説明

頸椎牽引用の枕

【課題】 本発明は、頸椎を牽引することにより、健康改善される頸椎牽引用の枕を提供する。
【解決手段】 略半円柱状の枕本体(1)に段差を付け、高さを低くした中央部(2)を設け、両側には高さを同じにした両端部(3)を設けたことを特徴とする頸椎牽引用の枕。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頸椎を牽引することにより、健康改善される頸椎牽引用の枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、使用中の普通の枕をそのまま利用できて、睡眠中の首のアーチをサポートできる丸棒状で中身が調節可能な首用の枕があった(特許文献1参照)。
また、就寝中に頸椎を自然な形に保ちつつ適度な牽引ないしストレッチ効果が得られるような全体が半円柱形で構成される健康志向の枕があった(特許文献2参照)。
さらに、平板状をベースとし、首部を支持するための盛り上がりを設けた枕に腰部マットを付け、一体化した寝返り対応のものがあった(特許文献3参照)
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2005−87686号公報
【特許文献2】 登録実用新案3060646号公報
【特許文献3】 特開2001−286379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、次のような問題点があった。
(イ)使用中の普通の枕と首用の枕の2つの枕を使用するため、枕同士のずれが生じる。
(ロ)中身を調節可能にすることで中身の偏りが生じ、アーチのサポートが不可能になる 。
(ハ)全体が半円柱形の枕では肩幅より枕の高さが低いため、横向きで寝ると肩が押し潰 されるため肩を痛めてしまう。
(ニ)腰部までカバーした枕では、寝返りによる移動範囲を考慮するとそのものは大きく ならざるを得ないため、一般家庭で使用するには実用的とは思えない。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
略半円柱状の枕本体(1)に段差を付け、高さを低くした中央部(2)を設け、両側には高さを同じにした両端部(3)を設ける。
以上を特徴とする頸椎牽引用の枕である。
【発明の効果】
【0006】
仰向きでは牽引枕として使用でき、かつ、横向きでも肩を痛める心配がないので寝返りを阻害することがない。
一体型になっているため、枕同士がずれることもない。
枕の中央部は、頸椎の全体の形状を本来ある人間の生理湾曲である頸椎部の緩やかな前傾した角度をつけさせ、頭部が枕により浮く形になることによって、頸椎椎間板が牽引され本来あった適度な椎間板の形状に戻り、頸椎椎間板の神経圧迫により出ている手の痺れ目の疲れ・耳鳴りなどの諸症状への効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の斜視図である。
【図2】 本発明の断面図である。
【図3】 本発明の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
略半円柱状の枕本体(1)に段差を付け、高さを低くした中央部(2)を設け、両側には高さを同じにした両端部(3)を設ける。
枕本体(1)を枕のケース(5)で包み、枕のケース(5)をファスナー(4)で留める。
本発明は以上のような構成である。
これを使用するときは、仰向きで使用する際は、枕の中央部を用い、横向きで使用する際は両端部の高い部分を用いる。
仰向きでは高さを低くした中央部(2)を使用し、横向きでは両端部(3)を高くさせた部分を使用する。
【符号の説明】
【0009】
1 枕本体
2 中央部
3 両端部
4 ファスナー
5 枕のケース(カバー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略半円柱状の枕本体(1)に段差を付け、高さを低くした中央部(2)を設け、両側には高さを同じにした両端部(3)を設けたことを特徴とする頸椎牽引用の枕。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−56220(P2011−56220A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−231948(P2009−231948)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【出願人】(509276799)
【Fターム(参考)】