説明

風船を利用したクレーンゲーム機

【課題】景品の間に潜りこんで風船を膨脹させることにより、埋もれている景品を上部や横に押し出して取得できる景品の対象を広げ、風船への空気の注入という新規なゲーム操作によりプレイヤを飽きさせることのない面白さ、およびプレイヤが自由に風船の大きさを制御することにより、景品取得方法にバリエーションを与えることができるクレーンゲーム機を提供する。
【解決手段】レバー8を操作して伸縮ブーム2を左右方向と前後方向に移動させて位置を決定する。伸縮ブーム操作ボタン9を押して伸縮ブーム2を下降させ、ボタン9を離すことにより位置を決定する。さらに空気注入ボタン10を押し、景品圧迫用風船3に空気を注入する。ボタン10を離すことにより風船の膨脹は停止し、風船の膨脹により景品6が押され、景品落下口4内に落下すれば、景品取り出し口5に景品が払い出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンゲーム機において、従来のキャッチャ部分に「風船」を取り付け、プレイヤの制御で自由に膨脹させることにより、埋もれている景品も取得できる新しい操作性を有する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
クレーンキャッチャーによりプレイフィールドにある景品を掴んだり、掬ったりすることにより獲得するクレーンゲーム機が広く実施されている。
特許文献1はこの種の従来例を示すもので、クレーンゲーム機のキャッチャー部分に工夫を施したものである。この提案によれば、クレーンゲーム機のキャッチャーの爪の一部または全部を柔軟材料で覆うことにより、柔らかで傷つき易い景品でも、傷つけることなく掴むことができ、比較的重く滑りやすい景品でも適当に掴むことができるというものである。
【0003】
また、特許文献2のクレーンゲーム機用キャッチャーは、ばね交換作業やその保管管理を要することなく、把持アームの把持力を容易に且つ必要に応じて個別に調整するために提案されたものである。複数のアームをそれぞれ付勢するアーム付勢ばねの力を調整するためのねじを設け、このねじによりアーム付勢力を調整するようにしたものである。
【特許文献1】特開平8−107978号公報
【特許文献2】特開2003−135843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のクレーンゲーム機では、上記に説明したキャッチャー部分の爪は2〜3本のアームなどに限られていた。そのため景品取得の際には景品を上から掴む,引っ掛ける,崩して落とすなど,常に積み上げられた表層面にある景品のみがターゲットであり、下部に埋もれている景品などは取得できる対象にはならなかった。
また、従来のクレーンゲーム機は移動・高さ移動軸の操作のみであったため、ゲーム操作が単調になりがちであった。
【0005】
本発明の目的は、景品の間に潜りこんで風船を膨脹させることにより、埋もれている景品を上部や横に押し出して取得できる景品の対象を広げ、風船への空気の注入という新規なゲーム操作によりプレイヤを飽きさせることのない面白さ、およびプレイヤが自由に風船の大きさを制御することにより、景品取得方法にバリエーションを与えることができるクレーンゲーム機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、操作手段と、空気供給により体積を増加し、空気排出により自らの復元力で元の大きさに縮む風船と、先端部に前記風船が取り付けられ他端がプレイエリアの上部に位置し垂直方向下部に向かって伸縮可能な伸縮ブーム手段と、前記伸縮ブーム手段をプレイエリアの左右方向および前後方向に移動する水平移動機構と、前記風船に空気を供給する空気供給手段と、前記伸縮ブーム手段を伸縮させる伸縮駆動手段と、プレイエリアの左右幅の略中央に設けられた景品落下口とを含み、前記操作手段からの指示により前記水平移動機構を駆動して前記伸縮ブーム手段をプレイエリアの前記指示に従った位置に移動させ、さらに前記伸縮駆動手段を駆動して伸縮ブーム手段を下降させ、前記風船を膨脹させ、該膨脹させた風船により床面に配置された景品を押して前記景品落下口より景品を払い出すことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記プレイエリアの床面は前記景品落下口に向かって傾斜していることを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記空気供給手段は、空気を風船に供給するコンプレッサと、前記コンプレッサの空気供給を制御する空気注入制御手段とを有し、前記操作手段は空気注入ボタンを有し、前記伸縮ブームを下降させた後、プレイヤが前記空気注入ボタンをオンオフ操作することにより前記風船に供給される空気量を調整可能に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項3記載の発明において前記空気注入制御手段は、プレイヤが前記空気注入ボタンをオフして空気供給を停止した後、一定時間後に空気を排出するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記構成によれば景品に潜りこんで風船を膨脹させるという操作方法で、クレーンゲームに新規性をもたらすことができる。また、風船を膨脹させる圧迫力で埋もれている景品を上部へ押し出すチャンスが生じ、取得できる景品の対象を広げることができる。さらに風船への空気の注入量をプレイヤが制御可能にすることにより、景品取得方法に様々なバリエーションをもたらすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の外観を示す斜視図である。
クレーンゲーム機筐体天井に設けられている水平移動機構(X軸移動機構とZ軸移動機構,図3参照)に伸縮ブーム2が取り付けられている。伸縮ブーム2の先端には空気供給により膨脹する景品圧迫用風船3が取り付けられている。景品圧迫用風船3はある程度強度があり、繰り返し使用しても割れたり伸びきったりしないものとする。例えば、膨脹して空気を排出させた場合、元の形状に戻る弾力機能を有する部材(ウレタンゴム,ビニール,天然ゴムなど)が用いられる。
伸縮ブーム2はプレイヤの操作によって水平移動機構を駆動し水平方向に移動可能であり、その位置から伸縮ブーム2を下方(Y軸方向)に延ばすことができる。クレーンゲーム機筐体の略中央前部に景品落下口4が設けられている。景品落下口4の周囲には一定の高さの突堤4aが張り巡らされている。
【0009】
クレーンゲーム機筐体の床面には景品6が多数積み重なるように載置されている。クレーンゲーム機筐体の正面および側面は透明板で仕切られ、プレイヤは正面および側面より積み重なった景品6の位置関係などを確認することができる。
クレーンゲーム機筐体の前面側のコントローラパネル7にレバー8,伸縮ブーム操作ボタン9,空気注入ボタン10およびコイン投入部11が設けられている。
レバー8は前後左右(X軸とZ軸)方向に倒れ、プレイヤはそれぞれの方向の倒れ具合を調整して目的の位置まで伸縮ブームを移動させることができる。伸縮ブーム操作ボタン9は押している間、伸縮ブームが下方に延び、プレイヤが目的とした位置まで下降したとき離すと伸縮ブームは停止する。空気注入ボタン10は押している間、景品圧迫用風船3に空気を供給し、プレイヤが望む大きさに膨脹したところで、離すと風船の膨脹を止めることができる。このようにして景品6の間に景品圧迫用風船3を潜行させて風船を膨脹させることにより周囲の景品を押しやり景品3を景品落下口4に落下させることができる。コントローラパネル7の下部に景品を取り出すための景品取り出し口5が設けられている。
【0010】
図2はプレイエリアの床の構造を示す図である。
プレイエリア床面12は景品落下口4に向かって傾斜している。景品6が落下するとプレイエリア内の景品6は減少し、床面が平らであるとプレイエリア床面12の周囲付近にあった景品6はその位置に取り残される。しかしながら傾斜によって周囲付近の景品6も中央方向に移動するためプレイエリアに載置された景品すべてが獲得の対象となる。
【0011】
図3は風船および伸縮ブーム付近の機構の詳細を説明するための図である。
伸縮ブーム2の端部はX軸移動基部26に取り付けられている。伸縮ブーム2は4つの外筒が伸縮することにより下降上昇を行うことができる。第1の外筒内に第1の油圧シリンダ28aが取り付けられ、第1の油圧シリンダ28aに上下動可能なように第2の油圧シリンダ28bが取り付けられ、さらに第2の油圧シリンダ28bに上下動可能なように第3の油圧シリンダ28cが取り付けられている。第3の油圧シリンダ28cのシリンダロッドの先端は第4の外筒の先端部付近に取り付けられている。第2の油圧シリンダ28bは第2の外筒内に収容され、第3の油圧シリンダ28cは第3の外筒内に収容される。
【0012】
油送管25は2本の管で構成され、各管はそれぞれ第1,第2および第3の油圧シリンダに接続されている。2本の管の一方の管はシリンダ室内に接続され、他方の管はピストンで隔てられた反対側の室に接続されている。
CPUからの指令に基づき油圧シリンダ制御部23が油圧駆動部24(油を送り出す装置)を駆動し油送管25のいずれかの管に油を送ることにより、伸縮ブームを伸縮させることができる。
【0013】
伸縮ブーム2の先端に風船取付管31が固定され、風船取付管31の先端に景品圧迫用風船3が取り付けられている。風船取付管31は空気チューブ接続パイプ30を挿通させた仕切り板29を有している。空気チューブ22の先端は空気チューブ接続パイプ30に繋がれ、他方端は伸縮ブーム2内を通ってX軸移動基部26より上方に取り出されている。X軸移動基部26には空気チューブ巻取器19が設けられている。X軸移動基部26より上方に取り出された空気チューブ22は巻取部19aに複数ターン巻き回されている。
一方、巻取部19aのフランジの中央部に設けられている空気取出パイプに、空気チューブ20が接続されている。空気取出パイプの他端は巻取部19a内で空気チューブ22の端部に接続されており、空気チューブ20から漏れることなく空気チューブ22に空気を送り出すことができる。
【0014】
巻取部19aは空気チューブ22を巻き取る方向に付勢され回動可能であり、伸縮ブームが延びると、付勢力に逆らって空気チューブ22が延出され、伸縮ブームが縮むと、空気チューブ22を付勢力で巻き取って、伸縮ブームの伸縮に関係なく伸縮ブーム内では常に空気チューブ22は真っ直ぐに保たれている。
空気チューブ22の他端はコンプレッサ17に接続され、空気注入制御部16はCPUからの指令に基づきコンプレッサ17を駆動する。これによりコンプレッサ17からは空気15が空気チューブ20,22,空気チューブ接続パイプ30を通って景品圧迫用風船3に送り込まれる。送り込まれる空気の量に応じて景品圧迫用風船3は3aに示すように膨脹する。空気注入制御装置18は空気注入制御部16,コンプレッサ17などを含む部分で構成される。
【0015】
X軸移動基部26は図示しないモータの駆動により案内レール27上をX軸方向に移動可能に構成されている。X軸移動基部26はローラ32a,32bを有し、ローラ32a,32bは案内レール27の上面に接して回転しX軸移動基部26の移動が円滑になるような役割を果たす。案内レール27の端部にはZ軸移動基部34が取り付けられている。Z軸移動基部34は図示しないモータの駆動により案内レール21上をZ軸方向に移動可能に構成されている。Z軸移動基部34はローラ33(2個存在する)を有し、ローラ33はX軸移動基部26と同様、Z軸方向の移動を円滑にする。
【0016】
図4は、本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
コイン投入部11からコインが投入されるとコインが検出され、その情報は入力インターフェース装置36を介してCPU35に伝達される。コイン投入の状態、すなわちコイン数・プレイ数などの設定値は入力インターフェース装置36のバックアップメモリに格納される。レバー8,伸縮ブーム操作ボタン9および空気注入ボタン10の操作情報も入力インターフェース装置36を介してCPU35に送られる。
【0017】
ROM42はクレーンゲーム機全体を制御する制御プログラムおよびゲームを実行するためのゲームプログラム、さらにクレーンゲーム機に必要なデータが格納されている。
CPU35はROM42から制御プログラムおよびゲームプログラムを読み込むことによりゲーム制御部35aの機能を実現する。
ゲーム制御部35aは、ゲーム機の待ち受け状態での制御,クレーンゲーム機開始時の制御,ゲーム実行時の制御,ゲーム終了時の制御等を行う。RAM43はCPU35がゲーム実行に際して行う演算等のための作業領域として使用されるとともに生成されたゲームデータを一時的に格納する。
【0018】
空気注入制御部16,伸縮ブーム制御装置37,油圧シリンダ制御部23はCPU35とデータの送受信を行う。
ゲーム制御部35aはゲーム実行時にCPU35に送られるレバー8からのX軸方向およびZ軸方向の情報に基づきX軸位置制御回路38およびZ軸位置制御回路40にX軸位置駆動部39のモータおよびZ軸位置駆動部のモータを駆動する指令を送出する。また、伸縮ブーム操作ボタン9からのY軸方向の情報に基づき油圧シリンダ制御部23に油圧駆動部24を駆動する指令を送出する。さらに空気注入ボタン10からの情報に基づき空気中央制御部16にコンプレッサ17を駆動する指令を送出する。
【0019】
またゲーム制御部35aはサウンドインターフェース44を介してスピーカ等で構成されるサウンド出力装置45に待ち受け状態やゲーム状態におけるBGMや案内音声などを出力させための指令を送出する。
【0020】
図5は本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の操作および動作の流れを説明するためのフローチャート、図6はクレーンゲーム機の操作手順の例をを説明するための図である。
プレイヤがコインを投入する(ステップ(以下、「S」という)001)と、投入されたコインは検出され、コイン検出情報がゲーム制御部35aに送られる。ついでプレイヤが伸縮ブームを左右方向(矢印50,X軸方向)および前後方向(矢印51,Z軸方向)に移動させて位置を決定するためレバー8を操作すると、X軸位置駆動部39およびZ軸位置駆動部41を駆動すべき指令をX軸位置制御回路38およびZ軸位置制御回路40に送出する。X軸位置制御回路38およびZ軸位置制御回路40はそれぞれのモータを駆動しプレイヤが望む位置に伸縮ブームを移動させる(S002)。レバー8の傾きを元に戻すと、移動は停止し位置が決定する。図6(a)にプレイヤが望む位置まで移動させた状態が示されている。
【0021】
つぎに獲得したい景品を押し出す位置まで下降(矢印52)させるためプレイヤが伸縮ブーム操作ボタン9を押すと、ゲーム制御部35aはその情報を受け、押し下げ情報は油圧シリンダ制御部23に送出される。油圧シリンダ制御部23は油圧駆動部24を駆動して油をシリンダへ送り出させる。プレイヤが伸縮ブーム操作ボタン9を離した位置で伸縮ブームは停止し伸縮ブームの先端部の高さ位置が決定する(S003)。
このようにして風船が取り付けられた伸縮ブームの先端を景品が積み上げられている内部に潜行することができる。図6(b)に図6(a)の決定した位置から伸縮ブームをプレイヤが望む位置まで下降させた状態が示されている。
【0022】
つぎにプレイヤが空気注入ボタン10を押すと、その情報に基づきゲーム制御部35aより空気注入制御部16に送られる指令によってコンプレッサ17は駆動し風船に空気を送り出し風船は膨脹を開始する。プレイヤが空気注入ボタン10を離したとき、風船3の膨脹は停止し、一定時間(5〜6秒程度)風船は大きさを保ったままの状態となる(S004)。図6(c)に図6(b)の決定した下降位置で風船を膨脹させた状態が示されている。
【0023】
この動作によって景品は膨脹した風船3で押されるため、景品落下口4の脇にある景品が景品落下口4の突堤4aを乗り越えれば景品の払い出しとなる(S007)。風船で押されたにも係わらず、いずれの景品も景品落下口4の突堤4aを乗り越えることができなければ、景品払い出しは失敗となる。図6(d)に図6(c)の風船膨脹により景品が景品落下口4から矢印53に示すように落下している状態が示されている。
【0024】
風船3は一定時間(5〜6秒程度)その大きさを維持した後、元の大きさに縮み、伸縮ブームは上昇し元の座標位置に戻ってクレーンゲームは終了する(S008)。以降は、つぎにプレイ可能なコインが投入されていれば、引き続きS002の操作が可能となる。コインが投入されていなければ、コイン投入からゲームを行うこととなる。
本発明はプレイヤの操作で空気の注入量が制御できるため取得方法にバリエーションが広がる。
【0025】
以上の実施の形態は、空気チューブを伸縮ブーム内に収容する構成を示したが、空気チューブ巻取器を設けることなく、伸縮ブームに沿って空気チューブを垂らし、風船取付管に直に接続する構成にすることもできる。
また、風船への空気注入を停止するとそれ以上膨脹しない一例を説明したが、空気注入方法はこのような例に限定されるものではない。例えば、一旦、風船の膨脹を停止させても、最大になるまで再度膨脹操作を行うようにもできる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
イベント会場やゲームセンタなどに設置される業務用クレーンゲーム機である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の外観を示す斜視図である。
【図2】プレイエリアの床の構造を示す図である。
【図3】風船および伸縮ブーム付近の機構の詳細を説明するための図である。
【図4】本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の操作および動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明による風船を利用したクレーンゲーム機の操作の手順を説明するための図である。
【符号の説明】
【0028】
1 クレーンゲーム機
2 伸縮ブーム
3 景品圧迫用風船
4 景品落下口
5 景品取り出し口
6 景品
7 コントローラパネル
8 レバー
9 Y軸操作ボタン
10 空気注入ボタン
11 コイン投入部
12 プレイエリア床面
15 空気
16 空気注入制御部
17 コンプレッサ
18 空気注入制御装置
19 空気チューブ巻取器
20,22 空気チューブ
23 油圧シリンダ制御部
24 油圧駆動部
25 油送管
26 X軸移動基部
27 案内レール
28a,28b,28c 油圧シリンダ
29 仕切り板
30 空気チューブ接続パイプ
31 風船取付管
32a,32b,33 ローラ
34 Z軸移動基部
35 CPU
36 入力インターフェース装置
37 伸縮ブーム制御装置
38 X軸位置制御回路
39 X軸位置駆動部
40 Z軸位置制御回路
41 Z軸位置駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作手段と、
空気供給により体積を増加し、空気排出により自らの復元力で元の大きさに縮む風船と、
先端部に前記風船が取り付けられ他端がプレイエリアの上部に位置し垂直方向下部に向かって伸縮可能な伸縮ブーム手段と、
前記伸縮ブーム手段をプレイエリアの左右方向および前後方向に移動する水平移動機構と、
前記風船に空気を供給する空気供給手段と、
前記伸縮ブーム手段を伸縮させる伸縮駆動手段と、
プレイエリアの左右幅の略中央に設けられた景品落下口とを含み、
前記操作手段からの指示により前記水平移動機構を駆動して前記伸縮ブーム手段をプレイエリアの前記指示に従った位置に移動させ、さらに前記伸縮駆動手段を駆動して伸縮ブーム手段を下降させ、前記風船を膨脹させ、該膨脹させた風船により床面に配置された景品を押して前記景品落下口より景品を払い出すことを特徴とする風船を利用したクレーンゲーム機。
【請求項2】
前記プレイエリアの床面は前記景品落下口に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1記載の風船を利用したクレーンゲーム機。
【請求項3】
前記空気供給手段は、
空気を風船に供給するコンプレッサと、
前記コンプレッサの空気供給を制御する空気注入制御手段とを有し、
前記操作手段は空気注入ボタンを有し、
前記伸縮ブームを下降させた後、プレイヤが前記空気注入ボタンをオンオフ操作することにより前記風船に供給される空気量を調整可能に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の風船を利用したクレーンゲーム機。
【請求項4】
前記空気注入制御手段は、
プレイヤが前記空気注入ボタンをオフして空気供給を停止した後、一定時間後に空気を排出するように制御することを特徴とする請求項3記載の風船を利用したクレーンゲーム機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−207717(P2009−207717A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54498(P2008−54498)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)