説明

飲料調製用アクセサリ

本発明は、例えば、コーヒーメーカーでマグカップにコーヒーを分配しているとき、飲料調製機械とともに使用されるアクセサリに関する。飲料が容器内に分配されているとき、アクセサリは、容器を横切って置かれ、縁により両側で支持される。アクセサリには、飲料が注がれる飲料受け取り面が設けられる。該飲料受け取り面は、飲料が下方に向かって流れ、側面に隣接して容器内に配置され得る直立した部分にぶつかることを可能とする傾斜面を有する。このようにして、飲料は、円滑にアクセサリを伝って流れ、次に、容器の側面を伝って流れ落ちることができる。このことは、乱流を減少させ、それにより、コーヒーのクレマを保持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料調製の改善に関する。特に、本発明は、飲料調製、例えば、飲料原料の包装済みの容器を使用するもののような飲料調製機械を用いる飲料調製とともに使用するアクセサリ(an accessory)に関する。
【背景技術】
【0002】
コーヒーを作る方法は、何年にもわたって改良され、当業者は、最高のコーヒー飲料を作り出すように教育されてきた。最初のコーヒーメーカー(coffee machines)は、1800年代初期に開発され、自動エスプレッソ・マシン(an automatic espresso machine)は、1930年代に発明された。さらに、コーヒーを作るプロセスの自動化は、特に、この十年の間に大きな需要がある、エスプレッソやカプチーノ(cappuccino)のようなより専門的な飲み物を提供するコーヒー・ハウス/ショップ(coffee houses/ shops)の数において、急速な成長を引き起こしている。教育された専門職人により適切に操作され、保持され、良い品質を作り出さなければならない、エスプレッソやカプチーノのような飲み物を作ることができる非常に高価で複雑な機械を必要とするために、このようなタイプの飲料は、歴史的に見て、ぜいたく品と考えられてきた。コーヒー愛好家は、良質の機械及び良質のコーヒーを使用しているにも拘らず、エスプレッソが、修行の足りない職人によって台無しになり得ることに意見が一致する。しかしながら、このような傾向は、贅沢な最高の品質の飲料を求める消費者からの要求の増大を招いたばかりでなく、多種多様の専門的飲料への欲求および自宅にいながらにしてそのような飲料を作る能力を求める消費者からの要求の増大を招いた。
【0003】
意見が一致した技術的定義はないけれども、一般的に、ドリップ・コーヒー(drip coffee)に比べて、専門職人品質のエスプレッソは、より大量の溶解固形物と飲み物全体にわたって浮かんでいるきめ細かな油滴のせいで、よりドロッとした粘度を有することが理解される。専門職人品質のエスプレッソは、飲料の10〜30%を作り上げる、滑らかで、やはりドロッとした、黒味を帯びた赤茶色のクレマ(crema)を有する。該クレマは、小さな空気の泡と高圧、伝統的には、9〜10bar(×10Pa)で作り出されるコーヒーから抽出された油、蛋白質および糖類とからなる多相乳濁液(a polyphasic emulsion)である。より高い圧力は、コーヒーの濡れ速度(rate of coffee wetting)を増大させ、抽出を改善するばかりでなく、クレマの成長に関与する。
【0004】
目利きのエスプレッソ好きたちによれば、最適の温度より低温の水を用いて作られたエスプレッソには、酸味があり、この温度より高温の水を用いて作られたエスプレッソには、苦味があることが認識されている。最適の温度は、92℃〜96℃であることがクレームされている。エスプレッソの品質に影響を与えるその他の要因としては、焙煎とコーヒー豆の年齢、挽き具合の寸法、コーヒーを入れる前の粉の圧縮状態、および浸出時間(the brew time)が含まれる。「最も良い」エスプレッソは、煎じているプロセスにおけるこれらのキー(key)となる要素を調和させることにより達成される。
【0005】
家庭用のコーヒーメーカーもまた、最初のフィルター式機械が1960年代に発明されてから今まで大いに開発されてきた。そして、コーヒーメーカーは、多くの家庭において、今や、必要不可欠の台所用品である。これらの家庭用コーヒーメーカーは、専門家によるコーヒー・ハウスから得られ得る高品質のコーヒーに挑戦し、これに肩を並べる、すなわち、家庭において専門職人品質のコーヒーを提供するまでに開発されてきた。
【0006】
そのような機械は、別個に入れられた飲料を飲用容器に直接分配し、飲料原料の大量供給源からまたはポッド(pods)、詰め物(pads)またはカートリッジ(cartridges)のような飲料原料の別個のパッケージ(individual package)から飲料を抽出する。以下明細書においては、そのようなパッケージは、一般的な用語であるカートリッジという。そのようなカートリッジを使用する機械は、洗浄の必要性を排除し、使用者が飲料の選択をするために容易な方法を提供する。1つのタイプのそのようなカートリッジの例が特許文献1に記載されており、このタイプのカートリッジを用いて飲料を調製するコーヒーメーカーの例が特許文献2に記載されている。飲料は、水中で飲料原料を煎じる、混合する、溶かすまたは浮遊させることにより作られる。例えば、コーヒー飲料に関しては、加熱された水がカートリッジを貫通して押し出され、抽出された溶液を形成する。次に、この溶液は、出口ノズルを通って真下に置かれた容器へ送出される。そのような機械におけるカートリッジの使用は、便利さおよび作られた飲料の再現性のある品質のせいで、ますます好かれるようになった。
【0007】
上述したように、多くの努力がそのような機械により作られるコーヒーが最高の品質を持つことを保証するように方向付けられてきた。特に、特徴的なクレマを有する専門職人品質のエスプレッソが作り出されることを保証するために注意が払われてきた。上述した特許文献2には、コーヒーがカートリッジに設けられた細いオリフィスを通過し、小さな気泡をコーヒーに取り込ませ、それにより、クレマの形成を助けることが見える特別に設計されたカートリッジが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1440903号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1440644号明細書
【特許文献3】国際公開第2007/008067号パンフレット
【発明の概要】
【0009】
しかしながら、専門職人品質のエスプレッソの提供は、カートリッジからコーヒー飲料を調製する間にクレマを形成する必要があるばかりでなく、クレマのその後の保存を必要とする。このことは、機械を通過する飲料の流れに影響を与え得る乱流を最小限に抑えようとする先細になるおよび/または成形された通路を含む飲料機械の設計をもたらした。この流れにおける乱流がより大きな気泡の形成を引き起こすことが知られている。これらの大きな気泡は、望ましくない。なぜならば、より大きな気泡は、所望のクレマの粘度および質感(きめ)を提供しない。しかもなお悪いことに、より大きな気泡は、クレマの安定性不足をもたらし、所望の泡の消失をもたらす。
【0010】
特許文献3には、分配される飲料を受け取る受け取り室を含んでいる、コーヒー飲料を作る飲料調製機械が記載されている。飲料が受け取り室内に流れ込むとき、飲料が受け取り本体の上から注がれ、受け取り本体から溢れ出るように、受け取り室は、受け取り本体を含んでいる。このことは、泡の形成を抑制する。受け取り本体は、マッシュルーム形状をしており(mushroom-shaped)、内部に収容されている。したがって、洗浄のためのアクセス(access)を困難にする。それにもかかわらず、このような装置は、飲料が機械を通り過ぎるとき飲料の乱流を抑制することにより、分配される飲料の品質を維持しようと試みる。
【0011】
本発明は、最新の飲料調製機械により作り出される飲料を改善しようとするものであり、特に、そのような機械が専門職人品質のエスプレッソを提供することができることを保証しようとするものである。
【0012】
出願人は、これまでの努力が飲料調製機械のみを考慮し、飲料を送出する最終段階、すなわち、機械から飲用容器への飲料の移動について考慮してこなかったことを理解した。例えば、特許文献3の機械は、泡のない飲料がその流出開口から分配されること保証するためにどんなことでもしている。しかしながら、次に、飲料は、大きな気泡という関連した欠点を持つ乱流混合を引き起こす容器内へかなり大きく落下する。
【0013】
したがって、出願人は、飲料調製機械から該飲料調製機械の出力ノズルの真下に置かれた容器への飲料の送出を改善する簡単且つ安価な方法を提供しようとしてきた。
【0014】
その結果、本発明は、飲料調製とともに使用するアクセサリを提供する。該アクセサリは、飲料調製機械、例えば、コーヒーメーカーとともに使用するのに適しているかもしれない。アクセサリは、分配されている飲料、例えば、飲料調製機械により分配されている飲料を受け取るコップまたはマグカップ(a mug)のような容器の縁を横切って置かれ得るように、ある大きさに作られ、形成される。アクセサリは、容器の縁を横切って置かれたとき、アクセサリを支持する第1および第2の支持面を備えている。第1および第2の支持面は、水平状態、すなわち、通常使用中における水平を画定する。飲料受け取り面が第1および第2の支持面の間に延在する。飲料受け取り面は、中実体であり、第1および第2の支持面の水平状態に対し傾斜する面を提供する。飲料受け取り面は、例えば、飲料調製機械により分配されている飲料を受け取り、該飲料は、傾斜面を伝って流れ得る。傾斜面は、飲料受け取り面から延在し、リップ(a lip)に交わるアクセサリの実質的に直立した部分に交わるように延在する。リップは、第2の支持面を提供する。したがって、直立した部分が容器内へ下方に延びるとともに、リップは、容器の縁に置かれ得る。
【0015】
アクセサリは、傾斜面と容器の側部に隣接する直立した部分との間の連結部とともに直立した部分が容器の内側に当接するように配置され得る。このことは、開口部が容器の内壁のすぐ近くにある(すなわち、直立した部分の下方部分が容器に当接する)というようなことであるか、または隙間が開口部と容器の側壁との間に空けられているということである。例えば、直立した部分の上方部分は、容器に当接し、直立した部分は、それが容器内に下方に延びるとき隙間を作るようにある角度に置かれる。ディンプル(a dimple)のような突出部分が直立した部分に設けられ得ることは随意である。このことは、開口部や側壁の所望の距離間隔を提供し得る。直立した部分の正確な角度にかかわらず、そのような部分は、リップと飲料受け取り面とが使用時に容器上に安定して置かれていることができるのに十分な大きさと方向性を有している。したがって、直立した部分は、実質的に、第1および第2の支持面により画定される水平状態に対して直角の角度で延在し得るし、あるいは、直立した部分は、第1および第2の支持面により画定される水平状態に対して70〜85度の角度で延在していてもよい。そのような装置により、飲料は、アクセサリから容器の側部上に流れ得る。
【0016】
使用に際し、容器が飲料調製機械に設けられた台(a stand)上に置かれる。アクセサリは、容器の一方の側の縁上のリップとともに、容器の縁を横切って置かれ、アクセサリは、他方の側の縁により別の支持面において支持される。したがって、アクセサリは、容器を横切って延在し、飲料受け取り面が出口ノズルの真下に配置されるように配置される。飲料が分配されると、飲料は、容器の底までの全高さよりはむしろ、アクセサリまでの短い距離だけ落下する。飲料は、容器の底が作り出す面よりはむしろ傾斜している飲料受け取り面上に落下する。次に、飲料は、傾斜面を伝って流れ、容器の側部にぶつかる。次に、飲料は、容器の側部を伝って流れ、容器を満たす。飲料とアクセサリとの接触および次に続く飲料と容器との間の接触は、容器の底内への飲料のゆっくりとした流れを保証する。
【0017】
理解されるように、アクセサリの有効性にも拘らず、アクセサリは非常に簡単な形状を成している。このことは、アクセサリが、操作したり、使用したりするのに十分に容易であることを保証し、また、アクセサリは、掃除をするのに容易であることを保証する。例えば、アクセサリが飲料調製機械から分離すると、該アセンブリは、手でまたは自動皿洗い機で適宜洗われる。さらに、アクセサリの単純さは、それが低コストで製造されることが容易であることを意味する。
【0018】
加えて、アクセサリの有用性およびその利点は、単に飲料調製機械とともに使用することよりもはるかに幅広い適用性を有する。容易に理解されるように、アクセサリは、飲料が容器内に注ぎ込まれるはずである場合および泡または気泡の管理が必要とされる場合に使用され得る。泡は、飲料が容器内に注ぎ込まれるときに作り出され得るか、あるいは、注ぐ前に作り出されてもよい。結果として、アクセサリは、泡の所望の品質を作り出すのに貢献するか、または、泡の所望の品質を保持しまたは向上させるのに貢献する。例えば、アクセサリは、ビール、ラガー(lager)などをグラスまたはピッチャー(pitcher)に注ぎ込むときに使用され得る。このことは、黒ビールのようなビールを缶または壜から注ぐとき、家庭における消費者にとって利点である。このような場合に作られた泡(head)は、飲料がパブやバーにおいて取り出されるときに作られる泡より劣っていることはよく知られている。炭酸飲料を缶または壜のような容器から注ぐことにも利点を与え得る。
【0019】
開口部が飲料受け取り面と直立した部分との連結部またはその近傍に設けられていることが好ましい。飲料は、そのような開口部を通って流れ、容器の内部に流れ込む。開口部は、直立した部分、飲料受け取り面、または両方を貫通して延在し得る。開口部は、かなり大きい寸法を受け入れ得る。例えば、開口部は、25〜100mm、25〜75mm、40〜60mm、または、75〜90mmの断面積を有し得る。85mmおよび46mmの断面積がうまくいくことが分かった。
【0020】
アクセサリは、多くの外形および形状を受け入れ得る。予定された装置において、アクセサリは、細長く、リップを形成するように延在する直立した部分に交わる、へらに類似した長い本体を有する。そのようなアクセサリは、材料の単一片から作られ得る。すなわち、材料は、2つの折り目に沿って曲げられ、直立した部分およびリップを形成する。したがって、該リップは、容器の縁上に置かれ得るとともに、直立した部分は、容器の内側に沿う。飲料受け取り面は、その下側が縁の他方の側に第1の支持面を提供するように、容器を横切って後方に上方に向かって延在するだろう。飲料は、それが直立した部分にぶつかる飲料受け取り面の長さを伝って流れ得る。直立した部分は、それが両側を流れ、容器の内側に沿って流れ落ちるように、飲料の経路を塞ぐ。直立した部分は、飲料を側部に案内することを助けるように形成され得る。例えば、直立した部分は、傾斜面を伝って流れる飲料に凸面を提供しても良い。
【0021】
飲料が開口部を通り抜け、容器の内側に流れる、飲料受け取り面と直立した部分との連結部またはその近傍に、該開口部が設けられることは随意である。また、飲料受け取り面は、傾斜面を伝う飲料の流れを案内し、飲料受け取り傾斜面の端を越える飲料の流れを減少させるように形成され得る。例えば、飲料受け取り面は、飲料を面の中心に向かって案内するように凹面にされ得る。
【0022】
別の装置は、それが容器の頂部を覆い得るように円盤状である。この場合、1以上の開口部が傾斜面と直立した部分との連結部にまたはその近傍に設けられ、飲料が容器の内側を流れることを可能にし得る。円盤状アクセサリは、縁上に置かれる多数のリップまたはアクセサリの周囲を囲むように延在する単一の縁部により容器の縁上に支持され得る。単一の縁部は、第1および第2の支持面の両方を提供する。すなわち、第1および第2の支持面は、連続する表面の一部であり得る。
【0023】
飲料受け取り面の大きさは変化し得る。細長いアクセサリを備える上述した装置においては、飲料受け取り面は、その下側に第1の支持面を提供するように延在する。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はない。一般的に、飲料受け取り面は、第1の支持面と第2の支持面との間の方向に延在してさえいればよいが、第1および第2の両方の支持面の手前で終わり得る。
【0024】
意図されている装置は、それらの間に傾斜する飲料受け取り面が延在する一対の異なる長さの直立した部分とともに、第1および第2の2つの支持面を提供するリップを含む。別の意図されている装置においては、両側に延在する傾斜面を有する中心頂点を提供するステップが含まれる。細長いアクセサリにおいては、このことは、それぞれの直立した部分とリップに交わるように、両方が頂点から下方に向かって延在する一対の傾斜面を提供する、中心の逆V形状を理解してもよい。円盤状のアクセサリにおいては、中心部分は、取り囲んでいる直立した部分とリップに交わる逆円錐形を備え得る。
【0025】
本発明は、また、コーヒーメーカーまたはその他の飲料調製機械のような飲料を分配する手段、飲料を受け取る飲用容器およびアクセサリを備える飲料を分配する装置にある。容器は、飲料が受け取られる開口を画定する縁を持つ1以上の側壁を有する。アクセサリは、縁により支持されるように、また、アクセサリが容器の一方の側から他方の側まで延在するように、容器上に配置される。アクセサリは、下方に向かって傾斜し、容器の側壁においてまたはその近傍において終わる、飲料を分配する手段により分配される飲料を受け取る傾斜面を提供する。
【0026】
飲料を分配する手段は、水差し、ピッチャー、缶、ジャー(a jar)、壜、カートン(a carton)、プラスチック製容器(a sachet)、カフェティエール(cafetiere)などのような飲料を保持する容器である。あるいは、飲料を分配する手段は、生ビールなどを分配するビール用ポンプまたはソーダ水設備(a soda fountain)のような飲料取り出し容器であっても良い。さらに、飲料を分配する手段は、コーヒーメーカーのような飲料調製機械であってもよい。飲料調製機械は、飲料カートリッジを収容するように構成され得る。飲料調製機械は、飲料が分配される出口および該出口の真下に台を有し得る。容器は、アクセサリの傾斜面が出口のちょうど真下にあるように、出口の真下の台上に支持され得る。アクセサリは、これまでに記載されたいずれかのアクセサリに対応し得る。
【0027】
本発明は、また、コーヒーメーカーやその他の飲料調製機械のような飲料を分配する手段、飲用容器およびアクセサリを用いて飲料を調製する方法にある。該方法は、アクセサリが容器の縁を横切って延在し、飲料を受け取る傾斜面であって、飲用容器の内壁に向かって傾斜する傾斜面をアクセサリが提供するように、飲用容器上にアクセサリを置くステップを備えている。アクセサリは、飲用容器が台上に置かれる前、後またはそのときに飲用容器上に置かれてもよい。次に、飲料を分配する手段は、飲料がアクセサリの上に落ち、傾斜面を伝って流れ、次に飲用容器の内壁を伝って流れるように、飲料を分配する。
【0028】
上述したように、飲料を分配する手段は、飲料を保持する容器(例えば、水差し、ピッチャー、缶、ジャー、壜、カートン、プラスチック製容器、カフェティエールなど)、飲料取り出し容器(例えば、生ビールなどを分配するビール用ポンプまたはソーダ水設備)または飲料調製機械(例えば、コーヒーメーカー)である。飲料調製機械が用いられる場合、方法は、飲料出口の真下に飲料調製機械により設けられている台上に飲用容器を置くステップおよび飲用調製機械に飲料を調製させ、飲料出口を通って分配させるステップを備えている。アクセサリは、アクセサリは、これまでに記載されたいずれかのアクセサリに対応し得る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】従来の飲料調製機械の正面斜視図である。
【図2】カートリッジがどのように挿入されているかを示す図1の機械の正面斜視図である。
【図3】明確にするためにいくつかの部品が省略された図1の機械の背面図である。
【図4】容器および本発明の第1の実施形態に係るアクセサリをさらに含む図1に対応する正面斜視図である。
【図5】図4のアクセサリがどのように使用され得るかを示す配置図である。
【図6】図4のアクセサリの平面図である。
【図7】図4のアクセサリの長手方向断面図である。
【図8】容器上の所定の位置にある本発明の第2の実施形態に係るアクセサリの斜視図である。
【図9】図8のアクセサリの平面図である。
【図10】図8のアクセサリの長手方向断面図である。
【図11】容器上の所定の位置にある本発明の第3の実施形態に係るアクセサリの斜視図である。
【図12】図11のアクセサリの平面図である。
【図13】図11のアクセサリの直径に沿った断面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るアクセサリの斜視図である。
【図15】図14のアクセサリの別の斜視図である。
【図16】図14のアクセサリの側面図である。
【図17】本発明の第5の実施形態に係るアクセサリの斜視図である。
【図18】図17のアクセサリの別の斜視図である。
【図19】図17のアクセサリの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の好ましい実施形態が、ほんの一例として、添付されている図面を参照して説明される。
【0031】
上記の内容から明らかなように、本発明は、飲料調製の全ての方法で一般的な応用を経験する。アクセサリは、カートン、壜、缶などのような容器から飲料を注ぐと同時に用いられ、または、飲料が飲料調製機械から分配されるときに用いられ得る。本発明は、コーヒーメーカーに用いられるとき、特に利点を提供する。上述したように、それは、家庭用カートリッジ式コーヒーメーカーとともに使用するのに特によく適している。なぜならば、本発明は、最低限の求められる専門知識および複雑/高価な機器を用いて、家庭内環境の中で消費者が専門職人品質のコーヒーを調製することを可能にするという一般目標に合致するからである。
【0032】
その結果として、本発明は、添付図面の図1〜3に示される既知の飲料調製機械10を参照して説明される。しかしながら、本発明は、幅広い飲料調製における応用および上述したように、ポッド、パッド、硬いまたは半硬質のカートリッジを含む幅広いカートリッジを使用することができる機械を含む幅広い飲料調製機械での使用における応用を見出すことが理解されるだろう。
【0033】
図1〜3の飲料調製機械10は、通常、タンク12、温水器14、ポンプ16、制御プロセッサ(不図示)、ユーザー・インターフェース18およびカートリッジ50を収容するカートリッジ・ヘッド20を備えている。飲料調製機械10の前方は、飲料で満たされるように飲用容器を支持するコップ台24を含む分配ステーション22を有する。
【0034】
タンク12は、タンク12を水またはそのほかの液体で満たす入り口を有する。水は、コーヒーのような飲料を調製するのに使用される最も普通の液体である可能性が高いけれども、機械10は、また、カートリッジ50内に入っている飲料原料と混合するために、ミルク、乳調製品のようなその他の液体を取り扱うことができる。本明細書において水への言及は、また、飲料を調製するのに使用されるいかなる液体をも含むようになされるべきである。タンク12は、また、ポンプ16に連通する、タンク12の下端部に向かって設けられた出口を含んでいる。ポンプ16は、タンク12と温水器14との間で動作可能に連結され、制御プロセッサにより制御される。温水器14は、水用ポンプ16から受け取られた水を、約20℃の開始温度から約85℃の規準動作温度まで1分足らずで加熱することができる。温水器14から出た水は、適切な送出システムを介してカートリッジ・ヘッド20に供給される。カートリッジ・ヘッド20は、通常、使用中、飲料カートリッジ50を保持するカートリッジ保持器26およびカートリッジ認識手段28を備えている。カートリッジ・ヘッド20は、さらに、飲料カートリッジ50において、カートリッジ50に入る温水用入口とカートリッジ50を出る調製飲料用出口を形成する入口、出口用穴あけ器30(図では、出口用穴あけ器のみが示されている。)を備えている。出口は、調製飲料がコップ台24上に置かれた容器80内に流れ落ちるノズルの形状であってもよい。
【0035】
コーヒーなどを入れるサイクル(the brew cycle)の制御は、処理モジュールおよび記憶装置を備える、飲料調製機械10の制御プロセッサにより達成される。制御プロセッサは、温水器14、ポンプ16、使用者用インターフェース18およびそのほかの構成要素に動作可能なように連結され、それらの動作を制御する。機械10の動作挙動は、例えば、特許文献2に開示されるように、制御プロセッサに組み込まれているソフトウェアにより決定される。短時間で、カートリッジ認識手段28は、機械10がカートリッジ保持器26内に挿入された飲料カートリッジ50の型式を認識し、したがって1以上の動作パラメーターを調整することを可能とする。動作パラメーターの変数は、記憶装置内に格納される。
【0036】
飲料を調製するために、使用者は、コップのような飲用容器をコップ台24上に置き、図2に最もよく示されているように、カートリッジ50をカートリッジ保持器26内に挿入する。閉じられる間に、入口、出口用穴あけ器30は、カートリッジ50に穴を開ける。飲料の調製は、続いて、使用者が機械10の前方にある使用者用インターフェース18の一部として設けられている開始/停止ボタン32を動作させることにより開始する。使用者用インターフェース18は、また、多くの状態表示器14を備え得る。カートリッジ認識手段28は、挿入される飲料カートリッジ50の型式を認識し、制御プロセッサが飲料カートリッジ50のその型式に対応する動作パラメーターに従って分配サイクルを実行する。カートリッジ50は、空気入口および適切に配置された/適切な大きさの導管のような、所望の泡を発生する手段を備え得る。調製された飲料は、カートリッジ50から出口36を通って分配される。飲料は、カートリッジ50に対し出口として提供されたノズルからそのまま分配されてもよいし、あるいは、カートリッジ50の出口に流体連通した状態にある、機械10により提供されるノズルを介して間接的に分配されてもよい。いったん飲料が分配されてしまうと、カートリッジ保持器26は、もう一度開けられ、使用されたカートリッジ50が取り除かれる。
【0037】
従来、容器80は、飲料調製機械10により分配される飲料が出口36から容器80内に単に落ちるように、出口36の真下であってコップ台24上に置かれる。図4は、コップ台24上の適切な位置にある容器80を示し、また、機械10により分配される飲料の品質を維持するのに役立つように使用され得るアクセサリ100を示す。
【0038】
図5から明確に理解されるように、アクセサリ100は、長いシャフト(a long shaft)102を備え、一端部に一段高いリップ104を有する。一段高いリップ104から遠く離れたシャフト102の端部には、ハンドル(a handle)106が設けられる。アクセサリ100の両端部は、四角形および/または傾斜した角部を有する実施形態が予想されるけれども、本実施形態では丸みを帯びている。シャフト102は、平坦であってもよいし、湾曲していても良い。例えば、シャフト102は、その長手方向の軸の周りに湾曲していても良い。一段高いリップ106は、一段高いリップ104をシャフト102に連結する直立した部分108から延在する。直立した部分108は、容器80の内壁84の代表的な曲線に追随するように湾曲している。あるいは、直立した部分108は、平坦であってもよい。開口部110が、シャフト102と直立した部分108との連結部においてアクセサリ100に設けられている。それにより、開口部110は、シャフト102の一部および直立した部分108の一部を横切って延在する。あるいは、開口部110は、シャフト102だけ、または、直立した部分108だけを横切って延在してもよい。開口部110は、いかなる形状であってもよいし、中心にまたは側部の方に配置されてもよい。1以上の開口部110が設けられてもよい。
【0039】
アクセサリ100は、適切な材料から作られ得る。例えば、プラスチック、木材、金属、およびセラミックが全て予想される。さらに、アクセサリ100は、食べられる材料から作られても良いし、食べられる材料で被覆されていても良い。例えば、アクセサリ100は、チョコレートから作られていても良いし、あるいは、チョコレート塗膜または乾燥したウイスキー塗膜が設けられていてもよい。食べられる材料が用いられる場合、温かい飲料は、飲料内に材料を融解させ、または飲料内に材料を溶融させ、それにより、飲料に風味を与える。製造方法は、選択された材料に最もふさわしいように選択され、例えば、プラスチック材料の射出成形または金属薄板のプレス加工が選択され得る。
【0040】
使用に際し、アクセサリ100は、容器80の縁82が一方の側の隆起したリップ104を支持し、また、他方の側のハンドル106を支持するように、容器80を横切って置かれる。アクセサリ100は、直立した部分108が容器80の内壁84の近くにあるがそれから若干間隔をおいて配置されるように、また、シャフト102が容器80の中心を横切って延在するように、配置されることが理想的である。このことは、アクセサリ100が飲料調製装置10の出口36の真下にあることを保証するためである。矢印150により示されるように、出口36から分配された飲料は、アクセサリ100のシャフト102上に落下する。飲料は、次に、矢印152で示されるように、シャフト102を伝って流れ、直立した部分108にぶつかるだろう。続いて、飲料は、開口部110を貫通して流れ、矢印154で示されるように、容器80の内壁84を伝って流れ落ち、容器80を満たすだろう。
【0041】
上述したように、シャフト102は、飲料が凹状の表面上に受け取られ。それを伝って流れ落ちるように湾曲していても良い。その長さの周囲でシャフト102を凹状にすることは、シャフト102の端から離して飲料を案内し、中心に配置された開口部110に向かって飲料を案内する。開口部110の周囲に湾曲した表面を有することは、また、飲料が全て容器80内に流出するように、飲料を開口部に案内することを助ける。シャフト102の端を越えて流れる飲料は、コアンダ効果(the Coanda effect)により、シャフト102の下面を伝って流れる傾向があるので、平坦なシャフト102もまた可能である。飲料は、次に、シャフト102の下面に沿って流れ続け、容器80の内壁84に運ばれ、それから容器80内に流れ落ちるだろう。
【0042】
開口部110の大きさは、容器80内への飲料の許容流量を提供するように選択され、飲料調製機械10から分配されている飲料の流量を補完するように選択され得る。10−100mmの範囲の断面積が有効であると考えられるとともに、46mmおよび85mmが2つの良好な選択を示す。しかしながら、開口部110の大きさ、要するに開口部110の存在は、飲料がシャフト102と直立した部分108との連結部においてたまりを作る傾向があり、続いて、端を越えて流れ、アクセサリ100の両側から容器80の内壁84を伝わって流れるので、決定的なものではない。
【0043】
理解されるように、アクセサリ100の使用は、飲料が出口36から分配されるときに落下する高さを減少させる。アクセサリ100がない場合、飲料は、容器80の底までの全高さを落下する。この場合、乱流混合が飲料の品質に悪影響を与える(例えば、所望のクレマを破壊する。)結果をもたらすだろう。アクセサリ100は、傾斜した表面への非常に衰えた滴下が生じるので、乱流混合を減少させる。シャフト102により提供される傾斜した表面は、その表面に沿う飲料のなだらかな流れを促進する。次に、アクセサリ100の形状は、シャフト102から容器の内壁84への円滑な移動を保証する。この場合、飲料は、容器80の底へ内壁84を伝って流れ落ち得る。
【0044】
上述したように、アクセサリ100は、多くの輪郭や形をとり得る。図8〜19に可能である多くの実施形態のうちの4つが示される。
【0045】
図8〜10は、第2の実施形態のアクセサリ200を示す。アクセサリ200は、通常、W型形状をしており、図4〜7のアクセサリ100の両端が同じ形のものであると考えられる。アクセサリ200は、中央に頂点212を形成するように、その中間点において折り返されているシャフト202を備えている。したがって、シャフト202は、頂点212の両側から下方に向かって延在し、直立した部分208aおよび208bそれぞれに交わる。一段高いリップ204aおよび204bそれぞれは、直立した部分208aおよび208bから延在する。開口部210aおよび210bは、シャフト202と直立した部分208a及び208bとの連結部に設けられている。
【0046】
使用に際し、アクセサリ200は、一対の一段高いリップ204aおよび204bが容器80の縁82の反対側にあるように、容器200の上に置かれる。直立した部分208a及び208bは、容器80の内壁84の反対側に当接していることが理想的である。一段高いリップ204a及び204bは、(図4〜7のアクセサリ100の一段高いリップ204と比較して)長く作られ、アクセサリ200が広範囲の大きさの容器80と一緒に使用されることを可能とする。飲料調製機械10の出口36から分配される飲料は、矢印250で示されるように、アクセサリ200の頂点212上に落下する。次に、飲料は、矢印252で示されるように、開口部210aおよび210bに向かって両方向にシャフト202を伝って流れ得る。続いて、飲料は、開口部210aおよび210bを通り抜け、容器80の内壁84を伝って流れ落ちる。
【0047】
第3の実施形態であるアクセサリ300が図11〜13に示される。図4〜10の細長いアクセサリ100および200よりはむしろ、アクセサリ300は、円盤状であり、容器80を覆っている。環状のリップ304がアクセサリ300の周囲を囲んで延在し、直立した壁308は、リップ304から垂れ下がり、円錐体302の基部に交わっている。開口部310は、直立した部分と円錐体302との連結部の近くに配置されている。開口部310の数および大きさは、お好みで選択され得る。円錐体302は、その頂点312が中心にあるように形成される。
【0048】
使用に際し、アクセサリ300は、環状リップ304が容器80の縁82に止まり、飲料調製機械10の出口36の真下に頂点312があるように、容器80の頂部上に置かれる。出口36から分配される飲料は、矢印350で示されるように、円錐体302上に落下する。次に、飲料は、矢印352で示されるように、全ての方向に円錐体302を伝って流れ、直立した壁308にぶつかるだろう。続いて、飲料は、矢印354で示されるように、開口部310を通って流れ、容器80の内壁84に沿って流れ落ちるだろう。
【0049】
円盤状のアクセサリ300の形状に対し多くの変更がなされ得る。例えば、連続したリップ304を有するよりはむしろ、多くの不連続なリップがアクセサリ300の周囲を囲んで設けられてもよい。例えば、所要の支持をするように、3または4の等間隔に配置されたリップが設けられてもよい。また、大きな中実の円錐体302に代えて、中心頂点312から放射状に広がるスポークが見える、スポークが取り付けられた設計が使用されてもよい。中心頂点312に代るものとして、円盤状のアクセサリ300は、一方の側から他方の側へ傾斜を有していてもよい。1以上の開口部は、傾斜が直立した壁に交わる最も低い点に置かれてもよい。
【0050】
図14〜16には、さらに別の実施形態であるアクセサリ400が示されている。アクセサリは、細長く、シャフト402および一段高いリップ404を有する。シャフト402は、飲料を主としてその長さに沿ってシャフト402と直立した部分408との連結部へ案内するように皿型にへこんでいる。開口部410が主としてこの連結部に設けられている。開口部410は、直立した部分408上方へ、且つシャフト402に沿って後方に両方に延在している。
【0051】
アクセサリ400は、シャフト402の端部をハンドル406として用い、また、一段高いリップ404に設けられている大きな窪みを用いて取り扱われる。使用者がしっかりとつかむのに楽な部分を提供することに加えて、リップ404の凹形の下面は、容器80上にアクセサリ400を配置するのに役立つ。直立した部分408の角度および長さは、容器側壁82の断面とともに図16に示されるように、容器80の内壁84からの典型的な所望の分離を提供するように選択される。開口部410と容器80の内壁84との間の小さな隙間の提供は、作り出されるクレマの品質を改善するために見出された。
【0052】
さらに別の実施形態のアクセサリ500が図17〜19に示される。アクセサリ500は、細長く、シャフト502、直立した部部分508および一段高いリップ504を有する。リップ504は、大きな凹形の窪みが設けられている、図14〜17のアクセサリ400のリップに類似している。アクセサリ500は、細長い設計、すなわち、シャフト502の端を取り囲む直立した縁部520が有効に含まれている特徴を含んでいることを示している。縁部520は、飲料がシャフト502の端を越えてこぼれることを防止する一方、シャフト502に設けられた凹みは、主にシャフト502を伝って流れるように飲料を案内する。比較的大きな開口部510が直立した部分508に設けられている。大きな開口部508は、特定の応用において、改善されたクレマを提供するように見出された。上述したように、開口部510は、また、シャフト502に沿って後方に延在していても良いし、あるいは、シャフト502にちょっとだけ沿って延在していてもよい。
【0053】
別のアクセサリ100とともに使用され得るというさらなる特徴が図17〜19に示されている。これは、直立した部分508から容器側に突出する凸状ディンプル(the convex dimple)512である。このディンプル512は、それが容器壁84の内側に対し当接する時、開口部510と内壁84との間の所望の隙間が生じるように、凸部を作り出す大きさに作られる。ディンプルが示されるけれども、その他の突出形状が可能であることはもちろんである。
【0054】
エスプレッソコーヒーの調製が図1〜3示されるような飲料調製機械10を用いるとともに上述したようなアクセサリの使用は、作り出されるクレマの品質を改善することを見出した。特に、クレマは、より小さく、よりぎっしり詰まった泡からなることが見出された。さらに、クレマの色および均一性に改善が見られる。
【0055】
当業者により理解されるように、上述したアクセサリに対し、本発明の範囲を逸脱することなく、添付されているクレームにより規定されるように、多くの改良がなされ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分配される飲料を受け取る容器の縁を横切ってアクセサリを置くことにより飲料調製とともに使用されるアクセサリであって、
容器の縁を横切って置かれるときアクセサリを支持する第1および第2の支持面であって、水平状態を画定する第1および第2の支持面、および
前記第1および第2の支持面の間に延在し、前記水平状態に対する傾斜面を提供する飲料受け取り面であって、前記傾斜面は、前記飲料受け取り面から延在し、リップに交わる直立した部分に交わるように延在し、前記リップは、前記第2の支持面を提供する、飲料受け取り面、
を備えていることを特徴とするアクセサリ。
【請求項2】
前記直立した部分は、前記第1および第2の支持面により画定される前記水平状態に対して実質的に直角に延在することを特徴とする請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項3】
前記直立した部分は、前記第1および第2の支持面により画定される前記水平状態に対して70〜85度の角度で延在することを特徴とする請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項4】
前記直立した部分は、前記リップの下で外側に向かって突出する突出部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項5】
開口部が前記飲料受け取り面と前記直立した部分との連結部に、またはその近傍に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項6】
前記開口部は、前記飲料受け取り面および前記直立した部分を通って延在することを特徴とする請求項5に記載のアクセサリ。
【請求項7】
前記飲料受け取り面は、その幅方向にわたって湾曲し、凹形状の飲料受け取り面を形成していることを特徴とする請求項5に記載のアクセサリ。
【請求項8】
縁部が、前記飲料受け取り面の端から上方に向かって突出していることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項9】
前記直立した部分は、前記飲料受け取り面が傾斜し、凹形状の壁に交わるように、前記第1および第2の支持面により画定される前記水平状態に対し直角に延在する軸の周りに湾曲することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項10】
飲料を分配する手段、飲用容器およびアクセサリを備える飲料を分配する装置であって、
容器は、飲料が収容される開口を画定する縁を有する1以上の側壁を有し、
アクセサリは、該アクセサリが前記容器の一方の側から前記容器の他方の側へ延在するとともに、前記縁により支持されるように、また、下方に向かって傾斜し、容器の側壁でまたはその近傍で終わる、飲料を分配する手段により分配される飲料を受け取る傾斜面を前記アクセサリが提供するように、容器上に配置されることを特徴とする装置。
【請求項11】
前記傾斜面は、前記容器の前記縁上に載っているリップに交わるように延在する、前記アクセサリの前記直立した部分に交わるように傾斜し、
前記傾斜面と前記直立した部分との連結部は、前記容器の前記側壁の近傍に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記アクセサリは、前記傾斜面と前記直立した部分との連結部に、またはその近傍に、開口部を備えていることを特徴とする請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記開口部は、前記傾斜面および前記直立した部分を通って延在していることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記開口部は、前記傾斜面の凹形状部分内に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記直立した部分は、前記容器の湾曲を補完するように湾曲していることを特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
飲料を分配する前記手段は、飲料が分配される出口および該出口の下の台を備え、容器は、前記出口の下の台上に支持され、前記アクセサリは、前記傾斜面が前記出口の真下にあるように配置される飲料調製機械であることを特徴とする請求項10ないし15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
飲料を分配する手段、飲用容器およびアクセサリを用いて飲料を調製する方法であって、
前記アクセサリが前記容器の縁を横切って延在し、前記飲料を受け取る傾斜面であって、前記飲用容器の内壁に向かって傾斜している前記傾斜面を提供するように、前記飲用容器上に前記アクセサリを置くステップ、
前記飲料が、前記アクセサリの前記傾斜面により受け取られ、該傾斜面を伝って流れ、続いて飲用容器の内壁を伝って曲がれ落ちるように、飲料を分配する前記手段に飲料を分配させるステップ、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項18】
前記アクセサリの一段高いリップが前記飲用容器の縁上に着座するように、前記アクセサリを前記飲用容器上に置くステップを備え、前記アクセサリは、前記傾斜面を前記一段高いリップに連結する直立した部分を備えていることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記飲料が前記アクセサリの前記傾斜面を伝って流れ、前記傾斜面と前記直立した部分との連結部に、またはその近傍に設けられた開口部を通って流れるように、飲料を分配する前記手段に前記飲料を分配させるステップを備えていることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
飲料を分配する前記手段は、飲料調製機械であり、
飲料出口の下の、飲料調製機械に設けられた台上に前記飲用容器を置き、前記飲料調製機械に飲料を調製させ、前記飲料が前記アクセサリの前記傾斜面上に落下し、該傾斜面を伝って流れ、続いて前記飲用容器の前記内壁を伝って流れ落ちるように、前記飲料出口から飲料を分配させるステップをさらに備えていることを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記飲料調製機械は、泡を発生させる手段を有する飲料カートリッジを収容するように構成され、
泡を発生させる手段を有する前記カートリッジを前記飲料調製機械に挿入し、前記泡を発生させる手段を有する前記カートリッジを用いて前記飲料調製機械に前記飲料を調製させ、それにより、飲料調製機械により分配され、前記アクセサリにより受け取られる、泡を有する飲料の流れを提供させるステップをさらに備え、
前記アクセサリの前記傾斜面を伝って流れ、前記飲用容器の前記内壁を伝って流れ落ちる前記飲料の流れの制御が、前記飲料に泡を作ることを制御することを特徴とする請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2013−510669(P2013−510669A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538971(P2012−538971)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/056343
【国際公開番号】WO2011/060137
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(501175214)クラフト・フーヅ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・インコーポレイテッド (56)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS R & D, INC.
【Fターム(参考)】