説明

電子機器及び映像再生装置

【課題】視聴すべき番組の人気度を、高い精度かつリアルタイムに取得あるいは提供する電子機器及び映像再生装置を提供する。
【解決手段】実施形態において、電子機器は、「評価」入力部と、状態取得部と、送信部と、を具備する。「評価」入力部は、番組に対する関心の高さを入力する。状態取得部は、前記入力部が「評価」を入力した番組が視聴中であることを取得する。送信部は、前記状態取得部が視聴中であることを取得した場合、前記「評価」入力部による入力を情報蓄積部に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、放送により、あるいはネットワークを経由して供給される番組を再生する電子機器及び映像再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
番組あるいはコンテンツを提供する放送局及びネットワークの増大と視聴者が視聴可能な番組あるいはコンテンツのジャンルの多様化により、視聴者が視聴すべき番組を決めるための指針に対する要求が高まっている。
【0003】
指針の例として、番組表を読む、おすすめサービスを利用する、嗜好キーワードを入力してキーワードと一致する番組を抽出する、等の方法が実用化されている。
【0004】
なお、指針を用意するうえで、多数の視聴者から録画予約履歴を集めて人気ランキングを提供するサービスや、「視聴率」に従い、視聴すべき番組について、他の視聴者がどのくらいの関心の高さを持っているかを知ることは、極めて重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−103639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、おすすめサービスを利用する、もしくは嗜好キーワードを入力してキーワードと一致する番組を抽出する、等の手法を用いて視聴すべき番組を決めるための指針を得る場合、おすすめの程度(人気度)を決める要素として、「視聴率」やSNS(Social Network Service)において公開されている「多数の視聴者から集めた番組の人気度」を参考にすることができる。
【0007】
しかしながら、「視聴率」は、被験者(モニタ)の視聴履歴から統計処理して視聴率を推測するものであり、モニタ視聴者が利用するテレビから視聴履歴を取得するための環境の整備にコストがかかるとともに、例えばモニタ視聴者がごく少数である、例えば1日分の視聴履歴がまとめてサーバに提供されることに起因してリアルタイムではない、例えば単にテレビを点灯している場合も視聴履歴として取得される、等の課題を含む。
【0008】
また、多数の視聴者から集めた番組の「人気度」は、視聴者の投稿(「人気度」の基礎となる視聴者からのサーバへのアクセス)に依存することが多く、人気度を高めるための『視聴中ではない、あるいは視聴していない』番組への投稿により、意図的に高められる場合があることを考慮する必要がある(意図的に高められることを否定できない)。
【0009】
本発明は、視聴すべき番組の人気度を、高い精度かつリアルタイムに取得あるいは提供する電子機器及び映像再生装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態において、電子機器は、「評価」入力部と、状態取得部と、送信部と、を具備する。「評価」入力部は、番組に対する関心の高さを入力する。状態取得部は、前記入力部が「評価」を入力した番組が視聴中であることを取得する。送信部は、前記状態取得部が視聴中であることを取得した場合、前記「評価」入力部による入力を情報蓄積部に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態を適用する映像再生装置とネットワークの接続の一例を示す図。
【図2】実施形態を適用する端末装置及び映像再生装置の情報の受け渡しの一例を示す図。
【図3】実施形態を適用する端末装置の動作の一例を示す図。
【図4】実施形態を適用する映像再生装置の動作の一例を示す図。
【図5】実施形態を適用する外部装置の動作の一例を示す図。
【図6】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図7】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図8】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図9】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図10】実施形態を適用する端末装置の動作(「タグ」)の一例を示す図。
【図11】実施形態を適用する端末装置の動作(「タグ」)の一例を示す図。
【図12】実施形態を適用する映像再生装置とネットワークの接続の一例を示す図。
【図13】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図14】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図15】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図16】実施形態を適用する映像再生装置とネットワークの接続の一例を示す図。
【図17】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図18】実施形態を適用する端末装置の動作(表示)の一例を示す図。
【図19】実施形態を適用する端末装置の動作(録画予約指示)の一例を示す図。
【図20】実施形態を適用する映像再生装置の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1に、視聴者が視聴すべき番組を決める指針となる「人気度(視聴すべき番組のおすすめの程度)」を提示できるネットワークシステムの例を示す。
【0014】
図1が示すネットワークシステム1(第1のネットワーク)は、第1及び第2の映像再生装置(電子機器)101,501、第1の映像再生装置101及び第1のユーザと関連づけられる第1の端末装置(電子機器)201、第2の映像再生装置501及び第2のユーザと関連づけられる第2の端末装置(電子機器)401、及び「人気度」の集計に利用される情報蓄積部(サーバまたは外部サーバと称されることもある)301、を主として含む。なお、第1の映像再生装置101は、主として第1のユーザ(識別の必要がない場合、単に、ユーザと称する)が番組を視聴するためのテレビ装置を含む。また、番組は、コンテンツあるいはプログラムもしくはタイトル、等と称されることもあり、以下、単に番組として説明する。
【0015】
なお、第1の端末装置201及び第1のテレビ装置101は、例えば家庭内やビル内等の比較的小規模な範囲に適用される閉じたネットワークであるプライベートネットワーク(第2のネットワーク)、例えば家庭内LAN11において、第1のテレビ装置101との間で情報の受け渡しが可能である。また、家庭内LAN11は、例えば無線方式であってもよく、例えばbluetooth(登録商標)/ブルートゥース(登録商標)等に代表される近接無線通信を用いることもできる。また、第1の端末装置201は、家庭内LAN11のエリア外では、上述したネットワークシステム1における通信規則に従い、上述のサーバ301との間の通信及びサーバ301を経由した第1のテレビ装置101との間の情報の受け渡しが可能である。
【0016】
なお、上述した各テレビ装置及び携帯端末に組み込まれるさまざまな要素/構成は、以下に説明する例に限らずハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置、CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。また、上述した個々のテレビ装置は、所定の規格、例えばビデオ(Video、動画)については、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−1、−2、−4(H.264/AVC)、オーディオ(Audio、音声/音楽)については、例えばMP3(MPEG Audio layer-3)、AC3(Audio Code number 3)、リニアPCM(Pulse Coded Module)、静止画については、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、等に従って符号化されたデジタル情報(番組)を処理することができるものとする。
【0017】
図1において、第1のテレビ装置101により任意の番組を視聴しているユーザ(第1のユーザ)が、視聴中の番組について高い関心を持った場合、すなわち他のユーザ(第2のユーザ等)に対して番組の視聴を勧めることができる。例えば、番組を視聴中のユーザが、上述の「人気度」を算出するための基礎データとなる『評価』を、第1の端末装置201からサーバ301に入力することで、サーバ301が保持する「人気度」の度合いが上昇する。なお、サーバ301においては、ユーザから入力された『評価』が「人気度」として保持され、第2のユーザが保持する第2の端末装置401からサーバ301へアクセスした場合、サーバ301から第2の端末装置401に提供される「人気度付番組表」において、図6(a)に一例を示すが、例えば「☆(星マーク)」の数として、表示される。また、図6(a)に示す表示例において、ユーザがその番組の詳細情報を得ようとした場合、表示欄611に表示されている「詳細情報へのリンク(詳細情報の表示のための同番組の詳細情報のページへのジャンプ)」マークを操作(マークへの指等による接触/クリック)があった場合、図6(b)に示すように、その番組の詳細情報のページが表示される。
【0018】
第1のユーザによるサーバ301への『評価』の入力は、例えば第1の端末装置201に設けられ、ユーザによる「おすすめ」に対応する入力信号を入力可能な『評価』ボタンのオン(押下)もしくはボタン状表示への指の接触(タッチ)等により、実現できる。なお、第1のテレビ装置101が地上デジタル方式の放送を受信可能であり、第1の端末装置201が第1のテレビ装置101に付属するリモコン端末である場合、リモコン端末に用意される「青」ボタン、「赤」ボタン、「緑」ボタン及び「黄」ボタンのいずれかに、上述の『評価』ボタンまたはボタン表示による入力信号の入力(サーバ301)への『評価』の入力)を、割り当てることも可能である。
【0019】
第1の端末装置201は、詳細には、第1のテレビ装置101との間で通信が可能な、例えば外部との通信あるいは第1のテレビ装置101の動作を制御する制御情報の入力が可能な携帯端末装置あるいは第1のテレビ装置101の動作を制御する制御指示入力コマンドを出力可能なリモートコントローラであり、通常、ユーザが保持する。
【0020】
第1の端末装置201は、図2に示すように、関心度入力部211、状態要求送信部213、テレビ状態受信部215、視聴状態推定部217、番組表受信部219及び番組関心度送信部221、を少なくとも含む。また、第1のテレビ装置101は、状態要求受信部111、テレビ状態取得部113、及びテレビ状態取得部115を少なくとも含む。また、第1の端末装置201は、関心度入力部211として利用される際に、以下に説明する『評価(おすすめ)/投票』の入力に利用されるタッチパネルを一体に有し、番組表等を表示する表示部223、表示部223の表示を制御するとともに、タッチパネルのさまざまな入力ボタンあるいはアイコン状の表示からの入力を受け付ける表示制御部225、及び装置の各部を制御する主制御部227を、含む。
【0021】
第1の端末装置201は、ユーザによるアクセスに従い、番組表受信部219により、サーバ(情報蓄積部)301からユーザが視聴しようとする番組に関する番組表を取得する。また、第1の端末装置201は、番組関心度送信部221により、ユーザが視聴した番組に対する『評価(人気度を算出するための基礎データ)/関心度』を、サーバ301へ入力が可能である。
【0022】
なお、第1の端末装置201において、関心度入力部211は、ユーザが視聴中である番組について、上記『評価』すなわち関心の程度が他のユーザへ「おすすめ」したい程度であるような場合に、サーバ301へ、その程度(度合い)の入力が可能である。また、第1の端末装置201は、関心度入力部211が起動された際に、状態要求送信部213を通じて第1のテレビ装置101の状態要求受信部111にアクセスし、第1のテレビ装置101の動作状態を取得する。
【0023】
すなわち、第1のテレビ装置101は、第1の端末装置201の状態要求送信部213を通じて動作状態の通知が要求されると、(自身の)動作状態をテレビ状態取得部113により取得し、テレビ状態送信部115を通じて、第1の端末装置201のテレビ状態受信部215に、自身の動作状態を通知する。なお、第1の端末装置201は、テレビ状態受信部215が第1の端末装置201の動作状態を受信した場合、視聴状態推定部217により、例えば第1のテレビ装置101のチャンネル情報(放送局番号)から現在視聴中の番組であるか否かを、推定する。これにより、後段に一例を示すが、実際に視聴中である番組に対する『評価(おすすめ)/投票』であることを推定し、『評価』が入力された時点で視聴されている番組がない(視聴していない)と判断できた場合には、サーバ301への送信を停止してもよいし、視聴中であると推定できる場合にのみ、サーバ301へ送信する、というような、より精度の高い『評価』が可能となる。
【0024】
また、第1のテレビ装置101は、番組(テレビ放送)を受信するチューナ部117、受信した映像及びUI(User Interface)を表示するモニタ(表示)部119、モニタ部119への表示を制御する表示制御部121、例えばリモートコントローラ(以下リモコンと称する)からの入力信号を受け付けるリモコン受信部123、及び各部を制御する主制御部125、を少なくとも含む。なお、主制御部125は、リモコン受信部123が受信した制御入力(制御コマンド)を受け付け、対応する動作や処理を各部に指示する。
【0025】
サーバ301は、任意のユーザが送信する番組に対する『評価』を集計して「人気度」を求め、第2のユーザもしくは任意のユーザからの要求があった場合に、そのユーザが要求する番組に対する「人気度」あるいは「人気度付番組表」を提示可能に保持する。また、『評価』は、例えばSNS(Social Network Service)事業者において利用されている『フォローする』、『シェアする』、『支持する』という主旨の入力に相当する。
【0026】
詳細には、図2に一例を示すが、サーバ301は、番組表送信部311、番組関心度受信部313、番組人気度算出部315及び番組人気度出力部317、及び各部を制御する制御部319、を少なくとも含み、既に説明した第1の端末装置201から番組表の送信要求があった場合、番組表送信部311から第1の端末装置201に番組表を送信する。
【0027】
サーバ301はまた、番組関心度受信部313に、第1の端末装置201の関心度入力部221から『評価』が入力された場合、番組人気度算出部315において、「人気度」の集計に反映する。なお、番組人気度算出部315が集計した「人気度」は、例えば第2の端末装置401からの番組人気度出力要求があった場合、番組人気度出力部317から(第2の端末装置401に対して)出力される。
【0028】
第2の端末装置401は、図2に一例を示すが、サーバ301の番組人気度出力部317が出力する「人気度」を受信する番組人気度入力部411、番組人気度入力部411が受信した「人気度」を(第2のユーザまたは任意のユーザに)提示する番組人気度提示部413、及び制御信号等の入力に利用されるタッチパネルを一体に有し、番組人気度提示部413が提示する「人気度」、番組表及びタッチパネルのさまざまな入力ボタンあるいはアイコン状の表示を表示する表示部(ディスプレイ)415、表示部415の表示を制御するとともに、タッチパネルのさまざまな入力ボタンあるいはアイコン状の表示からの入力を受け付ける表示制御部417、及び装置の各部を制御する主制御部419を、少なくとも含み、ユーザによるアクセスに従い、サーバ301が保持する「人気度」あるいは「人気度付番組表」を取得して提示(表示)する。
【0029】
第2の端末装置401は、第2の映像再生装置である第2のテレビ装置501との間で通信が可能な、例えば外部との通信あるいは第2のテレビ装置501の動作を制御する制御情報の入力が可能な携帯端末装置あるいは第2のテレビ装置501の動作を制御する制御指示入力コマンドを出力可能なリモートコントローラであり、保持したユーザの要求に従い、取得した「人気度」により推奨される放送局のチャンネル(放送局番号)を、第2のテレビ装置501に、指示できる。これにより、第2のユーザは、第2の端末装置401を介して「おすすめ」された「人気度」の高い番組(チャンネル)を、煩雑な番組選択の操作を必要とすることなく、自身が保持する第2のテレビ装置501で、容易に視聴できる。
【0030】
なお、より高い精度で上述の『評価』の入力をサーバ301へ入力するため、『評価』が入力された(『評価』ボタンまたはボタン表示が操作された)場合、第1のテレビ装置101がオン(視聴中)であることを検出し、さらに表示されている番組を提供している放送局(ch)名を取得して、実際に視聴中である番組に対する『評価』であることを推定することが好ましい。なお、推定により、『評価』が入力された時点で視聴されている番組がない(視聴していない)と判断できた場合には、サーバ301への送信を停止してもよいし、視聴中であると推定できる場合にのみ、サーバ301へ送信する、という制御も可能である。なお、視聴中であると推定できる場合にのみ、『評価』の入力を可能とする制御も可能である。具体的には、視聴中のみ『評価』の入力を受け付ける、あるいは『評価』を入力可能なボタン表示を視聴中の番組の画面内に表示する、もしくは視聴中の番組がある場合にのみ『評価』を入力可能に、同ソフトウエア/アプリケーションを起動する、等の制御が可能である。また、視聴中であると推定できる場合には、ポイントを加算する(1回の入力に対応するポイントの倍率を増加する)等の対応も可能である。
【0031】
図3は、図1及び図2に示したネットワークシステム内における上述の第1のテレビ装置、第1の端末装置、サーバ及び第2の端末装置相互間の情報/制御信号の受け渡しを、第1の端末装置を中心として、ソフトウエア的に示す。
【0032】
第1の端末装置201において、ユーザ(第1のユーザ)が関心度(『評価』)を入力するために関心度入力部211へアクセスすると、サーバ301との間の情報の受け渡しが設定され(関心度入力モードが起動され)、サーバ301が保持する番組表を受信する[31]。
【0033】
受信した番組表が表示する任意の番組について、ユーザ(視聴者)が『評価(「おすすめ」)』を入力する(『評価(「おすすめ」)』ボタンまたはボタン表示による入力信号の入力する[32]。
【0034】
ユーザ(視聴者)による『評価(「おすすめ」)』ボタンまたはボタン表示による入力信号の入力を受け付けた場合、テレビ装置101に対して状態要求を送信し[33]、テレビ装置101から、現在動作中であるか、あるいは視聴中の番組であるか、等のテレビ装置101の状態を受信する[34]。
【0035】
以下、サーバ301から受信した番組表と第1のテレビ装置101から取得したテレビ(動作)状態を照合して、ユーザの視聴状態を推定する[35]。
【0036】
続いて、あるいは所定のタイミングで、ユーザ(第1のユーザ)の番組関心度をサーバ301に、送信する[36]。
【0037】
図4は、図1及び図2に示したネットワークシステム内における上述の第1のテレビ装置、第1の端末装置、サーバ及び第2の端末装置相互間の情報/制御信号の受け渡しを、第1のテレビ装置を中心として、ソフトウエア的に示す。
【0038】
ユーザ(第1のユーザ)が関心度(『評価』)を入力するための第1の端末装置201の関心度入力部211へのアクセスに従い、第1の端末装置201から「状態要求」を受信し[41]、テレビ状態(自身の動作状態)を取得する[42]。
【0039】
取得した自身の動作状態を、テレビ状態として、「状態要求」の送信元である第1の端末装置201に送信する[43]。
【0040】
図5は、図1及び図2に示したネットワークシステム内における上述の第1のテレビ装置、第1の端末装置、サーバ及び第2の端末装置相互間の情報/制御信号の受け渡しを、サーバ(情報蓄積部)を中心として、ソフトウエア的に示す。
【0041】
ユーザ(第1のユーザ)が関心度(『評価』)を入力するための第1の端末装置201の関心度入力部211へのアクセスに従い、第1の端末装置201に対し、番組表送信部311から「番組表」を送信する[51]。
【0042】
第1の端末装置201の番組関心度送信部221が送信した、自身(サーバ301)が送信した「番組表」と関連付けられた「番組関心度」を受信し[52]、番組人気度算出部315で「人気度」を算出して、保持する[53]。なお、算出した「人気度」は、所定の記憶部に格納されるが、記憶部はサーバ301の動作を制御する制御装置のファームウエアであってもよいし、サーバ301が保持する記録装置の任意の記録領域であってもよい。また、第1の端末装置201から「人気度」が送信される(第1の端末装置201における『評価(おすすめ)/投票』ボタンまたはボタン表示からの入力信号の入力のある)毎に、番組人気度算出部315で算出する「人気度」が更新される。
【0043】
記憶した「人気度」は、第2の端末装置401によるアクセスがあった場合、アクセスに応じて番組人気度出力部317から、任意に出力される[54]。
【0044】
図6(a)は、サーバ301において、ユーザから入力された『評価』が「人気度」として保持され、第2のユーザが保持する第2の端末装置401からサーバ301へのアクセスがあった場合(及び第1のユーザが関心度を入力した場合、)サーバ301から第2の端末装置401(あるいは第1の端末装置201)に提供される「人気度付番組表」の一例であり、表示欄611に表示されている「詳細情報へのリンク」マークから「詳細情報のページへのジャンプ」が入力された(表示欄611がクリックされた)場合に、図6(b)に一例を示す「番組表(詳細番組情報)」が表示される。
【0045】
なお、上述した「おすすめ」ボタンまたはボタン表示による入力信号の入力(サーバ301への『評価』の入力)は、入力信号の入力回数に応じ、複数の入力(複数の『おすすめ』)としてカウント(集計)されることが好ましい。但し、「人気度」を意図的に上昇しようとする操作の影響を受けにくくするため、例えば一定期間(2秒程度)に一定回数(5回程度)以上の入力があった場合はサーバ301への送信を中止する、等の制御を適用することもできる。
【0046】
また、番組を視聴中であることをより確実に確認する(「人気度」に反映する)ため、図7(a)に示すように、『評価』ボタン(あるいはボタン表示)がオンされた場合、図7(b)に示すように、表示内にパスワード(または氏名等)の入力を促す入力領域を表示させ、入力されたパスワード等と携帯端末装置が保持するパスワードとが一致する場合のみ、ポイントを加算する、という制御も可能である。
【0047】
また、ユーザが番組の視聴に没入すると『評価』ボタンを押し損ねる(サーバ301へのアクセスを忘れる)ことも予想される。このため、図8に示すように、第1の端末装置201の表示内に、視聴した番組の視聴履歴を表示し、視聴し終わった番組に対して『評価』ボタンを押すことを促すこともできる。
【0048】
なお、番組(全時間)に対してだけでなく、番組の経過時間内の任意の位置(時間)において、『評価』が入力されたポイントを加算することも可能である。この場合、サーバ301から「人気度付番組表」を取得した携帯端末の表示内には、図9(a)に示すように、例えば「『評価』を見る」という主旨のボタンを表示し、図9(b)に示すように、番組中のどの位置(経過時間)でポイントが多いかを表示できる。
【0049】
また、『評価』が入力された(ボタンがオンされた)位置に、図10に示すように、1つの番組(タイトル)内を仮想的に任意数に分割し、分割した位置(区間の先頭(開始点)と終端(終了点))に「タグ」を付け、図11に示すように、「タグリスト」として他のユーザ(視聴者)に公開することも可能である。なお、「タグ」は、その番組を録画した視聴者が「タグリスト」を取得した場合、頭出しに利用することができる。また、「タグ」は、チャプタが、番組の任意の位置(時間)について1対1で対応するため、その数を増やすことが可能であるが、1つのチャプタにおいて、2以上のコメント(サブタイトル)を付与すること、あるいは複数のチャプタを関連づけた特定の再生規則を適用することは困難であることに起因して実用化されたもので、図☆に示すように、区間識別部と、再生リスト生成部と、を含み、区間識別部において再生すべき映像に始点と終点とにより規定される区間を設定してその区間を識別し、再生リスト生成部において、区間識別部が設定した区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定することを可能としている。
【0050】
図10及び図11に、上述した「タグ」及び「タグリスト」を説明する。
【0051】
「タグ」は、図10に示す通り、[1]〜[14]で示すチャプタと独立に設定可能であり、開始位置(始点)と終了位置(終点)とにより管理する区間を含む。区間は、重なりあうことを許容する。また、始点または終点が、1または複数の「タグ」で共用されてもよいし、ある「タグ」の始点または終点が別の「タグ」の終点または始点であってもよい。また、「タグ」は、チャプタが番組ごとの時間情報に従う任意数の点であるに対し、上述の始点と終点とを有する区間である。
【0052】
なお、図10において、「タグ」としては[B]〜[M]は、実質的にチャプタ相互間で区切った区間であるが、例えば[A]は「オープニング」と「最初のCM(Commercial Message)」を含み、[N]は「最初のCMの終端」と「最後のCMの始点」との間の「本編(途中のCMを含む)」、[O]は歌手Aさんが登場している期間、[P]は歌手Bさんが登場している間、というさまざまな区切り例を含む。
【0053】
上述の「タグ」の始点及び終点は、図20により後段に説明するテレビ装置(第1のテレビ装置)101において、タイムコード(タイマーコントローラ(時計部)90が管理する時刻)により特定される。
【0054】
個々の「タグ」には、その「タグ」が含む映像またはオーディオ(音声)が特徴づける[区分]を示す「タグ説明」/「ID」等の付属情報が付属できる。なお、[区分]としては、例えば[タイトル]、[音楽(歌なし)]、[歌]、[男性]/[女性]、[歌手名]、[CM]、[配信元(ch)]、[作成者(ID)]等であり、1以上、所定の数だけ用意できる。また、「コメント」の[有無]/[表示位置]/[内容]等を任意に設定できる。なお、タイムコード上で最も遅い(番組の終端に近い)位置に付与される「タグ」の終点(終端)には、以降に「タグ」が存在しないことを示す「エンドタグ」が設定できる。また、「コメント」については、250字程度の説明文を記録可能である。
【0055】
なお、[表示位置]としては、第1のテレビ装置101における表示画面において、例えば、「左上」、「右上」、「左下」、「右下」、「下(左右方向は概ね中央)」、「上(左右方向は概ね中央)」、「中央」、「右縦(上下方向は概ね中央)」及び「左縦(上下方向は概ね中央)」等の任意の位置を設定できる。
【0056】
また、「タグ」は、CM抽出等とリンクして自動的に設定することもできる。『タグ』の自動的な検出と設定には、シーン検出機能すなわち映像または音声の特徴に従い、シーンの切れ目(入れ替わり)を用いることもできる。なお、『タグ』の自動的な検出と設定にはまた、字幕検出機構すなわち「字幕」の有無の検出あるいは、「字幕」の切り替わり等を用いることもできる。また、例えば、00時34分56秒ごろ、歌手Aさん登場予定/番組前半:伊豆東西の旅−西海岸編/後半:伊豆東西の旅−東海岸編等、のようなEPG(Electric Program Guide/電子番組表)に含まれる特別な区切り情報も利用できる。なお、「タグ」は、番組を、(番組の時間長に対して、)例えば「1/20」単位/「1/10」単位/「120秒」等の、一定期間(時刻−時刻)で切り分けることによる自動設定が可能である。また、「タグ」は、番組(タイトル)全体で、1つとすることもできる。さらに、「タグ」の開始点または終了点もしくはその両者は、チャプタを規定する区切り点と重複でき、区間の一部または全部が他の「タグ」と重複できる。なお、重複は、2以上であってもよい。
【0057】
図12は、図1が示す視聴者が視聴すべき番組を決める指針となる「人気度(視聴すべき番組のおすすめの程度)」を提示できるネットワークシステムの別の例を示す。
【0058】
図12が示すネットワークシステム1001(第1のネットワーク)は、図1により説明したと同様の第1及び第2のテレビ装置101,501、第1のテレビ装置101及び第1のユーザと関連づけられる第1の端末装置201、第2のテレビ装置501及び第2のユーザと関連づけられる第2の端末装置401、及び「人気度」の集計に利用される情報蓄積部(サーバまたは外部サーバと称されることもある)301、を少なくとも含み、第1のネットワークからアクセス可能な、例えばSNS(Social Network Service)事業者が管理する外部(第2)サーバ1601との間で、常時、情報の受け渡しを可能としている。なお、第2の端末装置401は、主として外部サーバ1601から情報を受け取るものとする。
【0059】
すなわち、図12が示すネットワークシステム1001においては、サーバ301は、第1の端末装置201によるユーザ(第1のユーザ)からの関心度の入力(『評価(おすすめ)/投票』)を受け付け、図13(a)に一例を示すように、ユーザ(第1のユーザ)が希望する外部(SNS)サーバ1601への「おすすめ」の提示を可能とする。
【0060】
従って、第2の端末装置401を保持する第2の(任意の)ユーザが、サーバ301にアクセスすることができない(あるいはサーバ301の存在に気づいていない)等の場合において、第2の端末装置401を保持する第2の(任意の)ユーザに、ユーザ(第1のユーザ)が、「おすすめ」を提示できる。このとき、第2のユーザが第2の端末装置401により参照する表示は、SNSサーバ1601が提示する表示となる。
【0061】
なお、SNSサーバ1601から第2の(任意の)ユーザへの「おすすめ」の提示方法としては、図14(b)に一例を示すように、『この番組(○○○)を見た人は、以下の番組(×××)も見ています』、というような視聴傾向が似ているユーザが提示する「人気度」として提示されてもよい(図14(a)は、図14(b)の表示への遷移前の表示であり、図13(a)と同一である)。
【0062】
この場合、図15(b)に一例を示すが、例えば、「この番組を「おすすめ」した人は、次のような番組も「おすすめ」しています。」という、メッセージと番組リストを提示することも可能である(図15(a)は、図15(b)の表示への遷移前の表示であり、図13(a)と同一である)。
【0063】
また、SNSサーバ1601へのユーザ(第1のユーザ)からのアクセス(おすすめの提示)を可能とすることにより、第1のユーザのおすすめ(『評価』)を見た他の(第2の)ユーザが気に入った場合、そのユーザ(投稿者)について『フォローする』、『シェアする』、『支持する』あるいは『拍手』という主旨のコメントを送ることも可能となる(図13(a)、図14(a)、図15(a)の表示例参照)。
【0064】
すなわち、単に関心度の高さを表すだけでなく、関心を持っている人(他のユーザ)との間でコミュニケーションを得ることも可能となり、例えば「友達の輪が広がる」というような効果も期待できる。
【0065】
図16は、図1あるいは図12が示す視聴者が視聴すべき番組を決める指針となる「人気度(視聴すべき番組のおすすめの程度)」を提示できるネットワークシステムの別の例を示す。
【0066】
図16が示すネットワークシステム2001(第1のネットワーク)は、図1及び図12により説明したと同様の第1のテレビ装置101、第1のテレビ装置101及び第1のユーザと関連づけられる第1の端末装置201、第2のユーザと関連づけられる第2の端末装置401、第2の端末装置401と関連づけられ、番組の録画が可能な録画再生装置が一体に設けられた第2のテレビ装置2501、及び「人気度」の集計に利用される情報蓄積部(サーバまたは外部サーバと称されることもある)2301、を少なくとも含み、第1のネットワークからアクセス可能な、例えばSNS(Social Network Service)事業者が管理する外部(第2)サーバ1601との間で、常時、情報の受け渡しを可能としている。なお、第2の端末装置401は、主として外部サーバ1601から情報を受け取るものとする。
【0067】
すなわち、図16が示すネットワークシステム2001においては、サーバ2301において、第1の端末装置201によるユーザ(第1のユーザ)からの関心度の入力(「おすすめ(再生リスト)』)を受け付け、図17(a)及び図17(b)に示すように、外部(SNS)サーバ1601に対して、第2のユーザが、「おすすめ(再生リスト)」の読み出し(取得と再生)を可能とする。
【0068】
従って、第2の端末装置401を保持する第2の(任意の)ユーザが、サーバ2301にアクセスすることができない(あるいはサーバ2301の存在に気づいていない)等の場合において、第2の端末装置401を保持する第2の(任意の)ユーザに、ユーザ(第1のユーザ)が、「おすすめ」を提示できる。この場合、第2のユーザが第2の端末装置401により参照する表示は、SNSサーバ1601が提示する表示となる。
【0069】
なお、SNSサーバ1601から第2の(任意の)ユーザへの「おすすめ」の提示方法としては、図14(b)により説明したが、『この番組(○○○)を見た人は、以下の番組(×××)も見ています』、というような、視聴傾向が似ているユーザが提示する「人気度」として提示されてもよい。
【0070】
この場合、図18(b)に一例を示すが、図14(b)により提示された「人気度」の高い番組について、「この番組を録画しますか」というような、「録画」を促すメッセージとその番組の「録画予約」を設定するための「予約」ボタンまたはボタン表示1851が用意され、第2の端末装置401を保持する第2の(任意の)ユーザによって、録画予約を推奨することも可能である。
【0071】
また、第2の(任意の)ユーザにより、第2の端末装置401に表示された「予約」ボタンまたはボタン表示1851から録画予約が入力された場合、例えば図19に一例を示すが、予約メールとして、第2のテレビ装置2501に対する録画予約処理を設定することができる。
【0072】
なお、図19は、第2の端末装置401により第2のテレビ装置2501に設定される録画予約は、例えば第2の端末装置401が保持するメールフォームを用い、
A>識別コード 「dltagging」
B>パスワード 「@abx3=パスワード」
C>録画日 「20220229」 ← 2022年2月29日
D>録画開始時刻 「acaa=24時制の時間と分」
E>録画終了時刻 「cabd=24時制の時間と分」
F>録画チャンネル 「○○=放送種別に続けて3桁」
G>番組コード 「◇◇◇◇=識別符号4桁に種別に続けてチャンネル3桁」
H>取得対象 「文字列と数字によるメッセージ」
等を、送信することで、実現できる。
【0073】
図20は、図1、図12及び図16に示した映像再生装置として利用可能なテレビ受信装置の構成の一例を示す。
【0074】
テレビ受信装置711は、映像信号(ビデオデータ)に対応する映像を表示する映像表示器713、例えばスピーカ等に代表される音声再生装置であって、音声出力(オーディオデータ)を再生する音声再生器715、ユーザからの制御指示(制御入力)信号を受け入れる操作部717、ユーザからのリモコン装置Rによる操作情報(制御入力)信号を受けつけるリモコン受信部719、および制御ブロック(制御部)760等を含む。なお、映像表示器(ディスプレイ装置)713は、例えば液晶パネル装置であって、付属する照明装置725からの照明光(バックライト)を選択的に透過することにより、映像を表示する。また、照明装置725は、点灯回路727により、周囲の明るさや、連続して点灯されている時間と非点灯時間との差すなわち照明装置725の温度に基づいて規定される所定の駆動電圧で点灯される。
【0075】
制御部760は、CPUまたはMPU(Main Processing Unit)とよばれる主制御装置(主制御用大規模IC(LSI))761を、含む。
【0076】
制御部760(主制御装置761)は、操作部717からの操作入力、またはリモコン装置Rから送出された操作情報を受信部719により受信した(リモコン入力)制御信号、もしくはネットワーク接続部(通信インタフェース)773を介して外部から供給される情報およびデータに対応して、以下に説明する各部(要素)、及び図2により説明した状態要求受信部111、テレビ状態取得部113及びテレビ状態送信部115等として機能する各要素を、制御する。
【0077】
制御部760はまた、主制御装置761が実行する制御プログラムを保持したROM(Read Only Memory)762、主制御装置761の作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)763、各種の設定情報や制御情報あるいはネットワーク接続部773を介して外部から供給される情報および録画予約情報などのデータ等を保持する不揮発性メモリ(Non Volatility Memory、NVM)764、およびHDD765を、含む。
【0078】
なお、NVM764は、ネットワーク接続部773を経由して取り込まれ、制御部760を経由してメッセージや解読されたスケジュール情報等も保持する。
【0079】
制御部760には、半導体メモリであるカード状媒体(メモリカード)Mからの情報の読み出しとメモリカードMへの情報の書き込みを可能とするカード_IF771、ネットワーク接続部(通信_IF)773、HDMI処理部774と接続するポート782、光ディスクDからの情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データの読み出しと光ディスクへの情報の書き込みに用いられるディスクドライブ装置775、USB_I/F、およびi.Link_I/F(インタフェース)777等の任意数のI/F(Interface、インタフェース)群が接続され、それぞれのインタフェースに適合する外部装置、あるいはハブ(拡張装置)もしくはネットワーク制御装置として機能する。
【0080】
カード_I/F771は、カードホルダ772に装着されるメモリカードMから、映像および音声ファイルを読み込むことができ、また、メモリカードMに、映像および音声ファイルを書き込むことができる。
【0081】
通信_I/F773は、LAN端子(ポート)781と接続され、イーサネット(登録商標)に適合する規格に従い、外部装置、例えば図示しないが携帯端末装置やモバイルPCを介して、あるいはリモコン装置から供給される制御情報や動画データを受け入れる。なお、通信_I/F773は、LAN対応のハブ(Hub)が接続されることで、LAN対応のHDD(NAS(Network Attached Storage)HDD)、PC、HDD内臓のDVDレコーダ等の機器の接続が可能である。
【0082】
HDMI処理部774には、HDMI端子782を介して、例えば図6に一例を示したレコーダ(映像再生装置)201あるいは図示しないAVアンプ、もしくはハブが接続される。なお、AVアンプには、図示しないが、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤ等が接続される。また、ハブには、例えばHDMI端子を備えたAVアンプや、PC、HDD内臓のDVDレコーダ、DVDプレーヤ等の外部機器が接続可能である。なお、HDMI端子782がハブと接続される場合には、例えばブロードバンドルータを介して、例えばインターネット等のネットワークとの接続や、ネットワーク上に位置するPCや図示しない携帯電話または携帯端末装置、もしくは携帯端末との間の動画ファイル(映像データ)やオーディオファイル(音声データ)の読み込みおよび再生ならびに書き込み(記録)等も可能である。
【0083】
ディスクドライブ装置775は、例えばDVD規格の光ディスクMから情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データを読み出し、もしくは記録する。また、セットされた光ディスクがCD規格である場合には、オーディオ(音声)データを読み出し、再生するとともに、例えば曲名や演奏時間等を、映像表示器713に表示可能に出力する。
【0084】
USB_I/F776は、USBポート784に接続される図示しないハブを介して、USB_I/Fを介してアクセス可能に形成されたHDD、キーボード等が接続可能であり、それぞれのUSB機器との間で情報の受け渡しが可能である。なお、USB_I/F776に対応する携帯電話、デジタルカメラ、メモリカードに対するカードリーダ/ライタも接続可能であることはいうまでもない。
【0085】
i。Link_I/F777は、図示しないが、例えばAV(オーディオ−ビジュアル)−HDDあるいはD(Digital)−VHS(Video Home System)等の外部機器、もしくは、外付けのチューナあるいはSTP(Set Top Box(ケーブルテレビ用受信機))等がシリアル接続可能であり、接続される任意の機器との間で、情報の受け渡しが可能である。
【0086】
なお、詳述しないが、個々のインタフェースに加えて、もしくは任意の1または複数のインタフェースに代えて、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格等に準拠したネットワークコントローラや、図示しないBluetooth(登録商標)/(ブルートゥース(登録商標))が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよいことはいうまでもない。
【0087】
制御部760は、タイマーコントローラ(時計部)790を含む。時計部90は、時刻や、ユーザからの入力により設定される予約録画のための予約時刻(日時)と録画対象チャンネル等の情報を管理するとともに、その情報を保持可能である。なお、時計部790は、地上波デジタルチューナ750を介して受信するデジタル放送におけるTOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。すなわち、電波時計を内蔵している機器と同等の時刻管理が可能である。また、地上波アナログチューナ752により受信するアナログアナログ放送の所定のチャンネルからも、毎日、所定の時間に時報を取得可能であることはいうまでもない。また、時計部790は、携帯端末装置から供給されるスケジューラ機能やメッセンジャ機能のための情報に対する計時部としても機能する。なお、時計部790は、スケジューラ機能およびメッセンジャ機能により規定される所定の時刻において、電源部791による、商用電源に対する電源のオン/オフ(通電)を制御できることはいうまでもない。すなわち、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外においては、映像表示器713や信号処理部747あるいはHDD等の電力消費の比較的大きな要素を除く、制御部760等への2次電源(DC(直流)31V、あるいは24Vもしくは5V等)は、通常確保されており、予め規定された時刻に映像表示器713や信号処理部747あるいはHDD765等が起動されることは、いうまでもない。
【0088】
以上説明したように、上述の実施形態を適用することで、視聴すべき番組の指針となる人気度を、リアルタイムに取得あるいは提供する(人気度とテレビ番組を連動させることができる)電子機器法及び映像再生装置が得られる。
【0089】
これにより、視聴中ではない番組に、意図的に人気度を提示することが抑止され、高い精度で人気度提供される。
【0090】
また、他のユーザへのおすすめの提示、及びおすすめに対する他のユーザからの反響を得ることができ、関心を持っている人(他のユーザ)との間のコミュニケーションを高めることができる。
【0091】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0092】
1…ネットワークシステム、101…第1のテレビ装置(映像再生装置)、201…第1の端末装置(ユーザ)、301…サーバ(情報蓄積部)、401…第2の端末装置(第2のユーザ)、501…第2のテレビ装置(映像再生装置)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組に対する関心の高さを入力する「評価」入力部と、
前記入力部が「評価」を入力した番組が視聴中であることを取得する状態取得部と、
前記状態取得部が視聴中であることを取得した場合、前記「評価」入力部による入力を情報蓄積部に送信する送信部と、
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記状態取得部が取得した番組のチャンネル情報(放送局番号)に従い、視聴中の番組が前記「評価」入力部が関心度の高さを入力した番組であることを推定する推定部をさらに具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記送信部は、前記状態取得部が取得した番組のチャンネル情報に従い前記推定部が、前記「評価」入力部が関心度の高さを入力した番組であることを推定した場合、前記「評価」入力部による入力を前記情報蓄積部に送信する際に、前記「評価」入力部が関心度の高さを入力した番組とは異なると推定した場合に比較して加点する請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記状態取得部が取得した番組のチャンネル情報(放送局番号)と視聴中の番組とを比較する番組表を取得する番組表取得部をさらに具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記状態取得部が取得した番組のチャンネル情報(放送局番号)に従い、視聴中の番組が前記「評価」入力部が関心度の高さを入力した番組であることを推定する推定部をさらに具備する請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記送信部は、前記状態取得部が取得した番組のチャンネル情報に従い前記推定部が、前記「評価」入力部が関心度の高さを入力した番組であることを推定した場合、前記「評価」入力部による入力を前記情報蓄積部に送信する際に、前記「評価」入力部が関心度の高さを入力した番組とは異なると推定した場合に比較して加点する請求項4記載の電子機器。
【請求項7】
前記「評価」入力部が関心度の高さを入力する際、パスワードの入力を供給する請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記入力部が「評価」を入力した番組を「おすすめ」として他の電子機器において参照可能に提示する請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記入力部により「評価」が入力された番組を「おすすめ」として他の電子機器に提示する請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
出力要求を受信した際に、現在再生中の番組のチャンネル名(放送局番号)を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した番組のチャンネル名(放送局番号)を、出力要求の要求元である送信元に送信する送信部と、
を具備する映像再生装置。
【請求項11】
番組に対する関心の高さを入力する「評価」入力部と、
テレビ装置に対して、状態要求を送信する状態要求送信部と、
状態要求に対するテレビ装置からテレビ状態を取得する状態取得部と、
前記状態取得部が取得したテレビ状態から前記入力部が「評価」を入力した番組が視聴中であることを推定する推定部と、
前記推定部が、テレビ装置のテレビ状態が前記入力部において「評価」を入力した番組が視聴中であると推定した場合、前記「評価」入力部による入力を情報蓄積部に送信する送信部と、
を具備する電子機器を含むネットワークシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2013−31124(P2013−31124A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167509(P2011−167509)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】