説明

音楽再生装置、及び音楽再生プログラム

【課題】楽曲の切り換えの際に、新たな楽曲に対応する歌詞が記憶部に記憶されていない場合は、楽曲の切り換えに際して歌詞提供サーバとの通信が必要となる。このため、携帯電話装置の記憶部から歌詞を読み出して表示する場合に比べ、表示される歌詞を切り換えるための時間が長くなり、楽曲の再生と同期して歌詞の表示を迅速に切り換えることに問題が生ずる。
【解決手段】取得部は、特定楽曲を再生する前に、歌詞記憶部に記憶していない歌詞をサーバから取得し、歌詞記憶部に記憶させる。表示制御部は、特定楽曲の再生に同期して、歌詞記憶部から歌詞を読み出して表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲の再生前に、再生する楽曲の歌詞を予め取得し、楽曲の再生に同期して歌詞を表示部に表示させる装置に関する。具体的には、多数の楽曲のうちで、予め特定された複数の特定楽曲のいずれかを再生する前に、特定楽曲の歌詞を予め取得しておき、特定楽曲の再生に同期して、その予め取得した歌詞を表示部に表示させる音楽再生装置及び音楽再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲の再生に同期して、歌詞を表示部に表示する情報処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、情報処理装置の一例として、歌詞を表示する携帯電話装置が開示されている。携帯電話装置は、歌詞及び楽曲を記憶する記憶部と、歌詞提供サーバと通信する通信部とを備える。携帯電話装置は、再生する楽曲に対応する歌詞を記憶部に記憶していなければ、歌詞提供サーバからその歌詞を取得し、楽曲の再生に同期して表示部に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−250023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の携帯電話装置においては、現在再生されている楽曲が新たな楽曲に切り換えられる際に、表示部に現在表示されている歌詞も、新たな楽曲に対応する歌詞に切り換えられる。楽曲の切り換えの際に、新たな楽曲に対応する歌詞が記憶部に記憶されていない場合は、携帯電話装置は次に表示される歌詞を歌詞提供サーバから取得するために、歌詞提供サーバとの通信が必要となる。このため、携帯電話装置の記憶部から歌詞を読み出して表示する場合に比べ、表示される歌詞を切り換えるための時間が長くなり、楽曲の再生と同期して歌詞の表示を迅速に切り換えることに問題が生ずる。
【0005】
歌詞表示の切り換えが遅れるのを解消するために、携帯電話装置の記憶部に多数の歌詞を予め記憶させておくことが考えられる。しかし、携帯電話装置の記憶部に記憶される歌詞の総数は、著作権保護の観点から一定数に制限されている場合が多い。このため、制限された一定数の歌詞を携帯電話装置の記憶部に予め記憶する構成では、楽曲の切り換えに際して、ユーザが表示させたい歌詞が記憶部に記憶されていない場合が依然として存在する。例えば、最新楽曲へ切り換える際に、その楽曲に対応する歌詞が記憶部に記憶されていない場合が多い。歌詞が記憶部に記憶されていない場合には、特許文献1に記載の携帯電話装置と同様に、歌詞提供サーバから歌詞を取得することが依然として必要となる。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、多数の楽曲のうちで、予め特定された複数の特定楽曲のいずれかを再生する前に、歌詞記憶部に歌詞が記憶されていない特定楽曲の歌詞を取得し、記憶しておくことにより、特定楽曲の再生が指示されたときは、特定楽曲の再生に同期して、予め記憶された歌詞を速やかに表示する音楽再生装置及び音楽再生プログラムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の音楽再生装置は、多数の歌詞を保有するサーバとネットワークを介して通信可能な装置であって、予め特定された複数の特定楽曲を含む多数の楽曲を記憶する楽曲記憶部と、前記楽曲記憶部から楽曲を読み出して再生する再生部と、楽曲の歌詞を表示する表示部と、前記楽曲記憶部が記憶する多数の楽曲のうちの一部の楽曲の歌詞を記憶する歌詞記憶部と、前記再生部が複数の特定楽曲のうちの楽曲を再生する前に、前記複数の特定楽曲のうちで、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させる取得部と、前記再生部による楽曲の再生に同期して、その再生される楽曲の歌詞を前記歌詞記憶部から読み出し、前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の音楽再生装置は、前記楽曲記憶部は、多数の楽曲のうちに、複数の特定楽曲を1つのグループにした特定楽曲グループを複数含んで記憶し、前記複数の特定楽曲グループから1つの特定楽曲グループを選択する楽曲グループ選択部と、前記楽曲グループ選択部により選択された特定楽曲グループから、1つの特定楽曲を選択する楽曲選択部と、を備え、前記取得部は、前記再生部が前記楽曲選択部により選択された特定楽曲以外の他の特定楽曲を再生する前に、前記楽曲グループ選択部により選択された特定楽曲グループのうちで、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない他の特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とすることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の音楽再生装置は、前記多数の楽曲は再生順序が決められており、前記多数の楽曲のうち、ユーザがお気に入りの複数の楽曲を、前記複数の特定楽曲として登録する登録部と、前記多数の楽曲から、前記再生部により再生される1つの楽曲を選択する楽曲選択部と、前記楽曲選択部により選択された楽曲が、前記登録部により登録された特定楽曲か否かを判断する判断部と、を備え、前記取得部は、前記楽曲選択部により選択された楽曲が、前記登録部により登録された特定楽曲であると前記判断部が判断したときに、再生順序がその選択された楽曲の次の特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とすることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の音楽再生装置は、前記楽曲記憶部は、多数の楽曲のうち、複数の楽曲を1つのグループにした特定楽曲グループを複数含んで記憶し、前記複数の特定楽曲グループの各特定楽曲グループに含まれる前記複数の楽曲のうち、ユーザがお気に入りの楽曲を示す特定楽曲を少なくとも1つ登録する登録部と、前記複数の特定楽曲グループから、前記再生部により再生される少なくとも1つの楽曲を含む1つの特定楽曲グループを選択する楽曲グループ選択部と、を備え、前記取得部は、前記楽曲グループ選択部により特定楽曲グループが選択されたときに、前記登録部により登録された特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の音楽再生装置は、前記多数の楽曲のうちで、ユーザがお気に入りの複数の楽曲を前記複数の特定楽曲として登録する登録部と、前記再生部の楽曲再生機能を起動するためにユーザにより操作可能な起動操作部と、を備え、前記取得部は、前記起動操作部が操作されたときに、前記登録部により登録された複数の特定楽曲のうちで、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とすることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の音楽再生プログラムは、多数の歌詞を保有するサーバとネットワークを介して通信可能であり、歌詞を記憶する歌詞記憶部と、楽曲の歌詞を表示する表示部とを備えた楽曲再生装置を制御するコンピュータにより実行される楽曲再生プログラムであって、予め特定された複数の特定楽曲を含む多数の楽曲を記憶する楽曲記憶部から楽曲を読み出して再生する再生ステップと、前記再生ステップが複数の特定楽曲のうちの楽曲が再生される前に、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させる取得ステップと、前記再生ステップによる楽曲の再生に同期して、その再生される楽曲の歌詞を前記歌詞記憶部から読み出し、前記表示部に表示させる表示制御ステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、取得部は、特定楽曲を再生する前に、歌詞記憶部に記憶していない歌詞をサーバから取得し、歌詞記憶部に記憶させる。表示制御部は、特定楽曲の再生に同期して、歌詞記憶部から歌詞を読み出して表示部に表示させる。特定楽曲が再生されるとき、歌詞記憶部に記憶されている歌詞を読み出して表示することにより、サーバから歌詞を取得して表示する場合に比べ、特定楽曲の再生に同期して速やかに歌詞を表示することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、取得部は、特定楽曲グループ選択部により選択された、特定楽曲グループの特定楽曲を再生する前に、特定楽曲グループの他の特定楽曲の歌詞を、サーバから取得して、歌詞記憶部に記憶させる。一般に、アーティスト、タイトル、またはジャンルなどの楽曲の特定の属性を共通にするアルバム曲など、複数の特定楽曲からなる特定楽曲グループをユーザが選択したとき、ユーザは、その選択した特定楽曲グループのうちの複数の特定楽曲を希望の曲として連続して再生する場合が多くある。この場合、特定楽曲グループの特定楽曲が再生されるとき、同じ特定楽曲グループの他の特定楽曲も再生される可能性が大きい。このため、特定楽曲グループの特定楽曲が再生されるとき、同じ特定楽曲グループの他の特定楽曲の歌詞が他の特定楽曲の再生前に取得され、記憶される。これにより、再生される楽曲が、同じ特定楽曲グループのうちの他の特定楽曲となる場合に、記憶されている歌詞を読み出し、表示することで、他の特定楽曲の再生に同期して速やかに歌詞を表示することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、再生順序で登録されたお気に入りの複数の特定楽曲のうちの1つの特定楽曲が再生される楽曲として選択されたとき、取得部は、再生順序に従って登録された、再生される楽曲の次の特定楽曲の歌詞を取得し、歌詞記憶部に記憶させる。一般に、ユーザは、多数の楽曲を記憶可能な楽曲再生装置を使用していても、お気に入りの複数の楽曲を、他の楽曲より先に、または繰り返し再生する場合が多くある。このために、登録部は、お気に入りの特定楽曲を複数登録する。登録された再生順序に従って、ユーザが特定楽曲を再生したい場合に、再生される楽曲の次の特定楽曲も再生される可能性が大きい。この再生される可能性の大きい次の特定楽曲の歌詞が次の特定楽曲の再生前に取得され、記憶される。これにより、次の特定楽曲が楽曲選択部により選択されるとき、記憶されている歌詞を読み出し、表示することで、お気に入りの特定楽曲の再生に同期して速やかに歌詞を表示することができる。
【0016】
アーティスト、タイトル、またはジャンルなどの楽曲の特定の属性を共通にするアルバム曲など、複数の特定楽曲からなる特定楽曲グループをユーザが楽しむ場合でも、その特定楽曲グループのうちで、ユーザは、特にお気に入りの特定楽曲を、他の楽曲より先に、または繰り返し再生する場合がある。
【0017】
そこで、請求項4記載の発明によれば、登録部は、特定楽曲グループにおいてお気に入りの特定楽曲を登録する。楽曲グループ選択部により特定楽曲グループが選択されたとき、取得部は、選択された特定楽曲グループのうちの登録された特定楽曲の歌詞を取得し、歌詞記憶部に記憶させる。特定楽曲グループが選択されたときに、特定楽曲グループの登録された特定楽曲の歌詞が取得され、記憶されるため、その登録された特定楽曲を再生するときは、記憶されている歌詞を読み出し、表示する。これにより、登録されたお気に入りの特定楽曲の再生に同期して速やかに歌詞を表示することができる。
【0018】
ユーザは、多数の楽曲を記憶可能な楽曲再生装置を使用していても、お気に入りの特定楽曲を、他の楽曲より先に、または繰り返し再生する場合がある。
【0019】
そこで、請求項5記載の発明によれば、登録部は、複数のお気に入り楽曲を複数の特定楽曲として登録する。起動操作部の操作により楽曲再生機能が起動されたとき、取得部は、登録された複数の特定楽曲のうちで、歌詞記憶部に歌詞が記憶されていない特定楽曲の歌詞を、サーバから取得し、歌詞記憶部に記憶させる。これにより、音楽再生装置の楽曲再生機能が起動されたとき、登録された特定楽曲の歌詞がサーバから取得され、記憶されるので、登録された特定楽曲の再生に同期して速やかに歌詞を表示することができる。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、取得ステップは、特定楽曲を再生する前に、歌詞記憶部に記憶されていない歌詞をサーバから取得し、歌詞記憶部に記憶させる。表示制御ステップは、特定楽曲の再生に同期して、歌詞記憶部から歌詞を読み出して表示部に表示させる。特定楽曲が再生されるとき、歌詞記憶部に記憶されている歌詞を読み出して表示することにより、サーバから歌詞を取得して表示する場合に比べ、特定楽曲の再生に同期して速やかに歌詞を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る歌詞表示システム1の全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】表示端末20において、各種の文字を表示するディスプレイ21の表示例を示す外観図である。
【図3】表示端末20の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態において、楽曲情報を記憶する楽曲情報記憶領域251の記憶内容を示す説明図である。
【図5】表示端末20が実行する楽曲実行プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態において、歌詞情報を記憶するT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245の記憶内容を示す説明図である。
【図7】表示端末20が実行する楽曲実行プログラムのアルバム楽曲再生処理手順を示すフローチャートである。
【図8】表示端末20が実行する楽曲実行プログラムの全曲プレイリスト楽曲再生処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の楽曲再生装置を、楽曲再生機能と、再生する楽曲の歌詞を表示する表示機能とを備える表示端末に適用した第1の実施形態について図面を参照して説明する。表示端末は、歌詞管理サーバと、ネットワークを介して接続され、歌詞表示システムを構成する。表示端末は、再生される楽曲の歌詞を、歌詞管理サーバから取得し、ディスプレイに表示する装置であり、例えば、スマートフォンなどの携帯端末である。歌詞管理サーバは、多数の楽曲に対応する多数の歌詞を記憶し、その多数の歌詞のうちの特定の歌詞を取得するための歌詞取得要求を表示端末から受信し、その歌詞取得要求に応じて、特定の歌詞を表示端末に送信する装置である。歌詞管理サーバは、著作権で保護された歌詞などの情報を提供するサービス提供業者が管理するサーバである。
【0023】
[第1の実施形態の構成]
(歌詞表示システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態の歌詞表示システムの全体構成を示すシステム構成図である。歌詞表示システム1は、表示端末20と、歌詞管理サーバ50と、を備える。表示端末20は、歌詞管理サーバ50とネットワークを介して接続されている。表示端末20は、歌詞管理サーバ50と、他の表示端末との間で、ネットワークを介して情報を送受信する。歌詞管理サーバ50は、表示端末20が再生する楽曲の歌詞を、ディスプレイ21に表示させるため、多数の楽曲に対応する多数の歌詞情報を記憶している。歌詞情報の詳細については、後述する。表示端末20は、再生する楽曲の歌詞を表示するための歌詞情報を、歌詞管理サーバ50から取得する。
【0024】
表示端末20は、タッチパネル式のディスプレイ21を備える。図2の(A)〜図2の(D)は、表示端末20のディスプレイ21に表示される内容の一例を示す図である。図2の(A)〜図2の(C)は、歌詞管理サーバ50へ送信する情報をユーザに選択させるとき、ディスプレイ21に表示される内容を示す図である。図2の(D)は、歌詞管理サーバ50から受信した情報に従って、再生する楽曲に対応してディスプレイ21に表示される楽曲の歌詞を示す図である。
【0025】
図2の(A)に示す画面において、ユーザは、表示端末20が再生する楽曲の再生種類を指定することができる。ユーザは、図2の(A)に示す全曲プレイリストを示す画像21a及び複数のアルバム曲をそれぞれ示す複数の画像21b及び画像21e〜画像21hのいずれかの画像にタッチする。これにより、全曲プレイリストから再生する楽曲を選ぶか、アルバム曲ごとのプレイリストから再生する楽曲を選ぶかのいずれかの再生種類を指定することができる。
【0026】
図2の(A)に示す画面において、ユーザが画像21aと、画像21bと、画像21e〜画像21hのいずれかにタッチすることにより、図2の(B)及び図2の(C)に示すように、プレイリストがディスプレイ21に表示される。属性情報が、プレイリストの各楽曲に対応付けられている。プレイリストの各楽曲について、属性情報がディスプレイ21に表示される。例えば、属性情報として、図2の(B)及び図2の(C)に示すように、楽曲ごとに、楽曲のタイトル(Title)と、時間情報(Time)と、アーティスト名(Artist)と、アルバム名(Album)とが表示される。楽曲によっては、タイトルと、アーティスト名と、アルバム名とは対応して記憶されていない場合がある。この場合、楽曲ごとに、少なくとも時間情報が表示される。尚、第1の実施形態における時間情報は、その楽曲が再生される再生時間を示す。
【0027】
図2の(B)は、表示端末20の後述するHDD25に記憶された全ての楽曲に関する楽曲情報の一覧である全曲プレイリストの表示例を示す図である。全曲プレイリストは、ユーザが、図2の(A)に示す画面から、全曲プレイリストを示す画像21aにタッチすることにより表示される。全曲プレイリストは、ユーザが予め登録した複数の楽曲の再生順序を定めたリストである。ユーザは、図2の(B)に示す全曲プレイリストから、星形の選択識別マーク21cより指示される、ユーザのお気に入りの楽曲またはお気に入りの歌詞の楽曲を、ユーザ選択情報として指定することができる。第1の実施形態では、ユーザ選択情報が指定された楽曲を、ユーザ指定曲として、以下を説明する。
【0028】
図2の(C)は、表示端末20のHDD25に記憶された楽曲に関するアルバム5Sの楽曲情報の一覧であるアルバム5Sのアルバム曲プレイリストを示す図である。表示端末20は、複数のアルバムに対応する多数の楽曲情報を記憶する。アルバム5Sの楽曲情報は、ユーザが、図2の(A)に示す画面の複数のアルバムを示す画像から、アルバム5Sの画像21bにタッチすることにより表示される。表示端末20が再生する楽曲は、ユーザが、図2の(B)の全曲プレイリストまたは図2の(C)のアルバム曲プレイリストの楽曲情報の一覧から、所望の楽曲の楽曲情報の表示にタッチすることにより、指定される。
【0029】
図2の(B)または図2の(C)に示す楽曲情報の一覧から、ユーザが所望の楽曲を選択すると、少なくとも時間情報を含む楽曲の属性情報が歌詞管理サーバ50に送信される。歌詞管理サーバ50は、送信された属性情報に対応する楽曲を特定し、楽曲の歌詞情報を表示端末20へ送信する。
【0030】
また、歌詞管理サーバ50は、表示端末20から送信された再生する楽曲の時間情報に従って楽曲を特定したとき、特定した楽曲に対応する歌詞情報を表示端末20へ送信する。表示端末20は、再生する楽曲の歌詞情報を受信し、歌詞情報に従ってディスプレイ21に歌詞を表示する。図2の(D)は、ユーザが再生させる楽曲を指定したとき、表示端末20が、指定された楽曲の歌詞情報を歌詞管理サーバ50から受信し、歌詞情報に従って歌詞をディスプレイ21に表示させた表示状態を示す図である。
【0031】
(表示端末の詳細な構成)
図3は、第1の実施形態の表示端末20の電気的構成を示すブロック図である。表示端末20はCPU22を備える。CPU22は、表示端末20の全体動作を制御する。また、表示端末20は、構成要素として、ROM23と、RAM24と、HDD25と、ネットワーク接続部26と、スピーカ27と、ディスプレイ21とを備える。CPU22は、これらの構成要素にそれぞれ接続される。CPU22は、ROM23、RAM24、HDD25などの記憶手段と共に、表示端末20の動作を制御処理するコンピュータを構成する。HDD25は、楽曲情報記憶領域251を含む。楽曲情報記憶領域251は、楽曲をスピーカ27から出力させるための楽曲情報を記憶する。楽曲情報には、楽曲の属性情報が対応付けられている。ネットワーク接続部26は、インターネットなどのネットワークを介して、歌詞管理サーバ50と通信する。
【0032】
ROM23は、楽曲実行プログラム記憶領域231を含む。楽曲実行プログラム記憶領域231は、楽曲実行プログラムを記憶する。表示端末20は、楽曲再生機能を備え、楽曲実行プログラムにより楽曲情報中の楽曲演奏情報を楽曲再生信号に逐次変換することで、スピーカ27から楽曲を出力する。楽曲実行プログラムの実行により、楽曲情報の変換と同期して、歌詞管理サーバ50から取得された歌詞情報に従って、楽曲の歌詞がディスプレイ21に表示される。表示端末20は、楽曲の再生出力に同期して、楽曲の歌詞をディスプレイ21に順次表示する。
【0033】
RAM24は、再生楽曲情報記憶領域240と、T1歌詞情報記憶領域241と、T2歌詞情報記憶領域242と、T3歌詞情報記憶領域243と、T4歌詞情報記憶領域244と、T5歌詞情報記憶領域245とを含む。再生楽曲情報記憶領域240は、ディスプレイ21を用いてユーザにより指定される再生する楽曲の楽曲情報と、再生する楽曲の歌詞情報とを記憶する。T1歌詞情報記憶領域241と、T2歌詞情報記憶領域242と、T3歌詞情報記憶領域243と、T4歌詞情報記憶領域244と、T5歌詞情報記憶領域245とは、楽曲の歌詞情報を記憶する。
【0034】
図4は、表示端末20のHDD25の楽曲情報記憶領域251に記憶される多数の楽曲情報を示す図である。各楽曲情報は、楽曲演奏情報のほかに、楽曲のタイトル(Title)と、時間情報(Time)と、アーティスト名(Artist)と、アルバム名(Album)と、ユーザ選択情報と、閲覧回数情報とを含む。表示端末20は、この楽曲情報に従って、再生順序が定められた全曲プレイリストから再生する楽曲を選ぶ再生種類、及び、この楽曲情報に従って再生順序が定められたアルバムごとのプレイリストから再生する楽曲を選ぶ再生種類を、図2の(A)に示すようにディスプレイ21に表示する。
【0035】
歌詞管理サーバ50は、多数の楽曲に対応付けられた多数の歌詞情報を記憶する装置である。図3に示すように歌詞管理サーバ50は、歌詞情報記憶領域51を備える。歌詞情報記憶領域51は、多数の楽曲に対応する多数の歌詞情報を、楽曲情報と対応付けて記憶する。表示端末20は、歌詞管理サーバ50から歌詞情報を受信する。
【0036】
[第1の実施形態の動作及び作用]
(楽曲実行処理)
表示端末20が行う楽曲実行処理について、図5、図6及び図7を用いて詳細に説明する。図5は、楽曲実行プログラムにより処理が実行される楽曲実行処理の手順を示すフローチャートである。図6は、楽曲実行処理に従って、RAM24のT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245に記憶される記憶内容を示す図である。表示端末20には、アプリケーションソフトウエアがインストールされており、このアプリケーションソフトウエアに含まれる楽曲実行プログラムが実行される。楽曲実行プログラムは、図7に示す処理を実行するアルバム曲再生プログラム、及び図8に示す処理を実行する全曲プレイリスト再生プログラムを、サブルーチンプログラムとして含む。楽曲実行処理は、ユーザにより、ディスプレイ21に表示される図示外の開始ボタンにタッチされて、楽曲実行プログラムの実行が指示されることにより、開始される。なお、図5に示す各処理は、表示端末20のCPU22が実行する処理である。
【0037】
まず、図5に示す楽曲実行処理のフローチャートに従って楽曲実行プログラムを説明する。最初に、ステップS1では、楽曲情報記憶領域251に記憶された楽曲に、ユーザ指定曲があるか否かが判断される。ユーザ指定曲は、ユーザのお気に入りの楽曲またはお気に入りの歌詞の楽曲である。ユーザ指定曲である楽曲には、楽曲情報のユーザ選択情報に「1」が付される。ユーザ指定曲ではない楽曲情報のユーザ選択情報には、「0」が付される。ユーザ指定曲があると判断されると(ステップS1:YES)、ステップS2が実行される。ユーザ指定曲があると判断されないと(ステップS1:NO)、ステップS3が実行される。
【0038】
ステップS2では、ステップS1においてユーザ指定曲があると判断されたとき(ステップS1:YES)、ユーザ選択情報に「1」が付されると共に閲覧回数が上位の5曲が、楽曲情報記憶領域251の多数の楽曲情報から抽出される。その抽出された5曲の歌詞情報を取得する要求が、歌詞管理サーバ50へ送信される。歌詞情報を取得したい楽曲のタイトルが、歌詞情報を取得する要求として、歌詞管理サーバ50へ送信される。楽曲情報に対応付けられた属性情報に、楽曲のタイトルが記憶されていない場合は、楽曲の時間情報が歌詞管理サーバ50へ送信される。歌詞管理サーバ50は、楽曲の時間情報を受信したときは、歌詞情報記憶領域51から時間情報が一致する歌詞情報と、楽曲のタイトルとを特定する。そして、歌詞管理サーバ50は、歌詞情報記憶領域51に記憶されたタイトルが一致する楽曲の歌詞情報を、表示端末20へ送信する。
【0039】
その結果、表示端末20は、歌詞管理サーバ50から歌詞情報を取得すると、それぞれの楽曲のタイトルと、歌詞情報とを対応付けて、RAM24のそれぞれの記憶領域241〜245に記憶させる。各歌詞情報は、RAM24のそれぞれの記憶領域241〜245に記憶されるとき、記憶される日時を示す登録日時が対応付けて記憶される。図2の(B)に示すように、ユーザ指定曲に、楽曲Aと、楽曲Bと、楽曲Cと、楽曲Eと、楽曲Xとが指定されているとき、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245には、図6の(A)に示すように、楽曲Aと、楽曲Bと、楽曲Cと、楽曲Eと、楽曲Xとの楽曲のタイトルが、歌詞情報と対応付けて記憶される。
【0040】
ステップS3では、プレイリスト候補が表示される。ディスプレイ21に、プレイリスト候補として、図2の(A)に示す全曲プレイリストを示す画像21aと各アルバム曲を示す画像21bとが表示される。
【0041】
ステップS4では、プレイリストが選択されたか否かが判断される。ステップS4では、ステップS3により表示されたディスプレイ21がユーザによりタッチされ、図2の(A)に示す全曲プレイリストを示す画像21aと、各アルバム曲を示す画像21b及び画像21e〜21hとのいずれかが指定されることにより、プレイリストが選択されたことが判断される。プレイリストが選択されたと判断されたとき(ステップS4:YES)、ステップS5が実行される。プレイリストが選択されたと判断されないとき(ステップS4:NO)、ステップS4が繰り返し実行される。
【0042】
ステップS5では、ステップS4により選択されたプレイリストがアルバム曲のプレイリストであるか否かが判断される。アルバム曲のプレイリストであると判断されると(ステップS5:YES)、ステップS6が実行される。アルバム曲のプレイリストであると判断されないと(ステップS5:NO)、ステップS8が実行される。
【0043】
ステップS6では、選択されたアルバムの楽曲の一覧を示すアルバム曲のプレイリストが表示される。ステップS5において、図2の(A)に示すプレイリスト候補から、アルバム5Sの画像21bが指定されると、ステップS6では、図2の(C)に示すアルバム5Sのプレイリストであるアルバム5Sの複数の楽曲の一覧が、ディスプレイ21に表示される。
【0044】
ステップS7では、再生する楽曲が指示されたか否かが判断される。図2の(C)に示すように、ディスプレイ21に表示されたアルバム5Sのプレイリストの楽曲の一覧から、ユーザが再生する楽曲にタッチすることにより、楽曲の再生が指示される。例えば、アルバム5Sの楽曲SS2がユーザによりタッチされ、楽曲SS2の再生が指示されると、楽曲SS2のタイトルの左隣に再生カーソル21dが表示される。
【0045】
ステップS8では、図2の(B)に示すように全曲プレイリストの楽曲の一覧が表示される。ステップS8の処理は、ステップS5において選択されたプレイリストがアルバム曲のプレイリストであると判断されないとき(ステップS5:NO)、全曲プレイリストの表示が実行される。
【0046】
ステップS9では、再生する楽曲が指示されたか否かが判断される。図2の(B)に示すように、ディスプレイ21に表示された全曲プレイリストの楽曲の一覧から、ユーザが再生する楽曲にタッチすることにより、楽曲の再生が指示される。図2の(B)に示すように、全曲プレイリストの楽曲の一覧から、楽曲Cが、ユーザによりタッチされ、楽曲Cの再生が指示されると、楽曲Cのタイトルの左隣に、再生カーソル21dが表示される。ステップS9において楽曲の再生が指示されると、規定された再生順序に従って、再生する楽曲が、全曲プレイリストのn番目の楽曲であるかが決定される。
【0047】
ステップS10では、アルバム楽曲再生処理が実行される。図7は、アルバム楽曲再生処理の手順を示すフローチャートである。
【0048】
<アルバム楽曲再生処理>
ステップS100では、ステップS7において再生する楽曲として指示された楽曲に、再生番号nが設定される。再生番号nは、ディスプレイ21に表示されるアルバム曲の、再生される順に並べられた複数の楽曲からなるプレイリストの再生順序に従って、再生する楽曲として指示された楽曲が、プレイリストの何曲目の楽曲であるかを示す番号である。例えば、図2の(C)に示すアルバム5Sのプレイリストから、ステップS7において楽曲SS2が再生する楽曲として指示されたときは、再生番号は「n=2」と設定される。
【0049】
ステップS101では、アルバム曲のプレイリストの複数の楽曲から、再生する楽曲として指示されたn番目の楽曲の再生が開始される。n番目の楽曲は、楽曲情報記憶領域251に記憶された楽曲情報の楽曲演奏情報に従って、再生される。
【0050】
ステップS102では、再生されるn番目の楽曲の歌詞が、RAM24のT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されているかが判断される。例えば、ステップS101で、図2の(C)に示す楽曲SS2の再生が開始されたとき、アルバム5Sのプレイリストの2番目の楽曲SS2の歌詞が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されているかが判断される。n番目の楽曲の歌詞が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されていると判断されると(ステップS102:YES)、ステップS104の処理が実行される。n番目の楽曲の歌詞が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されていると判断されないと(ステップS102:NO)、ステップS103の処理が実行される。
【0051】
ステップS103では、ステップS101において再生が開始されるn番目の楽曲の歌詞情報を取得する要求が、歌詞管理サーバ50へ送信される。そして、歌詞管理サーバ50から、歌詞情報の取得が要求された楽曲であるn番目の楽曲の歌詞情報が取得される。ステップS103では、取得された楽曲の歌詞情報は、RAM24の再生楽曲情報記憶領域240に記憶される。
【0052】
ステップS104では、ステップS101において再生が開始されるn番目の楽曲の歌詞情報が、ディスプレイ21に表示される。ステップS104が実行されると、例えば、楽曲の歌詞は、図2の(D)に示すようにディスプレイ21に表示される。ステップS104では、ステップS102において、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、n番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されたとき(ステップS102:YES)、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかからn番目の楽曲の歌詞情報が読み出され、表示される。
【0053】
ステップS105では、アルバム5Sのプレイリストにn+1番目の楽曲があるか否かが判断される。アルバム5Sに、n+1番目の楽曲があると判断されると(ステップS105:YES)、ステップS106が実行される。n+1番目の楽曲があると判断されないと(ステップS105:NO)、ステップS111が実行される。
【0054】
ステップS106では、n+1番目の楽曲の歌詞情報が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、既に記憶されているか否かが判断される。例えば、ステップS101で、楽曲SS2の再生が開始されたとき、アルバム5Sのプレイリストに示される楽曲SS3の歌詞情報が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されているかが判断される。T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、n+1番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されると(ステップS106:YES)、ステップS110が実行される。T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、n+1番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されないと(ステップS106:NO)、ステップS107が実行される。
【0055】
ステップS107では、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに楽曲の歌詞情報が記憶されていない領域があり、n+1番目の楽曲の歌詞情報を記憶することが可能であるか否かが判断される。n+1番目の楽曲の歌詞情報の記憶が可能であると判断されると(ステップS107:YES)、ステップS109が実行される。n+1番目の楽曲の歌詞情報の記憶が可能であると判断されないと(ステップS107:NO)、ステップS108が実行される。
【0056】
ステップS108では、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245から、最も登録日時が古い楽曲の歌詞情報が記憶されている記憶領域の記憶内容が消去される。尚、最も登録日時が古い楽曲が記憶されている記憶領域が複数ある場合は、その複数の記憶領域のうち、楽曲情報に対応する歌詞情報の閲覧回数が最も少ない楽曲の記憶領域の記憶内容が消去される。例えば、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245に、図6の(A)に示す内容が記憶されているとき、ステップS108が実行されると、楽曲Eの楽曲のタイトル及び歌詞情報が消去される。歌詞情報の閲覧回数は、再生指示により楽曲が再生され、再生される楽曲の歌詞がディスプレイ21に表示されるとき、楽曲情報記憶領域251に記憶される楽曲情報の、対応する歌詞情報の閲覧回数に1が加算されることにより、計数される。
【0057】
ステップS109では、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかのうち、記憶が可能であると判断された領域に、n+1番目の楽曲の歌詞情報が記憶される。例えば、ステップS101において、楽曲SS2の再生が開始され、ステップS102において楽曲SS2の歌詞情報が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されていると判断されたとき、ステップS109が実行されると、ステップS2において図6の(A)に示すように記憶されていたT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245の内容は、図6の(B)に示すように変化する。すなわち、記憶されていた楽曲Eの歌詞情報が、最も閲覧回数が少ない楽曲の歌詞情報として、ステップS108が実行されることにより消去され、この楽曲Eの歌詞情報に代わって楽曲SS3の歌詞情報がT5歌詞情報記憶領域245に記憶される。各楽曲の歌詞情報には、楽曲タイトルが対応付けて記憶される。
【0058】
ステップS110では、再生楽曲の順序に従って次の楽曲を再生させるため、nに1が加えられ、nが更新される。
【0059】
ステップS111では、ステップS110で更新されたn番目の楽曲を再生する指示がされたか否かが判断される。例えば、ステップS101においてアルバム5Sの2番目の楽曲SS2の再生が開始されていたとき、ステップS111では、アルバム5Sの3番目の楽曲SS3があるか否かが判断される。ステップS111において判断される、楽曲を再生する指示は、ステップS107において開始された楽曲の再生が終了したとき、再生番号が連続する楽曲を自動で再生させる指示、または、ステップS101において再生が開始された楽曲の途中で、新たに再生がユーザにより指示された楽曲を再生させる指示である。ステップS111において、ステップS110で更新されたn番目の楽曲を再生する指示がされたと判断されたとき(ステップS111:YES)、ステップS101が実行される。n番目の楽曲を再生する指示がされたと判断されないとき(ステップS111:NO)、ステップS112が実行される。
【0060】
ステップS112では、アルバム曲の楽曲の再生を終了する指示がされたか否かが判断される。アルバム曲の楽曲の再生の終了は、ユーザがディスプレイ21に表示される図示外のプレイリスト一覧表示ボタンにタッチすることにより、実行される。このプレイリスト一覧表示ボタンは、再生される楽曲のアルバム曲と異なるアルバム曲のプレイリスト、または全曲プレイリストを表示させることを指示するために、ディスプレイ21に表示される。アルバム曲の楽曲の再生を終了する指示がされたと判断されたとき(ステップS112:YES)、アルバム楽曲再生処理が終了される。アルバム曲の楽曲の再生を終了する指示がされたと判断されないとき(ステップS112:NO)、ステップS111の処理が実行される。アルバム楽曲再生処理が終了されると、処理が、図5に示す楽曲実行処理に戻り、ステップS40が実行される。
【0061】
アルバム楽曲再生処理のステップS101からステップS111の処理が複数回繰り返して実行される。例えば、ステップS101からステップS111の処理が5回繰り返し実行され、ステップS101において、アルバム5Sの7番目の楽曲SS7が再生される。このとき、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245には、図6の(C)に示す内容が記憶される。
【0062】
ステップS20では、図8に示す全曲プレイリスト楽曲再生処理が実行される。図8は、全曲プレイリスト楽曲再生処理を示すフローチャートである。
【0063】
<全曲プレイリスト楽曲再生処理>
ステップS200では、再生する楽曲として指示された楽曲が、ユーザ指定曲であるか否かが判断される。指示された楽曲の楽曲情報のユーザ選択情報に「1」が付されているとき、ユーザ指定曲であると判断される。指示された楽曲が、ユーザ指定曲であると判断されるとき(ステップS200:YES)、ステップS201が実行される。指示された楽曲が、ユーザ指定曲であると判断されないとき(ステップS200:NO)、ステップS220が実行される。
【0064】
ステップS201では、ステップS9において再生する楽曲として指示された楽曲に、再生番号mが設定される。再生番号mは、ディスプレイ21に表示される全曲プレイリストであって、再生される順に並べられた複数の楽曲からなるプレイリストの再生順序に従って、再生する楽曲として指示されたユーザ指定曲が、プレイリストの何曲目のユーザ指定曲であるかを示す番号である。例えば、図2の(B)に示す全曲プレイリストから、ステップS9において楽曲Cを再生する楽曲として指示されたときは、再生番号は「m=3」と設定される。
【0065】
ステップS202では、全曲プレイリストから、ステップS201において再生する楽曲として指定されたユーザ指定曲のm番目の楽曲の再生が開始される。ユーザ指定曲のm番目の楽曲は、楽曲情報記憶領域251に記憶された楽曲情報の楽曲演奏情報に従って、再生される。
【0066】
ステップS203では、ステップS202において再生が開始されたユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、既に記憶されているか否かが判断される。T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、ユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されると(ステップS203:YES)、ステップS205が実行される。T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、ユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されないと(ステップS203:NO)、ステップS204が実行される。
【0067】
ステップS204では、ステップS202において再生が開始されるユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報を取得する要求が、歌詞管理サーバ50へ送信される。そして、歌詞管理サーバ50から、ユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が取得される。ステップS204では、取得された楽曲の歌詞情報は、RAM24の再生楽曲情報記憶領域240に記憶される。
【0068】
ステップS205では、ステップS202において再生が開始されるユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が、ディスプレイ21に表示される。ステップS205では、ステップS203において、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、ユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されたとき(ステップS203:YES)、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかからユーザ指定曲のm番目の楽曲の歌詞情報が読み出され、ディスプレイ21に表示される。
【0069】
ステップS206では、全曲プレイリストにおいて、再生順序がユーザ指定曲のm番目の楽曲の後に定められたユーザ指定曲であるm+1番目の楽曲が存在するか否かが判断される。m+1番目の楽曲が存在すると判断されると(ステップS206:YES)、ステップS207が実行される。ユーザ指定曲のm+1番目の楽曲が存在すると判断されないと(ステップS206:NO)、ステップS211が実行される。例えば、図2の(B)に全曲プレイリストにおいて、ステップS202において、ユーザ指定曲の3曲目である楽曲Cの再生が開始されたとき、ステップS206では、ユーザ指定曲の4曲目の楽曲が存在するか否かが判断される。例えば、図2の(B)に示す全曲プレイリストでは、3番目の楽曲である楽曲Cの後に、ユーザ指定曲である楽曲Eが存在するため、ユーザ指定曲の4番目の楽曲が存在すると判断され(ステップS206:YES)、ステップS207が実行される。
【0070】
ステップS207では、ユーザ指定曲のm+1番目の楽曲の歌詞情報が、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されているか否かが判断される。ユーザ指定曲のm+1番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されると(ステップS207:YES)、ステップS211の処理が実行される。ユーザ指定曲のm+1番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されないと(ステップS207:NO)、ステップS208の処理が実行される。
【0071】
ステップS208では、ユーザ指定曲のm+1番目の楽曲の歌詞情報を、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶することが可能であるか否かが判断される。記憶可能であると判断されると(ステップS208:YES)、ステップS210が実行される。記憶可能であると判断されないと(ステップS208:NO)、ステップS209が実行される。
【0072】
ステップS209では、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245から、最も登録日時が古い楽曲の歌詞情報が記憶されている記憶領域の記憶内容が消去される。最も登録日時が古い楽曲が記憶されている記憶領域が複数ある場合は、その複数のうち、楽曲情報に対応する歌詞情報の閲覧回数が最も少ない楽曲の記憶領域の記憶内容が消去される。
【0073】
ステップS210では、ユーザ指定曲のm+1番目の楽曲の歌詞情報が、歌詞管理サーバ50から取得される。取得されたユーザ指定曲のm+1番目の楽曲の歌詞情報は、ステップS209において楽曲の歌詞情報が消去されたT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245の空き領域に記憶される。
【0074】
ステップS211では、新たに次の楽曲を再生させる指示があるか否かが判断される。楽曲を再生させる指示があると判断されると(ステップS211:YES)、ステップS212が実行される。楽曲を再生させる指示があると判断されないと(ステップS211:NO)、ステップS211が繰り返し実行される。次の楽曲を再生させる指示は、ステップS202において開始された楽曲の再生が終了したとき、再生番号が連続する楽曲を自動で再生させる指示、または、ステップS202において再生が開始された楽曲の途中で、新たに再生がユーザにより指示された楽曲を再生させる指示である。
【0075】
ステップS212では、再生させる指示が行われた楽曲は、ステップS202において再生開始が指示されたユーザ指定曲のm番目の楽曲の次の楽曲であるユーザ指定曲のm+1番目のユーザ指定曲であるか否かが判断される。m+1番目のユーザ指定曲を再生させる指示がされたと判断されたとき(ステップS212:YES)、ステップS213が実行される。ユーザ指定曲のm+1番目のユーザ指定曲を再生させる指示がされないと判断されたとき(ステップS212:NO)、ステップS220が実行される。
【0076】
ステップS213では、再生楽曲の順序に従って次のユーザ指定曲を再生させるため、mに1が加えられ、mが更新される。そして、処理は、ステップS202に戻って実行される。
【0077】
ステップS220では、再生が指示された楽曲の、全曲プレイリストにおけるユーザ指定曲であるか否かに関わらない楽曲の再生順序を示す再生番号nが設定される。
【0078】
ステップS221では、ステップS9またはステップS212において再生が指示されたn番目の楽曲の再生が開始される。
【0079】
ステップS222では、ステップS221において再生が開始されたn番目の楽曲の歌詞情報がT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶されているか否かが判断される。歌詞情報が記憶されていると判断されると(ステップS222:YES)、ステップS224の処理が実行される。歌詞情報が記憶されていると判断されないと(ステップS222:NO)、ステップS223の処理が実行される。
【0080】
ステップS223では、ステップS221において再生が開始されるn番目の楽曲の歌詞情報が取得される。表示端末20は、n番目の楽曲の歌詞情報を取得する要求を、歌詞管理サーバ50へ送信する。歌詞管理サーバ50は、要求に応じて、n番目の楽曲の歌詞情報を表示端末20へ送信する。ステップS223では、取得された楽曲の歌詞情報は、RAM24の再生楽曲情報記憶領域240に記憶される。
【0081】
ステップS224では、取得されたn番目の楽曲の歌詞情報に従って、n番目の楽曲の歌詞がディスプレイ21に表示される。ステップS224では、ステップS222において、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、n番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されたとき(ステップS222:YES)、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかからn番目の楽曲の歌詞情報が読み出され、表示される。ステップS224では、ステップS222において、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに、n番目の楽曲の歌詞情報が記憶されていると判断されず(ステップS222:NO)、ステップS223において歌詞管理サーバ50から歌詞情報を取得したときは、RAM24の再生楽曲情報記憶領域240からn番目の楽曲の歌詞情報が読み出され、表示される。
【0082】
ステップS225では、n+1番目の楽曲を再生する指示がされたか否かが判断される。例えば、ステップS202において全曲プレイリストの5番目の楽曲の再生が開始されていたとき、ステップS225では、全曲プレイリストの6番目の楽曲の再生指示がされたか否かが判断される。ステップS225において判断される、楽曲を再生させる指示は、ステップS202において開始された楽曲の再生が終了したとき、再生番号が連続する楽曲を自動で再生させる指示、または、ステップS202において再生が開始された楽曲の途中でユーザにより指示された、楽曲を新たに再生させる指示である。n+1番目の楽曲を再生する指示がされたと判断されると(ステップS225:YES)、ステップS226が実行される。n+1番目の楽曲を再生する指示がされたと判断されないと(ステップS225:NO)、ステップS227の処理が実行される。
【0083】
ステップS226では、再生楽曲の順序に従って次の楽曲を再生させるため、nに1が加えられ、nが更新される。そして、処理は、ステップS221に戻って実行される。
【0084】
ステップS227では、全曲プレイリストの楽曲の再生を終了する指示がされたか否かが判断される。全曲プレイリストの楽曲の再生の終了は、ユーザがディスプレイ21に表示される図示外のプレイリスト一覧表示ボタンにタッチすることにより、実行される。このプレイリスト一覧表示ボタンは、再生される楽曲のアルバム曲のプレイリストを表示させることを指示するために、ディスプレイ21に表示される。全曲プレイリストの楽曲の再生を終了する指示がされたと判断されたとき(ステップS227:YES)、全曲プレイリスト楽曲再生処理が終了され、ステップS30が実行される。全曲プレイリストの楽曲の再生を終了する指示がされたと判断されないとき(ステップS227:NO)、ステップS225の処理が実行される。
【0085】
全曲プレイリスト楽曲再生処理のステップS202からステップS212の処理が複数回繰り返して実行される。例えば、図2の(B)に示すように、全曲プレイリストのうちユーザ指定曲の3番目の楽曲Cが指定されている状態で、ステップS201で、再生番号「m=3」と設定された後に、ステップS202からステップS212の処理が3回繰り返し実行される。このとき、ステップS202において、全曲プレイリストのうちユーザ指定曲の6番目の楽曲SS1が再生される。この6番目の楽曲SS1が再生されるとき、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245には、図6の(D)に示す内容が記憶される。
【0086】
全曲プレイリスト楽曲再生処理が終了された後に、処理が、図5に示す楽曲実行処理に戻り、ステップS30が実行される。ステップS30では、楽曲にユーザ選択情報を付加する指示があったか否かが判断される。楽曲にユーザ選択情報を付加する指示は、全曲プレイリストが表示されているとき、ユーザが、ディスプレイ21に表示される図示外のユーザ指定ボタンにタッチすることにより、行われる。楽曲にユーザ選択情報を付加する指示がされたと判断されるとき(ステップS30:YES)、ステップS31が実行される。楽曲にユーザ選択情報を付加する指示がされたと判断されないとき(ステップS30:NO)、ステップS40が実行される。なお、楽曲にユーザ選択情報を付加する指示は、全曲プレイリストが表示されているときに限らない。アルバム曲プレイリストが表示されているときにおいても、楽曲にユーザ選択情報を付加する指示がされたと判断される処理を行い、楽曲にユーザ選択情報を付加する指示を行ってもよい。また、楽曲にユーザ選択情報を付加する指示は、ユーザ指定ボタンをタッチする方法に限らない。例えば、ユーザが、各楽曲に対応付けられた指定画像をタッチすることにより、楽曲にユーザ選択情報を付加する指示としてもよい。
【0087】
ステップS31では、ユーザ指定曲であることを示すユーザ選択情報を付加する楽曲が指定されたか否かが判断される。具体的には、図2の(B)に示すディスプレイ21に表示された複数の楽曲情報のうち、ユーザが所望する楽曲情報の左端をタッチすることにより、ユーザが所望する楽曲にユーザ選択情報を付加する指示がされる。ユーザ選択情報を付加する楽曲が指定されたと判断されるとき(ステップS31:YES)、ステップS32が実行される。ユーザ選択情報を付加する楽曲が指定されたと判断されないとき(ステップS31:NO)、ステップS31が繰り返し実行される。
【0088】
ステップS32では、ステップS31において指定された楽曲にユーザ選択情報が付加され、ユーザ指定曲であると登録される。ステップS32が実行されると、指定された楽曲の楽曲情報には、ユーザ選択情報に「1」が付されて、登録される。そして、ディスプレイ21に表示された全曲プレイリストにおいて、指定された楽曲に、選択識別マーク21cが表示される。ステップS32が実行されると、続けてステップS40が実行される。また、ステップS31において、ディスプレイ21に表示された楽曲情報から、ユーザ選択情報に「1」が付された楽曲の楽曲情報を、ユーザがタッチする。これにより、ユーザ指定曲を解除する操作が行われ、ユーザ選択情報に「1」が付された楽曲のユーザ選択情報が「0」に変更される。
【0089】
ステップS40では、楽曲実行処理を終了する指示がされたか否かが判断される。楽曲実行処理を終了する指示がされたと判断されたとき(ステップS40:YES)、楽曲実行処理が終了される。楽曲実行処理を終了する指示がされたと判断されないとき(ステップS40:NO)、ステップS1の処理が実行される。楽曲実行処理は、ユーザにより、ディスプレイ21に表示される図示外の終了ボタンにタッチされて、楽曲実行プログラムの終了が指示されることにより、終了される。
【0090】
[第2の実施形態の構成]
以下、本発明の第2の実施形態について、説明する。第2の実施形態は、ユーザによりアルバム曲の再生が指示され、ディスプレイ21にアルバム曲のプレイリストが表示されるときに、少なくとも1曲以上のユーザ指定曲の楽曲の歌詞情報を取得する点で、第1の実施形態と相違する。第2の実施形態は、他の部分の構成及び処理について第1の実施形態と同じであるので、相違する構成についてのみ詳述し、同じ構成についてその説明を省略する。
【0091】
第2の実施形態では、ユーザにより、図2の(A)に示す楽曲のプレイリストの一覧から、アルバム曲のプレイリストが選択され、図2の(C)に示すように、アルバム曲のプレイリストが表示されたとき、表示されたプレイリストのアルバム曲を構成する複数の楽曲のうち、ユーザ指定曲と指定された楽曲の歌詞情報を、歌詞管理サーバ50から取得し、RAM24のT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶させる。具体的には、図5に示す楽曲実行処理において、ステップS6は、ユーザにより選択されたアルバム曲のプレイリストを表示する動作と、その選択されたアルバム曲のプレイリストのうちで、ユーザ選択情報に「1」が付されているユーザ指定曲の歌詞情報を、歌詞管理サーバ50から取得して記憶する動作とを行う。例えば、ステップS6の実行により、ディスプレイ21に図2の(C)に示すアルバム5Sのプレイリストが表示されたとき、図4に示す楽曲情報記憶領域251に記憶された多数の楽曲のうち、アルバム5Sの楽曲である楽曲SS1〜楽曲SS10のユーザ選択情報に「1」が付されている楽曲である楽曲SS1と、楽曲SS4と、楽曲SS5とを、ユーザ指定曲として抽出する。
【0092】
表示端末20は、楽曲SS1と、楽曲SS4と、楽曲SS5との歌詞情報を取得する要求を、歌詞管理サーバ50へ送信する。歌詞管理サーバ50は、歌詞情報記憶領域51に記憶された多数の楽曲に対応する歌詞情報から、楽曲SS1の歌詞情報と、楽曲SS4の歌詞情報と、楽曲SS5の歌詞情報とを、表示端末20に送信する。表示端末20は、受信した楽曲SS1の歌詞情報と、楽曲SS4の歌詞情報と、楽曲SS5の歌詞情報とを、それぞれT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに記憶する。これにより、ユーザが、プレイリストを表示すると指定したアルバム曲の楽曲のうち、ユーザ指定曲を再生する指示をしたとき、表示端末20は、再生される楽曲と同期して、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかから読み出された歌詞情報に従って、ディスプレイ21に歌詞を表示させることができる。この結果、アルバム曲のユーザ指定曲の再生を指示したとき、そのユーザ指定曲の再生に同期して、ユーザ指定曲の歌詞が速やかにディスプレイ21に表示される。
【0093】
[実施形態の効果]
第1および第2の実施形態では、プレイリストから楽曲の再生が指示され、楽曲の再生が開始されるとき、再生順序に従って再生が開始された楽曲の次に再生される楽曲の歌詞情報が、歌詞管理サーバ50から取得され、RAM24のT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245に記憶される。表示端末20は、再生される楽曲の歌詞が記憶されていなければ、歌詞管理サーバ50から取得して表示するが、予め楽曲の歌詞情報が記憶されていれば、記憶されている楽曲の歌詞情報を読み出し、楽曲の再生に同期して歌詞を表示する。楽曲の再生が開始されたとき、予め記憶されている歌詞情報を読み出すことにより、楽曲の再生が開始されたとき、歌詞管理サーバ50から歌詞情報を取得して表示させる処理に比べ、楽曲の再生開始時点から短い時間で歌詞を表示させることができる。
【0094】
第1の実施形態では、楽曲実行処理が開始されると、ステップS2において、ステップS1により判断されたユーザ指定曲の歌詞情報の取得が要求される。表示端末20は、歌詞管理サーバ50から要求に応じた歌詞情報を取得し、記憶領域241〜245に記憶する。詳細には、楽曲実行処理が開始されたあと、ユーザ選択情報に「1」が付された楽曲が、歌詞管理サーバ50に送信される。これにより、ユーザは楽曲実行処理の開始を指示するのみで、お気に入りの楽曲またはお気に入りの歌詞の楽曲の歌詞情報が、記憶領域241〜245に記憶される。ユーザがお気に入りの楽曲またはお気に入りの歌詞の楽曲は、お気に入りであると指定されていない楽曲に比べ、高い頻度で楽曲の再生が指示されることが多いと考えられる。ユーザは、お気に入りの楽曲を再生するとき、またはお気に入りの歌詞の楽曲を再生するとき、ステップS2において取得された歌詞情報を、記憶領域241〜245のいずれかから読み出し、再生に同期して歌詞を表示させる。よって、楽曲の再生開始時点から短い時間で、再生される楽曲の歌詞を表示させることができる。
【0095】
第1の実施形態では、アルバム曲再生処理のステップS109において、記憶領域241〜245のいずれかに、再生順序に従って、再生が指示された楽曲の次の楽曲の歌詞情報が、記憶される。詳細には、ユーザがアルバム曲の楽曲の再生を指示したとき、再生が指示された楽曲の次の楽曲の歌詞情報が取得され、記憶領域241〜245のいずれかに記憶される。複数の楽曲で構成されるアルバム曲の楽曲が再生されるとき、アルバム曲の各楽曲は、規定された再生順序で再生されることが多いと考えられる。規定された再生順序の順にアルバム曲の楽曲が再生されるとき、ユーザにより指定された楽曲の次に連続して再生される楽曲の歌詞情報を、記憶領域241〜245のいずれかから読み出し、アルバム曲の再生に同期して歌詞を表示させる。よって、楽曲の再生開始時点から短い時間で、再生される楽曲の歌詞を表示させることができる。
【0096】
第1の実施形態では、全曲プレイリスト再生処理のステップS210において、ユーザ指定曲を再生する指示がされたとき、歌詞管理サーバ50から、規定された再生順序に従って、次のユーザ指定曲の歌詞情報が取得され、記憶領域241〜245のいずれかに記憶される。ユーザは、全曲プレイリストを選択するとき、全曲プレイリストの複数の楽曲から、お気に入りの楽曲またはお気に入りの歌詞の楽曲を、優先して再生させたいことがある。ユーザは、全曲プレイリストの楽曲から、ユーザ指定曲を連続または繰り返し、優先して再生するとき、ステップS210において記憶された記憶領域241〜245のいずれかからユーザ指定曲の歌詞情報を読み出し、ユーザ指定曲の再生に同期して歌詞を表示させる。よって、楽曲の再生開始時点から短い時間で、再生される楽曲の歌詞を表示させることができる。
【0097】
第2の実施形態では、ユーザが特定のアルバム曲のプレイリストを選択し、複数の楽曲で構成されるアルバム曲のプレイリストがディスプレイ21に表示されたとき、特定のアルバム曲のユーザ指定曲の歌詞情報を取得する要求が、歌詞管理サーバ50に送信される。表示端末20は、歌詞管理サーバ50から、要求に応じた特定のアルバム曲のユーザ指定曲の歌詞情報を取得し、記憶領域241〜245のいずれかに記憶する。ユーザは、特定のアルバム曲のプレイリストから再生する楽曲を指定するとき、特定のアルバム曲から、お気に入りの楽曲またはお気に入りの歌詞の楽曲を、優先して再生させたいことがある。ユーザは、選択する特定のアルバム曲のユーザ指定曲を優先して再生させたいとき、特定のアルバム曲のプレイリストが選択されたときに記憶されるユーザ指定曲の歌詞情報を、記憶領域241〜245のいずれかから読み出し、ユーザ指定曲の再生に同期して歌詞を表示させることができる。そのため、楽曲の再生開始時点から短い時間で、再生される楽曲の歌詞を表示させることができる。
【0098】
また、第1および第2の実施形態では、楽曲の歌詞情報を歌詞管理サーバ50からダウンロードし、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245に記憶するとき、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245に既に記憶されている内容を消去する場合に、最も登録日時が古い歌詞情報が、先に消去される。楽曲を再生する指示が、複数の楽曲について連続して指示される場合であっても、再生される可能性が低いと考えられる楽曲の歌詞情報を消去し、新たに歌詞管理サーバ50からダウンロードした歌詞情報を記憶させる。これにより、ユーザが希望する可能性の高い楽曲の歌詞情報を効率良く記憶させることができる。
【0099】
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
第1の実施形態において、音楽再生機能を備える表示端末20が、本発明の音楽再生装置の一例である。第1の実施形態の歌詞管理サーバ50が、本発明のサーバの一例である。第1の実施形態の楽曲情報のユーザ選択情報に「1」が付されたユーザ指定曲と、アルバム曲とが、本発明の特定楽曲の一例である。第1の実施形態のHDD25の楽曲情報記憶領域251が、本発明の楽曲記憶部の一例である。第1の実施形態の表示端末20の音楽再生機能と、CPU22、及びステップS101、またはステップS202、またはステップS221の処理が、本発明の再生部の一例である。第1の実施形態の再生楽曲情報記憶領域240、及びT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245が、本発明の歌詞記憶部の一例である。第1の実施形態のCPU22、及びステップS2、またはステップS105〜ステップS109、またはステップS206〜ステップS210の処理が、本発明の取得部の一例である。第1の実施形態のCPU22及びステップS104、またはステップS205、またはステップS224の処理が、本発明の表示制御部の一例である。
【0100】
第1の実施形態において、ディスプレイ21に表示される画像21a、画像21b、及び画像21e〜画像21hが、本発明の楽曲グループ選択部の一例である。ディスプレイ21に表示される選択識別マーク21cが、楽曲選択部の一例である。また、第1の実施形態において、CPU22及びステップS200の処理が、本発明の判断部の一例である。また、第1の実施形態において、HDD25の楽曲情報記憶領域251が、本発明の登録部の一例である。第1の実施形態において、ディスプレイ21に表示される開始ボタンが、本発明の起動操作部の一例である。
【0101】
[変形例]
第1及び第2の実施形態において、特定楽曲グループとして、アルバム曲を一例に説明したが、特定楽曲グループは、アルバム名が一致する複数の楽曲で構成されるアルバム曲に限らない。HDD25が記憶する楽曲に対応付けられて記憶される属性情報が一致する楽曲ごとに、特定楽曲グループを構成してもよい。例えば、第1及び第2の実施形態において、属性情報には、アルバム名のほか、アーティスト名であってもよい。また、属性情報は、第1及び第2の実施形態の楽曲のタイトル、時間情報、アルバム名、アーティスト名のほか、ジャンル、登録日時など、多種の属性情報を記憶させてもよい。この場合は、属性情報のジャンル、または登録日時が一致する楽曲ごとに、特定楽曲グループを構成してもよい。
【0102】
また、第1及び第2の実施形態では、特定楽曲グループごとに、構成される複数の楽曲についての再生順序が定められたプレイリストが、ディスプレイ21に表示される。プレイリストは、特定楽曲グループごとに、構成する複数の楽曲の再生順序が定められた1つのリストが表示されるが、これに限らない。例えば、属性情報のアーティスト名や、ジャンルが一致する楽曲ごとに、特定楽曲グループを構成した場合、1つの特定楽曲グループの楽曲が多数になる場合がある。属性情報のアーティスト名や、ジャンルが一致する楽曲ごとに構成した特定楽曲グループの楽曲数が多い場合は、その特定楽曲グループから複数の楽曲を抽出し、再生順序を定めた特定プレイリストを作成してもよい。
【0103】
また、第1及び第2の実施形態において、ユーザは、ステップS3において、ディスプレイ21に表示された全曲プレイリストと、複数のアルバム曲プレイリストとのいずれかから、1つのプレイリストを選択し、選択した全曲プレイリスト、またはアルバム曲プレイリストから、再生する楽曲を指示するが、再生する楽曲を指示するために選択するプレイリストの選択肢はこれに限らない。前述のように、楽曲の属性情報のアルバム名、アーティスト名、ジャンル、登録日時など、属性情報の種類ごとに区別される複数種類の特定楽曲グループが構成されるときは、表示端末20は、ユーザに、全曲プレイリストの画像とともに、複数種類の特定楽曲グループごとのプレイリストの画像を表示し、複数種類のプレイリストから再生する楽曲を指示するためのプレイリストを選択させてもよい。また、全曲プレイリスト、及び特定楽曲グループごとのプレイリストのほか、特定プレイリストをユーザに選択させてもよい。また、各プレイリストの複数の楽曲は、全ての楽曲が、特定楽曲であることを示すユーザ指定曲で構成されもよい。
【0104】
また、多数の楽曲に対応して、複数種類の属性情報が記憶されているときは、特定楽曲グループを構成するための複数種類の属性情報を提示し、ユーザに、その属性情報のいずれかを選択させてもよい。この方法では、表示端末20は、ユーザにより選択された属性情報の種類について、一致する属性情報ごとに、特定楽曲グループを作成し、複数のプレイリストを生成し、再生させる楽曲を指示させるために、プレイリストの画像を提示する。具体的には、第1及び第2の実施形態において、ステップS3が行われる前に、多数の楽曲に対応して記憶されているアルバム名、アーティスト名などの属性情報の種類を、ディスプレイ21に表示し、ユーザに提示する。ユーザにより、1種類の属性情報が選択されると、表示端末20は、選択された属性情報が一致する楽曲ごとの特定楽曲グループを作成し、ディスプレイ21に、特定楽曲グループそれぞれのプレイリストを表示する。例えば、ユーザが、属性情報「アルバム名」を選択したとき、表示端末20は、ステップS3において、ディスプレイ21に第1及び第2の実施形態の図2の(A)に示すように、全曲プレイリストの画像21aと、複数のアルバム曲プレイリストの画像21b、21e〜21hを表示する。ユーザが、属性情報「アーティスト名」を選択したとき、表示端末20は、ステップS3において、ディスプレイ21に、HDD25に記憶された多数の楽曲の属性情報に記憶されているアーティスト名ごとに、複数のアーティスト名別プレイリストの画像を表示する。
【0105】
また、第2の実施形態と同様に、表示端末20は、ディスプレイ21に表示された、属性情報が一致する楽曲ごとの特定楽曲グループそれぞれのプレイリストの画像から、1つのプレイリストの画像が選択されたとき、プレイリストを構成する複数の楽曲のうち、再生順序が上位5曲の楽曲の歌詞情報を、歌詞管理サーバ50から取得し、記憶させてもよい。
【0106】
また、ステップS8が実行されるとき、全曲プレイリストの多数の楽曲がディスプレイ21に表示されるとともに、全曲プレイリストのうち、ユーザ指定曲に登録された楽曲の歌詞が、歌詞管理サーバ50から取得されてもよい。これにより、ステップS8において全曲プレイリストが表示されたあと、ステップS9において、再生すると指示された楽曲がユーザ指定曲である場合には、再生すると指示された楽曲の歌詞は、全曲プレイリストが表示されたときに取得されるため、ステップS202において再生が開始されたあと、ステップS204において歌詞管理サーバ50から歌詞を取得する必要がなく、迅速に歌詞を表示させることができる。
【0107】
第1及び第2の実施形態では、楽曲の歌詞を記憶する歌詞記憶部として、RAM24を一例に説明したがこれに限らない。歌詞は、RAM24のような揮発性の記録媒体に記憶されるほか、EEPROMなどの不揮発性の記録媒体に記憶されてもよい。例えば、歌詞を歌詞管理サーバ50から取得するために、著作権使用料を支払う場合には、表示端末20の記憶媒体に歌詞を長期的に記憶しておくことが許可されることがある。このように、不揮発性の記録媒体に歌詞が記憶可能なときは、RAM24及び不揮発性の記録媒体に歌詞が記憶されていない特定楽曲の歌詞を、歌詞管理サーバ50から取得するものであってもよい。本実施形態のように、歌詞がRAM24に記憶される場合は、一度、表示端末20の電源の供給が遮断されると、その後、楽曲再生処理が実行される時は、RAM24に歌詞が記憶されていない。不揮発性の記録媒体に、特定楽曲の歌詞が記憶されていれば、楽曲再生処理の実行が開始されたあとに、RAM24及び不揮発性の記録媒体に記憶されていない特定楽曲の歌詞を取得要求する楽曲数が、少数の楽曲となることがある。取得する特定楽曲の歌詞の楽曲数が少ない場合、表示端末20は記憶されていない特定楽曲の歌詞を、迅速に取得することができる。
【0108】
歌詞情報を要求するために歌詞管理サーバ50へ送信される楽曲の情報は、楽曲のタイトルに限らない。歌詞管理サーバ50へ送信される楽曲の情報は、楽曲を特定可能な楽曲の属性情報であればよい。例えば、楽曲の再生時間を表す時間情報であってもよい。
【0109】
また、第1及び第2の実施形態において、再生する楽曲の歌詞情報を記憶するための記憶領域は、5曲分を記憶するT1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245であったが、これに限らない。再生する楽曲の歌詞情報を記憶するための記憶領域は、複数の楽曲の歌詞情報を記憶できればよく、5曲分より少なくてもよい。また、5曲分より多くてもよい。
【0110】
また、楽曲の歌詞情報を、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに新たに記憶するため、T1歌詞情報記憶領域241〜T5歌詞情報記憶領域245のいずれかに既に記憶された歌詞情報を消去する。このとき、消去する歌詞情報は、楽曲に対応する歌詞の閲覧回数が少ない歌詞情報でなくてもよい。例えば、登録日時が最も古い楽曲の歌詞情報から先に消去してもよい。
【0111】
また、楽曲の再生が開始されたとき、新たに取得される歌詞情報は、再生順序が次の1曲でなくてもよい。再生が開始された楽曲より、再生順序が次以降の2曲以上の歌詞情報が取得されてもよい。また、ユーザにより指定されるユーザ指定曲の各曲に、ユーザが所望の優先度を付与してもよい。例えば、楽曲情報のユーザ選択情報に、優先度が付されたユーザ指定曲であることを示す「1」または「2」を付与し、ユーザ選択情報に優先度が高いことを示す「2」が付されたユーザ指定曲の歌詞情報を、歌詞管理サーバ50から優先して取得してもよい。
【符号の説明】
【0112】
1 歌詞表示システム
20 表示端末
21 ディスプレイ
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 HDD
50 歌詞管理サーバ
240 再生楽曲情報記憶領域
241 T1歌詞情報記憶領域
242 T2歌詞情報記憶領域
243 T3歌詞情報記憶領域
244 T4歌詞情報記憶領域
245 T5歌詞情報記憶領域
251 楽曲情報記憶領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の歌詞を保有するサーバとネットワークを介して通信可能な装置であって、
予め特定された複数の特定楽曲を含む多数の楽曲を記憶する楽曲記憶部と、
前記楽曲記憶部から楽曲を読み出して再生する再生部と、
楽曲の歌詞を表示する表示部と、
前記楽曲記憶部が記憶する多数の楽曲のうちの一部の楽曲の歌詞を記憶する歌詞記憶部と、
前記再生部が複数の特定楽曲のうちの楽曲を再生する前に、前記複数の特定楽曲のうちで、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させる取得部と、
前記再生部による楽曲の再生に同期して、その再生される楽曲の歌詞を前記歌詞記憶部から読み出し、前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える楽曲再生装置。
【請求項2】
前記楽曲記憶部は、多数の楽曲のうちに、複数の特定楽曲を1つのグループにした特定楽曲グループを複数含んで記憶し、
前記複数の特定楽曲グループから1つの特定楽曲グループを選択する楽曲グループ選択部と、
前記楽曲グループ選択部により選択された特定楽曲グループから、1つの特定楽曲を選択する楽曲選択部と、を備え、
前記取得部は、前記再生部が前記楽曲選択部により選択された特定楽曲以外の他の特定楽曲を再生する前に、前記楽曲グループ選択部により選択された特定楽曲グループのうちで、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない他の特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生装置。
【請求項3】
前記多数の楽曲は再生順序が決められており、前記多数の楽曲のうち、ユーザがお気に入りの複数の楽曲を、前記複数の特定楽曲として登録する登録部と、
前記多数の楽曲から、前記再生部により再生される1つの楽曲を選択する楽曲選択部と、
前記楽曲選択部により選択された楽曲が、前記登録部により登録された特定楽曲か否かを判断する判断部と、を備え、
前記取得部は、前記楽曲選択部により選択された楽曲が、前記登録部により登録された特定楽曲であると前記判断部が判断したときに、再生順序がその選択された楽曲の次の特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生装置。
【請求項4】
前記楽曲記憶部は、多数の楽曲のうち、複数の楽曲を1つのグループにした特定楽曲グループを複数含んで記憶し、
前記複数の特定楽曲グループの各特定楽曲グループに含まれる前記複数の楽曲のうち、ユーザがお気に入りの楽曲を示す特定楽曲を少なくとも1つ登録する登録部と、
前記複数の特定楽曲グループから、前記再生部により再生される少なくとも1つの楽曲を含む1つの特定楽曲グループを選択する楽曲グループ選択部と、を備え、
前記取得部は、前記楽曲グループ選択部により特定楽曲グループが選択されたときに、前記登録部により登録された特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1または2に記載の楽曲再生装置。
【請求項5】
前記多数の楽曲のうちで、ユーザがお気に入りの複数の楽曲を前記複数の特定楽曲として登録する登録部と、
前記再生部の楽曲再生機能を起動するためにユーザにより操作可能な起動操作部と、を備え、
前記取得部は、前記起動操作部が操作されたときに、前記登録部により登録された複数の特定楽曲のうちで、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の楽曲再生装置。
【請求項6】
多数の歌詞を保有するサーバとネットワークを介して通信可能であり、歌詞を記憶する歌詞記憶部と、楽曲の歌詞を表示する表示部とを備えた楽曲再生装置を制御するコンピュータにより実行される楽曲再生プログラムであって、
予め特定された複数の特定楽曲を含む多数の楽曲を記憶する楽曲記憶部から楽曲を読み出して再生する再生ステップと、
前記再生ステップが複数の特定楽曲のうちの楽曲が再生される前に、前記歌詞記憶部が歌詞を記憶していない特定楽曲の歌詞を前記サーバから取得して、前記歌詞記憶部に記憶させる取得ステップと、
前記再生ステップによる楽曲の再生に同期して、その再生される楽曲の歌詞を前記歌詞記憶部から読み出し、前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
を備える楽曲再生プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−44846(P2013−44846A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181273(P2011−181273)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】