頭部のリフレッシュ用具。
【課題】ストレス社会と呼ばれる現在にあって、頭部の疲労は大変なものである。この疲労を除去する手段として、頭部のマッサージをして血行を良くして疲労物質を除去する、入浴をして洗髪し、清潔感を得て気分をスッキリする、森林浴に出かけて新鮮な大気に包まれ身も心も癒す、酸素供給室(有料)に入室休憩し、森林浴気分を味わう等がある。これらの頭部疲労除去手段はそれなりの効果を挙げるが手間暇がかかる。手間暇が掛からない、しかも場所を選ばずに何処でも使用できる頭部のリフレッシュ用具を提供するものである。
【解決手段】通気性が無いか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10と頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20の組合わせからなる頭部のリフレッシュ用具を提供する。
【解決手段】通気性が無いか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10と頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20の組合わせからなる頭部のリフレッシュ用具を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、頭部のリフレッシュに用いる用具に関する。
【背景技術】
【0002】
ストレス社会と呼ばれる現在にあって、頭部の疲労は大変なものである。この疲労を除去する手段として、頭部のマッサージをして血行を良くして疲労物質を除去する、入浴をして洗髪し、清潔感を得て気分をスッキリする、森林浴に出かけて新鮮な大気に包まれ身も心も癒す、酸素供給室(有料)に入室休憩し、森林浴気分を味わう等がある。これらの頭部疲労除去手段はそれなりの効果を挙げるが手間暇がかかる。では手間暇を掛けずに簡単に得られる頭部疲労除去手段はというと、これがないのが現状である。
【特許文献1】なし
【非特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手間暇掛かる頭部疲労除去手段とは異なり、手間暇の掛からない、しかも場所を選ばずに何処でも使用できる頭部のリフレッシュ用具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで本願発明者は、このような現状に鑑み、上記の問題点を解決すべく、いろいろと研究を行った結果、頭部のキャップと頭部のリフレッシュに役立つ気体が充填された容器を1セットに組合わせて頭部のリフレッシュ用具を完成させ、これを身近に置き、また自身が移動する時には、これを携行することにより、頭部の疲労を除去したい時に手間暇を掛けずに簡単に使えるようにしたものである。
即ち本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具は、(1)通気性が無いか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10と頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20の組合わせからなる頭部のリフレッシュ用具、
(2)容器20がエアゾール缶、または頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋である前項(1)に記載の頭部のリフレッシュ用具である。
【発明の効果】
【0005】
本願発明の頭部のリフレッシュ用具は、軽量で嵩も低く持ち運びが便利で、その使用法も極めて簡単であり、頭部のリフレッシュを手間暇を掛けずに、しかも場所を選ばずに何処でも使用できるという大変優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下本願発明を完成する上での基本的な事項について説明する。
頭部のキャップ10は頭にかぶり、頭とキャップの内側に空間部を設け、この空間部に頭部のリフレッシュに役立つ気体21を入れ、頭の地肌および毛髪に気体21を接触させるためのものである。従って前記の気体21がキャップ内側にしばらくは存在する必要があるため、頭部のキャップ20の材質は通気性がないか、通気性が低いものがよく、この条件さえ満たされればプラスチック製、紙製、布製等、その材質は問わないが、例えばシャワーキャップ(シャワーを浴びる際に毛髪に湯水が掛からないように頭にかぶるキャップ)のようなものが安価で良い。
【0007】
頭部のリフレッシュに役立つ気体21は酸素が最も代表的で、その他には新鮮な大気が良い。森林浴の出来るような場所から採取した大気、例えば尾瀬、屋久島で採取した大気や北海道富良野のラベンダー畑から採取したラベンダーの香り豊かな大気などは多くの人から喜ばれるに違いない。神社の境内や神殿から採取した大気は、霊験あらたかな大気としてありがたがられ、各神社からの提供が考えられる。
【0008】
上記の頭部のリフレッシュに役立つ気体21を収容する容器20は一つはエアゾール缶であり、今一つは頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋である。エアゾール缶は一般に芳香剤、消臭剤、殺虫剤等を入れるための耐圧スプレー容器であり、同様の缶に頭部のリフレッシュに役立つ気体21を充填して使用する。
【0009】
頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋は気体21の浸透性を考慮してフイルムを選択すればよく、ラミネートフィルムなどを用いて対応することもできる。また気体21(例えば酸素)を充填した袋をこの袋より大き目の袋に入れ、外袋には空気31を充填する形で開口部をシールすれば二重包装になり、内袋の酸素は外袋の空気圧で常時圧迫されているので内袋の酸素の透過が防げる。使用時には外袋を外して内袋のみの使用とする。上記の場合に外袋にポプリ32(芳香を楽しむため、乾燥した花や香料を混ぜ合わせたもの)をいれておくと外袋の空気31に芳香がつき、芳香つきの空気31となっているので、この場合には両袋ともに使用する。ポプリ32を酸素の入った内袋に入れ、酸素と共存させない理由は、ポプリ32などの芳香成分は酸素の濃度の高いところに長期間保存されていると酸化され、変臭してしまうことがあるので、酸素とは別の、空気を充填した外袋に入れるのが好ましいからである。
【0010】
容器20のうちエアゾール缶については特に説明することはないが、頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋に関しては、袋に充填された頭部のリフレッシュに役立つ気体21の取り出し口について説明しておく。袋の任意の箇所に小孔を設け、この小孔には、粘着剤付き小孔閉鎖ラベルまたは小孔閉鎖テープが貼り付けられている。この粘着剤付き小孔閉鎖テープを剥がせば小孔が現れて、頭部のリフレッシュに役立つ気体21の取り出し口となる。この取り出し口の設けられていない袋の場合には、はさみ等の切断道具を使って前記気体21の取り出し口を設けることとなる。
【0011】
次に実施例をあげて説明する。
なお、「通気性がないか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10」を以下単に「頭部のキャップ10」といい、「頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20」を以下単に「気体21が充填された容器20」という。
【実施例1】
【0012】
図1を参照しながら説明する。
図1は本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の使用形態を説明する概略説明図である。
ポリエチレンフイルム製のシャワーキャップ状の頭部のキャップ10を用意する。この頭部のキャップ10の開口部周辺にはゴム紐11が設けてある。
次に酸素の充填されたエアゾール缶を気体21が充填された容器20として用意する。このエアゾール缶には気体21の噴射口となるチューブ22が設けてある。
【0013】
上記した頭部のキャップ10を3個および容器20を一個用意し、これらを箱ケースに組合せて収容し、頭部のリフレッシュ用具とした。
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は図1に示すように、頭部のキャップ10を頭にかぶり、頭部のキャップ10の開口部と頭の間に容器20に設けられたチューブ22を差し込んで頭部のキャップ10内に気体21を噴出させ、頭部のキャップ10と頭の空間に気体21を存在させ約10分間放置し、その間リラックス状態で頭を休める。
【実施例2】
【0014】
図2を参照しながら説明する。
図2は本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図、図3は図2の頭部のリフレッシュ用具の使用状態を説明する概略説明図である。
ポリエチレンフイルム製の透明袋(70mmx100mm)に頭部のリフレッシュに役立つ気体21として酸素を封入した気体21が充填された容器20を用意する。この容器20の四隅の一角には使用に際して、気体21を袋外へ放出するための開口を設けるための鋏を入れる位置を示すラベル23が貼られている。
次に実施例1で使用した頭部のキャップ10と同じ頭部のキャップ10を用意し、この頭部のキャップ10を約40mm巾に折畳み、続いてこれを巻き取って円柱状とし、これに帯封12を掛けて、頭部のキャップ10の嵩を小さくした。
【0015】
上記の気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10を包装するためのポリエチレンフイルム製の透明袋(80mmx140mm)を用意し、これを包装袋30とした。この包装袋30に気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10とを収容し、この包装袋30に空気31が入って膨らんだ状態で開口部をヒートシールし、ヒートシール部33を設け、頭部のリフレッシュ用具とした。
【0016】
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は次のとおりである。包装袋30には空気31が入って膨らんだ状態である。この状態は気体21が充填された容器20を包装していて、容器20を圧力のかかった空気31で覆っているため、容器20内の気体21が容器20、即ちポリエチレンフイルム製袋から透過するのを防止する役目を担っているが、容器20の外圧が直接かかるのを防止して、保存中や輸送中に容器20が破壊するのを防止する役目もしている。
【0017】
使用に際しては包装袋30を開口して、気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10を取り出す。先ず、頭部のキャップ10の帯封12をはずし、頭部のキャップ10を広げて、その開口部を上にしてテーブル等の適当なところに置き、次に気体21が充填された容器20のラベル23のところを左手の親指と人差し指で容器20の両側面から挟みつけて持ち、ラベル23に表示された切り取り線上を右手に持った鋏で切り、容器20の一角に開口部24を設ける。
この時、容器20の両側面から容器20を挟みつけている親指と人差し指で、開口部を閉じているので気体21は漏れない。この状態で気体21が充填された容器20を前もって準備した頭部のキャップ10の開口部から入れて、この時点で容器20を挟みつけていた親指と人差し指を離し、今度は両手で頭部のキャップ10の開口部を拡げるように持つと同時に、頭を下げて頭部のキャップ10の開口部に近付け、素早く頭部のキャップ10を頭にかぶる。そうすることによって気体21が充填された容器20が頭の上に置かれ、この容器20を頭にかぶった頭部のキャップ10が覆う状態を作りだす。つづいて、頭部のキャップ10の上から、手で容器20を押圧すると容器20内の気体21が容器20の開口部24から吹き出して、頭部のキャップ10と頭の空間に気体21を存在させるので約10分間放置し、その間リラックス状態で頭を休める。
【実施例3】
【0018】
図4を参照しながら説明する。
図4は本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図である。
ポリエチレンフイルム製の透明袋(70mmx100mm)に頭部のリフレッシュに役立つ気体21として酸素を封入した気体21が充填された容器20を用意する。この容器20の四隅の一角には使用に際して、気体21を袋外へ放出するための開口部24を設けるための鋏を入れる位置を示すラベル23が貼られている。
次に実施例1で使用した頭部のキャップ10と同じ頭部のキャップ10を用意し、この頭部のキャップ10を約40mm巾に折り畳み、つづいてこれを巻取って円柱状とし、これに帯封12を掛けて、頭部のキャップ10の嵩を小さくした。
【0019】
上記の気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10を包装するためのポリエチレンフイルム製の透明袋(80mmx160mm)を用意し、これを包装袋30とした。この包装袋30に気体21が充填された容器20とさらに、ラベンダーの香りを主体としたポプリ32(3個)を収容し、気体21が充填された容器20を少し越えた部分で、かつ、包装袋30に空気31が入って膨らんだ状態で開口部にヒートシール部33を設ける。この包装袋30の残る収容部に前記した帯封12の掛けられた頭部のキャップ10を収容して、包装袋30の先端部を折り返して粘着テープ34で封緘をして頭部のリフレッシュ用具とした。
【0020】
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は次のとおりである。
容器20の気体21は酸素である。通常の場合、高濃度の酸素に香料を長時間接触させると香料は酸化され、本来の香りを失う。本願発明の場合、酸素を入れた容器20とラベンダーの香りを主体としたポプリ32(3個)と空気31を封入した包装袋30は隔離されており、容器20の酸素と包装袋30内のラベンダーの香りの付いた空気31は一緒にならないので、包装袋30のラベンダーの香りのする空気31は容器20の酸素の影響を受けないことを説明しておく。なお、空気中の酸素濃度では香り成分の酸化に影響はない。
【0021】
さて、頭部のリフレッシュ用具の使用についてであるが、先ず包装袋30の上端部に収容されている頭部のキャップ10を取り出して、帯封12をとり、折り畳まれている頭部のキャップ10を拡げて開口部を上にしてテーブルの上に置く。次に気体21(酸素)が充填された容器20が包装袋30の中に入っているが容器20が包装袋30より若干小さいので容器20のラベル23の貼られた隅部を包装袋30の隅部に袋の中で移動させ、この隅部を左手の親指と人差し指で包装袋30の両側面から挟みつけて持ち、ラベル23に表示された切り取り線(包装袋30の上から透けて見える)上を右手に持った鋏で切り、包装袋30の一角および容器20の一角に開口部を設ける。この時包装袋30の両側面から包装袋30および容器20を挟みつけている親指と人差し指で、包装袋30の開口部および容器20の開口部を閉じているので気体21(酸素)もラベンダーの香りのついた空気31も漏れない。この状態で気体21(酸素)が充填された容器20とラベンダーの香りのついた空気31の封入された包装袋30を前もって準備した頭部のキャップ10の開口部から入れて、この時点で包装袋30と容器20を挟みつけていた親指と人差し指を離し、今度は両手で頭部のキャップ10の開口部を拡げるように持つと同時に、頭を下げて頭部のキャップ10の開口部に近付け、素早く頭部のキャップ10をかぶる。そうすることによって気体21が充填された容器20とラベンダーの香りをする空気31が入った包装袋30が頭の上に置かれ、この容器20を頭にかぶった頭部のキャップ10が覆う状態を作り出す。つづいて、頭部のキャップ10の上から、手で包装袋30および容器20を押圧すると容器20内の気体21(酸素)が容器20の開口部から、ラベンダーの香りのする空気31が包装袋30の開口部から吹き出して、頭部のキャップ10と頭の空間に気体21(酸素)とラベンダーの香りのする空気31を存在させるので約10分放置し、その間リラックス状態で頭を休める。頭部のキャップ10を脱ぐと頭部からしばらくの間ラベンダーの香りがし、さわやかな気分が楽しめる。なお、頭部のキャップ10をかぶっていた10分間は短時間なのでラベンダーの香りのする空気31は気体21(酸素)の影響を受けない。
【実施例4】
【0022】
実施例2でポリエチレンフイルム製の透明袋(70mmx100mm)に頭部のリフレッシュに役立つ気体21として酸素を封入した気体21が充填された容器20を用意したが、実施例4では頭部のリフレッシュに役立つ気体21として上記酸素に代えて兵庫県箕面市の箕面公園箕面の滝で採取した大気とした他は、実施例2と同一の構成の頭部のリフレッシュ用具とした。
【0023】
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は実施例2の頭部のリフレッシュ用具の使用と一緒である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本願発明は頭部のリフレッシュ用具を製造、販売および使用する産業分野で利用することが出来る。即ち頭部のキャップ10の製造、販売分野、酸素、新鮮な大気等のガス製造、販売分野、容器20の製造、販売分野、頭部のリフレッシュ用具を使用する理美容院等で利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の使用形態を説明する概略説明図である。
【図2】本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図である。
【図3】図2の頭部のリフレッシュ用具の使用状態を説明する概略説明図である。
【図4】本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
10 頭部のキャップ
11 ゴム紐
12 帯封
20 容器
21 気体
22 チューブ
23 ラベル
24 開口部
30 包装袋
31 空気
32 ポプリ
33 ヒートシール部
34 粘着テープ
【技術分野】
【0001】
本願発明は、頭部のリフレッシュに用いる用具に関する。
【背景技術】
【0002】
ストレス社会と呼ばれる現在にあって、頭部の疲労は大変なものである。この疲労を除去する手段として、頭部のマッサージをして血行を良くして疲労物質を除去する、入浴をして洗髪し、清潔感を得て気分をスッキリする、森林浴に出かけて新鮮な大気に包まれ身も心も癒す、酸素供給室(有料)に入室休憩し、森林浴気分を味わう等がある。これらの頭部疲労除去手段はそれなりの効果を挙げるが手間暇がかかる。では手間暇を掛けずに簡単に得られる頭部疲労除去手段はというと、これがないのが現状である。
【特許文献1】なし
【非特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手間暇掛かる頭部疲労除去手段とは異なり、手間暇の掛からない、しかも場所を選ばずに何処でも使用できる頭部のリフレッシュ用具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで本願発明者は、このような現状に鑑み、上記の問題点を解決すべく、いろいろと研究を行った結果、頭部のキャップと頭部のリフレッシュに役立つ気体が充填された容器を1セットに組合わせて頭部のリフレッシュ用具を完成させ、これを身近に置き、また自身が移動する時には、これを携行することにより、頭部の疲労を除去したい時に手間暇を掛けずに簡単に使えるようにしたものである。
即ち本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具は、(1)通気性が無いか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10と頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20の組合わせからなる頭部のリフレッシュ用具、
(2)容器20がエアゾール缶、または頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋である前項(1)に記載の頭部のリフレッシュ用具である。
【発明の効果】
【0005】
本願発明の頭部のリフレッシュ用具は、軽量で嵩も低く持ち運びが便利で、その使用法も極めて簡単であり、頭部のリフレッシュを手間暇を掛けずに、しかも場所を選ばずに何処でも使用できるという大変優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下本願発明を完成する上での基本的な事項について説明する。
頭部のキャップ10は頭にかぶり、頭とキャップの内側に空間部を設け、この空間部に頭部のリフレッシュに役立つ気体21を入れ、頭の地肌および毛髪に気体21を接触させるためのものである。従って前記の気体21がキャップ内側にしばらくは存在する必要があるため、頭部のキャップ20の材質は通気性がないか、通気性が低いものがよく、この条件さえ満たされればプラスチック製、紙製、布製等、その材質は問わないが、例えばシャワーキャップ(シャワーを浴びる際に毛髪に湯水が掛からないように頭にかぶるキャップ)のようなものが安価で良い。
【0007】
頭部のリフレッシュに役立つ気体21は酸素が最も代表的で、その他には新鮮な大気が良い。森林浴の出来るような場所から採取した大気、例えば尾瀬、屋久島で採取した大気や北海道富良野のラベンダー畑から採取したラベンダーの香り豊かな大気などは多くの人から喜ばれるに違いない。神社の境内や神殿から採取した大気は、霊験あらたかな大気としてありがたがられ、各神社からの提供が考えられる。
【0008】
上記の頭部のリフレッシュに役立つ気体21を収容する容器20は一つはエアゾール缶であり、今一つは頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋である。エアゾール缶は一般に芳香剤、消臭剤、殺虫剤等を入れるための耐圧スプレー容器であり、同様の缶に頭部のリフレッシュに役立つ気体21を充填して使用する。
【0009】
頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋は気体21の浸透性を考慮してフイルムを選択すればよく、ラミネートフィルムなどを用いて対応することもできる。また気体21(例えば酸素)を充填した袋をこの袋より大き目の袋に入れ、外袋には空気31を充填する形で開口部をシールすれば二重包装になり、内袋の酸素は外袋の空気圧で常時圧迫されているので内袋の酸素の透過が防げる。使用時には外袋を外して内袋のみの使用とする。上記の場合に外袋にポプリ32(芳香を楽しむため、乾燥した花や香料を混ぜ合わせたもの)をいれておくと外袋の空気31に芳香がつき、芳香つきの空気31となっているので、この場合には両袋ともに使用する。ポプリ32を酸素の入った内袋に入れ、酸素と共存させない理由は、ポプリ32などの芳香成分は酸素の濃度の高いところに長期間保存されていると酸化され、変臭してしまうことがあるので、酸素とは別の、空気を充填した外袋に入れるのが好ましいからである。
【0010】
容器20のうちエアゾール缶については特に説明することはないが、頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋に関しては、袋に充填された頭部のリフレッシュに役立つ気体21の取り出し口について説明しておく。袋の任意の箇所に小孔を設け、この小孔には、粘着剤付き小孔閉鎖ラベルまたは小孔閉鎖テープが貼り付けられている。この粘着剤付き小孔閉鎖テープを剥がせば小孔が現れて、頭部のリフレッシュに役立つ気体21の取り出し口となる。この取り出し口の設けられていない袋の場合には、はさみ等の切断道具を使って前記気体21の取り出し口を設けることとなる。
【0011】
次に実施例をあげて説明する。
なお、「通気性がないか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10」を以下単に「頭部のキャップ10」といい、「頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20」を以下単に「気体21が充填された容器20」という。
【実施例1】
【0012】
図1を参照しながら説明する。
図1は本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の使用形態を説明する概略説明図である。
ポリエチレンフイルム製のシャワーキャップ状の頭部のキャップ10を用意する。この頭部のキャップ10の開口部周辺にはゴム紐11が設けてある。
次に酸素の充填されたエアゾール缶を気体21が充填された容器20として用意する。このエアゾール缶には気体21の噴射口となるチューブ22が設けてある。
【0013】
上記した頭部のキャップ10を3個および容器20を一個用意し、これらを箱ケースに組合せて収容し、頭部のリフレッシュ用具とした。
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は図1に示すように、頭部のキャップ10を頭にかぶり、頭部のキャップ10の開口部と頭の間に容器20に設けられたチューブ22を差し込んで頭部のキャップ10内に気体21を噴出させ、頭部のキャップ10と頭の空間に気体21を存在させ約10分間放置し、その間リラックス状態で頭を休める。
【実施例2】
【0014】
図2を参照しながら説明する。
図2は本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図、図3は図2の頭部のリフレッシュ用具の使用状態を説明する概略説明図である。
ポリエチレンフイルム製の透明袋(70mmx100mm)に頭部のリフレッシュに役立つ気体21として酸素を封入した気体21が充填された容器20を用意する。この容器20の四隅の一角には使用に際して、気体21を袋外へ放出するための開口を設けるための鋏を入れる位置を示すラベル23が貼られている。
次に実施例1で使用した頭部のキャップ10と同じ頭部のキャップ10を用意し、この頭部のキャップ10を約40mm巾に折畳み、続いてこれを巻き取って円柱状とし、これに帯封12を掛けて、頭部のキャップ10の嵩を小さくした。
【0015】
上記の気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10を包装するためのポリエチレンフイルム製の透明袋(80mmx140mm)を用意し、これを包装袋30とした。この包装袋30に気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10とを収容し、この包装袋30に空気31が入って膨らんだ状態で開口部をヒートシールし、ヒートシール部33を設け、頭部のリフレッシュ用具とした。
【0016】
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は次のとおりである。包装袋30には空気31が入って膨らんだ状態である。この状態は気体21が充填された容器20を包装していて、容器20を圧力のかかった空気31で覆っているため、容器20内の気体21が容器20、即ちポリエチレンフイルム製袋から透過するのを防止する役目を担っているが、容器20の外圧が直接かかるのを防止して、保存中や輸送中に容器20が破壊するのを防止する役目もしている。
【0017】
使用に際しては包装袋30を開口して、気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10を取り出す。先ず、頭部のキャップ10の帯封12をはずし、頭部のキャップ10を広げて、その開口部を上にしてテーブル等の適当なところに置き、次に気体21が充填された容器20のラベル23のところを左手の親指と人差し指で容器20の両側面から挟みつけて持ち、ラベル23に表示された切り取り線上を右手に持った鋏で切り、容器20の一角に開口部24を設ける。
この時、容器20の両側面から容器20を挟みつけている親指と人差し指で、開口部を閉じているので気体21は漏れない。この状態で気体21が充填された容器20を前もって準備した頭部のキャップ10の開口部から入れて、この時点で容器20を挟みつけていた親指と人差し指を離し、今度は両手で頭部のキャップ10の開口部を拡げるように持つと同時に、頭を下げて頭部のキャップ10の開口部に近付け、素早く頭部のキャップ10を頭にかぶる。そうすることによって気体21が充填された容器20が頭の上に置かれ、この容器20を頭にかぶった頭部のキャップ10が覆う状態を作りだす。つづいて、頭部のキャップ10の上から、手で容器20を押圧すると容器20内の気体21が容器20の開口部24から吹き出して、頭部のキャップ10と頭の空間に気体21を存在させるので約10分間放置し、その間リラックス状態で頭を休める。
【実施例3】
【0018】
図4を参照しながら説明する。
図4は本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図である。
ポリエチレンフイルム製の透明袋(70mmx100mm)に頭部のリフレッシュに役立つ気体21として酸素を封入した気体21が充填された容器20を用意する。この容器20の四隅の一角には使用に際して、気体21を袋外へ放出するための開口部24を設けるための鋏を入れる位置を示すラベル23が貼られている。
次に実施例1で使用した頭部のキャップ10と同じ頭部のキャップ10を用意し、この頭部のキャップ10を約40mm巾に折り畳み、つづいてこれを巻取って円柱状とし、これに帯封12を掛けて、頭部のキャップ10の嵩を小さくした。
【0019】
上記の気体21が充填された容器20と頭部のキャップ10を包装するためのポリエチレンフイルム製の透明袋(80mmx160mm)を用意し、これを包装袋30とした。この包装袋30に気体21が充填された容器20とさらに、ラベンダーの香りを主体としたポプリ32(3個)を収容し、気体21が充填された容器20を少し越えた部分で、かつ、包装袋30に空気31が入って膨らんだ状態で開口部にヒートシール部33を設ける。この包装袋30の残る収容部に前記した帯封12の掛けられた頭部のキャップ10を収容して、包装袋30の先端部を折り返して粘着テープ34で封緘をして頭部のリフレッシュ用具とした。
【0020】
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は次のとおりである。
容器20の気体21は酸素である。通常の場合、高濃度の酸素に香料を長時間接触させると香料は酸化され、本来の香りを失う。本願発明の場合、酸素を入れた容器20とラベンダーの香りを主体としたポプリ32(3個)と空気31を封入した包装袋30は隔離されており、容器20の酸素と包装袋30内のラベンダーの香りの付いた空気31は一緒にならないので、包装袋30のラベンダーの香りのする空気31は容器20の酸素の影響を受けないことを説明しておく。なお、空気中の酸素濃度では香り成分の酸化に影響はない。
【0021】
さて、頭部のリフレッシュ用具の使用についてであるが、先ず包装袋30の上端部に収容されている頭部のキャップ10を取り出して、帯封12をとり、折り畳まれている頭部のキャップ10を拡げて開口部を上にしてテーブルの上に置く。次に気体21(酸素)が充填された容器20が包装袋30の中に入っているが容器20が包装袋30より若干小さいので容器20のラベル23の貼られた隅部を包装袋30の隅部に袋の中で移動させ、この隅部を左手の親指と人差し指で包装袋30の両側面から挟みつけて持ち、ラベル23に表示された切り取り線(包装袋30の上から透けて見える)上を右手に持った鋏で切り、包装袋30の一角および容器20の一角に開口部を設ける。この時包装袋30の両側面から包装袋30および容器20を挟みつけている親指と人差し指で、包装袋30の開口部および容器20の開口部を閉じているので気体21(酸素)もラベンダーの香りのついた空気31も漏れない。この状態で気体21(酸素)が充填された容器20とラベンダーの香りのついた空気31の封入された包装袋30を前もって準備した頭部のキャップ10の開口部から入れて、この時点で包装袋30と容器20を挟みつけていた親指と人差し指を離し、今度は両手で頭部のキャップ10の開口部を拡げるように持つと同時に、頭を下げて頭部のキャップ10の開口部に近付け、素早く頭部のキャップ10をかぶる。そうすることによって気体21が充填された容器20とラベンダーの香りをする空気31が入った包装袋30が頭の上に置かれ、この容器20を頭にかぶった頭部のキャップ10が覆う状態を作り出す。つづいて、頭部のキャップ10の上から、手で包装袋30および容器20を押圧すると容器20内の気体21(酸素)が容器20の開口部から、ラベンダーの香りのする空気31が包装袋30の開口部から吹き出して、頭部のキャップ10と頭の空間に気体21(酸素)とラベンダーの香りのする空気31を存在させるので約10分放置し、その間リラックス状態で頭を休める。頭部のキャップ10を脱ぐと頭部からしばらくの間ラベンダーの香りがし、さわやかな気分が楽しめる。なお、頭部のキャップ10をかぶっていた10分間は短時間なのでラベンダーの香りのする空気31は気体21(酸素)の影響を受けない。
【実施例4】
【0022】
実施例2でポリエチレンフイルム製の透明袋(70mmx100mm)に頭部のリフレッシュに役立つ気体21として酸素を封入した気体21が充填された容器20を用意したが、実施例4では頭部のリフレッシュに役立つ気体21として上記酸素に代えて兵庫県箕面市の箕面公園箕面の滝で採取した大気とした他は、実施例2と同一の構成の頭部のリフレッシュ用具とした。
【0023】
なお、この頭部のリフレッシュ用具の使用は実施例2の頭部のリフレッシュ用具の使用と一緒である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本願発明は頭部のリフレッシュ用具を製造、販売および使用する産業分野で利用することが出来る。即ち頭部のキャップ10の製造、販売分野、酸素、新鮮な大気等のガス製造、販売分野、容器20の製造、販売分野、頭部のリフレッシュ用具を使用する理美容院等で利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の使用形態を説明する概略説明図である。
【図2】本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図である。
【図3】図2の頭部のリフレッシュ用具の使用状態を説明する概略説明図である。
【図4】本願発明に係る頭部のリフレッシュ用具の斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
10 頭部のキャップ
11 ゴム紐
12 帯封
20 容器
21 気体
22 チューブ
23 ラベル
24 開口部
30 包装袋
31 空気
32 ポプリ
33 ヒートシール部
34 粘着テープ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性が無いか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10と頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20の組合わせからなる頭部のリフレッシュ用具。
【請求項2】
容器20がエアゾール缶、または頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋である請求項1に記載の頭部のリフレッシュ用具。
【請求項1】
通気性が無いか、通気性が低い材質で製作された頭部のキャップ10と頭部のリフレッシュに役立つ気体21が充填された容器20の組合わせからなる頭部のリフレッシュ用具。
【請求項2】
容器20がエアゾール缶、または頭部のキャップ10内に収容できる大きさのプラスチック製の袋である請求項1に記載の頭部のリフレッシュ用具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2007−54101(P2007−54101A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239605(P2005−239605)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(505248842)Re&Do株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(505248842)Re&Do株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
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