電子機器および情報処理プログラム
【課題】自己の機能に関する情報を、使用者に対してストレスを与えることなく提供することが可能な電子機器および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】TV装置1では、自己の有する複数の機能の各々についての機能紹介情報DM1の中から1つの機能紹介情報DM1を選択し、それをセカンドディスプレイ2への送信情報として決定する。これにより、決定された機能紹介情報DM1を、TV装置1自身の表示部11ではなく、例えば、使用者5の傍らに配置された別のセカンドディスプレイ2に表示させることが可能となる。このため、主にTV装置1の表示部11に注目している使用者5に向けて、機能に関する情報をさりげなく提示することができる。
【解決手段】TV装置1では、自己の有する複数の機能の各々についての機能紹介情報DM1の中から1つの機能紹介情報DM1を選択し、それをセカンドディスプレイ2への送信情報として決定する。これにより、決定された機能紹介情報DM1を、TV装置1自身の表示部11ではなく、例えば、使用者5の傍らに配置された別のセカンドディスプレイ2に表示させることが可能となる。このため、主にTV装置1の表示部11に注目している使用者5に向けて、機能に関する情報をさりげなく提示することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自己の機能を使用者に提示するための情報処理を行う電子機器、およびそのような電子機器に適用される情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、TV(Television)装置等の電子機器は、様々な機能を持つようになっており、各機能の使用手順等を表示画面に提示させる機能(電子マニュアル)が利用されている。電子マニュアルを用いることで、使用者は、電子機器の機能を理解し、使いこなすことができるようになる。このような電子マニュアルを利用したシステムとしては、例えば、電子機器が故障した際に、故障修復のために必要なマニュアルやテストツールを携帯端末装置の表示画面に表示することを可能としたシステム等がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−116483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子機器の持つ機能の中には、使用者に知られていないものもあり、使用者にとって有用な機能であっても、利用されていないケースもある。そのため、使用者に電子機器の様々な機能の存在を知らせる(紹介する)ための手法として、例えば表示画面の一部に小さなウィンドウ画面を自動的に表示し、このウィンドウ画面に、機能に関する情報を提示する、いわゆるポップアップ表示が利用されている。
【0005】
しかしながら、このポップアップ表示による情報表示手法は、TV装置等の表示画面の一部に自動的に表示されるものであるので、映像表示や使用者による他の操作の妨げになることがある。また、使用者の意志とは無関係に表示されるものであるため、その情報が使用者にとって不要なものであった場合、使用者にとって精神的なストレスとなり易い。このため、電子機器の有する様々な機能を、使用者にストレスを与えることなく提供し、使用者における利便性を向上させることが望まれている。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、自己の機能に関する情報を、使用者に対してストレスを与えることなく提供することが可能な電子機器および情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子機器は、自己が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報を保持する保持部と、複数の機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定する送信情報決定部と、その送信情報を出力する出力部とを備えたものである。
【0008】
ここで、「機能紹介情報」とは、機能の存在を使用者に知らせる(認知させる)、あるいはその機能に興味を持たせるための情報であり、例えば機能の概要やメリット等を含む情報である。
【0009】
本発明の情報処理プログラムは、コンピュータを備えた電子機器が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から1つを選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定するステップと、その送信情報を出力するステップとを上記コンピュータに実行させるようにしたものである。
【0010】
本発明の電子機器および情報処理プログラムでは、複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から選択された1つが、外部の表示装置への送信情報として決定され、出力される。即ち、選択された機能紹介情報は、電子機器自身の表示画面ではなく、外部の表示装置に表示されることとなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電子機器および情報処理プログラムによれば、複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択し、それを外部の表示装置への送信情報として決定、出力する。これにより、選択された機能紹介情報を、電子機器自身の表示画面ではなく、例えば、使用者の傍らに常時配置された別の表示装置に表示させることが可能となる。このため、主に電子機器の表示画面に注目している使用者に向けて、機能に関する情報をさりげなく提示することができる。よって、自己の機能に関する情報を、使用者に対してストレスを与えることなく提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るTV装置(電子機器)およびセカンドディスプレイの配置構成を表す模式図である。
【図2】図1に示したTV装置およびセカンドディスプレイの詳細構成例を表すブロック図である。
【図3】図1に示したTV装置における機能紹介情報の送信動作の一例を表す流れ図である。
【図4】図1に示したセカンドディスプレイにおける機能紹介情報の取得・表示動作の一例を表す流れ図である。
【図5】図1に示したセカンドディスプレイにおける表示画面の切り替え動作を説明するための模式図である。
【図6】図1に示したセカンドディスプレイにおける画面表示パターンの一例を表す模式図である。
【図7】第1の実施の形態の効果を説明するための表である。
【図8】変形例1に係るセカンドディスプレイにおける機能紹介情報の取得・表示動作の一例を表す流れ図である。
【図9】図8に示したセカンドディスプレイにおける表示画面の切り替え動作を説明するための模式図である。
【図10】変形例2に係るTV装置における機能紹介情報の取得・表示動作の一例を表す流れ図である。
【図11】変形例2に係るセカンドディスプレイにおける表示画面の切り替え動作を説明するための模式図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るビデオカメラ(電子機器)およびセカンドディスプレイの配置構成を表す模式図である。
【図13】図12に示したビデオカメラおよびTV装置の詳細構成例を表すブロック図である。
【図14】本発明の他の適用例を表すマルチ画面ディスプレイおよびプロジェクタを表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(TV装置からセカンドディスプレイへ機能紹介情報,機能説明情報を送信する例)
2.変形例1(セカンドディスプレイにおける他の画面表示動作の例)
3.変形例2(TV装置における他の情報送信動作の例)
4.第2の実施の形態(ビデオカメラの機能紹介情報,機能説明情報をTV装置を介してセカンドディスプレイに送信する例)
【0014】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器(TV装置1)とセカンドディスプレイ2との配置構成例を模式的に表したものである。TV装置1は、複数の機能を有するものであり、その機能に関する電子マニュアル情報(後述の機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2)を保持している。ここで、「機能」としては、例えば、番組表表示、視聴予約、録画予約、USB内コンテンツ再生、インターネットビデオ視聴、3Dコンテンツ視聴等が挙げられる。
【0015】
セカンドディスプレイ2は、配線30によってTV装置1と接続されている。このセカンドディスプレイ2は、例えば、TV装置1の表示部11に対面する使用者5の傍らに配置され、TV装置1から受信した情報に基づく表示画面(後述の機能紹介画面,機能説明画面)を表示させるものである。
【0016】
尚、本実施の形態の情報処理プログラムは、電子機器としてのTV装置1における各情報処理機能をソフトウェア的に実現したものに対応している。この場合、そのソフトウェアは、各情報処理機能を電子機器におけるコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、専用のハードウェアに予め組み込まれて用いられてもよいし、汎用のパーソナルコンピュータなどにネットワークや記録媒体からインストールして用いられてもよい。尚、後述する他の実施の形態の情報処理プログラムもまた、対応する実施の形態の電子機器における各情報処理機能をソフトウェア的に実現したものに対応しており、上記と同様にして用いることが可能である。
【0017】
[TV装置1等の構成]
図2は、TV装置1およびセカンドディスプレイ2の詳細なブロック構成を表したものである。
【0018】
(TV装置1)
TV装置1は、表示部11、表示制御部110、表示内容決定部12、保持部13、送信情報決定部14、送信部15、送信制御部150および操作検知部16を備えている。尚、TV機能を実現するためのチューナ等については、ここでは図示を省略している(後述する他の実施の形態についても同様)。
【0019】
表示部11は、通常の映像表示が行われたり、例えば使用者5からの入力操作に基づいて(操作検知部16から入力された検知データDFに基づいて)、各機能を利用するための操作画面の表示がなされたりするものである。この表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。表示制御部110は、表示部11に対して所定の表示制御を行うものである。
【0020】
保持部13は、例えば、操作画面を表示するためのデータ(操作画面データDS)と、各機能に関するデータ(機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2)と、対応テーブル130を保持しておくための記憶部(メモリ)である。これらのうち操作画面データDS,機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2はそれぞれ、複数保持されている。対応テーブル130が、後述のおすすめ機能の決定動作の際に使用されるものであり、特定の操作に対していずれかの機能を対応づけて保持するものである。このような保持部13における記憶手段としては、固定ディスクでもリムーバブルディスクでもよく、また、その種類としても、磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の種々のものを用いることができる。あるいは、ネットワーク上に記憶するようにしてもよい。
【0021】
ここで、「機能紹介情報」とは、TV装置1が持つ機能の存在を使用者に知らせる(認知させる)、あるいはその機能に興味を持たせるための情報であり、例えば機能の概要やメリット等を含む情報である。また、「機能説明情報」とは、そのような機能の内容を使用者が理解して操作を進めることができるようにするための情報であり、例えば具体的な操作手順や関連機能の説明を含むものである。尚、機能説明情報としては、この他にも、使用者に機能の存在や操作法を記憶させるような情報を含んでいてもよい。例えば、機能に関する“問題”についての情報を含み、そのような“問題”を表示して、使用者がその機能を自在に使いこなすことができるかを問うようにしてもよい。また、以前利用したことのある機能に関する説明情報を含むようにしてもよく、ある機能説明画面において、利用履歴のある他の機能に関するURLについても表示するようにしてもよい。これらの機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2は、それ自身が上記のような情報を示すものであってもよいし、あるいは、そのような情報を有するインターネットサイトの場所を示す情報(例えばURL(Uniform Resource Locator))であってもよい。
【0022】
表示内容決定部12は、例えば使用者5からの入力操作等に基づいて、表示部11における上記表示内容を決定するものである。例えば、使用者5により利用対象の機能が選択された場合には、表示部11にその選択された機能に対応する操作画面を表示させる。具体的には、検知データDFに基づいて保持部13に保持されている複数の操作画面データDSの中から、1種類の操作画面データDSを取得し、これを表示制御部110へ供給するようになっている。尚、利用対象の機能の決定(選択)は、例えば使用者5の操作(例えば、リモコン10を用いた操作)により(手動で)行われる。
【0023】
操作検知部16は、使用者5による所定の操作(機能選択動作および操作画面における入力操作)を検知する機能を有するものである。具体的には、詳細は後述するが、操作検知部16は、その検知結果としての検知データDF(操作が検知されたか否かを示すデータ等)を送信情報決定部14へ供給する。
【0024】
送信情報決定部14は、保持部13に保持されている複数の機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2のうちの1つの機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を取得し、使用者5が保有するセカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報として決定するものである。本実施の形態では、例えば、現在のTV装置1の使用状況や操作履歴等に応じて1つの機能(おすすめ機能)を決定し、そのおすすめ機能についての機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を上記送信情報として決定する。この際、例えば、保持部13に保持されている対応テーブル130を用いて、おすすめ機能を決定する。具体的には、対応テーブル130において、例えば「チャンネルをザッピングする(切り替える)操作」に対して「番組表を表示する機能」が対応づけられている場合には、TV装置1の使用中にチャンネルをザッピングする操作が検知されると、おすすめ機能として「番組表表示」を決定するようになっている。
【0025】
送信部15は、送信情報として決定された機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をセカンドディスプレイ2へ送信するためのものである。送信制御部150は、送信情報決定部14から供給された機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を送信部15へ供給し、送信部15の送信動作を制御するものである。尚、送信部15による機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の送信手法としては、配線30を用いた有線通信によるものに限らず、無線通信によるものであってもよい。
【0026】
(セカンドディスプレイ2)
セカンドディスプレイ2は、表示部21、表示制御部210、受信部22、受信制御部220、記憶部23、入力部24、通信部25および通信制御部250を備えている。このセカンドディスプレイ2としては、例えば、デジタルフォトフレームやPC(Personal Computer)等、常時、所定の場所に固定して設置する(壁に立て掛ける、台の上に載置する等)ことができるような表示装置が用いられることが望ましい。但し、これに限らず、TV装置1との通信が可能であり、TV装置1からの送信情報に基づく画面表示が可能なものであれば、例えばディスプレイ付きリモコンや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の表示装置であってもよい。
【0027】
受信部22は、TV装置1の送信部15から送信された機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を受信するためのものである。受信制御部220は、この受信部22における受信動作を制御し、受信した機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を記憶部23へ供給するものである。
【0028】
記憶部23は、受信制御部23から供給される機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を含め、種々のデータを保持しておくためのメモリであり、前述した保持部13と同様、種々の記憶手段が用いられる。
【0029】
表示部21は、記憶部23に保持されている種々のデータ(機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を含む)を表示するために用いられるものであり、前述した表示部11と同様に各種のディスプレイにより構成することができる。表示制御部210は、この表示部21に対して所定の表示制御を行うものである。
【0030】
入力部24は、セカンドディスプレイ2内に所定の情報を入力するために用いられるものであり、例えば、キーボードやタッチパッド、タッチパネル等からなる。
【0031】
通信部25は、例えば機能紹介および機能説明に関する表示内容が外部ネットワークサーバに保持されている場合(機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2としてそのURLを受信する場合)等において、外部ネットワークサーバとの通信動作を行うものである。通信制御部250は、この通信部25における通信動作等を制御するものである。
【0032】
[TV装置1の作用・効果]
続いて、本実施の形態のTV装置1の作用および効果について説明する。図3は、TV装置1における機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の送信動作の流れを表したものである。
【0033】
TV装置1では、例えば使用者5の現在の使用状況や操作履歴に応じて、TV装置1の有する複数の機能の中から、使用者5に対するおすすめの機能(使用者5にとって有用だと推測される機能)が決定される(ステップS11)。具体的には、送信情報決定部14が、保持部13に保持されている対応テーブル130を用いて、使用者5の現在の使用状況や操作履歴等に基づいて機能を決定する。具体的には、対応テーブル130において、例えば使用状況としての「チャンネルをザッピングする(切り替える)操作」に対して「番組表表示」の機能が対応付けられ、「番組表を表示させる操作」に対して「視聴予約」の機能が対応づけられている。即ち、TV装置1の使用中にチャンネルをザッピングする操作が検知されると、おすすめ機能として「番組表表示」や「視聴予約」を決定するようになっている。尚、この際の使用者5による入力操作は、例えばリモコン(リモートコントロール装置)10等を用いてなされ、操作検知部16を介して検知データDFとして送信情報決定部14へ供給される。尚、以下では、このようにして決定されたおすすめ機能を、便宜上、おすすめ機能Mと称して説明を行う。
【0034】
また、対応テーブル130には、使用者5の操作履歴が蓄積されており、操作履歴と機能とが対応づけられて保持されていてもよい。具体的には、各機能の利用頻度(例えば「番組表表示を良く使う」「視聴予約を使ったことがない」)や、繰り返し行われる特定の操作(例えば「毎週、「○○○」という番組をチャンネルを切り替えて見ている」)の有無等についての情報が蓄積されている。このような蓄積情報を用いて、上記のようなおすすめ機能Mを決定することもできる。例えば、対応テーブル130において、機能毎に「おすすめポイント」を設け、この「おすすめポイント」を、利用履歴のある機能や利用頻度が高い機能については減算し、繰り返し行われている特定の操作があれば、その操作に関連する機能について加算する。具体的には、毎週、チャンネルを切り替えて同じ番組の視聴がなされている場合には、「視聴予約」の「おすすめポイント」を加算する。このような「おすすめポイント」の大小関係に基づいて、おすすめ機能Mを決定してもよい。
【0035】
次いで、送信情報決定部14は、上記のようにして決定されたおすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を保持部13から取得する(ステップS12)。
【0036】
この後、取得した機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2のうち、まず機能紹介情報DM1をセカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報として決定する。その機能紹介情報DM1は、送信情報決定部14から送信制御部150へと供給される。送信制御部150は、送信部15を制御して、その機能紹介情報DM1を、セカンドディスプレイ2へ送信する(ステップS13)。
【0037】
続いて、使用者5によりおすすめ機能Mが試用されたか否かの判断がなされる(ステップS14)。具体的には、操作検知部16により、検知データDFとしておすすめ機能Mを利用(試用)する旨の入力信号(使用決定信号)を検知されたか否かを判断し、検知されなかった場合(ステップS14のN)には、処理終了となる。一方、おすすめ機能Mの使用決定信号が検知された場合(ステップS14のY)には、そのおすすめ機能Mに対応する機能説明情報DM2(ステップS12において取得した機能説明情報DM2)を送信情報として決定し、セカンドディスプレイ2へ送信する(ステップS15)。尚、使用決定信号は、例えばリモコン10の操作によってTV装置1へ入力される。
【0038】
一方、セカンドディスプレイ2では、上記のような機能紹介情報DM1が、例えば次のようにして受信され、受信された機能紹介情報DM1に基づいて表示部21における表示がなされる。図4は、セカンドディスプレイ2における機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の取得・表示動作の流れを表したものである。図5は、セカンドディスプレイ2における画面表示の切り替え動作について模式的に表したものである。
【0039】
セカンドディスプレイ2では、まず、TV装置1から配線30を通じて、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1が取得される(ステップS16)。具体的には、受信制御部220の制御により、受信部22が、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を受信後、受信された機能紹介情報DM1は記憶部23へと供給される。そして、表示制御部210の制御により、表示部21が、その機能紹介情報DM1に基づく機能紹介画面(機能紹介画面A)を表示する(ステップS17)。
【0040】
例えば、機能紹介情報DM1が受信される(図5(A))と、表示制御部210は、表示部21の表示画面21aの一部に機能紹介画面Aを表示させる(図5(B))。機能紹介画面Aには、おすすめ機能Mが例えば「視聴予約」である場合には、「番組開始時間に自動でチャンネルを切り替え」,「もう見たい番組を見逃しません」等の「視聴予約」の概要やメリットを含む情報が表示される。
【0041】
このような機能紹介画面Aは、TV装置1に対して使用者5が新たな操作を行うまでの間、常時、表示部21に表示される。具体的には、機能紹介画面Aを表示後、機能説明情報DM2が取得されたか否かの判断がなされ(ステップS18)、取得されなかった場合(ステップS18のN)には、機能紹介画面Aを表示し続ける(ステップS17へ戻る)。一方、機能説明情報DM2が取得された場合(ステップS18のY)には、表示部21において、機能紹介画面Aから機能説明画面Bへ表示を切り替える(ステップS19)。例えば、図5(C)に示したように、機能説明情報DM2が取得された場合には、表示制御部210は、表示部21の表示画面21aの全体に渡って機能説明画面Bを表示させる。この機能説明画面Aには、おすすめ機能Mが例えば「視聴予約」である場合、「番組表で番組を選んで決定すると、番組説明画面が表示されます」,「画面下部の視聴予約ボタンを選んで決定すると、確認画面が表示されます」,「日時、番組名を確認し、確定ボタンを選んで決定すると、毎週繰り返しの設定もできます」等の「視聴予約」に関する具体的な操作手順を含む情報が表示される。
【0042】
尚、ここでは、セカンドディスプレイ2の表示部21への機能説明画面Bの表示方法としては、表示部21の全画面に渡って表示する場合(図6(A))を例に挙げて説明したが、表示方法はこれに限定されない。例えば、通常画面21aの表示枠とは別に機能説明画面用の表示枠が設けられていてもよい((図6(B)))し、通常画面21aの一部に機能説明画面を表示してもよい。また、通常画面21aの一部に表示する場合においても、機能説明画面の面積や位置等は特に限定されない。同様に、機能紹介画面Aについても、表示方法は特に限定されない。
【0043】
以上のように本実施の形態では、TV装置1の有する様々な機能の中から使用者5に対するおすすめ機能Mが決定され、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1が、セカンドディスプレイ2への送信情報として決定される。これにより、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を、TV装置1自身の表示部11ではなく、例えば、使用者の傍らに配置された外部の表示装置であるセカンドディスプレイ2に表示させることができる。
【0044】
ここで、図7に、実施例(本実施の形態:セカンドディスプレイに機能紹介画面を表示する場合)および比較例1,2(TV装置自体に機能紹介画面を表示する場合)の各場合のメリットおよびデメリット(「頻度」「ストレス」「情報量」の3項目)について示す。尚、比較例1は、使用者5のリモコン等の操作により、TV装置の表示画面全体に機能紹介画面を表示する手動表示、比較例2は表示画面の一部に機能紹介画面(ウィンドウ画面)を自動的に表示するポップアップ表示によるものである。また、「頻度」は、使用者5が未知の機能を知る(認知する)ことができる機会の多さを示し、「ストレス」はそのような未知の機能の紹介タイミング等によって生じる精神的な負担を示している。
【0045】
このように、手動表示による比較例1では、使用者5の意志で機能紹介画面を立ち上げることになるため、使用者5が意識して探さなければ、所望の機能を見つけることができないため、未知の機能を知る機会は少ない。また、ポップアップ表示を用いた比較例2では、自動的に機能紹介のウィンドウ画面が表示されるので、未知の機能を知る機会は増えるものの、使用者5の意志とは無関係に表示されるため、表示中の映像や使用者5による他の操作の妨げになることがある。また、機能によっては、ウィンドウ画面の数が多くなったり、操作を進める毎に次々とウィンドウ画面が表示されたりすることもある。このため、ウィンドウ画面に示された情報が使用者5にとって不要なものであった場合、使用者5にストレスを与え易い。
【0046】
これに対し、本実施の形態では、上述のようにTV装置1から送信された機能紹介情報DM1に基づき、セカンドディスプレイ2に機能紹介画面Aを表示するので、上記比較例1のような手動表示の場合に比べ、未知の機能を知らせる機会が増える。また、機能紹介画面Aは、TV装置1とは別のセカンドディスプレイ2に表示されるので、上記比較例2のようなポップアップ表示の場合と異なり、主にTV装置1の表示部11に注目している使用者5に向けて、おすすめ機能Mをさりげなく提示することができる。よって、自己の機能に関する情報を、使用者5に対してストレスを与えることなく提供することが可能となる。
【0047】
また、機能紹介情報DM1においておすすめ機能Mの概要を伝えた後、使用者5がおすすめ機能Mに興味を持って試用した場合に、おすすめ機能Mの詳細な手順等の機能説明情報DM2を表示する、といった段階的な表示を行うようにすれば、使用者5にとって、ストレス無く、かつわかり易く、機能に関する情報を提供することができる。また、セカンドディスプレイ2側に機能説明画面Bを表示させたまま、TV装置1側において実際の操作を行うことができるため、使用者5はTV装置1の機能を理解しながらスムーズに操作を進めることができるようになる。
【0048】
尚、上記実施の形態では、TV装置1が機能紹介情報DM1を送信後、使用者5からおすすめ機能Mの使用決定信号が検知された場合に、機能説明情報DM2を送信する場合について説明した。ところが、おすすめ機能Mについての機能紹介画面Aの表示中において、使用者5は必ずしもおすすめ機能Mを試用するとは限らず、他の機能を利用する場合も考えられる。例えば、セカンドディスプレイ2において「番組表表示」に関する機能紹介画面Aを表示中に、使用者5が、「番組表表示」に関係のない他の機能、例えば「ブラウザ機能」についての使用決定信号が検知されることもあり得る。このような場合には、送信情報決定部14は、その「ブラウザ機能」に関連する機能(例えば、ブラウザのお気に入り機能)をおすすめ機能Mとして再決定し、再決定したおすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を送信情報として決定すればよい。
【0049】
続いて、上記第1の実施の形態の変形例(変形例1〜3)について説明する。尚、上記第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0050】
<変形例1>
上記第1の実施の形態では、セカンドディスプレイ2が機能紹介情報DM1を受信すると、表示部21に機能紹介画面Aを表示するようにしたが、セカンドディスプレイにおける画面表示は、例えば次のようにしてもよい。即ち、図8に示したように、表示部21が通常画面21aを表示している場合において、上記と同様にして機能紹介情報DM1を取得した後、電子マニュアルが起動された際にはじめて、機能紹介画面Aを表示させてもよい。具体的には、セカンドディスプレイ2において、使用者5の操作により電子マニュアルが起動された後、そのマニュアル起動画面A0の一部に、既に取得済みの機能紹介情報DM1に基づく機能紹介画面Aを表示させてもよい。尚、この機能紹介画面Aは、マニュアル起動画面A0の一部として表示してもよいが、電子マニュアル起動時に表示部21の全域に渡って表示するようにしてもよい。
【0051】
具体的には図9に示したように、セカンドディスプレイ2において、上記ステップS16と同様にして、TV装置1から配線30を介して、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1が取得される(ステップS21)。この後、本変形例では、電子マニュアルを起動したか否かの判断がなされ(ステップS22)、使用者5の操作により電子マニュアルが起動された場合(ステップS22のY)には、上記ステップS17と同様にして機能紹介画面Aが表示される(ステップS23)。その後、上記ステップS18,S19と同様にして機能説明情報DM2が取得されたか否かが判断され(ステップS24)、取得された場合には、機能説明画面Bが表示される(ステップS25)。一方、取得されなかった場合には、機能紹介画面Aを表示し続ける(ステップS23へ戻る)。
【0052】
このように、セカンドディスプレイ2では、TV装置1から機能紹介情報DM1を受信後、それに基づく表示を即座に行う必要はなく、使用者5の意志によって(例えば電子マニュアルの起動の有無に応じて)、上記のような機能紹介情報DM1の提供を受けるか否かを選択できるようにしてもよい。
【0053】
<変形例2>
また、上記第1の実施の形態では、機能説明情報DM2を、使用者5のおすすめ機能Mの使用決定信号が検知された場合にのみ送信するようにしたが、次のように機能説明情報DM2を自動的に送信情報として決定するようにしてもよい。具体的には、図10に示したように、TV装置2では、上記ステップS11,S12と同様にして、おすすめ機能Mが決定され(ステップS27)、その機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2が取得される(ステップS28)。この後、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2が順次、自動的にセカンドディスプレイ2へ送信される(ステップS28,S29)。この際、セカンドディスプレイ2では、例えば表示部21に機能紹介画面Aが表示された(図11(A))後、自動的に機能紹介画面Aから機能説明画面Bへ表示が切り替えられる(図11(B))。尚、このような表示の自動切り替えは、TV装置1側からそのような制御信号を送信することにより行ってもよいし、セカンドディスプレイ2側で制御するようにしてもよい。
【0054】
<変形例3>
図12は、変形例3に係る電子機器(ビデオカメラ4)と、TV装置1Bおよびセカンドディスプレイとの配置構成を模式的に表すものである。ビデオカメラ4は、所定の配線40(例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)等)を介してTV装置1Bと接続されている。本変形例では、ビデオカメラ4の操作に関する電子マニュアル情報(機能紹介情報,機能説明情報)が、TV装置1を経由して、セカンドディスプレイ2へ送信される。即ち、ビデオカメラ4における現在の使用状況および操作履歴等に応じておすすめ機能Mが決定され、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2が、TV装置1Bを通信手段として経由し、セカンドディスプレイ2への送信されるようになっている。
【0055】
[ビデオカメラ4等の構成]
図13は、ビデオカメラ4およびTV装置1Bの詳細なブロック構成を表したものである。尚、セカンドディスプレイ2のブロック構成は第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0056】
(TV装置1B)
TV装置1Bは、表示部11、表示制御部110、保持部13B、送信部15、送信制御部150、操作検知部16、送受信部19および送受信制御部190を備えている。即ち、図13に示したTV装置1Aにおいて、保持部13の代わりに保持部13Bを備えると共に、送受信部19および送受信制御部180を更に備え、表示内容決定部12および送信情報決定部14を省いたものとなっている。
【0057】
保持部13Bは、表示制御部110に供給する画像表示データ等を保持するためのメモリである。この保持部13Bも保持部13と同様に、種々の記憶手段を用いて構成することが可能である。尚、以下の説明では、この保持部13Bを経由して、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2および検知データDFが伝送されるようにしたが、これらの各データは、必ずしも保持部13Bを経由しなくともよい。
【0058】
送受信部19は、検知データDFをビデオカメラ4側へ送信すると共に、ビデオカメラ4側から機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を受信する機能を有している。送受信制御部190は、この送受信部19における送受信動作を制御すると共に、上記した検知データDF、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をそれぞれ、送受信部19と保持部13Bとの間で受け渡す機能を有するものである。
【0059】
(ビデオカメラ4)
ビデオカメラ4は、送受信部41、送受信制御部410、保持部42、操作モード決定部43および送信情報決定部44を備えている。
【0060】
送受信部41は、検知データDFをTV装置1Bの送受信部19から受信すると共に、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をこの送受信部19へ送信する機能を有している。送受信制御部410は、この送受信部41における送受信動作を制御するものである。送受信制御部410はまた、検知データDF、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をそれぞれ、送受信部41と、保持部42、操作モード決定部43または送信情報決定部44との間で受け渡す機能も有している。
【0061】
保持部42は、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2および対応テーブル130を保持するためのメモリである。この保持部42にも、保持部13と同様の種々の記憶手段を用いられる。
【0062】
送信情報決定部44は、使用者5の現在の使用状況と操作履歴等に応じて(所定の対応テーブル130を用いて)、セカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報を決定するものである。この送信情報決定部44の基本的な機能は、上記第1の実施の形態の送信情報決定部14と同様である。
【0063】
[ビデオカメラ4等の作用・効果]
次に、ビデオカメラ4およびTV装置1Bの作用および効果について説明する。
【0064】
TV装置1Bでは、操作検知部16により得られた検知データDFが、保持部13Bおよび送受信制御部190を介して送受信部19へ供給され、送受信部19からビデオカメラ4側へ送信される。
【0065】
一方、ビデオカメラ4では、送受信部41において、検知データDFをそれぞれ受信し、送受信部410および保持部42を介して送信情報決定部44へ供給する。送信情報決定部44は、使用者5の現在の使用状況や操作履歴等に応じて(所定の対応テーブル130を用いて)、おすすめ機能Mを決定し、そのおすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を、セカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報を決定する。そして、決定された機能紹介情報DM1は、保持部42から送信情報決定部44および送受信制御部410を介して送受信部41へ供給され、この送受信部41からTV装置1B側へ送信される。
【0066】
機能紹介情報DM1を、TV装置1Bの送受信部19において受信し、送受信制御部190、保持部13Bおよび送信制御部150を介して、送信部15へ供給する。そして、送信部15において、送信情報としての機能紹介情報DM1がセカンドディスプレイ2へ送信される。尚、機能紹介情報DM1の送信後の機能説明情報DM2の送信動作についても同様である。
【0067】
上記のように本変形例では、ビデオカメラ4の使用中における、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の送信動作を、ビデオカメラ4(電子機器)自身ではなく、TV装置1Bを用いて(介して)間接的に行う。これにより、例えば電子機器自身に通信手段が設けられていない場合であっても、TV装置1を通信手段として用いることにより、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることが可能となる。
【0068】
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態等で説明した各情報(操作画面データや機能紹介情報、機能説明情報等)の内容や種類はそれぞれ、上記実施の形態で説明したものには限られず、他の内容や種類のものを用いるようにしてもよい。
【0069】
また、上記実施の形態等では、おすすめ機能Mが使用者5の使用状況や操作履歴に応じて決定される場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば電子機器がカメラ等の撮像機能を備えている場合には、使用者5の顔を撮像したデータを用いて、おすすめ機能Mを決定するようにしてもよい。この場合、例えば、対応テーブル130において、使用者の性別や年齢、表情等に関するいくつかの区分毎に適切な機能を対応付けて予め保持しておく。そして、実際に得られた撮像データから使用者の性別や年齢、表情等を抽出して、抽出した情報と対応テーブル130とを用いて適切な機能を選択し、それをおすすめ機能として決定するようにしてもよい。
【0070】
更に、上記実施の形態等では、おすすめ機能Mとして、複数の機能の中から1つの機能を決定する場合を例に挙げて説明したが、おすすめ機能Mは1つに限らず、2以上であってもよい。また、この場合、送信情報として決定された2以上の機能紹介情報DM1は、順次あるいはランダムにセカンドディスプレイ2へ送信されてもよいし、セカンドディスプレイ1へ一括送信された後、セカンドディスプレイ2側の制御により順次あるいはランダムに表示させるようにしてもよい。
【0071】
尚、本発明は、例えば図14(A)に示したような、メインの表示部11Aと複数のサブ表示部11Cを有する、いわゆるマルチ画面ディスプレイ6にも適用可能である。このようなマルチ画面ディスプレイ6において、例えば1つのサブ表示部11Cに、上述したような機能紹介画面Aを常時表示させるようにしてもよい。また、このようなディスプレイに限らず、例えば図14(B)に示したようなプロジェクタ7にも適用可能である。この場合、例えば、投影表示領域7Aにおいて、メイン表示11Dと複数のサブ表示11Eとを分離して表示可能となっており、例えば1つのサブ表示11Eとして、おすすめ機能Mについての機能紹介画面Aを常時表示させるようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施の形態等で説明したTV装置、セカンドディスプレイおよびビデオカメラについての各ブロック構成は、上述したものには限られず、他のブロック構成のものを用いるようにしてもよい。更に、電子機器、外部の表示装置(セカンドディスプレイ)は上述したものに限定されず、他の種類のものにも適用可能である。
【0073】
また、上記実施の形態等では、TV装置とセカンドディスプレイとが配線によって接続され、この配線を介して情報送信がなされる場合を例に挙げて説明したが、TV装置からの情報出力は、このような有線による送信手段に限定されず、無線によるものであってもよい。また、例えば、TV装置からUSBメモリ等の記憶装置に対して機能紹介情報等を出力し、そのUSBメモリに記憶された情報を用いてセカンドディスプレイでの表示が行われるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1,1B…TV装置、10…リモコン、10A…送信部、11…表示部、11A…表示画面、110…表示制御部、12…表示内容決定部、13,13B…保持部、130…対応テーブル、14,44…送信情報決定部、15…送信部、150…送信制御部、16…操作検知部、19…送受信部、190…送受信制御部、2…セカンドディスプレイ、21…表示部、210…表示制御部、22…受信部、220…受信制御部、23…記憶部、24…入力部、25…通信部、250…通信制御部、4…ビデオカメラ、40…配線、41…送受信部、410…送受信制御部、42…保持部、43…デモ内容決定部、5…使用者、DM1…機能紹介情報、DM2…機能説明情報、DS…操作画面データ、DF…検知データ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、自己の機能を使用者に提示するための情報処理を行う電子機器、およびそのような電子機器に適用される情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、TV(Television)装置等の電子機器は、様々な機能を持つようになっており、各機能の使用手順等を表示画面に提示させる機能(電子マニュアル)が利用されている。電子マニュアルを用いることで、使用者は、電子機器の機能を理解し、使いこなすことができるようになる。このような電子マニュアルを利用したシステムとしては、例えば、電子機器が故障した際に、故障修復のために必要なマニュアルやテストツールを携帯端末装置の表示画面に表示することを可能としたシステム等がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−116483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子機器の持つ機能の中には、使用者に知られていないものもあり、使用者にとって有用な機能であっても、利用されていないケースもある。そのため、使用者に電子機器の様々な機能の存在を知らせる(紹介する)ための手法として、例えば表示画面の一部に小さなウィンドウ画面を自動的に表示し、このウィンドウ画面に、機能に関する情報を提示する、いわゆるポップアップ表示が利用されている。
【0005】
しかしながら、このポップアップ表示による情報表示手法は、TV装置等の表示画面の一部に自動的に表示されるものであるので、映像表示や使用者による他の操作の妨げになることがある。また、使用者の意志とは無関係に表示されるものであるため、その情報が使用者にとって不要なものであった場合、使用者にとって精神的なストレスとなり易い。このため、電子機器の有する様々な機能を、使用者にストレスを与えることなく提供し、使用者における利便性を向上させることが望まれている。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、自己の機能に関する情報を、使用者に対してストレスを与えることなく提供することが可能な電子機器および情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子機器は、自己が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報を保持する保持部と、複数の機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定する送信情報決定部と、その送信情報を出力する出力部とを備えたものである。
【0008】
ここで、「機能紹介情報」とは、機能の存在を使用者に知らせる(認知させる)、あるいはその機能に興味を持たせるための情報であり、例えば機能の概要やメリット等を含む情報である。
【0009】
本発明の情報処理プログラムは、コンピュータを備えた電子機器が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から1つを選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定するステップと、その送信情報を出力するステップとを上記コンピュータに実行させるようにしたものである。
【0010】
本発明の電子機器および情報処理プログラムでは、複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から選択された1つが、外部の表示装置への送信情報として決定され、出力される。即ち、選択された機能紹介情報は、電子機器自身の表示画面ではなく、外部の表示装置に表示されることとなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電子機器および情報処理プログラムによれば、複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択し、それを外部の表示装置への送信情報として決定、出力する。これにより、選択された機能紹介情報を、電子機器自身の表示画面ではなく、例えば、使用者の傍らに常時配置された別の表示装置に表示させることが可能となる。このため、主に電子機器の表示画面に注目している使用者に向けて、機能に関する情報をさりげなく提示することができる。よって、自己の機能に関する情報を、使用者に対してストレスを与えることなく提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るTV装置(電子機器)およびセカンドディスプレイの配置構成を表す模式図である。
【図2】図1に示したTV装置およびセカンドディスプレイの詳細構成例を表すブロック図である。
【図3】図1に示したTV装置における機能紹介情報の送信動作の一例を表す流れ図である。
【図4】図1に示したセカンドディスプレイにおける機能紹介情報の取得・表示動作の一例を表す流れ図である。
【図5】図1に示したセカンドディスプレイにおける表示画面の切り替え動作を説明するための模式図である。
【図6】図1に示したセカンドディスプレイにおける画面表示パターンの一例を表す模式図である。
【図7】第1の実施の形態の効果を説明するための表である。
【図8】変形例1に係るセカンドディスプレイにおける機能紹介情報の取得・表示動作の一例を表す流れ図である。
【図9】図8に示したセカンドディスプレイにおける表示画面の切り替え動作を説明するための模式図である。
【図10】変形例2に係るTV装置における機能紹介情報の取得・表示動作の一例を表す流れ図である。
【図11】変形例2に係るセカンドディスプレイにおける表示画面の切り替え動作を説明するための模式図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るビデオカメラ(電子機器)およびセカンドディスプレイの配置構成を表す模式図である。
【図13】図12に示したビデオカメラおよびTV装置の詳細構成例を表すブロック図である。
【図14】本発明の他の適用例を表すマルチ画面ディスプレイおよびプロジェクタを表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(TV装置からセカンドディスプレイへ機能紹介情報,機能説明情報を送信する例)
2.変形例1(セカンドディスプレイにおける他の画面表示動作の例)
3.変形例2(TV装置における他の情報送信動作の例)
4.第2の実施の形態(ビデオカメラの機能紹介情報,機能説明情報をTV装置を介してセカンドディスプレイに送信する例)
【0014】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器(TV装置1)とセカンドディスプレイ2との配置構成例を模式的に表したものである。TV装置1は、複数の機能を有するものであり、その機能に関する電子マニュアル情報(後述の機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2)を保持している。ここで、「機能」としては、例えば、番組表表示、視聴予約、録画予約、USB内コンテンツ再生、インターネットビデオ視聴、3Dコンテンツ視聴等が挙げられる。
【0015】
セカンドディスプレイ2は、配線30によってTV装置1と接続されている。このセカンドディスプレイ2は、例えば、TV装置1の表示部11に対面する使用者5の傍らに配置され、TV装置1から受信した情報に基づく表示画面(後述の機能紹介画面,機能説明画面)を表示させるものである。
【0016】
尚、本実施の形態の情報処理プログラムは、電子機器としてのTV装置1における各情報処理機能をソフトウェア的に実現したものに対応している。この場合、そのソフトウェアは、各情報処理機能を電子機器におけるコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、専用のハードウェアに予め組み込まれて用いられてもよいし、汎用のパーソナルコンピュータなどにネットワークや記録媒体からインストールして用いられてもよい。尚、後述する他の実施の形態の情報処理プログラムもまた、対応する実施の形態の電子機器における各情報処理機能をソフトウェア的に実現したものに対応しており、上記と同様にして用いることが可能である。
【0017】
[TV装置1等の構成]
図2は、TV装置1およびセカンドディスプレイ2の詳細なブロック構成を表したものである。
【0018】
(TV装置1)
TV装置1は、表示部11、表示制御部110、表示内容決定部12、保持部13、送信情報決定部14、送信部15、送信制御部150および操作検知部16を備えている。尚、TV機能を実現するためのチューナ等については、ここでは図示を省略している(後述する他の実施の形態についても同様)。
【0019】
表示部11は、通常の映像表示が行われたり、例えば使用者5からの入力操作に基づいて(操作検知部16から入力された検知データDFに基づいて)、各機能を利用するための操作画面の表示がなされたりするものである。この表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。表示制御部110は、表示部11に対して所定の表示制御を行うものである。
【0020】
保持部13は、例えば、操作画面を表示するためのデータ(操作画面データDS)と、各機能に関するデータ(機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2)と、対応テーブル130を保持しておくための記憶部(メモリ)である。これらのうち操作画面データDS,機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2はそれぞれ、複数保持されている。対応テーブル130が、後述のおすすめ機能の決定動作の際に使用されるものであり、特定の操作に対していずれかの機能を対応づけて保持するものである。このような保持部13における記憶手段としては、固定ディスクでもリムーバブルディスクでもよく、また、その種類としても、磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の種々のものを用いることができる。あるいは、ネットワーク上に記憶するようにしてもよい。
【0021】
ここで、「機能紹介情報」とは、TV装置1が持つ機能の存在を使用者に知らせる(認知させる)、あるいはその機能に興味を持たせるための情報であり、例えば機能の概要やメリット等を含む情報である。また、「機能説明情報」とは、そのような機能の内容を使用者が理解して操作を進めることができるようにするための情報であり、例えば具体的な操作手順や関連機能の説明を含むものである。尚、機能説明情報としては、この他にも、使用者に機能の存在や操作法を記憶させるような情報を含んでいてもよい。例えば、機能に関する“問題”についての情報を含み、そのような“問題”を表示して、使用者がその機能を自在に使いこなすことができるかを問うようにしてもよい。また、以前利用したことのある機能に関する説明情報を含むようにしてもよく、ある機能説明画面において、利用履歴のある他の機能に関するURLについても表示するようにしてもよい。これらの機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2は、それ自身が上記のような情報を示すものであってもよいし、あるいは、そのような情報を有するインターネットサイトの場所を示す情報(例えばURL(Uniform Resource Locator))であってもよい。
【0022】
表示内容決定部12は、例えば使用者5からの入力操作等に基づいて、表示部11における上記表示内容を決定するものである。例えば、使用者5により利用対象の機能が選択された場合には、表示部11にその選択された機能に対応する操作画面を表示させる。具体的には、検知データDFに基づいて保持部13に保持されている複数の操作画面データDSの中から、1種類の操作画面データDSを取得し、これを表示制御部110へ供給するようになっている。尚、利用対象の機能の決定(選択)は、例えば使用者5の操作(例えば、リモコン10を用いた操作)により(手動で)行われる。
【0023】
操作検知部16は、使用者5による所定の操作(機能選択動作および操作画面における入力操作)を検知する機能を有するものである。具体的には、詳細は後述するが、操作検知部16は、その検知結果としての検知データDF(操作が検知されたか否かを示すデータ等)を送信情報決定部14へ供給する。
【0024】
送信情報決定部14は、保持部13に保持されている複数の機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2のうちの1つの機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を取得し、使用者5が保有するセカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報として決定するものである。本実施の形態では、例えば、現在のTV装置1の使用状況や操作履歴等に応じて1つの機能(おすすめ機能)を決定し、そのおすすめ機能についての機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を上記送信情報として決定する。この際、例えば、保持部13に保持されている対応テーブル130を用いて、おすすめ機能を決定する。具体的には、対応テーブル130において、例えば「チャンネルをザッピングする(切り替える)操作」に対して「番組表を表示する機能」が対応づけられている場合には、TV装置1の使用中にチャンネルをザッピングする操作が検知されると、おすすめ機能として「番組表表示」を決定するようになっている。
【0025】
送信部15は、送信情報として決定された機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をセカンドディスプレイ2へ送信するためのものである。送信制御部150は、送信情報決定部14から供給された機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を送信部15へ供給し、送信部15の送信動作を制御するものである。尚、送信部15による機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の送信手法としては、配線30を用いた有線通信によるものに限らず、無線通信によるものであってもよい。
【0026】
(セカンドディスプレイ2)
セカンドディスプレイ2は、表示部21、表示制御部210、受信部22、受信制御部220、記憶部23、入力部24、通信部25および通信制御部250を備えている。このセカンドディスプレイ2としては、例えば、デジタルフォトフレームやPC(Personal Computer)等、常時、所定の場所に固定して設置する(壁に立て掛ける、台の上に載置する等)ことができるような表示装置が用いられることが望ましい。但し、これに限らず、TV装置1との通信が可能であり、TV装置1からの送信情報に基づく画面表示が可能なものであれば、例えばディスプレイ付きリモコンや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の表示装置であってもよい。
【0027】
受信部22は、TV装置1の送信部15から送信された機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を受信するためのものである。受信制御部220は、この受信部22における受信動作を制御し、受信した機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を記憶部23へ供給するものである。
【0028】
記憶部23は、受信制御部23から供給される機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を含め、種々のデータを保持しておくためのメモリであり、前述した保持部13と同様、種々の記憶手段が用いられる。
【0029】
表示部21は、記憶部23に保持されている種々のデータ(機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を含む)を表示するために用いられるものであり、前述した表示部11と同様に各種のディスプレイにより構成することができる。表示制御部210は、この表示部21に対して所定の表示制御を行うものである。
【0030】
入力部24は、セカンドディスプレイ2内に所定の情報を入力するために用いられるものであり、例えば、キーボードやタッチパッド、タッチパネル等からなる。
【0031】
通信部25は、例えば機能紹介および機能説明に関する表示内容が外部ネットワークサーバに保持されている場合(機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2としてそのURLを受信する場合)等において、外部ネットワークサーバとの通信動作を行うものである。通信制御部250は、この通信部25における通信動作等を制御するものである。
【0032】
[TV装置1の作用・効果]
続いて、本実施の形態のTV装置1の作用および効果について説明する。図3は、TV装置1における機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の送信動作の流れを表したものである。
【0033】
TV装置1では、例えば使用者5の現在の使用状況や操作履歴に応じて、TV装置1の有する複数の機能の中から、使用者5に対するおすすめの機能(使用者5にとって有用だと推測される機能)が決定される(ステップS11)。具体的には、送信情報決定部14が、保持部13に保持されている対応テーブル130を用いて、使用者5の現在の使用状況や操作履歴等に基づいて機能を決定する。具体的には、対応テーブル130において、例えば使用状況としての「チャンネルをザッピングする(切り替える)操作」に対して「番組表表示」の機能が対応付けられ、「番組表を表示させる操作」に対して「視聴予約」の機能が対応づけられている。即ち、TV装置1の使用中にチャンネルをザッピングする操作が検知されると、おすすめ機能として「番組表表示」や「視聴予約」を決定するようになっている。尚、この際の使用者5による入力操作は、例えばリモコン(リモートコントロール装置)10等を用いてなされ、操作検知部16を介して検知データDFとして送信情報決定部14へ供給される。尚、以下では、このようにして決定されたおすすめ機能を、便宜上、おすすめ機能Mと称して説明を行う。
【0034】
また、対応テーブル130には、使用者5の操作履歴が蓄積されており、操作履歴と機能とが対応づけられて保持されていてもよい。具体的には、各機能の利用頻度(例えば「番組表表示を良く使う」「視聴予約を使ったことがない」)や、繰り返し行われる特定の操作(例えば「毎週、「○○○」という番組をチャンネルを切り替えて見ている」)の有無等についての情報が蓄積されている。このような蓄積情報を用いて、上記のようなおすすめ機能Mを決定することもできる。例えば、対応テーブル130において、機能毎に「おすすめポイント」を設け、この「おすすめポイント」を、利用履歴のある機能や利用頻度が高い機能については減算し、繰り返し行われている特定の操作があれば、その操作に関連する機能について加算する。具体的には、毎週、チャンネルを切り替えて同じ番組の視聴がなされている場合には、「視聴予約」の「おすすめポイント」を加算する。このような「おすすめポイント」の大小関係に基づいて、おすすめ機能Mを決定してもよい。
【0035】
次いで、送信情報決定部14は、上記のようにして決定されたおすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を保持部13から取得する(ステップS12)。
【0036】
この後、取得した機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2のうち、まず機能紹介情報DM1をセカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報として決定する。その機能紹介情報DM1は、送信情報決定部14から送信制御部150へと供給される。送信制御部150は、送信部15を制御して、その機能紹介情報DM1を、セカンドディスプレイ2へ送信する(ステップS13)。
【0037】
続いて、使用者5によりおすすめ機能Mが試用されたか否かの判断がなされる(ステップS14)。具体的には、操作検知部16により、検知データDFとしておすすめ機能Mを利用(試用)する旨の入力信号(使用決定信号)を検知されたか否かを判断し、検知されなかった場合(ステップS14のN)には、処理終了となる。一方、おすすめ機能Mの使用決定信号が検知された場合(ステップS14のY)には、そのおすすめ機能Mに対応する機能説明情報DM2(ステップS12において取得した機能説明情報DM2)を送信情報として決定し、セカンドディスプレイ2へ送信する(ステップS15)。尚、使用決定信号は、例えばリモコン10の操作によってTV装置1へ入力される。
【0038】
一方、セカンドディスプレイ2では、上記のような機能紹介情報DM1が、例えば次のようにして受信され、受信された機能紹介情報DM1に基づいて表示部21における表示がなされる。図4は、セカンドディスプレイ2における機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の取得・表示動作の流れを表したものである。図5は、セカンドディスプレイ2における画面表示の切り替え動作について模式的に表したものである。
【0039】
セカンドディスプレイ2では、まず、TV装置1から配線30を通じて、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1が取得される(ステップS16)。具体的には、受信制御部220の制御により、受信部22が、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を受信後、受信された機能紹介情報DM1は記憶部23へと供給される。そして、表示制御部210の制御により、表示部21が、その機能紹介情報DM1に基づく機能紹介画面(機能紹介画面A)を表示する(ステップS17)。
【0040】
例えば、機能紹介情報DM1が受信される(図5(A))と、表示制御部210は、表示部21の表示画面21aの一部に機能紹介画面Aを表示させる(図5(B))。機能紹介画面Aには、おすすめ機能Mが例えば「視聴予約」である場合には、「番組開始時間に自動でチャンネルを切り替え」,「もう見たい番組を見逃しません」等の「視聴予約」の概要やメリットを含む情報が表示される。
【0041】
このような機能紹介画面Aは、TV装置1に対して使用者5が新たな操作を行うまでの間、常時、表示部21に表示される。具体的には、機能紹介画面Aを表示後、機能説明情報DM2が取得されたか否かの判断がなされ(ステップS18)、取得されなかった場合(ステップS18のN)には、機能紹介画面Aを表示し続ける(ステップS17へ戻る)。一方、機能説明情報DM2が取得された場合(ステップS18のY)には、表示部21において、機能紹介画面Aから機能説明画面Bへ表示を切り替える(ステップS19)。例えば、図5(C)に示したように、機能説明情報DM2が取得された場合には、表示制御部210は、表示部21の表示画面21aの全体に渡って機能説明画面Bを表示させる。この機能説明画面Aには、おすすめ機能Mが例えば「視聴予約」である場合、「番組表で番組を選んで決定すると、番組説明画面が表示されます」,「画面下部の視聴予約ボタンを選んで決定すると、確認画面が表示されます」,「日時、番組名を確認し、確定ボタンを選んで決定すると、毎週繰り返しの設定もできます」等の「視聴予約」に関する具体的な操作手順を含む情報が表示される。
【0042】
尚、ここでは、セカンドディスプレイ2の表示部21への機能説明画面Bの表示方法としては、表示部21の全画面に渡って表示する場合(図6(A))を例に挙げて説明したが、表示方法はこれに限定されない。例えば、通常画面21aの表示枠とは別に機能説明画面用の表示枠が設けられていてもよい((図6(B)))し、通常画面21aの一部に機能説明画面を表示してもよい。また、通常画面21aの一部に表示する場合においても、機能説明画面の面積や位置等は特に限定されない。同様に、機能紹介画面Aについても、表示方法は特に限定されない。
【0043】
以上のように本実施の形態では、TV装置1の有する様々な機能の中から使用者5に対するおすすめ機能Mが決定され、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1が、セカンドディスプレイ2への送信情報として決定される。これにより、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を、TV装置1自身の表示部11ではなく、例えば、使用者の傍らに配置された外部の表示装置であるセカンドディスプレイ2に表示させることができる。
【0044】
ここで、図7に、実施例(本実施の形態:セカンドディスプレイに機能紹介画面を表示する場合)および比較例1,2(TV装置自体に機能紹介画面を表示する場合)の各場合のメリットおよびデメリット(「頻度」「ストレス」「情報量」の3項目)について示す。尚、比較例1は、使用者5のリモコン等の操作により、TV装置の表示画面全体に機能紹介画面を表示する手動表示、比較例2は表示画面の一部に機能紹介画面(ウィンドウ画面)を自動的に表示するポップアップ表示によるものである。また、「頻度」は、使用者5が未知の機能を知る(認知する)ことができる機会の多さを示し、「ストレス」はそのような未知の機能の紹介タイミング等によって生じる精神的な負担を示している。
【0045】
このように、手動表示による比較例1では、使用者5の意志で機能紹介画面を立ち上げることになるため、使用者5が意識して探さなければ、所望の機能を見つけることができないため、未知の機能を知る機会は少ない。また、ポップアップ表示を用いた比較例2では、自動的に機能紹介のウィンドウ画面が表示されるので、未知の機能を知る機会は増えるものの、使用者5の意志とは無関係に表示されるため、表示中の映像や使用者5による他の操作の妨げになることがある。また、機能によっては、ウィンドウ画面の数が多くなったり、操作を進める毎に次々とウィンドウ画面が表示されたりすることもある。このため、ウィンドウ画面に示された情報が使用者5にとって不要なものであった場合、使用者5にストレスを与え易い。
【0046】
これに対し、本実施の形態では、上述のようにTV装置1から送信された機能紹介情報DM1に基づき、セカンドディスプレイ2に機能紹介画面Aを表示するので、上記比較例1のような手動表示の場合に比べ、未知の機能を知らせる機会が増える。また、機能紹介画面Aは、TV装置1とは別のセカンドディスプレイ2に表示されるので、上記比較例2のようなポップアップ表示の場合と異なり、主にTV装置1の表示部11に注目している使用者5に向けて、おすすめ機能Mをさりげなく提示することができる。よって、自己の機能に関する情報を、使用者5に対してストレスを与えることなく提供することが可能となる。
【0047】
また、機能紹介情報DM1においておすすめ機能Mの概要を伝えた後、使用者5がおすすめ機能Mに興味を持って試用した場合に、おすすめ機能Mの詳細な手順等の機能説明情報DM2を表示する、といった段階的な表示を行うようにすれば、使用者5にとって、ストレス無く、かつわかり易く、機能に関する情報を提供することができる。また、セカンドディスプレイ2側に機能説明画面Bを表示させたまま、TV装置1側において実際の操作を行うことができるため、使用者5はTV装置1の機能を理解しながらスムーズに操作を進めることができるようになる。
【0048】
尚、上記実施の形態では、TV装置1が機能紹介情報DM1を送信後、使用者5からおすすめ機能Mの使用決定信号が検知された場合に、機能説明情報DM2を送信する場合について説明した。ところが、おすすめ機能Mについての機能紹介画面Aの表示中において、使用者5は必ずしもおすすめ機能Mを試用するとは限らず、他の機能を利用する場合も考えられる。例えば、セカンドディスプレイ2において「番組表表示」に関する機能紹介画面Aを表示中に、使用者5が、「番組表表示」に関係のない他の機能、例えば「ブラウザ機能」についての使用決定信号が検知されることもあり得る。このような場合には、送信情報決定部14は、その「ブラウザ機能」に関連する機能(例えば、ブラウザのお気に入り機能)をおすすめ機能Mとして再決定し、再決定したおすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を送信情報として決定すればよい。
【0049】
続いて、上記第1の実施の形態の変形例(変形例1〜3)について説明する。尚、上記第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0050】
<変形例1>
上記第1の実施の形態では、セカンドディスプレイ2が機能紹介情報DM1を受信すると、表示部21に機能紹介画面Aを表示するようにしたが、セカンドディスプレイにおける画面表示は、例えば次のようにしてもよい。即ち、図8に示したように、表示部21が通常画面21aを表示している場合において、上記と同様にして機能紹介情報DM1を取得した後、電子マニュアルが起動された際にはじめて、機能紹介画面Aを表示させてもよい。具体的には、セカンドディスプレイ2において、使用者5の操作により電子マニュアルが起動された後、そのマニュアル起動画面A0の一部に、既に取得済みの機能紹介情報DM1に基づく機能紹介画面Aを表示させてもよい。尚、この機能紹介画面Aは、マニュアル起動画面A0の一部として表示してもよいが、電子マニュアル起動時に表示部21の全域に渡って表示するようにしてもよい。
【0051】
具体的には図9に示したように、セカンドディスプレイ2において、上記ステップS16と同様にして、TV装置1から配線30を介して、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1が取得される(ステップS21)。この後、本変形例では、電子マニュアルを起動したか否かの判断がなされ(ステップS22)、使用者5の操作により電子マニュアルが起動された場合(ステップS22のY)には、上記ステップS17と同様にして機能紹介画面Aが表示される(ステップS23)。その後、上記ステップS18,S19と同様にして機能説明情報DM2が取得されたか否かが判断され(ステップS24)、取得された場合には、機能説明画面Bが表示される(ステップS25)。一方、取得されなかった場合には、機能紹介画面Aを表示し続ける(ステップS23へ戻る)。
【0052】
このように、セカンドディスプレイ2では、TV装置1から機能紹介情報DM1を受信後、それに基づく表示を即座に行う必要はなく、使用者5の意志によって(例えば電子マニュアルの起動の有無に応じて)、上記のような機能紹介情報DM1の提供を受けるか否かを選択できるようにしてもよい。
【0053】
<変形例2>
また、上記第1の実施の形態では、機能説明情報DM2を、使用者5のおすすめ機能Mの使用決定信号が検知された場合にのみ送信するようにしたが、次のように機能説明情報DM2を自動的に送信情報として決定するようにしてもよい。具体的には、図10に示したように、TV装置2では、上記ステップS11,S12と同様にして、おすすめ機能Mが決定され(ステップS27)、その機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2が取得される(ステップS28)。この後、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2が順次、自動的にセカンドディスプレイ2へ送信される(ステップS28,S29)。この際、セカンドディスプレイ2では、例えば表示部21に機能紹介画面Aが表示された(図11(A))後、自動的に機能紹介画面Aから機能説明画面Bへ表示が切り替えられる(図11(B))。尚、このような表示の自動切り替えは、TV装置1側からそのような制御信号を送信することにより行ってもよいし、セカンドディスプレイ2側で制御するようにしてもよい。
【0054】
<変形例3>
図12は、変形例3に係る電子機器(ビデオカメラ4)と、TV装置1Bおよびセカンドディスプレイとの配置構成を模式的に表すものである。ビデオカメラ4は、所定の配線40(例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)等)を介してTV装置1Bと接続されている。本変形例では、ビデオカメラ4の操作に関する電子マニュアル情報(機能紹介情報,機能説明情報)が、TV装置1を経由して、セカンドディスプレイ2へ送信される。即ち、ビデオカメラ4における現在の使用状況および操作履歴等に応じておすすめ機能Mが決定され、おすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2が、TV装置1Bを通信手段として経由し、セカンドディスプレイ2への送信されるようになっている。
【0055】
[ビデオカメラ4等の構成]
図13は、ビデオカメラ4およびTV装置1Bの詳細なブロック構成を表したものである。尚、セカンドディスプレイ2のブロック構成は第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0056】
(TV装置1B)
TV装置1Bは、表示部11、表示制御部110、保持部13B、送信部15、送信制御部150、操作検知部16、送受信部19および送受信制御部190を備えている。即ち、図13に示したTV装置1Aにおいて、保持部13の代わりに保持部13Bを備えると共に、送受信部19および送受信制御部180を更に備え、表示内容決定部12および送信情報決定部14を省いたものとなっている。
【0057】
保持部13Bは、表示制御部110に供給する画像表示データ等を保持するためのメモリである。この保持部13Bも保持部13と同様に、種々の記憶手段を用いて構成することが可能である。尚、以下の説明では、この保持部13Bを経由して、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2および検知データDFが伝送されるようにしたが、これらの各データは、必ずしも保持部13Bを経由しなくともよい。
【0058】
送受信部19は、検知データDFをビデオカメラ4側へ送信すると共に、ビデオカメラ4側から機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2を受信する機能を有している。送受信制御部190は、この送受信部19における送受信動作を制御すると共に、上記した検知データDF、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をそれぞれ、送受信部19と保持部13Bとの間で受け渡す機能を有するものである。
【0059】
(ビデオカメラ4)
ビデオカメラ4は、送受信部41、送受信制御部410、保持部42、操作モード決定部43および送信情報決定部44を備えている。
【0060】
送受信部41は、検知データDFをTV装置1Bの送受信部19から受信すると共に、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をこの送受信部19へ送信する機能を有している。送受信制御部410は、この送受信部41における送受信動作を制御するものである。送受信制御部410はまた、検知データDF、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2をそれぞれ、送受信部41と、保持部42、操作モード決定部43または送信情報決定部44との間で受け渡す機能も有している。
【0061】
保持部42は、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2および対応テーブル130を保持するためのメモリである。この保持部42にも、保持部13と同様の種々の記憶手段を用いられる。
【0062】
送信情報決定部44は、使用者5の現在の使用状況と操作履歴等に応じて(所定の対応テーブル130を用いて)、セカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報を決定するものである。この送信情報決定部44の基本的な機能は、上記第1の実施の形態の送信情報決定部14と同様である。
【0063】
[ビデオカメラ4等の作用・効果]
次に、ビデオカメラ4およびTV装置1Bの作用および効果について説明する。
【0064】
TV装置1Bでは、操作検知部16により得られた検知データDFが、保持部13Bおよび送受信制御部190を介して送受信部19へ供給され、送受信部19からビデオカメラ4側へ送信される。
【0065】
一方、ビデオカメラ4では、送受信部41において、検知データDFをそれぞれ受信し、送受信部410および保持部42を介して送信情報決定部44へ供給する。送信情報決定部44は、使用者5の現在の使用状況や操作履歴等に応じて(所定の対応テーブル130を用いて)、おすすめ機能Mを決定し、そのおすすめ機能Mについての機能紹介情報DM1を、セカンドディスプレイ2へ送信するための送信情報を決定する。そして、決定された機能紹介情報DM1は、保持部42から送信情報決定部44および送受信制御部410を介して送受信部41へ供給され、この送受信部41からTV装置1B側へ送信される。
【0066】
機能紹介情報DM1を、TV装置1Bの送受信部19において受信し、送受信制御部190、保持部13Bおよび送信制御部150を介して、送信部15へ供給する。そして、送信部15において、送信情報としての機能紹介情報DM1がセカンドディスプレイ2へ送信される。尚、機能紹介情報DM1の送信後の機能説明情報DM2の送信動作についても同様である。
【0067】
上記のように本変形例では、ビデオカメラ4の使用中における、機能紹介情報DM1,機能説明情報DM2の送信動作を、ビデオカメラ4(電子機器)自身ではなく、TV装置1Bを用いて(介して)間接的に行う。これにより、例えば電子機器自身に通信手段が設けられていない場合であっても、TV装置1を通信手段として用いることにより、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることが可能となる。
【0068】
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態等で説明した各情報(操作画面データや機能紹介情報、機能説明情報等)の内容や種類はそれぞれ、上記実施の形態で説明したものには限られず、他の内容や種類のものを用いるようにしてもよい。
【0069】
また、上記実施の形態等では、おすすめ機能Mが使用者5の使用状況や操作履歴に応じて決定される場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば電子機器がカメラ等の撮像機能を備えている場合には、使用者5の顔を撮像したデータを用いて、おすすめ機能Mを決定するようにしてもよい。この場合、例えば、対応テーブル130において、使用者の性別や年齢、表情等に関するいくつかの区分毎に適切な機能を対応付けて予め保持しておく。そして、実際に得られた撮像データから使用者の性別や年齢、表情等を抽出して、抽出した情報と対応テーブル130とを用いて適切な機能を選択し、それをおすすめ機能として決定するようにしてもよい。
【0070】
更に、上記実施の形態等では、おすすめ機能Mとして、複数の機能の中から1つの機能を決定する場合を例に挙げて説明したが、おすすめ機能Mは1つに限らず、2以上であってもよい。また、この場合、送信情報として決定された2以上の機能紹介情報DM1は、順次あるいはランダムにセカンドディスプレイ2へ送信されてもよいし、セカンドディスプレイ1へ一括送信された後、セカンドディスプレイ2側の制御により順次あるいはランダムに表示させるようにしてもよい。
【0071】
尚、本発明は、例えば図14(A)に示したような、メインの表示部11Aと複数のサブ表示部11Cを有する、いわゆるマルチ画面ディスプレイ6にも適用可能である。このようなマルチ画面ディスプレイ6において、例えば1つのサブ表示部11Cに、上述したような機能紹介画面Aを常時表示させるようにしてもよい。また、このようなディスプレイに限らず、例えば図14(B)に示したようなプロジェクタ7にも適用可能である。この場合、例えば、投影表示領域7Aにおいて、メイン表示11Dと複数のサブ表示11Eとを分離して表示可能となっており、例えば1つのサブ表示11Eとして、おすすめ機能Mについての機能紹介画面Aを常時表示させるようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施の形態等で説明したTV装置、セカンドディスプレイおよびビデオカメラについての各ブロック構成は、上述したものには限られず、他のブロック構成のものを用いるようにしてもよい。更に、電子機器、外部の表示装置(セカンドディスプレイ)は上述したものに限定されず、他の種類のものにも適用可能である。
【0073】
また、上記実施の形態等では、TV装置とセカンドディスプレイとが配線によって接続され、この配線を介して情報送信がなされる場合を例に挙げて説明したが、TV装置からの情報出力は、このような有線による送信手段に限定されず、無線によるものであってもよい。また、例えば、TV装置からUSBメモリ等の記憶装置に対して機能紹介情報等を出力し、そのUSBメモリに記憶された情報を用いてセカンドディスプレイでの表示が行われるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1,1B…TV装置、10…リモコン、10A…送信部、11…表示部、11A…表示画面、110…表示制御部、12…表示内容決定部、13,13B…保持部、130…対応テーブル、14,44…送信情報決定部、15…送信部、150…送信制御部、16…操作検知部、19…送受信部、190…送受信制御部、2…セカンドディスプレイ、21…表示部、210…表示制御部、22…受信部、220…受信制御部、23…記憶部、24…入力部、25…通信部、250…通信制御部、4…ビデオカメラ、40…配線、41…送受信部、410…送受信制御部、42…保持部、43…デモ内容決定部、5…使用者、DM1…機能紹介情報、DM2…機能説明情報、DS…操作画面データ、DF…検知データ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報を保持する保持部と、
複数の前記機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定する送信情報決定部と、
前記送信情報を出力する出力部と
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記出力部は、前記送信情報決定部により決定された送信情報を前記表示装置へ送信する送信部であり、
前記保持部は、前記複数の機能の各々についての機能説明情報を更に保持し、
前記送信部は、
前記送信情報としての前記機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能についての使用決定信号が検知された場合に、その機能紹介情報が示す機能に対応する機能説明情報を前記表示装置へ送信する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記送信情報決定部により決定された送信情報を前記表示装置へ送信する送信部を更に備え、
前記送信情報決定部は、
前記送信情報としての前記機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能と異なる他の機能についての使用決定信号が検知された場合に、前記他の機能についての機能紹介情報を前記送信情報として決定する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記送信情報決定部は、使用者による現在の使用状況または操作履歴に基づいて、前記複数の機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択する
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記送信情報決定部により決定された送信情報を前記表示装置へ送信する送信部を更に備え、
前記送信情報決定部は、前記複数の機能紹介情報の中から2以上の機能紹介情報を選択し、選択した2以上の機能紹介情報を前記送信情報として決定し、
前記送信部は、前記選択した2以上の機能紹介情報と、それらの機能紹介情報を前記表示装置においてランダムな順序で表示させるための制御信号とを送信する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
コンピュータを備えた電子機器が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から1つを選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定するステップと、
前記送信情報を出力するステップと
を前記コンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【請求項7】
前記送信情報を出力するステップにおいて、前記送信情報を前記表示装置へ送信し、
前記送信情報としての機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能についての使用決定信号が検知された場合に、その機能紹介情報が示す機能に対応する機能説明情報を前記表示装置へ送信するステップを前記コンピュータに実行させる
請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記送信情報を出力するステップにおいて、前記送信情報を前記表示装置へ送信し、
前記送信情報としての機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能と異なる他の機能についての使用決定信号が検知された場合に、前記他の機能についての機能紹介情報を前記送信情報として決定するステップを前記コンピュータに実行させる
請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
外部の表示装置への送信情報を決定するステップにおいて、前記複数の機能紹介情報の中から2以上の機能紹介情報を選択し、選択した2以上の機能紹介情報を前記送信情報として決定し、
前記2以上の機能紹介情報と、それらの機能紹介情報を前記表示装置においてランダムな順序で表示させるための制御信号とを前記表示装置に送信するステップ
を前記コンピュータに実行させる請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項1】
自己が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報を保持する保持部と、
複数の前記機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定する送信情報決定部と、
前記送信情報を出力する出力部と
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記出力部は、前記送信情報決定部により決定された送信情報を前記表示装置へ送信する送信部であり、
前記保持部は、前記複数の機能の各々についての機能説明情報を更に保持し、
前記送信部は、
前記送信情報としての前記機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能についての使用決定信号が検知された場合に、その機能紹介情報が示す機能に対応する機能説明情報を前記表示装置へ送信する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記送信情報決定部により決定された送信情報を前記表示装置へ送信する送信部を更に備え、
前記送信情報決定部は、
前記送信情報としての前記機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能と異なる他の機能についての使用決定信号が検知された場合に、前記他の機能についての機能紹介情報を前記送信情報として決定する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記送信情報決定部は、使用者による現在の使用状況または操作履歴に基づいて、前記複数の機能紹介情報の中から1つの機能紹介情報を選択する
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記送信情報決定部により決定された送信情報を前記表示装置へ送信する送信部を更に備え、
前記送信情報決定部は、前記複数の機能紹介情報の中から2以上の機能紹介情報を選択し、選択した2以上の機能紹介情報を前記送信情報として決定し、
前記送信部は、前記選択した2以上の機能紹介情報と、それらの機能紹介情報を前記表示装置においてランダムな順序で表示させるための制御信号とを送信する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
コンピュータを備えた電子機器が有する複数の機能の各々についての機能紹介情報の中から1つを選択し、選択した機能紹介情報を、外部の表示装置への送信情報として決定するステップと、
前記送信情報を出力するステップと
を前記コンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【請求項7】
前記送信情報を出力するステップにおいて、前記送信情報を前記表示装置へ送信し、
前記送信情報としての機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能についての使用決定信号が検知された場合に、その機能紹介情報が示す機能に対応する機能説明情報を前記表示装置へ送信するステップを前記コンピュータに実行させる
請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記送信情報を出力するステップにおいて、前記送信情報を前記表示装置へ送信し、
前記送信情報としての機能紹介情報が送信された後、その機能紹介情報が示す機能と異なる他の機能についての使用決定信号が検知された場合に、前記他の機能についての機能紹介情報を前記送信情報として決定するステップを前記コンピュータに実行させる
請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
外部の表示装置への送信情報を決定するステップにおいて、前記複数の機能紹介情報の中から2以上の機能紹介情報を選択し、選択した2以上の機能紹介情報を前記送信情報として決定し、
前記2以上の機能紹介情報と、それらの機能紹介情報を前記表示装置においてランダムな順序で表示させるための制御信号とを前記表示装置に送信するステップ
を前記コンピュータに実行させる請求項6に記載の情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−210073(P2011−210073A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78240(P2010−78240)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]