説明

電気掃除機用吸込み口体及び電気掃除機

【課題】回転清掃体の回転に伴う振動・騒音を低減できるとともに、回転清掃体を回転させる清掃体モータの選択の自由度が高い電気掃除機用吸込み口体を提供する。
【解決手段】吸込み口体11は、接続管16と、吸込みヘッド本体13と、清掃ユニット14と、弾性変形が可能なコイルばね(ユニット支持部材)15と具備する。接続管16を吸込みヘッド本体13に取付ける。清掃ユニット14は、ユニットベース31、回転軸の周部に清掃部材を取付けてなるとともにユニットベース31に回転自在に軸支された回転清掃体35、及びユニットベース31に支持されて回転清掃体35を回転させる清掃体モータ37を有する。コイルばね15により清掃ユニット14を吸込みヘッド本体13に非接触でかつ浮動可能な状態に支持したことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃体モータの駆動により回転される回転清掃体を有する電気掃除機用吸込み口体、及びこの吸込み口体を備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
電動機により駆動される回転ブラシ(回転清掃体)の回転に伴う振動及び騒音を低減できる電気掃除機の床用吸込具(吸込み口体)が従来技術として知られている。
【0003】
この床用吸込具では、吸込具本体に形成されたブラシ収納室の両側の軸支部と、ブラシ収納室に形成された吸込口に臨んで配置される回転ブラシの両端部との間に、波形に形成されたスプリングを介在させて回転ブラシの両端部が軸支されている。スプリングは軸支部と回転ブラシの端部とに圧接されている。そして、吸込具本体の後部に形成された電動機収納室に電動機が配設され、この電動機の回転軸の回転を回転ブラシに伝達するベルトが、軸支部に支持された回転軸の一端と電動機の回転軸とにわたって張架されている。
【0004】
この床用吸込具によれば、電動機の駆動により回転ブラシが回転されることによる回転ブラシの振動を、軸支部と回転ブラシとの間に弾性的に介在されたスプリング吸収して、回転部ブラシの振動が吸込具本体及び延長管に伝わることを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−322627号公報(段落0020,0022−0024,0026,0027,0041、図1−図4、図10)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、吸込具本体の軸支部に支持された回転ブラシがその振動減衰用のスプリングの撓みに従ってある程度自由に振動できるのに対して、電動機は吸込具本体に固定されている。このように電動機に対する回転ブラシの位置関係が一定に保持されることがない構成では、電動機から回転ブラシへ回転を伝える伝動部での伝動ロスを発生し易いとともに、この伝動部からの騒音も発生し易い。
【0007】
こうした不具合を抑制するには、振動減衰用のスプリングの撓み量をより小さくせざるを得ない。しかし、元々撓み量をさほど大きくできない波形状のスプリングで、その撓み量を小さくすることは、回転ブラシの回転に伴う振動減衰作用の低下をもたらす。それに伴い、振動・騒音が大きくなることは避けられない。
【0008】
更に、回転ブラシを回転させる電動機が吸込具本体に固定されているので、掃除中に吸込具本体が家具等に当たるたびに、それに伴う衝撃が電動機に直接波及され易い。このため、耐振性能が高い電動機を使用する必要がある。
【0009】
以上のように従来技術によれば、回転ブラシの回転に伴う振動・騒音を低減する上で改善の余地があるとともに、回転ブラシを回転させる電動機の選択の自由度が低いという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の吸込み口体は、回転軸の周部に清掃部材を取付けてなるとともにユニットベースに回転自在に軸支された回転清掃体、及びユニットベースに支持されて回転清掃体を回転させる清掃体モータを有した清掃ユニットを、接続管が取付けられた吸込みヘッド本体に、弾性変形が可能な材料からなるユニット支持部材により吸込みヘッド本体に非接触でかつ浮動可能な状態に支持したことを特徴としている。
【0011】
本発明で、清掃体モータとは通電により駆動されるモータを指しており、このモータの駆動力は、回転清掃体に直接与える構成であっても伝動機構を介して与えるようにしてもよい。伝動機構を用いる場合、後述の実施形態で説明する構成に代えて、歯車伝動による伝動機構を採用することも可能である。本発明で、ユニット支持部材には、コイルばねを好適に使用できるが、これに代えてゴム等の弾性材料からなる部材を用いることも可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回転清掃体の回転に伴う振動・騒音を低減できるとともに、回転清掃体を回転させる清掃体モータの選択の自由度が高い、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電気掃除機を示す斜視図である。
【図2】図1の電気掃除機が備えた吸込み口体を表側から示す斜視図である。
【図3】図2の吸込み口体を裏返した状態で示す斜視図である。
【図4】図2中矢印F4−F4線に沿って示す吸込み口体の概略断面図である。
【図5】図4中矢印F5−F5線に沿って示す吸込み口体の概略断面図である。
【図6】図2の吸込み口体を分解して斜め後下側から見上げた状態で示す斜視図である。
【図7】図2の吸込み口体を分解して斜め後上側から見て示す斜視図である。
【図8】図2の吸込み口体を分解して斜め前上側から見て示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る吸込み口体を斜め前下側から見上げた状態で示す斜視図である。
【図10】図9の吸込み口体を分解して示す斜視図である。
【図11】図9の吸込み口体を示す図4相当の概略断面図である。
【図12】図11中矢印F12−F12線に沿って示す吸込み口体の概略断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る吸込み口体を示す図4相当の概略断面図である。
【図14】図13中矢印F14−F14線に沿って示す吸込み口体の概略断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る吸込み口体を斜め前下側から見上げた状態で示す斜視図である。
【図16】図15の吸込み口体を示す図4相当の概略断面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係る吸込み口体を示す図12相当の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図1〜図8を参照して本発明の第1の実施の形態について、詳細に説明する。
【0015】
図1中符号1は第1実施形態に係る吸込み口体11を備えた例えばキャニスタ型の電気掃除機を示している。この電気掃除機1は、掃除機本体2と、吸塵風路体5とを具備している。
【0016】
車輪3が取付けられた掃除機本体2の後部に図示しない電動送風機が内蔵されている。掃除機本体2の前部は電動送風機の上流側となっており、この前部には図示しない塵分離手段及びこの手段で分離された塵を溜める集塵部等が設けられている。塵分離手段には、そこに吸引された塵の慣性エネルギーを利用して塵と空気を分離するサイクロン式等の慣性分離式の塵分離装置を好適に用いることができるが、紙パックを用いてもよく、或いは粗塵を慣性分離により空気から分離する塵分離装置と、粗塵以外の塵をろ過して空気から分離するフィルターとを併用した塵分離手段とすることも可能である。
【0017】
吸塵風路体5は、可撓性の吸塵ホース6と、延長管7と、吸込み口体11とを備えている。吸塵ホース6の一端部(根元部)6aは、例えば掃除機本体2の前部上面を開閉する蓋2aに設けた吸塵口2bに取外し可能に差込み接続されていて、この接続により吸塵ホース6内と前記塵分離手段とが連通される。延長管7が着脱可能に嵌合して連結される吸塵ホース6の他端部(先端部)6bに、延長管7を介して吸込み口体11を移動操作するためのハンドル8が設けられている。このハンドル8に前記電動送風機及び後述の清掃体モータ37の運転等を指令する手元スイッチ9が取付けられている。
【0018】
延長管7は外管7aと内管7bとを例えば伸縮可能に組み合わせて形成されている。外管7aは吸塵ホース6の他端部6bに着脱可能に嵌合されている。この外管7aの他端(先端)から突出された内管7bの先端部7cに、吸込み口体11の接続管16が着脱可能に嵌合されている。
【0019】
次に、吸込み口体11について説明する。吸込み口体11は、掃除対象である部屋の絨毯面、畳面、フローリング床面等の被掃除床面(被掃除面)を掃除するのに好適なものであり、通常床ブラシとも称されている。図2及び図3に示すように吸込み口体11は、後述する吸込みヘッド12の後側中央部に接続管16を取付けるとともに、隔離手段例えば風路部材20を備えて形成されている。この吸込み口体11を表側及び裏側から見た形状は略T字状である。
【0020】
図4、図6及び図7に示すように接続管16は、互いに連通される前側管部17と後側管部18とを回動可能に連結して形成されている。前側管部17の前部は短い円筒形状をなしている。前側管部17はその後部に溝を形成する一対の後方突出部17aを有している。一対の後方突出部17aには、それら間の溝に配設された後側管部18の前部が回動可能に連結されている。
【0021】
なお、図6及び図7中符号18aは後側管部18の後部をなす挿入管を示し、この挿入管18aが延長管7の先端部7cに挿脱可能に差込み接続される。更に、図6及び図7中符号19は挿入管18aの根元部の周りに突設されたピン状の差込み端子を示し、これら差込み端子19は、挿入管18aが延長管7に接続されると同時に、延長管7の先端部7cに設けられた図示しない端子金具に接触されて、清掃ユニット14が有する後述の清掃体モータへの通電を可能とする。
【0022】
風路部材20は、接続管16に吸込まれる気流から後述のコイルばね15を隔離するために用いられている。この風路部材20は、ゴム状弾性体例えばゴムの成形品であり、図4及び図8に示すように例えば前下がり状に突出された筒状部20aと、この筒状部20aの後端から周囲に張り出して接続管16の前面部に固定された部材ベース20bとを有している。筒状部20aは後述の清掃ユニット14の振動を許容しこの振動に追従して動くことを可能とする可撓性を有しており、この筒状部20aの前後両端は開口されている。
【0023】
吸込みヘッド12は、吸込みヘッド本体13と、清掃ユニット14と、弾性変形が可能な材料からなるユニット支持部材例えば金属製のコイルばね15を具備している。
【0024】
図4〜図8に示すように吸込みヘッド本体13は、左右の側壁部13aと、これら側壁部13aにわたる上壁部13b及び後壁部13cとを有している。この吸込みヘッド本体13の前面及び下面は夫々開放されている。被掃除床面に沿う吸込みヘッド12の移動を円滑にするための車輪21が、その一部を側壁部13aの下面から突出させて側壁部13aの夫々に回転自在に取付けられている。吸込みヘッド本体13はその長手方向(左右方向)中央部に接続管取付け部22を有している。この接続管取付け部22は、図7に示すように後方から見た形状が略円形を呈していて、上壁部13b及び後壁部13cにわたって形成されている。上壁部13bはその長手方向両端部にばね固定部23を夫々有している。これらばね固定部23は例えば上壁部13bから上方に突出して上端が閉じた筒部で形成されており、図5に示すように上壁部13bの裏面に開放されている。
【0025】
図4〜図8に示すように清掃ユニット14は、ユニットベース31、回転清掃体35、清掃体モータ37、及び底板39を備えている。
【0026】
ユニットベース31は、下面が開放された器状をなしていて、その長手方向の一端部31a及び他端部31bは夫々後向きに突出されている。ユニットベース31は吸込みヘッド本体13内に余裕を持って格納される大きさに作られていて、その内部は清掃体収容室31fとなっている。ここに、余裕を持って格納されるとは、吸込みヘッド本体13内でユニットベース31が振動した際にも、このユニットベース31が吸込みヘッド本体13の内面に当たることがないような空隙G(図5参照)を、吸込みヘッド本体13とユニットベース31との間に形成できる収納状態を指しており、そのような大きさにユニットベース31が作られている。なお、図6〜図8中符号31eはユニットベース31の他端部31bに設けた通気孔を示している。
【0027】
ユニットベース31の一端部31a内面の前側部位及びこれに対して向かい合うように位置された他端部31bの内面の前側部位の夫々には、図5及び図6に示すように軸支持部32が一体に突設されている。ユニットベース31の上面部31cの長手方向両端部には夫々ばね固定部33が形成されている。図4及び図6に示すようにユニットベース31の一端部31aと他端部31b間の後面部31dの中央部に通気部34が設けられている。この通気部34は通孔により形成されている。
【0028】
図4及び図5に示すように回転清掃体35は、回転軸35aと、清掃部材35bと、軸受36を有して形成されている。
【0029】
清掃部材35bは回転軸35aの周部に取付けられている。なお、図4及び図5では説明の都合上、清掃部材35bを円筒形態で概念的に図示してあるが、実際上は、清掃部材35bとして例えば可撓性の清掃ブレード又は束ねられた複数本のブラシ毛の列が、回転軸35aと平行又は斜めにねじれた状態に少なくとも二列以上取付けられている。しかし、束ねられた複数本のブラシ毛を、円筒形態をなすように回転軸35aの周部に取付けてなる回転清掃体35を使用することも、又、清掃部材35bとして拭き部材を回転軸35aの周部に巻き付けて取付けてなる回転清掃体35を使用することも可能である。軸受36は回転軸35aの両端部に夫々固定されている。この軸受36には玉軸受等が使用されている。
【0030】
清掃体収容室31fに収容された回転清掃体35は、その軸受36を前記軸支持部32内に嵌合させることによって、ユニットベース31の前部に回転自在に軸支されている。回転清掃体35の下端部は図4に示すように清掃体収容室31fの開放された下面から突出されている。
【0031】
図6〜図8に示すように清掃体モータ37は、ユニットベース31の一端部31aの後側部位外面に固定されている。清掃体モータ37はその固定箇所からユニットベース31の一端部31aから他端部31bに向けて突出されるように設けられている。この清掃体モータ37と回転清掃体35は伝動機構38により接続されている。伝動機構38は、図5及び図6に示した被動歯車38aと、タイミングベルト38b、図示しない駆動歯車とで形成されている。駆動歯車は、ユニットベース31の一端部31a内に挿入された清掃体モータ37の図示しない出力軸の一端部に固定されている。被動歯車38aは、ユニットベース31の一端部31a内に配置された回転軸35aの端部に固定されている。タイミングベルト38bは張設された状態で駆動歯車と被動歯車38aとに巻掛けられている。
【0032】
図6に示すように底板39はコの字形状をなしている。底板39は、その両端部39aでユニットベース31の両端部下面を覆ってユニットベース31の下面に固定されている。図4に示すように回転清掃体35の下端部をユニットベース31から下方に突出させるために、底板39の両端部39a間の部位は、回転清掃体35の後方にずれて設けられている。なお、図3及び図4中符号40は清掃ユニット14の吸込み開口を示している。この吸込み開口40は、ユニットベース31の開放された下面の内、底板39の両端部39aで覆われていない部分で形成されている。
【0033】
底板39及びユニットベース31の剛性は、吸込みヘッド本体13の剛性より高い。このことを実現するために、底板39及びユニットベース31は、例えばガラス繊維等の剛性向上材が配合された合成樹脂又は金属等で作られている。このように底板39及びユニットベース31の剛性を高めることは、底板39及びユニットベース31が清掃ユニット14の振動に共振し、清掃ユニット14の振動が増幅されることを、抑制する上で好ましい。
【0034】
前記構成の清掃ユニット14は少なくとも一個例えば複数具体的には一対のコイルばね15を介して吸込みヘッド本体13に、非接触でかつ浮動可能な状態に支持されている。すなわち、コイルばね15は、その一端部を吸込みヘッド本体13のばね固定部23に固定するとともに、他端部をユニットベース31のばね固定部33に固定して設けられていて、それにより、図5に示すように清掃ユニット14の両端部が吸込みヘッド本体13に弾性的に吊持されている。これらコイルばね15は、回転清掃体25の軸方向に関してこの回転清掃体25の軸支部に略対応してその上方に配設されている。以上のように吸込みヘッド本体13内に支持されたユニットベース31と吸込みヘッド本体13内との間に、ユニットベース31の浮動を許す前記空隙Gが形成されている。
【0035】
清掃ユニット14の清掃体収容室31fと接続管16とは風路部材20の筒状部20aを介して連通されている。そのために、筒状部20aの先端部が、通気部34を囲んでユニットベース31の後面部31dに接着剤を用いて固定されている。なお、筒状部20aの先端部は通気部34の内面に接着止めすることもできる。
【0036】
前記構成の電気掃除機1の電動送風機が運転されると、それに伴い吸込み口体11の下面を通って吸込まれた含塵空気が、吸込み口体11、延長管7、吸塵ホース6を、この記載順に通過して掃除機本体2内に導かれる。それにより、掃除機本体2内で空気と塵が分離されて、塵が集塵部内に溜められる一方で、電動送風機に吸込まれるとともにこの電動送風機から排出された空気が掃除機本体2の外部に放出される。
【0037】
こうした掃除下での吸込み口体11を通る含塵空気の流通経路は以下の通りである。含塵空気は、清掃ユニット14の吸込み開口40を通ってユニットベース31の清掃体収容室31fに吸込まれる。この場合、ユニットベース31はその内部の負圧によって被清掃面に吸い付けられるが、回転清掃体35の下端部が吸込み開口40から突出しているので、吸込み開口40への含塵空気の吸込みは継続される。そして、清掃体収容室31f内の含塵空気は、通気部34から風路部材20の筒状部20aを流通して接続管16の前側管部17に導かれ、この管部から更に後側管部18を通って延長管7に導かれる。
【0038】
掃除中に、使用者が手元スイッチ9で回転清掃体35を回転させる操作をした場合、清掃体モータ37への通電がなされるので、それにより駆動された清掃体モータ37の回転が伝動機構38により回転清掃体35に与えられて、この回転清掃体35が回転される。そのため、絨毯面などの被掃除面の塵を清掃部材35bで掻き出して、この塵を、清掃体収容室31fを通過する気流によって運び去ることができる。
【0039】
回転清掃体35が回転されている間、この回転清掃体35の回転及び清掃体モータ37の駆動を原因とする振動が発生し、それに伴い清掃ユニット14全体が浮動的に振動する。
【0040】
この場合、清掃ユニット14の振動に応じて、筒状部20aが可撓変形をするので、清掃体収容室31fと接続管16との連通は維持される。
【0041】
吸込み口体11の回転清掃体35及び清掃体モータ37は、同じユニットベース31に取付けられているので、回転清掃体35と清掃体モータ37との相互位置関係は、一定に保持されていて、清掃ユニット14の浮動動作(振動)に応じて変化されることがない。そのため、清掃ユニット14の振動が、清掃体モータ37から回転清掃体35へ回転を伝える伝動機構38に負荷となって加わることがないとともに、伝動機構38での伝動ロスを発生し難い。したがって、この伝動機構38での騒音も発生し難い。
【0042】
更に、清掃ユニット14全体が振動する際には、清掃ユニット14を両端支持しているコイルばね15が、清掃ユニット14の振動に応じて弾性変形をする。このため、清掃ユニット14から吸込みヘッド本体13への振動伝達が減衰されるとともに、清掃ユニット14の振動が接続管16を経由して延長管7に波及することを防止できる。
【0043】
このように回転清掃体35の回転及び清掃体モータ37の駆動を原因とする吸込み口体11の振動及びそれに伴う騒音の発生が抑制されるので、吸込み口体11を低振動で使用できる。これとともに、回転清掃体35の振動に依存する吸込み口体11の騒音は、回転清掃体35の振動が小さい程低くなるので、既述のように吸込み口体11を低振動で使用できるに伴い、この吸込み口体11を低騒音で使用できる。なお、清掃体モータ37の回転周波数が略100Hzであり、これに対して吸込み口体11での振動系の振動周波数は略20Hz〜30Hzであるので、清掃体モータ37が駆動されると、直ちに、清掃体モータ37の回転周波数が振動系の振動周波数を超えてしまうことにより、共振を起こす恐れがない。しかも、既述のようにユニットベース31の剛性が高いので、このユニットベース31が回転清掃体35の回転に共振して、振動を増幅することも抑制される。そのため、この点からも吸込み口体11を低振動・低騒音で使用できる。
【0044】
前記流通経路から明らかなように電動送風機の運転により生じた吸込み負圧は、接続管16から風路部材20を通って清掃体収容室31fに波及されるが、ユニットベース31の下方を除いた周囲、言い換えれば、前記空隙Gに作用することがない。このため、接続管16に吸込まれる含塵空気が、前記負圧の波及経路から外れた位置に設けられているコイルばね15を通ることがないので、コイルばね15に塵が付着して、吸込みヘッド本体13への振動伝達の減衰性能が低下する恐れがない。
【0045】
更に、回転清掃体35の清掃部材35bが清掃ブレードである場合、その先端が被掃除面を叩くことに伴う叩音を生じる。しかし、回転清掃体35は、前後両側、左右両側、及び上側をユニットベース31で囲まれているとともに、このユニットベース31の後側、左右両側、及び上側が吸込みヘッド本体13で囲まれている。言い換えれば、吸込み口体11から使用者に向けて叩音が通過する部分は二重壁となっている。これによる前記叩音の減衰作用で、この叩音を使用者が聞き取り難くできる。なお、回転清掃体35の前側は、二重壁ではなく、ユニットベース31の前面部31gで覆われているだけであるが、この前壁部31gを通過する音は、使用者から遠ざかる方向に伝播するので、問題とはなり難い。
【0046】
又、以上のように清掃ユニット14全体が浮動可能な状態に支持されているので、掃除中に吸込み口体11が家具等に当たるに伴う衝撃を、コイルばね15の弾性変形により吸収できる。これにより、前記衝撃が清掃体モータ37等に直接波及することを緩和できるため、清掃体モータ37に耐震性能が低く低コストのものを使用することも可能であり、吸込み口体11を製造する上で、清掃体モータ37の選択肢を広げることができる。
【0047】
図9〜図12を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。第2実施形態で以下説明する事項以外は、第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成及び構成は異なるが機能が同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】
第2実施形態では、図10に示すようにユニットベース31が、その前後方向の幅に変化がない形状に作られている。このユニットベース31の後面部31dに設けられた通気部34は、図9〜図11に示すように後面部31dの下縁に開放する切り欠きで形成されている。この通気部34は、後面部31dとこれに対向した吸込みヘッド本体13の後壁部13cとの間の空隙部を介して連通されている。
【0049】
第2実施形態では、図12に示すように清掃ユニット14の清掃体モータ37が回転清掃体35の回転軸35aに内蔵されている。そのために、回転軸35aはその一端部を除いて円筒形に作られている。この回転軸35aの他端部に、モータ外郭が円柱状に形成された清掃体モータ37が挿入して固定されている。清掃体モータ37の出力軸37aは、回転軸35aの他端から突出されている。この出力軸37はユニットベース31の一端部aの軸支持部32に回り止め部材36aを介して固定されている。
【0050】
回転清掃体35は、清掃体モータ37の出力軸37aをユニットベース31の一端部31a内面の軸支持部32に回り止め部材36aを介して固定するとともに、回転軸35aの端部に固定された軸受36をユニットベース31の他端部31b内面の軸支持部32に嵌合することにより、ユニットベース31に回転自在に軸支されている。したがって、清掃体モータ37が駆動されると、このモータの外郭とともに回転清掃体35が回転されるようになっている。なお、清掃体モータ37への通電は、例えば回転軸35a又は出力軸37aの内の少なくとも一方を軸方向に貫通する絶縁被覆電線(図示しない)により行われる。
【0051】
更に、第2実施形態では、吸込みヘッド本体13が、ユニットベース31の前面部31gをその前側から覆う前壁部13dを有している。これにより、吸込みヘッド本体13は、その下面のみが開放された箱形に作られていて、この吸込みヘッド本体13の内部はユニット収容室13eとなっている。ユニット収容室13eに収容された清掃ユニット14は、吸込みヘッド本体13の上壁部13bに一対のコイルばね15で浮動可能な状態に吊持されている。吸込みヘッド本体13が前壁部13dを有したことにより、この前壁部13dとユニットベース31の前面部31gとの二重壁で、清掃ユニット14から前方へ通過しようとする騒音をより減衰できるに伴い、より低騒音で吸込み口体11を使用できる。これとともに、清掃ユニット14が掃除中家具等に直接当たることを前壁部13dによって防止して、清掃ユニット14を保護できる。
【0052】
更に、第1実施形態で採用した風路部材に代えて、第2実施形態では、図11及び図12に示すように隔離手段として両端が開放されて例えば円筒状をなすゴム製の防塵筒45が採用されている。この防塵筒45は、吸込みヘッド本体13の上壁部13bとユニットベース31の上面部31cとの間にこれらに両端部を固定して配置されたコイルばね15及びその両端部が固定されたばね固定部23,33を包囲して、吸込みヘッド本体13の上壁部13bとユニットベース31の上面部31cとの間に介在されている。防塵筒45の上下両端部はその内側に挿入されたばね固定部23,33により、コイルばね15を覆った位置から外れないように防塵筒45が位置決めされている。
【0053】
こうした防塵筒45を用いてコイルばね15を個々に包囲したことにより、吸込みヘッド本体13とユニットベース31との間に含塵空気が通過するにも拘らず、この空気中の塵がコイルばね15に付着することを防塵筒45で防止できる。又、清掃ユニット14が振動する際、それに追従して防塵筒45は弾性変形できる。
【0054】
以上説明した事項以外は図9〜図12に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、第1実施形態で説明した理由によって、第2実施形態は本発明の課題を解決できる。
【0055】
更に、第2実施形態では、清掃体収容室31fを通り抜けた含塵空気とユニット収容室13eを通り抜けた含塵空気(つまり、清掃ユニット14の周りを通り抜けた含塵空気)が接続管16に吸込まれるので、被掃除面に対する清掃ユニット14の下面の吸付きが弱くなり、被掃除面に沿う吸込み口体11の移動をより容易にできる。
【0056】
又、第2実施形態では、清掃体モータ37を回転清掃体25に内蔵したので、これらを前後に並べて配設する必要がない。そのため、ユニットベース31の前後方向に寸法が短くなり、これに応じて清掃ユニット14を小形にできるに従い吸込み口体11の前後方向の寸法を短くして小形にする上で好ましい。
【0057】
図13及び図14を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。第3実施形態で以下説明する事項以外は、第2実施形態と同じであるので、第2実施形態と同じ構成及び構成は異なるが機能が同じ構成については第2実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】
第3実施形態では、図13及び図14に示すように隔離手段として第2実施形態の防塵筒に代えて可撓性の仕切り部材51が用いられている。仕切り部材51はゴムシート等からなる。この仕切り部材51は、ユニットベース31の四周にわたって連続しているとともに、ユニットベース31と吸込みヘッド本体13とにわたって取付けられていて、ユニット収容室13eを第1の室部13e1と第2の室部13e2とに仕切っている。第1の室部13e1はユニットベース31の通気部34及び接続管16に連通されている。第2の室部13e2は接続管16及び第1の室部13e1とは非連通である。この第2の室部13e2に例えばコイルばね15がユニット支持部材として配設されている。なお、以上のような仕切り状態とするために、仕切り部材51の後部51aは図13に示すように斜めに設けられている。又、コイルばね15を位置決めするばね固定部23,33は夫々コイルばね15の端部内に嵌合された凸部からなる。
【0059】
このような仕切り部材51の採用により、コイルばね15が配設された第2の室部13e2に含塵空気が通過することがないので、第1の室部13e1を流通する含塵空気中の塵がコイルばね15に付着することを防止できる。又、清掃ユニット14が振動する際、それに追従して仕切り部材51は可撓変形するので、この仕切り部材51を経由して清掃ユニット14の振動が吸込みヘッド本体13に波及することを抑制できる。
【0060】
以上説明した事項以外は図13及び図14に示されない構成を含めて第2実施形態と同じである。したがって、第2実施形態で説明した理由によって、第3実施形態は本発明の課題を解決できる。
【0061】
図15及び図16を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。第4実施形態で以下説明する事項以外は、第2実施形態と同じであるので、第2実施形態と同じ構成及び構成は異なるが機能が同じ構成については第2実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】
第4実施形態では、清掃ユニット14を浮動可能な状態に支持するために、この清掃ユニット14を上下方向及び前後方向に支持する第1〜第3のユニット支持部材例えばコイルばね15、55、56が用いられている。すなわち、図15及び図16に示すように第1のユニット支持部材であるコイルばね15は、第2実施形態で既に説明した通り、吸込みヘッド本体13の上壁部13bとユニットベース31の上面部31cとの間にこれらに両端部を固定して配置されていて、清掃ユニット14を上下方向に弾性的に支持している。このコイルばね15は防塵筒45により包囲されている。
【0063】
第2のユニット支持部材であるコイルばね55は、吸込みヘッド本体13の前壁部13dとユニットベース31の前面部31gとの間にこれらに両端部を固定して配置されていて、清掃ユニット14を前側から弾性的に支持している。コイルばね55も、その周囲に配置された前側防塵筒57で包囲されている。前側防塵筒57は、可撓性を有しているとともに、コイルばね55に接しないように位置決めされている。なお、この位置決めの構成は、コイルばね15に対する位置決めと同じであるが、説明の都合上、図16では図示しない。
【0064】
第3のユニット支持部材であるコイルばね56は、吸込みヘッド本体13の後壁部13cとユニットベース31の後面部31dとの間にこれらに両端部を固定して配置されていて、清掃ユニット14を前側から弾性的に支持している。コイルばね56は、ユニットベース31の通気部34を避けて配設されている。このコイルばね56も、その周囲に配置された後側防塵筒58で包囲されている。後側防塵筒58は、可撓性を有しているとともに、コイルばね56に接しないように位置決めされている。なお、この位置決めの構成も、コイルばね15に対する位置決めと同じであるが、説明の都合上、図16では図示しない。
【0065】
以上のように第4実施形態では、清掃ユニット14を、その上方から複数のコイルばね15で弾性的に吊持するとともに、複数のコイルばね55及び複数のコイルばね56で前後方向から弾性的に支持することによって、この清掃ユニット14が吸込みヘッド本体13内に浮動可能な状態に支持されている。
【0066】
このため、吸込み口体11を被掃除面に載置することに伴う清掃ユニット14に対する衝撃と、それに伴う清掃ユニット14の動揺を、主としてコイルばね15で緩和できるとともに、この場合の衝撃緩和を前後のコイルばね55,56によって補助できる。更に、掃除中に吸込み口体11が家具等に当たることに伴う清掃ユニット14の前後方向に沿う衝撃と、それに伴う清掃ユニット14の動揺を、前後のコイルばね55,56によって主として緩和できる。このように吸込み口体11を取扱う上での衝撃緩和性能が高いので、清掃ユニット14、取分け、それが備えた清掃体モータ37に対する保護性能をより向上できる。
【0067】
以上説明した事項以外は図15及び図16に示されない構成を含めて第2実施形態と同じである。したがって、第2実施形態で説明した理由によって、第4実施形態は本発明の課題を解決できる。
【0068】
図17を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。第5実施形態で以下説明する事項以外は、第2実施形態と同じであるので、第2実施形態と同じ構成及び構成は異なるが機能が同じ構成については第2実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
【0069】
第5実施形態では、清掃ユニット14を浮動可能な状態に支持したコイルばね15を防塵する隔離手段として、吸込みヘッド本体13及びユニットベース31の一部を夫々利用している。
【0070】
即ち、吸込みヘッド本体13の上壁部13bに下向きの筒状防塵凸部61が一体に突設されているとともに、ユニットベース31の上面部31cに上向きの筒状防塵凸部62が一体に突設されている。これら筒状防塵凸部61,62は夫々径が異なるが、いずれもコイルばね15の直径よりは大きい。そして、筒状防塵凸部61,62は互いの間に隙間Sを設けて嵌合されている。図17では、筒状防塵凸部61の先端部内側に筒状防塵凸部62の先端部が嵌合されているが、この関係は逆であってもよい。隙間Sは、清掃ユニット14bの振動を筒状防塵凸部61,62が妨げることがないような大きさに設定されている。
【0071】
このように嵌合された筒状防塵凸部61,62でコイルばね15を包囲されているので、吸込みヘッド本体13とユニットベース31との間に含塵空気が通過するにも拘らず、この空気中の塵がコイルばね15に付着することを防塵筒45で防止できる。
【0072】
更に、第5実施形態では、清掃ユニット14が一対の軸受防塵用の仕切り65を備えている。仕切り65は、ユニットベース31の一端部31aと他端部31bの内面に夫々取付けられていて、回転清掃体35が支持された軸支部66と、この軸支部66側の清掃部材35bの端35eとの間を仕切っている。言い換えれば、ユニットベース31の一端部31aと一方の仕切り65とで囲まれた略密閉状態の一方の軸支え室に、一方の軸支部66が配設されている。この一方の軸支部66は軸支持部32及びこれに支持された軸受36とからなる。これとともに、ユニットベース31の他端部31bと他方の仕切り65とで囲まれた略密閉状態の他方の軸支え室に、他方の軸支部66が配設されている。この他方の軸支部66は軸支持部32及びこれに固定され回り止め部材36aとからなる。そして、回転清掃体35の回転軸35aの端部及び清掃体モータ37の出力軸37aは、夫々仕切り65に設けられた通孔に貫通されている。
【0073】
このような仕切り65を設けたことにより、ユニット収容室13eを流通する含塵空気中の塵が、軸支部66に付着することを仕切り65で抑制できるので、軸支部66による回転軸35a又は出力軸37aの支持性能を長期間にわたって維持できる。
【0074】
以上説明した事項以外は図17に示されない構成を含めて第2実施形態と同じである。したがって、第2実施形態で説明した理由によって、第5実施形態は本発明の課題を解決できる。
【符号の説明】
【0075】
1…電気掃除機、2a…吸塵口、2…掃除機本体、5…吸塵風路体、6…吸塵ホース、6b…吸塵ホースの先端部、7…延長管、11…吸込み口体、12…吸込みヘッド、13…吸込みヘッド本体、13b…吸込みヘッド本体の上壁部、13c…吸込みヘッド本体の後壁部、13d…吸込みヘッド本体の前壁部、13e…ユニット収容室、13e1…ユニット収容室の第1の室部、13e2…ユニット収容室の第2の室部、14…清掃ユニット、15…コイルばね(ユニット支持部材)、16…接続管部、20…風路部材(隔離手段)、20a…風路部材の筒状部、31…ユニットベース、31g…清掃体収容室、35…回転清掃体、35a…回転軸、35b…清掃部材、35e…清掃部材の端、37…清掃体モータ、40…吸込み開口、45…防塵筒(隔離手段)、51…仕切り部材(隔離手段)、55…コイルばね(ユニット支持部材)、56…コイルばね(ユニット支持部材)、57…前側防塵筒(隔離手段)、58…後側防塵筒(隔離手段)、61,62…筒状防塵凸部(隔離手段)、65…仕切り、66…軸支部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続管と、
この接続管が取付けられた吸込みヘッド本体と、
ユニットベース、回転軸の周部に清掃部材を取付けてなるとともに前記ユニットベースに回転自在に軸支された回転清掃体、及び前記ユニットベースに支持されて前記回転清掃体を回転させる清掃体モータを有した清掃ユニットと、
弾性変形が可能な材料からなるともに前記清掃ユニットを前記吸込みヘッド本体に非接触でかつ浮動可能な状態に支持するユニット支持部材と、
を具備したことを特徴とする電気掃除機用吸込み口体。
【請求項2】
前記ユニットベースの剛性が前記吸込みヘッド本体の剛性より高いことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項3】
前記吸込みヘッド本体がこの本体の下面に開放されるとともに前記清掃ユニットが収容されたユニット収容室を有し、この収容室を区画して前記清掃ユニットの前側に位置する前壁部、前記清掃ユニットの後側に位置する後壁部、及び前記清掃ユニットの上方に位置する上壁部と、前記清掃ユニットのユニットベースとの間に、前記ユニット支持部材を夫々配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項4】
前記ユニット支持部材がコイルばねであるとともに、このユニット支持部材を前記接続管に吸込まれる気流から隔離する隔離手段を備えたことを特徴とする請求項1から3の内のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項5】
前記ユニットベースがこのベースの下面に開放されるとともに前記回転清掃体が収容された清掃体収容室を有し、前記隔離手段が、前記接続管と前記清掃体収容室とを連通する可撓性の筒状部を有して前記ユニットベースと前記接続管とにわたって取付けられた風路部材であることを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項6】
前記隔離手段が、前記ユニット支持部材を包囲する筒であることを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項7】
前記吸込みヘッド本体がこの本体の下面に開放されるとともに前記清掃ユニットが収容されたユニット収容室を有し、前記隔離手段が、前記ユニット収容室を、前記接続管が連通した第1の室部と、前記接続管及び前記第1の室部とは非連通でかつ前記ユニット支持部材が配設された第2の部屋とに仕切る可撓性の仕切り部材であることを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項8】
前記回転清掃体を前記ユニットベースに支持した軸支部と、前記清掃部材の前記軸支部側の端との間を仕切る仕切りが前記ユニットベースに設けられ、この仕切りに前記回転清掃体の回転軸が貫通されていることを特徴とする請求項1から7の内のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込み口体。
【請求項9】
吸塵口を有した掃除機本体と、
前記吸塵口に接続された吸塵ホース、この吸塵ホースの先端部に接続された延長管、及びこの延長管の先端部に接続された請求項1から8の内のいずれか一項に記載の吸込み口体を有した吸塵風路体と、
を具備したことを特徴とする電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−253206(P2010−253206A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−110085(P2009−110085)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】