説明

顧客管理装置、顧客管理システムおよびサービス提供方法

【課題】顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供するために記憶される情報量の増加を抑制することが可能な顧客管理装置を提供する。
【解決手段】通信部20が顧客コードおよび該顧客コードの顧客が購入した商品を特定する商品コードをレジスタ装置1の送受信部から受信すると、制御部22は、その顧客コードと顧客情報記憶部21bにて関連づけられたグループコードと、その商品コードと、の両方に関連づけられたサービスをサービス記憶部21cから検索する。制御部22は、検索したサービスをレジスタ装置1に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客にサービスを提供する顧客管理装置、顧客管理システムおよびサービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種販売店において、顧客が過去に購入した金額に応じて、顧客にランクを設定する顧客管理システムが存在する。この顧客管理システムでは、顧客が商品を購入した際、その顧客のランクに応じたサービスを提供している。これにより、顧客ごとに異なるサービスを提供することが可能になっている。
【0003】
しかしながら、この顧客管理システムでは、顧客が一つのランクに所属しているため、ランクごとにしか、顧客にサービスを提供することができなかった。
【0004】
特許文献1(特開2001−236573号公報)には、商品ごとに異なるランクを設定する販売システムが記載されている。この販売システムでは、顧客に関する顧客ファイルが、顧客ごとにサーバに記憶されている。顧客ファイルでは、商品とその商品に対するランクとが、商品ごとに関連づけられている。顧客が商品を購入すると、その顧客の顧客ファイルから、その商品と関連づけられたランクが読み出される。また、読み出されたランクに応じた価格で、その商品が提供される。このため、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なる価格で、その商品を提供することが可能になっている。
【特許文献1】特開2001−236573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の販売システムでは、サーバは、顧客ごとに、商品とその商品に対するランクとが商品ごとに関連づけられている顧客ファイルを記憶しなければならない。このため、サーバが記憶する情報量が増える。
【0006】
本発明の目的は、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供するために記憶される情報量の増加を抑制することが可能な顧客管理装置、顧客管理システムおよびサービス提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の顧客管理装置は、顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と接続された顧客管理装置であって、前記顧客を、該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、前記グループと、前記商品と、該商品に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、前記端末機から、前記顧客および該顧客が購入した商品を受信する通信部と、前記通信部が受信した顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記通信部が受信した商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索し、該検索されたサービスを前記端末機に送信する制御部と、を含む。
【0008】
また、本発明のサービス提供方法は、顧客を該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、前記グループと前記商品と該商品に適用されるサービスとを前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、を含み、前記顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と接続された顧客管理装置が行なうサービス提供方法であって、前記端末機から、前記顧客および該顧客が購入した商品を受信する受信ステップと、前記受信された顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記受信された商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索する検索ステップと、前記検索されたサービスを前記端末機に送信する送信ステップと、を含む。
【0009】
また、本発明の顧客管理システムは、顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と、前記端末機と接続された顧客管理装置と、を含む顧客管理システムであって、前記端末機は、前記顧客および商品を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けた顧客および商品を、前記顧客管理装置に送信し、その後、前記商品に適用されるサービスを受信する送受信部と、前記送受信部が受信したサービスに基づいて決済を行なう管理部と、を含み、前記顧客管理装置は、前記顧客を、該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、前記グループと、前記商品と、該商品に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、前記端末機から、前記顧客および商品を受信する通信部と、前記通信部が受信した顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記通信部が受信した商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索し、該検索されたサービスを前記端末機に送信する制御部と、を含む。
【0010】
また、顧客管理システムが行なうサービス提供方法は、顧客を該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、前記グループと商品と該商品に適用されるサービスとを前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、を含む顧客管理装置と、前記顧客管理装置と接続され、前記顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と、を含む顧客管理システムが行なうサービス提供方法であって、前記端末機が、前記顧客および該顧客が購入した商品を受け付ける入力ステップと、前記端末機が、前記受け付けられた顧客および商品を、前記顧客管理装置に送信する出力ステップと、前記顧客管理装置が、前記端末機から、前記顧客および商品を受信する通信ステップと、前記顧客管理装置が、前記受信された顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記受信された商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索するサービス検索ステップと、前記顧客管理装置が、前記検索されたサービスを前記端末機に送信するサービス送信ステップと、前記端末機が、前記サービスを受信するサービス受信ステップと、前記端末機が、前記受信されたサービスに基づいて決済を行なう決済ステップと、を含む。
【0011】
上記の発明によれば、顧客が、該顧客が所属する複数のグループと関連づけられる。また、グループと、該グループの顧客が購入した場合にサービスが適用される商品と、該商品に適用されるサービスと、がグループごとに関連づけられる。顧客および該顧客が購入した商品が受信されると、該顧客と関連づけられたグループと、該商品と、の両方に関連づけられたサービスが検索され、該検索されたサービスが端末機に送信される。
【0012】
このため、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供することが可能になる。また、顧客ごとに、商品とその商品に適用されるサービスを関連づけて記憶しなくてもよくなる。よって、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供するために記憶される情報量の増加を抑制することが可能になる。
【0013】
また、前記商品を、該商品の分類に関連づけて記憶する商品情報記憶部、をさらに含み、前記サービス記憶部は、前記グループと、該グループの顧客に購入されるとサービスが適用される分類と、該分類に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶し、前記制御部は、前記通信部が受信した顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記通信部が受信した商品に前記商品情報記憶部にて関連づけられた分類と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索することが望ましい。
【0014】
上記の発明によれば、顧客コードおよび商品コードが受信されると、該顧客コードに関連づけられたグループと、該商品コードに関連づけられた分類コード、の両方に関連づけられているサービスが検索される。
【0015】
このため、商品の種類(例えば、精肉および野菜)ごとに異なるサービスを提供することが可能になり、細やかなサービスを提供することが可能になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供するために記憶される情報量の増加を抑制することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、顧客管理システムを示したブロック図である。図1において、顧客管理システムは、レジスタ装置1と、サーバ2とを含む。なお、レジスタ装置1よびサーバ2は、例えば、無線にて、相互に接続される。
【0019】
レジスタ装置1は、顧客が購入した商品の決済を行なう。また、レジスタ装置1は、入力部10と、送受信部11と、管理部12と、表示部13と、発行部14と、を含む。
【0020】
入力部10は、商品を購入した顧客を特定するための顧客コードと、その顧客が購入した商品を特定する商品コードと、商品コードの入力が終了した旨の終了情報と、顧客が支払った支払金額と、を受け付ける。
【0021】
送受信部11は、サーバ2と相互に接続される。また、送受信部11は、サーバ2から、入力部10が受け付けた商品コードの商品に関する商品情報を受信する。なお、商品情報は、その商品の価格と、その商品に適用されるサービスとを含む。
【0022】
管理部12は、入力部10が顧客コードを受け付けると、その顧客コードを、送受信部11を介してサーバ2に送信する。また、管理部12は、入力部10が商品コードを受け付けると、その商品コードをサーバ2に送信する。
【0023】
管理部12は、入力部10が終了情報を受け付けると、送受信部11が受信した商品情報に基づいて、購入された商品の精算を行なう。具体的には、管理部12は、その商品情報が含むサービスに応じて、その商品情報が含む商品の価格から、顧客に請求する請求金額を、商品ごとに算出する。また、管理部12は、商品ごとに算出された請求金額の合計金額を算出する。
【0024】
管理部12は、精算を行なうと、換言すれば、合計金額を算出すると、その合計金額を表示部13に表示する。
【0025】
管理部12は、入力部10が支払金額を受け付けると、その支払金額から合計金額を差し引いて、釣り銭額を算出する。
【0026】
また、管理部12は、送受信部11が商品情報を受け付けると、その商品情報を表示部13に表示する。
【0027】
発行部14は、例えば、プリンタであり、管理部12が釣り銭額を算出すると、その釣り銭額、支払金額、合計金額および商品情報を印字したレシートを発行する。
【0028】
サーバ2は、通信部20と、記憶部21と、制御部22とを含む。
【0029】
通信部20は、レジスタ装置1(具体的には、送受信部11)と相互に接続される。また、通信部20は、送受信部11から、顧客コードと、商品コードとを受信する。
【0030】
記憶部21は、商品情報記憶部21aと、顧客情報記憶部21bと、サービス記憶部21cとを含む。
【0031】
商品情報記憶部21aは、商品テーブルを記憶する。商品テーブルでは、商品コードと、該商品コードの商品の価格と、該商品コードの商品の分類を特定する分類コードと、が商品コードごとに関連づけられている。
【0032】
顧客情報記憶部21bは、顧客テーブルおよび顧客グループテーブルを記憶する。
【0033】
顧客テーブルでは、顧客の氏名と、該顧客を特定する顧客コードと、該顧客に付与するポイントとが、氏名ごとに関連づけられている。なお、ポイントは、顧客が購入した購入実績(例えば、購入金額)に応じて顧客に付与される。
【0034】
また、ポイントとして、顧客が過去に購入した商品の商品コードと、該商品を顧客が購入した購入実績に応じた商品ポイントと、が関連づけられてもよい。また、ポイントとして、顧客が過去に購入した商品の分類を特定する分類コードと、該分類の商品を顧客が購入した購入実績に応じた分類ポイントと、が関連づけられても良い。
【0035】
図2は、顧客テーブルの一例を示した図である。図2において、顧客テーブル200は、氏名201と、顧客コード202と、ポイント203とを含む。
【0036】
氏名201は、顧客の氏名である。顧客コードは、氏名201の顧客を特定する。ポイント203は、氏名201の顧客に付与される。
【0037】
顧客グループテーブルでは、顧客コードと、該顧客コードの顧客が所属するグループを特定するグループコードと、が顧客コードごとに関連づけられている。なお、顧客グループテーブルでは、顧客コードに、複数のグループコードが関連づけられても良い。
【0038】
図3は、顧客グループテーブルの一例を示した図である。図3において、顧客グループテーブル300は、顧客コード301と、グループコード302とを含む。
【0039】
顧客コード301は、顧客を特定する。グループコード302は、顧客コード301の顧客が所属するグループを特定する。
【0040】
サービス記憶部21cは、グループサービステーブルを記憶する。グループサービステーブルでは、グループコードと、該グループコードのグループに所属する顧客が購入した場合にサービスが適用される商品の商品コードと、該グループコードのグループに所属する顧客が購入した場合にサービスが適用される商品の分類を特定する分類コードと、該商品コードの商品または該分類コードの分類の商品に適用されるサービスと、がグループコードごとに関連づけられている。
【0041】
図4は、グループサービステーブルの一例を示した図である。図4において、グループサービステーブル400は、グループコード401と、分類コード402と、商品コード403と、値引額404と、割引率405と、値引単価406とを含む。
【0042】
グループコード401は、顧客が所属するグループを特定する。分類コード402は、グループコード401のグループに所属する顧客がサービスを受けられる商品の分類を特定する。商品コード403は、グループコード401のグループに所属する顧客が購入した場合にサービスが適用される商品を特定する。
【0043】
値引額404は、グープコード401のグループに所属する顧客が購入した場合に商品コード403の商品が購入された場合に適用される。割引率405は、グループコード401のグループに所属する顧客が購入した場合に商品コード403の商品が購入された場合に適用される。値引単価406は、グループコード401のグループに所属する顧客が購入した場合に商品コード403の商品が購入された場合に適用される。
【0044】
なお、値引額404、割引率405および値引単価406は、グループコード401のグループに所属する顧客が購入した場合に商品コード403の商品が購入された場合に適用されるサービスである。
【0045】
制御部22は、通信部20が顧客コードを受信すると、その顧客コードと関連づけられたグループコードを顧客情報記憶部21aから取得する。
【0046】
その後、制御部22は、通信部20が商品コードを受信すると、その商品コードと関連づけられた分類コードおよび価格を商品情報記憶部21bから取得する。
【0047】
制御部22は、その商品の価格に応じて、その顧客コードと顧客情報記憶部21aにて関連づけられたポイントを更新する。例えば、制御部は、請求金額の1%を、新たに顧客に付与するポイントとして算出し、そのポイントを、情報記憶部21aにてその顧客コードと関連づけられたポイントに加える。
【0048】
また、制御部22は、そのグループコードと、その商品コードまたは分類コードと、の両方に関連づけられたサービスをサービス記憶部21cから検索する。
【0049】
例えば、先ず、通信部20が、顧客コード301「0001」を受信すると、制御部22は、顧客コード301「0001」と関連づけられたグループコード302「101」「102」および「201」を顧客情報記憶部21bから取得する。
【0050】
続いて、通信部20が商品コード403「45xxxxxxxxxx」を受信すると、制御部22は、そのグループコード302「101」「102」および「201」と、その商品コード403「45xxxxxxxxxx」と、の両方に関連づけられたサービス(値引単価406「100円」)を検索する。
【0051】
また、通信部20が顧客コード301「0002」を受信すると、制御部22は、顧客コード301「0002」と関連づけられたグループコード302「101」を顧客情報記憶部21bから取得する。
【0052】
続いて、通信部20が商品コード403「45xxxxxxxxxx」を受信すると、制御部22は、そのグループコード302「101」と、その商品コード403「45xxxxxxxxxx」と、の両方に関連づけられたサービスを検索する。その後、制御部22は、その検索に該当するサービスがないことを確認する。
【0053】
制御部22は、サービスを検索すると、商品情報を作成し、その商品情報を、通信部20を介してレジスタ装置1に送信する。なお、商品情報は、商品の価格およびサービスを含む。また、その検索に該当するサービスがない場合、制御部22は、商品の価格を含む商品情報を作成する。
【0054】
次に動作を説明する。
【0055】
図5は、顧客管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。レジスタ装置1の入力部10は、顧客コードを受け付けると、ステップS501を実行する。
【0056】
ステップS501では、入力部10は、その顧客コードを管理部12に出力する。入力部10は、顧客コードを出力すると、ステップS502を実行する。
【0057】
なお、管理部12は、顧客コードを受け付けると、その顧客コードを、送受信部11を介してサーバ2の通信部20に送信する。通信部20は、顧客コードを受け付けると、その顧客コードを制御部22に出力する。制御部22は、顧客コードを受け付けると、その顧客コードと関連づけられたグループコードを顧客情報記憶部21aから取得する。
【0058】
ステップS502では、入力部10は、商品コードを受け付けたか否かを確認する。入力部10は、商品コードを受け付けると、ステップS503を実行し、商品コードを受け付けないと、ステップS507を実行する。
【0059】
ステップS503では、入力部10は、その商品コードを管理部12に出力する。管理部12は、商品コードを受け付けると、その商品コードを、送受信部11を介してサーバ2の通信部20に送信する。通信部20は、商品コードを受け付けると、その商品コードを制御部22に出力する。制御部22は、商品コードを受け付けると、ステップS504を実行する。
【0060】
ステップS504では、制御部22は、その商品コードと関連づけられた価格および分類コードを商品情報記憶部21bから取得する。制御部22は、価格および分類コードを取得すると、ステップS505を実行する。
【0061】
ステップS505では、制御部22は、サービス記憶部21cから、そのグループコードと商品コードとの両方に関連づけられたサービス、または、そのグループコードと分類コードとの両方に関連づけられたサービス、を検索する。制御部22は、サービスを検索すると、ステップS506を実行する。
【0062】
ステップS506では、制御部22は、商品情報を作成し、その商品情報を、通信部20を介してレジスタ装置1の送受信部11に送信する。送受信部11は、商品情報を受け付けると、その商品情報を管理部12に出力する。管理部12は、商品情報を受け付けると、管理部12は、商品情報を表示部13に表示する。管理部12は、ステップS506を終了すると、ステップS502を実行する。
【0063】
ステップS507では、入力部10は、終了情報を受け付けたか否かを確認する。入力部10は、終了情報を受け付けると、ステップS508を実行し、終了情報を受け付けないと、ステップS502を実行する。
【0064】
ステップS508では、入力部10は、終了情報を管理部12に出力する。管理部12は、終了情報を受け付けると、商品情報に基づいて、購入された商品の合計金額を算出する。管理部12は、合計金額を算出すると、その合計金額を表示部13に表示する。管理部12は、ステップS508を終了すると、ステップS509を実行する。
【0065】
ステップS509では、入力部10は、支払金額を受け付けたか否かを確認する。入力部10は、支払金額を受け付けると、ステップS510を実行し、支払金額を受け付けないと、ステップS509を実行する。
【0066】
ステップS512では、入力部10は、支払金額を管理部12に出力する。管理部12は、支払金額を受け付けると、その支払金額から合計金額を差し引いて、釣り銭額を算出する。管理部12は、釣り銭額を算出すると、その支払金額、合計金額、釣り銭額および商品情報を発行部14に出力する。発行部14は、支払金額、合計金額、釣り銭額および商品情報を受け付けると、その支払金額、合計金額、釣り銭額および商品情報を印字したレシートを発行する。
【0067】
本実施例によれば、通信部20が顧客コードおよび該顧客コードの顧客が購入した商品を特定する商品コードをレジスタ装置1の送受信部から受信すると、制御部22は、その顧客コードと顧客情報記憶部21bにて関連づけられたグループコードと、その商品コードと、の両方に関連づけられたサービスをサービス記憶部21cから検索する。制御部22は、検索したサービスをレジスタ装置1に送信する。
【0068】
このため、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供することが可能になる。また、顧客コードごとに、商品コードとその商品に適用されるサービスとを関連づけて記憶しなくてもよくなる。よって、顧客ごとに異なり、かつ、商品ごとに異なるサービスを提供するために記憶される情報量の増加を抑制することが可能になる。
【0069】
また、本実施例では、制御部22は、通信部20が受信した顧客コードと顧客情報記憶部21bにて関連づけられたグループコードと、通信部20が受信した商品コードと商品情報記憶部21aにて関連づけられた分類コードと、の両方に関連づけられたサービスをサービス記憶部21cから検索する。
【0070】
このため、例えば、食品、衣服など、商品の種類ごとに異なるサービスを提供することが可能になり、細やかなサービスを提供することが可能になる。
【0071】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0072】
例えば、顧客の氏名およびポイントがレシートに印字されても良い。この場合、入力部10が終了情報を受け付けると、管理部12は、その終了情報をサーバ2に送信する。通信部20が終了情報を受信すると、制御部22が顧客コードと関連づけられたポイントを顧客情報記憶部から取得し、その顧客情報をレジスタ装置1に送信する。
【0073】
送受信部11が顧客情報を受け付けると、発行部14は、その顧客情報、支払金額、合計金額、釣り銭額および商品情報を印字したレシートを発行する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施例の顧客管理システムを示したブロック図である。
【図2】顧客テーブルの一例を示した図である。
【図3】顧客グループテーブルの一例を示した図である。
【図4】グループサービステーブルの一例を示した図である。
【図5】顧客管理システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 レジスタ装置
2 サーバ
10 入力部
11 送受信部
12 管理部
13 表示部
14 発行部
20 通信部
21 記憶部
21a 商品情報記憶部
21b 顧客情報記憶部
21c サービス記憶部
22 制御部
200 顧客テーブル
201 氏名
202 顧客コード
203 ポイント
300 顧客グループテーブル
301 顧客コード
302 グループコード
400 グループサービステーブル
401 グループコード
402 分類コード
403 商品コード
404 値引額
405 割引率
406 値引単価

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と接続された顧客管理装置であって、
前記顧客を、該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、
前記グループと、前記商品と、該商品に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、
前記端末機から、前記顧客および該顧客が購入した商品を受信する通信部と、
前記通信部が受信した顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記通信部が受信した商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索し、該検索されたサービスを前記端末機に送信する制御部と、を含む顧客管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の顧客管理装置において、
前記商品を、該商品の分類に関連づけて記憶する商品情報記憶部、をさらに含み、
前記サービス記憶部は、前記グループと、前記商品の分類と、該商品の分類に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶し、
前記制御部は、前記通信部が受信した顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記通信部が受信した商品に前記商品情報記憶部にて関連づけられた商品の分類と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索する、顧客管理装置。
【請求項3】
顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と、前記端末機と接続された顧客管理装置と、を含む顧客管理システムであって、
前記端末機は、
前記顧客および商品を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた顧客および商品を、前記顧客管理装置に送信し、その後、前記商品に適用されるサービスを受信する送受信部と、
前記送受信部が受信したサービスに基づいて決済を行なう管理部と、を含み、
前記顧客管理装置は、
前記顧客を、該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、
前記グループと、前記商品と、該商品に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、
前記端末機から、前記顧客および商品を受信する通信部と、
前記通信部が受信した顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記通信部が受信した商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索し、該検索されたサービスを前記端末機に送信する制御部と、を含む、顧客管理システム。
【請求項4】
顧客を該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、前記グループと前記商品と該商品に適用されるサービスとを前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、を含み、前記顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と接続された顧客管理装置が行なうサービス提供方法であって、
前記端末機から、前記顧客および該顧客が購入した商品を受信する受信ステップと、
前記受信された顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記受信された商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索する検索ステップと、
前記検索されたサービスを前記端末機に送信する送信ステップと、を含むサービス提供方法。
【請求項5】
請求項4に記載のサービス提供方法において、
前記顧客管理装置は、前記商品を、該商品の分類に関連づけて記憶する商品情報記憶部、をさらに含み、
前記サービス記憶部は、前記グループと、前記商品の分類と、該商品の分類に適用されるサービスと、を前記グループごとに関連づけて記憶し、
前記受信された顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記受信された商品に前記商品情報記憶部にて関連づけられた商品の分類と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索する分類検索ステップと、さらに含むサービス提供方法。
【請求項6】
顧客を該顧客が所属する複数のグループに関連づけて記憶する顧客情報記憶部と、前記グループと商品と該商品に適用されるサービスとを前記グループごとに関連づけて記憶するサービス記憶部と、を含む顧客管理装置と、前記顧客管理装置と接続され、前記顧客が購入した商品の決済を行なう端末機と、を含む顧客管理システムが行なうサービス提供方法であって、
前記端末機が、前記顧客および該顧客が購入した商品を受け付ける入力ステップと、
前記端末機が、前記受け付けられた顧客および商品を、前記顧客管理装置に送信する出力ステップと、
前記顧客管理装置が、前記端末機から、前記顧客および商品を受信する通信ステップと、
前記顧客管理装置が、前記受信された顧客に前記顧客情報記憶部にて関連づけられたグループと、前記受信された商品と、の両方に関連づけられたサービスを前記サービス記憶部から検索するサービス検索ステップと、
前記顧客管理装置が、前記検索されたサービスを前記端末機に送信するサービス送信ステップと、
前記端末機が、前記サービスを受信するサービス受信ステップと、
前記端末機が、前記受信されたサービスに基づいて決済を行なう決済ステップと、を含むサービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−200007(P2007−200007A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−17657(P2006−17657)
【出願日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】