説明

面発光体装置の表示画面を用いる印刷物シート及びマスキング表示システム

【課題】電源を入れたテレビ等の面発光体装置の表示画面に表示された動画画像を変更せずに、また文字、図形、模様、絵画、写真等で構成された印刷物シートを表示画面の前面に接着するだけの装置で前記シートの静止したデザイン図形等があたかも動いているような錯角を与え、かつネオンやイルミネーション風な点滅の癒し効果を引き出し臨場感のある新しい動画画像を構築する。あるいは同一色でない予測不可能な構成の発光色を表示可能とする面発光体装置の表示画面を用いた印刷物シート及びマスキング表示システムを提供することである。
【解決手段】透過率が0と100パーセントに構成する印刷、加工方法を用いて、占有率を変えた光路の図形と吸着、粘着の透明部材を設けておく。デジタルは光路の透過、遮蔽ピクセルのビットで構成された図形を内臓したレイヤーシステムを最前面に設けてく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は面発光体装置の表示画面を用いる印刷物シート及びマスキング表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテレビ、パソコン、携帯電話端末、PDF、液晶表示装置のディスプレーの表示画面を用いる印刷物は前記装置の表示画面の保護あるいは光りを偏光するために印刷物を貼って用いていた。また、広告表示装置の表示画面は蛍光灯による内照装置の光源部材を隠した静止画像の印刷物による表示画面であったり、あるいは光源を用いたネオン管や、電解発光パネルは同一色による繰り返し点滅の光源による動画面構成が一般的である。
【0003】
しかしながら上記装置の表示画面に接着し、表示された元の動画画像を変更せずに新たな動画画像を構築し、また印刷物シートの静止した図形等が動く図形に変化する。あるいは同一色でない予測不可能な構成の発光色を表示可能とする上記装置の表示画面を用いた印刷物シート及びマスキング表示システムは存在していなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、電源を入れたテレビ等の面発光体装置の表示画面に表示された動画画像を変更せずに、また文字、図形、模様、絵画、写真等で構成された印刷物シートを表示画面の前面に接着するだけの装置で前記シートの静止したデザイン図形等があたかも動いているような錯角を与え、かつネオンやイルミネーション風な点滅の癒し効果を引き出し臨場感のある新しい動画画像を構築する。あるいは同一色でない予測不可能な構成の発光色を表示可能とする面発光体装置の表示画面を用いた印刷物シート及びマスキング表示システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の課題を解決するために本発明者は鋭意研究の結果以下の手段をとった。すなわち紙、あるいは不透明合成樹脂から構成されている印刷面を有する印刷物シートにおいて文字、図形、模様、絵画、写真等に孔を用い、及びデザイン図形等の孔を介する光りの入射光路の透過率が0パーセントと100パーセントに構成される切り抜きによる加工方法を用いて、さらにテレビ等の表示画面に表示された動画画像の放つ光りが入射できる窓の孔と放たれた光りを遮断する面を設ける。デザイン図形はシート面積において前記加工方法よる孔の占める割合の透過孔と遮蔽面が占める割合の入射光路の占有率を変えたデザイン図形であればよい。
【0006】
あるいは、請求項3に記載の発明は、透明合成樹脂から構成されている印刷面を有する印刷物シートにおいて上記記載のデザイン図形等の面を介する光りの入射光路の透過率が0パーセントと100パーセントに構成される印刷インキあるいは印刷方法を用いて、さらにテレビ等の表示画面に表示された動画画像の放つ光りが入射できる窓の面と放たれた光りを遮断する面を設ける。デザイン図形は前記印刷方法よるインキがのらない面の透過面とインキがのった面の遮蔽面がシート面積においてデザイン図形の占める割合の入射光路の占有率を変えたデザイン図形であればよい。
【0007】
そして上記各シートはテレビ等の表示画面に接着するために入射光路の透過孔あるいは透過面を塞がない透明吸着層及び透明粘着層を設けておけば吸着層及び粘着層を介しても前記表示画面の動画画像の放つ光りの入射することが可能となる。
【0008】
また、上記各シートの吸着層及び粘着層において吸着層を粘着層の上部に設けておけばテレビ等の表示画面に自在な貼り剥しが可能となる。また粘着層は孔のデザイン図形等によりできる孤立図形が切り抜き加工のおり、あるいは前記シートの剥離層を剥がしたとき崩れて落下しないように粘着層を設けておけばいろいろなデザイン図形等が可能となる。
【0009】
また、上記各シートの形状は必要に応じて四角いシートであったり、ロールであってもよい。ロール形状であればデザイン図形等を連動し巻取って使うことが可能である。
【0010】
そして上記各シートはテレビ、パソコン、携帯電話端末、PDF、プラズマ、液晶の各表示装置の画面に表示された動画画像が放つ光りを用いた構成物を作成することを目的としているので上記のどちらのシートも前記各表示装置の表示画面に接着し使うことが可能である。
【0011】
また、上記シートのマスキング表示システムはテレビ、パソコン、携帯電話端末、PDF、プラズマ、液晶の各表示装置の表示画面に表示された動画画像が放つ光りを用いた構成物を作成することを目的としているのでデジタルのビットで構成された図形等により光が入射できる透過ピクセルと光を遮断する遮蔽ピクセルを有する内臓レイヤー図形を前記装置が放つ光りの前面にシステム化し設けておけば使うことが可能である。
【発明の効果】
【0012】
以上述べたよう記載の本発明に係る印刷物シート及びマスキング表示システムによると、印刷物シート及びマスキング表示システムは孔及び面によるデザイン図形の入射光路の占有率を0パーセントに近づけたシートを貼り剥がし自在にテレビ等の表示画面に装着することにより見る人の目を休める効果を奏する。
【0013】
また、光源は前面の透過孔、透過面、遮蔽面を有するデザイン図形により孔及び面から入射する背面の表示画面のカラー動画画像が動いたり変化することでネオンやイルミネーション風の光源発光システムとして癒し効果を奏する。
【0014】
また、デザイン図形等の孔及び面の構成によりアニメーションや動画紙芝居及び動画絵画等の美術品や玩具等として楽しむことができるという効果を奏する。
【0015】
また、マスキング表示システム装置としての印刷物シートは入射光路の孔及び面の図形の占有率を100パーセントに近づけることにより、テレビ等の受信者側が操作できなかった表示画面の形を円形やだ円形、あるいはハート形等、従来の四角形の表示画面だけでなく形のトリミングを自由自在に選択できる装飾画面として創作できる効果を奏する。
【0016】
また、前記装置に接着した上記シートは広告物として室内でのネオン広告、屋外では固定された広告はもとより移動するネオン広告あるいはパレードのイルミネーションの広告物としての効果を奏する。
【0017】
また、マスキング表示システムはテレビ、パソコン、携帯電話端末、PDF、プラズマ、液晶等の装置に内臓することにより幼児等に有害な発信画像、あるいは電源を切らないかぎり一方的に目に入ってしまう前記装置画像を制御することが可能である効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に実施例を示す。
【実施例】
【0019】
以下さらに本発明の好適な第1の実施形態を添付図面の図1から図5に基づいてさらに詳しく説明する。ここにおいて、図1は特許請求の範囲第1項記載の印刷物シートの断面図、図2は印刷物シートをテレビ装置の表示画面に介装した光源の光路断面図、図3はテレビ装置の表示画面における動画画像の正面図、図4は介装途中の印刷物シートのデザイン図形とテレビ装置の表示動画画像の正面図、図5は表示動画画像面に介装した印刷物シートに新しく構築された動画画像の正面図である。
【0020】
図1は1、1a、1bが印刷面を有するシートであって不透明合成樹脂から構成されている。11は印刷、加工され完成した本発明の印刷物シートである。5、5a、5bはインキがのったインキ層であり文字や装飾図形が印刷され、1、1a、1bと同様に放たれた光りの光路を遮断する遮蔽面を兼ねている。
【0021】
4は表示画面に接着させる前に剥がす不透明部材であり3の保護も兼ねている。3は前記画面に貼り剥がし自在に接着させ、接着材の痕跡が残らない透明部材である。2は透明な接着部材で1、1a、1bの面と3の面を接続するものである。
【0022】
6、6aが1と5を半抜き加工することによりできる光路の窓である。
【0023】
1a、5aは半抜き加工のおり構成される孤立図形である。1a、5aはつなぎがないと半抜き加工のとき落下してしまうため上部2の接続で1a、5aの落下をくいとめることにより6、6aによるいろいろなデザイン展開が可能となる。よって11は光りが入射可能となる光路ができいろいろな図形の入射窓を有することができる。
【0024】
図2の7は画像等の光源を有するテレビ装置であり、上記手順により完成した11の4を剥がして7の表示画面に接着したときの6、6aを介して光が入射できる光路断面図である。8は7装置の放つ光りの画像元である。9は人の目である。8より放たれた8aと8dの光りは遮蔽面を有する1、1bによって入射を阻まれ、8b、8cは3、2が透明層であるために光りが入射でき9で見ることが可能となる。
【0025】
図3の7aは図2の7の正面図である。10が7aの表示画面に表示される11が用いる動く光り画像である。
【0026】
図4は11aが本発明の印刷物シートである。12aは4aを剥離していない星図形、12は4aを途中まで剥離したアルファベットA図形であり、図3の7a装置の前面に配置した11aの正面図である。11aに設けた星形の12aは入射窓ができないため元のままであり、またアルファベットAの12は星形の12aと異なり11aの4aを途中まで剥離したことにより、光りの入射窓ができ10を見ることが可能となる。
【0027】
図5は図4の4a全体を剥離し11aを7a装置の表示画面の全面に接着介装し、11bに新しく構築された光り画像の正面図である。図3による7a装置の表示画面に表示された元の10を変更せず新しい異なる12b、12cを構成し、11bの静止したアルファベットAと星形図形があたかも動いているような錯角を与え、かつネオンやイルミネーション風に点滅する動画画像を構築する。あるいは同一色でない予測不可能な構成の発光色を表示し、繰り返し構築される新しい光りの動画画像の12b、12cを見ることが可能となる。
【0028】
また、13が11bを7a装置の表示画面に用いるマスキングシステムの正面図でもある。
【0029】
なお、本発明は上記各実施形態になんら限定されるものではなく、例えば、上記他の実施形態において、11b及び図示していない特許請求の範囲第3項記載の11bをロール状態に構成した12のデザインを連動し、7aに装着しロールを巻取る装置にしてもよい。
【0030】
また、マスキング表示システム装置としても上記各実施形態になんら限定されるものではなく、例えば、13を屋内屋外とわず移動搭載装置、電子通信システム等の内臓ソフト装置にしてもよい。
【0031】
以上説明した構造によれば、1つの印刷物シートをテレビ等の面発光体装置の表示画面に接着するだけの簡単な装着で印刷面を有するシートの文字、図形、模様、絵画、写真の静止した図形があたかも動いているよう錯角を受け、かつネオン、イルミネーション風の点滅効果を引き出し臨場感を奏する動画画像に変換可能にする。また、電源を入れたまま面発光体装置の表示画面に表示された元の動画画像を変更せずに異なる新しい画像動画に変換可能にする印刷物シート及びマスキング表示システムの用途が広がるものである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】特許請求の範囲第1項記載の印刷物シートの断面図
【図2】印刷物シートをテレビ装置の表示画面に介装した光源の光路断面図
【図3】テレビ装置の表示画面における動画画像の正面図
【図4】介装途中の印刷物シートのデザイン図形とテレビ装置の表示動画画像の正面図
【図5】表示動画画像面に介装した印刷物シートに新しく構築された動画画像の正面図
【符号の説明】
【0033】
1、1a、1b 不透明体
2 粘着層
3 吸着層
4、4a 剥離層
5、5a、5b インキ層
6、6a 孔
7、7a 面発光本体
8、8a、8b、8c、8d 光源
9 人の目
10 動画画像
11、11a、11b 本発明シート
12、12a、12b、12c 図形
13 本発明システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙、あるいは不透明合成樹脂から構成されている印刷面を有するシートにおいて前記シートの背面に面発光体が配置され、前記光体の表示画面が放つ光源を用いて光りが入射できる光路の透過孔と放たれた光りを遮断する遮蔽面を設けたことを特徴とする印刷物シート及びマスキング表示システム。
【請求項2】
紙、あるいは不透明合成樹脂から構成されている印刷面を有するシートにおいて前記シートの孔のデザイン図形によりできる孤立図形が崩れて落下しないことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の印刷物シート及びマスキング表示システム。
【請求項3】
透明合成樹脂から構成されている印刷面を有するシートにおいて前記シートの背面に面発光体が配置され、前記光体の表示画面が放つ光源を用いて光りが入射できる光路の透過面と放たれた光りを遮断する遮蔽面を設けたことを特徴とする印刷物シート及びマスキング表示システム。
【請求項4】
上記各シートは吸着層と粘着層を有することを特徴とする特許請求の範囲第1、2あるいは3項記載の印刷物シート及びマスキング表示システム。
【請求項5】
上記各シートはロール状であって静止画像が連動する印刷面を有することを特徴とする特許請求の範囲第1、2、3あるいは4項記載の印刷物シート及びマスキング表示システム。
【請求項6】
印刷物シート及びマスキング表示システムはテレビ、パソコン、携帯電話端末、PDF、プラズマ、液晶の各装置の表示画面が放つ光源を用いた構成物を作成することを目的としていることを特徴とする特許請求の範囲第1、2、3、4あるいは5項記載の印刷物シート及びマスキング表示システム。
【請求項7】
マスキング表示システムは上記各装置及びリモコン装置にデジタルによるマスキング表示システムを内臓したデジタルシステムであることを特徴とする特許請求の範囲第1、3あるいは5項記載のマスキング表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−176248(P2008−176248A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−31247(P2007−31247)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(302021628)有限会社 スプリングマウス (4)
【Fターム(参考)】