説明

電池セル結合体、組電池構造およびその組み立て方法

【課題】 生産性に優れるとともに、冷却風通路が確保された組電池を実現する電池セル結合体、その電池セル結合体を用いた組電池構造およびその組み立て方法を提供する。
【解決手段】 電池セル結合体20は、互いに隣り合う電池セル30mおよび30nの間に位置決めされるスペーサ23と、電池セル30mの正極端子35と、電池セル30nの負極端子36とが、電池セルの積層方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に接続する端子間導体26と、電池セル30mの負極端子36と、電池セル30nの正極端子35とが、電池セルの積層方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に絶縁する端子間絶縁体21とを備える。端子間導体26および端子間絶縁体21は、スペーサ23と一体に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には、電池セル結合体、組電池構造およびその組み立て方法に関し、より特定的には、積層された複数の電池セル間を結合する電池セル結合体、その電池セル結合体を用いた組電池構造およびその組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の組電池構造に関して、たとえば、特開2004−95402号公報には、シール性を悪化させることなく、電池の膨れを防止することを目的とした組電池が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された組電池では、積み重ねられたラミネート電池の導電貫通孔に、長尺のリード端子を挿入して、ラミネート電池を互いに接続している。隣り合うラミネート電池同士は、たとえば、接着剤によって固定されている。
【0003】
また、特開2004−71173号公報には、隣接する単電池を強固に連結するとともに、供給可能な電流値を増大させることを目的とした積層型電池が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された積層型電池は、正極端子と負極端子とを連結する連結手段を備える。その連結手段としては、非導電性で環形状を有し、内周面に雌ねじが形成された連結部材と、導電性で丸棒形状を有し、その両端に雄ねじ部が形成された連結部材とが組み合わされて用いられている。
【0004】
また、特開平11−126585号公報には、電池の重量エネルギの減少を抑え、冷却効率を向上させることを目的とした組電池が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された組電池では、一列に配列された複数の角型リチウム2次電池が、L字状の絶縁部品によって固定されている。
【特許文献1】特開2004−95402号公報
【特許文献2】特開2004−71173号公報
【特許文献3】特開平11−126585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された組電池では、組電池の組み立て時、まず、積み重ねたラミネート電池同士を、接着剤を用いて固定する。その後、導電貫通孔にリード端子を挿入して、ラミネート電池同士の電気的な接続を行なう。しかしながら、ラミネート電池同士の接着には時間を要するし、接着時に位置ずれが生じた場合には、リード端子を挿入できないおそれもある。このため、組み立て時の作業性が低下する。また、特許文献2に開示された積層型電池でも、隣り合う電極端子ごとに連結部材を設ける必要があり、生産性に劣る。また、これらの特許文献では、電池間に流す冷却風の経路が考慮されていない。
【0006】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、生産性に優れるとともに、冷却風通路が確保された組電池を実現する電池セル結合体、その電池セル結合体を用いた組電池構造およびその組み立て方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に従った電池セル結合体は、正極端子と負極端子とを有し、所定の方向に積層される複数の電池セル間を結合する電池セル結合体である。電池セル結合体は、互いに隣り合う第1および第2の電池セルの間に位置決めされるスペーサと、第1の電池セルの正極端子と、第2の電池セルの負極端子とが、所定の方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に接続する端子間導体と、第1の電池セルの負極端子と、第2の電池セルの正極端子とが、所定の方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に絶縁する端子間絶縁体とを備える。端子間導体および端子間絶縁体は、スペーサと一体に設けられている。
【0008】
なお、「スペーサと一体に」とは、端子間導体または端子間絶縁体が、スペーサと一体成形によって形成されている場合を指すほか、端子間導体、端子間絶縁体およびスペーサをそれぞれ別々に成形した後、これらを互いに固定して一体とする場合も含む。
【0009】
このように構成された電池セル結合体によれば、端子間導体および端子間絶縁体が、スペーサと一体となって設けられている。このため、電池セルの積層時にセル間に電池セル結合体を配置し、正極端子および負極端子を端子間導体および端子間絶縁体に固定するだけで、隣り合う電池セルの物理的な結合と、電気的な接続とを同時に行なうことができる。これにより、電池セルを積層して組電池を組み立てる際に、その作業性を向上させることができる。
【0010】
また好ましくは、スペーサには、冷却風通路が形成されている。このように構成された電池セル結合体によれば、電池セルの積層時に、電池セル間に冷却風通路を同時に形成することができる。このため、組電池の組み立て作業性を低下させることなく、冷却風通路を確保することができる。
【0011】
この発明に従った組電池構造は、上述のいずれかの電池セル結合体と、電池セル結合体を介して所定の方向に積層され、所定の方向に沿って、正極端子と負極端子とが交互に並ぶように配置された複数の電池セルとを備える。電池セル結合体は、所定の方向に沿って、端子間導体と端子間絶縁体とが交互に並ぶように配置されている。隣り合う端子間導体と端子間絶縁体とが、正極端子および負極端子のいずれか一方を挟持した状態で、互いに固定されている。
【0012】
このように構成された組電池構造によれば、本発明による電池セル結合体を用いることによって、組電池を組み立て時に、優れた作業性を得ることができる。また加えて、電池セル結合体を介して複数の電池セルを積層することにより、電池セルは、その電池セルの両側に配置された電池セル結合体のスペーサに挟まれるように設けられる。このため、外部からの力や衝撃に対して、電池セルを十分に保護し、組電池の信頼性を向上させることができる。
【0013】
また好ましくは、端子間導体および端子間絶縁体には、所定の方向に貫通する孔が形成されている。端子間導体と端子間絶縁体とは、その孔に挿通されたボルトにより、互いに固定されている。このように構成された組電池構造によれば、多層に積層された複数の電池セルを、ボルトにより一括して固定することができる。これにより、組電池の組み立て作業性をさらに向上させることができる。
【0014】
この発明に従った組電池構造の組み立て方法は、上述の組電池構造の組み立て構造である。組電池構造の組み立て方法は、端子間導体および端子間絶縁体を、スペーサと一体に設け、電池セル結合体を形成する工程と、電池セル結合体を介して、複数の電池セルを積層する工程と、複数の電池セルを積層する工程の後、端子間導体と端子間絶縁体とを互いに固定する工程とを備える。このように構成された組電池構造の組み立て方法によれば、予め電池セル結合体を形成しておくことで、複数の電池セルを積層する工程時に、電池セル結合体をセル間に配置する作業を容易に行なうことができる。これにより、組電池の組み立て作業性を向上させ、組み立てコストや組み立て時間の削減を図ることができる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、この発明に従えば、生産性に優れるとともに、冷却風通路が確保された組電池を実現する電池セル結合体、その電池セル結合体を用いた組電池構造およびその組み立て方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態における組電池を示す斜視図である。図2は、図1中の組電池の上面図である。図中には、ハイブリッド自動車に搭載され、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関とともに、ハイブリッド自動車の動力源となる組電池が示されている。図1および図2を参照して、組電池10は、複数の電池セル30が、矢印101に示す方向に積層されて構成されている。互いに隣り合う電池セル30の間には、電池セル結合体20が配置されている。
【0018】
図3は、図1中の電池セルの内部を示す断面図である。図3を参照して、電池セル30は、電解液に浸された状態で多層に積層された正極34および負極33と、正極34と負極33との間に配置されたセパレータ32とによって構成されている。電池セル30は、ラミネート型のリチウム電池であり、たとえばアルミニウム箔からなる外装体31によって覆われている。電池セル30は、正極34および負極33にそれぞれ接続された正極端子35および負極端子36を有する。正極端子35および負極端子36は、それぞれ、外装体31の両端から反対方向に突出している。
【0019】
図4は、図1中のIV−IV線上に沿った電池セル結合体の断面図である。図1および図4を参照して、電池セル結合体20は、略矩形形状の表面23aを有し、平板状に形成されたスペーサ23と、表面23aの対辺にそれぞれ位置するように、スペーサ23に設けられた端子間絶縁体21および端子間導体26とを備える。端子間絶縁体21は、たとえば、樹脂から形成されており、端子間導体26は、たとえば銅などの金属から形成されている。スペーサ23は、樹脂および金属のいずれから形成されていても良い。スペーサ23を樹脂から形成した場合、スペーサ23の成形性を向上させることができる。また、スペーサ23を金属から形成した場合、組電池10の放熱性を向上させることができる。
【0020】
端子間絶縁体21および端子間導体26は、スペーサ23に一体に設けられている。スペーサ23が樹脂から形成されている場合、スペーサ23と端子間絶縁体21とを、同一の樹脂材料を用いて一体に成形しても良い。スペーサ23と端子間絶縁体21とは、異なる樹脂材料から形成されていても良い。スペーサ23と、端子間絶縁体21および端子間導体26とは、それぞれを形成する材料を考慮した上で、接着剤、嵌め込みまたは溶接などによって、一体とされていても良い。
【0021】
スペーサ23には、表面23aと平行に延びる冷却風通路24が形成されている。冷却風通路24は、端子間絶縁体21と端子間導体26とを結ぶ方向の直交方向に延びており、その直交方向に隔てる表面23aの対辺の間で形成されている。冷却風通路24は、端子間絶縁体21と端子間導体26とを結ぶ方向に、所定の間隔ごとに複数、形成されている。このような冷却風通路24により、スペーサ23は、ハーモニカチューブ構造に形成されている。端子間絶縁体21および端子間導体26には、図1中の矢印101に示す方向、つまり、電池セル30の積層方向に貫通する貫通孔22および27が、それぞれ形成されている。
【0022】
図1および図2を参照して、複数の電池セル30は、その積層方向に沿って、正極端子35と負極端子36とが交互に並ぶように配置されている。たとえば、電池セル結合体20mを介して、互いに隣り合って位置決めされた電池セル30mおよび30nは、電池セル30mの正極端子35と、電池セル30nの負極端子36とが、外装体31から互いに同じ方向に突出し、電池セル30mの負極端子36と、電池セル30nの正極端子35とが、先の方向とは反対の互いに同じ方向に突出するように、配置されている。
【0023】
電池セル結合体20は、電池セル30の積層方向に沿って、端子間導体26と端子間絶縁体21とが交互に並ぶように配置されている。たとえば、電池セル30nの両側に配置された電池セル結合体20mおよび20nは、電池セル結合体20mの端子間絶縁体21と、電池セル結合体20nの端子間導体26とが、スペーサ23に対して互いに同じ側に位置し、電池セル結合体20mの端子間導体26と、電池セル結合体20nの端子間絶縁体21とが、スペーサ23に対して先の側とは反対の互いに同じ側に位置するように、配置されている。電池セル30の正極端子35および負極端子36は、隣り合って並ぶ端子間絶縁体21および端子間導体26によって挟持されている。電池セル結合体20は、電池セル30の積層方向に沿って、貫通孔22および27が連通するように配置されている。
【0024】
電池セル30の外装体31は、隣り合う電池セル結合体20のスペーサ23間に形成された空間に位置決めされている。外装体31は、そのスペーサ23間の空間に完全に収容されており、電池セル30の積層方向に見てスペーサ23と重なる位置に設けられている。外装体31は、スペーサ23に接触して設けられている。外装体31は、隣り合う電池セル結合体20のスペーサ23によって挟持されている。
【0025】
このような組電池10の構成により、スペーサ23に対して一方の側では、電池セル30の積層方向に並ぶ正極端子35と負極端子36とが、その積層方向に沿って接続と絶縁とを交互に繰り返すように、互いに電気的に接続されている。また、スペーサ23に対して他方の側では、一方の側で接続および絶縁された層で、それぞれ、絶縁および接続されるように、電池セル30の積層方向に並ぶ正極端子35と負極端子36とが、その積層方向に沿って接続と絶縁とを交互に繰り返すように、互いに電気的に接続されている。これにより、積層された電池セル30が、直列に接続されている。
【0026】
また、電池セル30nの外装体31は、電池セル結合体20mおよび20nの端子間導体26、スペーサ23および端子間絶縁体21によって構成された枠体構造に囲まれている。このように電池セル30を枠体構造で囲むことにより、組電池10に外部から力が加わった場合に、電池セル30を適切に保護することができる。
【0027】
図5は、図1中の組電池に用いられるボルトの構造を示す側面図である。図2および図5を参照して、電池セル30の積層方向に連通する貫通孔22および27には、ボルト41が挿入される。このボルト41によって、電池セル30の積層方向に沿って隣り合う端子間絶縁体21および端子間導体26が、互いに固定され、積層された複数の電池セル30が一体化される。積層方向の両端に位置する電池セル30の端子間導体26には、電流の通り道となるバスバー42および43が、それぞれ接続されている。
【0028】
なお、ボルト41は、ねじ部41pが、パイプ状の絶縁体46によって覆われた状態で、貫通孔22および27に挿入されている。絶縁体46は、ボルト41を介して電池セル30間が導通することを防止している。これにより、隣り合う電池セル30間で個々にボルト止めを行なう必要がなく、積層された電池セル30の全てを一括して固定することができる。
【0029】
図1中の組電池10を組み立てる場合、予め、スペーサ23、端子間絶縁体21および端子間導体26が一体に設けられた電池セル結合体20を複数、作製しておく。電池セル結合体20の形状は、全て同じ形状で良く、配置する位置によって形状を変更する必要がない。次に、電池セル結合体20を間に挟み込みながら、電池セル30を積層する。最後に、ボルト41を、絶縁体46を介在させた状態で貫通孔22および27に挿入し、電池セル結合体20同士を固定する。以上の工程によって、図1中に示す組電池10が完成する。
【0030】
この発明の実施の形態における電池セル結合体20は、正極端子35と負極端子36とを有し、所定の方向に積層される複数の電池セル30間を結合する電池セル結合体である。電池セル結合体20は、互いに隣り合う第1および第2の電池セルとしての電池セル30mおよび30nの間に位置決めされるスペーサ23と、電池セル30mの正極端子35と、電池セル30nの負極端子36とが、所定の方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に接続する端子間導体26と、電池セル30mの負極端子36と、電池セル30nの正極端子35とが、所定の方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に絶縁する端子間絶縁体21とを備える。端子間導体26および端子間絶縁体21は、スペーサ23と一体に設けられている。
【0031】
組電池構造としての組電池10は、電池セル結合体20と、電池セル結合体20を介して所定の方向に積層され、所定の方向に沿って、正極端子35と負極端子36とが交互に並ぶように配置された複数の電池セル30とを備える。電池セル結合体20は、所定の方向に沿って、端子間導体26と端子間絶縁体21とが交互に並ぶように配置されている。隣り合う端子間導体26と端子間絶縁体21とが、正極端子35および負極端子36のいずれか一方を挟持した状態で、互いに固定されている。
【0032】
電池セル30は、さらに、正極端子35および負極端子36が異なる位置から突出する本体部としての外装体31を有する。外装体31は、電池セル30の両側に配置された電池セル結合体20のスペーサ23、端子間導体26および端子間絶縁体21によって、取り囲まれている。
【0033】
このように構成された、この発明の実施の形態における電池セル結合体20、組電池10およびその組み立て方法によれば、電池セル結合体20を用いることによって、電池セル30を接着等することなく、電池セル30同士を固定することができる。また同時に、電池セル30間の電気的な接続を行なうことができる。この際、端子間導体26および端子間絶縁体21と、スペーサ23とが一体となった電池セル結合体20を、1つの部品として取り扱うことができるため、電池セル30間への配置に手間取るということがない。また、端子間導体26および端子間絶縁体21に、電池セル30の積層方向に貫通する貫通孔22および27を形成することで、多層に積層された電池セル30を一括して固定できる。したがって、本実施の形態によれば、組電池10の組み立て時の作業性を飛躍的に向上させることができる。また、スペーサ23には、冷却風通路24が形成されているため、電池セル30間に冷却風を流すための通路も同時に設けることができる。
【0034】
なお、本実施の形態では、端子間絶縁体21および端子間導体26が、表面23aの対辺にそれぞれ位置して設けられているが、端子間絶縁体21および端子間導体26が設けられる位置は、これに限定されない。電池セル30の正極端子35および負極端子36の位置に合わせて、たとえば、端子間絶縁体21および端子間導体26が、表面23aの1つの辺の異なる位置に設けられていても良いし、表面23aの隣り合う辺に設けられていても良い。
【0035】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の実施の形態における組電池を示す斜視図である。
【図2】図1中の組電池の上面図である。
【図3】図1中の電池セルの内部を示す断面図である。
【図4】図1中のIV−IV線上に沿った電池セル結合体の断面図である。
【図5】図1中の組電池に用いられるボルトの構造を示す側面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 組電池、20 電池セル結合体、21 端子間絶縁体、22,27 貫通孔、23 スペーサ、24 冷却風通路、26 端子間導体、30,30m,30n 電池セル、35 正極端子、36 負極端子、41 ボルト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極端子と負極端子とを有し、所定の方向に積層される複数の電池セル間を結合する電池セル結合体であって、
互いに隣り合う第1および第2の電池セルの間に位置決めされるスペーサと、
前記第1の電池セルの正極端子と、前記第2の電池セルの負極端子とが、前記所定の方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に接続する端子間導体と、
前記第1の電池セルの負極端子と、前記第2の電池セルの正極端子とが、前記所定の方向に隔てた両側からそれぞれ固定され、これらの端子間を電気的に絶縁する端子間絶縁体とを備え、
前記端子間導体および前記端子間絶縁体は、前記スペーサと一体に設けられている、電池セル結合体。
【請求項2】
前記スペーサには、冷却風通路が形成されている、請求項1に記載の電池セル結合体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電池セル結合体と、
前記電池セル結合体を介して所定の方向に積層され、前記所定の方向に沿って、正極端子と負極端子とが交互に並ぶように配置された複数の電池セルとを備え、
前記電池セル結合体は、前記所定の方向に沿って、前記端子間導体と前記端子間絶縁体とが交互に並ぶように配置されており、隣り合う前記端子間導体と前記端子間絶縁体とが、正極端子および負極端子のいずれか一方を挟持した状態で、互いに固定されている、組電池構造。
【請求項4】
前記端子間導体および前記端子間絶縁体には、前記所定の方向に貫通する孔が形成されており、前記孔に挿通されたボルトにより、前記端子間導体と前記端子間絶縁体とが、互いに固定されている、請求項3に記載の組電池構造。
【請求項5】
請求項3または4に記載の組電池構造の組み立て方法であって、
前記端子間導体および前記端子間絶縁体を、前記スペーサと一体に設け、前記電池セル結合体を形成する工程と、
前記電池セル結合体を介して、前記複数の電池セルを積層する工程と、
前記複数の電池セルを積層する工程の後、前記端子間導体と前記端子間絶縁体とを互いに固定する工程とを備える、組電池構造の組み立て方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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