説明

靱帯を再構成するための装置及び方法

【課題】靱帯を再構成するための方法及び装置の提供。
【解決手段】ボディと該ボディを通って延在する移植孔及び横断固定ピン孔とを備え、移植孔及び横断固定ピン孔の両方が、好ましくはボディの長さ方向軸に実質的に垂直に延在する、移植靱帯支持ブロックが提供される。移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内に支持し、ホスト骨の横断トンネルが移植靱帯支持ブロックの横断固定ピン孔と整列した状態でホスト骨内に横断トンネルを形成している間に、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内に挿入するための設置器具を更に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「靱帯を再構成するための装置及び方法」(代理人整理番号SCAN−2
CON)に関して、ポール・リーらにより2004年3月4日に出願された現在係属中の
従来の米国特許出願シリアル番号10/793,532号の部分継続出願であり、この部
分継続出願は、「靱帯を再構成するための装置及び方法」(代理人整理番号SCAN−2
)に関して、ポール・リーらにより2002年4月16日に出願された米国特許出願シリ
アル番号10/123,434号の継続出願であり、該継続出願は、「靱帯を再構成する
ための装置及び方法」(代理人整理番号SCAN−2)に関して、ポール・リーらにより
2001年10月1日に出願された米国仮特許出願シリアル番号60/326,351号
の利益を請求する。これらの3つの特許出願は参照したことで本願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して外科手術装置及び処置に係り、より詳しくは、靱帯を再構成するため
の外科手術装置及び処置に関する。
【背景技術】
【0003】
靱帯は、一つの骨から別の骨を接続する一片の繊維組織である。
【0004】
靱帯は、けが及び/又は事故の結果として、しばしば損傷を受ける(例えば、脱着、又
は、引き裂き若しくは破裂等)。損傷を負った靱帯は、不安定さを引き起こし、関節の適
切な運動を妨げ、苦痛をもたらし得る。
【0005】
損傷を負った靱帯を修復し又は代用するため様々な処置が開発された。使用される特定
の処置は、回復されるべき特定の人体に依存し、損傷の範囲に依存する。
【0006】
けが及び/又は事故の結果として頻繁に損傷を受ける一つの靱帯は、前十字靱帯(即ち
ACL)である。最初に図1及び図2を参照すると、ACL5が、頸骨10の頂部と大腿
骨15の底部との間に延在していることが理解される。損傷を受けたACLは、ひざ関節
の不安定性を引き起こし、大きな苦痛及び関節炎を引き起こし得る。
【0007】
移植靱帯交換を通して損傷を受けたACLを回復させるため、多数の処置が開発された
。一般に、図3を参照すると、これらのACL交換処置は、頸骨10を通して骨トンネル
20を掘り、大腿骨15へと骨トンネル25を掘る、各工程を備える。幾つかの場合には
、大腿骨のトンネル25は、メクラ穴の形態で末端表面30で終わってもよい。他の場合
には、大腿骨トンネル25又は大腿骨トンネル25の延長部は、大腿骨15を通って完全
に通過し得る。一旦、頸骨トンネル20及び大腿骨トンネル25が形成されたならば、採
取された又は人工的な靱帯又は腱からなる移植靱帯35は、頸骨トンネル20を通って通
過させられ、膝関節の内部を横断し、大腿骨トンネル25へと至らせられる。次に、移植
靱帯35の末端部は、大腿骨トンネル25に固定され、移植靱帯35の供給端部は、頸骨
トンネル20に固定される。
【0008】
現在のところ、骨トンネル内に移植靱帯を固定するための多数の様々な方法が存在して
いる。一つの方法は、移植靱帯を骨トンネルの反対側壁に対して打ち込むように干渉ねじ
40(図4)を使用することである。別の方法は、ボタン45及び縫合糸50(図5)を
用いて又は交差ピン55(図6)を用いて骨トンネル内で移植靱帯を吊り下げることであ
る。更に別の方法は、移植靱帯を骨トンネルを通して完全に通過させ、ねじ60及びワッ
シャ65(図7)を用いて又はステープル(図示せず)を用いて移植靱帯を骨の外側に付
けることである。
【0009】
ACL回復の「黄金律」は、一般に、所謂「骨−腱−骨」固定であると考えられている
。この処置では、膝蓋腱の移植は、自然のACLを取り替えるため使用される。採取され
た腱の両端部に取り付けられているものは、骨移植物であり、患者の膝小僧(即ち膝蓋腱
)から取られたものと患者の頸骨(即ち、膝蓋腱が通常頸骨に取り付けられる位置におい
て)から取られたものとである。移植靱帯は、一つの骨移植物が干渉ねじを用いて大腿骨
トンネル内で固定され、他方の骨移植物が別の干渉ねじを用いて頸骨トンネル内に固定さ
れている状態で、骨トンネル内に配備される。多年に亘って、この処置は、首尾一貫した
強力で信頼性のある靱帯修繕処置を与えてきた。しかし、この処理は、非常に侵襲性が高
いとみなされ、多くの場合には、苦痛を伴い、典型的には、膝に目障りな傷を残し、膝小
僧に実質的な空洞部を残す。
【0010】
その結果、最近では、例えば膝腱等の柔らかい組織移植の使用を組み込む代替処置が開
発された。しかし、膝腱等の軟組織移植は、骨トンネル内で安定化させることは困難であ
り得る。より詳しくは、膝腱を骨トンネルの反対側壁に対して侵略的に打ち込む干渉ねじ
の使用は、例えば移植滑り、腱の屈曲、組織壊死、及び、腱の切断等の問題を引き起こし
得る。更には、骨トンネル内に膝腱を吊り下げるため縫合糸のつり索(例えば、図5に示
されている)及び/又は交差ピン(例えば、図6に示されている)を使用することは、異
なる問題群を引き起こしかねず、例えば、縫合糸のつり索及び/又は交差ピンは、所謂「
風防ワイパー」効果で、移植靱帯が骨トンネル内を横方向に移動することを可能にする傾
向があり、これにより、移植靱帯とホスト骨との間の内部成長を妨げ、及び/又は、移植
組織への磨耗及び/又は他の損傷を引き起こす。更に加えて、膝腱を骨トンネル内で固定
するため交差ピンを使用すること(例えば、図6に示されている)は、なおも他の問題を
引き起こしかねない。例えば、膝腱を交差ピンに亘ってループにする際の困難性、交差ピ
ンが膝腱等の身体を通過する場合、通過したところで張力をかけている間に膝腱がその長
さに沿って引き裂かれるという問題等である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
以上の結果として、本発明の一つの目的は、靱帯を再構成するための改善された装置を
提供することであり、該装置は、例えば、同種移植片、自家移植片、異種移植片、生体工
学的な組織移植片又は合成移植片等の様々な軟組織移植片から移植靱帯が作られることを
可能にするように構成され、該移植片は、横断固定ピンを使用して適所に固定されること
が意図されている。
【0012】
本発明の別の目的は、靱帯を再構成するための改善された方法を提供することであり、
該方法は、例えば、同種移植片、自家移植片、異種移植片、生体工学的な組織移植片又は
合成移植片等の様々な軟組織移植片から移植靱帯が作られることを可能にするように構成
され、該移植片は、横断固定ピンを使用して適所に固定されることが意図されている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記及び他の目的は、本発明によって取り組まれる。本発明は、本発明の一つの好まし
い形態において、移植靱帯支持ブロックの提供及び使用を含んでおり、該移植靱帯支持ブ
ロックは、ボディと、該ボディを通って延在する、移植孔及び横断固定ピン孔とを備え、
移植孔及び横断固定ピン孔の両方はボディの長さ方向軸に実質的に垂直に延在する。本発
明の一つの好ましい形態では、本発明は、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内へと挿入
するための設置器具を更に備え、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内に支持しつつ、ホ
スト骨の横断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、ホ
スト骨内に横断トンネルを形成する。
【0014】
使用法の一つの好ましい方法では、移植靱帯は、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通
してループ形成され、移植靱帯支持ブロックは設置器具に取り付けられる。移植靱帯の2
つの自由端部は、張力の作用下で設置基部の基端部へと固定されるのが好ましく、これに
より移植靱帯の2つの自由端部を縛り合わせる。移植靱帯の2つの自由端部を制御するこ
とに加えて、この構成は、移植靱帯支持ブロックを設置器具へと保持させる。次に、設置
器具は、ループ形成された移植靱帯の2つの自由端部が頸骨トンネルを通って戻り延ばし
た状態で、移植靱帯支持ブロックを頸骨トンネルを通して膝関節の内部を横切って大腿骨
トンネル内へと進めるため使用される。次に、横断トンネルは、該横断トンネルが移植靱
帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、ホスト骨内に形成される。移植靱
帯支持ブロックは、移植靱帯支持ブロックを大腿骨トンネル内にピン止めすることによっ
て、即ち、横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロックの横
断固定ピン孔内へと進めることによって、適所に固定される。ループ形成された移植靱帯
の2つの自由端部は、設置器具から解放され、設置器具は、移植靱帯支持ブロックから取
り外され、設置器具が手術箇所から引き抜かれる。最終的に、ループ形成された移植靱帯
の2つの自由端部が頸骨に固定され、よって、ACLの修繕を完了する。所望の場合には
、頸骨の取り付けは、第2の移植靱帯支持ブロックを使用して実現することができる。
【0015】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するための装置が提供される
。該装置は、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、該
移植靱帯支持ブロックは、末端部、基端部、及び、前記末端部及び前記基端部の間に延在
する長さ方向軸を有するボディであって、該基端部は、骨トンネルを通した前記靱帯支持
ブロックの引き抜きを容易にするようにテーパーが形成されている前記ボディと、前記長
さ方向軸と交差して前記ボディを通って延在し、且つ、移植靱帯を収容するように構成さ
れた移植孔と、前記長さ方向軸と交差して前記ボディを通って延在し、且つ、横断固定ピ
ンを収容するように構成された横断固定ピン孔と、を備える。
【0016】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
(1) 移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、前記移植
靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、該移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル
に沿って引き抜き、移植靱帯が移植靱帯支持ブロックの移植孔を通してループ形成された
状態で該移植靱帯支持ブロックを進め、ホスト骨内に横断トンネルを形成して前記移植靱
帯支持ブロックが前記ホスト骨内で前記横断トンネルと整列させ、
(2) 横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ックの前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持
ブロックをピン止めする、各工程を備える。
【0017】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を修正するための方法が提供さ
れ、本方法は、
横断固定ピンを移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔及びホスト骨の横断トンネル
から引き抜くことによって、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内で取り外し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネルに沿って引き抜き、
前記支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列されるように、移植靱
帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
前記横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ック内の前記横断固定ピン内へと進めることによって前記移植靱帯支持ブロックを前記骨
トンネル内でピン止めする、各工程を備える。
【0018】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するための装置が提供され、
本装置は骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、前記移
植靱帯支持ブロックは、末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する
長さ方向軸とを有するボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通って
延在する移植孔であって、該移植孔は、前記長さ方向軸に沿って与えられた長さを持ち、
該与えられた長さは前記移植靱帯の与えられた断面寸法に実質的に等しい、前記移植孔と

前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを
通って延在する横断固定ピン孔と、
を備える。
【0019】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
移植靱帯の与えられた断面寸法に実質的に等しくなるようにサイズが定められた移植孔
を備えた移植靱帯支持ブロックを選択し、
前記移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の前記移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
横断トンネルが前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、ホス
ト骨に横断トンネルを形成し、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える。
【0020】
本発明の別の特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供され
、本方法は、
ホスト骨内に横断トンネルを形成し、
移植靱帯の与えられた断面寸法に実質的に等しくなるようにサイズが定められた移植孔
を備えた移植靱帯支持ブロックを選択し、
前記移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の前記移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える。
【0021】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するための装置が提供される
。本装置は、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、前
記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを通
って延在する横断固定ピン孔と、
基端部及び末端部を有する横断固定ピンであって、該基端部は、該横断固定ピンの前記骨
トンネルからの取り外しを援助するように内部タップ孔を形成する、前記横断固定ピンと

を備える。
【0022】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を修正するための方法が提供さ
れ、本方法は、
取り外し器具を横断固定ピン内の内部タップ孔と係合させ、
前記取り外し器具が横断固定ピン内の内部タップ孔と係合した状態で、前記骨トンネル
から前記横断固定ピンを引き抜き、移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネルに沿って引き
戻し、
移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと配置し、
前記横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ック内の前記横断固定ピン内へと進めることによって前記移植靱帯支持ブロックを前記骨
トンネル内でピン止めする、各工程を備える。
【0023】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムが提供さ
れ、該システムは、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備
え、前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、前記末
端部に設けられた第1の部分と、前記基端部に設けられた第2の部分であって、前記第1
の部分は該第2の部分よりも小さい前記第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部
分の間に構成された環状肩部と、を有する段付き固定ピンであって、前記第1の部分、前
記第2の部分及び前記環状肩部は、前記長さ方向軸に垂直な与えられた平面の断面におい
て与えられたプロフィールを形成する、前記段付き固定ピンと、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、を有す
る段付き横断トンネルドリルであって、該段付き横断トンネルドリルは、前記横断固定ピ
ン孔の経路と整列するように構成された前記骨トンネルの一部分を通して段付き横断トン
ネルを提供するように前記段付き固定ピンの前記与えられたプロフィールに対応し、前記
横断固定ピン孔は、前記長さ方向軸と交差して前記ボディを通って延在すると共に横断固
定ピンを収容するように構成されている、前記横断トンネルドリルと、
を備える。
【0024】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
段付き横断トンネルドリルを用いて前記ホスト骨内に段付き横断トンネルを形成し、該
段付き横断トンネルは前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列しており、
段付き横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ックの前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持
ブロックをピン止めする、各工程を備える。
【0025】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
段付き横断トンネルドリルを用いてホスト骨内に段付き横断トンネルを形成し、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記段付き横断トンネルと整列するよ
うに前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
段付き横断固定ピンを前記ホスト骨の前記段付き横断トンネルに沿って前記移植靱帯支
持ブロックの前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱
帯支持ブロックをピン止めする、各工程を備える。
【0026】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムが提供さ
れ、本システムは、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、設置器
具による係合のための少なくとも1つの要素とを有するボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを
通って延在する横断固定ピン孔と、
設置器具であって、該設置器具は、
ホルダーであって、該ホルダーは、
末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間に延在する長さ方向軸を有する
シャフトであって、該シャフトの前記基端部は前記ボディの前記少なくとも1つの要素と
係合するように構成された、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える前記ホルダーと、
前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイドであって、該
ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は
、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであっ
て、該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備え、該ドリルス
リーブは、深さマーカーを有し、前記張り出し部材の前記末端部及び前記ドリル部リーブ
の前記深さマーカーは、適切な横断トンネル深さを表示するように構成されている、前記
ドリルスリーブと、を備える、前記ドリルスリーブと、
を有する、前記ドリルガイドと、
を備える、前記設置器具と、
末端部及び基端部を有する横断トンネルドリルであって、該横断トンネルドリルの前記
末端部は、前記骨トンネルを通って横断骨トンネルを掘削するように前記ドリルスリーブ
を通って配置するように構成され、前記横断トンネルドリルは、前記基端部及び前記末端
部の間に配置されたマーカーを有し、前記横断トンネルドリル及び前記ドリルスリーブ上
の前記深さマーカーは、前記横断トンネルドリルの前記末端部の与えられた深さを表示す
るように構成されている、前記横断トンネルドリルと、
を備える。
【0027】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
ドリルガイドを前記移植支持ブロックに取り付けた状態で位置決めし、該ドリルガイド
は、張り出し部材と、該張り出し部材に移動可能に取り付けられ且つ深さマーカーを有す
るドリルスリーブと、を備えており、
前記張り出し部材内の前記ドリルスリーブを前記骨トンネルに向かって移動させ、前記
ドリルスリーブ上の前記深さマーカーを読み取ることにより、前記ドリルスリーブ及び前
記張り出し部材を用いて適切な横断トンネル深さを決定し、
横断トンネルドリルを配置されたマーカーに従った与えられた深さへと掘削することに
より、適切な横断トンネル深さへと前記ホスト骨内で横断トンネルを形成し、該横断トン
ネルは前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列しており、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える。
【0028】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
ドリルガイドを前記骨トンネル内に挿入されたリーマーに取り付けた状態で位置決めし、
該ドリルガイドは、張り出し部材と、該張り出し部材に移動可能に取り付けられ且つ深さ
マーカーを有するドリルスリーブと、を備えており、
前記張り出し部材内の前記ドリルスリーブを前記骨トンネルに向かって移動させ、前記
ドリルスリーブ上の前記深さマーカーを読み取ることにより、前記ドリルスリーブ及び前
記張り出し部材を用いて適切な横断トンネル深さを決定し、
横断トンネルドリルを配置されたマーカーに従った与えられた深さへと掘削することに
より、適切な横断トンネル深さへと前記ホスト骨内で横断トンネルを形成し、
前記リーマーを前記骨トンネルから取り外し、
移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通して移植靱帯をループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように前
記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進め、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える。
【0029】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムが提供さ
れ、本システムは、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、設置器
具による係合のための少なくとも1つの要素とを有するボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを
通って延在する横断固定ピン孔と、
設置器具であって、該設置器具は、
ホルダーであって、該ホルダーは、
末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間に延在する長さ方向軸を有する
シャフトであって、該シャフトの前記基端部は前記ボディの前記少なくとも1つの要素と
係合するように構成された、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える前記ホルダーと、
前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイドであって、該
ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は
、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであっ
て、該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備える、前記ドリ
ルスリーブと、
を備える、前記ドリルガイドと、
を有する、前記設置器具と、
末端部及び基端部を有する横断トンネルドリルであって、該横断トンネルドリルの前記
末端部は、前記骨トンネルを通って横断骨トンネルを掘削するように前記ドリルスリーブ
を通って配置するように構成され、前記横断トンネルドリルは、掘削を所定の深さに制限
するように前記ドリルスリーブと係合するように構成された停止要素を有する、前記横断
トンネルドリルと、
を備える。
【0030】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムが提供さ
れ、本システムは、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、前記末
端部に設けられた第1の部分と、前記基端部に設けられた第2の部分であって、前記第1
の部分は該第2の部分よりも小さい前記第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部
分の間に構成された環状肩部と、を有する段付き横断固定ピンであって、前記第1の部分
、前記第2の部分及び前記環状肩部は、前記長さ方向軸に垂直な与えられた平面の断面に
おいて与えられたプロフィールを形成する、前記段付き横断固定ピンと、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、を有す
る段付き横断トンネルドリルであって、該段付き横断トンネルドリルは、前記段付き横断
固定ピンの前記与えられたプロフィールを受け入れるように構成された前記骨トンネルを
通して段付き横断トンネルを提供するように前記団付き横断ドリルは該段付き横断固定ピ
ンの前記与えられたプロフィールに対応する、前記段付き横断トンネルドリルと、
末端部及び基端部を有する深さゲージであって、該深さゲージの前記末端部は、前記段
付き固定ピンの前記環状肩部に対応する前記段付き横断トンネルの一部分と係合するため
ドリルスリーブを通して配置するように構成され、前記深さゲージは、前記段付き固定ピ
ンの前記環状肩部に対応する前記一部分と骨表面との間の前記横断固定ピン孔の深さを表
示するように、前記末端部及び前記基端部の間に標識を有する、前記深さゲージと、
を備える。
【0031】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
張り出し部材に対するドリルスリーブの第1の組の深さマーカーの位置を読み取ること
によって適切な横断トンネル深さを決定し、
横断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、前記適切
な横断トンネル深さへと前記横断トンネルを掘削するように第2の組の深さマーカーを有
する横断トンネルドリルを使用して前記ホスト骨内に横断トンネルを形成し、
ドリルスリーブ上の第1の組の深さマーカーにより決定された適切な横断トンネル深さ
に基づいて横断固定ピンを選択することによって、骨トンネル内で移植靱帯支持ブロック
をピン止めし、選択された横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支
持ブロック内の横断固定ピン孔へと進める、各工程を備える。
【0032】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
張り出し部材に対するドリルスリーブ上の第1の組の深さマーカーの位置を読み取るこ
とによって適切な横断トンネル深さを決定し、
前記横断トンネルを前記適切な横断トンネル深さへと掘削するように第2の組の深さマ
ーカーを有する横断トンネルドリルを使用してホスト骨内に横断トンネルを形成し、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように前記移
植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
ドリルスリーブ上の第1の組の深さマーカーにより決定された適切な横断トンネル深さ
に基づいて横断固定ピンを選択することによって、骨トンネル内で移植靱帯支持ブロック
をピン止めし、横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロック
内の横断固定ピン孔へと進める、各工程を備える。
【0033】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
前記横断トンネルドリルの末端部から所定の距離で停止要素を有する該横断トンネルド
リルを使用して所定の深さへとホスト骨内で横断トンネルを形成し、前記停止要素は、横
断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、前記所定の深
さへの掘削を制限するようにドリルスリーブと係合するように構成されており、
横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロック
内の前記横断固定ピンへと進めることによって、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トン
ネル内でピン止めする、各工程を備える。
【0034】
本発明の更なる特徴によれば、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れ、本方法は、
横断トンネルドリルの末端部から所定の距離で停止要素を有する該横断トンネルドリル
を使用して所定の深さへとホスト骨内で横断トンネルを形成し、前記停止要素は、前記所
定の深さへの掘削を制限するようにドリルスリーブと係合するように構成されており、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように前
記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロック
内の前記横断固定ピンへと進めることによって、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トン
ネル内でピン止めする、各工程を備える。
【0035】
本発明の更なる特徴によれば、靱帯を再構成する際に使用するための装置が提供され、
本装置は、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、前記
移植靱帯支持ブロックは、
末端部、基端部、及び、前記末端部及び前記基端部の間に延在する長さ方向軸を有する
ボディであって、該基端部は、骨トンネルを通した前記靱帯支持ブロックの引き抜きを容
易にするようにテーパーが形成されている前記ボディと、
前記長さ方向軸と交差して前記ボディを通って延在し、且つ、移植靱帯を収容するよう
に構成された移植孔と、
横断孔が前記骨トンネルを通して掘削されるとき前記ボディを通して前記長さ方向軸と
交差する横断固定ピン孔を掘削するように構成された領域と、
を備える。
【0036】
本発明の上記及び他の目的並びに特徴は、添付図面を参照した本発明の好ましい実施例
の次の詳細な説明によって、より完全に開示され、明らかとなる。添付図面では、同様の
番号は同様の構成要素を指し示している。
【実施例】
【0037】
図8を参照すると、本発明の好ましい一形態を備える移植靱帯支持ブロック100が示
されている。移植靱帯支持ブロック100は、ボディ105と、移植孔110と、ボディ
105を通って延在する横断固定ピン孔115と、を備えている。このとき、移植孔11
0及び横断固定ピン孔115の両方は、ボディ105の長さ方向軸120に実質的に垂直
に延在しているのが好ましい。本発明の一つの好ましい形態では、移植孔110及び横断
固定ピン孔115は、ボディ105の直径を横断して延在し、移植孔110及び横断固定
ピン孔115は互いに実質的に平行に延びている。好ましくは、移植孔110は、横断固
定ピン孔115よりもボディ105の基端部125により接近して配置され、横断固定ピ
ン孔115は、移植孔110よりもボディ105の末端部130により接近して配置され
ている。本発明の一つの好ましい形態では、ボディ105の末端部は、
円形断面を持って
いる。該末端部は、楕円断面又は多角形断面(例えば、正方形、長方形又は三角形等)を
持つこともできる。一つの好ましい攻勢では、ボディ105の末端部は、ボディ105と
骨トンネルの壁との間の近接したインターフェースを提供するように、骨トンネルの直径
よりも僅かに小さくサイズが定められている。本発明の一つの好ましい形態では、ボディ
105の末端部130は、骨トンネルを通した移植靱帯支持ブロック100の前進を容易
にするようにテーパーが形成されている。本発明の好ましい形態では、ボディ105の基
端部は、移植孔110を通してループが形成され、そこから末端方向に延在する移植靱帯
のためのより多くの余地を提供するように、例えば135で示されたように、塑像されて
いる。ボディ105は、更に詳細を後述するように、ボディ105を適切な設置器具に取
り付けるための一対の凹部140も備えている。
【0038】
所望の場合には、移植靱帯支持ブロック100は、更に詳細が後述されるように、トウ
縫合糸を収容するための縫合糸孔145を備えていてもよい。
【0039】
更に加えて、所望の場合には、移植孔110の基端部は、移植孔110を通してループ
形成された移植靱帯のためのより外傷性が少ない受け表面を提供するように150で示さ
れるようにテーパーが形成されてもよく、及び/又は、横断固定ピン孔115の導入が横
断固定ピンの横断固定ピン孔115内への導入を容易にするように155で示されるよう
にテーパーがかけられていてもよい。
【0040】
ボディ105は、ポリマー、生体吸収性若しくは生体再構成可能材料、同種移植骨、金
属、セラミック、サンゴ、繊維複合物、前記したものの少なくとも1つを含む複合物等か
ら形成されてもよい。比較的強力な材料からボディ105を形成することにより、移植靱
帯を、ボディ105が比較的小さい場合又は孔110、115及び/又は145のうち1
つ以上がボディ105の周辺部にかなり接近して配置される場合でさえ、張力の作用下で
保持することができる。
【0041】
次に図9乃至図15を参照すると、移植靱帯支持ブロック100と関連して使用するこ
とができる設置器具200が示されている。設置器具200は、ホルダー205と、連係
するドリルガイド210とを備えている。
【0042】
ホルダー205は、その末端部に一対の指部220を有し、その基端部にハンドル22
5を有するシャフト215を備える。指部220は、設置器具200が、移植靱帯支持ブ
ロック100の基端部に形成された凹部140(図8)内に選択的に嵌合することにより
、移植靱帯支持ブロック100と対をなして該ブロックを解放可能に保持することを可能
にする。図9乃至12及び図14を参照せよ。本質的には、指部220及び凹部140は
、雄/雌の接続関係を備え、所望ならば、雄部材と雌部材との配置を逆にしてもよく(即
ち、支持ブロック100に雄部、ホルダー205に雌部)、又は、代替種類の接続手段(
例えば、つかみ器)を使用することもできる。好ましくは、1つ以上の縫合糸ポスト22
7が、ハンドル225に隣接したシャフト215の基端部に形成される。縫合糸ポスト2
27は、更に詳細を後述するように、移植靱帯の2つの自由端部を設置器具に固定するこ
とを可能にする。ハンドル225は、設置器具200がユーザーにより便利に把持される
ことを可能にする。ハンドル225は、ポスト孔230を備える。ポスト孔230は、更
に詳細を後述するように、ドリルガイド210がホルダー205に解放可能に固定される
ことを可能にしている。
【0043】
ドリルガイド210は、張り出し部材235を備え、該張り出し部材は、その末端部2
45に形成されたねじ切りボア240(図14)と、その基端部260に形成されたスロ
ット250(図9)及びポスト255と、を有する。ポスト255の端部は、例えば26
5に示されるように、ねじが切られている。
【0044】
張り出し部材の末端部245におけるねじ切りボア240(図14)は、ドリルスリー
ブ270を受け入れるようにサイズが定められている。ドリルスリーブ270は、その長
さに沿ったねじ切り部275を持ち、基端ヘッド部280で終わっている。ヘッド部28
0は、張り出し部材のねじ切りボア240内でドリルスリーブ270を手で回転させて張
り出し部材235の末端部245に対してドリルスリーブ270を移動させるため使用す
ることができる。管腔部285がドリルスリーブ270を通して延在する。
【0045】
スロット250及びポスト255は、張り出し部材235をホルダー205に解放可能
に取り付けることを可能にしている。より詳しくは、張り出し部材235は、張り出し部
材のスロット250(図13及び図14)にホルダーのシャフト215を嵌合させ、ナッ
ト290をポスト255のねじ切り端部265へと締め付けることによって、ホルダー2
05に取り付けることができる。
【0046】
後述されるように、移植靱帯支持ブロック100及び設置器具200は、横断固定ピン
と関連して使用することが意図されている。一つの好ましい横断固定ピン300が図16
に示されている。横断固定ピン300は、一般に、テーパーが付けられた末端部310で
終わっている中実シャフト305と、リブ付き(又は突起付き若しくはねじ切り)区分3
15と、を備えている。非円形ソケット320が、横断固定ピン300の基端部に形成さ
れ、該ソケットを用いて横断固定ピン300をドライバーによって係合させることができ
る。
【0047】
以下、本発明に従って達成されるACL再構成を説明する。
【0048】
第1に、外科手術箇所は、例えば、損傷を受けたACLを取り除くこと等によって、移
植靱帯に対して準備される。次に、ガイドワイヤ400(図17)は、頸骨10を通して
掘削し、膝関節の内部へと至る。好ましくは、ガイドワイヤ400は、大腿骨15(図1
8)の底部に届かない位置で停止される。次に、カニューレ挿入式頸骨ドリル500(図
19)は、ガイドワイヤ400上に支持され、頸骨10を通って掘削し、膝関節の内部へ
と至る(図20)。次に、カニューレ挿入式頸骨ドリル500は、ガイドワイヤを下って
引き抜かれ(図21)、頸骨トンネル20を残す。
【0049】
次に、ガイドワイヤ400は、大腿骨15の内部へと適切な距離、掘削される。所望の
場合には、ガイドワイヤ400は、以下に記載された理由のため、大腿骨15を貫通した
全行路に亘って、掘削してもよい(図22)。次に、カニューレ挿入式大腿骨ドリル60
0(例えば、エーコンドリル)は、ガイドワイヤ400(図22)に支持されて、膝関節
の内部を横断して、大腿骨トンネル20を通って通過され、大腿骨15内を掘削し、大腿
骨15の内部で停止される(図23)。カニューレ挿入式大腿骨ドリル600は、ガイド
ワイヤを戻って引き抜かれ、大腿骨トンネル25を残す(図24)。
【0050】
次に、移植靱帯35は、移植孔110を通して移植靱帯の一端部を螺合することにより
、移植靱帯支持ブロック100に取り付けられ、次に移植靱帯支持ブロック100が、凹
部140に指部220を着座させることにより、シャフト215の末端部に取り付けられ
る。移植靱帯35の2つの自由端部は、例えば、移植靱帯35の2つの自由端部を通して
縫合糸70を通過させ、ポスト227を縫合するように縫合糸を固定する(例えば巻き付
ける)ことによって、ピンと張られるのが好ましい。この構成は、移植靱帯35の2つの
自由端部を制御することを援助し、移植靱帯支持ブロック100をホルダー205に保持
することを援助する。次に、設置器具200は、移植靱帯支持ブロック100を押し、よ
って移植靱帯35を、頸骨トンネル20(図25)を通して、膝関節の内部を横断して、
大腿骨トンネル(図26)へと押し上げる。
【0051】
所望の場合には、移植靱帯支持ブロック100及び移植靱帯35を頸骨トンネル20を
通して膝関節の内部を横断して大腿骨トンネル25へと推し進めるため必要となる力の全
ては、設置器具200を末端方向に押すことによって供給することができる。代替例とし
て、ガイドワイヤ400が大腿骨15を貫通して完全に掘削した場合(例えば、図22に
示されているような場合)、並びに、ガイドワイヤ400の基端部が縫合小穴(例えば、
図23及び図24に示される縫合小穴405等)を備えている場合、縫合糸は、移植靱帯
支持ブロック100及び移植靱帯35を所定位置まで引っ張ることを援助するため使用す
ることができる。より詳しくは、縫合糸700(図25)は、移植靱帯支持ブロック10
0内の縫合孔145を通して及びガイドワイヤ400の縫合小穴405を通してループ形
成されてもよく、大腿骨15の頂部から延在するガイドワイヤ400で末端方向に引っ張
ることにより、縫合糸700を、移植靱帯支持ブロック100及び移植靱帯35を牽引し
て適所へと持ち上げることを援助するように使用することができる(図26)。そのよう
な構成は、移植靱帯支持ブロック100及び移植靱帯35を適所へと押すため設置器具2
00により分配する必要がある力の量を減少させる。
【0052】
一旦、移植靱帯支持ブロック100及び移植靱帯35が適所へと押し進められたならば
(図26)、ドリルスリーブ270は、大腿骨15(図27)と緊密に係合した状態へと
進められる。この作用は、大腿骨15に対して設置器具200を安定化させる。次に、横
断トンネルドリル(図28)は、大腿骨15の横方向部分を通して、移植靱帯支持ブロッ
ク100内の横断固定ピン孔115を通して、大腿骨15の中間部分へと横断トンネル7
5を掘削するため使用される。この点において、移植靱帯支持ブロック100及び設置器
具200(及びこれによってドリルスリーブ270)の方位が、凹部140内の指部22
0の係合により調整されるという事実に起因して、移植靱帯支持ブロック100(図28
)内の横断固定ピン孔115を通って横断トンネルドリル800が正確且つ首尾一貫して
差し向けられることが認められる。
【0053】
一旦、横断トンネルドリル800が使用されて横断トンネル75を掘削したならば、横
断トンネルドリル800は除去される(図29)。ドリルスリーブ70は緩められ、張り
出し部材210がホルダー205から取り外される(図30)。ドライバー325に取り
付けられた横断固定ピン300は、横断トンネル75へと進められ、移植靱帯支持ブロッ
ク100内の横断固定ピン孔115を横切り(図31)、大腿骨トンネル25内の移植靱
帯支持ブロック100(及びこれによって移植靱帯35)を固定する。横断固定ピン30
0の区分315がリブ付き又は突起付き又はねじが切られているかのいずれかに応じて、
該横断固定ピンは、木槌でドライバーの基端部を叩くことにより又はドライバーを回転さ
せることにより、及び/又は、それらの両方により、ドライバー325により進めること
ができる。次に、ドライバー325が取り外される(図32)。次に、移植靱帯35の2
つの自由端部は、ハンドルの縫合糸ポスト227から脱着され、ホルダー205が引き離
される(図33)。この点において、移植靱帯支持ブロック100は、横断トンネル75
及び横断固定ピン孔115における横断固定ピン300の存在に起因してホルダー205
が引っ込められるとき、大腿骨トンネル25内の位置に保持されることが認められる。最
終的に、移植靱帯35の2つの自由端部は、頸骨10に固定され、これによって、ACL
再構成手続きを完了する。
【0054】
上述した実施例では、横断固定ピン孔115(図8)は、ボディ105内に予め形成さ
れている。そのような構成は、一般に有利である。それは、移植靱帯支持ブロック100
が大腿骨トンネル内に配置された後、横断固定ピン300がボディ105を通って通過さ
れる前に、ボディ105を通して掘削する必要を無くすからである。更に加えて、横断固
定ピン孔115をボディ105内に予め形成することにより、横断固定ピン孔115は、
所望の形状を与えられる。例えば、それは、図8の155に示されるように、交差ピン孔
115への入口がテーパー形成されることを可能にし、横断固定ピン孔115において中
央横断固定ピン300を援助する。しかし、所望ならば、横断固定ピン孔115は、ボデ
ィ105内に予め形成されていなくてもよいことも理解されるべきである。代替例として
、手術時に、例えば、横断トンネルドリル800で横断トンネル75を形成するときボデ
ィ105を横切って掘削することにより、横断固定ピン孔115が自然位置に形成されて
もよい。横断固定ピン孔115が自然位置に形成されるべき場合、ボディ105が掘削可
能な材料から形成される必要があることは勿論である。更に加えて、横断固定ピン孔11
5が自然位置に形成されるべき場合、ボディ105は、比較的強固な材料から形成される
のが好ましい。横断固定ピン孔115の任意の置き間違え(即ち、中心からずれた配置)
がボディ105によって十分に許容されるからである。
【0055】
更に加えて、上記した実施例では、ボディ105の外側表面は、図8の135に示され
るように、大腿骨トンネル25内の移植靱帯と適合することを援助するように、移植孔1
10に近接して塑造される。図8では、135で実質的に平坦な表面を生成するように、
塑造が達成される。しかし、所望ならば、塑造は、例えば表面溝等の代替形状を提供する
ように達成することもできる。かくして、例えば、図34では、ボディ105は、移植孔
110と連通し且つ移植孔から基端方向に延在する一対の表面溝165を備えて示されて
いる。表面溝165は、移植靱帯が移植孔110から基端方向に延在するので、移植靱帯
の着座部分のための凹部を提供するようにサイズが定められている。
【0056】
また、上記した実施例では、ボディ105が、比較的滑らかな外側表面を有するものと
して示されている(例えば、図8参照)。しかし、所望ならば、ボディ105は、骨トン
ネル内でボディ105を安定化させるように、その側壁上に形成されたスパイク又はリブ
を有することができる。
【0057】
更には、上記開示された実施例では、ドリルスリーブ270は、ねじ接続部(即ち、ド
リルスリーブ270の外側のねじ切り部275及び張り出し部材235のねじ切りボア2
40)を介して、張り出し部材235に移動可能に接続されている。この構成は、張り出
し部材235にドリルスリーブ270を移動可能に固定する簡単でコスト効果のある方法
を提供する。しかし、所望の場合には、他の種類の構成も使用することができる。例えば
、図35及び図36を参照すると、ドリルスリーブ270は、張り出し部材235におい
てねじが切っていないボア240Aを通して摺動する、滑らか又はリブ付き又は丸みを帯
びた(例えば、こぶ付き)外部275Aを持つことができる。係止ピン235Aは、ドリ
ルスリーブ270との係合状態へと選択的に前進可能であり(ねじ切りボア235Bを通
して)、これによりドリルスリーブを張り出し部材に選択的に係止する。ドリルスリーブ
270を張り出し部材235に選択的に係止するための更に他の可能となる構成は、掘削
及びドリルスリーブの技術分野の当業者には明らかである。
【0058】
また、上記開示された実施例では、ドリルガイド210は、ポスト255及び締め付け
ナット290を介してホルダー205に解放可能に固定されるものとして示されている(
例えば、図14参照)。しかし、他の種類の接続部(例えば、「迅速」解放式機構)も、
ドリルガイド210をホルダー205に解放可能に固定するため使用することもできるこ
とを理解することができる。
【0059】
移植靱帯支持ブロック100及び移植靱帯35が大腿骨トンネル25内に配置される前
に横断トンネル75を形成することも可能である。より詳しくは、一つの可能な構成にお
いて、リーマードリルガイド200A(図37)を使用することもできる。リーマードリ
ルガイド200Aは、後述されたものを除いて、上述された設置器具200と実質的に同
一である。より詳しくは、リーマードリルガイド200Aは、リーマー205A及びドリ
ルガイド210を備える。リーマー205Aは、横断孔220Bを貫通させたその末端部
で円柱要素220A(図37及び図38)を持ち、ホルダー205上に好ましく設けられ
た縫合糸ポスト227を省略するという天を除いて、上述したホルダー205と実質的に
同一である。リーマー205Aは、(i)その円柱要素220Aが大腿骨トンネル25の
直径に略等しい直径を有し、(ii)ドリルガイド210がリーマー205Aに取り付け
られているとき、ドリルスリーブ270内の管腔部285がリーマー205Aの横断孔2
20Bと整列するように構成されている。
【0060】
移植靱帯支持ブロック100、ホルダー205及びリーマードリルガイド200Aは、
次の通り、ACL再構成を達成するため使用することができる。
【0061】
最初に、例えば、損傷を受けたACLを取り除くこと等によって、手術箇所が移植靱帯
のために準備される。次に、ガイドワイヤ400(図17)は、膝関節の内部を横切って
、頸骨10を通して掘削される。好ましくは、ガイドワイヤ400は、大腿骨15の底部
と係合するに及ばないところで停止される(図18)。次に、カニューレ挿入式頸骨ドリ
ル500(図19)がガイドワイヤに沿って下方に引き抜かれ(図21)、頸骨トンネル
20を残す。
【0062】
次に、ガイドワイヤ400は、大腿骨15の内部へと適切な距離だけ掘削する。次に、
カニューレ挿入式大腿骨ドリル600(例えば、図22に示される種類のエーコンドリル
)が、ガイドワイヤ400に支持され、頸骨トンネル20を通して通過され、膝関節の内
部を横切り、次に、大腿骨15内へと掘削され、大腿骨15の内部内で停止される。次に
、カニューレ挿入式大腿骨ドリル600は、ガイドワイヤに沿って下方に引き抜かれ、大
腿骨トンネル25を残し、最後にガイドワイヤ400が引き抜かれる(図39参照)。
【0063】
次に、リーマードリルガイド200Aは、その円柱要素220Aが、頸骨トンネル20
を通って膝の内部を横切り、大腿骨トンネル25内へと上方に進められるように、押し進
められる。この点において、リーマードリルガイド200Aが頸骨トンネル20及び大腿
骨トンネル25を通って進められるとき、その円柱要素220Aが、骨トンネルの両方を
拡径し、内部にある破片を一掃することが理解されるべきである。
【0064】
一旦、リーマードリルガイド200Aが適所へと押し進められたならば、ドリルスリー
ブ270は、大腿骨15との緊密な係合状態へと進められる。この作用は、大腿骨15に
対するリーマードリルガイド200Aを安定化させる。次に、横断トンネルドリル800
(図40)は、大腿骨15の横方向部分を通して、円柱要素220Aの横断孔220Bを
通して、大腿骨15の中間部分へと横断トンネル75を掘削するため使用される。この点
において、円柱要素220A及びドリルスリーブ270の相対配置がリーマー205Aと
のドリルガイド210の予め定義された係合状態により調整されるという事実に起因して
、横断トンネルドリル800は円柱要素220A(図40)内の横断孔220Bを通って
正確且つ首尾一貫して方向付けられることが理解される。
【0065】
一旦、横断トンネルドリル800が横断トンネル75を掘削するため使用されたならば
、横断トンネルドリル800は取り外される。次に、ドリルスリーブ270が緩められ、
リーマードリルガイド200Aが手術箇所から引き抜けられる(図41)。
【0066】
次に、移植靱帯35は、移植靱帯の一方の端部を移植孔110を通して螺合することに
より移植靱帯支持ブロック100に取り付けられ、次に、移植靱帯支持ブロック100は
、凹部140内に指部220を着座させることにより、シャフト215の末端部に取り付
けられる。移植靱帯35の2つの自由端部は、移植靱帯35の2つの自由端部を通して縫
合糸70を通過させ、次に、これらの縫合糸を縫合糸ポスト227に固定することにより
(例えば、巻き付けることにより)、ピンと張った状態に保持されるのが好ましい。この
構成は、移植靱帯35の2つの自由端部を制御することを援助し、移植靱帯支持ブロック
100をホルダー205に保持させる。次に、ホルダー205は、移植靱帯支持ブロック
100を押し、よって、移植靱帯35を押し、頸骨トンネル20を通して、膝関節の内部
を横切り、大腿骨トンネル25(図42)へと押し上げるため使用される。移植靱帯支持
ブロックが、頸骨トンネル25内を前進されたとき、又は、それが頸骨トンネル25内を
適切な距離だけ前進された後、それは、横断固定ピン孔115を横断トンネル75と整列
させるように、ハンドル225を必要に応じて回転させることにより必要に応じて回転さ
れる。そのような整列は、ハンドル225上に整列マーカー(例えば、図43に示された
整列マーカー225A)を提供することにより容易にすることができる。
【0067】
ドライバーに取り付けられた横断固定ピン300は、横断トンネル75へと進められ、
移植靱帯支持ブロック100(図44)内の横断固定ピン孔115を横切り、これによっ
て大腿骨トンネル25内に移植靱帯支持ブロック100(及びこれにより移植靱帯35)
を固定する。次に、ドライバー325が取り外される。次に、移植靱帯35の2つの自由
端部が、ハンドルの縫合糸ポスト227から脱着され、ホルダー205が引き抜かれる。
この点において、移植靱帯支持ブロック100が、ホルダー205が、横断トンネル75
内の横断固定ピン300及び横断固定ピン孔115の存在に起因して引き抜かれるとき、
大腿骨トンネル25内の適所に保持される。最終的には、移植靱帯35の2つの自由端部
は、頸骨10に固定され、これによりACL再構成処置を完了する。
【0068】
次に、図45及び図46を参照すると、本発明の一つの好ましい形態を備える、修正移
植靱帯支持ブロック1500が示されている。移植靱帯支持ブロック1500は、ボディ
1505と、移植孔1510と、ボディ1505を通って延在する横断固定ピン孔151
5とを備え、移植孔1510及び横断固定ピン孔1515の両方がボディ1505の長さ
方向軸1520に実質的に垂直な状態となっているのが好ましい。本発明の一つの好まし
い形態では、移植孔1510及び横断固定ピン孔1515が互いに実質的に平行な状態で
、ボディ1505を横切って直径方向に延在している。好ましくは、移植孔1510は、
横断固定ピン孔1515よりもボディ1505の基端部1525により接近して配置され
、横断固定ピン孔1515が、移植孔1510よりもボディ1505の末端部1530に
接近して配置される。本発明の一つの好ましい形態では、ボディ1505の末端部は、円
形断面を有する。それは、楕円断面又は多角形断面(例えば、正方形、長方形又は三角形
等)を持っていてもよい。一つの好ましい構成では、ボディ1505の末端部は、ボディ
1505と骨トンネルの壁との間に接近したインターフェースを提供するように、骨トン
ネルの直径よりも僅かに小さいサイズの断面を有する。本発明の一つの好ましい形態では
、ボディ1505の末端部1530は、骨トンネルを通る移植靱帯支持ブロック100の
前進を容易にするようにテーパーが形成されている。本発明の好ましい形態では、ボディ
1505の基端部は、移植孔1510を通ってループを形成し、そこから末端方向に延在
する移植靱帯のためのより多い余空間を提供するように、例えば、1535に示されるよ
うに、塑像される。ボディ1505は、ボディ1505を適切な設置器具に取り付けるた
めの1つ以上の凹部(図示しないが、好ましくはボディ(105)に設けられた凹部14
0に類似するか又は相似している)を更に備えている。
【0069】
所望ならば、移植靱帯支持ブロック1500は、詳細を更に後述するように、トウ縫合
糸を受け入れるための縫合糸孔1545を更に備えている。
【0070】
更に加えて、所望ならば、移植孔1510の基端部は、移植孔1510を通ってループ
がかけられた移植靱帯のためのより外傷性が少ないベアリング表面を提供するように15
50で示されるようにテーパーが形成されてもよく、及び/又は、横断固定ピン孔151
5への導入を容易にするように1555で示されるようにテーパーが形成されてもよい。
【0071】
ボディ1505は、ポリマー、生体吸収性又は生体再構成可能材料、同種移植片骨、金
属、セラミック、サンゴ、繊維複合物、前記した物のうち少なくとも1つ等を含む複合物
から形成することができる。比較的強力な材料からボディ1505を成形することにより
、移植靱帯は、ボディ1505が比較的小さい場合でさえ又は孔1510、1515及び
/又は1545のうち一つ以上がボディ1505の周囲部にかなり接近した状態で配置さ
れる場合に、張力の作用下で保持することができる。
【0072】
図45、図46A及び図46Bを更に参照すると、ボディ1505の基端部1525に
設けられたテーパー形成部分1560が示されている。テーパー形成部分1560は、例
えば操作が共通の修正のため同じものが必要とされる場合に、移植ブロック1505の骨
トンネルからの引き抜きを容易にする。これは、正方形のコーナーを備えた他の設計でが
、ボディが骨トンネルから基端方向に引き抜かれる場合に骨トンネル内で拘束する傾向が
あるため、この点で有利となっている。
【0073】
ここで、図46A及び図46Bを参照すると、移植靱帯の幅に実質的に等しい長さX(
図46A)を備えた移植孔1510を有するボディ1505が示されている。移植孔15
10は、ボディ105の移植孔110の長さYよりも短い開口部を提供し(図46B)、
トンネル壁と移植靱帯との接触を増大させる。
【0074】
本発明の好ましい実施例では、骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れる。本方法は、移植靱帯の与えられた幅に実質的に等しいサイズの移植孔を備えた移植
靱帯支持ブロックを選択する第1の工程を備えている。本方法は、移植靱帯支持ブロック
内の移植孔を通して移植靱帯をループ形成する工程を備えている。本方法は、移植靱帯支
持ブロックを骨トンネル内に前進させる更なる工程を備える。本方法は、横断トンネルが
移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、ホスト骨に横断トンネルを
形成する工程を備える。本方法の最終的な工程は、ホスト骨内の横断トンネルに沿って移
植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔内へと横断固定ピンを押し進めることによって、
移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内にピン止めする工程を備える。
【0075】
本発明の別の好ましい実施例では、骨トンネル内に移植靱帯を固定するための方法が提
供される。本方法は、ホスト骨内に横断トンネルを形成する工程を備える。本方法は、移
植靱帯の与えられた幅に実質的に等しくサイズが定められた移植孔を備えた移植靱帯支持
ブロックを選択する工程を備えている。本方法は、移植靱帯支持ブロック内に移植孔を通
して移植靱帯をループ形成する工程も備えている。移植靱帯支持ブロックは、移植靱帯支
持ブロック内の横断固定ピン孔が横断トンネルと整列するように骨トンネル内に進められ
る。最終的な工程は、ホスト骨内の横断トンネルに沿って横断固定ピンを、移植靱帯支持
ブロック内の横断固定ピン孔へと押し進めることによって、骨トンネル内に移植靱帯支持
ブロックをピン止めする工程を備えている。
【0076】
ここで図47及び図48を参照すると、本発明の好ましい実施例では、上述された横断
固定ピン300(図30)と類似の態様で使用するように構成された取り外し可能な横断
固定ピン1600(図47)が示されている。取り外し可能な横断固定ピン1600(図
47)は、概して、テーパー形成された末端部1610で終わっている中実シャフト16
05と、リブ付き(突起付き又はねじ切り)区分1615と、を備えている。ソケット1
620は、取り外し可能な横断固定ピン1600の基端部に形成され、これにより横断固
定ピン1600をドライバーにより係合することができる。ソケット1620は、回転式
ドライバー(例えば、六角ドライバー)又はマレット式ドライバーを収容するように構成
することができる。ソケット1620は、内部に形成された内部タップ孔1625を更に
備える。内部タップ孔1625は、横断骨トンネルから取り外し可能な固定ピン1600
の取り外しを援助するように、引き抜き器具1630(図48)と係合するように構成さ
れている。
【0077】
引き抜き器具1630は、概して、一方の端部にハンドル1640を有し、他方の端部
にねじ切り突起部1645を有するシャフト1635を備えている。ねじ切り突起部16
45は、取り外し可能な固定ピン1600内に形成された内部タップ孔1625と螺合す
るように構成されている。ねじ切り突起部1645が内部タップ孔1625に確実に嵌合
されるとき、取り外し可能な横断固定ピン1600を、ハンドル1640に適切な力を印
加することにより骨トンネルから引き抜くことができる。
【0078】
本発明の好ましい実施例では、骨トンネル内で移植靱帯を修正するための方法が提供さ
れる。本方法は、取り外し器具を横断固定ピンの内部タップ孔と係合させる工程を備える
。本方法は、内部タップ孔と係合した取り外し器具を用いて骨トンネルから横断固定ピン
を引き抜く工程を更に備える。本方法は、骨トンネル内に移植靱帯支持ブロックを再配置
する更なる工程を備えている。本方法は、ホスト骨内の横断トンネルに沿って横断固定ピ
ンを、移植靱帯支持ブロック内の横断ピン孔内に押し進めることにより骨トンネル内で移
植靱帯支持ブロックをピン止めする最終的な工程を備えている。
【0079】
ここで、図49を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、その末端部の第1の長
さに沿った幅狭い切削部分1710と、幅狭い切削部分1710の基端方向に第2の長さ
に沿った幅広い切削部分1715と、幅狭い切削部分1710及び幅広い切削部分171
5の連結部に形成された不連続部分1720と、を備えたシャフト1705を有する段付
き横断トンネルドリル1700が示されている。
【0080】
ここで、図50を参照すると、段付き横断トンネルドリル1700は、大腿骨15の横
方向部分を通して、骨トンネル25の一部分を通して、上述されたような大腿骨15の中
間部分内へと段付き横断トンネル1725(図50)を掘削するように使用される。横断
トンネル1725は、段付き横断トンネルドリル1700の幅狭い切削部分1710及び
幅広い切削部分1715に各々対応する、幅狭い部分1730及び幅広い部分1735を
備えている。横断トンネル1725内の段付き部分(図示せず)は、横断トンネル172
5内の段付き部分(図示せず)は、横断トンネルピン(図示せず)の前進を停止するため
環状肩部を提供する。
【0081】
本発明の好ましい実施例(図示せず)では、段付き横断トンネルドリル1700の一部
分のプロフィールを有する段付き固定ピンが提供される。段付き固定ピンは、その末端部
の幅狭い部分と、その基端部の幅広い部分との間で形成された環状肩部を備えて構成され
るのが好ましい。環状肩部は、横断トンネル1725の幅狭い部分1730内の段付き固
定ピンの幅狭い部分と、断トンネル1725の幅広い部分1735内の段付き固定ピンの
幅広い部分とを位置決めするように、横断トンネル1725内で既知の距離の所定位置で
段付き固定ピンを着座させることを可能にする。
【0082】
本発明の好ましい実施例では、骨トンネル内に移植靱帯を固定するための方法が提供さ
れる。本方法は、移植靱帯を移植靱帯支持ブロック(図示せず)内の移植孔を通してルー
プ形成する工程を備えている。本方法は、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル25内へと
推し進める工程を更に備える。本方法は、段付き横断トンネル1725(図50)が移植
靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔(図示せず)と整列した状態で、段付き横断トンネ
ルドリル1700(図49)でホスト骨15内に段付き横断トンネル1725(図50)
を形成する工程も備えている。本方法は、ホスト骨15内の横断トンネル1725に沿っ
て段付き横断固定ピン(図示せず)を移植靱帯支持ブロック(図示せず)の横断固定ピン
孔(図示せず)内へと押し進めることによって、骨トンネル25内で移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする最終的な工程を備えている。
【0083】
本発明の好ましい実施例では、設置器具は、ホスト骨15(図50)内に段付き横断ト
ンネル1725を形成する工程の前に、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内へと進める
ために使用される。好ましくは、設置器具は、ホスト骨に段付き横断トンネルを形成する
ため段付き横断トンネルドリルと共に使用される。
【0084】
本発明の別の好ましい実施例では、トウ縫合糸は、ホスト骨15(図50)内に段付き
横断トンネル1725を形成する工程の前に、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内へと
進めるために使用される。
【0085】
本発明の好ましい実施例では、骨トンネル内に移植靱帯を固定するための別の方法が提
供される。本方法は、段付き横断トンネルドリル1700(図49)を用いてホスト骨1
5内に段付き横断トンネルドリル1725(図50)を形成する第1の工程を備える。本
方法は、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通して移植靱帯をループ形成する次に続く工程を備えている。本工程の次に、移植靱帯支持ブロック(図示せず)内の横断固定ピン孔が段付き横断トンネル1725と整列されるように、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル25内に進める工程が実行される。本方法は、ホスト骨内の段付き横断トンネル1725に沿って段付き横断固定ピン(図示せず)を、移植靱帯支持ブロック(図示せず)の横断固定ピン孔(図示せず)内へと進めることによって、骨トンネル25内に移植靱帯支持ブロックをピン止めする最終的な工程を備えている。
【0086】
本発明の好ましい実施例(図示せず)では、段付き横断トンネルを形成し、移植靱帯を
移植孔を通してループ形成する工程に引き続いて、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内
に進めるために設置器具が使用される。
【0087】
ここで、図51A、51B及び52を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、全
体としてホルダー1745及びこれに連係するドリルガイド1750を備える、較正され
た移植靱帯再構成システム1740(図52)が示されている。
【0088】
ドリルガイド1750は、上述されたドリルガイド210に類似した構成を有する。好
ましくは、ドリルガイド1750は、その末端部1765に形成され且つドリルスリーブ
1770を内部に収容するようにサイズが定められた滑らかなボア1760を有する張り
出し部材1755を備える。ドリルスリーブ1770上に配置された第1の組の深さマー
カー1775は、ドリルスリーブ1770の末端先端部1780から大腿骨15内の予め
選択された部分までの距離を表示するように構成されている。好ましくは、深さマーカー
1775は、滑らかなボア1760の基端開口部1785に対する位置で読み取られる。
【0089】
ここで、図51B及び52を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、第2の組の
深さマーカー1790を有する段付き横断ドリル1700が示されている。深さマーカー
1790は、大腿骨15内の予め選択された位置までの距離を表示するため構成されてい
る。好ましくは、深さマーカー1790は、ドリルスリーブ1770の基端開口部179
5(図52)に対する位置で読み取られる。
【0090】
本発明の好ましい実施例では、骨トンネル内に移植靱帯を固定するための方法が開示さ
れる。本方法は、移植靱帯支持ブロック内で移植孔を通して移植靱帯をループ形成する第
1の工程を備える。本方法は、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内へと進める次の工程
を備えている。この工程の次に、移植靱帯支持ブロックに取り付けられたドリルガイドを
配置する工程が実行される。このとき、ドリルガイドは、張り出し部材と、該張り出し部
材に移動可能に取り付けられたドリルスリーブと、を有し、該ドリルスリーブは深さマー
カーを有している。本方法は、ドリルスリーブ及び張り出し部材を用いて、ドリルスリー
ブを張り出し部材内で骨トンネルに向って移動させ、ドリルスリーブ上の深さマーカーを
読み取ることによって、適切な横断トンネル深さを決定する工程を更に備えている。本方
法は、横断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、横断
トンネルドリルで、配置されたマーカーに従った与えられた深さまで掘削することにより
、適切な横断トンネル深さへとホスト骨内に横断トンネルを形成する工程を備えている。
本方法は、横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロック内の
横断固定ピン孔内へと進めることによって骨トンネル内に移植靱帯支持ブロックをピン止
めする最終的な工程を備えている。
【0091】
本発明の別の好ましい実施例では、骨トンネルに移植靱帯を固定するための方法が開示
されている。本方法は、移植靱帯支持ブロックに取り付けられたドリルガイドを位置決め
する最初の工程を備えている。このとき、ドリルガイドは、張り出し部材と、該張り出し
部材に移動可能に取り付けられたドリルスリーブと、を有し、該ドリルスリーブは深さマ
ーカーを有している。本方法は、ドリルスリーブ及び張り出し部材を用いて、ドリルスリ
ーブを張り出し部材内で骨トンネルに向って移動させ、ドリルスリーブ上の深さマーカー
を読み取ることによって、適切な横断トンネル深さを決定する次の工程を更に備えている
。本方法は、横断トンネルドリルで、配置されたマーカーに従った与えられた深さまで掘
削することにより、適切な横断トンネル深さへとホスト骨内に横断トンネルを形成する工
程を備えている。本方法は、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通して移植靱帯をループ
形成する工程を呼び出す。本方法は、移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が横断ト
ンネルと整列するように、移植靱帯支持ブロックを骨トンネル内へと進める工程を備えて
いる。本方法は、横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロッ
ク内の横断固定ピン孔内へと進めることによって骨トンネル内に移植靱帯支持ブロックを
ピン止めする最終的な工程を備えている。
【0092】
図53及び図54を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、停止要素1805が
配置された、深さ制限横断トンネルドリル1800が示されている。ドリル1800は、
整形外科分野で知られた多数の先端部の任意の一つ、例えば、標準縦溝付き先端部、トロ
カール先端部、及び、スペード先端部等を持ち得る。横断トンネルドリル1800の末端
先端部1810の大腿骨15への貫通深さを制限するように、停止要素1805は、横断
トンネルドリル1800を制限する深さの長さに沿った位置に配置されている(図54)
。停止要素1805は、基端開口部1785に隣接した末端部1765で張り出し部材1
755と係合することにより横断トンネルドリル1800の末端貫通を制限し、末端部1
815のみが通過することを可能にする。
【0093】
本発明の好ましい実施例では、停止要素1805は、横断トンネルドリル1800を深
さ制限する一部分に沿って、調整可能に又は固定して位置決めされ、更に、横断トンネル
ドリル1800の大腿骨15への貫通の深さを選択的に決定するように係止装置を更に備
えている。
【0094】
ここで、図55及び図56を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、一連の深さ
ゲージ標識1905を形成した深さゲージ1900が示されている。深さゲージ1900
は、大腿骨15への挿入及び適切な配置のためその末端部1915で横断固定ピン191
0と係合するように構成されている(図56)。深さゲージ1900の深さゲージ標識1
905は、末端部1915の位置を指し示し、よって、大腿骨15内の深さゲージの基端
部を示している。好ましくは、深さゲージ標識1905は、挿入体1900が通過してい
るドリルスリーブ1775の基端開口部1795に対する位置で読み込まれる。
【0095】
図52を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、骨トンネル内に移植靱帯を固定
するための方法が開示されている。本方法は、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通して
移植靱帯のループを形成する第1の工程を備える。この工程には、移植靱帯支持ブロック
を骨トンネル内へと進める工程が続く。本方法は、張り出し部材1755に対するドリル
スリーブ1770上の深さマーカー1775の位置を読み取ることによって、適切な横断
トンネル深さを決定する更なる工程を備えている。本方法は、横断トンネルを適切な横断
トンネル深さにまで掘削するように、深さマーカー1790を有する横断トンネルドリル
1770を使用してホスト骨内で横断トンネルを形成し、移植靱帯支持ブロック内で横断
固定ピン孔が整列される引き続く工程を備えている。本方法は、ドリルスリーブ1770
上の深さマーカー1775により決定される適切な横断トンネル深さに基づいて横断固定
ピンを選択し、選択された横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支
持ブロックの横断固定ピン孔内へと進めることによって、移植靱帯支持ブロックを骨トン
ネル内でピン止めする最終工程を備えている。
【0096】
図52を更に参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、骨トンネル内に移植靱帯を
固定するための方法が開示されている。本方法は、ドリルスリーブ1770上の深さマー
カー1775の張り出し部材1755に対する位置を読み取ることによって、適切な横断
トンネル深さを決定する最初の工程を備えている。本方法は、横断トンネルを適切な横断
トンネル深さにまで掘削するように、深さマーカー1790を有する横断トンネルドリル
1700を使用してホスト骨内に横断トンネルを形成する更なる工程を備えている。本方
法は、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通して移植靱帯をループ形成する次に続く皇帝
を備えている。この工程に続いて、移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が横断トン
ネルと整列するように骨トンネル内へと移植靱帯支持ブロックを進める工程が実行される
。本方法は、ドリルスリーブ1770上の深さマーカー1775により決定される適切な
横断トンネル深さに基づいて横断固定ピンを選択し、横断固定ピンをホスト骨内の横断ト
ンネルに沿って移植靱帯支持ブロックの横断固定ピン孔内に進めることによって骨トンネ
ル内に移植靱帯支持ブロックをピン止めする最終工程を備えている。
【0097】
ここで、図53及び図54を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、骨トンネル
内に移植靱帯を固定するための方法が開示されている。本方法は、移植靱帯支持ブロック
内の移植孔を通して移植靱帯をループ形成する最初の工程を備えている。本方法は、移植
靱帯支持ブロックを骨トンネル内に進める次に続く工程を備えている。本方法は、その末
端部から所定の距離のところに停止要素1805を有する横断トンネルドリル1800を
使用して所定の深さまでホスト骨15内に横断トンネルを形成する別の工程を備えている
。該停止要素1805は、前記横断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔
と整列した状態で、掘削を所定の深さへと制限するように張り出し部材1755のドリル
スリーブ又は末端部1765と係合するように構成されている。本方法は、横断固定ピン
を、ホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔へと進
めることにより骨トンネル内で移植靱帯支持ブロックをピン止めする最終工程を備える。
【0098】
更に図53及び図54を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、骨トンネル内に
移植靱帯を固定するための方法が開示されている。本方法は、その末端部から所定の距離
のところに停止要素1805を有する横断トンネルドリル1800を使用して所定の深さ
までホスト骨15内に横断トンネルを形成する別の工程を備えている。該停止要素180
5は、掘削を所定の深さへと制限するように張り出し部材1755のドリルスリーブ又は
末端部1765と係合するように構成されている。本方法は、移植靱帯支持ブロック内の
移植孔を通して移植靱帯をループ形成する次の工程を備えている。本方法は、移植靱帯支
持ブロック内の横断固定ピン孔が横断トンネルと整列されるように、移植靱帯支持ブロッ
クを骨トンネル内に進める更なる工程を備えている。本方法は、横断固定ピンを、ホスト
骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔へと進めることに
より骨トンネル内で移植靱帯支持ブロックをピン止めする最終工程を備える。
【0099】
本発明の好ましい実施例(図示せず)では、支持ブロック1500(図45)及び支持
ブロック100(図8)に類似した修正移植靱帯支持ブロックが、骨トンネル内に移植靱
帯を支持するため提供される。修正移植靱帯支持ブロックは、交差ピン孔が骨トンネルを
通して掘削されるとき長さ方向軸と交差するボディを通して横断固定ピン孔を掘削するた
め内部に構成された領域を備えている。好ましくは、修正移植靱帯支持ブロックは、骨ト
ンネルを通した移植靱帯支持ブロックの引き抜きを容易にするようにテーパーが形成され
た基端部を更に備えている。
【0100】
前記した説明において、本発明は、ACL再構成の観点で説明された。しかし、本発明
は、他の種類の靱帯再構成及び/又は他の種類の解剖学的再構成と関連して使用すること
もできることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】図1は、前方側から見たときの膝関節の概略図である。
【図2】図2は、後方側から見たときの膝関節の概略図である。
【図3】図3は、包括的なACL再構成の概略図である。
【図4】図4は、干渉ねじを使用して達成されたACL再構成の概略図である。
【図5】図5は、縫合糸のスリングを使用して達成されたACL再構成の概略図であ る。
【図6】図6は、交差ピンを使用して達成されたACL再構成の概略図である。
【図7】図7は、ねじ及びワッシャを使用して達成されたACL再構成の概略図であ る。
【図8】図8は、本発明に従って形成された移植靱帯支持ブロックの概略図である。
【図9】図9は、図8の移植靱帯支持ブロックと該ブロックを配備するための設置器 具とを示す部分分解図である。
【図10】図10は、図9に示された設置器具の末端部に取り付けられた図8の移植 靱帯支持ブロックを示す図である。
【図11】図11は、図9に示された設置器具の末端部に取り付けられた図8の移植 靱帯支持ブロックを示す図である。
【図12】図12は、図9に示された設置器具の末端部に取り付けられた図8の移植 靱帯支持ブロックを示す図である。
【図13】図13は、図9に示された設置器具の基端部の詳細構成を示す部分斜視図 である。
【図14】図14は、図9に示された設置器具の構成の詳細構成を示す部分断面側面 図である。
【図15】図15は、設置器具のドリルスリーブの側断面図である。
【図16】図16は、図8の移植靱帯支持ブロックと図9の設置器具とに関連して使 用することができる横断固定ピンの斜視図である。
【図17】図17は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図18】図18は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図19】図19は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図20】図20は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図21】図21は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図22】図22は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図23】図23は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図24】図24は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図25】図25は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図26】図26は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図27】図27は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図28】図28は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図29】図29は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図30】図30は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図31】図31は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図32】図32は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図33】図33は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図34】図34は、本発明に従って形成された移植靱帯支持ブロックの別の形態を 示す概略図である。
【図35】図35は、設置ツールの一部分のための代替構成を示す拡大側面図である 。
【図36】図36は、図35のライン36−36に沿って取られた断面図である。
【図37】図37は、本発明に従って形成されたリーマードリルガイドを示す概略図 である。
【図38】図38は、図37に示されたリーマードリルガイドのリーマー要素を示す 概略図である。
【図39】図39は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図40】図40は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図41】図41は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図42】図42は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図43】図43は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図44】図44は、本発明に従って達成されるACL再構成を示す一連の概略図の 一つである。
【図45】図45は、移植靱帯支持ブロックの概略図であり、該ブロックの各々がテ ーパー形成された末端エッジ構成を示している。
【図46A】図46Aは、移植靱帯支持ブロックの概略図であり、該ブロックの各々 がテーパー形成された末端エッジ構成を示している。
【図46B】図46Bは、移植靱帯支持ブロックの概略図であり、該ブロックの各々 がテーパー形成された末端エッジ構成を示している。
【図47】図47は、横断固定ピンの概略図であり、該ピンはその基端部に形成され た内部テーパー孔を有する。
【図48】図48は、図47の横断固定ピンの内部テーパー孔と係合するように構成 されたねじ切り突起部を有する引き抜き器具の概略図である。
【図49】図49は、幅狭い切断部と幅広い切断部とを有する、段付け横断トンネル ドリルを示す概略図である。
【図50】図50は、図49に示される段付け横断トンネルドリルを使用して達成さ れたACL再構成処置の概略図である。
【図51A】図51Aは、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムの概略図で あって、該システムは、深さマーカーが形成された段付け横断トンネルドリルと、深 さマーカーが形成されたドリルスリーブとを備えている。
【図51B】図51Bは、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムの概略図で あって、該システムは、深さマーカーが形成された段付け横断トンネルドリルと、深 さマーカーが形成されたドリルスリーブとを備えている。
【図52】図52は、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムの概略図であっ て、該システムは、深さマーカーが形成された段付け横断トンネルドリルと、深さマ ーカーが形成されたドリルスリーブとを備えている。
【図53】図53は、停止要素がドリル上に形成された横断トンネルドリルの概略図 である。
【図54】図54は、停止要素がドリル上に形成された横断トンネルドリルの概略図 である。
【図55】図55は、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムの概略図であっ て、該システムは、横断トンネル内に挿入された横断ピンの配置深さを決定するよう に構成された横断ピン挿入深さゲージを備えている。
【図56】図56は、靱帯を再構成する際に使用するためのシステムの概略図であっ て、該システムは、横断トンネル内に挿入された横断ピンの配置深さを決定するよう に構成された横断ピン挿入深さゲージを備えている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
(1) 移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、前記移植
靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、該移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル
に沿って引き抜き、移植靱帯が移植靱帯支持ブロックの移植孔を通してループ形成された
状態で該移植靱帯支持ブロックを進め、ホスト骨内に横断トンネルを形成して前記移植靱
帯支持ブロックが前記ホスト骨内で前記横断トンネルと整列させ、
(2) 横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ックの前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持
ブロックをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項2】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移植靱帯支持ブロックは、前記移植靱帯上で引っ張り戻すことにより前記骨トンネ
ルから引き抜かれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記設置器具は、前記ホスト骨内で前記横断トンネルを形成するため使用される、請求
項2記載の方法。
【請求項6】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため、トウ縫合糸が使用され
る、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
骨トンネル内で移植靱帯を修正するための方法であって、
横断固定ピンを移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔及びホスト骨の横断トンネル
から引き抜くことによって、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内で取り外し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネルに沿って引き抜き、
前記支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列されるように、移植靱
帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
前記横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ック内の前記横断固定ピン内へと進めることによって前記移植靱帯支持ブロックを前記骨
トンネル内でピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項8】
前記移植靱帯支持ブロックは、前記移植靱帯支持ブロックに取り付けられた移植靱帯上
で引っ張り戻すことにより前記骨トンネルから引き抜かれる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記設置器具は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため使用さ
れる、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
靱帯を再構成する際に使用するための装置であって、
前記装置は、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔であって、該移植孔は、前記長さ方向軸に沿って与えられた長さを持ち
、該与えられた長さは前記移植靱帯の与えられた断面寸法に実質的に等しい、前記移植孔
と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを
通って延在する横断固定ピン孔と、
を備える、装置。
【請求項12】
前記移植孔は、前記ボディの前記基端部と前記横断固定孔との間に配置され、前記移植
孔は、与えられた長さの前記移植靱帯が骨トンネル内に嵌合することを可能にするように
前記横断固定ピン孔に隣接して配置され、前記骨トンネル内に配置された前記移植靱帯の
前記与えられた長さは、前記移植孔の与えられた長さが前記移植靱帯の与えられた断面寸
法に実質的に等しく、前記移植孔が前記横断固定ピン孔に隣接して配置されるとき最大に
される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記移植孔の開口部の少なくとも一部分は、前記移植孔を通ってループ形成された移植
靱帯のため外傷性のより少ないベアリング表面を提供するようにテーパーが形成されてい
る、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記横断固定ピン孔の開口部は、該横断固定ピン孔内への横断固定ピンの導入を容易に
するようにテーパーが形成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記移植孔と前記横断固定ピン孔との間の前記ボディの少なくとも一部分は、実質的に
円柱の断面を有する、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記ボディの前記末端部は、前記移植靱帯支持ブロックの骨トンネルを通した前進を容
易にするようにテーパーが形成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔を通ってループ形成され、且つ、該移植孔から
基端方向に延在する移植靱帯のためのより多くの空間を提供するように塑造されている、
請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記ボディの前記基端部は、少なくとも1つの実質的に平坦な表面を形成するように塑
造されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔と前記ボディの前記基端部との間に延在する少
なくとも1つの表面溝を形成するように塑造されている、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記ボディは、ポリマー、生体吸収性材料、生体再構成可能材料、同種移植骨、金属、
セラミック、サンゴ、繊維複合物、前記したものの少なくとも1つを含む複合物等からな
る群から選択された材料から形成される、請求項11に記載の装置。
【請求項21】
前記ボディは、設置器具による係合のための少なくとも1つの要素を更に備える、請求
項11に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部内に形成され且つ設置器具上に
形成された指部により係合されるように構成された開口部を備える、請求項21に記載の
装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部から基端方向に延在し且つ前記
設置器具上に形成された開口部に係合するように構成された指部を備える、請求項21に
記載の装置。
【請求項24】
前記ボディは、前記長さ方向軸と交差して該ボディを通って延在し且つトウ縫合糸を受
け入れるように構成された、縫合糸孔を更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項25】
前記縫合糸孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記末端部により接近して配
置される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
設置器具を更に備え、該設置器具は、
ホルダーであって、該ホルダーは、末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間
に延在する長さ方向軸を有するシャフトを備え、該シャフトの前記基端部は前記開口部内
に係合するための少なくとも1つの指部を備える、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項27】
前記シャフトの前記基端部上に形成された少なくとも1つの縫合糸ポストを更に備える
、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記設置器具は、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイド
を更に備える、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は、前
記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであって、
該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備える、前記ドリルス
リーブと、
を備える、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記設置器具は、前記移植靱帯支持ブロックが前記シャフトの前記末端部に取り付けら
れるとき、前記ドリルガイドの前記ドリル管腔部が前記ボディ内の前記横断固定ピン孔と
整列されるように構成される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記ホルダーの前記基端部は、前記シャフトの前記末端部の軸上配置を視覚的に示すた
めの配置マーカーを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項32】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
移植靱帯の与えられた断面寸法に実質的に等しくなるようにサイズが定められた移植孔
を備えた移植靱帯支持ブロックを選択し、
前記移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の前記移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
横断トンネルが前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、ホス
ト骨に横断トンネルを形成し、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項33】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記設置器具は、前記ホスト骨内で前記横断トンネルを形成するため使用される、請求
項32に記載の方法。
【請求項36】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため、トウ縫合糸が使用され
る、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
ホスト骨内に横断トンネルを形成し、
移植靱帯の与えられた断面寸法に実質的に等しくなるようにサイズが定められた移植孔
を備えた移植靱帯支持ブロックを選択し、
前記移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の前記移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項38】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
靱帯を再構成する際に使用するための装置であって、
前記装置は、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを通
って延在する横断固定ピン孔と、
基端部及び末端部を有する横断固定ピンであって、該基端部は、該横断固定ピンの前記骨
トンネルからの取り外しを援助するように内部タップ孔を形成する、前記横断固定ピンと

を備える、装置。
【請求項41】
前記内部タップ孔は、前記固定ピンの前記基端部においてドライブソケット内に構成さ
れている、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記ドライブソケットは、六角ドライバーを収容するように構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記ドライブソケットは、マレットドライバーを収容するように構成されている、請求
項41に記載の装置。
【請求項44】
前記移植孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記基端部により接近して配置
される、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
前記移植孔の開口部の少なくとも一部分は、前記移植孔を通してループが形成された移
植靱帯のためのより外傷性の少ないベアリング表面を提供するようにテーパーが形成され
ている、請求項40に記載の装置。
【請求項46】
前記横断固定ピン孔の開口部は、前記横断固定ピン孔内への横断固定ピンの導入を容易
にするようにテーパーが形成されている、請求項40に記載の装置。
【請求項47】
前記移植孔と前記横断固定ピン孔との間の前記ボディの少なくとも一部分は、実質的に
円柱断面を有する、請求項40に記載の装置。
【請求項48】
前記ボディの前記末端部は、前記骨トンネルを通した前記移植靱帯支持ブロックの前進
を容易にするようにテーパーが形成されている、請求項40に記載の装置。
【請求項49】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔を通ってループ形成され、且つ、該移植孔から
基端方向に延在する移植靱帯の
ためのより多くの空間を提供するように塑造されている、
請求項40に記載の装置。
【請求項50】
前記ボディの前記基端部は、少なくとも1つの実質的に平坦な表面を形成するように塑
造されている、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔と前記ボディの前記基端部との間に延在する少
なくとも1つの表面溝を形成するように塑造されている、請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記ボディは、ポリマー、生体吸収性材料、生体再構成可能材料、同種移植骨、金属、
セラミック、サンゴ、繊維複合物、前記したものの少なくとも1つを含む複合物等からな
る群から選択された材料から形成される、請求項40に記載の装置。
【請求項53】
前記ボディは、設置器具による係合のための少なくとも1つの要素を更に備える、請求
項40に記載の装置。
【請求項54】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部内に形成され且つ設置器具上に
形成された指部により係合されるように構成された開口部を備える、請求項53に記載の
装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部から基端方向に延在し且つ前記
設置器具上に形成された開口部に係合するように構成された指部を備える、請求項53に
記載の装置。
【請求項56】
前記ボディは、前記長さ方向軸と交差して該ボディを通って延在し且つトウ縫合糸を受
け入れるように構成された、縫合糸孔を更に備える、請求項40に記載の装置。
【請求項57】
前記縫合糸孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記末端部により接近して配
置される、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
設置器具を更に備え、該設置器具はホルダーを有し、
前記ホルダーは、
末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間に延在する長さ方向軸を有するシャ
フトであって、該シャフトの前記基端部は前記開口部内に係合するための少なくとも1つ
の指部を備える、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える、請求項40に記載の装置。
【請求項59】
前記シャフトの前記基端部上に形成された少なくとも1つの縫合糸ポストを更に備える
、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記設置器具は、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイド
を更に備える、請求項58に記載の装置。
【請求項61】
前記ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は、前
記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであって、
該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備える、前記ドリルス
リーブと、
を備える、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記設置器具は、前記移植靱帯支持ブロックが前記シャフトの前記末端部に取り付けら
れるとき、前記ドリルガイドの前記ドリル管腔部が前記ボディ内の前記横断固定ピン孔と
整列されるように構成される、請求項61に記載の装置。
【請求項63】
前記ホルダーの前記基端部は、前記シャフトの前記末端部の軸上配置を視覚的に示すた
めの配置マーカーを備える、請求項58に記載の装置。
【請求項64】
骨トンネル内で移植靱帯を修正するための方法であって、
取り外し器具を横断固定ピン内の内部タップ孔と係合させ、
前記取り外し器具が横断固定ピン内の内部タップ孔と係合した状態で、前記骨トンネル
から前記横断固定ピンを引き抜き、移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネルに沿って引き
戻し、
移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと配置し、
前記横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ック内の前記横断固定ピン内へと進めることによって前記移植靱帯支持ブロックを前記骨
トンネル内でピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項65】
前記設置器具は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため使用さ
れる、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため、トウ縫合糸が使用され
る、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
靱帯を再構成する際に使用するためのシステムであって、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、前記末
端部に設けられた第1の部分と、前記基端部に設けられた第2の部分であって、前記第1
の部分は該第2の部分よりも小さい前記第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部
分の間に構成された環状肩部と、を有する段付き固定ピンであって、前記第1の部分、前
記第2の部分及び前記環状肩部は、前記長さ方向軸に垂直な与えられた平面の断面におい
て与えられたプロフィールを形成する、前記段付き固定ピンと、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、を有す
る段付き横断トンネルドリルであって、該段付き横断トンネルドリルは、前記横断固定ピ
ン孔の経路と整列するように構成された前記骨トンネルの一部分を通して段付き横断トン
ネルを提供するように前記段付き固定ピンの前記与えられたプロフィールに対応し、前記
横断固定ピン孔は、前記長さ方向軸と交差して前記ボディを通って延在すると共に横断固
定ピンを収容するように構成されている、前記横断トンネルドリルと、
を備える、システム。
【請求項69】
前記移植孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記基端部により接近して設け
られている、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記移植孔の開口部の少なくとも一部分は、該移植孔を通ってループ形成された移植靱
帯のための外傷性のより少ないベアリング表面を提供するようにテーパーが形成されてい
る、請求項68に記載のシステム。
【請求項71】
前記横断固定ピン孔の開口部は、前記横断固定ピン孔内への横断固定ピンの導入を容易
にするようにテーパーが形成されている、請求項68に記載のシステム。
【請求項72】
前記移植孔と前記横断固定ピン孔との間の前記ボディの少なくとも一部分は、実質的に
円柱断面を有する、請求項68に記載のシステム。
【請求項73】
前記ボディの前記末端部は、前記骨トンネルを通した前記移植靱帯支持ブロックの前進
を容易にするようにテーパーが形成されている、請求項68に記載のシステム。
【請求項74】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔を通ってループ形成され、且つ、該移植孔から
基端方向に延在する移植靱帯のためのより多くの空間を提供するように塑造されている、
請求項68に記載のシステム。
【請求項75】
前記ボディの前記基端部は、少なくとも1つの実質的に平坦な表面を形成するように塑
造されている、請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔と前記ボディの前記基端部との間に延在する少
なくとも1つの表面溝を形成するように塑造されている、請求項74に記載のシステム。
【請求項77】
前記ボディは、ポリマー、生体吸収性材料、生体再構成可能材料、同種移植骨、金属、
セラミック、サンゴ、繊維複合物、前記したものの少なくとも1つを含む複合物等からな
る群から選択された材料から形成される、請求項68に記載のシステム。
【請求項78】
前記ボディは、設置器具による係合のための少なくとも1つの要素を更に備える、請求
項68に記載のシステム。
【請求項79】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部内に形成され且つ設置器具上に
形成された指部により係合されるように構成された開口部を備える、請求項78に記載の
システム。
【請求項80】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部から基端方向に延在し且つ前記
設置器具上に形成された開口部に係合するように構成された指部を備える、請求項78に
記載のシステム。
【請求項81】
前記ボディは、前記長さ方向軸と交差して該ボディを通って延在し且つトウ縫合糸を受
け入れるように構成された、縫合糸孔を更に備える、請求項68に記載のシステム。
【請求項82】
前記縫合糸孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記末端部により接近して配
置される、請求項81に記載のシステム。
【請求項83】
設置器具を更に備え、該設置器具はホルダーを有し、
前記ホルダーは、
末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間に延在する長さ方向軸を有するシャ
フトであって、該シャフトの前記基端部は前記開口部内に係合するための少なくとも1つ
の指部を備える、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える、請求項68に記載のシステム。
【請求項84】
前記シャフトの前記基端部上に形成された少なくとも1つの縫合糸ポストを更に備える
、請求項83に記載のシステム。
【請求項85】
前記設置器具は、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイド
を更に備える、請求項83に記載のシステム。
【請求項86】
前記ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は、前
記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであって、
該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備える、前記ドリルス
リーブと、
を備える、請求項85に記載のシステム。
【請求項87】
前記設置器具は、前記移植靱帯支持ブロックが前記シャフトの前記末端部に取り付けら
れるとき、前記ドリルガイドの前記ドリル管腔部が前記ボディ内の前記横断固定ピン孔と
整列されるように構成される、請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
前記ホルダーの前記基端部は、前記シャフトの前記末端部の軸上配置を視覚的に示すた
めの配置マーカーを備える、請求項83に記載のシステム。
【請求項89】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
段付き横断トンネルドリルを用いて前記ホスト骨内に段付き横断トンネルを形成し、該
段付き横断トンネルは前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列しており、
段付き横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロ
ックの前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持
ブロックをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項90】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記設置器具は、前記ホスト骨内で前記段付き横断トンネルを形成するため前記段付き
横断トンネルドリルと共に使用される、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため、トウ縫合糸が使用され

る、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
段付き横断トンネルドリルを用いてホスト骨内に段付き横断トンネルを形成し、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記段付き横断トンネルと整列するよ
うに前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
段付き横断固定ピンを前記ホスト骨の前記段付き横断トンネルに沿って前記移植靱帯支
持ブロックの前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱
帯支持ブロックをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項95】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
靱帯を再構成する際に使用するためのシステムであって、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、設置器
具による係合のための少なくとも1つの要素とを有するボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを
通って延在する横断固定ピン孔と、
設置器具であって、該設置器具は、
ホルダーであって、該ホルダーは、
末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間に延在する長さ方向軸を有する
シャフトであって、該シャフトの前記基端部は前記ボディの前記少なくとも1つの要素と
係合するように構成された、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える前記ホルダーと、
前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイドであって、該
ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は
、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであっ
て、該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備え、該ドリルス
リーブは、深さマーカーを有し、前記張り出し部材の前記末端部及び前記ドリル部リーブ
の前記深さマーカーは、適切な横断トンネル深さを表示するように構成されている、前記
ドリルスリーブと、を備える、前記ドリルスリーブと、
を有する、前記ドリルガイドと、
を備える、前記設置器具と、
末端部及び基端部を有する横断トンネルドリルであって、該横断トンネルドリルの前記
末端部は、前記骨トンネルを通って横断骨トンネルを掘削するように前記ドリルスリーブ
を通って配置するように構成され、前記横断トンネルドリルは、前記基端部及び前記末端
部の間に配置されたマーカーを有し、前記横断トンネルドリル及び前記ドリルスリーブ上
の前記深さマーカーは、前記横断トンネルドリルの前記末端部の与えられた深さを表示す
るように構成されている、前記横断トンネルドリルと、
を備える、システム。
【請求項98】
前記移植孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記基端部により接近して設け
られている、請求項97に記載のシステム。
【請求項99】
前記移植孔の開口部の少なくとも一部分は、該移植孔を通ってループ形成された移植靱
帯のための外傷性のより少ないベアリング表面を提供するようにテーパーが形成されてい
る、請求項97に記載のシステム。
【請求項100】
前記横断固定ピン孔の開口部は、前記横断固定ピン孔内への横断固定ピンの導入を容易
にするようにテーパーが形成されている、請求項97に記載のシステム。
【請求項101】
前記移植孔と前記横断固定ピン孔との間の前記ボディの少なくとも一部分は、実質的に
円柱断面を有する、請求項97に記載のシステム。
【請求項102】
前記ボディの前記末端部は、骨トンネルを通した前記移植靱帯支持ブロックの前進を容
易にするようにテーパーが形成されている、請求項97に記載のシステム。
【請求項103】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔を通ってループ形成され、且つ、該移植孔から
基端方向に延在する移植靱帯のためのより多くの空間を提供するように塑造されている、
請求項97に記載のシステム。
【請求項104】
前記ボディの前記基端部は、少なくとも1つの実質的に平坦な表面を形成するように塑
造されている、請求項103に記載のシステム。
【請求項105】
前記ボディの前記基端部は、前記移植孔と前記ボディの前記基端部との間に延在する少
なくとも1つの表面溝を形成するように塑造されている、請求項103に記載のシステム

【請求項106】
前記ボディは、ポリマー、生体吸収性材料、生体再構成可能材料、同種移植骨、金属、
セラミック、サンゴ、繊維複合物、前記したものの少なくとも1つを含む複合物等からな
る群から選択された材料から形成される、請求項97に記載のシステム。
【請求項107】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部内に形成され且つ設置器具上に
形成された指部により係合されるように構成された開口部を備える、請求項97に記載
のシステム。
【請求項108】
前記少なくとも1つの要素は、前記ボディの前記基端部から基端方向に延在し且つ前記
設置器具上に形成された開口部に係合するように構成された指部を備える、請求項97
に記載のシステム。
【請求項109】
前記ボディは、前記長さ方向軸と交差して該ボディを通って延在し且つトウ縫合糸を受
け入れるように構成された、縫合糸孔を更に備える、請求項97に記載のシステム。
【請求項110】
前記縫合糸孔は、前記横断固定ピン孔よりも前記ボディの前記末端部により接近して配
置される、請求項109に記載のシステム。
【請求項111】
前記設置器具は、前記移植靱帯支持ブロックが前記シャフトの前記末端部に取り付けら
れているとき、前記ドリルガイド内の前記ドリル管腔部が前記ボディ内の前記横断固定ピ
ン孔と整列するように構成されている、請求項97に記載のシステム。
【請求項112】
前記ホルダーの前記基端部は、前記シャフトの前記末端部の軸上配置を視覚的に示すた
めの配置マーカーを備える、請求項97に記載のシステム。
【請求項113】
前記ドリルスリーブ上に配置された前記深さマーカーは、基端位置から末端位置まで漸
進的に大きくなり、更には、前記横断トンネルドリル上に配置された前記深さマーカーは
、前記末端部に隣接した第1の位置から前記基端部に隣接した第2の位置まで漸進的に大
きくなる、請求項97に記載のシステム。
【請求項114】
前記張り出し部材の前記末端部の一部分は、前記ドリルスリーブの前記深さマーカーに
対応する第1の基準点を提供する、請求項97に記載のシステム。
【請求項115】
前記ドリルスリーブの一部分は、前記横断ドリルの前記深さマーカーに対応する第2の
基準点を提供する、請求項97に記載のシステム。
【請求項116】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
ドリルガイドを前記移植支持ブロックに取り付けた状態で位置決めし、該ドリルガイド
は、張り出し部材と、該張り出し部材に移動可能に取り付けられ且つ深さマーカーを有す
るドリルスリーブと、を備えており、
前記張り出し部材内の前記ドリルスリーブを前記骨トンネルに向かって移動させ、前記
ドリルスリーブ上の前記深さマーカーを読み取ることにより、前記ドリルスリーブ及び前
記張り出し部材を用いて適切な横断トンネル深さを決定し、
横断トンネルドリルを配置されたマーカーに従った与えられた深さへと掘削することに
より、適切な横断トンネル深さへと前記ホスト骨内で横断トンネルを形成し、該横断トン
ネルは前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列しており、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項117】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項116に記載の方法。
【請求項119】
前記設置器具は、前記ホスト骨内で前記横断トンネルを形成するため使用される、請求
項116に記載の方法。
【請求項120】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進めるため、トウ縫合糸が使用され
る、請求項116に記載の方法。
【請求項121】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
ドリルガイドを前記骨トンネル内に挿入されたリーマーに取り付けた状態で位置決めし
、該ドリルガイドは、張り出し部材と、該張り出し部材に移動可能に取り付けられ且つ深
さマーカーを有するドリルスリーブと、を備えており、
前記張り出し部材内の前記ドリルスリーブを前記骨トンネルに向かって移動させ、前記
ドリルスリーブ上の前記深さマーカーを読み取ることにより、前記ドリルスリーブ及び前
記張り出し部材を用いて適切な横断トンネル深さを決定し、
横断トンネルドリルを配置されたマーカーに従った与えられた深さへと掘削することに
より、適切な横断トンネル深さへと前記ホスト骨内で横断トンネルを形成し、
前記リーマーを前記骨トンネルから取り外し、
移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通して移植靱帯をループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように前
記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内へと進め、
横断固定ピンを前記ホスト骨の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロックの
前記横断固定ピン孔へと進めることによって前記骨トンネル内で前記移植靱帯支持ブロッ
クをピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項122】
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進めるように設置器具が使用される、
請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記移植靱帯の前記2つの自由端部は、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内
へと進める前に前記設置器具に固定される、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
靱帯を再構成する際に使用するためのシステムであって、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、設置器
具による係合のための少なくとも1つの要素とを有するボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
前記長さ方向軸と交差し且つ横断固定ピンを収容するように構成された、前記ボディを
通って延在する横断固定ピン孔と、
設置器具であって、該設置器具は、
ホルダーであって、該ホルダーは、
末端部、基端部、及び、該末端部及び該基端部の間に延在する長さ方向軸を有する
シャフトであって、該シャフトの前記基端部は前記ボディの前記少なくとも1つの要素と
係合するように構成された、前記シャフトと、
前記シャフトの前記基端部に取り付けられたハンドルと、
を備える前記ホルダーと、
前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成されたドリルガイドであって、該
ドリルガイドは、
末端部及び基端部を備える張り出し部材であって、該張り出し部材の前記基端部は
、前記ホルダーに解放可能に固定されるように構成された、前記張り出し部材と、
前記張り出し部材の前記末端部に移動可能に取り付けられたドリルスリーブであっ
て、該ドリルスリーブは、該スリーブを通って延在するドリル管腔部を備える、前記ドリ
ルスリーブと、
を備える、前記ドリルガイドと、
を有する、前記設置器具と、
末端部及び基端部を有する横断トンネルドリルであって、該横断トンネルドリルの前記
末端部は、前記骨トンネルを通って横断骨トンネルを掘削するように前記ドリルスリーブ
を通って配置するように構成され、前記横断トンネルドリルは、掘削を所定の深さに制限
するように前記ドリルスリーブと係合するように構成された停止要素を有する、前記横断
トンネルドリルと、
を備える、システム。
【請求項125】
前記横断骨トンネルのための掘削の前記所定の深さの調整を可能にするように、前記停
止要素は、前記横断トンネルドリルの、前記末端部と前記基端部との間に調整可能に配置
されている、請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記停止要素は、前記横断骨トンネルのための掘削の前記所定の深さの調整を可能にす
るように、前記横断トンネルドリル上に摺動可能に配置されたカラーと、前記横断トンネ
ルドリルと選択的に係合するため前記カラーにより支持される係止セットねじと、を備え
る、請求項125に記載のシステム。
【請求項127】
前記停止要素は、前記横断骨トンネルの掘削を前記所定の深さに制限するように、前記
末端部からの与えられた距離のところで前記横断トンネルドリル上に固定式に配置された
カラーを備える、請求項124に記載のシステム。
【請求項128】
靱帯を再構成する際に使用するためのシステムであって、
骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸とを有する
ボディと、
前記長さ方向軸と交差し且つ移植靱帯を収容するように構成された、前記ボディを通っ
て延在する移植孔と、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、前記末
端部に設けられた第1の部分と、前記基端部に設けられた第2の部分であって、前記第1
の部分は該第2の部分よりも小さい前記第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部
分の間に構成された環状肩部と、を有する段付き横断固定ピンであって、前記第1の部分
、前記第2の部分及び前記環状肩部は、前記長さ方向軸に垂直な与えられた平面の断面に
おいて与えられたプロフィールを形成する、前記段付き横断固定ピンと、
末端部と、基端部と、前記末端部及び前記基端部の間で延在する長さ方向軸と、を有す
る段付き横断トンネルドリルであって、該段付き横断トンネルドリルは、前記段付き横断
固定ピンの前記与えられたプロフィールを受け入れるように構成された前記骨トンネルを
通して段付き横断トンネルを提供するように前記団付き横断ドリルは該段付き横断固定ピ
ンの前記与えられたプロフィールに対応する、前記段付き横断トンネルドリルと、
末端部及び基端部を有する深さゲージであって、該深さゲージの前記末端部は、前記段
付き固定ピンの前記環状肩部に対応する前記段付き横断トンネルの一部分と係合するため
ドリルスリーブを通して配置するように構成され、前記深さゲージは、前記段付き固定ピ
ンの前記環状肩部に対応する前記一部分と骨表面との間の前記横断固定ピン孔の深さを表
示するように、前記末端部及び前記基端部の間に標識を有する、前記深さゲージと、
を備える、システム。
【請求項129】
前記深さゲージの前記標識は、前記ドリルスリーブの基端部において前記横断固定ピン
孔の深さを表示する、請求項128に記載のシステム。
【請求項130】
基端部及び末端部を有する横断固定ピン挿入体と、該基端部及び該末端部の間に配置さ
れた深さ標識と、前記横断固定ピンを前記横断固定ピン孔に配置するため前記末端部に形
成された係合表面と、を更に備える、請求項128に記載のシステム。
【請求項131】
前記横断固定ピン挿入体の前記深さ標識は、前記ドリルスリーブの基端部に前記横断固
定ピンの深さを表示する、請求項130に記載のシステム。
【請求項132】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
張り出し部材に対するドリルスリーブの第1の組の深さマーカーの位置を読み取ること

によって適切な横断トンネル深さを決定し、
横断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、前記適切
な横断トンネル深さへと前記横断トンネルを掘削するように第2の組の深さマーカーを有
する横断トンネルドリルを使用して前記ホスト骨内に横断トンネルを形成し、
ドリルスリーブ上の第1の組の深さマーカーにより決定された適切な横断トンネル深さ
に基づいて横断固定ピンを選択することによって、骨トンネル内で移植靱帯支持ブロック
をピン止めし、選択された横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支
持ブロック内の横断固定ピン孔へと進める、各工程を備える、方法。
【請求項133】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
張り出し部材に対するドリルスリーブ上の第1の組の深さマーカーの位置を読み取るこ
とによって適切な横断トンネル深さを決定し、
前記横断トンネルを前記適切な横断トンネル深さへと掘削するように第2の組の深さマ
ーカーを有する横断トンネルドリルを使用してホスト骨内に横断トンネルを形成し、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように前記移
植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
ドリルスリーブ上の第1の組の深さマーカーにより決定された適切な横断トンネル深さ
に基づいて横断固定ピンを選択することによって、骨トンネル内で移植靱帯支持ブロック
をピン止めし、横断固定ピンをホスト骨内の横断トンネルに沿って移植靱帯支持ブロック
内の横断固定ピン孔へと進める、各工程を備える、方法。
【請求項134】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
前記横断トンネルドリルの末端部から所定の距離で停止要素を有する該横断トンネルド
リルを使用して所定の深さへとホスト骨内で横断トンネルを形成し、前記停止要素は、横
断トンネルが移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔と整列した状態で、前記所定の深
さへの掘削を制限するようにドリルスリーブと係合するように構成されており、
横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロック
内の前記横断固定ピンへと進めることによって、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トン
ネル内でピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項135】
骨トンネル内で移植靱帯を固定するための方法であって、
横断トンネルドリルの末端部から所定の距離で停止要素を有する該横断トンネルドリル
を使用して所定の深さへとホスト骨内で横断トンネルを形成し、前記停止要素は、前記所
定の深さへの掘削を制限するようにドリルスリーブと係合するように構成されており、
移植靱帯を、移植靱帯支持ブロック内の移植孔を通してループ形成し、
前記移植靱帯支持ブロック内の横断固定ピン孔が前記横断トンネルと整列するように前
記移植靱帯支持ブロックを前記骨トンネル内に進め、
横断固定ピンを前記ホスト骨内の前記横断トンネルに沿って前記移植靱帯支持ブロック
内の前記横断固定ピンへと進めることによって、前記移植靱帯支持ブロックを前記骨トン
ネル内でピン止めする、各工程を備える、方法。
【請求項136】
靱帯を再構成する際に使用するための装置であって、
前記装置は、骨トンネル内で移植靱帯を支持するための移植靱帯支持ブロックを備え、
前記移植靱帯支持ブロックは、
末端部、基端部、及び、前記末端部及び前記基端部の間に延在する長さ方向軸を有する
ボディであって、該基端部は、骨トンネルを通した前記靱帯支持ブロックの引き抜きを容
易にするようにテーパーが形成されている前記ボディと、
前記長さ方向軸と交差して前記ボディを通って延在し、且つ、移植靱帯を収容するよう
に構成された移植孔と、
横断孔が前記骨トンネルを通して掘削されるとき前記ボディを通して前記長さ方向軸と
交差する横断固定ピン孔を掘削するように構成された領域と、
を備える、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46A】
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【図46B】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51A】
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【図51B】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公開番号】特開2011−177524(P2011−177524A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91841(P2011−91841)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【分割の表示】特願2007−509656(P2007−509656)の分割
【原出願日】平成17年4月22日(2005.4.22)
【出願人】(504131910)スキャンディウス・バイオメディカル・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】