説明

電気接続構造を備えた発光積木

【課題】積木ブロック内の発光素子を点灯させ、視覚効果を向上させる電気接続構造を備えた発光積木を提供する。
【解決手段】透光性で中空形状を呈し、上部と、底部と、上部に形成され、上方へ突出し夫々内径と内壁とを有する2つ以上の挿嵌部11と、底部に形成され、挿嵌部11に対応する2つ以上の嵌入孔とを有する積木ブロック10内に配置され、夫々、正極導電部材と負極導電部材とを有し、各正極導電部材は、両端に夫々形成され、挿嵌部11の内側に位置する第1正極接続部211及び嵌入孔の内側に位置する第2正極接続部とを有し、負極導電部材は、両端に夫々形成され、挿嵌部11の内側に位置する第1負極接続部221及び嵌入孔の内側に位置する第2負極接続部とを有する2つ以上の電気接続モジュールと、積木ブロックに設けられ、夫々1つ以上の電気接続モジュールの正極導電部材及び負極導電部材に電気接続される1つ以上の発光素子とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に電気接続構造を備え、挿嵌されると同時に電気接続されることにより、内部の発光素子に給電する発光積木に関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業の発展及び技術の発達により、従来の玩具より活発に楽しめる効果を提供することができるが、例えば積木など一部の伝統的な玩具は今も尚愛用されている。
【0003】
例えば特許文献1などに示す従来の積木は、一定の遊び方がないが、異なる形状の積木ブロックにより多様な構成を組み立てることができるので、幼児の発想力を活発させると共に、幼児の目と手との協調性を発達させることができる、娯楽性及び教育性を共に備える玩具とされており、今でも人気が萎えていないものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−052265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の積木は娯楽性及び教育性を共に備える玩具であるが、幼児に積木を遊ばせ、教育性を発揮させるためには、例えば発光効果などにより、幼児の積木に対する興味をそそる魅力的な外観を提供すことがこのましい。しかしながら、積木は本来簡単な構造からなるものであるので、過度に複雑な構造を用いずに、如何に発光効果を提供するかと言った課題があった。
【0006】
そこで、出願されたのが本発明であって、組み立てられた積木ブロックを電気接続させ、給電回路を構成し、積木ブロックの内部の発光素子に給電し点灯させる事により、娯楽効果を向上させる電気接続構造を備えた発光積木を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の請求項1の発明は、透光性を有すると共に、中空形状を呈し、上部と、底部と、前記上部に形成されると共に、上方へ突出する2つ以上の挿嵌部と、前記底部に形成され、前記挿嵌部に対応する2つ以上の嵌入孔とを有する積木ブロックと、
前記積木ブロック内に配置され、夫々、正極導電部材と負極導電部材とを有し、各前記正極導電部材は、両端と、該両端に夫々形成され、前記挿嵌部の内側に位置する第1正極接続部及び前記嵌入孔の内側に位置する第2正極接続部とを有し、各前記負極導電部材は、両端と、該両端に夫々形成され、前記挿嵌部の内側に位置する第1負極接続部及び前記嵌入孔の内側に位置する第2負極接続部とを有する2つ以上の電気接続モジュールと、
前記積木ブロックに設けられ、夫々1つ以上の電気接続モジュールの正極導電部材及び負極導電部材に電気接続される1つ以上の発光素子とを有することを特徴とする電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0008】
本願の請求項2の発明は、前記電気接続モジュールは、固定柱を有し、
前記電気接続モジュールの正極導電部材及び負極導電部材は、互いに接触しないように、前記固定柱に設置されることを特徴とする請求項1に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0009】
本願の請求項3の発明は、前記正極導電部材の一端に形成される第1正極接続部は、前記固定柱の上端に位置し、
前記正極導電部材の第2正極接続部は、前記固定柱の下端から突出することを特徴とする請求項2に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0010】
本願の請求項4の発明は、前記負極導電部材の一端に形成される第1負極接続部は、前記固定柱の上端の近傍を挿嵌させ、中空形状を呈すると共に、外環壁を有するものであり、該外環壁は、前記挿嵌部の内壁に位置されると共に、前記挿嵌部の内径に対応する外径を有することを特徴とする請求項3に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0011】
本願の請求項5の発明は、前記電気接続モジュールはの固定柱は、前記固定柱の上端の近傍に形成され、前記積木ブロックの上部における内側に係止される円盤状の上固定部と、前記固定柱の下端の近傍に形成され、径方向へ延出される、前記負極導電部材を固定するための下固定部とを具備し、
前記固定柱における、前記上固定部から前記固定柱の上端までの部分は、前記積木ブロックの上部から突出することを特徴とする請求項4に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0012】
本願の請求項6の発明は、前記電気接続モジュールの正極導電部材は主に、上電気接続端子と、下電気接続端子と、スプリングとからなり、前記上電気接続端子及び下電気接続端子の一端は、夫々前記固定柱の両端から突出し、第1正極接続部及び第1負極接続部を構成し、前記上電気接続端子及び下電気接続端子の他端は、前記スプリングに当接され、
前記負極導電部材の第1負極接続部は、前記負極導電部材の一端に形成され、前記第1正極接続部の周辺に位置し、上から下へ行くほど螺旋が小径であるテーパー状のコイルスプリングであり、
前記負極導電部材の第2負極接続部は、前記負極導電部材のもう一端に形成される湾曲状の弾性プレートであることを特徴とする請求項2に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0013】
本願の請求項7の発明は、各前記電気接続モジュールは前記正極導電部材及び負極導電部材により前記発光素子に並列接続され、
前記電気接続構造を備えた発光積木は、回路基板を有し、
前記発光素子は、前記回路基板に設けられる発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0014】
本願の請求項8の発明は、各前記電気接続モジュールは、各自独立に前記1つの発光素子に電気接続され、
前記電気接続構造を備えた発光積木は、底面を有する回路基板を有し、
前記発光素子は、前記回路基板に設けられる発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0015】
本願の請求項9の発明は、前記電気接続構造を備えた発光積木は、前記積木ブロック内に設けられる1つ以上の電池を有し、
前記回路基板は、前記回路基板の底面における、前記積木ブロックの底部に形成される2つ以上の嵌入孔の内の1つの嵌入孔に対応する箇所に設けられる、前記発光ダイオードと電池との電気接続状態を制御するためのスイッチを有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電気接続構造を備えた発光積木、を提供する。
【0016】
本願の請求項10の発明は、中空形状を呈し、上部とを有する給電部材本体と、
前記給電部材本体の上部に形成され、請求項1乃至請求項10の何れか一に記載の電気接続構造を備えた発光積木における、積木ブロックの底部に形成される嵌入孔に対応する1つ以上の挿嵌部と、
前記給電部材本体の上部に形成される挿嵌部に配置されると共に、前記積木ブロックの底部に形成される嵌入孔の内側に位置する第2正極接続部及び第2負極接続部に夫々対応し、夫々1つ以上の電池に電気接続されるための1つの正極電極プレート及び負極電極プレートとを有することを特徴とする発光積木用給電部材、を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の電気接続構造を備えた発光積木の前記積木ブロックを互いに挿嵌させ、即ち1つの積木ブロックの挿嵌部をもう1つの積木ブロックの嵌入孔に挿入させると、該挿嵌部の内側に位置する第1正極接続部及び第1負極接続部と、前記嵌入孔の内側に位置する第2正極接続部及び第2負極接続部とが互いに接触し、給電回路を構成させるように電気接続されるので、互いに挿嵌された積木ブロック内の発光素子を点灯させ、視覚効果を向上させることができる。
【0018】
本発明の発光積木用給電部材は、発光積木へ給電するためのものである。該発光積木用給電部材は、正極電極プレート及び負極電極プレートにより、前記積木ブロック内の電気接続モジュールを通して、前記発光素子に送電し点灯させることができる
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の斜視図である。
【図3】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の側面断面図である。
【図4A】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の電気接続モジュールと発光ダイオードとの電気接続形態を示す回路図である。
【図4B】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の電気接続モジュールと発光ダイオードとの他の電気接続形態を示す回路図である。
【図4C】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の電気接続モジュールと発光ダイオードとの他の電気接続形態を示す回路図である。
【図5】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第1実施例の組立状態を示す部分側面断面図である。
【図6】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第2実施例の側面断面図である。
【図7】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第2実施例の組立状態を示す部分側面断面図である。
【図8】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第3実施例の斜視図である。
【図9】本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木の第4実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1及び図2に示すように、第1実施例において、本発明の電気接続構造を備えた発光積木は、透光性を有すると共に、中空形状を呈する積木ブロック10と、前記積木ブロック10内に配置される2つ以上の電気接続モジュールと、前記積木ブロック10に設けられる1つ以上の発光素子とを有する。
【0022】
前記積木ブロック10は、上部と、底部と、前記上部に形成されると共に、上方へ突出する2つ以上の挿嵌部11と、前記底部に形成され、前記挿嵌部11に対応する2つ以上の嵌入孔12とを有する矩形の立方体である。本実施例において、前記積木ブロック10の上部には、4つの挿嵌部11がマトリクス状に対称に配置され、前記積木ブロック10の底部には、4つの嵌入孔12が前記4つの挿嵌部11と同様に配置される。
【0023】
さらに図3に示すように、前記積木ブロック10内に配置される2つ以上の電気接続モジュールの数量は、前記挿嵌部11の数量に対応するものである。故に、本実施例における積木ブロック10内には、4つの電気接続モジュールが配置される。各前記電気接続モジュールは、固定柱20と、正極導電部材21と、負極導電部材22とを有する。
【0024】
前記固定柱20は、上端と、下端と、外径と、前記固定柱20の上端の近傍に形成され、前記積木ブロック10の上部における内側に係止される円盤状の上固定部201と、前記固定柱20の下端の近傍に形成され、径方向へ延出される、前記負極導電部材22を固定するための下固定部202とを具備する。前記固定柱20における、前記上固定部201から前記固定柱20の上端までの部分は、前記積木ブロック10の上部から突出する。
【0025】
各前記正極導電部材21は、両端と、該両端に夫々形成され、前記挿嵌部11の内側に位置する第1正極接続部211及び前記嵌入孔12の内側に位置する第2正極接続部212とを有する。本実施例においては、前記正極導電部材21は細長いロッド状を呈し、軸方向に沿って前記固定柱20の内部に貫設される。前記正極導電部材21の一端に形成される第1正極接続部211は、プレート状を呈すると共に、前記固定柱20の上端に位置する。前記第2正極接続部212は、螺旋状を呈し、前記嵌入孔12の内側における、前記固定柱20の下端から突出する。
【0026】
各前記負極導電部材22は、両端と、該両端に夫々形成され、前記挿嵌部の内側に位置する第1負極接続部及び前記嵌入孔の内側に位置する第2負極接続部とを有する。本実施例においては、各前記負極導電部材22は、細長いプレート状を呈する本体を有し、前記第1負極接続部221は、ボウル状を呈するものである。前記負極導電部材22の一端に形成される第1負極接続部221は、外環壁と、内環壁と、前記外環壁と内環壁との間に位置する底部とを有し、前記外環壁は、前記挿嵌部の内壁に位置されると共に、前記挿嵌部11の内径に対応する外径を有する。また、前記第1負極接続部221は、中空形状を呈すると共に、前記固定柱20の上端の近傍を挿嵌させる。本実施例において、前記第1負極接続部221は、中央部と、前記中央部に形成され、辺縁を有する貫通穴とを有し、前記第1負極接続部221の内環壁は、前記貫通穴の辺縁から上方へ延出し、前記固定柱20の外径に対応する内径を有する。前記第1負極接続部221は、前記第1負極接続部221の内環壁により、前記固定柱20の上端の近傍を挿嵌させ位置決めするものである。
【0027】
また、前記負極導電部材22の第2負極接続部222は、前記負極導電部材22における前記第1負極接続部221の反対側のもう一端に形成され、前記積木ブロック10の嵌入孔の内側における上方の箇所に位置する湾曲状の弾性プレートである。
【0028】
前記積木ブロック10に設けられる1つ以上の発光素子は、前記1つ以上の電気接続モジュールの正極導電部材21及び負極導電部材22に電気接続されるものである。本実施例における電気接続構造を備えた発光積木は、導線33と底面とを備える回路基板32を有する。前記発光素子は、前記回路基板32に設けられ、前記導線33により1つ以上の電気接続モジュールの正極導電部材21及び負極導電部材22に電気接続される発光ダイオード31からなるものである。
【0029】
前記発光ダイオード31からなる発光素子と、前記正極導電部材21及び負極導電部材22とを電気接続させる実施形態は、例えば図4Aに示すように、各前記電気接続モジュールは前記正極導電部材21及び負極導電部材22により前記発光ダイオード31に並列接続されるものである。これにより、何れか1つの電気接続モジュールの前記正極導電部材21及び負極導電部材22を電源に電気接続させると、前記回路基板32に設けれる前記発光ダイオード31を点灯させることができる。
【0030】
また、前記発光ダイオード31の数量及び各電気接続モジュールの前記正極導電部材21及び負極導電部材22の電気接続形態は、上述したようなもの以外、下記のような電気接続形態を用いても良い。
【0031】
図4Bに示すように、各前記電気接続モジュールは、各自独立に前記1つの発光素子に電気接続されてもよい。前記実施例を例にすれば、前記積木ブロック10は、4つの電気接続モジュールと、4つの発光ダイオード31とを有し、前記4つの電気接続モジュールの何れか1つの電気接続モジュールの前記正極導電部材21及び負極導電部材22を電源に電気接続させると、該正極導電部材21及び負極導電部材22に電気接続される前記発光ダイオード31を点灯させることができる。
【0032】
また、図4Cに示すように、前記電気接続モジュールの前記正極導電部材21及び負極導電部材22は一対ごとに前記発光ダイオード31に並列接続されるものである。前記実施例を例にすれば、前記積木ブロック10は、4つの電気接続モジュールと、2つの発光ダイオード31とを有する。前記4つの電気接続モジュールの内、2つの電気接続モジュールを一対に、互いの正極導電部材21及び負極導電部材22が並列接続され、互い並列接続された正極導電部材21及び負極導電部材22はさらに1つの前記1つの発光ダイオード31に電気接続される。これにより、何れか1つの電気接続モジュールの正極導電部材21及び負極導電部材22が電源に電気接続されると、該正極導電部材21及び負極導電部材22に電気接続される前記発光ダイオード31を点灯させることができるが、該電気接続モジュールと並列接続されていない発光ダイオード31を点灯させない。
【0033】
なお、発光素子へ給電するために、前記1つの積木ブロック10の内部に電源を設置してもよい。即ち、本発明に係る電気接続構造を備えた発光積木は、さらに前記積木ブロック内に設けられる1つ以上の電池(図面にない)を有してもよい。前記電池は、前記回路基板32に設けれも良い。
【0034】
前記回路基板32は、前記回路基板32の底面に設けられる、前記発光ダイオードと電池との電気接続状態、即ち給電回路の開閉を制御するためのスイッチ34を有する。また、前記スイッチ34は、前記回路基板32の底面における、前記積木ブロックの底部に形成される2つ以上の嵌入孔の内の1つの嵌入孔に対応する箇所に設けられ、使用者が便利に前記嵌入孔12で前記スイッチ34を操作できるものであることが好ましい。
【0035】
上述した給電手段以外に、前記積木ブロック10と、挿嵌部及び電気接続手段を備える発光積木用給電部材とを電気接続させることによる電気供給を行っても良い。
【0036】
図5に示すように、前記発光積木用給電部材40は、給電部材本体と、1つ以上の挿嵌部41と、前記挿嵌部41に配置される正極電極プレート42及び負極電極プレート43とを有する。
給電部材本体は、中空形状を呈し、上部とを有する。前記正極電極プレート42及び負極電極プレート43は、前記積木ブロック10の挿嵌部11の内側に位置する第1正極接続部211及び第1負極接続部221に同様な形状を有すると共に、夫々1つ以上の電池(図面にない)に電気接続される。
【0037】
前記積木ブロック10の嵌入孔12と、前記発光積木用給電部材40の挿嵌部41とを嵌合させると、前記嵌入孔12の内側に位置する第2正極接続部212及び第2正極接続部222と、前記発光積木用給電部材40の正極電極プレート42及び負極電極プレート43とが夫々電気接続されるので、前記発光積木用給電部材40から前記積木ブロック10内の電気接続モジュールを通して、前記積木ブロック10内の回路基板32に設けられる発光ダイオード31に給電し点灯させることができる。
【0038】
前記積木ブロック10にさらにもう1つの積木ブロック10’が嵌合される時、該積木ブロック10は、前記発光積木用給電部材40により内部の電気接続モジュールを給電されるものだけでなく、前記発光積木用給電部材40から前記もう1つの積木ブロック10’に給電するための媒体でもある。
【0039】
上述した構成により、使用者が積木ブロック10を組み立てる時、積木ブロック10の何れか1つの挿嵌部11と、もう1つの積木ブロック10’の何れか1つの嵌入孔12とを嵌合させると共に、電源に電気接続すれば、内部の発光ダイオード31が点灯され、優れた視覚効果を提供し、積木で遊ぶ楽しみを向上させることができる。
【0040】
図6及び図7に示すように、本実施例における他の実施例は、上述した実施例とは基本構成が略同様なものであるが、電気接続モジュールの正極導電部材及び負極導電部材に関する点に異なる。
【0041】
本実施例において、積木ブロック10内に配置される電気接続モジュールは、上端と、下端とを有する中空形状の固定柱50と、互いに接触しないように前記固定柱50に設置される正極導電部材51及び負極導電部材52とを有する。
【0042】
また、前記正極導電部材51は主に、上電気接続端子511と、下電気接続端子512と、スプリング513とからなり、前記上電気接続端子511及び下電気接続端子512の一端は、夫々前記固定柱50の両端から突出し、第1正極接続部及び第1負極接続部を構成し、前記上電気接続端子511及び下電気接続端子512の他端は、前記スプリング513に当接されると共に、電気接続されるので、前記上電気接続端子511及び下電気接続端子512を伸縮可能にする。また、前記スプリング513と、前記回路基板32に設けられる発光ダイオード31とが電気接続される。
【0043】
前記負極導電部材52の一端には、前記第1正極接続部の周辺に位置し、上から下へ行くほど螺旋が小径であるテーパー状のコイルスプリングである第1負極接続部521が形成される。
【0044】
前記負極導電部材52のもう一端には、前記回路基板32に設けられる発光ダイオード31に電気接続される湾曲状の弾性プレートである第2負極接続部522が形成される。
【0045】
各前記電気接続モジュールの正極導電部材51及び負極導電部材52と前記発光ダイオード31との電気接続形態は、例えば図4A乃至図4Cに示すような形態であってもよい。
【0046】
同様に、上述した構成により、使用者が積木ブロック10を組み立てる時、積木ブロック10の何れか1つの挿嵌部11と、もう1つの積木ブロック10’の何れか1つの嵌入孔12とを嵌合させると共に、電源に電気接続すれば、上層に位置する積木ブロック10’の上電気接続端子511及び下電気接続端子512と、下層に位置する積木ブロック10の内部の上電気接続端子511及び下電気接続端子512とが電気接続されるので、給電回路が構成され、内部における電気接続される発光ダイオード31が点灯される。
【0047】
前記積木ブロックは、矩形の立方体以外に、他の幾何学的な形状に形成されても良く、また、積木ブロックの上部に、異なる数量の挿嵌部が形成されても構わない。図8及び図9に示すように、積木ブロック10は長方形体を呈し、上部に2つ又は8つの挿嵌部11が形成される。また、該積木ブロック10の内部の構成は、上述した実施例と同様の物であっても良い。なお、前記積木ブロックの形状及び挿嵌部の数量は例示に過ぎないので、本発明の範囲を制限するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の電気接続構造を備えた発光積木は、上述した構成により、積木ブロック内の発光素子を点灯させ、視覚効果を向上させることができる。
【符号の説明】
【0049】
10 積木ブロック
11 挿嵌部
12 嵌入孔
201 上固定部
202 下固定部
20 固定柱
211 第1正極接続部
212 第2正極接続部
21 正極導電部材
221 第1負極接続部
222 第2正極接続部
22 負極導電部材
31 発光ダイオード
32 回路基板
33 導線
34 スイッチ
40 発光積木用給電部材
41 挿嵌部
42 正極電極プレート
43 負極電極プレート
50 固定柱
51 正極導電部材
511 上電気接続端子
512 下電気接続端子
513 スプリング
52 負極導電部材
521 第1負極接続部
522 第2負極接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有すると共に、中空形状を呈し、上部と、底部と、前記上部に形成されると共に、上方へ突出する2つ以上の挿嵌部と、前記底部に形成され、前記挿嵌部に対応する2つ以上の嵌入孔とを有する積木ブロックと、
前記積木ブロック内に配置され、夫々、正極導電部材と負極導電部材とを有し、各前記正極導電部材は、両端と、該両端に夫々形成され、前記挿嵌部の内側に位置する第1正極接続部及び前記嵌入孔の内側に位置する第2正極接続部とを有し、各前記負極導電部材は、両端と、該両端に夫々形成され、前記挿嵌部の内側に位置する第1負極接続部及び前記嵌入孔の内側に位置する第2負極接続部とを有する2つ以上の電気接続モジュールと、
前記積木ブロックに設けられ、夫々1つ以上の電気接続モジュールの正極導電部材及び負極導電部材に電気接続される1つ以上の発光素子とを有することを特徴とする電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項2】
前記電気接続モジュールは、固定柱を有し、
前記電気接続モジュールの正極導電部材及び負極導電部材は、互いに接触しないように、前記固定柱に設置されることを特徴とする請求項1に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項3】
前記正極導電部材の一端に形成される第1正極接続部は、前記固定柱の上端に位置し、
前記正極導電部材の第2正極接続部は、前記固定柱の下端から突出することを特徴とする請求項2に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項4】
前記負極導電部材の一端に形成される第1負極接続部は、前記固定柱の上端の近傍を挿嵌させ、中空形状を呈すると共に、外環壁を有するものであり、該外環壁は、前記挿嵌部の内壁に位置されると共に、前記挿嵌部の内径に対応する外径を有することを特徴とする請求項3に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項5】
前記電気接続モジュールはの固定柱は、前記固定柱の上端の近傍に形成され、前記積木ブロックの上部における内側に係止される円盤状の上固定部と、前記固定柱の下端の近傍に形成され、径方向へ延出される、前記負極導電部材を固定するための下固定部とを具備し、
前記固定柱における、前記上固定部から前記固定柱の上端までの部分は、前記積木ブロックの上部から突出することを特徴とする請求項4に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項6】
前記電気接続モジュールの正極導電部材は主に、上電気接続端子と、下電気接続端子と、スプリングとからなり、前記上電気接続端子及び下電気接続端子の一端は、夫々前記固定柱の両端から突出し、第1正極接続部及び第1負極接続部を構成し、前記上電気接続端子及び下電気接続端子の他端は、前記スプリングに当接され、
前記負極導電部材の第1負極接続部は、前記負極導電部材の一端に形成され、前記第1正極接続部の周辺に位置し、上から下へ行くほど螺旋が小径であるテーパー状のコイルスプリングであり、
前記負極導電部材の第2負極接続部は、前記負極導電部材のもう一端に形成される湾曲状の弾性プレートであることを特徴とする請求項2に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項7】
各前記電気接続モジュールは前記正極導電部材及び負極導電部材により前記発光素子に並列接続され、
前記電気接続構造を備えた発光積木は、回路基板を有し、
前記発光素子は、前記回路基板に設けられる発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項8】
各前記電気接続モジュールは、各自独立に前記1つの発光素子に電気接続され、
前記電気接続構造を備えた発光積木は、底面を有する回路基板を有し、
前記発光素子は、前記回路基板に設けられる発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項9】
前記電気接続構造を備えた発光積木は、前記積木ブロック内に設けられる1つ以上の電池を有し、
前記回路基板は、前記回路基板の底面における、前記積木ブロックの底部に形成される2つ以上の嵌入孔の内の1つの嵌入孔に対応する箇所に設けられる、前記発光ダイオードと電池との電気接続状態を制御するためのスイッチを有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電気接続構造を備えた発光積木。
【請求項10】
中空形状を呈し、上部とを有する給電部材本体と、
前記給電部材本体の上部に形成され、請求項1乃至請求項10の何れか一に記載の電気接続構造を備えた発光積木における、積木ブロックの底部に形成される嵌入孔に対応する1つ以上の挿嵌部と、
前記給電部材本体の上部に形成される挿嵌部に配置されると共に、前記積木ブロックの底部に形成される嵌入孔の内側に位置する第2正極接続部及び第2負極接続部に夫々対応し、夫々1つ以上の電池に電気接続されるための1つの正極電極プレート及び負極電極プレートとを有することを特徴とする発光積木用給電部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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