説明

靴下、サポータ、保湿靴下、保湿サポータ及びその製造方法

【課題】ストレートな筒形に編み上げた状態で踵部分に対する保湿剤のコーティング層を簡単に設けることができ、部分的な二重構造を不要にして履用に違和感の発生がない保湿靴下を提供する。
【解決手段】後端がゴム編みとなるストレートな筒形に編み上げた靴下本体1aの足甲部2とレッグ部3の間で距腿関節の内側に該当する部位のみを他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成して収縮部4とし、この靴下本体1aの踵部分5に該当する部位に保湿剤層6のコーティングを施し、前記収縮部4を加熱によって収縮させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、筒編みの靴下とサポータ、これを用いて踵の皮膚を活性化する保湿靴下と肘や膝の皮膚を活性化する保湿サポータ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、靴下編み機を用いて編み上げられる靴下の踵部分は、開き状になるよう余分に編製した後、開き部分を縫合して円弧状に仕上げ、足甲部とレッグ部の間に曲げ形状を与えている。
【0003】
また、手の肘及び足の膝の部分に装着するサポータにおいても、肘や膝の外側に該当する部位を開き状になるよう余分に編製した後、開き部分を縫合して円弧状に仕上げ、肘や膝の内側に該当する部位に曲げ形状を与えている。
【0004】
更に、人の足における踵や手の肘及び足の膝の部分の皮膚は、加齢と共に硬化し、ひび割れやカサカサの状態になりやすく、特に冬季のような空気の乾燥時に顕著に発生するが、このような、ひび割れやカサカサの状態を上記した靴下やサポータでは改善することができないので、着用状態で踵や肘、膝を保湿剤で覆い、踵や肘、膝に対する通気性を悪くすることで皮膚を蒸らし、保湿効果によって皮膚を活性化する保湿靴下や保湿サポータが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−268602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような従来の靴下は、踵部分の縫合処理が必要になって仕上げに手間と時間がかかるだけでなく、踵部分が縫合によって仕上げられているため、履用時に踵に異物感が生じると共に、足甲部とレッグ部の間に皺や弛みが生じやすいという問題がある。
【0006】
また、腕の肘や足の膝の保湿に用いるサポータにおいても、全体は筒形に編まれているが肘や膝の外側に該当する部分に異物感が生じ、肘や膝の内側に該当する部分に皺や弛みが発生する。
【0007】
更に、保湿靴下や保湿サポータにおいては、靴下やサポータの保湿剤取付け部分が弧状の膨出形状に仕上がっているので、保湿剤を塗付する作業が行いにくいと共に、また、別の当て物を沿わせて取付けたり、そこに保湿剤を挿入するには手間と時間がかかり、保湿靴下や保湿サポータの製造が困難になるという問題がある。
【0008】
しかも、保湿靴下の場合、踵部分を部分的な二重の袋に形成すると、履用時にどうしても足裏に違和感が生じることになる。
【0009】
そこで、この発明の課題は、ストレートな筒形に編み上げた状態のままで踵部分や肘、膝の外側に該当する部位に曲がり形状を導入することができ、着用時における異物感の発生がない靴下とサポータ、更には、この靴下とサポータを用いて踵や肘部分、膝部分に対する保湿剤のコーティング層を簡単に設けることができ、しかも、部分的な二重構造を不要にして着用に違和感の発生がない保湿靴下と保湿サポータ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような課題を解決するため、靴下の発明は、ストレートな筒形に編み上げた靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、前記熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で足甲部とレッグ部の間を曲がり形状にした構成を採用したものである。
【0011】
また、靴下の製造方法の発明は、靴下本体をストレートな筒形に編み上げる時、この靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、この後、前記距腿関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、足甲部とレッグ部の間に曲がり形状を導入する構成を採用したものである。
【0012】
保湿靴下の発明は、ストレートな筒形に編み上げた靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、この靴下本体の踵部分に該当する部位に保湿剤のコーティングを施し、前記足甲部とレッグ部の間を熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で曲がり形状にした構成を採用したものである。
【0013】
保湿靴下の製造方法の発明は、靴下本体をストレートな筒形に編み上げる時、この靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、編上がった靴下本体の踵部分に該当する部位に保湿剤をコーティングした後、前記距腿関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、足甲部とレッグ部の間に曲がり形状を導入する構成を採用したものである。
【0014】
上記した靴下本体の踵部分が、足甲部とレッグ部間の収縮によって弧状の曲がり形状になっている構造とすることができる。
【0015】
サポータの発明は、ストレートな筒形に編み上げたサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で曲がり形状にした構成を採用したものである。
【0016】
サポータの製造方法の発明は、サポータ本体をストレートな筒形に編み上げる時、このサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、この後、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、肘関節や膝関節の内側に該当する部位に曲がり形状を導入する構成を採用したものである。
【0017】
保湿サポータの発明は、ストレートな筒形に編み上げたサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、このサポータ本体の肘関節や膝関節の外側に該当する部位に保湿剤のコーティングを施し、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で曲がり形状にした構成を採用したものである。
【0018】
保湿サポータの製造方法の発明は、サポータ本体をストレートな筒形に編み上げる時、このサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、編上がったサポータ本体の肘関節や膝関節の外側に該当する部位に保湿剤をコーティングした後、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、肘関節や膝関節の内側に該当する部位に曲がり形状を導入する構成を採用したものである。
【0019】
ここで、靴下本体やサポータ本体は筒編み機を用いてストレート筒形に編み上げ、靴下本体は先端を爪先に縫合すると共に、後端はゴム編みにして端部を折り返した履き口に形成し、また、サポータ本体は両端をゴム編みにして折り返し処理する。
【0020】
上記、靴下本体やサポータ本体は、例えば、綿とウーリーナイロンの混紡糸を用い、熱収縮率の大きな糸としては、綿とポリウレタンの混紡糸を使用し、靴下本体やサポータ本体の編成工程の途中において、距腿関節や肘関節、膝関節の内側に該当する部分を熱収縮率の大きな糸に変え、靴下本体やサポータ本体全体をストレートな筒形に編み上げ、この後熱を加えることにより、熱収縮率の大きな糸の部分を収縮させ、これによって、足甲部とレッグ部の間や肘関節、膝関節の内側に該当する部分を曲がり形状にする。
【0021】
更に、保湿靴下や保湿サポータの場合、この編み上がった靴下本体やサポータ本体のストレートな筒形の状態で踵部分や肘関節、膝関節の外側に該当する部分に、ゴムや樹脂に保湿剤を加えた塗料をコーティングして保湿剤層を形成し、この後熱を加えることにより、熱収縮率の大きな糸の部分を収縮させるものである。
【0022】
上記のように保湿剤層の形成を熱収縮率の大きな糸の加熱収縮処理前に行うことにより、靴下本体やサポータ本体の踵部分や肘関節、膝関節の外側に該当する部分はストレートでフラットのままになっているので、保湿剤層のコーティングが支障なく行えることになる。
【発明の効果】
【0023】
この発明によると、靴下本体やサポータ本体の距腿関節や肘関節、膝関節の内側に該当する部位のみを熱収縮率の大きな糸で編成し、これを加熱によって収縮させることにより、
足甲部とレッグ部の間や肘関節、膝関節の内側に該当する部分を曲がり形状にしたので、踵部分や肘関節、膝関節の外側に該当する部分は、単に筒編み状態のままで弧状の曲がり形状が導入されることになり、着用時に踵や肘、膝に異物感や違和感を与えることがなく、着用感の優れた靴下又はサポータとなる。
【0024】
また、保湿靴下や保湿サポータの場合、靴下本体やサポータ本体をストレートな筒形に編み上げた状態で、加熱処理前に踵部分や肘部分、膝部分に該当する部分に対して保湿剤をコーティングするようにしたので、靴下本体やサポータ本体の踵部分や肘関節、膝関節の外側に該当する部分はストレートでフラットのままになっており、保湿剤のコーティング処理が簡単に行えることになる。
【0025】
また、保湿靴下や保湿サポータの場合、靴下本体やサポータ本体をストレートな筒形に編み上げた状態で踵部分や肘部分、膝部分の外側に対して保湿剤層を設けることにより、靴下やサポータに対して部分的な二重構造が不要になり、履用や着用時に違和感を生じさせることがない。
【0026】
更に、靴下本体やサポータ本体は、足甲部とレッグ部の間や肘関節、膝関節の内側に該当する部位が伸縮性のある収縮状態になり、着用時に足甲部とレッグ部の間や肘関節、膝関節の内側に弛みの発生がなく、着用感の向上が図れることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0028】
図1(a)と(b)のように、靴下1は、靴下本体1aを靴下としての完成時に内側となる面を外側にして後端をゴム編みにしたストレートな筒形に編み上げ、この靴下本体1aの足甲部2とレッグ部3の間で距腿関節の内側に該当する部位のみを、他の部位よりも熱収縮率の高い糸で編成して収縮部4とし、この収縮部4は加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させることにより収縮状態とし、前記足甲部2とレッグ部3の間を曲がり形状にして形成されている。
【0029】
上記靴下本体1aは、例えば、綿とウーリーナイロンの混紡糸を編成糸に用い、筒編機でストレートな筒形に編み上げる編成工程の途中において、足甲部2とレッグ部3の間で距腿関節の内側に該当する部分の編成糸を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸に変え、収縮部4を無収縮の状態とすることにより、靴下本体1a全体をストレートな筒形に編み上げる。
【0030】
上記した収縮部4の形成に用いる熱収縮率の大きな糸としては、綿とポリウレタンの混紡糸(綿が70、ポリウレタンが40)を使用し、熱を加えるとポリウレタンが収縮することで、距腿関節の内側に該当する部分の面積が縮まって収縮部4となる。
【0031】
上記熱収縮率の大きな糸で編成する距腿関節の内側に該当する収縮部4の範囲は、周方向に略半周で長さ方向には周方向よりも少し短い長さの範囲に設定され、編み上った後に、この収縮部4を加熱して収縮させると、足甲部2とレッグ部3の間が曲がり形状となり、この曲がりにより、踵部分5に外方へ膨出する弧状の形付けを現出させることになる。
【0032】
加熱処理後の靴下本体1aは、先端を爪先7に縫合すると共に、後端のゴム編み部分を外側に折り返して履き口8に形成し、この後靴下本体1a全体を内外反転することによって図1(b)の靴下1が完成する。
【0033】
なお、靴下本体1aの爪先7と履き口8の処理は、収縮部4の加熱処理前に行うようにしてもよい。
【0034】
このようにして形成された靴下1は、踵部分5が単に筒編み状態のままで弧状の曲がり形状になっているので、踵部分5に縫合部分の発生がなく、着用時に踵に異物感や違和感を与えることがないので、着用感の優れたものとなる。
【0035】
また、靴下本体1aの足甲部2とレッグ部3の間が収縮部4により伸縮性のある収縮状態になり、着用時に足甲部2とレッグ部3の間に弛みの発生がなく、着用感の向上が図れることになる。
【0036】
なお、図示の場合は、靴下1を例示したが、腕の肘や足の膝に対するサポータであってもよく、サポータの場合も上述した靴下1と同様の工程によって製作することができる。
【0037】
具体的には、サポータ本体を、例えば、綿とウーリーナイロンの混紡糸を編成糸に用い、筒編機で両端がゴム編みとなるストレートな筒形に編み上げる編成工程の途中において、肘や膝の関節の内側に該当する部分の編成糸を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸に変えて編成し、サポータ本体全体をストレートな筒形に編み上げた後、熱収縮率の大きな糸で編成した収縮部を加熱によって収縮させることにより、肘関節、膝関節の内側に該当する部分が曲がり形状となり、この曲がりにより、肘関節、膝関節の外側に該当する部分に外方へ膨出する弧状の形付けを現出させることができる。
【0038】
次に、上記した靴下1を用い、保湿靴下11を形成することができる。
【0039】
即ち、図2(a)と(b)のように、保湿靴下11は、上記した靴下本体1aを筒形に編み上げた後、この靴下本体1aの踵部分5に該当する部位に保湿剤層6をコーティングし、この後上記収縮部4を加熱して収縮させ、足甲部2とレッグ部3の間を曲がり形状にすることにより、踵部分5に外方へ膨出する弧状の形付けを現出させ、更に、この靴下本体1aの先端を爪先7に縫合すると共に、後端のゴム編み部分を折り返して縫合することにより履き口8にして形成されている。
【0040】
上記保湿剤層6は、例えばゴムや樹脂にキトサン等の保湿剤及び必要に応じて抗菌剤を加えた塗料を用い、これを靴下本体1aの踵部分5に該当する位置にコーティングすることによって形成され、上記のように、靴下本体1aをストレートな筒形に編み上げた状態で踵部分5の該当部位に対して保湿剤層6を設けることにより、踵部分5の該当部位がストレートでフラットな状態のままであるので保湿剤のコーティング処理が簡単に行える。
【0041】
上記保湿剤層6の硬化後において、靴下本体1aの熱収縮率の大きい糸で編成された距腿関節の内側に該当する部分を熱加工(セット)等で加熱することにより、当該部分を収縮させて収縮部4とする。
【0042】
加熱処理後の靴下本体1aは、先端を爪先7に縫合すると共に、後端のゴム編み部分を外側に折り返して履き口8に形成し、この後靴下本体1a全体を内外反転することによって図2の保湿靴下11が完成する。
【0043】
このようにして形成された保湿靴下11は、履用することにより、踵部分5の内側に設けた保湿剤層6が踵を包み、踵に対する通気性を悪くすることで踵を蒸らし、保湿効果によって踵の皮膚を活性化することによりひび割れやカサカサの状態を改善することができる。
【0044】
また、保湿靴下11は、踵部分5の内側において生地に直接コーティングすることによって保湿剤層6が設けられているので、保湿靴下11に部分的な二重構造が不要になり、履用に違和感を生じさせることがないと共に、距腿関節の内側に該当する部分が収縮部4となっているので、履用時に伸びることで距腿関節の内側での弛みの発生がなく、しかも、踵部分5に外方へ弧状に膨出する曲がり形状を実現しているので、足に対してフィットすることで履き心地の向上が図れる。
【0045】
なお、図2の場合は、保湿靴下11を示したが、腕の肘や足の膝に対する保湿サポータであってもよく、保湿サポータの場合も上述した保湿靴下11と同様の工程によって形成することができる。
【0046】
具体的には、サポータ本体を、例えば、綿とウーリーナイロンの混紡糸を編成糸に用い、筒編機で両端がゴム編みとなるストレートな筒形に編み上げる編成工程の途中において、肘や膝の関節の内側に該当する部分の編成糸を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸に変えて編成し、サポータ本体全体をストレートな筒形に編み上げた後、肘や膝の外側部分に該当する部位に保湿剤層を設け、次に、熱収縮率の大きな糸で編成した部分を加熱によって収縮させて収縮部とすることにより、肘関節、膝関節の内側が前記収縮によって曲がり形状となり、この曲がりにより、肘関節、膝関節の外側に該当する部分に弧状の曲がり形状を実現することができ、このようにして形成した保湿サポータを腕や足に着用すれば、保湿剤層によって肘や膝の外側部分の皮膚を保湿効果によって活性化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】(a)は編み上がった靴下本体の加熱加工前の状態を示す斜視図、(b)は(a)の靴下本体に加熱加工を施して完成した靴下の側面図
【図2】(a)は編み上がった靴下本体に保湿剤層を設けた加熱加工前の状態を示す斜視図、(b)は(a)の靴下本体に加熱加工を施して完成した保湿靴下の側面図
【符号の説明】
【0048】
1 靴下
1a 靴下本体
2 足甲部
3 レッグ部
4 収縮部
5 踵部分
6 保湿剤層
7 爪先
8 履き口
11 保湿靴下

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストレートな筒形に編み上げた靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、前記熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で足甲部とレッグ部の間を曲がり形状にした靴下。
【請求項2】
靴下本体をストレートな筒形に編み上げる時、この靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、この後、前記距腿関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、足甲部とレッグ部の間に曲がり形状を導入する靴下の製造方法。
【請求項3】
ストレートな筒形に編み上げた靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、この靴下本体の踵部分に該当する部位に保湿剤のコーティングを施し、前記足甲部とレッグ部の間を熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で曲がり形状にした保湿靴下。
【請求項4】
靴下本体をストレートな筒形に編み上げる時、この靴下本体の足甲部とレッグ部の間で距腿関節の内側に該当する部位を他の部位より熱収縮率の大きな糸で編成し、編上がった靴下本体の踵部分に該当する部位に保湿剤をコーティングした後、前記距腿関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、足甲部とレッグ部の間に曲がり形状を導入する保湿靴下の製造方法。
【請求項5】
ストレートな筒形に編み上げたサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で曲がり形状にしたサポータ。
【請求項6】
サポータ本体をストレートな筒形に編み上げる時、このサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、この後、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、肘関節や膝関節の内側に該当する部位に曲がり形状を導入するサポータの製造方法。
【請求項7】
ストレートな筒形に編み上げたサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、このサポータ本体の肘関節や膝関節の外側に該当する部位に保湿剤のコーティングを施し、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を熱収縮率の大きな糸の加熱による収縮で曲がり形状にした保湿サポータ。
【請求項8】
サポータ本体をストレートな筒形に編み上げる時、このサポータ本体の肘関節や膝関節の内側に該当する部位を他の部位よりも熱収縮率の大きな糸で編成し、編上がったサポータ本体の肘関節や膝関節の外側に該当する部位に保湿剤をコーティングした後、前記肘関節や膝関節の内側に該当する部位を加熱して熱収縮率の大きな糸を収縮させ、肘関節や膝関節の内側に該当する部位に曲がり形状を導入する保湿サポータの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−342466(P2006−342466A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169662(P2005−169662)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(505216368)馬見靴下事業協同組合 (5)
【Fターム(参考)】