説明

電気掃除機

【課題】吸込具に回転清掃体を駆動するための電動機を備えた電気掃除機において、電動機の吸込具の前後方向の寸法を小さくする。
【解決手段】吸引力を発生する掃除機本体2と、掃除機本体2に連通する吸込具10とを備えた電気掃除機1において、吸込具10は、清掃面を清掃する回転清掃体110と、回転清掃体110を回転するための動力を発生する電動機120とを備え、電動機120は、コア124bと、コア124bを覆いコア124bの軸方向に直交する断面が長径と短径とを有した略小判形状のハウジングと、コア124bの軸方向端部に配置されるブラシ部127とを備え、電動機120のトルクは、略30mN・m以上であり、コア124bの軸方向長さをL、コア124bの直径をDと定義すると、L/Dが略2〜略3であり、ハウジングの短径寸法は、略22mm以下である構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機によって駆動される回転清掃体を有する吸込具(例えば、パワーブラシ)を備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電気掃除機は、集塵装置を備えた掃除機本体と、清掃面の塵埃を吸引する吸込具とを備えており、これらの間を延長管や吸引ホースで連結したキャニスタータイプと呼ばれる構造を有している。そして、掃除機本体は、その内部に集塵装置と電動送風機とを備え、車輪を介して自在に移動可能に設けられている。このような電気掃除機における床用の吸込具は、ブラシ等からなる回転清掃体を備えており、この回転清掃体を駆動するための電動機が吸込具に設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に示された電気掃除機の吸込具では、回転清掃体と電動機とが並設されており、電動機で回転清掃体を回転させることで清掃面の塵埃を掻き上げて、これを吸引する構造となっている。
【0003】
また、このような回転清掃体を有する電気掃除機では、回転清掃体の回転力を、清掃面に対して吸込具を前方向へ移動させる力として利用しているものも知られており、この電気掃除機では、減速機構等を設けて電動機のトルクを増幅するようにしたものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−136603号公報
【特許文献2】特開2009−22338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した従来の電気掃除機では、吸込具に設けられる電動機の寸法(吸込具の前後方向における、電動機の軸部に直交する断面の寸法)が比較的大きいため、略T字形状の吸込具の腕部の前後方向の寸法が大きくなり、略T字形状の吸込具の腕部等を、清掃したい隙間等に挿入できない虞がある。
ここで、電動機の前記寸法を小さくするには、電動機に備わるコアの直径を小さくする必要があるが、コアの直径を小さくするには、コイルの直径そのものを小さくしたり、コイルの巻き数を少なくしたりする必要がある。しかしながら、このようにコイルの直径そのものを小さくすると電流密度が上がるため熱を発生し、電動機の寿命が短くなる虞がある。また、コイルの巻き数を少なくすると、電動機のトルクの低下を来たす。
よって、単純にコアの直径を小さくしただけでは、電動機の寿命が短くなったり、回転清掃体を駆動するのに必要なトルクを得られない虞がある。
【0006】
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、吸込具に回転清掃体を駆動するための電動機を備えた電気掃除機において、電動機の吸込具の前後方向の寸法を小さくすることができる電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、吸引力を発生する掃除機本体と、前記掃除機本体に連通する吸込具とを備えた電気掃除機において、前記吸込具は、清掃面を清掃する回転清掃体と、前記回転清掃体を回転するための動力を発生する電動機とを備え、前記電動機は、コアと、前記コアを覆う断面が略小判形状のハウジングと、前記コアの軸方向端部に配置されるブラシ部とを備え、前記電動機のトルクは、略30mN・m以上であり、前記コアの軸方向長さをL、前記コアの直径をDと定義すると、L/Dが略2〜略3であり、前記ハウジングの略小判形状の短軸寸法は、略22mm以下であることを特徴とする。
【0008】
本発明者らは、吸込具に回転清掃体を駆動するための電動機を備えた電気掃除機において、電動機の吸込具の前後方向の寸法を小さくするためには、回転清掃体に並設配置される電動機の小型化を図ることが有効であり、そのためには、電動機の軸部に直交する断面の寸法を小さくすることが有効であるとの認識に基づき、回転清掃体を駆動するためのトルクを維持しつつ、コアの軸方向長さとコアの直径との関係を検討した。その結果、電動機のトルクが、略30mN・m以上であり、電動機のコアを覆うハウジングの断面形状を略小判形状にして、コアの軸方向長さをL、コアの直径をDとしたときに、L/Dが略2〜略3になるようにし、さらに、ハウジングの短径寸法を略22mm以下にすることにより、回転清掃体を駆動するために十分なトルクを有しつつ、吸込具の前後方向の寸法を小さくすることができることを知見した。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、吸込具の前後幅を小型化することができる電気掃除機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の電気掃除機の全体を示す外観斜視図である。
【図2】(a)は吸込具を示す平面図、(b)は同じく正面図である。
【図3】吸込具の一部を省略した下面図である。
【図4】吸込具の分解斜視図である。
【図5】上ケースを取り外した状態の吸込具の内部構造示す平面図である。
【図6】(a)は吸込具の側面図、(b)は図2(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図7】(a)は図2(a)のB−B線に沿う断面図、(b)は図2(a)のC−C線に沿う断面図である。
【図8】回転清掃体を駆動するための電動機を示す拡大斜視図である。
【図9】電動機を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。
【図10】(a)は図9(a)のW−W線に沿う断面図、(b)は電動機の下面図である。
【図11】(a)は図9(a)のX−X線に沿う拡大断面図、(b)は図9(a)のY−Y線に沿う拡大断面図、(c)は図9(c)のZ−Z線に沿う断面図である。
【図12】(a)は模式説明図、(c)は比較例の模式説明図である。
【図13】冷却用の空気の流れを示す説明図である。
【図14】後端スリットを示す説明図である。
【図15】冷却用の空気の流れを示す説明図である。
【図16】その他の冷却用の空気の流れを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下では、吸込具において、回転清掃体110(図2(a)参照)が配置される側を前側、吸口継手10B(図2(a)参照)が接続される側を後側として説明する。
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2と、ホース3と、手元操作部4と、延長管5と、吸込具として第2の吸込具6と、第1の吸込具10とを備えて構成されている。
掃除機本体2の内部には、図示しない吸引力を発生させる電動送風機や、この電動送風機の吸引力で集塵した塵埃を収容する集塵部等が内蔵されており、手元操作部4のハンドル部に設けられた運転スイッチSWの操作等によって電動送風機の運転が制御されるようになっている。
【0012】
ホース3の一端は、掃除機本体2の集塵部と連通するように掃除機本体2の接続口2aに接続され、ホース3の他端は、手元操作部4に接続されている。延長管5は、二つの管体5a、5bから構成されて伸縮可能であり、管体5aの一端が手元操作部4の他端に接続されている。
第2の吸込具6は、延長管5の管体5bの他端に接続された吸込具であり、他端に第1吸込具10が接続可能であり、図1では接続した例を示している。第2の吸込具6は、第1の吸込具10を取り外すことにより、単独で塵埃を吸い込む吸込具として機能するようになっている。
【0013】
第1の吸込具10は、第2の吸込具6の他端に接続された吸込具であり、図2(b)に示すように、下面(掃除面)に吸込口100が開口され、この吸込口100内に回転清掃体110が配置されている。この回転清掃体110は、駆動手段としての後記する電動機120により回転駆動される。なお、第1の吸込具10(以下、単に吸込具10という)は、図1に示した延長管5の他端(上流側)や手元操作部4の他端(上流側)に接続することも可能である。
【0014】
吸込具10は、図1に示すように、下部分を形成する下ケース11、および下ケース11の上部に被着された上ケース12を備える吸口本体10Aと、吸口本体10Aの後方に取り付けられ、内部に空気の通路R1(図6参照)が形成された吸口継手10Bとを備える。これらの下ケース11、上ケース12および吸口継手10Bの主たる部品は、軽量で硬質の材料、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂材料で形成されている。
【0015】
ここで、吸口継手10Bには、図2(a)に示すように、他端部(吸口本体10A側)に回動軸7が設けられており、吸口継手10Bは、この回動軸7が、下ケース11と上ケース12との間に挟みこまれてこれらに支持されることにより、吸口本体10Aに対して上下方向に回動可能に設けられている。
また、吸込具10は、回動部7bを中心として左右方向に回動可能に設けられている。
さらに、吸口継手10Bには、後部側に図示しない接触ピンが設けられており、この接触ピンを介して吸込具10の電動機120に電力が供給されるようになっている。
また、吸口本体10Aには、前部から左右側方にかけて、下ケース11と上ケース12との間にバンパー8が介設されている。バンパー8は、ゴムや合成ゴム等の弾性材料から形成されており、使用時に吸口本体10A内の気密を保持するとともに、電気掃除機1の使用時に吸口本体10Aが家具等に衝突した際に、当該家具等への傷付きと吸口本体10Aへの衝撃を吸収するようになっている。
【0016】
下ケース11の下面に開口する吸込口100は、断面略湾曲凹状(図7(a)参照)とされており、図3に示すように、吸込口100の後方には、吸込通路101が開口形成されている。この吸込通路101は、吸口継手10Bの前記した通路R1(図6(b)参照)に連通している。
【0017】
また、下ケース11と上ケース12との間には、図7(a)に示すように、隔壁13eを隔てて電動機収容室13が形成されており、この電動機収容室13に電動機120が収容されている。
なお、電動機収容室13は、図5に示すように、隔壁13eに設けられた開口部13e’を通じて、電動機収容室13の前方に設けられる後記する通路R3に連通している。
また、電動機収容室13は、下ケース11の中央部側に形成された通路R4を通じて、吸口継手10Bの回動軸7の端部開口7aに連通している。回動軸7は、吸口本体10Aの内部に設けられた通路R1に連通している。
【0018】
なお、電動機収容室13には、図5に示すように、仕切り部13fが設けられており、電動機収容室13に電動機120を収容した状態で、仕切り部13fによって、電動機収容室13が左右に仕切られるようになっている。つまり、仕切り部13fを隔てて、図中右側の室に開口122bが位置し、図中左側の室に開口122cが位置するようになっており、電動機120内(ステータ122内)を介して左右の室が連通している。
【0019】
なお、下ケース11の下面には、図3に示すように、ブラシ駆動スイッチ11a、ブラシカバー11b,11c、車輪11dが設けられている。
ブラシ駆動スイッチ11aは、吸込具10の下面が清掃面に接触しているか否かを検出するスイッチである。ブラシ駆動スイッチ11aは、車輪を備え、この車輪がばね等の付勢手段によって常に下ケース11の下面から突出するように設けられている。そして、車輪が飛び出して清掃面と接触していないと検出されたときには、吸込具10に備わる制御基板10C(図5参照)によって電動機120が停止される。また、車輪が押し込まれて清掃面と接触していると検出されたときには、制御基板10C(図5参照)によって電動機120が駆動される。
また、ブラシカバー11b,11cは、下ケース11に対して取り外し可能であり、これらを下ケース11から取り外すことによって回転清掃体110の取り外しが可能となる。
車輪11dは、手元操作部4で操作される前後動や回転操作の応力を受けて吸込具10の底面を清掃面に密着させ、これにより吸込具10の操作性能を向上する役割をなす。
【0020】
また、下ケース11と上ケース12との間には、図7(a)に示すように、電動機120を冷却するための後記する冷却用空気が通流する通路S2が形成されている。
【0021】
吸込口100に配置される回転清掃体110は、図7(a)に示すように、筒状基体111と、この筒状基体111の外周面から径方向に突出するようにして固定された繊維等による刷毛状の清掃部材112a〜112cと、同じく径方向に突出するようにして固定された軟質材からなるブレード112dと、を備えて構成されている。清掃部材112a〜112cおよびブレード112dは、図3、図4に示すように(詳細は不図示)、回転清掃体110の軸方向に沿ってそれぞれ螺旋状に設けられており、清掃面との接触を可能としてその回転駆動力により清掃面の塵埃を掻き出すように作用する。清掃面がフローリングなどの場合は、回転清掃体110に対する摩擦抵抗が少ないため、電動機120にかかる負荷が小さいが、清掃面がじゅうたんなどの場合は、回転清掃体110に対する摩擦抵抗が大きいため、電動機120にかかる負荷が大きくなる。よって、電動機120は、回転清掃体110がじゅうたんなどに接した場合にも回転できるだけのトルクが必要である。
【0022】
ここで、清掃部材112a〜112cおよびブレード112dの長さや数、また、それぞれの断面形状等は適宜設定することができる。本実施形態では、図7(a)に示すように、回転清掃体110の軸方向から見たときに、毛足の長い清掃部材112a,112bの外周側端部112a’,112b’は、回転清掃体110の両端部分に設けた円筒状のローラ部材113(図3参照)の外周側端部113’と略一致するように長さが設定されている。
なお、回転清掃体110の上部側に、吸込口100における負圧の大きさによって撓んで開口する、図示しない吸気口を形成して、上ケース12の上方空間に浮遊する塵埃を吸込口100内に取り込むように構成してもよい。
【0023】
回転清掃体110は、その軸方向両端部に延出する図示しない軸を有しており、これらの軸が吸込口100の内側両端に設けられた図示しない軸受けに支持されることで、吸込口100内に回転自在に設けられている。なお、回転清掃体110の一端には、電動機120からの回転駆動力を受ける大径プーリー130(図7(b)参照)が設けられている。
そして、回転清掃体110に掻き出された塵埃は、図6(b)に示すように、吸込口100から吸込通路101を通じて吸口継手10Bの前記した通路R1に運ばれ、その後、延長管5(図1参照)やホース3を通じて掃除機本体2の図示しない集塵室に吸引される。
【0024】
回転清掃体110を駆動するための電動機120は、図5に示すように、下ケース11と上ケース12との間に形成される電動機収容室13に収容されている。電動機収容室13は、吸口本体10Aの一方の腕部10Aにおいて長手方向を吸込口100(回転清掃体110)と同じにして並設されている。吸口本体10Aの中央部には、通路R2が形成されている。通路R2を形成する側壁が、電動機収容室13の長手方向の一端の隔壁を兼ねている。よって、電動機収容室13は、通路R2に近接して隣接する。一方、吸口本体10Aの側壁が、電動機収容室13の長手方向の他端の隔壁を兼ねている。よって、電動機収容室13は、吸口本体10Aの左右方向では腕部10A内いっぱいに形成されている。電動機120は、電動機120から飛び出した軸部124aが吸口本体10Aの外側に位置し、カバー部材125が吸口本体10Aの中央側に位置するように配置される。
電動機収容室13は、左右方向に細長い室として形成されており、本実施形態では、図7(a)に示すように、吸込口100の前後方向の幅をD1、電動機収容室13の前後方向の幅をD2としたときに、D1>D2となるように設定されている。
具体的に、吸込口100における回転清掃体110の中心を通る水平線上の幅D1は34〜38mmに設定され、同じく電動機収容室13における電動機120の中心を通る水平線上の幅D2は26〜28mmに設定されている。つまり、D1/D2が略1.3〜略1.4に設定されている。
【0025】
電動機収容室13内には、電動機120を支持するための支持部13a,13bが下ケース11に形成され、支持部13c,13dが上ケース12に形成されている。各支持部13a〜13dは、いずれも、電動機120の一端部に設けられるカバー部材125(図8参照)の四隅部分をそれぞれ支持するようになっている。
なお、カバー部材125と各支持部13a〜13dとの間には、隙間S1がそれぞれ形成されるようになっており、この隙間S1は、電動機120を冷却した後の冷却用空気の通り道として機能するようになっている。
【0026】
一方、吸口本体10Aの他方の腕部10Aには、図5に示すように、後部側に基板収容室14が設けられており、この基板収容室14には、電動機120を駆動制御するための制御基板10Cが配置されている。この基板収容室14を形成する上ケース12の後部には、スリット12a(図4参照、以下同じ)が形成されており、このスリット12aを通じて上ケース12の後方から冷却用の空気が導入されるようになっている。また、基板収容室14には、吸口本体10Aの後端部に設けられた後端スリット150(図5,図14等参照)から導入された冷却用の空気も流入するように構成されている。
基板収容室14は、前側の隔壁14aに設けられた開口部14bを通じて下ケース11の上面と上ケース12(図5では不図示)との間に形成される通路R2(図13参照)に連通している。この通路R2は、腕部10A側において、電動機収容室13を仕切る隔壁13eに設けられた開口部13e’を通じて電動機収容室13に連通している。
【0027】
電動機120は、図8に示すように、フロントキャップ121と、フロントキャップ121に一端部が固定される断面(断面の輪郭)が略小判形状とされたステータ122(ハウジング)と、ステータ122の他端部に取り付けられるリアキャップ123と、ステータ122内に配置され、フロントキャップ121およびリアキャップ123に回転自在に支持されるアーマチュア124と、リアキャップ123の端部に被せられるカバー部材125と、を有している。
【0028】
フロントキャップ121は、図9(c)に示すように、ステータ122の一端部に取り付けられる側面視で略小判形状を呈しており、中央部には、アーマチュア124の軸部124aを支持するための軸受け部121aが設けられている。
【0029】
アーマチュア124は、図11(c)に示すように、出力軸となる軸部124aを有し、軸部124aにコア124bと、コンミテータ124cが固着されている。コア124bは、鉄心片を積層して製造され、軸部124aを中心にして放射状に延びる複数(例えば、本実施形態では7個)のティース124d(図11(b)参照、以下同じ)を有する。ティース124dは、軸方向から見て略T字状に形成されており、これらティース124d間に軸方向に長い蟻溝状のスロット(例えば、本実施形態では7個)が形成されている。ティース124dには、スロットを介して図示しないコイルが巻装されている。
【0030】
ここで、図10(a)に示すように、コア124bの軸方向長さをL、コア124bの直径をDと定義すると、L/Dは略2〜略3となっている。L/Dが2より小さいと、回転清掃体110を駆動するための所望のトルクを得るために、コア124bの直径Dを大きくする必要があり、電動機収容室13の前後方向の幅D2(図7(a)参照)が大きくなって吸込具10の腕部10Aが大型化するため好ましくない。加えて、直径Dの小型化されたコア124bにおいては、1スロットル当たりの巻き数が必然的に増えることとなるが、コア124bの軸方向長さが短いと、コイルを巻回する過程で、巻き付けた端部が膨らんだ状態となり、所定の巻き数だけコイルを巻き付けることができない。また、L/Dが3より大きいと、電動機120が軸方向に長くなるため、電動機収容室13の左右方向の長さが大きくなって吸込具10の腕部10Aが左右方向に大型化するため好ましくない。
【0031】
具体的に、本実施形態では、コア124bの直径Dが略16mmであり、コイルの巻き数は、略80〜略100に設定されている。このように構成することで、コア124bの直径Dの小型化を図りつつ、所望の磁力を得るためのコイル巻き数を確保することが可能となった。また、コイルの断面の直径は、略0.09mmである。ここで、コイルの断面の直径が0.09mmより小さくなると、電流密度が上がってコイルの熱の発生が多くなるため好ましくない。
なお、前記したスロットの数は、7個に限られることはなく他の個数、例えば8個に設定してもよい。
【0032】
コンミテータ124cは、図11(a)に示すように、スリット124eで絶縁された複数のセグメント124fを有しており、各セグメント124fには、コイルを形成する巻線に一端が電気的に固定されている。
【0033】
ステータ122には、図11(b)(c)に示すように、その内周側に、界磁用の瓦状に形成された2つのマグネット122aが周方向に間隔を隔てて固着されている。すなわち、本実施形態の電動機120は、スロットの個数が7個、マグネット122aが2つ設けられた2極7スロットのモータということになる。
ステータ122には、フロントキャップ121側の外周面に、冷却用の空気をステータ122内に導入するための開口122bが形成されている。
また、ステータ122のリアキャップ123側には、冷却用の空気をステータ122内から排出するための開口122cが形成されている。
【0034】
このようなステータ122のマグネット122aとコア124bとの間には、図11(b)に示すように、電動機120(ステータ122)の内部へ流入する、後記する冷却用の空気が流れる隙間S3が形成されている。
【0035】
リアキャップ123は、図8、図9(a)に示すように、ステータ122の端部に装着される有底円筒状を呈しており、図11(c)に示すように、底部123dの中央部分に、アーマチュア124の軸部124aの端部が挿入されて支持される軸受け部123aが設けられている。
【0036】
また、リアキャップ123の端部には、図8、図9(b)に示すように、電動機用基板123bが装着されている。この電動機用基板123bは、カバー部材125で周縁部が覆われるようになっている。なお、カバー部材125は、リアキャップ123の段差面123cに装着されるようになっている。
【0037】
リアキャップ123の底部123dの内側には、図10(b)に示すように、ブラシ部127が設けられている。ブラシ部127は、略環状とされたブラシホルダ127aと、このブラシホルダ127aに摺動自在に収容された導電性のブラシ127bと、を有している。ブラシ127bは、アーマチュア124のコンミテータ124cのセグメント124fに摺接するようになっており、底部123dに突設された支軸126aに保持されたばね部材126bによってコンミテータ124cに向けて付勢されている。なお、ばね部材126bの先端部126c(図11(a)参照)は、ブラシ127bに向けて折曲されている。
【0038】
本実施形態では、図11(a)に示すように、コンミテータ124cを挟んで2つのブラシ部127を有しており、電動機120の軸方向から見ると、2つのブラシ127bは、ステータ122の略小判形状の対角線上に配置されている。断面が略四角形状の電動機収容室13に対しても対角線上に配置されることとなる。そして、各ブラシ127bの外周側端面127cは、ステータ122の略小判形状よりも外周側に位置しており、かつ、ステータ122の略小判形状が内接する四角形(図中二点鎖線で図示した四角形)よりも内周側に位置している。
【0039】
つまり、図12(a)に示すように、断面略四角形状の電動機収容室13内において、ステータ122の略小判形状の対角線上において、ステータ122の外側に形成される隅部のデッドスペースDSに、2つのブラシ127bを逃がすようにして配置することができる。これによって、その分、電動機収容室13の高さ寸法H1を小さくすることができる。
【0040】
図12(b)は、比較例として、断面略小判形状のステータ122の長径上に、2つのブラシ127bを配置した例であり、本実施形態と同様に2つのブラシ127bを配置すると、長径方向の外側に2つのブラシ127bが突出してしまい、この突出する分、電動機収容室13の高さ寸法H1が大きくなってしまう。
【0041】
この場合、図12(a)に二点鎖線で示すように、断面略小判形状のステータ122の長径上に設けた2つのブラシ127b’を短く設定すれば、電動機収容室13の高さ寸法H1内に2つのブラシ127b’を収容することができるが、その分、2つのブラシ127b’がブラシ127bに比べて短くなってしまい、ブラシ127b’の長寿命化を図ることができない。
【0042】
これに対して、本実施形態では、図12(a)に示すように、ステータ122の略小判形状の対角線上において、各ブラシ127bの外周側端面127cが、ステータ122の略小判形状よりも外周側に位置しており、かつ、ステータ122の略小判形状が内接する四角形T(図中二点鎖線で図示した四角形)よりも内周側に、2つのブラシ127bを配置した構成としたので、前記した比較例(図12(b))と同様の長さを有した2つのブラシ127bをそのまま電動機120に用いることができ、ブラシ127bの長寿命化、ひいては電動機120の長寿命化を図ることが可能である。
なお、ブラシ部127は、2つ設けたものに限られることはなく、ステータ122の略小判形状が内接する四角形Tの四隅に対応して4つ設けてもよい。
【0043】
図8を再び参照して説明を続けると、カバー部材125は、前記したようにリアキャップ123の段差面123cに装着されるカバーであり、合成ゴム等の弾力性を有する絶縁部材で形成されている。カバー部材125は、軸方向から見たときに、ブラシ部127(図8では一方のみ図示)に対応する部分が径方向に突出しており、これによって、上面125cが、これに隣接する側面125aに対して垂直な面となっている。同様に、下面125dが、これに隣接する側面125bに対して垂直な面となっている。つまり、カバー部材125は、相互に垂直関係にある上面125c、側面125a、下面125d、側面125bを有している。
また、カバー部材125の底面には開口部125eが形成されており、この開口部125eを通じて電動機用基板123bからリードが引き出されるようになっている。
【0044】
なお、リアキャップ123にカバー部材125を装着した状態で、側面125aは、ステータ122の側面120a(図9(b)参照)と面一になり、また、側面125bは、ステータ122の側面120b(図9(b)参照)と面一になるように設定されている。
本実施形態では、図7(a)に示すように、下ケース11に設けられた2つの支持部13a,13bと、上ケース12に設けられた2つの支持部13c,13dで、カバー部材125の外周面の対応する部位が支持されるようになっている。つまり、電動機120は、カバー部材125の弾力性を利用して下ケース11および上ケース12により形成される電動機収容室13に収容されている。したがって、電動機120の振動が下ケース11および上ケース12に伝わり難い構造となっている。なお、フロントキャップ121には、図5に示すように、合成ゴム等の弾力性を有するブッシュ128が装着され、このブッシュ128を介して、下ケース11に設けられた支持部11fにフロントキャップ121側が支持されるようになっている(図5参照)。したがって、電動機120は、フロントキャップ121側においても防振構造が採られている。
【0045】
このような電動機120は、図7(a)に示すように、吸込口100に配置される回転清掃体110の最大径をD3、電動機120の略小判形状の短径をD4としたときに、D3>D4となるようにされ、D3/D4が略1.3〜略1.7となるように設定されている。
具体的に、回転清掃体110の最大径をD3は31mmに設定され、電動機120の短径D4は略22mmに設定されている。ここで、短径D4は、コア124bの外径、ステータ122の肉厚、マグネット122aの肉厚、およびコア124bとマグネット122aとの隙間S3等を考慮して略19.6mm以上とされることが好ましい。腕部10Aの前後方向の幅を小さくするには、回転清掃体110の最大径D3および電動機120の略小判形状の短径D4を小さくする必要がある。しかしながら、短径D4が19.6mmよりも小さい場合は、隙間S1が小さくなるため、隙間S1に、電動機120を十分に冷却するだけの風量を得ることができない虞がある。一方、短径D4が22mmである場合は、隙間S1が大きくなり、隙間S1に、電動機120を十分に冷却するだけの風量を得ることができる。そこで、電動機120の短径D4は略22mmに設定する。ただし、材料の最適化などによって効率の高い電動機120が実現できれば、損失が少なく発熱量を抑えることができるので、短径D4を小さくできる。
また、腕部10Aの前後方向の幅をL1とし、回転清掃体110の中心と電動機120の中心との間の水平距離をL2、としたときに、L1/L2が略1.8〜1.9となるように設定されている。
具体的に、腕部10Aの前後方向の幅L1が66〜67mmであり、水平距離をL2が34〜35mmに設定されている。
【0046】
そして、電動機120の軸部124aには、図7(b)に示すように、小径プーリー131が装着されるとともに、回転清掃体110の端部の軸部110aには、大径プーリー130が装着されており、これらの間に歯付きベルト132が架け渡されて、小径プーリー131から大径プーリー130に動力が伝達される。
【0047】
そして前記のように設定された電動機120は、回転速度が略5000〜略7000rpmで、略30mN・m以上のトルクを発生し、略30%以上の効率で回転清掃体110を駆動することができる。
【0048】
次に、電動機120の冷却について説明する。電動機120を細長くしていくと、損失が大きくなり、その分、発生する熱も増加する。そこで、電動機120を冷却する必要がある。
本実施形態では、掃除機本体2に備わる図示しない電動送風機の吸引力により、吸込具10の吸込口100とは別に設けた導入口より空気を導入して、これを冷却用の空気として用いている。
図13に示すように、前記した導入口として、吸口本体10Aの下ケース11の後部側には、後端スリット150が設けられている。この後端スリット150は、図14に示すように、下ケース11に設けられた車輪11dの前方において、上方斜め後方に開口が向く状態に設けられている。
【0049】
ここで、後端スリット150は、図15に示すように、これに連続する上板151と、図示しない下板との間に形成される通路R2に連通しており、また、この通路R2は、基板収容室14に連通している。したがって、後端スリット150を通じて導入された冷却用の空気は、通路R2を通じて基板収容室14に流入し、制御基板10Cを冷却する。また、上ケース12のスリット12aを通じて、腕部10Aの後方の空気が基板収容室14に導入され、この空気によっても制御基板10Cが冷却される。
【0050】
基板収容室14に流入した冷却空気は、その後、隔壁14aの開口部14bを通じて通路R3に流入し、通路R3から隔壁13eの開口部13e’を通じて電動機収容室13に流入する。
その後、電動機収容室13に流入した冷却用の空気は、電動機収容室13の電動機120の開口122bを通じてステータ122内に流入し、コア124bとマグネット122aとの間を通過してコア124bを冷却する。
その後、ステータ122内を冷却した空気は、開口122cや側面に形成される開口122d(図9(a)参照)から電動機120の外部に排出され、通路R4に流入する。そして、通路R4から吸口継手10Bの回動軸7の端部開口7aを介して吸口継手10B内に流入し、通路R1に流れ込む。よって、冷却用の空気は、電動機120内を、電動機120から飛び出した軸部124a側からカバー部材125側へ向かって流れる。つまり、冷却用の空気は、電動機120内を、吸口本体10Aの外側から中央側へ向かって流れる。
【0051】
したがって、電動機120内を通過して電動機120を冷却した空気は、ブラシ127bから生じる可能性のある塵埃等とともに通路R1に流れ込む。
【0052】
なお、図16に示すように、上ケース12における電動機収容室13に対応する位置にスリット12cを設け、このスリット12cを通じて電動機収容室13に直接、冷却用の空気を導入してもよい。この場合には、電動機収容室13に導入された空気を、開口122bから電動機120内を通じて開口122cから排出させ、これを隔壁13eの開口部13e’を通じて下ケース11の前側に導くように構成する。そして、下ケース11の上面に形成したスリット11gを通じ、空気を吸込口100内に導き、これを、吸込口100から通路R1に吸引する。
【0053】
このように構成することによっても、電動機120を好適に冷却することができる。なお、スリット12c等に図示しないフィルターを配置して塵埃が電動機収容室13内に流入するのを抑制するように構成してもよい。
【0054】
以下では、本実施形態において得られる効果を説明する。
(1)電動機120のトルクが、略30mN・m以上であり、電動機120のコア124bを覆うステータ122の断面形状を略小判形状にして、コア124bの軸方向長さをL、コア124bの直径をDとしたときに、L/Dが略2〜略3になるようにし、さらに、ハウジングの短径寸法を略22mm以下にすることにより、回転清掃体110を駆動するために十分なトルクを有しつつ、吸込具10の前後方向の寸法を可及的に小さくすることが可能となった。したがって、吸込具10の腕部10A,10Aの前後方向の寸法が小さくなり、略T字形状の吸込具10の腕部10A,10A等を、清掃したい隙間等に好適に挿入することができる。
(2)電動機120のトルクは、略30mN・m以上であるので、吸込具10に設けられる回転清掃体110を好適に駆動することができ、清掃面の塵埃を好適に掻き上げて好適に吸引することができる。また、回転清掃体110の回転力を、清掃面に対して吸込具10を前方向へ移動させる力として利用する場合にも十分な駆動力を得ることができ、扱い易く使い勝手の良い電気掃除機1が得られる。
(3)電動機120は、その短経側が吸込具10の前後方向となるように回転清掃体110に並設配置されるので、電動機120の長経側が吸込具10の前後方向となるように並設配置した場合に比べて、吸込具10の前後方向における電動機120の設置スペースを小さくすることができ、これによって、吸込具10の前後方向の寸法を可及的に小さくすることができる。
(4)電動機120から回転清掃体110への動力の伝達が、小径プーリー131、歯付きベルト132および大径プーリー130を介して行われるので、中間部分にシャフト等を用いた減速機構に比べて伝達機構を簡素化することができ、その分、騒音を低減することができる。
(5)電動機120のステータ122の略小判形状の対角線上において、各ブラシ127bの外周側端面127cが、ステータ122の略小判形状よりも外周側に位置しており、かつ、ステータ122の略小判形状が内接する四角形T(図11(a)中二点鎖線で図示した四角形)よりも内周側に、2つのブラシ127bを配置した構成としたので、前記した比較例(図11(b))と同様の長さを有した2つのブラシ127bをそのまま電動機120に用いることができ、ブラシ127bの長寿命化、ひいては電動機120の長寿命化を図ることが可能である。
(6)電動機120内を通過して電動機120を冷却した空気は、ブラシ127bから生じる可能性のある塵埃等とともに通路R1に流れ込む構成としてあるので、電動機120を冷却しつつ、ブラシ127bから生じる可能性のある塵埃等を好適に掃除機本体2側に吸引することができる。したがって、電動機120の長寿命化を図ることが可能である。また、電動機120の良好な回転が維持されることとなるので、騒音防止に効果的である。
(7)ステータ122の略小判形状の断面の短径は、略19.6mm以上であるので、回転清掃体110を駆動するために十分なトルクを有しつつ、吸込具10の前後方向の寸法を可及的に小さくすることが可能となった。
(8)コア124bの直径Dは、略16mmであるので、回転清掃体110を駆動するために十分なトルクを有しつつ、吸込具10の前後方向の寸法を可及的に小さくすることが可能となった。
(9)コア124bに形成されるコイルを巻くためのスロットの数は、略7個であり、コイルの巻き数は、略80〜略100であり、コイルの断面の直径は、略0.09mmであるので、回転清掃体110を駆動するために十分なトルクを有しつつ、吸込具10の前後方向の寸法を可及的に小さくすることが可能となった。
(10)電動機120の回転速度は、略5000〜略7000rpmであり、電動機120の効率が略30%以上であるので、回転清掃体110を駆動するために十分なトルクを有しつつ、吸込具10の前後方向の寸法を可及的に小さくすることが可能となった。
(11)電気掃除機1が稼動し掃除機本体2が吸引力を発生した場合に、コア124bとステータ122(マグネット122a)との間に形成される空間に、吸込具10の外部から電動機120の内部へ流入する空気が流れるので、電動機120を好適に冷却することができ、電動機120の長寿命化を図ることが可能である。
(12)コア124bとステータ122(マグネット122a)との間には、空間が形成され、ステータ122の軸方向一端側の側面および軸方向他端側の側面には、開口122b,122cが形成されているので、電動機120を好適に冷却することができ、電動機120の長寿命化を図ることが可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 電気掃除機
2 掃除機本体
10 吸込具
10A 吸口本体
10B 吸口継手
11 下ケース
12 上ケース
13 電動機収容室
14 基板収容室
100 吸込口
110 回転清掃体
111 筒状基体
120 電動機
122 ステータ(ハウジング)
124b コア
122b,122c 開口
127 ブラシ部
127b ブラシ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生する掃除機本体と、前記掃除機本体に連通する吸込具とを備えた電気掃除機において、
前記吸込具は、清掃面を清掃する回転清掃体と、前記回転清掃体を回転するための動力を発生する電動機とを備え、
前記電動機は、コアと、前記コアを覆い当該コアの軸方向に直交する断面が長径と短径とを有した略小判形状のハウジングと、前記コアの軸方向端部に配置されるブラシ部とを備え、
前記電動機のトルクは、略30mN・m以上であり、
前記コアの軸方向長さをL、前記コアの直径をDと定義すると、L/Dが略2〜略3であり、
前記ハウジングの短径寸法は、略22mm以下であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
請求項1に記載の電気掃除機において、
前記ハウジングの略小判形状の断面の前記短径は、略19.6mm以上であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電気掃除機において、
前記コアの直径Dは、略16mmであることを特徴とする電気掃除機。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気掃除機において、
前記コアに形成されるコイルを巻くためのスロットの数は、略7個であり、
前記コイルの巻き数は、略80〜略100であり、
前記コイルの断面の直径は、略0.09mmであることを特徴とする電気掃除機。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気掃除機において、
前記電動機の回転速度は、略5000〜略7000rpmであり、
前記電動機の効率が略30%以上であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気掃除機において、
当該電気掃除機が稼動し前記掃除機本体が吸引力を発生した場合に、前記コアと前記ハウジングとの間に形成される空間に、前記吸込具の外部から前記電動機の内部へ流入する空気が流れることを特徴とする電気掃除機。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気掃除機において、
前記コアと前記ハウジングとの間には、空間が形成され、
前記ハウジングの軸方向一端側の側面および軸方向他端側の側面には、開口が形成されることを特徴とする電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−244870(P2011−244870A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118171(P2010−118171)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】