説明

風向風速監視システム及び方法

【課題】 列車等の交通機関の安全運行を目的とする風向風速センサシステム及び方法において、無風持続状態か故障発生状態かの診断を確実に行うことが出来る診断機能付きの風向風速監視システム及び方法を提供する。
【解決手段】 複数の監視箇所に各々設置された風向風速測定手段、該風向風速測定手段からの風向風速測定値の送信手段、該風向風速測定値の受信手段、該受信手段からの該風向風速値の蓄積手段、該蓄積手段に蓄積された風向風速値の実測データを基に警戒表示などを行う表示制御装置を有し、複数監視箇所の集中監視を行う風向風速監視システムにおいて、該風向風速測定手段に、前記風向風速測定手段からの風速値が所定時間継続して無風状態を示す場合には、自動的に所定送風パタンによる強制送風を行う強制送風手段を新たに設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車運行等の交通手段の安全確保を目的に設置され、複数の観測地点における風向風速値の遠隔監視を行う風向風速監視システムの高信頼化に関するものである。
【背景技術】
【0002】
台風や大型低気圧、季節の変わり目などの時に吹く、強風による列車の脱線事故を防止し、列車の安全運航を確保する為に、鉄道沿線の主要箇所に複数の風向風速センサが設けられ、監視センタで、列車運航時間帯における主要箇所の風向風速の継続監視が行われている。
【0003】
監視センタでは、複数の監視箇所に設置された風向風速センサからの風向風速データを集中的に監視し、特定箇所の風向風速センサからの風速値が所定の基準値以上場合は、該当風向風速センサの設置箇所近辺を運行する沿線列車に対して無線で、警戒運行、運行停止などの指示を行う。
【0004】
以下に、従来の風向風速監視システムの概要を説明する。
【0005】
図9は、従来の風向風速監視システムの構成図、図10は、風向風速データの実測例、図11は、風向風速データのグラフィック表示例、図12は、従来の風向風速監視システムの監視処理フロー図、を各々示す。
【0006】
図9で、100は、風向風速センサ装置、200は風向風速センサ装置100と監視センタ300を接続するネットワーク、300は監視センタである。又、110は風向風速計、120は風向風速計からの風向風速観測データを所定時間毎にサンプリングしBCD符号形式で風向風速のペア測定データとして送出するデータ変換器、130はデータ変換器からの出力をネットワーク200の形態に応じて、受信誤り検出用のCDT(Cyclic Digital data Transmission)符号へ符号変換後にFSK変調信号形式で送出したり、IPパケットに変換後にイントラネット等のIPネットワークに送信データDasやDbsとして送出する為の送信装置、310はネットワーク200を通して伝送されてきた風向風速計測データを受信する受信回路、320は受信した風向風速センサデータを時系列順に各監視箇所に対応するメモリ領域L1、L2等に蓄積する受信データ蓄積部、330は、受信され受信データ蓄積部320に蓄積された風向・風速の監視データを基に、グラフィック表示や風速の警戒表示を行わせたり、監視端末からの指示に応じた指定データの検索抽出・表示を行うための表示制御装置、340は、表示制御装置330からのデータを基に、監視者が選択・指定した監視箇所の風向風速データを監視者が直感的に理解しやすい様にグラフィック表示を行う監視端末、350は、監視箇所全部について、監視箇所毎の風速の危険度を一目で把握できる様にする為に、監視箇所毎の3段階風速閾値超過表示ランプの列として構成された風速警報表示盤である。
【0007】
さらに、システムの高信頼性確保の為に、風向風速計110は、風向風速計110Aと風向風速計110B、データ変換器120は、データ変換器120Aとデータ変換器120B、送信装置130は、送信回路130Aと送信回路130B、ネットワーク200は、ネットワーク200Aとネットワーク200B、受信回路310は、受信回路310A、受信回路310B、の如く、データ収集系は、各々A、B2系統からなる二重化構成であり、常時、系統A、系統Bからの風向風速データを同時に監視センタ300で監視し、受信データの選択蓄積を行ういわゆるデュアルシステム構成となっている。
【0008】
監視センタ300では、受信回路310A、310Bが受信データの誤りチェック及びデータの取捨選択、2秒毎に受信データ系列中の最大値データの選択処理を行う。
【0009】
受信データ蓄積部320において、この様にして得られた受信回路310A、310Bからの選択されたA、B2系列の受信データの内、大きな方の値が2秒毎に選択され、監視箇所に対応するメモリ領域L1、L2、・・等に時刻情報、風速警戒情報などと共に書きこまれる。
【0010】
即ち、この時に、受信された風速値は、予め設定された3段階のアラーム発生基準値と比較され、各アラーム基準値以上の風速の場合は、アラーム基準に応じたマーク記号が付与されてメモリ領域L1、L2等に書きこまれる。
【0011】
これによって、表示制御装置330は、監視箇所に対応するメモリ情報を読み出し、風速警報表示盤350や監視端末340に対して監視箇所情報の表示制御を行う。
【0012】
監視者は、風速警戒表示盤350のアラームランプの表示を見て、該当する監視箇所を監視端末340上でGUI等の操作手段を通じて表示制御装置330に指示して受信データ蓄積部320に蓄積された該当箇所のデータの取得を指示し、指定した監視箇所の風向風速データのグラフィック表示を行う。
【0013】
尚、前述の如く、受信回路310では、受信した風向風速センサの受信データ値に誤りがあることが、CDT符号のチェックやIPパケットヘッダの誤りチェックなどのエラーチェック機能で検出された場合は、該受信データ値は捨てられ使用されない。
【0014】
図10は、風向風速データの実測例を示す。風速値を縦軸にしたグラフ表示と、風速値の最大値と平均値、風向の数値の時系列データを、指定監視箇所毎に、監視端末340上に表示させる事が出来る。
【0015】
図11は、風向風速データのグラフィック表示例である。
【0016】
過去の10分毎に選択指定した監視箇所における瞬間最大風速、平均風速の数値データ値、風速アラームランプ表示、瞬間最大風速と風向(下向きの太い矢印ベクトル例示)を並行鎖線で示された列車の進行方向と同時に監視端末上にベクトル表示している。
【0017】
図12は、従来の風向風速監視システムの監視処理フロー図である。
【0018】
監視箇所毎に、風向風速計110とデータ変換器120によって、例えば200ミリ秒毎のサンプリング間隔で風向風速の監視データの計測が行われるステップS1、該監視データが監視箇所における送信装置130によって、使用するネットワーク形態に応じた伝送信号形式に変換し送信するステップS2、監視センタ300の受信回路310によって、監視データを受信するステップS3、受信監視データ中の誤りデータの廃棄及び系統Aと系統Bの受信データ値の比較、風速値の大きな受信データの選択、受信データ蓄積部320への蓄積を行うステップS4、風速警報表示盤350、監視端末340において所定の選択データ表示を行うステップS5を有する。
【0019】
上記の如く、従来の風向風速監視システムでは、列車の安全運行を確保する為に、システムの基幹部分の二重化、デュアルシステム運用が行われ、システムの高信頼化が図られて来た。
【0020】
他方、無風状態が続くと、系統Aからも系統Bからも風速に関するデータは零値を示す。
【0021】
この無風状態が、正しく無風状態に対応する場合には、風が吹き出せば風速センサのデータも得られ、とくに問題はない。
【0022】
しかし、極めて稀な現象であるが、瞬間的な突風による障害物の付着・妨害など何らかの不測の障害が発生した為に、系統A、系統Bの風速センサシステムが同時に故障した場合には、無風状態から風有り状態に復帰した場合でも、擬似無風状態が続き、監視センタ300では、無風状態が続いていると誤った判断を下す可能性がある。
【0023】
この様な状況が発生した直後に、局地的に故障した監視箇所で突風が発生した場合は、該監視箇所付近を通過する列車の運行上、極めて危険な状況が発生する。
【0024】
特開平11−72502の「風向/風速計の異常判定方式」には、風速データが所定の値以下の無風状態が所定時間T以上継続した場合に、所定時間T内における風向データにおける風向変化回数Nが所定回数以上の場合に、風向/風速計を異常と判定し、アラームの発生を行う風向/風速計の異常判定方式が開示されている。
【0025】
しかし、本発明で対象とする事象の如く、布状物など大きな障害物が系統Aと系統Bの風向風速計に同時に付着するなどした場合には、T時間内における風向変化回数が所定回数以上ない状態が続き、この様な場合に、この先願発明では異常を検出する事が出来ない。
【0026】
そこで、さらに信頼度を高めた風向風速監視システムの登場が期待されていた。
【特許文献1】特開平11−72502号公報「風向/風速計の異常判定方式」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
列車の安全運行を目的とする風向風速監視システムにおいて、無風持続状態か故障発生状態かの診断を確実に行うことが出来る診断機能付きの風向風速監視システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記課題を解決するための第1の発明は、
複数監視箇所の風向風速の集中監視を監視センタで行う風向風速監視システムにおいて、
監視箇所の風向風速測定手段に、風速値が所定時間継続して無風状態を示す場合には、自動的に所定送風パタンによる強制送風を行う強制送風手段を新たに設けたことを特徴とする、風向風速監視システムを提供する。
【0029】
本発明によれば、無風状態が所定時間続いた場合には、前記強制送風手段が予め設定した無風状態と区別可能な強さの風を所定の送風パタンに従って送風を行い、監視センタ側で風向・風速計からの受信データのチェックを行うことによって、風向風速監視システムに異常がないことを確認することが出来る。
【0030】
上記課題を解決するための第2の発明は、第1の発明に記載の風向風速監視システムにおいて、
前記風向風速測定手段からの風速値計測データから無風状態が一定期間経過した事を検出する無風タイマ検出手段、該無風タイマ検出手段による無風検出時に、前記強制送風手段に対して、指定のテストパタンによる強制送風の制御を行う強制送風制御手段、を有することを特徴とする風向風速監視システム。前記送信手段は、風速値の計測データから無風状態が所定時間経過した事を検出する無風タイマ検出手段1、該無風タイマ検出手段1による無風検出時に、前記強制送風手段に対して、指定のテストパタンによる強制送風の制御を行う強制送風制御手段、を有することを特徴とする風向風速監視システムを提供する。
【0031】
本発明によれば、所定時間以上の無風状態が続いた場合に、無風タイマ検出手段1を使って、監視箇所毎に、自動的に診断用の強制送風を行わせることが出来、監視センタからの遠隔指示が不要となる為、ネットワークコストアップを防止しながら自己診断を行うことが出来る。
【0032】
上記課題を解決するための第3の発明は、第2の発明に記載の風向風速監視システムにおいて、
監視センタにおける風向風速値受信データから風速値を抽出する風速値データ抽出手段、該風速値データ抽出手段からの出力データを監視し、所定時間の無風継続を検出する無風継続判定手段、無風継続判定手段からのテストパタンの受信待機の指示信号を受けて、前記強制送風手段による風向風速のテストパタンの受信及び比較パタンとの一致度の照合チェックによる状態解析を行う受信データ解析手段、前記無風継続判定手段による前記指示信号及び受信データ解析手段の出力を受けて、前記蓄積手段の監視箇所に対応するメモリ領域の所定エリアにテストパタンの受信開始、状態分析結果識別コードの書込みを行いシステム障害が検知された場合にはアラーム通知を行う状態通知手段、を有することを特徴とする風向風速監視システムを提供する。
【0033】
本発明によれば、監視センタにおいて、風速値0の状態が例えば半日などの一定時間続く毎に、監視箇所で自動的にテスト用に発生した強制送風手段による風速値のテストパタンをチェックし、動作が正常に行われているかをチェックする事によって、迅速のシステムの状態を検知することが出来、システムの故障による最悪状態の回避や予防保全に役立てることが可能となる。
【発明の効果】
【0034】
列車の安全運行等を目的とする遠隔風向風速監視システムにおいて、無風持続状態か故障発生状態かの診断を確実に行うことが出来る風向風速監視システムを提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
複数の風向風速測定手段、該風向風速測定手段からの計測データの送信手段、該計測データの受信手段、該受信手段からの該計測データの蓄積手段、該蓄積手段に蓄積された計測データから無風状態の検出、風速値の瞬間最大値や平均値の算出、アラーム閾値風速値との比較処理を行う受信データ処理手段、処理データ表示手段、前記風向風速手段に対する強制送風手段を有する診断診断機能付き遠隔風向風速センサシステムにおいて、
前記風向風速測定手段からの風速値が所定時間無風状態を検出した場合に、該風向風速測定手段に対して、前記強制送風手段によって、自動的に所定の送風パタンによる強制送風を行うことを特徴とする、風向風速監視システム。
【実施例1】
【0036】
図1に、本発明の風向風速監視システムの構成図を示す。
【0037】
図1で、従来の風向風速監視システムに新たに追加された110a、110bは、風向風速計110A、110Bに対応して設置され、系統A、系統Bのいずれの出力からも風速が0の状態が所定期間継続した場合に、風向風速計110A、110Bの動作チェックを行う為の強制送風機、同様に、130Cは、風向風速データDas、Dbsの内の風速データDass、Dbssから所定時間Tthの系統A、系統Bの無風状態継続を検知し、強制送風機110a、110bへの送風指示を行う、無風継続検知・強制送風制御回路、360は、監視センタにおいて、同様に、受信された遠隔監視箇所における風向風速データの内、風速データを抽出し、無風状態が所定期間(Tth−△T)継続した時に、遠隔監視箇所で、強制送風機110a、110bによる診断用の強制送風が開始されることを検知しテストパタン受信の為の待機モードに入り、強制送風によるテスト受信データの内、風速データについて受信チェックを行い、故障検出時のアラーム発信を表示制御装置330に送信し、チェック結果に応じた系統A、系統Bの状態診断識別コードを受信データ蓄積部320の監視箇所に対応して新たに追加された診断識別コード蓄積領域に送信する、無風継続時診断処理回路、である。
【0038】
図1において、系統Aの風向風速計110Aからの風速データDass、系統Bからの風速データDbssともに、所定時間Tthの間0の値、即ち無風と同じ状態が続いた時は、無風継続検知・強制送風制御回路130Cが、強制送風機110a、110bに、所定のパタンによる強制送風指示を一定時間行う。
【0039】
監視センタでは、無風継続時診断処理回路360が、受信データ中の風速データから無風状態が監視箇所で監視する無風継続閾値時間Tthよりも若干少なめのTth−△T時間継続した時に、強制送風によるテストパタンの受信待機モードに入り、テストパタンを受信し解析し、監視箇所で強制送風モードに入ったにも関わらず、風速0の状態が風向風速センサ装置の両系統について確認され、両系統同時故障が確認された時に、障害アラームAl信号を表示制御装置330へ通知する。又、テストパタンの受信分析結果に基づく、状態識別コードCkを受信データ蓄積部320に通知する。
【0040】
テストパタンによる診断モードにあるかどうか、診断結果の詳細表示は、監視端末340から、表示制御装置330に指示して、受信データ蓄積部320の監視箇所に対応する診断識別コードCkを取得し、該診断識別コードに応じた表示を行わせることによって行われる。診断状態識別コードは、テストパタンの受診開始時期のテストパタン受信開始モードに入った事を通知するCk0とテストパタンを受信し終わって解析結果が判明した時点に解析結果を知らせるCkeの形で2回通知される。
【0041】
又、強制送風開始し強制送風中に、監視箇所に自然の風が加わる可能性もあるが、強制送風期間は1分程度と短い為に、自然風の印加による風速変化の検知・強制送風の停止等の複雑な制御はとくに行わず、回路の簡単化を行っている。
【0042】
図2は、本発明の無風継続・強制送風制御回路130Cの構成をしめす。図2には、関連する送信装置130A、送信装置130Bの内部構成も共に示されている。
【0043】
図2で、131A、131Bは、変換器120A、120Bからの風向風速データDa0’、Db0’を受信する受信回路、132A、132Bは、受信データをネットワークの形態に応じて、FSK変調フレームやIPパケットフレームに組み立て、送信データDas、Dbsとして送出する送信回路、133A、133Bは、受信回路131A、131Bから送信回路132A、132Bに渡される風向風速データDa0”、Db0”から、風速データDass、Dbssを抽出する風速データ抽出回路、131C、132Cは、抽出された風速データDass、Dbssから無風状態が所定時間Tth継続したことを検出する無風継続タイマ回路、133Cは、タイマ回路131C、132Cから所定無風継続時間Tthの検出信号Ta、Tbを受け、強制送風の開始決定を行う強制送風決定回路、134C、135Cは、強制送風決定回路133Cからの強制送風開始指示を受け、強制送風機110a、110bに、所定の送風パタンで例えば1分等の所定時間送風制御信号Dra、Drbを送出する強制送風制御回路である。
【0044】
風速データ抽出回路133A、133Bから抽出された系統Aの風速データDassと系統Bの風速データDbssは、各々、無風継続タイマ回路131C、132Cに入力される。
【0045】
尚、図2中で、Da0'、Da0”、Dasは、観測点とデータ形式が異なるだけで、基本的には同じ風向風速データであり、Db0'、Db0”、Dbsについても同様である。
【0046】
無風継続タイマ回路131C、132Cは、無風状態即ち風速0の持続時間をカウントするカウンタ回路であり、風速が少しでもあればカウンタの値をリセットして、カウンタ値を0に戻す。風速値0の確認は、BCDデータ形式による風速値データの最下位桁のデータに着目して行うことが出来る。
【0047】
風向風速計への風の当たり具合によって、所定無風継続時間検出信号Ta、Tbの時間位置に、バラツキがある可能性があるが、強制送風決定回路133Cは、系統A、系統B共に、所定の無風時間Tthの間無風状態が続いたことを、検知信号Ta、Tbによって知り、遅く受信した検知信号をスタート時刻基準にして、強制強制送風制御回路134C、135Cに、送風機110a、110bに対する強制送風制御パタンの送出を指示する。
【0048】
強制送風制御パタンは、例えば1分程度の所定の時間幅に継続して送出される特定のパタンであり、送風機110a、110bを駆動して、風向風速計110A、110Bから所定の風速パタンデータが出力される様にする。
【0049】
最も、単純な強制送風制御パタンは、所定時間継続して一定の風速データを出力する場合であり、又、例えば20秒周期で10秒間の一定値強制送風、10秒間の休止を、1分の間に3サイクル繰り返すパタンでも良い。
【0050】
尚、強制送風モードに入って、抜け出す1分間の間に、自然風が発生する可能性もあるが無視し、強制強制送風制御回路133C、134Cは、所定時間、所定の送風制御パタンの送出後に自動停止する。
【0051】
図3は、本発明の風向風速監視システムの監視センタ内構成図である。
【0052】
図3で、360は、従来の構成部分にあらたに追加され、受信データDar、Dbrから、監視箇所で、無風状態が所定時間(Tth−△T)持続した時に、強制送風機110a、110bによる系統A、系統Bの動作テストの為の強制送風モード開始に対する待機状態に入り、強制送風によるテストパタンの受信と照合パタンとの比較チェックを行う無風継続時診断処理回路であり、Ckmは、受信データ蓄積部320に新たに追加され、強制送風によるテストパタンの受信分析結果による系統A、系統Bの状態を分類識別コードで示す為に、監視箇所毎、時刻位置毎に記録する為の付加アドレス領域である。
【0053】
尚、△Tは、無風継続時診断処理回路360内で、強制送風パタンの受信に備える為の準備時間用の微小時間である。、
又、受信データ蓄積部320において、321A、321Bは、受信回路310A、310Bからのデータの受信インタフェース部、322は、受信データDar、Dbrの内、風速データ部分Dars、Dbrsについて、相互比較を行い、大きな値の方の受信データを選択スイッチ323で選択する選択スイッチ制御回路、323は、風速の大きな受信データ値の選択を行う選択スイッチ、324は、監視箇所毎のデータ蓄積領域に別れ、選択された方の受信データによる風向・風速値が、監視箇所毎の所在地名、線路方向、所在位置等の属性データ、等の関連データと共に蓄積されている監視データ蓄積メモリである。
【0054】
尚、図3のCmは、監視端末340からの強制指示によって、選択スイッチ制御回路を強制的に監視者の希望する系統側データの選択モードに切り替える為の制御信号である。
【0055】
図3に示す如く、無風継続時診断処理回路360は、データ受信回路310A、310Bから、系統A、系統Bの受信データDar、Dbrを受けて、無風継続状態の所定時間Tth−△Tの経過判定と監視箇所に置ける強制送風によるテスト開始の準備と、強制送風パタンによる風速受信データDars、Dbrsの分析検討、状態識別符号Ck、又はアラーム信号Al発生を行う。
【0056】
図4は、無風継続時診断処理回路360の内部構成を示す。
【0057】
図4で、361a、361bは、データ受信回路310A、310Bからの2秒間隔の受信データDar’、Dbr’から、風速データDars、Dbrsを抽出する風速データ抽出回路、362は、風速データDars、Dbrsから、系統A、系統B共に、所定の無風継続時間Tth−△Tだけ、無風状態が継続した事を検出する無風継続タイマ回路、363a、363bは、無風継続タイマ回路362からの無風継続時間の所定時間継続検出信号を受けて、監視箇所における強制送風によるテストパタンの受信開始の準備及び、テストパタンの時間長にわたって、テストパタンとリファレンスとして内蔵している照合パタンとの照合チェックを行う受信データ解析回路、364は、受信データ解析回路363a、363bからの分析結果を総合し、風向風速監視システムの状態識別符号Ck、強制送風システムを含むシステム故障を通知するアラーム信号Alの発信を行う状態通知回路を指す。
【0058】
最重要で、至急詳細と対策を行う必要がある場合は、系統A、系統Bともに、強制送風によるテストパタンの検出が全く行われなかった場合で、この場合は、チェック開始した初期の時点で、異常状態が判明するから、受信データ解析回路363a、363bから故障による擬似無風継続アラーム検知信号Ala、Albが出力され、状態通知回路364は、直ちにアラーム信号Alを表示制御装置330に送信する。
【0059】
又、テストパタンの検出が行われた場合には、受信データ解析回路363a、363b
による受信パタンとリファレンスパタンとの一致度の解析結果として、系統A、系統Bのテストパタンとの一致度がα%(状態識別コードCka)、β%(状態識別コードCkb)の場合、その一致度をゾーンで区分分けし、対応する状態識別コードCkとして、受信データ蓄積部320の監視データ蓄積メモリ324内の各監視箇所に新たに付加したテストパタン分析結果レポート領域Ckmに、検出日時情報等と共に書きこむ。
【0060】
状態識別コードCkには、当然アラーム状態符号、即ち、テストパタンが全く検出されなかった場合も含まれる。即ち、アラームデータは、表示制御装置330に対して通知され、緊急の表示や音響などによる通知が行われると同時に、履歴として、監視箇所の履歴データとして蓄積され、後で参照することが出来る。
【0061】
図5は、診断検出パタンのメモリ構成例を示す。
【0062】
受信データ解析回路363a、363bは、図5の診断用のリファレンスパタンをメモリに保有しており、2秒毎に受信した風速受信データとテストパタンとの照合を逐次行う。
【0063】
テストパタンは、強制送風時間幅に対応した個数のオール1のデータでも良い。
【0064】
又、照合の単純化の為に、受信テストパタンの振幅値は、最大受信ピーク値で正規化した1、0としているが、監視箇所で風速値の制御がバラツキが少なく正確に行える場合には、風速の振幅値データをマルチビットのリファレンス情報として持ち、より精密な一致度の照合が行える様にし、一致度の状態分類をより細かくすることも可能である。
【0065】
図6は、診断処理タイムチャート例を示す。
【0066】
図6で、Dass、Dbssは、各々、送信装置130A、130Bからの風向風速監視データの内の風速モニタ値部分のデジタル数値を振幅レベル表示したもの、Ta、Tbは、各々系統A、系統Bにおいて無風状態が所定時間Tth継続したことを無風継続検出回路131C、132Cが検出した事を、強制送風決定回路133Cに通知する無風継続検出トリガ、Dra、Drbは、強制強制送風制御回路134C、135Cから、強制送風機110a、強制送風機110bに送出される強制送風制御パタン例、Dars、Dbrsは、風向風速監視センタの風速データ抽出回路361a、361bの出力として得られる受信風向風速データの内の風速データ抽出数値を振幅レベル表示したもの、Trは、風向風速監視センタにおいて、特定の監視箇所の無風継続時間が所定時間Tth−△Tに達した事を検出した時に発生するテストパタン受信準備指示信号、Ckは、受信データ解析回路363a、363bによる受信テストパタンの一致度解析結果を受けて、状態通知回路364から発信される監視対象箇所毎の状態分類に対応する状態識別符号、Alは、系統A、系統Bともに、テストパタンの検出がなく、系統異常の為、緊急に表示制御装置330に対して発信されるアラーム信号である。
【0067】
又、Ck0は、テストパタン受信モードに入った事を知らせる通知信号でCkeは、診断結果を通知する状態識別コードである。
【0068】
図の例では異常状態は検出されない為にアラーム信号Alの発信はない。
【0069】
図7は、監視箇所における強制送風制御開始の判定処理フロー図を示す。
【0070】
本発明の監視箇所における強制送風制御開始の判定処理は、無風継続検知・強制送風制御回路130Cにおいて、無風継続タイマ回路131C、132Cが、各々、風速データ抽出回路133A、134Bを通じて、系統A、Bの風速データDass、Dbssを継続して収集するステップS1、該無風継続タイマ回路131C、132Cが、風速データDass及びDassが0かどうかをチェックするステップS2、同じく、無風継続タイマ回路131C、132Cが、該Dass及びDbssが0値をとる継続時間TooをカウントするステップS3、強制送風決定回路133Cが、該無風継続タイマ回路131C、132Cにおける該無風継続時間Tooが共に閾値時間Tthに達したかどうかを検出するステップS4、前記強制送風決定回路が無風継続タイマ回路からの検知出力によって無風継続時間Tooが系統A、系統Bの両方共に所定の閾値時間Tthに達した事を検出した時に発生する指示信号を受けて、強制強制送風制御回路134C、135Cが、強制送風機110a、110bに対して、所定時間の強制送風制御パタンDrA、DrBを送出するステップS5、を有する。
【0071】
この結果、特定の監視箇所において、無風状態が一定時間(閾値時間Tth)継続するか、風向風速計110の両系統に不測の理由で同時故障が発生し、風速計測値が0の状態が所定の閾値時間Tthに達すると、強制送風機110a、110bによって、強制的に所定時間、所定パタンの送風が行われる。
【0072】
尚、強制送風パタンは、一定時間幅でON−OFFを継続させる案、一定時間のONの継続後にOFFさせる案が、監視センタ側での照合用メモリに蓄積させて置くリファレンスパタンを1、0の単純な系列と出来る為、簡易で実用的な案である。
【0073】
この結果、監視センタ300に向けて、一定時間の無風状態が続くと、監視センタに向けて、強制送風による風向風速のテストパタンデータDas、Dbsの送信が行われる事になる。
【0074】
図8は、監視センタにおける診断処理フロー図を示す。
【0075】
本発明の監視センタにおける診断処理は、系統A、Bの風速データ値Dars、Dbrsを風速データ抽出回路361a、361bによって収集するステップS11、風速データ値Dars、Dbrsが0かどうかをチェックするステップS12、無風継続タイマ回路362によって風速データ値Dars、Dbrsが0の状態の無風継続時間TooをカウントするステップS13、無風継続タイマ回路によって無風継続時間TooがTth−△Tに達したかチェックされるステップS14、無風継続時間TooがTth−△Tに到達した時には、無風継続タイマ回路362が、テストパタン受信準備指示信号Trを発生し、監視箇所における強制送風手段110a、110bによって送られてくる強制送風テストパタンの受信準備を、受信データ解析回路363a、363b、状態通知回路364に対して指示するステップステップS15、受信データ解析回路363a、363bがテストパタン受信準備指示信号Trによる指示を受けて、テストパタンの受信待機に入るステップS16、受信データ解析回路363a、363bでテストパタンを受信し一時記憶に蓄積するステップS19、強制送風パタン受信完了を確認するステップS20、
受信データ解析回路363a、363bに置いて、リファレンスパタンと受信した最大値1に正規化した受信テストパタンとの照合チェック及び状態分析を行うステップS21、状態通知回路364が受信データ解析回路363a、363bからのテストパタン状態分析結果信号Cka、Ckbを受けて、その結果に応じた状態識別コードCkの決定を行うステップS21、状態表示回路S22が受信データ蓄積回路のテストパタンを送信して来た監視箇所に対応する付加メモリ領域にテストパタン解析結果による状態識別コードCkを書きこむステップS22、又、ステップS17においてA系列、B系列共に、風速データを示すDars、Dbrsによるテストパタン受信が両方共にない待ち時間TwがTw=△T+Tmに達した時には受信データ解析回路363a、363bが異常状態をしめすAla、Albを状態通知回路364に対して通知するステップS18、状態通知回路364が表示制御装置に対して系統A、系統Bの風向風速計を含む両系統に異常が発生していることを通知するアラーム信号Alを通知するステップS23、を有する。
【0076】
ここでTmの値は、例えば、2秒×3、即ち、送信テストパタンの受信開始時点に置いては、必ず、風速が0でない状態が連続する筈の為、3個もサンプル値が続けて0の値が出た場合には、異常状態を通知する。又、A系統又はB系統のみが0の値をとる場合には、状態識別コードCkに警戒コードを付与し、A、B両系統共に0の値を続けて撮る場合には、ただちにAl信号を発生し、表示制御装置330を通じて、監視端末340上にアラームを表示させる。
【0077】
尚、フロー図が複雑となる為に記載を省略したが、ステップS15で無風継続タイマ回路362はがテストパタン受信準備信号Trを状態通知回路364に通知した時点で、状態通知回路364は、受信データ蓄積部320の無風状態が継続した監視箇所に対応する付加領域のテストパタン受信モード確認チェック位置に、テストパタンの受信開始コードを開始時刻情報と共に書きこむ。
【0078】
これによって、監視端末340は、過去から現在までの期間を指定して、テストパタン受信モード確認チェック位置に書きこまれた受信開始コードを検索・抽出し、監視端末上に表示させる事によって、いつ、どの監視箇所で、無風継続時間Tthの状態が発生したかを知ることが出来る。
【0079】
又、既にテストパタンの受信が完了し、状態識別コードが書込み済みの監視箇所については、状態識別コードも合わせて抽出できる為、状態識別コードを、監視端末340上で、監視者が分かり易い解説用語やグラフィックで表示することによって、強制送風による風向風速計のチェックが行われた監視箇所について、状態を迅速・正確に把握することが出来る。
【0080】
強制送風によるチェック結果は、監視端末340で指定して、監視端末340上に、一定の過去の期間にわたる監視箇所全ての状態識別結果を常時表示させる様にしても良く、監視者が指定した時のみ表示させる様にしても良く、監視箇所の内のいずれかの箇所で強制送風によるチェックが開始された時にその都度リアルタイムで診断開始と診断結果を表示させる様にしても良い。
【0081】
これらの表示方法の切替選択は、監視端末340のグラフィック選択画面のメニュー選択操作によって、表示制御装置330に指示する事によって実現される。
【0082】

(付記1)
複数監視箇所の風向風速の集中監視を監視センタで行う風向風速監視システムにおいて、
監視箇所の風向風速測定手段に、風速値が所定時間継続して無風状態を示す場合には、自動的に所定送風パタンによる強制送風を行う強制送風手段を新たに設けたことを特徴とする、風向風速監視システム。
(付記2)
付記1に記載の風向風速監視システムにおいて、
前記風向風速測定手段からの風速値計測データから無風状態が一定期間経過した事を検出する無風タイマ検出手段、該無風タイマ検出手段による無風検出時に、前記強制送風手段に対して、指定のテストパタンによる強制送風の制御を行う強制送風制御手段、を有することを特徴とする風向風速監視システム。
(付記3)
付記2に記載の風向風速監視システムにおいて、
監視センタにおける風向風速値受信データから風速値を抽出する風速値データ抽出手段、該風速値データ抽出手段からの出力データを監視し、所定時間の無風継続を検出する無風継続判定手段、無風継続判定手段からのテストパタンの受信待機の指示信号を受けて、前記強制送風手段による風向風速のテストパタンの受信及び比較パタンとの一致度の照合チェックによる状態解析を行う受信データ解析手段、前記無風継続判定手段による前記指示信号及び受信データ解析手段の出力を受けて、前記蓄積手段の監視箇所に対応するメモリ領域の所定エリアにテストパタンの受信開始、状態分析結果識別コードの書込みを行いシステム障害が検知された場合にはアラーム通知を行う状態通知手段、を有することを特徴とする風向風速監視システム。
(付記4)
付記2に記載の風向風速監視システムにおいて、
監視センタに、前記受信手段からの風速受信データ値の監視結果を基に無風継続状態の判定を行う無風タイマ検出手段を設け、前記無風タイマ検出手段1が無風状態を検出する前記所定時間よりも所定時間分少ないタイマ値による無風の検出を行わせ、該無風タイマ検出手段2によって、前記無風タイマ検出手段1による前記強制送風手段の起動を予測した場合は、強制送風手段による強制送風データの受信準備モードに入ることを特徴とする、風向風速監視システム。
(付記5)
複数の監視箇所における風向風速データの監視センタによる集中監視を目的とする風向風速監視監視方法において、
指定の監視箇所において所定時間の無風状態が継続したことを検知するステップ、
該所定時間の無風状態が検知された場合には、風向風速計に対して、強制送風手段による強制送風を行うステップ、
監視センタ側で、強制送風手段による風向風速計からの風向風速チェックデータ値受信と該データ値の妥当性の判定を行うステップ、
該妥当性の判定結果に応じ、アラーム表示等の所定の出力を行うステップ、を有することを特徴とする風向風速監視方法。
【産業上の利用可能性】
【0083】
列車の安全運行確保を目的とし、システム系統がデュアル化され高信頼化された風向風速監視システムにおいて、同時停止故障を含む風向風速計の状態情報について、より迅速な診断が可能となり、より信頼度の高い風向風速監視システム及び方法を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の風向風速監視システムの構成図である。
【図2】本発明の無風継続検出・強制送風制御回路の構成図である。
【図3】本発明の風向風速監視システムの監視センタ内構成図である。
【図4】無風継続時診断処理回路の内部構成図である。
【図5】診断検出パタンのメモリ構成例である。
【図6】診断処理タイムチャート例である。
【図7】監視箇所における強制送風制御開始の判定処理フロー図である。
【図8】監視センタにおける診断処理フロー図である。
【図9】従来の風向風速監視システムの構成図である。
【図10】風向風速データの実測例である。
【図11】風向風速データのグラフィック表示例である。
【図12】従来の風向風速監視システムの監視処理フロー図である。
【符号の説明】
【0085】
100 風向風速センサ装置
110、110A、110B 風向風速計
120、120A、120B データ変換器
130、130A、130B 送信装置
131A、131B、310、310A、310B 受信回路
132A、132B 送信回路
133A、133B 風速データ抽出回路
130C 無風継続検知・強制送風制御回路
131C、132C 無風継続タイマ回路
133C 強制送風決定回路
134C、135C 強制送風制御回路
200 ネットワーク
300 監視センタ
310、310A、310B 受信回路
320 受信データ蓄積部
321A、321B 受信インタフェース部
322 選択スイッチ制御回路
323 選択スイッチ
324 監視データ蓄積メモリ
330 表示制御装置
340 監視端末
350 風速警報表示盤
360 無風継続時診断処理回路
361a、361b 風速データ抽出回路
362 無風継続タイマ回路
363a、363b 受信データ解析回路
364 状態通知回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数監視箇所の風向風速の集中監視を監視センタで行う風向風速監視システムにおいて、
監視箇所の風向風速測定手段に、風速値が所定時間継続して無風状態を示す場合には、自動的に所定送風パタンによる強制送風を行う強制送風手段を新たに設けたことを特徴とする、風向風速監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載の風向風速監視システムにおいて、
前記風向風速測定手段からの風速値計測データから無風状態が一定期間経過した事を検出する無風タイマ検出手段、該無風タイマ検出手段による無風検出時に、前記強制送風手段に対して、指定のテストパタンによる強制送風の制御を行う強制送風制御手段、を有することを特徴とする風向風速監視システム。
【請求項3】
請求項2に記載の風向風速監視システムにおいて、
監視センタにおける風向風速値受信データから風速値を抽出する風速値データ抽出手段、該風速値データ抽出手段からの出力データを監視し、所定時間の無風継続を検出する無風継続判定手段、無風継続判定手段からのテストパタンの受信待機の指示信号を受けて、前記強制送風手段による風向風速のテストパタンの受信及び比較パタンとの一致度の照合チェックによる状態解析を行う受信データ解析手段、前記無風継続判定手段による前記指示信号及び受信データ解析手段の出力を受けて、前記蓄積手段の監視箇所に対応するメモリ領域の所定エリアにテストパタンの受信開始、状態分析結果識別コードの書込みを行いシステム障害が検知された場合にはアラーム通知を行う状態通知手段、を有することを特徴とする風向風速監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−322804(P2006−322804A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−146045(P2005−146045)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】