飲料メーカー用クリーニングサイクル表示器及びクリーニング方法
種々の実施形態は、飲料メーカーに関する。飲料メーカーは、抽出システム、飲料メーカーのクリーニングの必要性及びメンテナンスの必要性のうちの少なくとも一方を表示する表示器及び制御回路を有するのが良い。抽出システムは、液体を受け入れるリザーバ、液体を加熱するヒータ、少なくとも所定回数の抽出サイクルの間、不純物を液体から濾過して除去するよう構成された消費可能なフィルタ及び濾過された液体から抽出された飲料を受け入れる容器を有するのが良い。制御回路は、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、抽出サイクルカウンタの値が抽出サイクルの所定回数に等しいときに表示器を作動させるよう構成されているプロセッサを有するのが良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
飲料メーカー、例えばコーヒーメーカー、ティーメーカー及び/又はカプチーノメーカーが一般に家庭、会社及び/又はレストランで用いられている。種々の具体例では、ユーザは、液体、例えば水を飲料メーカーのリザーバに追加することができ、そして、例えば挽いたコーヒー、ティー及び/又はカプチーノミックスを飲料メーカーの別の部分に追加することができる。かかる具体例では、飲料メーカーは、液体を用いて飲料(例えば、コーヒー、ティー、カプチーノ等)を抽出するよう構成されているのが良い。大抵の飲料メーカーは、飲料を抽出後に温かい状態に保つために使用できる保温プレートを更に有する場合がある。
【発明の概要】
【0002】
本発明の一観点によれば、飲料メーカーであって、液体を受け入れるリザーバ、液体を加熱するヒータ、少なくとも所定回数の抽出サイクルの間、不純物を液体から濾過して除去するよう構成された消費可能なフィルタ及び濾過された液体から抽出された飲料を受け入れる容器を有する抽出システムと、飲料メーカーのクリーニングの必要性及びメンテナンスの必要性のうちの少なくとも一方を表示する表示器と、プロセッサを有する制御回路とを有し、制御回路は、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、抽出サイクルカウンタの値が抽出サイクルの所定回数に等しいときに表示器を作動させるよう構成されていることを特徴とする飲料メーカーが提供される。
【0003】
本発明の別の観点によれば、飲料メーカーを作動させる方法であって、飲料メーカーは、飲料を抽出すべき液体を濾過するフィルタを有し、この方法は、少なくとも1つのセンサからの信号を受け取るステップを有し、信号は、飲料メーカーの抽出サイクルの終了を表し、この方法は、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分するステップと、抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに飲料メーカーのクリーン表示器を作動させるステップと、クリーン表示器の作動に応答して飲料メーカーからフィルタを取り出すステップとを更に有することを特徴とする方法が提供される。
【0004】
本発明の更に別の観点によれば、飲料メーカーを制御する制御回路であって、制御回路は、コンピュータにより読み取り可能な媒体と連絡状態にあるプロセッサを有し、コンピュータにより読み取り可能な媒体には命令が記憶されており、命令がプロセッサによって実行されると、命令により、プロセッサは、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに飲料メーカーのクリーン表示器を作動させることを特徴とする制御回路が提供される。
【0005】
本明細書の開示内容の上述の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点更に、これらの達成の仕方は、添付の図面と関連して開示内容の種々の実施形態の以下の説明を参照すると、明らかになると共に開示内容自体が良好に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】非限定的な一実施形態による配備位置にある液体差し向け具を備えた飲料メーカーの斜視図である。
【図2】図1の飲料メーカーの部分斜視図であり、液体が液体差し向け具上に注がれると共に飲料メーカーの開口部内に導かれている状態を示す図である。
【図3】図1の飲料メーカーの平面図である。
【図4】非限定的な一実施形態の図1の液体差し向け具の斜視図である。
【図5】図4の液体差し向け具の平面図である。
【図6】図4の液体差し向け具の正面図である。
【図7】図4の液体差し向け具の側面図である。
【図8】図4の液体差し向け具の底面図である。
【図9】図1の分解組立て斜視図であり、液体差し向け具を非限定的な一実施形態に従って飲料メーカーの蓋にどのように係合させることができるかを示す図である。
【図10】液体差し向け具が取り外された状態における図1の飲料メーカーの開口部の一部分の斜視図である。
【図11】図1の飲料メーカーの側面図である。
【図12】図1の液体差し向け具及び蓋の一実施形態の部分断面側面図である。
【図13】図1の斜視図であり、非限定的な一実施形態に従って、飲料メーカーの蓋を部分閉鎖位置で示すと共に液体差し向け具を部分配備位置で示す図である。
【図14】非限定的な一実施形態に従って蓋が閉鎖位置にあると共に液体差し向け具が非配備位置にある状態の飲料メーカーの部分断面側面図である。
【図15】非限定的な一実施形態に従って配備位置にある液体差し向け具を備えた別の飲料メーカーの斜視図である。
【図16】非限定的な一実施形態に従って配備位置にある液体差し向け具を備えた更に別の飲料メーカーの斜視図である。
【図17】非限定的な一実施形態としての飲料メーカーのブロック図である。
【図18】ディスプレイを備えた飲料メーカーのパネルの一例を示す図である。
【図19】非限定的な実施形態としての飲料メーカーの作動方法を示すプロセス流れ図である。
【図20】非限定的な実施形態としての飲料メーカーの作動方法を示すプロセス流れ図である。
【図21】非限定的な実施形態としての飲料メーカーの作動方法を示すプロセス流れ図である。
【図22】フィルタが設けられていないフィルタディップスティック(計量棒)の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、本明細書において開示する装置及び方法の構造、機能、製造及び使用の原理の全体的な理解を与えるために或る特定の実施形態について説明する。これら実施形態の1つ又は2つ以上の実施例は、添付の図面に示されている。当業者であれば理解されるように、本明細書において具体的に説明されると共に添付の図面に示されている装置及び方法は、非限定的な実施形態であり、本発明の種々の実施形態の範囲は、特許請求の範囲の記載にのみ基づいて定められる。図示され又は一実施形態と関連して説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせ可能である。かかる改造例及び変形例は、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0008】
一実施形態では、本発明は、一般に、飲料メーカーに用いられるよう構成された液体差し向け具に関し、液体差し向け具は、液体を飲料メーカーのリザーバ内に導くよう構成されている。少なくとも一実施形態では、飲料メーカーは、例えば消費者及びスモールビジネス用途に使用されるのが良い。種々の実施形態では、図1〜図3及び図11を参照すると、飲料メーカー10は、外側シェル12、加熱面14、液位表示器16、制御パネル18及び液体カラフェ(カラフともいう)20を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、加熱面14は、液体カラフェ20が加熱面14上に置かれると、液体カラフェ20内の抽出された液体、例えばコーヒーを加熱し、温める(保温する)と共に/或いはその温度を維持するよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、液位表示器16は、飲料メーカー10の容器22又はリザーバ内の液体のレベル(高さ位置)を飲料メーカー10のユーザに目に見えるよう表示するために使用されるのが良く、その結果、ユーザは、飲料メーカー10によって作られる飲料がどれほど多いかについて確認することができるようになる。少なくとも一実施形態では、液位表示器16は、ユーザが容器22内の液体のレベルを視認することができるよう透明且つ/或いは半透明の部分を有するのが良い。種々の実施形態では、制御パネル18は、例えば、オンオフスイッチ(電源スイッチ)、タイマ、クロック(時計)及び/又は種々の抽出サイクルスイッチを有するのが良い。当業者であれば認識されるように、制御パネル18は、任意他の適当なスイッチ類、ボタン類及び/又は表示器類を備えることができる。種々の実施形態では、飲料メーカー10は、抽出した飲料を液体カラフェ20内に滴下させ、導くと共に/或いは流入させるよう構成されたノズル19を更に有するのが良い。少なくとも一実施形態では、飲料メーカー10は、コーヒーメーカー、ティーメーカー、カプチーノメーカー及び/又は例えば飲料を抽出し又は作るよう構成された任意他の適当な装置であるのが良い。当業者であれば理解されるように、図示の飲料メーカー10は、単に一例に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【0009】
種々の実施形態では、依然として図1〜図3及び図11を参照すると、飲料メーカー10は、挽いたコーヒー、ティー、カプチーノミックス及び/又は飲料を抽出するための任意他の適当な物質を受け入れるよう構成された受け入れ部分26を覆うカバー24を更に有するのが良い。少なくとも一実施形態では、カバー24を開放位置(図示せず)と閉鎖位置との間で動かすことができ、したがって、ユーザは、挽いたコーヒー、ティー、カプチーノミックス及び/又は飲料を抽出し又はドリップ抽出するために用いられる任意他の物質を受け入れ部分内に配置することができるようになっている。かかる実施形態では、カバー24は、飲料メーカー10の一部分に回動可能に取り付けられるのが良い。種々の実施形態では、飲料メーカー10は、外側シェル12に設けられた開口部を少なくとも部分的に覆って位置決めされるよう構成された蓋28を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、蓋28を、開口部30が蓋28により少なくとも部分的に開けられる開放位置又は第1の位置と、開口部30が蓋28によって少なくとも部分的に覆われる閉鎖位置又は第2の位置と、の間で動かすことができる。かかる実施形態では、蓋28は、飲料メーカー10の一部分に回動可能に取り付けられるのが良い。種々の実施形態では、蓋28は、開口部30を少なくとも部分的に覆うよう構成された任意他の適当な形態のものであって良い。
【0010】
種々の実施形態では、図3及び図22を参照すると、飲料メーカー10は、フィルタディップスティック(計量棒)32(図22)を更に有するのが良く、このフィルタディップスティックは、その一端部に例えばフィルタ34(図示せず)、例えばチャコールフィルタを有すよう構成されている。少なくとも一実施形態では、フィルタディップスティック32は、フィルタ34を受け入れるよう構成されたフィルタケージ33を有するのが良い。図22では、フィルタケージ33は、開放状態で且つフィルタ34がこの中に納められていない状態で図示されている。種々の実施形態では、フィルタ34は、フィルタディップスティック32を経て容器22に設けられている受け入れ孔内に位置決め可能である。かかる実施形態では、飲料メーカー10は、液体を受け入れ孔を経て容器22から引き出すよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、フィルタ34は、液体が受け入れ孔を通って引き込まれて飲料を抽出するために用いられているときに液体から不純物を濾過して除去するよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、フィルタディップスティック32をユーザにより容器22の受け入れ孔から容易に取り外したりこの中に位置決めしたりすることができる。同様に、少なくとも一実施形態では、ユーザは、フィルタの耐用寿命が尽きた後、フィルタケージを容易に開けてフィルタ34を交換することができる。或る特定の実施形態では、フィルタ34の耐用寿命は、フィルタが液体から不純物を効果的に濾過して除去することができる抽出サイクルの回数によって指定される。かかる一実施形態では、フィルタ34の中に入れられている濾過材(例えば、チャコール)の量は、飲料メーカー10のクリーニング/メンテナンス要件によって定められる抽出サイクルの数にとって効果的な濾過を提供するよう選択されるのが良い。例えば、飲料メーカー10が60回の抽出サイクルごとにクリーニング/メンテナンスを必要とする場合、濾過材の量は、少なくとも60回の抽出サイクルについて効果的な濾過を提供するよう選択されるのが良い。このようにすると、フィルタは、クリーニング/メンテナンス操作と同時に交換可能である。
【0011】
種々の実施形態では、図1〜図3を参照すると、飲料メーカー10は、開口部30を通って液体を容器22内に導くと共に/或いは差向けるよう構成された液体差し向け具36を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、図2を参照すると、液体差し向け具36は、液体が開口部30から跳ね出ると共に/或いは飲料メーカー10の外側シェル12上でこれに沿って飲料メーカー10の周りの領域上に注がれるのを阻止し又は少なくとも最小限に抑えるよう構成されているのが良い。さらに、図2に示されているように、液体差し向け具36は、飲料メーカー10の開口部30が極めて小さい場合であっても、液体差し向け具の構成及び例えば開口部30の一部分を少なくとも部分的に覆うと共に/或いは開口部30内に少なくとも部分的に納まるその位置により、液体がこぼれる恐れを減少させることができる。種々の実施形態では、液体差し向け具36は、任意適当の形状のものであって良く、例えば、実質的に長方形、実質的に正方形、実質的に三角形、実質的に長円形又は任意他の適当な多角形のものであって良い。
【0012】
種々の実施形態では、図4〜図8を参照すると、液体差し向け具36は、例えば液体カラフェ20又は他のピッチャ若しくは器具から注がれた液体を受け入れ、そしてこの液体を開口部30内に、そしてこれを通って容器22に導くよう構成された表面38を有するのが良い。種々の実施形態では、この表面38は、例えば平らであっても良く、凹状であっても良く且つ/或いは弧状であっても良い。他の種々の実施形態では、表面38は、平らな、凹状の且つ/或いは弧状の部分かで構成されていても良い。表面38は、液体差し向け具36が配備された流体受け入れ位置にあるときに蓋に向かって凹状であるのが良い。少なくとも一実施形態では、液体差し向け具36は、第1の側部50、頂側部52、第2の側部54及び底側部56を有するのが良い。かかる実施形態では、液体を液体差し向け具36の底側部56に向かって流すと共にこの上でこれに沿って流しているときに液体を開口部30内に、そしてこれを通って差し向けることができる。
【0013】
上述の内容に加えて、依然として図4〜図8を参照すると、表面38から上方に延びる少なくとも1つの突出部40が設けられるのが良く、この場合、少なくとも1つの突出部40は、液体を開口部30内へ、そしてこれを通って導くと共に/或いは差し向ける表面38の能力を高めるよう構成されているのが良い。少なくとも一実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、例えば液体差し向け具36の頂側部52と底側部56との間で少なくとも部分的に且つ/或いは完全に延びるのが良く、その結果、液体をこれが液体差し向け具36上に注がれるときに底側部56に向かって差し向け又は導くことができるようになっている。かかる実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、例えば第1の側部50及び/又は第2の側部54に垂直であり又は実質的に垂直であるのが良い。種々の実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、液体差し向け具36上に任意他の適当な向きを有しても良く、かかる突出部40は、任意適当な断面形状のものであって良く、例えば、正方形、長方形、三角形、弧状及び/又は平べったい形状のものであって良い。他の種々の実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、表面38の一領域の周りに位置決めされると共に液体差し向け具36の頂側部52と底側部56との間に少なくとも部分的に延びる複数個の突出部又は隆起部で構成されていても良い。かかる実施形態では、液体チャネル42が複数個の突出部40の間に形成されるのが良く、この場合、液体チャネル42は、液体を液体差し向け具36の底側部56の方へ差し向け、そして開口部30を通って容器22内に差し向けるよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、液体チャネル42は、液体チャネル42の液体差し向け能力を高めるよう表面38の中に引っ込んでいても良い。さらに他の種々の実施形態では、少なくとも1つの突出部40をなくして複数の溝、通路及び/又は凹部を液体差し向け具36の表面38に設けても良い。種々の実施形態では、溝、通路及び/又は凹部は、上述の少なくとも1つの突出部40と全く同様、液体を液体差し向け具36の底側部56の方に差し向け、そして開口部30を通って容器22内に差し向けるよう構成されるのが良い。種々の実施形態では、液体を液体差し向け具36の底側部56の方に導き、そして開口部30を通って容器22内に導くよう構成された任意他の適当な部材、溝、通路、窪み及び/又は凹部を用いても良い。
【0014】
上述したことに加えて、種々の実施形態では、壁44が表面38から延びるのが良く、この壁は、表面38の一部分を少なくとも部分的に包囲するのが良い。他の種々の実施形態では、壁44は、例えば表面38の第1の側部50、頂側部52及び/又は第2の側部54から延びるのが良い。少なくとも一実施形態では、壁44は、更に、例えば底側部56の一部分から延びるのが良い。さらに他の種々の実施形態では、壁44は、1つ又は2つ以上の部分に分離されるのが良く、各部分は、例えば表面38のそれぞれの側部に設けられるのが良い。少なくとも一実施形態では、壁44は、液体が液体差し向け具36の第1の側部50、第2の側部54及び/又は頂側部52から流れ出るのを少なくとも部分的に阻止し又は最小限に抑えることによって表面38、少なくとも1つの突出部40、液体チャネル42、溝、通路及び/又は凹部が液体を液体差し向け具36の底側部56の方に差し向け、そして開口部30内に差し向けるのを助けることができる。
【0015】
種々の実施形態では、図4、図7及び図10を参照すると、壁44、例えば第1の側部50及び/又は第2の側部54の壁の少なくとも一部分には弧状凹部48が形成されるのが良い。少なくとも一実施形態では、弧状凹部48は、容器22の側壁に設けられると共に/或いはこれから延びているガイド(例えば図10の符号66を参照されたい)と係合するよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、弧状凹部48は、液体差し向け具36を非配備位置から配備位置に動かす際に液体差し向け具36を付勢してこれを配備流体受け入れ位置に至らせるようガイドと摺動可能に係合するのが良い。少なくとも一実施形態では、弧状凹部48は、液体差し向け具36を配備位置から非配備位置に動かす際に液体差し向け具36を付勢してこれを非配備非流体受け入れ位置に至らせるようガイドと摺動可能に係合するのが良い。かかる実施形態では、液体差し向け具36は、非配備位置にあるとき、全体が飲料メーカー10内に収納されるのが良い。他の種々の実施形態では、液体差し向け具36は、弧状凹部48が設けられない状態で製作されても良く、任意他の適当な形式の付勢部材を用いて液体差し向け具36を配備位置と非配備位置との間で動かしても良い。他の種々の実施形態では、付勢部材をなくして液体差し向け具を手動で配備位置と非配備位置との間で動かしても良い。
【0016】
種々の実施形態では、図1、図3、図4〜図9及び図11を参照すると、液体差し向け具36は、その一部分、例えば第1の側部50又は第2の側部54から延びる少なくとも1つの連結部材58を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、少なくとも1つの連結部材58は、液体差し向け具36を蓋28及び/又は開口部30の側壁又は容器22に連結するよう用いられるのが良い。種々の実施形態では、少なくとも1つの連結部材58は、第1の側部50から延びる第1の連結部材58及び第2の側部54から延びる第2の連結部材58′から成るのが良い。少なくとも一実施形態では、第1及び第2の連結部材58,58′は、例えば壁44から延びるのが良い。
【0017】
上述したことに加えて、図3〜図6及び図8を参照すると、液体差し向け具36は、少なくとも1つのフィン60及び少なくとも1つの停止部材46を更に有するのが良く、これらは両方共、液体差し向け具36の第1の側部50、第2の側部54、底側部56、壁44及び/又は別の部分から延びる。少なくとも一実施形態では、フィン60は、容器22の側壁に設けられたガイド(図10の例えば符号66を参照されたい)及び/又は開口部30の側壁に係合するよう構成されているのが良い。少なくとも一実施形態では、停止部材46は、ガイドとの係合時に液体差し向け具36を配備流体受け入れ位置に保持するよう構成されるのが良い。
【0018】
種々の実施形態では、図1及び図3〜図10を参照すると、液体差し向け具36の少なくとも1つの連続部材58は、例えば蓋28から延びる少なくとも1本のアーム62に取り付けられるのが良い。少なくとも一実施形態では、図9を参照すると、蓋28は、これから延びる2本のアーム62,62′を有するのが良く、各アームは、蓋28から見て最も遠くに位置する端部のところにそれぞれ孔64,64′を有する。種々の実施形態では、連結部材58,58′は、液体差し向け具36を蓋28に取り付けるよう例えばアーム62,62′に設けられた孔64,64′に係合し、圧力嵌めされると共に/或いはスナップ嵌めされるのが良い。他の種々の実施形態では、例えば、液体差し向け具36の一部分が孔(図示せず)を有すると共に少なくとも1本のアームが少なくとも1つの連結部材を有するのが良く、その結果、蓋28への液体差し向け具36の連結を上述したのと同一の仕方で行なうことができるようになっている。さらに種々の実施形態では、当業者に知られている任意他の適当な部材を用いて液体差し向け具36を飲料メーカー10に取り付けることができる。
【0019】
種々の実施形態では、図9及び図10を参照すると、容器22の側壁68から上述したガイド66が延びるのが良い。少なくとも一実施形態では、壁44の弧状凹部48は、液体差し向け具36を上述したように配備位置と非配備位置との間で動かす際に容器22の側壁68に設けられ、これに取り付けられ、これを備えると共に及び/又はこれから延びるガイド66と摺動可能に係合するのが良い。少なくとも一実施形態では、ガイド66は、形状が全体として“L”形であるのが良く、このガイドは、例えば容器22の底部の方に下方に向いた“L”形の底部を有するのが良い。他の種々の実施形態では、ガイド66は、任意他の適当な位置、向き、形状及び/又は構成を有しても良い。
【0020】
種々の実施形態では、図11〜図14を参照すると、液体差し向け具36を配備位置と部分配備位置又は中間位置と非配備位置との間で動かすことができる。少なくとも一実施形態では、図11を参照すると、液体差し向け具36は、配備流体受け入れ位置では開口部30から少なくとも部分的に延びるのが良い。種々の実施形態では、図12を参照すると、配備位置にある液体差し向け具36の断面図が示されている。少なくとも一実施形態では、図12は、少なくとも1つの停止部材46とガイド66の係合状態を示している。かかる実施形態では、停止部材とガイド66の係合は、液体差し向け具36が配備流体受け入れ位置を越えてゆくのを阻止することができる。かかる位置では、液体差し向け具36は、液体を受け入れてこれを液体差し向け具36の底側部56の方に導き、そして開口部30を通って容器22内に導くよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、液体差し向け具36は、蓋28が第1の位置及び/又は開放位置にあるとき、配備流体受け入れ位置にあるのが良い。かかる位置では、蓋28は、開口部30を少なくとも部分的に開けることができる。種々の実施形態では、図13は、液体差し向け具36を開口部30内に少なくとも部分的に収納することができると共に容器22内に少なくとも部分的に位置させることができる部分配備又は中間位置で液体差し向け具36を示している。種々の実施形態では、図14は、液体差し向け具36を非配備位置で示している。非配備位置では、液体差し向け具36を開口部30を通って少なくとも部分的に位置決めすることができ、しかも開口部30内に位置させると共に容器22内に少なくとも部分的に位置させることができる。かかる実施形態では、液体差し向け具36は、蓋28が開口部30を少なくとも部分的に又は完全に覆うことができるよう蓋28が閉鎖されると共に/或いはこれが第2の位置にあるときに非配備位置にあるのが良い。種々の実施形態では、液体差し向け具36は、非配備位置にあるとき、開口部30及び容器22内に完全に収納されるのが良い。
【0021】
種々の実施形態では、液体差し向け具36は、既存の飲料メーカーのアタッチメントとして市販できる。かかる実施形態では、液体差し向け具36は、液体差し向け具36を例えば蓋、容器の側壁及び/又は飲料メーカーの別の部分に取り付けることができるようにする取り付け特徴部を有するのが良い。当業者であれば認識されるように、これら取り付け特徴部は、例えばグルー、フック、ピン、クリップ及び/又はハンガから成るのが良いが、これらには限定されない。他の種々の実施形態では、液体差し向け具36は、蓋に設けられたガイド又は容器の側壁に取り付けられるよう構成されているのが良い。
【0022】
種々の実施形態では、図15を参照すると、飲料メーカー110は、蓋128とは別個に形成され、オプションとしてこれに取り付けられない液体差し向け具136を有するのが良い。かかる実施形態では、液体差し向け具136の幾つかの部分、例えば側部が飲料メーカー110に設けられている開口部130の側壁の一部分に取り付けられ、これに回動可能に取り付けられると共に/或いはこれに回転可能に取り付けられるのが良い。したがって、液体差し向け具136を開口部130に対して非配備非流体受け入れ位置と配備流体受け入れ位置との間で蓋128の運動とは無関係に回動させ、動かすと共に/或いは回転させることができる。液体差し向け具136の配備流体受け入れ位置が図15に示されている。種々の実施形態では、液体差し向け具136は、上述した流体差し向け具36とほぼ同じ特徴、例えば、側壁144、表面138、少なくとも1つの突出部140及び/又は種々の流体チャネル142を有するのが良い。かかる実施形態では、流体差し向け具136は、上述した流体差し向け具36と全く同様に液体を開口部130内に導くと共にこれを通って導くよう構成されるのが良い。
【0023】
他の種々の実施形態では、図16を参照すると、飲料メーカー210は、例えば飲料メーカー210の蓋228の一部分と一体に形成されると共に/或いはこれに取り付けられた液体差し向け具236を有するのが良い。一実施形態では、液体差し向け具236は、例えば蓋228の底面229と一体に形成されると共に/或いはこれに取り付けられるのが良い。種々の実施形態では、液体差し向け具236を例えば底面229に接着し、融着させ、ねじ止めすると共に/或いは異なる仕方で取り付けるのが良い。種々の実施形態では、蓋228と液体差し向け具236を例えば射出成形により一体品として成形すると共に/或いは形成するのが良い。少なくとも一実施形態では、例えば、液体差し向け具236は、蓋228が開放及び/又は第1の位置にあるときに配備流体受け入れ位置にあるのが良く、又、蓋228が閉鎖位置及び/又は第2の位置にあるときに非配備非流体受け入れ位置にあるのが良い。少なくとも一実施形態では、液体差し向け具236は、液体差し向け具36と関連して上述した特徴とほぼ同じ特徴、例えば、表面238、少なくとも1つの突出部240、液体チャネル242及び/又は壁244を有するのが良い。上述した内容と同様、かかる実施形態では、液体差し向け具236は、液体をその最も下側の部分に向かって導き、そして飲料メーカー210に設けられている開口部230を通って飲料メーカー210の容器内に導くよう構成されているのが良い。
【0024】
飲料メーカーを用いて飲料を抽出する方法が提供される。飲料メーカーは、液体を受け入れるよう構成されたリザーバを含む外側シェルと、外側シェルに形成されていて、リザーバと流体連通状態にある開口部と、開口部の近くに位置する仕方とこれと部分的にオーバーラップする仕方のいずれか一方の状態で位置決めされた液体差し向け具とを有するのが良い。この方法は、液体差し向け具を非配備非流体受け入れ位置から配備流体受け入れ位置に動かすステップと、液体を配備状態の液体差し向け具の少なくとも一部分上に注ぐステップと、液体差し向け具を用いて液体を開口部内に導くステップとを有するのが良い。飲料メーカーは、開口部を少なくとも部分的に覆うよう構成された蓋を更に有するのが良い。この方法は、蓋を開放位置に動かして開口部が少なくとも部分的に露出されるようにするステップを更に有するのが良く、蓋を動かすと、液体差し向け具は、非配備非流体受け入れ位置から配備流体受け入れ位置に動く。
【0025】
図17は、非限定的な一実施形態としての飲料メーカー300のブロック図である。飲料メーカー300は、例えば飲料メーカー10,110,210に関して上述した外部特徴を含む外部特徴の任意適当な組み合わせを備えた任意適当な形式の飲料メーカーであって良い。図17に示されているように、飲料メーカー300は、抽出システム302及び制御システム303を有する。抽出システム302は、抽出されるべき水又は別の液体を受け入れる容器又はリザーバ304を有するのが良い。リザーバ304は、ヒータ306と流体連通状態にあるのが良い。リザーバ304を例えば本明細書において説明した方法を含む任意適当な方法により充填するのが良い。リザーバ304を充填すると、重力により、リザーバ304からの水は、ヒータ306を通って流れることができるようになる。シャワー308がヒータ306と流体連通状態にあるのが良いが、シャワーをヒータ306の上方に配置して重力により水がシャワー308に達するのが阻止されるようにするのが良い。
【0026】
抽出プロセスを開始すると、ヒータ306は、昇温するのが良く、それによりヒータ306のところに存在している水が沸騰する。その結果得られる蒸気の力は、水をシャワー308まで押し上げることができる。シャワー308は、熱水及び蒸気をフィルタ310に差し向けることができ、フィルタ310には、挽いたコーヒー、ティー又は水で抽出可能な任意他の物質が入れられているのが良い。この場合、水は、所望の飲料に変えられる。飲料は、フィルタ310から出てカラフェ310に差し向けられ、飲料は、これがいつでも飲めるようになるまでカラフェに溜められる。カラフェ312及びかくして飲料を所望の温度に維持するために加熱プレート313を設けるのが良い。
【0027】
制御システム303は、抽出プロセスの種々の部分を制御することができ、しかも追加の特徴を提供することができる。例えば、制御システム303は、抽出プロセスの終了を検出することができる。制御システム303の制御回路316が1つ又は2つ以上のセンサ314,315と連係して抽出プロセスの終了を検出するのが良い。制御回路316は、任意適当なアナログ又はディジタル回路であって良く、かかる制御回路は、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、コンピュータにより読み取り可能な媒体又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)に記憶された命令を実行する任意他の適当な処理装置を備えるのが良い。制御回路316は、ソリッドステートであると共に/或いはソリッドステートコンポーネントで作られるのが良い。センサ314,315は、任意適当な形式の(例えば、抽出プロセスの終了を検出するために用いられる本方法で利用される)センサであって良い。
【0028】
抽出プロセスの終了後判定するために種々の方法を用いることができる。例えば、制御回路316は、例えば温度又は熱センサ314によりヒータ306の温度をモニタすることによって抽出プロセスの終了を判定することができる。抽出プロセス中、水がヒータ306内に存在していると、その温度は、水の沸騰する温度(例えば、海水面において100℃又は212°F)に近づくことができる。リザーバ304内の水の全てがなくなった場合、ヒータ306も又稼働して乾いた状態になる場合があり、それによりその温度が沸点を超える。これにより、抽出プロセスが終了したらしいことが分かる。システム303の制御回路316は、ヒータ306と連絡状態にある温度又は熱センサ314を介してヒータ306の温度をモニタすることができる。ヒータ306の温度が水の沸点を超えて上昇すると、制御回路316は、抽出サイクルが終了したと判定することができる。例えばヒータに通じると共に/或いはこれから出ている流体ラインを含む抽出システム302の他の箇所のところの温度を設定することによって同様の結果を得ることができる。温度センサ314は、温度を測定することができるセンサならば任意適当なものであって良く、かかるセンサとしては、例えば、ソリッドステートセンサ及び/又はサーミスタが挙げられる。
【0029】
種々の実施形態によれば、制御回路316は、抽出サイクルの終了を他の仕方で判定することができる。例えばセンサ315を設けてリザーバ304内の液体のレベルを検出することができる。リザーバ内の液体304のレベルが所定レベルを下回ると、これにより、リザーバ内の液体の全て又は大部分が抽出され、かくして、抽出サイクルが完了したことが分かる。別の実施形態では、制御回路316は、抽出サイクルの開始時にリザーバ304内の液体レベルを測定するよう構成されても良い。この情報に基づいて、制御回路316は、例えばタイマを用いて抽出サイクルの終了を推定することができる。抽出サイクルの持続時間は、抽出されるべき液体の量で決まるので、抽出サイクルの開始時におけるリザーバ304内の液体の量を知ることにより、制御回路316は、抽出サイクルの持続時間を推定してタイマの使用により抽出サイクルの終了を判定することができる。
【0030】
抽出サイクルの終了が検出されると、制御システム303は、種々のアクションを取ることができ、かかるアクションとしては、例えば、ヒータ306の作動停止が挙げられる。種々の実施形態によれば、制御システム303は、抽出後の経過時間(TSB)型タイマを具体化することも可能である。例えば、制御回路316が抽出サイクルの終了を検出すると、制御回路は、TSBタイマを始動させるのが良い。抽出プロセスの終了を任意適当な方法により検出することができ、かかる方法としては、例えば、上述したようにヒータ306の温度をモニタすることが挙げられる。TSBタイマは、制御回路316又はそのコンポーネントによって具体化されたソフトウェア利用タイマであっても良く、或いは、個別のハードウェア部品を利用しても良い。TSBタイマは、ゼロで始まり、これを作動させた後に経過した時間をカウントするのが良い(例えば、抽出サイクルの終了時に)。TSBタイマの現在の値を任意適当なフォーマットで表すことができ、かかるフォーマットとしては、例えば、分表示又は時間プラス分表示が挙げられる。
【0031】
TSBタイマの状態は、ディスプレイ318を介してユーザに提供されるのが良い。これによりユーザに抽出サイクルの終了後にどれほどの時間が経過したか及びかくしてカラフェ312内における飲料の「年齢」(保存時間)についての指標を与えることができる。TSBタイマの状態を任意適当な仕方で表示することができる。例えば、抽出後に所定の時間が経過した時点を指示するために灯を照明するのが良い。また、灯の照明に加えて又はこれに代えて、所定の時間が経過した時点で可聴音、例えば警告音を発生させるのが良い。幾つかの実施形態では、ディスプレイ318は、TSBタイマの現在の値を表示するよう構成されるのが良い。例えば、制御パネル320は、ユーザにより作動されると、制御回路316がディスプレイ318にタイマの現在の値を表示するようにするボタン又は他の入力装置を有するのが良い。種々の実施形態によれば、制御回路316は、更に、抽出サイクルの終了後に所定の期間(例えば、2時間)が経過した時点で加熱プレート313を作動停止するよう構成されるのが良い。所定の時間間隔は、TSBタイマによって測定されるのが良い。
【0032】
図18は、種々の実施形態においてディスプレイ318と制御パネル320の両方として役立ち得るパネル400を示している。パネル400は、ディスプレイ402を有するのが良く、ディスプレイ402は、LCD、LED又は他の適当なディスプレイであって良い。ディスプレイ402は、TSBタイマの現在の値を表示するために使用でき又は現在の時間を表示することができる。オンオフボタン404が飲料メーカー300をターンオンし又はターンオフすることができ、かかるボタンは、抽出プロセスを開始させることができる。ユーザは、プログラムボタン410を選択し、時間ボタン406及び分ボタン408を利用して所望の開始時刻及び/又は遅延時間を入力することによりプログラムされている又は遅延される抽出を選択することができる。オートボタン412を作動させると、プログラムされた抽出を開始させることができる。ユーザがTSBボタン416を押すと、制御回路316は、TSBタイマの現在の状態をディスプレイ402上に表示させることができる。
【0033】
別の抽出ボタン414により、ユーザは、飲料メーカー300を別の抽出モードにすることができる。ユーザは、オンオフボタン404を押す前か所定の時間内かのいずれかに別の抽出ボタン414を押すのが良い。変形例として、制御システム303の制御回路316は、別の抽出モードにあるとき、所定の時間間隔で(例えば、25秒ごとに)ヒータ306をターンオンしたりターンオフしたりすることができる。これにより、液体は、フィルタ310のところに長く居座って挽いたコーヒーと長く接触状態を保つことができ、それにより、より濃い抽出を得ることができる。
【0034】
図19は、非限定的な一実施形態に従って抽出後経過時間(TSB)型タイマを作動させる方法を示すプロセス流れ図である。ステップ502において、制御回路316は、抽出サイクルの終了を示すセンサ314からの読みの変化があったかどうかを判定するのが良い。かかる信号を受け取ると、制御回路316は、ステップ504においてTSBタイマを始動させるのが良い。ステップ506では、制御回路316は、TSBタイマの現在の値が所定の期間(例えば、2時間)を超えているかどうかを判定するのが良い。所定の期間に達した場合、それにより、抽出が所望の飲み頃を超えていることが分かる場合がある。したがって、所定の期間に達した場合、制御回路316は、ステップ508において、制御回路316は、加熱プレート313を動作不能にするのが良く、それによりカラフェ312内に存在している飲料を冷ます。種々の実施形態によれば、制御回路316は、飲料メーカー300全体をターンオフするのが良い。
【0035】
一実施形態では、制御システム303は、ユーザにクリーニング/メンテナンスに関して注意を促す表示を提供し、制御システム303によって実施される自動クリーニングプロセスのユーザによる開始を可能にするよう構成されているのが良い。或る特定の実施形態では、飲料メーカー300は、制御パネル320に設けられていて、クリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供するためのクリーン表示器(例えば、LED又は他の適当な発光素子)を有するのが良い。制御システム303は、飲料メーカー300の使用状態をモニタしてクリーン表示器の状態を制御するのが良い。或る特定の実施形態では、以下に例えば図19と関連して説明するように、制御回路316は、飲料メーカー300によって実施される抽出サイクルの数を追跡することによって使用状態をモニタするのが良い。かかる実施形態によれば、追跡された抽出サイクルの数が所定数に等しい場合、制御回路316は、ユーザにクリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供するためにクリーン表示器を作動させるのが良い。クリーン表示器が例えば発光素子である実施形態では、制御回路316は、クリーン表示器を非照明状態から照明状態に移行させるのが良い。このようにするとユーザは、飲料メーカー300のクリーニング及び保守に関する要件に注意を払うよう気づく。かかる要件としては、例えば、ミネラル堆積物、ライムスケール堆積物及び/又は経時的に飲料メーカー300内に堆積した他の汚染要因物を除去する必要性及びフィルタ34(図3)を交換する必要性が挙げられる。
【0036】
或る特定の実施形態では、飲料メーカー300は、制御パネル320から接近可能であって、自動クリーニングプロセスを開始するようユーザによって作動可能なクリーンスイッチを有するのが良い。クリーンスイッチは、例えば押しボタンスイッチの形態をしているのが良い。クリーン表示器が発光素子を用いて具体化される実施形態では、クリーン表示器は、クリーン設置と一体に形成されるのが良い。以下に図20と関連して説明するように、自動クリーニングプロセスは、多数の交互の抽出サイクルを実施して適当な洗浄剤(例えば、スケール除去製品又は酢(ビネガー溶液))を飲料メーカー300に通すステップを含むものが良い。加うるに、自動クリーニングプロセスの開始に先立って、先ず最初にフィルタディップスティック32を飲料メーカー10から取り出し、必要ならば、フィルタ34を処分のためにフィルタディップスティックのフィルタケージ33から取り出すことによりフィルタ34を飲料メーカー10から取り出すのが良い。
【0037】
図20は、非限定的な一実施形態に従ってユーザにクリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供し、自動クリーニングプロセスのユーザによる開始を可能にする方法を示すプロセス流れ図である。ステップ602では、制御回路616が、抽出サイクルが終了したかどうかを判定するのが良い。或る特定の実施形態では、図17と関連して上述したように、制御回路316は、この判定を行なうためにセンサ314を介してヒータ306の温度をモニタするのが良い。制御回路316により抽出サイクルが終了したことが判定されると、ステップ604において、制御回路316に設けられている抽出サイクルカウンタが一カウントだけ増分される。もしそうでなければ、プロセスは、ステップ602に戻る。
【0038】
ステップ606において、抽出サイクルカウンタの値をモニタする。抽出サイクルカウンタの値が既定の抽出サイクルカウントC1未満である場合、プロセスは、ステップ602に戻り、抽出サイクルカウンタの値は、追加の抽出サイクルが実施されるにつれて増大し続ける。抽出サイクルカウンタの値が既定の抽出サイクルカウントC1に等しい場合、制御回路316は、クリーン表示器を作動させてユーザにクリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供するのが良い。種々の実施形態によれば、既定の抽出サイクルカウントC1が60に等しい。ただし、C1は一般に、任意適当な値であって良いことは理解されよう。或る特定の実施形態では、硬水及び/又は例えば、飲料メーカー300が比較的高い残留物レベルと関連した飲料生成物に用いられるようになっているかどうかに応じて、C1の値を減少させ又は増大させて、飲料メーカーの使用回数が所与の場合、クリーン表示器の作動回数をそれぞれ多くし又は少なくするのが良い。或る特定の実施形態では、C1の値は、飲料メーカー10で用いられるフィルタ34の種類に基づいている場合がある。例えば、フィルタ34が60回の抽出サイクル向きの効果的な濾過を提供するよう設計されている場合、C1の値は、60であるように選択されるのが良い。
【0039】
ステップ610では、クリーンスイッチの状態をモニタする。クリーンスイッチをT1の値よりも短い時間の間、作動させた場合又は全く作動させなかった場合、プロセスは、ステップ608に戻り、クリーン表示器は、作動状態のままである。一般に、時間T1は、自動クリーニングプロセスの偶発的な開始(例えば、クリーンスイッチに偶発的にぶつかることによる)を阻止するよう選択されるのが良い。一実施形態では、例えば、T1は、3秒である。しかしながら、T1は、3秒よりも長くても良く、或いは短くても良いことは理解されよう。
【0040】
クリーンスイッチがT1を超える時間の間、作動された場合、プロセスは、ステップ612に進み、自動クリーニングプロセスが実施される。自動クリーニングプロセスの少なくとも一部分の間、制御回路316は、クリーン表示器が点滅するようにするのが良く(クリーン表示器が発光素子である実施形態においては)、かくして、自動クリーニングプロセスが進行中であることがユーザに示される。加うるに、或る特定の実施形態では、制御回路316は、制御パネル320の他の特徴(飲料メーカー300をターンオフするための電力スイッチを除く)が自動クリーニングプロセス中、使用されないようにすることができるよう動作するのが良い。ステップ614において、クリーニングプロセスの状態をモニタする。クリーニングプロセスの完了時、プロセスは、ステップ602に戻る。
【0041】
或る特定の状況では、抽出サイクルカウンタが既定の抽出サイクルカウントC1に等しくなる前に自動クリーニングプロセスを開始することが必要な場合があり又は望ましい場合がある。したがって、或る特定の実施形態では、図20のステップ616のところに示されているように、クリーン表示器が作動されない場合であっても、クリーンスイッチを作動させて自動クリーニングプロセスを開始するのが良い。ステップ618のところで判定されるようにクリーンスイッチがT2を超えた時間の間、作動された場合、プロセスは、ステップ612に進み、自動クリーニングプロセスが実施される。一実施形態では、T2の値は、T1の値に等しいのが良い。別の実施形態では、T2の値は、T1の値とは異なるのが良い。
【0042】
図21は、非限定的な一実施形態に従ってステップ612のクリーニングプロセス(図19)を実施する方法を示すプロセス流れ図である。或る特定の実施形態では、上述したように、クリーニングプロセスの開始に先立って、フィルタ34がフィルタディップスティック32から取り出され、適当な量の洗浄剤がリザーバ304内に流し込まれている。
【0043】
ステップ702において、制御回路316は、抽出サイクルを開始してヒータ306のところに存在する洗浄液を沸騰させて洗浄液をシャワー308まで押し上げてカラフェ310内に入れるようにするのが良い。抽出プロセスを時間T3の間、実施するのが良く、その後、ステップ704において時間T4の間、抽出プロセスを制御回路316によってターンオフする。次に、ステップ706において、制御回路316内に設けられているクリーニングサイクルカウンタを1カウントだけ増分する。クリーニングサイクルカウンタの値をステップ708でモニタする。クリーニングサイクルカウンタの値が既定のクリーニングサイクルカウントC2未満である場合、プロセスは、ステップ702に戻り、クリーニングサイクルカウンタの値は、追加の抽出サイクルがステップ702,704で実施されるにつれて増大し続ける。クリーニングサイクルカウンタの値が既定のクリーニングサイクルカウントC2に等しいとき、プロセスは、ステップ710に進み、ここで、抽出プロセスは、時間T3の間オフのままである。この時間の間、抽出システム302内に導入された洗浄剤は、ミネラル堆積物及び堆積した汚染要因物と反応してこれらをほぐすことができる。T3、T4、C2及びT5の値は、抽出システムコンポーネントを適度にクリーニングするのに十分な量及び時間の間、抽出システム302内に導入すると共にクリーニングプロセスが不必要に長くないようにするよう選択されるのが良い。或る特定の実施形態では、例えば、T3は、7秒であり、T4は、21秒であり、C2は、60に等しく、T5は、30分である。或る特定の実施形態では、自動クリーニングプロセスを1時間以内に完了させるのが良い。
【0044】
ステップ710から、プロセスは、ステップ712に進み、このステップにおいて、リザーバ304が空になるまで洗浄剤の残りを連続的に抽出する。クリーニングサイクルカウンタの値及び抽出サイクルカウンタの値をそれぞれ、ステップ714及びステップ716においてゼロにリセットし、ステップ718において、クリーン表示器を動作停止することによってクリーニングプロセスを完了させる。
【0045】
ステップ718のところでのクリーニングプロセスの完了に続き、未使用状態のフィルタ34をフィルタディップスティック32のフィルタケージ33内に配置するのが良く、次に、フィルタディップスティック32を飲料メーカー10内に再び取り付けるのが良い。
【0046】
本発明の特定の実施形態を図示すると共に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の他の変更例及び改造例を想到できることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、特許請求の記載において本発明の範囲に含まれるかかる全ての変更例及び改造例を包含するものである。
【技術分野】
【0001】
飲料メーカー、例えばコーヒーメーカー、ティーメーカー及び/又はカプチーノメーカーが一般に家庭、会社及び/又はレストランで用いられている。種々の具体例では、ユーザは、液体、例えば水を飲料メーカーのリザーバに追加することができ、そして、例えば挽いたコーヒー、ティー及び/又はカプチーノミックスを飲料メーカーの別の部分に追加することができる。かかる具体例では、飲料メーカーは、液体を用いて飲料(例えば、コーヒー、ティー、カプチーノ等)を抽出するよう構成されているのが良い。大抵の飲料メーカーは、飲料を抽出後に温かい状態に保つために使用できる保温プレートを更に有する場合がある。
【発明の概要】
【0002】
本発明の一観点によれば、飲料メーカーであって、液体を受け入れるリザーバ、液体を加熱するヒータ、少なくとも所定回数の抽出サイクルの間、不純物を液体から濾過して除去するよう構成された消費可能なフィルタ及び濾過された液体から抽出された飲料を受け入れる容器を有する抽出システムと、飲料メーカーのクリーニングの必要性及びメンテナンスの必要性のうちの少なくとも一方を表示する表示器と、プロセッサを有する制御回路とを有し、制御回路は、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、抽出サイクルカウンタの値が抽出サイクルの所定回数に等しいときに表示器を作動させるよう構成されていることを特徴とする飲料メーカーが提供される。
【0003】
本発明の別の観点によれば、飲料メーカーを作動させる方法であって、飲料メーカーは、飲料を抽出すべき液体を濾過するフィルタを有し、この方法は、少なくとも1つのセンサからの信号を受け取るステップを有し、信号は、飲料メーカーの抽出サイクルの終了を表し、この方法は、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分するステップと、抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに飲料メーカーのクリーン表示器を作動させるステップと、クリーン表示器の作動に応答して飲料メーカーからフィルタを取り出すステップとを更に有することを特徴とする方法が提供される。
【0004】
本発明の更に別の観点によれば、飲料メーカーを制御する制御回路であって、制御回路は、コンピュータにより読み取り可能な媒体と連絡状態にあるプロセッサを有し、コンピュータにより読み取り可能な媒体には命令が記憶されており、命令がプロセッサによって実行されると、命令により、プロセッサは、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに飲料メーカーのクリーン表示器を作動させることを特徴とする制御回路が提供される。
【0005】
本明細書の開示内容の上述の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点更に、これらの達成の仕方は、添付の図面と関連して開示内容の種々の実施形態の以下の説明を参照すると、明らかになると共に開示内容自体が良好に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】非限定的な一実施形態による配備位置にある液体差し向け具を備えた飲料メーカーの斜視図である。
【図2】図1の飲料メーカーの部分斜視図であり、液体が液体差し向け具上に注がれると共に飲料メーカーの開口部内に導かれている状態を示す図である。
【図3】図1の飲料メーカーの平面図である。
【図4】非限定的な一実施形態の図1の液体差し向け具の斜視図である。
【図5】図4の液体差し向け具の平面図である。
【図6】図4の液体差し向け具の正面図である。
【図7】図4の液体差し向け具の側面図である。
【図8】図4の液体差し向け具の底面図である。
【図9】図1の分解組立て斜視図であり、液体差し向け具を非限定的な一実施形態に従って飲料メーカーの蓋にどのように係合させることができるかを示す図である。
【図10】液体差し向け具が取り外された状態における図1の飲料メーカーの開口部の一部分の斜視図である。
【図11】図1の飲料メーカーの側面図である。
【図12】図1の液体差し向け具及び蓋の一実施形態の部分断面側面図である。
【図13】図1の斜視図であり、非限定的な一実施形態に従って、飲料メーカーの蓋を部分閉鎖位置で示すと共に液体差し向け具を部分配備位置で示す図である。
【図14】非限定的な一実施形態に従って蓋が閉鎖位置にあると共に液体差し向け具が非配備位置にある状態の飲料メーカーの部分断面側面図である。
【図15】非限定的な一実施形態に従って配備位置にある液体差し向け具を備えた別の飲料メーカーの斜視図である。
【図16】非限定的な一実施形態に従って配備位置にある液体差し向け具を備えた更に別の飲料メーカーの斜視図である。
【図17】非限定的な一実施形態としての飲料メーカーのブロック図である。
【図18】ディスプレイを備えた飲料メーカーのパネルの一例を示す図である。
【図19】非限定的な実施形態としての飲料メーカーの作動方法を示すプロセス流れ図である。
【図20】非限定的な実施形態としての飲料メーカーの作動方法を示すプロセス流れ図である。
【図21】非限定的な実施形態としての飲料メーカーの作動方法を示すプロセス流れ図である。
【図22】フィルタが設けられていないフィルタディップスティック(計量棒)の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、本明細書において開示する装置及び方法の構造、機能、製造及び使用の原理の全体的な理解を与えるために或る特定の実施形態について説明する。これら実施形態の1つ又は2つ以上の実施例は、添付の図面に示されている。当業者であれば理解されるように、本明細書において具体的に説明されると共に添付の図面に示されている装置及び方法は、非限定的な実施形態であり、本発明の種々の実施形態の範囲は、特許請求の範囲の記載にのみ基づいて定められる。図示され又は一実施形態と関連して説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせ可能である。かかる改造例及び変形例は、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0008】
一実施形態では、本発明は、一般に、飲料メーカーに用いられるよう構成された液体差し向け具に関し、液体差し向け具は、液体を飲料メーカーのリザーバ内に導くよう構成されている。少なくとも一実施形態では、飲料メーカーは、例えば消費者及びスモールビジネス用途に使用されるのが良い。種々の実施形態では、図1〜図3及び図11を参照すると、飲料メーカー10は、外側シェル12、加熱面14、液位表示器16、制御パネル18及び液体カラフェ(カラフともいう)20を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、加熱面14は、液体カラフェ20が加熱面14上に置かれると、液体カラフェ20内の抽出された液体、例えばコーヒーを加熱し、温める(保温する)と共に/或いはその温度を維持するよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、液位表示器16は、飲料メーカー10の容器22又はリザーバ内の液体のレベル(高さ位置)を飲料メーカー10のユーザに目に見えるよう表示するために使用されるのが良く、その結果、ユーザは、飲料メーカー10によって作られる飲料がどれほど多いかについて確認することができるようになる。少なくとも一実施形態では、液位表示器16は、ユーザが容器22内の液体のレベルを視認することができるよう透明且つ/或いは半透明の部分を有するのが良い。種々の実施形態では、制御パネル18は、例えば、オンオフスイッチ(電源スイッチ)、タイマ、クロック(時計)及び/又は種々の抽出サイクルスイッチを有するのが良い。当業者であれば認識されるように、制御パネル18は、任意他の適当なスイッチ類、ボタン類及び/又は表示器類を備えることができる。種々の実施形態では、飲料メーカー10は、抽出した飲料を液体カラフェ20内に滴下させ、導くと共に/或いは流入させるよう構成されたノズル19を更に有するのが良い。少なくとも一実施形態では、飲料メーカー10は、コーヒーメーカー、ティーメーカー、カプチーノメーカー及び/又は例えば飲料を抽出し又は作るよう構成された任意他の適当な装置であるのが良い。当業者であれば理解されるように、図示の飲料メーカー10は、単に一例に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【0009】
種々の実施形態では、依然として図1〜図3及び図11を参照すると、飲料メーカー10は、挽いたコーヒー、ティー、カプチーノミックス及び/又は飲料を抽出するための任意他の適当な物質を受け入れるよう構成された受け入れ部分26を覆うカバー24を更に有するのが良い。少なくとも一実施形態では、カバー24を開放位置(図示せず)と閉鎖位置との間で動かすことができ、したがって、ユーザは、挽いたコーヒー、ティー、カプチーノミックス及び/又は飲料を抽出し又はドリップ抽出するために用いられる任意他の物質を受け入れ部分内に配置することができるようになっている。かかる実施形態では、カバー24は、飲料メーカー10の一部分に回動可能に取り付けられるのが良い。種々の実施形態では、飲料メーカー10は、外側シェル12に設けられた開口部を少なくとも部分的に覆って位置決めされるよう構成された蓋28を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、蓋28を、開口部30が蓋28により少なくとも部分的に開けられる開放位置又は第1の位置と、開口部30が蓋28によって少なくとも部分的に覆われる閉鎖位置又は第2の位置と、の間で動かすことができる。かかる実施形態では、蓋28は、飲料メーカー10の一部分に回動可能に取り付けられるのが良い。種々の実施形態では、蓋28は、開口部30を少なくとも部分的に覆うよう構成された任意他の適当な形態のものであって良い。
【0010】
種々の実施形態では、図3及び図22を参照すると、飲料メーカー10は、フィルタディップスティック(計量棒)32(図22)を更に有するのが良く、このフィルタディップスティックは、その一端部に例えばフィルタ34(図示せず)、例えばチャコールフィルタを有すよう構成されている。少なくとも一実施形態では、フィルタディップスティック32は、フィルタ34を受け入れるよう構成されたフィルタケージ33を有するのが良い。図22では、フィルタケージ33は、開放状態で且つフィルタ34がこの中に納められていない状態で図示されている。種々の実施形態では、フィルタ34は、フィルタディップスティック32を経て容器22に設けられている受け入れ孔内に位置決め可能である。かかる実施形態では、飲料メーカー10は、液体を受け入れ孔を経て容器22から引き出すよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、フィルタ34は、液体が受け入れ孔を通って引き込まれて飲料を抽出するために用いられているときに液体から不純物を濾過して除去するよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、フィルタディップスティック32をユーザにより容器22の受け入れ孔から容易に取り外したりこの中に位置決めしたりすることができる。同様に、少なくとも一実施形態では、ユーザは、フィルタの耐用寿命が尽きた後、フィルタケージを容易に開けてフィルタ34を交換することができる。或る特定の実施形態では、フィルタ34の耐用寿命は、フィルタが液体から不純物を効果的に濾過して除去することができる抽出サイクルの回数によって指定される。かかる一実施形態では、フィルタ34の中に入れられている濾過材(例えば、チャコール)の量は、飲料メーカー10のクリーニング/メンテナンス要件によって定められる抽出サイクルの数にとって効果的な濾過を提供するよう選択されるのが良い。例えば、飲料メーカー10が60回の抽出サイクルごとにクリーニング/メンテナンスを必要とする場合、濾過材の量は、少なくとも60回の抽出サイクルについて効果的な濾過を提供するよう選択されるのが良い。このようにすると、フィルタは、クリーニング/メンテナンス操作と同時に交換可能である。
【0011】
種々の実施形態では、図1〜図3を参照すると、飲料メーカー10は、開口部30を通って液体を容器22内に導くと共に/或いは差向けるよう構成された液体差し向け具36を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、図2を参照すると、液体差し向け具36は、液体が開口部30から跳ね出ると共に/或いは飲料メーカー10の外側シェル12上でこれに沿って飲料メーカー10の周りの領域上に注がれるのを阻止し又は少なくとも最小限に抑えるよう構成されているのが良い。さらに、図2に示されているように、液体差し向け具36は、飲料メーカー10の開口部30が極めて小さい場合であっても、液体差し向け具の構成及び例えば開口部30の一部分を少なくとも部分的に覆うと共に/或いは開口部30内に少なくとも部分的に納まるその位置により、液体がこぼれる恐れを減少させることができる。種々の実施形態では、液体差し向け具36は、任意適当の形状のものであって良く、例えば、実質的に長方形、実質的に正方形、実質的に三角形、実質的に長円形又は任意他の適当な多角形のものであって良い。
【0012】
種々の実施形態では、図4〜図8を参照すると、液体差し向け具36は、例えば液体カラフェ20又は他のピッチャ若しくは器具から注がれた液体を受け入れ、そしてこの液体を開口部30内に、そしてこれを通って容器22に導くよう構成された表面38を有するのが良い。種々の実施形態では、この表面38は、例えば平らであっても良く、凹状であっても良く且つ/或いは弧状であっても良い。他の種々の実施形態では、表面38は、平らな、凹状の且つ/或いは弧状の部分かで構成されていても良い。表面38は、液体差し向け具36が配備された流体受け入れ位置にあるときに蓋に向かって凹状であるのが良い。少なくとも一実施形態では、液体差し向け具36は、第1の側部50、頂側部52、第2の側部54及び底側部56を有するのが良い。かかる実施形態では、液体を液体差し向け具36の底側部56に向かって流すと共にこの上でこれに沿って流しているときに液体を開口部30内に、そしてこれを通って差し向けることができる。
【0013】
上述の内容に加えて、依然として図4〜図8を参照すると、表面38から上方に延びる少なくとも1つの突出部40が設けられるのが良く、この場合、少なくとも1つの突出部40は、液体を開口部30内へ、そしてこれを通って導くと共に/或いは差し向ける表面38の能力を高めるよう構成されているのが良い。少なくとも一実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、例えば液体差し向け具36の頂側部52と底側部56との間で少なくとも部分的に且つ/或いは完全に延びるのが良く、その結果、液体をこれが液体差し向け具36上に注がれるときに底側部56に向かって差し向け又は導くことができるようになっている。かかる実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、例えば第1の側部50及び/又は第2の側部54に垂直であり又は実質的に垂直であるのが良い。種々の実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、液体差し向け具36上に任意他の適当な向きを有しても良く、かかる突出部40は、任意適当な断面形状のものであって良く、例えば、正方形、長方形、三角形、弧状及び/又は平べったい形状のものであって良い。他の種々の実施形態では、少なくとも1つの突出部40は、表面38の一領域の周りに位置決めされると共に液体差し向け具36の頂側部52と底側部56との間に少なくとも部分的に延びる複数個の突出部又は隆起部で構成されていても良い。かかる実施形態では、液体チャネル42が複数個の突出部40の間に形成されるのが良く、この場合、液体チャネル42は、液体を液体差し向け具36の底側部56の方へ差し向け、そして開口部30を通って容器22内に差し向けるよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、液体チャネル42は、液体チャネル42の液体差し向け能力を高めるよう表面38の中に引っ込んでいても良い。さらに他の種々の実施形態では、少なくとも1つの突出部40をなくして複数の溝、通路及び/又は凹部を液体差し向け具36の表面38に設けても良い。種々の実施形態では、溝、通路及び/又は凹部は、上述の少なくとも1つの突出部40と全く同様、液体を液体差し向け具36の底側部56の方に差し向け、そして開口部30を通って容器22内に差し向けるよう構成されるのが良い。種々の実施形態では、液体を液体差し向け具36の底側部56の方に導き、そして開口部30を通って容器22内に導くよう構成された任意他の適当な部材、溝、通路、窪み及び/又は凹部を用いても良い。
【0014】
上述したことに加えて、種々の実施形態では、壁44が表面38から延びるのが良く、この壁は、表面38の一部分を少なくとも部分的に包囲するのが良い。他の種々の実施形態では、壁44は、例えば表面38の第1の側部50、頂側部52及び/又は第2の側部54から延びるのが良い。少なくとも一実施形態では、壁44は、更に、例えば底側部56の一部分から延びるのが良い。さらに他の種々の実施形態では、壁44は、1つ又は2つ以上の部分に分離されるのが良く、各部分は、例えば表面38のそれぞれの側部に設けられるのが良い。少なくとも一実施形態では、壁44は、液体が液体差し向け具36の第1の側部50、第2の側部54及び/又は頂側部52から流れ出るのを少なくとも部分的に阻止し又は最小限に抑えることによって表面38、少なくとも1つの突出部40、液体チャネル42、溝、通路及び/又は凹部が液体を液体差し向け具36の底側部56の方に差し向け、そして開口部30内に差し向けるのを助けることができる。
【0015】
種々の実施形態では、図4、図7及び図10を参照すると、壁44、例えば第1の側部50及び/又は第2の側部54の壁の少なくとも一部分には弧状凹部48が形成されるのが良い。少なくとも一実施形態では、弧状凹部48は、容器22の側壁に設けられると共に/或いはこれから延びているガイド(例えば図10の符号66を参照されたい)と係合するよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、弧状凹部48は、液体差し向け具36を非配備位置から配備位置に動かす際に液体差し向け具36を付勢してこれを配備流体受け入れ位置に至らせるようガイドと摺動可能に係合するのが良い。少なくとも一実施形態では、弧状凹部48は、液体差し向け具36を配備位置から非配備位置に動かす際に液体差し向け具36を付勢してこれを非配備非流体受け入れ位置に至らせるようガイドと摺動可能に係合するのが良い。かかる実施形態では、液体差し向け具36は、非配備位置にあるとき、全体が飲料メーカー10内に収納されるのが良い。他の種々の実施形態では、液体差し向け具36は、弧状凹部48が設けられない状態で製作されても良く、任意他の適当な形式の付勢部材を用いて液体差し向け具36を配備位置と非配備位置との間で動かしても良い。他の種々の実施形態では、付勢部材をなくして液体差し向け具を手動で配備位置と非配備位置との間で動かしても良い。
【0016】
種々の実施形態では、図1、図3、図4〜図9及び図11を参照すると、液体差し向け具36は、その一部分、例えば第1の側部50又は第2の側部54から延びる少なくとも1つの連結部材58を有するのが良い。少なくとも一実施形態では、少なくとも1つの連結部材58は、液体差し向け具36を蓋28及び/又は開口部30の側壁又は容器22に連結するよう用いられるのが良い。種々の実施形態では、少なくとも1つの連結部材58は、第1の側部50から延びる第1の連結部材58及び第2の側部54から延びる第2の連結部材58′から成るのが良い。少なくとも一実施形態では、第1及び第2の連結部材58,58′は、例えば壁44から延びるのが良い。
【0017】
上述したことに加えて、図3〜図6及び図8を参照すると、液体差し向け具36は、少なくとも1つのフィン60及び少なくとも1つの停止部材46を更に有するのが良く、これらは両方共、液体差し向け具36の第1の側部50、第2の側部54、底側部56、壁44及び/又は別の部分から延びる。少なくとも一実施形態では、フィン60は、容器22の側壁に設けられたガイド(図10の例えば符号66を参照されたい)及び/又は開口部30の側壁に係合するよう構成されているのが良い。少なくとも一実施形態では、停止部材46は、ガイドとの係合時に液体差し向け具36を配備流体受け入れ位置に保持するよう構成されるのが良い。
【0018】
種々の実施形態では、図1及び図3〜図10を参照すると、液体差し向け具36の少なくとも1つの連続部材58は、例えば蓋28から延びる少なくとも1本のアーム62に取り付けられるのが良い。少なくとも一実施形態では、図9を参照すると、蓋28は、これから延びる2本のアーム62,62′を有するのが良く、各アームは、蓋28から見て最も遠くに位置する端部のところにそれぞれ孔64,64′を有する。種々の実施形態では、連結部材58,58′は、液体差し向け具36を蓋28に取り付けるよう例えばアーム62,62′に設けられた孔64,64′に係合し、圧力嵌めされると共に/或いはスナップ嵌めされるのが良い。他の種々の実施形態では、例えば、液体差し向け具36の一部分が孔(図示せず)を有すると共に少なくとも1本のアームが少なくとも1つの連結部材を有するのが良く、その結果、蓋28への液体差し向け具36の連結を上述したのと同一の仕方で行なうことができるようになっている。さらに種々の実施形態では、当業者に知られている任意他の適当な部材を用いて液体差し向け具36を飲料メーカー10に取り付けることができる。
【0019】
種々の実施形態では、図9及び図10を参照すると、容器22の側壁68から上述したガイド66が延びるのが良い。少なくとも一実施形態では、壁44の弧状凹部48は、液体差し向け具36を上述したように配備位置と非配備位置との間で動かす際に容器22の側壁68に設けられ、これに取り付けられ、これを備えると共に及び/又はこれから延びるガイド66と摺動可能に係合するのが良い。少なくとも一実施形態では、ガイド66は、形状が全体として“L”形であるのが良く、このガイドは、例えば容器22の底部の方に下方に向いた“L”形の底部を有するのが良い。他の種々の実施形態では、ガイド66は、任意他の適当な位置、向き、形状及び/又は構成を有しても良い。
【0020】
種々の実施形態では、図11〜図14を参照すると、液体差し向け具36を配備位置と部分配備位置又は中間位置と非配備位置との間で動かすことができる。少なくとも一実施形態では、図11を参照すると、液体差し向け具36は、配備流体受け入れ位置では開口部30から少なくとも部分的に延びるのが良い。種々の実施形態では、図12を参照すると、配備位置にある液体差し向け具36の断面図が示されている。少なくとも一実施形態では、図12は、少なくとも1つの停止部材46とガイド66の係合状態を示している。かかる実施形態では、停止部材とガイド66の係合は、液体差し向け具36が配備流体受け入れ位置を越えてゆくのを阻止することができる。かかる位置では、液体差し向け具36は、液体を受け入れてこれを液体差し向け具36の底側部56の方に導き、そして開口部30を通って容器22内に導くよう構成されているのが良い。種々の実施形態では、液体差し向け具36は、蓋28が第1の位置及び/又は開放位置にあるとき、配備流体受け入れ位置にあるのが良い。かかる位置では、蓋28は、開口部30を少なくとも部分的に開けることができる。種々の実施形態では、図13は、液体差し向け具36を開口部30内に少なくとも部分的に収納することができると共に容器22内に少なくとも部分的に位置させることができる部分配備又は中間位置で液体差し向け具36を示している。種々の実施形態では、図14は、液体差し向け具36を非配備位置で示している。非配備位置では、液体差し向け具36を開口部30を通って少なくとも部分的に位置決めすることができ、しかも開口部30内に位置させると共に容器22内に少なくとも部分的に位置させることができる。かかる実施形態では、液体差し向け具36は、蓋28が開口部30を少なくとも部分的に又は完全に覆うことができるよう蓋28が閉鎖されると共に/或いはこれが第2の位置にあるときに非配備位置にあるのが良い。種々の実施形態では、液体差し向け具36は、非配備位置にあるとき、開口部30及び容器22内に完全に収納されるのが良い。
【0021】
種々の実施形態では、液体差し向け具36は、既存の飲料メーカーのアタッチメントとして市販できる。かかる実施形態では、液体差し向け具36は、液体差し向け具36を例えば蓋、容器の側壁及び/又は飲料メーカーの別の部分に取り付けることができるようにする取り付け特徴部を有するのが良い。当業者であれば認識されるように、これら取り付け特徴部は、例えばグルー、フック、ピン、クリップ及び/又はハンガから成るのが良いが、これらには限定されない。他の種々の実施形態では、液体差し向け具36は、蓋に設けられたガイド又は容器の側壁に取り付けられるよう構成されているのが良い。
【0022】
種々の実施形態では、図15を参照すると、飲料メーカー110は、蓋128とは別個に形成され、オプションとしてこれに取り付けられない液体差し向け具136を有するのが良い。かかる実施形態では、液体差し向け具136の幾つかの部分、例えば側部が飲料メーカー110に設けられている開口部130の側壁の一部分に取り付けられ、これに回動可能に取り付けられると共に/或いはこれに回転可能に取り付けられるのが良い。したがって、液体差し向け具136を開口部130に対して非配備非流体受け入れ位置と配備流体受け入れ位置との間で蓋128の運動とは無関係に回動させ、動かすと共に/或いは回転させることができる。液体差し向け具136の配備流体受け入れ位置が図15に示されている。種々の実施形態では、液体差し向け具136は、上述した流体差し向け具36とほぼ同じ特徴、例えば、側壁144、表面138、少なくとも1つの突出部140及び/又は種々の流体チャネル142を有するのが良い。かかる実施形態では、流体差し向け具136は、上述した流体差し向け具36と全く同様に液体を開口部130内に導くと共にこれを通って導くよう構成されるのが良い。
【0023】
他の種々の実施形態では、図16を参照すると、飲料メーカー210は、例えば飲料メーカー210の蓋228の一部分と一体に形成されると共に/或いはこれに取り付けられた液体差し向け具236を有するのが良い。一実施形態では、液体差し向け具236は、例えば蓋228の底面229と一体に形成されると共に/或いはこれに取り付けられるのが良い。種々の実施形態では、液体差し向け具236を例えば底面229に接着し、融着させ、ねじ止めすると共に/或いは異なる仕方で取り付けるのが良い。種々の実施形態では、蓋228と液体差し向け具236を例えば射出成形により一体品として成形すると共に/或いは形成するのが良い。少なくとも一実施形態では、例えば、液体差し向け具236は、蓋228が開放及び/又は第1の位置にあるときに配備流体受け入れ位置にあるのが良く、又、蓋228が閉鎖位置及び/又は第2の位置にあるときに非配備非流体受け入れ位置にあるのが良い。少なくとも一実施形態では、液体差し向け具236は、液体差し向け具36と関連して上述した特徴とほぼ同じ特徴、例えば、表面238、少なくとも1つの突出部240、液体チャネル242及び/又は壁244を有するのが良い。上述した内容と同様、かかる実施形態では、液体差し向け具236は、液体をその最も下側の部分に向かって導き、そして飲料メーカー210に設けられている開口部230を通って飲料メーカー210の容器内に導くよう構成されているのが良い。
【0024】
飲料メーカーを用いて飲料を抽出する方法が提供される。飲料メーカーは、液体を受け入れるよう構成されたリザーバを含む外側シェルと、外側シェルに形成されていて、リザーバと流体連通状態にある開口部と、開口部の近くに位置する仕方とこれと部分的にオーバーラップする仕方のいずれか一方の状態で位置決めされた液体差し向け具とを有するのが良い。この方法は、液体差し向け具を非配備非流体受け入れ位置から配備流体受け入れ位置に動かすステップと、液体を配備状態の液体差し向け具の少なくとも一部分上に注ぐステップと、液体差し向け具を用いて液体を開口部内に導くステップとを有するのが良い。飲料メーカーは、開口部を少なくとも部分的に覆うよう構成された蓋を更に有するのが良い。この方法は、蓋を開放位置に動かして開口部が少なくとも部分的に露出されるようにするステップを更に有するのが良く、蓋を動かすと、液体差し向け具は、非配備非流体受け入れ位置から配備流体受け入れ位置に動く。
【0025】
図17は、非限定的な一実施形態としての飲料メーカー300のブロック図である。飲料メーカー300は、例えば飲料メーカー10,110,210に関して上述した外部特徴を含む外部特徴の任意適当な組み合わせを備えた任意適当な形式の飲料メーカーであって良い。図17に示されているように、飲料メーカー300は、抽出システム302及び制御システム303を有する。抽出システム302は、抽出されるべき水又は別の液体を受け入れる容器又はリザーバ304を有するのが良い。リザーバ304は、ヒータ306と流体連通状態にあるのが良い。リザーバ304を例えば本明細書において説明した方法を含む任意適当な方法により充填するのが良い。リザーバ304を充填すると、重力により、リザーバ304からの水は、ヒータ306を通って流れることができるようになる。シャワー308がヒータ306と流体連通状態にあるのが良いが、シャワーをヒータ306の上方に配置して重力により水がシャワー308に達するのが阻止されるようにするのが良い。
【0026】
抽出プロセスを開始すると、ヒータ306は、昇温するのが良く、それによりヒータ306のところに存在している水が沸騰する。その結果得られる蒸気の力は、水をシャワー308まで押し上げることができる。シャワー308は、熱水及び蒸気をフィルタ310に差し向けることができ、フィルタ310には、挽いたコーヒー、ティー又は水で抽出可能な任意他の物質が入れられているのが良い。この場合、水は、所望の飲料に変えられる。飲料は、フィルタ310から出てカラフェ310に差し向けられ、飲料は、これがいつでも飲めるようになるまでカラフェに溜められる。カラフェ312及びかくして飲料を所望の温度に維持するために加熱プレート313を設けるのが良い。
【0027】
制御システム303は、抽出プロセスの種々の部分を制御することができ、しかも追加の特徴を提供することができる。例えば、制御システム303は、抽出プロセスの終了を検出することができる。制御システム303の制御回路316が1つ又は2つ以上のセンサ314,315と連係して抽出プロセスの終了を検出するのが良い。制御回路316は、任意適当なアナログ又はディジタル回路であって良く、かかる制御回路は、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、コンピュータにより読み取り可能な媒体又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)に記憶された命令を実行する任意他の適当な処理装置を備えるのが良い。制御回路316は、ソリッドステートであると共に/或いはソリッドステートコンポーネントで作られるのが良い。センサ314,315は、任意適当な形式の(例えば、抽出プロセスの終了を検出するために用いられる本方法で利用される)センサであって良い。
【0028】
抽出プロセスの終了後判定するために種々の方法を用いることができる。例えば、制御回路316は、例えば温度又は熱センサ314によりヒータ306の温度をモニタすることによって抽出プロセスの終了を判定することができる。抽出プロセス中、水がヒータ306内に存在していると、その温度は、水の沸騰する温度(例えば、海水面において100℃又は212°F)に近づくことができる。リザーバ304内の水の全てがなくなった場合、ヒータ306も又稼働して乾いた状態になる場合があり、それによりその温度が沸点を超える。これにより、抽出プロセスが終了したらしいことが分かる。システム303の制御回路316は、ヒータ306と連絡状態にある温度又は熱センサ314を介してヒータ306の温度をモニタすることができる。ヒータ306の温度が水の沸点を超えて上昇すると、制御回路316は、抽出サイクルが終了したと判定することができる。例えばヒータに通じると共に/或いはこれから出ている流体ラインを含む抽出システム302の他の箇所のところの温度を設定することによって同様の結果を得ることができる。温度センサ314は、温度を測定することができるセンサならば任意適当なものであって良く、かかるセンサとしては、例えば、ソリッドステートセンサ及び/又はサーミスタが挙げられる。
【0029】
種々の実施形態によれば、制御回路316は、抽出サイクルの終了を他の仕方で判定することができる。例えばセンサ315を設けてリザーバ304内の液体のレベルを検出することができる。リザーバ内の液体304のレベルが所定レベルを下回ると、これにより、リザーバ内の液体の全て又は大部分が抽出され、かくして、抽出サイクルが完了したことが分かる。別の実施形態では、制御回路316は、抽出サイクルの開始時にリザーバ304内の液体レベルを測定するよう構成されても良い。この情報に基づいて、制御回路316は、例えばタイマを用いて抽出サイクルの終了を推定することができる。抽出サイクルの持続時間は、抽出されるべき液体の量で決まるので、抽出サイクルの開始時におけるリザーバ304内の液体の量を知ることにより、制御回路316は、抽出サイクルの持続時間を推定してタイマの使用により抽出サイクルの終了を判定することができる。
【0030】
抽出サイクルの終了が検出されると、制御システム303は、種々のアクションを取ることができ、かかるアクションとしては、例えば、ヒータ306の作動停止が挙げられる。種々の実施形態によれば、制御システム303は、抽出後の経過時間(TSB)型タイマを具体化することも可能である。例えば、制御回路316が抽出サイクルの終了を検出すると、制御回路は、TSBタイマを始動させるのが良い。抽出プロセスの終了を任意適当な方法により検出することができ、かかる方法としては、例えば、上述したようにヒータ306の温度をモニタすることが挙げられる。TSBタイマは、制御回路316又はそのコンポーネントによって具体化されたソフトウェア利用タイマであっても良く、或いは、個別のハードウェア部品を利用しても良い。TSBタイマは、ゼロで始まり、これを作動させた後に経過した時間をカウントするのが良い(例えば、抽出サイクルの終了時に)。TSBタイマの現在の値を任意適当なフォーマットで表すことができ、かかるフォーマットとしては、例えば、分表示又は時間プラス分表示が挙げられる。
【0031】
TSBタイマの状態は、ディスプレイ318を介してユーザに提供されるのが良い。これによりユーザに抽出サイクルの終了後にどれほどの時間が経過したか及びかくしてカラフェ312内における飲料の「年齢」(保存時間)についての指標を与えることができる。TSBタイマの状態を任意適当な仕方で表示することができる。例えば、抽出後に所定の時間が経過した時点を指示するために灯を照明するのが良い。また、灯の照明に加えて又はこれに代えて、所定の時間が経過した時点で可聴音、例えば警告音を発生させるのが良い。幾つかの実施形態では、ディスプレイ318は、TSBタイマの現在の値を表示するよう構成されるのが良い。例えば、制御パネル320は、ユーザにより作動されると、制御回路316がディスプレイ318にタイマの現在の値を表示するようにするボタン又は他の入力装置を有するのが良い。種々の実施形態によれば、制御回路316は、更に、抽出サイクルの終了後に所定の期間(例えば、2時間)が経過した時点で加熱プレート313を作動停止するよう構成されるのが良い。所定の時間間隔は、TSBタイマによって測定されるのが良い。
【0032】
図18は、種々の実施形態においてディスプレイ318と制御パネル320の両方として役立ち得るパネル400を示している。パネル400は、ディスプレイ402を有するのが良く、ディスプレイ402は、LCD、LED又は他の適当なディスプレイであって良い。ディスプレイ402は、TSBタイマの現在の値を表示するために使用でき又は現在の時間を表示することができる。オンオフボタン404が飲料メーカー300をターンオンし又はターンオフすることができ、かかるボタンは、抽出プロセスを開始させることができる。ユーザは、プログラムボタン410を選択し、時間ボタン406及び分ボタン408を利用して所望の開始時刻及び/又は遅延時間を入力することによりプログラムされている又は遅延される抽出を選択することができる。オートボタン412を作動させると、プログラムされた抽出を開始させることができる。ユーザがTSBボタン416を押すと、制御回路316は、TSBタイマの現在の状態をディスプレイ402上に表示させることができる。
【0033】
別の抽出ボタン414により、ユーザは、飲料メーカー300を別の抽出モードにすることができる。ユーザは、オンオフボタン404を押す前か所定の時間内かのいずれかに別の抽出ボタン414を押すのが良い。変形例として、制御システム303の制御回路316は、別の抽出モードにあるとき、所定の時間間隔で(例えば、25秒ごとに)ヒータ306をターンオンしたりターンオフしたりすることができる。これにより、液体は、フィルタ310のところに長く居座って挽いたコーヒーと長く接触状態を保つことができ、それにより、より濃い抽出を得ることができる。
【0034】
図19は、非限定的な一実施形態に従って抽出後経過時間(TSB)型タイマを作動させる方法を示すプロセス流れ図である。ステップ502において、制御回路316は、抽出サイクルの終了を示すセンサ314からの読みの変化があったかどうかを判定するのが良い。かかる信号を受け取ると、制御回路316は、ステップ504においてTSBタイマを始動させるのが良い。ステップ506では、制御回路316は、TSBタイマの現在の値が所定の期間(例えば、2時間)を超えているかどうかを判定するのが良い。所定の期間に達した場合、それにより、抽出が所望の飲み頃を超えていることが分かる場合がある。したがって、所定の期間に達した場合、制御回路316は、ステップ508において、制御回路316は、加熱プレート313を動作不能にするのが良く、それによりカラフェ312内に存在している飲料を冷ます。種々の実施形態によれば、制御回路316は、飲料メーカー300全体をターンオフするのが良い。
【0035】
一実施形態では、制御システム303は、ユーザにクリーニング/メンテナンスに関して注意を促す表示を提供し、制御システム303によって実施される自動クリーニングプロセスのユーザによる開始を可能にするよう構成されているのが良い。或る特定の実施形態では、飲料メーカー300は、制御パネル320に設けられていて、クリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供するためのクリーン表示器(例えば、LED又は他の適当な発光素子)を有するのが良い。制御システム303は、飲料メーカー300の使用状態をモニタしてクリーン表示器の状態を制御するのが良い。或る特定の実施形態では、以下に例えば図19と関連して説明するように、制御回路316は、飲料メーカー300によって実施される抽出サイクルの数を追跡することによって使用状態をモニタするのが良い。かかる実施形態によれば、追跡された抽出サイクルの数が所定数に等しい場合、制御回路316は、ユーザにクリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供するためにクリーン表示器を作動させるのが良い。クリーン表示器が例えば発光素子である実施形態では、制御回路316は、クリーン表示器を非照明状態から照明状態に移行させるのが良い。このようにするとユーザは、飲料メーカー300のクリーニング及び保守に関する要件に注意を払うよう気づく。かかる要件としては、例えば、ミネラル堆積物、ライムスケール堆積物及び/又は経時的に飲料メーカー300内に堆積した他の汚染要因物を除去する必要性及びフィルタ34(図3)を交換する必要性が挙げられる。
【0036】
或る特定の実施形態では、飲料メーカー300は、制御パネル320から接近可能であって、自動クリーニングプロセスを開始するようユーザによって作動可能なクリーンスイッチを有するのが良い。クリーンスイッチは、例えば押しボタンスイッチの形態をしているのが良い。クリーン表示器が発光素子を用いて具体化される実施形態では、クリーン表示器は、クリーン設置と一体に形成されるのが良い。以下に図20と関連して説明するように、自動クリーニングプロセスは、多数の交互の抽出サイクルを実施して適当な洗浄剤(例えば、スケール除去製品又は酢(ビネガー溶液))を飲料メーカー300に通すステップを含むものが良い。加うるに、自動クリーニングプロセスの開始に先立って、先ず最初にフィルタディップスティック32を飲料メーカー10から取り出し、必要ならば、フィルタ34を処分のためにフィルタディップスティックのフィルタケージ33から取り出すことによりフィルタ34を飲料メーカー10から取り出すのが良い。
【0037】
図20は、非限定的な一実施形態に従ってユーザにクリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供し、自動クリーニングプロセスのユーザによる開始を可能にする方法を示すプロセス流れ図である。ステップ602では、制御回路616が、抽出サイクルが終了したかどうかを判定するのが良い。或る特定の実施形態では、図17と関連して上述したように、制御回路316は、この判定を行なうためにセンサ314を介してヒータ306の温度をモニタするのが良い。制御回路316により抽出サイクルが終了したことが判定されると、ステップ604において、制御回路316に設けられている抽出サイクルカウンタが一カウントだけ増分される。もしそうでなければ、プロセスは、ステップ602に戻る。
【0038】
ステップ606において、抽出サイクルカウンタの値をモニタする。抽出サイクルカウンタの値が既定の抽出サイクルカウントC1未満である場合、プロセスは、ステップ602に戻り、抽出サイクルカウンタの値は、追加の抽出サイクルが実施されるにつれて増大し続ける。抽出サイクルカウンタの値が既定の抽出サイクルカウントC1に等しい場合、制御回路316は、クリーン表示器を作動させてユーザにクリーニング/メンテナンスに関する注意を促す表示を提供するのが良い。種々の実施形態によれば、既定の抽出サイクルカウントC1が60に等しい。ただし、C1は一般に、任意適当な値であって良いことは理解されよう。或る特定の実施形態では、硬水及び/又は例えば、飲料メーカー300が比較的高い残留物レベルと関連した飲料生成物に用いられるようになっているかどうかに応じて、C1の値を減少させ又は増大させて、飲料メーカーの使用回数が所与の場合、クリーン表示器の作動回数をそれぞれ多くし又は少なくするのが良い。或る特定の実施形態では、C1の値は、飲料メーカー10で用いられるフィルタ34の種類に基づいている場合がある。例えば、フィルタ34が60回の抽出サイクル向きの効果的な濾過を提供するよう設計されている場合、C1の値は、60であるように選択されるのが良い。
【0039】
ステップ610では、クリーンスイッチの状態をモニタする。クリーンスイッチをT1の値よりも短い時間の間、作動させた場合又は全く作動させなかった場合、プロセスは、ステップ608に戻り、クリーン表示器は、作動状態のままである。一般に、時間T1は、自動クリーニングプロセスの偶発的な開始(例えば、クリーンスイッチに偶発的にぶつかることによる)を阻止するよう選択されるのが良い。一実施形態では、例えば、T1は、3秒である。しかしながら、T1は、3秒よりも長くても良く、或いは短くても良いことは理解されよう。
【0040】
クリーンスイッチがT1を超える時間の間、作動された場合、プロセスは、ステップ612に進み、自動クリーニングプロセスが実施される。自動クリーニングプロセスの少なくとも一部分の間、制御回路316は、クリーン表示器が点滅するようにするのが良く(クリーン表示器が発光素子である実施形態においては)、かくして、自動クリーニングプロセスが進行中であることがユーザに示される。加うるに、或る特定の実施形態では、制御回路316は、制御パネル320の他の特徴(飲料メーカー300をターンオフするための電力スイッチを除く)が自動クリーニングプロセス中、使用されないようにすることができるよう動作するのが良い。ステップ614において、クリーニングプロセスの状態をモニタする。クリーニングプロセスの完了時、プロセスは、ステップ602に戻る。
【0041】
或る特定の状況では、抽出サイクルカウンタが既定の抽出サイクルカウントC1に等しくなる前に自動クリーニングプロセスを開始することが必要な場合があり又は望ましい場合がある。したがって、或る特定の実施形態では、図20のステップ616のところに示されているように、クリーン表示器が作動されない場合であっても、クリーンスイッチを作動させて自動クリーニングプロセスを開始するのが良い。ステップ618のところで判定されるようにクリーンスイッチがT2を超えた時間の間、作動された場合、プロセスは、ステップ612に進み、自動クリーニングプロセスが実施される。一実施形態では、T2の値は、T1の値に等しいのが良い。別の実施形態では、T2の値は、T1の値とは異なるのが良い。
【0042】
図21は、非限定的な一実施形態に従ってステップ612のクリーニングプロセス(図19)を実施する方法を示すプロセス流れ図である。或る特定の実施形態では、上述したように、クリーニングプロセスの開始に先立って、フィルタ34がフィルタディップスティック32から取り出され、適当な量の洗浄剤がリザーバ304内に流し込まれている。
【0043】
ステップ702において、制御回路316は、抽出サイクルを開始してヒータ306のところに存在する洗浄液を沸騰させて洗浄液をシャワー308まで押し上げてカラフェ310内に入れるようにするのが良い。抽出プロセスを時間T3の間、実施するのが良く、その後、ステップ704において時間T4の間、抽出プロセスを制御回路316によってターンオフする。次に、ステップ706において、制御回路316内に設けられているクリーニングサイクルカウンタを1カウントだけ増分する。クリーニングサイクルカウンタの値をステップ708でモニタする。クリーニングサイクルカウンタの値が既定のクリーニングサイクルカウントC2未満である場合、プロセスは、ステップ702に戻り、クリーニングサイクルカウンタの値は、追加の抽出サイクルがステップ702,704で実施されるにつれて増大し続ける。クリーニングサイクルカウンタの値が既定のクリーニングサイクルカウントC2に等しいとき、プロセスは、ステップ710に進み、ここで、抽出プロセスは、時間T3の間オフのままである。この時間の間、抽出システム302内に導入された洗浄剤は、ミネラル堆積物及び堆積した汚染要因物と反応してこれらをほぐすことができる。T3、T4、C2及びT5の値は、抽出システムコンポーネントを適度にクリーニングするのに十分な量及び時間の間、抽出システム302内に導入すると共にクリーニングプロセスが不必要に長くないようにするよう選択されるのが良い。或る特定の実施形態では、例えば、T3は、7秒であり、T4は、21秒であり、C2は、60に等しく、T5は、30分である。或る特定の実施形態では、自動クリーニングプロセスを1時間以内に完了させるのが良い。
【0044】
ステップ710から、プロセスは、ステップ712に進み、このステップにおいて、リザーバ304が空になるまで洗浄剤の残りを連続的に抽出する。クリーニングサイクルカウンタの値及び抽出サイクルカウンタの値をそれぞれ、ステップ714及びステップ716においてゼロにリセットし、ステップ718において、クリーン表示器を動作停止することによってクリーニングプロセスを完了させる。
【0045】
ステップ718のところでのクリーニングプロセスの完了に続き、未使用状態のフィルタ34をフィルタディップスティック32のフィルタケージ33内に配置するのが良く、次に、フィルタディップスティック32を飲料メーカー10内に再び取り付けるのが良い。
【0046】
本発明の特定の実施形態を図示すると共に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の他の変更例及び改造例を想到できることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、特許請求の記載において本発明の範囲に含まれるかかる全ての変更例及び改造例を包含するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料メーカーであって、
液体を受け入れるリザーバ、前記液体を加熱するヒータ、少なくとも所定回数の抽出サイクルの間、不純物を前記液体から濾過して除去するよう構成された消費可能なフィルタ、及び濾過された前記液体から抽出された飲料を受け入れる容器を有する抽出システムと、
前記飲料メーカーのクリーニングの必要性及びメンテナンスの必要性のうちの少なくとも一方を表示する表示器と、
プロセッサを有する制御回路とを有し、前記制御回路は、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、前記抽出サイクルカウンタの値が抽出サイクルの所定回数に等しいときに前記表示器を作動させるよう構成されている、飲料メーカー。
【請求項2】
前記容器は、取り外し可能なカラフェで構成される、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項3】
前記少なくとも1つのセンサは、ソリッドステートセンサで構成される、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項4】
前記少なくとも1つのセンサは、サーミスタで構成される、請求項3記載の飲料メーカー。
【請求項5】
前記少なくとも1つのセンサは、前記ヒータにおける温度を検出するよう位置決めされている、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項6】
前記制御回路と連絡状態にあるクリーンスイッチを有し、前記クリーンスイッチは、自動クリーニングプロセスを開始するよう作動可能である、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項7】
前記クリーン表示器は、前記クリーンスイッチと一体に形成されている、請求項6記載の飲料メーカー。
【請求項8】
前記制御回路は、
所定回数のサイクルの間、前記抽出システムを第1の所定の時間の間作動させて、前記リザーバ内に入れられている洗浄剤を前記飲料メーカー内に導入し、第2の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させ、
第3の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させ、
前記抽出システムを作動させて前記リザーバ内に入っている残りの量の前記洗浄剤を前記飲料メーカー中に通すよう構成されている、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項9】
飲料メーカーを作動させる方法であって、前記飲料メーカーは、飲料を抽出すべき液体を濾過するフィルタを有し、前記方法は、
少なくとも1つのセンサからの信号を受け取るステップを有し、前記信号は、前記飲料メーカーの抽出サイクルの終了を表し、
各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分するステップを有し、
前記抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに前記飲料メーカーのクリーン表示器を作動させるステップを有し、
前記クリーン表示器の作動に応答して前記飲料メーカーから前記フィルタを取り出すステップを有する、方法。
【請求項10】
前記飲料メーカーのクリーンスイッチの作動に応答して、所定回数のサイクルの間、第1の所定の時間の間、前記飲料メーカーの抽出システムを作動させて洗浄剤を飲料メーカー内に導入し、第2の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させるステップと、
第3の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止状態に維持するステップと、
前記抽出システムを作動させて残りの量の前記洗浄剤を前記飲料メーカー中に通すステップとを有する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記飲料メーカー中への前記残りの量の前記洗浄剤の通過に続き、未使用状態のフィルタを前記飲料メーカー内に取り付けるステップを有する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
飲料メーカーを制御する制御回路であって、前記制御回路は、
コンピュータにより読み取り可能な媒体と連絡状態にあるプロセッサを有し、前記コンピュータにより読み取り可能な媒体には命令が記憶されており、前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記命令により、前記プロセッサは、
抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、
各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、
前記抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに前記飲料メーカーのクリーン表示器を作動させる、制御回路。
【請求項13】
前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記命令により、前記プロセッサは、
前記飲料メーカーのクリーンスイッチの作動に応答して、所定回数のサイクルの間、第1の所定の時間の間、前記飲料メーカーの抽出システムを作動させて洗浄剤を飲料メーカー内に導入し、第2の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させ、
第3の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止状態に維持し、
前記抽出システムを作動させて残りの量の前記洗浄剤を前記飲料メーカー中に通す、請求項12記載の制御回路。
【請求項1】
飲料メーカーであって、
液体を受け入れるリザーバ、前記液体を加熱するヒータ、少なくとも所定回数の抽出サイクルの間、不純物を前記液体から濾過して除去するよう構成された消費可能なフィルタ、及び濾過された前記液体から抽出された飲料を受け入れる容器を有する抽出システムと、
前記飲料メーカーのクリーニングの必要性及びメンテナンスの必要性のうちの少なくとも一方を表示する表示器と、
プロセッサを有する制御回路とを有し、前記制御回路は、抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、前記抽出サイクルカウンタの値が抽出サイクルの所定回数に等しいときに前記表示器を作動させるよう構成されている、飲料メーカー。
【請求項2】
前記容器は、取り外し可能なカラフェで構成される、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項3】
前記少なくとも1つのセンサは、ソリッドステートセンサで構成される、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項4】
前記少なくとも1つのセンサは、サーミスタで構成される、請求項3記載の飲料メーカー。
【請求項5】
前記少なくとも1つのセンサは、前記ヒータにおける温度を検出するよう位置決めされている、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項6】
前記制御回路と連絡状態にあるクリーンスイッチを有し、前記クリーンスイッチは、自動クリーニングプロセスを開始するよう作動可能である、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項7】
前記クリーン表示器は、前記クリーンスイッチと一体に形成されている、請求項6記載の飲料メーカー。
【請求項8】
前記制御回路は、
所定回数のサイクルの間、前記抽出システムを第1の所定の時間の間作動させて、前記リザーバ内に入れられている洗浄剤を前記飲料メーカー内に導入し、第2の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させ、
第3の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させ、
前記抽出システムを作動させて前記リザーバ内に入っている残りの量の前記洗浄剤を前記飲料メーカー中に通すよう構成されている、請求項1記載の飲料メーカー。
【請求項9】
飲料メーカーを作動させる方法であって、前記飲料メーカーは、飲料を抽出すべき液体を濾過するフィルタを有し、前記方法は、
少なくとも1つのセンサからの信号を受け取るステップを有し、前記信号は、前記飲料メーカーの抽出サイクルの終了を表し、
各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分するステップを有し、
前記抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに前記飲料メーカーのクリーン表示器を作動させるステップを有し、
前記クリーン表示器の作動に応答して前記飲料メーカーから前記フィルタを取り出すステップを有する、方法。
【請求項10】
前記飲料メーカーのクリーンスイッチの作動に応答して、所定回数のサイクルの間、第1の所定の時間の間、前記飲料メーカーの抽出システムを作動させて洗浄剤を飲料メーカー内に導入し、第2の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させるステップと、
第3の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止状態に維持するステップと、
前記抽出システムを作動させて残りの量の前記洗浄剤を前記飲料メーカー中に通すステップとを有する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記飲料メーカー中への前記残りの量の前記洗浄剤の通過に続き、未使用状態のフィルタを前記飲料メーカー内に取り付けるステップを有する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
飲料メーカーを制御する制御回路であって、前記制御回路は、
コンピュータにより読み取り可能な媒体と連絡状態にあるプロセッサを有し、前記コンピュータにより読み取り可能な媒体には命令が記憶されており、前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記命令により、前記プロセッサは、
抽出サイクルの終了を表す少なくとも1つのセンサからの信号を受け取り、
各抽出サイクルの終了時に抽出サイクルカウンタを一カウントだけ増分し、
前記抽出サイクルカウンタの値が所定の抽出サイクルカウントに等しいときに前記飲料メーカーのクリーン表示器を作動させる、制御回路。
【請求項13】
前記命令が前記プロセッサによって実行されると、前記命令により、前記プロセッサは、
前記飲料メーカーのクリーンスイッチの作動に応答して、所定回数のサイクルの間、第1の所定の時間の間、前記飲料メーカーの抽出システムを作動させて洗浄剤を飲料メーカー内に導入し、第2の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止させ、
第3の所定の時間の間、前記抽出システムを作動停止状態に維持し、
前記抽出システムを作動させて残りの量の前記洗浄剤を前記飲料メーカー中に通す、請求項12記載の制御回路。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2012−520156(P2012−520156A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554246(P2011−554246)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/027207
【国際公開番号】WO2010/105208
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510258924)ウォルマート ストアーズ インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/027207
【国際公開番号】WO2010/105208
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510258924)ウォルマート ストアーズ インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]