高周波部品の検査装置
【課題】高周波部品1の検査装置において、高周波部品1における受信ホーン部12,13の傾きの有無に関係なく、検査を高精度に行えるようにするとともに、受信ホーン部12,13および検査ヘッド4,4の損傷を軽減または防止できるようにする。
【解決手段】連結部材5を用いて検査ヘッド4の姿勢変更を許容するようにしているから、仮に高周波部品1の受信ホーン部12,13の姿勢が傾いていても、この受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を互いの姿勢を揃えた状態で自動的に嵌入させることが可能になる。
【解決手段】連結部材5を用いて検査ヘッド4の姿勢変更を許容するようにしているから、仮に高周波部品1の受信ホーン部12,13の姿勢が傾いていても、この受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を互いの姿勢を揃えた状態で自動的に嵌入させることが可能になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば二個以上の受信ホーン部を有する高周波部品の検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の検査装置として、例えば図14および図15に示すような構成のものがある。検査対象となる高周波部品81としては、例えば衛星放送アンテナに用いられるLNB(Low Noise Block Down Converter)等、衛星から発信された映像・音声等の微弱電波の中で特定帯域の電波を受信・増幅して各種映像機器に出力するものが挙げられる。この高周波部品81は、基板82上に複数個(二個)の受信ホーン部83,84を縦置き姿勢でかつ横並びに配置した構成になっている。
【0003】
上記検査装置は、上記高周波部品81の感度(Power Gain)や雑音指数(Noise Figure)等の性能検査を行うものであり、所定のスペック内に有るか否かを判別する。
【0004】
この検査装置は、ベース92の所定位置に略垂直に支持部93を設置してなるフレーム91と、フレーム91の支持部93の上端側に取り付けられる二個のエアーシリンダ94,94と、各エアーシリンダ94,94の各ピストン95,95にそれぞれストロークガイド96,96を介して固定される二個の検査ヘッド97,97とを有する構成である。
【0005】
高周波部品81は、フレーム91のベース92上に固定してある載置台98に不動状に取り付けられる。
【0006】
検査ヘッド97は、胴部99の下端に、受信ホーン部83,84の拡径開口部85,86に嵌入される円錐台形状の位置合わせ部100を設けた構成であり、胴部99内には、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信して、この特定帯域の電波を送信する送信ユニット101が設けられている。
【0007】
この検査装置を用いた検査動作を説明する。
【0008】
まず、フレーム91の載置台98上に検査対象となる高周波部品81を取り付け、この高周波部品81に信号処理装置(図示省略)を接続する。なお、載置台98に高周波部品81を取り付けると、高周波部品81の受信ホーン部83,84の中心と、エアーシリンダ94,94に取り付けてある検査ヘッド97,97の中心とが略一致するようになっている。
【0009】
こうしてから、図16および図17に示すように、エアーシリンダ94,94で検査ヘッド97,97を下降させることによって、この検査ヘッド97,97の位置合わせ部100,100を高周波部品81の受信ホーン部83,84における上方の拡径開口部85,86に嵌入させる。この状態で、検査ヘッド97,97から受信ホーン部83,84に所定の検査信号を送信することにより、受信ホーン部83,84の受信状態を前記信号処理装置(図示省略)で確認する。
【0010】
このような検査装置に近似した先行技術(特許文献)は、見つからなかったが、このような検査装置において検査ヘッド97,97を昇降させる駆動部に類似した構成として、例えば特許文献1に示すようなものがある。
【特許文献1】特開平10−263944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
一般的に、検査対象となる高周波部品81は、基板82の垂直線Pに対し受信ホーン部83(84)の中心軸線O1を一致させるように設計されるが、図14および図15に仮想線で示すように、製造公差により受信ホーン部83(84)が所定角度θ傾いていることがあるとともに、製造公差により受信ホーン部84(83)の高さ寸法がばらついていることがある。
【0012】
このような製造公差による傾きバラツキが存在するにもかかわらず、上記従来例のように検査ヘッド97,97の姿勢を固定していると、受信ホーン部83,84の中心軸線O1に対し検査ヘッド97,97の中心軸線O2を同軸上に配置することができない場合がある。また、製造公差による高低バラツキが存在するにもかかわらず、上記従来例のように検査ヘッド97,97の昇降ストロークを固定していると、受信ホーン部83,84に対し検査ヘッド97,97を強く押し付け過ぎたり、あるいは非接触となったりすることがある。
【0013】
そのような場合には、検査時に良品を不良品と誤判定するおそれがある他、検査ヘッド97,97の位置合わせ部100,100を受信ホーン部83,84の拡径開口部85,86に強引に押し付ける形で嵌入してしまうことも考えられ、それによって甚だしい場合には高周波部品81の受信ホーン部83,84と検査ヘッド97,97とに過大な負荷を与える等、高周波部品81の受信ホーン部83,84と検査ヘッド97,97を損傷するおそれがある。
【0014】
本発明は、高周波部品の検査装置において、高周波部品の受信ホーン部の傾きの有無に関係なく、検査を高精度に行えるようにするとともに、受信ホーン部および検査ヘッドの損傷を軽減または防止できるようにすることを目的としている。また、本発明は、高周波部品の検査装置において、高周波部品の受信ホーン部の高さのバラツキの有無に関係なく、検査を高精度に行えるようにするとともに、受信ホーン部および検査ヘッドの損傷を軽減または防止できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る高周波部品の検査装置は、二個以上の受信ホーン部を縦置き姿勢でかつ横並びに配置してなる高周波部品を検査する装置であって、前記高周波部品が載置されるベースおよびこのベース上に略垂直に設置される支持部を有するフレームと、下端部分が前記各受信ホーン部の上端の各拡径開口部に個別に嵌入された状態でそれぞれ前記各受信ホーン部に所定の検査信号を送信する前記高周波部品の受信ホーン部と同数の検査ヘッドと、前記支持部に個別に設けられかつ前記各検査ヘッドを個別に吊り下げ支持するとともに当該各検査ヘッドを個別に昇降駆動する前記検査ヘッドと同数の駆動部と、前記各検査ヘッドと前記各駆動部とを連結したうえで当該各検査ヘッドの姿勢変更を許容する連結部材とを含むことを特徴としている。
【0016】
この場合、連結部材によって検査ヘッドの姿勢変更を許容するようになっているから、仮に高周波部品の受信ホーン部の姿勢が傾いていたとしても、この受信ホーン部の拡径開口部に検査ヘッドの下端部分を互いの姿勢を揃えた状態で嵌入させることが可能になる。しかも、その際、受信ホーン部には検査ヘッドの自重がかかる程度で受信ホーン部と検査ヘッドとに無理な負荷がかからずに済む。これにより、検査ヘッドから受信ホーン部に検査信号を適正な条件のもとで入力させることができるので、高周波部品に関する検査の良否を誤判定しにくくなるとともに、受信ホーン部や検査ヘッドの損傷を抑制または防止できるようになる。
【0017】
好ましくは、前記検査ヘッドは、胴部の下端に、前記受信ホーン部の上端の拡径開口部に嵌入される円錐台形状の位置合わせ部を設けた構造であり、前記胴部内に、所定の検査信号を送信する送信ユニットが設けられたものとされる。
【0018】
この場合、検査ヘッドの外形形状や構成を具体化しており、検査ヘッドと受信ホーン部との関係を明確にできるようになる。
【0019】
好ましくは、前記送信ユニットは、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信してこの特定帯域の電波を送信する構成とされる。
【0020】
この場合、検査信号を具体化しており、検査対象となる高周波部品の使用用途が特定される。
【0021】
好ましくは、前記連結部材は、前記検査ヘッド側に係止される部分から前記駆動部に係止される部分までの領域において離隔した二ヶ所にユニバーサルジョイントをそれぞれ介装した構成とされる。
【0022】
この場合、検査ヘッドを比較的簡単かつ円滑に姿勢変更できるようになるうえ、検査ヘッドの昇降ストロークを大きめに設定することによりユニバーサルジョイントの揺動角度が変化して受信ホーン部の高さのバラツキを吸収できるようになる。さらに、連結部材を構成する部品については一般市販品等を流用できるので、コスト低減に有利となる。
【0023】
好ましくは、前記連結部材は、コイルバネからなり、その一端が前記検査ヘッドに、また、他端が前記駆動部にそれぞれ取り付けられる。
【0024】
この場合、検査ヘッドを比較的簡単かつ円滑に姿勢変更できるようになるうえ、検査ヘッドの昇降ストロークを大きめに設定することによりコイルバネが伸縮して受信ホーン部の高さのバラツキを吸収できるようになる。さらに、連結部材を構成する部品については一般市販品等を流用できるので、コスト低減に有利となる。
【0025】
好ましくは、前記支持部の途中に設けられ、かつ前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢を保持したまま下降案内するとともに、前記検査ヘッドの下端部分が受信ホーン部の拡径開口部に嵌入する際に検査ヘッドの姿勢変更の許容量を制限するガイドアングルを備えたものとされる。
【0026】
この場合、連結部材によって検査ヘッドが姿勢変更しうるから、検査ヘッドの姿勢が不安定になる。この点を考慮し、検査ヘッドの下降時にその姿勢を安定に保つようにしている。
【0027】
好ましくは、前記ガイドアングルは、前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢が所定の傾き角度を超えた異常状態において当該各検査ヘッドを前記各受信ホーン部に非接触とさせるよう下降案内するものとされる。
【0028】
この場合、連結部材によって検査ヘッドが姿勢変更しうるから、検査ヘッドの姿勢が大きく傾くおそれがある。仮に、そのような異常状態のまま、検査ヘッドを下降させると、当該検査ヘッドが受信ホーン部の拡径開口部以外の部分に衝突して損傷させるおそれがある。この点を考慮して、このような異常状態において、ガイドアングルは検査ヘッドを受信ホーン部の予定外の部分に干渉させないように作用するので、不慮の事故で受信ホーン部が損傷する心配がなくなる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、検査対象となる高周波部品の受信ホーン部の傾きの有無に関係なく、受信ホーン部の拡径開口部に検査ヘッドの下端部分を、互いの中心軸線を同軸上に揃えた状態でかつ前記両者に無理な負荷を与えることなく、自動的に嵌入させることが可能になる。また、本発明によれば、検査対象となる高周波部品の受信ホーン部の高さのバラツキの有無に関係なく、受信ホーン部の拡径開口部に検査ヘッドの下端部分を、互いの中心軸線を同軸上に揃えた状態でかつ前記両者に無理な負荷を与えることなく、自動的に嵌入させることが可能になる。したがって、検査を高精度に行うことができるとともに、高周波部品の受信ホーン部および検査ヘッドの損傷を軽減または防止できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態を図に示して説明する。
【0031】
図1から図7を参照して、本発明の一実施形態を説明する。この実施形態の検査装置は、高周波部品1の性能を検査するものである。
【0032】
検査対象となる高周波部品1としては、例えば衛星放送アンテナに用いられるLNB(Low Noise Block Down Converter)等、衛星から発信された映像・音声等の微弱電波の中で特定帯域の電波を受信・増幅して各種映像機器に出力するものが挙げられる。
【0033】
この高周波部品1は、図1に示すように、基板11上に複数個(この実施形態では二個)の受信ホーン部12,13を縦置き姿勢でかつ横並びに配置した構成である。受信ホーン部12,13は、共に同じ構成であり、胴部12a,13aの上端に上方へ向けて漸次拡径する拡径開口部12b,13bを有している。
【0034】
なお、上記高周波部品1は、一般的に、基板11の垂直線Pに対し受信ホーン部12(13)の中心軸線O1を一致させるように設計されるが、図2および図3に示すように、製造公差により受信ホーン部12(13)が所定角度θ傾いていることがある。
【0035】
この実施形態での検査装置は、上記高周波部品1の感度(Power Gain)や雑音指数(Noise Figure)等の性能検査を行うものであり、所定のスペック内に有るか否かを判別する。
【0036】
この検査装置は、フレーム2、駆動部3、検査ヘッド4、連結部材5を少なくとも含む構成である。
【0037】
なお、駆動部3、検査ヘッド4、連結部材5は、検査対象となる高周波部品1の受信ホーン部12,13の数と同数とする。この実施形態では、二つの受信ホーン部12,13を有する高周波部品1を検査対象とするので、駆動部3、検査ヘッド4、連結部材5を、それぞれ二つとする。
【0038】
フレーム2は、矩形状のベース21の所定位置に略垂直に支持部22を設置した構成である。ベース21上には、検査対象となる高周波部品1を位置決めして取り付けるための載置台23が固定されている。
【0039】
駆動部3は、この実施形態ではエアーシリンダ等とされる。具体的に、エアーシリンダからなる駆動部3は、支持部22の上端側に固定されるシリンダボディ31と、シリンダボディ31内に進退動作可能に設けられるピストン32と、シリンダボディ31に供給する空気の圧力を制御してピストン32を変位動作させる圧力源(図示省略)とを有する構成である。なお、この駆動部3は、油圧シリンダとすることができる他、例えばモータ等の回転駆動源と回転動力を直線動力に変換する送りねじ等とを用いる機構や、その他のアクチュエータとすることができる。
【0040】
ピストン32には、その上下方向の往復動作時の動きをシリンダボディ31の長手方向に沿って案内するストロークガイド6が取り付けられている。
【0041】
検査ヘッド4は、連結部材5を介してストロークガイド6に吊り下げられた状態で支持されるものであって、円筒形状の胴部41の下端に、受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに嵌入される円錐台形状の位置合わせ部42を設け、この胴部41内に、所定の検査信号を送信する送信ユニット43を設けた構成である。
【0042】
位置合わせ部42は、胴部41に対し分離可能に連結された別部品であり、検査対象となる高周波部品1の受信ホーン部12,13の開口内径寸法に応じて適宜選択的に取り替えられる。なお、胴部41と位置合わせ部42とは一体に形成したものであってもよい。
【0043】
送信ユニット43は、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信してこの特定帯域の電波を送信するものとされる。
【0044】
連結部材5は、基端リンク51と中間リンク52とを連結する第1ユニバーサルジョイント53と、中間リンク52と自由端リンク54とを連結する第2ユニバーサルジョイント55とを有する構成である。このユニバーサルジョイント53,55は、例えば十字軸継手とされるが、その他の自在継手を利用することもできる。
【0045】
この実施形態の検査装置では、支持部22の途中に二つのガイドアングル7,7が設けられている。このガイドアングル7も、検査対象となる高周波部品1の受信ホーン部12,13の数と同数用いられる。
【0046】
ガイドアングル7,7は、各検査ヘッド4,4を下降させる際にその姿勢が所定の傾き角度以下の適正状態においてその姿勢を保持したまま下降案内する一方で、例えば図6および図7に示すように、所定の傾き角度を超えた異常状態において各検査ヘッド4,4を各受信ホーン部12,13に非接触とさせるよう下降案内するものである。
【0047】
具体的に、ガイドアングル7,7は、検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42が挿通される通孔71,71を有している。この通孔71,71の内径寸法rは、検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42の最大外径部の外径寸法Rよりも大きく設定されている。この通孔71,71の内径部と検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42の最大外径部との間の隙間は、検査ヘッド4,4の姿勢変更許容量を制限するために設けられており、検査ヘッド4,4の姿勢変更許容量を考慮して適宜に設定することができる。
【0048】
このような構成の検査装置による検査の手順について説明する。
【0049】
まず、検査対象となる高周波部品1をフレーム2の載置台23上取り付ける。なお、載置台23に高周波部品1を取り付けると、高周波部品1の受信ホーン部12,13の中心と、駆動部3,3に吊り下げ支持してある検査ヘッド4,4の中心とが略一致するようになっている。
【0050】
このようにセットした高周波部品1に、信号処理装置(図示省略)を接続する。なお、前記の信号処理装置(図示省略)は、例えば信号波形を表示するモニターであってもよいし、また、受信ホーン部12,13の出力信号を基準信号と対比して評価する機能を持たせたものであってもよい。
【0051】
次に、検査対象となる高周波部品1に対応した二つの検査ヘッド4,4を用意して、ストロークガイド6,6に吊り下げている連結部材5,5に取り付ける。
【0052】
この後、図4および図5に示すように、駆動部3,3を駆動して各検査ヘッド4,4を同時に下降させることにより、両検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を二つのガイドアングル7,7の通孔71,71内に挿通させるとともに、両検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を高周波部品1の二つの受信ホーン部12,13の各拡径開口部12b,13bへ向けて嵌入させる。
【0053】
これにより、両受信ホーン部12,13の各拡径開口部12b,13bのテーパー状内面と、両検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42のテーパー状外面との調心作用でもって、両受信ホーン部12,13の中心軸線O1に対し両検査ヘッド4,4の中心軸線O2が略同軸上に自動的に配置されることになる。
【0054】
但し、図2および図3に仮想線で示すように、例えば高周波部品1の受信ホーン部12(13)の中心軸線O1が基板11の垂直線Pに対し所定角度θ傾いていたとしても、上記検査装置では、検査ヘッド4の位置合わせ部42を受信ホーン部12(13)の拡径開口部12b(13b)に嵌入させることによって、検査ヘッド4を姿勢変更自在に支持している連結部材5が検査ヘッド4の下降に応じて揺動し、検査ヘッド4の中心軸線O2を受信ホーン部12(13)の中心軸線O1に対し同軸上に配置するように検査ヘッド4の姿勢が自動的に補正されるようになる。
【0055】
また、図2および図3に仮想線で示すように、例えば高周波部品1の受信ホーン部13(12)の高さ寸法がばらついていたとしても、次のようにして吸収される。この場合、検査ヘッド4の昇降ストローク量を、受信ホーン部13(12)の高さ寸法の実験上の最下値の場合よりも大きくするように設定する。
【0056】
そして、まず、受信ホーン部13(12)の高さ寸法が基準の場合および基準よりも高い場合には、検査ヘッド4の位置合わせ部42が受信ホーン部13(12)の拡径開口部13b(12b)に嵌入したときに、駆動部3のピストン32が下降し続けるにもかかわらず、検査ヘッド4,4の下降が停止され、その分、各ユニバーサルジョイント53,55の屈曲角度が大きくなって前記高さ寸法のばらつきを吸収する。
【0057】
一方、受信ホーン部13(12)の高さ寸法が基準よりも低い場合には、検査ヘッド4の位置合わせ部42が受信ホーン部13(12)の拡径開口部13b(12b)に嵌入したときに、駆動部3のピストン32が僅かに遅れて停止するので、各ユニバーサルジョイント53,55が僅かに屈曲して前記高さ寸法のばらつきを吸収する。
【0058】
このように受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を嵌入させた状態では、受信ホーン部12,13には検査ヘッド4,4の自重がかかる程度で、受信ホーン部12,13と検査ヘッド4,4とに無理な負荷がかからない。
【0059】
以上説明した検査装置によれば、連結部材5によって検査ヘッド4の姿勢変更を許容するようにしているから、仮に高周波部品1の受信ホーン部12,13の姿勢が傾いていたとしても、また、受信ホーン部12,13の高さ寸法がばらついていたとしても、この受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を互いの姿勢を揃えた状態で自動的に嵌入させることが可能になる。これにより、検査ヘッド4,4から受信ホーン部12,13に検査信号を適正な条件のもとで入力させることができるので、高周波部品に関する検査の良否を誤判定しにくくなる。
【0060】
しかも、受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を嵌入させた状態では、受信ホーン部12,13には検査ヘッド4,4の自重がかかる程度で受信ホーン部12,13と検査ヘッド4,4とに無理な負荷がかからずに済む。これにより、受信ホーン部12,13や検査ヘッド4,4の損傷を抑制または防止できるようになるので、検査した高周波部品1についての品質低下を回避できるとともに、検査ヘッド4,4についての交換頻度を低減するうえで有利となる。
【0061】
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
【0062】
(1)上記実施形態において、ガイドアングル7を用いない構成とすることができる。この場合、部品点数が少なくなってコスト面において有利である。但し、万一、図8に示すように、検査ヘッド4の姿勢が所定の傾き角度を超えた異常状態になっている場合には、図9に示すように、各検査ヘッド4,4を各受信ホーン部12,13に非接触とさせるよう下降案内することができなくなる。
【0063】
(2)上記連結部材5は、例えば図10から図13に示すように、円筒コイルバネとすることができる。この円筒コイルバネからなる連結部材5の上端は、ストロークガイド6の所定位置に吊り下げられた状態で着脱可能に係止され、また、下端は、検査ヘッド4の胴部41の上端に着脱可能に係止される。
【0064】
このように連結部材5として円筒コイルバネを用いる場合、各検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を各受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに嵌入当接させたときに、若干圧縮した状態になるように駆動部3による昇降ストローク量を設定している。
【0065】
この場合も、上記実施形態と略同様に、高周波部品1の両受信ホーン部12,13の中心軸線O1が基板11の垂直線Pに対し所定角度θ傾いていたとしても、また、受信ホーン部12,13の高さ寸法がばらついていたとしても、各検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を各受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに嵌入させることによって、各検査ヘッド4,4を姿勢変更自在に支持している円筒コイルバネからなる連結部材5が各検査ヘッド4,4の下降に応じて撓み、各検査ヘッド4,4の中心軸線O2を各受信ホーン部12,13の中心軸線O1に対し同軸上に配置するように各検査ヘッド4,4の姿勢が自動的に補正されるようになる。
【0066】
しかも、その際、各検査ヘッド4,4と各受信ホーン部12,13とに対し、無理な負荷がかからない点も上記実施形態と同様である。なお、この例では、円筒コイルバネからなる連結部材5の圧縮による弾性復元力によって各検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42が各受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに弾性的に押し付けられることになるので、検査ヘッド4,4の自動調心作用が向上する。
【0067】
さらに、連結部材5は、図示していないが、各種のコイルバネの複数個を適宜に組み合わせた構成とすることもできる。
【0068】
(3)上記実施形態において、図示していないが、フレーム2のベース21上に固定状態で設置している載置台23については、検査ヘッド4の真下位置から外れた位置へ移動可能に設置することができる。この場合、載置台23を手前あるいは横に引き出した状態で高周波部品1の取り付け、取り外しを行うことができるようになり、その作業が簡単に行えるようになる点で有利となる。
【0069】
(4)上記実施形態において、図示していないが、フレーム2のベース21上に、X−Yテーブルを設置してもよい。このX−Yテーブルは、X軸方向に直線変位可能なXテーブルと、このXテーブル上にX軸に対し直交するY軸方向に直線変位可能に配置されるYテーブルとを有する一般的に公知の構成のものを用いることができる。この場合、Yテーブル上に検査対象となる高周波部品1を固定状態で搭載すればよく、上記(3)と同様に、載置台23を手前あるいは横に引き出した状態で高周波部品1の着脱を行えるようになるとともに、高周波部品1を検査ヘッド4に対し、高精度に位置合わせできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る検査装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の検査装置の側面図である。
【図3】図1の検査装置の正面図である。
【図4】図2において検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図5】図3において検査ヘッドを下降した状態を示す正面図である。
【図6】図2において検査ヘッドが傾いている状態を示す側面図である。
【図7】図6の状態から検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図8】図6においてガイドアングルを無くした場合を示す側面図である。
【図9】図8の状態から検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図10】本発明に係る検査装置の他の実施形態で、図2に対応する側面図である。
【図11】図10の検査装置で、図3に対応する正面図である。
【図12】図10において検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図13】図11において検査ヘッドを下降した状態を示す正面図である。
【図14】従来例に係る検査装置を示す側面図である。
【図15】図14の検査装置の正面図である。
【図16】図14において検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図17】図15において検査ヘッドを下降した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0071】
1 高周波部品
11 基板
12,13 受信ホーン部
12b,13b 拡径開口部
2 フレーム
21 ベース
22 支持部
3 駆動部(エアーシリンダ)
4 検査ヘッド
41 胴部
42 位置合わせ部
43 送信ユニット
5 連結部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば二個以上の受信ホーン部を有する高周波部品の検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の検査装置として、例えば図14および図15に示すような構成のものがある。検査対象となる高周波部品81としては、例えば衛星放送アンテナに用いられるLNB(Low Noise Block Down Converter)等、衛星から発信された映像・音声等の微弱電波の中で特定帯域の電波を受信・増幅して各種映像機器に出力するものが挙げられる。この高周波部品81は、基板82上に複数個(二個)の受信ホーン部83,84を縦置き姿勢でかつ横並びに配置した構成になっている。
【0003】
上記検査装置は、上記高周波部品81の感度(Power Gain)や雑音指数(Noise Figure)等の性能検査を行うものであり、所定のスペック内に有るか否かを判別する。
【0004】
この検査装置は、ベース92の所定位置に略垂直に支持部93を設置してなるフレーム91と、フレーム91の支持部93の上端側に取り付けられる二個のエアーシリンダ94,94と、各エアーシリンダ94,94の各ピストン95,95にそれぞれストロークガイド96,96を介して固定される二個の検査ヘッド97,97とを有する構成である。
【0005】
高周波部品81は、フレーム91のベース92上に固定してある載置台98に不動状に取り付けられる。
【0006】
検査ヘッド97は、胴部99の下端に、受信ホーン部83,84の拡径開口部85,86に嵌入される円錐台形状の位置合わせ部100を設けた構成であり、胴部99内には、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信して、この特定帯域の電波を送信する送信ユニット101が設けられている。
【0007】
この検査装置を用いた検査動作を説明する。
【0008】
まず、フレーム91の載置台98上に検査対象となる高周波部品81を取り付け、この高周波部品81に信号処理装置(図示省略)を接続する。なお、載置台98に高周波部品81を取り付けると、高周波部品81の受信ホーン部83,84の中心と、エアーシリンダ94,94に取り付けてある検査ヘッド97,97の中心とが略一致するようになっている。
【0009】
こうしてから、図16および図17に示すように、エアーシリンダ94,94で検査ヘッド97,97を下降させることによって、この検査ヘッド97,97の位置合わせ部100,100を高周波部品81の受信ホーン部83,84における上方の拡径開口部85,86に嵌入させる。この状態で、検査ヘッド97,97から受信ホーン部83,84に所定の検査信号を送信することにより、受信ホーン部83,84の受信状態を前記信号処理装置(図示省略)で確認する。
【0010】
このような検査装置に近似した先行技術(特許文献)は、見つからなかったが、このような検査装置において検査ヘッド97,97を昇降させる駆動部に類似した構成として、例えば特許文献1に示すようなものがある。
【特許文献1】特開平10−263944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
一般的に、検査対象となる高周波部品81は、基板82の垂直線Pに対し受信ホーン部83(84)の中心軸線O1を一致させるように設計されるが、図14および図15に仮想線で示すように、製造公差により受信ホーン部83(84)が所定角度θ傾いていることがあるとともに、製造公差により受信ホーン部84(83)の高さ寸法がばらついていることがある。
【0012】
このような製造公差による傾きバラツキが存在するにもかかわらず、上記従来例のように検査ヘッド97,97の姿勢を固定していると、受信ホーン部83,84の中心軸線O1に対し検査ヘッド97,97の中心軸線O2を同軸上に配置することができない場合がある。また、製造公差による高低バラツキが存在するにもかかわらず、上記従来例のように検査ヘッド97,97の昇降ストロークを固定していると、受信ホーン部83,84に対し検査ヘッド97,97を強く押し付け過ぎたり、あるいは非接触となったりすることがある。
【0013】
そのような場合には、検査時に良品を不良品と誤判定するおそれがある他、検査ヘッド97,97の位置合わせ部100,100を受信ホーン部83,84の拡径開口部85,86に強引に押し付ける形で嵌入してしまうことも考えられ、それによって甚だしい場合には高周波部品81の受信ホーン部83,84と検査ヘッド97,97とに過大な負荷を与える等、高周波部品81の受信ホーン部83,84と検査ヘッド97,97を損傷するおそれがある。
【0014】
本発明は、高周波部品の検査装置において、高周波部品の受信ホーン部の傾きの有無に関係なく、検査を高精度に行えるようにするとともに、受信ホーン部および検査ヘッドの損傷を軽減または防止できるようにすることを目的としている。また、本発明は、高周波部品の検査装置において、高周波部品の受信ホーン部の高さのバラツキの有無に関係なく、検査を高精度に行えるようにするとともに、受信ホーン部および検査ヘッドの損傷を軽減または防止できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る高周波部品の検査装置は、二個以上の受信ホーン部を縦置き姿勢でかつ横並びに配置してなる高周波部品を検査する装置であって、前記高周波部品が載置されるベースおよびこのベース上に略垂直に設置される支持部を有するフレームと、下端部分が前記各受信ホーン部の上端の各拡径開口部に個別に嵌入された状態でそれぞれ前記各受信ホーン部に所定の検査信号を送信する前記高周波部品の受信ホーン部と同数の検査ヘッドと、前記支持部に個別に設けられかつ前記各検査ヘッドを個別に吊り下げ支持するとともに当該各検査ヘッドを個別に昇降駆動する前記検査ヘッドと同数の駆動部と、前記各検査ヘッドと前記各駆動部とを連結したうえで当該各検査ヘッドの姿勢変更を許容する連結部材とを含むことを特徴としている。
【0016】
この場合、連結部材によって検査ヘッドの姿勢変更を許容するようになっているから、仮に高周波部品の受信ホーン部の姿勢が傾いていたとしても、この受信ホーン部の拡径開口部に検査ヘッドの下端部分を互いの姿勢を揃えた状態で嵌入させることが可能になる。しかも、その際、受信ホーン部には検査ヘッドの自重がかかる程度で受信ホーン部と検査ヘッドとに無理な負荷がかからずに済む。これにより、検査ヘッドから受信ホーン部に検査信号を適正な条件のもとで入力させることができるので、高周波部品に関する検査の良否を誤判定しにくくなるとともに、受信ホーン部や検査ヘッドの損傷を抑制または防止できるようになる。
【0017】
好ましくは、前記検査ヘッドは、胴部の下端に、前記受信ホーン部の上端の拡径開口部に嵌入される円錐台形状の位置合わせ部を設けた構造であり、前記胴部内に、所定の検査信号を送信する送信ユニットが設けられたものとされる。
【0018】
この場合、検査ヘッドの外形形状や構成を具体化しており、検査ヘッドと受信ホーン部との関係を明確にできるようになる。
【0019】
好ましくは、前記送信ユニットは、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信してこの特定帯域の電波を送信する構成とされる。
【0020】
この場合、検査信号を具体化しており、検査対象となる高周波部品の使用用途が特定される。
【0021】
好ましくは、前記連結部材は、前記検査ヘッド側に係止される部分から前記駆動部に係止される部分までの領域において離隔した二ヶ所にユニバーサルジョイントをそれぞれ介装した構成とされる。
【0022】
この場合、検査ヘッドを比較的簡単かつ円滑に姿勢変更できるようになるうえ、検査ヘッドの昇降ストロークを大きめに設定することによりユニバーサルジョイントの揺動角度が変化して受信ホーン部の高さのバラツキを吸収できるようになる。さらに、連結部材を構成する部品については一般市販品等を流用できるので、コスト低減に有利となる。
【0023】
好ましくは、前記連結部材は、コイルバネからなり、その一端が前記検査ヘッドに、また、他端が前記駆動部にそれぞれ取り付けられる。
【0024】
この場合、検査ヘッドを比較的簡単かつ円滑に姿勢変更できるようになるうえ、検査ヘッドの昇降ストロークを大きめに設定することによりコイルバネが伸縮して受信ホーン部の高さのバラツキを吸収できるようになる。さらに、連結部材を構成する部品については一般市販品等を流用できるので、コスト低減に有利となる。
【0025】
好ましくは、前記支持部の途中に設けられ、かつ前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢を保持したまま下降案内するとともに、前記検査ヘッドの下端部分が受信ホーン部の拡径開口部に嵌入する際に検査ヘッドの姿勢変更の許容量を制限するガイドアングルを備えたものとされる。
【0026】
この場合、連結部材によって検査ヘッドが姿勢変更しうるから、検査ヘッドの姿勢が不安定になる。この点を考慮し、検査ヘッドの下降時にその姿勢を安定に保つようにしている。
【0027】
好ましくは、前記ガイドアングルは、前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢が所定の傾き角度を超えた異常状態において当該各検査ヘッドを前記各受信ホーン部に非接触とさせるよう下降案内するものとされる。
【0028】
この場合、連結部材によって検査ヘッドが姿勢変更しうるから、検査ヘッドの姿勢が大きく傾くおそれがある。仮に、そのような異常状態のまま、検査ヘッドを下降させると、当該検査ヘッドが受信ホーン部の拡径開口部以外の部分に衝突して損傷させるおそれがある。この点を考慮して、このような異常状態において、ガイドアングルは検査ヘッドを受信ホーン部の予定外の部分に干渉させないように作用するので、不慮の事故で受信ホーン部が損傷する心配がなくなる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、検査対象となる高周波部品の受信ホーン部の傾きの有無に関係なく、受信ホーン部の拡径開口部に検査ヘッドの下端部分を、互いの中心軸線を同軸上に揃えた状態でかつ前記両者に無理な負荷を与えることなく、自動的に嵌入させることが可能になる。また、本発明によれば、検査対象となる高周波部品の受信ホーン部の高さのバラツキの有無に関係なく、受信ホーン部の拡径開口部に検査ヘッドの下端部分を、互いの中心軸線を同軸上に揃えた状態でかつ前記両者に無理な負荷を与えることなく、自動的に嵌入させることが可能になる。したがって、検査を高精度に行うことができるとともに、高周波部品の受信ホーン部および検査ヘッドの損傷を軽減または防止できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態を図に示して説明する。
【0031】
図1から図7を参照して、本発明の一実施形態を説明する。この実施形態の検査装置は、高周波部品1の性能を検査するものである。
【0032】
検査対象となる高周波部品1としては、例えば衛星放送アンテナに用いられるLNB(Low Noise Block Down Converter)等、衛星から発信された映像・音声等の微弱電波の中で特定帯域の電波を受信・増幅して各種映像機器に出力するものが挙げられる。
【0033】
この高周波部品1は、図1に示すように、基板11上に複数個(この実施形態では二個)の受信ホーン部12,13を縦置き姿勢でかつ横並びに配置した構成である。受信ホーン部12,13は、共に同じ構成であり、胴部12a,13aの上端に上方へ向けて漸次拡径する拡径開口部12b,13bを有している。
【0034】
なお、上記高周波部品1は、一般的に、基板11の垂直線Pに対し受信ホーン部12(13)の中心軸線O1を一致させるように設計されるが、図2および図3に示すように、製造公差により受信ホーン部12(13)が所定角度θ傾いていることがある。
【0035】
この実施形態での検査装置は、上記高周波部品1の感度(Power Gain)や雑音指数(Noise Figure)等の性能検査を行うものであり、所定のスペック内に有るか否かを判別する。
【0036】
この検査装置は、フレーム2、駆動部3、検査ヘッド4、連結部材5を少なくとも含む構成である。
【0037】
なお、駆動部3、検査ヘッド4、連結部材5は、検査対象となる高周波部品1の受信ホーン部12,13の数と同数とする。この実施形態では、二つの受信ホーン部12,13を有する高周波部品1を検査対象とするので、駆動部3、検査ヘッド4、連結部材5を、それぞれ二つとする。
【0038】
フレーム2は、矩形状のベース21の所定位置に略垂直に支持部22を設置した構成である。ベース21上には、検査対象となる高周波部品1を位置決めして取り付けるための載置台23が固定されている。
【0039】
駆動部3は、この実施形態ではエアーシリンダ等とされる。具体的に、エアーシリンダからなる駆動部3は、支持部22の上端側に固定されるシリンダボディ31と、シリンダボディ31内に進退動作可能に設けられるピストン32と、シリンダボディ31に供給する空気の圧力を制御してピストン32を変位動作させる圧力源(図示省略)とを有する構成である。なお、この駆動部3は、油圧シリンダとすることができる他、例えばモータ等の回転駆動源と回転動力を直線動力に変換する送りねじ等とを用いる機構や、その他のアクチュエータとすることができる。
【0040】
ピストン32には、その上下方向の往復動作時の動きをシリンダボディ31の長手方向に沿って案内するストロークガイド6が取り付けられている。
【0041】
検査ヘッド4は、連結部材5を介してストロークガイド6に吊り下げられた状態で支持されるものであって、円筒形状の胴部41の下端に、受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに嵌入される円錐台形状の位置合わせ部42を設け、この胴部41内に、所定の検査信号を送信する送信ユニット43を設けた構成である。
【0042】
位置合わせ部42は、胴部41に対し分離可能に連結された別部品であり、検査対象となる高周波部品1の受信ホーン部12,13の開口内径寸法に応じて適宜選択的に取り替えられる。なお、胴部41と位置合わせ部42とは一体に形成したものであってもよい。
【0043】
送信ユニット43は、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信してこの特定帯域の電波を送信するものとされる。
【0044】
連結部材5は、基端リンク51と中間リンク52とを連結する第1ユニバーサルジョイント53と、中間リンク52と自由端リンク54とを連結する第2ユニバーサルジョイント55とを有する構成である。このユニバーサルジョイント53,55は、例えば十字軸継手とされるが、その他の自在継手を利用することもできる。
【0045】
この実施形態の検査装置では、支持部22の途中に二つのガイドアングル7,7が設けられている。このガイドアングル7も、検査対象となる高周波部品1の受信ホーン部12,13の数と同数用いられる。
【0046】
ガイドアングル7,7は、各検査ヘッド4,4を下降させる際にその姿勢が所定の傾き角度以下の適正状態においてその姿勢を保持したまま下降案内する一方で、例えば図6および図7に示すように、所定の傾き角度を超えた異常状態において各検査ヘッド4,4を各受信ホーン部12,13に非接触とさせるよう下降案内するものである。
【0047】
具体的に、ガイドアングル7,7は、検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42が挿通される通孔71,71を有している。この通孔71,71の内径寸法rは、検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42の最大外径部の外径寸法Rよりも大きく設定されている。この通孔71,71の内径部と検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42の最大外径部との間の隙間は、検査ヘッド4,4の姿勢変更許容量を制限するために設けられており、検査ヘッド4,4の姿勢変更許容量を考慮して適宜に設定することができる。
【0048】
このような構成の検査装置による検査の手順について説明する。
【0049】
まず、検査対象となる高周波部品1をフレーム2の載置台23上取り付ける。なお、載置台23に高周波部品1を取り付けると、高周波部品1の受信ホーン部12,13の中心と、駆動部3,3に吊り下げ支持してある検査ヘッド4,4の中心とが略一致するようになっている。
【0050】
このようにセットした高周波部品1に、信号処理装置(図示省略)を接続する。なお、前記の信号処理装置(図示省略)は、例えば信号波形を表示するモニターであってもよいし、また、受信ホーン部12,13の出力信号を基準信号と対比して評価する機能を持たせたものであってもよい。
【0051】
次に、検査対象となる高周波部品1に対応した二つの検査ヘッド4,4を用意して、ストロークガイド6,6に吊り下げている連結部材5,5に取り付ける。
【0052】
この後、図4および図5に示すように、駆動部3,3を駆動して各検査ヘッド4,4を同時に下降させることにより、両検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を二つのガイドアングル7,7の通孔71,71内に挿通させるとともに、両検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を高周波部品1の二つの受信ホーン部12,13の各拡径開口部12b,13bへ向けて嵌入させる。
【0053】
これにより、両受信ホーン部12,13の各拡径開口部12b,13bのテーパー状内面と、両検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42のテーパー状外面との調心作用でもって、両受信ホーン部12,13の中心軸線O1に対し両検査ヘッド4,4の中心軸線O2が略同軸上に自動的に配置されることになる。
【0054】
但し、図2および図3に仮想線で示すように、例えば高周波部品1の受信ホーン部12(13)の中心軸線O1が基板11の垂直線Pに対し所定角度θ傾いていたとしても、上記検査装置では、検査ヘッド4の位置合わせ部42を受信ホーン部12(13)の拡径開口部12b(13b)に嵌入させることによって、検査ヘッド4を姿勢変更自在に支持している連結部材5が検査ヘッド4の下降に応じて揺動し、検査ヘッド4の中心軸線O2を受信ホーン部12(13)の中心軸線O1に対し同軸上に配置するように検査ヘッド4の姿勢が自動的に補正されるようになる。
【0055】
また、図2および図3に仮想線で示すように、例えば高周波部品1の受信ホーン部13(12)の高さ寸法がばらついていたとしても、次のようにして吸収される。この場合、検査ヘッド4の昇降ストローク量を、受信ホーン部13(12)の高さ寸法の実験上の最下値の場合よりも大きくするように設定する。
【0056】
そして、まず、受信ホーン部13(12)の高さ寸法が基準の場合および基準よりも高い場合には、検査ヘッド4の位置合わせ部42が受信ホーン部13(12)の拡径開口部13b(12b)に嵌入したときに、駆動部3のピストン32が下降し続けるにもかかわらず、検査ヘッド4,4の下降が停止され、その分、各ユニバーサルジョイント53,55の屈曲角度が大きくなって前記高さ寸法のばらつきを吸収する。
【0057】
一方、受信ホーン部13(12)の高さ寸法が基準よりも低い場合には、検査ヘッド4の位置合わせ部42が受信ホーン部13(12)の拡径開口部13b(12b)に嵌入したときに、駆動部3のピストン32が僅かに遅れて停止するので、各ユニバーサルジョイント53,55が僅かに屈曲して前記高さ寸法のばらつきを吸収する。
【0058】
このように受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を嵌入させた状態では、受信ホーン部12,13には検査ヘッド4,4の自重がかかる程度で、受信ホーン部12,13と検査ヘッド4,4とに無理な負荷がかからない。
【0059】
以上説明した検査装置によれば、連結部材5によって検査ヘッド4の姿勢変更を許容するようにしているから、仮に高周波部品1の受信ホーン部12,13の姿勢が傾いていたとしても、また、受信ホーン部12,13の高さ寸法がばらついていたとしても、この受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を互いの姿勢を揃えた状態で自動的に嵌入させることが可能になる。これにより、検査ヘッド4,4から受信ホーン部12,13に検査信号を適正な条件のもとで入力させることができるので、高周波部品に関する検査の良否を誤判定しにくくなる。
【0060】
しかも、受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を嵌入させた状態では、受信ホーン部12,13には検査ヘッド4,4の自重がかかる程度で受信ホーン部12,13と検査ヘッド4,4とに無理な負荷がかからずに済む。これにより、受信ホーン部12,13や検査ヘッド4,4の損傷を抑制または防止できるようになるので、検査した高周波部品1についての品質低下を回避できるとともに、検査ヘッド4,4についての交換頻度を低減するうえで有利となる。
【0061】
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
【0062】
(1)上記実施形態において、ガイドアングル7を用いない構成とすることができる。この場合、部品点数が少なくなってコスト面において有利である。但し、万一、図8に示すように、検査ヘッド4の姿勢が所定の傾き角度を超えた異常状態になっている場合には、図9に示すように、各検査ヘッド4,4を各受信ホーン部12,13に非接触とさせるよう下降案内することができなくなる。
【0063】
(2)上記連結部材5は、例えば図10から図13に示すように、円筒コイルバネとすることができる。この円筒コイルバネからなる連結部材5の上端は、ストロークガイド6の所定位置に吊り下げられた状態で着脱可能に係止され、また、下端は、検査ヘッド4の胴部41の上端に着脱可能に係止される。
【0064】
このように連結部材5として円筒コイルバネを用いる場合、各検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を各受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに嵌入当接させたときに、若干圧縮した状態になるように駆動部3による昇降ストローク量を設定している。
【0065】
この場合も、上記実施形態と略同様に、高周波部品1の両受信ホーン部12,13の中心軸線O1が基板11の垂直線Pに対し所定角度θ傾いていたとしても、また、受信ホーン部12,13の高さ寸法がばらついていたとしても、各検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42を各受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに嵌入させることによって、各検査ヘッド4,4を姿勢変更自在に支持している円筒コイルバネからなる連結部材5が各検査ヘッド4,4の下降に応じて撓み、各検査ヘッド4,4の中心軸線O2を各受信ホーン部12,13の中心軸線O1に対し同軸上に配置するように各検査ヘッド4,4の姿勢が自動的に補正されるようになる。
【0066】
しかも、その際、各検査ヘッド4,4と各受信ホーン部12,13とに対し、無理な負荷がかからない点も上記実施形態と同様である。なお、この例では、円筒コイルバネからなる連結部材5の圧縮による弾性復元力によって各検査ヘッド4,4の位置合わせ部42,42が各受信ホーン部12,13の拡径開口部12b,13bに弾性的に押し付けられることになるので、検査ヘッド4,4の自動調心作用が向上する。
【0067】
さらに、連結部材5は、図示していないが、各種のコイルバネの複数個を適宜に組み合わせた構成とすることもできる。
【0068】
(3)上記実施形態において、図示していないが、フレーム2のベース21上に固定状態で設置している載置台23については、検査ヘッド4の真下位置から外れた位置へ移動可能に設置することができる。この場合、載置台23を手前あるいは横に引き出した状態で高周波部品1の取り付け、取り外しを行うことができるようになり、その作業が簡単に行えるようになる点で有利となる。
【0069】
(4)上記実施形態において、図示していないが、フレーム2のベース21上に、X−Yテーブルを設置してもよい。このX−Yテーブルは、X軸方向に直線変位可能なXテーブルと、このXテーブル上にX軸に対し直交するY軸方向に直線変位可能に配置されるYテーブルとを有する一般的に公知の構成のものを用いることができる。この場合、Yテーブル上に検査対象となる高周波部品1を固定状態で搭載すればよく、上記(3)と同様に、載置台23を手前あるいは横に引き出した状態で高周波部品1の着脱を行えるようになるとともに、高周波部品1を検査ヘッド4に対し、高精度に位置合わせできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る検査装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の検査装置の側面図である。
【図3】図1の検査装置の正面図である。
【図4】図2において検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図5】図3において検査ヘッドを下降した状態を示す正面図である。
【図6】図2において検査ヘッドが傾いている状態を示す側面図である。
【図7】図6の状態から検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図8】図6においてガイドアングルを無くした場合を示す側面図である。
【図9】図8の状態から検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図10】本発明に係る検査装置の他の実施形態で、図2に対応する側面図である。
【図11】図10の検査装置で、図3に対応する正面図である。
【図12】図10において検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図13】図11において検査ヘッドを下降した状態を示す正面図である。
【図14】従来例に係る検査装置を示す側面図である。
【図15】図14の検査装置の正面図である。
【図16】図14において検査ヘッドを下降した状態を示す側面図である。
【図17】図15において検査ヘッドを下降した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0071】
1 高周波部品
11 基板
12,13 受信ホーン部
12b,13b 拡径開口部
2 フレーム
21 ベース
22 支持部
3 駆動部(エアーシリンダ)
4 検査ヘッド
41 胴部
42 位置合わせ部
43 送信ユニット
5 連結部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二個以上の受信ホーン部を縦置き姿勢でかつ横並びに配置してなる高周波部品を検査する装置であって、
前記高周波部品が載置されるベースおよびこのベース上に略垂直に設置される支持部を有するフレームと、
下端部分が前記各受信ホーン部の上端の各拡径開口部に個別に嵌入された状態でそれぞれ前記各受信ホーン部に所定の検査信号を送信する前記高周波部品の受信ホーン部と同数の検査ヘッドと、
前記支持部に個別に設けられかつ前記各検査ヘッドを個別に吊り下げ支持するとともに当該各検査ヘッドを個別に昇降駆動する前記検査ヘッドと同数の駆動部と、
前記各検査ヘッドと前記各駆動部とを連結したうえで当該各検査ヘッドの姿勢変更を許容する連結部材とを含むことを特徴とする高周波部品の検査装置。
【請求項2】
前記検査ヘッドは、胴部の下端に、前記受信ホーン部の上端の拡径開口部に嵌入される円錐台形状の位置合わせ部を設けた構造であり、前記胴部内に、所定の検査信号を送信する送信ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高周波部品の検査装置。
【請求項3】
前記送信ユニットは、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信してこの特定帯域の電波を送信する構成とされていることを特徴とする請求項2に記載の高周波部品の検査装置。
【請求項4】
前記連結部材は、前記検査ヘッド側に係止される部分から前記駆動部に係止される部分までの領域において離隔した二ヶ所にユニバーサルジョイントをそれぞれ介装した構成であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高周波部品の検査装置。
【請求項5】
前記連結部材は、コイルバネからなり、その一端が前記検査ヘッドに、また、他端が前記駆動部にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高周波部品の検査装置。
【請求項6】
前記支持部の途中に設けられ、かつ前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢を保持したまま下降案内するとともに、前記検査ヘッドの下端部分が受信ホーン部の拡径開口部に嵌入する際に検査ヘッドの姿勢変更の許容量を制限するガイドアングルを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の高周波部品の検査装置。
【請求項7】
前記ガイドアングルは、前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢が所定の傾き角度を超えた異常状態において当該各検査ヘッドを前記各受信ホーン部に非接触とさせるよう下降案内することを特徴とする請求項6に記載の高周波部品の検査装置。
【請求項1】
二個以上の受信ホーン部を縦置き姿勢でかつ横並びに配置してなる高周波部品を検査する装置であって、
前記高周波部品が載置されるベースおよびこのベース上に略垂直に設置される支持部を有するフレームと、
下端部分が前記各受信ホーン部の上端の各拡径開口部に個別に嵌入された状態でそれぞれ前記各受信ホーン部に所定の検査信号を送信する前記高周波部品の受信ホーン部と同数の検査ヘッドと、
前記支持部に個別に設けられかつ前記各検査ヘッドを個別に吊り下げ支持するとともに当該各検査ヘッドを個別に昇降駆動する前記検査ヘッドと同数の駆動部と、
前記各検査ヘッドと前記各駆動部とを連結したうえで当該各検査ヘッドの姿勢変更を許容する連結部材とを含むことを特徴とする高周波部品の検査装置。
【請求項2】
前記検査ヘッドは、胴部の下端に、前記受信ホーン部の上端の拡径開口部に嵌入される円錐台形状の位置合わせ部を設けた構造であり、前記胴部内に、所定の検査信号を送信する送信ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高周波部品の検査装置。
【請求項3】
前記送信ユニットは、衛星から発信されている映像、音声等の微弱電波のうちの特定帯域の電波を受信してこの特定帯域の電波を送信する構成とされていることを特徴とする請求項2に記載の高周波部品の検査装置。
【請求項4】
前記連結部材は、前記検査ヘッド側に係止される部分から前記駆動部に係止される部分までの領域において離隔した二ヶ所にユニバーサルジョイントをそれぞれ介装した構成であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高周波部品の検査装置。
【請求項5】
前記連結部材は、コイルバネからなり、その一端が前記検査ヘッドに、また、他端が前記駆動部にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高周波部品の検査装置。
【請求項6】
前記支持部の途中に設けられ、かつ前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢を保持したまま下降案内するとともに、前記検査ヘッドの下端部分が受信ホーン部の拡径開口部に嵌入する際に検査ヘッドの姿勢変更の許容量を制限するガイドアングルを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の高周波部品の検査装置。
【請求項7】
前記ガイドアングルは、前記各検査ヘッドの下降時にその姿勢が所定の傾き角度を超えた異常状態において当該各検査ヘッドを前記各受信ホーン部に非接触とさせるよう下降案内することを特徴とする請求項6に記載の高周波部品の検査装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−133134(P2006−133134A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−324093(P2004−324093)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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