説明

面光源装置及び表示装置

【課題】輝度を向上させて駆動電圧を節減した面光源装置及びこれを備えた表示装置を提供する。
【解決手段】下部基板と、下部基板を覆って下部基板と共に放電領域を形成する上部基板と、放電領域を区画して複数の放電ユニットを形成する複数の隔壁と、放電ユニットの両端に各々設置されて外部に露出された第1電源印加電極及び第2電源印加電極と、第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々設置された第1電極及び第2電極と、第1電源印加電極及び第2電源印加電極に塗布された誘電体層と、放電領域に形成された蛍光体層とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は 面光源装置及び表示装置に関し、より詳しくは輝度を向上させて駆動電圧を節減した放電型の面光源装置及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、急速に発展している半導体技術を中心にして、小型化、軽量化されながら性能がさらに向上した表示装置の需要が爆発的に増えている。
【0003】
このような表示装置の中で近来に脚光を浴びている液晶表示装置(LCD)は小型化、軽量化、更に低消費電力化などの利点を有していて既存のブラウン管(CRT)の短所を克服できる代替手段として順次に注目されてきたし、現在はディスプレイ装置が必要なほとんど全ての情報処理機器に装着されて使用されている。
【0004】
一般的な液晶表示装置は、液晶の特定の分子配列に電圧を印加して他の分子配列に変換させて、このような分子配列によって光変調する液晶セルの複屈折性、旋光性、2色性及び光散乱特性などの光学的性質の変化を視覚変化に変換するものとして液晶セルによる光の変調を利用して情報を表示するディスプレイ装置である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液晶表示装置の液晶表示パネルは、自ら発光できない受光素子であるので、液晶表示パネル下部から液晶表示パネルに光を提供するバックライトを備える。デジタルTVなど大型液晶表示装置ではバックライトとして複数のランプを使用するので、多くの部品が使用されて組立工程が複雑な問題点がある。また、外部衝撃に弱いランプの破損防止のためにバックライトアセンブリの厚さを増加させるので、全体的に液晶表示装置の厚さが増加する問題点がある。
【0006】
このような問題点を解決するために、内部にガスを注入し放電によって発光する面光源装置が開発された。このような面光源装置の中でガラス基板の外部に電極を配置した面光源装置の場合、0.7mm乃至2.0mm程度に厚いガラス基板を誘電体層として使用するので、ガラス基板での電圧降下が大きくて面光源装置に印加される電圧が高くて輝度が低いという問題点がある。
【0007】
このような問題点を解決するために、ガラス基板の内側面に電極を形成して電極上部に誘電体層を形成した面光源装置が研究されている。このような面光源装置は放電のための印加電圧は低いが、放電特性上輝度が低いという問題点がある。
【0008】
本発明は前述した問題点を解決するためのものであって、輝度を向上させて駆動電圧を節減した面光源装置を提供しようとする。
【0009】
また、本発明は前述した面光源装置を備えた表示装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するために、本発明による面光源装置は、下部基板と、下部基板を覆って下部基板と共に放電領域を形成する上部基板と、放電領域を区画して複数の放電ユニットを形成する複数の隔壁と、放電ユニットの両端に各々設置されて外部に露出された第1電源印加電極及び第2電源印加電極と、第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々設置された第1電極及び第2電極と、第1電源印加電極及び第2電源印加電極に塗布された誘電体層と、放電領域に形成された蛍光体層とを含む。
【0011】
ここで、面光源装置は、第1電極及び第1電源印加電極の間と、第2電極及び第2電源印加電極の間とに形成されたフリット層をさらに含み、第1電源印加電極及び第2電源印加電極の上部表面積は第1電極及び第2電極の上部表面積より大きいほうが好ましい。
【0012】
そして第1電極及び第2電極は空洞電極であるのが好ましく、少なくとも一つ以上は直六面体形態か、または円筒形態であり得る。
【0013】
また、第1電源印加電極及び第2電源印加電極は隔壁の間に独立されて設置され得る。
【0014】
そして一つの放電ユニット内の第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々複数の第1電極及び第2電極が設置され得る。
【0015】
また、第1電源印加電極及び第2電源印加電極は各々隔壁と交差する方向に沿って一体に形成され得る。
【0016】
ここで、第1電源印加電極及び第2電源印加電極はAg、Al、Au及びCuのうちのいずれか一つ以上の導電性金属で形成され、第1電極及び第2電極はNi-Mo系合金、Ni-Fe系合金及びNi-Fe-Cr系合金のうちのいずれか一つ以上の合金で形成されるのが好ましい。
【0017】
第1電極及び第2電極はNi-Fe合金で形成される場合は、Ni42%と残部にFe及び不純物を含むのが好ましい。
【0018】
本発明による面光源装置は、下部基板上に形成される反射層をさらに含み、反射層はAl2O3、TiO2及びSiO2のうちのいずれか一つ以上で構成される。
【0019】
隔壁の側面に排気トンネルが形成される。
【0020】
本発明による表示装置は、下部基板と、下部基板を覆って下部基板と共に放電領域を形成する上部基板と、放電領域を区画して複数の放電ユニットを形成する複数の隔壁と、放電ユニットの両端に各々設置されて外部に露出された第1電源印加電極及び第2電源印加電極と、第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々設置された第1電極及び第2電極と、第1電源印加電極及び第2電源印加電極に塗布された誘電体層と、放電領域に形成された蛍光体層とを含む面光源装置を具備するバックライトアセンブリと、バックライトアセンブリから光を供給される表示パネルとを含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明による面光源装置は、放電ユニットの両端に各々設置されて外部に露出された第1電源印加電極及び第2電源印加電極、そして第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々設置された第1電極及び第2電極を含むので、二次電子の放出が優れていて輝度及び輝度均一性を向上させて駆動電圧を節減できる。
【0022】
また、本発明による表示装置は、表示パネル、及び前述した面光源装置を具備するバックライトアセンブリを含むので、バックライトアセンブリの部品数が大きく減って製造工程が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施例による面光源装置の斜視図である。
【図2】図1のAA線に沿って切断した断面図である。
【図3】本発明の第2実施例による面光源装置の斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例による面光源装置の斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例による面光源装置の斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例による面光源装置の斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例による面光源装置を使用した表示装置の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1乃至図7を通じて本発明の実施例を説明する。この本発明の実施例は、単に本発明を例示するためのもので、本発明がこれに限定されるものではない。
【0025】
図1は本発明の第1実施例による面光源装置100の斜視図であって、上部基板101の一部分を切開してその内部を示す。図1に示した面光源装置100の構造は単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。従って、面光源装置100を他の構造形態に変形して形成することもできる。
【0026】
図1に示すように、本発明の第1実施例による面光源装置100は、下部基板103と、下部基板103を覆って下部基板103と共に放電領域を区画形成する上部基板101を含む。図1の切開面に示すように、下部基板103上には放電領域を細かく区画して複数の放電ユニットを形成する隔壁19が複数個形成される。各隔壁19の側面中央付近には、隔壁19を切り欠いたような排気トンネル191を形成して隔壁19で形成される各放電ユニットの圧力を均等に調節する。
【0027】
隔壁19の両端付近にある第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11は放電ユニットの両端に各々設置され、外部に露出されて各々第1電極14及び第2電極15に電圧を印加する。第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11はAg、Al、AuまたはCuのうちのいずれか一種以上の単味または合金導電性金属で形成されて、スパッタリング法またはペースト法を利用して形成できるので、その製造工程が簡単な利点がある。第1電源印加電極10または第2電源印加電極11上に各々位置する第1電極14または第2電極15は、第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11から各々電圧の印加を受けて電子を放出することによって放電を起こす。ここで、第1電極14及び第2電極15はNi-Mo系合金、Ni-Fe系合金及びNi-Fe-Cr系合金のうちのいずれか一種以上の合金で形成されるので、耐久性が良好である。特に、第1電極14及び第2電極15はNi-Fe合金で形成されることが好ましく、Ni42%と残部にFe及び不純物を含む。このような素材からなる第1電極14及び第2電極15を用いると、プラズマ密度を向上させて輝度を向上させることができる。
【0028】
上部基板101と下部基板103をフリットで結合した後、排気孔17を通じて内部を排気した後、Ar、Xeなどの放電ガスを注入して面光源装置100を製造する。このように製造した面光源装置100に電源を接続すると、第1電極14及び第2電極15から電子放出により放電ガスが励起されて紫外線が発生する。このように発生した紫外線は蛍光体層18を励起して可視光線を発生させる。放電領域に形成された蛍光体層18は紫外線と衝突時赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の光を出す物質が一様に分散されていて、紫外線との衝突によって白色光を放出する。下部基板103上には蛍光体層18下部に反射効率の高いAl2O3、TiO2、SiO2のいずれか一種以上で形成された厚膜ペーストからなる反射層16が設置されて、放出される光を上部基板101側に反射させる。
【0029】
第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11がアーク放電で損傷することを防止するために、第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11に誘電体層12を塗布する。誘電体層12は第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11の全表面に亙って塗布することが好ましく、比誘電率16〜20の誘電体ペーストを20〜500μmの厚さで形成する。その結果、放電時第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11の損傷を防止することができる。
【0030】
ここで、第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11の表面積は第1電極14及び第2電極15の表面積より大きいので、効率的に電圧を電極に印加することができる。第1電極14及び第2電極15は空洞電極であって、各々電子放出用ホールがX軸方向に沿って形成されてこの複数のホールが相互対向するので、電子放出が容易になる利点がある。このように一方がホール形態に開口された第1電極14及び第2電極15を通じて電子放出を容易にして、これにより放電ガスの放電効率を向上させることができる。図1に示した本発明の第1実施例では第1電極14及び第2電極15のうちの少なくとも一つ以上を直六面体形態で形成することができる。図1では第1電極14及び第2電極15が全て直六面体形態であると図示したが、これは単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。従って、第1電極14及び第2電極15のうちのいずれか一つだけ直六面体形態でも差し支えない。
【0031】
第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11は各々隔壁19の間に独立して設置される。このように複数の独立放電ユニットを隔壁19の間ごとに設置して別個に駆動される複数の放電ユニットを確保することができる。
【0032】
図2は図1のAA線に沿って切断した断面図であって、面光源装置100の内部から放電が起こる状態を矢印に示す。
【0033】
第1電極14及び第1電源印加電極10の間と、第2電極15及び第2電源印加電極11の間にはフリット層20が形成されて電極と電源印加電極を良好であるように接続させる。
【0034】
上部基板101と下部基板103はフリット13で結合されて隔壁で区画された放電ユニットを形成する。このように形成された放電ユニット内で内部にホールが形成された第1電極14及び第2電極15から電子が放出されて放電ユニット内で放電が起きて紫外線が発生する。このように発生した紫外線は放電ユニットの上下部に位置した蛍光体層18を励起して可視光線を発生させる。特に、放電ユニットの下部には反射層16が設置されて上部に可視光線を反射させるので、光の損失を最少化することができる。
【0035】
以下、本発明の第2実施例乃至第5実施例を通じて、本発明の多様な変形例をより詳細に説明する。以下、説明する本発明の変形例は単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。
【0036】
図3は本発明の第2実施例による面光源装置200の斜視図であって、第1電極24及び第2電極25の形態を変形した面光源装置を一部切開して示した図面である。
【0037】
図3に示した本発明の第2実施例による面光源装置200は、本発明の第1実施例による面光源装置での電極を除いてはその構造が同一なので、面光源装置200に対する詳細な説明を省略し、同一な部分には同一図面符号を使用して示す。
【0038】
図3に示したように、本発明の第2実施例による面光源装置200において、第1電極24及び第2電極25のうちの少なくとも一つ以上は円筒形態で形成できる。図3では第1電極24及び第2電極25を全て円筒形態で示したが、これは単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。従って、第1電極24及び第2電極25のうちのいずれか一つだけ円筒形態で形成してもよい。
【0039】
このように第1電極24及び第2電極25の形態を多様に変形することができて、長方形などで変形することもできる。円筒形形態の第1電極24及び第2電極25は加工時に内部にホールを形成すた方がさらに容易である利点がある。従って、製造工程がはるかに簡便である。
【0040】
図4は本発明の第3実施例による面光源装置300の斜視図であって、面光源装置300の一部分を切開して放電ユニットが形成された内部空間を示す。
【0041】
図4に示した本発明の第3実施例による面光源装置300は、本発明の第1実施例による面光源装置での電極を除いてはその構造が同一なので、面光源装置300に対する詳細な説明を省略し、同一な部分には同一図面符号を使用して示す。
【0042】
図4に図示したように、第1電源印加電極10及び第2電源印加電極11上には、各々複数の第1電極34及び第2電極35を形成できる。図4では第1電極34及び第2電極35を長方形形態で各々2つだけ図示したが、これは単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。従って、他の形態でも第1電極34及び第2電極35を変形することができて、電極を多数設置することもできる。
【0043】
図5は本発明の第4実施例による面光源装置400の斜視図であって、面光源装置400の一部を切開して内部の放電ユニットを示す。
【0044】
図5に図示したように、本発明の第4実施例による面光源装置400において、第1電源印加電極40及び第2電源印加電極41は、前述実施例において電源印加電極が隔壁19による区画ごとに独立して設置されたものとは異なり、各々隔壁19と交差する方向に沿って一体化するように形成される。図5ではその例示としてY軸方向に沿って第1電源印加電極40及び第2電源印加電極41が一体に形成された状態を示す。
【0045】
図5に示したように第1電源印加電極40及び第2電源印加電極41が一体に形成されるので、外部電源との連結が容易であるだけでなく、第1電極14及び第2電極15が一体に電気接続されて放電効率が良好な利点がある。このように形成された第1電源印加電極40及び第2電源印加電極41上には、誘電体層42が一体に塗布されて放電時第1電源印加電極40及び第2電源印加電極41を保護する。
【0046】
図6は本発明の第5実施例による面光源装置500の斜視図であって、面光源装置500の一部分を切開して放電ユニットが形成された内部空間を示す。
【0047】
図6に示した本発明の第5実施例による面光源装置500は、本発明の第4実施例による面光源装置での電極を除いてはその構造が同一なので、面光源装置500に対する詳細な説明を省略し、同一な部分には同一図面符号を使用して示す。
【0048】
図6に示したように、本発明の第5実施例による面光源装置500は、第1電源印加電極40及び第2電源印加電極41上に各々複数の第1電極34及び第2電極35を設置することができる。図6では各々2つの第1電極34及び第2電極35を設置しているものを示したが、これは単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。従って、第1電極34及び第2電極35を多数形成してもよい。
【0049】
このように、第1電極34及び第2電極35を複数形成することによって、第1電極34及び第2電極35から放出される二次電子を増加させ、プラズマ放電密度を増加させて放電効率を高めることができる利点がある。
【0050】
図7は本発明の第1実施例による面光源装置100を備えた表示装置1000の分解斜視図であって、大型TVなどに使用される直下型表示装置を示す。このような表示装置の構造は、単に本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。従って、他の構造の表示装置にも本発明を適用することができる。また、図7では表示パネルとして液晶表示パネルを示したが、これもまた本発明を例示するためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。
【0051】
図7に示した表示装置1000は、大別して、光を供給するためのバックライトアセンブリ700、及び光を供給を受けて画像が表示される表示パネル800を含む表示パネルアセンブリ900からなる。この外に、これらを固定支持するためのトップシャーシ600、モールドフレーム620及びボトムシャーシ640を備える。図7に示したバックライトアセンブリ700は表示パネルアセンブリ900に光を供給してガイドし、表示パネルアセンブリ900は画像が表示される表示パネル800を制御する。
【0052】
表示パネルアセンブリ900は表示パネル800、印刷回路基板(PCB)920及びテープキャリアパッケージ(TCP)940を含む。表示パネル800は複数のTFT(薄膜トランジスタ)を含んでなるTFT基板810とTFT基板810上部に位置するカラーフィルター基板830及びこれらの基板の間に注入される液晶(図示せず)で構成される。PCB920はTFT基板810上に実装されて表示パネル800を制御する。
【0053】
TFT基板810はマトリックス状の薄膜トランジスタが形成されている透明なガラス基板であり、ソース端子にはデータラインが連結され、ゲート端子にはゲートラインが連結されている。そしてドレイン端子には導電性材質として透明なITO(インジウムチンオキシド)を含んでなる画素電極が形成される。
【0054】
前述した表示パネル800のデータライン及びゲートラインはPCB920に連結され、PCB920から電気的な信号を入力すれば、TFTのソース端子とゲート端子に電気的な信号が入力され、これらの電気的な信号の入力によってTFTはターンオンまたはターンオフされて画素形成に必要な電気的な信号がドレイン端子に出力される。TCP940はPCB920と連結され、ここから映像信号を受信して表示パネル800のデータラインとゲートラインに各々駆動信号を印加する。
【0055】
TCP940は表示装置を駆動するための信号であるデータ信号、ゲート駆動信号、そしてこれら信号を適切な時期に印加するための複数のタイミング信号を発生させ、ゲート駆動信号及びデータ駆動信号を表示パネル800のゲートライン及びデータラインに各々印加する。
【0056】
一方、TFT基板810に対向してその上にカラーフィルター基板830が配置されている。カラーフィルター基板830は光が通過しながら所定の色が発現される色画素であるRGB画素が薄膜工程によって形成された基板であって、全面にITOからなる共通電極が塗布されている。TFTのゲート端子及びソース端子に電源が印加されて薄膜トランジスタが導通すれば、画素電極とカラーフィルター基板の共通電極の間には電界が形成される。このような電界によってTFT基板810とカラーフィルター基板830との間に注入された液晶の配列角が変化し、変化した配列角に従って光透過度が変更されて所望の画素を得るようになる。
【0057】
表示パネルアセンブリー900の下部には表示パネル800に均一な光を提供するためのバックライトアセンブリ700が備えられてバボトンシャーシ640上に受納されている。
【0058】
バックライトアセンブリ700は、ボトンシャーシ640に固定されて表示パネルアセンブリ900に光を供給する面光源装置100、面光源装置100から放出された光を拡散する拡散板740、そして面光源装置100からの光の輝度特性を確保して表示パネル800に提供するための光学シート720を含む。
【0059】
ボトムシャーシ640の背面には信号変換用印刷回路基板(図示せず)を設置する。図1には示さなかったが、信号変換用印刷回路基板(図示せず)は面光源装置100に電力を供給し、印刷回路基板420と接続しアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換して表示パネル800に提供する。
【0060】
トップシャーシ600はボトンシャーシ640の周縁に結合され、表示パネルアセンブリ900及びバックライトアセンブリ700を内部に受納して表示装置1000を構成する。このように面光源装置100を備えた表示装置1000はバックライトとして複数のランプが不必要なので、部品数が減少して全体的な組立工程が簡便になる利点がある。
【0061】
以上で説明したように、本発明による面光源装置では、第1電源印加電極及び第2電源印加電極の上部表面積は第1電極及び第2電極の上部表面積より大きいので、電極に電圧を効率的に印加できる。
【0062】
そして、第1電極及び第2電極は空洞電極であるので、第1電極及び第2電極からの電子放出が容易で放電が容易に行われる。
【0063】
また、第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つ以上は、長方形または円筒形態でなり得るので、その形態を多様に変形できる。
【0064】
第1電源印加電極及び第2電源印加電極は隔壁の間に独立されて設置され得る。
【0065】
一つの放電ユニット内の第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々複数の第1電極及び第2電極が設置されて電子放出がさらに容易であるので、より効率的に放電が行える。
【0066】
第1電源印加電極及び第2電源印加電極は各々隔壁と交差する方向に沿って一体に形成されるので、外部電極との電気的連結が容易である。
【0067】
第1電源印加電極及び第2電源印加電極はAg、Al、Au及びCuのうちのいずれか一つ以上の導電性金属で形成されるので、電気伝導性が優れていて電極の電圧印加が容易である。
【0068】
そして、第1電極及び第2電極はNi-Mo系合金、Ni-Fe系合金及びNi-Fe-Cr系合金のうちのいずれか一つ以上の合金で形成できるので、電子放出が容易になって放電性能が大きく向上する利点がある。さらに好ましくは、第1電極及び第2電極はNi-Fe合金で形成され、Ni42%と残部にFe及び不純物を含むことができるので、プラズマ密度を向上させて輝度を向上できる。
【0069】
また、下部基板上に形成された反射層をさらに含み、反射層はAl2O3、TiO2及びSiO2のある一つ以上で構成されるので、反射効率が優れていて光損失がほとんどなくて前面光を増加できる。
【0070】
隔壁の側面には排気トンネルが形成されて放電ユニット間の圧力を均一に調節できる。
【0071】
以上、本発明を前記のように説明したが、特許請求の範囲の概念と範囲を逸脱しない限り、多様な修正及び変形が可能であるということは、本発明の属する技術分野に従事する者は容易に理解することである。
【符号の説明】
【0072】
10 、11、40、41 第1、第2電源印加電極
12 誘電体層
13 フリット
14、15、24、25、34、35 第1、第2電極
16 反射層
17 排気孔
18 蛍光体層
19 隔壁
20 フリット層
42 誘電体層
100、200、300、400、500 面光源装置
101 上部基板
103 下部基板
191 排気トンネル
420 印刷回路基板
600 トップシャーシ
620 モールドフレーム
640 ボトムシャーシ
700 バックライトアセンブリ
720 光学シート
740 拡散板
800 表示パネル
810 TFT基板
830 カラーフィルター基板
900 表示パネルアセンブリ
920 PCB
940 TCP
1000 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部基板と、
前記下部基板を覆って前記下部基板と共に放電領域を形成する上部基板と、
前記放電領域を区画して複数の放電ユニットを形成する複数の隔壁と、
前記放電ユニットの両端に各々設置されて外部に露出された第1電源印加電極及び第2電源印加電極と、
前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々設置された第1電極及び第2電極と、
前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極に塗布された誘電体層と、
前記放電領域に形成された蛍光体層
とを含むことを特徴とする面光源装置。
【請求項2】
前記第1電極及び前記第1電源印加電極の間と、前記第2電極及び前記第2電源印加電極の間とに形成されたフリット層をさらに含み、前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極の上部表面積は前記第1電極及び第2電極の上部表面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項3】
前記第1電極及び前記第2電極は空洞電極であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項4】
前記第1電極及び前記第2電極のうちの少なくとも一つ以上は直六面体形態であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項5】
前記第1電極及び前記第2電極のうちの少なくとも一つ以上は円筒形態であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項6】
前記第1電源印加電極及び前記第2電源印加電極は前記隔壁の間に独立されて設置されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項7】
一つの前記放電ユニット内の前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々複数の第1電極及び第2電極が設置されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項8】
前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極は各々前記隔壁と交差する方向に沿って一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項9】
前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極はAg、Al、Au及びCuのうちのいずれか一つ以上の導電性金属で形成されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項10】
前記第1電極及び第2電極はNi-Mo系合金、Ni-Fe系合金及びNi-Fe-Cr系合金のうちのいずれか一つ以上の合金で形成されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項11】
前記第1電極及び第2電極はNi-Fe合金で形成され、Ni42%と残部にFe及び不純物を含むことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項12】
前記下部基板上に形成された反射層をさらに含み、前記反射層はAl2O3、TiO2及びSiO2 のいずれか一つ以上で構成されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項13】
前記隔壁の側面に排気トンネルが形成されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項14】
下部基板と、前記下部基板を覆って前記下部基板と共に放電領域を形成する上部基板と、前記放電領域を区画して複数の放電ユニットを形成する複数の隔壁と、前記放電ユニットの両端に各々設置されて外部に露出された第1電源印加電極及び第2電源印加電極と、
前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極上に各々設置された第1電極及び第2電極と、前記第1電源印加電極及び第2電源印加電極に塗布された誘電体層と、前記放電領域に形成された蛍光体層とを含む面光源装置を具備するバックライトアセンブリと、
前記バックライトアセンブリから光を供給される表示パネル
とを含むことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−34974(P2011−34974A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219418(P2010−219418)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【分割の表示】特願2005−273268(P2005−273268)の分割
【原出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【Fターム(参考)】