説明

飲食物の風味増強方法

【課題】 コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品、ミルクフレーバーのうち少なくとも1つを含有する飲食物において、コーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味(乳風味)を増強することにより、良好な風味を持った飲食物を提供する。
【解決手段】 甘味の立ちおよびキレが遅い甘味質を有する糖アルコールである、固形分中の糖組成において5糖類以上が40重量%以上の低糖化還元水飴を添加することで、コーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味(乳風味)を増強する。これによりコーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味(乳風味)を増強し、良好な風味を持った飲食物を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低糖化還元水飴の添加により、コーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味(乳風味)を増強することを特徴とする、飲食物の風味増強方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
菓子や飲料、加工食品などの風味をアップさせるために、様々なフレーバー(香料)が配合されるが、近年、消費者の間に食品添加物や香料について無添加を求める風潮が広がりつつあるため、フレーバーを使わない、あるいはフレーバーの添加量を減らした商品が求められている。フレーバーを使わず風味をアップさせる方法として、特許文献1〜2のようにコーヒーや紅茶の抽出工程を改善する方法、特許文献3〜5のように各種食品添加物や食品素材を添加することにより風味を改善する方法などが提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平7−313063号公報
【特許文献2】特開2004−41237号公報
【特許文献3】国際公開00/24273号公報
【特許文献4】特開2006−191826号公報
【特許文献5】特開2005−21047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1はコーヒー抽出液を活性炭処理する方法であるが、工程が煩雑になるといった問題点があった。特許文献2は紅茶などを2軸エクストルーダーなどを用いて粉砕と同時に低温抽出を行う方法であるが、特殊な装置が必要であり温度制御も難しいという問題点があった。特許文献3はスクラロースを添加することで茶風味や乳風味を増強する方法であるが、スクラロースは高甘味度甘味料であり飲食物に添加すると強い甘味が付与されてしまうため、低甘味が求められる飲食物には使用するのが難しいという問題点があった。特許文献4は焙煎大麦抽出物を添加することにより乳風味を増強する方法であるが、焙煎大麦を含水エタノールで抽出するため、飲食物に添加した場合にエタノールが残存する可能性があるという問題点があった。特許文献5は玄米粉末を添加することにより、乳風味を増強する方法であるが、添加量によっては澱粉臭を感じてしまうという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品、ミルクフレーバーのうち少なくとも1つを含有する飲食物において、固形分あたりの糖組成が、5糖類以上が40重量%以上である低糖化還元水飴を添加することにより、コーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味を増強することを特徴とする、飲食物の風味増強方法に関する。特に、固形分あたりの糖組成が、5糖類以上が40重量%以上且つ7糖類以上が35重量%以下である低糖化還元水飴を添加することにより、コーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味を増強することを特徴とする、飲食物の風味増強方法に関する。さらに、飲食物100重量部に対し、前記低糖化還元水飴を固形分換算で0.2〜10重量部添加することにより、コーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味を増強することを特徴とする、飲食物の風味増強方法に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品、ミルクフレーバーのうち少なくとも1つを含有する飲食物に、低糖化還元水飴が添加されていることを特徴とし、これによってコーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味を増強し、良好な風味を持った飲食物を提供できる。また、風味を増強することにより、フレーバーの添加量を減らす(あるいは添加しない)ことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
還元水飴は糖アルコールの一種で、デンプンを酸や酵素等を用いて加水分解して得られた水飴を水素添加して製造するのが一般的である。デンプンをDE40以下の低糖化水飴まで分解し水素添加したものを低糖化還元水飴と呼ぶことが多い。
【0008】
低糖化還元水飴は甘味のキレが遅く後引きがあるが、この特有の甘味質により後味が重要なコーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味を増強できる。甘味の後引きによりコーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味が増強されるため、甘味のキレが速くなるほどコーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味増強効果は小さくなる。また、低糖化還元水飴は甘味度(甘味の強さ)が低い(砂糖の1〜3割程度)ため、飲食物への添加量が多くなった場合でも糖質の甘味を感じにくい。
【0009】
本発明における還元水飴は、前記の一般的な製造方法以外にどのような方法で調製しても良い。例として、別に調製した2種類以上の水飴や糖類を混合した混合物を水素添加したものでも良く、また、別に調製した2種類以上の糖アルコールや還元水飴を混合したものでも良い。さらには、調製した水飴をクロマト分離等で分画したものを水素添加したものでも良く、また、調製した還元水飴を、クロマト分離等で分画したものでも良い。また、本発明に使用する低糖化還元水飴は液状でも粉末でも良い。粉末還元水飴としては、還元水飴を粉末化したものであればどのようなものでも良く、還元水飴を乾燥して得られたガラス状(アモルファス)粉末でも良い。還元水飴の粉末化についてはどのような方法を用いても良い。
【0010】
本発明で用いる低糖化還元水飴とは、固形分当たりの糖組成が、5糖類以上が40重量%以上であるものであればどのようなものでもよい。固形分あたりの1〜4糖類が60重量%を超えた場合、甘味の後引きが少なくなりコーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味増強効果が小さくなるため、本発明で用いる低糖化還元水飴は5糖類以上が40重量%以上のものが良い。また、7糖類以上が35重量%を超えた場合、コーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味は増強されるが、高分子糖アルコールがもつ糊っぽいような雑味を感じ飲食物の風味を低下させてしまう場合があるため、固形分当たりの糖組成が、7糖類以上が35重量%以下であるものが好ましい。
【0011】
低糖化還元水飴の添加量が、飲食物100重量部に対し0.2重量部未満の場合、コーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味増強効果が少ないため、低糖化還元水飴の添加量は、飲食物100重量部に対し0.2重量部以上が好ましい。但し、低糖化還元水飴の添加量が、飲食物100重量部に対し10重量部を越えると、味に対する低糖化還元水飴の甘味の影響が大きくなり、飲食物に余計な甘味がついてしまうことや、粘度が付与されてしまい製品の物性への影響が大きくなることなどから、低糖化還元水飴の添加量は、飲食物100重量部に対し10重量部以下が好ましい。
【0012】
本発明の風味増強方法は、飲料(コーヒー飲料、紅茶飲料、抹茶飲料、乳飲料など)の他、冷菓(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓など)、クリーム、ヨーグルト、プリン、和洋菓子、焼き菓子、チョコレート、キャンディ、パン、麺類(ラーメン、そば、うどんなど)、米飯加工品(雑炊、粥など)、惣菜、鍋、スープ、調味料、健康食品など、コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品、ミルクフレーバーのうち少なくとも1つを含有する飲食物であればどのようなものにも適用できる。本発明のコーヒー、紅茶、抹茶、ミルク風味増強方法により風味が増強された飲食物には、コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品、ミルクフレーバーのうち少なくとも1つと低糖化還元水飴以外に、水や各種食品素材、食品添加物などを配合できる。
【0013】
以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0014】
コーヒー豆3gを水80gにて抽出し、糖質を固形分で2g添加した後、水にて100gに調整した。糖質として砂糖(グラニュー糖)、低糖化還元水飴(日研化成社製スイートNT、固形分あたりの5糖類以上が約60重量%)、中糖化還元水飴(日研化成社製スイートOL、固形分あたりの5糖類以上が約10重量%)、低糖化水飴(ニッシ社製ニポデックス、固形分あたりの5糖類以上が約60重量%)を使用した。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。コーヒー風味について、糖質無添加(抽出液に糖質を添加せず水にて100gに調整したもの)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行ったところ、低糖化還元水飴添加区が最もコーヒー風味が強かった。
【0015】
【表1】

【実施例2】
【0016】
紅茶エキス(三栄源FFI社製SD紅茶エキスパウダー)0.15gを水に溶解し、糖質を固形分で2g添加した後、水にて100gに調整した。糖質として砂糖(グラニュー糖)、低糖化還元水飴(日研化成社製スイートNT)、中糖化還元水飴(日研化成社製スイートOL)、低糖化水飴(ニッシ社製ニポデックス)を使用した。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。紅茶の風味について、糖質無添加(紅茶エキス溶液に糖質を添加せず水にて100gに調整したもの)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行ったところ、低糖化還元水飴添加区が最も紅茶風味が強かった。
【0017】
【表2】

【実施例3】
【0018】
表3の配合にて抹茶アイスクリームを調製した。糖質として砂糖(グラニュー糖)、低糖化還元水飴(日研化成社製スイートNT)、中糖化還元水飴(日研化成社製スイートOL)、低糖化水飴(ニッシ社製ニポデックス)を使用した。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。抹茶風味とミルク風味について、配合1を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行ったところ、低糖化還元水飴添加区が最も抹茶風味とミルク風味が強かった。
【0019】
【表3】

【実施例4】
【0020】
表4の配合にてカフェオレを調製した。コーヒー抽出液はコーヒー豆2.5gを水50gで抽出したものを使用した。低糖化還元水飴として、固形分あたりの5糖類以上の含量が35重量%且つ7糖類以上の含量が20重量%のもの(低糖化還元水飴A)、固形分あたりの5糖類以上の含量が40重量%且つ7糖類以上の含量が25重量%のもの(低糖化還元水飴B)、固形分あたりの5糖類以上の含量が50重量%且つ7糖類以上の含量が35重量%のもの(低糖化還元水飴C)、固形分あたりの5糖類以上の含量が80重量%且つ7糖類以上の含量が55重量%のもの(低糖化還元水飴D)を用いた。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。コーヒー風味、ミルク風味と雑味(糊っぽさ)について、低糖化還元水飴無添加(配合1)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行った。固形分あたりの5糖類以上の含量が40重量%以上で風味増強効果が高く、7糖類以上の含量が35%以下で雑味(糊っぽさ)を感じなかった。
【0021】
【表4】

【実施例5】
【0022】
表5の配合にてミルクティを調製した。低糖化還元水飴として、固形分あたりの5糖類以上の含量が35重量%且つ7糖類以上の含量が20重量%のもの(低糖化還元水飴A)、固形分あたりの5糖類以上の含量が40重量%且つ7糖類以上の含量が25重量%のもの(低糖化還元水飴B)、固形分あたりの5糖類以上の含量が50重量%且つ7糖類以上の含量が35重量%のもの(低糖化還元水飴C)、固形分あたりの5糖類以上の含量が80重量%且つ7糖類以上の含量が55重量%のもの(低糖化還元水飴D)を用いた。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。紅茶風味、ミルク風味と雑味(糊っぽさ)について、低糖化還元水飴無添加(配合1)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行った。固形分あたりの5糖類以上の含量が40重量%以上で風味増強効果が高く、7糖類以上の含量が35%以下で雑味(糊っぽさ)を感じなかった。
【0023】
【表5】

【実施例6】
【0024】
表6の配合にて抹茶アイスクリームを調製した。低糖化還元水飴として、固形分あたりの5糖類以上の含量が35重量%且つ7糖類以上の含量が20重量%のもの(低糖化還元水飴A)、固形分あたりの5糖類以上の含量が40重量%且つ7糖類以上の含量が25重量%のもの(低糖化還元水飴B)、固形分あたりの5糖類以上の含量が50重量%且つ7糖類以上の含量が35重量%のもの(低糖化還元水飴C)、固形分あたりの5糖類以上の含量が80重量%且つ7糖類以上の含量が55重量%のもの(低糖化還元水飴D)を用いた。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。抹茶風味、ミルク風味と雑味(糊っぽさ)について、低糖化還元水飴無添加(配合1)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行った。固形分あたりの5糖類以上の含量が40重量%以上で風味増強効果が高く、7糖類以上の含量が35%以下で雑味(糊っぽさ)を感じなかった。
【0025】
【表6】

【実施例7】
【0026】
表7の配合にてカフェオレを調製した。コーヒー抽出液はコーヒー豆2.5gを水50gで抽出したものを使用した。低糖化還元水飴として、スイートNTを用いた。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。コーヒー風味、ミルク風味と甘味のくどさについて、低糖化還元水飴無添加(配合1)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行った。また、好みについて順位法(最も好きな配合を5点、2番目に好きな配合を4点、3番目に好きな配合を3点、4番目に好きな配合を2点、5番目に好きな配合を1点、6番目に好きな配合を0点)にて官能検査を行った。カフェオレ100重量部に対して低糖化還元水飴が0.2重量部未満の場合には風味増強効果が低く、また、好みの順位も低かった。また、カフェオレ100重量部に対して低糖化還元水飴が10重量部よりも多くなると、甘味がくどくなり、また、好みの順位も低かった。
【0027】
【表7】

【実施例8】
【0028】
表8の配合にてミルクティを調製した。低糖化還元水飴として、スイートNTを用いた。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。紅茶風味、ミルク風味と甘味のくどさについて、低糖化還元水飴無添加(配合1)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行った。また、好みについて順位法(最も好きな配合を5点、2番目に好きな配合を4点、3番目に好きな配合を3点、4番目に好きな配合を2点、5番目に好きな配合を1点、6番目に好きな配合を0点)にて官能検査を行った。ミルクティ100重量部に対して低糖化還元水飴が0.2重量部未満の場合には風味増強効果が低く、また、好みの順位も低かった。また、ミルクティ100重量部に対して低糖化還元水飴が10重量部よりも多くなると、甘味がくどくなり、また、好みの順位も低かった。
【0029】
【表8】

【実施例9】
【0030】
表9の配合にて抹茶アイスクリームを調製した。低糖化還元水飴として、スイートNTを用いた。調製後、パネラー10人で官能検査を行った。抹茶風味、ミルク風味と甘味のくどさについて、低糖化還元水飴無添加(配合1)を0点として、評点法(−3:非常に弱い、−2:弱い、−1:やや弱い、+1:やや強い、+2:強い、+3:非常に強い)にて官能検査を行った。また、好みについて順位法(最も好きな配合を5点、2番目に好きな配合を4点、3番目に好きな配合を3点、4番目に好きな配合を2点、5番目に好きな配合を1点)にて官能検査を行った。抹茶アイスクリーム100重量部に対して低糖化還元水飴が0.2重量部未満の場合には風味増強効果が低く、また、好みの順位も低かった。
【0031】
【表9】

【産業上の利用可能性】
【0032】
コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品、ミルクフレーバーのうち少なくとも1つを含有する飲食物に、低糖化還元水飴を添加することによりコーヒー風味および/または紅茶風味および/または抹茶風味および/またはミルク風味を増強し、良好な風味を持った飲食物を提供できる。また、風味を増強することにより、フレーバーの添加量を減らす(あるいは添加しない)ことが可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形分あたりの糖組成の5糖類以上が40重量%以上かつ7糖類以上が35重量%以下である低糖化還元水飴を、飲食物100重量部に対し、固形分換算で0.2重量部〜10重量部添加することで、甘味の後引きによりコーヒー風味、紅茶風味、抹茶風味およびミルク風味の少なくともいずれかを増強させる方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を用いてコーヒー風味、紅茶風味、抹茶風味およびミルク風味の少なくともいずれかが増強された、コーヒー、コーヒー抽出物、コーヒーフレーバー、紅茶、紅茶抽出物、紅茶フレーバー、抹茶、抹茶抽出物、抹茶フレーバー、牛乳、乳製品およびミルクフレーバーの少なくとも1つを含有する飲食物。

【公開番号】特開2012−5505(P2012−5505A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223817(P2011−223817)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【分割の表示】特願2007−104413(P2007−104413)の分割
【原出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(000226415)物産フードサイエンス株式会社 (30)
【Fターム(参考)】