説明

高効率のIPL機器

【課題】IPL機器の小型化、工程の歩留まりの向上、生産費の節減、および反射層損傷の防止を図る。
【解決手段】IPL機器は、1以上のフラッシュランプ51と、1以上の曲面部53a、53bおよび一対の壁体54a、54bを有するトリガプレート52とを備えている。曲面部53a、53bは、フラッシュランプ51が曲面部53a、53bの内側面上に密着配置されるようにアーチ状の板部材で構成され、かつ、各曲面部53a、53bは、長手方向の角部を通じて互いに連結されている。一側の壁体54bは、最左側曲面部の最左側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、他側の壁体54aは、最右側曲面部の最右側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成される。曲面部53a、53bから垂直上部方向に向かう程一対の壁体54a、54bが形成する間隔は、同一であるか、或いは段々広くなるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高効率のIPL機器(HIGH EFFICIENCY INTENSE PULSED LIGHT APPARATUS)に関し、より詳しくは、フラッシュランプに密着配置され、電界発生手段と反射手段としての機能を同時に行うトリガプレートの構造的特徴を通じて、機器の体積は小さくなり、工程の歩留まりを高めることが可能であり、且つ機器の効率と性能は向上させることができる、高効率のIPL機器に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚疾患を治療する機器としては、初期にはレーザ機器が多く導入されていた。レーザ機器は、特定の疾患を治療するのに必要な波長のレーザを選択した後、治療しようとする当該皮膚部位に局部照射する機器であって、特定の皮膚疾患を治療するために好適である。ところが、レーザ機器は、副作用が多く、特に様々な皮膚疾患が含まれている皮膚に照射するには難しい機器である。即ち、それぞれの疾患によってそれに適したレーザが必要であるため、顔にそばかすやシミがあり、伸びた血管がありながら、さらに、小ジワや目立つ毛穴が問題となって治療を受けようとすると、3、4種類のレーザを用いて治療を行わなければならなかった。
【0003】
このような短所を解決するために多様な波長の光を一度に照射して、様々な疾患を有した皮膚を簡易に治療するアイピーエル(IPL:Intense Pulsed Light)機器が米国のビッター(bitter)博士により開発されて、現在、広く使われている。
【0004】
図1は、一般的なIPL機器を示した外観図である。図1を参照すると、通常のIPL機器は、光出力装置1と、前記光出力装置1に電流を供給し、供給されるエネルギー量のピーク値を調節することにより、治療に適した光を出射することができるように制御する駆動装置2とからなる。
【0005】
特に、前記光出力装置1は、治療用の光を肌に直接照射する要素であって、使用者が容易に機器を把持することができるように取っ手が形成されており、このような光出力装置1は、350nm〜1200nmの波長の光を放射させるフラッシュランプを用いて、フィルタを用いて出てくる光の波長を調節するようになり、照射ランプとしては、通常、ゼノン(Xenon)ランプを用いて瞬間的に肌に照射するようになる。
【0006】
図2は、従来のIPL機器の光出力装置1のフラッシュ部の構成を概略的に示した斜視図である。
【0007】
図1及び図2を参照すると、従来のIPL機器の光出力装置1は、フラッシュランプ5、コイル6、反射層8、及びフィルタ窓3からなるフラッシュ部4を含んでいる。このような従来のフラッシュ部4の内部構成を具体的に検討すると、フラッシュランプ5の発光を開始するための電界発生手段としてイグニッションワイヤ(Ignition Wire)から成るコイル6が、フラッシュランプ5の外周面に沿ってコイル状に巻回されている。また、フラッシュランプ5の前方にはフィルタ窓3が設けられ、フラッシュランプ5から放射される光に含まれた多様な波長の中から一部を除去した後、外部に出射して、目的とする皮膚疾患部位に照射されるように構成されている。
【0008】
また、通常のIPL機器の光出力装置1は、少なくともその上部領域が、略六面体状で構成されたプラスチック材質のケースで構成され、このようなケースの内部にはフラッシュランプ5が設けられ、フラッシュランプ5の前方には、フィルタ窓3が前記六面体のケースの一面に結合固定された状態で設けられて、フラッシュ部4を形成している。
【0009】
このようなIPL機器は、フラッシュランプ5から放射される光を多数回反射して透過窓に向かえるように反射手段を備えているが、従来のIPL機器は、光出力装置1の内部に別の反射手段を備えて、光の進行経路を案内している。
【0010】
図2を参照して、従来のフラッシュ部4の反射手段を検討すると、フラッシュランプ5を取り囲んでいる六面体状のケースの内面、即ち、フィルタ窓3が設けられた一面を除く残りの面7に反射層8をコーティング形成し、その中心領域にフラッシュランプ5を挿入配置して、前記フラッシュランプ5から放射される光が、側面に設けられた前記反射コーティング層8に入射され、数回の反射過程を経て、前記フィルタ窓3に出射することができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特表2006−518611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、このように光出力装置1のケースの内面に別の反射層8をコーティング形成して反射手段を設けた従来のIPL機器は、以下のような問題点があった。
【0013】
光出力装置1のケースの内面に反射層8をコーティング形成しなければならないところ、製造工程と装置の構造が複雑化され、製品の歩留まりが低くなる短所があった。さらに、フラッシュランプ5から励起される光は高熱を持って出射されるところ、このような高エネルギーの光が前記反射層8に繰り返して入射される過程において、当該反射層8が剥がされたり、或いは損傷して製品の耐久性が劣化する短所があった。
【0014】
上述したような問題を克服するために、従来のIPL機器は、光出力装置1のフラッシュ部4のケースの体積を大きく製作して、フラッシュランプ5とケース内面との間の離隔距離が大きくなるようにした。即ち、フラッシュランプ5を取り囲んでいるケース領域を大きく製作することで、フラッシュランプ5から放射される光が、前記ケースの内面にコーティングされた反射層8へ到達するまでの移動距離を増加させ、単位面積当たりのエネルギーを減少させることにより上述した反射層損傷の問題を解決しているが、このような方式は、装置の大きさを増大させ、またフラッシュランプ5から出射される光エネルギーが人為的に縮小されて、IPL機器の効率と性能を低下させる問題点を有している。
【0015】
本発明は、前記のような問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、光出力装置のフラッシュ部のケースの体積を大きくしなくても、フラッシュランプ光による反射層損傷の問題を防止することができ、ランプ光の不要なエネルギー損失を減少することができる、高効率のIPL機器を提供することにある。
【0016】
本発明のまた他の目的は、電界発生手段と反射手段としての機能を同時に行う反射層を提供し、反射層の構造を簡素化することにより、機器の体積は小さくなり、且つ工程の歩留まりは高くすることができる、高効率のIPL機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的を達成するための本発明にかかる高効率のIPL機器は、内部はゼノンガスで充填され、互いに平行に離隔配置される、少なくとも1つ以上の直管状のフラッシュランプと、前記フラッシュランプの長手方向に沿って設けられ、トリガリード線が連結されており、少なくとも1つ以上の曲面部と一対の壁体を含むトリガプレートとを備え、前記トリガプレートの曲面部は、前記フラッシュランプが前記曲面部の内側面上に密着配置されるようにアーチ状の板部材で構成され、前記各曲面部は、その長手方向の角部を通じて互いに連結されており、前記トリガプレートの一側の壁体は、最左側曲面部の最左側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、他側の壁体は、最右側曲面部の最右側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成される。
【0018】
また、前記曲面部から垂直上部方向に向かう程前記一対の壁体が形成する間隔は、ランプハウジングの開口部の幅の設計方向により、ランプハウジングの開口部の幅がランプ外径間の距離よりも広く形成する場合は、同一または段々広くなるように構成し、ランプハウジングの開口部の幅が、ランプ外径間の距離よりも狭く形成される場合は、集束のために段々狭くなるように形成することができる。
【0019】
いずれの場合であっても、トリガプレートは、前記曲面部の最低点に対する接平面から前記一対の壁体の上端部線上までの垂直距離が、少なくとも前記曲面部に密着配置されたフラッシュランプの半径と同一であるか、或いはそれよりはさらに大きく構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかる高効率のIPL機器によると、フラッシュランプに密着配置されたトリガプレートの構成及びその構造的な特徴を通じて、反射層の構造が簡易となり、ケースの内壁面に対する別の反射層の形成工程が不要となることにより、IPL機器の大きさを小さくすることができながらも、さらに、工程の歩留まりは高くすることができ、製品の生産費用を節減することができ、フラッシュランプ光による反射層損傷の問題を防止することができる顕著な効果がある。
【0021】
また、フラッシュランプの内で励起された光が出射と同時に、直ちにフラッシュランプに密着配置されたトリガプレートに入射して、進行経路の案内を受けるようになるところ、出射された光がフラッシュ部の内壁面まで移動した後にはじめて反射動作が進行される、従来のIPL機器の不要な光移動距離を除去することができるため、光エネルギー損失が減少し、フィルタ窓側から出射されずに、フラッシュ部の内部に留まっていながら消失してしまう場合は最小化し、フィルタ窓側に出射される光量は増大させることができ、IPL機器の効率及び性能を向上することができるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は一般的なIPL機器を示した外観図である。
【図2】図2は従来のIPL機器の光出力装置のフラッシュ部の構成を概略的に示した斜視図である。
【図3】図3は本発明にかかるIPL機器の内部構成を示したブロック構成図である。
【図4】図4は本発明の実施例1に係るフラッシュ部を概略的に示した分解斜視図である。
【図5】図5は図4の結合断面図である。
【図6】図6の(a)及び(b)は本発明にかかるトリガプレートの壁体の多様な実施例である。
【図7】図7は本発明のトリガプレートにより具現される光経路を概略的に示した機器動作例である。
【図8】図8は本発明の実施例1に係るフラッシュ部が組み立てられて完成したIPL機器の光出力装置を示す斜視図である。
【図9】図9は本発明の実施例2に係るフラッシュ部を概略的に示した分解斜視図である。
【図10】図10は図9の結合断面図である。
【図11】図11は図8のB−B’線方向の切断面である。
【図12】図12は隙間空間と周りの構成要素の大きさとの相関関係の説明図である。
【図13】図13は紫外線量αの変化に対する紫外線の強度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明にかかるIPL機器は、フラッシュランプの発光を開始するための電界発生手段として、各フラッシュランプの外周面にコイル状で備えていたイグニッションワイヤに代えて、各フラッシュランプを中心軸として密着配置されたトリガプレート(Trigger Plate)が連続するように構成することで、機器の構成及び大きさを簡素化することができ、製品の単価をも節減でき、さらに、製品の効率と性能は増大させることができる技術的な特徴を提示する。
【0024】
以下において、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例、長所及び特徴について詳しく説明することとする。
【0025】
図3は、本発明にかかるIPL機器の内部構成を示したブロック構成図である。図3を参照すると、本発明にかかるIPL機器は、ユーザインタフェース40と、商用電源を整流する整流器(不図示)と、前記整流器から供給される電源で充電されるキャパシタ10と、前記キャパシタ10の充電が完了すると、これに適合したタイミングを演算してトリガ信号を生成する制御部30と、前記制御部30から出力されるトリガ信号に応じてトリガ動作信号を出力するトリガ回路20と、前記トリガ動作信号により、前記キャパシタ10に充電された電源を用いて発光する後述する図4のフラッシュランプ51とを介して、使用者の肌に放電光を周期的に照射し、皮膚疾患を治療するように構成される。
【0026】
また、本発明のフラッシュランプ51には、高電圧を印加して前記フラッシュランプ51の発光を開始するためのトリガプレートが密着して設けられており、前記フラッシュランプ51から発光する光は、後述するフラッシュ部のケースの一面に設けられたフィルタ窓(図1の3)を通じて外部に透過することにより、使用者の肌に入射される。以下においては、前記フラッシュランプ51とトリガプレート、及びこれらを内部に収容するケースを含む構成を“フラッシュ部50”と称することとする。
【0027】
ユーザインタフェース40は、操作スイッチなどで構成され、使用者からIPLの駆動に必要なパワー等を調節するために用いられる。制御部30は、ユーザインタフェース40から出力される制御信号と、入力されるキャパシタ10の充電が完了すると、これに適合したタイミングを演算してトリガ信号を生成する。
【0028】
トリガ回路20は、制御部30から入力されるトリガ信号によってフラッシュ部50をトリガする、トリガ動作信号を出力してフラッシュ部50を動作させることにより、フラッシュランプ51の発光を開始する。
【0029】
以下では、本発明の主な技術的特徴に該当するフラッシュ部50について詳細に説明する。
【0030】
本発明にかかるIPL機器のフラッシュ部50は、後述する図4に示すように、少なくとも1つ以上のフラッシュランプ51と、フラッシュランプ51の発光を開始するための電界発生手段と、フラッシュランプ51から放射される光が肌部位に向かうように誘導するための反射手段とを含む。
【0031】
特に、電界発生手段として、各フラッシュランプ(図2の5)の外周面にコイル状のイグニッションワイヤから成るコイル6を備え、反射手段として、光出力装置のケースの内部に別の反射層8を形成した従来のIPL機器とは異なり、本発明のIPL機器は、各フラッシュランプ51を中心軸として連続するように配置されたトリガプレートが、電界発生手段及び反射手段機能を両方とも行うように構成されたことを特徴とする。
【0032】
本発明のトリガプレートは、後述する図4に示すように、フラッシュランプ51の長手方向に沿って設けられ、少なくとも1つ以上の曲面部53a、53bと、一対の壁体54a、54bとを含むように形成され、トリガプレート52の曲面部53a、53bは、前記フラッシュランプ51が前記曲面部53a、53bの内側面上に密着して配置されるようにアーチ状の板部材で構成され、前記各曲面部53a、53bは、その長手方向の角部を通じて互いに連結されており、前記トリガプレート52の一側の壁体54bは、最左側曲面部53bの最左側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、他側の壁体54aは、最右側曲面部53aの最右側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成される。
【0033】
また、トリガプレート52には、トリガリード線(不図示)が電気的に接続されているが、前記トリガリード線とは、トリガ動作信号によってトリガプレート52に電圧を印加するための電線のことである。
【0034】
このようなトリガリード線は、端子状で構成することもできるのはもちろんである。トリガリード線をトリガプレート52に接続させる方法としては、リード線を直接トリガプレート52の外面に半田付けしたり、或いは、銅板に半田付けしたものを接着テープなどを用いて付着固定する方法などが用いられる。
【0035】
本発明のフラッシュランプ51は、石英ガラスからなる透明な放電容器であって、直管状の管体で構成され、両端は封止されており、内部の空いた空間は、好ましくはゼノン(Xenon)ガスで充填されて放電空間を形成しており、フラッシュランプ51の両端には、一対の電極である陰極と陽極が対向して設けられている。
【0036】
本発明のIPL機器は、ゼノンガスの放電過程において励起される様々な波長の光を治療部位に一度に照射して、各種の皮膚疾患を治療することができるようにするところ、直管状に形成されるフラッシュランプ51は、少なくとも二個以上が設けられ、複数のフラッシュランプ51は、互いに平行に離隔配置されるように構成することが好ましい。
【0037】
上述したとおり、本発明のIPL機器は、フラッシュランプ51が平行するように設けられ、このように設けられたフラッシュランプ51は、その長手方向に沿ってトリガプレート52が設けられ、前記トリガプレート52に高電圧を印加することにより、前記フラッシュランプ51を発光させるようになる。
【0038】
図4は、本発明の実施例1に係るフラッシュ部50を概略的に示した分解斜視図であり、図5は、図4の結合断面図である。
【0039】
図4の好ましい実施例1に係るIPL機器のフラッシュ部50は、2つの直管状のフラッシュランプ51と、前記2つのフラッシュランプ51を各々収容して、フラッシュランプ51の長手方向に沿って配置されるトリガプレート52とを含むように構成されている。
【0040】
図4及び図5を参照し、実施例1に係るトリガプレー52の構造及び特徴について詳細に説明する。実施例1のトリガプレート52は、略放物線状の断面を有する一対の板部材が互いに対称構造で連結して形成され、前記1つの板部材は、曲面部53a、53bと、壁体54a、54bとで形成されている。
【0041】
前記トリガプレート52の曲面部53a、53bは、フラッシュランプ51の外周面の所定の面積を長手方向に沿って取り囲む構造で結合された要素であって、フラッシュランプ51の有効放射長さにわたって配置することができるようにし、トリガプレート52の長さは、フラッシュランプ51の有効放射長さよりもさらに大きく形成することが好ましい。これは、フラッシュランプ51から放射される光が、治療部位に反射されずに、失われてしまうことを最小化するためである。
【0042】
また、前記トリガプレート52は、高電圧の印加時、前記フラッシュランプ51の発光を開始させる役割も共に行うところ、図4のように、フラッシュランプ51は、トリガプレート52の曲面部53a、53bの内側に受容される結合構造を形成し、好ましくは、フラッシュランプ51の外周面と曲面部53a、53bの内側面とは同心を成して密着配置されるように構成する方がよい。
【0043】
従って、フラッシュランプ51が直管状の円柱であれば、トリガプレート曲面部53a、53bは、フラッシュランプ51と同一の曲率を有するように形成されて、フラッシュランプ51とトリガプレート曲面部53a、53bは、同心を成しながら結合された構造を有するようになる。
【0044】
実施例1に係るトリガプレート52は、上述したような構造を有する曲面部53a、53bの2つが、その長軸長手方向の一側の角部に沿って互いに対称構造で連結されることにより、全体的に略“W”字状の断面形状を有する、一つのトリガプレート52を構成するようになる。
【0045】
前記トリガプレート52の壁体54a、54bは、前記曲面部53a、53bから上方に延在するように形成された板部材であって、フラッシュランプ51から全方位的に放射される光の進行経路を案内し、フィルタ窓(図1の3)に最終的に出射されるようにする役割をする。
【0046】
このような壁体54a、54bは、平面状又は曲面状で構成することができるが、もし曲面状で構成する場合、少なくとも曲面部53a、53bの曲率と同一であるか、或いはそれより大きな曲率を有するように形成することが好ましい。
【0047】
また、平面状又は曲面状のうちのいずれの形状で構成しても、ランプハウジングの上端開口部の幅をフラッシュランプ51の外径間の距離よりも広く形成する場合は、前記壁体54a、54bの内壁面は、曲面部53a、53bの内側面に収容されたフラッシュランプ51の外周面と接触せずに、離隔配置された結合構造を有するように構成することが好適であり、さらに好ましくは、本発明のトリガプレート52を構成する一対の壁体54a、54bが、一対の曲面部53a、53bに各々密着配置された一対のフラッシュランプ51を中心に互いに対向する構造からなり、以下のような特徴を有するように構成することである。
【0048】
ランプハウジングの上端開口幅をフラッシュランプ51の外径間の距離よりも大きく設計する場合は、後述する図6(a)のように、曲面部53a、53b側から垂直上部方向に向かうほど前記一対の壁体55a、55bが形成する間隔が同一である構造で構成されるか、或いは、図5のように段々広くなるように構成されるか、または、後述する図6(b)のように、前記一対の壁体56a、56bが形成する間隔が段々広くなる構造と間隔が同一である構造とが混合された構造で構成される。従って、本発明の壁体は、ランプハウジングの上端開口幅をフラッシュランプ51の外径間の距離よりも大きく設計する場合は、一対の壁体が形成する間隔は、少なくとも同一であるか、段々大きくなる構造を有するように構成されたことを特徴とする。
【0049】
例えば、図5の実施例1のように、壁体54a、54bを平面状で構成した場合、一側の壁体54aは、一対の曲面部53a、53bの最低点を同時に連結する接平面K1から鋭角(θ1)状に形成し、他側の壁体54bは、鈍角(180°−θ2)状に形成することにより、壁体に入射する光の入射角と反射角の大きさを大きくする効果が達成され、これを通じて、次のような利点を提供することが可能となる。
【0050】
フラッシュランプ51から全方位的に放射される光のうち、一対の壁体54a、54bの内壁面によって数回の反射過程を経て、フィルタ窓(図1の3)側に出射されずに、フラッシュ部(4)のケース内に留まっていながら消失してしまう場合を最小化し、フィルタ窓側に出射される光量は増大することができる。また、光がフィルタ窓側に出射されるまでの反射回数(即ち、フラッシュランプ51から出射された光が治療部位に到達するまでに移動した距離)を短縮することができ、光エネルギー損失を減少することができる。
【0051】
また、本発明のトリガプレート52は、曲面部53a、53bの最低点(即ち、接平面;K1)から、一対の壁体54a、54bの上端部の連結線K2上までの垂直距離H1が、少なくとも前記曲面部53a、53bに密着結合したフラッシュランプ51の半径R1と同一であるか、或いはそれよりもさらに大きくなるように、好ましくは、フラッシュランプ51の半径R1よりもさらに大きくなるように構成されたことを特徴とする。
【0052】
即ち、フラッシュランプ51の外周面のうち、曲面部53a、53bに密着して、取り囲まれずに露出されている外周面(以下、“露出面”という。)を通じて放射される光は、多様な角度で全方位的に広がっていくようになり、治療部位に到達するまでの距離が増加するほど、その拡散の程度は大幅に増大し、IPL機器の性能や効率を急激に落とすようになる。
【0053】
従って、本発明のIPL機器は、フラッシュランプ51の体積の全部がトリガプレート52の内部空間に含まれて収容されるように壁体54a、54bを形成し、このような壁体54a、54bは、上述した鋭角(θ1)及び鈍角(180°−θ2)状で構成することにより、フラッシュランプ51から放射される光が肌に到達するまでの移動距離は最小化(即ち、光エネルギー損失の最小化)しながらも、フィルタ窓(図1の3)を通じて最終的に出射される光の密度は高くすることができる、優れた効果がある。
【0054】
図7は、本発明のトリガプレート52によって具現される光経路を概略的に示した機器動作例である。図7から明らかなように、本発明のIPL機器は、フラッシュランプ51内で励起された光が、出射と同時に直ちにフラッシュランプ51に密着配置されたトリガプレート52に入射して進行経路の案内を受けるようになるところ、出射された光がフラッシュ部50のケースの内壁面まで移動してからはじめて反射動作が進められる、従来のIPL機器の無駄な光移動距離を省略することができ、光エネルギー損失が最小化される。
【0055】
また、後述する図11の“A”で示したとおり、必要以上に分散される光を最小化して、特定の領域に集中する光照射面積を具現することが可能となるところ、局部的な皮膚疾患に対する治療の目的で使われるIPL機器の性能と効率が極大化される。
【0056】
上述したように、本発明のIPL機器は、曲面部53a、53bと壁体54a、54bとで構成されたトリガプレート52を備え、電界発生手段と反射手段としての機能を両方共に行うところ、前記トリガプレート52は、電界発生手段のための伝導性と、壁体形成のための加工性、並びに放電過程に生じる高熱によっても変形せずに耐える耐熱性を全て備えた材質で製造する方が好適である。
【0057】
上述したように、本発明のトリガプレート52は、金属材質で構成することが好ましく、代表的な例として、耐熱性に優れた青銅に少量のリンを配合した合金であって、青銅の中の酸化錫が除去されて、強度が高く、腐食に強くて、費用の安い、リン青銅(phosphorous bronze)材質で構成するか、または伝導性と加工性に優れた高反射率のアルミニウム材質で構成することが好ましい。
【0058】
また、トリガプレート52は、反射手段のための反射層の役割も同時に遂行するところ、トリガプレート52の曲面部53a、53bと壁体54a、54bの内側表面は鏡面処理(mirror finish)することにより、トリガプレート52の内面に入射する光の反射率を増大させることができるように構成することが好ましい。このような鏡面処理は、ポリシング(polishing)のような機械加工方法、電解液を用いた電解練磨及び気相蒸着コーティングのような多様な方法が採用されてもよく、このような多様な鏡面処理方法は、公示された技術であるため、詳しい説明は省略することとする。
【0059】
また、トリガプレート52は、フラッシュランプ51の放電過程、光反射過程、及び電界発生過程において生じる高熱を円滑に放熱することができるように、多数個の放熱孔(不図示)が所定の間隔を空けて形成されている。前記放熱孔は、トリガプレート52の厚み部を貫通するように形成され、好ましくは一対の曲面部53a、53bの相互連結部位に該当する長手方向の角部に形成することが好ましく、トリガプレート52の壁体54a、54bは、所定の反射効率を保障しなければならないため、壁体54a、54bには放熱孔を形成しないことが好ましい。
【0060】
図8は、本発明の実施例1に係るフラッシュ部50が組み立てられて完成したIPL機器の光出力装置を示す斜視図である。
【0061】
図8を参照すると、フラッシュ部(図1の4)のケースのフィルタ窓(図1の3)を除いた内壁面に別途の反射層(図2の8)をコーティング形成した従来のIPL機器とは異なり、本発明のIPL機器は、このような従来の反射層(図2の8)を設けずに、一般に白色のプラスチック材質で形成されたランプハウジング58内に、フラッシュランプ51に密着配置された金属材質の電界発生手段(即ち、トリガプレート52)を反射手段として一緒に用いており、さらには、トリガプレート52を曲面部53a、53bと壁体54a、54bとで構成し、曲面部53a、53bはフラッシュランプ51に密着結合させ、壁体54a、54bはフラッシュランプ51の外周面から鈍角(180°−θ2)または鋭角(θ1)状で離隔されて、少なくともフラッシュランプ51の半径(図5:R1)よりさらに大きな垂直距離(図5のH1)を有するように構成している。
【0062】
ランプハウジング58の前面に設けられるフィルタ窓3は、B-B'線方向のサイズをランプハウジング58の内壁サイズよりも小さく形成することにより、フィルタ窓3とランプハウジング58の内壁との間に隙間空間61が形成されるようにした。隙間空間61は、フラッシュランプ51から発生する熱を冷却するための空気流の通路として用いられる。
【0063】
本発明のIPL機器は、上記のようなフラッシュ部50の構成を通じて、別途の反射層(図2の8)をフラッシュ部50のケースの内面にコーティング形成する必要がないため、機器構成を簡素化することができ、これに伴い、機器の体積(特に、フラッシュ部50のケース)が小さくなり、工程の歩留まりが向上し、原価の節減が可能となり、さらに、フラッシュランプ51から放射された光が反射体まで到達する距離が短くなって、光エネルギーの損失を最小化することができる長所がある。
【0064】
また、上述したトリガプレート52の壁体構造を通じて、フィルタ窓3を透過した後、局部的な皮膚疾患部位に到達する光の密集度を増大させることができ、IPL機器の性能と効率を向上させることができる。
【0065】
図9は、本発明の実施例2に係るフラッシュ部50’を概略的に示した分解斜視図であり、図10は、図9の結合断面図である。
【0066】
図9の第2実施例に係るIPL機器のフラッシュ部50’は、3つの直管状のフラッシュランプ51と、前記3つのフラッシュランプ51をそれぞれ収容し、フラッシュランプ51の長手方向に沿って配置されるトリガプレート52’を含むように構成される。
【0067】
実施例2のトリガプレート52’は、実施例1とその技術的特徴は同一であるため、以下では、その差異点のみについて説明する。
【0068】
実施例1のトリガープレート(図4の52)は、断面が円弧状の曲面部53a、53bと、前記曲面部53a、53bの一側の角部から壁体54a、54bが延在するように形成され、全体的にかま状の断面を有する一対の板部材が相互対称するように連結された構造からなるが、これに対し、実施例2のトリガプレート52’は、実施例1の一対の板部材の間に曲面部53cがさらに介在した構造を有する。
【0069】
即ち、実施例2のトリガプレート52’は、中心軸に位置した曲面部(以下、中心曲面部;53c)の両側の角に沿ってまた他の曲面部(以下、側面曲面部;53a、53b)がそれぞれ1つずつ連結形成されており、前記一対の側面曲面部53a、53bの他側の角部に壁体55a、55bがそれぞれ1つずつ延在するように形成されて互いに対向しており、3つのフラッシュランプ51は、図10のように、前記中心曲面部53aと一対の側面曲面部53a、53bの内側面にそれぞれ密着して、挿入配置されるように構成される。
【0070】
また、図9の実施例2は、フラッシュランプ51を2つ備えた実施例1よりさらに多い数のフラッシュランプ51を備えている点を考慮して、互いに対向する一対の壁体55a、55bは、曲面部側から垂直上部方向に向かうほど前記一対の壁体55a、55bが形成する間隔は同一となるように構成されている。
【0071】
フラッシュランプ51は相当な熱を発生するため、発生する熱を外部へ円滑に放出させる必要があるが、従来に使われた方式は、ランプハウジング58を大きく形成するものであった。本発明では、ランプハウジング58の上端開口部の幅をフラッシュランプ3の外径間の距離よりもさらに大きく設計する場合、ランプハウジング58の大きさを小さく維持しながら放熱の問題を円滑に解決するために、ランプハウジング58の前面及び背面に、空気が内外部に移動することができる貫通ホールを形成している。図11は、図8に示されたIPL機器の光出力装置のB-B'線方向の切断面図である。図11に示されているように、ランプハウジング58は、底面と側面を有し、上面が開放された六面体状に形成され、ランプハウジング58の上端部にはフィルタ窓3が設けられるが、フィルタ窓3は、ランプハウジング58の内壁と隙間空間61を形成しながら設置され、ランプハウジング58の底面又は側面には、複数個の貫通ホール59を形成して空気の出入りが円滑に維持されるようにしている。ランプハウジング58の下端部には、フラッシュランプ51とトリガプレート52’が設置される。このとき、ランプハウジング58の内壁とフィルタ窓3との間に形成される隙間空間61は、可能であれば大きく維持した方が良い。説明の便宜のために、設置されるフラッシュランプ51の2つの内径間の距離を‘W2’と称し、切断方向であるB-B'線方向にフィルタ窓3の大きさを‘X’と称し、フラッシュランプ51の中心からフィルタ窓3の下部までの垂直距離を‘P’と称し、フラッシュランプ51の中心からランプハウジング58の上端面との垂直距離を‘A’と称し、ランプハウジング58の上端開口部の幅を‘N’と称すると仮定することにする。図12は、隙間空間61と周りの構成要素の大きさとの相関関係を説明するための説明図であって、上記仮定による幾何学的な構造を簡略に再図示したものである。
【0072】
IPL機器は、美容効果を得るための機器であるため、使用者に紫外線が放出されないようにしなければならない。フラッシュランプ51から発生する熱をより容易に外部へ放出するためには、隙間空間61をより大きく形成しなければならないが、隙間空間61をあまりにも大きく形成した場合は、使用者に紫外線が放出される恐れがある。従って、図12に示された幾何学的な構造により、フラッシュランプ51の内径W2から放射される光がフィルタ窓3を通過した後、使用者に当たるようにするためには、常識から判断すると、少なくとも式(1)のような大きさのフィルタ窓3を備えるようにしなければならない。
【0073】
【数1】

【0074】
ところが、本発明者は、フィルタ窓3の大きさを式(1)の条件より小さく形成しても、使用者に紫外線が当たらないことを見出した。正確なフィルタ窓3の大きさを得るために、式(2)のような数式を形成して、実験を行った。
【0075】
【数2】

【0076】
式(2)をフィルタ窓3の大きさXを基準に整理すると、式(3)のように形成される。
【0077】
【数3】

【0078】
図13は、紫外線量αの変化値によって使用者に到達する紫外線の強度を示すものであって、横軸は紫外線量αの変化量を示し、縦軸は使用者に到達する紫外線の強度を正規化して表示したものである。即ち、縦軸において‘1’の意味するところは、フィルタ窓3が存在しない場合に使用者に到達する紫外線の強度を示すものであり、‘0’の意味するところは、使用者に到達する紫外線がないことを示すものである。横軸において‘0’とは、フィルタ窓3がない場合を示し、‘1’は、式(1)において等号が成立する場合のフィルタ窓3の大きさを形成したとき、使用者に到達する紫外線量を示したものである。
【0079】
図13に示されているように、式(2)において、α値が0から0.5に増加する間には、使用者に露出される赤外線の強度が線形的に減少することが分かり、0.5から0.55の間では、減少量が緩やかな傾きに形成されることが分かり、0.55以上から1の間では、ほぼ同一のレベルの紫外線が到達することが分かる。これに関しては、フラッシュランプ51から放射される光がランプハウジング58に衝突しながら、散乱などの現象が起きたためであると推定される。
【0080】
以上、本発明の好ましい実施例が特定の用語を用いて説明及び図示されているが、そのような用語は、ただ本発明を明確に説明するためのものであるだけで、本発明の実施例及び記述された用語は、特許請求の範囲の技術的思想及び範囲から逸脱することなく、様々な変更および変化を加えることができることは自明なことである。このように変形された実施例は、本発明の思想及び範囲から個別的に理解されてはならず、本発明の請求の範囲内に属するものと理解されなければならない。
【符号の説明】
【0081】
1:光出力装置
2:駆動装置
3:フィルタ窓
4、50:フラッシュ部
5、51:フラッシュランプ
6:コイル
7:ケース面
8:反射層
10:キャパシタ
20:トリガ回路
30:制御部
40:ユーザインタフェース
52、52’:トリガプレート
53a、53b、53c:トリガプレート曲面部
54a、54b、55a、55b、56a、56b:トリガプレート壁体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャパシタにエネルギーを充電し、フラッシュランプの放射のためにトリガ信号を生成して前記フラッシュランプを発光させることにより、使用者の肌にランプ光を瞬間的に照射して皮膚疾患を治療するIPL機器において、
底面と側面とで構成され、内部に収容空間を有するランプハウジングと、
前記ランプハウジングの前記収容空間の下端部に配置され、ゼノンガスで内部が充填された少なくとも1つの直管状の前記フラッシュランプと、
前記収容空間の前記下端部において前記フラッシュランプの長手方向に沿って設置され、トリガリード線が連結されており、少なくとも1つの曲面部と一対の壁体を含むトリガプレートと、
前記ランプハウジングの前記収容空間の上端部に設けられ、前記フラッシュランプから放射される光をフィルタリングするためのフィルタ窓とを備え、
前記ランプハウジングの内壁と前記フィルタ窓は、一定の離隔空間を置いて設置されて、空気が通過する隙間空間を有し、前記ランプハウジングの前記底面及び前記側面には、複数個の貫通孔が形成されていることを特徴とする高効率のIPL機器。
【請求項2】
前記トリガプレートの前記曲面部は、前記フラッシュランプが前記曲面部の内側面上に密着配置されるようにアーチ状の板部材で構成され、前記各曲面部は、その長手方向の角部を通じて互いに連結されており、
前記トリガプレートの一側の前記壁体は、最左側曲面部の最左側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、他側の前記壁体は、最右側曲面部の最右側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、
前記トリガプレートは、前記曲面部の最低点に対する接平面から前記一対の壁体の上端部線上までの垂直距離が、少なくとも前記曲面部に密着配置された前記フラッシュランプの半径と同一であるか、或いはそれよりもさらに大きく構成されたことを特徴とする請求項1に記載の高効率のIPL機器。
【請求項3】
前記トリガプレートの前記曲面部は、前記フラッシュランプが前記曲面部の内側面上に密着配置されるようにアーチ状の板部材で構成され、
前記トリガプレートの一側の前記壁体は、前記曲面部の左側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、他側の前記壁体は、前記曲面部の右側の角部から上方に延在するように形成された板部材で構成され、
前記トリガプレートは、前記曲面部の最低点に対する接平面から前記一対の壁体の上端部線上までの垂直距離が、少なくとも前記曲面部に密着配置された前記フラッシュランプの半径と同一であるか、或いはそれよりもさらに大きく構成されたことを特徴とする請求項1に記載の高効率のIPL機器。
【請求項4】
前記トリガプレートは、金属材質で構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の高効率のIPL機器。
【請求項5】
前記金属材質は、リン青銅またはアルミニウムであることを特徴とする請求項4に記載の高効率のIPL機器。
【請求項6】
前記一対の壁体は、相互対称の構造で構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の高効率のIPL機器。
【請求項7】
前記トリガプレートの内側表面は、鏡面処理されたことを特徴とする請求項2または3に記載の高効率のIPL機器。
【請求項8】
前記トリガプレートの前記曲面部は、前記フラッシュランプと同一の曲率で構成されて、前記フラッシュランプは、前記曲面部と同心を成して密着配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の高効率のIPL機器。
【請求項9】
前記トリガプレートは、放熱を促すために多数の放熱孔が貫設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の高効率のIPL機器。
【請求項10】
隣り合う前記フラッシュランプの内径間距離を‘W2’とし、前記ランプハウジングの上端開口部の幅を‘N’とし、前記フラッシュランプの中心から前記フィルタ窓の下部までの垂直距離を‘P'とし、前記フラッシュランプの中心から前記ランプハウジングの上端面までの垂直距離を‘A’とするとき、前記ランプハウジングの前記上端開口部の幅Nを前記フラッシュランプの外径間距離よりも大きく設計する場合、前記フィルタ窓の大きさXは、前記ランプハウジングの前記上端開口部の幅Nよりは小さく、式(4)よりは大きく形成することを特徴とする請求項1に記載の高効率のIPL機器。
【数4】

【請求項11】
隣り合う前記フラッシュランプの内径間距離を‘W2'とし、前記ランプハウジングの上端開口部の幅を‘N'とし、前記フラッシュランプの中心から前記フィルタ窓の下部までの垂直距離を‘P'とし、前記フラッシュランプの中心から前記ランプハウジングの上端面までの垂直距離を‘A’とするとき、前記ランプハウジングの前記上端開口部の幅Nを前記フラッシュランプの外径の間の距離より大きく設計する場合、前記フィルタ窓の大きさXは、前記ランプハウジングの前記上端開口部の幅Nよりは小さく、式(5)よりは大きく形成することを特徴とする請求項1に記載の高効率のIPL機器。
【数5】


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−16571(P2012−16571A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2011−36119(P2011−36119)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(511047136)
【氏名又は名称原語表記】KIM,Seong Eun
【住所又は居所原語表記】Republic of Korea,Gyeonggi−do,Seongnam−si,Bundang−gu,55Sunae−dong,Park Town 137−704
【Fターム(参考)】