説明

音声蓄積装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログまたはディジタル電話回線に接続され、電話回線を介して音声メッセージの録音、再生を行う音声蓄積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりアナログ回線を用いた音声蓄積装置としてたとえば留守番電話装置があるが、近年情報量の増大に伴い情報の蓄積手段として需要が急増してきた。さらに、オフィス内の電話を介したメッセージを蓄積して統合的に管理することにより、通信の効率化を進め、電話に付随する煩わしい作業を軽減する音声蓄積装置(以下音声メール装置とも称する)の開発も進んでおり、既に実用段階に入っている。
【0003】以下、従来のアナログ回線に接続されている音声メール装置について説明する。
【0004】図7は従来の音声メール装置のブロック図であり、1はアナログ回線に接続され、回線の制御や入出力の分離を行う回線インターフェース部、2は回線インターフェース部1から出力されるアナログ電気信号をディジタルデータに変換し、さらに必要に応じて情報圧縮されたディジタル信号を出力する符号化部、3は上記ディジタル信号をアナログ信号に変換し回線インターフェース部1に出力する復号化部、4は上記復号化部3より出力されるアナログ信号の出力速度を制御する復号化制御部、5は音声の録音時には符号化部2から出力されるディジタル信号を一時的に格納しておき、メッセージ再生時には復号化部3へ入力されるディジタル信号を一時的に格納しておく音声バッファ、6は音声バッファ5の読み書きアドレスを制御するバッファアドレス制御部、7は電話回線を介して送られてくるDual Tone Multi−Frequency(以下DTMFと省略する)信号を検知するDTMF検知部、8は回線インターフェース部1を制御して音声の入出力や回線の制御を管理する回線制御部、9は回線制御部8からの命令に応じて回線インターフェース部1にDTMF信号を出力するDTMF出力部であり、以上が1回線の音声処理部19を構成する。
【0005】10は音声バッファ5に格納された音声データを蓄積する音声メッセージ蓄積部、11はあらかじめ録音しておいた音声ガイダンスを蓄積しておく音声ガイダンス蓄積部、12は音声メッセージ蓄積部10または音声ガイダンス蓄積部11からディジタル信号を読みだしたり、音声メッセージ蓄積部10にディジタル信号を格納する音声データ制御部、13は複数の回線から音声の入出力を行う回線を選択して音声バッファ5を音声データ制御部12に接続するチャンネル選択部、14は各回線の上記音声処理部19と情報を交換しながら適切な音声メッセージ蓄積部10や音声ガイダンス蓄積部11を選択して音声データの録音、再生を行う中央制御部、15は録音、再生メッセージの格納位置やメッセージに付随する情報を管理する音声メッセージ管理部、16は音声ガイダンスの格納位置を管理する音声ガイダンス管理部、17は中央制御部14と各回線の回線制御部8との間でコマンドやステータスを中継するコマンドインターフェース部、18は現在の日時を管理する時計部であり、以上が中央処理部20を構成する。
【0006】以上のように構成された音声メール装置のメッセージ聴取、高速再生について、以下その動作を説明する。
【0007】聴取者が音声メッセージ蓄積部10に録音されたメッセージを聴取する場合について説明する。聴取者のダイヤルパッド入力によりメッセージ聴取のためのDTMF信号をアナログ回線に出力する。出力された上記DTMF信号は上記アナログ回線より回線インターフェース部1を介しDTMF検知部7でDTMF信号と認識される。さらに、上記DTMF信号は回線制御部8を介し、コマンドインターフェース部17に送られる。コマンドインターフェース部17は上記DTMF信号がメッセージ聴取要求であることを認識すると、メッセージ聴取要求情報を中央制御部14へ通知する。中央制御部14は上記通知を音声メッセージ管理部15に送り、その通知により音声メッセージ管理部15から登録メッセージ数、音声メッセージ登録者、録音日時情報を中央制御部14に通知する。中央制御部14は上記通知を受けて音声ガイダンス管理部16に登録メッセージ数、音声メッセージ登録者、録音日時を出力するための音声ガイダンスを要求して音声ガイダンス蓄積部11から音声データ制御部12、音声バッファ5、復号化部3を介してガイダンスコードを転送し、聴取者に登録メッセージ数、音声メッセージ登録者、録音日時の情報を伝える音声ガイダンス(たとえば「メッセージが○件あります。○○さんからのメッセージです。このメッセージは○月○日○時○分に録音されました。」)を出力する。その後、中央制御部14は音声メッセージ管理部15に音声メッセージの出力を要求して音声メッセージ蓄積部10から音声データ制御部12、音声バッファ5、復号化部3を介してメッセージが出力される。
【0008】つぎに、聴取者が音声メッセージを聴取する際に再生速度を変更する場合について説明する。聴取者のダイヤルパッド入力によりメッセージ再生速度変更のためのDTMF信号をアナログ回線に出力する。出力された上記DTMF信号は上記アナログ回線より回線インターフェース部1を介しDTMF検知部7でDTMF信号と認識される。さらに、上記DTMF信号は回線制御部8を介し、コマンドインターフェース部17に送られる。コマンドインターフェース部17は上記DTMF信号がメッセージ再生速度変更要求であることを認識すると、メッセージ再生速度変更要求情報を中央制御部14へ通知する。中央制御部14は上記再生速度変更要求をコマンドインターフェース部17を介して復号化制御部4へ通知する。復号化制御部4は音声メッセージの再生速度の変更(たとえば1.5倍速など)を復号化部3へ通知する。ここで音声メッセージ蓄積部10から音声データ制御部12、音声バッファ5を介したディジタル信号を復号化部3でアナログ信号に変換する際に、再生速度変更(音声メッセージ蓄積部10に蓄積されている音声データは、音声メッセージのアナログ信号を16msec=1ブロックごとにサンプリングしディジタル化したものである。この音声データをアナログ信号に変換する際、音声データ6ブロックを1単位とし、初めの4ブロックを変換し次の2ブロックの変換は無視すると96msecごとに32msecの再生時間短縮を行える。これを繰り返し行うことにより再生速度を変更することができる。)を行い音声メッセージが出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した音声メール装置は、(1)メッセージ聴取の際、メッセージの長さが通知されないためにメッセージ聴取にどれだけの時間が必要なのかわからず、メッセージ聴取のための時間配分を計画的に効率よく行えない。
(2)メッセージ再生中にメッセージの聞き取り経過時間や残量時間が通知されないため、メッセージの聞き取りに使用した時間やメッセージの残り時間がわからず、時間を考慮した上でのメッセージ聴取の継続、中止の判断が行えない。
(3)メッセージの早聞きは聴取者が各メッセージごとに早聞きの必要性の有無を考慮しなければならず面倒であり、しかも高速再生速度は1種類しかないためメッセージの長さによってはあまり有効なものとはいえない。たとえば、メッセージの長いものならば早聞きは意味があるが、メッセージの短いものについては聞きづらく、早聞きの効果があまりでない。
【0010】という問題点があった。本発明は上記従来の問題点を解決する音声蓄積装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、(1)上記問題点の(1)の解決のため、アナログまたはディジタル電話回線に接続され前記電話回線の開放、閉結を行う回線制御部と、前記電話回線からのDTMF信号を検出するDTMF検知部と、あらかじめ登録してある音声ガイダンスを蓄積、管理する音声ガイダンス管理蓄積部と、前記電話回線制御部を通して受信される音声メッセージを録音、管理する音声メッセージ管理蓄積部と、前記音声ガイダンス管理蓄積部や前記音声メッセージ管理蓄積部からの音声ガイダンス、音声メッセージを再生し上記回線制御部へ転送する再生制御部と、前記再生制御部からのデータを処理し回線インターフェースに出力する復号化部と、前記復号化部での出力速度を変換する復号化制御部と、日時の管理を行う時計部と、前記回線制御部、DTMF検知部、音声ガイダンス管理蓄積部、音声メッセージ管理蓄積部および再生制御部を統括制御する中央制御部と、前記音声メッセージ管理蓄積部に登録されている音声メッセージ長を記憶し、音声メッセージ聴取時に音声メッセージの長さを通知する音声メッセージ長管理部とを備えた構成となっている。
(2)上記問題点(2)の解決のため上記手段(1)に加え、音声メッセージ管理蓄積部に登録されている音声メッセージの再生中に音声メッセージ再生時間をカウントし、再生中の音声メッセージの経過時間や残量時間を通知する音声メッセージ再生時間管理部を備えた構成となっている。
(3)上記問題点(3)の解決のため上記手段(1)、(2)に加え、音声メッセージ再生時に音声メッセージ長管理部または音声メッセージ再生時間管理部から中央制御部を介して通知された音声メッセージ長情報またはメッセージ残量時間情報を元に適度の再生速度を決定し、この音声メッセージの再生速度変更情報により中央制御部を介して音声メッセージを高速再生させる音声メッセージ再生速度管理部を備えた構成となっている。
【0012】
【作用】(1)上記構成(1)による音声メール装置によりメッセージを聴取する際、メッセージ再生前、後においてメッセージの長さを確認することができる。
(2)上記構成(2)による音声メール装置によりメッセージを聴取する際、現在再生中のメッセージの再生経過時間、残量時間を確認することができる。
(3)上記構成(3)による音声メール装置によりメッセージを早聞きする際、メッセージの長さにより自動的に適度な速度(たとえば、メッセージ長が1分以下ならば1倍、1分から3分ならば1.5倍、3分以上ならば2倍)が決定され高速再生される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例の音声蓄積装置(音声メール装置)について図1ないし図6を参照しながら説明する。
(1)図1において、1は回線インターフェース部、2は符号化部、3は復号化部、4は復号化制御部、5は音声バッファ、6はバッファアドレス制御部、7はDTMF検知部、8は回線制御部、9はDTMF出力部であり、以上が1回線の音声処理部19を構成する。
【0014】10は音声メッセージ蓄積部、11は音声ガイダンス蓄積部、12は音声データ制御部、13はチャンネル選択部、14は中央制御部、15は音声メッセージ管理部、16は音声ガイダンス管理部、17はコマンドインターフェース部、18は時計部であり、以上が従来と同様の動作を行う。21は音声メッセージ蓄積部10に登録され音声メッセージ管理部15で管理されている音声メッセージの長さを記憶しておく音声メッセージ長管理部で、以上が中央処理部20aを構成する。なお上記において、音声メッセージ蓄積部10と音声メッセージ管理部とで音声メッセージ管理蓄積部を形成し、音声ガイダンス蓄積部11と音声ガイダンス管理部とで音声ガイダンス管理蓄積部を形成し、音声データ制御部12とチャネル選択部13とで再生制御部を形成するものとする。これは以下図2、図3においても同様とする。
【0015】以上のように構成された音声メール装置のメッセージ聴取機能について、以下その動作を図4のフローチャートに沿って説明する。
【0016】図4は音声メッセージ蓄積部10に登録されたメッセージの、特にメッセージ長を聴取する場合のフローチャートで、ステップAでは音声メッセージ登録件数を記憶している音声メッセージ管理部15が中央制御部14に音声メッセージ登録件数情報を通知し、中央制御部14が音声メッセージ登録件数を出力するための音声ガイダンスを音声ガイダンス管理部16を介して要求し音声ガイダンス蓄積部11から音声データ制御部12、音声バッファ5、復号化部3を介して登録メッセージ件数を伝える音声ガイダンスを出力する。ステップBでは音声メッセージ登録者を伝える音声ガイダンスを上記ステップAと同様の動作で出力する。ステップCでは録音日時を伝える音声ガイダンスを上記ステップAと同様の動作で出力する。ステップDでは、たとえば音声メッセージ蓄積部10に蓄積されている音声データは4秒=1音声ブロックを1単位として格納し、音声メッセージ管理部15により示された音声メッセージが音声ブロックを幾つ所有しているかをカウント(たとえば、音声ブロックが5個あった場合のメッセージの長さは5ブロック×4秒=20秒である)することによりメッセージの長さがわかる。このような方法で音声メッセージ長を記憶している音声メッセージ長管理部21が中央制御部14に音声メッセージ長情報を通知し、以下上記ステップAと同様の動作で音声メッセージの長さを伝える音声ガイダンスを出力する。ステップEでは、聴取者のダイヤルパッド入力に従い機能の選択を行う。聴取者が何も入力しなければステップFに進む。ステップFでは、メッセージの再生を行う。聴取者が2キーを押す(または1キーを連続して2回押す)とステップGに進み次のメッセージ(または前のメッセージ)のステップBへ戻る。聴取者がスターを押すとステップHに進みメッセージ聴取は終了する。
【0017】このように、本発明の実施例(1)の音声メッセージ長管理部21によりメッセージ聴取前にメッセージ長が通知されるので、メッセージの長さを考慮した上でメッセージ聴取をするかしないか判断でき計画的なメッセージ聴取を行えるものである。たとえば、聴取者はメッセージ聴取のために10分しか時間が取れない場合、まず、登録されているメッセージ長だけを聞き取り、10分以内で聞けるものから聴取を行う。他のメッセージは別の機会に聴取する。
(2)図2は、実施例(1)の構成における中央処理部20aに再生中のメッセージの再生時間をカウントしメッセージ再生経過時間、残量時間の情報を中央制御部14に通知する音声メッセージ再生時間管理部22を加えたもので、以上が中央処理部20bを構成する。
【0018】以上のように構成された音声メール装置のメッセージ聴取機能について、以下その動作を図5のフローチャートに沿って説明する。
【0019】図5は音声メッセージ蓄積部10に登録されたメッセージ(ここでは、再生中のメッセージ経過時間、残量時間を知ることができる。)を聴取する場合のフローチャートで、ステップA、ステップI、ステップEは上記図4のステップAからステップEと同様な動作をする。ステップFでは、中央制御部14より音声メッセージ再生要求を音声メッセージ管理部15が受けることにより音声メッセージ蓄積部10から音声データ制御部12、音声バッファ5、復号化部3を介して音声メッセージが出力される。つぎに、中央制御部14は音声メッセージの出力が開始されたことを音声メッセージ再生時間管理部22へ通知する。上記通知を受けた音声メッセージ再生時間管理部22は時計部18により再生開始時間を記憶しておく。音声メッセージ出力中に聴取者からのメッセージ再生経過、残量時間聴取要求のダイヤルパッド入力があった場合ステップJへ進む。ステップJでは中央制御部14がメッセージ再生経過時間、残量時間の通知要求を音声メッセージ再生時間管理部22へ送り、上記通知要求を受けた音声メッセージ再生時間管理部22は時計部18で音声メッセージを一時停止した時間を確認する。つぎに、再生開始時間と一時停止時間より音声メッセージ再生経過時間を算出する。さらに、中央制御部14は音声メッセージ長管理部21へメッセージ長の通知を要求する。上記通知要求を受けたメッセージ長管理部21は中央制御部14を介し音声メッセージ再生時間管理部22へ音声メッセージ長を通知する。その後、音声メッセージ再生時間管理部22は通知されたメッセージ長とメッセージ再生経過時間よりメッセージ残量時間を算出する。音声メッセージ再生時間管理部22は中央制御部14に音声メッセージ再生経過時間、残量時間情報を通知し、中央制御部14が音声メッセージ再生経過時間、残量時間を出力するための音声ガイダンスを音声ガイダンス管理部16に要求し音声ガイダンス蓄積部11から音声データ制御部12、音声バッファ5、復号化部3を介してメッセージ再生経過時間、残量時間を伝える音声ガイダンスを出力する。その後ステップLへ進み、聴取者が何も入力しなければステップFへ戻りメッセージの再生を再開する。聴取者からメッセージ聞き取り中止要求のダイヤルパッド入力があった場合はステップIへ戻る。
【0020】このように、本発明の実施例(2)の音声メッセージ再生時間管理部22によりメッセージ再生中にメッセージの再生経過時間、残量時間が通知されるので、メッセージ聞き取りに使用した時間と、これから聞き取りに必要な時間を確認した上で、聴取の中止、継続の判断を行うことができるものである。
(3)図3は、実施例(2)の構成での中央処理部20bに音声メッセージ長管理部21や音声メッセージ再生時間管理部からのデータを基に音声メッセージの高速再生速度を決定し、その再生速度情報を中央制御部14に通知する音声メッセージ再生速度管理部23を加えたもので、以上が中央処理部20cを構成する。
【0021】以上のように構成された音声メール装置のメッセージ早聞き機能について、以下その動作を図6のフローチャートに沿って説明する。
【0022】図6は上記音声メッセージ蓄積装置に登録されたメッセージを早聞きする場合(あらかじめ聴取者が早聞きモードに設定しておいた場合)のフローチャートで、ステップAとステップI、ステップEは上記図4のステップAからステップEと同様な動作をする。ステップKでは、音声メッセージ長情報を音声メッセージ長管理部21、または音声メッセージ再生時間管理部22から中央制御部14を介して音声メッセージ再生速度管理部23へ通知され、その通知されたメッセージ長情報またはメッセージ残量時間情報から適度な早聞き速度(あらかじめ、メッセージ長が1分以下ならば普通速、1分から3分ならば1.5倍速、3分以上ならば2倍速と設定しておく。)を決定し、再生速度情報を中央制御部14に通知する。中央制御部14は速度変更要求をコマンドインターフェース部17を介して復号化制御部4へ通知する。復号化制御部4は音声メッセージ再生速度を変更し復号化部3へ通知する。ステップFで音声メッセージ蓄積部10に登録されている音声メッセージデータを音声データ制御部12、音声バッファ5を介し復号化部3で処理し再生速度変更(音声メッセージ蓄積部10に蓄積されている音声データは、音声メッセージのアナログ信号を16msec=1ブロックごとにサンプリングしディジタル化したものである。この音声データをアナログ信号に変換する際、音声データ6ブロックを1単位とし、初めの4ブロックを変換し次の2ブロックの変換は無視すると96msecごとに32msecの再生時間短縮を行える。この無視するブロック数を変えることにより数段階に再生速度を変化させることができる。)を行い音声メッセージが出力される。
【0023】このように、本発明の実施例(3)の音声メッセージ再生速度管理部23は登録されているメッセージの長さやメッセージ残量時間から適度な早聞き速度(たとえば1分以下普通速、1分以上3分未満1.5倍速、3分以上2倍速になるようにあらかじめ登録しておく。)を自動的に決定するので、短いメッセージで早聞きの必要が無いようなものは通常速再生、長いメッセージの場合は長さに応じて適度な早聞き速度調整(通常はメッセージが長いものほど高速で再生)を行うので、聴取者は自動的に効率の良いメッセージ聴取ができる。
【0024】
【発明の効果】(1)以上の実施例(1)からも明らかなように本発明によれば、メッセージ聴取時にメッセージ長が通知されるので、計画的なメッセージ聴取を行え、時間を有効に活用できる。
(2)以上の実施例(2)からも明らかなように本発明によれば、メッセージ再生中にメッセージの経過時間、残量時間を確認することができるので、メッセージの聞き取り途中でも時間を考慮した上で聴取の継続、中断の判断ができ時間を有効に活用できる。
(3)以上の実施例(3)からも明らかなように本発明によれば、メッセージ聞き取りの際に聴取者が早聞きの有無を判断しなくても自動的にメッセージ長やメッセージ残量時間に合わせメッセージ早聞き速度を選択するので、自然に効率の良い早聞きが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の音声蓄積装置のブロック図
【図2】同じく実施例2の音声蓄積装置のブロック図
【図3】同じく実施例3の音声蓄積装置のブロック図
【図4】同じく実施例1におけるメッセージ聴取(メッセージ長聴取)時のフローチャート
【図5】同じく実施例2におけるメッセージ聴取(メッセージ再生経過時間、残量時間聴取)時のフローチャート
【図6】同じく実施例3におけるメッセージ早聞き時のフローチャート
【図7】従来例の音声蓄積装置のブロック図
【符号の説明】
1 回線インターフェース部
2 符号化部
3 復号化部
4 復号化制御部
5 音声バッファ
6 バッファアドレス制御部
7 DTMF検知部
8 回線制御部
9 DTMF出力部
10 音声メッセージ蓄積部
11 音声ガイダンス蓄積部
12 音声データ制御部
13 チャンネル選択部
14 中央制御部
15 音声メッセージ管理部
16 音声ガイダンス管理部
17 コマンドインターフェース部
18 時計部
19 音声処理部
20 中央処理部
21 音声メッセージ長管理部
22 音声メッセージ再生時間管理部
23 音声メッセージ再生速度管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 アナログまたはディジタル電話回線に接続され前記電話回線の開放、閉結を行う回線制御部と、あらかじめ登録してある音声ガイダンスを蓄積、管理する音声ガイダンス管理蓄積部と、前記電話回線を通して受信される音声メッセージを録音、管理する音声メッセージ管理蓄積部と、前記音声ガイダンス管理蓄積部や前記音声メッセージ管理蓄積部からの音声ガイダンス、音声メッセージを再生する再生制御部と、前記再生制御部からのデータを処理し回線インターフェースに出力する復号化部と、日時の管理を行う時計部と、前記回線制御部、音声ガイダンス管理蓄積部、音声メッセージ管理蓄積部および再生制御部を統括制御する中央制御部と、前記音声メッセージ管理蓄積部に登録されている音声メッセージ長を記憶し、音声メッセージ聴取時に音声メッセージの長さを通知する音声メッセージ長管理部とを有し、前記中央制御部は、前記電話回線からの入力信号に応じて前記音声メッセージ長管理部から第1の音声メッセージの音声メッセージ長を通知した後、この第1の音声メッセージの送出に先立って、前記電話回線からの更なる入力信号があった場合はその入力信号に応じて第2の音声メッセージの音声メッセージ長を通知するように制御することを特徴とする音声蓄積装置。
【請求項2】 アナログまたはディジタル電話回線に接続され前記電話回線の開放、閉結を行う回線制御部と、あらかじめ登録してある音声ガイダンスを蓄積、管理する音声ガイダンス管理蓄積部と、前記電話回線を通して受信される音声メッセージを録音、管理する音声メッセージ管理蓄積部と、前記音声ガイダンス管理蓄積部や前記音声メッセージ管理蓄積部からの音声ガイダンス、音声メッセージを再生する再生制御部と、前記再生制御部からのデータを処理し回線インターフェースに出力する復号化部と、日時の管理を行う時計部と、前記回線制御部、音声ガイダンス管理蓄積部、音声メッセージ管理蓄積部および再生制御部を統括制御する中央制御部と、前記音声メッセージ管理蓄積部に登録されている音声メッセージ長を記憶し、音声メッセージ聴取時に音声メッセージの長さを通知する音声メッセージ長管理部と音声メッセージ管理蓄積部に登録されている音声メッセージの再生中に音声メッセージ再生時間をカウントし、再生中の音声メッセージの経過時間や残量時間を通知する音声メッセージ再生時間管理部を備えた音声蓄積装置。
【請求項3】 複合化部での出力速度を変換する複合化制御部を有し、音声メッセージ再生時に音声メッセージ長管理部または音声メッセージ再生時間管理部から中央制御部を介して通知された音声メッセージ長情報またはメッセージ残量時間情報を元に適度の再生速度を決定し、この音声メッセージの再生速度変更情報により前記中央制御部を介して音声メッセージを高速再生させる音声メッセージ再生速度管理部とを備えた請求項2記載の音声蓄積装置。

【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【特許番号】特許第3127498号(P3127498)
【登録日】平成12年11月10日(2000.11.10)
【発行日】平成13年1月22日(2001.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−186075
【出願日】平成3年7月25日(1991.7.25)
【公開番号】特開平5−30198
【公開日】平成5年2月5日(1993.2.5)
【審査請求日】平成10年7月10日(1998.7.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【参考文献】
【文献】特開 平2−113658(JP,A)
【文献】特開 平3−1648(JP,A)
【文献】特開 平3−159351(JP,A)