説明

電子装置および筐体

【課題】 低コストで十分なノイズ防止効果が得られる、環境性のよい電子装置、およびそのような電子装置を実現する筐体を提供する。
【解決手段】
電子回路が内部に設置される筐体であって、
この筐体内に設けられる導電性部品の一部が外部に露出する部品露出部と、
所定の厚さの導電性材料からなる、上記部品露出部から距離を置いて広がる板部と、
上記部品露出部に沿って伸びて上記板部および上記導電性部品を電気的に繋ぐ、合計の厚みが上記板部の厚さよりも厚い橋部とを備えた筐体を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子回路を内蔵した電子装置およびその筐体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子回路を内蔵した電子装置の一種であるノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと省略する)は、近年、アクセス可能な周辺機器の種類が増加して利便性が向上してきており、それに伴って、周辺機器との接続に用いられるポート(コネクタ)の種類および総数の増加が求められている。しかし、様々な種類の多数のコネクタをノートPC自身にすべて搭載することは実装スペースが少ないことから困難であり、一般に、各メーカは、種々のコネクタが多数搭載された別ユニットを用意し、その別ユニットとノートPCとを専用のコネクタで着脱自在に接続する形態を採用している。この専用のコネクタが搭載されるノートPC上の箇所は、プリント基板の配線上の都合や、別ユニットおよびノートPCの使用上の都合で、ノートPCの後端付近の底面であることが多い。そして、このような箇所に専用のコネクタが搭載されると、ノートPCの筐体の底面にコネクタ搭載のためのくり抜きが必要となる。
【0003】
ノートPCの筐体の底面側には、筐体強度の強化や静電気の逃げ道の確保などを目的として金属製の板状部材が用いられており、コネクタ搭載のためのくり抜きはその板状部材の端付近に位置することとなる。また、ノートPCの後端には、筐体から外部にコネクタなどが突き出しており、このコネクタのシェル(金属製の外殻部分)は板状部材のくり抜きの近辺に取り付けられている。
【0004】
このような構造のノートPCでは、ユーザの体がコネクタのシェルに接近したことなどによってシェルに静電気が印加されると、その静電気に起因して、ノートPCの電子回路を誤作動させるノイズが発生することが知られている。
【0005】
このようなノイズに対する対策としては、筐体の最外殻を構成する樹脂製部材の内面にメッキを施してそのメッキの膜に静電気を逃がすという技術や、電波吸収シートを筐体内に設置して電子回路へのノイズ進侵入を防止するという技術(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
【特許文献1】特開2001−308574号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来提案されている対策技術は、ノートPCのコスト上昇を招いたり、ノートPCに強く求められている軽量化薄型化を妨げたりといった問題がある。また、近年、電子装置の廃棄時などにおける環境への悪影響の低減も強く求められているが、メッキや電波吸収シートの使用は環境への悪影響が大きいという問題もある。
【0007】
このような問題はノートPCのみで生じる問題ではなく、ノイズ対策が求められる種々の電子装置において一般的に生じ得る問題である。
【0008】
本発明は上記事情に鑑み、低コストで十分なノイズ防止効果が得られる、環境性のよい電子装置、およびそのような電子装置が実現可能な筐体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の電子装置は、
電子回路と、
上記電子回路が内部に設置された筐体と、
上記筐体内に設けられて筐体外に一部が露出した導電性部品とを備え、
上記筐体が、上記導電性部品が外部に露出する部品露出部と、所定の厚さの導電性材料からなる、上記部品露出部から距離を置いて広がる板部と、上記部品露出部に沿って伸びて上記板部および上記導電性部品を電気的に繋ぐ、合計の厚みが上記板部の厚さよりも厚い橋部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、橋部は、複数の部材の重ね合わせからなるものであってもよく、あるいは単体であってもよい。
【0011】
本発明の電子装置は、橋部の合計の厚さが板部の厚さよりも厚いという構成を有しているので、コネクタ部品に代表される導電性部品に静電気が印加された場合であっても、その静電気が橋部から板部へと速やかに逃げてノイズの発生そのものが抑制され、ノイズ防止の高い効果が得られる。このような本発明の構成は、後で詳述する、ノイズ発生の原理に関する、従来は知られていなかった詳細な分析に基づいたものであり、簡潔な構成で高い効果が得られるため、電子装置は小型かつ低コストなものとなる。さらに、本発明の電子装置におけるこの簡潔な構成は、メッキや電波吸収シートなどというような、環境への悪影響が大きい材料を避けて、環境への悪影響が小さい金属板などによって容易に実現することができる。
【0012】
本発明の電子装置における上記橋部は、
上記導電性材料で上記板部と一体に形成された第1部分と、その第1部分に重なって接触した第2部分とを有するものであることが好適であり、さらには、
上記導電性材料で上記板部と一体に形成された第1部分と、その第1部分に重なって、板バネによって第1部分に接触した第2部分とを有するものであることが好適である。
【0013】
このような第1部分と第2部分とを有する橋部は作成が容易である。また、第2部分が板バネによって第1部分に接触している形態は接触の安定性が高いので、振動が加わるような過酷な環境などでもノイズ防止効果の持続性が高い。
【0014】
上記目的を達成する本発明の筐体は、
電子回路が内部に設置される筐体であって、
この筐体内に設けられる導電性部品の一部が外部に露出する部品露出部と、
所定の厚さの導電性材料からなる、上記部品露出部から距離を置いて広がる板部と、
上記部品露出部に沿って伸びて上記板部および上記導電性部品を電気的に繋ぐ、合計の厚みが上記板部の厚さよりも厚い橋部とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の筐体が用いられることによって、上述した本発明の電子装置が実現される。
【0016】
なお、本発明の筐体については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の筐体には、上記の基本形態のみではなく、前述した電子装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、低コストで十分なノイズ防止効果が得られる、環境性のよい電子装置が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態を示す図である。
【0020】
この図1には、本発明の一実施形態に相当するノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)10が示されており、このノートPC10は、本体11と、その本体11に対して開閉自在な上蓋12とを備えている。上蓋12は、上蓋側筐体13に液晶画面14が組み込まれて構成されており、本体11は、本体側筐体15にポインティングデバイス16や各種のキー17などが組み込まれ、本体側筐体15の内部にプリント基板や半導体素子や記憶装置などが組み込まれて構成されている。また、後述するように、本体側筐体15の後側からは各種のコネクタが外部に露出している。
【0021】
このノートPC10は、別ユニット20に対して着脱自在となっており、専用の接続コネクタ21によって別ユニット20と接続される。
【0022】
図2は、ノートPC10と別ユニット20が接続された状態を示す図である。
【0023】
別ユニット20には、ディスプレイ、プリンタ、外部記憶装置、通信用機器等といった様々な周辺機器が接続可能なように、周辺機器用の様々な規格のコネクタが多数設けられており、ノートPC10は、別ユニット20を介してそれら様々な周辺機器へのアクセスが可能となっている。
【0024】
ところで、ノートPC10単独でも、ある程度の周辺機器とは接続可能であることが望まれるので、ノートPC10の後側にも周辺機器用の各種のコネクタが備えられている。
【0025】
図3は、ノートPC10の後側を示す図である。
【0026】
ノートPC10には、周辺機器用のコネクタとして、外部ディスプレイ用の第1種類の出力端子18aと、外部ディスプレイ用の第2種類の出力端子18bと、3つのUSBコネクタ18c,18f,18gと、プリンタポート18dと、ネットワークコネクタ18eが組み込まれており、本体側筐体15の後ろ側から外部に露出している。また、本体側筐体15の後ろ側には、ノートPC10に電源を供給する電源入力端子19も備えられている。
【0027】
ここに示した各種のコネクタのうち、外部ディスプレイ用の2種類の出力端子18a,18bとプリンタポート18dは、本体側筐体15から外部に突き出すように設けられており、これらのコネクタの外殻部分(シェル)は金属製となっている。このようなシェルを有するコネクタは、本発明にいう導電性部品の一例に相当し、本体側筐体15の後側が、本発明にいう部品露出部の一例に相当する。
【0028】
ここで、本体側筐体15の内部構造について説明する。
【0029】
図4および図5は、本体側筐体15の内部構造を説明する説明図である。
【0030】
本体側筐体15の内部の底面側には、金属板から加工されてなる板状部材101が組み込まれており、この板状部材101には、接続コネクタ21が貫通するためのくり抜き101aが空いていて、このくり抜き101aの存在によって板状部材101は、大きく広がった板部101bと細長い隘路部101cとを備えた構造となっている。更に、この隘路部101c上には、ノイズ対策として、図5に示すように細長い金属部材102が重ねられて締結されている。板状部材101の板部101bは、本発明にいう板部の一例に相当し、隘路部101cと金属部材102は、それぞれ、本発明にいう橋部の第1部分と第2部分の各一例に相当する。
【0031】
なお、隘路部101cと金属部材102との締結方法として、本実施形態では、かしめによる締結が採用されているが、本発明では、このほかに、ねじによる締結なども採用可能である。さらには、本発明では、隘路部101cと金属部材102は、締結によらずに、接着剤や両面テープや導電性テープなどによって互いに接着されることで電気的に一体化されてもよく、あるいは、溶接によって物理的かつ電気的に一体化されてもよい。
【0032】
これら隘路部101cと金属部材102との双方に、図3に示すコネクタが有する金属製のシェルが電気的に接続されている。
【0033】
以下、本実施形態におけるノイズ対策の作用について説明するが、この作用の説明に先立って、まず、ノイズの発生原理についての詳細な分析と、従来のノイズ対策が施された比較例について説明し、その後、本実施形態におけるノイズ対策の作用について説明する。
【0034】
図6および図7は、ノイズの発生原理について説明するための説明図である。これらの図は、上述した実施形態を示す図ではないが、図4および図5に示されている要素と同様な要素については図6および図7でも同一の符号を用いて示すことで重複説明を省略する。
【0035】
これら図6および図7には、ノイズ対策が施されていないノートPCがスチール机40上に置かれている状態が示されている。また、板状部材101の隘路部101cに電気的に接続されたコネクタのシェル18や、ノートPC内部に設けられている半導体素子103およびプリント基板104も示されている。コネクタは、プリント基板104に実装されている。
【0036】
ユーザの指30などがコネクタのシェル18に接近すると、ユーザの体に帯電した静電気が放電してシェル18に印加されることがある。この静電気は、隘路部101cを伝って板部101bへと流れようとするが、くり抜き101aが存在していると隘路部101cのインピーダンスが大きいため電気の流れが悪い。
【0037】
発明者らの分析によると、このとき、導電体を伝搬する伝導ノイズと、空気中に放射される放射ノイズとの2種類のノイズが発生することが明らかとなった。そして、以下説明するように、これら2種類のノイズのうち放射ノイズによって半導体素子103の誤動作が発生することが判明した。
【0038】
即ち、静電気がユーザの指30から放電した際に伝導ノイズと放射ノイズが同時に発生するが、伝導ノイズのエネルギーと放射ノイズとのエネルギーとを比較すると、隘路部101cのインピーダンスが大きいために、放射ノイズのエネルギーの方が大きい。そして、この放射ノイズは、スチール机40と板状部材101との間を、反射を繰り返しながら進んで、板状部材101の開口部や隙間などからノートPC内部へと侵入する。ノートPC内部へと侵入した放射ノイズは、プリント基板104上に信号パターンや電源パターンとして設けられている金属パターン104aがアンテナの役になって半導体素子103へと伝搬され、半導体素子103の誤動作を発生させる。
【0039】
従来は、ノイズのこのような発生原理は知られておらず、ノイズ対策としては、電子回路を導電性のシールドなどでとにかく覆ってしまうというような考えが一般的であった。
【0040】
ここで、このような従来の考えに基づいたノイズ対策が施された比較例について説明する。
【0041】
図8は、従来のノイズ対策が施された比較例を示す図である。なお、この図8でも、上記の説明で用いた各図に示されている要素と同様の要素については同一の符号を用いて示すことで重複説明を省略する。
【0042】
この図8に示す比較例では、板状部材101の外にプラスチック製の筐体外殻105が備えられており、この筐体外殻105の内面にはメッキが施されている。そして、この筐体外殻105のメッキ膜とコネクタのシェル18は電気的に接触している。このため、シェル18に印加された静電気は、筐体外殻105のメッキ膜も伝搬することとなり、結果としては放射ノイズの低減効果を発揮していた。
【0043】
しかし、このような比較例では、筐体外殻105の内面全体に亘るような広いメッキ膜が必要で、ノートPCの小型化を妨げるとともにコストも掛かる。また、そのようなメッキ膜の存在は、ノートPCの廃棄時などに環境へ悪影響を及ぼすこととなるので、このような比較例の構成は、近い将来にはノートPCへの採用が不可能となることが予想される。
【0044】
この図8に示した比較例の他に、筐体外殻105と板状部材101との間に電波吸収シートを敷き詰めて、外部からのあらゆるノイズの侵入を防ぐという考えもあるが、そのような電波吸収シートの存在も、上記比較例と同様にノートPCの小型化やコスト低減を妨げるし、環境へ悪影響を及ぼすことにもなる。
【0045】
以上説明したノイズの発生原理および比較例を踏まえて、上述した本実施形態におけるノイズ対策の作用について説明する。
【0046】
図9および図10は、本実施形態におけるノイズ対策の作用について説明する説明図である。なお、図6〜図8に示されている要素と同様な要素については図9および図10でも同一の符号を用いて示す。
【0047】
本実施形態では、板状部材101の隘路部101c上に細長い金属部材102が重ねられて締結されている。また、コネクタのシェル18は、隘路部101cと金属部材102との双方に電気的に接続されている。隘路部101cと金属部材102とを合わせた総計の厚みは、板状部材101の板部101bの厚みよりも厚く、これら隘路部101cと金属部材102とを合わせた総計のインピーダンスは小さい。このため、ユーザの指30などがシェル18に接近して静電気が放電した場合にも、電気はシェル18から隘路部101cと金属部材102とのそれぞれを介して速やかに板部101bへと流れるので、放電ノイズは抑制される。この結果、ノートPCに内蔵されたプリント基板104および半導体素子103では、金属パターン104aが放電ノイズを拾ってしまうことによる誤動作が十分に防がれることとなる。本実施形態の構造のノートPCを実際に作成して静電評価を実施したところ、静電気に対する耐力が従来よりも数kV向上し、厳格な国際規格で求められる水準を満足することが確認できた。
【0048】
また、本実施形態では、隘路部101cに重ねて金属部材102が設けられているという非常に簡潔な構造でノイズ対策が図られているので、ノートPCの小型化が容易であるとともにコスト低減にも寄与する。さらに、金属部材102には板状部材101と同様に、環境性の良い材料が採用可能であるので、ノートPCの環境性向上も容易である。
【0049】
ここで、本発明の別の実施形態について説明する。
【0050】
図11は、本発明の別の実施形態を示す図である。
【0051】
この別の実施形態は、上述した実施形態に対し、ノイズ対策の金属部材の設置箇所が異なる点を除いてほぼ同様の形態であるため、ここでは、上述した実施形態と異なる点に着目して説明し、重複説明は省略する。
【0052】
この別の実施形態では、細長い金属部材107が隘路部101cに沿って隘路部101cの下側に締結されており、金属部材107などの露出を防ぐプラスチック製の筐体外殻106がノートPCを覆っている。
【0053】
金属部材107と隘路部101cは重なり合っており、これら金属部材107と隘路部101cによって本発明にいう橋部の別の一例が構成されている。この実施形態でも、金属部材107と隘路部101cの総計として見るとインピーダンスが小さいので静電気が金属部材107および隘路部101cによって速やかに逃げ、放射ノイズが低減する。
【0054】
このように、隘路部101cに対する金属部材の設置位置がどこであっても放射ノイズの低減効果は高い。しかし、隘路部への金属部材の締結が緩んで接触が不安定化するとこのような低減効果も不安定化してしまう。そこで、隘路部と金属部材の接触の安定化を図ることが望ましい。
【0055】
図12は、接触安定化が図られた金属部材を示す図である。
【0056】
この図12に示す金属部材108は、図5、図9、および図10に示す金属部材102や、図11に示す金属部材107に替えて用いられるものであり、本体部108aの両端に板バネ部108bが設けられた構造を有している。このような板バネ部108bは、金属部材108の元となる金属板の両端が折り曲げられ、切り込みで複数に分けられて形成されている。このような構造の金属部材108は、板バネ部108bの力で強く隘路部と接触するとともに接触の安定性も高い。このため、上述したような放射ノイズの低減効果は、振動が加わるような過酷な環境などであっても長期間安定して発揮される。
【0057】
なお、上記説明では、本発明にいう橋部の一例として、板状部材の隘路部と細長い金属部材との重ね合わせからなるものが示されているが、本発明にいう橋部は、板部よりも厚い材料で板状部材とは全く別に作成されて板状部材に取り付けられるものであってもよく、あるいは、橋部付近だけが他の部分よりも元々厚くなっているような金属板が加工されることで板部と一体に形成されるものであってもよい。
【0058】
また、上記説明では、本発明の電子装置の一例としてノートPCが示されているが、本発明の電子装置は、ノート型以外のコンピュータであってもよく、あるいはコンピュータ以外の、電子計測機器などといった電子装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】ノートPCと別ユニットが接続された状態を示す図である。
【図3】ノートPCの後側を示す図である。
【図4】本体側筐体の内部構造を説明する第1の説明図である。
【図5】本体側筐体の内部構造を説明する第2の説明図である。
【図6】ノイズの発生原理について説明するための第1の説明図である。
【図7】ノイズの発生原理について説明するための第2の説明図である。
【図8】従来のノイズ対策が施された比較例を示す図である。
【図9】本実施形態におけるノイズ対策の作用について説明する第1の説明図である。
【図10】本実施形態におけるノイズ対策の作用について説明する第2の説明図である。
【図11】本発明の別の実施形態を示す図である。
【図12】接触安定化が図られた金属部材を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
10 ノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)
11 本体
12 上蓋
13 上蓋側筐体
14 液晶画面
15 本体側筐体
16 ポインティングデバイス
17 キー
18 コネクタのシェル
18a 外部ディスプレイ用の第1種類の出力端子
18b 外部ディスプレイ用の第2種類の出力端子
18c,18f,18g USBコネクタ
18d プリンタポート
18e ネットワークコネクタ
19 電源入力端子
20 別ユニット
21 接続コネクタ
30 ユーザの指
101 板状部材
101a くり抜き
101b 板部
101c 細長い隘路部
102,107 金属部材
103 半導体素子
104 プリント基板
104a 金属パターン
105,106 プラスチック製の筐体外殻
108 金属部材
108a 本体部
108b 板バネ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子回路と、
前記電子回路が内部に設置された筐体と、
前記筐体内に設けられて該筐体外に一部が露出した周辺機器用コネクタとを備え、
前記筐体が、
前記周辺機器用コネクタが外部に露出する露出部と、
所定の厚さの導電性板である第1の導電部と、
前記第1の導電部および前記周辺機器用コネクタを電気的に繋ぎ、合計の厚みが前記第1の導電部の厚さよりも厚い導電性の第2の導電部とを備え、
前記第1の導電部は前記第2の導電部より広い面積を有することを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第2の導電部は、前記導電性板で前記第1の導電部と一体に形成された第1部分と、該第1部分に重なって接触した第2部分とを有するものであることを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
前記第2の導電部は、
前記導電性板で前記第1の導電部と一体に形成された第1部分と、
該第1部分に接触したバネを含む第2部分とを有するものであることを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項4】
前記第2の導電部は板状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電子装置。
【請求項5】
電子回路が内部に設置される筐体であって、
この筐体内に設けられる周辺機器用コネクタが外部に露出する部品露出部と、
所定の厚さの導電性板からなり、前記部品露出部から広がる第1の導電部と、
前記第1の導電部および前記周辺機器用コネクタを電気的に繋ぐ、合計の厚みが前記第1の導電部の厚さよりも厚い導電性の第2の導電部とを備え、
前記第1の導電部は前記第2の導電部より広い面積を有することを特徴とする筐体。
【請求項6】
前記第2の導電部は、前記導電性板で前記第1の導電部と一体に形成された第1部分と、該第1部分に重なって接触した第2部分とを有するものであることを特徴とする請求項5記載の筐体。
【請求項7】
前記第2の導電部は、
前記導電性板で前記第1の導電部と一体に形成された第1部分と、該第1部分に重なって、
前記第1部分に接触したバネを含む第2部分とを有するものであることを特徴とする請求項5記載の筐体。
【請求項8】
前記第2の導電部は板状であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一つに記載の筐体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−234032(P2007−234032A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−87333(P2007−87333)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【分割の表示】特願2004−373657(P2004−373657)の分割
【原出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】