。制御部30は、太陽電池10の発電量が第3の所定値未満の場合、制御部30は、表示部42に何も表示させない。これは、太陽電池10の発電量が第3の所定値未満の場合、発電量がすくないことから自電子時計の周囲は暗く、自電子時計を操作するユーザが表示部42を見ることができない。このときに、表示部42を表示させることは、無駄に電力を消費することになるからである。
これにより、制御部30は、表示部42における消費電力を削減することができ、電子時計1を更に省電力化することができる。
【0061】
図5は、第1の実施形態における電子時計1の制御部30の処理の流れを示すフローチャートである。同図は、ある時刻から1秒後までの制御部30の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、制御部30は、時間がある時刻から1秒経過したか否か判定する(ステップS101)。時間がある時刻から1秒経過していない場合(ステップS101 NO)、制御部30はステップS101の判定に戻る。一方、時間がある時刻から1秒経過した場合(ステップS101 YES)、制御部30は太陽電池10の発電量を検出部13に検出させる(ステップS102)。
【0062】
次に、制御部30は、発電量が第1の閾値以上か否か判定する(ステップS103) 。制御部30は、発電量が第1の閾値以上の場合(ステップS103 YES)、表示部42に通常通り時刻を表示させる(通常表示させる)。一方、発電量が第1の閾値未満の場合(ステップS103 NO)、制御部30は低消費電力モードと判定し、時刻を表示する画素を消灯状態にする(ステップS105)。
【0063】
次に、低消費電力モードにおいて、制御部30は発電量が第2の閾値以上か否か判定する(ステップS106)。発電量が第2の閾値以上の場合(ステップS106 YES)、制御部30は、同時に点灯させるモード報知用画素を4画像に、かつモード報知用画素の点灯の切替時間間隔を1秒にする(ステップS107)。一方、発電量が第2の閾値未満の場合(ステップS106 NO)、制御部30は、発電量が第3の閾値以上か否か判定する(ステップS108)。
【0064】
発電量が第3の閾値以上の場合(ステップS108 YES)、制御部30は、同時に点灯させるモード報知用画素を1画像に、かつモード報知用画素の点灯の切替時間間隔を2秒にする(ステップS109)。一方、発電量が第3の閾値未満の場合(ステップS108 NO)、制御部30は、表示部42の画素を全て消灯している状態にする(ステップS110)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
【0065】
以上、本実施形態における電子時計1は、点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示する。また、電子時計1は、太陽電池10の発電量を検出し、検出した発電量に応じて、同時に点灯させるモード報知用画素の数と、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔とを変更する。
【0066】
これにより、第1の実施形態の電子時計1は、モード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するので、電子時計1を操作するユーザはモード報知用画素が動いているように見えるので、ユーザがそのモード報知用画素を認識しやすくすることができる。その結果、電子時計1は、ユーザに電子時計が低消費電力モードにあることを認識しやすくすことができ、ユーザが電子時計1を故障したと誤解する確率を減らすことができる。
【0067】
また、電子時計1は、太陽電池10の発電量が第2の閾値より下がった場合、同時に点灯させるモード報知用画素の数を減らし、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を長くすることにより、表示部42における消費電力を下げることができる。これにより、電子時計1の動作時間を延長することができる。
また、発電量が第3の閾値未満の場合(例えば、部屋の明かりを消灯した場合)には、制御部30が表示部42を消灯することにより、表示部42における消費電力を削減することができる。
【0068】
なお、本実施形態では、制御部30は、発電量に基づいて、表示部42の予め決められた領域の画素を消灯状態にする低消費電力モードに変更したが、これに限ったものではない。
制御部30は、発電量が第1の所定値未満となってからの経過時間に基づいて、同時に点灯させるモード報知用画素の数を減らしてもよい。具体的には、例えば、制御部30は、発電量が第1の所定値未満となった時間が、所定時間(例えば、1時間)継続した場合に、表示部42の予め決められた領域の画素を消灯状態にする低消費電力モードに変更してもよい。
【0069】
<第2の実施形態>
続いて、第2の実施形態における電子時計2について説明する。第1の実施形態の電子時計1は、低消費電力モード中に、発電量に応じて、同時に点灯させるモード報知用画素の数を減らし、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を長くすることにより、表示部42における消費電力を下げた。
それに対し、第2の実施形態の電子時計2は、低消費電力モード中に、時間帯に応じて同時に点灯させるモード報知用画素の数と、点灯させるモード報知用画素の切り替え時間間隔(以下、切替時間間隔と称す)とを変更する。これにより、電子時計2は、ユーザが電子時計2を見る頻度が高い時間帯において、ユーザに電子時計が低消費電力モードにあることを認識させることができる。
【0070】
図6は、第2の実施形態における電子時計2のハードウェアの構成を示す概略ブロック図である。なお、図1の第1の実施形態における電子時計1と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。図6の電子時計2の構成は、図1の電子時計1の構成に対して、入力部21が入力部21bに変更され、制御部30が制御部30bに変更されたものとなっている。
【0071】
入力部21bは、自時計の外部(例えば、自装置を操作するユーザ)から、点灯画素の切替順序の入力を受け付け、受け付けた点灯画素の切替順序の入力が示す切替順序情報を制御部30bに出力する。
【0072】
また、入力部21bは、第1の時間帯と第2の時間帯との入力を受け付け、受け付けた第1の時間帯を示す第1の時間帯情報と、第2の時間帯を示す第2の時間帯情報とを制御部30bに出力する。これにより、ユーザは第1の時間帯と第2の時間帯を設定することができるので、制御部30bはユーザの生活態様に合わせて、低消費電力モードにおける表示のさせ方を変更することができる。
【0073】
制御部30bは、入力部21bから入力された切替順序情報に基づいて、点灯させるモード報知用画素を順次切り替えて表示するよう表示部42を制御する。
制御部30bは、入力部21bから入力された第1の時間帯情報が示す第1の時間帯と第2の時間帯情報が示す第2の時間帯とに基づいて、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を変更する。
【0074】
制御部30bは、発振部22から供給された振動信号に基づいて現在の時刻を計測する。制御部30bは、計測した時刻に応じて、同時に点灯させる前記モード報知用画素の数を変更する。より詳細には、制御部30bは、予め決められた第2の時間帯になった場合、その第2の時間帯とは異なる第1の時間帯の場合におけるモード報知用画素の数より、第2の時間帯の場合におけるモード報知用画素を少なくする。
【0075】
具体的には、例えば、制御部30bは、第1の時間帯(例えば、5時から24時の間)で、図3に示すように、低消費電力モード報知画素領域R23において同時に点灯させるモード報知用画素を4画素にする。一方、制御部30bは、第2の時間帯(例えば、0時から2時の間)で、図4に示すように、低消費電力モード報知画素領域R23において同時に点灯させるモード報知用画素を1画素にする。
【0076】
また、制御部30bは、計測した時刻に応じて、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を変更する。より詳細には、制御部30bは、予め決められた第2の時間帯になった場合、その第2の時間帯とは異なる第1の時間帯の場合における切り替え時間間隔より、第2の時間帯の場合における前記切り替え時間間隔を長くする。
【0077】
具体的には、例えば、制御部30bは、第1の時間帯(例えば、5時から24時の間)で、図3に示すように、低消費電力モード報知画素領域R23において点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を1秒にする。一方、例えば、制御部30bは、第2の時間帯(例えば、0時から2時の間)で、図4に示すように、低消費電力モード報知画素領域R23において点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を、第1の時間帯の場合における切替時間間隔より長い2秒に変更する。
【0078】
図7は、第2の実施形態における電子時計2の制御部30bの処理の流れを示すフローチャートである。ステップS201からステップS205までの処理は、図5のステップS101からステップS105までの処理と同一であるので、その説明を省略する。
次に、低消費電力モード下において、制御部30bは、現在の時刻が第1の時間帯に入っているか否か判定する(ステップS206)。
【0079】
現在の時刻が第1の時間帯に入っている場合(ステップS206 YES)、制御部30bは、同時に点灯させるモード報知用画素を4画素に、かつモード報知用画素の点灯の切替時間間隔を1秒にする(ステップS207)。一方、現在の時刻が第1の時間帯に入っていない場合(ステップS206 NO)、制御部30bは、現在の時刻が第2の時間帯に入っているか否か判定する(ステップS208)。
【0080】
現在の時刻が第2の時間帯に入っている場合(ステップS208 YES)、制御部30bは、同時に点灯させるモード報知用画素を1画素に、かつモード報知用画素の点灯の切替時間間隔を2秒にする(ステップS209)。一方、現在の時刻が第2の時間帯に入っていない場合(ステップS208 NO)、制御部30bは、表示部42の画素を全て消灯している状態にする(ステップS210)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
【0081】
以上、第2の実施形態の電子時計2は、モード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するので、電子時計2を操作するユーザはモード報知用画素が動いているように見えるので、ユーザがそのモード報知用画素を認識しやすくすることができる。その結果、電子時計2は、ユーザに電子時計が低消費電力モードにあることを認識しやすくすることができ、ユーザが電子時計2を故障したと誤解する確率を減らすことができる。
【0082】
また、第2の実施形態の電子時計2は、低消費電力モード中に、時間帯に応じて同時に点灯させるモード報知用画素の数と、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔とを変更する。
これにより、ユーザが電子時計を見る頻度が高いユーザの活動時間帯(例えば、5時から24時の間)には、制御部30bが同時に点灯させるモード報知用画素の数を多くして、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を長くすることにより、ユーザに電子時計が低消費電力モードにあることを認識させやすくすることができる。
【0083】
一方、ユーザが電子時計2を見る頻度が低い夜間の時間帯(例えば、0時から2時の間)には、制御部30bが同時に点灯させるモード報知用画素の数を少なくして、点灯させるモード報知用画素の切替時間間隔を短くすることにより、表示部42における消費電力を削減することができる。
また、ユーザが電子時計2を見ない深夜の時間帯(例えば、2時から5時の間)には、制御部30bが表示部42を消灯することにより、表示部42における消費電力を削減することができる。
【0084】
なお、本実施形態における電子時計(1、2)は、横方向にモード報知用画素の位置が移動するように表示したが、これに限らす、縦方向に移動するように表示してもよい。
また、電子時計(1、2)は、時計表示用画素のうちの画素を順次切り替えて点灯させてもよい。さらに、電子時計(1、2)は、時計表示用画素とモード報知用画素とを順次切り替えて点灯させてもよい。
【0085】
本実施形態の電子時計(1,2)は、低消費電力モードであることを報知するために設けられた点灯可能なモード報知用画素は、表示部42の外周部に位置するようにしたが、これに限ったものではない。モード報知用画素は、表示部の外周部および中央部に位置してもよい。
【0086】
ここで、モード報知用画素が、表示部42の外周部および中央部に位置する具体例を図8に示す。
図8は、表示部42に表示される通常の表示形態D81の他の例を示した図である。同図において、画素領域R81、画素領域R82および画素領域R83は、全て低消費電力モードであることを報知するために設けられたモード報知用画素である。
【0087】
その場合、制御部(30、30b)は、表示部42の外周部に位置するモード報知用画素(例えば、図8の画素領域R81の画素または画素領域R83の画素)と表示部42の中央部に位置するモード報知用画素(例えば、図8の画素領域R82の画素)とを順次切り替えて点灯させてもよい。
具体的には、例えば、制御部(30、30b)は、図9に示す順でモード報知用画素を順次切り替えて点灯させてもよい。
【0088】
図9は、低消費電力モードにおける表示部42の表示の遷移の一例を示した図である。同図において、表示部42に表示例P91から表示例P96までが順番に表示されることが示されている。同図において、黒色で塗りつぶされた画素が点灯している画素で、輪郭が黒で白抜きの画素が点灯していない画素である。同図において表示例P91、P92、P93、P94,P95およびP96において、それぞれ画素D91、D92、D93、D94,D95およびD96が点灯していることが示されている。
【0089】
ここで、図9の例において、制御部(30、30b)による点灯制御の一例を説明する。まず、制御部(30、30b)は、表示例P91における画素D91が点灯させ、1秒後に画素D91を消灯し、表示例P92における画素D92を点灯させる。更に1秒後に、制御部(30、30b)は、画素D92を消灯し、表示例P93における画素D93を点灯させる。
【0090】
更に1秒後に、制御部(30、30b)は、画素D93を消灯し、表示例P94における画素D94を点灯させる。更に1秒後に、制御部(30、30b)は、画素D94を消灯し、表示例P95における画素D95を点灯させる。更に1秒後に、制御部(30、30b)は、画素D95を消灯し、表示例P96における画素D96を点灯させる。更に1秒後に、制御部(30、30b)は、画素D96を消灯し、表示例P91における画素D91を点灯させる。以下、制御部(30、30b)は同様の処理を繰り返す。
【0091】
これにより、制御部(30、30b)は、モード報知用画素の点灯箇所を切り替えることにより、×印を描くようにモード報知用画素を移動させることができる。その結果、モード報知用画素の動きが大きいので、その動きを見たユーザに電子時計(1、2)が低消費電力モードにあることを容易に認識させることができる。
【0092】
なお、制御部(30、30b)は、発電量が第3の閾値以下で、第3の時間帯(例えば、2時から5時)であった場合に、表示部42の画素を全て消すようにしてもよい。これにより、電子時計1は、間違って表示部42の画素を全て消すということがなくなるという効果が得られる。
【0093】
本発明の実施形態では、太陽電池10の発電量が第1の閾値未満となった場合、制御部(30、30b)は低消費電力モードと判定したが、これに限ったものではない。制御部(30、30b)による低消費電力モードの判定は、二次電池12の電圧が予め決められた閾値電圧より下がったときでもよい。
また、電子時計(1,2)は、制御部30に電源を供給する一次電池を備える場合、制御部(30、30b)による低消費電力モードの判定は、一次電池の電圧が予め決められた閾値電圧より下がったときでもよい。
【0094】
なお、本実施形態における表示部42は、点灯可能な画素を低消費電力モードであることを報知するために設けたが、これに限らず、予め決められたモードを報知するために設けてもよい。
また、本実施形態では、電子時計を例に説明したが、電子時計に限ったものではない。予め決められたモードであることを報知するために設けられた点灯可能なモード報知用画素を複数有する表示部42と、点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう表示部を制御する制御部30と、を備える電子機器であればよい。電子機器は、例えば、歩行計である。このような構成をとることにより、電子機器はユーザに予め決められた動作モードにあることを認識させることができる。
【0095】
また、電子機器が加速度を計測する加速度センサを備える歩行計の場合、制御部(30、30b)による低消費電力モードの判定は、加速度センサの値が予め決められた閾値より下がったときでも、加速度センサの値が予め決められた閾値より下がった時刻から所定の時間(例えば、3分)経過した場合でもよい。これは。加速度の値が閾値より小さいときには歩行計を持っているユーザが歩いていないとみなせるからである。制御部(30、30b)は、そのときに低消費電力モードにすることにより、表示部42における電力の消費を低減することができる。
【0096】
また、本実施形態の電子時計(1、2)の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、電子時計(1、2)に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
【0097】
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0098】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0099】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0100】
1、2 電子時計
10 太陽電池
11 充電回路
12 二次電池
13 検出部
21、21b 入力部
22 発振部
23 記憶部
30、30b 制御部
42 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部と、
点灯させる前記モード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記モード報知用画素は、前記表示部の外周部に位置することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記モード報知用画素は、前記表示部の外周部および中央部に位置することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、外周部に位置するモード報知用画素と中央部に位置するモード報知用画素とを順次切り替えて点灯させることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記予め決められたモードの場合、前記表示部に表示されている情報を消し、点灯する前記モード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記予め決められたモードとは、低消費電力モードであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項7】
照射された光のエネルギーを電力に変換する太陽電池と、
前記太陽電池により発電された発電量を検出する検出部と、
を備え、
前記制御部は、前記発電量または該発電量が予め定められた第1の所定値未満となってからの経過時間に基づいて、前記低消費電力モードと判定し、前記表示部の予め決められた領域の画素を消灯状態にすることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記検出された発電量に応じて、同時に点灯させる前記モード報知用画素の数を変更することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記検出された発電量が予め決められた第2の所定値未満となった場合、発電量が該第2の所定値以上の場合に同時に点灯するモード報知用画素の数より、同時に点灯させるモード報知用画素の数を減らすことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記制御部は、前記検出された発電量に応じて、点灯させる前記モード報知用画素の切り替え時間間隔を変更することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記制御部は、前記検出された発電量が予め決められた第2の所定値未満となった場合、発電量が第2の所定値以上の場合の切り替え時間間隔より、点灯させるモード報知用画素の切り替え時間間隔を長くすることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記制御部は、前記検出された発電量が予め定められた第3の所定値未満の場合、前記モード報知用画素を点灯していない状態にすることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項13】
前記制御部は、現在の時刻を計測し、該計測した時刻に応じて、同時に点灯させる前記モード報知用画素の数を変更することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記制御部は、予め決められた第2の時間帯になった場合、該第2の時間帯とは異なる第1の時間帯の場合における前記モード報知用画素の数より、前記第2の時間帯の場合における前記モード報知用画素を少なくすることを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記制御部は、現在の時刻を計測し、該計測した時刻に応じて、点灯させる前記モード報知用画素の切り替え時間間隔を変更することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記制御部は、予め決められた第2の時間帯になった場合、該第2の時間帯とは異なる第1の時間帯の場合における前記切り替え時間間隔より、前記第2の時間帯の場合における前記切り替え時間間隔を長くすることを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
前記点灯させるモード報知用画素の切替順序の入力を受け付ける入力部と、
前記制御部は、前記受け付けた点灯画素の切替順序に基づいて、前記点灯させるモード報知用画素を順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項18】
前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との入力を受け付ける入力部と、
前記制御部は、前記入力された第1の時間帯と第2の時間帯とに基づいて、前記点灯させる前記モード報知用画素の切り替え時間間隔を変更することを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項19】
請求項1に記載の電子機器を備えることを特徴とする電子時計。
【請求項20】
点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部を備える電子機器が実行する表示制御方法であって、
点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御する制御手順を有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項21】
点灯可能なモード報知用画素であって、予め決められたモードであることを報知するモード報知用画素を複数有する表示部を備える電子機器のコンピュータに、
点灯させるモード報知用画素を異なる画素に順次切り替えて表示するよう前記表示部を制御する制御ステップを実行させるための表示制御プログラム。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−24830(P2013−24830A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−162901(P2011−162901)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】