説明

食事用ギフトチケット流通システム

【課題】ギフトチケット元売者と、チケット販売者と、チケット購入者と、チケット使用者と、チケットの使用対象店となる飲食店舗との間を食事用ギフトチケットが流通する食事用ギフトチケット流通システムにおいて、満足度の高いシステムを提供する。
【解決手段】ギフトチケットは、指定の飲食店舗において食事を贈呈するものであり、ギフトチケットの使用可能な飲食店舗の存在地域は行政区画における所定のエリアであり、ギフトチケットは2人のチケット使用者が同時に使用できるペアチケットであり、ギフトチケットはギフトチケット元売者と飲食店舗との間で予め決められた料理をチケット使用者に贈呈することを内容とするものであり、ギフトチケットの使用完了後はギフトチケット元売者と飲食店舗との間で料理の対価の清算を行うこととする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特にレストラン等で用いることのできる食事用ギフトチケットの流通システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ギフトチケットは、ギフトチケット元売者とチケット購入者とチケット使用者とチケット対象店との四者において流通し、予めギフトチケット元売者とチケット対象店との間で契約した内容の商品やサービスがチケット利用者において享受できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。そして、これらのシステムは使用されるチケット内容の商品やサービスがチケット購入者がチケット使用者にギフトとして贈呈されることに核心がある。
【0003】
すなわち、贈呈を受けたチケット使用者は、チケット購入者に感謝しながらチケット内容の商品やサービスから好みの選択を行うことにより、ギフトチケットの価値が発現する。
【0004】
【特許文献1】特開2004−259104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、従来のギフトチケットは、元売者、購入者、使用者、対象店の四者間で流通するものであるが、対象店をレストラン、飲食店等とした場合は、ギフトの内容が食事であるため、店舗毎に画一化できないことと、元売者がギフト内容の確認、保証が充分に行えないことと、特に広域での流通ギフトチケットとした場合には、チケット元売者において味をギフトとした特徴を満足可能な状態で管理することが困難となること等の欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、ギフトチケット元売者と、チケット販売者と、チケット購入者と、チケット使用者と、チケットの使用対象店となる飲食店舗との間を食事用ギフトチケットが流通する食事用ギフトチケット流通システムにおいて、ギフトチケットは、指定の飲食店舗において食事を贈呈するものであり、ギフトチケットの使用可能な飲食店舗の存在地域は行政区画における所定のエリアであり、ギフトチケットは2人のチケット使用者が同時に使用できるペアチケットであり、ギフトチケットはギフトチケット元売者と飲食店舗との間で予め決められた料理をチケット使用者に贈呈することを内容とするものであり、しかも、ギフトチケットの使用完了後はギフトチケット元売者と飲食店舗との間で料理の対価の清算を行うことを特徴とする食事用ギフトチケット流通システムを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、ギフトチケットの内容がギフトチケット元売者と飲食店舗との間で予め決められた料理を2人のペア使用者に対して贈呈するものであるため、単なる食事券とは異なり高級感の漂う料理の贈呈を行うことができる。しかも飲食店舗は行政区画における所定のエリアに存在する店舗を基本とするためギフト元売者が飲食店舗の選択料理の取決め等を具体的にかつ十分な監視のもとで行うことができ、従って贈呈する料理の内容をチケット使用者が満足することができ、しかも、チケット使用者の行動範囲内における店舗を選択することができるので、チケットの利用がしやすく総合的に料理を贈呈するギフトチケットの概念を改革して、高級感を有した、かつ使用しやすいぺア利用のチケットとして流通を促進できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0009】
[実施例]
この発明は、食事用のギフトチケットの流通システムに関するものであり、食事用のギフトチケットは、特定の飲食店舗においてチケット使用者がギフトチケットで指定された料理、或はチケット使用者が一定の範囲で希望する料理を食することができることを内容とするものである。チケット購入者13は直接百貨店等のチケット販売者12で購入することができ、この場合におけるギフトチケットの流通過程を図7に示している。
【0010】
かかるギフトチケットの流通は、図1に示すように、ギフトチケット元売者11と、チケット販売者12と、チケット購入者13と、チケット使用者14と、チケットの使用対象店となる飲食店舗15との間を順次流通するように構成する。
【0011】
ギフトチケット元売者11は、ギフトチケット2(図8参照)の流通の始端となる業者であり、ギフトチケット2の内容及び同チケットの流通過程の設定管理を行う。
【0012】
すなわち、ギフトチケット2は、指定した特定の飲食店舗15においてギフトチケット使用者14が無料で特定の料理を食することができることを内容とする。
【0013】
ギフトチケット元売者11は、かかるギフトチケット2を作成し、チケット販売者12に販売の委託をする。
【0014】
要するに、本発明の食事用ギフトチケット流通システムは、ギフトチケット元売者11の企画により構築されるものであり、ギフトチケット元売者11は、チケット販売者12に委託して円滑にギフトチケット2が販売されるように企画する。
【0015】
更には、ギフトチケット2の使用対象店たる飲食店舗15の選択は本流通システムの要となるものであり、チケット3(図8参照)を使用する者が満足し、贈呈されたギフトチケット2に感謝するような料理と、その雰囲気を醸成することができる飲食店舗15を選択しなければならない。
【0016】
そのために、飲食店舗15として本流通システムに参加するための加盟参加申込書を作成し飲食店舗15に参加の呼びかけを行う。
【0017】
飲食店舗15の種類やその営業エリア等の選択については後述する。
【0018】
チケット販売者12は、図2に示すように、百貨店、ギフト店、その他ネット販売システムであり、この他にもかかるギフトチケット2の販売を希望する一般企業や各種団体である。
【0019】
かかるチケット販売者12は、額面金額で販売を行うと一定の割合で、それから手数料を差引いた後のギフトチケット2の販売金をギフトチケット元売者11に返還するようにする場合や、ギフトチケット2の額面金額の販売額に対して一定の販売手数料がギフトチケット元売者11からチケット販売者12に支払われる場合がある。
【0020】
かかるギフトチケット2の額面金額がチケット購入者13からチケット使用者14に対して贈呈する料理の対価となる。
【0021】
本実施例では、チケット販売者12にギフトチケット2の販売を奨励する時期はお中元やお歳暮や各種のお返し等の時期とする。
【0022】
しかし、チケット販売者12は行政区画における所定エリア内のチケット購入者13を対象とした販売戦略を行う。全国でギフトチケット流通システムを提供するために都道府県より大きな地域ブロックに分割して提供する(図4参照)。図5は各地域ブロックにおいて、エリアA内の福岡市においてギフトチケット流通システムを利用する場合と、エリアA以外の例えばエリアB,C内においてギフトチケット流通システムを利用する場合との違いを示す模式図である。図6はエリアA及びエリアBにおけるギフトチケット流通システムに参加する業者間とユーザ間とのそれぞれの関係を示す模式図である。
【0023】
ギフトチケット2の販売需要としては、企業の販売促進キャンペーンのギフトチケット会社の福利厚生のギフトチケット2や結婚記念日・父の日・母の日・友人等のプレゼントとしてのギフトチケット2や公官庁や非営利団体が記念品として用いるギフトチケット2等各種の需要が見込まれる。
【0024】
チケット購入者13は、ギフトチケット2の送り主となる者であり、チケット販売者12より有料で購入する場合と、直接にギフトチケット元売者11より購入する場合とがある。
【0025】
購入に際しては、チケット使用者14の住居地や行動範囲を考慮してギフトチケット2を購入する。すなわち、チケット使用者14のギフトチケット利用が便利な所定エリアに店舗を有する飲食店舗15のギフトチケット2を選択購入する。
【0026】
チケット使用者14は、何らかの目的でチケット購入者13よりギフトチケット2を贈呈される。贈呈を受けたチケット使用者14は、2人1組でギフトチケット2を使用すると共に、ギフトチケット2で指定表記された自己の行動範囲に存在する飲食店舗15を選択して同店舗に赴いて料理注文を行い料理を食する。
【0027】
飲食店舗15は、予めギフトチケット元売者11が構築した食事用ギフトチケット流通システムに加盟参加した飲食店舗15である。飲食店舗15は、予め指定した行政区画における所定エリア、例えばエリアAにおける「福岡市」内において開業している飲食店舗である(図4〜図6参照)。
【0028】
これは、この所定エリアを行動範囲とするチケット使用者14に便利なようにするためである。一方かかる所定エリアに限定した理由はギフトチケット元売者11がエリア毎の飲食店舗15の管理を行いやすくするためである。
【0029】
飲食店舗15は、本システムに加盟参加する必要があり、予め作成した加盟参加申込書に必要な事項、例えば「加盟店コード、店舗名、代表者、所在地、ギフト内容の料理コース名、振込銀行口座」等を記載してギフトチケット元売者11との間で料理提供契約を締結する。
【0030】
すなわち、ギフトチケット元売者11は本システムに加盟参加して料理提供契約を締結した飲食店舗15の店名及び料理コース並びに所定の写真をギフトチケット2に掲載する。写真の内容は、店舗の料理や店舗外観や店舗内観やシェフ等であり、チケット使用者14に店舗の宣伝等が容易にできるようにしている。
【0031】
このギフトチケット2が本システムにおけるビジネスのツールとなるものである。ギフトチケット2の原稿は数回の校正と確認作業を経て印刷されてチケット販売者12へ引渡されることによりビジネス開始の端緒となる。
【0032】
なお、後述するようにギフトチケット2は、いわゆるペアチケットとして構成されており、2人一組で使用し料理を食するように構成することにより他のギフトチケットと異なり料理をチケットの対象とした特徴、すなわち、2人で食することにより快適でおいしい料理を味わうことができることになり、かかる形態は、本システムのビジネスツールとしてのギフトチケット2の特徴を端的に表現している。
【0033】
次にギフトチケット2の内容について説明する。
【0034】
前述したようにギフトチケット2は本システムのビジネスのツールとなるものであり、同チケットの流通によりギフトチケット2の贈呈を受けた者は2人一組で指定された飲食店舗15の中から選択した店舗において料理を味わうことができる。
【0035】
料理サービスの内容を決定するギフトチケット2の種類は本実施例では3コース(例えば、「和」、「寛」、「煌」としている)を設定しており、3コースの内容はチケット3の値段により異なる。
【0036】
当然にギフトチケット2の値段に対応した料理が贈呈されるが、通常は、コース料理としてギフトチケット2に特有の料理と、好みで選択できる料理とを用意しておくことができる。
【0037】
ギフトチケット2は商品価値が高くなるようにデザインに工夫がなされると共に、ペーパーケース8中に収納してギフトとしての装丁を行う。
【0038】
また、ギフトチケット2は、ペーパーケース8中(図8参照)に各種店舗と料理コースの記載をした案内カタログ(店舗カード7)と共に収納されており、チケット3を贈呈されたチケット使用者14はペーパーケース8中の案内カタログから自分の好みの飲食店舗15や料理を選択し、飲食店舗15に予約をして、飲食店舗15で好みの料理を食することができる。
【0039】
かかるギフトチケット2は、案内カタログによって飲食店舗15と料理を選択するものであるため各店舗に共通のチケット3を用いることになる。
【0040】
案内カタログとしては、各種の店舗名や料理名を一覧に掲載したカードや各店舗毎に作成した店舗カード7により案内カタログの機能を果たす。
【0041】
案内カタログとして使用される各店舗毎に作成した店舗カード7は、一面に店舗名、店舗の宣伝説明、店舗所在の地図、提供される料理のメニュー、予約・問合せの電話番号やインターネットのアドレス、チケット3のコースを示す種類名を掲載し、また他面にはギフトチケット2の使用要領が掲載されている。
【0042】
以下、上述した説明について、本発明の食事用のギフトチケットの流通システムにおけるシステム管理サーバ20及びユーザ端末30が各種の処理をどのように実行しているかをより詳細に説明する。なお、チケット購入者13へのギフトチケット2の販売をチケット販売者12を介在させず、ギフトチケット元売者11が自身のホームページを介してチケット購入者13に直接販売する場合について説明する。
【0043】
本発明の食事用のギフトチケットの流通システムでは、図3に示すように、ギフトチケット元売者11にインターネットなどの電気通信回線10に接続可能としたシステム管理サーバ20を備えており、このシステム管理サーバ20には、電気通信回線10に接続した適宜のチケット購入者13が操作するユーザ端末30及びチケット販売者12が操作する販売者端末40からアクセス可能としている。
【0044】
システム管理サーバ20には印刷装置21を接続して、システム管理サーバ20から出力された印刷命令に基づいて、印刷装置21で所要の印刷を可能としている。
【0045】
印刷装置21は、ギフトチケット2におけるチケット3、挨拶状4、メッセージカード5、ギフトチケットの利用方法規約書6、案内カタログとしての複数の店舗カード7,・・,7、ペーパーケース8(図8参照)の印刷を行う。
【0046】
特に、図8に示すように、メッセージカード5には、後述するチケット購入者13がチケット使用者14へ伝えたいメッセージ文を表示している。
【0047】
24
システム管理サーバ20には、注文管理手段を設け、送り主のチケット購入者13からの注文の内容である注文情報を管理する注文管理データベース22を設けている。なお、本実施形態では、説明の便宜上、注文管理データベース22は顧客管理データベースや経理用データベースなどと一体化された1つのデータベースとして説明するが、必要に応じて個々にデータベースを構成して、これらのデータベースを関係モデルで関係付けしたものであってもよい。
【0048】
システム管理サーバ20には、(1)チケット購入者13の氏名、住所、連絡先電話番号などの贈り主情報を登録させるチケット贈り主情報登録手段を設け、(2)メッセージカードに表示するメッセージ文のメッセージ情報を登録させるメッセージ情報登録手段を設け、(3)チケット使用者14の氏名、住所、連絡先電話番号などのチケット使用者情報を登録させるチケット使用者情報登録手段を設け、(4)チケット購入者13が選択した所定金額及び枚数のチケット3についてのチケット情報を登録させるチケット情報登録手段を設けて、(1)から(4)の各項目からなる注文情報を注文管理データベース22に登録させている。
【0049】
システム管理サーバ20には、ユーザ端末30を用いてアクセスしてきたチケット購入者13のユーザ端末30のディスプレイに表示させる画面の画面情報を記憶した画面情報記憶部23を設けている。この画面情報記憶部23には、チケット購入者13による注文情報の入力を促す注文入力画面などの所要の画面情報を記憶している。
【0050】
ユーザ端末30は、一般的には、ノート型パーソナルコンピュータや、デスクトップ型パーソナルコンピュータなどの電子計算機であるが、ブラウザ機能を備えた携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などから電気通信回線10を介してシステム管理サーバ20に接続(アクセス)可能としてもよい。
【0051】
なお、チケット購入者13がチケット販売者12の店舗に出向いて、上記注文情報を所定の申込用紙に記入し、この申込用紙の情報をチケット販売者12が販売者端末40を介して入力し、販売者端末40からシステム管理サーバ20に接続して入力可能としている(図3及び図7参照)。
【0052】
以下において、図9のフローチャートに基づいて、本発明の実施形態を詳説する。
【0053】
まず、ギフトチケット2を送る送り主(チケット購入者13)は、ユーザ端末30を用いて電気通信回線10を介してシステム管理サーバ20にアクセスする(ステップS1)。
【0054】
システム管理サーバ20では、ユーザ端末30からのアクセスに対して、最初にトップページ画面情報を送信する(ステップS2)。
【0055】
ユーザ端末30は、受信したトップページ画面情報に基づいて、ディスプレイに図10に示すトップページ画面P1を表示するトップ画面表示手段を有している。このトップページ画面P1には、ギフトチケット2を利用可能な店舗情報を表示する店舗情報画面P2にジャンプするためのジャンプボタン50、ギフトチケット2の注文情報を入力する購入画面にジャンプするためのジャンプボタン51をはじめとして各種のジャンプボタンを設けている。なお、説明の便宜上、チケット購入者13がギフトチケット2を購入してチケット使用者14へ贈呈することを前提にして以下の説明を行う。
【0056】
[店舗情報画面P2について]
ここではトップページ画面P1に設けた店舗情報画面P2にジャンプするためのジャンプボタン50を選択することにより図11に示す店舗情報画面P2にジャンプするものとする。
【0057】
店舗情報画面P2には、予め指定した行政区画における所定エリア(図4参照)、例えば「福岡市」内において開業している契約している複数の飲食店舗の店舗名が表示され、さらに、各飲食店舗15において提供可能なチケットの種類別の3コースが表示されている。
【0058】
このとき、店舗情報画面P2において、所望の飲食店舗15における特定のコースを確認できる店舗情報確認手段を設けており、ジャンプボタン52を選択すると、次の画面P2’に表示した特定のコースの「店舗名」、「店舗の宣伝説明」、「店舗所在の地図」、「提供される料理のメニュー」を確認可能としている。
【0059】
チケット購入者13は、ギフトチケット使用者14の好みそうな飲食店舗15や料理等があるのかを事前に確認した上で、ギフトチケット2をギフトチケット使用者14へ送ることができる。
【0060】
[購入画面P3について]
ここではトップページ画面P1に設けた購入入力画面P3にジャンプするためのジャンプボタン51を選択することにより図13に示す購入入力画面P3にジャンプするものとする。
【0061】
なお、購入入力画面P3をユーザ端末30のディスプレイに表示させるためには、システム管理サーバ20からユーザ端末30に購入画面情報を送信させているが、このような画面変更の処理は既知の処理であり、詳細な説明は省略する。ユーザ端末30のディスプレイに表示させる所要の画面情報は、システム管理サーバ20の画面情報記憶部23に予め記録されており、必要に応じて所要の画面情報をユーザ端末30に逐次送信している。
【0062】
ユーザ端末30のディスプレイには、図13〜図15に示す購入画面P3の各項目を表示させる購入画面表示手段を設けている。
【0063】
購入入力画面P3の第1項目では、図13に示すように、まず、購入金額に応じた3種類のチケット3から商品の種類(例えば、5千円、1万円、2万円等の金額別の商品)を選択させ、所定の枚数を選択させる商品種類選択手段を設けており、画面に表示した複数の商品の中から所望の商品を選択可能としている。
【0064】
また、支払方法選択手段を設けて、チケット3を購入するにあたり、代金引換、銀行振込、クレジットカード、コンビニ決済、ネットバンキング、ATM(ペイジー)等の複数の支払い方法から所望の支払い方法を選択可能としている。
【0065】
また、配達日時情報入力手段を設けて、配送者がチケット使用者14に配送する配達日時情報の選択欄を設けて、それぞれの情報を入力させている。
【0066】
購入入力画面P3の第2項目では、図14に示すように、チケット購入者13の氏名情報、電子メールアドレス、電話番号情報、郵便番号情報、住所情報などの入力欄を設けて、それぞれの情報を入力させている。
【0067】
購入入力画面P3の第3項目では、図15に示すように、送り先のチケット使用者14のチケット3の枚数を選択して、受取人氏名情報、電話番号情報、郵便番号情報、住所情報などの入力欄を設けて、それぞれの情報を入力させている。
【0068】
さらに、購入入力画面P3の第3項目では、図15に示すように、チケットに添えるメッセージカード5に記載するメッセージを入力させるメッセージ入力手段を設けており、メッセージ入力欄57にメッセージ情報を入力可能としている。メッセージ入力欄には、ユーザ端末30のキーボードなどの入力手段によってメッセージ情報を直接入力可能としている。そして、メッセージカード5に印刷されるメッセージ情報データを注文管理データベース22にアップロードさせて登録させ、所望のメッセージ文を印刷装置21で印刷可能としている。
【0069】
購入画面P3の第3項目における送り先は、一度に複数の送り先の情報を入力可能とするようにしてもよい。チケット購入者13は、それぞれ宛先を入力することにより、配送先の異なる複数のギフトチケット使用者14へ配送する手配を行うことが可能となる。
【0070】
購入入力画面P3の各項目の入力が完了すると、購入入力画面P3に設けた注文内容確認ボタン54が操作されることにより、図16〜図18に示す購入確認画面P4を表示する。
【0071】
注文情報送信手段を設けて、購入確認画面P4において入力した注文情報に誤りがない場合には、購入確認画面P4に設けた注文ボタン55が操作されることにより、ユーザ端末30からシステム管理サーバ20に注文情報を送信している(ステップS3)。
【0072】
システム管理サーバ20は、注文情報受信手段及び注文情報登録手段を設けて、ユーザ端末30から注文情報を受信すると注文管理データベース22に登録する(ステップS4)。
【0073】
システム管理サーバ20に設けたギフトチケット手配手段により配送するギフトチケット2の手配書を発行して(ステップS5)、ギフトチケット2の手配を開始し、さらに、印刷装置21によってチケット3、店舗カード7、メッセージカード5の印刷を行う(ステップS6)。なお、ギフトチケット2の手配書は、印刷出力した書面であってもよいし、ギフトチケット2の手配をする担当者に送信する電子メールであってもよく、所定の担当者によりギフトチケット2の手配が開始されさえすればよい。
【0074】
手配書に基づいたギフトチケット2を配送可能な状態とする。そして、配送者は、例えば、配送依頼電子メールを受信することにより配送するギフトチケット2があることを知り、このギフトチケット2を受け取りに、ギフトチケット2の受け取り場所に赴く。
【0075】
印刷装置21によって印刷されたギフトチケット2は、ギフトチケット2の受け取り場所において配送者ごとに仕分けられており、所定の配送者への受け渡しを行っている(ステップS7)。
【0076】
システム管理サーバ20には配送前データ管理手段を設け、注文管理データベース22にギフトチケット2を配送者に引き渡したこと登録する。注文管理データベース22では、このギフトチケット2が配送者に引き渡されたことを確認でき、注文情報のステータスを「配送中」とする(ステップS8)。
【0077】
また、システム管理サーバ20では、注文管理データベース22への配送前データの登録のタイミングをもって配送開始時間情報を取得でき、業務管理を行いやすくすることができる。
【0078】
配送者は、チケット3、店舗カード7、メッセージカード5が1つに包装されたギフトチケット2を受け取る(ステップS9)。
【0079】
配送者は、配送先のギフトチケット使用者14にギフトチケット2を配送する(ステップS10)。例えば、配送者はギフトチケット2の配送が完了すると、配送者の端末からシステム管理サーバ20へ配送後データ送信用電子メールを送信する。
【0080】
また、システム管理サーバ20には配送後データ管理手段を設けて、注文管理データベース22に配送後データを添付させた配送後データ送信用電子メールを受信した後、注文情報のステータスを「配送済」とする(ステップS12)。
【0081】
ギフトチケット使用者14は、配送者からギフトチケット2を受け取る(ステップS13)。
【0082】
ギフトチケット使用者14は、ギフトチケット2の複数の店舗カード7から趣向に合う所定の店舗カード7を選択する(ステップS14)。各店舗カード7には提供される料理の写真、店舗の内外観の写真、料理名や料理コース、店舗情報としての店舗名、電話番号、住所、店舗所在の地図が記載されており、店舗カード7の情報に基づきギフトチケット使用者14は、趣向に合った、例えば、好みの料理を提供できる店舗、お洒落な雰囲気の店舗を容易に見つけることができる。
【0083】
ギフトチケット使用者14は、所望の日時、ギフトチケット2の情報に基づいた料理を予め指定した行政区画における所定エリア、例えばエリアAにおける「福岡市」内において開業している飲食店舗15に予約を行うため連絡する(ステップS15)。
【0084】
飲食店舗15は、ギフトチケット使用者14の所望の日時、ギフトチケット2の情報に基づいた料理の予約を受け付ける(ステップS16)。
【0085】
そして、所望の日時にギフトチケット使用者14が飲食店舗15に出向く(ステップS17)。
【0086】
飲食店舗15は、ギフトチケット使用者14からギフトチケット2におけるチケット3を受け取る(ステップS18)。
【0087】
ギフトチケット使用者14は、飲食店舗15から所望の料理の提供を受けることになる(ステップ19)。
【0088】
飲食店舗15は、チケット3を換金するために、ギフトチケット元売者11に一定期間内に使用されたチケット3をまとめて、所定の換金要求用紙と共に送付する(ステップS20)。
【0089】
ギフトチケット元売者11は、飲食店舗15の換金要求用紙とチケット3を受け取る。そしてシステム管理サーバ20には、チケット換金手段を設けて、飲食店舗15の店舗名、各種チケットごとの枚数等を注文管理データベース22に登録する(ステップS21)。換金要求用紙とチケット3とを基に換金金額を算出し、所定の金額を飲食店舗15へ返金する(ステップS22)。
【0090】
飲食店舗15は、ギフトチケット元売者11から換金要求した所定の換金金額を受領する(ステップS23)。
【0091】
[変形例]
本食事用ギフトチケット流通システムにおいて、上述した食事用ギフトチケット流通システムと異なる点は、例えば、国内を都道府県(行政区画)に区分けし、各都道府県における所定のエリア内の飲食店舗15を管轄する代理店16を配置して、この代理店が本ギフトチケット流通システムへ加盟するエリア内における複数の飲食店舗を開拓して、加盟した飲食店舗のサポート及びギフトチケットの販売を行う点が異なっている。図19は本発明の食事用ギフトチケット流通システムを示すフローチャートである。なお、図19は図9のフローチャートと重複箇所については省略し、重複符号を付して説明を省略している。
【0092】
図4から図6に示すように、チケット購入者13が代理店16が管理しているエリアの飲食店舗15のギフトチケット2を購入してチケット使用者14へ贈呈することを前提にして以下の説明を行う。
【0093】
上述した構成と異なる点は、図3に示すように、代理店16の代理店サーバ25が電気通信回線10を介してシステム管理サーバ20に接続する構成となっている点である。
【0094】
まず、ギフトチケット2を送る送り主(チケット購入者13)は、ユーザ端末30を用いて電気通信回線10を介してシステム管理サーバ20にアクセスする(ステップS1)。
【0095】
システム管理サーバ20では、ユーザ端末30からのアクセスに対して、最初にトップページ画面情報を送信する(ステップS2)。
【0096】
ユーザ端末30は、受信したトップページ画面情報に基づいて、ディスプレイに図10に示すトップページ画面P1を表示するトップ画面表示手段を有している。このトップページ画面P1のジャンプボタン51を押すことにより、ギフトチケット2の注文情報を入力する購入入力画面P3にジャンプする。
【0097】
購入入力画面P3の第1から第3項目が表示されて、第1及び第2項目の入力を行う。
【0098】
購入入力画面P3の第3項目では、図13から図15に示すように、送り先のチケット使用者14のチケット3の枚数を選択して、受取人氏名情報、電話番号情報、郵便番号情報、住所情報などの入力欄を設けて、それぞれの情報を入力させている。
【0099】
上記ギフトチケット使用者14の住所情報が、代理店16の管轄しているエリアBの例えば広島市である場合とする。
【0100】
購入入力画面P3の各項目の入力が完了すると、購入入力画面P3に設けた注文内容確認ボタン54が操作されることにより、購入確認画面P4を表示する。
【0101】
注文情報送信手段を設けて、購入確認画面P4において入力した注文情報に誤りがない場合には、購入確認画面P4に設けた注文ボタン55が操作されることにより、ユーザ端末30から代理店サーバ25に注文情報を送信している(ステップS51)。
【0102】
代理店サーバ25には、注文情報受信手段及び注文情報登録手段を設けて、ユーザ端末30から注文情報を受信すると注文管理データベースに登録する。そして、代理店サーバ25からシステム管理サーバ20に注文情報を送信している(ステップS52)。
【0103】
システム管理サーバ20は、注文情報受信手段及び注文情報登録手段を設けて、代理店サーバ25から注文情報を受信すると注文管理データベース22に登録する(ステップS4)。
【0104】
その後、上述したステップS4からステップS23と同様の処理を行うことにより、ギフトチケット使用者14は、代理店16が管理している例えば広島市の飲食店舗15において趣向に合った料理を食べることが可能となる。
【0105】
なお、代理店16が管轄している地域エリア、例えば、エリアBの広島市において、チケット購入者13がギフトチケット2を直接購入可能となるように、百貨店等のチケット販売者12を設けるようにしてもよい。この場合、チケット販売者12の販売者端末40は、システム管理サーバ20にアクセスし、販売者端末40において、所定の注文情報を入力して、所定の処理を行うと注文情報が販売者端末40から一旦、代理店サーバ25に送信され、所定の処理終了後にさらに、代理店サーバ25からシステム管理サーバ20へ送信される。以降の食事用ギフトチケット流通システムにおける処理フローは、先に説明した処理フローと同様であり、重複説明を省略する。
【0106】
なお、上述した図19に示す食事用ギフトチケット流通システムにおける流通過程は、一例に過ぎず例えばトップページ画面P1において、システムを提供する各エリアへのジャンプボタンを設けておき、例えばエリアBの代理店16の代理店サーバ25内に画面情報記憶部23を設けて、代理店サーバ25がチケット購入者13のユーザ端末30へエリアBの飲食店舗15の情報を提供可能となるようにシステムを構築してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の食事用ギフトチケット流通システムの基本を示すフローチャート。
【図2】本発明の食事用ギフトチケット流通システムのギフトチケットの流通過程を示す説明図。
【図3】本発明の食事用ギフトチケット流通システムのシステムを示すブロック図。
【図4】本発明の食事用ギフトチケット流通システムの提供エリアを示す説明図。
【図5】ギフトチケット元売者及び代理店と飲食店舗との関係を示す説明図。
【図6】各エリアにおけるギフトチケットの流通を示す説明図。
【図7】ギフトチケットをチケット販売者(百貨店)を介して販売する状態を示す説明図。
【図8】ギフトチケットを示す斜視図。
【図9】本発明の食事用ギフトチケット流通システムを示すフローチャート。
【図10】ユーザ端末のディスプレイに表示したトップページ画面を示す説明図。
【図11】ユーザ端末のディスプレイに表示した店舗情報画面を示す説明図。
【図12】ユーザ端末のディスプレイに表示した店舗情報画面を示す説明図。
【図13】ユーザ端末のディスプレイに表示した購入入力画面を示す説明図。
【図14】ユーザ端末のディスプレイに表示した購入入力画面を示す説明図。
【図15】ユーザ端末のディスプレイに表示した購入入力画面を示す説明図。
【図16】ユーザ端末のディスプレイに表示した購入確認画面を示す説明図。
【図17】ユーザ端末のディスプレイに表示した購入確認画面を示す説明図。
【図18】ユーザ端末のディスプレイに表示した購入確認画面を示す説明図。
【図19】本発明の食事用ギフトチケット流通システムを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0108】
2 ギフトチケット
10 電気通信回線
11 ギフトチケット元売者
12 チケット販売者
13 チケット購入者
14 ギフトチケット使用者
15 飲食店舗
16 代理店
20 システム管理サーバ
25 代理店サーバ
30 ユーザ端末
40 販売者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギフトチケット元売者と、チケット販売者と、チケット購入者とチケット使用者と、チケットの使用対象店となる飲食店舗との間を食事用ギフトチケットが流通する食事用ギフトチケット流通システムにおいて、
ギフトチケットは、指定の飲食店舗において食事を贈呈するものであり、ギフトチケットの使用可能な飲食店舗の存在地域は行政区画における所定のエリアであり、ギフトチケットは2人のチケット使用者が同時に使用できるペアチケットであり、ギフトチケットはギフトチケット元売者と飲食店舗との間で予め決められた料理をチケット使用者に贈呈することを内容とするものであり、
しかも、ギフトチケットの使用完了後はギフトチケット元売者と飲食店舗との間で料理の対価の清算を行う
ことを特徴とする食事用ギフトチケット流通システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−99138(P2009−99138A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−246682(P2008−246682)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(503378866)タツミ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】