説明

食品用串

【課題】串本体の把持部の少なくとも凹部に食品用塗料の塗布して、塗布した食品用塗料が容易に剥がれないようにすること。また、串本体の材料が竹の場合、表面がささくれだたないようにして、指に傷を付けるのを防止して、串刺し作業の安全性を向上させること。
【解決手段】串本体1を食材を保持する食材保持部2と、この食材保持部2より基部側であって手で持つ把持部3とで構成する。食材保持部2の断面形状は円形であり、把持部3の断面形状を星型に形成する。隣り合う突条部5間の凹んだ部分を凹部6とする。把持部3の表面には、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用塗料を塗布している。凹部6の表面は凹んでいるので、食品用塗料は剥がれることはなく、付着していて抗菌機能等を維持している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鶏肉や豚肉や牛肉などの肉類、団子、田楽、ネギ、シイタケなどの野菜を刺して焼いて食べる食品用串に関するものである。
【背景技術】
【0002】
焼き鳥用や、みたらし団子や、田楽の串の材料としては、一般的には金串(かなぐし)と竹串(たけぐし)が代表的である。そして、焼き鳥などの食品の串打ちの際は衛生的な工場で生産されるため、食中毒菌の汚染は比較的少ないものの、焼き鳥やみたらし団子として店頭で販売される際には、多くは素手で串元を掴み、尚かつその串元は熱源の加熱部分から離れているために不衛生であった。また、製品(鶏肉等)の見栄えを良くするために、食材を小売現場で加工後に素手で触ることも多々ある。
【0003】
このように、工場で焼き鳥やみたらし団子が大量に生産される現場においては、衛生的な管理が行き届いているものの、工場から出荷されて実際に焼いて販売される店頭などにおいては、食材や串の手元を素手で触ることから、非衛生的になるという問題があった。
また、多くの種類の焼き鳥が並べて販売されている場合、鶏肉のどの部位か一見して分からず、また、鶏肉の部位によって値段が異なるものの、一見して焼き鳥の値段が分からないという問題もある。
【0004】
さらには、これらの串は、細くて長い物であるから、串に刺した食材が回転し易くなり、焼いている時にひっくり返して焼く場合には、食材が回転して焼きたい箇所に思うように位置決めが出来ないという問題もある。
【0005】
そこで、本発明者は下記に示す特許文献1を既に出願している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3166192号公報
【0007】
図20は上記特許文献1に記載されている串本体51の斜視図を示し、また、図21はこの串本体51の基部側を見た拡大側面図を示している。この串本体51は、豚、牛、鶏などの肉類の色々な部位や野菜などの食材を刺して保持する食材保持部52と、この食材保持部52より基部側で素手で持つ把持部53とで構成されている。
【0008】
そして、上記把持部53の表面には、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用塗料を塗装しており、この食品用塗料を塗装した部分を塗装部54としている。
上記把持部53の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色あるいは有色の食品用塗料を塗装していることで、人が素手で触っても衛生上問題は無いとしている。
【0009】
また、串本体51に刺した食材が容易に回転せずに確実に保持できるように、串本体51の断面を星型形状にしている。この串本体51の断面を星型にしていることで、断面積が小さくなって食材を串本体51に差し込み易くすると同時に、複数の突起状の部分により、食材の保持力を高くしている。これにより、食材が串本体51に対して回転しにくくなり、焼き作業中、手で串本体51を回転させて焼いても食材を満遍なく焼くことができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の断面を星型とした串本体51では以下に示すような問題を有していることが分かった。すなわち、串本体51の周囲には突起部55が串本体51の軸方向に略全長にわたって形成されていて、該突起部55の先端は鋭く尖っていることから、突起部55の先端部分に食品用塗料が塗布されにくく、また、食品用塗料が塗布されても手で持って焼いている作業中に食品用塗料が剥がれてしまい、この突起部55の先端の尖っている部分に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能を付与することができないという問題が生じた。
【0011】
上記の食品用塗料が剥がれるという問題は、串本体51の材料が金串であり、竹串であり、起こる問題であるが、竹串の場合には更に以下に示すような問題がある。すなわち、竹で串本体51を形成した場合、突起部55の先端が尖っていることから、その先端部分がささくれだって、指を傷付けてしまうという問題がある。
【0012】
また、食材が保持される食材保持部52にまで突起部55が全長にわたって形成されているため、串本体51を持って食材を口に入れて串本体51を引き抜くと唇に竹のトゲがささる恐れが有るという問題もあった。
【0013】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を備えて食品用串を提供するものである。
(1)串本体の把持部の少なくとも凹部に食品用塗料の塗布して、塗布した食品用塗料が容易に剥がれないようにすること。
(2)串本体の材料が竹の場合、表面がささくれだたないようにして、指に傷を付けるのを防止して、串刺し作業の安全性を向上させること。
(3)串本体を持って食材を口に入れてを引き抜く場合でも、唇に傷を付けないようにした安全な食品用串を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0014】
そこで、本発明の請求項1に記載の食品用串では、食材を刺して串ごと焼く食品用串であって、
先端の尖った部分を介して差し込んだ食材を保持する食材保持部2と、この食材保持部2より基部側であって手で持つ把持部3とで串本体1を構成し、
前記食材保持部2の断面形状を円形とし、
前記把持部3には該把持部3の表面より内側に凹む凹部6を凹設し、
前記把持部3の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗布していることを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3の形状を、断面を略星型形状とし、把持部3の径方向の外側に突出する突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3の軸方向に沿って断面を略半円形状として径方向の外側に突設させた突条部5を該把持部3の表面に形成すると共に、該突条部5は所定の間隔を設けて把持部3の周方向に複数状形成されており、前記突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3の表面に周方向に断面を三角形状とした突条部5を複数状形成し、前記前記突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることを特徴としている。
【0018】
請求項5に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3の断面形状を略歯車形状とし、該把持部3の径方向に突出する突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることを特徴としている。
【0019】
請求項6に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3に基部端面と両側を開口したスリット状の凹部6を形成していることを特徴としている。
【0020】
請求項7に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3の表面にネジを螺刻し、該把持部3の表面より凹む溝状の部分を凹部6としていることを特徴としている。
【0021】
請求項8に記載の食品用串では、前記食品用塗料は無色としていることを特徴としている。
【0022】
請求項9に記載の食品用串では、前記食品用塗料は有色としていることを特徴としている。
【0023】
請求項10に記載の食品用串では、前記串本体1の把持部3に可食性で有色のインキを塗布すると共に、該把持部3の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布していることを特徴としている。
【0024】
請求項11に記載の食品用串では、前記食品用塗料を塗布した把持部3にそれぞれ異なる色彩を施し、異なる色彩に応じて串製品の部位を予め対応させていることを特徴としている。
【0025】
請求項12に記載の食品用串では、前記食品用塗料を塗布した把持部3にそれぞれ異なる色彩を施し、異なる色彩に応じて串製品の値段を予め対応させていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0026】
本発明の請求項1に記載の食品用串によれば、把持部3の表面に食品用塗料を塗布した場合、凹部6の表面に食品用塗料が塗布されるものであり、串本体1の食材保持部2への食材の差し込み作業や、焼き作業の場合に凹部6以外に塗布されている食品用塗料が剥がれたとしても、凹部6内には指が入らないので、凹部6の表面に塗布した食品用塗料は剥がれることはない。そのため、凹部6の表面に付着している食品用塗料により、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を常時串本体1に付与することができ、食材を串本体1に保持した状態で、串本体1の把持部3を素手で持って袋詰めや焼き作業を行なっても、衛生上問題は無い。
また、串本体1の材料に竹を用いた場合においても、食材保持部2は断面が円形となっているので、従来のようにささくれだたつこともなく、そのため、串本体1への食材の差し込み作業中において指を傷つけることもなく、串刺し作業の安全性を向上させることができる。また、食べる際にも唇を傷つけることもない。
このように、店頭販売において、焼き鳥を焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉の見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥を袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、把持部3は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗装しているために、衛生上問題は無い。特に把持部3に塗装した食品用塗料は無色なので、串本体1の本来の色のために、購入者に違和感を与えることもない。
【0027】
請求項2に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3の形状を、断面を略星型形状とし、把持部3の径方向の外側に突出する突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることで、把持部3の表面に食品用塗料を塗布した場合、突条部5の先端部分の表面や凹部6の表面に食品用塗料が塗布されるものであり、串本体1の食材保持部2への食材の差し込み作業や、焼き作業の場合に突条部5の先端部分に塗布している食品用塗料が剥がれたとしても、凹部6内には指が入らないので、凹部6の表面に塗布した食品用塗料は剥がれることはない。そのため、凹部6の表面に付着している食品用塗料により、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を常時串本体1に付与することができ、食材を串本体1に保持した状態で、串本体1の把持部3を素手で持って袋詰めや焼き作業を行なっても、衛生上問題は無い。
【0028】
請求項3に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3の軸方向に沿って断面を略半円形状として径方向の外側に突設させた突条部5を該把持部3の表面に形成すると共に、該突条部5は所定の間隔を設けて把持部3の周方向に複数状形成されており、前記突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることで、串本体1の把持部3に食品用塗料を塗布する場合、突条部5は尖ってはおらず、各突条部5と凹部6とは周方向になだらかな凹凸状の曲面となっているので、食品用塗料を容易に塗布でき、しかも、塗布後に手で触っても食品用塗料が剥がれることもない。
特に、凹部6の表面には指が入らないために、凹部6の表面に塗布した食品用塗料は剥がれることはない。そのため、凹部6の表面に付着している食品用塗料により、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を串本体1の把持部3に付与ないし維持させることができ、食材を串本体1に保持した状態で、串本体1の把持部3を素手で持って袋詰めや焼き作業を行なっても、衛生上問題は無い。
また、串本体1の材料に竹を用いた場合においても、食材保持部2は断面を円形としているので、突条部5の表面は周方向になだらかな曲面となっているので、従来のようにささくれだたつこともなく、そのため、串本体1への食材の差し込み作業中において指を傷つけることもなく、串刺し作業の安全性を向上させることができる。
このように、食材を串本体1の食材保持部2に差し込む際の工場等における差し込む作業や、店頭販売において、焼き鳥を焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉の見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥を袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、把持部3は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗装しているために、衛生上問題は無い。特に把持部3に塗装した食品用塗料は無色なので、串本体1の本来の色のために、購入者に違和感を与えることもない。
【0029】
請求項4に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3の表面に周方向に断面を三角形状とした突条部5を複数状形成し、前記前記突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としているので、請求項1〜請求項3と同様の効果を奏するものである。
【0030】
請求項5に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3の断面形状を略歯車形状とし、該把持部3の径方向に突出する突条部5間に形成されている凹み部分を凹部6としていることで、請求項1〜請求項3と同様の効果を奏するものである。
【0031】
請求項6に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3に基部端面と両側を開口したスリット状の凹部6を形成していることで、請求項1〜請求項3と同様の効果を奏するものである。
【0032】
請求項7に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3の表面にネジを螺刻し、該把持部3の表面より凹む溝状の部分を凹部6としていることで、請求項1〜請求項3と同様の効果を奏するものである。
【0033】
請求項8に記載の食品用串によれば、前記食品用塗料は無色としていることで、店頭販売において、焼き鳥、みたらし団子、イカを焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉などの見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥、みたらし団子、イカを袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、衛生上問題は無く、特に把持部3に塗装した食品用塗料は無色なので、串本体1の本来の色のために、購入者に違和感を与えることもない。
【0034】
請求項9に記載の食品用串によれば、前記食品用塗料は有色としていることで、店頭販売において、焼き鳥、みたらし団子、イカを焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉などの見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥、みたらし団子、イカを袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、衛生上問題は無く、特に把持部3に塗装した食品用塗料を有色としているので、色彩により、衛生管理がされている串製品であるとして一見して理解出来て、視覚による差別化を図ることができる。
【0035】
請求項10に記載の食品用串によれば、前記串本体1の把持部3に可食性で有色のインキを塗布すると共に、該把持部3の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布しているので、店頭販売において、焼き鳥、みたらし団子、イカを焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉などの見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥、みたらし団子、イカを袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、衛生上問題は無く、特に把持部3に塗装した可食性のインキを有色としているので、色彩により、衛生管理がされている串製品であるとして一見して理解出来て、視覚による差別化を図ることができる。
【0036】
請求項11に記載の食品用串によれば、前記食品用塗料を塗布した把持部3にそれぞれ異なる色彩を施し、異なる色彩に応じて串製品の部位を予め対応させていることで、店頭販売における購入者にとって分かり易く、また、串製品の部位の名称を言って注文するのではなく、串本体1の把持部3の色を指定して注文することで、買う側も売る側も間違って違う串製品を買ったり売ったりすることを無くすことができる。
【0037】
請求項12に記載の食品用串によれば、前記食品用塗料を塗布した把持部3にそれぞれ異なる色彩を施し、異なる色彩に応じて串製品の値段を予め対応させていることで、店頭販売における購入者にとって分かり易く、また、串製品の部位の名称を言って注文するのではなく、串本体1の把持部3の色を指定して注文することで、買う側も売る側も間違って違う串製品を買ったり売ったりすることを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における図1のA方向から見た串本体の拡大側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における図3のA方向から見た串本体の拡大側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における串本体の拡大側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における串本体の正面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における串本体の拡大側面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における串本体の正面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態における串本体の拡大側面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態における串本体の正面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態における串本体の正面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における串本体の拡大側面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態における串本体の正面図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態における串本体の把持部の要部拡大正面図である。
【図15】本発明の第8の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図18】本発明の第9の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図19】本発明の第9の実施の形態における串本体の斜視図である。
【図20】従来例の串本体の斜視図である。
【図21】従来例の串本体の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の串本体1の斜視図を示し、図2は図1のA方向から見た串本体1の拡大側面図である。なお、図2では、把持部3の断面形状が分かり易いように食材保持部2の外縁部は図示省略している。以下の実施形態においても同様である。
この串本体1は、豚、牛、鶏などの肉類の色々な部位や野菜などの食材を刺して保持する食材保持部2と、この食材保持部2より基部側で素手で持つ把持部3とで構成されている。
そして、この串本体1の先端は、豚肉、牛肉、鶏肉の種々の部位や、ネギ、タマネギ、シイタケなどの野菜を差し込み易いように尖っている。なお、串本体1の材料としては、金串、竹串である。
【0040】
本実施形態では、従来例とは異なり、串本体1の食材保持部2の断面は略円形としており、食材の串刺し作業や、焼き作業の場合に人が素手で持つ部分の把持部3のみ断面を星型にしたものである。
また、図2に示すように、把持部3においては、断面を略三角形状とした突条部5が把持部3の長手方向にわたって形成されており、この突条部5により突条部5間の部分に凹部6が凹設された形で形成されている。この凹部6は、把持部3のみ形成されており、食材保持部2には形成されていない。
【0041】
なお、串本体1の把持部3の星型に加工する前においては、串本体1自体は全長にわたって断面が円形となっており、予め串本体1の表面はヤスリ加工されて滑らかとなっている。そのため、食材保持部2の表面は、串本体1の材料が竹であっても、唇を傷付けることもない。
【0042】
そして、上記把持部3の表面には、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布ないし塗装しており、この無色の食品用塗料を塗装した部分を塗装部4とする。ここでは、食品用塗料を塗布する箇所は、把持部3の表面だけであり、食材保持部2の表面には食品用塗料は塗布はしないようにしている。
これは、食材を食材保持部2に刺した状態で焼くと、食材保持部2の部分は熱により殺菌されるからであり、また、食材を食材保持部2に差し込む場合や、食べる場合、食材保持部2は手で持たずに、把持部3だけを持って作業をしたり、食べたりするからである。
【0043】
ここで、把持部3の表面に食品用塗料を塗布した場合、突条部5の先端部分の表面や凹部6の表面に食品用塗料が塗布されるものであり、串本体1の食材保持部2への食材の差し込み作業や、焼き作業の場合に突条部5の先端部分に塗布している食品用塗料が剥がれたとしても、凹部6内には指が入らないので、凹部6の表面に塗布した食品用塗料は剥がれることはない。
そのため、凹部6の表面に付着している食品用塗料により、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を常時串本体1に付与することができ、食材を串本体1に保持した状態で、串本体1の把持部3を素手で持って袋詰めや焼き作業を行なっても、衛生上問題は無い。
【0044】
また、串本体1の材料に竹を用いた場合においても、食材保持部2は断面が円形となっているので、従来のようにささくれだたつこともなく、そのため、串本体1への食材の差し込み作業中において指を傷つけることもなく、串刺し作業の安全性を向上させることができる。また、食べる際にも唇を傷つけることもない。
【0045】
このように、店頭販売において、焼き鳥を焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉の見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥を袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、把持部3は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗装しているために、衛生上問題は無い。特に把持部3に塗装した食品用塗料は無色なので、串本体1の本来の色のために、購入者に違和感を与えることもない。
【0046】
(第2の実施の形態)
図3及び図4により第2の実施の形態について説明する。本実施形態では、串本体1の把持部3の断面形状を先の実施の形態とは異なる形状としたものであり、食材保持部2の断面形状は先の実施形態と同様に円形としている。
【0047】
図3は断面を略円形とした串本体1の斜視図を示し、図4は図3のA方向から見た串本体1の拡大側面図である。図3及び図4に示すように、串本体1の表面には把持部3の長手方向(軸方向)に沿って断面を略半円状とした突条部5が複数条一体に形成されている。
また、各突条部5の間には略半円状の凹部6が凹設されていて、各突条部5と凹部6とは串本体1の周方向に連続してなだらかな凹凸状の波形の形状となっている。特に、各突条部5の先端部分は先の実施の形態とは異なり尖ってはおらず、串本体1の周方向に断面が略半円状の曲面となっている。
【0048】
そして、上記把持部3の表面には、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布ないし塗装しており、この無色の食品用塗料を塗装した部分を先の実施形態と同様に塗装部4としている。
【0049】
串本体1の把持部3に食品用塗料を塗布する場合、突条部5は先の実施形態とは異なり尖ってはおらず、各突条部5と凹部6とは周方向になだらかな凹凸状の曲面となっているので、食品用塗料を容易に塗布でき、しかも、塗布後に手で触っても食品用塗料が剥がれることもない。
特に、凹部6の表面には指が入らないために、凹部6の表面に塗布した食品用塗料は剥がれることはない。そのため、凹部6の表面に付着している食品用塗料により、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を串本体1の把持部3に付与ないし維持させることができ、食材を串本体1に保持した状態で、串本体1の把持部3を素手で持って袋詰めや焼き作業を行なっても、衛生上問題は無い。
【0050】
また、串本体1の材料に竹を用いた場合においても、食材保持部2は断面を円形としているので、突条部5の表面は周方向になだらかな曲面となっているので、従来のようにささくれだたつこともなく、そのため、串本体1への食材の差し込み作業中において指を傷つけることもなく、串刺し作業の安全性を向上させることができる。
【0051】
このように、食材を串本体1の食材保持部2に差し込む際の工場等における差し込む作業や、店頭販売において、焼き鳥を焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉の見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥を袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、把持部3は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗装しているために、衛生上問題は無い。特に把持部3に塗装した食品用塗料は無色なので、串本体1の本来の色のために、購入者に違和感を与えることもない。
【0052】
すなわち、串本体1の軸方向に沿って断面を略半円形状として径方向の外側に向けて突設させた突条部5を該串本体1の表面に形成すると共に、該突条部5は所定の間隔を設けて串本体1の周方向に複数条形成されていることで、例えば、串本体1を竹材とした場合、ささくれだたつこともなく、そのため、串本体1への食材の差し込み作業中において指を傷つけることもなく、安全に作業を行なうことができる。
【0053】
(第3の実施の形態)
図5及び図6は第3の実施形態を示し、本実施形態では、串本体1の把持部3の表面の突条部5と突条部5との間の凹部6の形状を略V字状としたものである。また、凹部6の形状を略U字状に形成しても良い。なお、突条部5の表面の形状は上記実施形態と同様であり、断面を略半円状に形成しており、食品用塗料の塗布を容易にし、しかも、竹串とした場合では、表面がささくれだたないようにして指を傷付けるのを防止するようにしている。なお、串本体1の食材保持部2は、断面を円形としている。
【0054】
本実施形態においても把持部3の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布しているものであり、そのため、先の実施形態と同様に、食材を串本体1の食材保持部2に差し込む際の工場等における差し込む作業や、店頭販売において、焼き鳥を焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉の見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥を袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、把持部3は、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗装しているために、衛生上問題は無い。特に把持部3に塗装した食品用塗料は無色なので、串本体1の本来の色のために、購入者に違和感を与えることもない。
【0055】
(第4の実施の形態)
図7及び図8は第4の実施形態を示し、串本体1の把持部3の突条部5の断面形状を略三角形状としたものであり、把持部3の周方向に沿って多数の突条部5を連続して形成したものである。串本体1の食材保持部2の断面形状は先の実施形態と同様に断面を円形としている。そして、隣り合う突条部5間の部分を凹部6としている。
【0056】
本実施形態においても、串本体1の把持部3の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布している。そのため、本実施形態においても先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0057】
(第5の実施の形態)
第5の実施形態を図9及び図10に示す。本実施形態では、串本体1の把持部3の断面形状を略歯車形状としたものであり、突条部5及び凹部6の断面形状は略コ字型となっている。
また、把持部3の表面には先の実施形態と同様に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布している。これにより、本実施形態においても先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0058】
(第6の実施の形態)
図11及び図12は第6の実施形態を示し、本実施形態では、串本体1の把持部3の外径は、食材保持部2と同様に円形に形成されている。把持部3の中央部分には基部側及び両側を開口させたスリット状の凹部6が形成されており、この凹部6の内面を含めた凹部6の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布している。
これにより、本実施形態においても先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0059】
(第7の実施の形態)
図13及び図14は第7の実施形態を示し、本実施形態では串本体1の把持部3の表面にネジの溝状の凹部6を形成したものである。この凹部6は把持部3の表面に長手方向に沿って螺刻されていて、周方向に沿って連続して形成されている。
そして、連続した凹部6の内面を含む把持部3の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布している。これにより、本実施形態においても先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0060】
(第8の実施の形態)
図15に第8の実施形態を示す。本実施形態では先の実施形態の図1及び図2と同形状とした串本体1の把持部3の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた有色の食品用塗料を塗装ないし塗布して塗装部4としたものである。
なお、図15において、串本体1の把持部3の表面を着色していて、端面は着色せずに描かれているが、全体を着色すると形状が分かりにくくなるので、把持部3の端面だけ着色せずに白く描いている。実際は把持部3の端面も食品用塗料にて塗装ないし塗布されるものである。
【0061】
食品用塗料の色彩として、どのような色彩でも良く、これは串製品の部位色別での面白さや、値段の管理がし易いこと、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれの機能を付与していない従来の串との衛生管理の違いをアピールができる等の特徴を打ち出すことができる。
すなわち、串本体1の把持部3を抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた有色の食品用塗料を塗布することで、衛生管理がされている串製品と従来の不衛生に感じる串製品とを一見して理解出来て、視覚による差別化を図ることができる。
【0062】
着色した把持部3の利用方法として、例えば、赤色は食材保持部2に付ける肉の部位をモモとし、緑色はキモとしたり、また、赤色は値段が150円、緑色は100円などとする。色彩に対応した部位の種類や値段を別に表示しても良い。複数種類の色彩の食品用塗料を串本体1の把持部3に塗布した串本体1を予め用意しておき、色彩に応じて部位分けや値段管理を行なう。
【0063】
このように、把持部3に着色した色彩に応じて部位の名称や値段を予め決めておくことで、店頭販売における購入者にとって分かり易く、また、串製品の部位の名称を言って注文するのではなく、串本体1の把持部3の色を指定して注文することで、買う側も売る側も間違って違う串製品を買ったり売ったりすることを無くすことができる。
【0064】
(第9の実施の形態)
図16は第9の実施形態を示し、図3や図5に示す串本体1の把持部3の形状に対応したものであり、第8の実施形態と同様に、串本体1の把持部3の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた有色の食品用塗料を塗布したものである。
また、図17は、図7や図9に示す串本体1の把持部3の形状に対応したものであり、串本体1の把持部3の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた有色の食品用塗料を塗布したものである。
【0065】
図18は、図11に対応したものであり、また、図19は図14に対応したものであり、これらの串本体1の把持部3の表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた有色の食品用塗料を塗布したものである。
【0066】
図16〜図19に示す実施形態においても、第8の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0067】
図15〜図19に示す実施形態では、把持部3を着色するのに有色の食品用塗料を用いていたが、把持部3の部分に可食性で有色のインキを塗布し、そのインキの表面に抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布するようにしても良い。
【0068】
かかる場合でも、図15〜図19の場合と同様の効果を奏する。すなわち、串本体1の把持部3に可食性で有色のインキを塗布すると共に、該把持部3の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布しているので、店頭販売において、焼き鳥、みたらし団子、イカを焼く場合や、食材保持部2に刺した鶏肉などの見栄えを良くするために素手で触る場合や、また、注文のあった焼き鳥、みたらし団子、イカを袋やケースに入れる場合に、串本体1の把持部3を素手で持っても、衛生上問題は無く、特に把持部3に塗装した可食性のインキを有色としているので、色彩により、衛生管理がされている串製品と従来の不衛生に感じる串製品とを一見して理解出来て、視覚による差別化を図ることができる。
【0069】
また、上記各実施形態において、串本体1の把持部3の表面に食品用塗料や可食性のインキを塗布した場合でも、食品用塗料や可食性のインキが凹部6の内面に塗布されることで、塗布した食品用塗料や可食性のインキが容易に剥がれるのを防止することができる。そのため、抗菌作用を維持することができる。
【0070】
また、上記の実施形態では、串本体1に刺す食品として焼き鳥の場合について説明したが、焼き鳥の他に、みたらし団子や三色団子などの団子類、田楽、イカ焼きなどにも適用することができる。
かかる場合においても、みたらし団子や、三色団子や、田楽や、イカ焼きの場合も同様に素手で持つ把持部3には、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗装をしているので、衛生上問題は無い。
【0071】
なお、有色の食品用塗料あるいは可食性で有色のインキを把持部3に塗布する場合、先の実施形態では、1色としていたが、串本体1の軸方向に2色、あるいは3色の構成としても良い。
また、串本体1の凹部6の数は、任意に設定できるものである。
【符号の説明】
【0072】
1 串本体
2 食材保持部
3 把持部
4 塗装部
5 突条部
6 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食材を刺して串ごと焼く食品用串であって、
先端の尖った部分を介して差し込んだ食材を保持する食材保持部(2)と、この食材保持部(2)より基部側であって手で持つ把持部(3)とで串本体(1)を構成し、
前記食材保持部(2)の断面形状を円形とし、
前記把持部(3)には該把持部(3)の表面より内側に凹む凹部(6)を凹設し、
前記把持部(3)の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた食品用塗料を塗布していることを特徴とする食品用串。
【請求項2】
前記串本体(1)の把持部(3)の形状を、断面を略星型形状とし、把持部(3)の径方向の外側に突出する突条部(5)間に形成されている凹み部分を凹部(6)としていることを特徴とする請求項1に記載の食品用串。
【請求項3】
前記串本体(1)の把持部(3)の軸方向に沿って断面を略半円形状として径方向の外側に突設させた突条部(5)を該把持部(3)の表面に形成すると共に、該突条部(5)は所定の間隔を設けて把持部(3)の周方向に複数状形成されており、
前記突条部(5)間に形成されている凹み部分を凹部(6)としていることを特徴とする請求項1に記載の食品用串。
【請求項4】
前記串本体(1)の把持部(3)の表面に周方向に断面を三角形状とした突条部(5)を複数状形成し、前記前記突条部(5)間に形成されている凹み部分を凹部(6)としていることを特徴とする請求項1に記載の食品用串。
【請求項5】
前記串本体(1)の把持部(3)の断面形状を略歯車形状とし、該把持部(3)の径方向に突出する突条部(5)間に形成されている凹み部分を凹部(6)としていることを特徴とする請求項1に記載の食品用串。
【請求項6】
前記串本体(1)の把持部(3)に基部端面と両側を開口したスリット状の凹部(6)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の食品用串。
【請求項7】
前記串本体(1)の把持部(3)の表面にネジを螺刻し、該把持部(3)の表面より凹む溝状の部分を凹部(6)としていることを特徴とする請求項1に記載の食品用串。
【請求項8】
前記食品用塗料は無色としていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の食品用串。
【請求項9】
前記食品用塗料は有色としていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の食品用串。
【請求項10】
前記串本体(1)の把持部(3)に可食性で有色のインキを塗布すると共に、該把持部(3)の表面に、抗菌機能、滅菌機能、殺菌機能のいずれかの機能を備えた無色の食品用塗料を塗布していることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の食品用串。
【請求項11】
前記食品用塗料を塗布した把持部(3)にそれぞれ異なる色彩を施し、異なる色彩に応じて串製品の部位を予め対応させていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の食品用串。
【請求項12】
前記食品用塗料を塗布した把持部(3)にそれぞれ異なる色彩を施し、異なる色彩に応じて串製品の値段を予め対応させていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の食品用串。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−228499(P2012−228499A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146923(P2011−146923)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3169003号
【原出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(597098590)
【Fターム(参考)】