説明

音楽演奏装置

【課題】カラオケ装置のような単体の装置で多数の楽曲を再生するようにした音楽演奏装置に好適に適応できる集塵フィルタを備え、適切なタイミングで可変型冷却ファンの回転方向を反転制御するようにして集塵フィルタの清掃が行われ、装置筐体内部の冷却機能が低下しないようにする。
【解決手段】検出された温度によって回転数を可変とする可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置であって、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏時間、又は演奏度数を取得することにより、前回可変型冷却ファンの回転方向を反転制御したタイミングからの累計の演奏時間、又は演奏度数を算出し、算出した累計演奏時間、又は演奏度数が、予め設定された基準値に達した場合には、前記可変型冷却ファンの回転方向を反転制御し、集塵フィルタの清掃が実行されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ装置やジュークボックス等のような音楽演奏装置において、装置筐体内部の温度上昇を防ぎ、電子部品等に熱的影響が及ばないようにするための冷却ファンの制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の音楽演奏装置、例えば、商用のカラオケ装置では、楽曲データや映像データを記憶したり再生するための機能、あるいは楽曲の演奏毎に記録される、楽曲ID、曲名、演奏日時、演奏時間などといった各種データからなる演奏ログを生成し、さらに、この演奏ログを収集して統計データを記憶したり更新したりする機能、また、通信機能を内蔵して楽曲データや映像データをカラオケホストセンターからダウンロードする機能等、様々な機能を備えている。このような様々な機能は、半導体集積回路部品のように微弱な電流で作動する数多くの電子部品を実装した複数のプリント配線基板等を単体の装置筐体内に収容して完成するようにしている。
【0003】
このように音楽演奏装置に実装される電子部品において、特に中央制御装置(CPU)を構成する半導体集積回路のような能動素子を安定に動作させるためには、素子自体の温度を一般的な目安の70℃以下に保たなければならないのであるが、素子に対する負荷が極端に大きくなった場合、あるいは放熱対策が不足している場合は90℃を超えるクリティカル温度に達してしまうことがある。さらに、このような装置筐体内部の雰囲気温度上昇の防止は、半導体集積回路だけでなく、ハードディスクドライブの保護からも重要な課題となっている。したがって、このような半導体集積部品自体を熱的影響から保護するため、そして装置筐体内部の雰囲気温度を上昇させないためにも放熱対策は重要な課題となっている。
【0004】
ところで、近年のカラオケ装置では、楽曲データやその他の制御データ等とともに、情報量が格段に大きい映像データも記録するようにしている。したがって、これに伴って、中央制御装置(CPU)は処理速度が高いものが求められ、ハードディスクドライブも記憶容量の大きいものが実装されることになる。
【0005】
ところが、このようなハードディスクドライブでは記憶容量を大きくし、高速の読み書きが可能となるようにするため、きわめて回転速度の速いものとなっており、高速回転しているハードディスクドライブのスピンドルモータが熱源となって発熱を生じることになる。しかも、このモータ自体およびその周辺の電子部品が最も熱的影響を受けて障害を発生してしまうことになる。したがって、カラオケ装置の機能向上のため、上記したような高性能のハードディスクドライブを実装する場合は、放熱に対して格別な配慮を欠かすことができない。
【0006】
ところで、カラオケボックスや複合娯楽施設等のような商業施設に設置される音楽演奏装置には、従来からも吸排気用の冷却ファンが設けられ、例えば、吸気用の冷却ファンでは、集塵フィルタを介して装置筐体外部の空気を強制的に装置筐体内部に吸気することで、装置筐体内部に発生した高温の空気を装置筐体外部へ排気することにより、装置筐体内部の冷却が可能となるようにしている。ところが、このような音楽演奏装置が設置される商業施設は当然のことながら、塵や埃あるいはタバコの煙等という集塵フィルタの目詰まりとなる因子が存在しており、営業時間帯は通常電源が継続して投入されているため、一般家庭に設置する機器に較べ、換気部の集塵フィルタは格段に早く目詰まりしてしまうことになる。
【0007】
また、従来の上記したような吸排気による冷却方式では、冷却ファンは一定の回転数で回転することから、その回転時間にほぼ比例して集塵フィルタに目詰まり因子が堆積してゆくため、発熱を伴う電子部品やハードディスクドライブの駆動状況に拘わらず、ほぼ一定の期間を経過すると集塵フィルタが目詰まりして、冷却ファンを駆動させても冷却効果が得られなくなることがある。
【0008】
一方、装置筐体内部の温度変化に対して比例制御を行うように改良された冷却方式では、装置筐体内部の温度に応じて冷却ファンの回転数を変化させることで適正な冷却効率が得られるようにしている。このような冷却方式では、その装置の使用状況、すなわち、発熱を伴う電子部品(CPUなど)やハードディスクドライブの稼働率の高低で冷却ファンの回転数が変化する。具体的には、CPUやハードディスクドライブの稼働率が高い状態にあるときは温度が上昇するため冷却ファンの回転数も高くなり、これとは逆に稼働率が低い状態にあるときは温度が上昇しないため、冷却ファンの回転数は低くなることから、一応、合理的な温度管理が可能となるようにしている。
【0009】
したがって、このような冷却方式によれば、冷却ファンを一定の回転数で回転させる冷却方式のように、ほぼ一定の期間が経過すると集塵フィルタが目詰まりしてしまうことはない。これは、目詰まり因子の堆積量が、「回転数×回転時間(=回転累計数)」にほぼ比例するため、この「回転数」が可変であると、CPUやハードディスクドライブの稼働率が高い場合には集塵フィルタの目詰まりが早く、逆に、稼働率が低い場合には稼働率が高い場合に較べて集塵フィルタの目詰まりが遅くなることによるものである。
【0010】
ところで、上述した従来の冷却方式を採用する場合においても、装置筐体内部に冷却ファンの駆動に伴って空気を導入する吸気口と、装置筐体内部の高温の空気を排出する排気口が形成されるが、この吸気口と排気口は、装置筐体のデザイン的配慮から、一般に側面あるいは背面に形成するようにし、通常、吸気口に集塵フィルタを配設するようにしている。したがって、装置がオーディオラック等にセッティングされてしまうと、前記のように配設された集塵フィルタは外部から視認し難い状態となり、この集塵フィルタの目詰まり状態を確認することが甚だ困難となることから、目詰まり状態が看過され易く、装置の故障あるいは寿命の短縮につながる問題を解決することが課題となっている。
【0011】
そこで、このような集塵フィルタの目詰まりによる装置筐体内部の温度上昇に関する問題を解決するため、電子機器内部に温度センサを設け、当該温度センサにより内部温度が所定の温度より高い温度を検知した場合には、集塵フィルタが目詰まりしていると判断し、スクロール状の集塵フィルタを自動的に交換し、目詰まりしていない集塵フィルタを露出させ、空気の通りを回復させることで、内部の温度上昇を防ぐようにした技術が提案されている。また、直接的に目詰まりを判断する手法として、発光ダイオードや受光素子と光学的目詰まりセンサ機構を用い、集塵フィルタに目詰まりが検出された場合に自動的に交換する技術が提案されている。
【0012】
しかしながら、このような、集塵フィルタを自動的に交換する仕組みでは、フィルタ交換機構に複雑な構成が必要となったり、また、全フィルタを巻き取り終えると、これを確認して交換しなければならなくなる。そこで、従来では、このような自動交換型の集塵フィルタを使用しない方法が想到された。すなわち、所定の条件にて、冷却用フィルタの回転を正転から逆転に制御することにより、フィルタの目詰まりを低減させる技術が実用化された。例えば、複写機の電源投入後に、防塵フィルタ面を光学センサで検査し、その反射率の変化により目詰まりを判別したり、あるいは、防塵フィルタを通過した空気の流れを風力センサで測定し、その風圧の変化により目詰まりを判別したり、あるいは、温度センサが所定温度より高い温度を検知した場合に、集塵フィルタの目詰まりを判別したりする等、各種センサからの出力信号に基づき、冷却用フィルタの回転を正転から逆転に制御する技術(特許文献1参照)や、電機装置(PDP)の冷却ファンの累積回転時間が所定以上になった場合に、あるいは、冷却ファンを回転させても装置内の温度が所定の温度に下がらない場合に、冷却用フィルタの回転を正転から逆転に制御する技術(特許文献2参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平05−080437号公報
【特許文献2】特開2005−235843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上記特許文献に開示された技術において、電子機器内部に温度センサを設けたものでは、内部温度の上昇が必ずしも発熱を伴う電子部品やハードディスクドライブの駆動状況に関係があるとは言えず、例えば、集塵フィルタが目詰まりはしていないにも拘らず、外気温の上昇や電子機器筐体の上や周りに放熱を妨げる物が置かれたりすることにも起因することがある。すなわち、電子機器内部の温度上昇は、電子部品やハードディスクドライブの駆動に伴う温度上昇に対する冷却ファンの回転に拠る集塵フィルタの目詰まりに必ずしも起因するものとは言えないのである。
【0015】
また、上記特許文献に開示された技術において、電子機器内部に光学センサを設けたものでは、例えば、集塵フィルタ面の反射率を取得して、その反射率の変化により集塵フィルタの目詰まりを直接的に検出するものであり、適正なタイミングで集塵フィルタの交換が可能となるようにしている。しかしながら、目詰まりを直接的に検出するためには、例えば、特殊な小型カメラや光学的な解析手段およびこれらの取り付け器具などを要することから装置内が更に複雑な構成となり、また、装置の構成要素が増えることによる装置の修理時や部品交換時の困難性を高めたり、あるいは、装置重量の増加などが生じるばかりでなく、装置の製作コストが上昇するといった不都合も生じる。
【0016】
さらに、上記特許文献に開示された技術において、電子機器内部に風力センサを設けたものでは、防塵フィルタを通過した空気の風圧の低下が集塵フィルタの目詰まりが起因しているとしているが、必ずしもそうとは言えず、例えば、集塵フィルタが目詰まりはしていないにも拘らず、通風口の近傍に物が置かれたりすることにも起因することがある。また、この構成であると、光学センサと同様に、風力計や風圧の解析手段およびこれらの取り付け器具などを要することから装置内が更に複雑な構成となり、また、装置の構成要素が増えることによる装置の修理時や部品交換時の困難性を高めたり、装置の製作コストが上昇するといった不都合も生じる。
【0017】
そして、上記特許文献に開示された技術において、冷却ファンの累積回転時間を測定するものでは、回転数一定の冷却ファンであれば、特に、問題は生じないが、冷却ファンを一定の回転数で回転させる冷却方式では問題が生じる。すなわち、上述したように、ほぼ一定の期間が経過すると集塵フィルタが目詰まりしてしまうことはなく、目詰まり因子の堆積量が、「回転数×回転時間(=回転累計数)」にほぼ比例するため、この「回転数」が可変であると、CPUやハードディスクドライブの稼働率が高い場合には集塵フィルタの目詰まりが早く、逆に、稼働率が低い場合には稼働率が高い場合に較べて集塵フィルタの目詰まりが遅くなるからである。換言すれば、この方法では、装置の使用状況の変化に対応できるものではなく、利用状況に変化が大きい音楽演奏装置には十分に適応できるものではなかった。
【0018】
そこで、本発明は、装置内を複雑な構成とすることなく、装置の修理時や部品交換時に困難性をもたらすことなく、あるいは、装置の製作コストを上昇させることなく、効率的に装置内部の冷却機能を保ち、電子部品やハードディスクドライブ等への熱的影響を回避することができる音楽演奏装置の提供、特に、カラオケ装置のような、利用状況に変化が大きい音楽演奏装置に好適に適応できる音楽演奏装置の提供を課題とし、さらに詳しくは、装置筐体内部の温度に応じて回転数を変更することのできる可変型冷却ファン、好ましくは、この可変型冷却ファンと共に集塵フィルタを備えた音楽演奏装置において、筐体内部への粉塵の堆積を低減したり、あるいは、集塵フィルタの自動交換機構を採用しなくとも集塵フィルタへの粉塵の堆積を低減することができる音楽演奏装置の提供を課題とする。
かかる課題に鑑み、本発明では音楽演奏装置における楽曲の演奏時間あるいは演奏度数に基づいて、適切なタイミングで、可変型冷却ファンの回転方向を反転制御するようにし、上記課題を解決するようにした。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を鑑み、本発明者は、冷却用空気の風量を変えることができる可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置であって、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏時間、又は演奏度数を取得することにより、前回可変型冷却ファンの回転方向を反転制御したタイミングからの累計の演奏時間、又は演奏度数を算出し、算出した累計演奏時間、又は演奏度数が、予め設定された基準値に達した場合には、可変型冷却ファンの回転方向を反転させて、装置筐体内部に堆積した粉塵、あるいは、集塵フィルタに堆積した粉塵を外部に放出して清掃する仕組みを想到した。また、入力操作部にて基準値を入力することにより、可変型冷却ファンの回転方向を反転するタイミングを、音楽演奏装置の利用状況や使用環境に応じて自在に設定変更可能とすることにより、上記課題を解決できると想定した。
【0020】
そこで、本発明は以下に述べる各手段により上記課題を解決するようにした。すなわち、本発明の請求項1記載の音楽演奏装置では、装置筐体内部の温度に応じて回転数を変更し、装置筐体外部から装置筐体内部への冷却用空気の風量を変えることのできる可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置であって、更に演奏時間取得管理手段と、冷却ファン制御手段とを有するものであり、前記演奏時間取得管理手段は、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏時間を取得し、前回冷却ファンの回転方向を制御したタイミングからの累計の演奏時間を算出して管理し、前記冷却ファン制御手段は、前記累計演奏時間が予め設定された基準値に達したか否かの判断を行い、基準値に達した場合に、当該可変型冷却ファンの回転方向を反転制御するようにした、ことを特徴とする。
【0021】
また、請求項2に記載の音楽演奏装置では、装置筐体内部の温度に応じて回転数を変更し、装置筐体外部から装置筐体内部への冷却用空気の風量を変えることができる可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置であって、更に演奏度数取得管理手段と、冷却ファン制御手段とを有するものであり、前記演奏度数取得管理手段は、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏度数を取得し、前回冷却ファンの回転方向を制御したタイミングからの累計の演奏度数を算出して管理し、前記冷却制御手段は、前記累計演奏度数が予め設定された基準値に達したか否かの判定を行い、基準値に達した場合に、当該可変型冷却ファンの回転方向を反転制御するようにした、ことを特徴とする。
【0022】
さらに、請求項3記載の音楽演奏装置では、上記請求項1および請求項2記載の音楽演奏装置において、更に基準値設定手段を有し、該基準値設定手段は、前記基準値を入力操作部にて任意に入力することで、前記可変型冷却ファンを制御するタイミングの設定変更が可能となるようにした、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
したがって、このような仕組みを有する本発明の請求項1記載の音楽演奏装置によれば、可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置において、楽曲の演奏ログから演奏時間を取得し、前回冷却ファンの回転方向を反転制御したタイミングからの累計の演奏時間を算出して管理し、当該累計演奏時間が予め設定された基準値に達した場合に、可変型冷却ファンの回転方向を反転するようにしたことにより、音楽演奏装置の演奏時に活性化する発熱を伴う電子部品や、ハードディスクドライブの駆動とこれに伴う装置筺体内の温度上昇に対する冷却ファンの回転数の上昇が粉塵の堆積量に関連することから、演奏時間と粉塵の堆積量とに対応関係が生じるため、演奏時間で装置筐体内あるいは集塵フィルタの適切な清掃時期を判断することができる。これにより、音楽演奏装置特有の演奏活動に起因する堆積した粉塵に対して、好適なタイミングで清掃することができ、結果、装置筺体内の温度上昇を適切に防止できる。そして、集塵フィルタ自体を交換することがないので、集塵フィルタの交換に伴う駆動機構、制御回路が不要になる共に、装置内部に特殊な解析装置を設けたり、複雑な構成にすることなく、製作コストの削減もできるといった効果を奏するものである。
【0024】
また、このような仕組みを有する本発明の請求項2記載の音楽演奏装置によれば、可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置において、楽曲の演奏ログから演奏度数を取得し、前回冷却ファンの回転方向を反転制御したタイミングからの累計の演奏度数を算出して管理し、当該累計演奏度数が予め設定された基準値に達した場合に、可変型冷却ファンの回転方向を反転するようにしたことにより、音楽演奏装置の演奏時に活性化する発熱を伴う電子部品やハードディスクドライブの駆動とこれに伴う装置筺体内の温度上昇に対する冷却ファンの回転数の上昇が粉塵の堆積量に関連するものであり、よって、演奏度数から概ねの楽曲演奏時間を推測することができることにより、当該演奏度数と粉塵の堆積量とに対応関係が生じるため、演奏度数で装置筐体内あるいは集塵フィルタの適切な清掃時期を判断することができる。これにより、上記請求項1と同様の効果を奏するものである。
【0025】
さらに、このような仕組みを有する本発明の請求項3記載の音楽演奏装置によれば、可変型冷却ファンを逆転駆動するための基準値を、入力操作により設定変更することが可能となる。よって、音楽演奏装置の設置店の使用状況(使用が活況か否か)や使用環境(特に、塵や埃あるいは煙草の煙等の粉塵量の多少)による粉塵の堆積速度の差異に対して、設置店毎に適切な対応ができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明をカラオケ装置に実施したハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】装置筐体内部の空気の流れを説明する図である。
【図3】可変型冷却ファンおよび集塵フィルタの構成を説明する図である。
【図4】各楽曲の演奏ログ管理テーブルの概略図である。
【図5】累計演奏時間管理テーブルの概略図である。
【図6】累計演奏度数管理テーブルの概略図である。
【図7】可変型冷却ファンの回転方向の制御フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は単体の装置で異なる多数の楽曲を再生することのできる音楽演奏装置であれば広範に実施の対象とすることができるが、理解を容易とするため、以下の実施例では、通信タイプのカラオケ装置に実施した具体的な例について説明する。
【実施例】
【0028】
ここで、一般的なカラオケ装置について簡単に説明する。装置に内蔵した音源により生成された楽曲とマイクロホンから入力した歌唱音声信号をミキシングして増幅器により増幅し、スピーカシステムから演奏音および歌唱音声が再生される。また、カラオケ装置は映像信号をモニターテレビに出力し、歌詞テロップおよび背景映像を表示する。なお、カラオケ装置はリモコン送信機から送られてくる赤外線コード信号を受信してリクエストされた楽曲の予約登録を行うなど、カラオケ演奏に必要な様々の機能を処理する。
【0029】
このリモコン送信機はカラオケ装置に対するGUI機能を備え、利用者ID取得手段となる補助端末装置(タッチパネルコマンダー)であり、カラオケ装置との間でデータの送受信が行われる。この補助端末装置には、利用者IDカードによるデータ入力操作が行われるようにした利用者ID取得手段となるデータ入力部(タッチパネルセンサー)を備える。そして、このデータ入力部に利用者IDカードを接触させてデータ入力操作を行うことにより、利用者IDカードに記録されている利用者属性データがカラオケ装置に転送されることになる。
【0030】
図1はカラオケ装置1のハードウエア構成を示すブロック図であり、同図において、中央制御手段11は、制御/データバス40を介して各構成要素と信号の授受を行い、システム全体の統括および制御を行う。
【0031】
前記中央制御手段11はハードディスクドライブ(HDD)13に格納されている楽曲データ、映像データを読み出す。楽曲データは、例えばMIDI(登録商標)形式により記述されたカラオケ伴奏音楽となる音楽生成データと、そのカラオケ楽曲の演奏に同期して表示する歌詞やその文字の属性(表示位置、表示色、表示/消去のタイミングなど)を記述した歌詞描画データを含んでいる。また、中央制御手段11はリモコン送信機6およびリモコン受信機15や操作パネル16からリクエスト楽曲のID入力を、操作制御部17を介して受け取ると、その入力順とIDとを対応付けてRAM26の予約待ち行列記憶部26aに予約待ち行列が記憶される。なお、前記ハードディスクドライブ(HDD)13には、カラオケ装置1が任意の楽曲を演奏した際に、その記録を残すための演奏ログ記憶部13aが形成されている。
【0032】
そして、予約順に従って該当するカラオケ楽曲の演奏データなどをハードディスクドライブ13から読み出し、演奏データ中のMIDIデータをシンセサイザ18に転送すると、シンセサイザ18はこのMIDIデータに従って内蔵音源を制御し、カラオケ伴奏音楽を生成する。シンセサイザ18が出力するカラオケ伴奏音楽の演奏信号は、ミキサー19でマイクロホン2からの歌唱音声信号と混合されて出力し、スピーカ4を駆動して音響出力が得られる。
【0033】
一方、カラオケ伴奏音楽の生成処理に同期して映像制御部23は、歌詞画像となるビットマップ画像をビデオRAM22に展開し、このビデオマップ画像をHDD13から出力される背景映像にスーパーインポーズする処理を行ってモニターテレビ5に画像出力する。
【0034】
本実施例のカラオケ装置1は通信機能を備えるもので、中央制御手段11は通信制御部12を制御し、情報通信ネットワークNを介してカラオケホストセンター100に接続することによりデータ通信が可能となる。カラオケホストセンター100はカラオケ楽曲を蓄積した楽曲データサーバ100aおよび利用者属性データ、統計データ等を蓄積した管理データサーバ100bを備え、クライアントであるカラオケ装置1との間で各種データの授受が行われる。カラオケホストセンター100から配信された楽曲データなどはハードディスクドライブ13に格納され、中央制御手段11の制御に基づいて読み出される。
【0035】
次に、本発明の音楽演奏装置であるカラオケ装置1のHDD13では、後述する集塵フィルタの自動清掃が可能となるようにするため、可変型冷却ファンの回転方向の反転時期の判断要素とするための演奏時間、又は演奏度数を累計管理する演奏時間/度数取得管理手段27を備える。この演奏時間/度数取得管理手段27では、可変型冷却ファンの回転方向の反転時期について、演奏時間を基準として設定する場合、楽曲演奏の終了毎に、前記HDD13の演奏ログ記憶部13aに設けられた累計演奏時間管理テーブル(T1)に、演奏された楽曲の演奏時間と共に、その演奏時間を順次積算した累計値を記憶する。一方、可変型冷却ファンの回転方向の反転時期について、演奏度数を基準として設定する場合は、楽曲の1演奏毎に1度数として取得して積算し、その累計値を累計演奏度数管理テーブル(T2)に記憶する。
【0036】
以上、述べたように、演奏時間を楽曲の演奏毎に取得して累計する場合、実際に演奏した時間を累計することができる。すなわち、楽曲の全てを演奏した場合の演奏時間はもとより、歌唱を途中で中止した場合の実際の時間も演奏ログに記録されているため、これを累計に含めることもでき、時間設定に重点が置かれた制御が可能となる。一方、演奏度数を楽曲の演奏毎に取得して累計する場合は、楽曲の演奏時間を概括的に把握するもので、その累計値から可変型冷却ファンの回転方向の反転時期を判断するものである。
【0037】
基準値設定手段28は上記のような時間設定、又は度数設定により基準値を設定するものであり、実際にはスイッチ操作部を備え、時間設定の場合の基準値(例えば、60時間)、あるいは度数設定の場合の基準値(例えば、850回)が可能となるようにする。なお、この設定値は、カラオケ装置1が設置される環境の塵や埃、煙草の煙の量などを勘案して設定変更可能となるようにし、設定された基準値は、HDD13の基準値データ設定部13bに記録される。
【0038】
このようにして基準値設定手段28により設定された基準値および演奏時間/度数取得管理手段27からの累計値は、制御/データバス40を介して冷却ファン制御手段29に出力される。この冷却ファン制御手段29は、前記設定値と累計値を常に比較し、設定値に累計値が到達した時点で反転指示信号Rを冷却ファン制御部31に所定時間送出し、それまで正転していた可変型冷却ファン30を逆転するようにしている。
【0039】
ここで、前記可変型冷却ファン30および集塵フィルタ33の配設状態を図2および図3に基づいて説明する。可変型冷却ファン30の直流モータ30aは、同図に示すように装置筐体に固定されたホルダー34の中央に固定され、そのスピンドルに回転翼30bが固定されている。したがって、前記直流モータ30aへの電流の供給方向に従って、該直流モータ30aを正転または逆転することができ、空気の流れを制御することができる。
【0040】
なお、前記可変型冷却ファン30は、装置筐体内部の温度を常に検出している温度センサ32からの信号を入力し、この信号に基づいて駆動信号を出力する冷却ファン制御部31により回転数が可変するように制御される。具体的は、例えば、温度センサが検出した温度が摂氏25度未満の場合には、回転数は1000rpmと設定され、摂氏25度を超えると摂氏40度までの回転数は1500rpmと設定され、摂氏40度を超えると摂氏55度までの回転数は2000rpmと設定され、摂氏55度を越えると回転数は3000rpmとる設定される。この他にも、例えば、摂氏25度未満は、回転数は1000rpmと設定され、一方、摂氏55度を越えると、回転数は3000rpmと設定され、摂氏25度から摂氏55度までは、温度上昇(下降)の割合に応じて、リニアに対応した割合で回転数の上昇(下降)を変化させるように構成してもよい。このような構成の可変型冷却ファンを用いることで、比較的安定した温度コントロールができるが、CPUやハードディスクドライブの稼働率が高い状態にあるときは温度が上昇するため冷却ファンの回転数も高くなり、これとは逆に稼働率が低い状態にあるときは温度が上昇しないため、冷却ファンの回転数は低くなることから、粉塵の堆積量が「回転累計数」にほぼ比例するため、CPUやハードディスクドライブの稼働率が高い場合には集塵フィルタの目詰まりが早く、逆に、稼働率が低い場合には稼働率が高い場合に較べて集塵フィルタの目詰まりが遅くなることになる。
【0041】
次に図2(A)に示す運転状態は、可変型冷却ファン30により、その取付部の通風孔33aから装置筐体外部の空気が内部へ導入されている状態を示し、導入される空気に含まれる粉塵は集塵フィルタ33の外側の表面に捕捉されて堆積され、粉塵が除去された空気は装置筐体内部を流れ、冷却機能を果たした後、装置筐体背面に設けられた切欠部の通風口1aから排気される。そして、累計演奏時間又は累計演奏度数が予め設定された基準値に達した場合には、図2(B)に示すように、可変型冷却ファン30の回転を正転から逆転へ反転させることにより、今度は、装置筐体背面に設けられた切欠部の通風口1aから新たな空気が吸気され、冷却機能を果たした後、可変型冷却ファン取付部の通風孔33aから外部に排気されるが、この場合には、集塵フィルタ33の外側表面に堆積されている粉塵が同時に吹き飛ばされ、清掃されることになる。
なお、本実施例では、可変型冷却ファンの正転から逆転への反転、例えば右回転から左回転への反転をする際の予め設定された累計演奏時間(あるいは演奏度数)の基準値と、逆転から正転への反転、例えば左回転から右回転への反転の基準値を同じ値に設定しているが、本発明はこれに限らず、一方の基準値を他方の基準値に比べて増減させることで、基準値の高い方を「通常モード」、低い方を「清掃モード」として設定しても構わない。
【0042】
次に、図4に示す各楽曲の演奏ログ管理テーブルの概略図と、図5に示す累計演奏時間管理テーブルの概略図と、図6に示す累計演奏度数管理テーブルの概略図を用いて、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログと、当該演奏ログから演奏時間あるいは演奏度数を取得し、取得した演奏時間あるいは演奏度数より前回可変型冷却ファンの回転方向を反転制御を行ったタイミングからの累計演奏時間を記録し管理することについて説明する。
【0043】
先ず、図4に示す各楽曲の演奏ログ管理テーブルとは、カラオケ装置にて演奏された楽曲の演奏ログを記録したものであり、この演奏ログ管理テーブルの主な構成要件としては、各楽曲の演奏ログの管理番号を示す「管理番号」フィールド(f1)と、楽曲が演奏された日付を示す「日付」フィールド(f2)と、楽曲IDを示す「楽曲ID」フィールド(f3)と、実際に楽曲が演奏された演奏時間を示す「演奏時間」フィールド(f4)から構成されている。
【0044】
そして、図5に示す累計演奏時間管理テーブルとは、本実施例では、予め設定されている累計演奏時間の基準値を「60時間」とすると、演奏ログから取得した楽曲の演奏時間の累計時間が60時間未満である場合には、冷却ファン制御手段からは反転指示信号Rが冷却ファン制御部に出力されず、可変型冷却ファンは正転を継続して冷却用空気を装置筐体内部に導入する。一方、累計時間が60時間となった場合に限り、冷却ファン制御手段から反転指示信号Rが冷却ファン制御部に出力されるようにしている。
【0045】
よって、本実施例では、例えば、演奏ログに記録された演奏時間を含めると累計演奏時間が60時間以上となる任意の楽曲が演奏された際に、可変型冷却ファンの駆動制御が行われる。具体的には、例えば、累計演奏時間が60時間4分30秒となる「252曲目」の楽曲の演奏ログが取得されると、例えば、図3に示すように、冷却ファン制御手段29から冷却ファン制御部31に所定の反転指示信号Rが出力され、可変型冷却ファン30を逆転する。これにより、回転翼30bによる気流がそれまでとは逆転し、装置筐体内部から外部へ発生し、集塵フィルタ33の表面33aに堆積していた粉塵が吹き飛ばされ清掃されることになる。また、この反転指示信号Rは、同時に、演奏時間取得管理手段にも送信され、この演奏時間取得管理手段は、累計演奏時間を「0」にリセットし、再度、楽曲の累計演奏時間が「0」から始まるようになる。そして、演奏の度に順次演奏時間が積算され、その累計演奏時間が基準値以上にならなければ、新たに冷却ファン制御手段が作動することはない。
【0046】
なお、本発明は、本実施例の他、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏度数を取得し、前回可変型冷却ファンの回転方向を反転制御のタイミングからの累計の演奏度数を算出して管理するものでもよい。例えば、図6に示す累計演奏度数管理テーブルに示す別の実施例では、予め設定する累計演奏度数の基準値を「850」としており、累計演奏度数が850となった際には、冷却ファン制御手段が作動して集塵フィルタの清掃を行うもので、上記同様、前回の可変型冷却ファンの回転方向の反転制御直後の曲を起点として850曲目の楽曲の演奏ログが取得されると、冷却ファン制御手段から冷却ファン制御部に所定の反転指示信号Rが出力され、可変型冷却ファンを逆転する。そして、上記と同様に、演奏度数取得管理手段は、累計演奏度数を「0」にリセットし、再度、楽曲の演奏度数の累計が「0」から始まるように構成しても構わない。
【0047】
本発明の機構要素は以上のように構成されており、かかる構成における可変型冷却ファンの回転方向の制御フローを図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、演奏時間による管理の場合には、任意の楽曲が演奏されると、その演奏情報(演奏時間、日時など)に楽曲情報(楽曲名、アーティスト名など)を付加した演奏ログとして、中央制御手段はHDDの所定部に記録する(S1)。そして、演奏時間取得管理手段は、この記録された演奏ログより演奏時間を取得し(S2)、累計演奏時間を算出(S3)した後、算出した累計演奏時間を累計演奏時間管理テーブルに記録する。なお、演奏度数による管理の場合には、演奏度数取得管理手段が、演奏時間と同様に累計演奏度数を算出した後に、算出した累計演奏度数を累計演奏度数管理テーブルに記録することになる。
【0048】
このようにして、楽曲演奏が繰り返される度に算出された累計値は、各々の管理テーブルに記録された後、冷却ファン制御手段は、その累計値を設定基準値データに設定された基準値と比較し、累計値が基準値以上か否かを判断し(S4)、基準値に達した場合に限り、可変型冷却ファンの回転方向の反転時期になったものとされる。
【0049】
そして、可変型冷却ファンの回転方向の反転時期になったものとされると、冷却ファン制御手段は反転指示信号Rを出力し(S5)、可変型冷却ファンを逆転させ(S6)、同時に、この反転指示信号Rが演奏時間取得管理手段(又は演奏度数取得管理手段)に送信されると(S7)、この演奏時間取得管理手段(又は演奏度数取得管理手段)は累計演奏時間管理テーブル(又は累計演奏度数管理テーブル)にて記録されている演奏時間(又は演奏度数)をリセットし(S8)、新たに演奏された楽曲の演奏時間(又は演奏度数)を取得する処理に戻る。
【0050】
以上のようにして集塵フィルタの清掃が完了するが、その可変型冷却ファンの回転方向の反転制御のタイミングを楽曲演奏毎の演奏時間、又は度数を積算した累計値に基づくようにしたことから、装置の稼働率、すなわち、演奏回数の多いカラオケ装置では早い時期に回転方向の反転制御のタイミングに達し、演奏回数の少ないカラオケ装置では相対的に遅い時期に回転方向の反転制御のタイミングに達することになる。したがって、集塵フィルタが適切なタイミングで自動的に清掃されることから、装置の管理者はメンテナンスの配慮に煩わされることなく、また、常に集塵フィルタ機能を安定に保つことができることから、装置内部の冷却機能が低下することなく、電子部品やハードディスクドライブ等への熱的影響を回避することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上の説明においては、カラオケ装置を実施例としてあるが、本発明は単体の装置で多数の楽曲を再生するようにした音楽演奏装置であれば装置の用途に拘わらず実施することができ、産業上の利用分野はきわめて広範である。
【符号の説明】
【0052】
1・・・・・音楽演奏装置(カラオケ装置)
2・・・・・マイクロホン
3・・・・・増幅器
4・・・・・スピーカシステム
5・・・・・モニターテレビ
6・・・・・リモコン送信機
7・・・・・補助端末装置
11・・・・中央制御手段
12・・・・通信制御部
13・・・・ハードディスクドライブ
13a・・・演奏ログ記憶部
13b・・・基準値データ設定部
15・・・・リモコン受信機
16・・・・操作パネル
17・・・・操作制御部
18・・・・シンセサイザ
19・・・・ミキサー
22・・・・ビデオRAM
23・・・・映像制御部
25・・・・外部データ記憶部
26・・・・RAM
26a・・・予約待ち行列記憶部
27・・・・演奏時間/度数取得管理手段
28・・・・基準値設定手段
29・・・・冷却ファン制御手段
30・・・・可変型冷却ファン
31・・・・冷却ファン制御部
32・・・・温度センサ
33・・・・集塵フィルタ
T1・・・・累計演奏時間管理テーブル
T2・・・・累計演奏度数管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置筐体内部の温度に応じて回転数を変更し、装置筐体外部から装置筐体内部への冷却用空気の風量を変えることができる可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置であって、更に演奏時間取得管理手段と、冷却ファン制御手段とを有するものであり、
前記演奏時間取得管理手段は、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏時間を取得し、前回可変型冷却ファンの回転方向を制御したタイミングからの累計の演奏時間を算出して管理し、
前記冷却ファン制御手段は、前記累計演奏時間が予め設定された基準値に達したか否かの判断を行い、基準値に達した場合に、当該可変型冷却ファンの回転方向を反転制御する、
ことを特徴とする音楽演奏装置。
【請求項2】
装置筐体内部の温度に応じて回転数を変更し、装置筐体外部から装置筐体内部への冷却用空気の風量を変えることができる可変型冷却ファンを備えた音楽演奏装置であって、更に演奏度数取得管理手段と、冷却ファン制御手段とを有するものであり、
前記演奏度数取得管理手段は、楽曲の演奏毎に記録される演奏ログから演奏度数を取得し、前回可変型冷却ファンの回転方向を制御したタイミングからの累計の演奏度数を算出して管理し、
前記冷却制御手段は、前記累計演奏度数が予め設定された基準値に達したか否かの判定を行い、基準値に達した場合に、当該可変型冷却ファンの回転方向を反転制御する、
ことを特徴とする音楽演奏装置。
【請求項3】
請求項1記載乃至請求項2記載の音楽演奏装置であって、更に基準値設定手段を有し、
該基準値設定手段は、前記基準値を入力操作部にて任意に入力することで、前記可変型冷却ファンの回転方向を制御するタイミングを設定変更可能となるようにした、
ことを特徴とする音楽演奏装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−8176(P2011−8176A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153832(P2009−153832)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】