説明

電子機器の冷却装置

【課題】 少数の部品で簡単かつコンパクトに構成でき、液漏れのおそれがなく、メンテナンスも容易な電子機器冷却装置を提供する。
【解決手段】 サーバ1において、CPU等の発熱部に冷却ジャケット12を装着する。奪熱プラグ13を筺体2の開口部7に通して冷却ジャケット12に着脱自在に取り付ける。奪熱プラグ13に、冷却液をプラグ13内部で流通させる流体通路と、流体通路を給液配管38および排液配管40に接続するためのコネクタ39,41とを設ける。冷却ジャケット12に発熱部と接触する吸熱プレート14を設け、吸熱プレート14を介して発熱部の熱を流体通路内の冷却液に伝える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の発熱部を冷却液によって冷却する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器としてのサーバに液冷方式の冷却装置を装備した技術が知られている。例えば、特許文献1に記載された冷却装置は、図18に示すように、サーバ51の発熱部であるCPU52に冷却ジャケット53を被せ、冷却液Cをポンプ54により給液配管55を介して冷却ジャケット53に供給し、CPU52を冷却した後に、排液配管56を通してラジエータ57に排出し、筺体58の内部で循環させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−10211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の冷却装置によると、冷却液Cを筺体58の内部で循環させているので、ポンプ54やラジエータ57がサーバ51内に大きなスペースを占有するばかりでなく、筺体58内部における冷却液配管55,56も長くなり、配管部品の接続箇所が増え、液漏れの可能性が高まるという問題点があった。特に、CPU52やその周辺部品の点検、交換等に際しては、冷却ジャケット53のみならず、その関連部品も取り外す必要があり、メンテナンス作業に手間がかかるという不都合もあった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、少数の部品で簡単かつコンパクトに構成でき、液漏れのおそれがなく、メンテナンスも容易な電子機器冷却装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は次のような電子機器冷却装置を提供する。
(1)電子機器の発熱部に冷却ジャケットを装着し、冷却ジャケットに奪熱プラグを着脱自在に取り付け、奪熱プラグに冷却液をプラグ内部で流通させる流体通路と、流体通路を給液配管および排液配管に接続するコネクタとを設け、冷却ジャケットまたは奪熱プラグに発熱部と接触する吸熱プレートを設け、吸熱プレートを介して発熱部の熱を流体通路内の冷却液に伝えることを特徴とする電子機器冷却装置。
【0007】
(2)吸熱プレートを発熱部に弾性的に接触させるスプリングを備えたことを特徴とする電子機器冷却装置。
【0008】
(3)吸熱プレートを奪熱プラグに設け、冷却ジャケットに開口部を形成し、吸熱プレートが開口部を通って発熱部に接触することを特徴とする電子機器冷却装置。
【0009】
(4)吸熱プレートを冷却ジャケットに設け、奪熱プラグに発熱部の熱を吸熱プレートから流体通路内の冷却液に伝える伝熱プレートを設けたことを特徴とする電子機器冷却装置。
【0010】
(5)奪熱プラグを発熱部の発熱面と平行な方向へ移動して冷却ジャケットに着脱することを特徴とする電子機器冷却装置。
【0011】
(6)奪熱プラグを発熱部の発熱面と直交する方向へ移動して冷却ジャケットに着脱することを特徴とする電子機器冷却装置。
【0012】
(7)奪熱プラグを発熱部の発熱面と斜交する方向へ移動して冷却ジャケットに着脱することを特徴とする電子機器冷却装置。
【0013】
(8)冷却ジャケットの上に放熱フィンを取り付けたことを特徴とする電子機器冷却装置。
【0014】
(9)放熱フィンの上に空冷ファンを設置したことを特徴とする電子機器冷却装置。
【0015】
(10)奪熱プラグを冷却ジャケットに拘束するロック部材およびロック解除部材を備えたことを特徴とする電子機器冷却装置。
【0016】
(11)吸熱プレートが、発熱部の発熱面と接触する熱伝導シートを備え、熱伝導シートを介して発熱部の熱を吸収することを特徴とする電子機器冷却装置。
【0017】
(12)吸熱プレートを発熱部の発熱面と直交する方向へ移動して、熱伝導シートを発熱面に接触させることを特徴とする電子機器冷却装置。
【0018】
(13)吸熱プレートを発熱部の発熱面と斜交する方向へ移動して、熱伝導シートを発熱面に接触させることを特徴とする電子機器冷却装置。
【0019】
(14)吸熱プレートを発熱部の発熱面と平行な方向へ移動した後に直交する方向に移動して、熱伝導シートを発熱面に接触させることを特徴とする電子機器冷却装置。
【発明の効果】
【0020】
本発明の冷却装置によれば、冷却ジャケットに対して着脱自在な奪熱プラグに流体通路とコネクタを設け、発熱部の熱を流体通路内の冷却液によって回収するように構成したので、少数の部品で簡単かつコンパクトに構成でき、液漏れのおそれがなく、特に、メンテナンスが容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施例1を示すサーバ冷却装置の斜視図である。
【図2】冷却装置をCPUから取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】冷却装置の内部構造を示す断面図である。
【図4】冷却ジャケット内に奪熱プラグをロックした状態を示す断面図である。
【図5】奪熱プラグをロック解除した状態を示す断面図である。
【図6】流体通路を示す奪熱プラグの下面図である。
【図7】流体通路の変更例を示す奪熱プラグの下面図である。
【図8】本発明の実施例2を示す冷却装置の分解斜視図である。
【図9】冷却装置の内部構造を示す断面図である。
【図10】冷却ジャケットに奪熱プラグを装着する状態を示す断面図である。
【図11】冷却ジャケットに奪熱プラグをロックした状態を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例3を示す冷却装置の斜視図である。
【図13】本発明の実施例4を示す冷却装置の断面図である。
【図14】本発明の実施例5を示す冷却装置の斜視図および断面図である。
【図15】実施例5の冷却装置の動作を示す断面図である。
【図16】本発明の実施例6を示す冷却装置の断面図である。
【図17】本発明の実施例7を示す冷却装置の断面図である。
【図18】従来の冷却装置を示すサーバの要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、電子機器としてのサーバ1は、筺体2の内部にCPUやLSI等の発熱部3(図2参照)と、発熱部3を冷却液により冷却する冷却装置11と、メモリや電源ユニットを含む各種の電子部品4とを装備している。次に、冷却装置11の詳細な構成を幾つかの実施例を挙げて説明する。
【実施例1】
【0023】
図1〜図7は実施例1の冷却装置11を示す。この冷却装置11は、図1〜図3に示すように、サーバ1の発熱部3に装着される冷却ジャケット12と、冷却ジャケット12に着脱自在に取り付けられる奪熱プラグ13とを備えている。冷却ジャケット12には、銅製の吸熱プレート14とアルミ製のケース15が設けられ、奪熱プラグ13が発熱部3の発熱面(上面)と平行な方向または斜交する方向へ移動して、ケース15の空洞部18に着脱される。
【0024】
吸熱プレート14は、発熱部3に接触する状態でサーバ1のシステム基板5に被せられ、段付きネジ16で筺体2のボス部6に取り付けられる。段付きネジ16には、吸熱プレート14を発熱部3に弾性的に接触させるスプリング17が嵌挿されている。必要に応じ、吸熱プレート14または発熱部3の接触面に、シリコングリース等の高伝熱性ペースト材料を塗布してもよい。ケース15には、空洞部18に差し込まれた奪熱プラグ13を冷却ジャケット12に拘束するロック部材19と、奪熱プラグ13を空洞部18から押し出す方向に付勢するプランジャー20とが設けられている。
【0025】
図3〜図5に示すように、ロック部材19は、支軸21でケース15に揺動可能に支持され、奪熱プラグ13を係止する係止爪22と、係止爪22を奪熱プラグ13側(下側)へ付勢するスプリング23とを備えている。奪熱プラグ13には、係止爪22が係止される係止溝24と、係止爪22を係止溝24から解除するロック解除部材25と、ロック解除部材25を奪熱プラグ13の長手方向(係止溝24と直交する方向)へ摺動案内する案内溝26とが設けられている。
【0026】
奪熱プラグ13は、係止溝24および案内溝26が形成されたアルミ製の冷却ブロック28と、吸熱プレート14に接合する銅製の伝熱プレート29とを備えている。冷却ブロック28の基端には厚肉部30が形成され、厚肉部30にロック解除部材25が貫通されている。ロック解除部材25の基端にはスプリング31を介してボタン32が設けられ、ボタン32を押し込んだときに(図5参照)、ロック解除部材25の先端がロック部材19を押し上げ、係止爪22を係止溝24から解除する。
【0027】
図6、図7に示すように、冷却ブロック28の下面には、冷却液を奪熱プラグ13の内部で流通させる流体通路34,35が形成されている。図6に示す流体通路34は、冷却ブロック28の下面に矩形状に凹設されている。図7に示す流体通路35は、冷却ブロック28の下面に蛇行状に形成されている。伝熱プレート29は、流体通路34,35を奪熱プラグ13の下側から密閉するように、Oリング36を介してネジ37で冷却ブロック28に組み付けられている。
【0028】
冷却ブロック28の厚肉部30には、流体通路34,35の一側部を給液配管38に接続するための供給側コネクタ39と、流体通路34,35の他側部を排液配管40に接続するための排出側コネクタ41とが設けられている。給液配管38はポンプ(図示略)を介して冷却液供給源に接続され、排液配管40が冷却液回収タンク(図示略)に接続されている。そして、発熱部3の熱を吸熱プレート14と伝熱プレート29を介して流体通路34,35内の冷却液Cに伝えるようになっている。
【0029】
上記のように構成された実施例1の冷却装置11によれば、図1に示すように、奪熱プラグ13を筺体2の前面開口部7に通して、あるいは、筺体2の斜め上方から冷却ジャケット14にワンタッチで着脱できる。奪熱プラグ13の取付状態では、発熱部3の熱を吸熱プレート14で吸収し、冷却液Cを加温し、昇温した冷却液Cを奪熱プラグ13上の排出側コネクタ41から効率よく回収できる。したがって、少数の部品で簡単かつコンパクトに構成でき、液漏れのおそれがなく、メンテナンスも容易に行うことができる。
【実施例2】
【0030】
次に、本発明の実施例2を図8〜図11に基づいて説明する。実施例2の冷却装置111は、図8、図9に示すように、サーバ1の発熱部3に装着される冷却ジャケット112と、冷却ジャケット112に着脱自在に取り付けられる奪熱プラグ113とを備えている。奪熱プラグ113は、下面に銅製の吸熱プレート114を備え、発熱部3の発熱面と直交する方向へ移動して冷却ジャケット112に着脱される。
【0031】
冷却ジャケット112は、サーバ1のシステム基板5に被せられ、ネジ116で筺体2のボス部6に取り付けられる。冷却ジャケット112の中央部には開口部115が形成され、開口部115を通して吸熱プレート114が発熱部3に接触する。冷却ジャケット112の上面には一対のロックカバー118が固定され、ロックカバー118に奪熱部材113を拘束するロック部材119が取り付けられている。
【0032】
図9〜図11に示すように、ロック部材119は、冷却ジャケット112の上面に摺動可能に載置され、スプリング117で奪熱プラグ113側へ付勢されている。奪熱プラグ113には、ロック部材119の係止爪122が係止される係止片124が設けられている。ロック部材119には、係止爪122を係止片124から解除するロック解除部125がロックカバー118の上面から突出するように形成されている。
【0033】
奪熱プラグ113は、係止片124を保持するアルミ製の押えブロック127と、吸熱プレート114を保持するアルミ製の冷却ブロック128とを備えている。冷却ブロック128は、押えブロック127の下側に所定のストロークで昇降可能に配置されている。押えブロック127には、冷却ブロック128を下方へ付勢するスプリング123が設けられ、スプリング123により吸熱プレート114が発熱部3に弾性的に接触している。
【0034】
冷却ブロック128の下面には、冷却液Cを奪熱プラグ113の内部で流通させる流体通路129が形成されている。流体通路129は、図6に示すような矩形状、または図7に示すような蛇行状に形成することができる。吸熱プレート114は、流体通路129を奪熱プラグ113の下側から密閉するように、Oリング130を介してネジ(図示略)で冷却ブロック128に締め付けられている。
【0035】
冷却ブロック128の上面には、流体通路129の一側部を給液配管131に接続するための供給側コネクタ132と、流体通路129の他側部を排液配管133に接続するための排出側コネクタ134とが設けられている。給液配管131および排液配管133は、実施例1と同様に冷却液供給源と回収タンク(図示略)に接続されている。そして、発熱部3の熱が吸熱プレート114を介して流体通路129内の冷却液Cに伝熱される。
【0036】
上記のように構成された実施例2の冷却装置111によれば、図8に示すように、奪熱プラグ113を上方から冷却ジャケット112にワンタッチで着脱できる。奪熱プラグ113の取付状態では、発熱部3の熱を吸熱プレート114で吸収し、冷却液Cを加温し、昇温した冷却液Cを奪熱プラグ113上の排出側コネクタ134から効率よく回収できる。したがって、実施例1と同様の効果が得られる。
【実施例3】
【0037】
図12は、本発明の実施例3を示す。実施例3の冷却装置211では、実施例1と同様の冷却ジャケット12の上面に放熱フィン212が取り付けられ、放熱フィン212の上面に空冷ファン213が設置されている。この構成によれば、奪熱プラグ13による液冷と空冷ファン213による空冷とを併用できる。また、液冷システムが何らかの事情で停止した場合に、放熱フィン212と空冷ファン213とからなる空冷システムを代用して発熱部3を冷却することもできる。その他の構成並びに作用は実施例1と同じである。
【実施例4】
【0038】
図13に示す実施例4の冷却装置411では、実施例2と同様に、吸熱プレート114が奪熱プラグ113の下面に設けられている。冷却ジャケット112には開口部115が形成され、開口部115の内側で吸熱プレート114が発熱部3の発熱面3aに接合する。そして、吸熱プレート114の下面に熱伝導シート412が接着され、奪熱プラグ113を冷却ジャケット112に装着したときに、熱伝導シート412が発熱面3aに接触し、発熱部3の熱を吸熱プレート114に伝達するようになっている。
【0039】
熱伝導シート412としては、炭素の同素体である黒鉛をシート状に加工したグラファイト系のシート、あるいは、炭素系フィラーを含む熱伝導性に優れかつ柔軟性に富んだシートを使用できる。また、カーボンナノワイヤー、カーボンナノ粒子、ナノ銀ワイヤー、ナノ銀粒子などを含む熱伝導シートも使用可能である。特に、発熱部3に幾度も脱着される奪熱プラグ113の場合、充分な密着性と耐久性が得られる点で、シートの厚さは0.1mm〜0.5mm程度が好ましい。ちなみに、従来は、ファン等の放熱器具の取り付けにシリコングリースを多用しているが、塗布ムラや気泡が発生しやすく、温度分布にバラツキが生じ、伝熱抵抗が増加するうえ、グリースの塗布に伴い電子機器内の周辺機器が汚れたり、作業者が難儀するという問題点があった。
【実施例5】
【0040】
図14、図15に示す実施例5の冷却装置511は、奪熱プラグ513の下面に吸熱プレート514を設け、吸熱プレート514の下面に熱伝導シート412を接着し、吸熱プレート514を発熱部3の発熱面3aと斜交する方向へ移動して冷却ジャケット512に着脱し、熱伝導シート412を発熱面3aに接触、離間させるように構成されている。冷却ジャケット512は、図14に示すように、奪熱プラグ513を支持するフレーム515を備え、フレーム515の内側に熱伝導シート412を露出させる開口部516が形成されている。
【0041】
フレーム515は、支軸517でシステム基板5に上下へ傾動可能に支持され、巻バネ518により上方へ付勢されている。システム基板5には、2本のホルダ519がフレーム515の左右に位置するように立設され、ホルダ519の上端に奪熱プラグ513を下降位置に弾性的に保持するバネ部520が形成されている。そして、図15に示すように、奪熱プラグ513を筺体2の開口部7から挿入し、冷却ジャケット512に支持し、奪熱プラグ513を押し下げ、熱伝導シート412を発熱面3aに接触させ、ホルダ519によって密接状態に保持する。こうすれば、熱伝導シート412を破損することなく、発熱部3の発熱面3aに接触、離間させることができる。
【実施例6】
【0042】
図16に示す実施例6の冷却装置611は、吸熱プレート614が斜めとなる姿勢で、奪熱プラグ613を発熱面3aと平行な方向へ移動した後に直交する方向へ降ろして冷却ジャケット612に着脱し、熱伝導シート412を発熱面3aに接触、離間させるようになっている。冷却ジャケット612は、奪熱プラグ613の左右に2枚の案内板615を備え、案内板615の上縁に奪熱プラグ613のピン616が嵌入する前後一対の切欠617が形成されている。この構成によっても、熱伝導シート412を破損することなく、発熱面3aに接触、離間させることができる。
【実施例7】
【0043】
図17に示す実施例7の冷却装置711では、実施例1(図3参照)と同様、奪熱プラグ13が発熱部3の発熱面3aと平行な方向へ移動して冷却ジャケット12に着脱される。冷却ジャケット12は奪熱プラグ13の伝熱プレート29に接合する吸熱プレート14を備え、吸熱プレート14の下面に熱伝導シート412が接着されている。そして、熱伝導シート412は、スプリング17の付勢力によって発熱面3aに圧接した状態で、発熱部3の放熱を吸熱プレート14に効率よく伝達するようになっている。
【0044】
なお、本発明の冷却装置は、サーバ1に限定されるものではなく、サーバ機能を備えないコンピュータ、例えば、パーソナルコンピュータやデータベース用コンピュータなど、発熱部の冷却を必要とする各種電子機器に適用できる。また、上記各実施例の冷却装置を装備した多数の電子機器をラックに収納したり、複数のラックをコンテナやブース内に設置したりするなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 サーバ
2 筺体
3 発熱部
11 冷却装置(実施例1)
12 冷却ジャケット
13 奪熱プラグ
14 吸熱プレート
19 ロック部材
25 ロック解除部材
34,35 流体通路
39 供給側コネクタ
41 排出側コネクタ
111 冷却装置(実施例2)
112 冷却ジャケット
113 奪熱プラグ
114 吸熱プレート
129 流体通路
211 冷却装置(実施例3)
212 放熱フィン
213 空冷ファン
411 冷却装置(実施例4)
412 熱伝導シート
511 冷却装置(実施例5)
611 冷却装置(実施例6)
711 冷却装置(実施例7)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の発熱部に冷却ジャケットを装着し、冷却ジャケットに奪熱プラグを着脱自在に取り付け、奪熱プラグに冷却液を該プラグ内部で流通させる流体通路と、流体通路を給液配管および排液配管に接続するコネクタとを設け、冷却ジャケットまたは奪熱プラグに発熱部の熱を吸収する吸熱プレートを設け、吸熱プレートが吸収した熱を流体通路内の冷却液に伝えることを特徴とする電子機器冷却装置。
【請求項2】
前記吸熱プレートを発熱部に弾性的に接触させるスプリングを備えた請求項1記載の電子機器冷却装置。
【請求項3】
前記吸熱プレートを奪熱プラグに設け、冷却ジャケットに開口部を形成し、吸熱プレートが開口部を通って発熱部の発熱面に接触する請求項1または2記載の電子機器冷却装置。
【請求項4】
前記吸熱プレートを冷却ジャケットに設け、前記奪熱プラグに発熱部の熱を吸熱プレートから流体通路内の冷却液に伝える伝熱プレートを設けた請求項1または2記載の電子機器冷却装置。
【請求項5】
前記奪熱プラグを発熱部の発熱面と平行な方向へ移動して冷却ジャケットに着脱する請求項3または4記載の電子機器冷却装置。
【請求項6】
前記奪熱プラグを発熱部の発熱面と直交する方向へ移動して冷却ジャケットに着脱する請求項3または4記載の電子機器冷却装置。
【請求項7】
前記奪熱プラグを発熱部の発熱面と斜交する方向へ移動して冷却ジャケットに着脱する請求項3または4記載の電子機器冷却装置。
【請求項8】
前記冷却ジャケットの上に放熱フィンを取り付けた請求項4〜7の何れか一項に記載の電子機器冷却装置。
【請求項9】
前記放熱フィンの上に空冷ファンを設置した請求項8記載の電子機器冷却装置。
【請求項10】
前記奪熱プラグを冷却ジャケットに拘束するロック部材およびロック解除部材を備えた請求項1〜9の何れか一項に記載の電子機器冷却装置。
【請求項11】
前記吸熱プレートが、発熱部の発熱面と接触する熱伝導シートを備え、熱伝導シートを介して発熱部の熱を吸収する請求項1記載の電子機器冷却装置。
【請求項12】
前記吸熱プレートを発熱部の発熱面と直交する方向へ移動して、熱伝導シートを発熱面に接触させる請求項11記載の電子機器冷却装置。
【請求項13】
前記吸熱プレートを発熱部の発熱面と斜交する方向へ移動して、熱伝導シートを発熱面に接触させる請求項11記載の電子機器冷却装置。
【請求項14】
前記吸熱プレートを発熱部の発熱面と平行な方向へ移動した後に直交する方向に移動して、熱伝導シートを発熱面に接触させる請求項11記載の電子機器冷却装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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