説明

電磁気治療用処置装置及びその使用方法

【課題】人体近くに設置してフィールドの強度、焦点、勾配を上昇させる焦点手段をもった4極の磁気装置に関し、病気治療のために興奮性膜、その他の帯電した構造、システムの安定性を変化させる装置を提供する。
【解決手段】電磁気処置装置10は、磁気磁束発生器12、電源14を含む。磁気磁束発生器12は、少なくとも四つの磁極を有する電磁体18,20,22,24を含み、各電磁体は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられる。磁極は、二つの正磁極と二つの負磁極を備え、二つの逆極性磁極に引き付けられ、同極性磁極に反発される。閉じ込め手段は、電磁体の磁極を保持し、三つの機能変換構成要素が取り付けられる。磁束リターンリング16aは、四つの電磁ヘッドの底部に取り付けられ、磁束焦点リング16は、磁束ヘッドの回りに位置され、磁束焦点リングに焦点コイル18a,20a,22a,24aが取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、1986年11月に提出された米国特許出願第934,568号の一部継続出願である、1986年12月9日に提出された米国特許出願第939,950号の一部継続出願である、1988年3月22日に提出された米国特許出願第171,837号に関連する、1995年6月19日に提出された、発作と脳浮腫を治療するための治療装置という名称の米国特許仮出願第60/000,317号、米国特許出願第171,837号に関連する、1995年6月19日に提出された、不整脈の治療装置という名称の米国特許仮出願第60/000,300号、米国特許出願第171,837号に関連する、1995年6月19日に提出された、急性熱傷の治療装置という名称の米国特許仮出願第60/000,299号、1995年6月19日に提出された、連続パルス非変調非バースト方式の神経刺激装置による、効力と知覚耐性を向上させる方法という名称の米国特許仮出願第60/000,318号、1995年7月10日に提出された、連続パルス非変調非バースト方式の神経刺激装置によって増強された四極性の静磁場による、局所的な微麻酔および/または麻酔を誘導する方法という名称の米国特許仮出願第60/001,012号、および、1992年4月28日に提出された米国特許出願第07/844,904号と、1996年1月16日に提出された、その継続出願を参照して組み込み、それらの優先権を主張するものである。
【0002】
発明の背景
1.技術分野
本発明は、人体に対して治療のために用いるための磁気装置、さらに詳しく言えば、人体に対して、または、その近くに設置するために、フィールドの強度、焦点および勾配を上昇させるための焦点手段をもった、電磁気性の四極の治療装置に関する。本発明は、さらに、このような磁気治療装置を、a)痛み、および腫脹、b)心機能不全、c)薬剤抵抗性発作、および脳浮腫、d)重篤な熱傷において持続する痛みと浮腫、e)薬剤の相乗効果、f)発作の治療、および低酸素性傷害につづく細胞死の予防、g)浮腫と痛みを防ぎ、外科処置後の癒合を促進し、慢性の非癒合性創傷の癒合速度を速めること、およびh)痛みの抑制、および鎌状血球症における鎌状細胞の泥状化などの、ただし、これらに限定されない、さまざまな動物の病気、合併症、および障害を治療するために使用する方法に関する。
【0003】
2.一般的背景
磁気フィールドは、何世紀もの間、さまざまな治療目的で、人体に施用されてきた。例えば、人体の選ばれた部位に施用するための磁気内科治療装置が、米国特許第3,921,620号で開示されており、ニューロン作用の潜在的な開始を抑えるための方法と装置が、米国特許第5,312,321号(で開示されており)、循環を向上させるための磁気プラスターが、米国特許第4,489,711号で開示されており、骨の成長を刺激するための磁気フィールドが、米国特許第4,105,017号で開示されており、また、ワシントン州ケネウィック(Kennewick, Washington)にあるキャドウエル・ラボラトリーズ社(Cadwell Laboratories Inc.)によって製造されたキャドウエル・マグネトエレクトリックスティミュレータ(MES-10)(Cadwell Magneto-Electric Stimulator(MES-10))のような装置によって、神経細胞の磁気刺激が行われてきた。
【0004】
さまざまな疾病状態である、組織と器官の機能不全は、膜の安定性と正常な透過性が失われた結果であるかもしれない。これらの膜は、細胞の、または細胞内の膜であるが、どちらの場合も、興奮性組織の機能不全を表している。この興奮性組織の機能不全は、イオンチャンネルの機能の変化によるものであろう。これらのさまざまな病気、および機能不全状態は、また、酵素、および/または、生物、より詳しく言えば、ヒトという動物の体内における、このような動的システムのレセプター部位、または作用部位の変化に関係していよう。上記に列挙した病気および/または障害状態など、ただし、それらに限定されない、非常に多様な病徴と機能不全が生じよう。
【0005】
残念ながら、慢性の痛み、血流の広がりの低下、脳浮腫、およびある種の発作と傷害を含む、多くのタイプの病気は、従来の薬物、物理的治療、または外科的治療によっては、うまく治療することができない。このような病気は、しばしば、従来の治療法によっては治療することができないため、これらの以前は治療不能、または殆ど治療できなかった病状を軽減させる別の治療法が必要とされている。
【0006】
したがって、本発明の目的は、動物の病気を治療するために、興奮性膜、および、その他の帯電した構造およびシステムの安定性を変化させる装置を提供することである。
【0007】
本発明の、もう一つの目的は、このような障害を治療するための電磁フィールドを作出するための電磁装置で、電磁気によって動力を供給され、また、とりわけ、交代する極性、すなわち、三次元の急勾配を発生させる四極配列をもつ装置を提供することである。
【0008】
さらに、本発明の目的は、本体の表面から離れた裏面の表面に、それによって、中心の電荷と、三次元の急勾配フィールドの対称性を変えることなく、その強度と勾配を上昇させて、磁束が戻るように設計された、磁束リターンリング(flux return ring)をもつ装置を提供することである。
【0009】
本発明のもう一つの目的は、磁極の磁束コアの上と下の間の中ほどに置かれた外周上のDC電磁コイルを囲む磁束焦点リングを提供することである。連結装置は、焦点リングをコイルの外周上に固定するために備えられている。
【0010】
さらに、本発明の目的は、2つの磁石の軸が90度の角度になるような、磁極の幾何学的側面に、磁心の頂点が向かうように、本発明に係る4極のそれぞれの外表面上に、同じ極性をもつ電磁極を提供することである。焦点磁石は、鉄製の磁極、鉄製の容器、および銅線のコイルを含む。
【0011】
さらに、本発明の目的は、磁石をもつ焦点リングが、焦点を結び、治療フィールドの対称性が均衡するように、可変抵抗器によって、各焦点磁石を調節することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、さまざまな治療目的のために、具現化された配列を提供することである。
【0013】
さらに、本発明の目的は、中心部が荷電した、均一な静磁束を産生し、EMFによって誘導される付随熱の発生電流(AC EMF回路の渦電流と呼ばれる)から発生する熱を抑える鉄製の磁心を設計し、製造する方法を明らかにすることである。AC回路では、「渦」電流は、誘導されたEMFのために発生し、電気器具の損失の原因となることがある。発生器またはモーターの固形の鉄製ローターについて考慮すると、この固形の鉄製ローターは、ローターの電線のコイルと同じものを回転させるたびに、力の磁気線を切断することになる。このコイルは、その中で、「左手の法則」と同じ「フレミングの法則」によって述べられた方向に誘導されたEMFをもつ。鉄製の磁心も、コイルと同じ方向に誘導させたEMFを、その中にもつ。この鉄製の磁心は、抵抗の低い回路であり、電流は作用せず、鉄製の磁心の温度を上昇させるだけである。この磁心の中の電流の流れは、60サイクルの電流よりも高い周波数をもつ磁束で、均質でない鉄の抵抗性が多様なために、より異常である、二次的な磁束を発生させる。より高周波の磁束は、鉄製の磁心の「渦」電流の反射性のため、不安定である。導線のある位置における抵抗オームで割った電圧ボルト数は、電流アンペア数に等しくなる。素地の結晶構造との連続性のない、不均質な磁心においては。電流の加熱効果は、電流の2乗に比例する。これらの電流は、一般に「渦」電流と呼ばれるが、一般的には、フーコー電流としても知られている。
【0014】
今日の考えの主流では、このような消極的な電流は、DC電磁回路には存在しないといわれている。本発明においては、類似の電流は、設計において扱われるべき因子である。本発明に係る以前の装置は、磁束発生器と、D/C静力学的制御による電源からなる。磁束発生器は、実質的に単一の平面にある、少なくとも4つの磁極で、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極をもつ複数の電磁体が含まれる。この4つの磁極は、2つの陽極が、四辺形の対角にある頂点を規定し、2つの陰極が、対角にある頂点を規定している、2つの陽極と2つの陰極を含む。各磁極は、反対に帯電した2つの磁極が磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合う。電磁極のそれぞれは、鋳鉄の磁心の回りに巻いた導線を含む。この導線は、伝導物質(銅またはアルミニウム)に含まれよう。この磁心と巻き線は、鋳鉄の容器によって支えられている。この極は、電気的に平行に配線されており、DC電源によって荷電される。鋳鉄の容器と磁心には多孔性であるため、不均質な鋳鉄は、さまざまな抵抗率をもち、隣接したコイルにおける相互誘導の犠牲になる。誘導された電流は、フレミングの法則に従う。誘導された電流は、隣接したコイルの中で、逆方向に流れる。このシステムにおいて、隣接した極における電流は、逆方向になっているため、誘導された電流は、隣接した極における電流を増加させ、対角に向かい合う極における電流を減少させる。このように、抵抗率が変転する鉄製の伝導体に均質性がないこと(電流の経路が加熱されると、電流は、より抵抗の小さい経路を発見して、その前の経路は、電流が減るために冷やされる傾向にある。抵抗、したがって、電流の[アンペア=ボルト/オームにおける抵抗]反射として、相加的効果が見られる)と不均衡な誘導によって、極を横切って磁束線を移動させるDCフィールドで反射が起こる。これは、磁心と鋳鉄製の容器の中で、不安定なEMFを生じさせる。本発明者らは、これらの高周波の不安定な電流を「ホルコム電流」と名付ける。ヒトと動物のモデルにおける実験で、これらの電流が、磁極における発熱をもたらし、急勾配で3次元の磁気磁束界の有利な治療効果を低下ないし無効にする。これらの高周波の不安定な電流は、ラミネーション処理で最小にすることができる。ラミネーションによって、磁気ヒステリシスと不安定な電流が減少する。しかし、本発明では、磁場の対称性を歪めるために、ラミネーションを用いることはできない。
【0015】
本発明のもう一つの目的は、素地となる結晶構造の連続性が、乱されずに均質である、磁気的に柔らかな素材を産生するための新しい処理法を明らかにすることである。列になった結晶粒が均質な磁心を作出する方法が明らかになっている。シリコン電炉鋼、またはパーマロイ(高ニッケル鉄合金)を、適当な粒大の粉になるまで削り、強力なシリカコロイドポリマーで処理し、鋳型の中に入れて、高圧下でアニールさせて、適当な結晶粒サイズを作出する。この結果できた磁心は、結晶構造の連続性、均一性、低い異常電流形成、および低い履歴現象、ならびに、高い磁気飽和誘導を備えた素地結晶構造の均一な方向性によって均質である。
【0016】
本発明において作出される電磁場の用法のさまざまな態様には、以下のものが含まれるが、以下にのものだけには限定されない。
【0017】
A.痛みと浮腫(SMS-P)
1.急性の痛みと浮腫
痛覚を減少させるような状態に神経細胞の挙動を変化させる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0018】
本発明のもう一つの目的は、興奮性膜を安定化し、それによって、急性の傷害、炎症、または外科的処置に付随する痛みと浮腫を抑制するために、人体に焦点を当てて均衡させた、さまざまな対称性の4極で3次元の磁束を応用するための装置を提供することである。
【0019】
本発明のもう一つの目的は、急性の傷害、炎症、または外科手術に付随する浮腫を抑制し逆転させるために、特別な磁気磁束界を提供することである。
【0020】
本発明のさらなる目的は、痛みを軽減し、血流を改善し、傷害、外科手術、または急性炎症に伴う浮腫を抑制するために、治療用の電磁装置を人体に施用するための方法を提供することである。
【0021】
2.慢性の痛み
慢性痛の場合には、慢性的に機能不全の痛覚線維(ほとんどが、AδとC線維)の突発的な調節物質の放出を阻害するために、神経細胞の挙動を変化させる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0022】
B.心機能不全の静磁気安定のための磁気治療装置・(SMS-C)
本発明の、このような応用は、治療のために人体に施用するための磁気装置に関し、より特定すれば、急性の心筋梗塞、および/または不整脈を患う患者の胸の上か下に電磁気性の4極磁束発生器を施用することによって、心臓の不整脈を治療予防し、心臓の血流を改善し、さらに、胸痛を抑制するために、集中治療室のベッドに置くための電磁気性の4極性治療装置に関する。これらの3次元磁束界勾配は、心臓領域に施用されると、不整脈を抑制し、血流を改善し、狭心症を抑制して、虚血性の心筋の筋肉が細胞死するのを防止する。
【0023】
二次的な細動、および/または心不全を伴う心筋梗塞は、米国における主要な死因である。心筋梗塞は、心筋の一部への動脈血の供給の閉塞に派生して起こる。この閉塞は、アテローム斑、および/または動脈痙攣による遮断に派生して起こりうる。この現象の結果、心筋の変力性収縮の減少に派生して、胸痛、潜在性不整脈、潜在性細動、および潜在性心不全が起こる。これらの現象は、薬剤介入によって治療されるが、成功の程度はさまざまである。心筋が細動する場合、これは、最高度の医学的緊急性を構成する。このような心臓は、すぐに細動を停止する。現在の治療法は、2つのパドルを胸壁に当てて、高強度のDC電流のサージを放電させることによって、心筋を横切って高圧放電させられるDC蓄電器を置くことである。高圧のDC電流のこのサージは、心筋を復極させ、心臓内の最速のペースメーカー組織が、ペースメーカー機能、すなわち、心房のペースメーカー機能を引き受けるのを可能にする。殆どの場合、心筋は、非常に刺激反応的で、突発性の細動を再発させるため、電気的に過敏な心筋を安定化させるためには、I.V.キシロカイン(I.V. xylocaine)のような薬剤を投与しなければならない。これらの薬剤は、ほとんどの場合、ナトリウムチャンネルの阻害剤であるため、心筋の変力性で変時性の収縮を抑制する。意図しない過剰投与が起きた場合には、心臓のポンプ機能が、決定的なレベル以下に低下する。血圧を維持し、変力性で変時性の心臓収縮を強化し、また、血管の緊張を高めるために、エプネフリンなどの薬剤を用いる必要があるだろう。心筋梗塞の結果として細動を起こした患者が復活するには、D/C除細動器の迅速な操作と、注意深い薬剤処方が必要である。
【0024】
心筋梗塞と、それとともに頻繁に起こる合併症の、目下の急性治療法には、多くの副作用が伴う。心臓のDC除細動は、D/C放電に曝される度に心筋の損傷をもたらす。そのため、除細動が必要となる度に、回復する見込みは次第に減ってゆく。心筋を安定化させるために、キシロカインの使用は、心筋の収縮の低下と、血管の緊張の低下を伴う。引き続いて、エプネフリンを使用すると、細動を誘発し、うっ血性心不全の充分な原因となるような心臓の後負荷を上昇させる。この症状は、明らかに、しばしば、死か永久的な傷害をもたらす生命危機的障害である。この病気は、しばしば、従来の治療法に対する応答性が低いために、細胞に損傷を与えずに心筋の除細動を行ない、望ましい機能を低下させることなく心筋を安定化させ、血流を改善するために心臓動脈を拡張し、心筋の痛みを抑制し、また、細胞死を防止するような別の治療法が必要とされている。
【0025】
したがって、細動を停止させ、電気的活性を安定化させ、心筋動脈を拡張し、また、虚血に派生して起こる胸痛を抑制するという状態に、心筋の挙動を変化させる装置を提供することが、本発明の目的である。
【0026】
本発明のもう一つの目的は、心筋虚血、細動、胸痛、および梗塞の拡大を防止するような状態に心筋の挙動を変化させる磁気装置を提供することである。
【0027】
本発明のもう一つの目的は、4極性で、交互に極性が変り、その結果できる磁場勾配が、さまざまな程度にナトリウムとカルシウムのチャンネル機能を阻害するように、ナトリウムとカルシウムのチャンネル機能を変更させて、心筋の挙動を変化させる磁気装置を提供することである。阻害の程度は、磁場の勾配と強度に関係する。勾配と磁場の強度は、本技術によって操作できる。
【0028】
さまざまな磁束を、心臓領域で、人体に施用するための装置を提供することが、本発明の更なる目的である。
【0029】
人間の心筋の除細動を行なうために設計された瞬間的な高磁力磁束を施用するための装置を提供することが、本発明の更なる目的である。
【0030】
C.薬剤抵抗性発作、および脳浮腫を抑制するための磁気治療装置・静磁気安定器(SMS-E)
本発明のこのような応用は、人体に治療的に施用するための磁気装置に関し、より特定すれば、発作の発生と脳浮腫を抑制するために人間の頭の両側に置くための電磁気の二重の4極性治療装置に関する。
【0031】
脳における発作活動は、どちらかといえば普遍的な現象である。臨床上の発作は、脳ニューロンの抑制の効かない興奮によって起こる。この抑制されない突発性の放出は、脳の多くの部位への投射路をもち、さまざまな臨床症状をもたらすかもしれない。これらの発作は、イオンチャンネルの変更によって作用する抗痙攣薬によって、多くの患者において抑制されている。この薬剤は、イオンの流れに対するニューロン細胞壁の透過性を安定化させることによって、発作の閾値を上昇させる。これらの発作の多くは、薬物療法や、その他利用可能なモダリティーによっては、充分に抑制されない。これらの発作のかなりの数が、あらゆる治療のモダリティーに対して抵抗性である。これらの患者は、継続的な抑制されない発作活動の状態で入院してくる。この症状は、てんかん重積持続状態といわれ、迅速な対応処置が必要となる医療上緊急事態である。てんかん重積持続状態にある患者は、すぐに抑制されないと、脳低酸素症を発症し、その結果、低酸素性虚血性脳障害を起こす。これは、生命に係る障害で、しばしば、重篤な脳障害か死をもたらす。この病気は、従来の薬物では、しばしば治療不能なため(薬物抵抗性てんかん重積持続状態)、異常に反応性が高いニューロン細胞壁の電気生理学的状態を安定化させる別の治療法が必要である。
【0032】
したがって、ニューロンの異常な電気的放出を停止させることによって、発作を停止させるような状態に、脳ニューロンの挙動を変化させる装置を提供することが、本発明の目的である。
【0033】
本発明のもう一つの目的は、薬物抵抗性発作を停止抑制するような状態に、脳ニューロンの挙動を変化させる磁気装置を提供することである。
【0034】
本発明のもう一つの目的は、発作を和らげるために、人間の頭に、「二重ヘッド」の治療用電磁気装置施用するための方法を提供することである。
【0035】
反対側の極が向かい合い、各ヘッド毎に4つの磁極をもち、極性が変化する2つの磁束ヘッド発生器をもつ装置で、磁場勾配を上昇させ、脳に施用される全エネルギーが、装置上の一個のヘッドによって運ばれるエネルギーよりも高くなるような装置を提供することが、本発明の更なる目的である。
【0036】
D.重篤な熱傷で持続する痛みと浮腫を抑制するための磁気治療装置・熱傷用静磁気安定器(SMS-B)
本発明は、人体に治療的に施用するための磁気装置に関し、より特定すれば、重篤な熱傷で持続する痛みと浮腫を抑制するために人体に置くための複数の4極性の電磁気治療装置に関する。
【0037】
人体の重度の熱傷は、医学上の緊急事態を構成する。痛みから派生するショックが、主要な問題である。血液量の減少から生じるショックは、抑制するのが非常に困難である。火傷を負った皮膚、特に、2級、および3級の火傷は、体液、電解質および蛋白質を漏出させる。重度の熱傷に伴う、これらの深刻な結果は、痛覚線維の刺激と、細胞の完全さが失われたことに関係する。目下の治療法というのは、麻薬性の鎮痛剤、水、電解質、および蛋白質の置換、および体温の調節からなる。これらは、患者の体力を保たせるための手段である。痛みを抑え、膜の完全性を回復させ、浮腫を抑制して、癒合を促進する、補助的な治療法が必要とされている。
【0038】
したがって、痛覚線維の放出を変化させ、膜の完全性を回復させ、熱傷の部位で浮腫を抑制して、癒合を促進する装置を提供することが、本発明の目的である。
【0039】
本発明のもう一つの目的は、熱傷で損傷を受けた細胞の透過性が、水、イオン、および蛋白質に対して透過性が低くなるように、熱傷で損傷を受けた細胞の透過性を変化させる磁気装置を提供することである。
【0040】
本発明のもう一つの目的は、重度の火傷の後、人体に治療用電磁気装置施用する方法を提供することである。
【0041】
3つの可動式磁束ヘッド発生器をもつ装置(勾配と磁力を調節するために、磁束と磁力焦点手段をもつ)で、熱傷患者を収容しているベッドの表面の上で30度から45度まで、熱傷床の各側面上で回転することができるように作られている装置を提供することが、本発明の更なる目的である。
【0042】
本発明のさらに別の目的は、回転バーの上に載せられた、4つの磁束ヘッド発生器をもつ装置で、磁場勾配を上昇させ、熱傷を負った身体に施用される全エネルギーを、熱傷の程度に較べて上昇させるため、各ヘッド毎に4つの磁極と、変化する極性をもつ装置を提供することである。
【0043】
E.薬剤の相乗効果をもたらすための磁気治療装置(SMS-D)
本発明は、人体に治療的に施用するための磁気装置に関し、より特定すれば、薬剤と薬剤レセプターとの相互作用を通して、さまざまな病気の過程を抑制するために、人体に設置するための4極性の電磁気治療装置に関する。
【0044】
現在の社会においては、さまざまな病気、傷害、および感染状態に対して、広範に、薬理学的因子が用いられる。すべての薬剤が、多くの効果を生物に及ぼす。主な望ましい効果を、治療効果といい、主要ではなく、望ましくない効果を副作用という。全ての薬剤には副作用があり、それらの多くが危険であり、および/または致死的である。薬剤の効果は、レセプターの作用薬とのレセプターの相互作用によって媒介される。
【0045】
したがって、レセプターの配置、および/または薬剤レセプターの相互作用を変化させる装置を提供することが、本発明の目的である。この効果は、作用薬、または拮抗薬の効果であろう。すなわち、この相互作用は、薬剤の効果、および/または副作用を強化させるか、阻害する。
【0046】
本発明のさらに別の目的は、磁束リターンリング上に載せられた4つの焦点磁気ヘッド発生器をもつ装置を含む磁束装置を提供することである。そして、これらは、各磁極に90度の角度で焦点ヘッドをもつ磁束リターンリングによって囲まれている。この装置は、一定の薬剤の治療効果を強化させるために、例えば、頭など、人体のどの部位にも焦点を当てることができる。
【0047】
薬物抵抗性発作の抑制に対するフェニトインの薬効の強化、C線維放出の阻害に対するリドカインの強化、および、カプサイシンによる、C線維におけるカルシウムチャンネルの活性化の阻害を示すデータを提示することが、本発明の更なる目的である。
【0048】
F.発作を治療し、低酸素性傷害に続いて起こる細胞死を予防するための磁気治療装置(SMS-S)
本発明のこのような応用は、人体に治療的に施用するための磁気装置に関し、より特定すれば、四辺形で、急峻な3次元の磁気磁束界勾配を施用するために、人間の頭の両側に設置するための電磁気の二重の4極性治療装置に関する。
【0049】
脳虚血は、局所性か全体性かのどちらかで、脳全体の低灌流意味する。虚血は、脳の血流が、局所的に、または全体的に減少するのに付随して起こる。組織学的に選択的なニューロンの壊死が、全体的な虚血の直後でも起きるかもしれず、また、局所的な虚血の後には、影響を受けた動脈の領域内で、全体的な壊死を起こしている部分があるかもしれない。進行性発作は、最初の発作の後に見られる悪化で、48時間から96時間続くことがある。この現象は、血栓症の進行と、進行性の細胞死とが組み合わされたものに関連する可能性が高い。
【0050】
長期間のてんかん重積持続状態に付随して起こる明らかな虚血を起こしている動物における細胞死の予防を示しているマウスのデータを提示することが、本発明の目的である。また、毒性アミノ酸を側脳室の中に直接注射した後に起こる脳細胞死の予防を示すデータも提示されよう。
【0051】
本発明の更なる目的は、細胞死を予防し、頭蓋内出血、発作、および脊髄損傷における浮腫を抑制するための臨床試験を計画することである。
【0052】
G.浮腫と痛みを防ぎ、また、外科処置後の癒合を促進し、慢性の非癒合性創傷の癒合速度を速めるための磁気治療装置(SMS-O)
外科的な処置の後、痛み、浮腫、痛覚過敏、癒合速度、および瘢痕形成は、大部分、時間をかけ、自然な治癒過程を待つ以外に治療することができない。癒合しない、または癒合が遅い創傷は、高圧の酸素を含む、さまざまな方法で治療されている。創傷が癒合しないのは、大抵、血液循環が悪いためである。
【0053】
したがって、人体の手術後の創傷、または慢性の非癒合性創傷の領域に治療のために施用する目的で、3次元の磁気性で急勾配の磁束界発生器を作出する装置を提供することが、本発明の目的である。この目的は、創傷への血流を促進することによって、痛み、浮腫、痛覚過敏を抑制し、癒合速度を促進し、瘢痕形成を抑制し、また、慢性創傷の癒合を速めることである。
【0054】
H.痛み、および鎌状血球症における鎌状細胞の泥状化を抑制するための、本発明に係る磁気治療装置
鎌状血球貧血症は、成人型(A)ヘモグロビンのベータグロビン鎖の中のアミノ酸配列に異常があるために起きる。この鎌状化作用は、低酸素圧と低pHによって開始する。鎌状細胞は、毛細血管を塞ぐため、梗塞が頻繁に起こる。梗塞によって、腹痛、骨痛が起き、脾臓の大きさが次第に減って行く。現在の治療法は、一次的にには、急な発症のために設けられている。慢性の溶血の速度を低下させ、または、急な発症を防ぐために有効な既知の方法はない。現在奨められる治療法は、赤血球の輸血である。その他の処置は、良好な水和、酸素、鎮痛剤、および、場合によっては、コルチコステロイド剤である。多くの抗鎌状薬が評価されている最中であるが、非常に有望と思えるものはない。
【0055】
したがって、血球の鎌状化を抑制し、鎌状細胞の発症に伴う痛みと泥状化を抑制するために、本発明に係る多様な4極性の3次元磁場勾配を用いる方法、および、鎌状細胞発症の予防における、本発明の予防的な使用を明らかにすることが、本発明のもう一つの目的である。
【0056】
上記の態様は、本発明の具体的な例示として提供されているにすぎず、本発明の範囲、または目的を制約するものではない。
【0057】
本発明の概要
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、少なくとも4つの磁束発生極を置くのに合わせた治療用電磁治療装置を、本明細書において明らかにされている、さまざまな使用について説明されているところに従って、動物や人間の身体に施用するために適用することができる。この装置は、施用する各ヘッドの中に、複数の電磁体を含み、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極をもち、各磁極は、反対に帯電した2つの磁極が磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合う。電磁極のそれぞれは、特別な鉄製の磁心の回りに巻いた導線を含む。この導線は、伝導物質(銅またはアルミニウム)に含まれよう。この磁心と巻き線は、本体の表面から離れた裏面の表面のフェロコンダクティブ磁束リターンリングの上に、磁心と巻き線を置くための連結装置と閉じ込め装置とによって支えられている。この鉄伝導性の磁束リターンリングは、磁心の電荷と、三次元の急勾配磁気磁束界の対称性を変えることなく、その強度と勾配を上昇させて、磁束が戻るように設計されている。磁束発生ヘッドの4つの磁極は、磁束コアの上と下の間の中ほどに置かれた外周上のDC電磁コイルを囲む磁束焦点リングを備えており、幅が、およそ2.5インチ(6.35 cm)で、高さは0.5インチ(1.27 cm)である。連結装置は、焦点リングをコイルの外周上に固定するために備えられている。焦点リングの外表面に連結しているのは、それが関係している磁極と同じ極性をもつ電磁極である。これらは、本発明に係る4つの磁極のそれぞれの近くに連結しており、2つの磁石の軸が90度の角度を形成するよう、磁心の頂点が、磁極の幾何学的側面に向けられている。焦点磁石は、鉄製の磁極、鉄製の容器、および銅線のコイルを含む。一次磁心の中の勾配とエネルギーに関して電力を調整するために、サーボスレイブ機構による調節装置によって、これらの焦点磁石にエネルギーを与えるために、電力装置が備えられている。磁性体を望ましい配置に保つために、閉じ込め装置が備えられており、一次電磁体にエネルギーを与えるために電力装置が備えられている。本態様の閉じ込め装置、支持装置、エネルギー供給装置、および調節装置は、本施用を支持するデータとともに、さまざまな治療目的のために提示されよう。
【0058】
A.痛みと浮腫
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の身体に向けて設置するのに適合させた治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極をもつ複数の電磁体を含む。各磁極は、反対に帯電した2つの磁極が磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合う。電磁体の磁極を望ましい配置に保つために、磁束リターン手段とともに、閉じ込め装置が備えられており、電磁体にエネルギーを与え、また、磁束焦点装置にエネルギーを与えるために電力装置が備えられている。
【0059】
好ましくは、複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、また、全部が単一の平面上にある。4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。さらに、閉じ込め装置は、生きた動物の身体に対して、4個の磁石が配列されるように適合させた支持構造体の上に載せられた磁束リターンリングと焦点リングを含む装置であることが好ましい。支持構造体は、例えば、電磁石が可動的に付属している治療用テーブルや治療用椅子を含んでいてもよい。
【0060】
本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、現在のところ好ましい、本発明の態様を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0061】
B.心機能不全の静磁気安定のための磁気治療装置・(SMS-C)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の身体に向けて設置するのに適合させた治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極をもつ複数の電磁体を含む。各磁極は、反対に帯電した2つの磁極が磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合う。電磁体を望ましい配置に保つために、閉じ込め装置が提供されており、電磁体にエネルギーを与るために電力装置が備えられている。また、閉じ込め装置と電力装置は、磁束界にエネルギーを与え、磁束界のサイズ、勾配、および強度を調節するためにある。
【0062】
好ましくは、複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、また、全部が単一の平面上にある。4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。さらに、閉じ込め装置は、4個の磁石が、閉じ込めベッド、または治療用構造物の表面と平行な平面に配列されるように適応させた支持構造体の上に載せられることが好ましい。
【0063】
本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、現在のところ好ましい、本発明の態様を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0064】
C.薬剤抵抗性発作、および脳浮腫を抑制するための磁気治療装置・静磁気安定器(SMS-E)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の頭の両側に、2つの磁石ヘッドのそれぞれが置かれるように調整した治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極で、各磁極が、反対に帯電した2つの磁極は磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合うという磁極をもつ、各ヘッドの中の複数の電磁体を含む。電磁体を望ましい配置に保つために、閉じ込め装置が提供されており、電磁体にエネルギーを与るために電力装置が備えられている。支持装置と電力装置は、磁束管理システム、すなわち、磁束リターンリング、磁束焦点リング、および磁束焦点磁石のために備えられている。
【0065】
好ましくは、各ヘッドの複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、また、全部が単一の平面上にあり、4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。閉じ込め装置は、第二の4極性の磁石ヘッドに面している平行な平面に、反対の磁極が向かい合うように、すなわち、引きあうように、4個の電磁石が配列されるように調整された支持構造体の上に載せられることが好ましい。この支持構造体は、第二の4極性のクラスター(患者のベッドの下、またはベッドの上)のスタンドに連結させるための装置をもったローラーの上の金属製のスタンドを含んでいるかもしれない。
【0066】
本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、現在のところ好ましい、本発明の態様を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0067】
D.重篤な熱傷で持続する痛みと浮腫を抑制するための磁気治療装置・熱傷用静磁気安定器(SMS-B)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物回りを200度の弧を描いて回転するように応用された、少なくとも、4つの磁束発生ヘッドを置くように調整された治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極で、各磁極が、反対に帯電した2つの磁極は磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合うという磁極をもつ、各ヘッドの中の複数の電磁体を含む。電磁体を望ましい配置に保つために、閉じ込め装置が提供されており、電磁体にエネルギーを与るために電力装置が備えられている。支持装置と電力装置は、磁束管理システム、すなわち、磁束リターンリング、磁束焦点リング、および磁束焦点磁石のために備えられている。
【0068】
好ましくは、各ヘッドの複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、また、全部が単一の平面上にあり、4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。さらに、閉じ込め装置は、一本の支持棒の上で回転するように、4つの磁束発生ヘッドが配列されるよう調整された支持構造体の上に載せられることが好ましい。この支持構造体は、ベッド(患者のベッドの下)の頭と足の部分に連結させるために装置を含む金属棒を含んでいるかもしれない。
【0069】
本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、現在のところ好ましい、本発明の態様を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0070】
E. 薬剤の相乗効果をもたらすための磁気治療装置(SMS-D)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の身体に向けて設置するように適合させた治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極をもち、各磁極が、反対に帯電した2つの磁極は磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合うという、複数の電磁体を含む。
【0071】
好ましくは、各ヘッドの複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、全部が単一の平面上にあり、4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。さらに、閉じ込め装置は、部分的に、人体の特異的な部位を、4極性で3次元の磁気磁束界勾配によって治療できるように、電磁石が配列されるよう調整された支持構造体の上に載せられた磁束リターンリングと磁束焦点リングであることが好ましい。当該磁気磁束界の発生によって、レセプターの配置、および/または薬剤レセプターの相互作用が変化する。この効果は、作用薬、または拮抗薬の効果であり、このために、磁場薬理学的相互作用は、薬剤の効果、および/または副作用を強化、または阻害する。
【0072】
F.発作を治療し、低酸素性傷害に続いて起こる細胞死を予防するための磁気治療装置(SMS-S)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の頭の両側に、2つの磁石ヘッドのそれぞれが置かれるように調整した治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極で、各磁極が、反対に帯電した2つの磁極は磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合うという磁極をもつ、各ヘッドの中の複数の電磁体を含む。電磁体を望ましい配置に保つために、閉じ込め装置が提供されており、電磁体にエネルギーを与るために電力装置が備えられている。支持装置と電力装置は、磁束管理システム、すなわち、磁束リターンリング、磁束焦点リング、および磁束焦点磁石のために備えられている。
【0073】
好ましくは、各ヘッドの複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、また、全部が単一の平面上にあり、4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。閉じ込め装置は、第二の4極性の磁石ヘッドに面している平行な平面に、反対の磁極が向かい合うように、すなわち、引きあうように、4個の電磁石が配列されるように調整された支持構造体の上に載せられることが好ましい。この支持構造体は、第二の4極性のクラスター(患者のベッドの下、またはベッドの上)のスタンドに連結させるための装置をもったローラーの上の金属製のスタンドを含んでいるかもしれない。
【0074】
本明細書において説明されている、本発明に係る磁気磁束界を、人間の頭、および/または脊髄に施用して、進行中の発作、または、付随する欠損をもつ低酸素性で虚血性の脳発作による細胞死を防止する。
【0075】
本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、現在のところ好ましい、本発明の態様を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0076】
G.浮腫と痛みを防ぎ、また、外科処置後の癒合を促進し、慢性の非癒合性創傷の癒合速度を速めるための磁気治療装置(SMS-O)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の身体に向けて設置するように適合させた治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極をもち、各磁極が、反対に帯電した2つの磁極は磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合うという、複数の電磁体を含む。
【0077】
好ましくは、各ヘッドの複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、それらのうちの2個は陽極をもち、それらのうちの2個は陰極をもち、全部が単一の平面上にあり、4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。さらに、閉じ込め装置は、部分的に、人体の特異的な部位を、4極性で3次元の磁気磁束界勾配によって治療できるように、電磁石が配列されるよう調整された支持構造体の上に載せられた磁束リターンリングと磁束焦点リング、および磁束焦点磁石であることが好ましい。当該磁気磁束界は、動物または人間の身体の上の発作領域に施用されると、浮腫と痛みを抑制し、外科的処置の後の癒合を促進する。また、慢性の非融合性創傷の癒合を促進する。
【0078】
H.痛み、および鎌状血球症における鎌状細胞の泥状化を抑制するための、本発明に係る磁気治療装置(SMS-SC)
本明細書において具体化され、広範に説明されているように、本発明の原理にしたがって、生きた動物の身体に向けて設置するように適合させた治療用電磁治療装置が提供されている。この装置は、実質的に単一の平面にある、少なくとも2つの陽性の磁極と2つの陰性の磁極、四辺形の4個の頂点を決めるように向けられている磁極、対角にある頂点を規定している2つの陽極、および、四辺形の対角にある頂点を規定している2つの陰極をもち、各磁極が、反対に帯電した2つの磁極は磁性によって引かれ合い、同じように帯電した磁極同士は、磁性によって反発し合うという、複数の電磁体を含む。
【0079】
好ましくは、各ヘッドの複数の電磁体は、4個の実質的に同一の電磁石を含み、2個の電磁石は陽極をもち、2個の電磁石は陰極をもち、全部が単一の平面上にあり、4個の電磁石のそれぞれは、エネルギーを与えられると、磁気磁束界を発生させる。さらに、閉じ込め装置が、部分的に、人体の特異的な部位が、1つ以上の4極性で3次元の磁気磁束界勾配ヘッドによって治療できるように、電磁石を配列するように調整された支持構造体の上に載せられた、磁束リターンリングと磁束焦点リング、および4つの焦点磁石であることが好ましい。好ましい態様は、テーブルやベッドなどの支持装置の中に、3個以上の磁束界勾配ヘッドを含む。ヘッドの位置は、鎌状細胞を発症している患者の痛みのある領域に、それらが位置するように、ベッドの脇のコントローラーによって調節される。この装置は、また、鎌状化発作を防止するために、日に2度のペースで予防的に用いることもできる。
【0080】
好ましい実施態様の詳細な説明
今度は、詳しく、本発明の現在好ましい実施例を参照し、その例は、添付図面で説明される。図面を通して、類似する参照文字は、実施例のそれぞれの類似する要素を指定するために使用される。
【0081】
A.疼痛および腫大(SMS−P)
本発明の電磁治療装置は、図1に略図で図解される。治療装置10は、磁束生成器12と電源14を含む。本発明に従って、磁束生成器12は、実質的には単一の平面内に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、磁極は、四辺形形状の4つの頂点を画定するように向けられる。好ましくは、4つの磁極は、2つの陽極と2つの陰極を備え、2つの陽極が向かい合う対角の頂点を画定し、2つの陰極が四辺形形状の向かい合う対角の頂点を画定する。磁極のそれぞれは、2つの反対に帯電される極に磁気的に引き付けられ、類似した帯電された極によって磁気的に反発される。閉じ込め手段は、磁性体の磁極を前記に説明した構成内に保持する。閉じ込め手段に取り付けられるのは、技術の三(3)つの重要な機能が変化する構成要素である。磁束リターンリング16aは、説明された4個の電磁ヘッドの底部に取り付けられ、このリングは磁束界を高め、反対側の極からの漂遊磁束だけではなく、不必要な漂遊誘導電流も制御する。磁束焦点リング16は、絶縁されたワイヤコイルに隣接する磁束ヘッドの回りに配置され、それは幅約2.5インチ(6.35センチ)、厚さ1/4インチから1/2インチ(6.35センチ−12.7センチ)である。取り付け手段は、最大の利点を得るために適切な場所に焦点リングを保持する。磁束焦点リングに取り付けられるのは、焦点コイル18a、20a、22aおよび24aである。これらの焦点コイルは、類似する帯電のヘッドに近接する磁束焦点リングに、主要な磁束極の長い軸に対して45°から90°の角度で取り付けられる。この位置で、磁束焦点コイルは、焦点リング、磁束リターンリング、および本発明の新規鉄心とともに、勾配をさらに険しくし、場の強さを強め、治癒電流と漂遊高電流を引き下げる。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地され、漂遊誘導電流と、それらが治療学上の磁界に加える変数を削減する。
【0082】
ここに実現され、図1および図2に略図で表されるように、磁束生成器12は、閉じ込め構造物の上に保持される、4個の実質的には同一の電磁体18、20、22および24を備える。閉じ込め構造物は、取付け板、ケーシング、または電磁体18、20、22および24を希望される構成で保持する任意のそれ以外の構造物を備えることがある。好ましい実施例では、電磁体18と22はそれぞれ負の磁極を形成するが、電磁体20と24は正の磁極を形成する。磁性体18、20、22、および24の正と負の磁極は、実質的に単一の平面に整列され、四辺形の構成で向けられ、陽極は互いに対角に向かい合って向けられ、陰極は互いに対角に向かい合って向けられる。電磁体18、20、22および24は、好ましくは、図2と図3にもっともよく示されるように電磁ヘッドを備える。各電磁ヘッドは、鋳鉄心28の回りに巻き付けられた導体ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば、銅やアルミニウムのような任意の導体材料から構成されることがある。例えば、図3は、#22の銅線を3200回転させ、2インチ(5.08センチ)の心28と1.5インチ(3.81センチ)のコイル空間のある、5インチ(12.7センチ)の外径を使用して作られ、絶縁物29で被覆された適当な電磁石を示す。図2に図示されるように、電磁ヘッド18、20、22および24のコイル19、21、23、および25は、それぞれワイヤ30と32によって電源に接続される。
【0083】
導体ワイヤ26は、磁束を鉄心の幾何学上の中心に置くように、多孔性の鋳鉄心28の回りに巻き付けられる。電気導体内の電流の流れは、電流の流れに直角に磁束を放射する。したがって、磁束は、心内の中心に置かれる。したがって、心が円形であることが好ましい。
【0084】
図4に表される本発明に従って、電磁体を磁気的に付勢するための電力手段が、付勢された電磁体がそれぞれ磁気磁束界を作り出すことができるように具備される。ここに具体化されるように、電源14は、制御装置34、直流生成器36、および交流電源38を含む。直流生成器36は、好ましくは、220アンペアACモーターのような交流モーターによって電力を供給される。生成器36は、30アンペア、120ボルトのDC電流を作り出すことができることが好ましい。制御装置34は、磁束生成器12への直流電流を制御するために、オン・オフ電源スイッチ40を含む。制御装置34は、直流生成器36によって磁束生成器12に供給される電力と電流をモニタするために、電圧計42と電流計44も含む。ヒューズ46と48は、電力のサージから磁束生成器12を保護する。ヒューズ46と48は、例えば、30アンペアの電気ヒューズであることがある。加減抵抗器50は、任意の指定された時間に磁束生成器12に供給される直流の調節を可能にする。加減抵抗器50は、好ましくは、50アンペア、120ボルトの容量を持つ任意の従来の加減抵抗器として具体化される。図1と図2に図示されるように、磁気ヘッド18、20、22および24のそれぞれは、単一の組のワイヤ30と32によって電力制御装置34に電気的に接続されることがある。対称的な磁力がすべてのヘッドの間で釣り合うように、磁気ヘッド18、20、22および24のそれぞれは、個別に調整されるのが好ましい。各磁気治療ヘッドが、各個別治療ヘッドに供給される電流が個別に調節できるように、制御装置34内の4個の加減抵抗器の1つに交互に個別に接続されることが期待される。
【0085】
電磁ヘッド18と22の電磁コイル19と23、および電磁ヘッド20と24の電磁コイル21と25は、ヘッド18と22が、ヘッド20と24によって生成される磁気磁束界から反対の磁気磁束界を作り出すようにDC生成器に接続されるのが好ましい。図2で見られるように、コイル19と23は、負の磁界を作り出すことができるようにDC電源に接続されているが、コイル21と25は正の磁界を作り出すことができるように反対にDC電源に接続されている。本発明の代替実施例では、電磁コイル19、21、23、および25は、各ヘッドが正の磁界、負の磁界、またはその組み合わせを作り出すようにDC電源に接続されてもよい。
【0086】
本発明に従って、本発明の治療学上の電磁治療装置が、4個の電磁石を生きている動物の体に対して整列するように適応された支持構造物上に取り付けられることがある。ここに具体化されるように、支持構造物は、ベンチ、台、ベッド、椅子、またはその他の類似したアセンブリを備えることがある。図5は、その底部表面に張り付けられた磁束生成器12を有する細長い治療台支持構造物62を示す。磁束生成器12は、好ましくは、前記に説明されたもののような電源(図示されていない)によって電気を供給される。磁束生成器12は、レール64と65上のテーブル62の底部表面に沿って横方向に移動する。磁束生成器12は、磁束が適用されることになる人間または動物の体の希望される部分と一直線になるように、磁束生成器12は手動であるいは動力駆動式作動機構58によって移動される。磁気磁束界は、電磁ヘッドが付勢されると、磁束生成器12上の電磁ヘッドのそれぞれによって作り出される。このようにして電磁ヘッドにより作り出される磁気磁束界は、磁束が台表面上の体に衝突するように、台62の上部の二次元表面60上に広がる。
【0087】
本発明の治療学上の電磁治療装置は、それ以外の場合には、図6に示されるように椅子構造物により支えられることがある。椅子162は、台座表面164と垂直後部支持表面(図示されていない)および磁束生成器12を含む。磁束生成器12は、椅子162の後部の空洞内のレール66と68上を垂直に移動する。磁束生成器12は、前記に説明されるもののような電源(図示されていない)によって電力を供給される。電源は、椅子162の底部に組み込まれるか、独立した装置を備えることがある。椅子162内での手動による垂直移動のため、または動力駆動式作動機構70による自動的な移動のために、磁束生成器12が取り付けられることがある。
【0088】
本発明の電磁治療装置は、疼痛を削減するため、疲労を削減するため、および血液の循環を改善するために人間の体に有益に適用されてきた。いくつかのケースの履歴が以下に説明される。
【0089】
ケース1
進行性の疼痛、堅さ、および移動性の減少を伴う、頚部、胸郭、および腰椎背骨の重篤なリウマチ様の関節炎の14年の病歴がある73才の女性が示される。彼女は、歩き回るために補助を必要とした。
【0090】
検査から、胸郭の小根の疼痛に副次的な呼吸の減少、首、肩および両手両足での運動の範囲の縮小が明らかになった。両膝は、痛んではれあがり、炎症を起こしている。
【0091】
医療履歴から、彼女が4年前に完全右膝交換を行ったことが明らかであった。彼女は、現在、左完全膝交換について評価を受けていた。彼女は非ステロイド、抗炎症薬物療法を受けており、症状は最小限に抑制されていた。
【0092】
米国特許出願連続第07/171,837号に説明されるような局所的な四極子の恒久的な磁気装置による治療が始められ、優れた疼痛抑制が報告された。両膝の腫大は削減され、炎症は消えた。彼女は、磁気セラピーに付随して、引き続き非ステロイド抗炎症薬物治療を受けていた。彼女が神経根障害のある胸郭領域の症状の増悪を経験したときに、彼女の症状は2年半の間すばらしく抑制されていた。
【0093】
セラピーは、図6に図示されるリクライニングチェアに設置された電磁治療装置を使用して、彼女の自宅で始められた。治療開始後数分以内に痛みは和らいだ。治療から24時間以内には、胸郭背骨、肩、および首におけるかなりの範囲の運動が戻った。治療から1週間以内には、彼女は、四肢で完全な範囲の運動を得て、改善は持続された。
【0094】
彼女は、引き続き、4ヶ月の間、一日に3−4回、治療1回あたり30−45分、電磁装置を活用して治療を受けた。彼女は、自分が痛みを感じず、補助がなくてもよく歩行し、関節の腫大や炎症がないことを報告している。
【0095】
ケース2
背骨の挫傷、手術による介入、結果として生じる索の虚血を伴う、急性円板ヘルニア形成の10ヶ月の病歴がある54才の女性が示される。彼女は副次的な左胸郭神経根障害を患い、交感神経で疼痛症候群を維持していた。
【0096】
身体検査から、筋肉痙攣に副次的な側湾症が明らかになった。彼女は、疼痛薬物治療セラピーを受けていたが、ほとんど緩和されなかった。彼女は、補助を受けた場合だけ歩行し、毎日の暮らしの通常の活動を続けることができなかった。
【0097】
米国特許出願第07/171,837号に説明される局所的な恒久磁気装置による治療が始められた。彼女は、6ヶ月の間、40%から60%の疼痛の削減を報告した。彼女は、ある程度の日常的な日々の活動を再開した。彼女は、残りの疼痛に関する脳神経外科介入の可能性について評価された。左側の胸郭9、10、11にある神経分布上で根のおよび交感神経の疼痛を緩和するために、背側の根のエントリゾーン処置が実行された。
【0098】
外科処置の間に、運動路は明らかに不注意に過熱され、左下腹部、尻、骨盤および脚を含む、左下四分縁での麻痺が生じた。彼女は腸と膀胱の機能の制御を失ってしまった。手術後の水腫が引いた後、彼女は、左下四分円の機能および腸と膀胱の機能の最小の戻りを得た。
【0099】
彼女は退院したが、回復の希望はほとんどなかった。物理的なセラピーが、図5に図示されるベッドに設置された電磁治療装置を使用する治療と付随して開始された。
【0100】
彼女は、徐々によくなり、疼痛が減少し、運動強さが高まり、腸と膀胱の機能の完全な制御を取り戻した。
【0101】
彼女は、約5ヶ月の間、毎日1時間から4時間治療を受けた。電磁装置の治療が48時間を超えて中断されると、彼女は症状の急性増悪を経験し、疼痛は強まり、臀部屈筋の腹筋、足の背側の屈筋の左側の筋肉強さと痙性は弱まり、身体機能の抑制が低くなる。
【0102】
ケース3
左根の胸郭体性交感神経疼痛のある、胸郭9、10、および11での重篤なカウザルギーの2年の病歴のある55才の女性が示される。
【0103】
MRI、CTおよびEMGは否定的であった。彼女は、麻酔薬、非麻酔薬疼痛薬物治療、ステロイド、非ステロイド抗炎症薬、およびそれ以外のものによる多薬理学セラピーを受けていたが、疼痛はほとんど緩和されなかった。
【0104】
台に設置される電磁治療装置に付随する米国特許出願第07/171,837号に説明されるような局所的な四極子恒久磁気装置による治療が開始された。装置は、連続的に着用された。彼女は、4ヶ月の間、平均毎週4回、30分から1時間、電磁セラピーを受けた。
【0105】
彼女は、電磁装置による治療後、50%から90%の可変の疼痛の削減を報告している。電磁セラピーを36時間から48時間受けないでいると、彼女の疼痛の強度は悪化する。彼女は、総体的な疼痛の削減を40%と概算する。
【0106】
ケース4
進行性の足と背中下部の重篤な疼痛を伴う、腰椎仙骨背骨と足の変形性関節症の20年の病歴のある67才の男性が示される。職歴から、彼の仕事が1日に8時間から10時間コンクリートの床の上で立っていることを要求していたことが明らかになった。セラピーは、彼の自宅で、図6に図示されるようなリクライニングチェアに設置される電磁治療装置を使用して開始された。彼は、一日に一度、夜に、30分から1時間治療を受けた。疼痛は、最初の治療後に緩和され、緩和は持続された。彼は、毎日の治療を2ヶ月間受け、疼痛の再燃がないことを報告した。
【0107】
ケース5
痛みのある、冷たい、土色の足と脚を伴う、重篤なアテローム性動脈硬化症、冠状動脈バイパス移植、および発作の病歴のある48才の男性。
【0108】
身体検査から、脈は良好であるが、下肢において不十分で少ない管循環が明らかになった。患者は、30分間、図5に示される電磁装置を使用して後部表面の下部背面で治療を受けた。約3分後、患者は、足と脚の色、加温、および温かさの感覚の改善を経験した。この感覚は、治療から30分で色と温かさがすばらしく戻るに伴い、引き続き改善された。これらの改善は、約4時間続き、追加治療を行うとさらに長い期間となった。
【0109】
ケース6
足のやけどによる感覚異常を伴う冷え性の脚の5年の病歴がある63才の白人男性が示された。彼は、ヘビースモーカーであった。試験では、彼には神経的な欠陥はなく、背動脈と後部足の脈は適度に優れていた。彼は、少ない管循環で著しい減少を示した。患者の腰仙領域は、約30分間、図5に示される電磁装置上に配置された。患者は、やけどによる感覚異常と足の加温の完全な逆転を経験した。この改善は、3時間から4時間持続され、治療を繰り返すと、効果は引き伸ばされた。
【0110】
本発明の電磁治療装置の有益な効果は、少なくとも部分的に、細胞の細胞壁に衝突する、四極子、交番、中心帯電、対称、静的な磁界によって引き起こされる。これらの場の険しい勾配が、ナトリウムとカルシウムの経路が、これらのイオンの磁束を妨げるように阻止されるように、細胞壁の脂蛋白質の基質の分極を引き起こす。イオン磁束のインピーダンスが、損傷を受けたまたは傷害を受けた神経細胞壁膜のペースメーカー効果を阻止する(つまり、突発性の分極の開始を阻止する)。ニューロンの突発性の減極を調節すると、以下が起こる。(1)疼痛の抑制、および(2)交感神経の神経質な管への放出の過剰な流出量を抑制することによる周辺血管の拡張が起こる。交感神経の燃成を抑制すると、血管の拡張が起こる。カルシウム経路を遮断することの影響から、局所的な拡張の阻害が引き起こされ、管の円滑筋の局所的な拡張を引き起こし、したがって血流は改善された。疼痛緩和の一部は、血流が改善された結果だろう。
【0111】
好ましい実施例では、生きた動物の体に対して配置するために適応された治療学上の電磁治療装置は、以下を備える。実質的には単一の平面で少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体と、磁極のそれぞれが、極が電気的に帯電されるときに、他の3つの極に磁界強度をかける、四辺形形状の4つの頂点を画定するために向けられた磁極と、四極子形状の4つの極に近接して焦点リングに取り付けられる極と同じ極性のフェロコンダクターメタルリングと電磁石を備える、強磁性の焦点リングとともに、動物または人間から離される極の端にボルト締めされるフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込めと、その向きで磁性体の磁極を保持するための閉じ込め手段と、電磁体を磁気的に付勢するための電力手段とを備える。付勢された電磁体は、それぞれ磁気磁束界を作り出す。さらに、4つの磁極は、付勢時に、3つの寸法傾度が鋭い磁束界をいっしょに作り出し、磁束生成器ヘッドを備える。
【0112】
さらなる実施例は、前記に説明された治療学上の電磁治療装置を含み、その場合、4つの磁極は2つの陽極と2つの陰極を備え、2つの陽極は、向かい合う対角の頂点を画定し、2つの陰極は四辺形形状の向かい合う対角の頂点を画定し、磁極のそれぞれは、2つの反対に帯電された極によって引き付けられ、類似した帯電された極により磁気的に反発される。
【0113】
さらに、複数の電磁体が4個の実質的に同一の電磁石を備え、電磁石の内の2個は実質的には単一の平面内で正の磁極を有し、電磁石の内の2個は実質的には単一の平面内で負の磁極を有し、4個の電磁石のそれぞれが、電力手段によって付勢されたときに磁気磁束界を作り出す、前記に説明された治療学上の電磁治療装置。
【0114】
また、前記に説明された治療学上の電磁治療装置も具体化されており、4個の電磁石がそれぞれ、電気的に導体のワイヤで巻き付けられた鋳鉄心を備える。
【0115】
さらに、治療学上の電磁治療装置の電気的に導体のワイヤは、銅またはアルミニウムのワイヤである場合がある。
【0116】
さらに、治療学上の電磁治療装置の四辺形形状が平行四辺形の形状であることがある。
【0117】
さらに、平行四辺形の形状は、矩形の形状または正方形の形状であることもある。
【0118】
さらに、治療学上の電磁治療装置の電力手段は、直接電流生成器を備えることがあり、電力手段は、4個の電磁石のそれぞれに電気的に接続できる。
【0119】
治療学上の電磁治療装置は、前記4個の電磁石のそれぞれによって作り出される磁気磁束界を調節できるように、4個の電磁石のそれぞれに適用される電気電力の量を制御するための電力制御手段も備える。
【0120】
好ましい実施例では、治療学上の電磁治療装置は、前記4個の電磁石を生きている動物の体に整列するように適応される支持構造物上に取り付けることができる。
【0121】
治療学上の電磁治療装置の支持構造物は、第1二次元表面を有する細長い平面状の台であって、台の第1二次元表面が、4個の電磁石がそれを背に配置される生きている動物の体を支えるために適応されている台と、生きている動物の選択部分と可動整列のために平面状の台に移動できるように取り付けられる閉じ込め手段と、4個の電磁石が電力手段により付勢されるときに、台の第1二次元表面上に広がる4個の電磁石のそれぞれによって作り出される磁気磁束界も備える。
【0122】
さらに、治療学上の電磁治療装置の平面状の台は、その中に閉じ込め手段が移動できるように取り付けられる空洞を有することがある。また、治療学上の電磁治療装置の平面状の台は、第1表面に向かい合う第2二次元表面を有することがあり、閉じ込め手段は、第2の二次元表面上で移動できるように取り付けられる。
【0123】
治療学上の電磁治療装置の支持構造物は、実質的には水平な台座表面と実質的には垂直な背面支持表面を有する椅子であって、台座支持面と背面支持表面が、4個の電磁石がそれを背にして配置される生きている動物の体を支えるために適応された椅子と、生きている動物の体の選択部分との可動整列のために椅子に移動できるように取り付けられる封じ込み手段と、電磁石が電力手段によって付勢されるときに、実質的には垂直の背面支持面から伸びる4個の電磁石の内のそれぞれによって作り出される磁気磁束界とを備えることがある。
【0124】
治療学上の電磁治療装置の椅子は、垂直背面表面の後ろに垂直に伸びる空洞を有することもあり、閉じ込め手段がその空洞内での垂直移動のために取り付けられる。
【0125】
さらに、治療学上の電磁治療装置は、さらに、垂直に伸びる空洞内で垂直に、かつ水平に閉じ込め手段を移動させるための電気的に動力を提供される手段も備えることがある。
【0126】
さらに、好ましい実施例では、疼痛を緩和するために人間の体に対し治療学上電磁治療装置を配置する方法が、以下のステップを含むことがある。つまり、実質的には単一平面で、少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的には単一平面で少なくとも2つの負の磁極を有する電磁体の少なくとも1つのグループを組み立てるステップと、矩形形状の4つの頂点を画定するように単一平面内の複数の磁性体の2つの陽極と2つの陰極を向け、2つの陽極が矩形形状の向かい合う長円を画定する2つの陰極の向かい合う対角の頂点を画定するステップと、単一閉じ込め体の複数の磁性体の向きを固定するステップと、閉じ込め体を人間の体に対する任意の位置に選択して配置するステップと、磁性体のそれぞれが磁気磁束界を作り出すように、電気電力で磁性体を付勢するステップ。
【0127】
さらに、血液の循環を改善するために治療学上、電磁治療装置を人間の体に対して配置する方法は、以下のステップを含む。実質的には単一の平面で少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的には単一の平面で少なくとも2つの負の磁極を有する電磁体の少なくとも1つのグループを組み立てるステップと、単一平面内で複数の磁性体の2つの陽極と2つの陰極を、矩形形状の4つの頂点を画定するように向けさせ、2つの陽極が向かい合う対角頂点を画定し、2つの陰極が矩形形状の向かい合う頂点を画定するステップと、複数の磁性体の向きを単一閉じ込め体の中に固定するステップと、疼痛感覚を生じさせる領域上で人間の体に対し任意の位置で閉じ込め体を選択して配置するステップと、磁性体のそれぞれが磁気磁束界を作り出すように電気電力で磁性体を付勢するステップ。
【0128】
電磁治療装置および本発明の電磁治療装置を適用するための方法において修正および変形を加えることができることは、当業者には明らかであろう。したがって、その広義な面において、本発明は、前記に示され、説明される具体的な詳細、代表的な方法と機器、および例示的な例に制限されない。したがって、前記説明に記載される、または添付図面に図示されるすべての事柄は、制限的な意味ではなく、例示的として解釈されるものとする。
【0129】
B.心臓機能不全静的磁気安定器用の磁気治療装置――(SMS−C)
本発明の電磁磁束生成器ヘッドと回路は、図1に略図で図解される。治療装置10は、磁束生成器12と電源14を含む。本発明に従って、磁束生成器12は、実質的には単一の平面内に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、磁極は四辺形の形状の4つの頂点を画定するために向けられる。好ましくは、4つの磁極は、2つの陽極と2つの陰極を備え、2つの陽極は、向かい合う対角の頂点を画定し、2つの陰極は反対側の形状を画定する。磁極のそれぞれは、磁気的に2つの反対に帯電している極に引き付けられ、同様に帯電している極により磁気的に反発される。閉じ込め手段は、前記に説明された構成で磁性体の磁極を保持する。
【0130】
ここに具体化され、図2に略図で表されるように、磁束生成器12は、4個の実質的には同一の電磁体、18、20、22および24を閉じ込め構造物上に備える。閉じ込め構造物は、取付け板、(フェロコンダクターから作られる)磁束リターンリング、ケーシング、または電磁体18、20、22および24を希望される構成で保持する任意のそれ以外の構造物を備えることがある。それから、その構造物は、場の適切な整列のために適所に保持され、図5に示されるように、心筋層の領域をもっともよくカバーする。好ましい実施例では、電磁体18と22は、それぞれ負の磁極を形成するが、電磁体20と24はそれぞれ正の磁極を形成する。磁性体18、20、22、および24の正と負の磁極は、実質的には単一の平面内に整列され、四辺形構成で向けられ、陽極は互いに対角で向かい合い、陰極は互いに対角で向かい合う。電磁体18、20、22および24は、図2、図3、および図5にもっともよく示されるように、好ましくは電磁ヘッドを備える。各電磁ヘッドは、鋳鉄ケース28の回りに巻き付けられる導体ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば銅やアルミニウムのような任意の導体材料から構成されることがある。例えば、図3は、2インチ(5.08センチ)の中央の心28があり、#22の銅線が3200回転された、1.5インチ(3.81センチ)のコイル空間のある、5インチ(12.7センチ)の外径を使用して作られる適切な電磁石を示す。図2に示されるように、電磁ヘッド18、20、22および24それぞれのコイル19、21、23および25は、それぞれワイヤ30と32によって電源に接続される。導体ワイヤ26は、磁束を鉄心の幾何学上の中心に置くように、多孔性鋳鉄心(または積層鋼)28の回りに巻き付けられる。電気導体内の電流の流れは、磁側を、電流の流れに直角に放射する。したがって、心が円形であることが好ましい。閉じ込め手段に取り付けられているのは、技術の三(3)つの重要な機能変化構成要素である。磁束リターンリング16aは、説明される4個の電磁ヘッドの底部に取り付けられ、このリングが磁束界を強め、反対側の極からの漂遊磁束だけではなく不必要な漂遊誘導電流も制御する。磁束焦点リング16は、絶縁されたワイヤコイルに隣接する磁束ヘッドの回りに配置され、それは幅約2.5インチ(6.35センチ)で、厚さ1/4インチから1/2インチ(6.35ミリ−12.7ミリ)である。取付け手段は、最大の利点を得るために、焦点リングを適切な場所に保持する。磁束焦点リングに取り付けられているのは、焦点コイル18a、20a、22aおよび24aである。これらの焦点コイルは、類似する帯電のヘッドに近接する、主要な磁束極に対して45°から90°の角度で磁束焦点リングに取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、本発明の焦点リング、磁束リターンリング、および新しい鉄心とともに、勾配をさらに険しくし、場の強さをさらに強め、治癒電流と漂遊高電流を引き下げる。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地され、漂遊誘導電流とそれらが治療上の磁界に加える変数を削減する。
【0131】
本発明に従って、電磁体を磁気的に付勢するための電力手段が、付勢された電磁体が、それぞれ磁気磁束界を作り出すことができるように提供される。ここに実現されるように、電源14は制御装置34、直流生成器36、および交流電流電源38を含む。直流生成器36は、好ましくは、ブリッジ整流器と一連のフィルターである。電源38への交流が120ボルトのAC電源であることが好ましい。直流生成器36が、30アンペア、120ボルトのDC電流を作り出すことができることが好ましい。さらに、コンデンサ51が、開閉器53が図4でのように閉じられているときに、8000ボルトのDC電流を格納することができることも好ましい。本発明の補助的な要件とは、パルス放電スイッチ52が、前記開閉器が押下され、それによりコンデンサ電圧を磁束生成器12の中に放電し、それによって心筋層を減極し、その結果心臓の細動を止めるときに、放電回路を極bとcを通して閉じることができることである。前記開閉器52が押下されると、開閉器極aが開き、したがってa−bを通して回路を遮断する。放電開閉器52が押下されていないとき、極a−bを通して回路が閉じられることは、本発明のさらなる要件である。制御装置34は、直流電流(電池等級)の磁束生成器12への流れを制御するためにオン・オフ電源スイッチ40を含む。制御装置34は、直流生成器36によって磁束生成器12に対し供給される電力と電流のモニタのために電圧計42と電流計44も含む。ヒューズ46と48は、磁束生成器12を電力サージから保護する。加減抵抗器50は、任意の指定された時間に磁束生成器12に供給されている直流の調整を可能にする。加減抵抗器50は、好ましくは、50アンペア、120ボルトの容量を持つ従来の加減抵抗器として具体下される。図1と2に図示されるように、磁気ヘッド18、20、22、および24のそれぞれは、ワイヤの単一組30と32によって電力制御装置34に電気的に接続されることがある。好ましくは、磁束生成器ヘッドを構成する磁極18、20、22、および24のそれぞれは、対称的な磁力がすべてのヘッドの間で釣り合うように、個別に調整される。各磁気治療ヘッドが、4個の個々の治療ヘッドまたは極のそれぞれに供給される電流が、コンピュータ駆動式サーボ機構によって個別に調整できるように、制御装置34内の4個の加減抵抗器34の内の1つに個別に接続されることが期待される。
【0132】
電磁ヘッド18と22の電磁コイル19と23と、電磁ヘッド20と24の電磁コイル21と25は、ヘッド18と22が、ヘッド20と24によって作り出される磁気磁束界から反対側の磁気磁束界を生成するように、DC生成器に接続されるのが好ましい。図2で理解できるように、コイル19と23は、負の磁界を作り出すようにDC電源に接続されるが、コイル21と25は、正の磁界を作り出すように反対にDC電源に接続される。本発明の代替実施例では、電磁コイル19、21、23および25は、それぞれが正の磁界、負の磁界、またはその組み合わせを作り出すように、DC電源に接続される。
【0133】
本発明に従って、本発明の治療上の電磁治療装置は、生きている動物の体に対し4個の電磁石を整列するように適応された支持構造物の上に取り付けられることがある。ここに具体化されるように、支持構造物は、治療台、ベッド、またはその他の類似するアセンブリを備えることがある。図5は、本発明の磁束生成器12がその底部表面に張り付けられる細長い治療台支持構造物62を示す。本発明の類似した実施例は、本発明の代替実施例として病院の集中治療室のベッドに張り付けられる。磁束生成器12は、前記に説明されるように、図8(図示されていない)に説明される電源によって電力を供給されるのが好ましい。磁束生成器12は、レール64と65上の台62の底部表面に沿って横方向に移動する。磁束生成器12は、磁束生成器12がパルス化されたまたは定常状態の磁束が適用されることになる人間の体の希望される部分と一直線になるように、手動によって、または動力駆動式作動機構58によって移動することがある。磁気磁束界は、電磁ヘッドが付勢されると、磁束生成器12上の電磁ヘッドのそれぞれによって作り出される。電磁ヘッドによってこのようにして作り出される磁気磁束界は、磁束が台表面上の体に衝突し、治療中の組織の上に非常に険しい三次元の場の勾配をかけるように、台62の上部二次元表面60の上に広がる。
【0134】
本発明の治療学上の電磁治療装置は、それ以外の場合、数多くの異なる支持手段により支えられ、可搬性を可能にする。
【0135】
好ましい実施例においては、生きている動物の体に対して配置するために適応される治療学上の電磁治療装置は、以下を備える。単一平面内に少なくとも4つの電極を有する複数の電磁体と、四辺形の形状の4つの頂点を画定するように向けられる磁極であって、磁極のそれぞれが極が電気的に帯電しているときに他の3つの極に磁力をかける磁極と、フェロコンダクターメタルリングと四辺形の形状の4つの極に近接する焦点リングに取り付けられる極と同じ極性の電磁石を備える、強磁性焦点リングとともに、動物または人間の体から離される極の端にボルト示されるフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込めと、磁性体の磁極をその向きに保持するための閉じ込め手段と、電磁体を磁気的に付勢するための電力手段であって、付勢された電磁体がそれぞれ磁気磁束界を作り出す電力手段とを備える。さらに、4つの磁極は、付勢されたときに、ともに険しい三次元の勾配を持つ磁束界を作り出し、磁束生成器ヘッドを備える。
【0136】
さらなる実施例は、さらに前記に説明される治療上の電磁治療装置を備え、磁束生成器ヘッドは、四極子の磁束が、強度を定常状態から高圧パルスコンデンサ放電まで変化させる際に、心筋層の体領域に適用されるように、支持手段により支えられる。この放電は、心筋層の細動を止め、再発する細動、疼痛、および冠状の動脈痙攣を妨げるために適用される。
【0137】
好ましい実施例では、治療学上の電磁治療装置の磁束生成器ヘッドの4つの磁極は、向かい合う対角の頂点を画定する2つの陽極と、四辺形の形状の向かい合う対角の頂点を画定する2つの陰極を含み、磁極のそれぞれは反対に帯電した極であり、磁気的に類似する帯電極によって反発される。
【0138】
さらに、治療学上の電磁治療装置の複数の電磁体が、4個の実質的に同一の電磁石を備えることがあり、その電磁石の内の2つは、実質的に単一の平面に正の磁極を有し、その電磁石の内の2つは実質的に単一の平面に1つの負の磁極を有し、4個の電磁石のそれぞれは、電力手段によって付勢されると、磁気磁束界を作り出す。
【0139】
さらに、治療学上の電磁治療装置の4個の電磁石は、それぞれ、電気的に導体のワイヤが巻き付けられた鋳鉄心を備えることがあり、さらにワイヤは、銅線またはアルミニウムワイヤである場合がある。
【0140】
治療学上電磁治療装置の好ましい実施例では、四辺形の形状とは、平行四辺形の形状または矩形の形状または正方形の形状である。
【0141】
さらに、治療学上の電磁治療装置用電力装置は、直流生成器を備えることがあり、前記電力手段は、単一の磁束生成器ヘッドの4個の電磁石のそれぞれに電気的に接続されることがある。
【0142】
治療学上の電磁治療装置の別の実施例は、さらに、磁束生成器ヘッド内の4個の電磁石のそれぞれによって作り出される磁気磁束界を調整できるように、4個の電磁石のそれぞれに供給される電力の量を制御するための電力制御手段を備えることがある。
【0143】
さらに、治療学上の電磁治療装置の閉じ込め手段が、心筋層が希望される磁束界を適切に受け入れることができるように、治療構造物内の適切な向きで4個の電磁磁束生成器ヘッドを一直線にするように適応される支持構造物上に取り付けられることがある。
【0144】
さらに、治療学上の電磁治療装置の支持構造物は、病院の集中治療室内の磁束生成器ヘッドの支持物用取付け手段を備えることがあり、病院のベッドは、生きている動物の体を支えるためであり、磁束生成器ヘッドの4個の電磁石によって作り出される磁気磁束界は、電磁石が電力手段によって付勢されるときに、人間または動物を約200ミリテスラのエネルギーと険しい三次元の場の勾配にさらす。
【0145】
さらに、本発明のさらなる実施例では、治療上電磁治療装置を胸と心筋層の緊切に配置し、不整脈、胸の痛み、および心筋層の血流の減少などの心筋層の亀裂骨折を伴う病理学的なプロセスを制御する方法は、以下のステップを含むことがある。つまり、各グループ内で実質的に単一平面内に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に単一平面内に少なくとも2つの負の磁極を有する、少なくとも1つのグループの電磁体を組み立てるステップと、2つの陽極が向かい合う対角の頂点を画定し、2つの陰極が矩形形状の向かい合う頂点を画定する、矩形の4つの頂点を画定するように、単一平面内の複数の磁性体の2つの陽極と2つの陰極を向けるステップと、単一閉じ込め体内に複数の磁性体の向きを固定するステップと、閉じ込め体を後方で人間の胸に向かい合う位置に選択して配置し、それによって心筋層を、人間または動物の心臓を貫通する険しい場の勾配にさらすステップと、磁性体のそれぞれが磁気磁束界を作り出すように、磁性体を電力で付勢するステップ。
【0146】
本発明のさらなる実施例は、実質的には単一平面内に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に単一平面内に少なくとも2つの負の磁極を有する、少なくとも1つのグループの電磁体を組み立てるステップと、単一平面内の複数の磁性体の2つの陽極と2つの陰極を、2つの陽極が向かい合う対角の頂点を画定し、2つの陰極が矩形形状の向かい合う頂点を画定する、矩形形状の4つの頂点を画定するように向けるステップと、複数の磁性体の各向きを単一閉じ込め体内に固定するステップと、単一閉じ込め体の複数の磁性体の各向きを固定するステップと、人間または動物の心臓に関する位置に閉じ込め体を背なくして配置し、心筋層の亀裂骨折の合併症を治療するステップと、磁性体のそれぞれが磁気磁束界を作り出すように、電力により磁性体を付勢するステップとを含む、治療学上、電磁治療装置を動物の心臓に近接して配置し、心筋層の亀裂骨折を受けている心臓の病態生理学を制御する方法を含む。
【0147】
C.薬物抵抗発作および脳水腫用磁気治療装置――静的磁気安定器(SMS−E)
本発明の2つの同一の電磁ヘッドと回路の内の1つが、略図で図1に示される。治療装置10は、磁束生成器12と電源14を含む。本発明に従って、磁束生成器は、実質的に単一平面内に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、磁極は四辺形形状の4つの頂点を画定するように向けられる。好ましくは、4つの磁極は、2つの陽極と2つの陰極を備え、2つの陽極が向かい合う対角の頂点を画定し、2つの陰極が反対側の形状を画定する。磁極のそれぞれは、磁気的に2つの反対に帯電した極に引き付けられ、同様に帯電した極によって磁気的に反発される。閉じ込め手段は、前記に説明される構成に磁性体の磁極を保持する。閉じ込め手段に取り付けられるのは、技術の三(3)つの重要かつ機能が変化する構成要素である。磁束リターンリング16aは、説明された4個の電磁ヘッドの底部に取り付けられ、このリングは、磁束界を強め、反対側の極からの漂遊磁束だけではなく、不必要な漂遊誘導電流を制御する。磁束焦点リング16は、絶縁されたワイヤコイルに隣接する磁束ヘッドの回りに配置され、それは幅約2.5インチ(6.35センチ)、厚さ1/4から1/2インチ(6.35ミリ−12.7ミリ)である。取付け手段は、焦点リングを、最大の利点を得るために適切な位置に保持する。磁束焦点リングに取り付けられるのは、焦点コイル18a、20a、22aおよび24aである。これらの焦点コイルは、類似する帯電のヘッドに近接する磁束焦点リングに、主要な磁束極の長い軸に対し45°から90°の角度で取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リング、磁束リターンリングおよび本発明の新規鉄心とともに、勾配をさらに険しくし、場の強さを強め、治癒電流と漂遊電流を弱める。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地され、漂遊誘導電流と、それらが治療上の磁界に加える変数を削減する。
【0148】
ここに具体化されるように、磁束生成器12は、4個の実質的に同一の電磁体18、20、22および24を閉じ込め構造物上に備える。閉じ込め構造物は、取付け板、(フェロコンダクターから作られる)磁束リターンリング、ケーシングまたは電磁体18、20、22、および24を希望される構成に保持するそれ以外の任意の構造物を備える。それから、構造物は、図9に図示されるように、本発明の2つのヘッドの引き付ける場を適切に整列するために適所に保持されなければならない。好ましい実施例では、電磁体18と22はそれぞれ負の磁極を形成するが、電磁体20と24は正の磁極を形成する。磁性体18、20、22および24の正と負の磁極は、実質的に単一の平面内に整列され、陽極が対角に互いに向かい合って向けられ、陰極が対角に互いに向かい合って向けられる四辺形構成で向けられる。電磁体18、20、22および24は、図2、図3および図9にもっともよく示されるような電磁ヘッドを備えるのが好ましい。各電磁ヘッドは、鋳鉄心28の回りに巻き付けられた導体ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば、銅またはアルミニウムのような任意の導体材料から構成してよい。例えば、図3は、2インチの中央の心28と、#22銅線を3200回転した1.5インチ(3.81センチ)のコイル空間のある、5インチ(12.7センチ)の外径を使用して作られる適切な電磁石を示す。図2に図示されるように、電磁ヘッド18、20、22および24それぞれのコイル19、21、23および25は、ワイヤ30と32によってそれぞれ電源に接続される。導体ワイヤ26は、磁束を鉄心の幾何学的な中心に置くことができるように、多孔性の鋳鉄心(または積層鋼28)の回りに巻き付けられる。電気導体内での電流の流れは、磁束を電流の流れに直角に放射する。したがって、磁束は、心内の中心に置かれる。したがって、心が円形であることが好ましい。
【0149】
本発明に従って、電磁体を磁気的に付勢するための電力手段が、付勢された電磁体がそれぞれ磁気磁束界を作り出すことができるように具備される。ここに具体化されるように、電源14は、制御装置34、直流電流生成器36、および交流電流電源38を含む。直流生成器36は、好ましくは、ブリッジ整流器と一連のフィルターである。交流電源38が120ボルトのAC電源であることが好ましい。直流生成器36が、30アンペア、120ボルトのDC電流を作り出すことができることが好ましい。制御装置34は、磁束生成器12に対する直流電流(電池等級)の流れを制御するためのオン・オフ電源スイッチ40を含む。制御装置34は、直流生成器36によって磁束生成器12に供給される電力と電流をモニタするために電圧計42と電流計44を含む。ヒューズ46と48は、電力のサージから磁束生成器12を保護する。ヒューズ46と48は、例えば、30アンペアの電気ヒューズである場合がある。陰抵抗器50は、任意の指定された時間に磁束生成器12に供給される直流の調整を可能にする。加減抵抗器50は、50アンペア、120ボルトの容量を有する任意の従来の加減抵抗器として具体化されるのが好ましい。図1と図2に示されるように、磁気ヘッド18、20、22、および24のそれぞれが、単一組のワイヤ30と32によって電力制御装置34と電気的に接続されることがある。ヘッドを構成する磁極18、20、22および24のそれぞれは、対称的な磁力がすべてのヘッドの間で釣り合うように、個別に調整されるのが好ましい。各磁気治療ヘッドが、個々の治療ヘッドのそれぞれに供給される電流が個別に調整できるように、制御装置34内の4個の加減抵抗器の内の1つに個別に接続されることが期待される。これらの加減抵抗器は、コンピュータによって駆動されるサーボ制御装置によって加減抵抗器を駆動することにより、一定の安定した磁束に保持できるだろう。コンピュータは、ヘッドを完璧な均衡で維持するため、実践まで削減されるときに最良の生物学的な効果を可能にする。
【0150】
電磁ヘッド18と22の電磁コイル19と23、および電磁ヘッド20と24の電磁コイル21と25は、ヘッド18と22が、ヘッド20と24によって作り出される磁気磁束界から反対の磁気磁束界を作り出すように、DC生成器に接続されるのが好ましい。図2で理解されるように、コイル19と23は、負の磁界を作り出すことができるようにDC電源に接続されるが、コイル21と25は、正の磁界を作り出すことができるようにDC電源に反対に接続される。本発明の代替実施例では、電磁コイル19、21、23および25は、それぞれが正の磁界、負の磁界、またはその組み合わせを作り出すように、DC電源に接続されることがある。
【0151】
本発明に従って、本発明の治療学上の電磁治療装置は、4個の電磁石を、それらが、ヘッドが互いに向き合い、各電磁石の中心軸が中心で向かい合う反対側の極と合うように他のヘッドと一直線になるように、整列するために適応される支持構造物に取り付けられることがある。この構成により、各極のピーク電力は高まり、勾配はさらに険しくなる。この高められたピーク電力と増加した勾配の傾斜の両方が、生物学的な効果を改善する。図5は、2つのヘッドを支え、それらをいっしょに固定するための手段を示す。2つのヘッドは、磁束生成器である。磁束生成器12は、好ましくは、前記に説明されるもののような電源(図示されていない)によって電力を供給される。磁束生成器12は、適切なピーク磁束とピーク磁気勾配を得るために、x軸、y軸、およびz軸内で移動する。磁束生成器12は、磁束生成器12が、磁束が適用されることになる人間または動物の頭部と上部背骨の希望される位置と一直線になるように、手動で、または電力駆動式作動機構54によって移動されることがある。磁気磁束界は、電磁極が付勢されるときに磁束生成器12上の電磁極のそれぞれによって作り出される。電磁ヘッドによってこのように作り出される磁気磁束界は、2つの磁束生成器12の間に配置される体の頭部および/または上部頚部背骨の領域に磁束が衝突するように、二次元表面から横方向に広がる。磁束界は、焦点磁石を保持する磁束リターンリングと磁束焦点リングによって管理、操作される。
【0152】
支持手段56は、左セクションと右セクションの両方を、前方の位置に丸め込み(rolled into)、ロックバー52と53によって固定することができるようにする。ロックバー53は、ベッドの下にある。指示手段56は、DC電源14を備え、四極子磁束生成器12に支持を提供する。支持手段56は、制御計58、極セレクタ60、および電圧調整器(DC)61を備える。足車ローラー63は、支持手段56をベッドのかたわらまで移動する能力を提供する。
【0153】
患者の頭部66が、2つの磁束生成器12の間の静的な四極子の場に置かれる。
【0154】
本発明の電磁治療装置は、実験動物と人間の体と頭部に有益に適用され、脳の発作を抑制し、脳の腫大(脳水腫)を遅らせる、および/または逆にする。実用性を裏付ける実験室データが、以下に提示される。
【0155】
実験室データ
少なくとも部分的な本発明の電磁治療装置の有益な効果は、動物と人間の脳の細胞の細胞壁に衝突する四極子、交流、中心で帯電され、対称的、静的な(磁束リターン、磁束焦点リングと焦点磁石によって最大化される)磁界によって引き起こされる。これらの場の険しい勾配が、ナトリウムとカルシウムの経路が、これらのイオンの磁束を妨げるように阻止されるように、細胞壁の脂蛋白質の基質の分極を引き起こす。イオン磁束のインピーダンスは、脳のニューロンの抑制されない減極を阻止し、それによって発作の焦点によって生じる電気の活動の広がりを妨げる。イオン磁束のインピーダンスは、発作焦点のペースメーカー効果も阻止する(つまり、突発性の減極の開始を妨げる)。脳のニューロンの突発性の減極を調節することにより、発作の焦点の抑制と隣接するニューロンの不規則な減極の広がりの抑制が生じる。また、細胞壁の安定化は、細胞外での流体の移植を抑えるため、脳の水腫とそれに続く細胞の死を抑制する。
【0156】
電磁治療装置と本発明の電磁治療装置を適用するための方法で修正と変形が加えられることは、当業者には明らかだろう。したがって、本発明は、そのさらに広義な面で、前記に示され、説明された具体的な詳細、代表的な方法と機器、および例示的な例に限られない。したがって、添付図面に図示されるような前記説明に記載されるすべての事柄は、制限する意味においてではなく、例示的として解釈されるものとする。
【0157】
本発明の設計−裏付けデータ
このデータの目的は、本発明の設計を裏付けることである。本発明の生物学的な効果は、場の勾配と場の強さに依存する。勾配と強さは、ともに、向かい合う極が反対に帯電されている第2の磁束生成器を備える、本発明に磁束生成器ヘッドの内の1つに近づくことによって強められる。図6は、ピーク磁束の強さが傾斜した線eでのように強められるのに伴う線dの傾斜の変化を示す。引き付ける磁束生成器から生じる増加したエネルギーつまりピークエネルギーに関する主張を裏付ける証拠は、表#1に注記される(図4、磁束生成器12、極A、B、C、Dを参照のこと)。
【表1】

【0158】
表1.表#1は、磁束発生器#1の各々の磁極の中心における磁束密度の:a)絶縁状態における値と;b)磁束発生器#2が、発生器#1からの距離が変動する誘引位置にその磁極を持つ#1に向けて対面している場合の値の;総和である。ピーク磁束は、ある磁極に対向誘引磁極が接近している場合に増加することに注意されたい。図#6から分かるように、磁場の力が増加するというこの効果によって勾配の同時に変化する。
【0159】
ある好ましい実施態様では、生きている動物の身体に当接して位置付けするような治療用電磁気処置装置は:実質的に1つの平面上に存在する少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体であり、各々の磁極は、自身が帯電すると、他の3つの磁極に磁力を及ぼす複数の電磁体と;フェロコンダクターメタルリングおよび同じ極性の電磁石を、四辺形形状の4つの磁極に近接した焦点リングに取り付けられた磁極として包含する強磁性焦点リングと共に動物または人間から分離される極の端部にボルト締めされたフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込め手段と;磁性本体の磁極を該当する方位に保持するための閉じ込め手段と;電磁体を磁気で付勢するための電力手段であり、付勢された電磁体はは各々が磁気磁束界を発生し、さらに、4つの磁極は、付勢されると、鋭い3次元勾配を持つ磁束界を発生し磁束発生器ヘッドを具備する電力手段と;を具備する。
【0160】
さらなる実施態様は、さらに、2つの磁束発生器ヘッドが、2つの磁束ヘッドが付勢されると平面状表面が誘引モードで各々のフェースの磁極に対面するように、支持手段によって支持される上述の治療用電磁気処置装置を具備する。
【0161】
さらに、治療用電磁気処置装置の各々の磁束発生器の4つの磁極は、相対する対角線頂点を定める2つの正の磁極および、四辺形形状の相対する対角線頂点を定める2つの負の磁極を含み、磁極の各々が互いに反対極性に充電され、また、前記同じ極性に充電された極から磁気的に反発する。
【0162】
本発明のさらなる実施態様では、治療用電磁気処置装置の複数の電磁体は、4つの実質的に同一の電磁石を具備し、これら4つの電磁石の内の2つは実質的に1つの平面上で正極性の磁極を有し、他の2つが実質的に1つの平面上で負極性の磁極を有し、これら4つの電磁石の各々が、電力手段によって付勢されると磁気磁束界を発生する。
【0163】
治療用電磁気処置装置の4つの電磁石はその各々が、銅またはアルミ製のワイヤなどの導電ワイヤを巻いた鋳鉄のコアを具備する。
【0164】
さらに、治療用電磁気処置装置の四辺形形状は、平行四辺形、長方形または正方形でもよい。
【0165】
さらに、治療用電磁気処置装置の電力手段は、直流発電器を具備し、この電力手段は、単一磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々に電気的に接続される。
【0166】
さらに、本発明による治療用電磁気処置装置はさらに、双方の磁束発生器ヘッド中の4つの電磁石の各々によって発生されえる磁気磁束界を調節するように4つの電磁石の各々に供給される電力量を制御するための電力制御デバイスを具備する。
【0167】
そのうえ、治療用電磁気処置装置の閉じ込め手段は、磁束発生器ヘッドの4つの電磁石を第2の磁束発生器ヘッドと同じ方位に整列させて、2つのヘッドが対面してしかも平行な位置に来るようにする支持構造体上に搭載することができる。
【0168】
治療用電磁気処置装置のこの支持構造体はさらに、各々の磁束発生器ヘッドを支持するための筐体を具備することがあるが、この支持構造体はたやすく移動できるようにコースター上に搭載され、2つの磁束発生器ヘッドを、これらがベッドまたは台の上に置かれたら一緒に固定する手段を有し、このベッドは、頭部または頚部が2つの磁束発生器ヘッド間に置かれている生きた動物の身体を支持するためのものであり、電磁石が電力手段によって付勢されると、各々の磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々によって発生された磁気磁束界によって、人間または動物の頭部が。50から最大で500ミリテスラのエネルギーと鋭い3次元の磁場勾配に暴露される。
【0169】
本発明によるさらなる実施態様では、電磁式治療器具を医療目的で、動物の頭部と頸椎の近傍に置いて、発作的排泄と脳の浮腫を制御する方法は:それぞれのグループにおいて、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、さらに、実質的に1つに平面上に少なくとも2つの負の磁極を有する少なくとも2つのグループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の2つの正の磁極と21つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、1つの長方形形状の4つの頂点を定め、この2つの正磁極が相対する対角線の頂点を定め、他の2つの負磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるようにするステップと;複数の電磁体の方位を1つの閉じ込め体なかに固定するステップと;前記閉じ込め体を台2の閉じ込め体に対面する位置に選択的に置いて、四極性の、鋭い勾配を持った磁場が発作を起こしている動物の脳に浸透するようにするステップと;電磁体を電力で付勢して、電磁体の各々が磁気磁束界を発生するようにするステップと;を含む。
【0170】
D.重傷火傷での疼痛と浮腫を制御するための磁気治療器具静的磁気安定装置(SMS−B)
本発明による電磁石ヘッドと回路の1つの略図を図1に示す。治療器具10は、磁束発生器12および電源14を含む。本発明によれば、磁束発生器12は、実質的に1つの平面上に置かれた少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を具備し、これらの磁極は四辺形の4つの頂点を定めるように方位付けされている。これら4つの磁極は2つの正の磁極とさらに2つの負の磁極から成り、この2つの正磁極は相対する対角線上の頂点を定め、この2つの負磁極は相対する形状を定めるようになっている。これら磁極は各々が、2つの互いに逆極性に帯電された磁極に磁気的に誘引され、同様に帯電した磁極によって磁気的に反発される。閉じ込め手段は、電磁体の磁極を上記の構成中に保持する。
【0171】
本書に実現されるような磁束発生器12は、閉じ込め構造体16上に4つの実質的に同一の電磁体18,20,22および24を具備する。閉じ込め構造体16は、搭載ボード、磁束リターンリング(フェロコンダクター製)、ならびに電磁体18,20,22および24を希望の構成中に保持するためのケーシングもしくは他の構造体を具備することがある。次に、この構造体16はほら異の位置に置かれて適切に揃えられて、図10に示すように本発明による磁束を発生させるようにする。好ましい実施態様では、電磁体18と22は各々が、負の磁極を形成し、一方、電磁体20と24は各々が正の磁極を形成している。電磁体18,20,22および24の正と負の磁極は実質的に1つの平面上に整列されて、四辺形行成となるように方位付けされ、正の磁極が対角線上に互いに反対側になるように方位付けされ、負の磁極も対角線上に互いに反対側になるように方位付けされる。電磁体18,20,22および24は、図2,3および10に最も良く示すように電磁ヘッドを具備するのが好ましい。電磁ヘッドは各々が、鋳鉄ケース28の回りに巻かれた導電ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば銅やアルミなどの何らかの導電性材料から成る。例えば、図3には、2インチ(5.08cm)の中心コア28と1.5インチ(3.81cm)のコイル間隔を持つ5インチ(12.7cm)外径のワイヤコイルに#22の銅製ワイヤを3200回巻いたものを用いた適切な電磁石が示されている。図2に示すように、電磁ヘッド18,20,22および24のそれぞれコイル19,21,23および25は各々が、ワイヤ30と32によって電源に接続されている。導電ワイヤ26多孔性鋳鉄コア(または積層された鋼)28の回りに、磁束が鉄コアの幾何学的な中心に来るように巻かれる。電気的導体中を流れる電流はによって、電流の流れに直角に磁束が発生する。したがって、磁束の中心はコア中に来る。したがって、コアは円形であるのが好ましい。閉じ込め手段には、本技術による3つの重要で機能変化する構成部品が取り付けられている。磁束リターンリング16aは、上記の4つの電磁ヘッドの底部に取り付けられ、このリングによって磁束界が高められ、反対の磁極からの好ましくない漂遊誘導電流と漂遊磁束が抑制される。磁束焦点リング16は、絶縁ワイヤコイルに隣接する磁束ヘッドの回りに置かれ、約2.5インチ(6.35cm)の幅と1/4から1/2インチ(6.35mm−12.7mm)の厚さを持つ。取付手段は、本発明の最大の恩典が得られるような適切な位置に焦点リングを保持する。磁束焦点リングには、焦点コイル18a、20a、22aおよび24aが取り付けられている。これらの焦点コイルは、一次磁束磁極の長軸に対して45度から90度の角度でヘッドまたは同じ極性に帯電した近接した磁束焦点リングに取り付けられている。この位置において、磁束焦点コイルは、本発明による焦点リング、磁束リターンリングおよび新たな鉄コアと共に、勾配をより急なものとし、実効的な磁場の強度を増大させ、治癒させるための漂遊高電流を減少させる。磁束リターンリングと磁束焦点リングは一緒のグループにされて、治療用磁場に付加される漂遊誘導電流および変数を減少させる。
【0172】
本発明によれば、電磁体を磁気的に付勢するための電力手段は、付勢された電磁体が各々が磁気磁束界を発生できるように与えられている。ここに実現されるように、電源14は、制御ユニット34,直流発生器36および交流電源38を含む。直流発生器36は、ブリッジ整流器および1連のフィルターから成っているのが好ましい。交流電源38は12ボルトの交流電源であることが好ましい。直流発生器36は、30アンペア、120ボルトの直流を発生可能であることが好ましい。制御ユニット34は、磁束発生器12への直流(バッテリ等級)の流れを制御するためのオン/オフ・パワースイッチ40を含む。制御ユニット34もまた、直流発生器36によって磁束発生器12に供給されたそれぞれ電力および電流を監視するためのボルトメータ42およびアンメータ44を含む。ヒューズ46と48によって、磁束発生器12を電力サージから保護する。ヒューズ46と48は、例えば、30アンペアの電気ヒューズであったりする。レオスタット(可変抵抗器)50によって、磁束発生器12に供給される直流電流を常時調節できる。レオスタット50は、50アンペア、120ボルト容量を有する従来型のレオスタットとして実現されるのが好ましい。図1と2に示すように、磁気ヘッド18,20,22および24の各々は、1対のワイヤ30と32によって電力コントローラー34に電気的に接続されている。ヘッドを形成する磁極18,20,22および24の各々は、対称的な磁力がすべてのヘッド間で平衡を保って与えられるように個別に調節される。こうする代わりに、磁気治療ヘッドは各々、個別の治療ヘッドの各々に供給される電流が個別に調節され得るように制御ユニット34内の4つのレオスタットの内の1つに個別に接続してもよいと考察される。これらのレオスタットはまた、コンピュータ駆動式のサーボ制御装置によって駆動することによって一定の安定した磁束レベルに維持してもよい。コンピュータによって、ヘッドは完全な平衡状態に維持され、これによって、最良の生物学的な効果が可能となる。
【0173】
電磁ヘッド18と22の電磁コイル19および23ならびに電磁ヘッド20および24の電磁コイル21および25は、ヘッド18と22が、ヘッド20と24が発生した磁気磁束界の反対の極性の磁気磁束界を発生するように直流発生器に接続するのが好ましい。図2から分かるように、コイル19と23は負の磁場を発生するように直流電源に接続され、一方、コイル21と25は、正の磁場を発生するように直流電源に反対に接続されている。本発明のこの代替実施態様では、電磁コイル19,21,23および25は、その各々が製の磁場、負の磁場またはこれらの合成磁場を発生するように直流電源に接続される。
【0174】
本発明によれば、本発明の医療用電磁治療器具は、大きな火傷を負っている生きた動物の身体に対して4つの電磁石を整列されるようになっている支持構造体上に搭載してもよい。ここに実現されるように、この支持構造体は、治療台、ベッドまたは他の類似のアセンブリを具備することがある。図5に、底部表面に固定された本発明による磁束発生器12および2つの可動アームを有する細長治療台支持構造体62を示す。本発明によれば、磁束発生器ヘッド(12)の1つ1つのバンクは、発生器ヘッドの各々のバンク中にある3つの磁束発生器ヘッドから構成されている。本発明の類似の実施態様が、本発明の代替実施態様として病院の火傷ユニットのベッドに固定されている。磁束発生器12は、すでに述べたように図4(図示せず)で説明したような電源から電力を供給されるのが好ましい。磁束発生器12はベッドの底部に包含されて、レール64と66の上を台62の底部表面に沿って横方向に移動する。磁束発生器12は、磁束発生器12が、定常磁束が印加されることになっている人体の希望の部分に整合されるように、電動式起動メカニズム58によって移動する。磁気磁束界は、磁束発生器12の電磁ヘッドの各々によって、それが付勢されると、発生する。電磁ヘッドによってこのように発生された磁束によって、支持アーム(71)が釣り合うようになっている。磁束発生器ヘッド12はその各々が、磁束がが台の表面上の人体に照射され、非常に鋭い3次元の磁場勾配を治療中の火傷で損傷を負った組織に及ぼすように、台62の頂部平面状表面60の上で30度から45度釣り合い支持アームが回転するに連れて、磁気磁束界の勾配を維持するように設計されているサーボモーターメカニズム70によって制御される。散る合い支持アーム71は、サーボモーターとギヤ72によって10分毎に回転される。磁束発生器ヘッド67または68が台62の表面60から離れると、台またはベッドの底部内にある磁束発生器ヘッド12が、モーターとギヤ72内のマイクロスイッチンによってオフされる。磁束発生器のバンク67と68が台62の表面60のを下回るレベルまで下がると、マイクロスイッチは底部内の磁束発生器バンクをオン位置にし、これによって磁束ヘッドが直流電流で充電されて、静電場の鋭い勾配の磁束界を発生し、これが再度人体に照射される。台またはベッドの底部内にある磁束発生器バンクがオフ位置に来ると、磁束発生器67と68はオン位置に来て、鋭い3次元勾配を持つ希望の磁気磁束界を発生させる。
【0175】
本発明による治療用電磁気処置装置は、基本的な機能メカニズムを侵害しない限り別の構造であってもよい。
【0176】
ある好ましい実施態様では、生きた動物の身体に当接して置かれる治療用電磁気処置装置は:実質的に1つの平面上にある少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体であり、これら磁極が四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされており、これら磁極はその各々が、充電されると、他の3つの磁極に磁力を及ぼす複数の電磁体と;前記四辺形形状の4つの極に近接した焦点リングに取り付けられる極と同じ極性の電磁石およびフェロコンダクターメタルリングを包含する強磁気焦点リングと共に動物または人間から離される極の端部にボルト締めされたフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込め物と;電磁体の磁極を該当する方位に保持するための閉じ込め手段と;電磁体を磁気的に付勢するための電力手段であり、付勢された電磁体は各々が磁束を発生させ、さらに、4つの磁極が、付勢されると、鋭い3次元勾配を持つ磁気磁束界を一緒に発生させ、磁気発生器ヘッドを具備する電力手段と;を具備する。
【0177】
さらなる実施態様は、さらに、磁束発生器ヘッドが、四極磁束が重傷の火傷を負った人体部位に強度が変化して印加されるように支持デバイスによって支持され、火傷を負った組織に放電され、これによって疼痛や浮腫が減少し、迅速に回復されるようにする。
【0178】
本発明のさらなる実施態様では、治療用電磁気処置装置の磁束発生器ヘッドの4つの磁極は、相対する対角線上の頂点を定める2つの正の磁極と四辺形形状の相対する対角線上の頂点を定める2つの負の磁極を含むが、磁極の各々が反対極性に帯電した磁極であり、同じ極性に帯電した磁極からは反発される。
【0179】
さらに、治療用電磁気処置装置の複数の電磁体は、4つの実質的に同一の電磁石を具備するが、これらの電磁石の内の2つは正の磁極を実質的に1つの平面上に有し、他の2つは負の磁極を実質的に1つの平面上に有し、これら4つの電磁石の各々が、電力手段によって付勢されると、磁気磁束界を発生させる。
【0180】
そのうえ、治療用電磁気処置装置の4つの電磁石はその各々が、導電性ワイヤを巻いた鋳鉄のコアを具備するが、このワイヤは更に銅またはアルミ製であってもよい。
【0181】
またさらに、治療用電磁気処置装置の四辺形形状は平行四辺形や、長方形や正方形でもよい。
【0182】
本発明の別の実施態様では、治療用電磁気処置装置の電力手段は直流発生器を具備し、電力手段は1つの磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々に電気的に接続されている。
【0183】
さらに、治療用電磁気処置装置はさらに、9個の磁束発生器ヘッドの各々の中の4個の電磁石の各々によって発生される磁気磁束界を調節するために4個の電磁石の各々に供給される電力の量を制御するための電力制御手段を具備する。
【0184】
そのうえ、治療用電磁気処置装置の閉じ込め手段は、火傷を負った身体が希望の磁束界を受けることができるように、磁束発生器が、治療構造体内の適切な方位を向くように、台やベッドなどの支持構造体上に搭載できるようになっている。この支持構造体はさらに、病院内の火傷ユニット内にある磁束発生器ヘッドを支持するための取付デバイスを具備するが、病院のベッドは、生きた動物の身体を支持するためのものであり、電磁石が電力手段によって付勢されると、磁束発生器ヘッドに4個の電磁石によって発生される磁気磁束界によって、人間や動物は約200ミリテスラのエネルギーと鋭い3次元の磁場勾配に暴露される。
【0185】
本発明による別の実施態様では、電磁式治療器具を医療目的で人間や他の動物の身体の近傍に置いて重傷の火傷に伴う病理学的プロセスを制御する方法は:各々のグループ内に、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極および実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有する少なくとも1つのグループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の2つの正の磁極および2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、前記2つの正の磁極が長方形形状の相対する対角線上の頂点を定め、前記2つの負の磁極が相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体の方位を1つの閉じ込め体なかに固定するステップと;前記閉じ込め体を1つのバンクの磁束発生器ヘッド中に選択的に置く、これによって、人間や動物の身体に浸透する鋭い磁場勾配に身体を暴露するステップと;電磁体の各々が磁気磁束界を発生するように、電力で電磁体を付勢するステップと;を含む。
【0186】
本発明の別の実施態様では、電磁式治療器具を医療目的で人間や動物の近傍に置いて、重傷の火傷の病態生理学を制御する方法は:実質的に1つの平面上に2つの正の磁極および実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極および実質的に1つに平面上に少なくとも2つの負の磁極を有する少なくとも1つのグループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の前記2つの正の磁極および前記2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、前記2つの正の磁極が長方形形状の相対する対角線上の頂点を定め、前記2つの負の磁極が相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体の各々の方位を1つの書く方本体中に固定するステップと;重傷火傷の合併症を治療するために、人間や動物の身体を基準とした位置に前記閉じ込め体を選択的に置くステップと;電磁体を付勢して、電磁体の各々が磁気磁束界を発生するようにするステップと;を含む。
【0187】
E.薬剤の相乗作用のための磁気式治療器具
ここで、その例を添付図面に図示する、本発明の好ましい実施態様を詳細に参照する。図面全体にわたって、同様の参照符号は同様の部品を示す。
【0188】
本発明の2つの磁気ヘッドおよび回路の内の1つの略図を図1に示す。治療器具10は、磁束発生器12および電源14を含む。本発明によれば、磁束発生器12は、実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を具備するが、前記磁極は四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされている。前記4つの磁極は2つの正の磁極をもう2つの負の磁極から成り、前記2つの正の磁極が相対する対角線上の頂点を定め、2つの負の磁極が相対する形状を定めるようにするのが好ましい。前記磁極の各々は2つの相対する極性に帯電した磁極に誘引され、同じ極性に帯電した磁極からは反発される。閉じ込め手段が、電磁体の磁極を上記の構成中に保持している。前記閉じ込め手段中には、本技術による3つの重要で機能的な構成部品が取り付けられている。磁束リターンリング16aが上述の4個の磁気ヘッドの底部に取り付けられており、このリングは磁束界を高め、相対する自供からの好ましくない漂遊磁束を抑圧する。磁束焦点リング16が磁束ヘッドの回りに置かれているが、このリング16は約2.5インチ(6.35cm)の幅と1/4から1/2インチ(6.35mm−12.7mm)の厚さを持っている。取付手段は焦点リングを、本発明の恩典を最大にするような適当な位置に置いている。磁束焦点リングには焦点コイル18a、20a、22aおよび24aが取り付けられている。これらの焦点コイルは、同じ極性に帯電したヘッドの近傍で、一次磁束磁極の長軸に対して45度から90度の角度を成して、磁束焦点リングに取り付けられている。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと共に、勾配を急なものとし、これによって、有効な磁場強度を増している。磁束リターンリングおよび磁束焦点リングは接地されていて、医療用磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させるようになっている。
【0189】
ここに実現されるように、磁束発生器12は、閉じ込め手段上の4つの実質的に同一な電磁体を具備する。閉じ込め手段は、搭載本体、磁束リターンリング16a(フェロコンダクター製)ならびに電磁体18,20,22および24を上記の構成中に保持するためのケーシングまたは他の構造体を具備する。磁束界焦点リング16は、コイル18,20,22および24の外部表面に取り付けられているが、この焦点リングは、焦点電磁極18a、20a、22aおよび24aを保持する。次に、この構造体は、図11に示す本発明による2つのヘッドの誘引磁場を適切に揃えるような本来に位置に置かれる。好ましい実施態様においては、電磁体18と222は各々が負の磁極を構成し、一方、電磁体20と24は各々が正の磁極を構成している。電磁体18,20,22および24の正と負の磁極は実質的に1つの平面上に整列され、四辺形構成になるように」方位付けされているが、正の磁極が対角線上に互いに相対するように方位付けされ、負の磁極も対角線上に互いに相対するように方位付けされている。焦点磁石と共に磁束リターンリングおよび焦点リングを持つ電磁体18,20,22および24は、図2,3および11に最も良く示すように磁気ヘッドを具備する。
【0190】
磁気ヘッドは各々が、鋳鉄ケース28の回りに巻かれた導電ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば銅やアルミなどのいかなる導電性素材から成っていてもよい。例えば、図3に、2インチ(5.08cm)の中心コア28と2インチ(5.08cm)のコイル間隔を持つ5インチ(12.7cm)外径のコイルに#22銅ワイヤを3200回巻いたものを用いた適切な電磁石を示す。図2と3に示すように、磁気ヘッド(破断図で示す)18,20,22および24のそれぞれコイル19,21,23および25は各々が、ワイヤ30と32によって電源に接続されている。導電ワイヤ26は、磁束の中心が鉄のコアの幾何学的な中心に来るように、多孔性の鋳鉄コア(または積層された鋼)28の回りに巻かれている。電気的導体中を流れる電流は、電流の流れ絵に対して直角方向に磁束を生じる。したがって、磁束の中心はコアの内部に来る。したがって、コアは円形であるのが好ましい。図3に、絶縁体29が破断されてワイヤコイル26が暴露されている破断図を示す。
【0191】
本発明によれば、電磁体を磁気で付勢するための電力手段が、付勢された電磁体各々が磁気磁束界を発生できるように提供されている。ここに実現されるように、電源14は、制御ユニット34,直流発生器36および交流電源38を含む。直流発生器36は、ブリッジ整流器と1連のフィルターから成るのが好ましい。交流電源38が120ボルトの交流電源であるのが好ましい。直流発生器36は、30アンペア、120ボルトの直流電流を発生可能であることが好ましい。制御ユニット34は、磁束発生器12に対する直流電流(バッテリ等級)の流れを制御するためのオンオフ・パワースイッチ40を含む。制御ユニット34はまた、直流発生器36によって磁束発生器12に供給される電力と電流を監視するためのボルトメータ42およびアンメータ44を含む。ヒューズ46と48によって、磁束発生器12をパワーサージから保護する。レオスタット50によって、磁束発生器12に供給される直流電流を常時調節することができる。電磁気焦点磁石18a、20a、22aおよび24aは、磁場の平衡状態をより良くするために別々のレオスタット上に置かれてもよい。レオスタット50は、50アンペア、120ボルト容量の何らかの従来型のレオスタットとして実現されるのが好ましい。図1と2に示すように、磁気ヘッド18,2022,および24はその各々が、1対のワイヤ30と32によって電力コントローラー34に電気的に接続するようにしてもよい。ヘッドを形成する磁極18,20,22および24は各々が、対称的な磁力がすべてのヘッド間で平衡がとれるように個別に調節することができる。こうする代わりに、各々の磁気治療ヘッドが、個別の治療ヘッド各々に供給される電流が個別に調節できるように、制御ユニット34中の4つのレオスタットの内の1つに個別に接続できるものと考慮される。
【0192】
磁気ヘッド18と22の電磁コイル19および23ならびに磁気ヘッド20と24の電磁コイル21および25は、ヘッド18と22がヘッド20と24が発生する磁気磁束界と反対方向に磁気磁束界を発生するように、直流発生器に接続されるのが好ましい。図2から分かるように、コイル19と23は負の磁場を発生するように直流電源に接続され、一方、コイル21と25は正の磁場を発生するように直流電源に反対極性方向に接続されている。本発明のある代替実施態様では、電磁コイル19,21,23および25は、その各々が正の磁場、負の磁場またはその合成磁場を発生するように直流電源に接続される。
【0193】
本発明によれば、本発明による治療用電磁気処置装置は、4つの電磁石を、ヘッドが互いに対面し、各々の電磁石の中心軸が対面する反対側の磁極と中心で会合するように、他のヘッドと揃うように整合させる支持構造体上に搭載してもよい。この構成によって、各々の磁極のピーク出力が増し、勾配をより急なものとする。ピーク出力と勾配の傾斜の双方が増すことによって、生物学的効果が向上する。図11に、2つのヘッドを支持しそれを一緒に固定する手段を示す。この2つのヘッドは磁束発生器である。磁束発生器12は、上記のものと同じような電源(図示せず)から電力を供給されるのが好ましい。磁束発生器12は、適切なピーク磁束とピーク磁気勾配を与えるようにx、y、z軸上を移動する。磁束発生器12は、自身が、磁束が照射される人間や動物の頭部、上部脊椎または他の身体部分の希望の位置に整合するように、手動または電動式起動メカニズム54によって移動するようにしてもよい。磁気磁束界は、磁極が付勢されると、磁束発生器12の磁極の各々によって発生される。磁気ヘッドによってこのように発生された磁気磁束界は、2つの磁束発生器12間に置かれた身体の頭部および/または上部脊椎または他の身体部分の部位に磁束が照射されるように、平面状表面から横方向に伸張する。このようにフレキシブルに位置付けすることによって、薬剤の相乗効果を最大に使用することが可能となる。
【0194】
支持手段56によって、右側のセクションと左側のセクションの双方を前方の本来の場所に転がしてロックバー52と53によって固定することができる。ロックバー53はベッドの下にある。支持手段56が直流電源14を包含していて、四極磁束発生器12のための支持物となっている。支持手段56はまた、制御メータ58、磁極セレクタ60および電圧調整器(DC)61を包含している。リード釣り合い重み62は磁束発生器12の平衡を取るように機能する。キャスタローラー63は、支持手段56をベッド際に移動する機能を提供する。
【0195】
患者は2つの磁束発生器12間の静的四極磁場中に置かれる。
【0196】
本発明による電磁式治療器具はその利点を生かして、実験室の動物や人の身体と頭部に対して応用して、薬剤の医療効果を相乗させるようにしてきた。
【0197】
ある好ましい実施態様では、生きた動物の身体に当接して置かれるような治療用電磁気処置装置は:実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体であり、これら磁極が四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされており、さらに、これら磁極の各々が、充電されると、他の3つの磁極に対して磁力を及ぼす複数の電磁体と;前記四辺形形状の4つの磁極を近接して焦点リングに取り付けられている磁極と同じ極性の電磁石とフェロコンダクターメタルリングを包含する強磁性焦点リングと共に動物や人間から離される磁極の端部にボルト締めされているフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込め手段と;電磁体の磁極を該当する方位に保持するための閉じ込め手段と;電磁体を磁気的に付勢する電力手段であり、この付勢された電磁体の各々が磁気磁束界を発生し、さらに、4つの磁極が、付勢されると、急な3次元勾配を持つ磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを具備する電力手段と;を具備する。
【0198】
さらなる実施態様は、上述したような、さらに、2つの磁束発生器ヘッドが、2つの磁束ヘッドが付勢されると平面状表面が誘引モードで各々のフェースの極に対面するように支持手段によって支持されている治療用電磁気処置装置を具備する。
【0199】
さらに、治療用電磁気処置装置の各々の磁束発生器の4つの磁極が、対角線上の相対する頂点を定める2つの正の磁極と四辺形形状の対角線上の相対する頂点を定める2つの負の磁極を含み、これら磁極の各々が反対極性に帯電した磁極であり、したがって、同じ極性に帯電した磁極方は磁気的に反発される。磁束リターンリングは、上記の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けてもよいが、このリングによって磁気磁束界が増強され、反対極性からの好ましくない漂遊磁束が抑制される。磁束焦点リングはさらに、磁束ヘッドの回りに位置させてもよい。取付デバイスによって、焦点リングを適当な位置において本発明の恩典を最大にするようにしてもよい、磁束焦点リングには焦点コイルが取り付けられる。これらの焦点電磁コイルは、同じ極性に帯電した磁束ヘッドに隣接した磁束焦点リングに、一次磁束磁極の長軸に対して45度から90度の角度を成して取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、より急な磁場勾配を発生し、実効的な磁場の強度を増す。
【0200】
磁束リターンリングと磁束焦点リングは更に接地させて、医療用の磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させるようにしてもよい。
【0201】
付け加えて、磁束リターンリング、焦点リング、焦点コイルと共に、4つの磁極が「医療用ヘッド」として参照されるであろう。
【0202】
本発明の別の実施態様では、医療用電磁式治療のための複数の電磁体は、4つの実質的に同一の電磁気磁束ヘッドを具備するが、この電磁石の内の2つは実質的に1つの平面上に正の磁極を有し、他の2つが実質的に1つの平面上に負の磁極を有するが、この4つの電磁石の各々は、自身が電力手段によって付勢されると、磁気磁束界を発生する。
【0203】
さらに、治療用電磁気処置装置の4つの電磁石は各々が、銅またはアルミ製の導電性ワイヤを巻いた鋳鉄のコアを具備する。
【0204】
またさらに、治療用電磁気処置装置の四辺形形状は平行四辺形、特に長方形や正方形形状であってもよい。
【0205】
本発明の更に別の実施態様では、治療用電磁気処置装置の電力手段は直流発生器を具備し、さらに、電力手段は、磁束焦点磁石に対する接続部と共に1つの磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々に電気的に接続される。そのうえ、電力制御手段を調節して、4つの電磁石の各々に供給される電力の量を制御し、これによって、双方の磁束発生器ヘッド中の4つの電磁石の各々が発生する磁気磁束界を調節するようにできる。
【0206】
また、電磁式治療器具の閉じ込め手段が、2つの対面してしかも平行な位置にくるように、台2の磁束発生器ヘッドと同じ方位に磁束発生器ヘッドの4つの電磁石を揃えるような支持構造体上に搭載される。そのうえ、この支持構造体はさらに、各々の磁束発生器ヘッドを支持するための筐体を具備し、さらに、この支持構造体は容易に移動できるようにコースター上に搭載され、2つの磁束発生器ヘッドを、これらがベッドまたは台の上の本来の位置に来たら、一緒に固定する手段を有するが、このベッドは、2つの磁束発生器間に頭部、脳部位または他の身体部分が置かれる生きた動物の身体を支持するためのものであり、電磁石が電力手段によって付勢されると、各々の磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々によって発生した磁気磁束界によって、人間や動物の頭部を、磁束焦点ヘッドの磁束リターンリングと磁束焦点リングによって調節可能な50から最大で500ミリテスラのエネルギーと急な3次元磁場勾配に暴露される。
【0207】
本発明の別に実施態様では、電磁式治療のための医療用ヘッドを頭部、脳部位または他の自体部位の近傍に医療目的で置いて薬剤効果を相乗させる方法は:各々のグループに、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、さらに、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を、磁束リターンリング、磁束焦点リングおよび焦点磁石と共に有する少なくとも2つのグループの電磁体を組み立てるステップと;この複数の電磁体のこの2つの正の磁極と2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、その2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負の磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるステップと;複数の電磁体の方位を1つの閉じ込め体内に固定するステップと;この閉じ込め体を、四極の急勾配の磁場が動物の身体に浸透するような第2の閉じ込め体と対面する位置に選択的に置くステップと;電磁体の各々が磁気磁気磁束界を発生するように、電力で電磁体を付勢するステップと;を含む。
【0208】
本発明の別の実施態様では、動物の近傍に電磁式治療器具を医療目的で置いて薬剤の効果を相乗させる方法は:各々の本体中に、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらにこれらと一緒に、磁束リターンリング、焦点リングおよび、焦点リングに取り付けられた焦点電磁石をも有する少なくとも2つのグループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の2つの正の磁極と2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負の磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体の前記方位の各々を1つの閉じ込め体中に固定するステップと; 薬品の効果を相乗させるための、動物を治療するために動物の身体部分を基準とした位置に選択的に閉じ込め体を置くステップと;電磁体の各々が磁気磁束界を発生するように、電磁体を直流電力で電磁体を付勢するステップと;を含む。
【0209】
F. 酸素欠乏損傷による細胞の死から保護するための発作医療用磁気治療器具(SMS−S)
ここで、その例を添付図面に示す、本発明の好ましい実施態様を詳細に参照する。図面全体にわたって、同様の参照符号は同様の部品を示すために用いられている。
【0210】
本発明による2つの磁気ヘッドおよび回路の内の1つの略図を図1に示す。治療器具10は磁束発生器12と電源14を含んでいる。本発明によれば、磁束発生器12は、実質的に1つの平面上にある少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を具備するが、これらの磁極は四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされている。この4つの磁極は、2つの正の磁極と2つの負の磁極から成って、この2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負の磁極がはいたい形状を定めるようにするのが好ましい。これら磁極の各々が2つの互いに反対極性に帯電した磁極に誘引され、同じ極性に帯電した磁極からは反発される。閉じ込め手段が、電磁体の磁極を上記の構成中に保持する。この閉じ込め手段には、本技術による3つの重要なそして機能的な構成部品が取り付けられている。磁束リターンリング16は上記の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けられており、このリングは磁束界を高め、反対極性帯電した磁極からの好ましくない漂遊磁束を抑制する。磁束焦点リング16は磁束ヘッドの回りに置かれているが、2.5インチ(6.35cm)の幅と1/4から1/2インチ(6.35cm−12.7cm)の厚さを持っている。取付手段が焦点リングを、本発明の恩典を最大化するような適当な位置に保持する。磁束焦点リングには、焦点コイル18a、20a、22aおよび24aが取り付けられている。これらの焦点コイルは、同じ極性に帯電したヘッドの近傍の磁束焦点リングに、一次磁束磁極の長軸に対して45度から90度の角度で取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、勾配をより急なものとし、実効的な磁場強度を増す。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地されて、医療用磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させる。
【0211】
ここに実現されるように、磁束発生器12は、閉じ込め手段上に4つの実質的に同一な電磁体を具備する。閉じ込め手段は、搭載ボード、磁束リターンリング16a(フェロコンダクター製)および、希望の構成中にある電磁体18,20,22および24を保持するケーシングまたは他の何らかの構造体を具備する。磁束界焦点リング16はコイル18,20,22および24の外部表面に取り付けられているが、この焦点リングは焦点磁極18a、20a、22aおよび24aを保持する。次に、この構造体は本来の位置に置かれて、図9に示すように本発明による2つのヘッドの誘引磁場を適切に揃える。好ましい実施態様では、電磁体18と22は各々が負の磁極を形成し、一方、電磁体20と24は各々が正の磁極を形成している。電磁体18,20,22および24の正と負の磁極は実質的に1つの平面上に揃えられ、四辺形構成になるように方位付けされ、2つの正の磁極が対角線上に互いに相対するように方位付けされ、負の磁極も対角線上互いに相対するように方位付けされる。磁束リターンリングおよび焦点リングならびに焦点磁石を持つ電磁体18,20,22および24は、図2,3および9に最も良く示すように磁気ヘッドを具備する。
【0212】
各々の磁気ヘッドは、鋳鉄コア28の回りに巻かれた導電ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば銅やアルミなどの何らかの導電性素材から成っている。例えば、図3に、2インチ(5.08cm)の中心鉄コア28を持つ5インチ(12.7cm)外径のワイヤコイルに#22の銅ワイヤを3200回巻いた適切な電磁石が示されている。図2と3に示すように、磁気ヘッド(破断図で示す)18,20,22および24のそれぞれコイル19,21,23および25は各々が、ワイヤ30と32によって電源に接続されている。導電ワイヤ26は、磁束の中心が鉄コアの幾何学的中心に来るように、多孔性の鋳鉄コア(または積層された鋼)の回りに巻かれている。伝導帯中を流れる電流によって、電流の流れに直角に磁束が発生する。したがって、磁束の中心はコア中にある。したがって、コアは円形であることが好ましい。図3に、絶縁物29が破断されてワイヤコイル26が露出している破断図を示す。
【0213】
本発明によれば、電磁体を磁気的に付勢する電力手段が、付勢されたで電磁体各々が磁気磁束界を発生するように提供されている。ここに実現されるように、電源14は、制御ユニット34,直流電流発生器36および交流電源38を含む。直流電流発生器36はブリッジ整流器と1連のフィルターから成るのが好ましい。交流電源38は120ボルトの交流電源であることが好ましい。直電流発生器36は、30アンペア、120ボルトの直流電流を発生可能であるのが好ましい。制御ユニット34は、磁束発生器12への直流電流(バッテリ等級)の流れを制御するためのオンオフ・パワースイッチ40を含む。制御ユニット34はまた、直流電流発生器36によって磁束発生器12に供給される電力と電流を監視するためのボルトメータ42とアンメータ44を含む。ヒューズ46と48によって、磁束発生器12をパワーサージから保護する。ヒューズ46と48は、例えば、30アンペアの電気ヒューズであってもよい。レオスタット50によって、磁束発生器12に供給される直流電流を常時調節可能である。電磁気焦点磁石18a、20a、22aおよび24aは、磁場の平衡をより良好に取るためにそれぞれ別々のレオスタット上に搭載してもよい。レオスタット50は、50アンペア、120ボルト容量を有する何らかの従来型のレオスタットとして実現するのが好ましい。図1と2に示すように、磁気ヘッド18,20,22および24はその各々が、1対のワイヤ30と32によって電力コントローラー34に電気的に接続される。ヘッドを形成する磁極18,20,22および24は各々が、対称的な磁力がすべてのヘッド間で平衡を保って与えられるように個別に調節される。こうする代わりに、磁気治療ヘッドは各々が、個別の治療ヘッド各々に供給される電流が個別に調節できるように、制御ユニット34中の4つのレオスタットの内の1つに個別に接続される。
【0214】
磁気ヘッド18と22の電磁コイル19および23ならびに磁気ヘッド20と24の電磁コイル21および25は、ヘッド18と22が、ヘッド20と24の発生する磁気磁束界と反対の磁気磁束界を発生するように直流発生器に接続するのが好ましい。図2から分かるように、コイル19と23は負の磁場を発生するように直流電源に接続され、一方、コイル21と25は正の磁場を発生するように直流電源に反対極性に接続されている。本発明のある代替実施態様では、電磁コイル19,21,23および25は、その各々が正の磁場、負の磁場またはそれらの合成磁場を発生するように直流電源に接続される。
【0215】
本発明によれば、本発明による医療用電磁気治療器具は、4つの電磁石を、それらが互いに適切に整合され、その結果、ヘッドが互いに対面して、各々の電磁石の中心軸が対面する反対側の磁極と中心で会合するように揃えるような支持構造体上に搭載される。この構成によって各々の磁極のピーク出力が増し、勾配をより急なものとする。増大したピーク出力と増大した勾配の傾斜の双方によって、生物学的な効果が向上する。図9に、2つのヘッドを支持し、それらを一緒に固定する手段が示されてる。この2つのヘッドは磁束発生器である。磁束発生器12は、上述のような電源(図示せず)から電力を供給されるのが好ましい。磁束発生器12は、適切なピーク磁束とピーク磁場勾配を得るためにx、y、z軸上を移動する。磁束発生器12は、磁束が照射されることになっている人間や動物の頭部、脊椎または他の身体部分の希望の位置に自身が整合されるように、手動または電動式起動メカニズム54によって移動する。磁気磁束界は、磁極が付勢されると磁束発生器12の磁極の各々によって発生される。磁気ヘッドによってこのように発生された磁気磁束界は、2つの磁束発生器12間に置かれる身体の頭部および/または上部脳脊椎または他の部分の部位に磁束が照射されるように、平面状表面から横方向に伸張する。
【0216】
支持手段56によって、右側と左側の双方のセクションが、前方の本来の位置に転がされてロックバー52と53によって一緒に固定される。ロックバー53はベッドの下にある。支持手段56は直流電源14を包含し、四極磁束発生器12の支持物となっている。支持手段56はまた、制御メータ58,磁極セレクタ60および電圧調整器(DC)61を包含する。リード平衡重み62は、磁束発生器12の平衡を取るように機能する。キャスタローラー63は支持手段56をベッド際に移動させる機能を持つ。
【0217】
患者は2つの磁束発生器12間の静的四極磁場内に置かれる。
【0218】
本発明による電磁式治療器具は本発明の恩典を生かして、実験室の動物の身体および頭部に応用されて、酸素欠乏および/または有害な興奮性神経伝達物質による細胞の死を防止するのに用いられてきた。
【0219】
ある好ましい実施態様では、生きている動物の身体に当接して置かれるような治療用電磁気処置装置は:実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体であり、この磁極が四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされており、この磁極の各々は、自身が帯電すると、他の3つの磁極に磁力を及ぼす複数の電磁体と;四辺形形状の4つの極に近接した焦点リングに取る付けられた磁極と同じ極性を持つ電磁石とフェロコンダクターメタルリングを包含する強磁性焦点リングと共に動物や人間から離れる磁極の端部にボルト締めされたフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込め物と;電磁体の磁極を該当方位内に保持するための閉じ込め手段と;電磁体を磁気的に付勢するための電力手段であり、付勢された電磁体の各々が磁気磁束界を発生し、さらに、4つの磁極は、付勢されると、急な3次元の勾配を持つ磁束界を一緒に発生させ、また、磁束発生器ヘッドを具備する電力手段と;を具備する。
【0220】
あるさらなる実施態様は、上述のような、さらに、2つの磁束発生器ヘッドが、2つの磁束ヘッドが付勢されると、平面状表面が誘引モードで各々のフェースの磁極と対面するように支持手段によって支持されるような医療用電磁気式治療器具を具備する。
【0221】
さらに、治療用電磁気処置装置の各々の磁束発生器の4つの磁極は、対角線上の相対する頂点を定める2つの正の磁極と四辺形形状の対角線上の相対する頂点を定める2つの負の磁極を含むが、これら磁極は各々が反対極性に帯電した磁極であり、同じ極性に帯電した磁極からは反発される。磁束リターンリングはまた、上述の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けられているが、このリングは磁束界を高め、反対極性の磁極からの好まれない漂遊磁束を抑制する。さらに、磁束焦点リングが磁束ヘッドの回りに置かれ、取付手段が焦点リングを適切な位置に保持して、本発明による恩典を最大化している。磁束焦点リングには焦点コイルが取り付けられている。これらの焦点電磁コイルは、同じ極性に帯電した磁束ヘッドに隣接した磁束焦点リングに、一次磁束磁極の長軸に対して45度から90度の角度で取付られている。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、より急な磁場勾配を発生し、実効的な磁場強度を増す。磁束リターンリングと磁束焦点リングはさらに、医療用の磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させるように接地されていてもよい。そのうえ、4つの磁極は、磁束リターンリング、焦点リングおよび焦点コイルと一緒にして、「医療ヘッド」と呼んでもよい。
【0222】
本発明のある別の好ましい実施態様では、治療用電磁気処置装置の複数の電磁体は4つの実質的に同じ磁束ヘッドを具備するが、この電磁石の2つは実質的に1つの平面上に正の磁極を有し、他の2つの磁石は実質的に1つの平面上に負の磁極を有するが、この4つの磁石の各々が、電力手段によって付勢されると、磁気磁束界を発生する。
【0223】
さらに、治療用電磁気処置装置の4つの電磁石は各々が、導電性ワイヤを巻いた鋳鉄コアを具備するが、このワイヤはとりわけ銅またはアルミ製である。
【0224】
また、本発明のある別の実施態様では、四辺形形状は、とりわけ、平行四辺形、長方形または正方形である。
【0225】
また、治療用電磁気処置装置の電力手段は、直流電流発生器を具備し、磁束焦点磁石に対する接続部と共に1つの磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々に電気的に接続されているが、この電力手段はさらに、双方の磁束発生器ヘッド内の4つの電磁石の各々によって発生された磁気磁束界を調節するために、4つの電磁石の各々に供給される電力の量を制御するための電力制御手段を具備する。
【0226】
そのうえ、閉じ込め手段または治療用電磁気処置装置は、2つのヘッドが対面し、しかも平衡な位置に来るように、磁束発生器ヘッドの4つの電磁石を第2の磁束発生器ヘッドと同じ方位に揃えるような支持構造体上に搭載してもよい。さらに、この支持構造体は各々の磁束発生器ヘッドを支持する筐体を具備するが、この支持構造体は容易に移動できるようにコースター上に搭載され、2つの磁束発生器ヘッドを、それがベッドまたは第の上の本来の位置に来たら、一緒に固定する手段を有し、このベッドは、2つの磁束発生器間に頭部または脳部位が置かれる生きた動物の身体を支持するためのものであり、電磁石が電力手段によって付勢されると、各々の磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々によって発生した磁気磁束界によって、人間または動物の頭部が、磁束リターンリングおよび磁束焦点ヘッドの磁束焦点リングによって操作可能な50から最大で500ミリテスラのエネルギーと急な3次元の磁場勾配に暴露される。
【0227】
本発明のある別の実施態様では、頭部および脳脊椎また旗の身体部位の近傍に電磁式治療用医療ヘッドを医療目的で置いて、発作や他の酸素欠乏性損傷による細胞の死を防ぐ方法は:各々のグループ内に、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらに、磁束リターンリング、磁束焦点リングおよび焦点磁石を有する少なくとも2つのグループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の2つの性の磁極と2つの負の磁極を1つに平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、前記2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、前記2つに負の磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体を1つの閉じ込め体中に固定するステップと;前記閉じ込め体を、四極の急勾配な磁場が動物の身体内に浸透するような第2の閉じ込め体に対面する位置に選択的に置くステップと;各々の電磁体が磁気磁束界を発生するように、電磁体を電力で付勢するステップと;を含む。
【0228】
本発明の更に別の実施態様では、動物の頭部と頚部の近傍に電磁式治療器具を医療目的に置いて、発作や酸素欠乏性の神経系統の損傷による細胞の死を抑制する方法は:各々の本体なかに、実質的に1つに平面状の少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらに、磁束リターンリング、焦点リングおよびこの焦点リングに取り付けられた焦点電磁石を有する少なくとも2つのグループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の前記2つの正の磁極と前記2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負の磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体の前記方位の各々を1つの閉じ込め体中に固定するステップと;前記閉じ込め体を頭部と頚部を基準とした位置に選択的に置いて神経組織を治療して、発作や他の酸素欠乏性の損傷に対して二次的な細胞の死から保護するステップと;電磁体の各々が磁気磁束界を発生するように電磁体を直流電力で付勢するステップと;を含む。
【0229】
G.外科手術処置の後での治癒速度を加速と共に浮腫と疼痛の抑制と慢性の非治癒性の怪我の治癒率を増すための本発明による磁気治療器具
ここで、その例を添付図面に示す、本発明による好ましい実施態様の詳細を参照する。図面全体にわたって、同様の参照符号は同様の部品を示す。
【0230】
本発明による2つの磁気ヘッドと回路の内の1つの略図を図1に示す。治療器具10は、磁束発生器12と電源14を含む。本発明によれば、磁束発生器12は、実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を具備するが、この磁極は四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされている。この4つの磁極は2つの正の磁極ともう2つの負の磁極から成って、この2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、この2つの負の磁極が反対の形状を定めるのが好ましい。この磁極は各々が反対極性に帯電した2つの磁極に磁気的に誘引され、同じ極性に帯電した磁極によって反発される。閉じ込め手段が、電磁体の磁極を上記の構成中に保持する。この閉じ込め体には、本技術による3つの重要で機能的な構成部品が取り付けられる。磁束リターンリング16は既述の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けられているが、このリングは磁束界を高め、反対極性の磁極からの好ましくない漂遊磁束を抑制する。磁束焦点リング16は、磁束ヘッドの回りに置かれているが、このリング16は約2.5インチ(6.35cm)の幅と1/4から1/2インチ(6.35mm−12.7mm)の厚さを持っている。取付手段が、本発明の恩典が最大化されるような適切な位置に焦点リングを保持する。磁束焦点リングには、焦点コイル18a、20a、22aおよび24aが取り付けられている。これらの焦点コイルは、同じ極性に帯電したヘッドの近傍の磁束焦点リングに対して、一次磁束磁極の長軸に45度から90度の角度を成して取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、勾配をより急なものとし、実効的な磁場強度を増す。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地されて、医療用の磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させている。
【0231】
ここに実現するように、磁束発生器12は、閉じ込め手段上に4つの実質的に同一の電磁体を具備する。閉じ込め手段は、搭載ボード、磁束リターンリング16a(フェロコンダクター製)および、電磁体18,20,22および24を希望の構成中に保持するようなケーシングもしくは他の構造体を具備する。磁束界焦点リング16は、コイル18,20,22および24の外部表面に取り付けられるが、この焦点リングは焦点磁極18a、20a、22aおよび24aを保持する。次に、この構造体は、図11に示すような本発明による2つのヘッドの誘引磁場を適切に整合させるような本来の位置に置かれる。好ましい実施態様では、電磁体18と22は各々が負の磁極を形成し、一方、電磁体20と24は各々が正の磁極を形成する。電磁体18,20,22および24の正の磁極と負の磁極は実質的に1つの平面上に揃えられて四辺形構成になるように方位付けされ、正の磁極が対角線上で相対するように方位付けされ、負の磁極も対角線上で相対するように方位付けされる。磁束リターンリングおよび、焦点磁石付きの焦点リングを持つ電磁体18,20,22および24は、図2,3および11に最も良く示すように磁気ヘッドを具備する。
【0232】
磁気ヘッドは各々が、鋳鉄コア28の回りに巻かれた導電ワイヤ26を含む。ワイヤ26は、例えば銅やアルミなどの何らかの伝導性素材から成る。例えば、図3に、2インチ(5.08cm)の中心鉄コア28と2インチ(5.08cm)のコイル間隔を持つ5インチ(12.7cm)の外径のワイヤコイルに#22の銅ワイヤを3200回巻いたものを用いた適切な電磁石が示されている。図2,3および11に示すように、磁気ヘッド(破断図で示す)18,20,22および24のそれぞれコイル19,21,23および25は各々が、ワイヤ30と32によって電源に接続されている。導電ワイヤ26は、磁束の中心を鉄コアの幾何学的中心に置くように多孔性の鋳鉄コア(または積層された鋼)の回りに巻かれる。導体中を流れる電流によって、電流の流れに対して直角方向に磁束は放射される。したがって、磁束の中心はコア菜かに存在する。したがって、コアは円形であるのが好ましい。図3に、絶縁物29が破断されてワイヤコイル26が露出している様子が示されている。
【0233】
本発明によれば、電磁体を磁気的に付勢する電力手段は、付勢された電磁体の各々が磁気磁束界を発生できるように提供されている。ここに実現されるように、電源14は、制御ユニット34,直流電流発生器36および交流電源38を含む。直流電流発生器36はブリッジ整流器と1連のフィルターから成るのが好ましい。交流電源38は120ボルトの交流電源であるのが好ましい。直流電流発生器36は30アンペア、120ボルトの直流電流を発生可能であることが好ましい。制御ユニット34は、磁束発生器12に対する直流電流Z(バッテリ等級)の流れを制御するためのオンオフ・パワースイッチ40を含む。制御ユニット34はまた、直流電流発生器36によって磁束発生器12に供給される電力と電流を監視するためのボルトメータ42とアンメータ44を含む。ヒューズ46と48によって、磁束発生器12をパワーサージから保護する。ヒューズ46と48は、例えば、30アンペア容量の電気ヒューズである。レオスタット50によって、磁束発生器12に供給される直流電流を常時調節できる。電磁気焦点磁石18a、20a、22aおよび24aは別々のレオスタット上にあって、磁場の平衡をより良く維持するようにしてもよい。レオスタット50は、50アンペア、120ボルト容量の何らかの従来型のレオスタットとして実現することが好ましい。図1と2に示すように、磁気ヘッド18,20,22および24はその各々が、1対のワイヤ30と32によって電力コントローラー34に接続される。ヘッドを形成する磁極18,20,22および24はその各々が、対称的な磁力がすべてのヘッド中で平衡を取って与えられるように個別に調節されるようにしてもよい。こうする代わりに、各々の磁気治療ヘッドを、個別の治療ヘッドの各々に供給される電流が個別に調節され得るように、制御ユニット34内の4つのレオスタットの内の1つに個別に接続してもよい。
【0234】
磁気ヘッド18と22の電磁コイル19および23ならびに磁気ヘッド20と24の電磁コイル21および25は、ヘッド18と22が、ヘッド20と24によって発生した磁気磁束界と反対の磁気磁束界を発生するように、直流電流発生器に接続される。図2から分かるように、コイル19と23は負の磁場を発生するように直流電源に接続され、一方、コイル21と25は正の磁場を発生するように直流電源に反対方向に接続されている。本発明のある代替実施態様では、電磁コイル19,21,23および25はその各々が、正の磁場、負の磁場またはその合成磁場を発生するように直流電源に接続してもよい。
【0235】
本発明によれば、本発明の治療用電磁気処置装置は、4つの電磁石を、それが他方のヘッドと整合され、これによって、ヘッドが互いに対面し、各々の磁石が、対面する反対側の磁極と中心で会合するように整合するような支持構造体上に搭載される。この構成によって各々の磁極のピーク出力が増し、勾配をより急なものとする。この増大した出力と勾配の傾斜の双方によって生物学的な効果が向上する。図11に、2つのヘッドを支持して一緒に固定する手段を示す。この2つのヘッドは磁束発生器である。磁束発生器12は、上記のような電源(図示せず)から電力を供給されるのが好ましい。実記発生器12は、適切なピーク磁束とピーク磁気勾配を得るためにx、y、z軸上を移動する。磁束発生器12は、自身が磁束が照射される人や動物の頭部、脊椎または他の身体部分の希望の位置と整合されるように、手動でまたは電動式の起動メカニズムによって移動するようにしてもよい。磁気磁束界は、磁極が付勢されると、磁束発生器12の磁極の各々によって発生される。磁気ヘッドによってこのようにして発生された磁気磁束界は、2つの磁束発生器12間に置かれた身体の頭部および/または上部脳脊椎または他の部分の部位に磁束が照射されるように、平面状表面から横方向に伸張する。
【0236】
支持手段56によって、右側と左側双方のセクションが前方の本来の位置に転がされてロックバー52と53によって固定される。ロックバー53はベッドの下にある。支持手段56は直流電源14を具備し、四極磁束発生器12の支持物となっている。支持手段56はまた、制御メータ58,磁極セレクタ60および電圧調整器(DC)61を包含する。リード平衡重み62は、磁束発生器12の平衡を取るように機能する。キャスタローラー63は、支持手段56をベッド際に移動させる機能を提供する。
【0237】
患者は2つの磁束発生器12間にある静的四極磁束中に置かれる。こうする代わりに、1つのヘッドを用いて操作して、手術部位またはあまり治らない傷を、本発明による二重または単一の磁束ヘッドで治療するようにしてもよい。
【0238】
ある好ましい実施態様では、生きている動物の身体に当接して置かれるような治療用電磁気処置装置は:実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体であり、この磁極が四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされており、この磁極の各々が、それが帯電すると、他の3つの磁極に磁力を及ぼす複数の電磁体と;四辺形形状の4つの磁極に近接した焦点リングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とフェロコンダクターメタルリングを包含する強磁性焦点リングと一緒に動物や人間から離れる磁極の端部にボルト締めされたフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込め物と;電磁体の磁極を該当する方位に保持する閉じ込め手段と;電磁体を磁気的に付勢するための電力手段であり、付勢された電磁体の各々が磁気磁束界を発生し、さらに、4つの磁極は、それが付勢されると、急な3次元勾配を持つ磁束界を一緒になって発生し、さらに磁束発生器を具備する電力手段と;を具備する。
【0239】
さらなる実施態様は、上述のような、さらに、2つの磁束ヘッドが付勢されると、平面状表面が誘引モードで各々のフェースの磁極と対面するように、支持手段によって支持されるような治療用電磁気処置装置を具備する。
【0240】
さらに、治療用電磁気処置装置の各々の磁束発生器の4つの磁極は、対角線上で相対する頂点を定める2つの正の磁極と四辺形形状の対角線上の相対する頂点を定める2つの負の磁極を含むが、これら磁極の各々は反対極性に帯電された磁極であり、同じ極性帯電した磁極からは反発される。磁束リターンリングは上記の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けられているが、このリングは磁束界を高め、反対の磁極からの好ましくない漂遊磁束を抑制する。さらに、磁束焦点リングは磁束ヘッドの回りに置かれ、取付手段が焦点リングを適切な位置において、本発明の恩典が最大化されるようになっている。また、磁束焦点リングには焦点コイルが取り付けられる。これらの焦点電磁コイルは、お案じ極性に帯電した磁束ヘッドに隣接した磁束焦点リングに対して、一次磁束磁極の長軸と45度から90度の角度を成して取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、より急な磁場勾配を発生し、実効的な磁場強度を増す。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地して、医療用の磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させる。4つの磁極は、磁束リターンリング、焦点リングおよび焦点コイルと共に、「医療ヘッド」と呼んでもよい。
【0241】
本発明のべつの実施態様では、治療用電磁気処置装置の複数の電磁体は4つの実質的に同じ磁束ヘッドを具備するが、この電磁石の内の2つは実質的に1つの平面上に正の磁極を有し、他の2つの電磁石が実質的に1つの平面上に負の磁極を有し、この4つの電磁石の各々が、自身が電力手段によって付勢されると、磁気磁束界を発生させる。この4つの電磁石の各々がまた、とりわけ銅またはアルミ製の導電性ワイヤを巻いた鋳鉄のコアを具備する。
【0242】
そのうえ、治療用電磁気処置装置の四辺形形状は、とりわけ、平衡四辺形形状、長方形形状または正方形形状であってもよい。
【0243】
電力手段はまた直流電流発生器を具備し、磁束焦点磁石に対する接続部と共に1つの磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々に電気的に接続されている。また、双方の磁束発生器ヘッド中の4つの電磁石の各々によって発生される磁気磁束界を調節するために、4つの電磁石の各々に供給される電力の量を制御するための電力制御手段がある。
【0244】
本発明の別の実施態様では、閉じ込め手段は、2つのヘッドが対面し、しかも平行な位置に来るように、第2の磁束発生器と同じ方位に磁束発生器の前記4つの電磁石を整合させるような支持構造体上に搭載される。この支持構造体はまた、各々の磁束発生器ヘッドを支持するためのキャビネットを具備するが、この支持構造体は容易に移動できるようにコースター上に搭載され、2つの磁束発生器ヘッドを、それらがベッドまたは台上の本来の位置に来たら一緒に固定する手段を有するが、このベッドは、目的とする身体部位が2つの磁束発生器ヘッド間に置かれる生きている動物の身体を支持するためのものであり、各々の磁束発生器ヘッドの4つの電磁石の各々によって発生される磁気磁束界によって、前記電磁石が前記電力手段によって付勢されると、磁束焦点ヘッドの磁束リターンリングおよび磁束焦点リングによって操作可能な50から最大で500ミリテスラのエネルギーと急な3次元の磁場に対して人間または動物の身体部位が暴露される。
【0245】
本発明の別の実施態様では、治療される身体部位に近接して電磁式治療用の医療ヘッドを医療目的で置く方法は:各々のグループに、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらに、磁束リターンリング、磁束焦点リングおよび焦点磁石を有する少なくとも2グループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の前記2つの正の磁極と2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、その2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負の磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体の方位を1つの閉じ込め体中に固定するステップと;前記閉じ込め体を、四極の急勾配の磁場が動物の身体に浸透するような第2の閉じ込め体に対面する位置に選択的に置くステップと;電磁体を、その各々が磁気磁束界を発生するように電力で付勢するステップと;を含む。
【0246】
そのうえ、インスタントな発明のある実施態様では、治療される動物の身体部位に近接して電磁式治療器具を医療目的で置く方法は:各々の本体内に、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの磁極を有し、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらに、磁束リターンリング、焦点リングおよび、この焦点リングに取り付けられた焦点電磁石を有する少なくとも2グループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の前記2つの正の磁極と2つの負の磁極を1つの平面上に方位付けして、長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、2つの正の磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負の磁極が長方形の相対する頂点を定めるステップと;前記複数の電磁体の方位の各々を1つの閉じ込め体中に固定するステップと; 疼痛と腫れを抑制し治癒を促進するために緊急の外科手術が施される部位を治療するために身体部分を基準とした位置に前記閉じ込め体を選択的に置くステップであり、類似の治療が、治癒のために慢性の治癒しにくい傷に適用されるステップと;電磁体を、その各々が磁気磁束界を発生するように、直流電力で付勢するステップと;を含む。
【0247】
H.疼痛を抑制し、赤血球が鎌状になった細胞の病気での鎌状になった細胞を凝集沈殿させるための本発明による磁気治療器具(SMS−SC)
ここで、その例を添付図面に示す本発明による本好ましい実施態様を参照する。図面全体にわたって、同様の参照符号は同様の部品を示す。
【0248】
本発明による2つの磁気ヘッドと回路の内の1つの略図を図1に示す。治療器具10は、磁束発生器12と電源14を含む。本発明によれば、磁束発生器12は、実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を具備するが、この磁極が四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされる。この4つの磁極は2つの正磁極と2つの負磁極から成り、この2つの正磁極が対角線上の相対する頂点を定め、負磁極が反対形状を定めるのが好ましい。これら磁極の各々が2つの反対極性に帯電した磁極に磁気的に誘引され、同じ極性に帯電した磁極からは反発される。閉じ込め手段が、電磁体の磁極を上記の構成内に保持する。この閉じ込め手段には、本技術による3つの機能的な構成部品が取り付けられる。磁束リターンリング16は、上記の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けられるが、このリングは磁束界を高め、反対の磁極からの好ましくない漂遊磁束を抑制する。磁束焦点リング16は磁束ヘッドの回りに置かれるが、これは約2.5インチ(6.35cm)の幅と1/4から1/2インチ(6.35mm−12.7mm)の厚さを持つ。取付手段が焦点リングを適切な位置において、本発明の恩典が最大化されるようにしている。磁束焦点リングには焦点コイル18a、20a、22aおよび24aが取り付けられる。これらの焦点コイルは、同じ極性に帯電したヘッドに近接した磁束焦点リングに対して、一次磁束磁極の長軸に45度から90度の角度を成して取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、勾配をより急峻なものとし実効的な磁場強度を増す。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地されて、医療用の磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させる。
【0249】
ここに実現されるように、磁束発生器12は、閉じ込め手段上に4つの実質的に同一な電磁体を具備する。閉じ込め手段は、搭載ボード、磁束リターンリング16a(フェロコンダクター製)ならびに電磁体18,20,22および24を希望の構成内に保持するケーシングまたは他のなんらかの構造体を具備する。磁束界焦点リング16はコイル18,20,22および24の外部表面に取り付けられるが、この焦点リングは焦点磁極18a、20a、22aおよび24aを保持する。次に、この構造体は本体の位置に保持されて、図11に示すような本発明による2つのヘッドの誘引磁場を適切に整列させる。本好ましい実施態様では、電磁体18と22は各々が負の磁極を形成し、一方、電磁体20と24は各々が正の磁極を形成する。電磁体18,20,22および24の正と負の磁極は実質的に1つの平面上に整列され、四辺形構成中に方位付けされるが、正磁極は対角線上で互いに相対するように方位付けされ、負の磁極は対角線上に互いに反対になるように方位付けされる。電磁体18,20,22および24は、磁束リターンリングおよび焦点リングさらに焦点磁石を持ち、図2,3および11に最も良く示すような磁気ヘッドを具備する。
【0250】
磁気ヘッドは各々が鋳鉄コア28の回りに巻かれた導電ワイヤ26を含む。ワイヤ26は例えば銅やアルミなどのなんらかの導電性素材から成っている。例えば、図3に、2インチ(5.08cm)の中心鉄コア28と2インチ(5.08cm)のコイル間隔を持つ5インチ(12.7cm)外径のワイヤコアに#22銅ワイヤを3200回巻いたものを用いた適切な電磁石を示す。図2と3に示すように、磁気ヘッド(破断図で示す)18,20,22および24のそれぞれコイル19,21,23および25は各々がワイヤ30と32によって電源に接続される。導電ワイヤ26は、多孔性の鋳鉄コア(または積層された鋼)の回りに、磁束の中心が鉄コアの幾何学的な中心に来るように巻かれる。導体内を流れる電流は、電流の流れに直角に磁束を放射する。したがって、磁束の中心はコア内に来る。したがって、コアは円形であるのが好ましい。図3に、絶縁物29が破断されて、ワイヤコイル26が露出している様子を示す。
【0251】
本発明によれば、電磁体を磁気液に付勢する電力手段は、付勢された電磁体の各々が磁気磁束界を発生できるように提供される。ここに実現されるように、電源14は、制御ユニット34,直流電流発生器36および交流電源38を含む。直流電流発生器36はブリッジ整流器と1連のフィルターから成るのが好ましい。交流電源38は120ボルトの交流電源であるのが好ましい。直流電流発生器36は30アンペア、120ボルトの直流電流を発生可能であるのが好ましい。制御ユニット34は、磁束発生器12に対する直流電流(バッテリ等級)を制御するためのオンオフ・パワースイッチ40を含む。制御ユニット34はまた、直流電流発生器36によって磁束発生器12に供給される電力と電流を監視するためのボルトメータ42とアンメータ44を含む。ヒューズ46と48によって、磁束発生器12をパワーサージから保護する。ヒューズ46と48は、例えば30アンペアの電気ヒューズである。レオスタット50によって、磁束発生器12に供給される直流電流を常時調節できる。電磁気焦点磁石18a、20a22aおよび24aは磁場の平衡をより良く維持するために別々のレオスタット上に存在してもよい。レオスタット50は、50アンペア、120ボルト容量を有するなんらかの従来型のレオスタットとして実現されるのが好ましい。図1と2に示すように、磁気ヘッド18,20,22および24の各々は1対のワイヤ30と32によって電力コントローラー34に電気的に接続される。ヘッドを形成する磁極18,20,22および24の各々は、対称的な磁力がすべてのヘッド間に平衡に与えられるように個別に調節される。こうする代わりに、各々の磁気治療ヘッドを、個別の治療ヘッドの各々に供給される電流が個別に調節され得るように、制御ユニット34内の4つのレオスタットの内のどれか1つに個別に接続することが考慮される。
【0252】
磁気ヘッド18と22の電磁コイル19および23ならびに磁気ヘッド20と24の磁気コイル21および25は、ヘッド18と22がヘッド20と24の発生した磁気磁束界と反対の磁気磁束界を発生するように直流電流発生器に接続するのが好ましい。図2から分かるように、コイル19と23は負の磁場を発生するように直流電源に接続され、一方、コイル21と25は正の磁場を発生するように直流電源に反対に接続される。本発明のある代替実施態様では、電磁コイル19,21,23および25は、その各々が正の磁場、負の磁場およびその合成磁場を発生するように直流電源に接続される。
【0253】
本発明によれば、本発明の治療用電磁気処置装置は、4つの電磁石を、それが他方のヘッドと適切に整合され、これによって、ヘッドが互いに対面し、同時に、各々の電磁石の中心軸が、対面する反対の磁極と中心で会合するように整列させるような支持構造体上に搭載される。この構成が各々の磁極のピーク出力を増し勾配をより急峻なものとする。この増したピーク出力と勾配傾斜の双方によって生物学的な効果が向上する。図11に、2つのヘッドを支持しこれらを一緒に固定する手段を示す。この2つのヘッドは磁束発生器である。磁束発生器12は、上記と同様な電源(図示せず)によって電力を供給されるのが好ましい。磁束発生器12は、適切なピーク磁束とピーク磁気勾配を得るためにx、y、x軸上を移動する。磁束発生器12は、自身が、磁束が照射される人や動物の頭部、脊椎または他の身体部分の希望の位置に合わされるように、手動または電動式の起動メカニズム54によって移動する。磁気磁束界は、磁極が付勢されると、磁束発生器12の磁極の各々によって発生する。磁気ヘッドによってこのように発生された磁気磁束界は、2つの磁束発生器12間に置かれる身体の頭部および/または上部脳脊椎または他の部分の部位に磁気磁束が照射されるように、平面状表面から横方向に伸張する。図6に、身体の大きな部位に影響する赤血球が鎌状になった細胞の危機に対する本技術の別の実施態様を示す。
【0254】
支持手段56によって、右側と左側の双方のセクションを前方の本来の位置に転がしてロックバー52と53で一緒に固定することができる。ロックバー53はベッドの下にある。支持手段56は直流電源14を含み、四極磁束発生器12に対する支持物となっている。支持手段65はまた、制御メータ58,磁極セレクタ60および電圧調整器(DC)61を包含する。リード平衡重み62は磁束発生器12の平衡を保つように機能する。キャスタローラー63は支持手段56をベッド際に移動させる機能を提供する。
【0255】
患者は2つの磁束発生器12間の静的四極磁場内に置かれる。こうする代わりに、手術対象となる部位または治癒しにくい傷が本発明による二重または単一の磁束ヘッドによって適切に治療されるように1つのヘッドを用いて操作してもよい。
【0256】
ある好ましい実施態様では、生きている動物の身体に当接して置かれるようになっている治療用電磁気処置装置は:実質的に1つの平面上に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体であり、これらの磁極が四辺形形状の4つの頂点を定めるように方位付けされ、磁極の各々が、自身が帯電すると、他の3つの磁極に磁力をおよぼす複数の電磁体と;四辺形形状の4つの極に近接して焦点リングに取り付けられた磁極と同じ極性を持つ電磁石とフェロコンダクターメタルリングを包含する強磁性焦点リングと共に動物や人から離れる磁極の端部にボルト締めされたフェロコンダクター磁束リターンリングの閉じ込め物と;電磁体の磁極を該当方位に保持する閉じ込め手段と;電磁体を磁気的に付勢する電力手段であり、付勢された電磁体の各々が磁気磁束界を発生させ、さらに、4つの磁極は、付勢されると、急峻な3次元勾配を持つ磁束界を一緒になって発生させ、磁束発生器ヘッドを具備する電力手段と;を具備する。
【0257】
さらなる実施態様は、すでに述べたような、さらに、2つの磁束ヘッドが付勢されると、平面状表面が誘引モードで各々のフェースの磁極と対面するように、2つの磁束ヘッドが支持手段によって支持されるような治療用電磁気処置装置を具備する。
【0258】
本発明の別の実施態様では、各々の磁束発生器の4つの磁極が、対角線上の相対する頂点を定める2つの正の磁極と四辺形形状の対角線上の相対する頂点を定める2つの負の磁極を含むが、これら磁極の各々は反対極性に帯電した磁極であり、同じ極性に帯電した磁極からは磁気的に反発される。磁束リターンリングは、上記の4つの磁気ヘッドの底部に取り付けられるが、このリングは磁束界を高め、反対の磁極からの好ましくない漂遊磁束を抑制する。磁束焦点リングは磁束ヘッドの回りに置かれる。また、取付手段は焦点リングを適切な位置において、本発明の恩典を最大化する。また、磁束焦点リングには焦点コイルが取り付けられている。これらの焦点磁気コイルは、同じ極性に帯電した磁束ヘッドに隣接した磁束焦点リングに対して、一次磁束磁極の長軸に45度から90度の角度を成して取り付けられる。この位置では、磁束焦点コイルは、焦点リングと一緒になって、より急峻な磁場勾配を発生させ、実効的な磁場強度を増す。磁束リターンリングと磁束焦点リングは接地して、医療用の磁場に付加される漂遊誘導電流と変数を減少させる。4つの磁極は、磁束リターンリング、焦点リングおよび焦点コイルと一緒にして、「医療ヘッド」と呼んでもよい。
【0259】
別の実施態様では、治療用電磁気処置装置の複数の電磁体は、4つの実質的に同じ磁束ヘッドを具備するが、これら電磁石の内の2つは実質的に1つの平面上の正の磁極であり、他の2つは実質的に1つの平面上の負の磁極であり、この4つの電磁石の各々が、電力手段によって付勢されると、磁気磁束界を発生する。
【0260】
さらに、この4つの電磁石は各々が、とりわけ銅やアルミ製の伝導性ワイヤを巻いた鋳鉄のコアを具備する。
【0261】
治療用電磁気処置装置の四辺形形状はまた、とりわけ平行四辺形形状、長方形形状または正方形形状であってもよい。
【0262】
治療用電磁気処置装置の電力手段は直流電流発生器を具備し、磁束焦点磁石に対する接続部と共に1つの磁束発生器の4つの電磁石の各々に電気的に接続されることになっている。治療用電磁気処置装置は、双方の磁束発生器ヘッド中の4つの電磁石の各々によって発生された磁気磁束界を調節するために、4つの電磁石の各々に供給される電力の量を制御するための電力制御手段を具備する。
【0263】
また、医療用電磁気治療器具の閉じ込め手段は、2つのヘッドが対面し、しかも平行な位置に来るように、第2の磁束発生器と同じ方位を持つ磁束発生器の前記4つの電磁石を整列させるようになっている支持構造体上に搭載される。この支持構造体は各々の磁束発生器ヘッドを支持するための筐体を具備するが、この支持構造体は容易に移動できるようにコースター上に搭載され、2つの磁束発生器を、それがベッドか台上の本来の位置に来たら一緒に固定する手段を有するが、このベッドは2つの磁束発生器ヘッド間に頭部または脳部位が置かれる生きた動物の身体を支持するためのものであり、各々の磁束発生器ヘッドの前記4つの電磁石の各々によって発生された磁気磁束界によって、前記電磁石が前記電力手段によって付勢されると、磁束焦点ヘッドのの磁束リターンリングおよび磁束焦点リングによって操作可能な50から最大で500ミリテスラのエネルギーと急峻な3次元の磁場勾配に人間や動物の身体部位が暴露される。
【0264】
本発明の別の実施態様では、細胞の赤血球が鎌状になることに影響される動物や人間の身体部位に近接して電磁式治療用の医療ヘッドを医療目的で置く方法は:各々のグループ内に、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらに、磁束リターンリング、磁束焦点リングおよび焦点磁石を有する少なくとも2グループの電磁体を組み立てるステップと;前記複数の電磁体の2つの正磁極と2つの負磁極を1つの平面上に方位付けして長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、2つの正磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負磁極も対角線上の相対する頂点を定めるステップと;複数の電磁体の前記方位を1つの閉じ込め体中に固定するステップと;四極の急勾配な磁場が動物の身体に浸透するような第2の閉じ込め体に対面する位置に前記閉じ込め体を選択的に置くステップと;前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するように電磁体を電力で付勢するステップと;を含む。
【0265】
本発明のある実施態様ではまた、細胞の赤血球の鎌状化を伴う赤血球鎌状化細胞危機、疼痛および凝集沈殿を有する人間の身体に近接して電磁式治療器具を医療目的で置く方法は:各々の本体中に、実質的に1つの平面上に少なくとも2つの正の磁極を有し、実質的に2つの平面上に少なくとも2つの負の磁極を有し、さらに、磁束リターンリング、焦点リング、およびこの焦点リングに取り付けられた焦点電磁石を有する少なくとも2グループの電磁体を組み立てるステップと;複数の電磁体の2つの正磁極と2つの負磁極を1つの平面上に方位付けして長方形形状の4つの頂点を定めるステップであり、2つの正磁極が対角線上の相対する頂点を定め、2つの負磁極が長方形形状の相対する頂点を定めるステップと;複数の電磁体の各々の方位を1つの閉じ込め体中に固定するステップと;急峻な3次元磁場勾配が赤血球細胞が鎌状化して凝集沈殿するのを防いで鎌状化危機の疼痛を抑制するように、治療される身体部分を基準とした位置に閉じ込め体を選択的に置くステップと;電磁体の各々が磁気磁束界を発生するように、電磁体を直流電下で付勢するステップと;を含む。
【0266】
ここに教示する本発明の範囲内で多くの変更や異なった実施態様がなされ、また、多くの修正が、記述される法律の要件に従ってここに詳述する実施態様に対してなされるので、本書に既述する詳細は図示目的であり制限的な意図はないものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0267】
【図1】図1は、磁束焦点構成要素を含む、本発明の電磁治療装置の多様な構成要素の概略図である。
【図2】図2は、磁束焦点構成要素とともに、本発明の電磁治療装置の1つの好ましい実施例の4個の電磁石の平面図である。
【図3】図3は、ワイヤコイルをさらによく見るために絶縁物を切り離した、図2に示される電磁石の1つの透視図である。
【図4】図4は、本発明の電磁治療装置の構成要素の間の電気接続を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の電磁治療装置の好ましい実施例の透視図である。
【図6】図6は、本発明の電磁治療装置の別の好ましい実施例の透視図である。
【図7】図7は、本発明の正の場の図であり、線e−eは、ピーク磁束の大きさを単に強めることによってd−d上での場の勾配のさらに険しい傾斜を明らかにする。それは、「ホール効果」プローブと標準ガウスメーター付きのマグナブロックTM TMNS(Magna BlocTM TMNS)装置の表面の0.3 cm上の組織平行面で走査することによって求められる場の強さを明らかにするデータの図による描写である。それは、さらに、場の強さが強まるのに伴う勾配の傾斜の増加を明らかにする。この場は、本発明の電磁界に同一である。
【図8】図8は、除細動装置とともに、本発明の電磁治療装置の構成要素間の電気接続を示す概略図である。
【図9】図9は、本発明の電磁治療装置の好ましい実施例の透視図である。
【図10】図10は、本発明の電磁治療装置の好ましい実施例の透視図である。
【図11】図11は、本発明の電磁治療装置の好ましい実施例の透視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生きている動物の体に配置されるのに適用される治療用電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元勾配を有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療用電磁気処置装置。
【請求項2】
前記四つの磁極は、二つの正極と二つの負極とを有し、前記二つの正極は、前記四辺形の対角状に対向する頂点を画定し、前記二つの負極は、前記四辺形の対角状に対向する頂点を画定し、前記磁極の各々は、前記二つの反対の極性に帯電された磁極により磁気的に引き付けられると共に前記同極に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項1に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項3】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の磁石よりなり、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に正の磁極を有し、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電源手段で励磁されると磁気磁束界を発生する、請求項2に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項4】
前記四つの電磁石の各々は、電気導電性ワイヤが巻かれた鋳鉄コアを備える、請求項3に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項5】
前記電気導電性ワイヤは、銅線である、請求項4に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項6】
前記電気導電性ワイヤは、アルミニウム線である、請求項4に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項7】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項3に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項8】
前記並行四辺形は、矩形である、請求項7に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項9】
前記矩形は、正方形である、請求項8に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項10】
前記電源手段は、直流発電機であり、前記電源手段は、前記四つの電磁石に電気的に接続されている、請求項3に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項11】
更に、前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調節するように前記四つの電磁石の各々へ供給する電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項10に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項12】
前記閉じ込め手段は、前記四つの電磁石を生きている動物に対して位置合わせするのに適する支持構造体上に取り付けられる、請求項3に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項13】
前記支持構造体は、第一の平らな表面を有する長尺状の平らなテーブルを備え、前記テーブルの第一の平らな表面は、前記四つの電磁石が対向して位置される生きている動物の体を支持するために適用され、前記閉じ込め手段は、前記生きている動物の体の選択部分と移動可能に位置合わせするために前記平らなテーブルに移動可能に取り付けられ、前記四つの電磁石が前記電源手段により励磁されると、前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界は、前記テーブルの前記第一の平らな表面の上方に延出する、請求項12に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項14】
前記平らなテーブルは、前記閉じ込め手段が移動可能に取り付けられる空洞を備える、請求項13に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項15】
前記平らなテーブルは、前記第一の表面に対向する第二の平らな表面を備え、前記閉じ込め手段は、前記第二の平らな表面に移動可能に取り付けられる、請求項13に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項16】
前記支持構造体は、実質的に水平な座面と実質的に垂直な背中支持表面とを備える椅子を有し、前記座面と前記背中支持表面は、前記四つの電磁石が対向して配置される生きている動物の体を支持するのに適用され、前記閉じ込め手段は、前記生きている動物の体の選択部分と移動可能に位置合わせするために前記椅子に移動可能に取り付けられ、前記電磁石が前記電源手段により励磁されると、前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界が前記実質的に垂直な背中支持表面から延びる、請求項12に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項17】
前記椅子は、前記垂直背中支持表面の背後に垂直に延びる空洞を有し、前記閉じ込め手段は、前記空洞内に垂直方向へ移動するように取り付けられる、請求項15に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項18】
更に、前記垂直方向へ延びる空洞内に垂直方向および水平方向へ前記閉じ込め手段を移動するための電気動力手段を備える、請求項17に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項19】
苦痛を取り除くために電磁気処置装置を人間の体に治療用に配する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも一グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きを単一の閉じ込め体に固定するステップと
前記閉じ込め体を苦痛を感じる領域の人間の体に選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項20】
血液の循環を改良するために電磁気処置装置を人間の体に治療用に配する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも一グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きを単一の閉じ込め体に固定するステップと
前記閉じ込め体を苦痛を感じる領域の人間の体に選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項21】
生きている動物の体に配置するのに適する治療用電磁処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元勾配を有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療用電磁気処置装置。
【請求項22】
前記磁束発生器ヘッドは、支持手段により支持されて、四極の磁束が安定状態から高電圧パルスキャパシタ放電へ強度を変化させて心筋の体領域へ適用でき、この放電が心筋の細動を除去しかつ周期的細動、苦痛及び冠状動脈痙攣を防止する、請求項21に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項23】
前記磁束発生器ヘッドの前記四つの磁極は、前記四辺形の斜めに対向する頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の斜めに対向する頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は逆極性に帯電された磁極であり、前記同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項22に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項24】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の電磁石を有し、前記電磁石の内の二つは、前記実質的に単一の平面に二つの正の磁極を有し、前記電磁石の内の二つは、前記実質的に単一の平面に二つの負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電力手段により励磁されると、磁気磁束界を発生する、請求項22に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項25】
前記四つの電磁石の各々は、電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを備える請求項24に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項26】
前記電気的に導電性のワイヤは銅線である、請求項25に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項27】
前記電気的に導電性のワイヤはアルミニウム線である、請求項25に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項28】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項24に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項29】
前記並行四辺形は、矩形である、請求項28に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項30】
前記矩形は、正方形である、請求項29に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項31】
前記電力手段は、直流電流発電機であり、前記電力手段は、単一磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項24に記載の治療用電磁処置装置。
【請求項32】
更に、前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調節するように前記四つの電磁石の各々へ供給する電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項31に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項33】
前記閉じ込め手段は、前記処置構造体内に前記四つの電磁磁束発生器ヘッドを適切な向きに位置合わせするために適する支持構造体に取り付けられて、前記心筋が望ましい磁束界を適切に受ける、請求項24に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項34】
前記支持構造体は、病院内のICU内に磁気磁束発生器ヘッドを支持するための取り付け手段を備え、前記病院のベッドは、生きている動物の体を支持するためであり、前記電磁石が前記電源手段により励磁されると、前記磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石により発生される磁気磁束界が前記人間又は動物を約200ミリテスラのエネルギーに急な三次元グラジエントで曝す、請求項33に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項35】
不整脈、胸痛及び心筋血液流のような心筋梗塞を伴う病理学上の処置を制御するために胸及び心筋の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
各グループ毎に実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも一グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きを単一の閉じ込め体に固定するステップと、前記閉じ込め体を背部の人間の胸に面する位置に選択的に配置して心筋を人間又は動物の心臓を浸透する急なフィールド勾配に曝すステップと、前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁界磁束界を発生するステップと、を備える方法。
【請求項36】
心筋梗塞の病理生理学を制御するために動物の心臓の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも一グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
心筋梗塞の合併症を処置するために人間又は動物の心臓に関連して前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項37】
生きている動物の体に配置するのに適する治療用電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元勾配を有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療用電磁気処置装置。
【請求項38】
二つの磁束発生器ヘッドは、二つの磁束ヘッドが励磁されると、前記平らな面が引き付けモードで各面の磁極に面するように支持手段により支持される、請求項37に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項39】
各磁束発生器の前記四つの磁極は、前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は、逆極性に帯電された磁極であり、同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項38に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項40】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の磁石よりなり、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に正の磁極を有し、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電源手段で励磁されると磁気磁束界を発生する、請求項38に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項41】
前記四つの電磁石の各々は、電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを含む、請求項40に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項42】
前記電気的に導電性のワイヤが銅線である、請求項41に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項43】
前記電気的に導電性のワイヤがアルミニウム線である、請求項41に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項44】
前記四辺形が平行四辺形である、請求項40に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項45】
前記平行四辺形が矩形である、請求項44に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項46】
前記矩形が正方形である、請求項45に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項47】
前記電源手段が直流発電機を備え、前記電力手段が単一の磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項40に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項48】
更に、両磁気磁束発生器ヘッドにおいて前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調整するように前記四つの電磁石の各々に供給される電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項47に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項49】
前記閉じ込め手段は、前記二つのヘッドが面すると共に平行位置にあるように前記第二の磁気磁束発生器ヘッドと同じ向きに前記磁気磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石を位置合わせするのに適する支持構造体に取り付けられる、請求項40に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項50】
前記支持構造体は、各磁気磁束発生器ヘッドの支持のためのキャビネットを備え、前記支持構造体は、容易に移動するためのコースターと前記二つの磁束発生器ヘッドが前記ベッド又はテーブル上に位置されると前記二つの磁束発生器ヘッドを一緒に留める手段を有し、前記ベッドは、前記二つの磁束発生器ヘッドの間に頭と首領域が位置された生きている動物の体を支持するためにあり、前記電磁石が前記電力手段により励磁されると、各磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界が前記人間又は動物の頭を急な三次元グラジエントで50から500ミリテスラのエネルギーに曝す、請求項49に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項51】
脳卒中及び脳浮腫を制御するために頭及び頚椎の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
脳卒中の脳に浸透する四極の急勾配フィールドを有する前記第二の閉じ込め体に面する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項52】
脳浮腫を制御及び逆転するために動物の頭と首の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
脳卒中、脳浮腫及び上部脳血管腫瘍を処置するために前記頭と首に関連する位置に閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体をDC電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項53】
生きている動物の体に対して配置するのに適する治療用電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元グラジエントを有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療用電磁気処置装置。
【請求項54】
前記磁束発生器ヘッドは、四極の磁束が強度を変化しながらひどい火傷の体の領域に適用でき、前記放出は、苦痛、水腫を減少し、癒合を促進するために火傷の損傷の組織に適用される、請求項54に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項55】
前記磁束発生器ヘッドの前記四つの磁極は、前記四辺形の斜めに対向する頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の斜めに対向する頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は逆極性に帯電された磁極であり、前記同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項54に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項56】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の電磁石を有し、前記電磁石の内の二つは、前記実質的に単一の平面に二つの正の磁極を有し、前記電磁石の内の二つは、前記実質的に単一の平面に二つの負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電力手段により励磁されると、磁気磁束界を発生する、請求項54に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項57】
前記四つの電磁石の各々は、電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを含む、請求項56に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項58】
前記電気的に導電性のワイヤは銅線である、請求項57に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項59】
前記電気的に導電性のワイヤはアルミニウム線である、請求項57に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項60】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項56に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項61】
前記平行四辺形は、矩形である、請求項60に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項62】
前記矩形は、正方形である、請求項61に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項63】
前記電力手段は、直流電流発電機であり、前記電力手段は、単一磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項56に記載の治療用電磁処置装置。
【請求項64】
更に、前記9の磁気磁束発生器ヘッドにおいて前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調節するように前記四つの電磁石の各々へ供給する電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項63に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項65】
前記閉じ込め手段は、前記処置構造体内に前記電磁磁束発生器ヘッドを適切な向きに位置合わせするために適するテーブル及びベッドのような支持構造体に取り付けられて、前記火傷の体が望ましい磁束界を適切に受ける、請求項56に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項66】
前記支持構造体は、病院内の火傷ユニットベッド内に磁気磁束発生器ヘッドを支持するための取り付け手段を備え、前記病院のベッドは、生きている動物の体を支持するためであり、前記電磁石が前記電源手段により励磁されると、前記磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石により発生される磁気磁束界が前記人間又は動物を約200ミリテスラのエネルギーに急な三次元グラジエントで曝す、請求項65に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項67】
重大な火傷を伴う病理学上の処置を制御するために人間の体の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
各グループ毎に実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも一グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きを単一の閉じ込め体に固定するステップと、前記閉じ込め体を磁気磁束発生器ヘッドの後ろに位置に選択的に配置して体を浸透する急なフィールドグラジエントに体を曝すステップと、前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、を備える方法。
【請求項68】
重大な火傷の病理生理学を制御するために動物の体の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも一グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
重大な火傷の合併症を処置するために人間又は動物の体に関連する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項69】
生きている動物の体に配置されるのに適用される治療用電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元グラジエントを有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療用電磁気処置装置。
【請求項70】
二つの磁束発生器ヘッドは、二つの磁束ヘッドが励磁されると、前記平らな表面が引き付けモードで各面の磁極に面するように支持手段により支持される、請求項69に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項71】
各磁束発生器の前記四つの磁極は、前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は、逆極性に帯電された磁極であり、同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項70に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項72】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の磁石よりなり、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に正の磁極を有し、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電源手段で励磁されると磁気磁束界を発生する、請求項71に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項73】
前記四つの電磁石の各々は電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを含む、請求項72に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項74】
前記電気的に導電性のワイヤは、銅線である、請求項73に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項75】
前記電気的に導電性のワイヤは、アルミニウム線である、請求項73に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項76】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項72に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項77】
前記平行四辺形は、矩形である、請求項76に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項78】
前記矩形は、正方形である、請求項77に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項79】
前記電源手段は、直流発電機を備え、前記電源手段は、前記磁束焦点手段に接続されると共に単一の磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項72に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項80】
更に、両磁気磁束発生器ヘッドにおいて前記四つの電磁石の各々により発生
される磁気磁束界を調整するように前記四つの電磁石の各々に供給される電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項79に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項81】
前記閉じ込め手段は、前記二つのヘッドが面すると共に平行位置にあるように前記第二の磁気磁束発生器ヘッドと同じ向きに前記磁気磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石を位置合わせするのに適する支持構造体に取り付けられる、請求項72に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項82】
前記支持構造体は、各磁気磁束発生器ヘッドの支持のためのキャビネットを備え、前記支持構造体は、容易に移動するためのコースターと前記二つの磁束発生器ヘッドが前記ベッド又はテーブル上に位置されると前記二つの磁束発生器ヘッドを一緒に留める手段を有し、前記ベッドは、前記二つの磁束発生器ヘッドの間に頭と首領域が位置された生きている動物の体を支持するためにあり、前記電磁石が前記電力手段により励磁されると、各磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界が前記人間又は動物の頭を急な三次元グラジエントで50から500ミリテスラのエネルギーに曝す、請求項81に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項83】
頭、頚椎又は薬の効果を強力にする他の体の領域の近くに電磁気処置治療用ヘッドを治療用に配置する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きを単一の閉じ込め体に固定するステップと
前記動物の体に浸透する四極の急勾配フィールドを有する前記第二の閉じ込め体に面する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項84】
薬の効果を強力にするために動物の体の領域の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
磁束リターンリング、焦点リング及び前記焦点リングと共に、各電磁体において実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
薬の強化のため動物を処置するために動物の体の部分に関連する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体をDC電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項85】
生きている動物の体に配置されるのに適用される治療電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元グラジエントを有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療電磁気処置装置。
【請求項86】
二つの磁束発生器ヘッドは、二つの磁束ヘッドが励磁されると、前記平らな表面が引き付けモードで各面の磁極に面するように支持手段により支持される、請求項85に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項87】
各磁束発生器の前記四つの磁極は、前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は、逆極性に帯電された磁極であり、同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項86に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項88】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の磁石よりなり、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に正の磁極を有し、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電源手段で励磁されると磁気磁束界を発生する、請求項86に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項89】
前記四つの電磁石の各々は電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを含む、請求項88に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項90】
前記電気的に導電性のワイヤは、銅線である、請求項89に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項91】
前記電気的に導電性のワイヤは、アルミニウム線である、請求項89に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項92】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項88に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項93】
前記平行四辺形は、矩形である、請求項92に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項94】
前記矩形は、正方形である、請求項93に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項95】
前記電源手段は、直流発電機を備え、前記電源手段は、前記磁束焦点手段に接続されると共に単一の磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項88に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項96】
更に、両磁気磁束発生器ヘッドにおいて前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調整するように前記四つの電磁石の各々に供給される電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項95に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項97】
前記閉じ込め手段は、前記二つのヘッドが面すると共に平行位置にあるように前記第二の磁気磁束発生器ヘッドと同じ向きに前記磁気磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石を位置合わせするのに適する支持構造体に取り付けられる、請求項88に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項98】
前記支持構造体は、各磁気磁束発生器ヘッドの支持のためのキャビネットを備え、前記支持構造体は、容易に移動するためのコースターと前記二つの磁束発生器ヘッドが前記ベッド又はテーブル上に位置されると前記二つの磁束発生器ヘッドを一緒に留める手段を有し、前記ベッドは、前記二つの磁束発生器ヘッドの間に頭と首領域が位置された生きている動物の体を支持するためにあり、前記電磁石が前記電力手段により励磁されると、各磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界が前記人間又は動物の頭を急な三次元グラジエントで50から500ミリテスラのエネルギーに曝す、請求項97に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項99】
鼓動からの細胞の死及び他の低酸素症の傷害を制御するために頭及び頚椎又は他の体の領域の近くに電磁気処置治療用ヘッドを治療用に配置する方法であって、
実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きを単一の閉じ込め体に固定するステップと
前記動物の体に浸透する四極の急なグラジエントフィールドを有する前記第二の閉じ込め体に面する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項100】
鼓動からの細胞の死及び他の神経系の傷害を制御するために頭及び頚椎又は他の体の領域の近くに電磁気処置治療用ヘッドを治療用に配置する方法であって、
磁束リターンリング、焦点リング及び前記焦点リングに取り付けられた焦点電磁石と共に各電磁体において実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
神経細胞を処置し鼓動に続く細胞の死から及び低酸素症の傷害から保護するために前記頭と首に関連する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、
を備える方法。
【請求項101】
生きている動物の体に配置されるのに適用される治療電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極の端部に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元グラジエントを有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療電磁気処置装置。
【請求項102】
二つの磁束発生器ヘッドは、二つの磁束ヘッドが励磁されると、前記平らな表面が引き付けモードで各面の磁極に面するように支持手段により支持される、請求項101に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項103】
各磁束発生器の前記四つの磁極は、前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は、逆極性に帯電された磁極であり、同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項102に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項104】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の磁石よりなり、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に正の磁極を有し、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電源手段で励磁されると磁気磁束界を発生する、請求項102に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項105】
前記四つの電磁石の各々は電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを含む、請求項104に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項106】
前記電気的に導電性のワイヤは、銅線である、請求項105に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項107】
前記電気的に導電性のワイヤは、アルミニウム線である、請求項105に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項108】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項104に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項109】
前記平行四辺形は、矩形である、請求項108に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項110】
前記矩形は、正方形である、請求項109に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項111】
前記電源手段は、直流発電機を備え、前記電源手段は、前記磁束焦点手段に接続されると共に単一の磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項104に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項112】
更に、両磁気磁束発生器ヘッドにおいて前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調整するように前記四つの電磁石の各々に供給される電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項111に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項113】
前記閉じ込め手段は、前記二つのヘッドが面すると共に平行位置にあるように前記第二の磁気磁束発生器ヘッドと同じ向きに前記磁気磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石を位置合わせするのに適する支持構造体に取り付けられる、請求項104に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項114】
前記支持構造体は、各磁気磁束発生器ヘッドの支持のためのキャビネットを備え、前記支持構造体は、容易に移動するためのコースターと前記二つの磁束発生器ヘッドが前記ベッド又はテーブル上に位置されると前記二つの磁束発生器ヘッドを一緒に留める手段を有し、前記ベッドは、前記二つの磁束発生器ヘッドの間に対象となる体の領域が位置される生きている動物の体を支持するためであり、前記電磁石が前記電力手段により励磁されると、各磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界が前記磁束焦点ヘッドの磁束リターンリング、磁束焦点リングにより操作される急な三次元グラジエントで50から500ミリテスラのエネルギーに前記人間又は動物の体の領域を曝す、請求項113に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項115】
処置されるべき体の領域の近くに電磁気処置治療用ヘッドを治療用に配置する方法であって、
磁束リターンリング、焦点リング及び前記焦点リングと共に、各電磁体において実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
前記動物の体を透過する四極の急な勾配フィールドを有する前記第二の閉じ込め手段に面する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、を備える方法。
【請求項116】
処置されるべき動物の体の部分の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
磁束リターンリング、焦点リング及び前記焦点リングと共に、各電磁体において実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
緊急の外科処置の領域を処置して苦痛、腫れを制御し、治療を促進するように、同様な処置が治療をするために慢性の治療しない傷に適用され、体の部分に関連する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体をDC電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、を備える方法。
【請求項117】
生きている動物の体に配置されるのに適用される治療電磁気処置装置であって、実質的に単一平面に少なくとも4つの磁極を有する複数の電磁体を備え、前記磁極は四辺形の四つの頂点を画定するように向けられ、前記磁極が電気的に帯電された時に、前記磁極の各々が磁力を他の三つの磁極に及ぼし、フェロコンダクター磁束リターンリングを閉じ込め、この強磁性磁束リターンリングは、フェロコンダクターメタルリングと前記四辺形の前記4つの磁極に近接して前記強磁性磁束リターンリングに取り付けられた磁極と同じ極性の電磁石とを含む強磁性焦点リングと共に動物又は人間から離れるように曲げられた磁極に固定され、前記向きに前記電磁体の前記磁極を保持するための閉じ込め手段を備え、前記電磁体を磁気的に作動するための電源を備え、前記作動された電磁体の各々は磁気磁束界を発生し、前記四つの磁極は、共に励磁されると、鋭い三次元グラジエントを有する磁束界を発生し、磁束発生器ヘッドを備える、治療電磁気処置装置。
【請求項118】
二つの磁束発生器ヘッドは、二つの磁束ヘッドが励磁されると、前記平らな表面が引き付けモードで各面の磁極に面するように支持手段により支持される、請求項117に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項119】
各磁束発生器の前記四つの磁極は、前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの正の磁極と前記四辺形の対向する対角の頂点を画定する二つの負の磁極とを含み、前記磁極の各々は、逆極性に帯電された磁極であり、同極性に帯電された磁極により磁気的に反発される、請求項118に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項120】
前記複数の電磁体は、四つの実質的に同一の磁石よりなり、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に正の磁極を有し、前記磁石の内の二つは、前記実質的に単一平面に負の磁極を有し、前記四つの電磁石の各々は、前記電源手段で励磁されると磁気磁束界を発生する、請求項118に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項121】
前記四つの電磁石の各々は電気的に導電性のワイヤが巻かれた鋳鉄コアを含む、請求項120に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項122】
前記電気的に導電性のワイヤは、銅線である、請求項121に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項123】
前記電気的に導電性のワイヤは、アルミニウム線である、請求項121に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項124】
前記四辺形は、平行四辺形である、請求項120に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項125】
前記平行四辺形は、矩形である、請求項124に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項126】
前記矩形は、正方形である、請求項125に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項127】
前記電源手段は、直流発電機を備え、前記電源手段は、前記磁束焦点手段に接続されると共に単一の磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々に電気的に接続される、請求項120に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項128】
更に、両磁気磁束発生器ヘッドにおいて前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界を調整するように前記四つの電磁石の各々に供給される電力量を制御するための電力制御手段を備える、請求項127に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項129】
前記閉じ込め手段は、前記二つのヘッドが面すると共に平行位置にあるように前記第二の磁気磁束発生器ヘッドと同じ向きに前記磁気磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石を位置合わせするのに適する支持構造体に取り付けられる、請求項120に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項130】
前記支持構造体は、各磁気磁束発生器ヘッドの支持のためのキャビネットを備え、前記支持構造体は、容易に移動するためのコースターと前記二つの磁束発生器ヘッドが前記ベッド又はテーブル上に位置されると前記二つの磁束発生器ヘッドを一緒に留める手段を有し、前記ベッドは、前記二つの磁束発生器ヘッドの間に頭と首領域が位置される生きている動物の体を支持するためであり、前記電磁石が前記電力手段により励磁されると、各磁束発生器ヘッドの前記四つの電磁石の各々により発生される磁気磁束界が前記磁束焦点ヘッドの磁束リターンリング、磁束焦点リングにより操作される急な三次元グラジエントで50から500ミリテスラのエネルギーに前記人間又は動物の体の領域を曝す、請求項129に記載の治療用電磁気処置装置。
【請求項131】
赤血球の鎌状化に含まれる動物又は人間の体の部分の近くに電磁気処置治療用ヘッドを治療用に配置する方法であって、
磁束リターンリング、焦点リング及び前記焦点リングと共に、各電磁体において実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
前記動物の体を透過する四極の急な勾配フィールドを有する前記第二の閉じ込め手段に面する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、を備える方法。
【請求項132】
赤血球の鎌状化、苦痛及び赤血球の凝集沈殿を伴う鎌状赤血球を有する人間の体の部分の近くに電磁気処置装置を治療用に配置する方法であって、
磁束リターンリング、焦点リング及び前記焦点リングと共に、各電磁体において実質的に単一の平面に少なくとも二つの正の磁極と実質的に単一の平面に少なくとも二つの負の磁極とを有する少なくとも二グループの電磁体を組み立てるステップと、
前記複数の電磁体の前記二つの正の磁極と前記二つの負の磁極を単一の平面に向けて矩形の四つの頂点を画定し、前記二つの正の磁極が前記矩形の斜めに対向する頂点を画定し、前記二つの負の磁極が前記矩形の対向する頂点を画定するステップと、
前記複数の電磁体の前記向きをそれぞれ単一の閉じ込め体に固定するステップと
赤血球の鎌状化の危期の苦痛を制御しながら急な三次元フィールドグラジエントが赤血球の鎌状化及び凝集沈殿をブロックするように処置される体の部分に関連する位置に前記閉じ込め体を選択的に配置するステップと
前記電磁体を電力で励磁して前記電磁体の各々が磁気磁束界を発生するステップと、を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2007−160078(P2007−160078A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−219518(P2006−219518)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【分割の表示】特願平9−503923の分割
【原出願日】平成8年6月19日(1996.6.19)
【出願人】(506275597)
【Fターム(参考)】