説明

電子装置

【課題】バスバーを用いた三相交流電力から単相交流電力への変換について、省スペース化を図ると共に、送電方式の違いに容易に対応する。
【解決手段】電子装置1−1は、三相交流電力が供給される5本の入力側バスバー11〜15と、これら5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットP,Q,Rとを備える。3つのユニットP,Q,Rは、第1,第2の端子P1,P2を有する第1のユニットPと、第3,第4の端子Q1,Q2を有する第2のユニットQと、第5,第6の端子R1,R2を有する第3のユニットRとである。上記5本の入力側バスバーは、第1,第3の端子P1,Q1に接続される第1の入力側バスバー11と、第5の端子R1に接続される第2の入力側バスバー12と、第2の端子P2に接続される第3の入力側バスバー13と、第4の端子Q2に接続される第4の入力側バスバー14と、第6の端子R2に接続される第5の入力側バスバー15とである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で論じる実施態様は、バスバーを備える電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データセンタ等に設置されるサーバ装置は、スペースを有効活用するため、より高密度に実装された装置が増えている。
サーバ装置の海外販売を行う場合、装置が使用する電源電圧は日本や北米で使用される三相3線式に加えて、ヨーロッパや中国で多く使用されている三相4線式にも対応することが望まれる。
【0003】
装置筐体内でバスバーを用いて三相交流電力から単相交流電力へ変換を行う場合、それぞれの送電方式によってバスバーの接続構造が異なるため、それぞれに合わせたバスバー構造を装置に搭載することがある。
【0004】
なお、バスバーは、電源供給ラインとして使用される例えば細長い板状或いは棒状の金属部材である。
図10Aに示す電子装置101−1(三相3線:Δ結線)は、3つのユニットP,Q,Rに単相交流電力を供給するため、三相3線の電源が入力される各電力供給線L1,L2,L3に接続された3本の入力側バスバー111,112,113を備える。
【0005】
電力供給線L1に接続された入力側バスバー111は、ユニットPに接続された供給側バスバー121と、ユニットQに接続された供給側バスバー123とに接続される。
電力供給線L2に接続された入力側バスバー112は、ユニットPに接続された供給側バスバー122と、ユニットRに接続された供給側バスバー125とに接続される。
【0006】
電力供給線L3に接続された入力側バスバー113は、ユニットQに接続された供給側バスバー124と、ユニットRに接続された供給側バスバー126とに接続される。
なお、各電力供給線L1,L2、L3、バスバー111〜126、およびユニットP,Q,Rは、例えば、ボルトやネジで互いに接続される。
【0007】
図10Bに示す電子装置101−2(三相4線:Y結線)は、3つのユニットP,Q,Rに単相交流電力を供給するため、三相4線の電源が入力される各電力供給線N,L1,L2,L3に接続された4本の入力側バスバー131,132,133,134を備える。
【0008】
中性線Nに接続された入力側バスバー131は、ユニットPに接続された供給側バスバー141と、ユニットQに接続された供給側バスバー143と、ユニットRに接続された供給側バスバー145とに接続される。
【0009】
電力供給線L1に接続された入力側バスバー132は、ユニットPに接続された供給側バスバー142に接続される。
電力供給線L2に接続された入力側バスバー133は、ユニットQに接続された供給側バスバー144に接続される。
【0010】
電力供給線L3に接続された入力側バスバー134は、ユニットRに接続された供給側バスバー146に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平11−234815号公報
【特許文献2】特開2001−216032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、装置出荷後の装置の移設や装置出荷前の仕様変更等の理由により、同一の装置筐体にて送電方式を切り替える必要がある場合、そのバスバー部分を丸ごと交換する必要がある。
【0013】
バスバー部分自体は、高密度実装された上述のサーバ装置や、その他の電子装置内にてユニット部品等への電力を供給する必要があり、装置内部に位置し工具等が容易に触れられない部分(図10Aおよび図10Bでは、筐体150内の二点鎖線で示す部分150a)にあることが多い。そのため、バスバー部分の交換にはユニット部品等他の部品を外さないと工具等が到達できないという理由により手間と時間が掛かってしまう。
【0014】
また、そのような手間をなくすために、あらかじめ両方の構造を装置に搭載しておき、それぞれの送電方式で使い分けもしくはスイッチ等を用いて切替えを行う場合には、バスバーの本数増加や、スイッチ部分の構造部品の追加等でスペースを多く必要としてしまうため、高密度実装を行うことが出来ない。
【0015】
本明細書で開示する電子装置は、バスバーを用いた三相交流電力から単相交流電力への変換について、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本明細書で開示する電子装置は、三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、これら5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、を備える。上記3つのユニットは、第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットとである。上記5本の入力側バスバーは、上記第1の端子および上記第3の端子に接続される第1の入力側バスバーと、上記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、上記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、上記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、上記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーとである。
【発明の効果】
【0017】
本明細書で開示する電子装置によれば、バスバーを用いた三相交流電力から単相交流電力への変換について、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
【図2A】第1実施形態に係る電子装置(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【図2B】第1実施形態に係る電子装置(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【図3】第2実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
【図4】第2実施形態におけるバスバーの連結を説明するための説明図である。
【図5】第3実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
【図6A】第3実施形態に係る電子装置(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【図6B】第3実施形態に係る電子装置(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【図7A】第4実施形態に係る電子装置(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【図7B】第4実施形態に係る電子装置(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【図8】第5実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
【図9A】第5実施形態に係る電子装置(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【図9B】第5実施形態に係る電子装置(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【図10A】参考技術に係る電子装置(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【図10B】参考技術に係る電子装置(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施の形態に係る電子装置について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
【0020】
図2Aは、第1実施形態に係る電子装置1−1(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
図2Bは、第1実施形態に係る電子装置1−2(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【0021】
図1〜図2Bに示すように、例えばサーバ装置である電子装置1は、三相交流電力が供給される第1〜第5の入力側バスバー11,12,13,14,15と、これら5本のバスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットP,Q,Rと、を備える。
【0022】
第1のユニットPは、第1の端子P1および第2の端子P2を有する。
第2のユニットQは、第3の端子Q1および第4の端子Q2を有する。
第3のユニットRは、第5の端子R1および第6の端子R2を有する。
【0023】
第1〜第6の端子P1〜R2には、第1〜第5の入力側バスバー11〜15に直角をなすように配置された第1〜第6の供給側バスバー21〜26が接続される。なお、本実施形態のバスバー11〜15,21〜26は、例えば、2〜4mm(数mm)の厚さの銅の板を適宜曲げ等の加工がされて形成されたものであるが、厚さや材料はそれ以外のものも採用可能である。
【0024】
第1の入力側バスバー11は、第1の供給側バスバー21および第3の供給側バスバー23に接続されることで、第1の端子P1および第3の端子Q1に接続される。
第2の入力側バスバー12は、第5の供給側バスバー25に接続されることで、第5の端子R1に接続される。
【0025】
第3の入力側バスバー13は、第2の供給側バスバー22に接続されることで、第2の端子P2に接続される。
第4の入力側バスバー14は、第4の供給側バスバー24に接続されることで、第4の端子Q2に接続される。
【0026】
第5の入力側バスバー15は、第6の供給側バスバー26に接続されることで、第6の端子R2に接続される。
【0027】
なお、第1〜第5の入力側バスバー11〜15と第1〜第6の供給側バスバー21〜26とは、別体ではなく一体であってもよい。また、第1〜第5の入力側バスバー11〜15と第1〜第6の供給側バスバー21〜26とは、互いに干渉しないように適宜湾曲する。例えば、本実施形態では、第3の供給側バスバー23は、第3の入力側バスバー13との干渉を避けるように湾曲し、第5の供給側バスバー25は、第3の入力側バスバー13および第4の入力側バスバー14との干渉を避けるように、湾曲している。
【0028】
第1の入力側バスバー11および第3の入力側バスバー13は、第2,第4,第5の入力側バスバー12,14,15よりも入力側に突出している。
第1〜第5の入力側バスバー11〜15の入力側の先端には、例えばタップ加工が施された接続部11a〜15aが形成されている。
【0029】
第1の入力側バスバー11および第3の入力側バスバー13には、第2,第4,第5の入力側バスバー12,14,15の接続部12a,14a,15aと同一線上にも接続部11b,13bが形成されている。
【0030】
図2Aに示すように、三相3線で送電されるときの電子装置1−1においては、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13とは、例えばI字状(矩形状)のバスバーである第1の連結具31によって互いに連結されている。
【0031】
また、第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15とは、例えばT字状のバスバーである第2の連結具32によって互いに連結されている。
【0032】
第1の連結具31は、例えばすきま穴の加工が施された一端の接続部31aにおいて第2の入力側バスバー12の接続部12aに例えばボルトで固定される。また、第1の連結具31は、例えばすきま穴の加工が施された他端の接続部31bにおいて第3の入力側バスバー13の接続部13bに例えばボルトで固定される。
【0033】
第2の連結具32は、例えばすきま穴の加工が施された左上の接続部32aにおいて第4の入力側バスバー14の接続部14aに例えばボルトで固定される。また、第2の連結具31は、例えばすきま穴の加工が施された右上の接続部31bにおいて第5の入力側バスバー15の接続部15aに例えばボルトで固定される。
【0034】
電力供給線L1は、第1の入力側バスバー11の接続部11aに接続されている。
電力供給線L2は、第3の入力側バスバー13の接続部13aに接続されている。
電力供給線L3は、第2の連結具32の下端の例えばタップ加工が施された接続部32cに接続されている。
【0035】
なお、第2の連結具32が第4の入力側バスバー14および第5の入力側バスバー15を延長する延長部として機能する。そのため、各電力供給線L1〜L3と、第1の入力側バスバー11、第3の入力側バスバー13、および第2の連結具32の接続部11a,13a,32cとの接続位置は、同一線C1上に位置する。
【0036】
図2Bに示すように、三相4線で送電されるときの電子装置1−2においては、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12とが、第1の連結具31によって互いに連結されている。なお、それ以外では、入力側バスバーは、互いには連結されていない。
【0037】
中性線Nは、第1の入力側バスバー11の接続部11aに接続されている。
電力供給線L1は、第3の入力側バスバー13の接続部13aに接続されている。
電力供給線L2は、第4の入力側バスバー14の接続部14aに接続されている。
電力供給線L3は、第5の入力側バスバー15の接続部15aに接続されている。
【0038】
なお、図2Aおよび図2Bに示す第1の連結具31および図2Aに示す第2の連結具32の連結位置、並びに、各電力供給線L1〜L3および中性線Nの接続位置は、電子装置1の筐体40のうち二点鎖線で示す装置内部40a(例えば、工具等が容易に触れられない部分)よりも外側にある。
【0039】
以上説明した第1実施形態では、電子装置1は、三相交流電力が供給される5本の入力側バスバー11〜15と、5本の入力側バスバー11〜15に接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットP,Q,Rとを備える。
【0040】
そのため、三相3線の交流電源と三相4線の交流電源との切り替えを簡素な構成で行うことができる。また、例えば連結具31,32のみの入れ替えなど、容易な作業で切り替えを行うことができる。
【0041】
よって、本実施の形態によれば、バスバーを用いた三相交流電力から単相交流電力への変換について、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができる。
【0042】
また、バスバー部分の高密度実装が可能であり、装置出荷後の装置の移設や装置出荷前の仕様変更等があっても容易に三相3線式と三相4線式を切り替えることが出来、作業工数の短縮を行うことが可能となる。
【0043】
また、交換作業が、工具等が容易に到達できる筐体40外部付近(工具等が届きにくい装置内部40aの外側)のみの作業で済むため、作業者の作業エリアが限定でき作業ミスを減らすことが出来ると共に、作業のために使用する工具が到達できるよう筐体内の重さのあるユニット部品等の載せおろしをするのを回避でき安全面でも効果的である。
【0044】
更には、バスバー部には電流が流れるため、交換後には導通チェックが行われるが、本実施形態では、筐体40外部付近の電源入力側のみの変更であり、三相交流電力から単相交流電力へ変換後の各ユニットP,Q,Rまでの導通確認は必須ではなくなりチェック項目が少ないという効果もある。
【0045】
また、本実施形態では、第1〜第5の入力側バスバー11〜15は、第1〜第6の供給側バスバー21〜26を介して、第1〜第6の端子P1〜R2に接続される。そのため、簡素な構成とすることができる。
【0046】
また、本実施形態では、図2Bにおける第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12とは、図2Aにおける第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13とを連結する連結具31と同一の連結具31によって連結可能である。そのため、簡素な構成とすることができる。
【0047】
また、本実施形態では、各電力供給線L1〜L3と、第1の入力側バスバー11、第3の入力側バスバー13、および第2の連結具32の接続部11a,13a,32cとの接続位置は、同一線C1上に位置する。そのため、作業性をより高めることができる。
【0048】
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
図4は、第2実施形態におけるバスバーの連結を説明するための説明図である。
【0049】
本実施形態は、入力側バスバー11〜15の互いの間隔において上述の第1実施形態と相違し、その他の点は同様であるため、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12との間隔S1、および第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13との間隔S1のうち少なくとも一方と、第3の入力側バスバー13と第4の入力側バスバー14との間隔S2と、第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15との間隔S3とは、互いに相違する。
【0050】
また、本実施形態では、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12との間隔S1は、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13との間隔S1に一致する。
【0051】
図4に示すように、電子装置2の第1の連結具31は、接続部31a,31b間の間隔がS1である。そのため、上述の第1実施形態の図2Aに示す三相3線と図2Bに示す三相4線との切り替え時に、第1の連結具31は、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12との間(三相3線時)、および、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13との間(三相4線時)のみに配置することができる。
【0052】
なお、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12との間(三相3線時)、および、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13との間(三相4線時)をそれぞれ異なる連結具で連結する場合には、これらの間隔も互いに相違させるようにするとよい。
【0053】
第2の連結具32は、接続部32aと接続部32bとの間隔がS3である。そのため、上述の第1実施形態の図2Aに示す三相3線時に、第2の連結具32は、第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15との間のみに配置することができる。
【0054】
以上説明した第2実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果、即ち、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができるという効果を得ることができる。
【0055】
また、本実施形態では、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12との間隔S1、および第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13との間隔S1のうち少なくとも一方と、第3の入力側バスバー13と第4の入力側バスバー14との間隔S2と、第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15との間隔S3とは、互いに相違する。また、本実施形態では、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12との間隔S1は、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13との間隔S1に一致する。そのため、連結具の配置ミスを防ぐことができ、したがって、より容易に送電方式の違いに対応することができる。
【0056】
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
図6Aは、第3実施形態に係る電子装置3−1(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【0057】
図6Bは、第3実施形態に係る電子装置3−2(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
本実施形態は、入力側バスバー11〜15の長さおよび連結具31〜33の配置において上述の第1実施形態と相違し、その他の点は同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0058】
第1,第3,第4,第5の入力側バスバー11,13,14,15は、第2の入力側バスバー12よりも入力側に突出している。
第1〜第5の入力側バスバー11〜15の入力側の先端には、例えばタップ加工が施された接続部11a〜15aが形成されている。なお、第1,第3,第4,第5の入力側バスバー11,13,14,15の接続部11a,13a,14a,15aは、同一線C2上に位置する。
【0059】
第1の入力側バスバー11および第3の入力側バスバー13には、第2の入力側バスバー12の接続部12aと同一線上にも接続部11b,13bが形成されている。
図6Aに示すように、三相3線で送電されるときの電子装置3−1においては、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13とは、例えばL字状のバスバーである第3の連結具33によって互いに連結されている。
【0060】
また、第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15とは、例えばT字状のバスバーである上述の第2の連結具32によって互いに連結されている。
また、第1の入力側バスバー11の先端には、例えばI字状のバスバーである上述の第1の連結具31を接続部11aに接続し、それよりも先端側で電力供給線L1に接続される。
【0061】
第3の連結具33は、例えばすきま穴の加工が施された左上の接続部33aにおいて第2の入力側バスバー12の接続部12aに例えばボルトで固定される。また、第3の連結具33は、例えばすきま穴の加工が施された右上の接続部33bにおいて第3の入力側バスバー13の接続部13bに例えばボルトおよびナットで固定される。
【0062】
また、第3の連結具33は、例えばタップ加工が施された右下の接続部33cにおいて第3の入力側バスバー13の接続部13aよりも先端側で電力供給線L2に接続される。
第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15とを連結する第2の連結具32については、上述の第1実施形態(図2A)と同様である。
【0063】
上記第1〜第3の連結具31〜33は、第1の入力側バスバー11と、第2の入力側バスバー12および第3の入力側バスバー13の連結体と、第4の入力側バスバー14および第5の入力側バスバー15の連結体とのうちの少なくとも1つ(本実施形態では3つすべて)に、三相3線の電力供給線L1〜L3との間において連結される延長部として機能する。
【0064】
以上のような構成で、電力供給線L1〜L3は、同一線C3上で連結具31,33,32に接続される。
【0065】
図6Bに示すように、三相4線で送電されるときの電子装置3−2においては、上述の第1実施形態(図2B)と同様に、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12とが、第1の連結具31によって互いに連結され、それ以外では、入力側バスバーは互いに連結されていない。
【0066】
中性線Nおよび電力供給線L1〜L3は、第1,第3,第4,第5の入力側バスバー11,13,14,15の先端に位置する接続部11a,13a,14a,15aにおいて同一線C2上で接続される。
【0067】
以上説明した第3実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果、即ち、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができるという効果を得ることができる。
【0068】
また、本実施形態では、三相3線時における電力供給線L1〜L3の位置が同一線C3上に位置し、三相4線時における中性線Nおよび電力供給線L1〜L3の位置が同一線C2上に位置する。そのため、作業者がそれぞれの場合において、高さを変えることなく作業でき作業性が良くなる。また上下のそれぞれの高さ(位置)のラインで三相3線式と三相4線式との位置(線C2,C3)が異なるため、より容易に送電方式の違いに対応することができる。
【0069】
<第4実施形態>
図7Aは、第4実施形態に係る電子装置4−1(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
【0070】
図7Bは、第4実施形態に係る電子装置4−2(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
本実施形態では、三相4線時における配置(図7B)は、第3実施形態の配置(図6B)と同様であるが、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12とは、後述する第4の連結具34によって連結されている。
【0071】
一方、図7Aに示すように、三相3線で送電されるときの電子装置4−1においては、電力供給線L1〜L3の接続位置が三相4線時と同一線C2上に位置するように、第1の入力側バスバー11には、第1の連結具31が配置されず、第1実施形態(図2A)と同様に接続部11aに電力供給線L1が接続されている。
【0072】
また、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13とは、第1実施形態と同様に連結されているが、本実施形態では、接続部34a,34b,34cが長手方向に3つ連続で形成された例えばI字状(矩形状)のバスバーである第4の連結具34によって互いに連結されている。
【0073】
第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15とは、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13とを連結する第4の連結具34と同一形状の連結具(第4の連結具34)によって連結されている。第4の連結具34の中央の接続部34bには、電力供給線L3が接続されている。
【0074】
なお、第4の連結具34の両端の接続部34a,34cには、例えば、すきま穴の加工が施され、中央の接続部34bには、例えば、タップ加工が施されている。
以上説明した第4実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果、即ち、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができるという効果を得ることができる。
【0075】
また、本実施形態では、三相3線時における電力供給線L1〜L3の位置と、三相4線時における中性線Nおよび電力供給線L1〜L3の位置との両方が同一線C2上に位置する。そのため、作業者がそれぞれの場合において、高さを変えることなく作業でき作業性が良くなる。
【0076】
ところで、電子装置4が例えばサーバ装置などで、更なる高密度実装を行う場合、共通の筐体40の使用の元では三相3線と三相4線とで接続位置に差があると電源入力側の接続部分に両方のケースで成り立つためのスペースが必要となる。しかし、本実施形態においては三相3線と三相4線とに関係なく電力供給線L1〜L3(および中性線N)の接続位置を同一線C2上に揃えることができ、電源入力側の接続部分に必要なスペースも少なくてすむため高密度実装につなげることが出来る。
【0077】
また、接続位置が揃っていることで、電源入力側の端子接続の作業が三相3線と三相4線とで殆ど変わらないで出来、作業性が向上する。加えて電源入力側の線の長さの統一化が可能である。
【0078】
更には、本実施形態では、第4の連結具34を三相3線と三相4線との両方で異なる部分に配置し、部品共通化を行っており、コスト低減、部品管理作業効率向上にもつなげることができる。
【0079】
更には、本実施形態では、同一形状の第4の連結具34を三相3線時に2つ用いているため、その点でも部品共通化等を図ることができる。
<第5実施形態>
図8は、第5実施形態におけるバスバーの構造を示す概略構造図である。
【0080】
図9Aは、第5実施形態に係る電子装置5−1(送電方式:三相3線)を示す概略構成図である。
図9Bは、第5実施形態に係る電子装置5−2(送電方式:三相4線)を示す概略構成図である。
【0081】
本実施形態においても、第1〜第5の入力側バスバー11〜15および第1〜第6の供給側バスバー21〜26の基本構造は同様であり、詳細な説明は省略する。
【0082】
図8に示すように、第1〜第5の入力側バスバー11〜15は、例えば90度に屈曲している。第1〜第5の入力側バスバー11〜15の先端のみに設けられた接続部11a〜15aは、例えば、ボルトでの固定が可能なようにカシメナットが圧入されている。
【0083】
図9Aに示すように、三相3線で送電されるときの電子装置5−1においては、第1の入力側バスバー11の接続部11aには、第1の延長用バスバー51が一端の接続部51aにおいて接続され、この第1の延長用バスバー51には他端51bにおいて電力供給線が接続される。
【0084】
また、第2の入力側バスバー12と第3の入力側バスバー13とは、第2の延長用バスバー52により連結される。この第2の延長用バスバー52は、一端の接続部52a,52bにおいて、第2の入力側バスバー12および第3の入力側バスバー13を接続部12a,13aで連結する。また、第2の延長用バスバー52には、他端52cにおいて電力供給線が接続される。
【0085】
また、第4の入力側バスバー14と第5の入力側バスバー15とは、第3の延長用バスバー53により連結される。この第3の延長用バスバー53は、一端の接続部53a,53bにおいて、第4の入力側バスバー14および第5の入力側バスバー15を接続部14a,15aで連結する。また、第3の延長用バスバー53には、他端53cにおいて電力供給線が接続される。
【0086】
なお、延長用バスバー51〜53は、L字状に屈曲するなどして、例えば、人が作業しやすい位置まで延出するように設けられる。
【0087】
図9Bに示すように、三相4線で送電されるときの電子装置5−2においては、第1の入力側バスバー11と第2の入力側バスバー12とは、第4の延長用バスバー54により連結される。この第4の延長用バスバー54は、一端の接続部54a,54bにおいて、第1の入力側バスバー11および第2の入力側バスバー12を接続部11a,12aで連結する。また、第4の延長用バスバー54には、他端54cにおいて電力供給線が接続される。
【0088】
また、第3,第4,第5の入力側バスバー13,14,15の接続部13a,14a,15aには、第5,第6,第7の延長用バスバー55,56,57が一端の接続部55a,56a,57aにおいて接続される。これら第5,第6,第7の延長用バスバー55,56,57は、他端55b,56b,57bにおいて電力供給線が接続される。
【0089】
なお、延長用バスバー54〜57も、L字状に屈曲するなどして、例えば、人が作業しやすい位置まで延出するように設けられる。
【0090】
以上説明した第5実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果、即ち、省スペース化を図ることができると共に、送電方式の違いに容易に対応することができるという効果を得ることができる。
【0091】
また、本実施形態では、延長用バスバー51〜57が配置されていることで、電力供給線(および中性線)の接続部分にドライバーなどの工具が到達できるようにそこを塞いでいる棚を一旦外しておろすといった作業が不要となり、作業効率がより一層向上する。
【0092】
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、
前記5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、
を備え、
前記3つのユニットは、
第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、
第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、
第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットと、
であり、
前記5本の入力側バスバーは、
前記第1の端子および前記第3の端子に接続される第1の入力側バスバーと、
前記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、
前記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、
前記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、
前記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーと、
である、ことを特徴とする電子装置。
(付記2)
三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、
前記5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、
を備え、
前記3つのユニットは、
第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、
第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、
第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットと、
であり、
前記5本の入力側バスバーは、
前記第1の端子および前記第3の端子に接続される第1の入力側バスバーと、
前記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、
前記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、
前記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、
前記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーと、
であり、
前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとは、互いに連結され、
前記第4の入力側バスバーと前記第5の入力側バスバーとは、互いに連結され、
前記5本の入力側バスバーには、前記第1の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とに三相3線の電力供給線が接続されて前記三相交流電力が供給される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記3)
三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、
前記5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、
を備え、
前記3つのユニットは、
第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、
第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、
第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットと、
であり、
前記5本の入力側バスバーは、
前記第1の端子および前記第3の端子に接続される第1の入力側バスバーと、
前記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、
前記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、
前記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、
前記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーと、
であり、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとは、互いに連結され、
前記5本の入力側バスバーには、前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体と、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5のバスバーとに三相4線の電力供給線が接続されて前記三相交流電力が供給され、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体に接続されるのは、前記三相4線の電力供給線のうちの中性線である、
ことを特徴とする電子装置。
(付記4)
付記1から付記3のいずれか記載の電子装置において、
前記第1の端子に接続された第1の供給側バスバーと、
前記第2の端子に接続された第2の供給側バスバーと、
前記第3の端子に接続された第3の供給側バスバーと、
前記第4の端子に接続された第4の供給側バスバーと、
前記第5の端子に接続された第5の供給側バスバーと、
前記第6の端子に接続された第6の供給側バスバーと、
を更に備え、
前記第1の入力側バスバーは、前記第1の供給側バスバーおよび前記第3の供給側バスバーを介して前記第1の端子および前記第3の端子に接続され、
前記第2の入力側バスバーは、前記第5の供給側バスバーを介して前記第5の端子に接続され、
前記第3の入力側バスバーは、前記第2の供給側バスバーを介して前記第2の端子に接続され、
前記第4の入力側バスバーは、前記第4の供給側バスバーを介して前記第4の端子に接続され、
前記第5の入力側バスバーは、前記第6の供給側バスバーを介して前記第6の端子に接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記5)
付記1記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとの間隔は、前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとの間隔に一致し、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーとは、同一の連結具によって連結可能である、
ことを特徴とする電子装置。
(付記6)
付記1記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとの間隔および前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとの間隔のうち少なくとも一方と、前記第3の入力側バスバーと前記第4の入力側バスバーとの間隔と、前記第4の入力側バスバーと前記第5の入力側バスバーとの間隔とは、互いに相違する、
ことを特徴とする電子装置。
(付記7)
付記6記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとの間隔は、前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとの間隔に一致する、
ことを特徴とする電子装置。
(付記8)
付記2記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とには、同一線上で前記三相3線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記9)
付記8記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5の入力側バスバーとの先端は、同一線上に位置し、
前記第1の入力側バスバーの先端と、前記第3の入力側バスバーの先端と、前記第4の入力側バスバーの先端および前記第5の入力側バスバーの先端を連結する連結具とにおいて、同一線上で前記三相3線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記10)
付記8記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とのうちの少なくとも1つに、前記三相3線の電力供給線との間に位置する延長部が連結されることで、同一線上で該三相3線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記11)
付記10記載の電子装置において、
前記延長部は、前記連結体を連結する連結具である、
ことを特徴とする電子装置。
(付記12)
付記3記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体と、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5の入力側バスバーとには、同一線上で前記三相4線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記13)
付記2記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とは、延長用バスバーに連結され、該延長用バスバーを介して前記三相3線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記14)
付記3記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体と、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5のバスバーとは、延長用バスバーに連結され、該延長用バスバーを介して前記三相4線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
(付記15)
付記2記載の電子装置において、
前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とは、同一形状の連結具によって連結されている、
ことを特徴とする電子装置。
【符号の説明】
【0093】
1〜5 電子装置
11〜15 入力側バスバー
11a〜15a 接続部
11b,13b 接続部
31 第1の連結具
31a,31b 接続部
32 第2の連結具
32a,32b,32c 接続部
33 第3の連結具
33a,33b,33c 接続部
34 第4の連結具
34a,34b,34c 接続部
40 筐体
40a 装置内部
51〜57 延長用バスバー
51a,51b 接続部
52a〜52c 接続部
53a〜53c 接続部
54a〜54c 接続部
55a,55b 接続部
56a,56b 接続部
57a,57b 接続部
L1〜L3 電力供給線
N 中性線
P,Q,R ユニット
P1 第1の端子
P2 第2の端子
Q1 第3の端子
Q2 第4の端子
R1 第5の端子
R2 第6の端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、
前記5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、
を備え、
前記3つのユニットは、
第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、
第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、
第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットと、
であり、
前記5本の入力側バスバーは、
前記第1の端子および前記第3の端子に接続される第1の入力側バスバーと、
前記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、
前記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、
前記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、
前記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーと、
である、ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、
前記5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、
を備え、
前記3つのユニットは、
第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、
第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、
第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットと、
であり、
前記5本の入力側バスバーは、
前記第1の端子および前記第3の端子に接続される入力側第1のバスバーと、
前記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、
前記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、
前記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、
前記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーと、
であり、
前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとは、互いに連結され、
前記第4の入力側バスバーと前記第5の入力側バスバーとは、互いに連結され、
前記5本の入力側バスバーには、前記第1の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とに三相3線の電力供給線が接続されて前記三相交流電力が供給される、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項3】
三相交流電力が供給される5本の入力側バスバーと、
前記5本の入力側バスバーに接続されて単相交流電力が供給される3つのユニットと、
を備え、
前記3つのユニットは、
第1の端子および第2の端子を有する第1のユニットと、
第3の端子および第4の端子を有する第2のユニットと、
第5の端子および第6の端子を有する第3のユニットと、
であり、
前記5本の入力側バスバーは、
前記第1の端子および前記第3の端子に接続される入力側第1のバスバーと、
前記第5の端子に接続される第2の入力側バスバーと、
前記第2の端子に接続される第3の入力側バスバーと、
前記第4の端子に接続される第4の入力側バスバーと、
前記第6の端子に接続される第5の入力側バスバーと、
であり、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとは、互いに連結され、
前記5本の入力側バスバーには、前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体と、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5のバスバーとに三相4線の電力供給線が接続されて前記三相交流電力が供給され、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体に接続されるのは、前記三相4線の電力供給線のうちの中性線である、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか記載の電子装置において、
前記第1の端子に接続された第1の供給側バスバーと、
前記第2の端子に接続された第2の供給側バスバーと、
前記第3の端子に接続された第3の供給側バスバーと、
前記第4の端子に接続された第4の供給側バスバーと、
前記第5の端子に接続された第5の供給側バスバーと、
前記第6の端子に接続された第6の供給側バスバーと、
を更に備え、
前記第1の入力側バスバーは、前記第1の供給側バスバーおよび前記第3の供給側バスバーを介して前記第1の端子および前記第3の端子に接続され、
前記第2の入力側バスバーは、前記第5の供給側バスバーを介して前記第5の端子に接続され、
前記第3の入力側バスバーは、前記第2の供給側バスバーを介して前記第2の端子に接続され、
前記第4の入力側バスバーは、前記第4の供給側バスバーを介して前記第4の端子に接続され、
前記第5の入力側バスバーは、前記第6の供給側バスバーを介して前記第6の端子に接続される、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項5】
請求項1記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとの間隔は、前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとの間隔に一致し、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーとは、同一の連結具によって連結可能である、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項6】
請求項1記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとの間隔および前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとの間隔のうち少なくとも一方と、前記第3の入力側バスバーと前記第4の入力側バスバーとの間隔と、前記第4の入力側バスバーと前記第5の入力側バスバーとの間隔とは、互いに相違する、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項7】
請求項6記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと前記第2の入力側バスバーとの間隔は、前記第2の入力側バスバーと前記第3の入力側バスバーとの間隔に一致する、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項8】
請求項2記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと、前記第2の入力側バスバーおよび前記第3の入力側バスバーの連結体と、前記第4の入力側バスバーおよび前記第5の入力側バスバーの連結体とには、同一線上で前記三相3線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項9】
請求項8記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーと、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5の入力側バスバーとの先端は、同一線上に位置し、
前記第1の入力側バスバーの先端と、前記第3の入力側バスバーの先端と、前記第4の入力側バスバーの先端および前記第5の入力側バスバーの先端を連結する連結具とにおいて、同一線上で前記三相3線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項10】
請求項3記載の電子装置において、
前記第1の入力側バスバーおよび前記第2の入力側バスバーの連結体と、前記第3の入力側バスバーと、前記第4の入力側バスバーと、前記第5の入力側バスバーとには、同一線上で前記三相4線の電力供給線が接続される、
ことを特徴とする電子装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【公開番号】特開2012−249472(P2012−249472A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120812(P2011−120812)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】