説明

静電霧化装置

【課題】本発明は静電霧化装置に関するもので、静電霧化装置の制御基板部分の温度上昇の低減ができるものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口3と吹出口2とを備えた略箱形状の本体ケース1内に、吸気口3から吹出口2へ送風する送風手段4と、静電霧化手段7と、制御手段10とを設け、この制御手段10を覆う制御ケース11を本体ケース1の前面側側面12に備え、この制御ケース11は、第1の制御ケース13と第2の制御ケース14とから形成し、第2の制御ケース14の天面には、第1の制御ケース13の第1の天面部13aとの間に隙間部15を有して覆うように延びた第2の天面部14aを、第2の制御ケース14の下部には、開口部16を備え、隙間部15と開口部16は、室内と連通したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水に高電圧を印加することにより水微粒子を生成する静電霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の静電霧化装置の構成は以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、吹出口と吸込口とを設けた本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込口から前記吹出口への風路に静電霧化手段を備えた構成となっていた。(例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−131549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、静電霧化装置の制御基板部分での発熱による温度上昇が大きいということであった。
【0006】
すなわち、従来の物においては、放電電極を冷却部によって冷却することにより、放電電極の先端に空気中の水分を結露させ、その結露させた水に高電圧を印加し、マイナスの電荷を集中させることにより水微粒子を生成していた。この高電圧を発生させる制御基板部分での発熱による温度上昇が大きいものである。
【0007】
そこで本発明は、静電霧化装置の制御基板部分の温度上昇の低減を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口と吹出口とを備えた略箱形状の本体ケースと、この本体ケース内に、前記吸気口から前記吹出口へ送風する送風手段と、静電霧化手段と、この静電霧化手段と前記送風手段とを動作させる制御手段とを設け、この制御手段を覆う制御ケースを前記本体ケースの前面側側面に備え、この制御ケースは、第1の制御ケースと第2の制御ケースとから形成し、前記第1の制御ケースは、前記本体ケースの背面側が開口した略箱形状で、前記第2の制御ケースは、前記本体ケースの前面側が開口した略箱形状であり、前記第2の制御ケースの天面には、前記第1の制御ケースの第1の天面部との間に隙間部を有して覆うように延びた第2の天面部を、前記第2の制御ケースの下部には、開口部を備え、前記隙間部と前記開口部は、室内と連通した構成であり、これにより、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明は、吸気口と吹出口とを備えた略箱形状の本体ケースと、この本体ケース内に、前記吸気口から前記吹出口へ送風する送風手段と、静電霧化手段と、この静電霧化手段と前記送風手段とを動作させる制御手段とを設け、この制御手段を覆う制御ケースを前記本体ケースの前面側側面に備え、この制御ケースは、第1の制御ケースと第2の制御ケースとから形成し、前記第1の制御ケースは、前記本体ケースの背面側が開口した略箱形状で、前記第2の制御ケースは、前記本体ケースの前面側が開口した略箱形状であり、前記第2の制御ケースの天面には、前記第1の制御ケースの第1の天面部との間に隙間部を有して覆うように延びた第2の天面部を、前記第2の制御ケースの下部には、開口部を備え、前記隙間部と前記開口部は、室内と連通した構成であり、静電霧化装置の制御基板部分の温度上昇の低減を行うことができるものである。
【0010】
すなわち、第2の制御ケースの天面には、第1の制御ケースの第1の天面部との間に隙間部を有して覆うように延びた第2の天面部を備え、第2の制御ケースの下部には、開口部を備えており、これら隙間部と開口部は、室内と連通したものであるので、制御手段から発生する発熱は、第1の制御ケースの第1の天面部と、第2の制御ケースの第2の天面部との間の隙間部から上昇気流となり室内へ流れ出すと共に、第2の制御ケース下部の開口部より室内の空気が流入することにより、制御ケース内を冷却することができる。
【0011】
これらの結果により、静電霧化装置の制御基板部分の温度上昇の低減を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1の静電霧化装置の概略図
【図2】本発明の実施の形態1の静電霧化装置の概略断面を示す図
【図3】本発明の実施の形態1の高電圧発生部分の概略断面を示す図
【図4】本発明の実施の形態1の静電霧化手段の概略断面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1から図4に示すように、本実施形態の静電霧化装置は、略箱形状の本体ケース1には、上面に吹出口2を、背面下部に吸気口3を有し、この本体ケース1内に吸気口3から吹出口2に送風する送風手段4を備えている。
【0015】
吹出口2は、略横長四角形状で本体ケース1上面の中央部に位置し、吸気口3は、略四角形状で本体ケース1の背面側側面5の下部に位置し、着脱自在なフィルター6を備えている。
【0016】
送風手段4は、室内の空気を吸気口3から本体ケース1内に吸い込み、吹出口2より室内に送風するもので、この送風手段4の風下側風路に静電霧化手段7を備えている。
【0017】
送風手段4は略スクロール形状で、上面には略横長四角形状の吐出口8を備え、本体ケース1の背面側側面5には円形状の吸込口9を設けている。
【0018】
送風手段4と静電霧化手段7とを動作させる制御手段10を設け、この制御手段10を覆う制御ケース11を本体ケース1の前面側である前面側側面12寄りに備えている。
【0019】
静電霧化手段7は、放電電極7aと、この放電電極7aに対向して配置された対向電極7bと、これらの対向電極7bと放電電極7a間に高電圧(この実施形態では−5KV)を印加する高電圧印加部と、前記放電電極7aを冷却する冷却部として配置したペルチェ素子7cと、このペルチェ素子7cの熱を放熱する放熱フィン7dとを備えている。ペルチェ素子7cは0.75V〜2.8V程度の電圧を印加するものであり、この実施形態では、放電電極7a側を低温に、放熱フィン7d側を高温にする。この放電電極7a部分で冷却されることで、結露すると、帯電微粒子水が発生することになる。
【0020】
送風手段4は、室内の空気を吸気口3から本体ケース1内に吸い込み、その空気を静電霧化手段7から発生する帯電微粒子水と共に、吹出口2より室内に送風するものである。
【0021】
本実施形態における特徴は、制御ケース11の形状にある。この制御ケース11は、第1の制御ケース13と第2の制御ケース14とから形成している。第1の制御ケース13は、本体ケース1の背面側が開口した略箱形状である。第2の制御ケース14は、本体ケース1の前面側が開口した略箱形状であり、この第2の制御ケース14の天面には、第1の制御ケース13の第1の天面部13aとの間に隙間部15を有して覆うように延びた第2の天面部14aを備え、第2の制御ケース14の下部には、略四角形状の開口部16を備えている。これら隙間部15と開口部16は、室内と連通した構成である。隙間部15は、本体ケース1と制御ケース11との間の隙間、および本体ケース1の天面であるケース天面27と、このケース天面27に位置するスイッチ部26との間の隙間を介して室内と連通しており、開口部16は、本体ケース1と制御ケース11との間の隙間、および吸気口3を介して室内と連通している。
【0022】
すなわち、第2の制御ケース14の天面には、第1の制御ケース13の第1の天面部13aとの間に隙間部15を有して覆うように延びた第2の天面部14aを備え、第2の制御ケース14の下部には、開口部16を備えており、これら隙間部15と開口部16は、室内と連通したものであるので、制御手段10から発生する発熱は、第1の制御ケース13の第1の天面部13aと、第2の制御ケース14の第2の天面部14aとの間の隙間部15から上昇気流となり室内へ流れ出すと共に、第2の制御ケース14下部の開口部16より室内の空気が流入することにより、制御ケース11内を冷却することができる。
【0023】
これらの結果により、静電霧化装置の制御基板部分の冷却を効率よく行うことできるものである。
【0024】
また、制御ケース11である第2の制御ケース14の第2の天面部14aは、第1の制御ケース13の第1の天面部13aより面積が大きいものである。具体的には、第2の天面部14aは略四角平板形状で、第1の天面部13aの周縁部より外周方向に延びた形状である。
【0025】
すなわち、第2の制御ケース14の第2の天面部14aは、第1の制御ケース13の第1の天面部13aより面積が大きく、第2の天面部14aは略四角平板形状で、第1の天面部13aの周縁部より外周方向に延びた形状であるので、誤って水を本体ケース1の上部にこぼした場合に、隙間部15から制御ケース11内への水の浸入を抑制することができる。
【0026】
また、制御ケース11である第1の制御ケース13の第1の天面部13aは、本体ケース1の背面側から前面側方向において下向きに傾斜したものである。
【0027】
すなわち、誤って水を本体ケース1の上部にこぼし、第1の制御ケース13の第1の天面部13aに滴下した場合に、第1の天面部13aは、本体ケース1の背面側から前面側方向において下向きに傾斜しているので、隙間部15から制御ケース11内への水の浸入を抑制することができる。
【0028】
また、制御手段10は、静電霧化手段7を動作させる静電霧化制御基板部17と、送風手段4を動作させる送風制御基板部18とから形成し、静電霧化制御基板部17は、送風制御基板部18より上に位置する構成としたものである。具体的には、制御ケース11内に静電霧化制御基板部17および送風制御基板部18が、本体ケース1の前面側側面12に対向すると共に、同一垂直面上で、静電霧化制御基板部17が送風制御基板部18の上部に位置するものである。ここで、静電霧化制御基板部17の発熱量は、送風制御基板部18の発熱量より大きいものである。
【0029】
すなわち、発熱量の大きい静電霧化制御基板部17が、送風制御基板部18より上に位置し、第1の制御ケース13の第1の天面部13aと、第2の制御ケース14の第2の天面部14aとの間の隙間部15に近いので、送風制御基板部18への発熱の影響を抑制し、効率よく隙間部15から室内へ上昇気流によって出すことができる。つまり、静電霧化制御基板部17による送風制御基板部18の温度上昇を抑制できるので、送風制御基板部18の熱による劣化を低減することができる。
【0030】
また、制御ケース11の隙間部15と開口部16は、静電霧化制御基板部17および送風制御基板部18の部品側に位置する構成としたものである。具体的には、静電霧化制御基板部17は、静電霧化制御基板17aと静電霧化制御部品17bとから形成し、この静電霧化制御部品17bは、静電霧化制御基板17aの本体ケース1の前面側、つまり、静電霧化制御基板17aと第1の制御ケース13との間に位置するものである。同様に、送風制御基板部18は、送風制御基板18aと送風制御部品18bとから形成し、この送風制御部品18bは、送風制御基板18aの本体ケース1の前面側、つまり、送風制御基板18aと第1の制御ケース13との間に位置するものである。ここで、制御ケース11の隙間部15と開口部16は、静電霧化制御基板17aおよび送風制御基板18aと第1の制御ケース13との間に位置するものである。
【0031】
すなわち、制御ケース11の隙間部15と開口部16は、静電霧化制御基板17aおよび送風制御基板18aと第1の制御ケース13との間に位置するので、隙間部15と開口部16とを結ぶ略直線上に、静電霧化制御部品17bおよび送風制御部品18bが位置するものである。結果として、開口部16から隙間部15へ流れる空気によって、静電霧化制御部品17bおよび送風制御部品18bを効率的に冷却することができる。
【0032】
また、静電霧化制御基板部17は、高電圧印加部である高電圧発生部分19を備え、この高電圧発生部分19を覆うように放熱カバー20を設けている。この放熱カバー20は、高電圧発生部分19の本体ケース1における上面側である高電圧発生上面部19aを覆う放熱カバー上面部20aと、高電圧発生部分19の本体ケース1における前面側である高電圧発生前面側面部19bを覆う放熱カバー前面側面部20bと、高電圧発生部分19の本体ケース1における下面側である高電圧発生下面部19cを覆う放熱カバー下面部20cとから形成している。放熱カバー上面部20aは、高電圧発生部分19の高電圧発生上面部19aとの間に隙間21を備え、放熱カバー前面側面部20bは、高電圧発生部分19の高電圧発生前面側面部19bとの間に隙間22を備え、放熱カバー下面部20cは、高電圧発生部分19の高電圧発生下面部19cと接触したものである。高電圧発生部分19の一例としては、高圧トランスである。
【0033】
すなわち、放熱カバー上面部20aは、高電圧発生部分19の高電圧発生上面部19aとの間に隙間21を備え、放熱カバー前面側面部20bは、高電圧発生部分19の高電圧発生前面側面部19bとの間に隙間22を備え、放熱カバー下面部20cは、高電圧発生部分19の高電圧発生下面部19cと接触しているので、高電圧発生部分19の高電圧発生下面部19cからの発熱の一部が、放熱カバー下面部20cから放熱カバー前面側面部20b、放熱カバー上面部20aへ熱伝導する。つまり、高電圧発生部分19の高電圧発生下面部19cからの発熱の一部は、高電圧発生下面部19cの面積より大きい放熱カバー20から放熱されるので、効率よく放熱できる。結果として、高電圧発生部分19の温度上昇を抑制できる。
【0034】
また、放熱カバーは、金属で形成したものである。これにより、高電圧発生部分19の高電圧発生下面部19cからの発熱の一部が、放熱カバー下面部20cから放熱カバー前面側面部20b、放熱カバー上面部20aへ効率よく熱伝導する。つまり、高電圧発生部分19の高電圧発生下面部19cからの発熱の一部は、高電圧発生下面部19cの面積より大きい放熱カバー20から放熱されるので、効率よく放熱できる。結果として、高電圧発生部分19の温度上昇を抑制できる。
【0035】
また、第2の制御ケース14の本体ケース1における前面側面側である第2の前面側面部23から放熱カバー20へ延びた熱伝導部材24を備えたものである。具体的には、熱伝導部材24は、略四角平板形状で、制御ケース11である第2の制御ケース14の第2の前面側面部23から放熱カバー20の近傍へ延びたものである。
【0036】
これにより、高電圧発生部分19からの発熱の一部が、熱伝導部材24を介して、第2の制御ケース14の第2の前面側面部23へ伝わるので、第2の制御ケース14の第2の前面側面部23から放熱することができる。結果として、高電圧発生部分19の温度上昇を抑制できる。
【0037】
また、第2の制御ケース14の熱伝導部材24は、放熱カバー20の放熱カバー下面部20cに接触した構成である。具体的には、熱伝導部材24は、略四角平板形状で、制御ケース11である第2の制御ケース14の第2の前面側面部23から放熱カバー20の放熱カバー下面部20cの下部へ延び、放熱カバー下面部20cと接触したものである。
【0038】
これにより、高電圧発生部分19からの発熱の一部が、放熱カバー下面部20c、熱伝導部材24を介して、第2の制御ケース14の第2の前面側面部23へ伝わるので、第2の制御ケース14の第2の前面側面部23から放熱することができる。結果として、高電圧発生部分19の温度上昇を抑制できる。
【0039】
また、第2の制御ケース14は、本体ケース1における前面側面側に、本体ケース1と隙間25を有したものである。具体的には、本体ケース1の前面側面側である前面側側面12と第2の制御ケース14との間に、隙間25を有し、この隙間25は、室内と連通したものである。
【0040】
これにより、高電圧発生部分19からの発熱の一部が、放熱カバー下面部20c、熱伝導部材24を介して、第2の制御ケース14の第2の前面側面部23へ伝わり、この第2の前面側面部23から隙間25を介して放熱できるので、第2の制御ケース14の第2の前面側面部23から効率よく放熱することができる。結果として、高電圧発生部分19の温度上昇を抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上のように本発明は、吸気口と吹出口とを備えた略箱形状の本体ケースと、この本体ケース内に、前記吸気口から前記吹出口へ送風する送風手段と、静電霧化手段と、この静電霧化手段と前記送風手段とを動作させる制御手段とを設け、この制御手段を覆う制御ケースを前記本体ケースの前面側側面に備え、この制御ケースは、第1の制御ケースと第2の制御ケースとから形成し、前記第1の制御ケースは、前記本体ケースの背面側が開口した略箱形状で、前記第2の制御ケースは、前記本体ケースの前面側が開口した略箱形状であり、前記第2の制御ケースの天面には、前記第1の制御ケースの第1の天面部との間に隙間部を有して覆うように延びた第2の天面部を、前記第2の制御ケースの下部には、開口部を備え、前記隙間部と前記開口部は、室内と連通した構成であり、静電霧化装置の制御基板部分の温度上昇の低減を行うことができるものである。
【0042】
すなわち、第2の制御ケースの天面には、第1の制御ケースの第1の天面部との間に隙間部を有して覆うように延びた第2の天面部を備え、第2の制御ケースの下部には、開口部を備えており、これら隙間部と開口部は、室内と連通したものであるので、制御手段から発生する発熱は、第1の制御ケースの第1の天面部と、第2の制御ケースの第2の天面部との間の隙間部から上昇気流となり室内へ流れ出すと共に、第2の制御ケース下部の開口部より室内の空気が流入することにより、制御ケース内を冷却することができる。
【0043】
これらの結果により、静電霧化装置の制御基板部分の温度上昇の低減を行うことができるものである。
【0044】
従って、家庭用や事務所用などの、静電霧化装置として活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 本体ケース
2 吹出口
3 吸気口
4 送風手段
5 背面側側面
6 フィルター
7 静電霧化手段
7a 放電電極
7b 対向電極
7c ペルチェ素子
7d 放熱フィン
8 吐出口
9 吸込口
10 制御手段
11 制御ケース
12 前面側側面
13 第1の制御ケース
13a 第1の天面部
14 第2の制御ケース
14a 第2の天面部
15 隙間部
16 開口部
17 静電霧化制御基板部
17a 静電霧化制御基板
17b 静電霧化制御部品
18 送風制御基板部
18a 送風制御基板
18b 送風制御部品
19 高電圧発生部分
19a 高電圧発生上面部
19b 高電圧発生前面側面部
19c 高電圧発生下面部
20 放熱カバー
20a 放熱カバー上面部
20b 放熱カバー前面側面部
20c 放熱カバー下面部
21 隙間
22 隙間
23 第2の前面側面部
24 熱伝導部材
25 隙間
26 スイッチ部
27 ケース天面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口と吹出口とを備えた略箱形状の本体ケースと、この本体ケース内に、前記吸気口から前記吹出口へ送風する送風手段と、静電霧化手段と、この静電霧化手段と前記送風手段とを動作させる制御手段とを設け、この制御手段を覆う制御ケースを前記本体ケースの前面側側面に備え、この制御ケースは、第1の制御ケースと第2の制御ケースとから形成し、前記第1の制御ケースは、前記本体ケースの背面側が開口した略箱形状で、前記第2の制御ケースは、前記本体ケースの前面側が開口した略箱形状であり、前記第2の制御ケースの天面には、前記第1の制御ケースの第1の天面部との間に隙間部を有して覆うように延びた第2の天面部を、前記第2の制御ケースの下部には、開口部を備え、前記隙間部と前記開口部は、室内と連通した構成である静電霧化装置。
【請求項2】
制御ケースである前記第2の制御ケースの前記第2の天面部は、前記第1の制御ケースの前記第1の天面部より面積が大きい構成である請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項3】
制御ケースである前記第1の制御ケースの前記第1の天面部は、前記本体ケースの背面側から前面側方向において下向きに傾斜した構成である請求項1または2のいずれかに記載の静電霧化装置。
【請求項4】
制御手段は、前記静電霧化手段を動作させる静電霧化制御基板部と、前記送風手段を動作させる送風制御基板部とから形成し、前記静電霧化制御基板部は、前記送風制御基板部より上に位置する構成である請求項1から3のいずれかに記載の静電霧化装置。
【請求項5】
制御ケースの前記隙間部と前記開口部は、前記静電霧化制御基板部および前記送風制御基板部の部品側に位置する構成である請求項1から4のいずれかに記載の静電霧化装置。
【請求項6】
静電霧化制御基板部は、高電圧発生部分を備え、この高電圧発生部分を覆うように放熱カバーを設け、この放熱カバーは、前記高電圧発生部分の前記本体ケースにおける上面側である高電圧発生上面部を覆う放熱カバー上面部と、前記本体ケースにおける前面側である高電圧発生前面側面部を覆う放熱カバー前面側面部と、前記本体ケースにおける下面側である高電圧発生下面部を覆う放熱カバー下面部とから形成し、前記放熱カバー上面部は、前記高電圧発生部分の前記高電圧発生上面部との間に隙間を備え、前記放熱カバー前面側面部は、前記高電圧発生部分の前記高電圧発生前面側面部との間に隙間を備え、前記放熱カバー下面部は、前記高電圧発生部分の前記高電圧発生下面部と接触した構成ある請求項1から5のいずれかに記載の静電霧化装置。
【請求項7】
放熱カバーは、金属で形成した請求項6に記載の静電霧化装置。
【請求項8】
第2の制御ケースの前記本体ケースにおける前面側面側である第2の前面側面部から前記放熱カバーへ延びた熱伝導部材を備えた請求項6または7のいずれかに記載の静電霧化装置。
【請求項9】
第2の制御ケースの前記熱伝導部材は、前記放熱カバーの前記放熱カバー下面部に接触した構成である請求項8に記載の静電霧化装置。
【請求項10】
第2の制御ケースは、前記本体ケースにおける前面側面側に、前記本体ケースと隙間を有した請求項1から9のいずれかに記載の静電霧化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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