電子機器、電子時計およびプログラム
【課題】発電部の発電電力と蓄電部の出力電力とのうち、動作に使用している電力をユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【解決手段】発電部10は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する。蓄電部20は、発電部10が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する。発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧を検出する。蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧を検出する。表示部60は文字や画像を表示する。表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて、表示部60が表示する表示内容を変更する。
【解決手段】発電部10は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する。蓄電部20は、発電部10が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する。発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧を検出する。蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧を検出する。表示部60は文字や画像を表示する。表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて、表示部60が表示する表示内容を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子時計およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発電手段と、発電手段から電気エネルギの供給をうけて駆動する計時制御手段と、計時制御手段の駆動により時刻の表示を行う表示手段と、発電手段の状態を検出する検出手段と、検出手段からの検出信号に基づいて発電手段が発電しているか否かを判断する判断手段を有し、判断手段の判断に基づき発電状態を表示手段に表示させる発電機能を備えた電子時計において、発電手段により発生させられた電気エネルギを蓄電し、計時制御手段に前記エネルギを供給する蓄電手段と、蓄電手段に蓄えられる電気エネルギの蓄電状態を検出する蓄電検出手段と、を有し、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が、予め決定された値より大きいときには通常の時刻表示を行い、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が前記値以下で、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギ量の絶対値が予め決定された値よりも大きい場合に、通常の時刻表示と異なる時刻表示を行い、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギの量の絶対値が予め決定された値よりも小さいときに、計時制御手段による時刻表示動作の一部又は全部を停止させることを特徴とする発電機能を備えた電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4481497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来知られている電子時計では、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が予め決定された値より大きいときには常に通常の時刻表示を行うため、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギの量をユーザーが知ることができない。そのため、ユーザーは、発電手段の発電電力と蓄電手段の出力電力とのうち、どちらの電力を動作に使用しているのかを知りつつ、蓄電手段の充電を行うべきか否かを知ることができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、発電部の発電電力と蓄電部の出力電力とのうち、動作に使用している電力をユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる電子機器、電子時計およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、文字や図形を表示する表示部と、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
【0007】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、時刻を示す情報を出力する時計部を備え、前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更することを特徴とする電子機器である。
【0009】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させ、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧未満である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させないことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上である場合、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形の形状を変更することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記時刻表示の表示方法を変更することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容のコントラストを変更することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、時刻を示す情報を出力する時計部と、時刻表示や文字や図形を表示する表示部と、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、を備えることを特徴とする電子時計である。
【0015】
また、本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出ステップと、前記発電部が発電した電力を蓄電する蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出ステップと、文字や図形を表示する表示ステップと、前記発電電圧検出ステップで検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出ステップで検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、表示ステップで表示する表示内容を変更する表示制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、発電部は受光面に照射される光に応じた電力を発電する。また、蓄電部は、発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する。また、発電電圧検出部は、発電部が発電した電力の電圧を検出する。また、蓄電電圧検出部は、蓄電部が出力する電力の電圧を検出する。また、表示部は文字や図形を表示する。また、表示制御部は、発電電圧検出部が検出した発電部が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部が検出した蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、表示部が表示する表示内容を変更する。これにより、表示部が表示する表示内容は、発電部の発電電力の電圧と蓄電部の出力電力の電圧とに基づいた表示内容となるため、発電部の発電電力と蓄電部の出力電力とのうち、動作に使用している電力をユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態における電子時計の構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図3】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図4】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、または、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図5】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図6】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図7】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マークの表示を示した概略図である。
【図8】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マークの表示を示した概略図である。
【図9】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示部に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図10】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示部に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図11】本実施形態において、発電部の発電量と蓄電部の蓄電量とに応じて、表示部に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図12】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示の表示例を示した概略図である。
【図13】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示の表示例を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、電子機器の一例として、発電部を備えた電子時計の例を用いて説明する。図1は、本実施形態における電子時計1(電子機器)の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子時計1は、発電部10と、蓄電部20と、時計部30と、記憶部40と、制御部50と、表示部60とを備える。
【0019】
発電部10は光を受光する受光面を備えた太陽電池であり、受光した(照射された)光に応じた電力を発電して蓄電部20を充電する。蓄電部20は、充電可能な二次電池であり、発電部10が発電した電力を蓄電する。また、蓄電部20は、蓄電した電力を電子時計1が備える各部に対して出力(供給)する。時計部30は、現在の時刻を示す情報を出力する。記憶部40は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、制御部50が実行するプログラムや、電子時計1が用いるデータなどを記憶する。
【0020】
制御部50は、電子時計1が備える各部の制御を行う。また、制御部50は、発電電圧検出部51と、蓄電電圧検出部52と、表示制御部53とを備える。発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧と、発電部10が発電した電力の電圧に基づいて発電部10の発電量を検出する。蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧と、蓄電部20が出力する電力の電圧に基づいて蓄電部20の蓄電量を検出する。表示制御部53は、表示部60を制御し、表示部60に文字や画像などを表示させる。本実施形態では、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて、表示部60の表示内容を変更する。具体的な例については後述する。表示部60は、表示制御部53の制御に基づいて、文字や画像などを表示する
【0021】
次に、表示制御部53の制御に基づいて表示部60が表示する表示画面について説明する。図2は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図2に示した例では、表示部60は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面左下部に太陽マーク202を表示している。
【0022】
なお、第1の所定電圧は、時計部30が現在の時刻を示す情報を出力し、時計部30が出力した現在の時刻を示す情報に基づいて表示制御部53が表示部60に時刻を表示させる動作(時刻表示動作)を行うことができる下限電圧である。また、第2の所定電圧は、蓄電部20を充電することができる下限電圧である。すなわち、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上であれば、電子時計1は時刻を表示する動作を行うことができ、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満であれば、電子時計1は時刻を表示する動作を行うことができない。なお、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満であっても、表示部60に最低限の表示を行うことができる電圧(停止電圧)以上であれば、電子時計1は表示部60に画像や文字の表示を行うことができる。また、発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上であれば、蓄電部20を充電することができ、発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満であれば、蓄電部20を充電することができない。
【0023】
蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、すなわち、蓄電部20は十分充電されており、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができる場合、電子時計1は、発電部10が発電した電力を用いて動作する。また、この場合、電子時計1の表示制御部53は表示部60を制御し、図2に示したように、時刻表示201と太陽マーク202とを表示部60に表示させる。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、発電部10が発電する電力を用いて電子時計1が動作していることを認識することができ、また、蓄電部20には十分な電力が蓄電されているため、蓄電部20の充電を行う必要がないことを認識することができる。
【0024】
図3は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図3に示した例では、表示部60は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面右下部に電池マーク203を表示している。蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合、すなわち、蓄電部20は十分充電されているが、発電部10が発電する電力では蓄電部20を充電することができない場合、電子時計1は、蓄電部20が出力した電力を用いて動作する。また、この場合、電子時計1は図3に示したとおり、表示部60に時刻表示201と電池マーク203とを表示する。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20が出力する電力を用いて電子時計1が動作していることを認識することができ、また、蓄電部20には十分な電力が蓄電されているため、蓄電部20の充電を行う必要がないことを認識することができる。
【0025】
なお、蓄電部20の蓄電量に応じて電池マーク203の表示を変更することにより、蓄電部20の蓄電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。例えば、蓄電部20の蓄電量を、最大蓄電量の75%〜100%と、50%〜75%と、25%〜50%と、0%〜25%との4段階に分類し、分類ごとに電池マーク203の残量表示2031〜2034の表示を変更する。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、蓄電電圧検出部52が蓄電部20の蓄電量を検出し、表示制御部53が蓄電部20の蓄電量に基づいて表示部60に表示する電池マーク203の表示を制御する。
【0026】
図4は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、または、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図4に示した例では、表示部60は、表示画面左下部に太陽マーク202を点滅表示している。
【0027】
蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、すなわち、蓄電部20には、電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができる場合、電子時計1は、発電部10が発電した電力で蓄電部20の充電を行う。また、この場合、電子時計1は図4に示したとおり、表示部60に電池マーク203を点滅表示する。また、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合、すなわち、蓄電部20には、電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されておらず、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができない場合、電子時計1は、図4に示したとおり、表示部60に電池マーク203を点滅表示する。
【0028】
従って、ユーザーは、図4に示した表示を確認することで、電子時計1は時刻表示動作を行うことができないことを認識することができ、蓄電部20には電子時計1が時刻表示動作を行うのに十分な電力が蓄電されていないため、蓄電部20の充電を行うべきであることを認識することができる。
【0029】
なお、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に表示部60が表示する表示画面と、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に表示部60が表示する表示画面とを異なる表示画面としてもよい。
【0030】
図5は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図5に示した例では、表示部60は、表示画面左下部に太陽マーク202を点滅表示し、表示画面右下部に電池マーク203を点滅表示している。蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、すなわち、蓄電部20には、電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができる場合、電子時計1は、発電部10が発電した電力で蓄電部20の充電を行う。また、この場合、電子時計1は図5に示したとおり、表示部60に太陽マーク202と電池マーク203とを点滅表示する。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20には電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないため蓄電部20の充電を行うべきであるが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電していることを認識することができる。
【0031】
図6は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図6に示した例では、表示部60は、表示画面右下部に電池マーク203を点滅表示している。蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合、すなわち、蓄電部20には電子時計1が時刻を表示する動作を行うことができる電力が蓄電されておらず、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができない場合、電子時計1は、図6に示したとおり、表示部60に電池マーク203を点滅表示する。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20には電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないため蓄電部20の充電を行うべきであるが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができないことを認識することができる。これにより、ユーザーは、電子時計1を使用するためには、電子時計1を太陽などの光があたる場所に移動させるべきであることを認識することができる。
【0032】
上述したとおり、本実施形態によれば、発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧を検出し、蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧を検出する。また、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて、図2〜図6に示したように、表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、発電部10が発電した電力を動作に用いているのか、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせつつ、蓄電部20の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。また、電子時計1は、時刻表示201と、太陽マーク202と、電池マーク203との表示要素のみを用いるため、多数の表示要素を用いるよりも低消費電力で、発電部10が発電した電力を動作に用いているのか、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせつつ、蓄電部20の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【0033】
なお、太陽マーク202の表示を変更することにより、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図7は本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マーク202の表示を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の75%〜100%と、50%〜75%と、25%〜50%と、0%〜25%との4段階に分類し、分類ごとに表示を変更している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量に基づいて表示部60に表示する太陽マーク202の表示を制御する。
【0034】
図7(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の75%〜100%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202の全てが表示されている。図7(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜75%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021と、円部分2121の上下左右に表示されている長方形部分2022とが表示されている。図7(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の25%〜50%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021のみが表示されている。図7(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜25%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021の右半分のみが表示されている。
【0035】
また、図7に示した表示内容に限らず、他の表示内容を用いて発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図8は、本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マーク202の表示を示した概略図である。図8(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の75%〜100%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202の全てが表示されている。図8(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜75%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021の全体と、円部分2121の周囲に表示されている長方形部分2022のそれぞれ半分が表示されている。図8(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の25%〜50%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021のみが表示されている。図8(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜25%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021の右半分のみが表示されている。
【0036】
また、表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更することで、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図9、図10は、本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の50%〜100%と、0%〜50%との2段階に分類し、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量に基づいて表示部60に表示する文字や画像などのコントラストを制御する。
【0037】
図9に示す例では、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストを低く表示している。図10に示す例では、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、太陽マーク202のみコントラストを低く表示している。なお、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%である場合には、図2に示したように、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストを高く表示する。
【0038】
また、表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更することで、発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とをより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図11は本実施形態において、発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とに応じて、表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の50%〜100%と、0%〜50%との2段階に分類し、蓄電部20の蓄電量を、最大蓄電量の50%〜100%と、0%〜50%との2段階に分類し、分類ごとの組み合わせに応じて表示部60が表示する表示画面を示している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、蓄電電圧検出部52が蓄電部20の蓄電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とに基づいて表示部60に表示する文字や画像などのコントラストを制御する。
【0039】
具体的には、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%である場合に、太陽マーク202のコントラストを高く表示し、最大発電量の0%〜50%である場合に、太陽マーク202のコントラストを低く表示している。また、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の50%〜100%である場合に、時刻表示201のコントラストを高く表示し、最大蓄電量の0%〜50%である場合に、時刻表示201のコントラストを低く表示している。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、蓄電電圧検出部52が蓄電部20の蓄電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とに基づいて表示部60に表示する文字や画像などのコントラストを制御する。このように、コントラストを低くすることで、より消費電力を削減することができる。
【0040】
図11(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の50%〜100%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストが高く表示されている。図11(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の50%〜100%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201のコントラストが高く表示され、太陽マーク202のコントラストが低く表示されている。図11(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201のコントラストが低く表示され、太陽マーク202のコントラストが高く表示されている。図11(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストが低く表示されている。
【0041】
また、表示部60に表示している時刻表示201の表示内容を変更することで、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図12は本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示201の表示例を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の80%〜100%と、60%〜80%と、40%〜60%と、20%〜40%と、0%〜20%との5段階に分類し、分類ごとに時刻表示201の表示内容を変更している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、検出した発電部10の発電量に基づいて、表示制御部53が表示部60に表示する時刻表示201の表示内容を制御する。
【0042】
図12(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の80%〜100%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との全てが表示されている。図12(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の60%〜80%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒のうち10秒単位の値とが表示され、秒のうち1秒単位の値の位置に横線「−」が表示されている。図12(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の40%〜60%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と分とが表示され、秒が消灯されている。図12(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の20%〜40%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時のみが表示され、分と秒とが消灯されている。図12(e)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜20%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との全てが消灯されている。このように、時刻表示201の表示内容を少なくすることで、より消費電力を削減することができる。また、セグメントを増やさずに、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0043】
また、表示部60に表示している時刻表示201のうち、時と分と秒との間を区切るコロン「:」の形状(大きさ)を変更することで、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図13は本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示201の表示例を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の50%〜100%と0%〜50%との2段階に分類し、分類ごとに時刻表示201のうち、時と分と秒との間を区切るコロン2011「:」の形状(大きさ)を変更している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、検出した発電部10の発電量に基づいて、表示制御部53が表示部60に表示する時刻表示201の表示内容を制御する。
【0044】
図13(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との間を区切るコロン2011「:」は、正方形の点が2つ並んでいる。図13(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との間を区切るコロン2011「:」は、長方形の点が2つ並んでいる。この場合にはコロン2011の形状を変化させるだけであるため、セグメントを増やさずに、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0045】
上述したとおり、本実施形態によれば、発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧を検出し、蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧を検出する。また、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、発電部10が発電した電力を動作に用いているのか、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【0046】
また、本実施形態によれば、発電電圧検出部51は、発電部10の発電量を検出する。また、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10の発電量に基づいて表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、蓄電電圧検出部52は、蓄電部20の蓄電量を検出する。また、表示制御部53は、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20の蓄電量に基づいて表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、蓄電部20の蓄電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0048】
なお、上述した電子時計1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0049】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0050】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、表示部60が表示する表示内容は、上述した例に限らず、発電部10が発電した電力を動作に用いているかをユーザーに知らせることができる表示内容や、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせることができる表示内容や、発電部10の発電量をユーザーに知らせることができる表示内容や、蓄電部20の蓄電量をユーザーに知らせることができる表示内容であれば、どのような表示内容でもよい。また、上述した実施形態では、電子機器の例として、図1に示すような電子時計1を例に説明したが、これに限らず、どのような電子機器でもよい。
【符号の説明】
【0051】
1・・・電子時計、10・・・発電部、20・・・蓄電部、30・・・時計部、40・・・記憶部、50・・・制御部、51・・・発電電圧検出部、52・・・蓄電電圧検出部、53・・・表示制御部、60・・・表示部、201・・・時刻表示、202・・・太陽マーク、203・・・電池マーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子時計およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発電手段と、発電手段から電気エネルギの供給をうけて駆動する計時制御手段と、計時制御手段の駆動により時刻の表示を行う表示手段と、発電手段の状態を検出する検出手段と、検出手段からの検出信号に基づいて発電手段が発電しているか否かを判断する判断手段を有し、判断手段の判断に基づき発電状態を表示手段に表示させる発電機能を備えた電子時計において、発電手段により発生させられた電気エネルギを蓄電し、計時制御手段に前記エネルギを供給する蓄電手段と、蓄電手段に蓄えられる電気エネルギの蓄電状態を検出する蓄電検出手段と、を有し、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が、予め決定された値より大きいときには通常の時刻表示を行い、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が前記値以下で、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギ量の絶対値が予め決定された値よりも大きい場合に、通常の時刻表示と異なる時刻表示を行い、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギの量の絶対値が予め決定された値よりも小さいときに、計時制御手段による時刻表示動作の一部又は全部を停止させることを特徴とする発電機能を備えた電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4481497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来知られている電子時計では、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が予め決定された値より大きいときには常に通常の時刻表示を行うため、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギの量をユーザーが知ることができない。そのため、ユーザーは、発電手段の発電電力と蓄電手段の出力電力とのうち、どちらの電力を動作に使用しているのかを知りつつ、蓄電手段の充電を行うべきか否かを知ることができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、発電部の発電電力と蓄電部の出力電力とのうち、動作に使用している電力をユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる電子機器、電子時計およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、文字や図形を表示する表示部と、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
【0007】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、時刻を示す情報を出力する時計部を備え、前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更することを特徴とする電子機器である。
【0009】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させ、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧未満である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させないことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上である場合、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形の形状を変更することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記時刻表示の表示方法を変更することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容のコントラストを変更することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、時刻を示す情報を出力する時計部と、時刻表示や文字や図形を表示する表示部と、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、を備えることを特徴とする電子時計である。
【0015】
また、本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出ステップと、前記発電部が発電した電力を蓄電する蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出ステップと、文字や図形を表示する表示ステップと、前記発電電圧検出ステップで検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出ステップで検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、表示ステップで表示する表示内容を変更する表示制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、発電部は受光面に照射される光に応じた電力を発電する。また、蓄電部は、発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する。また、発電電圧検出部は、発電部が発電した電力の電圧を検出する。また、蓄電電圧検出部は、蓄電部が出力する電力の電圧を検出する。また、表示部は文字や図形を表示する。また、表示制御部は、発電電圧検出部が検出した発電部が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部が検出した蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、表示部が表示する表示内容を変更する。これにより、表示部が表示する表示内容は、発電部の発電電力の電圧と蓄電部の出力電力の電圧とに基づいた表示内容となるため、発電部の発電電力と蓄電部の出力電力とのうち、動作に使用している電力をユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態における電子時計の構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図3】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図4】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、または、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図5】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図6】本実施形態において、蓄電部が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図7】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マークの表示を示した概略図である。
【図8】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マークの表示を示した概略図である。
【図9】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示部に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図10】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示部に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図11】本実施形態において、発電部の発電量と蓄電部の蓄電量とに応じて、表示部に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図12】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示の表示例を示した概略図である。
【図13】本実施形態において、発電部の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示の表示例を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、電子機器の一例として、発電部を備えた電子時計の例を用いて説明する。図1は、本実施形態における電子時計1(電子機器)の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子時計1は、発電部10と、蓄電部20と、時計部30と、記憶部40と、制御部50と、表示部60とを備える。
【0019】
発電部10は光を受光する受光面を備えた太陽電池であり、受光した(照射された)光に応じた電力を発電して蓄電部20を充電する。蓄電部20は、充電可能な二次電池であり、発電部10が発電した電力を蓄電する。また、蓄電部20は、蓄電した電力を電子時計1が備える各部に対して出力(供給)する。時計部30は、現在の時刻を示す情報を出力する。記憶部40は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、制御部50が実行するプログラムや、電子時計1が用いるデータなどを記憶する。
【0020】
制御部50は、電子時計1が備える各部の制御を行う。また、制御部50は、発電電圧検出部51と、蓄電電圧検出部52と、表示制御部53とを備える。発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧と、発電部10が発電した電力の電圧に基づいて発電部10の発電量を検出する。蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧と、蓄電部20が出力する電力の電圧に基づいて蓄電部20の蓄電量を検出する。表示制御部53は、表示部60を制御し、表示部60に文字や画像などを表示させる。本実施形態では、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて、表示部60の表示内容を変更する。具体的な例については後述する。表示部60は、表示制御部53の制御に基づいて、文字や画像などを表示する
【0021】
次に、表示制御部53の制御に基づいて表示部60が表示する表示画面について説明する。図2は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図2に示した例では、表示部60は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面左下部に太陽マーク202を表示している。
【0022】
なお、第1の所定電圧は、時計部30が現在の時刻を示す情報を出力し、時計部30が出力した現在の時刻を示す情報に基づいて表示制御部53が表示部60に時刻を表示させる動作(時刻表示動作)を行うことができる下限電圧である。また、第2の所定電圧は、蓄電部20を充電することができる下限電圧である。すなわち、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上であれば、電子時計1は時刻を表示する動作を行うことができ、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満であれば、電子時計1は時刻を表示する動作を行うことができない。なお、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満であっても、表示部60に最低限の表示を行うことができる電圧(停止電圧)以上であれば、電子時計1は表示部60に画像や文字の表示を行うことができる。また、発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上であれば、蓄電部20を充電することができ、発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満であれば、蓄電部20を充電することができない。
【0023】
蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、すなわち、蓄電部20は十分充電されており、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができる場合、電子時計1は、発電部10が発電した電力を用いて動作する。また、この場合、電子時計1の表示制御部53は表示部60を制御し、図2に示したように、時刻表示201と太陽マーク202とを表示部60に表示させる。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、発電部10が発電する電力を用いて電子時計1が動作していることを認識することができ、また、蓄電部20には十分な電力が蓄電されているため、蓄電部20の充電を行う必要がないことを認識することができる。
【0024】
図3は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図3に示した例では、表示部60は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面右下部に電池マーク203を表示している。蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧以上、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合、すなわち、蓄電部20は十分充電されているが、発電部10が発電する電力では蓄電部20を充電することができない場合、電子時計1は、蓄電部20が出力した電力を用いて動作する。また、この場合、電子時計1は図3に示したとおり、表示部60に時刻表示201と電池マーク203とを表示する。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20が出力する電力を用いて電子時計1が動作していることを認識することができ、また、蓄電部20には十分な電力が蓄電されているため、蓄電部20の充電を行う必要がないことを認識することができる。
【0025】
なお、蓄電部20の蓄電量に応じて電池マーク203の表示を変更することにより、蓄電部20の蓄電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。例えば、蓄電部20の蓄電量を、最大蓄電量の75%〜100%と、50%〜75%と、25%〜50%と、0%〜25%との4段階に分類し、分類ごとに電池マーク203の残量表示2031〜2034の表示を変更する。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、蓄電電圧検出部52が蓄電部20の蓄電量を検出し、表示制御部53が蓄電部20の蓄電量に基づいて表示部60に表示する電池マーク203の表示を制御する。
【0026】
図4は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、または、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図4に示した例では、表示部60は、表示画面左下部に太陽マーク202を点滅表示している。
【0027】
蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、すなわち、蓄電部20には、電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができる場合、電子時計1は、発電部10が発電した電力で蓄電部20の充電を行う。また、この場合、電子時計1は図4に示したとおり、表示部60に電池マーク203を点滅表示する。また、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合、すなわち、蓄電部20には、電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されておらず、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができない場合、電子時計1は、図4に示したとおり、表示部60に電池マーク203を点滅表示する。
【0028】
従って、ユーザーは、図4に示した表示を確認することで、電子時計1は時刻表示動作を行うことができないことを認識することができ、蓄電部20には電子時計1が時刻表示動作を行うのに十分な電力が蓄電されていないため、蓄電部20の充電を行うべきであることを認識することができる。
【0029】
なお、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に表示部60が表示する表示画面と、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に表示部60が表示する表示画面とを異なる表示画面としてもよい。
【0030】
図5は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図5に示した例では、表示部60は、表示画面左下部に太陽マーク202を点滅表示し、表示画面右下部に電池マーク203を点滅表示している。蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧以上の場合、すなわち、蓄電部20には、電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができる場合、電子時計1は、発電部10が発電した電力で蓄電部20の充電を行う。また、この場合、電子時計1は図5に示したとおり、表示部60に太陽マーク202と電池マーク203とを点滅表示する。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20には電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないため蓄電部20の充電を行うべきであるが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電していることを認識することができる。
【0031】
図6は、本実施形態において、蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図6に示した例では、表示部60は、表示画面右下部に電池マーク203を点滅表示している。蓄電部20が出力する電力の電圧が第1の所定電圧未満、かつ発電部10が発電する電力の電圧が第2の所定電圧未満の場合、すなわち、蓄電部20には電子時計1が時刻を表示する動作を行うことができる電力が蓄電されておらず、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができない場合、電子時計1は、図6に示したとおり、表示部60に電池マーク203を点滅表示する。従って、ユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20には電子時計1が時刻表示動作を行うことができる電力が蓄電されていないため蓄電部20の充電を行うべきであるが、発電部10が発電する電力で蓄電部20を充電することができないことを認識することができる。これにより、ユーザーは、電子時計1を使用するためには、電子時計1を太陽などの光があたる場所に移動させるべきであることを認識することができる。
【0032】
上述したとおり、本実施形態によれば、発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧を検出し、蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧を検出する。また、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて、図2〜図6に示したように、表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、発電部10が発電した電力を動作に用いているのか、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせつつ、蓄電部20の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。また、電子時計1は、時刻表示201と、太陽マーク202と、電池マーク203との表示要素のみを用いるため、多数の表示要素を用いるよりも低消費電力で、発電部10が発電した電力を動作に用いているのか、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせつつ、蓄電部20の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【0033】
なお、太陽マーク202の表示を変更することにより、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図7は本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マーク202の表示を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の75%〜100%と、50%〜75%と、25%〜50%と、0%〜25%との4段階に分類し、分類ごとに表示を変更している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量に基づいて表示部60に表示する太陽マーク202の表示を制御する。
【0034】
図7(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の75%〜100%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202の全てが表示されている。図7(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜75%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021と、円部分2121の上下左右に表示されている長方形部分2022とが表示されている。図7(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の25%〜50%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021のみが表示されている。図7(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜25%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021の右半分のみが表示されている。
【0035】
また、図7に示した表示内容に限らず、他の表示内容を用いて発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図8は、本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の太陽マーク202の表示を示した概略図である。図8(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の75%〜100%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202の全てが表示されている。図8(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜75%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021の全体と、円部分2121の周囲に表示されている長方形部分2022のそれぞれ半分が表示されている。図8(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の25%〜50%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021のみが表示されている。図8(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜25%である場合に、表示部60が表示する太陽マーク202を示している。図示する例では、太陽マーク202のうち、円部分2021の右半分のみが表示されている。
【0036】
また、表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更することで、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図9、図10は、本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の50%〜100%と、0%〜50%との2段階に分類し、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量に基づいて表示部60に表示する文字や画像などのコントラストを制御する。
【0037】
図9に示す例では、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストを低く表示している。図10に示す例では、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、太陽マーク202のみコントラストを低く表示している。なお、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%である場合には、図2に示したように、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストを高く表示する。
【0038】
また、表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更することで、発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とをより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図11は本実施形態において、発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とに応じて、表示部60に表示している文字や画像などのコントラストを変更する場合に、表示部60が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の50%〜100%と、0%〜50%との2段階に分類し、蓄電部20の蓄電量を、最大蓄電量の50%〜100%と、0%〜50%との2段階に分類し、分類ごとの組み合わせに応じて表示部60が表示する表示画面を示している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、蓄電電圧検出部52が蓄電部20の蓄電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とに基づいて表示部60に表示する文字や画像などのコントラストを制御する。
【0039】
具体的には、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%である場合に、太陽マーク202のコントラストを高く表示し、最大発電量の0%〜50%である場合に、太陽マーク202のコントラストを低く表示している。また、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の50%〜100%である場合に、時刻表示201のコントラストを高く表示し、最大蓄電量の0%〜50%である場合に、時刻表示201のコントラストを低く表示している。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、蓄電電圧検出部52が蓄電部20の蓄電量を検出し、表示制御部53が発電部10の発電量と蓄電部20の蓄電量とに基づいて表示部60に表示する文字や画像などのコントラストを制御する。このように、コントラストを低くすることで、より消費電力を削減することができる。
【0040】
図11(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の50%〜100%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストが高く表示されている。図11(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の50%〜100%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201のコントラストが高く表示され、太陽マーク202のコントラストが低く表示されている。図11(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201のコントラストが低く表示され、太陽マーク202のコントラストが高く表示されている。図11(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%であり、蓄電部20の蓄電量が、最大蓄電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する表示画面を示している。図示する例では、時刻表示201と太陽マーク202とのコントラストが低く表示されている。
【0041】
また、表示部60に表示している時刻表示201の表示内容を変更することで、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図12は本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示201の表示例を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の80%〜100%と、60%〜80%と、40%〜60%と、20%〜40%と、0%〜20%との5段階に分類し、分類ごとに時刻表示201の表示内容を変更している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、検出した発電部10の発電量に基づいて、表示制御部53が表示部60に表示する時刻表示201の表示内容を制御する。
【0042】
図12(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の80%〜100%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との全てが表示されている。図12(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の60%〜80%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒のうち10秒単位の値とが表示され、秒のうち1秒単位の値の位置に横線「−」が表示されている。図12(c)は、発電部10の発電量が、最大発電量の40%〜60%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と分とが表示され、秒が消灯されている。図12(d)は、発電部10の発電量が、最大発電量の20%〜40%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時のみが表示され、分と秒とが消灯されている。図12(e)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜20%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との全てが消灯されている。このように、時刻表示201の表示内容を少なくすることで、より消費電力を削減することができる。また、セグメントを増やさずに、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0043】
また、表示部60に表示している時刻表示201のうち、時と分と秒との間を区切るコロン「:」の形状(大きさ)を変更することで、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせるようにしてもよい。図13は本実施形態において、発電部10の発電量に応じて表示を変更する場合の時刻表示201の表示例を示した概略図である。図示する例では、発電部10の発電量を、最大発電量の50%〜100%と0%〜50%との2段階に分類し、分類ごとに時刻表示201のうち、時と分と秒との間を区切るコロン2011「:」の形状(大きさ)を変更している。なお、分類条件は上記の例に限らず、任意に設定することができる。なお、発電電圧検出部51が発電部10の発電量を検出し、検出した発電部10の発電量に基づいて、表示制御部53が表示部60に表示する時刻表示201の表示内容を制御する。
【0044】
図13(a)は、発電部10の発電量が、最大発電量の50%〜100%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との間を区切るコロン2011「:」は、正方形の点が2つ並んでいる。図13(b)は、発電部10の発電量が、最大発電量の0%〜50%である場合に、表示部60が表示する時刻表示201を示している。図示する例では、時刻表示201のうち、時と、分と、秒との間を区切るコロン2011「:」は、長方形の点が2つ並んでいる。この場合にはコロン2011の形状を変化させるだけであるため、セグメントを増やさずに、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0045】
上述したとおり、本実施形態によれば、発電電圧検出部51は、発電部10が発電した電力の電圧を検出し、蓄電電圧検出部52は、蓄電部20が出力する電力の電圧を検出する。また、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10が発電した電力の電圧と、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20が出力する電力の電圧とに基づいて表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、発電部10が発電した電力を動作に用いているのか、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせつつ、蓄電部の充電を行うべきか否かをユーザーに知らせることができる。
【0046】
また、本実施形態によれば、発電電圧検出部51は、発電部10の発電量を検出する。また、表示制御部53は、発電電圧検出部51が検出した発電部10の発電量に基づいて表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、発電部10の発電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、蓄電電圧検出部52は、蓄電部20の蓄電量を検出する。また、表示制御部53は、蓄電電圧検出部52が検出した蓄電部20の蓄電量に基づいて表示部60の表示内容を変更する。従って、電子時計1は、蓄電部20の蓄電量をより詳細にユーザーに知らせることができる。
【0048】
なお、上述した電子時計1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0049】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0050】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、表示部60が表示する表示内容は、上述した例に限らず、発電部10が発電した電力を動作に用いているかをユーザーに知らせることができる表示内容や、蓄電部20が蓄電した電力を動作に用いているのかをユーザーに知らせることができる表示内容や、発電部10の発電量をユーザーに知らせることができる表示内容や、蓄電部20の蓄電量をユーザーに知らせることができる表示内容であれば、どのような表示内容でもよい。また、上述した実施形態では、電子機器の例として、図1に示すような電子時計1を例に説明したが、これに限らず、どのような電子機器でもよい。
【符号の説明】
【0051】
1・・・電子時計、10・・・発電部、20・・・蓄電部、30・・・時計部、40・・・記憶部、50・・・制御部、51・・・発電電圧検出部、52・・・蓄電電圧検出部、53・・・表示制御部、60・・・表示部、201・・・時刻表示、202・・・太陽マーク、203・・・電池マーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、
前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、
前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、
前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、
文字や図形を表示する表示部と、
前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
時刻を示す情報を出力する時計部
を備え、
前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更する
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させ、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧未満である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させない
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上である場合、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形の形状を変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記時刻表示の表示方法を変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容のコントラストを変更する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、
前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、
前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、
前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、
時刻を示す情報を出力する時計部と、
時刻表示や文字や図形を表示する表示部と、
前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする電子時計。
【請求項10】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出ステップと、
前記発電部が発電した電力を蓄電する蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出ステップと、
文字や図形を表示する表示ステップと、
前記発電電圧検出ステップで検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出ステップで検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、表示ステップで表示する表示内容を変更する表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、
前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、
前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、
前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、
文字や図形を表示する表示部と、
前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
時刻を示す情報を出力する時計部
を備え、
前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上であるか否かに基づいて、前記表示部に表示する表示内容を変更する
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻表示を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧以上である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させ、前記蓄電部が出力する電力の電圧が、前記時刻を示す情報に基づいた時刻を前記表示部に表示させる制御を行うことができる電圧未満である場合、前記表示部に前記時刻表示を表示させない
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記発電部が発電した電力の電圧が、前記蓄電部を充電することができる電圧以上である場合、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記蓄電部を充電することができることを示す文字または図形の形状を変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記発電部の発電量に応じて、前記時刻表示の表示方法を変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容のコントラストを変更する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、
前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、
前記発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出部と、
前記蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出部と、
時刻を示す情報を出力する時計部と、
時刻表示や文字や図形を表示する表示部と、
前記発電電圧検出部が検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出部が検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、前記表示部が表示する表示内容を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする電子時計。
【請求項10】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部が発電した電力の電圧を検出する発電電圧検出ステップと、
前記発電部が発電した電力を蓄電する蓄電部が出力する電力の電圧を検出する蓄電電圧検出ステップと、
文字や図形を表示する表示ステップと、
前記発電電圧検出ステップで検出した前記発電部が発電した電力の電圧と、前記蓄電電圧検出ステップで検出した前記蓄電部が出力する電力の電圧とに基づいて、表示ステップで表示する表示内容を変更する表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−251945(P2012−251945A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126588(P2011−126588)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
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