説明

電気集塵器の移動電極

【課題】集塵極板一枚当りの幅を大きくして部品点数を低減でき、かつ、集塵極板を無端索条体に連結するための連結部をコンパクトにする。
【解決手段】上方に配置された一対の駆動ホイール20と、下方に配置された一対の従動ローラ22と、駆動ホイール20と従動ローラ22とを結ぶように張設された一対の無端チェーン24と、この一対の無端チェーン24に連結された複数枚の集塵極板26とを有し、複数枚の集塵極板26が放電極の回りを周回移動するようにされた電気集塵器の移動電極において、各集塵極板26をその上端位置で無端チェーン24に対して回動自在に連結するとともに、駆動ホイール20を集塵極板26の移動領域外から片持軸30によって支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気集塵器の移動電極に係り、特に無端索条体に連結された複数枚の集塵極板が放電極の回りを周回移動するようにされた電気集塵器の移動電極に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には火力発電所のボイラー排ガスや各種炉の排ガスからダストを除去するための移動電極式電気集塵器が開示されている。図6はこの種の移動電極式電気集塵器に使われる移動電極の概略構造を示す斜視図である。上部に配置された一対の駆動スプロケットホイール1と下部に配置され一対の従動ローラ2との間には、一対の無端チェーン3、3が回転可能に張り渡されている。一対の無端チェーン3、3間に複数枚の集塵極板4,4,……が、その側縁部の中央位置を連結部5に固定されることによって連結されている。駆動スプロケットホイール1の軸6は図示しない駆動機構によって回転し、この軸6の回転が駆動スプロケットホイール1に噛み合う一対の無端チェーン3、3に伝達され、全体としてループを形成している複数枚の集塵極板4,4,……が図示しない放電極の回りを周回移動する。
【0003】
図7は移動電極10下部の配置図であり、無端チェーン3に懸架されて下降した集塵極板4は従動ローラ2の位置でUターンし、上昇に転じる。この上昇直後の集塵極板4を挟む位置に回転ブラシ7が移動電極10のレーン毎に配置されている。回転ブラシ7よりも上方には放電極8が配設されている。集塵極板4,4が放電極8の横を上下方向に移動する間に、放電極8からのコロナ放電によって排ガス中のダストが帯電し、各集塵極板4の表面に捕集される。回転ブラシ7が配置された位置を各集塵極板4が通過する際に、集塵極板4の表面に付着したダストが回転ブラシ7によって剥離、除去される。
【0004】
すなわち、この種の移動電極式電気集塵器では、放電極8が存在する上方の集塵空間を各集塵極板4が移動する間に、各集塵極板4の表面にダストが捕集され、この集塵極板4が下降して従動ローラ2の位置でUターンし、上昇に転じた際に集塵極板4の表面に付着したダストを回転ブラシ7によって剥離、除去することを繰り返す。このような構成によれば、集塵極板4が回転ブラシ7を通過する都度に集塵極板4の表面に付着したダストが確実に除去され、集塵極板4表面の清浄度が回復する。このため、集塵極板4表面に捕集されて堆積するダスト層の厚みを常に薄く維持できる。
【0005】
電気集塵器の集塵性能は、捕集したダストの電気抵抗率の影響を大きく受ける。特にダストの電気抵抗率が1012Ωcm以上と高い時には、集塵極板の表面に堆積したダスト層の厚みが一定値以上になると逆電離現象が発生し、集塵性能が急激に低下する。移動電極式電気集塵器は、集塵極板4の表面に捕集されて堆積するダスト層の厚みを上述のとおり常に薄く維持できるので、逆電離現象が発生し難い。したがって、この種の移動電極式電気集塵器は高抵抗ダストを含む排ガス用に主に使われる。
【特許文献1】特開2001−246284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記構成の移動電極10では集塵極板4をその側縁部の中間位置で連結部5によって無端チェーン3に固定する構造であるため、連結部5を集塵極板4の荷重に耐えるよう頑丈で大掛かりな構造にしなければならなかった。
また、上記構成の移動電極式電気集塵器は,図8に示したようにピッチDで並列した放電極8に対して集塵極板4が等距離を保って移動するよう移動電極が配置される。したがって、移動電極10を構成する駆動スプロケットホイール1や従動ローラ2の外径寸法や移動電極10相互の離間寸法もピッチDに合わせて配置される。
【0007】
このような配置において、集塵極板4が駆動スプロケットホイール1や従動ローラ2の位置でUターンするときの集塵極板4の両端は図8の2点鎖線で示した移動軌跡Xを描く。隣接するレーンの移動軌跡Xが交叉すると隣り合う集塵極板4同士が衝突する可能性がある。このため、集塵極板4の幅Wは制限を受け、通常はその幾何学的な関係から約ルート3(1.73)D以下に抑える必要がある。このため、集塵極板4一枚当りの寸法が小さくなり、その分、部品点数が多くなってコストアップの原因になっていた。
【0008】
本発明の目的は上記従来技術の欠点を改善し、集塵極板一枚当りの幅を大きくして部品点数を低減でき、かつ、集塵極板を無端索条体に連結するための連結部をコンパクトにした電気集塵器の移動電極を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る電気集塵器の移動電極は、上方に配置された一対の上部ローラと、下方に配置された一対の下部ローラと、前記の各上部ローラと各下部ローラとを結ぶように張設された一対の無端索条体と、前記一対の無端索条体に連結された複数枚の集塵極板とを有し、前記複数枚の集塵極板が放電極の回りを周回移動するようにされた電気集塵器の移動電極において、前記各集塵極板をその重心よりも高い位置で前記無端索条体に対して回動自在に連結するとともに、前記上部ローラが前記集塵極板の移動領域外から片持軸によって支持されたことを特徴とする。なお、上記無端索条体とは、チェーンの端部を連結してループ状にした無端チェーンの他、ワイヤロープのような連続索条の端部を連結してループ状に形成したものを含む広い概念である。
【0010】
また、本発明に係る電気集塵器の移動電極は、前記各集塵極板の傾きを検出する傾き検出センサと、この傾き検出センサの検出に応じて前記上部ローラの各片持軸の回転数を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
また、本発明に係る電気集塵器の移動電極は、前記上部ローラの各片持軸と連結して、各片持軸を同方向、同回転数で回転させる駆動機構が付設されたことを特徴とする。
【0011】
前記片持軸に隣接して回転軸を設け、この回転軸の回転を前記片持軸へ回転伝達させる伝達機構により回転の伝達をなすようにした。
前記下部ローラを1本の駆動軸により連結するとともに、この駆動軸に回転駆動源を接続してなる。
【0012】
本発明に係る電気集塵器の移動電極は、上方に配置された一対の上部ローラと、下方に配置された一対の下部ローラと、前記各上部ローラと各下部ローラとを結ぶように張設された一対の無端索条体と、前記一対の無端索条体に連結された複数枚の集塵極板とを有し、前記複数枚の集塵極板が放電極の回りを周回移動するようにされた電気集塵器の移動電極において、前記各集塵極板の周回方向の一端部を前記一対の無端索条体に回動自在に連結し、前記各集塵極板を自重により吊下げながら周回移動する連結部を備えるとよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の移動電極によれば、無端索条体には複数枚の集塵極板がその重心よりも高い位置で無端索条体に対して回動自在に連結されている。また、上部ローラが集塵極板の移動領域外から片持軸によって支持されている。このため、各集塵極板は常にその自重によって鉛直方向に垂れ下がった状態を保ちながら安定に移動する。
【0014】
したがって、隣り合うレーンの集塵極板が上部ローラや下部ローラを通過する際にも、集塵極板同士が衝突する恐れはまったくない。また、上部ローラが集塵極板の移動領域外から片持軸によって支持されているので、垂れ下がった各集塵極板が上部ローラを通過する際に片持軸などが障害になることはない。このため、集塵極板の幅Wを大きくして、部品点数を低減することができる。また、集塵極板を無端索条体に頑丈に固定する必要がなく、単に回動自在に連結するだけでよいから、連結部をコンパクトな構造にすることができる。
【0015】
また、前記各集塵極板の傾きを検出する傾き検出センサと、この傾き検出センサの検出に応じて上部ローラの各片持軸の回転数を制御する制御手段とを具備すると、無端索条体に移動速度に差が生じて、各集塵極板が傾くトラブルを回避することができる。
【0016】
また、前記上部ローラの各片持軸と連結して、各片持軸を同方向、同回転数で回転させる駆動機構を付設すると、一対の無端索条体の移動速度を一致させることができるので、各集塵極板が傾くトラブルを回避することができる。
【0017】
前記片持軸に隣接して回転軸を設け、この回転軸の回転を前記片持軸へ回転伝達させる伝達機構により回転の伝達をなすように構成すれば、一対の無端チェーンに移動速度を一致させることができるので、無端チェーンに連結された各集塵極板が大きく傾き、運転不能を招くことを防止できる。
【0018】
前記下部ローラを1本の駆動軸により連結するとともに、この駆動軸に回転駆動源を接続するように構成すれば、駆動ホイールを直接に回転軸によって連結することができ、駆動系を簡略化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は本発明に係る電気集塵器の移動電極の第1実施形態を示す模式的な斜視図である。上部に配置された一対の駆動ホイール20,20と下部に配置された一対の従動ローラ22,22との間には、一対の無端チェーン24、24が回転可能に張り渡されている。一対の無端チェーン24、24には、複数枚の矩形状集塵極板26,26,……がその上端位置で連結部28によって水平軸回りに自由回転できるように連結されている。なお、図1では説明の便宜上、一部の集塵極板26については図示を省略してある。
【0020】
各駆動ホイール20,20はそれぞれ集塵極板26,26の移動領域外から片持軸30,30によって支持され、それぞれが駆動機構32,32によって回転駆動される。駆動ホイール20,20の回転が一対の無端チェーン24,24に伝達され、全体としてループを形成している複数枚の集塵極板26,26,……が図示しない放電極の回りを周回移動する。
【0021】
図2は上記構成の移動電極18を備えた移動電極式電気集塵装置の主要構成を示した正面図である。集塵空間には複数の放電極34,34,……が所定の間隔で並列に配置され、これらの放電極34を1個置きに取り囲むようにして複数の移動電極18が配置されている。無端チェーン24に連結されて下降した集塵極板26は従動ローラ22の位置でもその自重によって鉛直方向に垂れ下がった状態を保ちながら上昇に転じる。この上昇直後の集塵極板26を挟む位置に回転ブラシ36が移動電極18のレーン毎に配置されている。
【0022】
高抵抗ダストを含む被処理ガスが紙面に対して垂直方向に流れる。回転ブラシ36よりも上方の集塵空間を集塵極板26,26が放電極34の横を上下方向に移動する間に、放電極34からのコロナ放電によって被処理中のダストが帯電し、各集塵極板26の表面に捕集される。回転ブラシ36が配置された位置を各集塵極板26が通過する際に、集塵極板26の表面に付着したダストが回転ブラシ36によって剥離、除去される。
【0023】
すなわち、この種の移動電極式電気集塵器では、放電極34が存在する上方の集塵空間を各集塵極板26が常に鉛直状態を保ちながら移動する間に、各集塵極板26の表面にダストが捕集され、この集塵極板26が下降して従動ローラ22の位置から上昇に転じた直後に集塵極板26の表面に付着したダストを回転ブラシ36によって剥離、除去することを繰り返す。集塵極板26が上昇して駆動ホイール20を通過する際にもその自重によって鉛直方向に垂れ下がった状態を保ちながら下降に転じる。
【0024】
上述のとおり、本実施形態の移動電極18によれば、無端索条体である無端チェーン24、24には、複数枚の集塵極板26,26,……が周回方向の一端部すなわち、上端位置で連結部28によって回動自在に連結されている。また、上部ローラである駆動ホイール20が集塵極板26の移動領域外から片持軸30によって支持されている。このため、各集塵極板26は常にその自重によって鉛直方向に垂れ下がった状態を保ちながら安定に移動する。
【0025】
したがって、隣り合うレーンの集塵極板26が駆動ホイール20や従動ローラ22を通過する際にも、集塵極板26同士が衝突する恐れはまったくない。また、駆動ホイール20が集塵極板26の移動領域外から片持軸30によって支持されているので、垂れ下がった各集塵極板26が駆動ホイール20を通過する際に片持軸30などが障害になることはない。このため、集塵極板26の幅Wを大きくして、部品点数を低減することができる。また、連結部28は集塵極板26を頑丈に固定する必要がなく、単に集塵極板26を無端チェーン24、24に対して回動自在に連結するだけでよいから、コンパクトな構造にすることができる。
【0026】
なお、上記構成の移動電極18では一対の駆動ホイール20がそれぞれ別個の駆動機構32によって回転駆動される。このため、駆動機構32を構成する電動機の軸滑りなどによって、一対の駆動ホイール20の回転速度が一致しなくなる可能性がある。駆動ホイール20の回転速度が一致しないと、各駆動ホイール20の回転によって駆動される一対の無端チェーン24に移動速度に差が生じて、無端チェーン24に連結された各集塵極板26が大きく傾き、運転不能を招く恐れがある。
【0027】
図3は上記のトラブルを回避するための構成を示した説明図である。移動電極18は、移動する集塵極板26の傾きを検出するための傾き検出センサ38を備えており、傾き検出センサ38の検出結果は制御器40に送信される。制御器40では集塵極板26の傾きがなくなるように、駆動機構32,32に付設された回転数調整手段(例えばインバータ)42の少なくとも一方を制御する。
【0028】
図4は本発明に係る電気集塵器の移動電極の第2実施形態を示す模式的な側面図である。図4において図1と同一の符号を付した要素は、第1実施形態で説明した要素と同一の構成、機能を有しており、その説明を省略する。本実施形態に係る片持軸44には駆動ホイール20以外に第1のスプロケット46を備えている。駆動ホイール20の上方には一対の第2のスプロケット48を備えた回転軸50が配置され、この回転軸50は駆動機構52によって回転駆動される。回転軸50の回転を伝達するための機構が設けられている。すなわち、各第1のスプロケット46と各第2のスプロケット48とがスプロケットチェーン54によって連結されている。したがって、駆動機構52の駆動力が回転軸50、第2のスプロケット48、第1のスプロケット46、片持軸44、駆動ホイール20の順に伝達され、一対の駆動ホイール20,20が同一方向,同一回転数で回転する。このため、一対の無端チェーン24に移動速度を一致させることができるので、図3に示したようなトラブル回避策を講じる必要がない。
【0029】
図5は本発明に係る電気集塵器の移動電極の第3実施形態を示す模式的な側面図である。図5において図1と同一の符号を付した要素は、第1実施形態で説明した要素と同一の構成,機能を有しており、その説明を省略する。本実施形態では、下部ローラとしての一対の従動ローラ22A,22Aを1本の回転駆動軸に連結するとともに、この回転駆動軸に回転駆動源を接続してなるものである。すなわち、第1実施形態とは逆に一対の駆動ホイール20A,20Aが下部に配置され、一対の従動ローラ22A,22Aが上部に配置されている。一対の駆動ホイール20A,20Aは回転軸56によって連結され、回転軸56は駆動機構58によって回転駆動される。
【0030】
各従動ローラ22A,22Aはそれぞれ集塵極板26の移動領域外から片持軸60,60によって支持されている。一対の無端チェーン24、24には、複数枚の集塵極板26,26,……がその重心よりも高い中間位置で連結部28によって回動自在に連結されている。
【0031】
この第4実施形態の移動電極によれば、駆動ホイール20A,20Aを下部に配置した。このため、駆動ホイール20A,20Aを直接に回転軸56によって連結することができ、駆動系を簡略化できる。また、集塵極板26の連結部28を中間位置の上部であって、上端より下部の位置に設けたので、集塵極板26の幅Wが同一の場合に、集塵極板26が駆動ホイール20Aや従動ローラ22Aを通過する際の集塵極板26の下端高さを高くすることができ、移動電極のスペース効率を向上させるのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る移動電極の第1実施形態を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明に係る移動電極を備えた移動電極式電気集塵装置の主要構成を示した正面図である。
【図3】本発明に係る移動電極の第1実施形態の説明図である。
【図4】本発明に係る移動電極の第2実施形態を示す模式側面図である。
【図5】本発明に係る移動電極の第3実施形態を示す模式側面図である。
【図6】従来技術に係る移動電極の概略構造を示す斜視図である。
【図7】従来技術に係る移動電極の下部の配置図である。
【図8】従来技術に係る移動電極の問題点を説明するための模式側面図である。
【符号の説明】
【0033】
18………移動電極、20,20A………駆動ホイール、22,22A………従動ローラ、24………無端チェーン、26………集塵極板、28………連結部、30………片持軸、32………駆動機構、34………放電極、36………回転ブラシ、38………傾き検出センサ、40………制御器、42………回転数調整手段、44………片持軸、46………第1のスプロケット、48………第2のスプロケット、50………回転軸、52………駆動機構、54………スプロケットチェーン、56………回転軸、58………駆動機構、60………片持軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に配置された一対の上部ローラと、下方に配置された一対の下部ローラと、前記各上部ローラと各下部ローラとを結ぶように張設された一対の無端索条体と、前記一対の無端索条体に連結された複数枚の集塵極板とを有し、前記複数枚の集塵極板が放電極の回りを周回移動するようにされた電気集塵器の移動電極において、前記各集塵極板をその重心よりも高い位置で前記無端索条体に対して回動自在に連結するとともに、前記各上部ローラが前記集塵極板の移動領域外から片持軸によって支持されたことを特徴とする電気集塵器の移動電極。
【請求項2】
前記各集塵極板の傾きを検出する傾き検出センサと、この傾き検出センサの検出に応じて前記上部ローラの各片持軸の回転数を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする請求項1に記載の電気集塵器の移動電極。
【請求項3】
前記上部ローラの各片持軸と連結して、各片持軸を同方向,同回転数で回転させる駆動機構が付設されたことを特徴とする請求項1に記載の電気集塵器の移動電極。
【請求項4】
前記駆動機構は、前記片持軸に隣接して回転軸を設け、この回転軸の回転を前記片持軸へ回転伝達させる伝達機構により回転の伝達をなすようにしたことを特徴とする請求項3に記載の電気集塵器の移動電極。
【請求項5】
前記下部ローラを駆動軸に連結するとともに、この駆動軸に回転駆動源を接続してなることを特徴とする請求項1に記載の電気集塵器の移動電極。
【請求項6】
上方に配置された一対の上部ローラと、下方に配置された一対の下部ローラと、前記各上部ローラと各下部ローラとを結ぶように張設された一対の無端索条体と、前記一対の無端索条体に連結された複数枚の集塵極板とを有し、前記複数枚の集塵極板が放電極の回りを周回移動するようにされた電気集塵器の移動電極において、前記各集塵極板の周回方向の一端部を前記一対の無端索条体に回動自在に連結し、前記各集塵極板を自重により吊下げながら周回移動する連結部を備えたことを特徴とする電気集塵器の移動電極。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−117982(P2007−117982A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−370357(P2005−370357)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】