電気ランプ
ランプ容器及び基部を持つ電気ランプ。基部は装着空洞を持つ。該空洞とランプ容器の開口との間に、仕切り部材が備えられる。仕切り部材は、ランプ容器中の発熱部を、基部における熱の影響を受け易い部分から効果的に隔離する、熱障壁被覆を持つ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ランプに関する。更に詳細には、本発明は、ランプ容器中の発光素子と、装着空洞を備えた基部と、を有するランプに関する。
【背景技術】
【0002】
該ランプは、ハロゲン白熱ランプのような白熱ランプ、低圧ナトリウム照明、LED、高輝度放電ランプ、反射ランプ等といった、いずれのタイプのランプであっても良い。照明効率に依存して、ランプの発光素子は、多くの熱を生成する傾向があり、ランプの寿命及び安全性、並びに構成要素のコストに対して、重大な影響を与える。更に、熱の発生は、ランプの小型化の可能性を制限してしまう。
【0003】
米国特許US5458505は、冷却系を備えたランプを示している。一実施例においては、標準的なソケットへの係合のための標準的なねじ式のプラグを備えた筐体が備えられる。印刷配線基板は、ハロゲンランプを動作させるための回路を有する。ハロゲンランプはヒートシンク上に配置され、その周囲にランプカバーが配置される。ヒートシンクは穴を持ち、筐体の下部に更なる穴が備えられる。回路の上に空気を移動させるようにファンが配置される。空気は、基板の周縁に沿った開口を通して入り、基板の下部における更なる穴を通って排出される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、コンパクトで熱の影響を受け難い設計を可能とし、小型化の可能性を拡張する、改善された熱管理を備えたランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、
少なくとも1つの発光素子と、
中央開口を定義する端を持つ、前記発光素子を包囲するランプ容器と、
前記ランプ容器の中央開口に隣接する装着空洞を持つ基部と、
電気回路への電流供給のための相互に隔離された電気接点を備えた、ランプ取り付け具に前記ランプを配置するための、前記基部上の接続領域と、
前記発光素子のそれぞれの接点を前記接続領域の電気接点と実施上接触させる導電線と、
熱障壁被覆の少なくとも1つの層を有する、前記装着空洞と前記ランプ容器の開口との間に配置された仕切り部材と、
を有するランプにより達成される。
【0006】
熱障壁被覆は、基部における熱の影響を受け易い部分から、容器中の発熱部を効果的に隔離する。このことは、最適化された熱管理を備えたランプ構成に帰着し、より熱の影響を受け易い部分から熱流を引き離す。特定のランプ部分の隔離により、ランプ内の熱流は影響を受け、熱が光源又は回路の寿命を乱さないランプ領域内で熱が放散されることができる。その結果、熱の影響を受け易い部分は、ランプの耐久性に影響を及ぼすことなく、とりわけプラスチックのような、より安価な物質で作成されることができる。このことはまた、小型化の更なる可能性をもたらす。ランプの寿命は著しく向上され得る。
【0007】
熱障壁被覆は、容器に対向する面に塗布されても良いし、又は装着空洞に対向する面に塗布されても良い。任意に、熱障壁被覆は、仕切り部材の両面に塗布されても良い。
【0008】
導線は、発光素子のそれぞれの接点に、接続領域の電気接点を、直接に、又は、装着空洞に存在する発光素子を動作させるための電気的部分若しくは電気回路を介して、接触させる。斯かる電子回路は、バーナ動作に関連しない電子回路を含む、いずれのタイプのものであっても良い。このことは、バーナを動作させるために、即ち制御された態様でバーナに電気エネルギーを供給するために、適したものであり得る。該動作は、バーナをスイッチオン又はオフすること、及びバーナを減光することを有しても良い。受信器は、電気接続によって電力線コマンドを受信するために適したものであっても良い。電子回路は更に、制御コマンドに従ってバーナを動作させる(例えば該コマンドに従ってバーナをスイッチオン/オフする又はバーナを減光する)ための制御回路を有しても良い。
【0009】
任意に、仕切り部材は第1の殻部材と第2の殻部材とを有し、これら殻部材の一方又は両方が、熱障壁被覆を備えられる。第1の殻部材は装着空洞を封止するように配置されても良く、その一方で、第2の殻部材は発光素子を機構的に保持するように配置されても良い。これら殻部材は、これら部材間に分離空間を伴って、互いの上に配置されても良い。分離空間は、遮蔽空気室として働くように、密封されていても良い。代替としては、分離空間は、通気経路の一部であっても良い。斯くして、熱伝導は効果的に制限される。
【0010】
任意に、通気口が、空気を容器へと及び容器から換気するために配置される。通気口は例えば、専ら基部の周縁に沿って円をなすように配置されても良い。斯かる円は例えば、カバーが基部に沿う装着された領域に配置されても良い。通気口は更に、熱い容器部分と、装着容器のより冷たい部分との間の、該遷移領域における基部の有効断面積を制限するように働く。
【0011】
基部及び容器は、通気口から容器内部への直接の経路がないように構成される。容器内においては、電気接点を持つ発光素子が配置される。迷路構造(直接の経路がない)を備えることにより、導電素子(例えば導線)が開口部に挿入された場合に起こり得る危険が回避される。更に好適には、通気口からカバーの内側への経路は、少なくとも90°の少なくとも1つの屈曲部を含む。このことは、上述した危険を効果的に防止するのに役立つ。
【0012】
例えばハロゲンバーナのような発光素子は、突出した接点ロッドを備えたバーナ容器を有しても良い。該素子は、仕切り部材に接点ロッドを機構的に固定することによって(例えば接点ロッドに成型することによって)、装着されても良い。更に、接点ロッドと電子回路との間に接続された導線が備えられても良い。該導線は、接点ロッドよりも小さな断面積を持つ。このことは、発光素子から電子回路への熱分配において、接点ロッドが重要な役割を担い得るという発見に基づく。通常、これら接点ロッドは、機構的な接続としても働くという事実のため、単なる電気接続のために必要なものより厚いものが備えられる。接点ロッドが電子回路まで延在する場合、大量の熱がこれらロッドにより導伝され得る。しかしながら、仕切り部材において機構的な固定が既に達成されている場合には、より細い導線でも、電子回路とロッドとの間の電気的な接触を提供することができ、従って熱伝導を制限できる。
【0013】
熱障壁被覆は、典型的にガスタービン技術に用いられる、セラミック被覆である。該被覆は例えばムライト、アルミナ又はジルコニアに基づくものであっても良い。ジルコニアは一般に、単斜相の形成を防止するために、安定剤により変質させられる。典型的な安定剤としては、イットリア、カルシア、セリア及びマグネシアがある。イットリアにより安定化されたジルコニアが最も一般的に利用され、熱衝撃及び熱疲労に対して、1150℃までの抵抗力を呈する。イットリアの含有量は、一般に約7〜8重量%である。カルシアにより安定化されたジルコニアは一般に約5重量%のカルシアを有し、マグネシアにより安定化されたジルコニアは一般に約5重量%のマグネシアを有する。
【0014】
任意に、熱障壁被覆は例えば、米国特許US-A-7186466において提案されるように、酸化ネオジム及び/又は酸化ガドリニウムと組み合わせた、酸化スカンジウム及び/又は酸化イッテルビウムのような、ドーパント酸化物を有しても良い。
【0015】
他の適切な熱障壁被覆は例えば、米国特許US-A-7226672に開示されたような三二酸化ランタニドをベースにした組成物である。とりわけ低い熱伝導率を呈する熱障壁被覆は例えば、少なくとも15%の少なくとも1つの三二酸化ランタニドと、ジルコニア、セリア及びハフニアから成る群から選択された第1の酸化物を有する残余とを有しても良い。該第1の酸化物は例えば、50mol%よりも多い量で存在しても良い。各三二酸化ランタニドはA2O3の式を持ち、ここでAはLa、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0016】
更なる適切な熱障壁被覆は例えば、パイロクロア構造を持つLa2Zr2O7及び/又はペロブスカイト(BaZrO3)及び/又は金属−ガラス合成物に基づくものであっても良い。
【0017】
熱障壁被覆は、基板の表面に直接塗布されても良いし、又は基板上に固着された接着塗料に塗布されても良い。本分野において知られたいずれの手法が、本発明の実施例の1つに従って熱障壁被覆を固着させるために利用されても良い。適切な手法には、電子ビーム物理蒸着(EBPVD)、化学蒸着、液体前駆体スプレー(LPPS)手法、拡散法、溶射(例えば空気プラズマ、高速酸素燃料(HVOF))、スパッタリング、及び、以上の方法の少なくとも1つを有する組み合わせ等が含まれる。例えばEBPVDは典型的に円柱状の粒界に帰着する一方で、粉体溶射被覆は典型的に層状構造に帰着する。その一方で、液体前駆体スプレー被覆は典型的に、垂直方向の亀裂及び球状の空隙を持つ多孔性構造を示す。
【0018】
接着塗料は例えば、アルミニウム含有物質、アルミナイド、白金アルミナイド、7重量%のイットリアで安定化されたジルコニア又はMCrAlY物質(ここでMはニッケル及び/又はコバルトのような適切な物質)のようなセラミック物質を有しても良い。その他の適切な接着塗料は、Ta2O5、X2Si2O7(ここでX=La、Nd、Pr,Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu又はこれらの混合物)の式を持つ全ての希土類二ケイ酸、Y2Si2O7、ムライト、BSAS(アルミノケイ酸バリウムストロンチウム又はセルシアン)、イットリウムアルミニウムガーネット、イッテルビウムアルミニウムガーネット、及びその他の希土類アルミン酸ガーネット(ここで希土類元素はGd,Tb,Dy、Ho、Er、Tm、Lu及びこれらの混合物から成る群から選択される)から形成されても良い。他の適切な接着塗料は例えば、NiAl及び/又はNiCrに基づくものであっても良い。多層の接着塗料層は、同じ物質又は異なる物質から形成された複数の別個の層であっても良い。加えて、多層の接着塗料層は、以上の物質の混合物から成る機能的に段階状の層であっても良い。整合層及び接着塗料層として働くことに加え、これらの層は環境障壁及び酸素障壁として働くことができる。
【0019】
接着塗料は、低圧プラズマスプレー、電子ビーム物理蒸着、拡散法、及び化学蒸着法を含む(これらに限定するものではない)いずれかの適切な方法を利用して、基板上に形成されても良い。
【0020】
とりわけ適切な熱障壁被覆系は、酸化物のないMCrAlY(Mはコバルト及び/又はニッケル)、及び7乃至8重量%のイットリア安定剤を有する多孔性の微小亀裂を形成されたジルコニア被覆の上端被覆の1つ以上の層を含む。斯かる上端被覆の構成を用いると、0.3mmの層厚でも200℃もの温度差をもたらす。
【0021】
特定の実施例においては、仕切り部材は、容器の開口端を定義する容器の端部を受容する凹部を備えても良く、該受容は例えばクランプ式の態様又はスナップ式の結合である。
【0022】
仕切り部材は例えば、容器の最も大きな径よりも小さな径を持つディスク状の部分として形成されても良い。基部に面する側において、仕切り部材は、クランプ式の態様で基部の上端を受容する凹部を備えても良い。仕切り部材を基部に固定するために、1つ以上のスナップ式の結合が利用されても良い。仕切り部材は例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBTP)、ポリエチレンブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリプロピレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドイミド若しくはポリイミドのようなプラスチック物質、又は他のいずれの適切なタイプのプラスチック物質からつくられたものであっても良い。代替として、仕切り部材は、ガラス若しくはセラミック物質、又は鋼のような金属からつくられたものであっても良い。
【0023】
基部は、ランプ取り付け具にランプを配置するための接続領域を有し、該接続領域は、それぞれが電流供給導電体の1つに接続された、相互に隔離された電気接点を備える。接続領域は従来、対応するねじ式の取り付け具と協働するのに適切なねじ式のものであり得る。望ましい場合には、他のタイプの接続が利用されても良い。
【0024】
基部は例えば、仕切り部材における凹部に受容される周縁端を持つ、例えば金属又はプラスチック物質でできた外殻を有しても良い。
【0025】
ランプ容器は典型的には、例えば酸素の存在から発光素子を保護する吹きガラスでできたガラス電球のような、光スペクトルの少なくとも一部に対して透過性である透明又は半透明な物質から成る電球である。ランプのタイプに依存して、電球は気体を抜かれても良いし、若しくはアルゴンのような不活性ガスによって充填されても良く、又は例えば上述した通気口を介して周囲の空気とオープンに接続されても良い。ハロゲン白熱ランプの場合には、該ガスは1つ以上のハロゲン元素の何らかのガスをも有する。
【0026】
発光素子は例えば、例えばタングステンからつくられた1つ以上のコイル状のフィラメントを有しても良い。代替として、発光素子は、例えばハロゲン含有ガスにより満たされた内部エンベロープ内の白熱体であっても良い。更なる代替実施例においては、発光素子は、任意に例えば石英ガラスでできた内部エンベロープ内の、イオン化ガス中の電極対であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1の実施例によるランプの側面図である。
【図2】図1のランプの側断面図である。
【図3】図1、図2のランプの分解側面図である。
【図4(a)】線A−Aに沿ってとられた図1のランプの殻部の断面図である。
【図4(b)】線B−Bに沿ってとられた図4aの殻部の断面図である。
【図5】図1のランプの中央部の拡大された断面斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例によるランプの側面図である。
【図7】図6のランプの側断面図である。
【図8】図6のランプの分解側面図である。
【図9】本発明の第3の実施例によるランプの上部の拡大された側断面図である。
【図10】図9のランプの要素の分解側面図である。
【図11】本発明の第4の実施例によるランプの上部の拡大された側断面図である。
【図12】図11のランプの要素の分解側面図である。
【図13】本発明の第5の実施例によるランプの側面図である。
【図14】図13のランプの側断面図である。
【図15】図13のランプの分解側面図である。
【図16】図13のランプの下部の、一部が断面図とされた斜視図である。
【図17】線C−Cに沿ってとられた図13のランプの断面図である。
【図18】図17の線D−Dに沿ってとられた図13のランプの一部の側断面図である。
【図19】中央部が断面図で示された、本発明の第6の実施例によるランプの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、ランプ10の第1の実施例を示す。ランプ10は、ねじ式接続部14を備えた基部12を持つ。全ての実施例について該ねじ式接続部はE27のねじ式接続部として示されるが、当業者は例えばE14ねじ式接続、バイオネット接続、又はその他の接続のような異なる接続も利用され得ることを理解するであろう。
【0029】
ランプ10は更に、中央の開口部を定義する端70を持つガラス電球16として形成されたランプ容器を含む。図1に示されるように、ランプ10は、ガラス電球16中に配置されたハロゲンバーナ18である発光素子を持つ。示された電球タイプは細い形状を持つが、他の形状もとり得ることは理解されるであろう。
【0030】
基部12は、内部空間20を持つ中空のプラスチックの部分である。内部空間20内には、電子回路が配置される。図3において示されるように、該電子回路は、空間20において垂直方向に配置された2つの回路基板22を有する。回路基板22は、接続部14及びバーナ18に電気的に接続される。これら回路は、接続部14から電力供給される。回路基板22の一方は、切り換え式の態様で接続部14からバーナ18へと電力を供給する制御回路である。斯くして、該制御回路はバーナ18をスイッチオン又はオフすることができる。PWM動作により、バーナ18は減光されても良い。
【0031】
他方の回路基板22は、制御コマンドを受信するための無線受信器を有する。受信されたコマンドは制御回路に送られ、バーナ18がこれらコマンドに従って動作させられるようにする。
【0032】
ランプ10の動作時において、基部12の空間20における回路22の温度が限界を超えないように、バーナ18により生成された熱が適切に放散される必要がある。熱管理の目的のため、ランプ10は電球16内の熱いバーナ領域と、基部12内の冷えた回路領域とに分割される。
【0033】
以下に明らかとなるように、バーナ領域と回路領域との間の熱伝導を減少させるための手段がとられている。バーナ18は、距離を増大させるために電球16内の高い位置に配置される。ランプの中央部分においては、これら領域を互いから隔離するための仕切り部材24、24a、24bが配置されている。遮蔽空気室36が備えられても良い。更に、回路22からバーナ18へと延在する導電体は、減少させられた径を持つ。
【0034】
ランプ10は、電球16の内部に接続された通気口26を有し、これによりバーナ18により生成された熱が対流により放散されることができる。しかしながら、回路22が装着された基部12内の空間20は密閉されており、熱いバーナ領域からの対流は回路領域へと導かれ得ない。
【0035】
図3に示されるように、仕切り部材24は基部12と電球16との間に配置され、それ故これら2つの部分の間のインタフェースとも呼ばれ得る。仕切り部材24は、熱障壁被覆により被覆されたプラスチック部材でできた殻リング28と、殻リング28の上に装着されたガラス殻30とを有する。該ガラス殻はカップ状である。この形状のため、該ガラス殻はガラスフレア30とも呼ばれる。
【0036】
図3及び図5に示されるように、バーナ18は、ガラス製バーナ容器と突状の脚(接点ロッド)32とを有する。接点ロッド32は、本実施例においてはクリップ34によってバーナに固定され(図5を参照されたい)、バーナ18の機構的装着と電気的接続との両方のために働く。脚32は、ガラス殻30に成型されている。ガラス殻30は、中空の内部空間36を持つガラスフレアの形状を持つ。脚32は、ガラスフレア30に堅固に固定される。
【0037】
ガラスフレア30における導線38は、電気的接続のために脚32に直接に固定される。これら導線38のみが、基部12の空間20へと入る。図5に示されるように、導線38は、脚32に比べてかなり小さな径を持つ。好適には、導線38の径は脚32の径の50%、更に好適には30%よりも小さい。好適な実施例においては、これら脚は1.1mmの直径を持ち、導線38は0.2mmの直径を持つ。導線38は、ガラスフレア30の空間36を通り、更には殻28を通り、基部12中の空間20へと延在し、該空間20において回路22に接続される。
【0038】
殻リング28は、図4a及び4bに示される。殻リング28は、両面において、熱障壁被覆の層29により被覆されている。殻リング28は、組み立てられたランプ10において、基部12と電球16との間においてランプの外周に配置された外リングを持つ。殻リング28は、基部を密封するように、中空の基部12の上に装着される。
【0039】
外リングには、通気口として4つのスロット26が備えられる。通気口26は、ランプの周縁に沿って円を形成する。図4aに示される矢印から分かるように、外部からの冷たい空気が、通気口26を通って、電球16の内部に入り得る。また、電球16内の熱い空気が、通気口26を通って外に出得る。ランプ10が水平方向に装着される場合には、この種の通気は一種の煙突効果のため自動的に起こることとなる。
【0040】
通気口26を通って進む空気の通る経路(破線の矢印により示される)は、通気口26から電球16の内部への経路が直線とならないように備えられる。好適には、該経路はそれぞれの場合において約90°の屈曲部を持ち、通気口26に挿入された物体に起因する電気的な危険を防止するように働く。
【0041】
図2において示されるように、仕切り部材24は、ガラスフレア30を殻リング28の上に装着することにより組み立てられる。ガラスフレア30は、スナップ式の接続を含む種々のタイプの接続を用いて装着されても良いし、又は、図5に示されるように別個の保持部を備えても良い。ガラスフレア30及び殻リング28は、互いの上に装着され、それにより分離空間36がこれらの間に残る。
【0042】
以下に明らかとなるように、分離空間36は対流が起こらないように密閉されても良く、インタフェースの断面のかなりの部分に亘って中央に延在する室が、冷えた回路領域から熱いバーナ領域を隔離するように働いても良い。
【0043】
しかしながら、代替実施例においては、ガラスフレア30は上部に穴31を持ち、該穴は分離空間36をカバー16の内部に接続する。バーナ18を用いた加熱により、ガラスフレア30内に煙突効果が生じ、通気口26を通した空気の交換を促進する。
【0044】
以下、図6乃至8を参照しながら、本発明の第2の実施例が説明される。第2の実施例は大部分が第1の実施例に対応するため、これら実施例の差のみが詳細に説明される。双方の実施例に共通する部分は、同一の参照番号により示される。
【0045】
第2の実施例は、バーナ18の装着及び仕切り部材24aの構造が異なる点において、第1の実施例と異なる。
【0046】
第2の実施例においては、仕切り部材24aもまた殻リング28を有し、該殻リング28の表面は熱障壁被覆の層29により被覆されたガラス電球16に面している。殻リング28は、第1の実施例の殻リングとは僅かに異なる形状を持つ。しかしながら同様に、周縁部に沿って円状に備えられた通気口26を持つ外リングを有する。
【0047】
仕切り部材24aの第2の部分は、プラスチック物質でできた上部殻30aである。図7に示されるように、上部殻30aは殻リング28上に配置され、中央の遮蔽空気室36がこれら2つの間に留まるようにする。第1の実施例におけるように、ここでもまた、仕切り部材24は本質的に優れた絶縁特性を持つ二重壁の仕切りである。
【0048】
上部殻30aは、カップ状の形状である。複数の内側通気穴27が、上部殻30aに備えられる。図7に示されるように、外側通気口26を通って進む空気の通る経路(破線の矢印)は、殻リング28と上部殻30aとの間に備えられた第1の部分を含み、次いで内側通気穴27を通って延在する。該経路は直線ではなく、いずれの電気的危険も回避される。
【0049】
バーナ18の脚32は、上部殻30aに機構的に固定される。脚32は、上部殻30aの一部である保持ブロック42に固定される。脚32は90°曲げられ、両端が更に保持ブロック44に固定される。斯くして、バーナ18は上部殻30aに機構的に固定される。上部殻30aは殻リング28において受容されるため、バーナは仕切り部材に固定される。ここでもまた、かなり減少させられた径を持つ導線38が、脚32から回路22へと延在する。
【0050】
以下、図9及び図10を参照しながら第3の実施例が説明され、図11及び図12を参照しながら第4の実施例が説明される。第3及び第4の実施例は、バーナが仕切り部材に装着される態様において、第2の実施例と異なる。
【0051】
第3の実施例においては、熱障壁被覆29を持つ殻リング28は、第2の実施例におけるものと同一である。仕切り部材24bの第2の部分が保持器30bとして備えられ、第2の実施例における対応する部分と略同じ形状のカップ状の殻46を含む。殻46は穴27を備え殻リング28において受容され、それにより遮蔽空気室36を持つ二重壁の仕切り部材24と迷路状の空気経路とが提供される。
【0052】
保持器30bは更に、バーナ18の下部を受容する保持部48を有する。金属ばね部材50が保持部48に挿入され、これによりバーナ18はクランプされ、それ故機構的に固定される。
【0053】
第4の実施例は、大部分が第3の実施例に対応する。セラミックの保持部30cが、バーナ18を保持する。バーナ18は、保持部30cに接着される。代替として、セラミックセメントにより固定されても良い。本実施例においては、保持部30cの脚は、径を弱めるための穴52を持つ。このことは、熱伝導を減少させるように働く。
【0054】
以下、図13乃至図18を参照しながら第5の実施例が説明される。ここでもまた、同様の参照番号は全ての実施例において同様の部分を示す。
【0055】
上述した第1の実施例におけるように、ランプ10は、基部12の周縁部に沿って円状に配置された4つの穴状通気口を持つ。しかしながら、第5の実施例によれば、熱いバーナ領域の対流冷却は、自然な対流に依存するものではない。その代わり、外部から空気を引き込み、該空気を電球16の内部へと送るためのファン54が備えられる。
【0056】
従って通気口は、決められた吸気口26aと排気口26bとを有する。
【0057】
ファン54は、軸流型のものである。図16に示されるように、該ファンは特別に適応された殻リング29に装着される。ファン54はランプ10に同軸に装着され、それによりバーナ18に向けて軸方向に空気を輸送する。
【0058】
図18に示されるように、殻リング28aは、熱障壁被覆の層29を備えられ空洞20を密閉する板56を有する。板56からの突出部58は、回路基板22を保持するように働く。殻リング28aは4つに分割され、4つの通気口26a、26bに対応する。吸気口26aと排気口26bとは、交互に配置される。図18の分割部は、右側の吸気口26aを示す。ここで、吸気口26aから電球16の内部への経路は障壁60によりブロックされ、それにより外部からの空気はファン54によってのみ引き込まれる。
【0059】
左側には、排気口26bが示される。ここでは、障壁60は存在しない。その代わりに、排気口26からファン54を隔離する仕切り壁62が備えられる。斯くして、電球16の内部からの熱い空気が、排気口26bを通って外に出る。
【0060】
図18から分かるように、ファン54から輸送された空気は、ガラスフレア30の内部に導かれる。上部のガラスフレア30は通気路31を持ち、該通気路31は内部からの空気が電球16に入ることを可能とする。従ってこのことは、上述したように空気が電球16の内部から外に出るように導く。
【0061】
第5の実施例に関して示されたファンの構成は、他のいずれの実施例にも代替として含まれても良いことは、当業者には理解されるであろう。
【0062】
図19は、第6の実施例を示す。ここでもまた、同様の参照番号は全ての実施例において同様の部分を示す。
【0063】
ランプ10は、ばね接続部14を備えた基部12と、ガラス電球16として形成されたランプ容器とを持つ。ガラス電球16は、発光素子2を包囲する。電流の供給のための2つの導電線38は、発光素子2のそれぞれの電気的な接点に接触する。ガラス電球16は、中央開口71を定義する端70を持つ。基部12は、バルブの中央開口71に蓋をする。基部12は、図面において部分的に省略されている、プラスチック物質の薄い壁からできた殻を有する。基部12の殻は、電気回路(図示されていない)を収容する。電球16に面する端部において、基部12は中央開口73を定義する外周端72を持つ。基部12の殻は、外側のねじ山を形成するような起伏のある薄い壁を持つ金属の円筒形接続部14に続く円筒形部分74まで延在し、第1の電気的な接点76を備えた端部75へと続く。図示された実施例においては、隔離領域77により第1の電気的な接点76から隔離された、接続部14の起伏部によって、他の電気的な接点が形成される。
【0064】
基部12と電球16とは、図面における断面図に示された、仕切り部材28の反対の側に接続される。仕切り部材28は、一方では電球の開口部71を密閉し、他方では殻の開口部73を密閉する。仕切り部材28は、導電線38の通過のための開口を持つ。バルブ16に対向する面において、仕切り部材28は熱障壁被覆の層29を備える。
【0065】
被覆された側において、仕切り部材28は、クランプ式の態様で電球16の端部70を受容するための凹部78を、周縁に近い位置に備える。他方の側においては、仕切り部材28は、基部12の外面が仕切り部材28の外面と同一平面上となるように基部12の外側端72を受容するための、スタガード状の外径により形成された凹部79を呈する。
【0066】
断面において、仕切り部材28はU字型であり、仕切り部材28の弾力性を向上させるために、被覆された側において電球16の開口部71へと突出する。
【0067】
電球16、仕切り部材28、基部12、接続部14及び端部75は、同軸上に配置された回転対称要素である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ランプに関する。更に詳細には、本発明は、ランプ容器中の発光素子と、装着空洞を備えた基部と、を有するランプに関する。
【背景技術】
【0002】
該ランプは、ハロゲン白熱ランプのような白熱ランプ、低圧ナトリウム照明、LED、高輝度放電ランプ、反射ランプ等といった、いずれのタイプのランプであっても良い。照明効率に依存して、ランプの発光素子は、多くの熱を生成する傾向があり、ランプの寿命及び安全性、並びに構成要素のコストに対して、重大な影響を与える。更に、熱の発生は、ランプの小型化の可能性を制限してしまう。
【0003】
米国特許US5458505は、冷却系を備えたランプを示している。一実施例においては、標準的なソケットへの係合のための標準的なねじ式のプラグを備えた筐体が備えられる。印刷配線基板は、ハロゲンランプを動作させるための回路を有する。ハロゲンランプはヒートシンク上に配置され、その周囲にランプカバーが配置される。ヒートシンクは穴を持ち、筐体の下部に更なる穴が備えられる。回路の上に空気を移動させるようにファンが配置される。空気は、基板の周縁に沿った開口を通して入り、基板の下部における更なる穴を通って排出される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、コンパクトで熱の影響を受け難い設計を可能とし、小型化の可能性を拡張する、改善された熱管理を備えたランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、
少なくとも1つの発光素子と、
中央開口を定義する端を持つ、前記発光素子を包囲するランプ容器と、
前記ランプ容器の中央開口に隣接する装着空洞を持つ基部と、
電気回路への電流供給のための相互に隔離された電気接点を備えた、ランプ取り付け具に前記ランプを配置するための、前記基部上の接続領域と、
前記発光素子のそれぞれの接点を前記接続領域の電気接点と実施上接触させる導電線と、
熱障壁被覆の少なくとも1つの層を有する、前記装着空洞と前記ランプ容器の開口との間に配置された仕切り部材と、
を有するランプにより達成される。
【0006】
熱障壁被覆は、基部における熱の影響を受け易い部分から、容器中の発熱部を効果的に隔離する。このことは、最適化された熱管理を備えたランプ構成に帰着し、より熱の影響を受け易い部分から熱流を引き離す。特定のランプ部分の隔離により、ランプ内の熱流は影響を受け、熱が光源又は回路の寿命を乱さないランプ領域内で熱が放散されることができる。その結果、熱の影響を受け易い部分は、ランプの耐久性に影響を及ぼすことなく、とりわけプラスチックのような、より安価な物質で作成されることができる。このことはまた、小型化の更なる可能性をもたらす。ランプの寿命は著しく向上され得る。
【0007】
熱障壁被覆は、容器に対向する面に塗布されても良いし、又は装着空洞に対向する面に塗布されても良い。任意に、熱障壁被覆は、仕切り部材の両面に塗布されても良い。
【0008】
導線は、発光素子のそれぞれの接点に、接続領域の電気接点を、直接に、又は、装着空洞に存在する発光素子を動作させるための電気的部分若しくは電気回路を介して、接触させる。斯かる電子回路は、バーナ動作に関連しない電子回路を含む、いずれのタイプのものであっても良い。このことは、バーナを動作させるために、即ち制御された態様でバーナに電気エネルギーを供給するために、適したものであり得る。該動作は、バーナをスイッチオン又はオフすること、及びバーナを減光することを有しても良い。受信器は、電気接続によって電力線コマンドを受信するために適したものであっても良い。電子回路は更に、制御コマンドに従ってバーナを動作させる(例えば該コマンドに従ってバーナをスイッチオン/オフする又はバーナを減光する)ための制御回路を有しても良い。
【0009】
任意に、仕切り部材は第1の殻部材と第2の殻部材とを有し、これら殻部材の一方又は両方が、熱障壁被覆を備えられる。第1の殻部材は装着空洞を封止するように配置されても良く、その一方で、第2の殻部材は発光素子を機構的に保持するように配置されても良い。これら殻部材は、これら部材間に分離空間を伴って、互いの上に配置されても良い。分離空間は、遮蔽空気室として働くように、密封されていても良い。代替としては、分離空間は、通気経路の一部であっても良い。斯くして、熱伝導は効果的に制限される。
【0010】
任意に、通気口が、空気を容器へと及び容器から換気するために配置される。通気口は例えば、専ら基部の周縁に沿って円をなすように配置されても良い。斯かる円は例えば、カバーが基部に沿う装着された領域に配置されても良い。通気口は更に、熱い容器部分と、装着容器のより冷たい部分との間の、該遷移領域における基部の有効断面積を制限するように働く。
【0011】
基部及び容器は、通気口から容器内部への直接の経路がないように構成される。容器内においては、電気接点を持つ発光素子が配置される。迷路構造(直接の経路がない)を備えることにより、導電素子(例えば導線)が開口部に挿入された場合に起こり得る危険が回避される。更に好適には、通気口からカバーの内側への経路は、少なくとも90°の少なくとも1つの屈曲部を含む。このことは、上述した危険を効果的に防止するのに役立つ。
【0012】
例えばハロゲンバーナのような発光素子は、突出した接点ロッドを備えたバーナ容器を有しても良い。該素子は、仕切り部材に接点ロッドを機構的に固定することによって(例えば接点ロッドに成型することによって)、装着されても良い。更に、接点ロッドと電子回路との間に接続された導線が備えられても良い。該導線は、接点ロッドよりも小さな断面積を持つ。このことは、発光素子から電子回路への熱分配において、接点ロッドが重要な役割を担い得るという発見に基づく。通常、これら接点ロッドは、機構的な接続としても働くという事実のため、単なる電気接続のために必要なものより厚いものが備えられる。接点ロッドが電子回路まで延在する場合、大量の熱がこれらロッドにより導伝され得る。しかしながら、仕切り部材において機構的な固定が既に達成されている場合には、より細い導線でも、電子回路とロッドとの間の電気的な接触を提供することができ、従って熱伝導を制限できる。
【0013】
熱障壁被覆は、典型的にガスタービン技術に用いられる、セラミック被覆である。該被覆は例えばムライト、アルミナ又はジルコニアに基づくものであっても良い。ジルコニアは一般に、単斜相の形成を防止するために、安定剤により変質させられる。典型的な安定剤としては、イットリア、カルシア、セリア及びマグネシアがある。イットリアにより安定化されたジルコニアが最も一般的に利用され、熱衝撃及び熱疲労に対して、1150℃までの抵抗力を呈する。イットリアの含有量は、一般に約7〜8重量%である。カルシアにより安定化されたジルコニアは一般に約5重量%のカルシアを有し、マグネシアにより安定化されたジルコニアは一般に約5重量%のマグネシアを有する。
【0014】
任意に、熱障壁被覆は例えば、米国特許US-A-7186466において提案されるように、酸化ネオジム及び/又は酸化ガドリニウムと組み合わせた、酸化スカンジウム及び/又は酸化イッテルビウムのような、ドーパント酸化物を有しても良い。
【0015】
他の適切な熱障壁被覆は例えば、米国特許US-A-7226672に開示されたような三二酸化ランタニドをベースにした組成物である。とりわけ低い熱伝導率を呈する熱障壁被覆は例えば、少なくとも15%の少なくとも1つの三二酸化ランタニドと、ジルコニア、セリア及びハフニアから成る群から選択された第1の酸化物を有する残余とを有しても良い。該第1の酸化物は例えば、50mol%よりも多い量で存在しても良い。各三二酸化ランタニドはA2O3の式を持ち、ここでAはLa、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0016】
更なる適切な熱障壁被覆は例えば、パイロクロア構造を持つLa2Zr2O7及び/又はペロブスカイト(BaZrO3)及び/又は金属−ガラス合成物に基づくものであっても良い。
【0017】
熱障壁被覆は、基板の表面に直接塗布されても良いし、又は基板上に固着された接着塗料に塗布されても良い。本分野において知られたいずれの手法が、本発明の実施例の1つに従って熱障壁被覆を固着させるために利用されても良い。適切な手法には、電子ビーム物理蒸着(EBPVD)、化学蒸着、液体前駆体スプレー(LPPS)手法、拡散法、溶射(例えば空気プラズマ、高速酸素燃料(HVOF))、スパッタリング、及び、以上の方法の少なくとも1つを有する組み合わせ等が含まれる。例えばEBPVDは典型的に円柱状の粒界に帰着する一方で、粉体溶射被覆は典型的に層状構造に帰着する。その一方で、液体前駆体スプレー被覆は典型的に、垂直方向の亀裂及び球状の空隙を持つ多孔性構造を示す。
【0018】
接着塗料は例えば、アルミニウム含有物質、アルミナイド、白金アルミナイド、7重量%のイットリアで安定化されたジルコニア又はMCrAlY物質(ここでMはニッケル及び/又はコバルトのような適切な物質)のようなセラミック物質を有しても良い。その他の適切な接着塗料は、Ta2O5、X2Si2O7(ここでX=La、Nd、Pr,Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu又はこれらの混合物)の式を持つ全ての希土類二ケイ酸、Y2Si2O7、ムライト、BSAS(アルミノケイ酸バリウムストロンチウム又はセルシアン)、イットリウムアルミニウムガーネット、イッテルビウムアルミニウムガーネット、及びその他の希土類アルミン酸ガーネット(ここで希土類元素はGd,Tb,Dy、Ho、Er、Tm、Lu及びこれらの混合物から成る群から選択される)から形成されても良い。他の適切な接着塗料は例えば、NiAl及び/又はNiCrに基づくものであっても良い。多層の接着塗料層は、同じ物質又は異なる物質から形成された複数の別個の層であっても良い。加えて、多層の接着塗料層は、以上の物質の混合物から成る機能的に段階状の層であっても良い。整合層及び接着塗料層として働くことに加え、これらの層は環境障壁及び酸素障壁として働くことができる。
【0019】
接着塗料は、低圧プラズマスプレー、電子ビーム物理蒸着、拡散法、及び化学蒸着法を含む(これらに限定するものではない)いずれかの適切な方法を利用して、基板上に形成されても良い。
【0020】
とりわけ適切な熱障壁被覆系は、酸化物のないMCrAlY(Mはコバルト及び/又はニッケル)、及び7乃至8重量%のイットリア安定剤を有する多孔性の微小亀裂を形成されたジルコニア被覆の上端被覆の1つ以上の層を含む。斯かる上端被覆の構成を用いると、0.3mmの層厚でも200℃もの温度差をもたらす。
【0021】
特定の実施例においては、仕切り部材は、容器の開口端を定義する容器の端部を受容する凹部を備えても良く、該受容は例えばクランプ式の態様又はスナップ式の結合である。
【0022】
仕切り部材は例えば、容器の最も大きな径よりも小さな径を持つディスク状の部分として形成されても良い。基部に面する側において、仕切り部材は、クランプ式の態様で基部の上端を受容する凹部を備えても良い。仕切り部材を基部に固定するために、1つ以上のスナップ式の結合が利用されても良い。仕切り部材は例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBTP)、ポリエチレンブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリプロピレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドイミド若しくはポリイミドのようなプラスチック物質、又は他のいずれの適切なタイプのプラスチック物質からつくられたものであっても良い。代替として、仕切り部材は、ガラス若しくはセラミック物質、又は鋼のような金属からつくられたものであっても良い。
【0023】
基部は、ランプ取り付け具にランプを配置するための接続領域を有し、該接続領域は、それぞれが電流供給導電体の1つに接続された、相互に隔離された電気接点を備える。接続領域は従来、対応するねじ式の取り付け具と協働するのに適切なねじ式のものであり得る。望ましい場合には、他のタイプの接続が利用されても良い。
【0024】
基部は例えば、仕切り部材における凹部に受容される周縁端を持つ、例えば金属又はプラスチック物質でできた外殻を有しても良い。
【0025】
ランプ容器は典型的には、例えば酸素の存在から発光素子を保護する吹きガラスでできたガラス電球のような、光スペクトルの少なくとも一部に対して透過性である透明又は半透明な物質から成る電球である。ランプのタイプに依存して、電球は気体を抜かれても良いし、若しくはアルゴンのような不活性ガスによって充填されても良く、又は例えば上述した通気口を介して周囲の空気とオープンに接続されても良い。ハロゲン白熱ランプの場合には、該ガスは1つ以上のハロゲン元素の何らかのガスをも有する。
【0026】
発光素子は例えば、例えばタングステンからつくられた1つ以上のコイル状のフィラメントを有しても良い。代替として、発光素子は、例えばハロゲン含有ガスにより満たされた内部エンベロープ内の白熱体であっても良い。更なる代替実施例においては、発光素子は、任意に例えば石英ガラスでできた内部エンベロープ内の、イオン化ガス中の電極対であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1の実施例によるランプの側面図である。
【図2】図1のランプの側断面図である。
【図3】図1、図2のランプの分解側面図である。
【図4(a)】線A−Aに沿ってとられた図1のランプの殻部の断面図である。
【図4(b)】線B−Bに沿ってとられた図4aの殻部の断面図である。
【図5】図1のランプの中央部の拡大された断面斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例によるランプの側面図である。
【図7】図6のランプの側断面図である。
【図8】図6のランプの分解側面図である。
【図9】本発明の第3の実施例によるランプの上部の拡大された側断面図である。
【図10】図9のランプの要素の分解側面図である。
【図11】本発明の第4の実施例によるランプの上部の拡大された側断面図である。
【図12】図11のランプの要素の分解側面図である。
【図13】本発明の第5の実施例によるランプの側面図である。
【図14】図13のランプの側断面図である。
【図15】図13のランプの分解側面図である。
【図16】図13のランプの下部の、一部が断面図とされた斜視図である。
【図17】線C−Cに沿ってとられた図13のランプの断面図である。
【図18】図17の線D−Dに沿ってとられた図13のランプの一部の側断面図である。
【図19】中央部が断面図で示された、本発明の第6の実施例によるランプの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、ランプ10の第1の実施例を示す。ランプ10は、ねじ式接続部14を備えた基部12を持つ。全ての実施例について該ねじ式接続部はE27のねじ式接続部として示されるが、当業者は例えばE14ねじ式接続、バイオネット接続、又はその他の接続のような異なる接続も利用され得ることを理解するであろう。
【0029】
ランプ10は更に、中央の開口部を定義する端70を持つガラス電球16として形成されたランプ容器を含む。図1に示されるように、ランプ10は、ガラス電球16中に配置されたハロゲンバーナ18である発光素子を持つ。示された電球タイプは細い形状を持つが、他の形状もとり得ることは理解されるであろう。
【0030】
基部12は、内部空間20を持つ中空のプラスチックの部分である。内部空間20内には、電子回路が配置される。図3において示されるように、該電子回路は、空間20において垂直方向に配置された2つの回路基板22を有する。回路基板22は、接続部14及びバーナ18に電気的に接続される。これら回路は、接続部14から電力供給される。回路基板22の一方は、切り換え式の態様で接続部14からバーナ18へと電力を供給する制御回路である。斯くして、該制御回路はバーナ18をスイッチオン又はオフすることができる。PWM動作により、バーナ18は減光されても良い。
【0031】
他方の回路基板22は、制御コマンドを受信するための無線受信器を有する。受信されたコマンドは制御回路に送られ、バーナ18がこれらコマンドに従って動作させられるようにする。
【0032】
ランプ10の動作時において、基部12の空間20における回路22の温度が限界を超えないように、バーナ18により生成された熱が適切に放散される必要がある。熱管理の目的のため、ランプ10は電球16内の熱いバーナ領域と、基部12内の冷えた回路領域とに分割される。
【0033】
以下に明らかとなるように、バーナ領域と回路領域との間の熱伝導を減少させるための手段がとられている。バーナ18は、距離を増大させるために電球16内の高い位置に配置される。ランプの中央部分においては、これら領域を互いから隔離するための仕切り部材24、24a、24bが配置されている。遮蔽空気室36が備えられても良い。更に、回路22からバーナ18へと延在する導電体は、減少させられた径を持つ。
【0034】
ランプ10は、電球16の内部に接続された通気口26を有し、これによりバーナ18により生成された熱が対流により放散されることができる。しかしながら、回路22が装着された基部12内の空間20は密閉されており、熱いバーナ領域からの対流は回路領域へと導かれ得ない。
【0035】
図3に示されるように、仕切り部材24は基部12と電球16との間に配置され、それ故これら2つの部分の間のインタフェースとも呼ばれ得る。仕切り部材24は、熱障壁被覆により被覆されたプラスチック部材でできた殻リング28と、殻リング28の上に装着されたガラス殻30とを有する。該ガラス殻はカップ状である。この形状のため、該ガラス殻はガラスフレア30とも呼ばれる。
【0036】
図3及び図5に示されるように、バーナ18は、ガラス製バーナ容器と突状の脚(接点ロッド)32とを有する。接点ロッド32は、本実施例においてはクリップ34によってバーナに固定され(図5を参照されたい)、バーナ18の機構的装着と電気的接続との両方のために働く。脚32は、ガラス殻30に成型されている。ガラス殻30は、中空の内部空間36を持つガラスフレアの形状を持つ。脚32は、ガラスフレア30に堅固に固定される。
【0037】
ガラスフレア30における導線38は、電気的接続のために脚32に直接に固定される。これら導線38のみが、基部12の空間20へと入る。図5に示されるように、導線38は、脚32に比べてかなり小さな径を持つ。好適には、導線38の径は脚32の径の50%、更に好適には30%よりも小さい。好適な実施例においては、これら脚は1.1mmの直径を持ち、導線38は0.2mmの直径を持つ。導線38は、ガラスフレア30の空間36を通り、更には殻28を通り、基部12中の空間20へと延在し、該空間20において回路22に接続される。
【0038】
殻リング28は、図4a及び4bに示される。殻リング28は、両面において、熱障壁被覆の層29により被覆されている。殻リング28は、組み立てられたランプ10において、基部12と電球16との間においてランプの外周に配置された外リングを持つ。殻リング28は、基部を密封するように、中空の基部12の上に装着される。
【0039】
外リングには、通気口として4つのスロット26が備えられる。通気口26は、ランプの周縁に沿って円を形成する。図4aに示される矢印から分かるように、外部からの冷たい空気が、通気口26を通って、電球16の内部に入り得る。また、電球16内の熱い空気が、通気口26を通って外に出得る。ランプ10が水平方向に装着される場合には、この種の通気は一種の煙突効果のため自動的に起こることとなる。
【0040】
通気口26を通って進む空気の通る経路(破線の矢印により示される)は、通気口26から電球16の内部への経路が直線とならないように備えられる。好適には、該経路はそれぞれの場合において約90°の屈曲部を持ち、通気口26に挿入された物体に起因する電気的な危険を防止するように働く。
【0041】
図2において示されるように、仕切り部材24は、ガラスフレア30を殻リング28の上に装着することにより組み立てられる。ガラスフレア30は、スナップ式の接続を含む種々のタイプの接続を用いて装着されても良いし、又は、図5に示されるように別個の保持部を備えても良い。ガラスフレア30及び殻リング28は、互いの上に装着され、それにより分離空間36がこれらの間に残る。
【0042】
以下に明らかとなるように、分離空間36は対流が起こらないように密閉されても良く、インタフェースの断面のかなりの部分に亘って中央に延在する室が、冷えた回路領域から熱いバーナ領域を隔離するように働いても良い。
【0043】
しかしながら、代替実施例においては、ガラスフレア30は上部に穴31を持ち、該穴は分離空間36をカバー16の内部に接続する。バーナ18を用いた加熱により、ガラスフレア30内に煙突効果が生じ、通気口26を通した空気の交換を促進する。
【0044】
以下、図6乃至8を参照しながら、本発明の第2の実施例が説明される。第2の実施例は大部分が第1の実施例に対応するため、これら実施例の差のみが詳細に説明される。双方の実施例に共通する部分は、同一の参照番号により示される。
【0045】
第2の実施例は、バーナ18の装着及び仕切り部材24aの構造が異なる点において、第1の実施例と異なる。
【0046】
第2の実施例においては、仕切り部材24aもまた殻リング28を有し、該殻リング28の表面は熱障壁被覆の層29により被覆されたガラス電球16に面している。殻リング28は、第1の実施例の殻リングとは僅かに異なる形状を持つ。しかしながら同様に、周縁部に沿って円状に備えられた通気口26を持つ外リングを有する。
【0047】
仕切り部材24aの第2の部分は、プラスチック物質でできた上部殻30aである。図7に示されるように、上部殻30aは殻リング28上に配置され、中央の遮蔽空気室36がこれら2つの間に留まるようにする。第1の実施例におけるように、ここでもまた、仕切り部材24は本質的に優れた絶縁特性を持つ二重壁の仕切りである。
【0048】
上部殻30aは、カップ状の形状である。複数の内側通気穴27が、上部殻30aに備えられる。図7に示されるように、外側通気口26を通って進む空気の通る経路(破線の矢印)は、殻リング28と上部殻30aとの間に備えられた第1の部分を含み、次いで内側通気穴27を通って延在する。該経路は直線ではなく、いずれの電気的危険も回避される。
【0049】
バーナ18の脚32は、上部殻30aに機構的に固定される。脚32は、上部殻30aの一部である保持ブロック42に固定される。脚32は90°曲げられ、両端が更に保持ブロック44に固定される。斯くして、バーナ18は上部殻30aに機構的に固定される。上部殻30aは殻リング28において受容されるため、バーナは仕切り部材に固定される。ここでもまた、かなり減少させられた径を持つ導線38が、脚32から回路22へと延在する。
【0050】
以下、図9及び図10を参照しながら第3の実施例が説明され、図11及び図12を参照しながら第4の実施例が説明される。第3及び第4の実施例は、バーナが仕切り部材に装着される態様において、第2の実施例と異なる。
【0051】
第3の実施例においては、熱障壁被覆29を持つ殻リング28は、第2の実施例におけるものと同一である。仕切り部材24bの第2の部分が保持器30bとして備えられ、第2の実施例における対応する部分と略同じ形状のカップ状の殻46を含む。殻46は穴27を備え殻リング28において受容され、それにより遮蔽空気室36を持つ二重壁の仕切り部材24と迷路状の空気経路とが提供される。
【0052】
保持器30bは更に、バーナ18の下部を受容する保持部48を有する。金属ばね部材50が保持部48に挿入され、これによりバーナ18はクランプされ、それ故機構的に固定される。
【0053】
第4の実施例は、大部分が第3の実施例に対応する。セラミックの保持部30cが、バーナ18を保持する。バーナ18は、保持部30cに接着される。代替として、セラミックセメントにより固定されても良い。本実施例においては、保持部30cの脚は、径を弱めるための穴52を持つ。このことは、熱伝導を減少させるように働く。
【0054】
以下、図13乃至図18を参照しながら第5の実施例が説明される。ここでもまた、同様の参照番号は全ての実施例において同様の部分を示す。
【0055】
上述した第1の実施例におけるように、ランプ10は、基部12の周縁部に沿って円状に配置された4つの穴状通気口を持つ。しかしながら、第5の実施例によれば、熱いバーナ領域の対流冷却は、自然な対流に依存するものではない。その代わり、外部から空気を引き込み、該空気を電球16の内部へと送るためのファン54が備えられる。
【0056】
従って通気口は、決められた吸気口26aと排気口26bとを有する。
【0057】
ファン54は、軸流型のものである。図16に示されるように、該ファンは特別に適応された殻リング29に装着される。ファン54はランプ10に同軸に装着され、それによりバーナ18に向けて軸方向に空気を輸送する。
【0058】
図18に示されるように、殻リング28aは、熱障壁被覆の層29を備えられ空洞20を密閉する板56を有する。板56からの突出部58は、回路基板22を保持するように働く。殻リング28aは4つに分割され、4つの通気口26a、26bに対応する。吸気口26aと排気口26bとは、交互に配置される。図18の分割部は、右側の吸気口26aを示す。ここで、吸気口26aから電球16の内部への経路は障壁60によりブロックされ、それにより外部からの空気はファン54によってのみ引き込まれる。
【0059】
左側には、排気口26bが示される。ここでは、障壁60は存在しない。その代わりに、排気口26からファン54を隔離する仕切り壁62が備えられる。斯くして、電球16の内部からの熱い空気が、排気口26bを通って外に出る。
【0060】
図18から分かるように、ファン54から輸送された空気は、ガラスフレア30の内部に導かれる。上部のガラスフレア30は通気路31を持ち、該通気路31は内部からの空気が電球16に入ることを可能とする。従ってこのことは、上述したように空気が電球16の内部から外に出るように導く。
【0061】
第5の実施例に関して示されたファンの構成は、他のいずれの実施例にも代替として含まれても良いことは、当業者には理解されるであろう。
【0062】
図19は、第6の実施例を示す。ここでもまた、同様の参照番号は全ての実施例において同様の部分を示す。
【0063】
ランプ10は、ばね接続部14を備えた基部12と、ガラス電球16として形成されたランプ容器とを持つ。ガラス電球16は、発光素子2を包囲する。電流の供給のための2つの導電線38は、発光素子2のそれぞれの電気的な接点に接触する。ガラス電球16は、中央開口71を定義する端70を持つ。基部12は、バルブの中央開口71に蓋をする。基部12は、図面において部分的に省略されている、プラスチック物質の薄い壁からできた殻を有する。基部12の殻は、電気回路(図示されていない)を収容する。電球16に面する端部において、基部12は中央開口73を定義する外周端72を持つ。基部12の殻は、外側のねじ山を形成するような起伏のある薄い壁を持つ金属の円筒形接続部14に続く円筒形部分74まで延在し、第1の電気的な接点76を備えた端部75へと続く。図示された実施例においては、隔離領域77により第1の電気的な接点76から隔離された、接続部14の起伏部によって、他の電気的な接点が形成される。
【0064】
基部12と電球16とは、図面における断面図に示された、仕切り部材28の反対の側に接続される。仕切り部材28は、一方では電球の開口部71を密閉し、他方では殻の開口部73を密閉する。仕切り部材28は、導電線38の通過のための開口を持つ。バルブ16に対向する面において、仕切り部材28は熱障壁被覆の層29を備える。
【0065】
被覆された側において、仕切り部材28は、クランプ式の態様で電球16の端部70を受容するための凹部78を、周縁に近い位置に備える。他方の側においては、仕切り部材28は、基部12の外面が仕切り部材28の外面と同一平面上となるように基部12の外側端72を受容するための、スタガード状の外径により形成された凹部79を呈する。
【0066】
断面において、仕切り部材28はU字型であり、仕切り部材28の弾力性を向上させるために、被覆された側において電球16の開口部71へと突出する。
【0067】
電球16、仕切り部材28、基部12、接続部14及び端部75は、同軸上に配置された回転対称要素である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気ランプであって、
少なくとも1つの発光素子と、
中央開口を定義する端を持つ、前記発光素子を包囲するランプ容器と、
前記ランプ容器の中央開口に隣接する装着空洞を持つ基部と、
電気回路への電流供給のための相互に隔離された電気接点を備えた、ランプ取り付け具に前記ランプを配置するための、前記基部上の接続領域と、
前記発光素子のそれぞれの接点を前記接続領域の電気接点と実施上接触させる導電線と、
熱障壁被覆の少なくとも1つの層を有する、前記装着空洞と前記ランプ容器の開口との間に配置された仕切り部材と、
を有する電気ランプ。
【請求項2】
前記仕切り部材は、開口端を定義する前記容器の端部が受容される凹部を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の電気ランプ。
【請求項3】
前記ランプ容器により囲まれた空間の通気を可能とするための通気口が配置された、請求項1又は2に記載の電気ランプ。
【請求項4】
前記熱障壁被覆は、イットリアにより安定化されたジルコニアを有する、請求項1、2又は3に記載の電気ランプ。
【請求項5】
前記熱障壁被覆は、酸化物のないMCrAlYを有する接着塗料の層に塗布され、前記Mはコバルト、ニッケル又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気ランプ。
【請求項6】
装着空洞を有するランプの基部から、発光素子を有するランプ容器を隔離するための仕切り部材であって、熱障壁被覆を備えた仕切り部材。
【請求項1】
電気ランプであって、
少なくとも1つの発光素子と、
中央開口を定義する端を持つ、前記発光素子を包囲するランプ容器と、
前記ランプ容器の中央開口に隣接する装着空洞を持つ基部と、
電気回路への電流供給のための相互に隔離された電気接点を備えた、ランプ取り付け具に前記ランプを配置するための、前記基部上の接続領域と、
前記発光素子のそれぞれの接点を前記接続領域の電気接点と実施上接触させる導電線と、
熱障壁被覆の少なくとも1つの層を有する、前記装着空洞と前記ランプ容器の開口との間に配置された仕切り部材と、
を有する電気ランプ。
【請求項2】
前記仕切り部材は、開口端を定義する前記容器の端部が受容される凹部を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の電気ランプ。
【請求項3】
前記ランプ容器により囲まれた空間の通気を可能とするための通気口が配置された、請求項1又は2に記載の電気ランプ。
【請求項4】
前記熱障壁被覆は、イットリアにより安定化されたジルコニアを有する、請求項1、2又は3に記載の電気ランプ。
【請求項5】
前記熱障壁被覆は、酸化物のないMCrAlYを有する接着塗料の層に塗布され、前記Mはコバルト、ニッケル又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気ランプ。
【請求項6】
装着空洞を有するランプの基部から、発光素子を有するランプ容器を隔離するための仕切り部材であって、熱障壁被覆を備えた仕切り部材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2010−538414(P2010−538414A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522492(P2010−522492)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【国際出願番号】PCT/IB2008/053400
【国際公開番号】WO2009/027922
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【国際出願番号】PCT/IB2008/053400
【国際公開番号】WO2009/027922
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
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