説明

電話卓

【課題】回線断が生じた場合にも通話及び通話についてのその他の操作を正常に行うことができる電話卓を提供する。
【解決手段】電話回線の回線断を検知して回線断検知信号を生成し、また、選択入力に応じて電話機部のいずれか1を選択する選択信号を生成し、当該回線断検知信号と当該選択信号とに応じて、少なくとも2つのファンクションキーのうちの1を選択して有効とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電話機の機能を備え、主に指令電話システムにおいて用いられる電話卓に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば警察、消防、運輸などの業務における指令電話システムにおいて用いられる、いわゆる電話卓が知られている。電話卓は電話回線を介してPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)との間で発着信処理を行い、所望の通話先と呼接続して指令を発するためのデジタル多機能電話機の機能を備えた操作卓である。例えば特許文献1には、2台の電話機と当該電話機にそれぞれ対応するハンドセットとを備えた電話卓が開示されている。当該電話卓によれば、ハンドセットをオフフックすることにより、そのハンドセットに対応するファンクションキー及び電話機の機能有効範囲を切り替え制御することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−135051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている電話卓によれば、2台の電話機のうちの一方が接続している電話回線に回線断が生じた場合であっても、ユーザーはそのことに気づかず、その回線断が生じた側の電話機を使用して指令操作を継続してしまうという問題点があった。この場合には当然ながら、通話及び電話についてのその他の操作を正常に行うことができない。
【0005】
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、回線断が生じた場合にも通話及び通話についてのその他の操作を正常に行うことができる電話卓を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による電話卓は、操作入力に応じて通話関連指令を各々が生成する少なくとも2つの指令生成部と、前記指令生成部の各々に対応し前記通話関連指令に応じた電話機能を電話回線を介して奏する少なくとも2つの電話機部と、を含む電話卓であって、前記電話回線の回線断を検知して回線毎の回線断検知信号を生成する回線断検知部と、選択入力に応じて前記電話機部のいずれか1を選択する選択信号を生成する選択信号生成部と、前記回線断検知信号と前記選択信号とに応じて前記指令生成部の1を選択してこれを有効とする選択部と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明による電話卓によれば、回線断が生じた場合にも通話及び通話関連操作を正常に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施例における電話卓を表すブロック図である。
【図2】操作部を表す図である。
【図3】タッチパネルを表す図である。
【図4】第1の実施例における電話システムを表すブロック図である。
【図5】第1の実施例における回線切替処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図6】第2の実施例における電話卓を表すブロック図である。
【図7】第2の実施例における電話システムを表すブロック図である。
【図8】第2の実施例における回線切替処理ルーチンを表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1は本実施例による電話卓100−1を表すブロック図である。図2は、電話卓100−1の盤面を表す図である。図3は、操作パネル109を表す図である。以下、図1〜図3を参照しつつ電話卓100−1について説明する。
【0010】
電話卓100−1は、右側電話機部101Rと、左側電話機部101Lと、右側ハンドセット102Rと、左側ハンドセット102Lと、右側指令生成部103Rと、左側指令生成部103Lと、選択信号生成部103Sと、ダイヤルキー部104と、ダイヤルモニター105と、回線断検知部106と、選択部107と、回線断告知部108と、操作パネル部109と、電源LED111と、スピーカ112と、を含む。電話卓100−1は、電話回線200L及び200Rを介してPBX(構内交換機。図示せず)との間で発着信処理を行い、所望の通話先と呼接続して指令を発するためのデジタル多機能電話機の機能を2台分備えた操作卓である。
【0011】
右側電話機部101Rは、発呼処理、着呼処理その他のデジタル多機能電話機の機能を有する電話機である。例えば、右側電話機部101Rは、ダイヤルキー部104からの電話番号信号に応じて右側電話回線200Rを介して発呼信号を発信する発呼処理を行う。右側電話機部101Rは発呼処理により、図示せぬ電話交換機との間で通信し、右側電話回線200Rを介した通話路を確立する。これにより、ユーザーは右側ハンドセット102Rを用いて通話できる。
【0012】
また、右側電話機部101Rは、右側電話回線200Rからの着呼信号の到来に応じてスピーカ112をして着信音を発せしめる着呼処理を行う。着信音に応じたユーザーが右側ハンドセット102Rをオフフックした場合に、右側電話機部101Rは右側電話回線200Rを介した通話路を確立する。これにより、ユーザーは右側ハンドセット102Rを用いて通話できる。
【0013】
また、右側電話機部101Rは、右側指令生成部103Rにより生成された各種の通話関連信号に応じて、通話の保留、着呼又は転送呼への応答、再呼(リダイヤル)などの通話処理を行う。
【0014】
左側電話機部101Lは、右側電話機部101Rと同様のデジタル多機能電話機の機能を有する電話機である。例えば、左側電話機部101Lは、ダイヤルキー部104からの電話番号信号に応じて左側電話回線200Lを介して発呼信号を発信する発呼処理を行う。左側電話機部101Lは発呼処理により、図示せぬ電話交換機との間で通信し、左側電話回線200Lを介した通話路を確立する。これにより、ユーザーは左側ハンドセット102Lを用いて通話できる。
【0015】
また、左側電話機部101Lは、左側電話回線200Lからの着呼信号の到来に応じてスピーカ112をして着信音を発せしめる着呼処理を行う。着信音に応じたユーザーが左側ハンドセット102Lをオフフックした場合に、左側電話機部101Lは左側電話回線200Lを介した通話路を確立する。これにより、ユーザーは左側ハンドセット102Lにより通話できる。
【0016】
また、左側電話機部101Lは、左側指令生成部103Lにより生成された各種の通話関連信号に応じて、通話の保留、着呼又は転送呼への応答、再呼(リダイヤル)などの通話処理を行う。
【0017】
右側ハンドセット102Rは、マイク及びスピーカを備えた受話器、受話器の受け皿、受話器のオン/オフフックを検知するフックスイッチなどの構成部材からなる、右側電話機部101R用のハンドセットである。右側ハンドセット102Rの受話器は、手動でオンフック/オフフックが可能である。通話時には、右側ハンドセット102Rの受話器に備えられたマイクがユーザーの発話音声を音声信号に変換し、これを右側電話機部101Rへ供給する。また、右側ハンドセット102Rの受話器に備えられたスピーカが右側電話機部101Rからの受話音声信号を受話音声に変換しこれを出力する。左側ハンドセット102Lは、右側ハンドセット102Rと同様の構成部材からなる、左側電話機部101L用のハンドセットである。
【0018】
右側指令生成部103Rは、ユーザーからの各種の操作入力を受け入れる、いわゆるファンクションキーである。ここで、操作入力とは、例えば通話の保留、着呼又は転送呼への応答、再呼(リダイヤル)などの入力をいう。右側指令生成部103Rは、例えば図2に示される如き保留キー、応答キー、再呼キーなどのキー群を有し、ユーザーによるこれらのキーの押下に応じて、それぞれ保留信号、応答信号、再呼信号などの通話関連信号を生成し、これを右側電話機部101Rへ供給する。ただし、右側指令生成部103Rは、後述の選択部107からの入力有効信号の供給を受けている場合にのみ、ユーザーからの操作入力を受け入れて通話関連信号を生成する。
【0019】
左側指令生成部103Lは、右側指令生成部103Rと同様の構成からなる。すなわち、左側指令生成部103Lは、ユーザーからの各種の操作入力を受け入れる、いわゆるファンクションキーである。左側指令生成部103Lは、例えば図2に示される如き保留キー、応答キー、再呼キーなどのキー群を有し、ユーザーによるこれらのキーの押下に応じて、それぞれ保留信号、応答信号、再呼信号などの通話関連信号を生成し、これを左側電話機部101Lへ供給する。ただし、左側指令生成部103Lは、後述の選択部107からの入力有効信号の供給を受けている場合にのみ、ユーザーからの操作入力を受け入れて通話関連信号を生成する。
【0020】
選択信号生成部103Sは、右側選択信号生成部103SRと、左側選択信号生成部103SLと、からなる。右側指令生成部103Rは、例えば図2に示される如き「右」キーを備え、ユーザーによる「右」キーの押下に応じて右側指令生成部選択信号を生成し、これを選択部107へ供給する。左側指令生成部103Lは、例えば図2に示される如き「左」キーを備え、ユーザーによる「左」キーの押下に応じて左側指令生成部選択信号を生成し、これを選択部107へ供給する。
【0021】
ダイヤルキー部104は、ユーザーからの電話番号入力を受け入れて電話番号信号を生成する、例えば図2に示される如き0〜9の各数字キー、#キー、*キーなどのキー群を有する。ダイヤルキー部104は、右側電話機部101Rと左側電話機部101Lとで共通に用いられ、選択部107によって有効とされた1の指令生成部(すなわち右側指令生成部103R又は左側指令生成部103Lのいずれか一方)に対応する電話機部(すなわち右側電話機部101R又は左側電話機部101Lのいずれか一方)へ電話番号信号を供給する。
【0022】
ダイヤルモニター105は、ダイヤルキー部104により生成された電話番号信号が表す電話番号を表示する例えば図2に示される如き液晶パネルなどのディスプレイである。ダイヤルモニター105も右側電話機部101Rと左側電話機部101Lとで共通に用いられる。
【0023】
回線断検知部106は、右側電話回線200R及び左側電話回線200Lの各々に回線断が生じたかを監視するものである。回線断検知部106は、右側電話回線200Rに回線断が生じたことを検知した場合には右側回線断検出信号を生成してこれを選択部107へ供給し、左側電話回線200Lに回線断が生じたことを検知した場合には左側回線断検出信号を生成してこれを選択部107へ供給する。
【0024】
回線断検知部106は、例えば右側電話回線200R及び左側電話回線200Lの各々への電気信号の流入の有無に基づいて回線断を検知する。すなわち、OSI参照モデルの第1層つまり物理層における検知である。詳細には、回線断検知部106は、電気信号の流入がある状態つまりリンクアップ状態であると判別した場合には回線断が生じていないと判定し、所定期間に亘って電気信号の流入がない状態つまりリンクダウン状態であると判別した場合には回線断が生じたと判定する。
【0025】
また、回線断検知部106は、例えば監視パケットの到来の有無に基づいて回線断を検知することもできる。すなわち、OSI参照モデルの第4層つまりトランスポート層における検知である。詳細には、回線断検知部106は、例えば図示せぬ電話交換機から右側電話回線200Rを介して断続的に到来すべき監視パケットが所定期間に亘って到来しなかった場合に右側電話回線200Rに回線断が生じたと判定する。また、回線断検知部106は、例えば電話交換機(図示せず)から左側電話回線200Lを介して断続的に到来すべき監視パケットが所定期間に亘って到来しなかった場合に左側電話回線200Lに回線断が生じたと判定する。
【0026】
この監視パケットは、TCPパケット又はUDPパケットに死活監視メッセージを含めて生成されたものである。電話交換機(図示せず)は、右側電話回線200Rを介して送信すべき監視パケット(以下、右側監視パケットと称する)を所定周期で生成し、右側電話回線200Rを介してこの右側監視パケットを電話卓100−1へ送信する。また、電話交換機(図示せず)は、左側電話回線200Lを介して送信すべき監視パケット(以下、左側監視パケットと称する)を所定周期で生成し、左側電話回線200Lを介してこの左側監視パケットを電話卓100−1へ送信する。
【0027】
一方、電話卓100−1の回線断検知部106は、右側電話回線200Rを介して到来した右側監視パケットに応じて右側応答パケットを電話交換機(図示せず)へ送信し、左側電話回線200Lを介して到来した左側監視パケットに応じて左側応答パケットを電話交換機(図示せず)へ送信する。そして、回線断検知部106は、右側監視パケットが所定期間に亘って到来しなかった場合に右側電話回線200Rに回線断が生じたと判定し、左側監視パケットが所定期間に亘って到来しなかった場合に左側電話回線200Lに回線断が生じたと判定する。
【0028】
なお、回線断検知部106は、パケットに死活監視メッセージが含まれている場合にそのパケットが右側/左側監視パケットであると判別する。電話交換機側、電話卓側共にそのパケットが監視パケットであることを特定できれば良いので、死活監視メッセージの態様自体には特に制限は無く、例えば所定のバイナリ数値列データ(例えば10101011など)を死活監視メッセージとしてパケットのペイロード部に含めるなどすれば良い。
【0029】
なお、回線断検知部106は、OSI参照モデルの第1層(物理層)における検知、第4層(トランスポート層)における検知のいずれか一方により回線断を検知するようにしても良いし、これらの両検知を併用して回線断を検知するようにしても良い。
【0030】
選択部107は、右側選択信号生成部103SRからの右側指令生成部選択信号を受けた場合には、右側指令生成部103Rへ入力有効信号を供給し、左側指令生成部103Lへ入力無効信号を供給する。一方、選択部107は、左側選択信号生成部103Lからの左側指令生成部選択信号を受けた場合には、左側指令生成部103Lへ入力有効信号を供給し、右側指令生成部103Rへ入力無効信号を供給する。
【0031】
また、選択部107は、回線断検知部106からの右側回線断検出信号に応じて、右側指令生成部103Rへ入力無効信号を供給し、左側指令生成部103Lへ入力有効信号を供給する。すなわち、右側指令生成部103Rについての通話関連指令の受け入れを無効とし、左側指令生成部103Lについての通話関連指令の受け入れを有効とする。
【0032】
一方、選択部107は、回線断検知部106からの左側回線断検出信号に応じて、左側指令生成部103Lへ入力無効信号を供給し、右側指令生成部103Rへ入力有効信号を供給する。すなわち、左側指令生成部103Lについての通話関連指令の受け入れを無効とし、右側指令生成部103Rについての通話関連指令の受け入れを有効とする。
【0033】
回線断検知部106及び選択部107は、例えばCPUなどの演算処理機能を有するマイクロプロセッサにより構成されるものである。
【0034】
回線断告知部108は、回線断検知部106により生成された回線断検知信号に応じて、ユーザーに対して回線断を告知するものである。回線断告知部108は、例えば点灯及び点滅の少なくともいずれかによって回線断を告知する例えばランプや発光ダイオードなどの警告灯からなる。回線断告知部108は、右側電話回線200Rの回線断を示すための例えば図2に示される如き右側警告灯108R及び左側電話回線200Lの回線断を示すための例えば図2に示される如き左側警告灯108Lからなり、右側電話回線200Rの回線断の場合には右側警告灯108Rを点灯又は点滅させ、左側電話回線200Lの回線断の場合には左側警告灯108Lを点灯又は点滅させることにより、ユーザーに対して回線断を告知する。
【0035】
なお、回線断告知部108は、例えば警告スピーカからなり、右側電話回線200Rの回線断の場合にはその旨を、左側電話回線200Lの回線断の場合にはその旨を、警告スピーカから、少なくとも1回、好ましくは周期的に複数回にわたって音声出力するようにしても良い。
【0036】
操作パネル部109は、ユーザーからの宛先選択入力を受け入れて電話番号データを生成する例えば図2に示される如きいわゆるタッチパネルである。操作パネル部109は、右側電話機部101Rと左側電話機部101Lについて共通で用いられる。操作パネル部109は、図2に示される如き「宛先01」〜「宛先40」のボタン図形をタッチパネル上に表示している。「宛先01」〜「宛先40」は、いわゆる短縮ダイヤル機能により呼接続するためのものである。以下、「宛先01」〜「宛先40」を短縮ボタンと称する。
【0037】
ユーザーは、操作パネル部109に備えられた例えばROMなどのメモリ(図示せず)に短縮ボタン毎に予め電話番号を登録しておく。ユーザーは、短縮ボタンへのタッチ(指で触れること)により、所望の宛先を選択する指令を操作パネル部109へ与えることができる。操作パネル部109は、ユーザーによる短縮ボタンの1へのタッチに応じて、当該1の短縮ボタンに対応する予め登録された電話番号を表す電話番号データを生成する。
【0038】
また、操作パネル部109は、タッチパネル上に例えば「機能01」〜「機能05」、「検索」などのボタン図形も表示している。以下、これらのボタンを機能ボタンと称する。操作パネル部109は、ユーザーによる機能ボタンの1へのタッチに応じて、当該1の機能ボタンに対応する指令信号を生成する。例えば操作パネル部109は、「機能01」ボタンへのユーザーによるタッチに応じて、機能01として予め登録された例えば保留や再呼などの機能に応じた保留信号や再呼信号を生成する。
【0039】
データ送信部110は、操作パネル部109により生成された電話番号データを、データ用回線300を介して図示せぬ構内交換機へ送信する。このとき、データ送信部110は、選択部107によって選択されている指令生成部(右側指令生成部103R又は左側指令生成部103L)に対応する電話機部(右側電話機部101R又は左側電話機部101L)を識別するための例えば電話番号やIPアドレスなどの識別子も併せて送信する。データ送信部110は、この電話番号データ及び識別子を例えばパケットに含めて構内交換機へ送信する。電話番号データを受け付けた構内交換機は、その電話番号データが表す宛先と、その識別子が表す電話機部(右側電話機部101R又は左側電話機部101L)とを呼接続する処理を実行する。このように、ユーザーはタッチパネル上の短縮ボタンの1をタッチすることにより、当該1の短縮ボタンに対応する電話番号の宛先電話機と呼接続して通話することができる。
【0040】
電源LED111は、電話卓100−1の使用状態を表す例えば図2に示される如き発光ダイオードである。電源LED111は、例えば緑色及び赤色の2色のLEDからなり、正常動作時には緑色を点灯し、異常発生時には赤色を点灯し、また、電源断時には消灯する。
【0041】
スピーカ112は、必要に応じて右側ハンドセット102Rに備えられたスピーカ又は左側ハンドセット102Lに備えられたスピーカによる音声出力に代えて、これらの音声出力をすることができる例えば図2に示されるスピーカである。詳細には、右側指令生成部103Rに設けられている「スピーカ」キーを押下した場合には右側電話機部101Rについての音声が出力され、左側指令生成部103Rに設けられている「スピーカ」キーを押下した場合には左側電話機部101Lについての音声がスピーカ112から出力される。
【0042】
図4は本実施例による電話通信システム1を表すブロック図である。電話通信システム1は例えば警察、消防、運輸などの業務における指令電話システムである。電話通信システム1には、電話卓100−1のみが含まれていても良いし、例えば運輸業務における電話通信システムの場合、電話卓100−1は顧客輸送用の指令電話卓として、電話卓100−2は貨物輸送用の指令電話卓として、といったように目的別に2以上の電話卓(電話卓100−1〜100−n(nは2以上の整数))が含まれていても良い。
【0043】
電話卓100−1〜100−nの各々の右側電話回線200R及び左側電話回線200Lは、音声系IP(Internet Protocol)回線210に接続されている。また、電話卓100−1〜100−nの各々のデータ用回線300は情報系IP回線310に接続されている。電話交換機400は、いわゆるPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)であり、音声系IP回線210及び情報系IP回線310の各々に接続しており、電話卓100−1〜100−nの各々との間で通信可能である。
【0044】
電話交換機400は、電話卓100−1〜100−nのうちの呼接続対象となるものについて通常の発着信制御により呼接続を確立して、当該呼接続を確立した電話卓の右側電話回線200R又は左側電話回線200Lを介した通話路を設定する。電話交換機400は、例えば呼接続要求を含むパケットのヘッダに含まれる送信元IPアドレスに基づいて右側電話回線200R及び左側電話回線200Lのいずれと呼接続を確立するのかを決定する。
【0045】
電話交換機400は、電話卓100−1へ送信すべき右側監視パケットを所定周期で生成し、これを音声系IP回線210及び右側電話回線200Rを介して電話卓100−1へ送信している。また、電話交換機400は、電話卓100−1へ送信すべき左側監視パケットを所定周期で生成し、これを音声系IP回線210及び左側電話回線200Lを介して電話卓100−1へ送信している。このとき、電話交換機400は、右側監視パケットのヘッダには右側電話機部101Rに対応するIPアドレスを送信先アドレスとして含め、左側監視パケットのヘッダには左側電話機部101Lに対応するIPアドレスを送信先アドレスとして含めて送信する。電話交換機400は、電話卓100−2〜100−nの各々についても同様の処理を行う。
【0046】
また、電話交換機400は、右側又は左側監視パケットを受信した電話卓からの右側又は左側応答パケットを音声系IP回線210介して受信する。電話交換機400は、右側又は左側応答パケットを受信できた場合には回線断が生じていないと判別し、いずれかの応答パケットを所定期間に亘って受信できなかった場合には、対応する電話回線に回線断が生じていると判別する。
【0047】
図5は、電話卓100−1による回線切替処理ルーチンを表すフローチャートである。以下、図5を参照しつつ、電話卓100−1による回線切替処理について説明する。回線切替処理ルーチンは、回線断検知部106、選択部107及び回線断告知部108により実行される。回線断検知部106及び選択部107の機能は例えばCPUなどの演算処理機能を有するマイクロプロセッサにより実現できるものであり、当該マイクロプロセッサが回線切替処理ルーチンを実行する。回線断告知部108は例えばランプやLEDなどの警告灯である。
【0048】
以下、前提として、選択部107は、左側選択信号生成部103SLからの左側指令生成部選択信号を受けて、左側指令生成部103Lへ入力有効信号を供給すると共に右側指令生成部103Rへ入力無効信号を供給しているものとする。左側指令生成部103Lは、当該入力有効信号に応じてユーザーからの操作入力を有効としている。一方、右側指令生成部103Rは、当該入力無効信号に応じてユーザーからの操作入力を無効としている。つまり、ユーザーは現在、左側電話機部101Lによる通話を行うものである。
【0049】
呼の発信は、ユーザーが操作パネル部109の短縮ボタンの1を押下することによりなされ、当該1の短縮ボタンに対応させて予め記憶しておいた相手側の電話機と通話できる。ユーザーは、左側指令生成部103Lの復旧キーを押すことにより、通話を終了できる。呼の着信動作があった場合には、左側指令生成部103Lの応答キーが備えるランプ(図示せず)が点灯し、ユーザーがこの応答キーを押下することにより通話を開始する。この場合も、ユーザーは、左側指令生成部103Lの復旧キーを押すことにより、通話を終了できる。
【0050】
回線切替処理ルーチンは、例えば電話卓100−1への電源投入又はユーザーによる回線断監視指示入力に応じて開始される。すなわち、回線断検知部106は、電源投入又は回線断監視指示入力の直後から右側電話回線200R及び左側電話回線200Lの各々について回線断が生じたかの監視を開始する(ステップS101)。回線断検知部106は、OSI参照モデルの第1層(物理層)又は第4層(トランスポート層)での回線断の検知を行う。
【0051】
回線断検知部106は、第1層(物理層)における検知として、電気信号の流入がある状態つまりリンクアップ状態であると判別した場合には回線断が生じていないと判定し、例えば10秒などの所定期間に亘って電気信号の流入がない状態つまりリンクダウン状態であると判別した場合には回線断が生じたと判定する(ステップS101)。回線断検知部106は、右側電話回線200R及び左側電話回線200Lの各々について当該判定を行う。
【0052】
回線断検知部106は、第1層(物理層)における検知に代えて、第4層(トランスポート層)における検知を行っても良い。この場合、回線断検知部106は、電話交換機から右側電話回線200Rを介して断続的に到来すべき監視パケットが例えば10秒などの所定期間に亘って到来しなかった場合に右側電話回線200Rに回線断が生じたと判定する。また、回線断検知部106は、電話交換機400から左側電話回線200Lを介して断続的に到来すべき監視パケットが例えば10秒などの所定期間に亘って到来しなかった場合に左側電話回線200Lに回線断が生じたと判定する(ステップS101)。
【0053】
回線断検知部106は、右側電話回線200Rに回線断が生じたことを検知した場合には右側回線断検出信号を生成し、左側電話回線200Lに回線断が生じたことを検知した場合には左側回線断検出信号を生成する(ステップS101)。ここで、左側電話回線200Lに回線断が生じたものとし、回線断検知部106はその回線断を検知して左側回線断検出信号を生成する。
【0054】
回線断告知部108は、回線断検知部106により生成された左側回線断検知信号に応じて左側警告灯108Lを点灯又は点滅させることにより、ユーザーに対して回線断を告知する(ステップS102)。ユーザーは左側警告灯108Lの点灯又は点滅により、左側電話回線200Lに回線断が生じたことを知り、左側電話機部101Lによっては通話できないことがわかる。なお、回線断告知部108は、回線断検知部106によって右側回線断検知信号が生成された場合には、これに応じて右側警告灯108Rを点灯又は点滅させる。
【0055】
選択部107は、回線断検知部106からの左側回線断検出信号に応じて、左側指令生成部103Lへ入力無効信号を供給し、右側指令生成部103Rへ入力有効信号を供給する。左側指令生成部103Lは、当該入力無効信号に応じてユーザーからの操作入力を無効とし、一方、右側指令生成部103Rは、当該入力有効信号に応じてユーザーからの操作入力を有効とする(ステップS103)。つまり、選択部107は、左側回線断検知信号を左側指令生成部選択信号に対して優先し、有効とする指令生成部を左側指令生成部103Lから右側指令生成部103Rへ切り替える。
【0056】
以降、ユーザーは右側指令生成部103Rを使用し、右側電話機部101Rによる通話を行う。なお、選択部107は、回線断検知部106が右側回線断検出信号を生成した場合には、右側指令生成部103Rへ入力無効信号を供給し、左側指令生成部103Lへ入力有効信号を供給する。この場合、右側指令生成部103Rは、当該入力無効信号に応じてユーザーからの操作入力を無効とし、一方、左側指令生成部103Lは、当該入力有効信号に応じてユーザーからの操作入力を有効とする(ステップS103)。つまり、有効とする指令生成部を右側指令生成部103Rから左側指令生成部103Lへ切り替える。
【0057】
ダイヤルキー部104については継続して使用可能であり、ダイヤルキー部104は、ユーザーによる電話番号入力に応じて生成した電話番号信号を左側電話機部101Lへ供給する。また、ダイヤルモニター105は、ダイヤルキー部104により生成された電話番号信号が表す電話番号を表示する。
【0058】
上記した例は、ユーザーが左側電話機部101Lを使用しているときに左側電話回線200Lに回線断が生じた場合の例であるが、ユーザーが右側電話機部101Rを使用しているときに右側電話回線200Rに回線断が生じた場合も同様の処理がなされる。
【0059】
上記したように本実施例による電話卓によれば、ユーザーが左右の電話機部のうちの一方を使用しているときに、その使用している電話機部が接続している電話回線に回線断が生じた場合に、当該電話回線に回線断が生じたことをランプの点灯などの告知手段によりユーザーに知らせ、更にその使用している電話機部に対応する指令生成部(例えばファンクションキー)への入力を無効にすると共に他方の電話機部に対応するファンクションキーへの入力を有効にする。
【0060】
ユーザーは、ランプの点灯などの告知により、現在使用している電話機部が接続している電話回線に回線断が生じたこと知り、その電話機によっては通話できないことがわかる。更に、現在使用している電話機部に対応するファンクションキーへの入力が無効になっているので、継続してそのファンクションキーを使用し続けることもない。一方、他方の電話機部に対応するファンクションキーへの入力は有効になっているので、ユーザーは、その他方の電話機部により継続して通話することができる。このように、本実施例による電話卓によれば、2台分のデジタル多機能電話機の機能を冗長的に備えているので、回線断が生じた場合にも通話及び通話関連操作を正常に行うことができる。
<第2の実施例>
図6は、本実施例による電話卓100−1を表すブロック図である。電話卓100−1はスイッチ部113を更に含む。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
【0061】
選択部107は、回線断検知部106からの右側回線断検出信号に応じて左側指令入力有効信号を生成し、これをスイッチ部113へ与える。また、選択部107は、回線断検知部106からの左側回線断検出信号に応じて右側指令入力有効信号を生成し、これをスイッチ部113へ与える。つまり、選択部107は、回線断が生じた電話回線とは別の電話回線に接続している電話機に対応する指令生成部(右側指令生成部103R又は左側指令生成部103L)を有効とする旨の通知信号をスイッチ部113へ与える。
【0062】
スイッチ部113は、右側電話回線200R及び左側電話回線200Lのいずれか一方を選択するものである。先ず、スイッチ部113は、電話卓100−1の起動時に左側電話回線200Lを選択する。その後、回線断があった場合、スイッチ部113は、選択部107によって有効とされた指令生成部(右側指令生成部103R及び左側指令生成部103Lのいずれか一方)に対応する電話機部が接続している電話回線(右側電話回線200R及び左側電話回線200Lのいずれか一方)を選択する。つまり、スイッチ部113は、選択部107からの右側指令入力有効信号に応じて右側電話回線200Rを選択し、左側指令入力有効信号に応じて左側電話回線200Lを選択する。スイッチ部113の機能は、例えばCPUなど演算処理機能を有するマイクロプロセッサにより実現できる。
【0063】
データ送信部110は、操作パネル部109により生成された電話番号データを、スイッチ部113により選択された電話回線(右側電話回線200R及び左側電話回線200Lのいずれか一方)を介して構内交換機400へ送信する。このとき、データ送信部110は、選択部107によって選択されている指令生成部(右側指令生成部103R又は左側指令生成部103L)に対応する電話機部(右側電話機部101R又は左側電話機部101L)を識別するための例えば電話番号やIPアドレスなどの識別子も併せて送信する。データ送信部110は、この電話番号データ及び識別子を例えばパケットに含めて構内交換機へ送信する。
【0064】
このように、本実施例による電話卓100−1は、第1の実施例と異なり、操作パネル部109により生成された電話番号データを構内交換機400へ送信するためのデータ用回線(第1の実施例でのデータ用回線300)を使用せず、右側電話回線200R及び左側電話回線200Lを、音声信号/情報データの共通通信回線として利用するものである。
【0065】
図7は、本実施例による電話システム2を表すブロック図である。電話システム2は、第1の実施例と異なり、情報系IP回線310(図4に表す)を使用せず、右側電話機部101R、左側電話機部101L、データ送信部110のいずれによる場合も、音声系IP回線210を介して呼接続処理を行う。なお、監視パケットの処理については第1の実施例と同様である。
【0066】
図8は、第2の実施例における回線切替処理ルーチンを表すフローチャートである。以下、図8を参照しつつ、電話卓100−1による回線切替処理について説明する。回線切替処理ルーチンは、回線断検知部106、選択部107、回線断告知部108及びスイッチ部113により実行される。回線断検知部106、選択部107及びスイッチ部113の機能は例えばCPUなどの演算処理機能を有するマイクロプロセッサにより実現できるものであり、当該マイクロプロセッサが回線切替処理ルーチンを実行する。回線断告知部108は例えばランプやLEDなどの警告灯である。なお、ステップS101〜S103までの各処理は第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0067】
以下、前提として、スイッチ部113は、電話卓100−1の起動時に左側電話回線200Lを選択したものとする。この場合、データ送信部110は、操作パネル部109により生成された電話番号データを左側電話回線200Lを介して構内交換機400へ送信する。
【0068】
第1の実施例と同様に左側電話回線200Lに回線断が生じた場合、選択部107は、回線断検知部106からの左側回線断検出信号に応じて、左側指令生成部103Lへ入力無効信号を供給し、右側指令生成部103Rへ入力有効信号を供給する(ステップS103)。更に、選択部107は、回線断検知部106からの左側回線断検出信号に応じて右側指令入力有効信号を生成し、これをスイッチ部113へ与える。
【0069】
スイッチ部113は、選択部107からの右側指令入力有効信号に応じて右側電話回線200Rを選択する(ステップS104)。これ以降、データ送信部110は、操作パネル部109により生成された電話番号データを、スイッチ部113により選択された右側電話回線200Rを介して送信する。
【0070】
上記した例は、スイッチ部113が左側電話回線200Lを選択しているときに左側電話回線200Lに回線断が生じた場合の例であるが、スイッチ部113が右側電話回線200Rを使用しているときに右側電話回線200Rに回線断が生じた場合も同様の処理がなされる。
【0071】
上記したように本実施例による電話卓によれば、先ず、タッチパネルによる呼発信を行うに際して情報系IP回線を使用しなくても良いという利点がある。更に、本実施例による電話卓は、左右の電話回線のうちの一方を選択するスイッチ機能を備え、回線断の発生に応じて当該回線断が発生してない側の電話回線を選択する。これにより、左右の電話回線のうちの一方の側に回線断が発生した場合にも、タッチパネルによる音声系IP回線を介した呼接続を継続して実行できる。
【0072】
なお、第1及び第2の実施例は、電話卓が左右2つの電話機部を含む場合の例であるが、電話卓は3つ以上の電話機部を含んでいても良い。この場合も上記した実施例と同様の回線切替処理を行う。例えば、現在使用している電話機部が接続している電話回線に回線断が生じた場合には、その電話機部に対応するファンクションキーを無効にすると共に他の電話機部のうちの1に対応するファンクションキーを有効にする。例えば電話機部に優先順位を予め設定しておき、回線断が生じた場合にはこの優先順位に従って、入力を有効にする電話機部及び対応するファンクションキーを選択する。
【符号の説明】
【0073】
1、2 電話システム
100−1〜100−n 電話卓
101R 右側電話機部
101L 左側電話機部
102R 右側ハンドセット
102L 左側ハンドセット
103R 右側指令生成部
103L 左側指令生成部
103S 選択信号生成部
103SR 右側選択信号生成部
103SL 左側選択信号生成部
104 ダイヤルキー部
105 ダイヤルモニター
106 回線断検知部
107 選択部
108 回線断告知部
108R 右側警告灯
108L 左側警告灯
109 操作パネル部
110 データ送信部
111 電源LED
112 スピーカ
200R 右側電話回線
200L 左側電話回線
210 音声系IP回線
300 データ用回線
310 情報系IP回線
400 構内交換機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作入力に応じて通話関連指令を各々が生成する少なくとも2つの指令生成部と、前記指令生成部の各々に対応し前記通話関連指令に応じた電話機能を電話回線を介して奏する少なくとも2つの電話機部と、を含む電話卓であって、
前記電話回線の回線断を検知して回線毎の回線断検知信号を生成する回線断検知部と、
選択入力に応じて前記電話機部のいずれか1を選択する選択信号を生成する選択信号生成部と、
前記回線断検知信号と前記選択信号とに応じて前記指令生成部の1を選択してこれを有効とする選択部と、を含むことを特徴とする電話卓。
【請求項2】
前記選択部は、前記指令生成部の選択に係り、前記回線断検知信号を前記選択信号に対して優先することを特徴とする請求項1に記載の電話卓。
【請求項3】
前記選択部は、前記電話機部のうちの前記回線断検知信号に対応する1と、前記電話機部のうちの前記選択信号に対応する1とが一致した場合に、前記指令生成部のうちの当該1の電話機部に対応する1を無効にすると共に、当該1の電話機部とは別の電話機部に対応する1の指令生成部を選択して有効とすることを特徴とする請求項1に記載の電話卓。
【請求項4】
前記回線断検知部は、前記電話回線への電気信号の供給の有無に基づいて前記回線断を検知することを特徴とする請求項1に記載の電話卓。
【請求項5】
前記回線断検知部は、前記電話回線を介して断続的に到来すべき監視パケットが所定期間に亘って到来しなかった場合に前記回線断を検知したものとすることを特徴とする請求項1に記載の電話卓。
【請求項6】
前記回線断検知信号に応じて前記回線断を告知する回線断告知部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電話卓。
【請求項7】
前記回線断告知部は、点灯及び点滅の少なくともいずれかによって前記回線断を告知する警告灯であることを特徴とする請求項6に記載の電話卓。
【請求項8】
電話番号入力を受け入れて電話番号信号を生成し前記選択部によって有効とされた1の指令生成部に対応する電話機部へ前記電話番号信号を供給するダイヤルキー部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電話卓。
【請求項9】
前記電話番号信号が表す電話番号を表示するダイヤルモニターを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の電話卓。
【請求項10】
前記選択部によって有効とされた1の指令生成部に対応する電話機部が接続している電話回線を選択するスイッチ部と、
宛先選択入力に応じて宛先電話番号データを生成する操作パネル部と、
前記スイッチ部により選択された電話回線を介して前記宛先電話番号データを送信するデータ送信部と、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電話卓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−206240(P2010−206240A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−46190(P2009−46190)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(308033722)株式会社OKIネットワークス (165)