説明

頭皮ケア装置

【課題】毛髪が出力軸に絡まってしまうことを低減することができる頭皮ケア装置を提供する。
【解決手段】頭皮ケア装置1は、出力軸12を回転駆動するモータ13と、モータ13を収容する本体ハウジング11と、本体ハウジング11から突出した出力軸12の先端に連結され、該出力軸12の回転に基づいて駆動される突起14を有した施術子15とを備える。本体ハウジング11には、該本体ハウジング11から突出した出力軸12の周囲を覆うカバー31が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、頭皮の活性化や育毛を図るための頭皮ケア装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
頭皮ケア装置としては、出力軸を回転駆動する駆動源と、駆動源を収容するハウジングと、ハウジングから突出した出力軸の先端に連結され、該出力軸の回転に基づいて駆動される突起を有した施術子とを備え、突起を頭皮に接触させて頭皮をケアする(頭皮を洗浄する)ものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−213328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような頭皮ケア装置では、毛髪が出力軸に絡まってしまうという虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、毛髪が出力軸に絡まってしまうことを低減することができる頭皮ケア装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、出力軸を回転駆動する駆動源と、前記駆動源を収容する本体ハウジングと、前記本体ハウジングから突出した前記出力軸の先端に連結され、該出力軸の回転に基づいて駆動される突起を有した施術子とを備え、前記突起を頭皮に接触させて頭皮をケアするための頭皮ケア装置であって、前記本体ハウジングには、該本体ハウジングから突出した前記出力軸の周囲を覆うカバーが設けられたことを要旨とする。
【0006】
同構成によれば、本体ハウジングには、本体ハウジングから突出した出力軸の周囲を覆うカバーが設けられるため、毛髪が出力軸に絡まってしまうことを低減することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の頭皮ケア装置において、前記施術子は、前記出力軸の中心である第1の軸からずれた第2の軸中心で前記出力軸に対して回転可能に設けられる回転部材と、前記第1の軸に対して偏った位置に配置されるように前記回転部材に設けられる複数の突起とを有するものであることを要旨とする。
【0008】
同構成によれば、施術子は、出力軸の中心である第1の軸からずれた第2の軸中心で出力軸に対して回転可能に設けられる回転部材と、第1の軸に対して偏った位置に配置されるように回転部材に設けられる複数の突起とを有するため、本体ハウジングを動かさなくても施術子(複数の突起の群)を広範囲に移動させて頭皮をケアすることができる。このような頭皮ケア装置において、毛髪が出力軸に絡まってしまうことを低減することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の頭皮ケア装置において、前記カバーは、前記施術子の前記第1の軸中心の回転を許容しながら前記回転部材の周囲の少なくとも一部を覆う回転部材カバー部を有することを要旨とする。
【0010】
同構成によれば、カバーは、前記施術子の前記第1の軸中心の回転を許容しながら前記回転部材の周囲の少なくとも一部を覆う回転部材カバー部を有するため、毛髪が出力軸の周囲まで入り込むことを低減することができ、ひいては毛髪が出力軸に絡まってしまうことを更に低減することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の頭皮ケア装置において、前記回転部材カバー部は、前記施術子の前記第1の軸中心の回転に追従しながら外部と前記出力軸側とを区画する変形可能な追従変形体を有することを要旨とする。
【0012】
同構成によれば、回転部材カバー部は、前記施術子の前記第1の軸中心の回転に追従しながら外部と前記出力軸側とを区画する変形可能な追従変形体を有するため、毛髪が出力軸の周囲まで入り込むことが防止され、ひいては毛髪が出力軸に絡まってしまうことが防止される。
【0013】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の頭皮ケア装置において、前記追従変形体は、前記第1の軸方向から見て前記第2の軸に対する前記突起の位置関係が変化しない状態を保ったまま前記施術子が前記第1の軸中心に回転するように、前記施術子に連結されたことを要旨とする。
【0014】
同構成によれば、追従変形体は、第1の軸方向から見て第2の軸に対する突起の位置関係が変化しない状態を保ったまま施術子が第1の軸中心に回転するように、施術子に連結されるため、各突起が第1の軸を中心として(それぞれがそれぞれの半径で)単純に回転する運動に基づいて施術子に毛髪が絡まってしまう現象を回避することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の頭皮ケア装置において、前記追従変形体が複数の前記突起以外を覆うように設けられ、各突起が前記追従変形体を貫通してそれぞれが該追従変形体と係合することで、前記第1の軸方向から見て前記第2の軸に対する前記突起の位置関係が変化しない状態を保つようにしたことを要旨とする。
【0016】
同構成によれば、追従変形体が複数の突起以外を覆うように設けられ、各突起が追従変形体を貫通してそれぞれが該追従変形体と係合することで、第1の軸方向から見て第2の軸に対する突起の位置関係が変化しない状態を保つようにしたため、別途係合する構成(特殊な形状や接着剤等)を追加することなく簡単な構成で、請求項5に記載の発明の効果を得ることができる。
【0017】
請求項7に記載の発明では、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の頭皮ケア装置において、前記追従変形体は、弾性体よりなる蛇腹形状の蛇腹部材であることを要旨とする。
同構成によれば、追従変形体は、弾性体よりなる蛇腹形状の蛇腹部材であるため、施術子の第1の軸中心の回転にスムーズに追従させることができるとともに、例えば追従変形体を布部材等とした場合のような不規則で大きな弛みが発生しない。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、毛髪が出力軸に絡まってしまうことを低減することができる頭皮ケア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態における頭皮ケア装置の断面図。
【図2】別例における頭皮ケア装置の断面図。
【図3】別例における頭皮ケア装置の断面図。
【図4】別例における頭皮ケア装置の断面図。
【図5】別例における頭皮ケア装置の平面図。
【図6】別例における頭皮ケア装置の断面図。
【図7】別例における頭皮ケア装置の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1に従って説明する。
図1に示すように、本実施の形態の頭皮ケア装置1は、外観が略直方体状の本体ハウジング11と、該本体ハウジング11内に収容保持され、出力軸12を回転駆動するための駆動源としてのモータ13と、本体ハウジング11から突出した出力軸12の先端に連結され、出力軸12の回転に基づいて駆動される突起14を有した施術子15とを備える。
【0021】
本体ハウジング11の側部には、使用者が頭皮ケア装置1をオンオフ操作するためのスイッチ16が設けられている。
出力軸12は、本体ハウジング11の上部から先端側が外部に突出するように同本体ハウジング11に軸受17を介して回転可能に支持されている。又、出力軸12において本体ハウジング11内の基端側には、出力軸ギヤ12aが設けられている。
【0022】
モータ13は、回転軸13aを回転駆動可能なものであって、該回転軸13aの先端部には回転軸ギヤ13bが設けられている。そして、モータ13は、回転軸ギヤ13bが前記出力軸ギヤ12aに噛合されるように本体ハウジング11内に収容保持されることで、出力軸12を回転駆動可能とされている。このモータ13は本体ハウジング11内に収容保持された制御部18と電気的に接続され、該制御部18は本体ハウジング11内に収容保持された電源(バッテリー)19及び前記スイッチ16と電気的に接続されている。
【0023】
施術子15は、出力軸12の中心である第1の軸X1からずれた第2の軸X2中心で出力軸12に対して回転可能に設けられる回転部材21と、前記第1の軸X1に対して偏った位置に配置(第2の軸X2の周囲に配置)されるように回転部材21に設けられた複数(本実施の形態では4つであって、図1中、2つのみ図示)の突起14とを有する。
【0024】
詳しくは、出力軸12の先端と施術子15とは、回転板22、回転支持部材23及び軸受24を介して連結されている。回転板22は、円盤状に形成され、その中心孔22aに出力軸12の先端が嵌入されて固定されている。回転支持部材23は、略円柱状に形成されるとともに下端にフランジ部23aが形成され、その軸中心が出力軸12の中心である第1の軸X1からずれた第2の軸X2中心となるように前記回転板22上に固定されている。一方、施術子15の回転部材21は、略円盤状の円盤部21aと、円盤部21aの下面から筒状に延びる筒部21bとを有する。そして、施術子15は、その回転部材21における筒部21bの内周面が軸受24を介して前記回転支持部材23の外周面に回転可能に支持されている。又、突起14は、エラストマー等の弾性部材よりなり、略円錐形状に形成され、本実施の形態では円盤部21aの上部に上方に突出するように4つ固定されている。この4つの突起14は、前記第2の軸X2を中心として均等な距離に等角度(90°)間隔に配置されている。
【0025】
そして、本体ハウジング11には、該本体ハウジング11から突出した出力軸12の周囲を覆うカバー31が設けられている。詳しくは、カバー31は、樹脂材よりなり、本体ハウジング11(詳しくはその外側面全体)に固定される固定部31aと、固定部31aから前記出力軸12の露出した周囲(径方向外側)を覆うように筒状に延びるカバー本体部31bとを有する。又、本実施の形態のカバー31は、施術子15の前記第1の軸X1中心の回転(周回)を許容しながら前記回転部材21の周囲の少なくとも一部(本実施の形態では筒部21bの下方側)を覆うべく、前記カバー本体部31bから延設された回転部材カバー部31cを有する。本実施の形態の回転部材カバー部31cは、カバー本体部31bから引き続き筒状に延設された延設筒部31dと、回転部材21の移動軌跡範囲より僅かに大きな開口31eを有するように、言い換えると第1の軸X1を中心とした円形の開口31eを有するように、延設筒部31dの先端から第1の軸X1の直交方向に延びる蓋部31fとからなる。
【0026】
このように構成された頭皮ケア装置1では、スイッチ16が使用者によってオン操作されると、制御部18はスイッチ16からのオン操作信号の入力に基づいて、モータ13(その回転軸13a)を回転駆動させるための電力を電源19からモータ13に供給する。そして、モータ13の回転軸13aが回転駆動されると、回転軸ギヤ13bと出力軸ギヤ12aが噛合していることで、出力軸12及び回転板22が前記第1の軸X1を中心として一体回転する。又、このとき、回転支持部材23及び施術子15が前記第1の軸X1を周回するように前記第1の軸X1を中心として回転する。そして、施術子15の先端(突起14)を頭皮に接触させると、施術子15の先端(突起14)の動きに合わせて使用者の頭皮が動かされることになり、頭皮がケア(マッサージ)されることになる。尚、施術子15は、回転支持部材23に対して(第2の軸X2中心で)回転可能に支持されているため、負荷(突起14に接触される頭皮や毛髪との摩擦等)に応じて、例えば、第1の軸X1方向から見て第2の軸X2に対する突起14の位置関係が変化しない状態を保ったまま第1の軸X1中心に回転(周回)することが可能とされている。よって、負荷(頭皮や毛髪との摩擦等)によっては、各突起14が第1の軸X1を中心として(それぞれがそれぞれの半径で)単純に回転する運動に基づいて施術子に毛髪が絡まってしまうといった現象を回避することができる。
【0027】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)本体ハウジング11には、本体ハウジング11から突出した出力軸12の周囲を覆うカバー31(カバー本体部31b)が設けられるため、毛髪が出力軸12に絡まってしまうことを低減することができる。
【0028】
(2)施術子15は、出力軸12の中心である第1の軸X1からずれた第2の軸X2中心で出力軸12に対して回転可能に設けられる回転部材21と、第1の軸X1に対して偏った位置(第2の軸X2から均等な距離の位置)に配置されるように回転部材21に設けられる複数の突起14とを有する。よって、本体ハウジング11を動かさなくても施術子15(複数の突起14の群)を広範囲に移動させて頭皮をケアすることができる。
【0029】
(3)カバー31は、施術子15の第1の軸X1中心の回転(周回)を許容しながら回転部材21の周囲の少なくとも一部(筒部21bの下方側)を覆う回転部材カバー部31cを有するため、毛髪が出力軸12の周囲まで入り込むことを低減することができ、ひいては毛髪が出力軸12に絡まってしまうことを更に低減することができる。
【0030】
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、カバー31は、回転部材21の周囲の一部である筒部21bの下方側を覆う回転部材カバー部31cを有するとしたが、これに限定されず、例えば、図2に示すように、回転部材21の周囲の全体を(この例では突起14の基端部をも)覆う回転部材カバー部31gを有するように変更してもよい。このようにすると、回転部材カバー部31gによって、毛髪が出力軸12の周囲まで入り込むことを更に低減することができ、ひいては毛髪が出力軸12に絡まってしまうことを更に低減することができる。又、回転部材21の周囲を覆う回転部材カバー部31c,31gを有していないカバーに変更してもよい。
【0031】
・上記実施の形態及び別例の回転部材カバー部31c,31gは、施術子15の第1の軸X1中心の回転に追従しながら外部と出力軸12側とを区画する変形可能な追従変形体を有するように変更してもよい。
【0032】
例えば、図3に示すように、上記別例(図2参照)の頭皮ケア装置1における回転部材カバー部31gの開口31eに、複数の突起14以外を覆うように設けられる追従変形体としての布部材41を設けてもよい。尚、この布部材41は、突起14と対応した位置に孔が形成され、その孔を突起14が貫通するように設けられている。又、布部材41は、施術子15の第1の軸X1中心の回転を阻害しない(許容する)大きさに形成されて設けられている。
【0033】
このようにすると、回転部材カバー部31gは、施術子15の第1の軸X1中心の回転に追従しながら外部と出力軸12側とを区画する変形可能な布部材41を有するため、毛髪が出力軸12の周囲まで入り込むことが防止され、ひいては毛髪が出力軸12に絡まってしまうことが防止される。
【0034】
又、例えば、図4及び図5に示すように、追従変形体を弾性体よりなる蛇腹形状の蛇腹部材42に変更してもよい。詳しくは、この例の頭皮ケア装置1は、出力軸12の露出した周囲(径方向外側)を覆うように筒状に延びるカバー本体部31hに、回転部材21の周囲を覆う回転部材カバー部を構成するとともに、施術子15の第1の軸X1中心の回転に追従しながら外部と出力軸12側とを区画する変形可能な追従変形体としての蛇腹部材42を有する。この蛇腹部材42は、その一端開口部が前記カバー本体部31hの開口31iに固定され、その他端開口部が施術子15の回転部材21における筒部21bに外嵌されている。
【0035】
このようにしても、回転部材カバー部は、施術子15の第1の軸X1中心の回転に追従しながら外部と出力軸12側とを区画する変形可能な蛇腹部材42を有するため、毛髪が出力軸12の周囲まで入り込むことが防止され、ひいては毛髪が出力軸12に絡まってしまうことが防止される。又、追従変形体は、弾性体よりなる蛇腹形状の蛇腹部材42であるため、施術子15の第1の軸X1中心の回転にスムーズに追従させることができるとともに、例えば追従変形体を布部材等とした場合(図3参照)のような不規則で大きな弛みが発生しない。
【0036】
又、例えば、図6及び図7に示すように、追従変形体は、第1の軸X1方向から見て第2の軸X2に対する突起14の位置関係が変化しない状態を保ったまま施術子15が第1の軸X1中心に回転(周回)するように、施術子15に連結された蛇腹部材43に変更してもよい。詳しくは、この例では、蛇腹部材43が複数の突起14以外を覆うように設けられるとともに、各突起14が蛇腹部材43に形成された孔43a(図7参照)を貫通してそれぞれが該蛇腹部材43と係合することで、第1の軸X1方向から見て第2の軸X2に対する突起14の位置関係が変化しない状態を保つようにしている。即ち、この例では、弾性体よりなる蛇腹部材43が、施術子15の第1の軸X1中心の移動(回転)を許容するものの、自身を捩れさせるような施術子15の回転に対して抵抗となることで、第2の軸X2に対する突起14の位置関係が変化しないようにしている。尚、この例(図6及び図7参照)では、回転部材21の周囲の一部(筒部21b)を覆うべく、カバー本体部31bから延設された回転部材カバー部31jの開口31kに蛇腹部材43の一端開口部が固定されている。
【0037】
このようにしても、回転部材カバー部31jは、施術子15の第1の軸X1中心の回転に追従しながら外部と出力軸12側とを区画する変形可能な蛇腹部材43を有するため、毛髪が出力軸12の周囲まで入り込むことが防止され、ひいては毛髪が出力軸12に絡まってしまうことが防止される。又、追従変形体は、弾性体よりなる蛇腹形状の蛇腹部材43であるため、施術子15の第1の軸X1中心の回転にスムーズに追従させることができるとともに、例えば追従変形体を布部材等とした場合(図3参照)のような不規則で大きな弛みが発生しない。
【0038】
又、この例では、蛇腹部材43は、第1の軸X1方向から見て第2の軸X2に対する突起14の位置関係が変化しない状態を保ったまま施術子15が第1の軸X1中心に回転(周回)するように、施術子15に連結される。よって、各突起14が第1の軸X1を中心として(それぞれがそれぞれの半径で)単純に回転する運動に基づいて施術子15に毛髪が絡まってしまう現象を回避することができる。又、この例では、蛇腹部材43が複数の突起14以外を覆うように設けられるとともに、各突起14が蛇腹部材43を貫通してそれぞれが該蛇腹部材43と係合することで、第1の軸X1方向から見て第2の軸X2に対する突起14の位置関係が変化しない状態を保つようにした。よって、別途係合する構成(特殊な形状や接着剤等)を追加することなく簡単な構成で、上記した効果を得ることができる。
【0039】
・上記実施の形態では、施術子15が出力軸12の中心である第1の軸X1からずれた第2の軸X2中心で回転可能に設けられるとしたが、これに限定されず、単に出力軸12と一体回転する構成のものとしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
11…本体ハウジング、12…出力軸、13…モータ(駆動源)、14…突起、15…施術子、21…回転部材、31…カバー、31c,31g,31j…回転部材カバー部、41…布部材(追従変形体)、42,43…蛇腹部材(追従変形体)、X1…第1の軸、X2…第2の軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力軸を回転駆動する駆動源と、
前記駆動源を収容する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングから突出した前記出力軸の先端に連結され、該出力軸の回転に基づいて駆動される突起を有した施術子と
を備え、前記突起を頭皮に接触させて頭皮をケアするための頭皮ケア装置であって、
前記本体ハウジングには、該本体ハウジングから突出した前記出力軸の周囲を覆うカバーが設けられたことを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項2】
請求項1に記載の頭皮ケア装置において、
前記施術子は、前記出力軸の中心である第1の軸からずれた第2の軸中心で前記出力軸に対して回転可能に設けられる回転部材と、前記第1の軸に対して偏った位置に配置されるように前記回転部材に設けられる複数の突起とを有するものであることを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項3】
請求項2に記載の頭皮ケア装置において、
前記カバーは、前記施術子の前記第1の軸中心の回転を許容しながら前記回転部材の周囲の少なくとも一部を覆う回転部材カバー部を有することを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項4】
請求項3に記載の頭皮ケア装置において、
前記回転部材カバー部は、前記施術子の前記第1の軸中心の回転に追従しながら外部と前記出力軸側とを区画する変形可能な追従変形体を有することを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項5】
請求項4に記載の頭皮ケア装置において、
前記追従変形体は、前記第1の軸方向から見て前記第2の軸に対する前記突起の位置関係が変化しない状態を保ったまま前記施術子が前記第1の軸中心に回転するように、前記施術子に連結されたことを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項6】
請求項5に記載の頭皮ケア装置において、
前記追従変形体が複数の前記突起以外を覆うように設けられ、各突起が前記追従変形体を貫通してそれぞれが該追従変形体と係合することで、前記第1の軸方向から見て前記第2の軸に対する前記突起の位置関係が変化しない状態を保つようにしたことを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項7】
請求項4乃至6のいずれか1項に記載の頭皮ケア装置において、
前記追従変形体は、弾性体よりなる蛇腹形状の蛇腹部材であることを特徴とする頭皮ケア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−172623(P2011−172623A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37028(P2010−37028)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】