電気コネクターアセンブリ及び方法
細い電線内の導体との絶縁変位接続部を形成する電気コネクターアセンブリが、電線キャリアとベースとを含む。ベース上にある穿孔点がキャリア内のスロットの対向する壁に沿って摺動して該穿孔点の端部上にある小さい先端を位置合わせすることで、キャリアの電線内の導体との電気接続部を形成する。接続部はスロット壁の内方に位置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁電線との絶縁変位接続部を形成する電気コネクターアセンブリ、及び関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接触部材は、絶縁部を電線の端部から剥がして、次いで、露出した導体の周りに接触部材の一部を圧着するために特別なツーリングを用いる分野では、小径の電線の端部に個々に取り付けられる。接触部材は、電線に圧着された後で、相手方部品との電気的接続を確立するように該部材を位置決めするためにアセンブリ内に配置される。この2段階手順は厄介であり、複雑かつ不便である。
【0003】
時として、特別なツーリングを用いて絶縁部を複数の電線から同時に剥がし、次いで接触部材を電線の剥がされた端部に同時に圧着する。場合によっては、異なる直径の電線を接点に同時に取り付けなければならない。専門のツーリングが必要である。
【0004】
電線との接続部を形成するのには絶縁変位接続が用いられてきた。しかし、従来の電気コネクターアセンブリにおける細い電線の絶縁変位接続の不都合点は、複数の接続部を同時に確立するとき、アセンブリを閉じる間に絶縁変位接点を電線内の導体と正確に位置付けることができないことである。この位置合わせの問題は、コネクターの、電線と絶縁変位接触部材とを支持する部品に成形上の公差が蓄積するために生じる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、現場(field location)において小径電線との絶縁変位接続部を形成する改良された電気コネクターアセンブリ及び方法である。本アセンブリは、ベースと、1つ又は複数の電線キャリア(wire carrier)とを含む。該キャリアが開位置にあるときに2本の細い絶縁電線が各電線キャリア内に挿入される。電線キャリアは次いで、電線内の導体とベース内の金属接触部材との間に絶縁変位接続部を形成するようにベース内に手で一度に移動される。各電線キャリアとベースとの間の接続は、これらの部品が一緒に移動するため、キャリアが接触位置まで下に移動して接触部材上の穿孔点が導体に貫入して電気接続部を形成するときに、各電線内の導体が絶縁変位接触部材の上に位置付けられることを確保する。
【0006】
2本の電線をそれぞれ保持している電線キャリアの使用によって、接触部材と、電線を保持している電線通路との間の公差の増大が防止され、絶縁変位接触部材が、通路に保持されている電線内の導体と確実に係合することが確保される。
【0007】
本コネクターアセンブリにおいて用いられる電線キャリアは、異なる直径の電線を受け入れるとともに配向する専門の電線通路を有するため、電線キャリアがベース内に移動すると、絶縁変位接点が電線を穿孔し、電線内の導体と係合して電気接続部を形成する。
【0008】
本電気コネクターアセンブリは非常にコンパクトであり、ベース内で絶縁変位接触部材が密接な間隔を有すること、及びキャリア内で電線通路が密接な間隔を有することを可能にする。これは、アセンブリを回路基板又は他の部材上に取り付けるのに必要とされる面積(real estate)を低減し、製造コストを低減する。
【0009】
本アセンブリは1つ又は複数の電線キャリアを有することができる。電線キャリアは同一であるものとすることができる。これは、アセンブリの製造コストを低減する。代替的に、アセンブリは、電気接続部を形成するために、異なる数の電線を受け入れる2つ以上の電線キャリアを有していてもよい。例えば、アセンブリは、1つの2本用電線キャリアと、1つの3本用電線キャリアとを有していてもよい。電線キャリアは、様々な直径の電線を受け入れることができる。各キャリアは、閉じ具を用いる必要なく手で閉じることができる。
【0010】
電線キャリアは、回転又は平行移動させてベースに入れることができる。キャリアは、回転してベースに入るときに、該キャリアをラッチに対して前進させるカムに沿って移動してラッチを撓ませ、電線キャリアは、完全に回転してベースに入ると、該キャリアをラッチに当接して位置決めして、ラッチとキャリアとの間の重なりを増やすとともに、ベース内にキャリアを保持するラッチ接続部を強化する。
【0011】
本電気コネクターアセンブリにおいて用いられる絶縁変位接点は、薄い金属のストリップから形成され、上方に延びる3つの穿孔点を有する。これらの穿孔点のうちの2つの先端は、ストリップの反対の側に位置し、アセンブリを閉じる間に、キャリア内の接触スロットの対向壁に沿って摺動してスロットの上で電線通路内に位置する電線の導体と係合する。第3の穿孔点は、ストリップの両側間の中間に位置する先端を有する。これらの横方向に離間した3つの先端によって、該先端が電線内の撚線導体と係合して該導体との電気接続部を形成する可能性が高まる。
【0012】
3つの穿孔点は、該穿孔点の基部においてストリップの厚さに等しい厚さを有し、穿孔点の高さに沿って先端にかけて厚さが低減する。先端は、電線内の撚線導体内に挿入され、更なる挿入によって導体を広げて離し、先端と電線の撚った部分(strand)との間の垂直力を増大させる。電線は電線通路内に閉じ込められる。先端の側面及び縁部と導体の撚った部分との間の垂直力が増大することによって、導体との電気接続が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による電気コネクターアセンブリの正面斜視図である。
【図2】図1に示されるアセンブリの後面斜視図である。
【図3】電線が取り外された状態の、アセンブリの上面図である。
【図4】開位置にある一方の電線キャリアを示し、他方の電線キャリアは取り外されている、図1と同様の図である。
【図5】より大径の電線がアセンブリ内にある状態の、図1に示すアセンブリの後面図である。
【図6】より小径の電線がアセンブリ内にある状態の、図5と同様の後面図である。
【図7】アセンブリを閉じる前、かつ電線と接触部材との間に電気接続部を形成する前の、電線キャリアが電線挿入位置にあり電線がキャリア内に挿入されている状態のアセンブリの縦断面図である。
【図8】アセンブリを閉じて電気接続部を形成した後の、図7と同様の図である。
【図9】図8の線9−9に沿った縦断面図である。
【図10】図8の線10−10に沿った縦断面図である。
【図11】図8の線11−11に沿った縦断面図である。
【図12】電線キャリアが取り外された状態のコネクターアセンブリのベースの上面図である。
【図13】大径電線用の電線キャリアの正面斜視図である。
【図14】小径電線用の電線キャリアの正面斜視図である。
【図15】アセンブリにおいて用いられる接触部材の対向面のうちの一方の側の図である。
【図16】アセンブリにおいて用いられる接触部材の対向面のうちの他方の側の図である。
【図17】接触部材の上面図である。
【図18】図17の線18−18に沿った断面図である。
【図19】図17の線19−19に沿った断面図である。
【図20】図17の線20−20に沿った断面図である。
【図21】第2の実施形態の電気コネクターアセンブリの上面図である。
【図22】電線と接触部材との間に電気接続部を形成する前の、図21のアセンブリの側面図である。
【図23】図21の線23−23に沿った縦断面図である。
【図24】アセンブリを閉じて電気接続部を確立した後の、図23と同様のアセンブリの縦断面図である。
【図25】線25−25におけるアセンブリの断面図である。
【図26】線26−26におけるアセンブリの断面図である。
【図27】アセンブリを閉じて電気接続部を確立した後の、図25と同様の断面図である。
【図28】アセンブリを閉じて電気接続部を確立した後の、図26と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の実施形態の電気コネクターアセンブリ10が図面の図1〜図20に示されている。アセンブリ10は、成形されたプラスチックのベース12と、ヒンジ接続部16においてベースの後方端部に枢着されている2つの成形されたプラスチックの電線キャリア14とを含む。キャリア14に挿入される電線20との冗長な絶縁変位電気接続部を形成するために、4つの金属接触部材18がベース12内に取り付けられている。2本の電線が各電線キャリアに挿入される。
【0015】
電線20は通常、小径を有し、PVCで作製することができる絶縁シース24によって囲まれている、中心の小さい金属撚線導体22を有する。図1に示されている電気コネクターアセンブリ10は、AWG22電線又はAWG24電線20との確実な電気接続部を形成する。図14は、AWG26電線との接続部を作る代替的な電線キャリア174を示している。
【0016】
AWG22〜26電線は非常に細い。AWG22電線は、1.6mmの直径を有し、0.65mmの直径を有する撚線導体を有する。AWG24電線は、1.4mmの直径を有し、0.51mmの直径を有する撚線導体を有する。AWG26電線は、1.0mmの直径を有し、0.40mmの直径を有する撚線導体を有する。コンパクトなアセンブリ10は、これらの細い電線内の導体との確実で冗長な絶縁変位接続部を形成する。
【0017】
ベース12は、平坦な底壁28と、該底壁28の前方を横切って延びる接触ハウジング30と、該ハウジング30とは反対側の、底壁の後方を横切って延びる後方縁部32とを有する。垂直側壁34及び36が、ハウジング30と縁部32との間に底壁28の側部上に延びている。壁34及び36は、縁部32の後方に延びる後方延長部38及び40を含む。ベースは、延長部38及び40間に中央延長部42を含む。これらの延長部は、電線キャリアとのヒンジ接続部を形成する。各電線キャリア14の後方部分は、中央延長部42と、側部の延長部38及び40のうちの一方との間に位置する。
【0018】
側壁34及び36とハウジング30とは、2つの電線キャリア14を受け入れる中央凹部44を形成するように底壁28の上に延びている。凹部42の後方側は、電線キャリア14と、該キャリアから延びる電線とを収容するように延長部40及び42間と延長部38及び42間とが開口している。延長部38、40及び42のヒンジ接続部16は、該延長部内に延びる、後方に面する開口した支柱受け入れスロット46を含む。各スロットの狭い口48が、以下で説明するように、電線キャリア14の枢動支柱とスナップ係合するように幅が低減している。
【0019】
接触ハウジング30は、ベース12の前方にわたって離間している4つの接触室50を含む。各室50は、後方開口52を通して中央凹部44に開口しており、細長い接触ピン又はブレードを受け入れる前方に面する開口54を含む。長手方向スロット56が、各室50と位置合わせして底壁28内に形成されており、該室から後方縁部32に延びている。スロット56の前方端部58は室50内に延びている。図7を参照のこと。
【0020】
2つの一体的なラッチ60が、底壁28の前方から、前方のハウジング30に隣接して上方に延びている。各ラッチ60は、一対のスロット56間に位置し、上方に延びる堅固であるが(stiffly)可撓性のあるアーム62と、該アームの上部にある後方に面するラッチ部材64とを含む。ラッチ60のそれぞれは、電線キャリア14が図1、図2及び図3に示すような凹部44内の接触位置に回転すると、該キャリアを凹部44内に保持する。
【0021】
遮蔽位置合わせ部材66が、ハウジング30からラッチ60間に後方に延びており、後方に面する垂直スロット68を含む。スロット68は、ベース12の後方にある中央延長部42内の前方に面するスロット70と対向している。
【0022】
アセンブリ10には、金属のEMIシールドを設けることができる。シールドは、接触位置において端部がスロット68及び70内に延びている状態でキャリア14間に嵌まる金属プレート(図示せず)を含む。プレート(図示せず)による電気接続部における円周金属シールドが、キャリア及びベースの周りに延びることができる。
【0023】
図3に示すように、延長部38、40及び42の内側72は、これらの延長部間の凹部74の幅を狭めるようにベース12の後方から離れて内方にテーパー状になっている。延長部38、40及び42の前方面はそれぞれ、上側の丸みを帯びたカム面78と、底壁28に隣接する下側の垂直支持面80とを含む。
【0024】
各延長部38、40及び42の内側は、テーパー状の壁72においてベースから上縁部84へ上に延びる側部キャビティ74を有する。図4を参照のこと。キャビティの上縁部84は、ベースに取り付けられた電線キャリアの上方回転を制限する。ベースの側壁34は凹部76において高さが低減している。
【0025】
ベース12に取り付けられる金属接触部材18が図15〜図20に示されている。各接触部材18は、ベリリウム銅、リン青銅又は他の好適な金属とすることができる、平坦な、均一な厚さの金属素材から形成される。各接触部材18は、平行な側面86及び88を有する、平坦な、均一な厚さの取り付け部分又はストリップ84を含む。ストリップは0.4mmの厚さを有することができる。
【0026】
図示のように音叉接点とすることができる接触要素90が、ストリップ84の前方端部から延びている。要素90は、部材18の前方端部において位置合わせ用の止め部(stop)92を形成するようにストリップから或る距離だけ上方に位置している。保持用の返し(barb)94が、以下で説明するように、部材18をベース12内に保持するために接点90から上方に延びている。3つの穿孔点96、98及び100が、ストリップ84に沿って離間しているとともにストリップ84上に延びている。穿孔点は、概ね三角形の形状であり、ストリップ84上に延びる内方にテーパー状になっている縁部を有する。
【0027】
三角形の後方穿孔点96は、ストリップの側面86及び88上に延びる、内方にテーパー状になっている側面102及び104を有する。側面102及び104は、穿孔点96の上部に位置する小さい先端106において接合している。図17及び図18に示すように、先端106は、ストリップ84の中央の上に位置し、ストリップの側面86及び88間の等距離にある。
【0028】
三角形の穿孔点98は、ストリップの側面88から該点の上部まで内方に延びる、内方にテーパー状になっている側面108を有する。点98は、ストリップの側面86の延長部を形成するとともに、穿孔点の先端114から短い距離だけ下にある、内方にテーパー状になっている短い表面112との交点まで上方に延びる垂直の位置合わせ側面110も含む。先端114は、該点の上部に位置する。先端114はストリップ84の上に位置する。先端114は、テーパー状になっている表面112によって、同一平面上にある側面86及び110から内方に短い距離を離間しており、ストリップの側面86に隣接しているとともにストリップの側面88からは離れている。図17及び図19を参照のこと。
【0029】
穿孔点100は、ストリップの側面86の上に該点の上部まで内方に延びる、内方にテーパー状になっている側面116を有する。点100は、ストリップの側面88の延長部を形成するとともに、穿孔点の先端122から短い距離だけ下にある、内方にテーパー状になっている短い表面120との交点まで上方に延びる垂直の位置合わせ側面118も含む。先端122は、該点の上部に位置する。先端122はストリップ84の上に位置する。先端122は、テーパー状になっている表面120によって、同一平面上にある側面88及び118から内方に短い距離を離間しており、ストリップの側面88に隣接しているとともにストリップの側面86からは離れている。
【0030】
後方穿孔点96は、ストリップ84の上部から先端106まで上に延びる、テーパー状になっている直線的かつ内方に傾斜している前方縁部126及び後方縁部124を有する。中央の穿孔点98は、ストリップ84の上部から先端114まで延びる、テーパー状になっている直線的かつ内方に傾斜している前方縁部128及び後方縁部130を有する。前方穿孔点100は、ストリップ84の上部から短い距離だけ上に延びる、前方に傾斜している電線保持面132を含む前方縁部と、保持面132の上部から該点の先端122まで延びる、テーパー状になっている直線的かつ内方に傾斜している縁部134を有する。点100は、ストリップ84から先端122へ延びる、テーパー状になっている直線的に前方に傾斜している後方縁部135も含む。
【0031】
前方に傾斜している保持縁部132は、電線キャリアを閉鎖接触位置まで回転させて電線との絶縁変位電気接続部を形成した後で、アセンブリ10からの電線の抜き取りを防止するロックを形成する。図17は、先端106がストリップの側面86及び88間の中央に位置し、先端114がストリップの側面86に隣接して位置し、先端122がストリップの側面88に隣接して位置することを示す。
【0032】
電気コネクターアセンブリ10では、電線キャリア14をベースに枢接する前に4つの金属接触部材18がベース12内に取り付けられる。各接触部材18は、先頭の接触要素90が凹部44の前方端部の上に、かつ該前方端部の僅かに後ろにある状態で、スロット56の上に垂直方向に位置決めされる。接触部材は次いで、ストリップ84の底部がスロット65内に嵌まるように垂直方向下方に移動される。ストリップがスロット内に入ると、接触部材は前方に移動させられて、接触要素90は、止め面92が接触室50の後方端部の壁121と当接するまで、スロットと位置合わせされている接触室50内に延びる。接触部材が図7に示すような適所にある状態で、保持用の返し94が室50の上壁と係合して接触部材をベース内に保持する。
【0033】
各電線キャリア14は、成形された誘電体138を含み、該誘電体138は、該誘電体の前方壁142から該誘電体の後方壁144まで延びる、2つの長手方向に延びる横方向に離間した電線通路140を有する。平坦な支持部材146が後方壁144の底部から後方に延びている。支持部材146は、誘電体138よりも幅狭である。対向するヒンジ支柱148が、支持部材146の端部の対向する側部から延びている。回転制限支柱150が、支持部材146の両側部から支柱148と誘電体の端部144との間に延びている。支柱150は、支柱148よりも短く、支柱148から短い距離だけ上にある。
【0034】
垂直支持部材152が、誘電体138の後方壁144と部材146の上部とを接合して部材146を支持する。キャリア14は、部材152と隣接する延長部38、40及び42との間に4つの個々の電線位置合わせスペース154を画定するようにベース12内に取り付けられる。
【0035】
電線通路140の後方部分156が、後方壁144から誘電体138内に延びている。部分156は、図9、図10及び図11に示すように非円筒形の断面を有する。各通路部分156は、AWG22絶縁電線を受け入れる下側の部分的に円筒形の部分158と、より小径のAWG24絶縁電線を受け入れる、部分158よりも直径が小さい上側の部分的に円筒形の部分160とを有する。直線的な弦状壁162が部分158及び160を接合している。より小径の、上側の円筒形の部分160は、ベース12内の接触部材18の上に位置する。より大径の、下側に部分的に円筒形の部分158も、部材18の上に位置するが、接触部材の内方に僅かにずれている。下側の部分158は、誘電体138の、下側の部分158と誘電体138の隣接する側部との間に十分な肉厚を維持するために接触部材に対してずれている。
【0036】
通路140の後方部分156は、図8に示すように後方壁144から穿孔点を越えて或る距離を延びている。通路140の前方部分164は円筒形であり、大径のAWG22電線を受け入れる直径を有する。部分164は、より小径のAWG24電線も受け入れる。AWG22電線及びAWG24電線は、アセンブリを閉じたときに部材18上の穿孔点と係合するように電線内の導体を位置決めするために、後方通路部分140に正確に位置付けられる。
【0037】
長手方向接触部材又は穿孔点スロット166が、電線キャリア誘電体138の底部から各電線通路140まで延びている。スロット166は、誘電体の前方から各接触部材18の端部まで延在し、ベース12内でスロット56の上に位置付けられる。スロット56及び166は、接触ストリップ84の厚さである0.4mmにほぼ等しい幅を有する。引き込みベベル168がスロット166の下側端部に設けられている。図7及び図9を参照のこと。斜角付き引き込み部170が、電線通路140の入口端部の周りに延びている。
【0038】
誘電体の上部に形成されている印172が、通路140に挿入することができる電線の直径を示す。図3に示すアセンブリでは、通路は、AWG22電線又はAWG24電線を受け入れることができる。AWG22電線は、図4、図5及び図7〜図11では通路に挿入されて示されている。
【0039】
図14は、代替的な電線キャリア174を示す。キャリア174は、キャリア14と同様であるが、1.0mmの外径及び0.42mmの導体径を有する、より小径のAWG26電線を受け入れる。キャリア174の電線通路176は、断面が円筒形であり、AWG26電線を受け入れる直径を有する。スロット177が通路176からキャリアの底部まで延びている。キャリア174の側面の上面にある印178は、キャリアがAWG26電線を受け入れることを示す。電線キャリア174は他の点ではキャリア14と同様である。
【0040】
各キャリア14又は174の前方端部は、凹状の段部180と、該段部からキャリアの上部まで上に延びる前方に傾斜している壁182とを含む。段部及び壁は、キャリアの前方の上部において鋭角の凹部184を形成する。キャリアを図7に示す上昇した電線挿入位置から図8に示す閉鎖接触位置まで押し下げるために、スクリュードライバーの先端のような工具を凹部184内に位置決めすることができる。凹部内の工具は、印172をキャリアの上面に印刷するか又は押す間、キャリアを安定させることができる。ラッチ面186が、誘電体138の前方端部の、電線通路140上かつ電線通路140間に位置する。この面は段部180から僅かな距離だけ下に凹んでいる。
【0041】
接触部材18をベース12内に挿入した後で、各電線キャリアを反転させて接触スロット166をキャリアの上部に位置決めし、延長部38及び42の対又は延長部40及び42の対にある一対のスロット48の後ろの回転支柱148によってキャリアをベースの後ろに位置決めする。次いで、ベース及びキャリアをともに移動させて回転支柱148を狭い口48を越えてスナップさせ、保持スロット46に入れる。支柱148がスロット内での前方移動及び後方移動を制限している。
【0042】
次に、電線キャリアを、支柱148の回りで図4及び図7に示す電線挿入位置まで回転させる。電線キャリアの回転中に、支持部材146の対向する側部が隣接する延長部上のテーパー状になっている側面72に沿って移動してキャリアを横方向に位置付けるため、接触スロット又は穿孔点スロット166は、ベース内のスロット56上に、かつスロット56内の金属接触部材18上に位置合わせして位置付けられる。図7に示すように、穿孔点の先端は、スロット166内に短い距離を延びているが、電線通路140内には延びていない。接触スロット166の底縁部のベベル184は、スロットと穿孔点との位置合わせを確保する。
【0043】
電線キャリア14の、図7の電線挿入位置への回転中に、回転制限支柱150は、隣接する延長部の内側72に沿って下方に移動する。回転制限支柱150の端部間の間隔は、キャビティ凹部74上の、延長部の隣接する側面間の間隔よりも僅かに大きい。支柱150は、下に回転して内側72を越え、壁の下にスナップして凹部74に入ることで、図4及び図7に示す電線挿入位置上への電線キャリアの上方への回転を防止する。
【0044】
また、各電線キャリアの電線挿入位置への回転中に、支持部材の後方壁144が、図4に示すように誘電体138の前方端部をラッチ60上に位置決めするように延長部上のカム面78に沿って移動する。
【0045】
電線キャリアは、上方回転及び下方回転に抗して、図4の上昇した電線挿入位置に保持される。ラッチ60は、電線キャリアの自由な下方回転を防止する。支柱148と電線キャリアの前方との間に位置する支柱150は、電線キャリアの上方回転を防止する。支柱150が誘電体138の後ろに位置していることによって、キャリアがベースから上に延びる角度が低減することで、電線挿入位置からベース内の接触位置への下へのキャリアの回転が容易となる。
【0046】
電線キャリアが電線挿入位置にある状態では、絶縁AWG22電線又は絶縁AWG24電線が、アセンブリの後方から電線キャリア通路156内に挿入される。電線の前端部は、電線位置合わせスペース154内に位置決めされ、前方に押されて電線通路に入る。通路の後方向端部にある斜角付き引き込み部170は、電線を通路内にガイドする。AWG22電線は、下側の電線通路部分158に嵌まる。より小径のAWG24電線は、通路内に緩く延びる。電線キャリアの接触位置への移動中に、小径のAWG24電線は上に移動して上側の通路部分160に入り、該電線と電線内の導体とを、点96、98及び100によって穿孔される位置に位置付けるようにこれらの部分内に保持される。
【0047】
電線は、配線環境による必要に応じて、通路を通して好適な距離を給送される。電線キャリア14から前方に延びる電線のいかなる先頭部分も、キャリアの前方においてトリミングされる。電線は、図7に示すように通路内に位置決めされる。
【0048】
電線キャリアを、図7の上昇した電線挿入位置から図8の下側の接触位置まで下に回転させてベース内に入れることによって、電線内の導体と接触部材18の穿孔点との間に絶縁変位電気接続部が形成される。キャリアを回転させてベース内に入れるとともに電線を穿孔するにはかなりの力が必要とされる場合がある。この力は、図7の開いたアセンブリをプレス工具の2つの平坦な表面間に位置決めすることによって加えることができる。これらの表面は一緒に移動して、電線キャリアの上部及びベースの底部と係合するとともにキャリアを下方に回転させてベース内に入れる。
【0049】
代替的には、ベースを支持面上に位置決めしてもよく、工具を電線キャリアの上部に形成されている横断溝(図示せず)又は凹部184内に嵌め込んで、キャリアに対して下向きの力を加えるとともにキャリアを下に回転させてベースに入れることができる。
【0050】
プレスを用いて電線キャリアを回転させてベースに入れる場合、キャリアと係合する閉じ面を下方へ移動させて、プレスの表面が側壁の凹部76の上部と係合するまでキャリアを回転させてベース内に入れる。凹部は、キャリアの過回転、及びその結果生じるアセンブリへの損傷を防止する。
【0051】
電線キャリア14は、閉じた接触位置へ回転するときに、カム面78に沿って移動してラッチ60に当接して移動する。支柱148はスロット46内を前方へ移動する。ラッチ60は前方に固定されており、キャリアが完全に回転して凹部44内に入るとともに段部180がラッチ部材64の下面の下にくると、ラッチはその元の位置に戻り、段部上の部材64は電線キャリアを支持面80とラッチ部材64との間の閉じた接触位置に保持し、穿孔点とキャリア内の電線との間に絶縁変位接続を維持する状態となる。面186は、部材64の高さに等しく誘電体138の上部の下に凹んでいるため、ラッチがキャリアの上部の上に突出しない。ラッチはアセンブリの高さを増大させない。
【0052】
アセンブリを閉じる間、キャリア内の電線の導体を穿孔するために、点98及び100の位置合わせ側面110及び118が、それらの点上の先端114及び122を適所にあるスロット壁から或る距離に位置付けるようにスロット166の壁に沿って摺動する。先端114及び122間の横方向の間隔は、通路140にある電線20内の導体22の直径よりも小さい。AWG22電線及びAWG24電線との絶縁変位電気接続部を形成するために、先端122、114、106は個々に、より細いAWG24電線内の導体の直径である0.51mmよりも密に互いに離間しなければならない。更により細いAWG26電線内の導体との電気接続部を形成するために、先端は、AWG26電線の導体の直径である0.40mmよりも短い距離を離間しなければならない。横方向に0.40mm未満の距離を離間している、穿孔点の先端114及び122を有する、単一の金属接触部材18を用いて、AWG22電線、AWG24電線及びAWG26電線内の導体との電気接続部を形成することができる。
【0053】
両面がテーパー状になっている穿孔点96は、電線の中心に当接して上に移動し、導体の中心に貫入して部材18と導体との間に第3の絶縁変位電気接続部を形成する。
【0054】
図7に示すように、より大径のAWG22電線の貫入中に、該電線は電線通路の拡大底部に保持され、通路の部分158及び160との間の弦状壁162に対して押し上げられる。小径のAWG24電線の貫入中には、電線は通路部分160に押し上げられ、穿孔点が電線を貫通する。両方の場合において、電線は3つの穿孔点96、98及び100上に正確に位置決めされ、これらの点は導体を穿孔して3つの絶縁変位電気接続部を作る。
【0055】
電線キャリアが下に回転してベースに入り、キャリア内の電線と金属接触部材との間に電気接続部を形成した後で、前方穿孔点100の前方に面する止め縁部132が、各電線通路内に閉じ込められている電線の絶縁部を貫通することで、アセンブリから後方に延びる電線の部分に引張力が加わった場合に電線が引き抜かれることを防止する。
【0056】
電線キャリアが回転してベース内に入り、キャリア内の電線との電気接続部を確立する間、穿孔点98及び100の先端114及び122は、穿孔点の位置合わせ側面110及び118の、スロット166の対向する平行な壁に沿った摺動係合によって、電線に対して適切な位置に維持される。接触部材18は、スロット166の幅に等しい厚さを有するため、位置合わせ側面は、接触部材18が電線に貫入して中心にある導体と先端が電気接続部を作るときにスロットの壁に沿ってガイドされる。穿孔点とスロット166の壁との間のこの摺動係合によって、先端がスロットの壁から僅かに内方に位置決めされ、先端が中心にある導体と係合して該導体に貫入することが確保される。電線は、AWG22であるかAWG24であるかにかかわらず、電線キャリア14内に位置決めされる場合には、又は、AWG26である該電線がキャリア174内に位置決めされる場合には、位置合わせされた穿孔点上の適所に導体が保持された状態でスロットの上に位置付けられる。アセンブリ10における穿孔点98及び100の位置合わせは、平坦で平行なスロットの側壁と、穿孔点の平坦な位置合わせ側面との間の相補的な摺動位置合わせ係合によって維持される。キャリアは回転してベースに入る。
【0057】
穿孔点スロットの壁と穿孔点の位置合わせ側面との間の複数のタイプの摺動係合を用いて、キャリアがベース内へ移動している間に先端を位置合わせすることができる。例えば、穿孔点の位置合わせ側面と電線キャリア内の1つのスロット壁との間の相補的な摺動位置合わせ係合は、上述したように互いに沿って摺動する2つの平坦で平行な表面によって確立することができる。
【0058】
穿孔点とスロット壁との間の相補的な摺動位置合わせ係合は、A)スロット壁若しくは穿孔点の一方にある1つの平坦な表面と、B)該スロット壁若しくは穿孔点の他方にある幾何学的点若しくは線間との係合によって確立することもできる。
【0059】
さらに、穿孔点と側壁との間の相補的な摺動位置合わせ係合は、互いに沿って摺動する2本の線、又は互いに沿って摺動する1本の線と幾何学的点とによって確立することができる。2本の線は、電線キャリアが接触位置へ移動している間に係合によって穿孔点上の先端同士の横方向位置が維持されるのであれば、直線的であっても湾曲していてもよい。
【0060】
本明細書において用いる場合、穿孔点と電線キャリアの側壁との間の「相補的な摺動位置合わせ係合」は、中心にある導体と係合して絶縁変位電気接続部を確立するために穿孔点の先端が電線内へ位置合わせされて移動することを確保する、全ての関係を含む。
【0061】
図1〜図20に開示されている第1の実施形態では、電気コネクターアセンブリ10は、ベース12と、該ベースに取り付けられている2つの2本用電線キャリア14とを含む。本発明は2つの電線キャリアを有するアセンブリに限定されない。所望であれば、アセンブリは、単一の電線キャリアを有することができるか、又は3つ以上の電線キャリアを受け入れるように構成されているより広いベースにわたって横方向に離間している3つ以上の電線キャリアを有することができる。さらに、電線キャリアは、1つ又は3つ以上の電線通路を有し、1本の電線、3本以上の電線を、ベース内の適切な数の接触部材とともに受け入れることができる。
【0062】
第1の実施形態では、電気コネクターアセンブリ10内の電線キャリアを下に回転させてベース内に入れることで、ベースに取り付けられている接触部材から上方に延びる穿孔点との絶縁変位接続部を確立する。
【0063】
図21〜図28は、成形された誘電ベース202と成形された誘電電線キャリア204とを有する、アセンブリ10に関連する第2の実施形態の電気コネクターアセンブリ200を示す。電線キャリア204は真っ直ぐに下に押されて、すなわち平行移動してベース内に入ることで、絶縁変位電気接続部を形成する。アセンブリ200は、アセンブリ10の構成部材と同一の構成部材を用いる。アセンブリ200において用いられるアセンブリ10の構成部材を説明する参照符号は、上記で採用した参照符号を用いて特定される。
【0064】
ベース202はベース12と同様であり、底壁28と、該底壁のスロット56と、側壁34及び36と、ベースの前方端部を横切って延びる接触ハウジング30とを含む。金属接触部材18は、接触要素90がハウジングの接触室50内にある状態でスロット56内に嵌まる。
【0065】
電線キャリア204は、矩形の成形されたプラスチック本体206を含み、該本体の後方から前方へ4つの離間した電線通路140が延びている。所望であれば、キャリア174内の電線通路176と同様の円筒形の電線通路を用いることができる。接触スロット又は穿孔点スロット166が通路140からキャリアの底部まで延びている。
【0066】
垂直位置合わせスロット208が、側壁34及び36の内面に設けられている。相補的な垂直位置合わせ突起又はリブ210が、本体206の両側から外方に延び、スロット208に嵌まっている。突起210は、スロット208内に密に滑り嵌めし、ベース202内で電線キャリアがハウジング30に対して接離するように移動することを防止する。スロット208は、図21、図22、図23、図25及び図26に示す上昇した電線挿入位置から、図24、図27及び図28に示す、電線キャリアがベース内に着座している状態の接触位置までの電線アセンブリ204の移動を可能にするようにベースの底壁28から側壁の上部まで延びる。
【0067】
電線キャリア204は、前述したように、壁34及び36の内面間に密に滑り嵌めするため、接触部材18上の穿孔点が穿孔点スロット166と位置合わせされ、電線キャリアがベース内へ入る電線挿入位置から接触位置に向けて移動することによって、接点と電線内の導体との間の電気接続部を確立するように、穿孔点を通路176内に挿入されている電線20内の導体内に移動させる。
【0068】
電線キャリア204は、図21に示される2つの対角線上に離間した上側ラッチ止め部212と、2つの対角線上に離間した下側ラッチ止め部214とを含む。止め部212は、図21に示すようにキャリアの左上右角部及び右下角部において、キャリアの、ベースの壁34、36に隣接する側に位置する。下側ラッチ止め部214は、止め部212の下の高さ位置において、キャリアの、対向する角部に隣接する側に位置する。止め部212の下側面216はテーパー状になっている。止め部214の下側面218も同様にテーパー状になっている。
【0069】
ラッチ220が、側壁36及び38の上部から電線キャリアに沿って、上側ラッチ止め部212及び下側ラッチ止め部214を越えて内方に延びている。ベース202の側壁は幾分可撓性があり、上側止め部212及び下側止め部214がラッチ220を越えて移動している間、また、戻る間、外方への弾性的な変位を可能にする。
【0070】
電線キャリア204は、位置合わせ部材又はリブ210が位置合わせスロット208内にある状態でキャリアをベースの上部に位置決めし、次いでキャリアをベース内に押し下げることによって、ベース202上の上側電線挿入位置に取り付けられる。2つの対角線上にある下側ラッチ止め部214がラッチ220と係合し、ベースの側面を外方に撓ませ、かつ該ラッチを越えて図25に示す上昇した電線挿入位置に移動する。壁34、36は撓んで戻り、ラッチ220を下側止め部214の上、かつ上側止め部212の下に位置付ける。電線アセンブリは、止め部212及び214によってベース上の電線挿入位置の適所に保持される。
【0071】
電線を電線通路140に挿入した後で、電線キャリアをベースに押し込むことによって、上側ラッチ止め部212が壁34、36を外方に撓ませ、ラッチ220を越えて図27及び図28に示すような下側接触位置に移動する。この位置では、上側ラッチ止め部はラッチ220の下に位置し、電線キャリアをベース202内の適所に保持する。
【0072】
電線キャリアがベース内へ移動している間、上述したように、接触部材上の穿孔点は電線通路にある電線内へ延び、電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する。
【0073】
所望であれば、キャリアの通路内に挿入することができる電線のAWGサイズを特定する印を、電線キャリアの上部に設けることができる。
【0074】
第1の実施形態の電気コネクターアセンブリ10及び第2の実施形態の電気コネクターアセンブリ200は両方とも、アセンブリに挿入された小径の電線と、接触要素90を係合させるように接触室50内に挿入された接触支柱又はブレードとの間に確実な絶縁変位電気接続部を形成する。
【0075】
電気コネクターアセンブリ10及び200が用いる電線キャリアは、回転又は平行移動してそれらのそれぞれのベース内に入ることで、2つの接触部材によって電気接続部を形成する。それぞれが2本の電線を受け入れる電線キャリアの使用によって、電線内の導体が電線通路内に挿入されている状態で穿孔点が電気接続部内に延びるように各キャリアをベース内に移動させるのに必要な力が低減する。2本の電線を有する電線キャリアは、上昇した電線挿入位置から接触位置まで手で押すことができる。このタイプの電線キャリアの使用は、現場で電気接続部を形成するために専門の工具を準備する必要性をなくす。電線キャリアは単に手でベースに押し込まれる。所望であれば、電線キャリアは、1本、又は3本以上の電線用に準備してもよい。3本以上の電線を受け入れる電線キャリアは通常、工具を用いて接触位置に移動される。
【0076】
電気コネクターアセンブリ10及び200は、小型であり、接触部材と電線通路内の電線との間の非常に近接した中心線の間隔を有する。これらのアセンブリのサイズの低減によって、製造コストが低減し、アセンブリを回路基板又は他の回路部材に取り付けるのに必要なスペースの量が低減する。
【0077】
電気コネクターアセンブリ10及び200はそれぞれ、ベースと2つの同一の電線キャリアとを含む。同一の電線キャリアの使用によって製造コストが低減する。専用の電線通路は、異なる直径の電線を通路内へ位置決めすること、及び通路内に位置決めされた細い電線との確実な絶縁変位接続部を形成することを可能にする。通路は、電線内の導体が閉じる間に穿孔点の上に位置付けられ、それによって穿孔点が導体と係合して導体との電気接続部を形成することを確保する。穿孔点の三角形形状及び穿孔点のテーパー状になった厚さは、穿孔点と電線内の導体との間に垂直力を提供し、電気接続部を強化する。
【0078】
3つの電線穿孔点の先端は、穿孔点が電線通路に挿入されている電線内の導体に当たって該導体を貫通する可能性を高めるように接点の幅にわたって横方向に離間している。通常、電線通路の形状は、通路にある電線内の導体が先端の上に位置付けられること、及び3つの先端全てが導体に当たることを確保する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁電線との絶縁変位接続部を形成する電気コネクターアセンブリ、及び関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接触部材は、絶縁部を電線の端部から剥がして、次いで、露出した導体の周りに接触部材の一部を圧着するために特別なツーリングを用いる分野では、小径の電線の端部に個々に取り付けられる。接触部材は、電線に圧着された後で、相手方部品との電気的接続を確立するように該部材を位置決めするためにアセンブリ内に配置される。この2段階手順は厄介であり、複雑かつ不便である。
【0003】
時として、特別なツーリングを用いて絶縁部を複数の電線から同時に剥がし、次いで接触部材を電線の剥がされた端部に同時に圧着する。場合によっては、異なる直径の電線を接点に同時に取り付けなければならない。専門のツーリングが必要である。
【0004】
電線との接続部を形成するのには絶縁変位接続が用いられてきた。しかし、従来の電気コネクターアセンブリにおける細い電線の絶縁変位接続の不都合点は、複数の接続部を同時に確立するとき、アセンブリを閉じる間に絶縁変位接点を電線内の導体と正確に位置付けることができないことである。この位置合わせの問題は、コネクターの、電線と絶縁変位接触部材とを支持する部品に成形上の公差が蓄積するために生じる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、現場(field location)において小径電線との絶縁変位接続部を形成する改良された電気コネクターアセンブリ及び方法である。本アセンブリは、ベースと、1つ又は複数の電線キャリア(wire carrier)とを含む。該キャリアが開位置にあるときに2本の細い絶縁電線が各電線キャリア内に挿入される。電線キャリアは次いで、電線内の導体とベース内の金属接触部材との間に絶縁変位接続部を形成するようにベース内に手で一度に移動される。各電線キャリアとベースとの間の接続は、これらの部品が一緒に移動するため、キャリアが接触位置まで下に移動して接触部材上の穿孔点が導体に貫入して電気接続部を形成するときに、各電線内の導体が絶縁変位接触部材の上に位置付けられることを確保する。
【0006】
2本の電線をそれぞれ保持している電線キャリアの使用によって、接触部材と、電線を保持している電線通路との間の公差の増大が防止され、絶縁変位接触部材が、通路に保持されている電線内の導体と確実に係合することが確保される。
【0007】
本コネクターアセンブリにおいて用いられる電線キャリアは、異なる直径の電線を受け入れるとともに配向する専門の電線通路を有するため、電線キャリアがベース内に移動すると、絶縁変位接点が電線を穿孔し、電線内の導体と係合して電気接続部を形成する。
【0008】
本電気コネクターアセンブリは非常にコンパクトであり、ベース内で絶縁変位接触部材が密接な間隔を有すること、及びキャリア内で電線通路が密接な間隔を有することを可能にする。これは、アセンブリを回路基板又は他の部材上に取り付けるのに必要とされる面積(real estate)を低減し、製造コストを低減する。
【0009】
本アセンブリは1つ又は複数の電線キャリアを有することができる。電線キャリアは同一であるものとすることができる。これは、アセンブリの製造コストを低減する。代替的に、アセンブリは、電気接続部を形成するために、異なる数の電線を受け入れる2つ以上の電線キャリアを有していてもよい。例えば、アセンブリは、1つの2本用電線キャリアと、1つの3本用電線キャリアとを有していてもよい。電線キャリアは、様々な直径の電線を受け入れることができる。各キャリアは、閉じ具を用いる必要なく手で閉じることができる。
【0010】
電線キャリアは、回転又は平行移動させてベースに入れることができる。キャリアは、回転してベースに入るときに、該キャリアをラッチに対して前進させるカムに沿って移動してラッチを撓ませ、電線キャリアは、完全に回転してベースに入ると、該キャリアをラッチに当接して位置決めして、ラッチとキャリアとの間の重なりを増やすとともに、ベース内にキャリアを保持するラッチ接続部を強化する。
【0011】
本電気コネクターアセンブリにおいて用いられる絶縁変位接点は、薄い金属のストリップから形成され、上方に延びる3つの穿孔点を有する。これらの穿孔点のうちの2つの先端は、ストリップの反対の側に位置し、アセンブリを閉じる間に、キャリア内の接触スロットの対向壁に沿って摺動してスロットの上で電線通路内に位置する電線の導体と係合する。第3の穿孔点は、ストリップの両側間の中間に位置する先端を有する。これらの横方向に離間した3つの先端によって、該先端が電線内の撚線導体と係合して該導体との電気接続部を形成する可能性が高まる。
【0012】
3つの穿孔点は、該穿孔点の基部においてストリップの厚さに等しい厚さを有し、穿孔点の高さに沿って先端にかけて厚さが低減する。先端は、電線内の撚線導体内に挿入され、更なる挿入によって導体を広げて離し、先端と電線の撚った部分(strand)との間の垂直力を増大させる。電線は電線通路内に閉じ込められる。先端の側面及び縁部と導体の撚った部分との間の垂直力が増大することによって、導体との電気接続が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による電気コネクターアセンブリの正面斜視図である。
【図2】図1に示されるアセンブリの後面斜視図である。
【図3】電線が取り外された状態の、アセンブリの上面図である。
【図4】開位置にある一方の電線キャリアを示し、他方の電線キャリアは取り外されている、図1と同様の図である。
【図5】より大径の電線がアセンブリ内にある状態の、図1に示すアセンブリの後面図である。
【図6】より小径の電線がアセンブリ内にある状態の、図5と同様の後面図である。
【図7】アセンブリを閉じる前、かつ電線と接触部材との間に電気接続部を形成する前の、電線キャリアが電線挿入位置にあり電線がキャリア内に挿入されている状態のアセンブリの縦断面図である。
【図8】アセンブリを閉じて電気接続部を形成した後の、図7と同様の図である。
【図9】図8の線9−9に沿った縦断面図である。
【図10】図8の線10−10に沿った縦断面図である。
【図11】図8の線11−11に沿った縦断面図である。
【図12】電線キャリアが取り外された状態のコネクターアセンブリのベースの上面図である。
【図13】大径電線用の電線キャリアの正面斜視図である。
【図14】小径電線用の電線キャリアの正面斜視図である。
【図15】アセンブリにおいて用いられる接触部材の対向面のうちの一方の側の図である。
【図16】アセンブリにおいて用いられる接触部材の対向面のうちの他方の側の図である。
【図17】接触部材の上面図である。
【図18】図17の線18−18に沿った断面図である。
【図19】図17の線19−19に沿った断面図である。
【図20】図17の線20−20に沿った断面図である。
【図21】第2の実施形態の電気コネクターアセンブリの上面図である。
【図22】電線と接触部材との間に電気接続部を形成する前の、図21のアセンブリの側面図である。
【図23】図21の線23−23に沿った縦断面図である。
【図24】アセンブリを閉じて電気接続部を確立した後の、図23と同様のアセンブリの縦断面図である。
【図25】線25−25におけるアセンブリの断面図である。
【図26】線26−26におけるアセンブリの断面図である。
【図27】アセンブリを閉じて電気接続部を確立した後の、図25と同様の断面図である。
【図28】アセンブリを閉じて電気接続部を確立した後の、図26と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の実施形態の電気コネクターアセンブリ10が図面の図1〜図20に示されている。アセンブリ10は、成形されたプラスチックのベース12と、ヒンジ接続部16においてベースの後方端部に枢着されている2つの成形されたプラスチックの電線キャリア14とを含む。キャリア14に挿入される電線20との冗長な絶縁変位電気接続部を形成するために、4つの金属接触部材18がベース12内に取り付けられている。2本の電線が各電線キャリアに挿入される。
【0015】
電線20は通常、小径を有し、PVCで作製することができる絶縁シース24によって囲まれている、中心の小さい金属撚線導体22を有する。図1に示されている電気コネクターアセンブリ10は、AWG22電線又はAWG24電線20との確実な電気接続部を形成する。図14は、AWG26電線との接続部を作る代替的な電線キャリア174を示している。
【0016】
AWG22〜26電線は非常に細い。AWG22電線は、1.6mmの直径を有し、0.65mmの直径を有する撚線導体を有する。AWG24電線は、1.4mmの直径を有し、0.51mmの直径を有する撚線導体を有する。AWG26電線は、1.0mmの直径を有し、0.40mmの直径を有する撚線導体を有する。コンパクトなアセンブリ10は、これらの細い電線内の導体との確実で冗長な絶縁変位接続部を形成する。
【0017】
ベース12は、平坦な底壁28と、該底壁28の前方を横切って延びる接触ハウジング30と、該ハウジング30とは反対側の、底壁の後方を横切って延びる後方縁部32とを有する。垂直側壁34及び36が、ハウジング30と縁部32との間に底壁28の側部上に延びている。壁34及び36は、縁部32の後方に延びる後方延長部38及び40を含む。ベースは、延長部38及び40間に中央延長部42を含む。これらの延長部は、電線キャリアとのヒンジ接続部を形成する。各電線キャリア14の後方部分は、中央延長部42と、側部の延長部38及び40のうちの一方との間に位置する。
【0018】
側壁34及び36とハウジング30とは、2つの電線キャリア14を受け入れる中央凹部44を形成するように底壁28の上に延びている。凹部42の後方側は、電線キャリア14と、該キャリアから延びる電線とを収容するように延長部40及び42間と延長部38及び42間とが開口している。延長部38、40及び42のヒンジ接続部16は、該延長部内に延びる、後方に面する開口した支柱受け入れスロット46を含む。各スロットの狭い口48が、以下で説明するように、電線キャリア14の枢動支柱とスナップ係合するように幅が低減している。
【0019】
接触ハウジング30は、ベース12の前方にわたって離間している4つの接触室50を含む。各室50は、後方開口52を通して中央凹部44に開口しており、細長い接触ピン又はブレードを受け入れる前方に面する開口54を含む。長手方向スロット56が、各室50と位置合わせして底壁28内に形成されており、該室から後方縁部32に延びている。スロット56の前方端部58は室50内に延びている。図7を参照のこと。
【0020】
2つの一体的なラッチ60が、底壁28の前方から、前方のハウジング30に隣接して上方に延びている。各ラッチ60は、一対のスロット56間に位置し、上方に延びる堅固であるが(stiffly)可撓性のあるアーム62と、該アームの上部にある後方に面するラッチ部材64とを含む。ラッチ60のそれぞれは、電線キャリア14が図1、図2及び図3に示すような凹部44内の接触位置に回転すると、該キャリアを凹部44内に保持する。
【0021】
遮蔽位置合わせ部材66が、ハウジング30からラッチ60間に後方に延びており、後方に面する垂直スロット68を含む。スロット68は、ベース12の後方にある中央延長部42内の前方に面するスロット70と対向している。
【0022】
アセンブリ10には、金属のEMIシールドを設けることができる。シールドは、接触位置において端部がスロット68及び70内に延びている状態でキャリア14間に嵌まる金属プレート(図示せず)を含む。プレート(図示せず)による電気接続部における円周金属シールドが、キャリア及びベースの周りに延びることができる。
【0023】
図3に示すように、延長部38、40及び42の内側72は、これらの延長部間の凹部74の幅を狭めるようにベース12の後方から離れて内方にテーパー状になっている。延長部38、40及び42の前方面はそれぞれ、上側の丸みを帯びたカム面78と、底壁28に隣接する下側の垂直支持面80とを含む。
【0024】
各延長部38、40及び42の内側は、テーパー状の壁72においてベースから上縁部84へ上に延びる側部キャビティ74を有する。図4を参照のこと。キャビティの上縁部84は、ベースに取り付けられた電線キャリアの上方回転を制限する。ベースの側壁34は凹部76において高さが低減している。
【0025】
ベース12に取り付けられる金属接触部材18が図15〜図20に示されている。各接触部材18は、ベリリウム銅、リン青銅又は他の好適な金属とすることができる、平坦な、均一な厚さの金属素材から形成される。各接触部材18は、平行な側面86及び88を有する、平坦な、均一な厚さの取り付け部分又はストリップ84を含む。ストリップは0.4mmの厚さを有することができる。
【0026】
図示のように音叉接点とすることができる接触要素90が、ストリップ84の前方端部から延びている。要素90は、部材18の前方端部において位置合わせ用の止め部(stop)92を形成するようにストリップから或る距離だけ上方に位置している。保持用の返し(barb)94が、以下で説明するように、部材18をベース12内に保持するために接点90から上方に延びている。3つの穿孔点96、98及び100が、ストリップ84に沿って離間しているとともにストリップ84上に延びている。穿孔点は、概ね三角形の形状であり、ストリップ84上に延びる内方にテーパー状になっている縁部を有する。
【0027】
三角形の後方穿孔点96は、ストリップの側面86及び88上に延びる、内方にテーパー状になっている側面102及び104を有する。側面102及び104は、穿孔点96の上部に位置する小さい先端106において接合している。図17及び図18に示すように、先端106は、ストリップ84の中央の上に位置し、ストリップの側面86及び88間の等距離にある。
【0028】
三角形の穿孔点98は、ストリップの側面88から該点の上部まで内方に延びる、内方にテーパー状になっている側面108を有する。点98は、ストリップの側面86の延長部を形成するとともに、穿孔点の先端114から短い距離だけ下にある、内方にテーパー状になっている短い表面112との交点まで上方に延びる垂直の位置合わせ側面110も含む。先端114は、該点の上部に位置する。先端114はストリップ84の上に位置する。先端114は、テーパー状になっている表面112によって、同一平面上にある側面86及び110から内方に短い距離を離間しており、ストリップの側面86に隣接しているとともにストリップの側面88からは離れている。図17及び図19を参照のこと。
【0029】
穿孔点100は、ストリップの側面86の上に該点の上部まで内方に延びる、内方にテーパー状になっている側面116を有する。点100は、ストリップの側面88の延長部を形成するとともに、穿孔点の先端122から短い距離だけ下にある、内方にテーパー状になっている短い表面120との交点まで上方に延びる垂直の位置合わせ側面118も含む。先端122は、該点の上部に位置する。先端122はストリップ84の上に位置する。先端122は、テーパー状になっている表面120によって、同一平面上にある側面88及び118から内方に短い距離を離間しており、ストリップの側面88に隣接しているとともにストリップの側面86からは離れている。
【0030】
後方穿孔点96は、ストリップ84の上部から先端106まで上に延びる、テーパー状になっている直線的かつ内方に傾斜している前方縁部126及び後方縁部124を有する。中央の穿孔点98は、ストリップ84の上部から先端114まで延びる、テーパー状になっている直線的かつ内方に傾斜している前方縁部128及び後方縁部130を有する。前方穿孔点100は、ストリップ84の上部から短い距離だけ上に延びる、前方に傾斜している電線保持面132を含む前方縁部と、保持面132の上部から該点の先端122まで延びる、テーパー状になっている直線的かつ内方に傾斜している縁部134を有する。点100は、ストリップ84から先端122へ延びる、テーパー状になっている直線的に前方に傾斜している後方縁部135も含む。
【0031】
前方に傾斜している保持縁部132は、電線キャリアを閉鎖接触位置まで回転させて電線との絶縁変位電気接続部を形成した後で、アセンブリ10からの電線の抜き取りを防止するロックを形成する。図17は、先端106がストリップの側面86及び88間の中央に位置し、先端114がストリップの側面86に隣接して位置し、先端122がストリップの側面88に隣接して位置することを示す。
【0032】
電気コネクターアセンブリ10では、電線キャリア14をベースに枢接する前に4つの金属接触部材18がベース12内に取り付けられる。各接触部材18は、先頭の接触要素90が凹部44の前方端部の上に、かつ該前方端部の僅かに後ろにある状態で、スロット56の上に垂直方向に位置決めされる。接触部材は次いで、ストリップ84の底部がスロット65内に嵌まるように垂直方向下方に移動される。ストリップがスロット内に入ると、接触部材は前方に移動させられて、接触要素90は、止め面92が接触室50の後方端部の壁121と当接するまで、スロットと位置合わせされている接触室50内に延びる。接触部材が図7に示すような適所にある状態で、保持用の返し94が室50の上壁と係合して接触部材をベース内に保持する。
【0033】
各電線キャリア14は、成形された誘電体138を含み、該誘電体138は、該誘電体の前方壁142から該誘電体の後方壁144まで延びる、2つの長手方向に延びる横方向に離間した電線通路140を有する。平坦な支持部材146が後方壁144の底部から後方に延びている。支持部材146は、誘電体138よりも幅狭である。対向するヒンジ支柱148が、支持部材146の端部の対向する側部から延びている。回転制限支柱150が、支持部材146の両側部から支柱148と誘電体の端部144との間に延びている。支柱150は、支柱148よりも短く、支柱148から短い距離だけ上にある。
【0034】
垂直支持部材152が、誘電体138の後方壁144と部材146の上部とを接合して部材146を支持する。キャリア14は、部材152と隣接する延長部38、40及び42との間に4つの個々の電線位置合わせスペース154を画定するようにベース12内に取り付けられる。
【0035】
電線通路140の後方部分156が、後方壁144から誘電体138内に延びている。部分156は、図9、図10及び図11に示すように非円筒形の断面を有する。各通路部分156は、AWG22絶縁電線を受け入れる下側の部分的に円筒形の部分158と、より小径のAWG24絶縁電線を受け入れる、部分158よりも直径が小さい上側の部分的に円筒形の部分160とを有する。直線的な弦状壁162が部分158及び160を接合している。より小径の、上側の円筒形の部分160は、ベース12内の接触部材18の上に位置する。より大径の、下側に部分的に円筒形の部分158も、部材18の上に位置するが、接触部材の内方に僅かにずれている。下側の部分158は、誘電体138の、下側の部分158と誘電体138の隣接する側部との間に十分な肉厚を維持するために接触部材に対してずれている。
【0036】
通路140の後方部分156は、図8に示すように後方壁144から穿孔点を越えて或る距離を延びている。通路140の前方部分164は円筒形であり、大径のAWG22電線を受け入れる直径を有する。部分164は、より小径のAWG24電線も受け入れる。AWG22電線及びAWG24電線は、アセンブリを閉じたときに部材18上の穿孔点と係合するように電線内の導体を位置決めするために、後方通路部分140に正確に位置付けられる。
【0037】
長手方向接触部材又は穿孔点スロット166が、電線キャリア誘電体138の底部から各電線通路140まで延びている。スロット166は、誘電体の前方から各接触部材18の端部まで延在し、ベース12内でスロット56の上に位置付けられる。スロット56及び166は、接触ストリップ84の厚さである0.4mmにほぼ等しい幅を有する。引き込みベベル168がスロット166の下側端部に設けられている。図7及び図9を参照のこと。斜角付き引き込み部170が、電線通路140の入口端部の周りに延びている。
【0038】
誘電体の上部に形成されている印172が、通路140に挿入することができる電線の直径を示す。図3に示すアセンブリでは、通路は、AWG22電線又はAWG24電線を受け入れることができる。AWG22電線は、図4、図5及び図7〜図11では通路に挿入されて示されている。
【0039】
図14は、代替的な電線キャリア174を示す。キャリア174は、キャリア14と同様であるが、1.0mmの外径及び0.42mmの導体径を有する、より小径のAWG26電線を受け入れる。キャリア174の電線通路176は、断面が円筒形であり、AWG26電線を受け入れる直径を有する。スロット177が通路176からキャリアの底部まで延びている。キャリア174の側面の上面にある印178は、キャリアがAWG26電線を受け入れることを示す。電線キャリア174は他の点ではキャリア14と同様である。
【0040】
各キャリア14又は174の前方端部は、凹状の段部180と、該段部からキャリアの上部まで上に延びる前方に傾斜している壁182とを含む。段部及び壁は、キャリアの前方の上部において鋭角の凹部184を形成する。キャリアを図7に示す上昇した電線挿入位置から図8に示す閉鎖接触位置まで押し下げるために、スクリュードライバーの先端のような工具を凹部184内に位置決めすることができる。凹部内の工具は、印172をキャリアの上面に印刷するか又は押す間、キャリアを安定させることができる。ラッチ面186が、誘電体138の前方端部の、電線通路140上かつ電線通路140間に位置する。この面は段部180から僅かな距離だけ下に凹んでいる。
【0041】
接触部材18をベース12内に挿入した後で、各電線キャリアを反転させて接触スロット166をキャリアの上部に位置決めし、延長部38及び42の対又は延長部40及び42の対にある一対のスロット48の後ろの回転支柱148によってキャリアをベースの後ろに位置決めする。次いで、ベース及びキャリアをともに移動させて回転支柱148を狭い口48を越えてスナップさせ、保持スロット46に入れる。支柱148がスロット内での前方移動及び後方移動を制限している。
【0042】
次に、電線キャリアを、支柱148の回りで図4及び図7に示す電線挿入位置まで回転させる。電線キャリアの回転中に、支持部材146の対向する側部が隣接する延長部上のテーパー状になっている側面72に沿って移動してキャリアを横方向に位置付けるため、接触スロット又は穿孔点スロット166は、ベース内のスロット56上に、かつスロット56内の金属接触部材18上に位置合わせして位置付けられる。図7に示すように、穿孔点の先端は、スロット166内に短い距離を延びているが、電線通路140内には延びていない。接触スロット166の底縁部のベベル184は、スロットと穿孔点との位置合わせを確保する。
【0043】
電線キャリア14の、図7の電線挿入位置への回転中に、回転制限支柱150は、隣接する延長部の内側72に沿って下方に移動する。回転制限支柱150の端部間の間隔は、キャビティ凹部74上の、延長部の隣接する側面間の間隔よりも僅かに大きい。支柱150は、下に回転して内側72を越え、壁の下にスナップして凹部74に入ることで、図4及び図7に示す電線挿入位置上への電線キャリアの上方への回転を防止する。
【0044】
また、各電線キャリアの電線挿入位置への回転中に、支持部材の後方壁144が、図4に示すように誘電体138の前方端部をラッチ60上に位置決めするように延長部上のカム面78に沿って移動する。
【0045】
電線キャリアは、上方回転及び下方回転に抗して、図4の上昇した電線挿入位置に保持される。ラッチ60は、電線キャリアの自由な下方回転を防止する。支柱148と電線キャリアの前方との間に位置する支柱150は、電線キャリアの上方回転を防止する。支柱150が誘電体138の後ろに位置していることによって、キャリアがベースから上に延びる角度が低減することで、電線挿入位置からベース内の接触位置への下へのキャリアの回転が容易となる。
【0046】
電線キャリアが電線挿入位置にある状態では、絶縁AWG22電線又は絶縁AWG24電線が、アセンブリの後方から電線キャリア通路156内に挿入される。電線の前端部は、電線位置合わせスペース154内に位置決めされ、前方に押されて電線通路に入る。通路の後方向端部にある斜角付き引き込み部170は、電線を通路内にガイドする。AWG22電線は、下側の電線通路部分158に嵌まる。より小径のAWG24電線は、通路内に緩く延びる。電線キャリアの接触位置への移動中に、小径のAWG24電線は上に移動して上側の通路部分160に入り、該電線と電線内の導体とを、点96、98及び100によって穿孔される位置に位置付けるようにこれらの部分内に保持される。
【0047】
電線は、配線環境による必要に応じて、通路を通して好適な距離を給送される。電線キャリア14から前方に延びる電線のいかなる先頭部分も、キャリアの前方においてトリミングされる。電線は、図7に示すように通路内に位置決めされる。
【0048】
電線キャリアを、図7の上昇した電線挿入位置から図8の下側の接触位置まで下に回転させてベース内に入れることによって、電線内の導体と接触部材18の穿孔点との間に絶縁変位電気接続部が形成される。キャリアを回転させてベース内に入れるとともに電線を穿孔するにはかなりの力が必要とされる場合がある。この力は、図7の開いたアセンブリをプレス工具の2つの平坦な表面間に位置決めすることによって加えることができる。これらの表面は一緒に移動して、電線キャリアの上部及びベースの底部と係合するとともにキャリアを下方に回転させてベース内に入れる。
【0049】
代替的には、ベースを支持面上に位置決めしてもよく、工具を電線キャリアの上部に形成されている横断溝(図示せず)又は凹部184内に嵌め込んで、キャリアに対して下向きの力を加えるとともにキャリアを下に回転させてベースに入れることができる。
【0050】
プレスを用いて電線キャリアを回転させてベースに入れる場合、キャリアと係合する閉じ面を下方へ移動させて、プレスの表面が側壁の凹部76の上部と係合するまでキャリアを回転させてベース内に入れる。凹部は、キャリアの過回転、及びその結果生じるアセンブリへの損傷を防止する。
【0051】
電線キャリア14は、閉じた接触位置へ回転するときに、カム面78に沿って移動してラッチ60に当接して移動する。支柱148はスロット46内を前方へ移動する。ラッチ60は前方に固定されており、キャリアが完全に回転して凹部44内に入るとともに段部180がラッチ部材64の下面の下にくると、ラッチはその元の位置に戻り、段部上の部材64は電線キャリアを支持面80とラッチ部材64との間の閉じた接触位置に保持し、穿孔点とキャリア内の電線との間に絶縁変位接続を維持する状態となる。面186は、部材64の高さに等しく誘電体138の上部の下に凹んでいるため、ラッチがキャリアの上部の上に突出しない。ラッチはアセンブリの高さを増大させない。
【0052】
アセンブリを閉じる間、キャリア内の電線の導体を穿孔するために、点98及び100の位置合わせ側面110及び118が、それらの点上の先端114及び122を適所にあるスロット壁から或る距離に位置付けるようにスロット166の壁に沿って摺動する。先端114及び122間の横方向の間隔は、通路140にある電線20内の導体22の直径よりも小さい。AWG22電線及びAWG24電線との絶縁変位電気接続部を形成するために、先端122、114、106は個々に、より細いAWG24電線内の導体の直径である0.51mmよりも密に互いに離間しなければならない。更により細いAWG26電線内の導体との電気接続部を形成するために、先端は、AWG26電線の導体の直径である0.40mmよりも短い距離を離間しなければならない。横方向に0.40mm未満の距離を離間している、穿孔点の先端114及び122を有する、単一の金属接触部材18を用いて、AWG22電線、AWG24電線及びAWG26電線内の導体との電気接続部を形成することができる。
【0053】
両面がテーパー状になっている穿孔点96は、電線の中心に当接して上に移動し、導体の中心に貫入して部材18と導体との間に第3の絶縁変位電気接続部を形成する。
【0054】
図7に示すように、より大径のAWG22電線の貫入中に、該電線は電線通路の拡大底部に保持され、通路の部分158及び160との間の弦状壁162に対して押し上げられる。小径のAWG24電線の貫入中には、電線は通路部分160に押し上げられ、穿孔点が電線を貫通する。両方の場合において、電線は3つの穿孔点96、98及び100上に正確に位置決めされ、これらの点は導体を穿孔して3つの絶縁変位電気接続部を作る。
【0055】
電線キャリアが下に回転してベースに入り、キャリア内の電線と金属接触部材との間に電気接続部を形成した後で、前方穿孔点100の前方に面する止め縁部132が、各電線通路内に閉じ込められている電線の絶縁部を貫通することで、アセンブリから後方に延びる電線の部分に引張力が加わった場合に電線が引き抜かれることを防止する。
【0056】
電線キャリアが回転してベース内に入り、キャリア内の電線との電気接続部を確立する間、穿孔点98及び100の先端114及び122は、穿孔点の位置合わせ側面110及び118の、スロット166の対向する平行な壁に沿った摺動係合によって、電線に対して適切な位置に維持される。接触部材18は、スロット166の幅に等しい厚さを有するため、位置合わせ側面は、接触部材18が電線に貫入して中心にある導体と先端が電気接続部を作るときにスロットの壁に沿ってガイドされる。穿孔点とスロット166の壁との間のこの摺動係合によって、先端がスロットの壁から僅かに内方に位置決めされ、先端が中心にある導体と係合して該導体に貫入することが確保される。電線は、AWG22であるかAWG24であるかにかかわらず、電線キャリア14内に位置決めされる場合には、又は、AWG26である該電線がキャリア174内に位置決めされる場合には、位置合わせされた穿孔点上の適所に導体が保持された状態でスロットの上に位置付けられる。アセンブリ10における穿孔点98及び100の位置合わせは、平坦で平行なスロットの側壁と、穿孔点の平坦な位置合わせ側面との間の相補的な摺動位置合わせ係合によって維持される。キャリアは回転してベースに入る。
【0057】
穿孔点スロットの壁と穿孔点の位置合わせ側面との間の複数のタイプの摺動係合を用いて、キャリアがベース内へ移動している間に先端を位置合わせすることができる。例えば、穿孔点の位置合わせ側面と電線キャリア内の1つのスロット壁との間の相補的な摺動位置合わせ係合は、上述したように互いに沿って摺動する2つの平坦で平行な表面によって確立することができる。
【0058】
穿孔点とスロット壁との間の相補的な摺動位置合わせ係合は、A)スロット壁若しくは穿孔点の一方にある1つの平坦な表面と、B)該スロット壁若しくは穿孔点の他方にある幾何学的点若しくは線間との係合によって確立することもできる。
【0059】
さらに、穿孔点と側壁との間の相補的な摺動位置合わせ係合は、互いに沿って摺動する2本の線、又は互いに沿って摺動する1本の線と幾何学的点とによって確立することができる。2本の線は、電線キャリアが接触位置へ移動している間に係合によって穿孔点上の先端同士の横方向位置が維持されるのであれば、直線的であっても湾曲していてもよい。
【0060】
本明細書において用いる場合、穿孔点と電線キャリアの側壁との間の「相補的な摺動位置合わせ係合」は、中心にある導体と係合して絶縁変位電気接続部を確立するために穿孔点の先端が電線内へ位置合わせされて移動することを確保する、全ての関係を含む。
【0061】
図1〜図20に開示されている第1の実施形態では、電気コネクターアセンブリ10は、ベース12と、該ベースに取り付けられている2つの2本用電線キャリア14とを含む。本発明は2つの電線キャリアを有するアセンブリに限定されない。所望であれば、アセンブリは、単一の電線キャリアを有することができるか、又は3つ以上の電線キャリアを受け入れるように構成されているより広いベースにわたって横方向に離間している3つ以上の電線キャリアを有することができる。さらに、電線キャリアは、1つ又は3つ以上の電線通路を有し、1本の電線、3本以上の電線を、ベース内の適切な数の接触部材とともに受け入れることができる。
【0062】
第1の実施形態では、電気コネクターアセンブリ10内の電線キャリアを下に回転させてベース内に入れることで、ベースに取り付けられている接触部材から上方に延びる穿孔点との絶縁変位接続部を確立する。
【0063】
図21〜図28は、成形された誘電ベース202と成形された誘電電線キャリア204とを有する、アセンブリ10に関連する第2の実施形態の電気コネクターアセンブリ200を示す。電線キャリア204は真っ直ぐに下に押されて、すなわち平行移動してベース内に入ることで、絶縁変位電気接続部を形成する。アセンブリ200は、アセンブリ10の構成部材と同一の構成部材を用いる。アセンブリ200において用いられるアセンブリ10の構成部材を説明する参照符号は、上記で採用した参照符号を用いて特定される。
【0064】
ベース202はベース12と同様であり、底壁28と、該底壁のスロット56と、側壁34及び36と、ベースの前方端部を横切って延びる接触ハウジング30とを含む。金属接触部材18は、接触要素90がハウジングの接触室50内にある状態でスロット56内に嵌まる。
【0065】
電線キャリア204は、矩形の成形されたプラスチック本体206を含み、該本体の後方から前方へ4つの離間した電線通路140が延びている。所望であれば、キャリア174内の電線通路176と同様の円筒形の電線通路を用いることができる。接触スロット又は穿孔点スロット166が通路140からキャリアの底部まで延びている。
【0066】
垂直位置合わせスロット208が、側壁34及び36の内面に設けられている。相補的な垂直位置合わせ突起又はリブ210が、本体206の両側から外方に延び、スロット208に嵌まっている。突起210は、スロット208内に密に滑り嵌めし、ベース202内で電線キャリアがハウジング30に対して接離するように移動することを防止する。スロット208は、図21、図22、図23、図25及び図26に示す上昇した電線挿入位置から、図24、図27及び図28に示す、電線キャリアがベース内に着座している状態の接触位置までの電線アセンブリ204の移動を可能にするようにベースの底壁28から側壁の上部まで延びる。
【0067】
電線キャリア204は、前述したように、壁34及び36の内面間に密に滑り嵌めするため、接触部材18上の穿孔点が穿孔点スロット166と位置合わせされ、電線キャリアがベース内へ入る電線挿入位置から接触位置に向けて移動することによって、接点と電線内の導体との間の電気接続部を確立するように、穿孔点を通路176内に挿入されている電線20内の導体内に移動させる。
【0068】
電線キャリア204は、図21に示される2つの対角線上に離間した上側ラッチ止め部212と、2つの対角線上に離間した下側ラッチ止め部214とを含む。止め部212は、図21に示すようにキャリアの左上右角部及び右下角部において、キャリアの、ベースの壁34、36に隣接する側に位置する。下側ラッチ止め部214は、止め部212の下の高さ位置において、キャリアの、対向する角部に隣接する側に位置する。止め部212の下側面216はテーパー状になっている。止め部214の下側面218も同様にテーパー状になっている。
【0069】
ラッチ220が、側壁36及び38の上部から電線キャリアに沿って、上側ラッチ止め部212及び下側ラッチ止め部214を越えて内方に延びている。ベース202の側壁は幾分可撓性があり、上側止め部212及び下側止め部214がラッチ220を越えて移動している間、また、戻る間、外方への弾性的な変位を可能にする。
【0070】
電線キャリア204は、位置合わせ部材又はリブ210が位置合わせスロット208内にある状態でキャリアをベースの上部に位置決めし、次いでキャリアをベース内に押し下げることによって、ベース202上の上側電線挿入位置に取り付けられる。2つの対角線上にある下側ラッチ止め部214がラッチ220と係合し、ベースの側面を外方に撓ませ、かつ該ラッチを越えて図25に示す上昇した電線挿入位置に移動する。壁34、36は撓んで戻り、ラッチ220を下側止め部214の上、かつ上側止め部212の下に位置付ける。電線アセンブリは、止め部212及び214によってベース上の電線挿入位置の適所に保持される。
【0071】
電線を電線通路140に挿入した後で、電線キャリアをベースに押し込むことによって、上側ラッチ止め部212が壁34、36を外方に撓ませ、ラッチ220を越えて図27及び図28に示すような下側接触位置に移動する。この位置では、上側ラッチ止め部はラッチ220の下に位置し、電線キャリアをベース202内の適所に保持する。
【0072】
電線キャリアがベース内へ移動している間、上述したように、接触部材上の穿孔点は電線通路にある電線内へ延び、電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する。
【0073】
所望であれば、キャリアの通路内に挿入することができる電線のAWGサイズを特定する印を、電線キャリアの上部に設けることができる。
【0074】
第1の実施形態の電気コネクターアセンブリ10及び第2の実施形態の電気コネクターアセンブリ200は両方とも、アセンブリに挿入された小径の電線と、接触要素90を係合させるように接触室50内に挿入された接触支柱又はブレードとの間に確実な絶縁変位電気接続部を形成する。
【0075】
電気コネクターアセンブリ10及び200が用いる電線キャリアは、回転又は平行移動してそれらのそれぞれのベース内に入ることで、2つの接触部材によって電気接続部を形成する。それぞれが2本の電線を受け入れる電線キャリアの使用によって、電線内の導体が電線通路内に挿入されている状態で穿孔点が電気接続部内に延びるように各キャリアをベース内に移動させるのに必要な力が低減する。2本の電線を有する電線キャリアは、上昇した電線挿入位置から接触位置まで手で押すことができる。このタイプの電線キャリアの使用は、現場で電気接続部を形成するために専門の工具を準備する必要性をなくす。電線キャリアは単に手でベースに押し込まれる。所望であれば、電線キャリアは、1本、又は3本以上の電線用に準備してもよい。3本以上の電線を受け入れる電線キャリアは通常、工具を用いて接触位置に移動される。
【0076】
電気コネクターアセンブリ10及び200は、小型であり、接触部材と電線通路内の電線との間の非常に近接した中心線の間隔を有する。これらのアセンブリのサイズの低減によって、製造コストが低減し、アセンブリを回路基板又は他の回路部材に取り付けるのに必要なスペースの量が低減する。
【0077】
電気コネクターアセンブリ10及び200はそれぞれ、ベースと2つの同一の電線キャリアとを含む。同一の電線キャリアの使用によって製造コストが低減する。専用の電線通路は、異なる直径の電線を通路内へ位置決めすること、及び通路内に位置決めされた細い電線との確実な絶縁変位接続部を形成することを可能にする。通路は、電線内の導体が閉じる間に穿孔点の上に位置付けられ、それによって穿孔点が導体と係合して導体との電気接続部を形成することを確保する。穿孔点の三角形形状及び穿孔点のテーパー状になった厚さは、穿孔点と電線内の導体との間に垂直力を提供し、電気接続部を強化する。
【0078】
3つの電線穿孔点の先端は、穿孔点が電線通路に挿入されている電線内の導体に当たって該導体を貫通する可能性を高めるように接点の幅にわたって横方向に離間している。通常、電線通路の形状は、通路にある電線内の導体が先端の上に位置付けられること、及び3つの先端全てが導体に当たることを確保する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクターアセンブリであって、
ベースと、
電線キャリアであって、前記ベースに面する表面を有する、電線キャリアと、
前記電線キャリア内の電線通路と、
前記電線キャリア内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、前記ベース上の取り付け部分と、接触要素と、第1の穿孔点及び第2の穿孔点とを有し、該第1の穿孔点及び該第2の穿孔点は、前記取り付け位置に沿って離間しているとともに前記穿孔点スロット内に延び、該穿孔点の上部に小さい先端と、該穿孔点に沿って前記先端と前記取り付け部分との間に延びる第1の位置合わせ側面と、該穿孔点に沿って前記先端と前記取り付け部分との間に延びる第2のテーパー状側面とをそれぞれ有し、前記第1の穿孔の前記位置合わせ側面は一方のスロット壁と摺動可能に係合し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ側面は他方のスロット壁と摺動可能に係合する、金属接触部材と、
を備え、
前記電線キャリアが電線挿入位置にある場合に絶縁電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記ベース及び前記電線キャリアを一緒に接触位置まで移動させると、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との横方向に離間した絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項2】
前記アセンブリは、前記ベースと前記電線キャリアとの間にヒンジ接続部を含み、前記ベース及び前記電線キャリアは、前記電線挿入位置から前記接触位置へ一緒に回転する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記アセンブリは、前記ベース及び前記電線キャリアのうちの一方にラッチと、前記ベース及び前記キャリアのうちの他方にラッチ面とを含み、前記ラッチ及び前記ラッチ面は、互いに係合して前記ベース及び前記電線キャリアを一緒に前記接触位置に保持する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記電線キャリアは、本体であって、前記電線通路及び前記スロットは該本体内に形成される、本体と、前記電線通路の一端部において該電線キャリアと接合する支持部材であって、前記本体から離れるように延びる、支持部材とを含み、前記ヒンジは、前記支持部材上に前記本体から離れて位置する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記アセンブリは、前記ベースと前記電線キャリアとの間に線状の摺動接続部を含み、前記ベース及び前記電線キャリアは、前記電線挿入位置から前記接触位置へ直線状に一緒に移動する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記接触部材は、前記穿孔点スロットに入る第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該穿孔点の上部に小さい先端を有し、該先端は前記スロットの側壁間に概ね等距離に位置する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の穿孔点及び前記第2の穿孔点のそれぞれの位置合わせ側面とスロットの側壁との間に、相補的な摺動位置合わせ係合部を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記接触部材は、前記ベース内の溝に嵌まるストリップを含み、前記接点は該ストリップから上方に延び、前記接点の前記位置合わせ側面は前記ストリップの側面の延長部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
各接点は概ね三角形の形状であり、前記位置合わせ側面の上部から前記先端まで延びる内方にテーパー状になっている短い表面を含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記アセンブリは第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該点の上部に小さい先端と、前記ストリップから前記先端までそれぞれ延びる内方にテーパー状になっている2つの側面とを含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
1つの接点が前記ストリップに隣接する止め縁部を含み、該止め縁部は、電線の引き抜きを防止するように、前記点によって穿孔される前記電線上の絶縁部と係合する、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記電線通路は、上側の部分円周部分と下側の部分円周部分とを備え、前記上側部分のサイズは、前記下側部分のサイズよりも小さく、前記アセンブリは、前記通路内に延びる異なる直径の電線との絶縁変位電気接続部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記部分円周部分間に延びる弦状壁を含む、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記電線通路の前記上側の部分円周部分又は前記下側の部分円周部分のうちの一方は、前記穿孔点スロットに対して横方向にずれている、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記アセンブリは、前記キャリアを前記ベースに向けて移動させるために該ベースと該キャリアとの間にヒンジを含み、前記電線キャリア上の上方に面する表面が前記ベース上の下方に面する表面の下に位置し、これらの前記表面は前記電線挿入位置上での前記電線キャリアの回転を防止する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記電線キャリアは、本体と、該本体の一端部から離れるように延びる支持部材であって、或る幅を有し、前記ベースは該支持部材の両側に位置する2つの後方突起を含む、支持部材と、該支持部材と前記本体から離れた前記ベースとの間にヒンジとを含み、前記突起は、該突起間の距離を低減する、内方に面するテーパー状になっている側面を有し、前記電線キャリアが前記電線挿入位置へ前記ヒンジ回りに回転することによって、前記支持部材が前記突起間で前記テーパー状になっている表面に沿って移動し、該支持部材を前記ベースに対して横方向に位置決めするとともに前記穿孔点スロットを前記ベースの前記穿孔点上に位置合わせし、それによって、前記電線キャリアが前記電線挿入位置にあるときに前記穿孔点が前記スロット内に延びる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記電気コネクターアセンブリは2本の電線との電気接続部を形成するためのものであり、前記電線キャリアは、第2の電線通路と第2の穿孔点スロットとを含み、前記ベース上の2つの穿孔点を有する第2の接触部材が前記第2の穿孔点スロットに入る先端を有し、前記電線キャリアは、前記電線挿入位置から前記接触位置まで手で移動させることができる、請求項1に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項18】
電気コネクターアセンブリであって、
表面を有する電線キャリアと、
前記電線キャリア内に電線通路と、
前記電線キャリア内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、接触要素と、第1の穿孔点及び第2の穿孔点とを有し、該穿孔点は、前記穿孔点スロットに沿って離間しており、該穿孔点の上部に、前記電線通路に隣接する小さい先端と、前記先端から離れるように該穿孔点に沿って延びる第1の位置合わせ側面と、前記先端から離れるように該穿孔点に沿って延びる第2の位置合わせ側面とをそれぞれ有し、それによって、前記穿孔点の厚さは前記先端から離れるにつれて増大し、前記第1の穿孔点の前記位置合わせ側面は一方のスロット壁と摺動可能に係合し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ側面は他方のスロット壁と摺動可能に係合する、金属接触部材と、
を備え、
絶縁電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記穿孔点を前記スロット内に前記電線通路に向けて移動させると、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との横方向に離間した絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項19】
前記接触要素は前記接触部材の一端部にある、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記アセンブリは、ベースと、該ベースと前記電線キャリアとの間にヒンジとを含み、前記接触部材は前記ベースに位置し、前記電線キャリアが前記ベースに向かって回転することによって前記穿孔点が前記スロット内に移動する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記電線キャリアを前記ベースから離れた電線挿入位置に保持するラッチを含む、請求項20に記載の電気コネクター。
【請求項22】
前記電線キャリアを前記ベースに隣接する接触位置に保持するラッチを含む、請求項20に記載の電気コネクター。
【請求項23】
前記アセンブリは、ベースと、該ベース上に前記接触部材と、前記ベースと前記電線キャリアとの間に摺動接続部とを含み、前記ベース及び前記電線キャリアは線に沿って一緒に移動する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記電線キャリアを前記ベースに隣接して保持するラッチを含む、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記接触部材は、前記穿孔点スロットに入る第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該穿孔点の上部に小さい先端を有し、該先端は前記スロットの側壁間に概ね等距離に位置する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記第1の穿孔点及び前記第2の穿孔点のそれぞれの位置合わせ側面とスロットの側壁との間に、相補的な摺動位置合わせ係合部を含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記金属接触部材はストリップを含み、前記接点は該ストリップから上方に延び、前記接点の前記位置合わせ側面は前記ストリップの側面の延長部を形成する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記アセンブリはベースを含み、前記ストリップは該ベースの溝に嵌まる、請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記金属接触は第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該点の上部に小さい先端と、前記ストリップから離れて延びる内方にテーパー状になっている2つの側面とを含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記金属接触は、電線の引き抜きを防止するように前記電線通路内の前記電線上の絶縁部と係合する止め縁部を含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記電線通路は、上側の部分円周部分と下側の部分円周部分とを備え、前記上側部分のサイズは、前記下側部分のサイズよりも小さく、前記アセンブリは、前記通路内に延びる異なる直径の電線との絶縁変位電気接続部を形成する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記電線通路は、AWG22〜AWG26の電線を受け入れるサイズである、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項33】
絶縁電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する方法であって、
a)中心にある導体と周囲の絶縁部とを有する電線を電線キャリア内の電線通路に位置決めするステップと、
b)2つの離間した金属穿孔点を前記電線キャリアのスロット内に延ばすステップであって、各穿孔点は、一方のスロット壁と係合する位置合わせ側面と、前記スロット壁から内方に位置する小さい先端とを有し、これらの該先端は横方向に離間している、延ばすステップと、
c)前記穿孔点の前記位置合わせ側面を対向する前記スロット壁に沿って摺動させるとともに前記穿孔点の前記小さい先端を前記スロット壁の内方に維持することによって、前記穿孔点を前記スロットの内方に沿って前記電線に向けて移動させるステップと、
d)前記穿孔点の前記先端を、前記スロット壁から内方の位置において、前記電線上の前記絶縁部を通して該電線の前記導体内に移動させるステップであって、前記導体との横方向に離間した2つの絶縁変位電気接続部を形成する、移動させるステップと、
を含む、絶縁電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する方法。
【請求項34】
e)前記スロット内に第3の穿孔点を設けるステップであって、該第3の穿孔点は、前記スロット壁間の概ね等距離に位置する小さい先端を有する、設けるステップと、
f)前記第3の穿孔点を前記電線に向けて移動させるステップであって、それによって前記第3の穿孔点の前記先端は前記電線上の前記絶縁部及び前記電線内の前記導体に貫入して、前記横方向に離間した接続部間に位置する前記導体との第3の絶縁変位電気接続部を形成する、移動させるステップと、
を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記電線内の前記導体の直径は、前記穿孔点の前記先端の横方向の間隔よりも大きい、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
電気コネクターアセンブリであって、
表面を有する電線キャリアと、
前記電線キャリア内の電線通路と、
前記電線キャリア内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する平行な壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、接触要素と、第1の穿孔点及び第2の穿孔点とを有し、該穿孔点は、前記穿孔点スロットに沿って離間しているとともに該穿孔点スロット内に移動可能であり、該穿孔点の上部に小さい先端と、該穿孔点の一方の側面に位置合わせ表面と、該穿孔点の他方の側面にテーパー状の表面とをそれぞれ有し、前記第1の穿孔点の前記位置合わせ表面は一方のスロット壁と摺動可能に係合し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ側面は他方のスロット壁と摺動可能に係合する、金属接触部材と、
を備え、
電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記穿孔点を前記スロット内に移動させると、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との横方向に離間した絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項37】
前記電線通路及び前記スロットは直線的である、請求項36に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項38】
前記接触部材はストリップを含み、前記穿孔点は前記ストリップから離れるように延びている、請求項37に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項39】
前記接触部材は、前記穿孔点スロット内に移動可能な第3の穿孔点を含む、請求項38に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項40】
前記ストリップは対向する平行な側面を有し、前記第1の穿孔点の前記位置合わせ表面は一方のストリップの側面の延長部を形成し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ表面は他方のストリップの側面の延長部を形成する、請求項38に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項41】
前記電気コネクターアセンブリは、ベースと、該ベースにベーススロットとを含み、前記ストリップは前記ベーススロット内に位置決めされる、請求項40に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項42】
前記キャリアと前記ベースとの間のヒンジを含む、請求項41に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項43】
前記キャリアと前記ベースとの間にラッチ接続部を含む、請求項41に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項44】
前記ベースと前記電線キャリアとの間に線状の摺動接続部を含む、請求項41に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項45】
電気コネクターアセンブリであって、
表面を有する電線キャリアと、
前記電線キャリア内に電線通路と、
前記電線通路内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する平行な壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、接触要素と、第1の穿孔点とを有し、該穿孔点は、前記穿孔点スロット内に延び、該穿孔点の上部に小さい第1の先端と、該穿孔点の一方の側面の位置合わせ表面であって、前記先端は前記位置合わせ表面に隣接しており、該位置合わせ表面は一方のスロット壁と摺動可能に係合する、位置合わせ表面と、該穿孔点の他方の側面のテーパー状の表面であって、前記先端まで延びる、テーパー状の表面とを有する、金属接触部材と、
を備え、
絶縁電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記穿孔点を前記スロット内に移動させると、前記位置合わせ表面は前記一方のスロット壁に沿って摺動し、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項46】
前記電気コネクターアセンブリはベースを含み、前記接触部材は、前記穿孔点が前記電線キャリアの前記スロット内に移動するように前記ベースから外方に延びている状態で該ベースに取り付けられる、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項47】
前記電線キャリアと前記ベースとの間にヒンジ接続部を含む、請求項46に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項48】
前記ベース及び前記電線キャリアを一緒に保持するラッチを含む、請求項46に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項49】
前記ベースと前記電線キャリアとの間に線状の摺動接続部を含む、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項50】
前記接触部材は第2の穿孔点を含み、該第2の穿孔点は、該第2の穿孔点の上部に、前記他方のスロット壁に隣接して第2の先端を含む、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項51】
前記金属接触部材は第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、前記第1の先端と前記第3の先端との間に位置する第3の先端を有する、請求項50に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項52】
前記電線通路及び前記スロットは直線的である、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項53】
前記穿孔点は、前記先端と前記位置合わせ表面との間にテーパー状になっている短い表面を含む、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項54】
前記電線通路は断面が円形である、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項55】
前記電線通路は前記スロット上に中心決めされており、それによって前記先端は前記電線の一方の側に貫入して、中心から外れた電気接続部を形成する、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項1】
電気コネクターアセンブリであって、
ベースと、
電線キャリアであって、前記ベースに面する表面を有する、電線キャリアと、
前記電線キャリア内の電線通路と、
前記電線キャリア内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、前記ベース上の取り付け部分と、接触要素と、第1の穿孔点及び第2の穿孔点とを有し、該第1の穿孔点及び該第2の穿孔点は、前記取り付け位置に沿って離間しているとともに前記穿孔点スロット内に延び、該穿孔点の上部に小さい先端と、該穿孔点に沿って前記先端と前記取り付け部分との間に延びる第1の位置合わせ側面と、該穿孔点に沿って前記先端と前記取り付け部分との間に延びる第2のテーパー状側面とをそれぞれ有し、前記第1の穿孔の前記位置合わせ側面は一方のスロット壁と摺動可能に係合し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ側面は他方のスロット壁と摺動可能に係合する、金属接触部材と、
を備え、
前記電線キャリアが電線挿入位置にある場合に絶縁電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記ベース及び前記電線キャリアを一緒に接触位置まで移動させると、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との横方向に離間した絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項2】
前記アセンブリは、前記ベースと前記電線キャリアとの間にヒンジ接続部を含み、前記ベース及び前記電線キャリアは、前記電線挿入位置から前記接触位置へ一緒に回転する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記アセンブリは、前記ベース及び前記電線キャリアのうちの一方にラッチと、前記ベース及び前記キャリアのうちの他方にラッチ面とを含み、前記ラッチ及び前記ラッチ面は、互いに係合して前記ベース及び前記電線キャリアを一緒に前記接触位置に保持する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記電線キャリアは、本体であって、前記電線通路及び前記スロットは該本体内に形成される、本体と、前記電線通路の一端部において該電線キャリアと接合する支持部材であって、前記本体から離れるように延びる、支持部材とを含み、前記ヒンジは、前記支持部材上に前記本体から離れて位置する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記アセンブリは、前記ベースと前記電線キャリアとの間に線状の摺動接続部を含み、前記ベース及び前記電線キャリアは、前記電線挿入位置から前記接触位置へ直線状に一緒に移動する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記接触部材は、前記穿孔点スロットに入る第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該穿孔点の上部に小さい先端を有し、該先端は前記スロットの側壁間に概ね等距離に位置する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の穿孔点及び前記第2の穿孔点のそれぞれの位置合わせ側面とスロットの側壁との間に、相補的な摺動位置合わせ係合部を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記接触部材は、前記ベース内の溝に嵌まるストリップを含み、前記接点は該ストリップから上方に延び、前記接点の前記位置合わせ側面は前記ストリップの側面の延長部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
各接点は概ね三角形の形状であり、前記位置合わせ側面の上部から前記先端まで延びる内方にテーパー状になっている短い表面を含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記アセンブリは第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該点の上部に小さい先端と、前記ストリップから前記先端までそれぞれ延びる内方にテーパー状になっている2つの側面とを含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
1つの接点が前記ストリップに隣接する止め縁部を含み、該止め縁部は、電線の引き抜きを防止するように、前記点によって穿孔される前記電線上の絶縁部と係合する、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記電線通路は、上側の部分円周部分と下側の部分円周部分とを備え、前記上側部分のサイズは、前記下側部分のサイズよりも小さく、前記アセンブリは、前記通路内に延びる異なる直径の電線との絶縁変位電気接続部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記部分円周部分間に延びる弦状壁を含む、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記電線通路の前記上側の部分円周部分又は前記下側の部分円周部分のうちの一方は、前記穿孔点スロットに対して横方向にずれている、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記アセンブリは、前記キャリアを前記ベースに向けて移動させるために該ベースと該キャリアとの間にヒンジを含み、前記電線キャリア上の上方に面する表面が前記ベース上の下方に面する表面の下に位置し、これらの前記表面は前記電線挿入位置上での前記電線キャリアの回転を防止する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記電線キャリアは、本体と、該本体の一端部から離れるように延びる支持部材であって、或る幅を有し、前記ベースは該支持部材の両側に位置する2つの後方突起を含む、支持部材と、該支持部材と前記本体から離れた前記ベースとの間にヒンジとを含み、前記突起は、該突起間の距離を低減する、内方に面するテーパー状になっている側面を有し、前記電線キャリアが前記電線挿入位置へ前記ヒンジ回りに回転することによって、前記支持部材が前記突起間で前記テーパー状になっている表面に沿って移動し、該支持部材を前記ベースに対して横方向に位置決めするとともに前記穿孔点スロットを前記ベースの前記穿孔点上に位置合わせし、それによって、前記電線キャリアが前記電線挿入位置にあるときに前記穿孔点が前記スロット内に延びる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記電気コネクターアセンブリは2本の電線との電気接続部を形成するためのものであり、前記電線キャリアは、第2の電線通路と第2の穿孔点スロットとを含み、前記ベース上の2つの穿孔点を有する第2の接触部材が前記第2の穿孔点スロットに入る先端を有し、前記電線キャリアは、前記電線挿入位置から前記接触位置まで手で移動させることができる、請求項1に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項18】
電気コネクターアセンブリであって、
表面を有する電線キャリアと、
前記電線キャリア内に電線通路と、
前記電線キャリア内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、接触要素と、第1の穿孔点及び第2の穿孔点とを有し、該穿孔点は、前記穿孔点スロットに沿って離間しており、該穿孔点の上部に、前記電線通路に隣接する小さい先端と、前記先端から離れるように該穿孔点に沿って延びる第1の位置合わせ側面と、前記先端から離れるように該穿孔点に沿って延びる第2の位置合わせ側面とをそれぞれ有し、それによって、前記穿孔点の厚さは前記先端から離れるにつれて増大し、前記第1の穿孔点の前記位置合わせ側面は一方のスロット壁と摺動可能に係合し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ側面は他方のスロット壁と摺動可能に係合する、金属接触部材と、
を備え、
絶縁電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記穿孔点を前記スロット内に前記電線通路に向けて移動させると、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との横方向に離間した絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項19】
前記接触要素は前記接触部材の一端部にある、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記アセンブリは、ベースと、該ベースと前記電線キャリアとの間にヒンジとを含み、前記接触部材は前記ベースに位置し、前記電線キャリアが前記ベースに向かって回転することによって前記穿孔点が前記スロット内に移動する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記電線キャリアを前記ベースから離れた電線挿入位置に保持するラッチを含む、請求項20に記載の電気コネクター。
【請求項22】
前記電線キャリアを前記ベースに隣接する接触位置に保持するラッチを含む、請求項20に記載の電気コネクター。
【請求項23】
前記アセンブリは、ベースと、該ベース上に前記接触部材と、前記ベースと前記電線キャリアとの間に摺動接続部とを含み、前記ベース及び前記電線キャリアは線に沿って一緒に移動する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記電線キャリアを前記ベースに隣接して保持するラッチを含む、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記接触部材は、前記穿孔点スロットに入る第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該穿孔点の上部に小さい先端を有し、該先端は前記スロットの側壁間に概ね等距離に位置する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記第1の穿孔点及び前記第2の穿孔点のそれぞれの位置合わせ側面とスロットの側壁との間に、相補的な摺動位置合わせ係合部を含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記金属接触部材はストリップを含み、前記接点は該ストリップから上方に延び、前記接点の前記位置合わせ側面は前記ストリップの側面の延長部を形成する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記アセンブリはベースを含み、前記ストリップは該ベースの溝に嵌まる、請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記金属接触は第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、該点の上部に小さい先端と、前記ストリップから離れて延びる内方にテーパー状になっている2つの側面とを含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記金属接触は、電線の引き抜きを防止するように前記電線通路内の前記電線上の絶縁部と係合する止め縁部を含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記電線通路は、上側の部分円周部分と下側の部分円周部分とを備え、前記上側部分のサイズは、前記下側部分のサイズよりも小さく、前記アセンブリは、前記通路内に延びる異なる直径の電線との絶縁変位電気接続部を形成する、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記電線通路は、AWG22〜AWG26の電線を受け入れるサイズである、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項33】
絶縁電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する方法であって、
a)中心にある導体と周囲の絶縁部とを有する電線を電線キャリア内の電線通路に位置決めするステップと、
b)2つの離間した金属穿孔点を前記電線キャリアのスロット内に延ばすステップであって、各穿孔点は、一方のスロット壁と係合する位置合わせ側面と、前記スロット壁から内方に位置する小さい先端とを有し、これらの該先端は横方向に離間している、延ばすステップと、
c)前記穿孔点の前記位置合わせ側面を対向する前記スロット壁に沿って摺動させるとともに前記穿孔点の前記小さい先端を前記スロット壁の内方に維持することによって、前記穿孔点を前記スロットの内方に沿って前記電線に向けて移動させるステップと、
d)前記穿孔点の前記先端を、前記スロット壁から内方の位置において、前記電線上の前記絶縁部を通して該電線の前記導体内に移動させるステップであって、前記導体との横方向に離間した2つの絶縁変位電気接続部を形成する、移動させるステップと、
を含む、絶縁電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する方法。
【請求項34】
e)前記スロット内に第3の穿孔点を設けるステップであって、該第3の穿孔点は、前記スロット壁間の概ね等距離に位置する小さい先端を有する、設けるステップと、
f)前記第3の穿孔点を前記電線に向けて移動させるステップであって、それによって前記第3の穿孔点の前記先端は前記電線上の前記絶縁部及び前記電線内の前記導体に貫入して、前記横方向に離間した接続部間に位置する前記導体との第3の絶縁変位電気接続部を形成する、移動させるステップと、
を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記電線内の前記導体の直径は、前記穿孔点の前記先端の横方向の間隔よりも大きい、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
電気コネクターアセンブリであって、
表面を有する電線キャリアと、
前記電線キャリア内の電線通路と、
前記電線キャリア内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する平行な壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、接触要素と、第1の穿孔点及び第2の穿孔点とを有し、該穿孔点は、前記穿孔点スロットに沿って離間しているとともに該穿孔点スロット内に移動可能であり、該穿孔点の上部に小さい先端と、該穿孔点の一方の側面に位置合わせ表面と、該穿孔点の他方の側面にテーパー状の表面とをそれぞれ有し、前記第1の穿孔点の前記位置合わせ表面は一方のスロット壁と摺動可能に係合し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ側面は他方のスロット壁と摺動可能に係合する、金属接触部材と、
を備え、
電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記穿孔点を前記スロット内に移動させると、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との横方向に離間した絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項37】
前記電線通路及び前記スロットは直線的である、請求項36に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項38】
前記接触部材はストリップを含み、前記穿孔点は前記ストリップから離れるように延びている、請求項37に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項39】
前記接触部材は、前記穿孔点スロット内に移動可能な第3の穿孔点を含む、請求項38に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項40】
前記ストリップは対向する平行な側面を有し、前記第1の穿孔点の前記位置合わせ表面は一方のストリップの側面の延長部を形成し、前記第2の穿孔点の前記位置合わせ表面は他方のストリップの側面の延長部を形成する、請求項38に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項41】
前記電気コネクターアセンブリは、ベースと、該ベースにベーススロットとを含み、前記ストリップは前記ベーススロット内に位置決めされる、請求項40に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項42】
前記キャリアと前記ベースとの間のヒンジを含む、請求項41に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項43】
前記キャリアと前記ベースとの間にラッチ接続部を含む、請求項41に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項44】
前記ベースと前記電線キャリアとの間に線状の摺動接続部を含む、請求項41に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項45】
電気コネクターアセンブリであって、
表面を有する電線キャリアと、
前記電線キャリア内に電線通路と、
前記電線通路内の穿孔点スロットであって、前記電線通路から前記表面までそれぞれ延びる対向する平行な壁を有する、穿孔点スロットと、
金属接触部材であって、該金属接触部材は、接触要素と、第1の穿孔点とを有し、該穿孔点は、前記穿孔点スロット内に延び、該穿孔点の上部に小さい第1の先端と、該穿孔点の一方の側面の位置合わせ表面であって、前記先端は前記位置合わせ表面に隣接しており、該位置合わせ表面は一方のスロット壁と摺動可能に係合する、位置合わせ表面と、該穿孔点の他方の側面のテーパー状の表面であって、前記先端まで延びる、テーパー状の表面とを有する、金属接触部材と、
を備え、
絶縁電線を前記電線通路内に位置決めするとともに前記穿孔点を前記スロット内に移動させると、前記位置合わせ表面は前記一方のスロット壁に沿って摺動し、前記穿孔点の前記先端は前記電線に貫入して、該電線内の導体との絶縁変位電気接続部を形成する、電気コネクターアセンブリ。
【請求項46】
前記電気コネクターアセンブリはベースを含み、前記接触部材は、前記穿孔点が前記電線キャリアの前記スロット内に移動するように前記ベースから外方に延びている状態で該ベースに取り付けられる、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項47】
前記電線キャリアと前記ベースとの間にヒンジ接続部を含む、請求項46に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項48】
前記ベース及び前記電線キャリアを一緒に保持するラッチを含む、請求項46に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項49】
前記ベースと前記電線キャリアとの間に線状の摺動接続部を含む、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項50】
前記接触部材は第2の穿孔点を含み、該第2の穿孔点は、該第2の穿孔点の上部に、前記他方のスロット壁に隣接して第2の先端を含む、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項51】
前記金属接触部材は第3の穿孔点を含み、該第3の穿孔点は、前記第1の先端と前記第3の先端との間に位置する第3の先端を有する、請求項50に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項52】
前記電線通路及び前記スロットは直線的である、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項53】
前記穿孔点は、前記先端と前記位置合わせ表面との間にテーパー状になっている短い表面を含む、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項54】
前記電線通路は断面が円形である、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【請求項55】
前記電線通路は前記スロット上に中心決めされており、それによって前記先端は前記電線の一方の側に貫入して、中心から外れた電気接続部を形成する、請求項45に記載の電気コネクターアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公表番号】特表2013−517596(P2013−517596A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548496(P2012−548496)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【国際出願番号】PCT/IB2011/000038
【国際公開番号】WO2011/086451
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(504019733)フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー (72)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【国際出願番号】PCT/IB2011/000038
【国際公開番号】WO2011/086451
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(504019733)フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー (72)
【Fターム(参考)】
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