説明

電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する装置

本発明は、第1の期間に直流電流を供給する電源の最大電力点の決定を可能にする情報を求める装置であって、少なくとも、キャパシタと、第2の期間中にキャパシタを充電する手段と、第3の期間にキャパシタを放電する手段と、キャパシタの電圧及び電流を監視する手段とを備える装置に関する。第1の期間中に、直流電流はキャパシタを充電する手段に流れない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、太陽電池又は太陽電池のアレイ又は燃料電池のような電源における最大電力点の決定を可能にする情報を取得する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池は、太陽エネルギーを電気エネルギーに直接変換する。太陽電池によって生成される電気エネルギーを経時的に抽出し、電力の形態で使用することができる。太陽電池によって提供される直流電力は、DC−DCアップ/ダウンコンバータ回路及び/又はDC/ACインバータ回路のような変換装置に供給される。
【0003】
しかしながら、太陽電池の電流−電圧垂下特性(current-voltage drop characteristics)により、出力電力は太陽電池から引き出される電流とともに非線形に変化する。電力−電圧曲線は、光照射レベル及び動作温度等の気候変動に従って変化する。
【0004】
太陽電池又は太陽電池のアレイを動作させる準最適点は、電力が最大となる電流−電圧曲線の領域又はその近傍である。この点は、最大電力点(MPP:Maximum Power Point)と称される。
【0005】
太陽電池をMPPの周辺で動作させ、それらの発電効率を最適化することが重要である。
【0006】
電力−電圧曲線が気候変動に従って変化する際、MPPもまた気候変動に従って変化する。
【0007】
そのため、常にMPPを特定することができる必要がある。
【0008】
電源と負荷との間の電流路にコンポーネントを挿入すると、コンポーネントが完全でないために何らかの電力損失が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、電源のMPPを決定するために、例えば電源の出力電流及び出力電圧の変動を表す情報を取得することができ、電力損失が可能な限り低減される装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのために、本発明は、第1の期間に直流電流を供給する電源の最大電力点の決定を可能にする情報を求める装置に関する。この装置は、少なくとも、キャパシタと、第2の期間中にキャパシタを充電する手段と、第3の期間にキャパシタを放電する手段と、キャパシタの電圧及び電流を監視する手段とを備え、第1の期間中に、直流電流はキャパシタを充電する手段を流れないことを特徴とする。
【0011】
したがって、大きな電力損失なしに電源の出力電圧及び出力電流の変動を表す情報を取得することが可能となる。
【0012】
さらに、大部分のDC/DCコンバータ及び/又はDC/ACコンバータ分では、キャパシタは、それらの入力におけるフィルタリングの目的ですでに利用可能である。このキャパシタを、少なくとも1つの特定の期間中に電圧変動及び電流変動を監視するために用いることもできる。監視される電圧変動及び電流変動により、電源の所望の電圧−電流/電圧−電力垂下特性のような情報をいつでも取得することが可能となる。本発明では、他の余計なキャパシタをシステムに追加することが回避される。
【0013】
特定の特徴によれば、直流電流は、第1の期間中に負荷に向けられる。
【0014】
特定の特徴によれば、キャパシタを放電する手段は、抵抗器及び第1のスイッチから構成され、抵抗器の第1の端子は、電源の第1の端子及び第1のスイッチの第1の端子に接続され、抵抗器の第2の端子は、キャパシタの第1の端子に接続され、キャパシタの第2の端子は、電源の第2の端子及び第1のスイッチの第2の端子に接続される。
【0015】
したがって、このトポロジーにより、電源と負荷との間の電流路に追加のスイッチを必要とすることなく、キャパシタを放電することができ、電源に接続されたキャパシタの通常動作中、すなわち第1の期間中に第1のスイッチに現れる損失が回避される。したがって、MPPの決定を可能にする情報を取得するより効率的なトポロジーが得られる。
【0016】
特定の特徴によれば、第2の期間中にキャパシタを充電する手段は、第2のスイッチを含む。
【0017】
したがって、通常動作中、第2のスイッチにおける損失は、主路のスイッチと比較した場合に大きく低減される。
【0018】
特定の特徴によれば、第2のスイッチは、抵抗器と並列に接続される。
【0019】
したがって、通常動作中、すなわち第1の期間中、第2のスイッチが抵抗器と並列に短絡路を形成し、この状況下で抵抗器に電力損失がないため、入力フィルタとしても用いられるキャパシタは常に動作可能である。
【0020】
さらに、通常動作の下でキャパシタを流れる電流は、当該キャパシタでの電圧リップルが非常に小さいことにより非常に小さいため、第2のスイッチにおける損失は、主路のスイッチと比較した場合に大きく低減される。
【0021】
特定の特徴によれば、電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する装置は、第2の期間及び第3の期間中に負荷を電源から切断する第3のスイッチをさらに備える。
【0022】
したがって、最大電力点の決定を可能にする情報を得るために、すなわち電源の電圧−電流/電圧−電力垂下の特徴付けを実行するために、電源を負荷から定期的に切断することが可能となり、負荷はDC/DCコンバータ又はDC/ACコンバータとすることができる。通常、DC/DCトポロジー又はDC/ACトポロジーでは、第3のスイッチが既に含まれている。
【0023】
さらに、曲線の種々の点で動作するために遙かに長い時間を必要とし、発電効率の低下にもつながる、可変負荷を有する必要がない。
【0024】
特定の特徴によれば、キャパシタの電圧及び電流を監視する手段は、第2の期間中に連続的な時間サンプルでキャパシタの電圧をサンプリングする。
【0025】
したがって、電圧導関数の計算から電流変動を推定することが可能となり、追加の電力損失をもたらす高価な電流センサが不要となる。
【0026】
コスト及び効率が改善される。
【0027】
電源の電圧−電流/電圧−電力垂下特性の推定は、この第2の期間中に、推定された電流及び測定された電圧のすべての対を関連付けることによって行われる。
【0028】
特定の特徴によれば、所与のサンプルの周囲の連続的なサンプルにおける測定された電圧は、所与のサンプルにおける処理された電圧を取得するために、連続的なサンプルにおける測定された電圧と数学関数との差の二乗和を最小化することによって得られる、当てはめられた数学関数を用いて処理される。
【0029】
したがって、測定された電圧サンプルに現れる可能性がある雑音は、多項式関数によって既にフィルタリングされており、その結果、サンプルについての電圧推定が改善される。
【0030】
特定の特徴によれば、数学関数は、実係数を有する所与の次数の多項式関数である。
【0031】
特定の特徴によれば、所与のサンプルにおける電流は、キャパシタの静電容量値に、所与のサンプルにおける電圧導関数を乗じることによって求められ、電圧導関数は、所与のサンプルについての当てはめられた数学関数から得られる。
【0032】
したがって、当てはめられた数学関数を用いることにより、同時に2つの有用な動作を実現する。すなわち、電圧サンプルをフィルタリングし、その電圧導関数を推定することが可能となる。
【0033】
特定の特徴によれば、電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する装置は、キャパシタの静電容量値を求めるために、第3の期間中にキャパシタの電圧をサンプリングする手段をさらに備える。
【0034】
したがって、電源の最大電力点の決定を可能にする情報が得られるときには、実際の静電容量値を常に正確に求めることができ、キャパシタに対する温度の影響及び経年変化の影響により電流推定において現れる可能性がある誤差が回避される。
【0035】
特定の特徴によれば、求められた静電容量値は、所与のサンプルにおける電流を求めるために用いられる。
【0036】
したがって、電流センサをシステムに取り付ける必要は、まったく存在しない。
【0037】
さらに、各サンプルにおける電圧導関数の計算から得られる結果及び対応する静電容量値により、電流推定が非常に正確になる。
【0038】
特定の特徴によれば、キャパシタと、電圧及び電流を監視する手段と、第3のスイッチとは、降圧/昇圧併合コンバータ(merged buck/boost converter)のコンポーネントである。
【0039】
したがって、降圧/昇圧コンバータに対して僅かなコンポーネントを追加することにより、電源の電圧−電流/電圧−電力垂下の特徴付けを行うことができ、その結果、低コストの変更により、電源からの電力の使用をはるかに効率的にすることができる。
【0040】
本発明の特徴は、実施形態例の以下の説明を読むことからより明確になる。当該説明は、添付図面を参照して行われる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を実施することができるエネルギー変換システムの一例の図である。
【図2】電源の出力電圧による電源の出力電流変動を表す曲線の一例の図である。
【図3】電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する、本発明によるキャパシタを備えた電気回路の一例の図である。
【図4】エネルギー変換装置及び本発明によるキャパシタを備えた電気回路を備えた装置の一例を表す図である。
【図5a】入力電圧を電圧の極性を反転させることなくステップダウン又はステップアップすることができる降圧/昇圧併合コンバータの一例の図である。
【図5b】降圧/昇圧併合コンバータにおける本発明によるキャパシタを備えた電気回路の特定の実施態様の一例の図である。
【図6】(a)は、本発明によって測定されるキャパシタ電圧変動の一例の図であり、(b)は、本発明によって取得される電源電流変動の一例の図である。
【図7】本発明の特定の実現モードによる、電源の最大電力点を決定するアルゴリズムの一例の図である。
【図8】本発明の特定の実現モードによる、適切な数学関数、例えば実係数を有する多項式関数の当てはめに基づいて曲線を求めるために用いられる、(a)は第1の窓の一例の図であり、(b)は第2の窓の一例であり、(c)は第3の窓の一例である。
【図9】本発明の特定の実現モードによる、電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得するために用いられるキャパシタの静電容量値を求めるアルゴリズムの一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1は、本発明を実施することができるエネルギー変換システムの一例である。
【0043】
エネルギー変換システムは、太陽電池又は太陽電池のアレイ又は燃料電池のような電源PVを含み、電源PVの出力は、負荷Loに電気エネルギーを供給する変換装置Convに接続されている。変換装置Convは、DC−DCステップダウン/ステップアップコンバータ及び/又はインバータとも呼ばれるDC/ACコンバータである。
【0044】
電源PVは、負荷Loに電流を供給する。電流は、負荷Loによって使用される前に変換装置Convによって変換される。
【0045】
図2は、電源の出力電圧による電源の出力電流変動を表す曲線の一例である。
【0046】
図2の横軸には電圧値が示されている。電圧値は0と開回路電圧VOCとの間に含まれる。
【0047】
図2の縦軸には電流値が示されている。電流値は0と短絡電流ISCとの間に含まれる。
【0048】
任意の所与の光レベル及び太陽電池アレイ温度について、太陽電池アレイが動作可能な無数の電流−電圧の対、すなわち動作点が存在する。しかしながら、所与の光レベル及び太陽電池アレイ温度に対して存在するMPPは、ただ一つである。
【0049】
図3は、電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する、本発明によるキャパシタを備えた電気回路の一例である。
【0050】
この電気回路は、部分的に又は全体的に変換装置Convに含めることもできるし、変換装置Convに追加することもできる。
【0051】
電源PVの正極の端子は、スイッチSUI1の第1の端子、抵抗器RUIの第1の端子、スイッチSUI2の第1の端子、及びスイッチSUI3の第1の端子に接続されている。
【0052】
スイッチSUI1の第2の端子は、キャパシタCUIの正極の端子、及び抵抗器RUIの第2の端子に接続されている。
【0053】
電源PVの負極の端子は、スイッチSUI2の第2の端子、及びキャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0054】
V1はCUIの電圧を表す。この電圧は、例えばアナログ/ディジタル変換器を用いて測定される。
【0055】
電気回路はスイッチSUI3も備え、その機能は負荷Loを電源PVに接続するか又は電源PVから切断することである。したがって、スイッチSUI3の第2の端子は、図1に示されるような負荷Loに接続されるコンバータConvに接続されるか、又は当該コンバータの一部である。
【0056】
図4は、エネルギー変換装置と本発明によるキャパシタを備えた電気回路とを備える装置の一例を表す。
【0057】
装置40は、例えば、バス401によって互いに接続されたコンポーネントと、図7及び図9に開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ400とに基づくアーキテクチャを有している。
【0058】
ここで、装置40は、一変形では、後に開示されるようなプロセッサ400によって実行されるものと同じ動作を実行する、1つ又は幾つかの専用集積回路の形態で実装されることに留意されたい。
【0059】
バス401は、プロセッサ400を、リードオンリーメモリROM402と、ランダムアクセスメモリRAM403と、アナログ/ディジタル変換器ADC406と、エネルギー変換装置と、本発明による電気回路とに接続する。
【0060】
リードオンリーメモリROM402は、図7及び図9に開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、これらの命令は、装置40に電源が投入されるとランダムアクセスメモリRAM403に転送される、
【0061】
RAMメモリ403は、変数を受け取るように意図されたレジスタと、図7及び図9に開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0062】
アナログ/デジィタル変換器406は、電力段405を形成するエネルギー変換装置及び本発明による電気回路に接続され、必要であれば電圧及び電流を2値情報に変換する。
【0063】
図5aは、電圧極性を反転させることなく入力電圧をステップダウン又はステップアップすることができる降圧/昇圧併合コンバータの一例である。
【0064】
降圧/昇圧併合コンバータは、スイッチの状態に従って、従来の降圧−昇圧コンバータで行われるように出力電圧の極性を反転させることなく、降圧モード(ステップダウンモード)又は昇圧モード(ステップアップモード)で動作することができる。
【0065】
降圧/昇圧併合コンバータは、電源PVに接続される入力フィルタキャパシタCUIを備えている。電圧測定手段は、キャパシタCUIにおける電圧を測定する。キャパシタCUIの正極の端子は、スイッチS5の第1の端子に接続されている。スイッチS5は、例えばIGBTトランジスタである。その場合、キャパシタCUIの正極の端子は、IGBTトランジスタS5のコレクタに接続される。
【0066】
スイッチS5の第2の端子は、ダイオードD5のカソード、及びインダクタL1の第1の端子に接続されている。
【0067】
スイッチS5がIGBTトランジスタである場合、IGBTトランジスタS5のエミッタが、ダイオードD5のカソード、及びインダクタL1の第1の端子に接続される。
【0068】
ダイオードD5のアノードは、キャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0069】
インダクタL1の第2の端子は、電流測定手段の第1の端子に接続されている。
【0070】
電流測定手段Aの第2の端子は、ダイオードDOのアノード、及びスイッチS6の第1の端子に接続されている。スイッチS6の第2の端子は、キャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0071】
例えば、スイッチS6はNMOSFETである。その場合、電流測定手段Aの第2の端子は、NMOSFET S6のドレインに接続される。NMOSFET S6のソースは、キャパシタCUIの負極の端子に接続される。
【0072】
ダイオードDOのカソードは、キャパシタCOの正極の端子に接続され、キャパシタCOの負極の端子は、キャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0073】
降圧/昇圧併合コンバータが降圧モードで動作するとき、スイッチS6は常にOFF状態であり、ダイオードDOは常に導通している。
【0074】
スイッチS5は、PWM導通期間中はONであり、非導通期間中はOFFである。
【0075】
降圧/昇圧併合コンバータが昇圧モードで動作するとき、スイッチS5は常にON状態であり、ダイオードD5は決して導通しない。
【0076】
スイッチS6は、PWM導通期間中はONであり、非導通期間中はOFFである。
【0077】
スイッチS5は、降圧モードと昇圧モードの切換えに寄与する。
【0078】
図5bは、降圧/昇圧併合コンバータに本発明によるコンデンサを含めた電気回路の特定の実施態様の一例である。
【0079】
特定の実現モードでは、降圧/昇圧併合コンバータに使用されるコンポーネントは、本発明による電気回路を実装するためにも使用される。
【0080】
図5aのスイッチS5は、最大電力点の決定を可能にする情報が得られるとき、図3のスイッチSUI3と等価である。図5aのキャパシタCUIもまた、電源の特性付けが行われるとき、図3のキャパシタCUIと等価である。電圧V1は、図5a及び図3のキャパシタCUIの電圧と同じ電圧である。
【0081】
図5bは、図5aよりも3つ多いコンポーネント、すなわち図3で既に開示したスイッチSUI1、抵抗器RUI、及びスイッチSUI2を備えている。
【0082】
特定の実施態様では、電源PVの正極の端子は、スイッチSUI1の第1の端子、抵抗器RUI、スイッチSUI2の第1の端子、及びスイッチS5の第1の端子に接続されている。
【0083】
スイッチSUI1の第2の端子は、キャパシタCUIの正極の端子、及び抵抗器RUIの第2の端子に接続されている。
【0084】
スイッチSUI2の第2の端子は、キャパシタCUIの負極の端子、及び電源PVの負極の端子に接続されている。
【0085】
電圧測定手段は、キャパシタCUIの電圧V1を測定する。
【0086】
スイッチS5は、例えばIGBTトランジスタであり、スイッチSUI1及びSUI2は、例えばNMOSFETである。その場合、電源PVの正極の端子は、NMOSFET SUI1のソース、NMOSFET SUI2のドレイン、及びIGBT S5のコレクタに接続される。
【0087】
スイッチSUI1のドレインは、キャパシタCUI1の正極の端子、及び抵抗器RUIの第2の端子に接続される。
【0088】
スイッチSUI2のソースは、キャパシタCUIの負極の端子、及び電源PVの負極の端子に接続される。
【0089】
スイッチS5の第2の端子は、ダイオードD5のカソード、及びインダクタL1の第1の端子に接続されている。
【0090】
スイッチS5がIGBTトランジスタである場合、IGBTトランジスタS5のエミッタは、ダイオードD5のカソード、及びインダクタL1の第1の端子に接続される。
【0091】
ダイオードD5のアノードは、キャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0092】
インダクタL1の第2の端子は、電流測定手段の第1の端子に接続されている。
【0093】
電流測定手段Aの第2の端子は、ダイオードDOのアノード、及びスイッチS6の第1の端子に接続されている。スイッチS6の第2の端子は、キャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0094】
例えば、スイッチS6はNMOSFETである。その場合、電流測定手段Aの第2の端子は、NMOSFET S6のドレインに接続される。NMOSFET S6のソースは、キャパシタCUIの負極の端子に接続される。
【0095】
ダイオードDOのカソードは、キャパシタCOの正極の端子に接続され、キャパシタCOの負極の端子は、キャパシタCUIの負極の端子に接続されている。
【0096】
その特定の実施態様では、スイッチS5は、図5aを参照して開示したように、かつ図3のスイッチSUI3のように作用する。
【0097】
図6(a)は、本発明によって測定されるキャパシタの電圧変動の一例である。
【0098】
図6(a)の横軸には時間が表され、図6(a)の縦軸には電圧が表されている。
【0099】
電圧V1はCUIの電圧を表している。
【0100】
最初、キャパシタCUIは、事前に決定されたMPPに対応する電圧VMPPまで充電されている。これは、図6(a)及び図6(b)においてPH1と示されている期間に対応する。
【0101】
図6(b)は、本発明によって得られる電源電流変動の一例である。
【0102】
図6(b)の横軸に時間が表されており、図6(b)の縦軸には電流が表されている。
【0103】
電流は、電源PVの出力電流を表す。第1の期間PH1中において、電源PVの出力電流IMPPは事前に決定されたMPPに対応する。
【0104】
第1の期間PH1中、降圧/昇圧併合コンバータがステップアップ(昇圧)構成で動作している場合、スイッチSUI1及びSUI3はON状態、すなわち導通状態であり、スイッチSUI2はOFF状態、すなわち非導通状態である。
【0105】
ここで、第1の段階PH1中に電源PVによって供給される直流電流は、キャパシタCUI1を充電するために使用されるスイッチSUI1を流れないことに留意されたい。
【0106】
ここで、第1の段階PH1中に電源PVによって供給される直流電流は、キャパシタCUI1の放電を可能にするスイッチSUI2を流れず、スイッチSUI2は第1の期間PH1中はOFF状態であることに留意されたい。
【0107】
第1の段階PH1中に電源PVによって供給される直流電流は、負荷LOに向けられる。第1の段階PH1中に電源PVによって供給される直流電流は、負荷LOによって使用される前に変換装置Convによって変換される。
【0108】
図6においてPH2で示される第2の期間中、キャパシタCUIは充電される。
【0109】
第2の期間PH2中、スイッチSUI1はON状態であり、スイッチSUI2及びSUI3はOFF状態である。キャパシタCUIは、短絡電流値ISCから0まで変化する電流によって充電される。
【0110】
キャパシタCUIの電圧V1は、MPPを決定するために監視される。
【0111】
図7に開示される特定の実現モードによれば、電圧V1は、電源PVによって出力される出力電流を求めるために監視される。
【0112】
別の実現モードでは、電源PVによって出力される出力電流を求めるために、電気回路に従来の電流測定装置が設けられる。
【0113】
キャパシタCUIは、0からVOCまで充電される。
【0114】
電流センサ及び電圧センサがともに利用可能である場合、V1電圧は電流と組み合わせてサンプリングされ、或いは電流信号は電圧V1から求められる。
【0115】
図6においてPH3で示される第3の期間中、キャパシタCUIは放電される。
【0116】
第3の期間PH3中、スイッチSUI1及びSU13はOFF状態であり、スイッチSUI2はON状態である。キャパシタCUIは、抵抗器RUIを通じて放電される。スイッチS6のPWM動作は、期間PH3の開始時に停止され、スイッチS6は連続してON状態となる。インダクタL1は、ダイオードD5及びスイッチS6を通じて放電される。この構成は、第2の期間PH2中も維持される。
【0117】
図9に開示される特定の実現モードによれば、キャパシタ電圧V1は、第3の期間中にキャパシタ値CUIを求めるために監視される。
【0118】
キャパシタCUIは0まで放電され、電源PVの出力電流は、スイッチSUI2がON状態になると短絡電流値ISCに達する。
【0119】
その結果、電源PVによって出力される電圧は、ISC電流に対応して、期間PH3の間中ずっと0に維持される。
【0120】
図6においてPH4で示される第4の期間中、スイッチSUI1及びSUI3はON状態である(後者がON状態であるのは、降圧/昇圧併合コンバータが昇圧モードで動作しているためである)、すなわち、それらのスイッチは導通しており、スイッチSUI2はOFF状態、すなわち導通していない。
【0121】
第4の期間PH4中、電源PVの出力電流及び電圧V1は、新たに決定されたMPPに対応する。
【0122】
本発明によって測定されるキャパシタ電圧変動は、期間PH1、PH2、及びPH4中における、電源PVの出力電圧の電圧変動と同じである。
【0123】
図7は、本発明の特定の実現モードによる電源の最大電力点を決定するアルゴリズムの一例である。
【0124】
より正確には、本アルゴリズムはプロセッサ400によって実行される。本発明の特定の実現モードによって電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得するアルゴリズムは、キャパシタCUIを流れる電流を求めるために電圧V1を用いる。
【0125】
一般的見地から、本アルゴリズムにより、所与のサンプルにおける電流は、キャパシタCUIの静電容量値に所与のサンプルにおける電圧導関数を乗じることによって求められ、電圧導関数は、当てはめられた数学関数、例えば実係数を有する多項式関数によって得られる。
【0126】
当てはめられる数学関数は、所与の時間サンプルにおける処理された電圧を取得するために、連続的な時間サンプルxi(i=1〜N)において測定された電圧yiと数学関数f(xi)との差の二乗和を最小化することによって得られる。これは、以下のように行われる。
【0127】
N個のサンプル(x1,y1),(x2,y2)...(xN,yN)が与えられると、必要な当てはめられる数学関数を、例えば以下の形に書くことができる。
【数1】

ただし、fj(x)(j=1,2...K)はxの数学関数であり、Cj(j=1,2...K)は当初は未知の定数である。
【0128】
f(x)とyの実際の値との差の二乗和は、以下によって与えられる。
【数2】

【0129】
この誤差項は、定数Cj(j=1,2,...K)の各々に関してEの1階偏導関数を取り、その結果をゼロにすることによって最小化される。したがって、対称なK元連立方程式が、C1、C2、…、CKに対して得られて解かれる。この手順は、最小平均二乗(LMS)アルゴリズムとしても知られている。
【0130】
最大電力点の決定を可能にする情報は、電流−電圧垂下特性から直接得られる電源PVの電力−電圧垂下特性である。
【0131】
V1の電圧サンプルを用いて、図8(a)〜図8(c)に関して開示されるように各サンプルに対して移動する所定の窓において、適切な数学関数、例えば実係数を有する多項式関数の当てはめに基づいて曲線が取得される。したがって、電圧はフィルタリングされ、その導関数を、窓の中心点すべてに対して非常に簡単かつ直接的な方法で同時に計算することができる。それにより、いかなる追加の電流センサも必要とすることなく電流が求められる。
【0132】
ステップS700において、プロセッサ400は、電圧V1のサンプリングを指示する。サンプリングは、図6の期間PH2中に実行される。
【0133】
次のステップS701において、プロセッサ400は、期間PH3中にステップS700において取得されたサンプルを取得する。各サンプルは2次元ベクトルであり、その係数は、電圧値と電圧を測定した時刻である。
【0134】
次のステップS702において、プロセッサ400は、移動窓のサイズを決める。移動窓のサイズは、適切な数学関数、例えば実係数を有する多項式関数の当てはめに基づいて曲線を求めるのに用いられるサンプルの数Nptを示す。移動窓のサイズは奇数である。例えば、移動窓のサイズは71に等しい。
【0135】
図8(a)は、本発明の特定の実現モードによる、適切な数学関数、例えば実係数を有する多項式関数の当てはめに基づいて曲線を求めるために用いられる第1の窓の一例である。
【0136】
図8(a)において、横軸は時間を表し、縦軸は測定された電圧V1を表す。
【0137】
各×印はサンプルを表す。
【0138】
窓W1は移動窓であり、関数f1は、本アルゴリズムによって求められる数学関数である。
【0139】
次のステップS703において、プロセッサ400は、移動窓の中心点Ncを求める。
【0140】
次のステップS704において、プロセッサ400は、変数iを値Nptに設定する。
【0141】
次のステップS705において、プロセッサ400は、変数jをi−Nc+1に設定する。
【0142】
次のステップS706において、プロセッサ400は、変数kを1に設定する。
【0143】
次のステップS707において、プロセッサ400は、x(k)の値をサンプルjの時刻係数に設定する。
【0144】
次のステップS708において、プロセッサ400は、y(k)の値をサンプルjの電圧係数に設定する。
【0145】
次のステップS709において、プロセッサ400は、変数kを1インクリメントする。
【0146】
次のステップS710において、プロセッサ400は、変数jを1インクリメントする。
【0147】
次のステップS711において、プロセッサ400は、変数jがiとNcとの和から1を引いた値より厳密に小さいか否かを調べる。
【0148】
変数jがiとNcとの和から1を引いた値より厳密に小さい場合、プロセッサ400はステップS707に戻る。そうでない場合、プロセッサ400はステップS712に移る。
【0149】
ステップS712において、プロセッサ400は、最小平均二乗アルゴリズムと、S711の条件に達するまでステップS707及びS708においてサンプリングされたすべてのx(k)値及びy(k)値とを用いて、当てはめられる数学関数、例えば多項式関数y(x)=ax2+bx+cを求める。
【0150】
数学関数、例えば二次多項式関数は、図8(a)に示される関数f1である。
【0151】
そして、プロセッサ400は、二次多項式関数のa、b、及びcの実係数
【数3】

を得る。
【0152】
次のステップS713において、プロセッサ400は、以下の式に従ってフィルタリングされた電圧値及び電流を見積もる。
【数4】

【0153】
次のステップS714において、プロセッサ400は、変数iを1単位インクリメントする。
【0154】
次のステップS715において、プロセッサ400は、iがNからNcを引いた値より厳密に小さいか否かを調べる。ただし、NはステップS701において取得された電圧サンプルの総数である。
【0155】
iがNからNcを引いた値より厳密に小さい場合、プロセッサ400はステップS705に戻る。そうでない場合、プロセッサ400はステップS716に移る。
【0156】
ステップS705に移ることにより、プロセッサ400は、図8(b)に関して開示されるように移動窓を1サンプル変位させる。
【0157】
図8(b)は、本発明の特定の実現モードによる、適切な数学関数、例えば実係数を有する多項式関数の当てはめに基づいて曲線を求めるために用いられる第2の窓の一例である。
【0158】
図8(b)において、横軸は時間を表し、縦軸は測定された電圧V1を表す。
【0159】
各×印はサンプルを表す。
【0160】
窓W2は、窓W1を1サンプル移動させたものであり、関数f2は、W2において入手可能なサンプルからステップS712において本アルゴリズムによって求められた数学関数である。
【0161】
プロセッサ400は、iがNからNcを引いた値より厳密に小さい限り、ステップS705〜S715によって構成されるループを実行する。
【0162】
各ループにおいて、窓は1サンプル移動する。
【0163】
図8(c)は、本発明の特定の実現モードによる、適切な数学関数、例えば実係数を有する多項式関数の当てはめに基づいて曲線を求めるために用いられる第3の窓の一例である。
【0164】
図8(c)において、横軸は時間を表し、縦軸は測定された電圧V1を表す。
【0165】
各×印はサンプルを表す。
【0166】
窓W3は、窓W3を1サンプル移動させたものであり、関数f3は、W3において入手可能なサンプルからステップS712において本アルゴリズムによって求められた数学関数である。
【0167】
ステップS716において、プロセッサ400は、これまでのステップで求められた電圧値及び電流値のすべてを取得し、図2に示されるような曲線を形成する。
【0168】
次のステップS717において、プロセッサ400は、ステップS716において取得された電圧値及び電流値から、電圧値及び電流値より得られる最大電力を選択することによってMPPを決定する。
【0169】
そして、新たなMPPを、電源PVの効率的な使用のために用いることができる。
【0170】
図9は、本発明の特定の実現モードによってキャパシタの静電容量値を求めるアルゴリズムの一例である。
【0171】
UIのような降圧/昇圧コンバータにおける入力フィルタとしては、通常、電解キャパシタが選択される。
【0172】
電解キャパシタが最初に動作可能となる時の初期値を考慮すると、静電容量値は電解キャパシタの寿命の間に低下することがよく知られている。さらに、静電容量値は温度に依存する。
【0173】
ステップS713において求められる電流値はCUIの静電容量値に依存するため、計算される電流の精度は、静電容量値の精度に大きく依存する。
【0174】
そのため、例えば、図7に開示されるアルゴリズムが実行される度に、静電容量値を正確に推定することが望ましい。
【0175】
図6の期間PH3中に、電圧V1が監視される。CUIはRUIを通じて放電されるため、以下のようになる。
【数5】

ただし、V1(t)は時刻tに測定される電圧V1である。
【0176】
したがって、図6(a)の例によれば、V1(t=0)=VMPPであり、t=0はPH3の開始である。t=τ=RUIUIであるとき、以下の式が成り立つ。
【数6】

【0177】
V1(t)は期間PH3中に連続的にサンプリングされるため、V1(t)が上述した値に達すると、プロセッサ400によって一定時間τ=RUIUIを推定することができる。
【0178】
図9のアルゴリズムに示されるように、雑音によってもたらされる誤差を低減するために、測定値に何らかのフィルタリングを行うことが望まれる。最後に、τ及びRUIからCUI値が推定される。
【0179】
好ましくは、抵抗器RUIは高精度電力抵抗器である。例えば、抵抗器RUIの許容差は±0.05%〜±1%である。
【0180】
ステップS900において、プロセッサ400は、電圧V1のサンプリングを指示する。サンプリングは、図6の期間PH3中に実行される。
【0181】
次のステップS901において、プロセッサ400は、期間PH2中にステップS900において取得されたサンプルを取得する。各サンプルは2次元ベクトルであり、その係数は電圧値と電圧が測定された時刻である。
【0182】
次のステップS902において、プロセッサ400は、移動窓のサイズを決める。移動窓のサイズは、適切な多項式関数の当てはめに基づいて曲線を求めるのに用いられるサンプルの数Nptを示す。移動窓のサイズは奇数である。例えば、移動窓のサイズは21に等しい。
【0183】
次のステップS903において、プロセッサ400は、移動窓の中心点Ncを求める。
【0184】
次のステップS904において、プロセッサ400は、変数iを値Nptに設定する。
【0185】
次のステップS905において、プロセッサ400は、変数jをi−Nc+1に設定する。
【0186】
次のステップS906において、プロセッサ400は、変数kを1に設定する。
【0187】
次のステップS907において、プロセッサ400は、x(k)の値をサンプルjの時刻係数に設定する。
【0188】
次のステップS908において、プロセッサ400は、y(k)の値をサンプルjの電圧係数に設定する。
【0189】
次のステップS909において、プロセッサ400は、変数kを1インクリメントする。
【0190】
次のステップS910において、プロセッサ400は、変数jを1インクリメントする。
【0191】
次のステップS911において、プロセッサ400は、変数jがiとNcとの和から1を引いた値より厳密に小さいか否かを調べる。
【0192】
変数jがiとNcとの和から1を引いた値より厳密に小さい場合、プロセッサ400はステップS707に戻る。そうでない場合、プロセッサ400はステップS912に移る。
【0193】
ステップS912において、プロセッサ400は、処理中の値iについてステップS908が実行される度に累積されるy(k)値の平均を求める。
【0194】
次のステップS913において、プロセッサ400は、変数iを1単位インクリメントする。
【0195】
次のステップS914において、プロセッサ400は、iがNからNcを引いた値より厳密に小さいか否かを調べる。ただし、NはステップS901において取得されたサンプルの総数である。
【0196】
iがNからNcを引いた値より厳密に小さい場合、プロセッサ400はステップS905に戻る。そうでない場合、プロセッサ400はステップS915に移る。
【0197】
ステップS905に移ることにより、プロセッサ400は、移動窓を1サンプル変位させる。
【0198】
各ループにおいて、窓は1サンプル移動する。
【0199】
ステップS915において、プロセッサ400は、ステップS912が実行される度に求められた電圧値を取得する。
【0200】
次のステップS916において、プロセッサ400は、ステップS915において求められたフィルタリングされた出力電圧と以下の式を用いて、キャパシタCUI値を求める。
【数7】

【0201】
τは、t=0におけるVMPPからt=τ=RUIUIにおける0.367879VMPPまでのサンプリング期間を累積することによって求められる。
【0202】
τ及びRUIが既知となると、CUIを求めることができる。
【0203】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の期間に直流電流を供給する電源の最大電力点の決定を可能にする情報を求める装置であって、少なくとも、
キャパシタと、
第2の期間中に前記キャパシタを充電する手段と、
第3の期間に前記キャパシタを放電する手段と、
前記キャパシタの電圧及び電流を監視する手段と
を備え、
前記第1の期間中に、前記直流電流は前記キャパシタを充電する手段を流れないことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記直流電流は、前記第1の期間中に負荷に向けられることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記キャパシタを放電する手段は、抵抗器及び第1のスイッチから構成され、
前記抵抗器の第1の端子は、前記電源の第1の端子及び前記第1のスイッチの第1の端子に接続され、
前記抵抗器の第2の端子は、前記キャパシタの第1の端子に接続され、
前記キャパシタの第2の端子は、前記電源の第2の端子及び前記第1のスイッチの第2の端子に接続されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の期間中に前記キャパシタを充電する手段は、第2のスイッチを含むことを特徴とする、請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のスイッチは、前記抵抗器と並列に接続されることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する装置は、前記第2の期間及び前記第3の期間中に前記負荷を前記電源から切断する第3のスイッチをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記キャパシタの電圧及び電流を監視する手段は、前記第2の期間中に連続的な時間サンプルで前記キャパシタの電圧をサンプリングすることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記キャパシタの電圧及び電流を監視する手段は、前記第2の期間中に連続的な時間サンプルで前記キャパシタの電流をサンプリングすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
所与のサンプルの周囲の連続的なサンプルにおける前記測定された電圧は、前記所与のサンプルにおける処理された電圧を取得するために、連続的なサンプルにおける前記測定された電圧と数学関数との差の二乗和を最小化することによって得られる、当てはめられた数学関数を用いて処理されることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記数学関数は、実係数を有する所与の次数の多項式関数であることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記所与のサンプルにおける電流は、前記キャパシタの静電容量値に、前記所与のサンプルにおける前記当てはめられた数学関数の導関数を乗じることにより求められることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記電源の最大電力点の決定を可能にする情報を取得する装置は、前記キャパシタの静電容量値を求めるために、前記第3の期間中に前記キャパシタの電圧をサンプリングする手段をさらに備えることを特徴とする、請求項10又は11に記載の装置。
【請求項13】
前記求められた静電容量値は、前記所与のサンプルにおける電流を求めるために用いられることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記キャパシタと、前記電圧及び電流を監視する手段と、前記第3のスイッチとは、降圧/昇圧併合コンバータのコンポーネントであることを特徴とする、請求項6に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−533105(P2012−533105A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518991(P2012−518991)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際出願番号】PCT/EP2010/059803
【国際公開番号】WO2011/003971
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】