説明

電子機器及びその制御方法

【課題】 ログイン画面を表示させるためには、その機能とはなんら関係のない別の利用制限がかかった機能の利用開始操作を行う必要があり、操作性上問題であった。
【解決手段】 ユーザにより機能の実行指示を受け付けると、当該機能がユーザ毎に設定されているデータを必要とする場合、その実行指示を発行したユーザがログインされているかどうかを判定し、ログインされていると、そのログインしているユーザに設定されているデータを、対応する機能処理手段に与えて、実行指示された機能を実行させ、また、実行指示を発行したユーザがログインされていないときは、当該ユーザの認証を待って当該ユーザに設定されているデータを、対応する機能処理手段に与えて、その実行指示された機能を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、オフィス機器等のように、各ユーザ毎のデータを利用する電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機などのオフィス機器には、ユーザがその機器の機能を利用するためにユーザ認証を受けなければならないものがある。これは、その機器の機能の利用を一部のユーザに限定したり、ユーザ毎のデータを本人だけが利用できるようにするために設けられているものである。一般的に、ユーザ認証が行われるタイミングは、ユーザが複合機の操作を開始するときである。更に、利用が制限されている機能の実行がユーザにより指定されたときに初めてユーザ認証が行われるという方法もある(例えば、特許文献1参照)。後者の認証方法が採用されている環境下では、ユーザは自分自身のデータを利用するためには、一度、利用が制限されている機能の実行操作を行ってユーザ認証を受ける必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−341090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の方法では、ユーザが自分自身のデータを利用するための認証を受けるためには、そのデータとはなんら関係のない、利用が制限されている機能の実行操作を行わなければならない。これはユーザに対して余分な操作を要求するもので、操作性の点で好ましくない。
【0005】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
【0006】
本発明の特徴は、ユーザが自分自身のデータを利用する機能の実行を指示すると、そのユーザがログインしていないときは自動的にユーザのログイン処理に移行することにより、ユーザの操作を簡略にできるという効果がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電子機器は以下のような構成を備える。即ち、
機能ごとに利用を制限できる認証機能を備えた電子機器であって、
前記電子機器が有する各機能を実行する機能処理手段と、
ユーザにより機能の実行指示を受け付けると、当該機能がユーザ毎に設定されているデータを必要とするかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段が前記ユーザ毎に設定されているデータを必要とすると判定すると、前記実行指示を発行したユーザが前記認証機能によって認証されているかどうかを判定し、認証されていると判定した場合には前記認証されたユーザに設定されているデータを、対応する前記機能処理手段に与えて前記実行指示された機能を実行させるように制御し、
前記実行指示を発行したユーザが認証されていない場合には、前記認証機能に当該ユーザの認証を行わせ、前記認証機能により認証された当該ユーザに設定されているデータを、対応する前記機能処理手段に与えて前記実行指示された機能を実行させるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが自分自身のデータを利用する機能を実行させる際の操作を簡略にできる。これにより、ユーザの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成図。
【図2】MFPとストレージのモジュール構成を示す図。
【図3】ユーザがログインしていなくても利用できる共通(common)画面の一例を示す図。
【図4】ユーザがログインしているときにのみ利用できる、そのユーザ専用の個人用(personal)画面の一例を示す図。
【図5】ログイン画面の一例を示す図。
【図6】本実施形態に係るMFPにより実行される処理を説明するフローチャート。
【図7】本発明の他の実施形態に係るMFPにより実行される処理を説明するフローチャート。
【図8】本実施形態に係るMFPのハードウェア構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本実施形態では、本発明の電子機器の一例として、多機能処理装置(MFP)を例に説明するが、本発明はこのようなMFPに限定されないことはもちろんである。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係るシステムの全体構成図である。
【0012】
MFP101(Multi-Function Peripheral;複合機)とストレージ102はLAN103で接続され、互いに通信可能である。MFP101とストレージ102の間の通信はLANに限らず、例えばWANやインターネット等でもよい。また、ストレージ102はMFP101の中に存在していてもよい。更に、MFP101はMFPに限らず、MFPのように複数の機能を搭載し、複数のユーザから利用されるオフィス機器等であればなんでもよい。
【0013】
図8は、本実施形態に係るMFP101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0014】
CPU111は、RAM112に展開されたプログラムを実行して、このMFP全体の動作を制御している。RAM112は、CPU111が実行するプログラムを記憶するとともに、CPU111のワークエリアを提供している。ハードディスク(HDD)113は、OSや各種プログラムを記憶しており、このプログラムなどはブートプログラムによりRAM112に読み出されて展開される。尚、このHDD113は、不揮発メモリであっても良い。入力部115は、ユーザ(使用者、設置者含む)により操作され、ユーザが入力したデータやコマンド等をCPU111に伝える。表示部116は、UI(ユーザインタフェース)画面等を表示する。尚、表示部116がタッチパネルである場合、入力部と表示部とは一体型のユニットとなる。読取部119は、紙上の画像を電子データとして読み取るスキャナ等の読取部である。また通信部117は、ネットワークを介して他機器と通信を行う。印刷部114は、例えば電子写真方式やインクジェット方式などにより記録紙上に画像を印刷する。メインバス118は、これらとCPU111とを接続する。
【0015】
尚、本実施形態1のMFP110では、CPU111がメインバス118を介してRAM112、HDD113、入力部115、表示部116、通信部117、読取部119を制御して本実施形態1に係る各種動作を実行する。
【0016】
図2(A)(B)は、MFP101とストレージ102のモジュール構成を示す図である。尚、MFP101やストレージ102を動作させるためには他にも様々なハードウェア、ソフトウェアが必要であるが、本発明の本質とは関係がないので、ここでは省略している。尚、これらモジュールは、CPU111がRAM112に展開されたプログラムを実行することにより実現される。
【0017】
図2(A)は、MFP101のモジュール構成を示し、機能処理部201−1〜201−nは、MFP101の各種機能を実行するモジュールを示している。ここでは機能処理部はn(nは、n≧1の整数)個設けられている。これら機能処理部の具体例としては、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、ポータル画面等が挙げられる。また以下の説明では、機能処理部201−1〜201−nのいずれかを機能処理部201として説明する。
【0018】
機能処理部201と、認証機能を有する認証処理部203により実施されるユーザ認証(ログイン)処理の関係としては、次の2つがある。
(1)予め設定されている利用制限の設定に従い、ログインが必要であると設定されている場合は、ユーザはログインしていない状態では、機能処理部201が提供する機能を利用できない。ユーザはログインした後に、その機能を利用できるようになる。即ち、ログインが必要であると設定されている場合は、ユーザはログインしない限り、その機能処理部の機能を利用できない。なお、上述した利用制限の設定によって、機能処理部201−1〜201−nのそれぞれに対してログインが必要か否かを設定することができる。
(2)機能処理部201にユーザ毎のデータ利用する機能がある場合、ユーザはログインしていない状態ではその機能を利用できない。即ち、ログインをしなくても、ユーザ毎のデータ利用する機能を含まない機能処理部201の機能を利用できるが、ユーザ毎のデータ利用する必要があれば、ユーザはログインする必要がある。
【0019】
このことについて、例としてポータル画面を用いて説明すると次のようになる。
【0020】
ポータル画面は、事前に登録されたMFP101の機能を一覧表示し、簡単に各機能を呼び出せるようにするためのものである。ポータル画面の外見を、例として図3及び図4に示し、これら2種類のポータル画面を持たせることができる場合で説明する。
【0021】
図3は、ユーザがログインしていなくても利用できる共通(common)画面の一例を示す図である。また図4は、特定のユーザがログインしているときにのみ利用できる、そのユーザ専用の個人用(personal)画面の一例を示す図である。尚、これら画面は表示部116に表示される。
【0022】
図3では、common画面において、例としてコピー(COPY)機能とスキャン(SCAN)機能を呼び出すためのボタンが登録されている。図4は、personal画面において、例としてファクシミリ(FAX)機能を呼び出すためのボタンが登録されている。このpersonal画面に何の機能を登録するかはユーザ次第であり、どの機能が登録されているかが、ユーザ毎のデータとなる。図4の場合は、「FAX」がユーザ毎のデータである。ユーザは、ログインする前は、このpersonal画面を表示させることはできない。ユーザがログインして初めて、このpersonal画面、即ちログインしたユーザ固有の操作画面を表示させて、その機能を利用することができるようになる。
【0023】
図2(A)において、ユーザデータアクセス処理部202は、機能処理部201からの要求に基づいて、ストレージ102のユーザデータ205から取り出したデータを機能処理部201に渡す機能を持つ。
【0024】
認証処理部203は、ユーザの認証を行う。具体的には、ログイン画面を表示し、ユーザに認証情報(ユーザ名、パスワードなど)を入力させ、その認証情報が正当であると認められるときのみ、ログイン画面を消去し、そのユーザをログインさせる。ログイン画面の外見は、例えば図5のようになっている。
【0025】
図5は、ログイン画面の一例を示す図である。
【0026】
ユーザは、そのユーザの(ユーザ名)IDを入力欄501に入力し、ユーザが設定している、或いはユーザに与えられているパスワードを入力欄502に入力してログインボタン503を押下する。これらが、認証処理部203に登録されている認証情報と一致したとき、認証処理部203によるユーザの認証が成功してユーザがログインできる。
【0027】
ログインユーザ情報204には、認証処理部203の認証によりユーザがログインした場合に、ログイン済みのユーザが誰であるかの情報が格納される。また、ユーザがログアウトした場合は、その情報は消去される。
【0028】
図2(B)において、ストレージ102のユーザデータ205には、ユーザ毎のデータが格納される。このデータは、機能処理部201により利用される。MFP101の機能処理部201がユーザ毎の機能を実行する場合は、ユーザデータアクセス処理部202を介して、ユーザデータ205からユーザのデータを取得し、そのデータを利用して機能を実行する。
【0029】
なお、本実施形態では、ストレージ102はMFP101とLAN103を介して接続されるMFP101外部の装置として説明するが、MFP101の内部にストレージ102の機能を備えていても良い。例えば、HDD113にユーザデータ205を格納していても良い。また、図1に示すようにストレージ102とMFP101とが別の装置として構成され、更にMFP101とは異なる他のMFPがLAN103に接続されている場合、当該他のMFPがストレージ102のユーザデータ205を参照するようにしても良い。
【0030】
図6は、本実施形態に係るMFPにより実行される処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムは、HDD113にインストールされており、実行時RAM112に展開され、CPU111の制御の下に実行される。
【0031】
この処理は例えば、MFP101の電源オンにより開始され、まずS601で、入力部115をユーザが操作して、機能処理部201−1〜201−nのいずれかの機能の実行指示が発行される。これによりS602に進み、その操作に対応した機能を実行するにあたり、ユーザ毎の(ユーザ固有の)のデータが必要かどうかを判定する。ここでユーザのデータが必要と判断するとS603に進み、その機能処理部201は、ユーザデータアクセス処理部202にユーザデータの取得を依頼する。これは例えば、図3のポータル画面のcommon画面が表示されている状態で、図4のpersonal[t1]画面を表示するための操作が行われた場合が該当する。
【0032】
次にS604に進み、ユーザデータアクセス処理部202はログインユーザ情報204を参照し、そのユーザがログイン済み(認証済み)であるかどうかを判定する。例えば、S601での操作の前に、機能処理部201の複数の機能のうち、ログインを必要とする機能処理部をユーザが選択したことにより、一度ユーザ認証が行われているような場合、S604では、ユーザはログイン済みと判定される。一方、S601での操作の前に、ログインを必要とするような機能処理をユーザが選択することが無い場合、S604ではログイン済みでないと判定される。ログイン済みである場合はS607に進み、ユーザデータアクセス処理部202は、ユーザデータ205からログインしているユーザのデータを取り出して機能処理部201に返却する。これによりS608に進み、その機能処理部201は、その受け取った情報を利用してユーザ毎の処理を実行する。これは例えばポータル画面の場合は、「FAX」というデータが取得されて図4のようにpersonal画面が表示される。
【0033】
一方S604で、そのユーザがログインしていないと判定された場合はS605に進み、認証処理部203がログイン処理を行う。具体的には、図5のようなログイン画面を表示する表示制御を実行し、ユーザに認証情報(ユーザ名(ID)、パスワード等)を入力させ、ユーザの正当性を確認する。こうしてS606で、ユーザが正当であると認められた場合、即ち、認証が成功した場合は、S603でユーザがログイン済みだった場合と同様にS607に進み、前述した処理を実行する。またS606で認証に成功しないときはS605に進み、図5のようなログイン画面を表示して再度ユーザの認証を行う。このとき、所定回数、認証操作を行ってもユーザが認証できない場合は、処理を中断するようにしても良い。
【0034】
尚、S605では、機能認証処理部はユーザデータアクセス処理部202からの応答を待っている状態となる。つまり、ユーザがログイン操作を行っている間は、機能認証処理部の動作は停止している。そしてユーザによるログイン操作が完了し、ユーザの認証が成功すると、機能認証処理部はユーザデータアクセス処理部202からの応答を受け、処理を継続することになる。
【0035】
またS602で、ユーザのデータが必要でないと判断したときはS609に進み、機能処理部201は、指示された機能を実行する。これは例えば、図3のポータル画面のcommon画面が表示されている状態で、「COPY」或いは「SCAN」が指示された場合に該当する。なお、指定された機能処理部の機能がログインを必要とする機能でありユーザがログイン済みでない場合にはS609の処理の中でログイン処理を行う。
【0036】
次に、図7を用いて、他の実施形態の処理の流れについて説明する。
【0037】
図7は、本発明の他の実施形態に係るMFPにより実行される処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムは、HDD113にインストールされており、実行時RAM112に展開され、CPU111の制御の下に実行される。
【0038】
ここで、図6で示される処理と図7で示される処理との差異は、図7のS705〜S707ある。従って、図7のS701〜S704、S708〜S710の処理は、図6のS601〜S604、S607〜S609の処理と同じであるため、その説明を省略する。
【0039】
S704で、ユーザがまだログインしていないと判定された場合はS705に進み、認証処理部203がログイン処理を行う。但し、ここでは、図6のS605の処理とは異なり、ユーザデータアクセス処理部202が空のデータを機能処理部201に返却する。そしてS706で、ユーザの認証が成功するとS707に進み、認証処理部203が機能処理部201にユーザがログインしたことを通知してS703に進む。これにより機能処理部201は、このログイン通知を受け、再度、ユーザデータアクセス処理部202にデータの取得を依頼する。今度は、ユーザはログイン済みであるのでS704でユーザがログイン済みであると判定されてS708に進み、機能処理部201がユーザの情報を取得し、それを利用して処理を行う(S708,S709)。
【0040】
図7の処理では、ユーザがログイン操作を行っている間、機能処理部201の動作が停止するという途中経過の状態が存在しない。このため、機能処理部201のソフトウェア開発において、この途中経過の状態の考慮が不要になるという点で開発効率が上がるという効果が得られる。
【0041】
なお、本実施形態において、図3、図4に示したポータル画面をユーザのデータを必要とする機能として説明したがユーザのデータを必要とする機能はこれに限るものではない。例えば、アドレス帳が複数のユーザに共有なアドレス帳データと特定のユーザ固有のアドレス帳データとを含む場合、ユーザ固有のアドレス帳データを表示するためにユーザ認証を行うようにしてもよい。
【0042】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能ごとに利用を制限できる認証機能を備えた電子機器であって、
前記電子機器が有する各機能を実行する機能処理手段と、
ユーザにより機能の実行指示を受け付けると、当該機能がユーザ毎に設定されているデータを必要とするかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段が前記ユーザ毎に設定されているデータを必要とすると判定すると、前記実行指示を発行したユーザが前記認証機能によって認証されているかどうかを判定し、認証されていると判定した場合には前記認証されたユーザに設定されているデータを、対応する前記機能処理手段に与えて前記実行指示された機能を実行させるように制御し、
前記実行指示を発行したユーザが認証されていない場合には、前記認証機能に当該ユーザの認証を行わせ、前記認証機能により認証された当該ユーザに設定されているデータを、対応する前記機能処理手段に与えて前記実行指示された機能を実行させるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記実行指示を発行したユーザがログインされていないときは、当該ユーザを認証するための画面を表示する表示制御手段と、
前記画面を介して入力されたユーザ名、パスワードを基に前記ユーザを認証する認証手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ユーザ毎に設定されているデータを必要とする機能とは、ユーザ固有の操作画面を表示する機能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ユーザ毎に設定されているデータを必要とする機能とは、ユーザ固有のアドレス帳データを表示する機能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項5】
機能ごとに利用を制限できる認証機能を備えた電子機器を制御する制御方法であって、
機能処理手段が、前記電子機器が有する各機能を実行する機能処理工程と、
判定手段が、ユーザにより機能の実行指示を受け付けると、当該機能がユーザ毎に設定されているデータを必要とするかどうかを判定する判定工程と、
制御手段が、前記判定工程で前記ユーザ毎に設定されているデータを必要とすると判定すると、前記実行指示を発行したユーザが前記認証機能によって認証されているかどうかを判定し、認証されていると判定した場合には前記認証されたユーザに設定されているデータを、対応する前記機能処理工程に与えて前記実行指示された機能を実行させるように制御し、
前記実行指示を発行したユーザが認証されていない場合には、前記認証機能に当該ユーザの認証を行わせ、前記認証機能により認証された当該ユーザに設定されているデータを、対応する前記機能処理工程に与えて前記実行指示された機能を実行させるように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする電子機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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