説明

靴用アクセルレバーの付いた靴

【課題】歩行加速度を助長する靴用アクセルレバーを提供する。ただし、身体の成長が完了した成人が使用することは差し支えないが、身体の成長過程にある未成年者の使用は、身体成長への影響が未検討なので、当面は差し控えるべきである。
【解決手段】靴底に靴用アクセルレバーを取り付けた靴。靴用アクセルレバーとは、右足用靴の場合、靴の踵の最後部から1/3の位置にあって、爪先と踵を結ぶ直線ABより右へ95度傾いて、巾30mm高さ10mmで靴巾いっぱいに突出したレバーであり、歩行中にウナに体重が乗ったときに、ウナを支点として重心に働らく重力のモーメントを歩行加速に利用するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は靴底の構造で、歩行加速度を助長する事を目的としている。
【背景技術】
【0002】
スイスマサイ創業者カールミューラーによって開発されたMBTシューズが市販されていますが、これは靴底に独特な曲面を取り付けて、正しい姿勢を強いて、足底や筋肉の使い方、歩行姿勢をより自然体に近付ける技術です。
本発明はそうした靴底の機能から歩行加速度を助長する機能に着目し特化したものです。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は歩行加速度を助長する構造物を提示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
右足用靴の場合、靴の踵の最後部から1/3の位置に爪先と踵を結ぶ直線より右へ95度傾いて巾30mm高さ10mmで靴巾いっぱいに突起物を取り付ける。
左足用はこれと対称形となる。
この突起物を靴用アクセルレバーと命名する。
【発明の効果】
【0005】
靴用アクセルレバーを通して、内くるぶしの真下の足裏であるウナ、より正確には脛骨とその真下にある距骨の中心のやや内側にあるウナに体重が乗りやすくなる。
ウナに体重が乗ると身体の重心はウナより前方にあるので、ウナを支点とした重力のモーメントが重心に働いて、重心は前方に加速されます。
つまり靴用アクセルレバーが加速器として作用しているのです。
【本発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明を実施するために、市販のスニーカーに硬質ゴムを削って作った靴用アクセルレバーをゴム接着剤で靴底に接着して試作品とした。
サッカー用スパイクシューズの場合は、スパイクの先端よりも靴用アクセルレバーが10mm突出するように作り接着して試作品とした。
両試作品とも歩行、ランニング、競技の使用に耐え充分な効果を上げている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】靴用アクセルレバーを取り付けた右足用靴の裏面図と側面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴底に靴用アクセルレバーを取り付けた靴。
【請求項2】
請求項1の靴用アクセルレバーとは、右足用靴の場合、靴の踵の最後部から1/3の位置にあって[図1]における爪先と踵を結ぶ直線ABより右へ95度傾いて、巾30mm高さ10mmで靴巾いっぱいに突出したレバーである。
左足用はこれと対称形となる。
【請求項3】
請求項1、2の靴用アクセルレバーは、歩行中にウナに体重が乗ったときに、ウナを支点として重心に働らく重力のモーメントを歩行加速に利用する靴用アクセルレバーである。
(注記)
ウナとは運動科学総合研究所所長高岡英夫氏の造語であり、同氏の著書の中で定義されている言葉です。

【図1】
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【公開番号】特開2010−22804(P2010−22804A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−220448(P2008−220448)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(501459000)有限会社桜井ダイカスト (2)
【Fターム(参考)】